JP2003303122A - データ管理装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

データ管理装置、プログラム及び記録媒体

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JP2003303122A
JP2003303122A JP2002109979A JP2002109979A JP2003303122A JP 2003303122 A JP2003303122 A JP 2003303122A JP 2002109979 A JP2002109979 A JP 2002109979A JP 2002109979 A JP2002109979 A JP 2002109979A JP 2003303122 A JP2003303122 A JP 2003303122A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際の階層構造と記憶してある階層情報との
整合性を高速に検査できるようにする。 【解決手段】 整合性検査要求受付部101が整合性検
査処理の要求を受け付けると、ノード抽出部102がノ
ードデータテーブル111からノードIDを検査対象と
して順次抽出する。階層情報再作成部103は各ノード
の固有の識別情報とそのノードの親ノードの識別情報と
を格納しているノードデータテーブル111を、階層情
報抽出部104はノードの親子関係及び子孫関係の情報
を格納しているノード階層データテーブル112をそれ
ぞれ参照して検査対象のノードの子孫ノードを全て抽出
し、配列形式の子孫ノードデータを作成する。ビットマ
ップ化処理部105によってこれらをビットマップ形式
のデータに変換し、変換後のデータに対してビットマッ
プ比較部106で排他的論理和を求めて比較処理を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、階層構造を持つ
ノードによって構成され、各ノードが固有の識別情報と
その親ノードの識別情報とを有する形式のデータを管理
するデータ管理装置、コンピュータをこのようなデータ
管理装置として機能させるためのプログラム及び、この
ようなプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ファイル管理装置や文書管理
装置等のデータ管理装置(あるいはシステム)におい
て、データに階層構造を持たせて管理することが行われ
ている。そして、このような階層構造は、各階層にデー
タの配置単位としてノードを設け、各ノードに固有のI
D番号等の識別情報とその親ノードの識別情報とを持た
せることにより、ノード自身のデータ量をさほど増加さ
せることなく表現できる。なお、あるノードの親ノード
とは、そのノードの直上位に位置するノードのことであ
る。逆に、あるノードの直下位に位置するノードをその
ノードの子ノード、子ノードの直下位に位置するノード
を孫ノード等と呼ぶ。そして、あるノードより下位にあ
り、かつそのノードから上位ノードを経由することなく
辿れるノードを、そのノードの子孫ノードと呼ぶ。
【0003】このような階層構造のデータを管理する場
合、各ノードについてあらかじめそのノードの子孫ノー
ドを調べ、親ノードとその子孫ノードとの対応データを
階層情報として記憶しておくことが考えられる。このよ
うにすることにより、ある特定のノードの子孫ノードす
べてを取得する、といったような操作の高速化を図るこ
とができる。
【0004】ところで、このような方式を採用した場
合、通常は実際の階層構造とこの階層情報との間に不整
合が生じることはないが、予期しないトラブル等によっ
て不整合が生じてしまうことも考えられる。そして、不
整合が生じてしまうとその部分についてはデータへのア
クセスが正常に行えなくなる場合があるので、この不整
合が生じていないかどうかを必要に応じて検査し、生じ
ていた場合にはその修復を行わなければならない。この
ような不整合の検出や修復に関連する技術としては、例
えば特開平11−120058号公報に開示されている
ファイル管理装置や、特開2000−284995号公
報に開示されているデータ処理装置が挙げられる。ただ
し、これらの装置は、ファイルシステムの復旧に関する
ものであり、階層構造と階層情報との不整合を高速に検
出するものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】階層構造と階層情報と
の不整合を検出する方式としては、例えば、実際の階層
構造を辿って検出を行うノードの子孫ノードの情報を取
得すると共に、記憶してある階層情報からも同じノード
の子孫ノードの情報を取得し、取得したこれらの子孫ノ
ードの情報をそれぞれ配列して、その配列間に差がある
か否かを調べる方式が考えられる。しかし、この方式に
おいて、配列間の差の有無を調べる処理、さらには配列
の一方にあって一方にない要素を特定する処理は、単純
に配列の要素をスキャンしたのでは時間がかかるという
問題があった。この発明は、このような問題を解決し、
階層構造を持つノードによって構成され、各ノードが固
有の識別情報とその親ノードの識別情報とを有する形式
のデータを管理する場合において、実際の階層構造と記
憶してある階層情報との整合性を高速に検査できるよう
にすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、階層構造を持つノードによって構成さ
れる形式のデータを管理するデータ管理装置において、
各ノードについて固有の識別情報とその親ノードの識別
情報とをノード情報として記憶する手段と、ノードの親
子関係及び子孫関係の情報をノード階層情報として記憶
する手段と、上記ノード情報をもとに、任意のノードの
子孫ノードを示す第1の子孫ノードデータを作成する第
1の子孫ノードデータ作成手段と、上記ノード階層情報
をもとに、上記任意のノードの子孫ノードを示す第2の
子孫ノードデータを作成する第2の子孫ノードデータ作
成手段と、第1の子孫ノードデータ作成手段によって作
成された第1の子孫ノードデータをビットマップ形式の
データに変換する第1の変換手段と、第2の子孫ノード
データ作成手段によって作成された第2の子孫ノードデ
ータをビットマップ形式のデータに変換する第2の変換
手段と、上記第1の変換手段によって変換されたビット
マップ形式の第1の子孫ノードデータと上記第2の変換
手段によって変換されたビットマップ形式の第2の子孫
ノードデータとを比較する比較手段とを有することを特
徴とする。
【0007】あるいは、階層構造を持つノードによって
構成され、各ノードが固有の識別情報とそのノードの親
ノードの識別情報とを有する形式のデータを管理するデ
ータ管理装置において、ノードの親子関係及び子孫関係
の情報をノード階層情報として記憶する手段と、任意の
ノードの子孫ノードの識別情報を、各ノードの有するそ
のノードの親ノードの識別情報を参照して収集し、第1
の子孫ノードデータを作成する手段と、その手段によっ
て作成された第1の子孫ノードデータをビットマップ形
式のデータに変換する第1の変換手段と、上記任意のノ
ードの子孫ノードの識別情報を、上記ノード階層情報を
参照して収集し、第2の子孫ノードデータを作成する手
段と、その手段によって作成された第2の子孫ノードデ
ータをビットマップ形式のデータに変換する第2の変換
手段と、上記第1の変換手段によって変換されたビット
マップ形式の第1の子孫ノードデータと上記第2の変換
手段によって変換されたビットマップ形式の第2の子孫
ノードデータとを比較する比較手段とを設けるようにし
てもよい。これらのデータ管理装置において、上記比較
手段による比較が不一致だった場合に、その比較結果に
基づいて上記ノード階層情報を修正する修正手段をさら
に設けるとよい。
【0008】また、この発明のプログラムは、コンピュ
ータを、階層構造を持つノードによって構成される形式
のデータを管理するデータ管理手段と、各ノードについ
て固有の識別情報とその親ノードの識別情報とをノード
情報として記憶する手段と、ノードの親子関係及び子孫
関係の情報をノード階層情報として記憶する手段と、上
記ノード情報をもとに、任意のノードの子孫ノードを示
す第1の子孫ノードデータを作成する第1の子孫ノード
データ作成手段と、上記ノード階層情報をもとに、上記
任意のノードの子孫ノードを示す第2の子孫ノードデー
タを作成する第2の子孫ノードデータ作成手段と、第1
の子孫ノードデータ作成手段によって作成された第1の
子孫ノードデータをビットマップ形式のデータに変換す
る第1の変換手段と、第2の子孫ノードデータ作成手段
によって作成された第2の子孫ノードデータをビットマ
ップ形式のデータに変換する第2の変換手段と、上記第
1の変換手段によって変換されたビットマップ形式の第
1の子孫ノードデータと上記第2の変換手段によって変
換されたビットマップ形式の第2の子孫ノードデータと
を比較する比較手段として機能させるためのものであ
る。このようなプログラムにおいて、コンピュータを、
上記比較手段による比較が不一致だった場合に、その比
較結果に基づいて上記ノード階層情報を修正する修正手
段として機能させるためのプログラムをさらに含むよう
にするとよい。この発明の記録媒体は、上記の各プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面を参照して説明する。 〔第1の実施形態:図1乃至図10〕初めに、この発明
のデータ管理装置の第1の実施形態である文書管理サー
バについて説明する。まず、その概略構成について、図
1乃至図6を用いて説明する。図1はその文書管理サー
バにおけるこの発明の特徴部分の機能構成を示す機能ブ
ロック図、図2はその文書管理サーバの概略構成を示す
ブロック図、図3はその文書管理サーバにおけるデータ
の管理方式について説明するための図、図4は同じく子
孫ノードデータの作成について説明するための図、図5
は同じく子孫ノードデータの比較について説明するため
の図、図6は同じく子孫ノードデータのビットマップ形
式への変換について説明するための図である。
【0010】この文書管理サーバ10は、ハードウェア
構成としては公知のサーバ装置を用いて構成することが
できる。すなわち、文書管理サーバ10は、図2に示す
ように、CPU11,ROM12,RAM13,ハード
ディスクドライブ(HDD)14,ネットワークインタ
フェース(I/F)15,データ蓄積手段16を備え、
これらがシステムバス17によって接続されている。C
PU11は、この文書管理サーバ10全体を制御する制
御部であり、ROM12やHDD14に格納された各種
制御プログラムやアプリケーションプログラムを実行し
て装置の制御、クライアント装置20によるデータへの
アクセスの制御、データの管理等の動作を行う。
【0011】ROM12は、主に装置の制御プログラム
を記憶する記憶手段である。そして、RAM13はCP
U11のワークメモリや一時的なデータの記憶に用いる
記憶手段である。HDD14は、各種アプリケーション
プログラムやデータを記憶する記憶手段である。ネット
ワークI/F15は、文書管理サーバ10をインターネ
ットやローカルエリアネットワーク(LAN)等のネッ
トワークに接続するためのインタフェースであり、文書
管理サーバ10はこのネットワークI/F15を介して
パーソナルコンピュータ(PC)等のクライアント装置
20とのデータの授受を行う。
【0012】データ蓄積手段16は、文書データ等の大
量のデータを蓄積・記憶することのできる不揮発性記憶
手段であるが、データ蓄積手段16については、HDD
14がこの役割を兼ねるようにしてもよい。なお、図2
には操作部や表示部を示していないが、キーボードやマ
ウス等による操作部や、液晶やブラウン管(CRT)に
よる表示部を設け、ユーザからの入力の受付や動作結果
の表示を行うことができるようにしてもよい。
【0013】このような文書管理サーバ10は、データ
蓄積手段16に蓄積した文書データの管理を行い、クラ
イアント装置20からの要求に応じて管理下の文書デー
タを送信する装置である。そして、この文書管理サーバ
10においては、管理対象である文書データは、図3
(a)に示すように階層構造を持つノードの集合とし
て、データ蓄積手段に記憶されている。ここで、ノード
とは、データにアクセスする際の所定の単位であり、一
般的なファイルシステムにおいてはファイルやフォルダ
に相当する単位であるが、これより細かい単位をノード
として扱うようにしてもよい。また、この管理動作は、
ROM12やHDD14に記憶された所要のデータ管理
プログラムを実行してデータ管理手段として機能するC
PU11が行う。
【0014】データ蓄積手段16には、これらのノード
の階層構造を管理するためのデータとして、ノードデー
タとノード階層データとがそれぞれテーブルの形で記憶
されている。ノードデータはノードデータであり、図3
(b)に示すように、ノード毎に、固有の整数値からな
る識別情報であるノードIDと、ノードの名称と、その
ノードの直上位に位置する親ノードのノードIDとで構
成されている。この文書管理サーバ10は、このノード
データを参照することによって各ノードの配置を把握す
ることができ、このノードデータはノードの階層構造を
定義するための基本的なデータである。
【0015】一方、ノード階層データは、ノード階層情
報であり、図3(c)に示すように、ノードの親子関係
に整数値のデータIDを付して記憶させたものである。
そして、ノードの親子関係は、親ノードのノードIDと
子ノードのノードIDの組み合わせとして記憶される。
また、親ノードの直下位の子ノードだけでなく、さらに
下位の孫ノード、ひ孫ノード等、親ノードより下位にあ
り、かつそのノードから上位ノードを経由することなく
辿れる子孫ノードは、全てその親ノードの子ノードであ
るとして親子関係を記憶させている。このようなノード
階層データは、ノードの親子関係及び子孫関係の情報
を、ノードデータに含まれる各ノードの親ノードの識別
情報を参照して収集することによって作成できる。そし
て、このようなデータを予め作成して記憶しておくこと
により、あるノードの下位に位置する全てのノードを抽
出する処理を高速に行うことができるようになり、範囲
を限定したノードの検索や、ノード階層構造の組換え等
の処理を高速に行うことができる。
【0016】これらのノードデータとノード階層データ
は、通常は整合性が保たれるように管理されているが、
予期しないトラブル等によって不整合が生じてしまうこ
とがある。このような場合にはノードの階層構造が正し
く認識できなくなり、文書管理動作に支障を来すことに
なるので、この不整合が生じていないかどうかを必要に
応じて検査しなければならない。この検査を高速に行う
ことができるようにした点がこの発明の特徴である。
【0017】この高速な検査の処理は、CPU11にR
OM12あるいはHDD14等に記憶している所要のプ
ログラムを実行させ、図1に示した各部の機能を果たさ
せることによって実現している。ここで、その機能につ
いて説明する。まず、整合性検査要求受付部101は、
所定の時間毎、所定のイベントが生じる毎、あるいはユ
ーザの指示等により整合性検査処理が要求された場合、
その要求を受け付ける。そして、ノード抽出部102に
その旨を伝達する機能を有する。
【0018】ノード抽出部102は、整合性検査要求受
付部101から検査処理要求が伝達された場合、ノード
データテーブル111からノードIDを順次抽出し、検
査対象ノードとして階層情報再作成部103及び階層情
報抽出部104に伝達する機能を有する。階層情報再作
成部103は、検査対象ノードの子孫ノードのノードI
Dをノードデータテーブル111を参照して全て収集
し、図4(a)に示すように配列の形式にまとめて検査
対象ノードの子孫ノードを示す第1の子孫ノードデータ
を作成する機能を有する。この収集は例えば、まず対象
ノードを親ノードとするノードを全て抽出し、次に抽出
したノードを親ノードとするノードを全て抽出し・・
・、という工程を、抽出できるノードがなくなるまで行
うことによって実現できる。
【0019】階層情報抽出部104は、検査対象ノード
の子孫ノードのノードIDを、ノード階層データテーブ
ル112を参照して全て収集し、図4(b)に示すよう
に配列の形式にまとめて検査対象ノードの子孫ノードを
示す第2の子孫ノードデータを作成する機能を有する。
この収集は例えば、ノード階層データテーブル112に
おいて対象ノードを親ノードとする親子関係(子孫関
係)を全て抽出することによって実現できる。ビットマ
ップ化処理部105は、階層情報再作成部103の作成
した第1の子孫ノードデータおよび階層情報抽出部10
4の作成した第2の子孫ノードデータを、それぞれ配列
形式のデータからビットマップ形式のデータに変換する
機能を有する。ここで、ビットマップ形式のデータと
は、所定の個数の0又は1の値を持つデータ(ビット)
によって構成されるデータのことである。そして、ビッ
トマップ形式への変換は、例えば図6に示すように、ノ
ードIDの最大値の数だけ0のビットを持つビットマッ
プを用意し、配列に含まれるノードID番目(図の例で
は2番目,3番目,4番目)のビットに1をセットする
ことによって行うことができる。なお、ここでは、図で
左側のビットから順に、1番目,2番目,・・・として
いる。
【0020】ビットマップ比較部106は、ビットマッ
プ化処理部105によって変換されたビットマップ形式
の第1の子孫ノードデータとビットマップ形式の第2の
子孫ノードデータとを比較する機能を有する。この比較
は、2つのビットマップについての排他的論理和を求め
ることによって行うことができる。排他的論理和は、対
応するビットが同じであれば0、異なれば1になるの
で、図4及び図6に示したようにノードデータとノード
階層データに不整合がない場合には、両者から得た子孫
ノードデータは一致し、表1(a)に示すように排他的
論理和は全てのビットで0となる。一方、不整合が起き
ている場合には、両者から得た子孫ノードデータには異
なる部分があるので、表1(b)及び(c)に示すよう
に、その部分のビットで排他的論理和が1となる。
【0021】
【表1】
【0022】結果表示・記憶部107は、ビットマップ
比較部106による比較結果を表示手段に表示させたり
記憶手段に記憶させたりする機能を有する。すなわち、
例えば不整合があった場合にその旨や箇所を知らせるメ
ッセージを表示させたり、ログにその旨を記録したりす
る。不整合がなかった場合でも、その旨のメッセージを
表示させるようにしてもよい。以上の各部により、ノー
ド抽出部102が抽出した全てのノードについて第1の
子孫ノードデータと第2の子孫ノードデータとを比較す
ることにより、ノード階層構造全体について、ノードデ
ータとノード階層データとの間で不整合が生じていない
か否かを検査することができる。
【0023】ここで、この検査処理を高速で行うため
に、第1の子孫ノードデータと第2の子孫ノードデータ
との比較処理を高速で行うことが重要となる。単純にこ
れらを配列形式のデータのままで比較することを考えて
みると、例えば図5に示すように、第1の子孫ノードデ
ータの配列に含まれる要素の1つ1つについて、第2の
子孫ノードデータの配列の要素と順次比較(スキャン)
し、同じ要素がある(ヒットする)か否かを確認しなけ
ればならない。その処理に必要な時間は、最悪の場合、
(第1の子孫ノードデータの配列の要素数)×(第2の
子孫ノードデータの配列全体のスキャンにかかる時間)
に比例する。
【0024】また、第2の子孫ノードデータの配列に第
1の子孫ノードデータに含まれない余計なデータがある
か否かを確認するためには、両者の立場を入れ替えて再
度スキャンを行うか、第2の子孫ノードデータの配列を
スキャンした時にヒットした要素を何らかの手段で記憶
しておき、あとで全ての要素がヒットしているか否かを
確認する必要がある。このように、配列形式のデータの
ままで比較処理を行うと、比較に多くの処理が必要にな
る。
【0025】これに対しこの発明では、図6に示すよう
に、配列形式の子孫ノードデータを一旦ビットマップ形
式のデータに変換してから比較を行うようにしている。
ビットマップ形式への変換は、配列の各要素を一度ずつ
参照するだけで行うことができる。そして、ビットマッ
プ同士の比較はコンピュータシステムの基礎となってい
るビット演算によって排他的論理和を求めることによっ
て行うことができるので、ハードウェアでの高速動作が
実現可能である。従って、配列形式のデータのままで比
較を行う場合に比べて処理量をおよそ配列の要素数分の
1に低減できるので、高速に比較を実行でき、ひいては
整合性の検査も高速に行うことができる。
【0026】次に、図7乃至図10のフローチャートも
用いて、この文書管理サーバにおけるノードデータとノ
ード階層データとの整合性検査の処理について、さらに
詳しく説明する。図7乃至図10は、この整合性検査の
処理を示すフローチャートである。整合性検査処理の要
求があると、CPU11はその要求を受け付ける。この
処理要求の受け付けは、CPU11がROM12あるい
はHDD14等に記憶しているデータ管理プログラムの
一部を実行することによって常に行っている。そして、
この要求を受けると、CPU11は、データ管理プログ
ラムの他の部分も実行し、図7のフローチャートに示す
処理を開始する。すなわちCPU11は、データ管理プ
ログラムに含まれる適当なプログラムを実行することに
より、以下に説明する各手段として機能する。
【0027】まず、ステップS1でノードデータを参照
して初めのノードのノードIDを取得し、そのノードを
検査対象とする。ここで、どのノードを初めとしてもよ
いが、例えば、ノードIDの最も小さいものとすればよ
い。次のステップS2では、ノードがあったか否か判断
するが、通常初めはノードがあるので、次のステップS
3に進み、検査対象のノードについての第1の子孫ノー
ドデータ作成処理を行う。この処理は、図8に示すもの
であるが、詳細については後述する。ここでは、CPU
11が第1の子孫ノードデータ作成手段として機能す
る。
【0028】次に、ステップS4で、検査対象のノード
についての第2の子孫ノードデータ作成処理を行う。こ
の処理は、図9に示すものであるが、詳細については後
述する。ここでは、CPU11が第2の子孫ノードデー
タ作成手段として機能する。これらのステップS3とス
テップS4で作成された第1及び第2の子孫ノードデー
タは、配列形式のデータであるが、次のステップS5で
は、これらのデータをそれぞれビットマップ形式のデー
タに変換する。この変換処理は、図10に示すものであ
るが、詳細については後述する。ここでは、CPU11
が第1及び第2の変換手段として機能する。
【0029】次に、ステップS6に進み、変換後の第1
の子孫ノードデータと変換後の第2の子孫ノードデータ
とを比較する。この比較は、既に述べたように2つのデ
ータの排他的論理和を求めることによって行うことがで
きる。ここでは、CPU11が比較手段として機能す
る。そして、ステップS7に進んで相違があるか否か判
断し、相違があればステップS8に進んでその相違を表
示手段に表示させたり記憶手段に記憶させたりする。す
なわち、例えば不整合があった場合にその旨や箇所を知
らせるメッセージを表示させたり、ログにその旨を記録
したりする。不整合がなかった場合でも、その旨のメッ
セージを表示させるようにしてもよい。
【0030】その後、ステップS9に進む。ステップS
7で相違がなければ、そのままステップS9に進む。ス
テップS9では、ノードデータを参照して次のノードの
ノードIDを取得し、そのノードを検査対象とする。こ
こで、次に取得すべきノードは、任意の基準で定めれば
よい。そして、ステップS2に戻り、取得するノードが
あったか否か判断する。あれば、ステップS3以降の処
理を繰り返し、なければ、全てのノードについて整合性
の検査が終了したものと判断して処理を終了する。
【0031】次に、図7のステップS3における第1の
子孫ノードデータ作成処理について、図3に示した構成
のノードにおいてノードAが検査対象のノード(対象ノ
ード)である場合の処理例も交えて説明する。第1の子
孫ノードデータ作成処理は、図8のフローチャートに示
す処理であり、まずステップS11で、ノードデータを
検索して対象ノードを親ノードとするノードのノードI
Dを抽出する。この抽出は、ノードデータがSQL(St
ructured Query Language)に対応したデータベーステ
ーブルに記憶されている場合には、例えば表2に示した
スキーマ定義と検索文とを用いて行うことができる。そ
して、図3に示した例でノードAが対象であると、ノー
ドBとノードCのノードIDとして「2」と「3」が抽
出される。
【0032】
【表2】
【0033】次に、ステップS12でノードIDが抽出
できたか否か判断する。そして、できていれば、ステッ
プS13に進んで抽出結果から初めのノードIDを選択
する。ここでも、初めにどのノードIDを選択してもよ
いが、例えば、ノードIDの最も小さいものを選択すれ
ばよい。ここでは「2」となる。次に、ステップS14
でノードIDが選択できたか否か判断する。そして、で
きていれば、ステップS15で第1の子孫ノードデータ
の配列に選択したノードIDをセット(追加)する。そ
して、ステップS16に進み、選択したノードIDのノ
ードを対象ノードとして第1の子孫ノードデータ作成処
理、すなわちこの図8のフローチャートの処理を再帰的
に実行する。
【0034】この再帰実行は再びステップS11から開
始するが、ここでは対象ノードはノードB(ID
「2」)であるので、ノードDのノードIDとして
「4」が抽出される。そして、ステップS12,S13
と進んでこの「4」が選択され、ステップS15でこの
値が第1の子孫ノードデータの配列にセットされる。な
お、第1の子孫ノードデータの配列は1つであり、初め
の実行時も再帰実行時も、同一の配列に対してセットが
行われる。ただし、新たに図7のステップS3の処理を
開始する場合にリセットすることは、もちろんである。
そしてステップS16では、今度は対象ノードをノード
D(ID「4」)として第1の子孫ノードデータ作成処
理を再度再帰実行する。
【0035】この再帰実行は再びステップS11から開
始するが、ここでは対象ノードはノードD(ID
「4」)であるので、これを親ノードとするノードはな
く、ステップS11ではノードIDが抽出されない。従
って、ステップS12の判断はNOになるので、元の処
理に戻る。すなわち、1段階前のノードBを対象ノード
とする第1の子孫ノードデータ作成処理のステップS1
6に戻り、ステップS17に進む。
【0036】このステップS17では、ステップS11
での抽出結果から次のノードIDを選択する。ここで、
次に抽出すべきノードは任意の基準で定めればよいが、
ノードBを対象ノードとする処理においては、ステップ
S11で抽出したノードIDは「4」のみである。従っ
て、選択対象がないことになる。そこで、そのままステ
ップS14に戻るが、ここでの判断はNOになり、再度
元の処理に戻る。すなわち、1段階前のノードAを対象
ノードとする第1の子孫ノードデータ作成処理のステッ
プS16に戻り、ステップS17に進む。
【0037】このステップS17では、ステップS11
での抽出結果から次のノードIDを選択するが、ノード
Aを対象ノードとする処理においてはステップS11で
抽出したノードIDは「2」と「3」であるので、まだ
選択していない「3」を選択することになる。そして、
ステップS14に戻り、ここでの判断はYESとなるの
でステップS15に進んで選択した「3」を第1の子孫
ノードデータの配列にセットする。ステップS16で
は、今度は対象ノードをノードC(ID「3」)として
第1の子孫ノードデータ作成処理を再帰実行するが、こ
の処理で抽出されるノードIDはないので、説明を省略
する。
【0038】そしてステップS17に進むが、もう選択
すべきノードIDはないのでそのままステップS14に
戻り、ここでの判断がNOになるので、元の処理に戻
る。すなわち、第1の子孫ノードデータ作成処理を終了
して図7の処理に戻る。説明に用いた例の場合、処理の
終了時に第1の子孫ノードデータの配列には「2」,
「3」,「4」がセットされており、これがこの処理に
よって作成された第1の子孫ノードデータである。な
お、このデータは最終的にはビットマップ形式に変換し
て用いるので、この時点でのノードIDの配列順は、ど
のような順番であっても構わない。
【0039】次に、図7のステップS4における第2の
子孫ノードデータ作成処理について、図3に示した構成
のノードにおいてノードAが対象ノードである場合の処
理例も交えて説明する。第2の子孫ノードデータ作成処
理は、図9のフローチャートに示す処理であり、まずス
テップS21で、ノード階層データを検索して対象のノ
ードを親ノードとする組み合わせの子ノードIDを抽出
する。この抽出は、ノード階層データがSQL(Struct
ured Query Language)に対応したデータベーステーブ
ルに記憶されている場合には、例えば表3に示したスキ
ーマ定義と検索文とを用いて行うことができる。そし
て、図3に示した例でノードAが対象であると、ノード
ID「1」を親ノードとする子ノードのIDとして
「2」,「3」,「4」が抽出される。
【0040】
【表3】
【0041】そして、ステップS22で第2の子孫ノー
ドデータの配列に抽出したノードIDをセット(追加)
する。以上で第2の子孫ノードデータ作成処理は終了
し、元の処理すなわち図7の処理に戻る。ノード階層デ
ータには、直接の親子関係だけでなく、子孫関係のデー
タも含まれているので、ノードデータを参照する場合の
用に再帰的な検索を行う必要がなく、このような簡単な
処理で子孫ノードデータを作成できるのである。説明に
用いた例の場合、処理の終了時に第2の子孫ノードデー
タの配列には「2」,「3」,「4」がセットされてお
り、これがこの処理によって作成された第2の子孫ノー
ドデータである。なお、このデータについても、最終的
にはビットマップ形式に変換して用いるので、この時点
でのノードIDの配列順は、どのような順番であっても
構わない。
【0042】次に、図7のステップS5における変換処
理について、図6に示した子孫ノードデータを変換する
場合の処理例も交えて説明する。変換処理は、図10の
フローチャートに示す処理であり、まずステップS31
で、変換対象の子孫ノードデータの配列から初めの要素
(ノードID)を取得する。そして、ステップS32に
進んで取得できたか否か判断する。あれば、ステップS
33に進み、ビットマップの取得したノードID番目の
ビットに「1」をセットする。例えば取得したノードI
Dが「2」であれば2番目、「3」であれば3番目のビ
ットに「1」をセットする。なお、ビットマップの初期
値としては、第1及び第2の子孫ノードデータの配列に
含まれる最大のノードIDの数だけ「0」のビットを並
べたデータを用意しておくものとする。例えば、図6に
示す例の場合には、最大のノードIDは「4」であるの
で、4個の「0」を並べたデータを用意しておく。
【0043】次に、ステップS34に進み、配列の次の
要素を取得してステップS32に戻る。ステップS34
で要素を取得できた場合には、ステップS32の判断が
YESとなるのでステップS33以降の処理を繰り返す
が、次の要素がなくて取得できなかった場合には、NO
となるので、全ての要素についての処理が終了したもの
として変換処理を終了し、もとの処理に戻る。ここで、
図7のステップS5では、第1の子孫ノードデータと第
2の子孫ノードデータのそれぞれについて、図10の変
換処理を実行するものとする。また、この変換処理にお
いては、配列の要素をどのような順で取得しても、最終
的には各要素に対応したビットに「1」をセットしたデ
ータを生成することができる。従って、配列形式の状態
で各要素がどのような順で並んでいても、同じ要素によ
って構成されていれば、生成されるビットマップは同一
になる。
【0044】この文書管理サーバ10は、以上のような
処理を行い、配列形式の子孫ノードデータを一旦ビット
マップ形式のデータに変換してから比較を行うようにし
たことにより、上述のように、配列形式のデータのまま
で比較を行う場合に比べて処理量をおよそ配列の要素数
分の1に低減できるので、高速に比較を実行でき、ひい
てはノードデータとノード階層データとの整合性すなわ
ち実際の階層構造と記憶してある階層情報と整合性の検
査も高速に行うことができる。なお、図7のフローチャ
ートの処理において、ステップS3乃至ステップS5の
処理は必ずしもこの順で行う必要はない。例えば、第2
の子孫ノードデータを先に作成するようにしてもよい
し、作成した子孫ノードデータをただちに変換処理に供
するようにしてもよい。
【0045】〔第2の実施形態:図11乃至図15〕次
に、この発明のデータ管理装置の第2の実施形態である
文書管理サーバについて説明する。図11はその文書管
理サーバにおけるこの発明の特徴部分の機能構成を示す
機能ブロック図、図12及び図13はその文書管理サー
バにおける誤りのあるノード階層データの例を示す図、
図14及び図15はこの文書管理サーバにおけるノード
データとノード階層データとの整合性検査の処理を示す
フローチャートである。この実施形態の文書管理サーバ
は、機能構成としてはノード階層データ修正部108を
設けた点が異なるのみであり、CPU11による処理も
この点に伴って変更が加えられたのみであり、他の点は
第1の実施形態の文書管理サーバ10と同様であるの
で、相違点以外の説明は簡単にするか省略する。また、
第1の実施形態の文書管理サーバ10と対応する構成に
は同一の符号を用いる。
【0046】この実施形態の文書管理サーバにおけるノ
ード階層データ修正部108は、ビットマップ比較部1
06における比較結果とビットマップ形式の第1の子孫
ノードデータとに基づいてノード階層データの修正を行
う機能を有する。具体例を挙げると、例えば図3に示し
たノード階層構成において、ノード階層データが図12
に示すものであった場合、データIDが「4」のデータ
は、実際の階層構成と対応しておらず、誤ったデータで
ある。このような状態で整合性検査を行うと、ノードI
Dが「1」のノードAを対象としたとき、表4に示すよ
うに、ノードデータを参照して作成する第1の子孫ノー
ドデータは「01110」に、ノード階層データを参照
して作成する第2の子孫ノードデータは「01111」
になるので、比較結果の排他的論理和に1のビットが出
現し、不整合が検出される。
【0047】
【表4】
【0048】ここで、1のビットは5番目であることか
ら、ノードIDが「5」のノードについての子孫関係に
不整合があることがわかる。一方、第1の子孫ノードデ
ータの5番目のビットは「0」であるので、必然的に第
2の子孫ノードデータの5番目のビットは「1」であ
り、実際にはノードIDが「5」のノードはノードAの
子孫ノードではなく、ノード階層データに余分なデータ
が含まれているのだということがわかる。従って、ノー
ド階層データ修正部108は、親ノードIDが「1」,
子ノードIDが「5」であるノード階層データを削除す
る修正を行うことにより、不整合を解消することができ
る。この修正は、例えばノード階層データが、SQLに
対応し、表3に示したスキーマ定義を用いたデータベー
ステーブルに記憶されている場合には、 delete NodeHierarchyData where ParentID = 1 and Ch
ildID = 5 のようなコマンドによって実行できる。
【0049】別の例として、例えば図3に示したノード
階層構成において、ノード階層データが図13に示すも
のであった場合、親ノードIDが「1」,子ノードID
が「4」であるデータが不足している。このような状態
で整合性検査を行うと、ノードIDが「1」のノードA
を対象としたとき、表5に示すように、ノードデータを
参照して作成する第1の子孫ノードデータは「011
1」に、ノード階層データを参照して作成する第2の子
孫ノードデータは「0110」になるので、やはり比較
結果の排他的論理和に1のビットが出現し、不整合が検
出される。
【0050】
【表5】
【0051】ここで、1のビットは4番目であることか
ら、ノードIDが「4」のノードについての子孫関係に
不整合があることがわかる。一方、第1の子孫ノードデ
ータの4番目のビットは「1」であるので、必然的に第
2の子孫ノードデータの4番目のビットは「0」であ
り、実際にはノードIDが「4」のノードはノードAの
子孫ノードであるのに、ノード階層データに対応するデ
ータが含まれていないことがわかる。従って、ノード階
層データ修正部108は、親ノードIDが「1」,子ノ
ードIDが「4」であるノード階層データを追加する修
正を行うことにより、不整合を解消することができる。
この修正は、例えばノード階層データが、SQLに対応
し、表3に示したスキーマ定義を用いたデータベーステ
ーブルに記憶されている場合には、 insert into NodeHierarchyData (ID, ParentID, Child
ID) values (4, 1, 4) のようなコマンドによって実行できる。
【0052】このように、ノード階層データ修正部10
8は、比較結果の排他的論理和で「1」が立っているビ
ットの位置によって不整合に係る子孫ノードのIDを取
得し、第1の子孫ノードデータの対応するビットを参照
することによってノード階層データに追加が必要か削除
が必要かを判断して、適切な修正を行うことができる。
なお、ノードデータを修正しないのは、このデータがノ
ードの階層構造を定義するための基本的なデータであ
り、このデータを変更すると、階層構造そのものを変更
することになってしまうためである。一方、ノード階層
データは、ノードデータを参照して作成されたものであ
り、階層構造を効率よく把握するためのデータであるの
で、こちらを変更しても階層構造を変更することにはな
らない。
【0053】次に、この文書管理サーバにおけるノード
データとノード階層データの整合性検査の処理につい
て、フローチャートも用いてさらに詳しく説明する。整
合性検査処理の要求があると、CPU11はその要求を
受け付ける。この処理要求の受け付けは、CPU11が
ROM12あるいはHDD14等に記憶しているデータ
管理プログラムの一部を実行することによって常に行っ
ている。そして、この要求を受けると、CPU11は、
データ管理プログラムの他の部分も実行し、図14のフ
ローチャートに示す処理を開始する。すなわちCPU1
1は、データ管理プログラムに含まれる適当なプログラ
ムを実行することにより、以下に説明する各手段として
機能する。
【0054】図14のフローチャートに示す処理は、ス
テップS7で相違があった場合にステップS8の処理の
次にステップS41のノード階層データ修正処理を行う
点を除き、第1の実施形態で図7乃至図10のフローチ
ャートを用いて説明した処理と同様であるので、このノ
ード階層データ修正処理についてのみ説明する。この処
理においては、CPU11が修正手段として機能する。
【0055】ノード階層データ修正処理は、図15のフ
ローチャートに示す処理である。ここでは、まずステッ
プS51で、比較結果の排他的論理和のビットマップか
ら初めのビットを取得する。そして、ステップS52で
最後のビットを越えたか否か判断する。超えていなけれ
ば、ステップS53に進み、取得したビットが1である
か否か判断する。1であれば、そのビットに対応するノ
ードについて不整合があったと判断してステップS54
に進み、第1の子孫ノードデータのビットマップの対応
ビットを参照する。
【0056】次に、ステップS55でそのビットが0で
あるか判断する。0であれば、ノード階層データに余分
なデータが含まれていたものと判断し、ステップS56
に進む。そして、ノード階層データから、その時点での
検査対象ノードを親ノードとし、ステップS54で参照
したビットに対応するノード(例えばその時点で参照し
ているビットが4番目のビットであれば、ノードIDが
「4」のノード)を子孫ノードとするデータを削除す
る。そして、ステップS58に進んで比較結果の排他的
論理和のビットマップから次のビットを取得してステッ
プS52に戻り、処理を繰り返す。
【0057】ステップS55で0でなければ、ノード階
層データに必要なデータが不足していたものと判断し、
ステップS57に進む。そして、ノード階層データに、
その時点での検査対象ノードを親ノードとし、ステップ
S54で参照したビットに対応するノードを子孫ノード
とするデータを追加する。そして、ステップS58に進
んで比較結果の排他的論理和のビットマップから次のビ
ットを取得してステップS52に戻り、処理を繰り返
す。ステップS53で1でなかった場合には、そのまま
ステップS58に進んで比較結果の排他的論理和のビッ
トマップから次のビットを取得し、ステップS52に戻
って処理を繰り返す。ステップS52で最後のビットを
越えていれば、現在の検査対象ノードについて必要な修
正は全て完了したと判断し、元の図14の処理に戻る。
【0058】この実施形態の文書管理サーバは、以上の
ような処理を行い、比較結果のビットマップを参照して
ノード階層データの不整合箇所を特定して修正を行うよ
うにしたので、実際の階層構造と記憶してある階層情報
との整合性の検査のみならず、不整合箇所の修正も高速
に行うことができる。
【0059】なお、以上説明した各実施形態において、
データ蓄積手段16に蓄積した文書データの管理を行う
文書管理サーバ10を例として説明したが、HDD14
等に格納したデータも一括して管理するようにしてもよ
いことはもちろんであり、外部の装置のものも含め、複
数の記憶手段に記憶しているデータを一括して管理する
ようにしてもよい。これ以外にも、この発明のデータ管
理装置は文書管理サーバに限られるものではもちろんな
く、階層構造を持つノードによって構成される何らかの
データを管理する装置であればどのようなものにでも適
用できることは、もちろんである。
【0060】また、上述した文書管理サーバ10のCP
U11を上述した各手段として機能させるためのプログ
ラムは、予め文書管理サーバ10のHDD14等に記憶
させておくほか、記録媒体であるCD−ROMあるいは
光磁気(MO)ディスク,ミニディスク(MD),DV
D(Digital Versatile Disk),フレキシブルディス
ク,磁気テープ,HDD等の不揮発性記録媒体(メモ
リ)にプログラムソースや実行形式のバイナリデータと
して記録して提供することもできる。そのメモリに記録
されたプログラムを文書管理サーバ10にインストール
してCPU11に実行させるか、CPU11にそのメモ
リからこのプログラムを読み出して実行させることによ
り、上述した各手段として機能させることができる。さ
らに、このプログラムを記録した記録媒体を備える外部
機器あるいはこのプログラムを記憶手段に記憶した外部
機器からダウンロードして実行させることも可能であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明のデ
ータ管理装置によれば、ノードの階層構造と記憶してあ
る階層情報との整合性の検査を簡単な処理で行うことが
できるので、高速に検査を行うことができる。また、こ
の発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のよ
うなデータ管理装置として機能させることができる。ま
た、この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを
記憶していないコンピュータにそのプログラムを記憶さ
せ、その実行によって上記のようなデータ管理装置とし
て機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のデータ管理装置の第1の実施形態で
ある文書管理サーバにおけるこの発明の特徴部分の機能
構成を示す機能ブロック図である。
【図2】その文書管理サーバの概略構成を示すブロック
図である。
【図3】その文書管理サーバにおけるデータの管理方式
について説明するための図である。
【図4】同じく子孫ノードデータの作成について説明す
るための図である。
【図5】同じく子孫ノードデータの比較について説明す
るための図である。
【図6】同じく子孫ノードデータのビットマップ形式へ
の変換について説明するための図である。
【図7】この発明のデータ管理装置の第1の実施形態で
ある文書管理サーバにおける整合性検査の処理を示すフ
ローチャートである。
【図8】図7のフローチャートに示した第1の子孫ノー
ドデータ作成処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】図7のフローチャートに示した第2の子孫ノー
ドデータ作成処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】図7のフローチャートに示した変換処理であ
るビットマップ化処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図11】この発明のデータ管理装置の第2の実施形態
である文書管理サーバにおけるこの発明の特徴部分の機
能構成を示す機能ブロック図である。
【図12】その文書管理サーバにおける誤りのあるノー
ド階層データの例を示す図である。
【図13】その別の例を示す図である。
【図14】この発明のデータ管理装置の第2の実施形態
である文書管理サーバにおける整合性検査の処理を示す
フローチャートである。
【図15】図14のフローチャートに示したノード階層
データ修正処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:文書管理サーバ 11:CPU 12:ROM 13:RAM 14:HDD 15:ネットワークI/F 16:データ蓄積手段 17:システムバス 101:整合性検査要求受付部 102:ノード抽出部 103:階層情報再作成部 104:階層情報抽出部 105:ビットマップ化処理部 106:ビットマップ比較部 107:結果表示・記憶部 108:ノード階層データ修正部 111:ノードデータテーブル 112:ノード階層データテーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造を持つノードによって構成され
    る形式のデータを管理するデータ管理装置であって、 各ノードについて固有の識別情報とその親ノードの識別
    情報とをノード情報として記憶する手段と、 ノードの親子関係及び子孫関係の情報をノード階層情報
    として記憶する手段と、 前記ノード情報をもとに、任意のノードの子孫ノードを
    示す第1の子孫ノードデータを作成する第1の子孫ノー
    ドデータ作成手段と、 前記ノード階層情報をもとに、前記任意のノードの子孫
    ノードを示す第2の子孫ノードデータを作成する第2の
    子孫ノードデータ作成手段と、 第1の子孫ノードデータ作成手段によって作成された第
    1の子孫ノードデータをビットマップ形式のデータに変
    換する第1の変換手段と、 第2の子孫ノードデータ作成手段によって作成された第
    2の子孫ノードデータをビットマップ形式のデータに変
    換する第2の変換手段と、 前記第1の変換手段によって変換されたビットマップ形
    式の第1の子孫ノードデータと前記第2の変換手段によ
    って変換されたビットマップ形式の第2の子孫ノードデ
    ータとを比較する比較手段とを有することを特徴とする
    データ管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ管理装置であっ
    て、 前記比較手段による比較が不一致だった場合に、その比
    較結果に基づいて前記ノード階層情報を修正する修正手
    段を有することを特徴とするデータ管理装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータを、階層構造を持つノード
    によって構成される形式のデータを管理するデータ管理
    手段と、 各ノードについて固有の識別情報とその親ノードの識別
    情報とをノード情報として記憶する手段と、 ノードの親子関係及び子孫関係の情報をノード階層情報
    として記憶する手段と、 前記ノード情報をもとに、任意のノードの子孫ノードを
    示す第1の子孫ノードデータを作成する第1の子孫ノー
    ドデータ作成手段と、 前記ノード階層情報をもとに、前記任意のノードの子孫
    ノードを示す第2の子孫ノードデータを作成する第2の
    子孫ノードデータ作成手段と、 第1の子孫ノードデータ作成手段によって作成された第
    1の子孫ノードデータをビットマップ形式のデータに変
    換する第1の変換手段と、 第2の子孫ノードデータ作成手段によって作成された第
    2の子孫ノードデータをビットマップ形式のデータに変
    換する第2の変換手段と、 前記第1の変換手段によって変換されたビットマップ形
    式の第1の子孫ノードデータと前記第2の変換手段によ
    って変換されたビットマップ形式の第2の子孫ノードデ
    ータとを比較する比較手段として機能させるためのプロ
    グラム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプログラムであって、 コンピュータを、前記比較手段による比較が不一致だっ
    た場合に、その比較結果に基づいて前記ノード階層情報
    を修正する修正手段として機能させるためのプログラム
    をさらに含むプログラム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のプログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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