JP2003294395A - 複合弾頭 - Google Patents

複合弾頭

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JP2003294395A
JP2003294395A JP2002094731A JP2002094731A JP2003294395A JP 2003294395 A JP2003294395 A JP 2003294395A JP 2002094731 A JP2002094731 A JP 2002094731A JP 2002094731 A JP2002094731 A JP 2002094731A JP 2003294395 A JP2003294395 A JP 2003294395A
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Katsuyoshi Maruyama
勝芳 丸山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合弾頭において、弾片は副弾頭の元の径の
半分以上にすることは容易でなく、主弾頭が装甲を貫通
する際には、導入孔を押し広げるため相当の運動エネル
ギーを失うことが避けられない。そのため、弾速が特に
遅い場合には主弾頭が装甲を貫通した後、さらに充分奥
まで侵入することができずに手前で炸裂してしまい、破
壊効果が減少する恐れがあった。 【解決手段】 主炸薬の起爆時に多数の破片となって飛
散する弾殻と、弾殻をその起爆力により飛散させる主炸
薬と、主炸薬起爆用の主ブースタとにより構成される主
弾頭と、主弾頭の円周方向と同一方向に配置される、副
炸薬の起爆により目標の外板に前記主弾頭を導入するた
めの穴を開けるライナと、ライナにエネルギーを与える
副炸薬と、副炸薬起爆用の副ブースタとにより構成され
る副弾頭とにより構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、砲弾、爆弾等の
対装甲破壊兵器に使用する弾頭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】艦船を火砲やロケット、爆弾等で攻撃す
る場合、従来は徹甲弾、半徹甲弾のような弾頭を用い、
まず弾体の運動エネルギーで攻撃相手の装甲を貫通さ
せ、相手の内部に深く侵入した後弾頭が炸裂して、相手
の内部を破壊するような方法が取られていた。精密誘導
兵器の発達した近年では、それらに誘導装置を備えた誘
導砲弾、誘導爆弾、対艦ミサイル等が対艦攻撃の主要な
手段になっている。その結果、無誘導の砲弾では弾速が
低下したり着弾の散布界が広がったりして命中が期待で
きないような遠距離まで、正確に弾体を飛ばすことがで
きるようになっている。しかし、弾速の低下そのものは
避けられないので、命中した時に装甲を充分貫通するだ
けの運動エネルギーが残ってなく、相手の内部深くまで
弾体が侵入できない恐れがある。
【0003】それに対し、弾速が低下しても装甲を貫通
する能力のある、複合弾頭がすでに考案されている。図
8は、従来の複合弾頭の構成の一例を示す断面図であっ
て、1は誘導ミサイルであれば推進装置や操舵装置が配
置される後部胴体、2は前記後部胴体1の前部に配置さ
れた目標を破壊するための、例えばクロム鋼等の材料で
作られている主弾頭、3は主炸薬の起爆時に多数の破片
となって飛散する弾殻、4は前記弾殻3の内部に配置さ
れた主たる炸薬である主炸薬、5は前記主炸薬4を起爆
させるための主炸薬4と一部を接するように配置された
起爆薬である主ブースタであり、主弾頭2は、前記弾殻
3、主炸薬4、主ブースタ5から構成されている。
【0004】6は主弾頭2の前部に配置される中継筒、
21は目標の装甲(外板)を打ち抜いて穴を開けるため
の弾頭である円錐状副弾頭、8は円錐状副弾頭21の前
方に配置され、この複合弾頭の円錐形の先端を成すノー
ズ、22は円錐状副弾頭21の炸薬であり前方を円錐状
にくぼませた形状に作られ、縦断面は前方に開いたV字
状となっている円錐状副炸薬、23は前記円錐状副炸薬
22の前端円錐状の面に密着して、銅製の円錐形状に作
られた円錐状ライナであり、24は円錐状副炸薬22を
起爆させるため、円錐状副炸薬22の後端に接してこれ
に取付けられた丸型副ブースタであり、円錐状副弾頭2
1は円錐状副炸薬22、円錐状ライナ23、及び丸型副
ブースタ24とから構成されている。
【0005】主弾頭2が破片を四方八方に飛ばすいわゆ
る破片型弾頭であるのに対し、円錐状副弾頭21は主に
戦車の装甲を打ち抜くのに使われる、いわゆる成形炸薬
型弾頭と称するものである。
【0006】図9は、図8に示す従来の複合弾頭の構成
の一例が動作した状態を示す断面図であって、29は円
錐状ライナ23が円錐状副炸薬22の爆発エネルギーに
より溶解されて前方に高速で噴出する針状ジェット、1
3は目標の装甲、14は針状ジェット29により装甲1
3にあけられた導入孔である。
【0007】次に動作について説明する。上記のように
構成された複合弾頭が目標の艦船に命中すると、例えば
命中の衝撃を検知してまず丸型副ブースタ24が作動し
て円錐状副炸薬22が起爆する。円錐状副炸薬22の前
面が円錐状に成形されているため、いわゆるノイマン効
果として知られる現象によって爆発のエネルギーは中央
に集中し、円錐状ライナ23は溶解して粒子に分解する
とともに、図9に示すように中央部に収束して細い噴流
であるところの針状ジェット29となって前方に放出さ
れ、目標の装甲13を貫通する。針状ジェット29の速
度は数千m毎秒と非常に速いので、複合弾頭の命中する
時の弾速がいくら遅くなっても、装甲13を貫通する能
力は低下しない。装甲13に導入孔14があいたところ
へ主弾頭2が突入し、さらに導入孔14を押し広げつつ
目標内部に侵入する。無傷の装甲13を貫通するのに比
べ、すでにあいている導入孔14を広げるだけなので、
主弾頭2の失う運動エネルギーは少なくてすみ、遅い弾
速で命中しても、目標の内部深くまで侵入することがで
きる。深く侵入した後、図8の主ブースタ5が発火して
主炸薬4が起爆し、弾殻3が多数の破片になって飛散し
て、目標内部に損害を与えることができる。
【0008】上記のような複合弾頭の場合、円錐状副弾
頭21によって生成される針状ジェット29は細くいた
め、導入孔14の径は円錐状副弾頭21の径に比べ小さ
くなる。そのため主弾頭2が導入孔14を押し広げる時
の抵抗も大きく、導入孔としては能率が悪い。抵抗を減
らそうとして、主弾頭2を円錐状副弾頭21よりも細く
作ると、主弾頭2の威力が大きく低下するので抵抗を減
らすことが無意味になってしまう。また、成形炸薬型弾
頭は、細く深い穴をあけるのに適したもので、本来戦車
のような重装甲を貫通するのが主たる用途である。円錐
の頂角にもよるが、多くは円錐状ライナの外径の数倍の
深さの穴をあけることができ、例えば一般的な外径20
cm程度の弾頭であれば50cm以上の装甲を貫通すること
ができる。現代の主要な艦船は従来の戦艦のように重装
甲のものではなく、船体外板が数cm程度の比較的薄い中
〜軽装甲のものが主体であるので、成形炸薬型弾頭では
貫通する威力が余り過ぎ無駄が多い。以上のように、図
8のような複合弾頭は、艦船を目標とするのに効率がい
いとは言い難い。
【0009】この課題に対して、別の副弾頭を組み合わ
せた複合弾頭も考案されている。図10は別の副弾頭を
組み合わせた複合弾頭の構成を示す断面図であり1から
8、及び24は図8と同じであり、25は目標の装甲を
打ち抜いて穴を開けるための弾頭であるおう面状副弾
頭、26はおう面状副弾頭25の炸薬であり、前面がお
う面状にくぼんだ円柱形に作られているおう面状炸薬、
27はおう面状炸薬26のおう面に密着するように時計
皿のような形状に作られた鉄製のおう面状ライナであ
り、24はおう面状副炸薬25を起爆させるため、おう
面状副炸薬26の後端に接してこれに取付けられた丸型
副ブースタであり、おう面状副弾頭25はおう面状炸薬
26、おう面状ライナ27、及び丸型副ブースタ24と
から構成されている。
【0010】また、図11は、図10に示す複合弾頭の
動作状態を示す断面図であって、13と14は図9と同
じであり、15はおう面状ライナ27がおう面状副炸薬
26の爆発エネルギーにより変形して前方に高速で射出
された断片である。おう面状副弾頭25は、いわゆる自
己鍛造型弾頭と称されるものである。
【0011】次に図10の複合弾頭の動作を説明する。
上記のように構成された複合弾頭が目標の艦船に命中す
ると、図8と同様にまず丸型副ブースタ24が作動して
おう面状副炸薬26が起爆する。おう面状副炸薬26の
前面がおう面状に成形されていることにより、いわゆる
ミズネ・シャルダン効果として知られる現象によって、
おう面状ライナ27はばらばらの破片にならず、図11
に示すように内側に巻き込まれて一個の団子のように成
形されながら加速され、高速の硬い弾片15となって、
目標の装甲13を貫通する。この弾片15の速度は図9
の針状ジェット29よりは遅いが、それでも千m毎秒を
越えるため、船体外板の比較的薄い現代の艦船は充分に
貫通することができる。また、弾片15の径は図9の針
状ジェット29よりは大きく、装甲13により大きな導
入孔14をあけることができ、主弾頭2が突入する時の
抵抗も小さく、より内部深くまで侵入することができ
る。従って、艦船を目標にする場合は、図8に示す複合
弾頭よりも効率的に目標を破壊できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の複合弾頭は以上
のように構成されていたので、円錐状副弾頭21やおう
面状副弾頭25によって装甲13にあける導入孔14
は、主弾頭2に比べ充分大きくすることが困難であっ
た。図10と図11に示す複合弾頭でも、弾片15はお
う面状副弾頭25の元の径の半分以上にすることは容易
でなく、主弾頭2が装甲を貫通する際には、導入孔14
を押し広げるため相当の運動エネルギーを失うことが避
けられない。そのため、弾速が特に遅い場合には主弾頭
2が装甲13を貫通した後、さらに充分奥まで侵入する
ことができずに手前で炸裂してしまい、破壊効果が減少
する恐れがあった。
【0013】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであって、導入孔を主弾頭の径近く
まで大きくすることができ、主弾頭が装甲を貫通する際
のエネルギー損失がより少なくなるように複合弾頭を構
成したものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、主炸薬の
起爆時に多数の破片となって飛散する弾殻と、前記弾殻
をその起爆力により飛散させるために、前記弾殻の内部
に配置される主炸薬と、前記主炸薬と一部を接するよう
に配置される主炸薬起爆用の主ブースタとにより構成さ
れる主弾頭と、前記主弾頭の円周方向と同一方向に配置
される、副炸薬の起爆により目標の外板に前記主弾頭を
導入するための穴を開けるライナと、前記ライナに、目
標の外板に穴を開けるためのエネルギーを与える副炸薬
と、前記副炸薬と一部を接するように配置される副炸薬
起爆用の副ブースタとにより構成される副弾頭とにより
構成したものである。
【0015】第2の発明は、ライナとして、前記副弾頭
の直径方向の断面が、目標と対向する方向が開いている
V字型であることを特徴とするものである。
【0016】第3の発明は、ライナとしてV字型の中心
軸が、複合弾頭の中心軸に対し平行であることを特徴と
するものである。
【0017】第4の発明は、ライナとしてV字型の中心
軸が、複合弾頭の中心軸に対して外側に向いていること
を特徴とするものである。
【0018】第5の発明は、ライナにより開けられた穴
の径よりも前記主弾頭の径が小さいことを特徴とするも
のである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1はこの発明の実施の形態1の構成を示す図であっ
て、1から6は従来技術と同じである。7は目標の装甲
(外板)を打ち抜いて穴を開けるための弾頭である副弾
頭、8は副弾頭7の前方に配置され、この複合弾頭の円
錐形の先端を成すノーズ、9は副弾頭7の炸薬であり前
方をくぼませた形状に作られた、目標の装甲に穴を開け
るためのエネルギーを与える副炸薬、10は副炸薬9に
より目標の外板に主弾頭2を導入するための穴を開け
る、主弾頭2と同一円周方向のライナであり、11は副
炸薬9を起爆させるため、副炸薬9と一部を接するよう
に配置された副ブースタである。また、図2は、図1に
示す複合弾頭が動作した状態を示す断面図であって、1
2はライナ10が副炸薬9の爆発エネルギーにより溶解
されて前方に高速で噴出するジェット、13は目標の装
甲、14はジェット10により装甲13にあけられた導
入孔、16はジェット12が目標の装甲13を貫通して
導入孔14があいた後、装甲13の中央に分離した円板
である。
【0020】図1において、主弾頭2の前方に置かれた
成形炸薬型弾頭である副弾頭7は、リング状に作られて
いる。この形状を図3及び図4で詳しく説明する。図3
において、17は副炸薬9を直線状に引き伸ばした直線
状副炸薬、18はライナ10を直線状に引き伸ばした直
線状ライナ、19は副ブースタ11を直線状に引き伸ば
した直線状副ブースタ、20はジェット12を直線状に
引き伸ばした直線状ジェットである。通常の成形炸薬型
弾頭の炸薬は図8の従来例のように前面が円錐状のおう
面に成形され、断面はV字状であるが、同じ断面形のま
ま横一直線に引き伸ばすと図3のような形状になる。図
3では、上面がV字状にえぐれた横長の棒状の炸薬17
の上面に密着して、V字型断面を持つ棒状のライナ18
があり、炸薬17の下面に接して棒状のブースタ19が
ある。このブースタ19を発火させて炸薬17が起爆す
ると、図9と同様にライナ18は細く尖った超高速のジ
ェットになるが、図9のような細い針状ではなく、横一
直線につながったカーテン状のジェット20になり、そ
の前面に板があれば、細い孔ではなく、直線状の細い溝
があく。炸薬17を横一直線ではなくリング状に一周さ
せると図4に示すような形状となり、このV字状溝のあ
る方を前面になるよう配置したものが図1の副炸薬9で
ある。
【0021】すなわち、副弾頭7は前方に向かって開い
たV字型の断面を持つリング状の副炸薬9と、この前面
に密着するように取付けられた、V字型断面を持つリン
グ状のライナ10、及び副炸薬9の後端に接し、副炸薬
9を後方から起爆するように取付けられたリング状の副
ブースタ11とから構成されている。図2は図1に示す
この発明の実施の形態1の動作状態を示す断面図であ
る。
【0022】この発明の実施の形態1の動作を図2によ
り説明する。複合弾頭が目標の艦船に命中すると、図8
の従来例と同様にまず副ブースタ11が発火して副炸薬
9が起爆するが、この時生成されるジェット12は針状
にとがった形ではなく、V字の頂点に沿って一周する連
続した円筒状になって装甲13を貫通する。その結果、
装甲13には円形ではなくリング状の導入孔14があ
き、その内側に残された円板16は支えがなくなって宙
に浮いた状態となる。そこへ主弾頭2が突入して円板1
6はそのまま無抵抗に目標内部に押し込まれ、結局円板
16の径にほぼ等しい大きな円形の導入孔があけられた
ことになる。この円板16の径は、主弾頭2の外径より
もわずかに小さいだけなので、主弾頭2が装甲13を貫
通する際に受ける抵抗も少なく、図8や図10に示す従
来の複合弾頭の場合より、目標により深く侵入して大き
な損害を与えることができる。
【0023】また、同じように成形炸薬型弾頭を用いる
図8の従来例では、前述のように装甲の厚みに対して貫
通できる深さが大きすぎ非効率になるきらいがあった
が、図1の実施例では副弾頭のリングの内径を自由に変
えられるので、目標の装甲の厚みにちょうど適切な威力
のジェットが生成されるよう、ライナ断面の寸法を選択
することができ、副炸薬の量が少なくて済む。例えば図
8の従来例で副弾頭の外形が20cmとすると、ジェット
が貫通できる装甲の厚さは50cmにもなるが、現代の中
型艦船の外板は5cm程度であり、10倍もの威力があっ
てそれだけ炸薬も無駄になるのに対し、図1の副弾頭9
の内径を16cmにすると、貫通できる厚さは5cm程度と
なり、中から軽装甲の艦艇外板を貫通するのに適する。
その分副炸薬も少なくすむのでその分を主炸薬4に振り
向ければそれだけ主弾頭2の威力を増すことができ経済
的である。
【0024】また、図8の従来例では丸型副ブースタ2
4が中央にあり、主弾頭2の先端が円錐状にとがってい
る。これは、円錐状副弾頭21によってあけられる導入
孔が小さいため、それを押し広げつつ侵入するためには
主弾頭2の先端がとがっている方が有利なためである。
図1の実施例では導入孔が大きいので主弾頭2の先端を
鋭くとがらせる必要はなく、主弾頭2を副弾頭7とぎり
ぎりまで接近させることができる。あるいはリング状の
副弾頭9は中央が空洞になっているので、ここに主弾頭
2の先端がはまりこむように構成すれば、無駄なスペー
スが最小となり中継筒6を極端に短くすることができ
る。これによって複合弾頭全体の長さも縮めることがで
き、それだけ同じ威力で全体を軽量に作ることができる
か、または軽量になった分主弾頭を大きくして威力を増
すことができる。あるいは、これがロケット弾であるな
ら複合弾頭が縮まった分、推進装置を長くして射程を伸
ばすこともできる。
【0025】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2の構成を示す図であって、1から11は実施の形態
1と同じである。28は主弾頭2よりも細身の細身主弾
頭である。実施の形態1では、図2の円板16の径は主
弾頭2の径よりも小さいので、主弾頭が装甲を完全に無
抵抗で貫通することは無理である。図5に示す実施の形
態2では、図1の主弾頭2の代わりに、主弾頭2よりも
外径を縮めた細身主弾頭28を備えたもので、細身主弾
頭28の外径を、副炸薬9の断面V字の頂点が作る円、
すなわち図2ではほぼ円板16の外径に相当する円より
も小さくしたものである。
【0026】なお、細くしただけでは、複合弾頭全体の
外形に段差がついて飛しょう時の空気抵抗が増えてしま
い、もしロケット弾であれば射程が減ってしまうので、
中継筒6が後部胴体1と副弾頭9とを連結するように長
く延長され、その内部に細身主弾頭28が収まるように
配置されている。図1の主弾頭2に対し細身主弾頭28
の径をわずかに小さいだけなので、それによる破壊威力
の減少も少ない。この実施の形態2によれば、細身主弾
頭2は図2の円板16の径よりも細いから無抵抗で装甲
を貫通でき、例えばパラシュートで目標甲板に垂直落下
するような極端に弾速が低い場合でも、目標に損害を与
えることができる。
【0027】実施の形態3.図5に示す複合弾頭では、
わずかとはいえ細身主弾頭28の径を複合弾頭全体の最
大径よりも小さくするため破壊威力の低下を伴い、また
細身主弾頭28と中継筒6との間に無駄な空間も多く、
できるだけ小型にして最大効果の欲しい飛しょう体兵器
としては効率がよくない。図6はこの発明の実施の形態
3の構成を示す断面図であって、図1と本質的には同じ
構成になっているが、副炸薬9のV字形断面が真正面を
向かず、中心軸に対し外側に傾斜するよう副弾頭7が作
られている。図7は図6の実施の形態3の動作状態を示
す断面図であり、副弾頭7が起爆すると、図7に示すよ
うに生成されるジェット12は中心軸に並行な円筒形で
はなく、斜め外側へ広がる円錐面状になって装甲13を
貫通するので、実施の形態1及び2の場合より大きなリ
ング状の導入孔14をあけることができる。副弾頭7の
外側への傾斜角度と起爆する際の装甲13との距離とを
適切に選ぶと、導入孔14の外径を副弾頭7の外径より
も大きくすることができ、この場合は主弾頭2を副弾頭
7の外形と同じ大きさにしても、導入孔14を通過する
際に抵抗を受けず、主弾頭7の威力を最大限生かすこと
ができる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、導入孔を主弾頭の径
近くまで大きくすることができ、主弾頭が装甲を貫通す
る際のエネルギー損失がより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による複合弾頭の実施の形態1の構
成を示す断面図である。
【図2】 この発明による複合弾頭の実施の形態1の動
作状態を示す断面図である。
【図3】 この発明による複合弾頭の実施の形態1を構
成する副弾頭の形状を説明するための斜視図である。
【図4】 この発明による複合弾頭の実施の形態1を構
成する副炸薬の形状を示す斜視図である。
【図5】 この発明による複合弾頭の実施の形態2の構
成を示す断面図である。
【図6】 この発明による複合弾頭の実施の形態3の構
成を示す断面図である。
【図7】 この発明による複合弾頭の実施の形態3の動
作状態を示す断面図である。
【図8】 従来の複合弾頭の構成を示す断面図である。
【図9】 従来の複合弾頭の動作状態を示す断面図であ
る。
【図10】 従来の複合弾頭の別の構成を示す断面図で
ある。
【図11】 従来の複合弾頭の別の構成の動作状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 後部胴体、2 主弾頭、3 弾殻、4 主炸薬、5
主ブースタ、6 中継筒、7 副弾頭、8 ノーズ、
9 副炸薬、10 ライナ、11 副ブースタ、12
ジェット、13 装甲、14 導入孔、15 弾断、1
6 円板、17炸薬、18 ライナ、19 ブースタ、
20 ジェット、21 円錐状副弾頭、22 円錐状炸
薬、23 円錐状ライナ、24 丸型副ブースタ、25
おう面状副弾頭、26 おう面状炸薬、27 おう面
状ライナ、28 細身主弾頭、29 針状ジェット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主炸薬の起爆時に多数の破片となって飛
    散する弾殻と、前記弾殻をその起爆力により飛散させる
    ために、前記弾殻の内部に配置される主炸薬と、前記主
    炸薬と一部を接するように配置される主炸薬起爆用の主
    ブースタとにより構成される主弾頭と、前記主弾頭の円
    周方向と同一方向に配置される、副炸薬の起爆により目
    標の外板に前記主弾頭を導入するための穴を開けるライ
    ナと、前記ライナに、目標の外板に穴を開けるためのエ
    ネルギーを与える副炸薬と、前記副炸薬と一部を接する
    ように配置される副炸薬起爆用の副ブースタとにより構
    成される副弾頭とを備えることを特徴とする複合弾頭。
  2. 【請求項2】 前記ライナとして、前記副弾頭の直径方
    向の断面が、目標と対向する方向が開いているV字型で
    あることを特徴とする請求項1に記載の複合弾頭。
  3. 【請求項3】 前記ライナとしてV字型の中心軸が、複
    合弾頭の中心軸に対し平行であることを特徴とする請求
    項2に記載の複合弾頭。
  4. 【請求項4】 前記ライナとしてV字型の中心軸が、複
    合弾頭の中心軸に対して外側に向いていることを特徴と
    する請求項2に記載の複合弾頭。
  5. 【請求項5】 前記主弾頭として、ライナにより開けら
    れた穴の径よりも前記主弾頭の径が小さいことを特徴と
    する請求項1に記載の複合弾頭。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7148318B2 (ja) 2017-10-16 2022-10-05 ザ・ボーイング・カンパニー 貫通装置用の可変厚フライヤープレート

Cited By (1)

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JP7148318B2 (ja) 2017-10-16 2022-10-05 ザ・ボーイング・カンパニー 貫通装置用の可変厚フライヤープレート

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