JP2003279534A - ヌクレオチド配列の電気化学的検出装置、分析用カセット、分析用カセットセットおよび分析用カセットの製造方法 - Google Patents

ヌクレオチド配列の電気化学的検出装置、分析用カセット、分析用カセットセットおよび分析用カセットの製造方法

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JP2003279534A
JP2003279534A JP2003055611A JP2003055611A JP2003279534A JP 2003279534 A JP2003279534 A JP 2003279534A JP 2003055611 A JP2003055611 A JP 2003055611A JP 2003055611 A JP2003055611 A JP 2003055611A JP 2003279534 A JP2003279534 A JP 2003279534A
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analysis
liquid
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Jochem Knoche
クノッヘ ヨッヒェム
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Siemens AG
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
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    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/543Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor with an insoluble carrier for immobilising immunochemicals
    • G01N33/54366Apparatus specially adapted for solid-phase testing
    • G01N33/54373Apparatus specially adapted for solid-phase testing involving physiochemical end-point determination, e.g. wave-guides, FETS, gratings
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N27/3275Sensing specific biomolecules, e.g. nucleic acid strands, based on an electrode surface reaction
    • G01N27/3277Sensing specific biomolecules, e.g. nucleic acid strands, based on an electrode surface reaction being a redox reaction, e.g. detection by cyclic voltammetry

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプルを採取する場所、例えば患者の場所
で使用することができ、そこで直ちに検出結果を表示で
きるようにする。 【解決手段】 a)液体Fを充填するための交換可能な
分析用カセット29を備え、作用電極51〜54および
対向電極61〜64が分析用カセット29内に配置され
て液体Fに接触でき、b)ディスプレイ13とエネルギ
ー源9とを有し分析用カセット29に電気的に接続可能
である携帯型コンピュータ装置5を備え、コンピュータ
装置5が、電極51〜54、61〜64に電圧及び/又
は電流を印加し、作用電極51〜54上に検出すべきヌ
クレオチド配列Nが堆積することによって発生する電流
及び/又は電圧信号を検出し、その検出結果をディスプ
レイ13上に表示し、c)エネルギー源9からエネルギ
ー供給され分析用カセット29内の液体Fを冷却及び/
又は加熱する温度調節素子を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体中に存在する
ヌクレオチド配列を電気化学的に検出するために、検出
すべきヌクレオチド配列との特異的親和性を有するバイ
オポリマーに結合されている作用電極と、対向電極とを
備えているヌクレオチド配列の電気化学的検出装置に関
する。
【0002】さらに本発明は、液体中に存在するヌクレ
オチド配列を電気化学的に検出するためにその電気化学
的検出装置と一緒に使用すされる分析用カセット、複数
の同一構造の分析用カセットから成る分析用カセットセ
ット、並びに携帯型コンピュータに対する追加モジュー
ルに関する。
【0003】さらにまた、本発明はそのような分析用カ
セットの製造方法にも関する。
【0004】
【従来の技術】基本装置において交換可能に使用できる
測定用インサートを有するイオン濃度測定装置が知られ
ている(例えば、特許文献1参照)。検査すべき液体は
測定用インサートの中に入れられる。生化学的測定パラ
メータを決定するための測定用カートリッジまたは測定
用セルを交換可能に受け入れるための装置も知られてい
る(例えば、特許文献2参照)。この装置はコンピュー
タ制御された分析システムに接続されている。
【0005】医療技術の分野では、疾患もしくは発育不
全によって体液中もしくは組織中で惹起された遺伝的に
重要な痕跡が検出されることによって、様々な疾患もし
くは発育不全を検出することができる。例えば疾患惹起
性細菌もしくはウイルスは、それらのDNA破片、つま
りヌクレオチドもしくはヌクレオチド配列、オリゴヌク
レオチド配列もしくはポリヌクレオチド配列を血液中も
しくは尿中に残す。様々な種類の癌疾患においては、遺
伝的に重要な欠陥を伴う罹患した癌細胞の一部分を体液
中で検出することができる。同様の課題は、食品を腐ら
せる細菌を遺伝的に重要な痕跡を検出することによって
同定することが目指される食品化学の分野にも存在す
る。遺伝的痕跡を検出するという課題は、特に食品中に
存在する構成成分が天然植物または遺伝子制御植物のど
ちらに由来するのかについて解明するために、出所に関
する食品検査においても存在する。
【0006】この発明は、例えば上記の課題から発生す
るヌクレオチド配列の電気化学的装置を記載することを
意図している。
【0007】公知の進行によれば、患者から血液サンプ
ルが採取され、それに凝固阻害因子並びに細胞壁を破壊
する物質が添加される。さらに細胞壁を破壊した後に遊
離されるDNAストランドを正確に事前規定された位置
で分割する特殊な酵素が添加される(酵素的切断)。
【0008】この第1ステップ後に、通常は第2ステッ
プにおいてその後の検出ステップにおける感度を高める
ためにポリメラーゼ連鎖反応(PCR)が実施される。
そのような方法は特許文献3に記載されている。ポリメ
ラーゼ連鎖反応では、溶液もしくは液体中に存在するD
NA断片の複製が引き起こされる。このために必要であ
りDNAの構成に関与する4種のアミノ酸である分子成
分がサンプルに添加される。サンプルはその後制御され
ながら加熱され、引き続いて再度冷却される。上記の特
許文献3によると、検出プロセス、即ち第3ステップは
蛍光方法によって実施される。
【0009】探索すべきDNA断片を検出するために電
気化学的方法も知られている(例えば、特許文献4、特
許文献5、特許文献6参照)。
【0010】電気化学的検出方法はさらにまた特許文献
7および特許文献8にも記載されている。特に特許文献
8の明細書に記載されたシステムは、極めて費用が高額
で、経済的観点から大規模な研究室でしか使用できな
い。
【0011】電気化学的検出方法では、溶液中の探索す
べきDNA断片もしくはヌクレオチド配列は特殊な受容
体分子もしくはバイオポリマーを用いて、即ち探索すべ
きDNA断片もしくはヌクレオチド配列に対する適切な
「対応物」を用いてぬらされた特殊な作用電極を用いて
検出される。液体中に浸漬させた作用電極には、正確に
適合するヌクレオチド配列しか堆積しないので、引き続
いて電気的評価によって堆積物を検出することができ
る。
【0012】このために使用される方法はPSA(電位
差ストリッピング分析法(potentiometri
c stripping analysis))であ
る。この方法では、作用電極と対向電極との間に電流が
印加される。作用電極と参照電極との間では徐序に上昇
する電圧を測定できる。作用電極上に探索すべき種類の
ヌクレオチド配列が堆積すると、一定の値(例えば0.
8V)で電圧上昇の停止を観察することができるが、こ
れはこの電圧で例えば探索すべきDNA断片に含まれて
いるグアニンが酸化されるためである。この電圧プラト
ーの時間幅は、酸化したグアニン量に対する尺度として
使用でき、そこから検査対象のサンプル中に探索すべき
種類のDNA断片が診断上重要な量で存在するかどうか
を逆推論することができる。
【0013】この種のプロセスステップに従って動作す
る公知の装置は実験化学の装置である。これらの装置は
それらの大きさのために固定式で使用するのにしか適し
ていない。これらの装置は通常、液体を輸送および配量
し、分析チャンバーを引き続いて洗浄するための高額の
構成要素を含んでいる。これらの構成要素には、リザー
バ(貯蔵容器)、弁、チューブ、ポンプ等が含まれる。
これらによっても装置の据付面積が大きくなる。さらに
これらの構成要素は、流体の清潔さの要求条件が極めて
高水準にあるために、少なからぬ保守費用を必要とす
る。現在一般的に用いられている装置は研究室でしか使
用できないので、当該サンプルはしばしばまず最初に遠
く離れた中央研究室へ輸送されなければならない。これ
は医学において特に急性推移をたどる疾患では大きな欠
点である。
【0014】
【特許文献1】独国特許第4139121号明細書
【特許文献2】国際公開第98/05958号パンフレ
ット
【特許文献3】独国特許出願公開第19826153号
明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第19940647号
明細書
【特許文献5】米国特許第5,312,527号明細書
【特許文献6】米国特許第5,871,918号明細書
【特許文献7】国際公開第01/42508号パンフレ
ット
【特許文献8】国際公開第95/12808号パンフレ
ット
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、サン
プルを採取する場所、例えば患者の場所、いわゆるポイ
ント・オブ・ケア(point of care)で使
用することができ、そこで直ちに検出結果を表示するヌ
クレオチド配列の電気化学的検出装置を提供することに
ある。さらに、本発明は、この電気化学的検出装置を分
散して使用できるように大量に製造するために、この電
気化学的検出装置のコスト的に良好な製造を可能にする
分析用カセット、複数の同一構造の分析用カセットから
成る分析用カセットセット、および分析用カセットの製
造方法を提供するものとする。
【0016】
【課題を解決するための手段】装置に関する課題は、本
発明によれば、冒頭で述べた種類の電気化学的検出装置
において、 a)液体を充填するための交換可能な分析用カセットを
備え、作用電極および対向電極が分析用カセット内に配
置されて液体に接触でき、 b)ディスプレイと系統電源に関係しないエネルギー源
とを有し分析用カセットに電気的に接続可能である携帯
型コンピュータ装置を備え、このコンピュータ装置が、
電極に電圧および/または電流を印加し、作用電極上に
検出すべきヌクレオチド配列が堆積することによって発
生する電流および/または電圧信号を検出し、その結果
生じる検出結果をディスプレイ上に表示するように構成
され、 c) エネルギー源からエネルギー供給され、分析用カ
セット内の液体を冷却および/または加熱する温度調節
素子を備えていることによって解決される。
【0017】携帯型コンピュータ装置とは、本発明の関
連ではモバイル使用を意図されたあらゆるコンピュータ
装置、例えばラップトップ、ノートブック、パームトッ
プもしくは「ハンドヘルド」である。
【0018】本発明は、特に冒頭で述べた電気化学的検
出方法を携帯型装置によっても実施できるという認識を
基礎としている。この装置を用いると、例えばPCRお
よびPSAを冒頭で述べたように分散して実施すること
ができる。
【0019】さらに、本発明に従った装置は、液体を輸
送する、循環させるまたは配量するための能動的な構成
要素を回避するという考えに基づいている。これらの代
わりに、好ましくはディスポーザブルカセットすなわち
使い捨て材もしくは消耗材として形成することのできる
交換可能な分析用カセットが存在する。それにより、当
該構成要素の定期的な洗浄および/または保守の必要が
なくなる。本発明に従った装置は、一方では分析用カセ
ットと、他方ではコンピュータ装置とによって、機能的
に有利に交換可能な湿部(「化学モジュール」)と長期
間使用可能な電気部とに分けられている。
【0020】本発明に従った装置を用いると、実験化学
に関して特殊な訓練を受けていない使用者でも患者の場
所で、もしくは食品化学的サンプル採取の現場でヌクレ
オチド配列を電気化学的に検出することが可能になる。
サンプルを中央研究室へ輸送するための時間が不要にな
る。これは相当に大きな費用削減も意味する。
【0021】温度調節素子によって、特に簡単に、適切
なアミノ酸を添加されたサンプル液に冒頭で述べたよう
なポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を起こさせることが
可能である。このとき適切な加熱期および冷却期の保持
はコンピュータ装置によって制御することができる。
【0022】電圧ないしは電流を印加するためにコンピ
ュータ装置のエネルギー源が使用されると好ましい。つ
まりその他の認識は、携帯型コンピュータ装置にいずれ
にしろ存在する系統電源に関係しないエネルギー源を、
同時に電気化学的検出方法を実施するために役立たせる
ことができることにある。携帯型コンピュータ装置の系
統電源に関係しないエネルギー源は特に電池または蓄電
池である。
【0023】温度調節素子は好ましくはペルチェ素子で
ある。
【0024】コンピュータ装置が、入力手段(特にキー
ボード)およびディスプレイを備えたコンピュータと、
コンピュータのデジタル・インターフェースに接続可能
でありアナログ・インターフェースを介して分析用カセ
ットに接続可能である追加モジュールとを有していると
好ましい。追加モジュールには、例えばデジタル−アナ
ログ変換器およびアナログ−デジタル変換器を取付ける
ことができる。コンピュータ装置を一方ではコンピュー
タと他方ではモジュールとへ分けることによって、異な
った用途のために、異なった電気的要求を有する追加モ
ジュールを現場に存在する同一コンピュータへ組み込む
ことができる。
【0025】デジタル・インターフェースは特にPCM
CIA(パーソナル・コンピュータ・メモリカード国際
協会(personal Computer Memo
ryCard International Asso
ciation))インターフェースである。コンピュ
ータの適切なインターフェースは例えばキャッシュカー
ド・フォーマットのいわゆるPCMCIA差込みカード
の挿入を可能にする。
【0026】コンピュータが、モバイル型の標準コンピ
ュータ、特にラップトップ、ノートブックまたは例えば
パームトップもしくは「ハンドヘルド」のような操作中
に手の中に保持できるコンピュータであると特に有利で
ある。この実施態様においては、例えば現場の患者の側
で担当医が他の責務を果たすことのできるいずれにしろ
存在するコンピュータを使用できるので、コンピュータ
装置をコンピュータと追加モジュールとに分けると特に
顕著に有利である。それにより、本発明に従う装置への
出資費用は低く維持され、装置は広範な使用に特に適す
る。
【0027】追加モジュールは、好ましくは少なくとも
部分的にコンピュータのハウジング内に挿入可能である
ように構成される。例えば、これは末端側ではPCMC
IA差込みカードのフォーマットである。
【0028】さらに、追加モジュールが分析用カセット
を挿入するための凹所もしくは開口部を有していると好
ましい。追加モジュールは、例えば分析用カセットのた
めの結合ステーションとして機能することができる。
【0029】上記の温度調節素子は好ましくは追加モジ
ュールへ取付けられる。温度調節素子は追加モジュール
に挿入されたもしくは結合された分析用カセットに特に
大きな面積で熱的に接触するように組み込まれる。
【0030】特に好ましい実施態様に従うと、本発明に
よる電気化学的検出装置は、追加モジュールに装着され
電気的に作動可能であり分析用カセットに力を加えるた
めの手段を有している。この力は作用電極および/また
は対向電極の移動へ変換される。これは、分析のプロセ
ス安全性のために上記PCRの加熱期および冷却期中に
は作用電極がまだ液体もしくは溶液によってぬらされな
い方が有利であるという考えに基づいている。寧ろ、作
用電極はPCRの終了後に初めて電気化学的分析を実施
するために液体または溶液中に浸漬させられるべきであ
る。
【0031】力を加えるための手段が形状記憶合金を有
する素子を含み、この素子が特に加熱されたときに製造
時に規定された初期状態へ復帰し、このとき力を発生す
ると特に有利である。形状記憶合金は「shape m
emory alloy(形状記憶合金)」の名称でも
よく知られている(例、登録商標ナイチノール(Nit
inol)。室温で容易に変形可能であるが、加熱され
ると製造時に特別な処理によって前もって与えられた1
つの形状に復帰する形状記憶合金が存在する。
【0032】形状記憶素子を加熱するために、これが線
状体または帯状体に形成されている場合、その電気抵抗
に基づいて電圧または電流を帯状体ないしは線状体へ直
接に印加できると有利である。
【0033】力を加えるための手段は、分析用カセット
を追加モジュール内の凹所へ挿入したときに圧縮させら
れるように追加モジュールに配置される。これは、特別
な復帰メカニズムを必要としないという利点を有してい
る。復帰力は、寧ろ分析用カセットを追加モジュール内
に差込むまたは導入する人間によって作り出される。
【0034】他の好ましい実施態様に従うと、コンピュ
ータ装置は、検出された電流および/または電圧信号を
使用して液体中に存在する疾患病原体に関するまたは液
体中に存在する病的な体細胞に関する診断を行ってディ
スプレイ上に表示できるように形成されている。適切な
評価はコンピュータにインストールされたソフトウエア
において実施されるが、このソフトウエアは例えば検出
または診断のために必要な判定用データを、コンピュー
タ装置内にあるローカルなデータバンクまたはデータ網
を介して結合された遠隔地のデータバンクから取出す。
遠隔地のデータバンクへの結合は、例えばWaveLA
N、GSM(汎欧州デジタルセルラーシステム)もしく
はその他のUMTS(欧州の次世代携帯通信網)のよう
な無線ネットワークを介して無線で行うことができる。
【0035】本発明の対象は、特に上記の電気化学的検
出装置のための補助手段または交換手段として適する分
析用カセット自体でもある。液体中に存在するヌクレオ
チド配列を電気化学的に検出するための分析用カセット
は、検出すべきヌクレオチド配列との特異的親和性を有
するバイオポリマーを含む作用電極および対向電極が配
置されている気密および液密のハウジングを備え、この
ハウジングが、ハウジング内の電極に液体をもたらすた
めに、流出口のない液体供給手段を有している。分析用
カセットがディスポーザブルカセットまたは1回の使用
後に廃棄できる交換部品として形成されていると有利で
ある。
【0036】携帯型コンピュータ装置に電気的に接続で
きる分析用カセットは、電気化学的検出方法の湿部をコ
ンピュータ装置内に配置されている電子的評価部から機
能的に分離できるという利点を有している。それによっ
てモバイル使用において現場で異なったもしくは同一の
ディスポーザブルカセットの使用し携帯型コンピュータ
装置を用いて液体中に存在するヌクレオチド配列のため
の多数の異なったもしくは同一の電気化学的検出方法を
実施することができる。
【0037】作用電極および対向電極は、好ましくは本
発明による電気化学的検出装置と関連付けて上記で既に
説明したように実施される。携帯型コンピュータ装置へ
の適応に関係する好ましい構成については同様に上記で
既に行った説明を参照されたい。
【0038】分析用カセットのハウジングが、作用電極
を固定した上部と対向電極を備える下部とを有している
と好ましい。
【0039】複数の互いに異なるヌクレオチド配列を同
時に検出するために、互いに異なるバイオポリマーを含
む複数の作用電極が存在していてよい。
【0040】各作用電極は、表面をバイオポリマーで被
覆すること及び/又はバイオポリマーを含浸させること
もできる。
【0041】分析用カセットのハウジングの下部に、そ
れぞれ1つの対向電極を含む複数のくぼみが形成されて
いると好ましい。それによって、分析のために必要な液
体量を少なく維持することができる。
【0042】特に好ましい実施態様に従うと、ハウジン
グが圧縮可能な領域を有し、分析用カセットに力を加え
るとその圧縮可能な領域の圧縮によって作用電極が下部
の方向へ移動させられる。このような力は例えばユーザ
ーによって外から加えることができる。好ましい実施態
様では、この力は上記で既に説明したように追加モジュ
ールに取付けられた電気的に作動可能である手段によっ
て加えることができる。圧縮運動によって、作用電極を
ポリメラーゼ連鎖反応のために必要な加熱および冷却期
中にはまだ液体によってぬらされないままにしておくこ
とが可能である。温度調節期の終了後に初めてハウジン
グの上方領域は力を加えることによって下部の方向へ移
動させられ、それによって作用電極はハウジング内に注
入される液体と接触させられる。それにより、分析のプ
ロセス安全性が有利に高められる。
【0043】圧縮可能な領域がベローズによって形成さ
れると好ましい。
【0044】他の好ましい実施態様に従うと、分析用カ
セットは、コンピュータ装置から読出し可能であり作用
電極の種類および堅牢性、製造業者および/または製造
番号についてのオプションデータが格納されているメモ
リモジュールを有している。それにより、作用電極を備
えた分析用カセットが異なった検出目的のために故意で
はなく交換されてしまうことを回避できる。このため
に、メモリモジュールはさらに書込み可能ではなく、読
出しのみ可能であると好ましい。メモリモジュールに保
存されたデータは例えば適切な電気的接続手段を介して
コンピュータ装置から読出したりディスプレイに表示し
たりすることができる。
【0045】メモリモジュールには、好ましくはプロセ
スパラメータ、特に作用電極特有のプロセスパラメータ
を規定するデータも含まれている。例えば、特定の分析
用カセット内に存在するすべての作用電極に対して、検
出の肯定的または否定的な結論を出すための閾値が与え
られている。例えばPCRサイクルの実施回数のような
PCRパラメータもそこに保存することができる。つま
り、ヒトゲノムのDNA配列は通常体液中に1回のPC
Rが完全に過剰であるような濃度で存在するが、それに
対して大多数のウイルスは検出可能にするためにはPC
Rの多数回の実施およびそれとともに2n倍の複製を必
要とする。メモリモジュール内のこの情報を用いて、本
発明による電気化学的検出装置は装置製造の時点にはま
だ規定されていなかった分析用カセットも評価できるこ
とが保証される。この装置はさらにまた、顧客の側の現
場で費用のかかる改良も不要になり、新規疾患の発生の
ような現在の状態へも同様に極めて迅速に対応すること
ができる。
【0046】流出口のない供給手段は、カニューレを用
いて穿刺可能である特に弾性壁素子を含んでいる。
【0047】本発明の範囲内には、さらにまた上述した
種類の複数の同一構造の分析用カセットから成る分析用
カセットセットを用意するという認識もあり、各分析用
カセットが1つないしは複数のヌクレオチド配列を検出
するための1つないしは複数の作用電極を有し、分析用
カセットが互いに異なるヌクレオチド配列を検出するの
に又はヌクレオチド配列の相互に相違する組み合わせを
検出するのに適していることによって相互に相違してい
る。そのような分析用カセットセットを用いると、患者
の側の現場にいる医療従事者または食品化学者にとって
簡単に幅広い適用範囲をカバーすることが可能である。
換言すると、医師または化学者は携帯型コンピュータ装
置、並びに問題になっている、例えば手ほどの大きさの
分析用カセットのセットだけを側に持ち合わせていれば
十分である。分析用カセットは、例えば一般的包装内
に、サンプル調製用の溶液入りのアンプル、ディスポー
ザブルシリンジ、ディスポーザブル手袋および同様の補
助手段またはここでは「パーツキット(kit−of−
parts)」としてのサブセットと一緒に纏めること
ができるまたは供給することができる。
【0048】液体中に存在する疾患病原体に関するまた
は液体中に存在する病的体細胞に関する異なった診断の
ための異なった分析用カセットが準備されていると有利
である。例えば、ある分析用カセットはインフルエンザ
を検出するために用意され、適切な表題が付けられてい
る。このようなカセットは、例えば異なったウイルス菌
株を検出するための作用電極を有している。
【0049】このセットの特に好ましい実施態様に従う
と、異なった分析用カセットが可能性のある診断結果に
関して階層型の進行のために準備されている。
【0050】例えば、粗診断のための少なくとも1つの
第1分析用カセットが存在し、その後に精密診断のため
に1つまたは複数の別の分析用カセットが配置され、別
の分析用カセットは粗診断の結果に関係して任意に選択
することができる。例えば、第1分析用カセットを用い
て疾患誘発因子としてのウイルスまたは細菌に従って大
まかな分類が行われ、その後必要に応じて別のタイプの
分析用カセットを用いて病原菌の正確な種類が求められ
る。
【0051】追加モジュールに関する課題は、本発明に
よれば、携帯型コンピュータのデジタル・インターフェ
ースへ接続される追加モジュールであって、交換可能な
分析用カセットを接続するためのアナログ・インターフ
ェースと、分析用カセット内に存在する電極に電圧およ
び/または電流を印加し電気化学的反応によって分析用
カセット内に発生する電流および/または電圧信号を調
節するために構成されている電子回路装置と、分析用カ
セット内に充填された液体を冷却および/または加熱す
るための温度調節素子とを備え、温度調節素子にコンピ
ュータのエネルギー源からエネルギー供給可能であるよ
うに携帯型コンピュータに接続可能である追加モジュー
ルによって解決される。
【0052】信号調節のためには、例えば増幅器および
/またはアナログ・デジタル変換器が存在する。
【0053】追加モジュールが、固有もしくはビルトイ
ン式の表示装置なしで実施されると好ましい。測定結果
を表示するためには、表示装置、例えば携帯型コンピュ
ータのモニタもしくはディスプレイを利用することがで
きる。
【0054】追加モジュール、携帯型コンピュータ、デ
ジタル・インターフェース、分析用カセットおよび電極
の利点および好ましい構成については、本発明に従った
分析用カセットおよび装置に関連して上記に記載した実
施態様が同様に該当する。
【0055】追加モジュールが、電圧および/または電
流を印加するために必要なエネルギーをコンピュータの
エネルギー源、特に電池もしくは蓄電池から取出せるよ
うに携帯型コンピュータに接続可能であると好ましい。
【0056】コンパクトな構成にするために、追加モジ
ュールは分析用カセットを挿入するための凹所を有して
いる。
【0057】コンパクトな構成に関して、インターフェ
ースがPCMCIAインターフェースであると有利であ
る。
【0058】別の好ましい実施態様に従うと、追加モジ
ュール内で温度調節素子が分析用カセットに大きな面積
で熱的に接触させられる。好ましくは携帯型コンピュー
タから複数の加熱期および冷却期を実施するために駆動
可能である温度調節素子を用いると、分析用カセット内
に存在する液体にポリメラーゼ連鎖反応を引き起こさせ
ることができる。
【0059】温度調節素子は特にペルチェ素子である。
【0060】さらに、追加モジュールが、電気的に作動
可能であり分析用カセットに力を加えるための手段を有
していると好ましい。この手段の目的、利点および好ま
しい構成に関しても上記に記載した実施態様を参照され
たい。
【0061】本発明の範囲内では、さらにまた下記の方
法を用いて、上記の分析用カセットを簡単に製造可能で
あることも分かっている。 a)プラスチック成形品が好ましくはプレス成形によっ
て製造される。 b)プラスチック成形品内に、複数の作用電極が固定さ
れる。 c)プラスチック成形品内に、複数の対向電極が取付け
られる。 d)作用電極は、プラスチック成形品に吊り下げられ
て、異なったバイオポリマーを含む液体中に浸漬させら
れる。 e)プラスチック成形品は、作用電極が対向電極の上方
に位置するように折り畳まれる。 f)プラスチック成形品の相互の上に位置するようにな
る壁部分は分析用カセットの気密および液密のハウジン
グを形成するように相互に接着もしくは溶接される。
【0062】この方法は、液体中に存在するヌクレオチ
ド配列を電気化学的に検出するための分析用カセット以
外の分析用カセットを製造するためにも使用できる。
【0063】好ましくは、本発明に従った方法では、プ
ラスチック成形品には複数のくぼみが形成され、特に各
対向電極用にそれぞれ1つのくぼみが設けられる。
【0064】この製造方法を用いると、分析用カセット
は大量にコスト的に良好に製造でき、異なった検出目的
のために用意できる分析用カセットのためのステップ
a)〜ステップc)並びにe)およびf)は一貫して実
施できる。つまり、例えばプラスチック成形品の上部お
よび下部はコスト的に良好にたった1つの変形で大量に
製造できる。分析用カセットは作用電極の浸漬もしくは
含浸の後からの作業ステップd)によって初めて後の使
用目的に合わせられるので、実際の要求条件に短期間で
対応させることができるかまたは特別な用途に合わせた
少数のカセットもコスト的に良好に製造することができ
る。
【発明の実施の形態】
【0065】以下において本発明に従った装置、分析用
カセット、追加モジュール並びに製造方法についての実
施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0066】図1では、容器1の中に凝固阻害因子Gお
よび場合によっては細胞壁を破壊する物質と一緒に、例
えば血液サンプルのようなサンプルPがどのように供給
されるのかが示されている。これには、さらに細胞壁の
破壊後に遊離されるDNAストランドもしくはヌクレオ
チド配列を正確に事前に定義された場所で分離(酵素的
切断)させる特異的酵素Sが添加される。さらに、引き
続いてポリメラーゼ連鎖反応を実施し、それによって液
体F中に存在するDNA断片もしくはヌクレオチド配列
Nの複製を達成するためのアミノ酸Aが添加される。D
NA配列はウイルス、細菌または癌細胞に由来する可能
性がある。さらに、DNA配列は人間の身体の「正常
な」細胞に由来する可能性もあるので、例えば生涯の経
過における遺伝性疾患についてまたは一定疾患に対する
素因についての兆候のようなヒトゲノムからの情報も入
手することができる。
【0067】液体F中に存在するヌクレオチド配列Nを
電気化学的に検出するために、折り畳み可能なモバイル
型の標準コンピュータ7を含む携帯型コンピュータ装置
5を有する電気化学的検出装置3が存在する。コンピュ
ータ7のハウジング8には、エネルギー源9としての電
池または蓄電池が存在する。ハウジング8には、さらに
入力手段としてユーザーが入力するためのキーボード1
1並びに検出結果または診断を表示するための旋回式デ
ィスプレイ13が存在する。蓄電池は時々(図示されて
いない)電源装置または充電器と接続することができ
る。
【0068】装置3には、さらにまた平らな差込み部2
1を用いてコンピュータ7のハウジング8内の開口部2
3に挿入可能である追加モジュール19が含まれてい
る。さらに追加モジュール19には、ディスポーザブル
カセットとして形成された分析用カセット29(カート
リッジ)を受け入れるための、同様に装置3のコンポー
ネントでもある分厚い受入部25が含まれている。分析
用カセット29を受入部25へ結合させるために最後に
述べた凹所31がある。
【0069】コンピュータ7への追加モジュール19の
電気的接続はPCMCIAインターフェースとして形成
されたデジタル・インターフェース33を通して行われ
る。この接続は、差込み部21を開口部23内へ挿入す
ることによって確立されるが、このとき対応するプラグ
イン接触が完成され、さらに追加モジュール19のエネ
ルギー源9への接続も実現される。
【0070】分析用カセット29の追加モジュール19
への電気的結合はアナログ・インターフェース35を介
して行われ、それのプラグイン接続は分析用カセット2
9が凹所31へ結合されたときに確立される。
【0071】図2では、ほぼマッチ箱の大きさの分析用
カセット29が詳細に示されている。これには、蓋状の
上部41およびたらい状の下部43を備えた液密のハウ
ジング40が含まれている。ハウジングは、例えばさら
に下記で説明する製造方法に従ってプラスチックから製
造される。分析用カセット20の寸法は約50mm×3
5mm×12mm(厚さ)である。サイズを小さくした
カセットを含む変形製品もまた可能である。
【0072】上部41の右壁部分には、数μlの液体F
をハウジング40内へ注入するためにカニューレを穿刺
することができる弾性壁素子45が組込まれている。壁
素子45は、例えば点滴ボトルで使用されているような
穿刺可能な膜である。注射シリンジを用いて、事前に準
備された液体Fが分析用カセット29の内部へ、すなわ
ちレベル47まで分析チャンバー内へ注入された。
【0073】弾性壁素子45の代わりに、さらにまた注
入された液体Fが分析チャンバーから逆流するのを防止
する例えば弁を備えた別の液体供給手段が存在していて
もよい。重要なのは、ディスポーザブルカセットとして
形成された分析用カセット29が提供状態では気密に密
封されており、それによって極めて高度の衛生的要求条
件が必要な場合にも良好な保存性が生じる点である。
【0074】分析用カセット29の内部には、電気化学
的検出方法を実施するために必要であり上部41に取付
けられた4個の作用電極51、52、53、54と、下
部43に取付けられメッキされた対向電極61、62、
63、64と、1つの共通の参照電極71とを含む電極
セットがある。平らに形成された対向電極61、62、
63、64は、底面側に下部43を成形することによっ
て発生するくぼみ66、67、68、69の中に配置さ
れている。
【0075】炭素繊維材料または別のこれのためによく
知られている原料から製造された棒状の作用電極51、
52、53、54は、液体F中の検出すべきヌクレオチ
ド配列Nとの異なった特異的親和性を有する異なったバ
イオポリマーで被覆されている。バイオポリマーもしく
は受容体分子は探索すべきヌクレオチド配列に対する適
合する「対応物」として機能する。適切に準備された作
用電極51、52、53、54が液体Fと接触させられ
ると、そこには専ら正確に適合するヌクレオチド配列N
だけが堆積するので、その結果引き続いて電気的評価を
用いて堆積物を検出することができる。このために使用
できる方法がいわゆるPSA(電位差ストリッピング分
析法)である。このため、各作用電極51、52、5
3、54と各対向電極61、62、63、64との間に
電流が与えられ、その後当該作用電極51、52、5
3、54と参照電極71との間で徐々に上昇する電圧が
測定される。作用電極51、52、53、54へ探索す
べき種類のヌクレオチド配列Nが堆積すると、0.8V
で電圧上昇が停止することを観察することができるが、
これはこの電圧で探索すべきDNA断片中に含まれるグ
アニンが酸化されるためである。この電圧プラトーの時
間幅は酸化されたグアニン量に対する尺度である。そこ
から、検査されたサンプル中に探索すべき種類のDNA
断片が診断上重要な量で存在するかどうかについて推論
することができる。
【0076】上部41にはベローズ75が組込まれてい
るので、上方から上部41に外力Kを加えることによっ
て作用電極51、52、53、54をレベル47の下方
へ沈めることを達成できる。
【0077】ハウジング40の左側には、電子式識別チ
ップとして形成されたメモリモジュール79のための固
定具としても役立つ電気接点ブロック77がある。(エ
ンドユーザーにとって)読取り専用のメモリモジュール
79から、コンピュータ装置5によって、作用電極の種
類、取り違えることのあり得ない1つだけ付与される連
続番号に関するデータ、並びに製造業者、製造年月日、
使用期限等に関係する追加の情報、並びに電極特異的プ
ロセスパラメータを呼び出すことができる。
【0078】図3では、軽量のプラスチック製ハウジン
グを含めて仕上げられた本発明に従った追加モジュール
19がより正確に示されている。追加モジュール19
は、携帯型コンピュータ7のデジタル・インターフェー
ス33へ接続するために、その差込み部21の端側にプ
ラグインコネクタ81を有している。差込み部21の内
部空間には、特に電気化学的分析を実施するために必要
である、例えばA/D変換器、D/A変換器、電流源も
しくは電圧源および電流計もしくは電圧計のような特定
の電子部品を含んでいる電子回路装置83が存在する。
コンピュータ7から突出し、従ってユーザーの手の届く
受入部25の中には、PCRのために必要な繰り返し制
御される加熱および引き続く冷却を可能にするペルチェ
素子87が底面側に組込まれている。ペルチェ素子87
を駆動するための電子部品は差込み部21内に取付けら
れている。コンピュータ7はペルチェ素子87にエネル
ギーを供給し、時間的温度推移の制御を行う。
【0079】追加モジュール19の凹所31には、カセ
ットが1つのプラグインコネクタ85における接点ブロ
ック77と噛み合うまで、図2の分析用カセット29を
左から挿入することができる。プラグインコネクタ85
は、その噛み合いによって、さらに分析用カセット29
のための保持装置としても機能する。プラグイン接続が
確立されることによって、分析用カセット29の内部に
ある電極51、52、53、54、61、62、63、
64、71は追加モジュール19内の電子回路装置83
と接続される。
【0080】電気化学的分析を実施するために必要な電
子部品、特に追加モジュール19内において調節および
場合によっては評価のために存在する部品は、例えば1
枚もしくは複数枚の金属板および/または1つのファラ
デーケージによって電磁的に遮蔽されている。
【0081】コンピュータ7から追加モジュール19つ
まりその電子部品を障害なく分離させるために、特別な
独立したアースガイドがある。同様の目的で信号伝送の
ために光カプラーが存在していてもよい。
【0082】図4では、挿入されている分析用カセット
29と一緒に追加モジュール19が示されている。凹所
31へ分析用カセット29を挿入する際には、受入部2
5の凹所31の上側に配置されたプレート89が形状記
憶素子91の力に逆らって図3に示された点線位置から
上へ押された。形状記憶素子91はSMA[例えばナイ
チノール(Nitinol)のような形状記憶合金(s
hape memory alloy)]から作られた
波形金属帯として作り上げられている。金属帯の電気抵
抗は、PCRの終了後に、電圧を印加するまたは電流を
供給することによって金属帯を加熱するために利用され
る。これによって形状記憶素子91は、製造中に特殊処
理によって事前に規定された元の形状に復帰する。この
元の形状への復帰において形状記憶素子91と接続され
たプレート89は外力K(図3を参照)を発生させ、そ
れによってベローズ75は圧縮され、それによって作用
電極51、52、53、54は事前にカニューレ92を
用いて弾力性壁素子45を通して分析チャンバー内に注
入されていた液体F中に浸漬させられる。
【0083】装置3の作動は下記のステップで実施され
る。 1.サンプルPを調製して液体Fを作成、 2.コンピュータ装置5への所望の分析用カセット29
の結合、 3.必要な限りにおいて、ペルチェ素子87を使用した
ポリメラーゼ連鎖反応の実施、 4.形状記憶素子91を作動させることによって作用電
極51、52、53、54の液体F中への浸漬、 5.PSAまたはDPV(微分パルスボルタンメトリー
(differential pulsed volt
ametry))を用いた電気化学的検出。
【0084】図5では、1例として電気化学的分析にお
いて発生する曲線93が示されている。この例では、1
個の作用電極と1個の対向電極との間に1pA〜1nA
の間の極めて小さな一定電流が供給され、参照電極と作
用電極との間の時間的電圧推移U(t)が記録された。
引き続いて、導関数dt/dUが導出されて曲線93が
形成された。探索すべき種類のDNA断片が作用電極に
堆積すると、グアニンの酸化によって0.8Vの領域で
著明な最高値が生じるが、このとき最高値下の面積94
はグアニンの量に比例している。図5に1例として示さ
れたPSAの結果には、左側で酸化還元領域および右側
で電気分解領域が隣接する測定領域95が示されてい
る。
【0085】定電流法としてのPSAの代替法として、
定電圧法、好ましくはDPVを使用することができる。
定電圧法は、干渉の影響に対して明らかに頑丈であり、
従って実際的使用においてより良好な信号対雑音比を提
供する。一定電流で励起される「ガルバノスタット」と
は対照的に、「ポテンショスタット」は一定電圧で作動
する。
【0086】例えば、参照電極と対向電極の間の測定用
セルには制御可能な低抵抗電圧源によって約0.6V〜
1.2Vの範囲内で段階的に上昇する電圧が印加され
る。各電圧段階において規定された時間の間、作用電極
を介してアースへ流れる電流が測定される。得られた信
号の曲線推移は、y軸にdt/dI、x軸に電流Iを記
録すると、PSAの曲線推移に一致する(図5を参
照)。
【0087】1回の測定経過において複数の作用電極を
それぞれの電極に付設された電流測定装置を用いて並列
に測定することもできる。換言すると、1つ1つの電極
に固有の電流計を付設すると、1回の測定経過において
すべての作用電極を並列的に評価することができる。こ
の場合は分析用カセット29を通って流れた総電流およ
び使用された電子機器のデータ収集速度によってのみ制
限される。これは、1回の測定サイクルが約45秒間し
かかからないので、頻繁に実験領域で遭遇する、電極間
の切り替えのためのマルチプレクサーおよびすべての電
極のシーケンシャルな処理を伴う解決策に比較して、莫
大な時間的利点を意味する。
【0088】図6は、相互に同一構造であるので、すべ
てを追加モジュール19内に挿入できる複数の分析用カ
セット29、97、98、99、100、101からな
る1つの分析用カセットセット96を概略的に示してい
る。分析用カセット29、97、98、99、100、
101は、それらが互いに異なるヌクレオチド配列Nを
検出するため、ないしはヌクレオチド配列Nの互いに異
なる組み合わせを検出するために適していることによっ
て相互に相違している。この例では、詳述した検出方法
が第1分析用カセット29を使用することによって開始
され、検出結果としてディスプレイ13に粗診断103
が表示される。ディスプレイ13上では、さらにユーザ
ーへ粗診断103の結果に依存して、場合によっては所
望の精密診断105のために次のカセットとして分析用
カセット97を追加モジュール19内へ挿入しなければ
ならないことが表示される。精密診断105も同様にデ
ィスプレイ13上に表示される。分析用カセット29、
97、98、99、100、101の階層型の使用は、
図6でさらにまた分析用カセット101を用いての引き
続いての精密診断107のために指示される。
【0089】図7〜11では、分析用カセット29のコ
スト的に良好な製造方法が具体的に示されている。この
方法は、ハウジング40の上部41および下部43が一
体成形で一緒にされているプラスチック成形品109が
プレス成形されることで開始される(図7)。この製造
方法の目的は、折り畳み可能なブリスターパック包装の
ように分析用カセット29を製造することにある。折り
畳みを保証するために、プラスチック成形品109は、
中央の平面111に沿って折り曲げることができる。
【0090】折り曲げ前に、まず第2ステップ(図8)
において作用電極51、52、53、54並びにこれら
に属する対向電極61、62、63、64が取付けられ
る。引き続いて第3ステップ(図9)において作用電極
51、52、53、54はプラスチック成形品に吊り下
げられて液体F1、F2、F3、F4とともに異なった
特殊なバイオポリマーを含む浴中に、十分な被覆または
ぬれが達成されるまで浸漬させられる。
【0091】それに引き続いて(図10)、プラスチッ
ク成形品109は、作用電極51、52、53、54が
これらに属する対向電極61、62、63、64の上方
に位置するように折り畳まれる。折り畳まれた後、上部
41および下部43は最後のステップ(図11)で縁1
12、113へ気密に接着されるかまたは超音波溶接さ
れる。それにより、不都合な貯蔵条件および気候条件下
でも良好な保存性が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った装置の全体の概略斜視図
【図2】図1の装置の分析用カセットの詳細縦断面図
【図3】図1の装置の追加モジュールの詳細縦断面図
【図4】図2の分析用カセットが挿入されている図3の
追加モジュールの概略図
【図5】図1の装置を用いて検出される信号経過を示す
図。
【図6】分析用カセットセット並びに階層型の進行にお
ける使用を説明する概略図
【図7】本発明に従った製造方法の1例の図
【図8】本発明に従った製造方法の1例の図
【図9】本発明に従った製造方法の1例の図
【図10】本発明に従った製造方法の1例の図
【図11】本発明に従った製造方法の1例の図
【符号の説明】
A...アミノ酸 F...液体 G...凝固阻害因子 K...外力 P...サンプル S...特異的酵素 N...ヌクレオチド配列 1...容器 3...電気化学的検出装置 5...コンピュータ装置 7...コンピュータ 8...ハウジング 9...エネルギー源 11...キーボード 13...ディスプレイ 19...追加モジュール 21...差込み部 23...開口部 25...受入部 29、97、98、99、100、101...分析用
カセット 31...凹所 33...デジタル・インターフェース 35...アナログ・インターフェース 40...ハウジング 41...上部 43...下部 45...壁素子 47...レベル 51、52、53、54...作用電極 61、62、63、64...対向電極 66、67、68、69...くぼみ 71...参照電極 75...ベローズ 77...電気接点ブロック 79...メモリモジュール 81、85...プラグインコネクタ 83...電子回路装置 87...ペルチェ素子 89...プレート 91...形状記憶素子 92...カニューレ 93...曲線 94...最高値下の面積 95...測定領域 96...分析用カセットセット 103...粗診断 105、107...精密診断 109...プラスチック成形品 111...中央の平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/48 311 G01N 33/53 M 33/483 33/566 33/53 37/00 102 33/566 27/46 336M 37/00 102 386Z 27/30 351 Fターム(参考) 2G045 AA25 BA11 BB16 CA25 CB01 CB21 DA12 DA13 DA14 DA77 FB02 FB05 FB12 GC20 JA01 JA04 JA07 4B029 AA07 BB20 FA15

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体(F)中に存在するヌクレオチド配
    列(N)を電気化学的に検出するために、検出すべきヌ
    クレオチド配列(N)との特異的親和性を有するバイオ
    ポリマーに結合されている作用電極(51、52、5
    3、54)と、対向電極(61、62、63、64)と
    を備えているヌクレオチド配列の電気化学的検出装置
    (3)において、 a)液体(F)を充填するための交換可能な分析用カセ
    ット(29)を備え、作用電極(51、52、53、5
    4)および対向電極(61、62、63、64)が分析
    用カセット(29)内に配置されて液体(F)に接触で
    き、 b)ディスプレイ(13)と系統電源に関係しないエネ
    ルギー源(9)とを有し分析用カセット(29)に電気
    的に接続可能である携帯型コンピュータ装置(5)を備
    え、このコンピュータ装置(5)が、電極(51、5
    2、53、54、61、62、63、64)に電圧およ
    び/または電流を印加し、作用電極(51、52、5
    3、54)上に検出すべきヌクレオチド配列(N)が堆
    積することによって発生する電流および/または電圧信
    号を検出し、その結果生じる検出結果をディスプレイ
    (13)上に表示するように構成され、 c) エネルギー源(9)からエネルギー供給され、分
    析用カセット(29)内の液体(F)を冷却および/ま
    たは加熱する温度調節素子を備えていること特徴とする
    ヌクレオチド配列の電気化学的検出装置。
  2. 【請求項2】 コンピュータ装置(5)がエネルギー源
    (9)を使用して電圧ないしは電流を印加できるように
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 温度調節素子がペルチェ素子(87)で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の装置。
  4. 【請求項4】 コンピュータ装置(5)が、入力手段お
    よびディスプレイ(13)を備えるコンピュータ(7)
    と、コンピュータ(7)のデジタル・インターフェース
    (33)に接続可能でありアナログ・インターフェース
    (35)を介して分析用カセット(29)に接続可能で
    ある追加モジュール(19)とを有していることを特徴
    とする請求項1乃至3の1つに記載の装置。
  5. 【請求項5】 デジタル・インターフェース(33)が
    PCMCIAインターフェースであることを特徴とする
    請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 コンピュータ(7)がモバイル型の標準
    コンピュータであることを特徴とする請求項4又は5記
    載の装置。
  7. 【請求項7】 追加モジュール(19)が少なくとも部
    分的にコンピュータ(7)のハウジング(8)内に挿入
    可能であるであることを特徴とする請求項4乃至6の1
    つに記載の装置。
  8. 【請求項8】 追加モジュール(19)が分析用カセッ
    ト(29)を挿入するための凹所(31)を有している
    ことを特徴とする請求項4乃至7の1つに記載の装置。
  9. 【請求項9】 温度調節素子が、挿入された分析用カセ
    ット(29)に大きな面積で熱的に接触させられるよう
    に追加モジュール(19)内に取付けられていることを
    特徴とする請求項3乃至8の1つに記載の装置。
  10. 【請求項10】 追加モジュール(19)内に、電気的
    に作動可能であり分析用カセット(29)に力(K)を
    加えるための手段が取付けられていることを特徴とする
    請求項4乃至9の1つに記載の装置。
  11. 【請求項11】 力(K)を加えるための手段が、形状
    記憶合金を有する素子(91)を含み、この素子(9
    1)が加熱されたときに製造時に規定された初期状態へ
    復帰しこのとき力(K)を発生することを特徴とする請
    求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 力(K)を加えるための手段が、分析
    用カセット(29)を追加モジュール(19)内の凹所
    (31)内へ挿入したときに圧縮させられるように追加
    モジュール(19)内に配置されていることを特徴とす
    る請求項8乃至11の1つに記載の装置。
  13. 【請求項13】 コンピュータ装置(5)が、検出され
    た電流および/または電圧信号を使用して液体(F)中
    に存在する疾患病原体に関するまたは液体(F)中に存
    在する病的な体細胞に関する診断を行ってディスプレイ
    (13)上に表示できるように形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至12の1つの記載の装置。
  14. 【請求項14】 液体(F)中に存在するヌクレオチド
    配列(N)を電気化学的に検出するために請求項1乃至
    13の1つに記載の電気化学的検出装置(3)と一緒に
    使用される分析用カセット(29)において、検出すべ
    きヌクレオチド配列(N)との特異的親和性を有するバ
    イオポリマーを含む作用電極(51、52、53、5
    4)および対向電極(61、62、63、64)が配置
    されている気密および液密のハウジング(40)を備
    え、ハウジング(40)が、ハウジング(40)内の電
    極(51、52、53、54、61、62、63、6
    4)に液体(F)をもたらすために、流出口のない液体
    供給手段を有していることを特徴とする分析用カセッ
    ト。
  15. 【請求項15】 ハウジング(40)が、作用電極(5
    1、52、53、54)を固定した上部(41)と、対
    向電極(61、62、63、64)を含む下部(43)
    とを有していることを特徴とする請求項14記載の分析
    用カセット。
  16. 【請求項16】 複数の互いに異なるヌクレオチド配列
    (N)を同時に検出するために、互いに異なるバイオポ
    リマーを含む複数の作用電極(51、52、53、5
    4)が存在することを特徴とする請求項14又は15記
    載の分析用カセット。
  17. 【請求項17】 下部(43)に、それぞれ1つの対向
    電極(61、62、63、64)を含む複数のくぼみ
    (66、67、68、69)が形成されていることを特
    徴とする請求項15又は16記載の分析用カセット。
  18. 【請求項18】 ハウジング(40)が圧縮可能な領域
    (75)を有し、分析用カセット(29)に力(K)が
    加えられたときにその圧縮可能な領域の圧縮により作用
    電極(51、52、53、54)が下部(43)の方向
    へ移動可能であることを特徴とする請求項15乃至17
    の1つに記載の分析用カセット。
  19. 【請求項19】 コンピュータ装置(5)から読出し可
    能であり、作用電極(51、52、53、54)の種類
    および堅牢性、製造業者および/または製造番号につい
    てのオプションデータが格納されているメモリモジュー
    ル(79)が設けられていることを特徴とする請求項1
    4乃至18の1つに記載の分析用カセット。
  20. 【請求項20】 液体供給手段が、カニューレ(92)
    を用いて穿刺可能である弾性壁素子(45)を有してい
    ることを特徴とする請求項14乃至19の1つに記載の
    分析用カセット。
  21. 【請求項21】 請求項14乃至20の1つのに記載の
    複数の同一構造の分析用カセット(29、97、98、
    99、100、101)から成る分析用カセットセット
    (96)であって、各分析用カセット(29、97、9
    8、99、100、101)が、1つないしは複数のヌ
    クレオチド配列(N)を検出するための1つもしくは複
    数の作用電極(51、52、53、54)を有し、分析
    用カセット(29、97、98、99、100、10
    1)が、互いに異なるヌクレオチド配列(N)を検出す
    るためにないしはヌクレオチド配列(N)の互いに異な
    る組み合わせを検出するために適していることによって
    相互に相違していることを特徴とする分析用カセットセ
    ット。
  22. 【請求項22】 液体(F)中に存在する疾患病原体に
    関するまたは液体(F)中に存在する病的な体細胞に関
    する異なった診断のための異なった分析用カセット(2
    9、97、98、99、100、101)が準備されて
    いることを特徴とする請求項21記載のセット。
  23. 【請求項23】 可能性のある診断結果に関して階層型
    の進行のために異なった分析用カセット(29、97、
    98、99、100、101)が準備されていることを
    特徴とする請求項22記載のセット。
  24. 【請求項24】 粗診断(103)のために少なくとも
    1つの第1分析用カセット(29)が存在し、その後に
    精密診断(105)のために1つもしくは複数の別の分
    析用カセット(97、98、99)が配置され、粗診断
    (103)の結果に関係して別の分析用カセット(9
    7、98、99)を任意に選択できることを特徴とする
    請求項23記載のセット。
  25. 【請求項25】 携帯型コンピュータ(7)のデジタル
    ・インターフェース(33)へ接続される追加モジュー
    ル(19)であって、交換可能な分析用カセット(2
    9)を接続するためのアナログ・インターフェース(3
    5)と、分析用カセット(29)内に存在する電極(5
    1、52、53、54、61、62、63、64、7
    1)に電圧および/または電流を印加し電気化学的反応
    によって分析用カセット(29)内に発生する電流およ
    び/または電圧信号を調節するために構成されている電
    子回路装置(83)と、分析用カセット(29)内に充
    填された液体(F)を冷却および/または加熱するため
    の温度調節素子とを備え、温度調節素子にコンピュータ
    (7)のエネルギー源(9)からエネルギー供給可能で
    あるように携帯型コンピュータ(7)に接続可能である
    ことを特徴とする追加モジュール。
  26. 【請求項26】 追加モジュール(19)が、電圧およ
    び/または電流を印加するために必要なエネルギーをコ
    ンピュータ(7)のエネルギー源(9)から取出すこと
    ができるように携帯型コンピュータ(7)に接続可能で
    あることを特徴とする請求項25記載の追加モジュー
    ル。
  27. 【請求項27】 追加モジュール(19)が、分析用カ
    セット(29)を挿入するための凹所(31)を備えて
    いることを特徴とする請求項25又は26記載の追加モ
    ジュール。
  28. 【請求項28】 デジタル・インターフェース(33)
    がPCMCIAインターフェースであることを特徴とす
    る請求項25乃至27の1つに記載の追加モジュール。
  29. 【請求項29】 温度調節素子が、挿入された分析用カ
    セット(29)に大きな面積で熱的に接触させられるこ
    とを特徴とする請求項25乃至28の1つに記載の追加
    モジュール。
  30. 【請求項30】 温度調節素子がペルチェ素子(87)
    であることを特徴とする請求項29記載の追加モジュー
    ル。
  31. 【請求項31】 電気的に作動可能であり分析用カセッ
    ト(29)に力(K)を加えるための手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項25乃至30の1つに記載
    の追加モジュール。
  32. 【請求項32】 請求項14乃至20の1つに記載の分
    析用カセット(29)の製造方法において、 a)プラスチック成形品(109)が製造され、 b)プラスチック成形品(109)内に複数の作用電極
    (51、52、53、54)が固定され、 c)プラスチック成形品(109)内に複数の対向電極
    (61、62、63、64)が取付けられ、 d)作用電極(51、52、53、54)が、プラスチ
    ック成形品(109)に吊り下げられて、異なったバイ
    オポリマーを含む液体(F1、F2、F3、F4)中に
    浸漬させられ、 e)プラスチック成形品(109)が、作用電極(5
    1、52、53、54)が対向電極(61、62、6
    3、64)の上方に位置するように折り畳まれ、 f)プラスチック成形品(109)の相互の上に位置す
    るようになる壁部分が分析用カセット(29)の気密お
    よび液密のハウジング(40)を形成するように相互に
    接着もしくは溶接されることを特徴とする分析用カセッ
    トの製造方法。
  33. 【請求項33】 複数のくぼみ(66、67、68、6
    9)を備えるプラスチック成形品(109)が製造さ
    れ、各対向電極(61、62、63、64)用にそれぞ
    れ1つのくぼみ(66、67、68、69)が設けられ
    ていることを特徴とする請求項32記載の製造方法。
  34. 【請求項34】 プラスチック成形品(109)がプレ
    ス成形によって製造されることを特徴とする請求項32
    又は33記載の製造方法。
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