JP2003279407A - 赤外線スイッチ - Google Patents

赤外線スイッチ

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JP2003279407A
JP2003279407A JP2002080110A JP2002080110A JP2003279407A JP 2003279407 A JP2003279407 A JP 2003279407A JP 2002080110 A JP2002080110 A JP 2002080110A JP 2002080110 A JP2002080110 A JP 2002080110A JP 2003279407 A JP2003279407 A JP 2003279407A
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infrared
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Jun Nakamura
純 中村
Shinji Hashii
伸治 橋井
Kiyotaka Nakano
清隆 中野
Masayuki Kawamura
昌之 川村
Toshiharu Oe
俊春 大江
Makoto Kobayashi
誠 小林
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線スイッチにおいて、赤外光受光素子に
おける外来赤外光の受光量が変化しても、それによって
誤動作することがないようにする。 【解決手段】 演算処理部93は、PD出力入力部91
を通じて読込んだPD103からの赤外光受光量データ
により、赤外光受光量の変化が急峻であるか否かをチェ
ックし、急峻であれば、外来光の変化によるものと判断
し、急峻でなければ、赤外線スイッチが押圧操作された
ことによる一連の処理動作に移行する。PD103から
の出力信号が、基準電圧レベルからそれより高い電圧レ
ベルである所定電圧レベルに変化したときの単位時間当
りの変化率に代えて、PD103からの出力信号レベル
が変化を開始した時刻から変化が終了した時刻までの間
の出力信号レベルの積分値の大きさによっても同様の処
理を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部へ赤外光を出
力する赤外光発光素子として赤外LEDを、外部から入
射する赤外光を受光する赤外光受光素子としてフォトダ
イオード(以下、「PD」と略記する)を、夫々備える
赤外線スイッチに関する。以下では、上記構成の赤外線
スイッチをタッチセンサとして備えるLCDタッチパネ
ルを例にとる。
【0002】
【従来の技術】赤外線スイッチを備えるLCDタッチパ
ネルでは、パネル底部の赤外LEDからパネル表面に向
けて照射された赤外光の一部が、パネルを構成する導光
板、拡散シート、LCD、保護用アクリル板を透過して
パネルの框体外に射出する。パネル上方に翳したりアク
リル板を押圧したりする指等に反射した赤外光(対象物
反射赤外光)は、パネル底部に向って入射しパネル底部
のPDに受光される。対象物反射赤外光以外に、白熱電
球や太陽等の外部光源から照射される外来赤外光も、パ
ネル底部に向って入射しPDに受光される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記PD
には、対象物反射赤外光に加えて、上記のような外来赤
外光も入射し上記PDに受光される。そのため、対象物
反射赤外光の入射のみならず、外来赤外光の入射によっ
ても、上記PDにおける赤外光受光量が増加することに
なるから、上記LCDタッチパネルが外来赤外光の入射
による上記PDの受光量の増加を、対象物反射赤外光の
入射による上記PDの受光量の増加と誤認識する虞があ
る。即ち、上記PDに受光される外来赤外光の急激な変
化(増加)によって、実際には上記PDが対象物反射赤
外光を受光していないにも拘らず、上記LCDタッチパ
ネルが、上記PDが対象物反射赤外光を受光したときと
同様の反応を示すことがある。
【0004】例えば、今回の計測において、上記赤外L
EDの消灯状態での上記PDにおける外来赤外光受光量
よりも、上記赤外LEDの点灯状態での上記PDにおけ
る外来赤外光受光量の方が増加しているような場合に
は、その増加分(つまり、上記点灯状態での上記外来赤
外光受光量と上記消灯状態での上記外来赤外光受光量と
の間の差分)と、前回の計測時における上述した増加分
との間の差分が増加することになる。そのため、ぞの差
分の増加を、対象物が上記LCDタッチパネルへ接近し
たことによって生じる対象物反射による赤外光受光量の
増加分と誤判断して、上記LCDタッチパネルが誤動作
してしまう虞がある。
【0005】また、上記PDにおける外来赤外光の受光
量が、上記PDが飽和するくらい多量な状態から、上記
PDが飽和しなくなる程度にまで減少したような場合に
も、計算上は、上記PDにおける外来赤外光の受光量を
除いた赤外光受光量が増加したことと等価になるので、
やはり、上記LCDタッチパネルが誤動作してしまう虞
がある。
【0006】また、ユーザの衣類が上記LCDタッチパ
ネルの表面に接触したり、虫などが上記LCDタッチパ
ネル表面を這ったり、或いは手探りで上記LCDタッチ
パネル表面に接触したような場合にも、上記LCDタッ
チパネルが誤動作してしまう虞があった。
【0007】従って本発明の目的は、赤外線スイッチに
おいて、赤外光受光素子における外来赤外光の受光量が
変化しても、それによって誤動作することがないように
することにある。
【0008】また、本発明の別の目的は、赤外線スイッ
チにおいて、赤外光受光素子における外来赤外光の受光
量が、上記赤外光受光素子が飽和するくらい多量な状態
から、上記赤外光受光素子が飽和しなくなる程度にまで
減少したような場合にも、それによって誤動作すること
がないようにすることにある。
【0009】また、本発明の別の目的は、赤外線スイッ
チにおいて、ユーザの衣類が対象物接触部に接触した
り、虫などが上記対象物接触部を這ったり、或いはユー
ザが手探りで上記対象物接触部に接触したような場合に
も、それによって誤動作することがないようにすること
にある。
【0010】また、本発明の別の目的は、赤外線スイッ
チにおいて、ユーザが該赤外線スイッチを操作しようと
して指等を対照物接触部に接触させたときの接触パター
ンが、所定の接触パターンに一致しなかったときでも、
赤外線スイッチが正常に動作するようにすることにあ
る。
【0011】更に、本発明の別の目的は、赤外線スイッ
チにおいて、ユーザによる対照物接触部への接触が有効
に行われた後に、ユーザが、操作の結果が正常に受付け
られたか否かを認識することができるようにすることに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に従
う赤外線スイッチは、外部へ赤外光を出射する赤外光発
光素子と、外部から入射する赤外光を受光する赤外光受
光素子と、上記赤外光発光素子から出射される赤外光、
及び上記赤外光受光素子に受光されるべき赤外光が入射
し得るよう設定された対象物接触部と、を備え、上記対
象物接触部に、対象物が接触するか又は近接したとき、
その対象物から反射した赤外光を検知することでスイッ
チ動作すると共に、正しい動作に対応する所定の受光パ
ターンにのみ選択的に応答するように構成されている。
【0013】上記構成によれば、正しい動作に対応する
所定の受光パターンにのみ選択的に応答するように構成
したので、赤外線スイッチにおいて、赤外光受光素子に
おける外来赤外光の受光量が変化しても、それによって
誤動作することがないようにすることができる。
【0014】本発明の第2の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子と、外部か
ら入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、上記赤
外光発光素子から出射される赤外光、及び上記赤外光受
光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう設定さ
れた対象物接触部と、上記赤外光受光素子からの出力に
変化が生じたとき、その出力の変化に基づいて、上記対
象物接触部への対象物の接触/非接触を判別する判別手
段と、上記赤外光受光素子からの出力に基づいて、上記
赤外光受光素子に入射する外来赤外光の変化を検知する
検知手段と、上記検知手段が外来赤外光の変化を検知し
たとき、上記判別手段による判別結果を無効にする判別
結果無効手段と、を備える。
【0015】上記構成によれば、外来赤外光の変化を検
知したとき、上述したように判別結果を無効にすること
にしたので、赤外線スイッチにおいて、赤外光受光素子
における外来赤外光の受光量が変化しても、それによっ
て誤動作することがないようにすることができる。
【0016】本発明の第2の観点に係る好適な実施形態
では、上記検知手段は、今回の検知時における、上記赤
外光受光素子からの、上記赤外光発光素子が点灯してい
るときの出力と上記赤外光発光素子が消灯しているとき
の出力との差と、前回の検知時における、上記赤外光受
光素子からの、上記赤外光発光素子が点灯しているとき
の出力と上記赤外光発光素子が消灯しているときの出力
との差との間の開きが、通常より大きいとき、外来赤外
光が変化したものとして所定の検知処理を行う。また、
上記判別結果無効手段は、上記検知手段が外来赤外光の
変化を検知したとき、上記判別手段による上記判別処理
を、所定時間抑制する。
【0017】上記実施形態の変形例では、上記検知手段
は、上記赤外光受光素子からの出力に基づいて上記赤外
光受光素子が飽和しているか否かを検知して、その検知
結果を出力する。また、上記判別結果無効手段は、上記
検知手段が上記赤外光受光素子の飽和を検知したとき、
上記判別手段による上記判別処理を、所定時間抑制す
る。
【0018】上記構成によれば、赤外線スイッチにおい
て、赤外光受光素子における外来赤外光の受光量が、上
記赤外光受光素子が飽和するくらい多量な状態から、上
記赤外光受光素子が飽和しなくなる程度にまで減少した
ような場合にも、それによって誤動作することがないよ
うにすることができる。
【0019】本発明の第3の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子と、外部か
ら入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、上記赤
外光発光素子から出射される赤外光、及び上記赤外光受
光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう設定さ
れた対象物接触部と、上記赤外光受光素子からの出力パ
ターンが、予め決められた赤外光受光素子の基準出力パ
ターンに適合するか否かを検査し、検査の結果適合して
いると判定したときにのみ、上記対象物接触部に対象物
が接触したと判別する判別手段と、を備える。
【0020】上記構成によれば、上記赤外光受光素子か
らの出力パターンが、予め決められた赤外光受光素子の
基準出力パターンに適合するか否かを検査し、検査の結
果適合していると判定したときにのみ、上記対象物接触
部に対象物が接触したと判別することにしたので、赤外
線スイッチにおいて、ユーザの衣類が対象物接触部に接
触したり、虫などが上記対象物接触部を這ったり、或い
はユーザが手探りで上記対象物接触部に接触したような
場合にも、それによって誤動作することがないようにす
ることができる。
【0021】本発明の第3の観点に係る好適な実施形態
では、上記赤外光受光素子の基準出力パターンは、上記
対象物接触部への対象物の標準的な接近時間における赤
外光受光素子の出力パターンと、上記対象物接触部に対
する対象物の標準的な接触時間における赤外光受光素子
の出力パターンと、上記対象物接触部に接触していた対
象物が上記対象物接触部から離間するに際して要する標
準的な時間における赤外光受光素子の出力パターンとを
含む。また、上記判別手段は、上記赤外光受光素子から
の出力パターンが含む上記対象物接触部への対象物の接
近時間における上記赤外光受光素子の出力パターン、上
記対象物接触部に対する対象物の接触時間における上記
赤外光受光素子の出力パターン、及び上記対象物接触部
に接触していた対象物が上記対象物接触部から離間する
に際して要する時間における上記赤外光受光素子の出力
パターンの全部が、夫々に対応する上記標準的な出力パ
ターンに適合していると判定したとき、上記対象物接触
部に対象物が接触したと判別する。
【0022】上記実施形態の変形例では、上記赤外光受
光素子からの出力に基づいて、上記赤外光受光素子に入
射する外来赤外光の変化を検知する検知手段と、上記検
知手段が外来赤外光の変化を検知したとき、上記判別手
段による判別結果を無効にする判別結果無効手段と、を
更に備える。
【0023】本発明の第4の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子と、外部か
ら入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、上記赤
外光発光素子から出射される赤外光、及び上記赤外光受
光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう設定さ
れた対象物接触部と、上記赤外光受光素子からの出力パ
ターンを監視して、監視結果から対象物が上記対象物接
触部に接触したと判断したとき、その接触が有効なもの
であるとして扱う旨をユーザに報知する報知手段と、上
記報知手段が上記報知動作を行った後の上記赤外光受光
素子からの出力パターンが、予め決められた赤外光受光
素子の基準出力パターンに適合していると判断したと
き、ユーザによる上記対象物接触部への接触に起因する
一連の処理を受付ける受付け手段と、を備える。
【0024】本発明の第4の観点に係る好適な実施形態
では、上記受付け手段は、上記報知手段が上前記報知動
作を行った後の上記赤外光受光素子からの出力パターン
が、予め決められた赤外光受光素子の基準出力パターン
に適合していないと判断したとき、ユーザによる上記対
象物接触部への接触に起因する一連の処理を受付けない
旨を、上記報知手段を通じて上記ユーザに報知する。
【0025】本発明の第4の観点に従う赤外線スイッ
チ、及び本発明の第4の観点に係る好適な実施形態によ
れば、赤外線スイッチにおいて、ユーザによる対照物接
触部への接触が有効に行われた後に、ユーザが、操作の
結果が正常に受付けられたか否かを認識することができ
る。
【0026】本発明の第5の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子と、外部か
ら入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、上記赤
外光発光素子から出射される赤外光、及び上記赤外光受
光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう設定さ
れた対象物接触部と、上記赤外光受光素子からの出力パ
ターンが、予め決められた赤外光受光素子の基準出力パ
ターンに適合するか否かを検査する検査手段と、上記検
査手段は、過去において適合と判定した上記赤外光受光
素子からの出力パターンを蓄積する蓄積手段と、上記検
査手段が検査した結果、適合と判定したときにのみ、上
記対象物接触部に対象物が接触したと判別する判別手段
と、を備え、上記検査手段は、最初の検査においては、
上記赤外光受光素子からの出力パターンが上記基準出力
パターンに略一致した場合にのみ適合と判定し、2回目
以降の検査においては、上記赤外光受光素子からの出力
パターンが、上記蓄積手段に蓄積されている少なくとも
1つ以上の出力パターンを学習することによって設定さ
れた適合出力パターン範囲に含まれる場合にも、適合と
判定するようにしている。
【0027】上記構成によれば、2回目以降の検査にお
いては、上記赤外光受光素子からの出力パターンが、上
記蓄積されている少なくとも1つ以上の出力パターンを
学習することによって設定された適合出力パターン範囲
に含まれる場合にも、適合と判定するようにしているの
で、赤外線スイッチにおいて、ユーザがその赤外線スイ
ッチを操作しようとして指などを対照物接触部に接触さ
せたときの接触パターンが、所定の接触パターンに一致
しなかったときでも、赤外線スイッチが正常に動作する
ようにすることができる。
【0028】本発明の第6の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する複数の赤外光発光素子と、
各々が上記複数の赤外光発光素子の夫々に対応付けて配
置された、外部から入射する赤外光を受光する複数の赤
外光受光素子と、上記各々の赤外光発光素子から出射さ
れる赤外光、及び上記各々の赤外光受光素子に受光され
るべき赤外光が入射し得るよう設定された対象物接触部
と、上記複数の赤外光受光素子のいずれかからの出力に
変化が生じたとき、その出力の変化が上記対象物接触部
に対象物が接触したことを示すものか否かを判別する判
別手段と、上記複数の赤外光受光素子からの出力の変化
を監視して、所定時間内に2以上の赤外光受光素子から
の出力に変化が生じたとき、これらの出力の変化に対す
る上記判別手段による判別処理を禁止する禁止手段と、
を備える。
【0029】上記構成によれば、所定時間内に2以上の
赤外光受光素子からの出力に変化が生じたとき、これら
の出力の変化に対する判別処理を禁止することにしたの
で、赤外線スイッチにおいて、ユーザの衣類が対象物接
触部に接触したり、虫などが上記対象物接触部を這った
り、或いはユーザが手探りで上記対象物接触部に接触し
たような場合にも、それによって誤動作することがない
ようにすることができる。
【0030】本発明の第6の観点に係る好適な実施形態
では、上記禁止手段は上記判別手段による判別処理を禁
止したとき、上記対象物接触部に異物が接触した旨をユ
ーザに報知する報知手段を更に備える。
【0031】本発明の第7の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する複数の赤外光発光素子と、
各々が上記複数の赤外光発光素子の夫々に対応付けて配
置された、外部から入射する赤外光を受光する複数の赤
外光受光素子と、上記各々の赤外光発光素子から出射さ
れる赤外光、及び上記各々の赤外光受光素子に受光され
るべき赤外光が入射し得るよう設定された対象物接触部
と、上記各々の赤外光受光素子からの出力の変化を監視
して、いずれか1つの赤外光受光素子からの出力に変化
が生じたとき、その赤外光受光素子からの出力パターン
が、予め決められた赤外光受光素子の基準出力パターン
に適合していると判定したときにのみ、上記対象物接触
部に対象物が接触したと判別する判別手段と、上記判別
手段が対象物が上記対象物接触部に接触していないと判
別したとき、上記全ての赤外光受光素子からの出力の変
化が解消されるまで、これらの出力の変化に対する上記
判別手段による判別処理を禁止する禁止手段と、を備え
る。
【0032】上記構成によれば、対象物が上記対象物接
触部に接触していないと判別したとき、上記全ての赤外
光受光素子からの出力の変化が解消されるまで、これら
の出力の変化に対する上記判別処理を禁止することにし
たので、赤外線スイッチにおいて、ユーザの衣類が対象
物接触部に接触したり、虫などが上記対象物接触部を這
ったり、或いはユーザが手探りで上記対象物接触部に接
触したような場合にも、それによって誤動作することが
ないようにすることができる。
【0033】本発明の第8の観点に従う赤外線スイッチ
は、外部へ赤外光を出射する複数の赤外光発光素子と、
各々が上記複数の赤外光発光素子の夫々に対応付けて配
置された、外部から入射する赤外光を受光する複数の赤
外光受光素子と、上記各々の赤外光発光素子から出射さ
れる赤外光、及び上記各々の赤外光受光素子に受光され
るべき赤外光が入射し得るよう設定された対象物接触部
と、上記各々の赤外光受光素子からの出力の変化を監視
して、いずれか1つの赤外光受光素子からの出力に変化
が生じたとき、その赤外光受光素子からの出力パターン
が、予め決められた赤外光受光素子の基準出力パターン
に適合していると判定したときにのみ、上記対象物接触
部に対象物が接触したと判別する判別手段と、上記判別
手段が上記判別処理を行っているときに、新たに別の赤
外光受光素子からの出力に変化が生じたときには、上記
全ての赤外光受光素子からの出力の変化が解消されるま
で、これらの出力の変化に対する上記判別手段による判
別処理を禁止する禁止手段と、を備える。
【0034】上記構成によれば、上記判別処理を行って
いるときに、新たに別の赤外光受光素子からの出力に変
化が生じたときには、上記全ての赤外光受光素子からの
出力の変化が解消されるまで、これらの出力の変化に対
する上記判別処理を禁止することにしたので、赤外線ス
イッチにおいて、ユーザの衣類が対象物接触部に接触し
たり、虫などが上記対象物接触部を這ったり、或いはユ
ーザが手探りで上記対象物接触部に接触したような場合
にも、それによって誤動作することがないようにするこ
とができる。
【0035】本発明の第1乃至第8の観点に係る好適な
実施形態では、上記接触は、上記対象物接触部に対する
押圧状態での接触である。また、上記対象物接触部の表
面には、昆虫の紫外線に対する走光性を利用して、紫外
線が反射しないよう紫外線吸収フィルタが設けられてい
る。
【0036】上記構成によれば、上記対象物接触部の表
面に、紫外線吸収フィルタを設けることにしたので、虫
などが対象物接触部に寄り付くのを防止することができ
る。
【0037】本発明の第9の観点に従う機器の制御シス
テムは、少なくとも2個以上のリモートコントローラに
よって制御対象機器が制御されるもので、上記各々のリ
モートコントローラは、赤外光発光素子から出射された
赤外光、及び赤外光受光素子に受光されるべき赤外光が
入射し得るよう設定された対象物接触部への対象物の接
触/非接触を検知することでスイッチ動作する赤外線ス
イッチを含んでおり、上記各々のリモートコントローラ
毎に設けられる、上記接触/非接触の誤検知に起因する
上記各々のリモートコントローラの誤動作回数を計数し
て、その計数値を蓄積する誤動作回数計数・蓄積手段
と、上記誤動作回数計数・蓄積手段に蓄積されている上
記各々のリモートコントローラの誤動作回数を比較する
誤動作回数比較手段と、上記誤動作回数比較手段による
比較結果に基づいて、機能停止させるべきリモートコン
トローラを選定する選定手段と、上記選定手段によって
選定された機能停止させるべきリモートコントローラに
対し、そのリモートコントローラが持つ、別のリモート
コントローラに対する通信機能を除いた残り全ての機能
を停止させる機能停止手段と、を備える。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0039】図1は、本発明の第1の実施形態に係る赤
外線スイッチを適用したLCDタッチパネルを備える給
湯機制御用リモートコントローラ(リモコン)の操作部
の一実施例を示す平面図である。
【0040】上記リモコンの操作部は、図1に示すよう
に、各々がLCDタッチパネルである矩形状の領域(以
下、「タッチパネル」という)1、3、5、7、及び9
を備える。タッチパネル1のハードウェア構成と、タッ
チパネル3乃至9のハードウェア構成とは、基本的に同
一である。タッチパネル1乃至9のハードウェア構成に
ついては、図2において詳細に説明する。
【0041】本実施例では、タッチパネル1側には、1
度に5種類の異なるスイッチ表示がなされる。図1に示
した例では、タッチパネル1側には、給湯温度設定スイ
ッチ1a、風呂温度設定スイッチ1b、風呂湯量設定ス
イッチ1c、浴槽洗浄スイッチ1d、及び表示画面切替
スイッチ1eが表示中である。勿論、図1に示した例以
外にも、タッチパネル1において、フルドットLCDを
用いているので種々のスイッチ表示が可能である。タッ
チパネル1側に表示される個々のスイッチの表示領域の
大きさは、各々のスイッチ毎に拡大/縮小が自在であ
り、従って表示されるスイッチ数についても、可変自在
であるから、本実施例のように、5個だけに限定される
ものではない。また、タッチパネル1側に同時に表示さ
れる5種類の異なるスイッチは、それらが表示された時
点で夫々のスイッチ機能が有効になるので、タッチパネ
ル1に設けられているバックライト用の発光素子である
RGB(赤・緑・青)LED(図2で説明する)が、上
記表示が開始された時点で起動して、上記各スイッチ機
能が有効な間、所定の色の光(例えば青色光)を照射し
続ける。
【0042】一方、タッチパネル3乃至9側には、夫々
種類の異なる4個のスイッチ表示が個別になされる。図
1に示した例では、タッチパネル3には運転入/切スイ
ッチが、タッチパネル5には湯張り(保温)スイッチ
が、タッチパネル7には沸かす(保温)スイッチ(追炊
きスイッチ)が、タッチパネル9には呼出スイッチが、
個別に表示されている。勿論、タッチパネル3乃至9に
おいても、タッチパネル1におけると同様に、図1に示
した例以外にも、種々のスイッチ表示が可能である。こ
こで、タッチパネル1と、タッチパネル3乃至9とは、
例えば上記リモコンの操作部表面を覆う(保護用)アク
リル板のような合成樹脂材料から成る枠体内に、上記操
作部表面が全体として略フラットな面を形成するように
して嵌め込まれている。しかし、上記枠体を介して4つ
のタッチパネルに区画されている各タッチパネル3乃至
9を、タッチパネル1と同様に1つのタッチパネルとし
て上記操作部表面に配置することも可能である。
【0043】本実施例では、運転入/切スイッチ
(3)、及び湯張り(保温)スイッチ(5)の機能が有
効なときには、沸かす(保温)スイッチ(7)の機能が
無効になっている。そのため、タッチパネル3、及びタ
ッチパネル5に夫々設けられているバックライト用のR
GBLED(図2で説明する)が、上記表示が開始され
た時点、即ち、上記各スイッチ機能が有効になった時点
で起動して、所定の色の光(例えば緑色光)を照射する
が、タッチパネル7、及びタッチパネル9に夫々設けら
れているバックライト用のRGBLEDについては、上
記時点では起動しない。つまり、タッチパネル3乃至9
側では、タッチパネル1側と異なり、夫々のタッチパネ
ル(3乃至9)に表示中のスイッチの機能が、同時に全
て有効ではないので、現時点でのスイッチ機能の有効/
無効をユーザに報知するための手段として、スイッチ機
能の有効なタッチパネルのバックライト用のRGBLE
Dのみを駆動させることにしている。
【0044】上述した各種スイッチのアイコンや文字情
報等は、例えば上記リモコン内のマイクロコンピュータ
(図示しない)にインストールされているアプリケーシ
ョンプログラムを起動させることによって、タッチパネ
ル1乃至9に夫々変更自在に表示される。
【0045】図2は、図1に記載した給湯機制御用リモ
コンの操作部の一実施例を示す断面図である。
【0046】上記リモコンの操作部は、図2に示すよう
に、ケーシング11と、保護用アクリル板13と、LC
D層15と、拡散シート17と、導光板19と、反射シ
ート21と、バックライトホルダ23と、プリント基板
25と、ピエゾ素子27と、マイクロフォン(マイク)
29と、スピーカ31と、RGBLED33と、複数個
の赤外LED35、37と、複数個の赤外線受光PD
(PD)39、41とを備える。
【0047】ケーシング11は、図2の表面側から見た
断面形状が略U字状を呈しており、ケーシング11の内
部空間の下方には、ケーシング11の底面から所定の間
隔を置いて、且つ、ケーシング11の底面に対して略平
行になるようにプリント基板25が配置されている。プ
リント基板25は、その適宜な箇所に複数個の赤外LE
D(35、37)の発光部、及び複数個のPD(39、
41)の受光部を夫々臨ませるための複数個(図では4
個)の貫通孔25a、25b、25c、25dを有す
る。そして、プリント基板25は、例えばケーシング1
1の内壁面に設けられるリブ(図示しない)等にネジ止
めされることでケーシング11内の所定位置に固定され
ている。
【0048】RGBLED33は、上述したように、バ
ックライト用の発光素子として機能するもので、プリン
ト基板25の上面の適宜箇所に取付固定されており、導
光板19に向けて所定の色(赤色、緑色、青色のいずれ
か)の光を出射する。
【0049】バックライトホルダ23は、LCD層1
5、拡散シート17、導光板19、及び反射シート21
を、図2の下方から上方に向って、反射シート21、導
光板19、拡散シート17、及びLCD層15の順に階
層状に保持、固定するための部材である。バックライト
ホルダ23は、図2の表面側から見た断面形状が略コ字
状を呈するよう形成されていて、プリント基板25の貫
通孔25a、25b、25c、25dに夫々対応して貫
通孔23a、23b、23c、23dを有する。そし
て、貫通孔23a、23b、23c、23dの位置が、
貫通孔25a、25b、25c、25dの位置に夫々一
致するように位置決めされて、プリント基板25の上面
側に載置、固定されている。
【0050】反射シート21は、拡散シート17側から
導光板19を通じて入射するバックライト用のRGBL
ED33からの出射光を、導光板19を通じて拡散シー
ト17側に反射させるためのもので、(バックライトホ
ルダ23の)貫通孔23a、23b、23c、23d
や、(プリント基板25の)貫通孔25a、25b、2
5c、25dに夫々対応して貫通孔21a、21b、2
1c、21dを有する。そして、貫通孔21a、21
b、21c、21dの位置が、貫通孔23a、23b、
23c、23dの位置に夫々一致するように位置決めさ
れて、バックライトホルダ23の底面上に載置、固定さ
れている。
【0051】ここで、貫通孔25a〜25d、貫通孔2
3a〜23d、及び貫通孔21a〜21dの口径は、い
ずれも、赤外LED(35、37)の発光部の外径や、
PD(39、41)の受光部の外径よりもかなり小さく
設定されている。これにより、赤外LED(35、3
7)から出射した赤外光が赤外LED側の貫通孔25
b、25d、貫通孔23b、23d、及び貫通孔21
b、21d内部で反射しながら逐次放出され、また、P
D側の貫通孔21a、21c、貫通孔23a、23c、
及び貫通孔25a、25c内部で反射しながら逐次PD
(39、41)に入射することになるので、LCDタッ
チパネルとしての機能を果たすのに充分な光量を確保す
ることが可能になる。なお、貫通孔25a、25cに筒
体(図示しない)を設けることで、PD(39、41)
の受光部を筒体(図示しない)によって覆うようにし
て、斜め方向から入射する赤外光を遮る構成や、或い
は、貫通孔25a、25cにレンズを挿入して指向性を
持たせることにより、PD(39、41)の受光範囲を
絞るようにする構成も想到し得る。
【0052】導光板19は、バックライト用のRGBL
ED33から出射される所定の色(赤色、緑色、青色の
いずれか)の光を拡散シート17方向へ導くと共に、拡
散シート17側から入射する上記光を反射シート21方
向へ導くためのもので、反射シート21の上面に密着し
た状態で載置、固定されている。なお、導光板19にお
ける貫通孔21a〜21dの直上部の部位には、該部位
に赤外光が集光するような加工(光を単純透過させる処
理だけで、光の拡散処理は施さない)が施されている。
これは、赤外LED(35、37)の直上部(即ち、貫
通孔21b、21dに対応する部位)や、PD(39、
41)の直上部(即ち、貫通孔21a、21cに対応す
る部位)において、赤外線が拡散するのを防止するため
である。
【0053】拡散シート17は、導光板19を通じて入
射するバックライト用のRGBLED33からの出射光
を、ケーシング11内部において略均一に拡散させるた
めのもので、導光板19の上面に密着した状態で載置、
固定されている。拡散シート17によって拡散された上
記出射光の一部は、LCD層15及び保護用アクリル板
13を通してケーシング11の外部に出射され、また、
残りの出射光は、導光板19を通して反射シート21に
入射し、反射シート21で反射されて再び導光板19を
通して拡散シート17に入射し、その一部がケーシング
11の外部に出射される。このようなプロセスを経るこ
とによって、LCD層15全体がRGBLED33から
の出射光によって隈なく照射されることになる。
【0054】拡散シート17は、貫通孔25a〜25d
に夫々臨んでいる複数個の赤外LED(35、37)の
発光部、及び複数個のPD(39、41)の受光部が、
貫通孔23a〜23d、貫通孔21a〜21d、LCD
層15、及び保護用アクリル板13を通して外部から透
けて見えるのを防止するための遮蔽部材としても機能す
る。なお、拡散シート17には、赤外線の透過率の高い
材料が使用されている。
【0055】LCD層15は、例えばバックライトホル
ダ23の上方に突出している縁部から上部に向って伸び
ている複数本の棒状部材(図示しない)を介して、図2
に示すように、ケーシング11の上部に形成された開口
に臨む位置に位置決めされた状態でバックライトホルダ
23によって保持、固定されている。拡散シート17の
上面と、LCD層15の下面とは、所定の間隙を隔てて
対向している。なお、LCD層15には、赤外線の透過
率の高い材料が使用されている。LCD層15には、例
えばフルドットLCDが用いられている。
【0056】保護用アクリル板13は、LCD層15の
表面が損傷するのを防止するために設けられるもので、
ケーシング11の開口を完全に塞いだ状態でケーシング
11に取付固定されている。保護用アクリル板13に
は、赤外線の透過率が高いという特性がある。保護用ア
クリル板13の下面と、LCD層15の上面とは、所定
の間隙を隔てて対向している。
【0057】ピエゾ素子は、例えばユーザの指先が保護
用アクリル板13に触れたことによって生じる微小な振
動を、電気信号に変換して上述した(リモコン内部の)
マイクロコンピュータ(図4で示す)に出力するもの
で、保護用アクリル板13の下面の適宜箇所に取付固定
されている。マイク29は、例えばユーザが音声によっ
て上記マイクロコンピュータに指令を与えるときや、入
浴中のユーザとの間で会話を行うときなどに用いられる
もので、ケーシング11内の開口近傍の部位に取付固定
されている。スピーカ31(後述する図13の音声出力
機器139に対応する)は、上記マイクロコンピュータ
の制御下で、ユーザに対して種々の情報を音声によって
伝達しようとするときや、入浴中のユーザからの音声を
伝達するときなどに用いられるもので、マイク29と同
様に、ケーシング11内の開口近傍の部位に取付固定さ
れている。
【0058】本実施例では、赤外LED(35、37)
については、それらの発光部を貫通孔25b、25dに
夫々臨ませた状態で、また、PD(39、41)につい
ては、それらの受光部を貫通孔25a、25cに夫々臨
ませた状態で、いずれもプリント基板25の下面側に取
付固定されている。赤外LED(35、37)と、PD
(39、41)とは、赤外LED(35、37)から照
射された赤外光が検知対象物(例えば保護用アクリル板
13に触れようとするユーザの指先など)に当って反射
した赤外光をPD(39、41)が受光することによ
り、所定の電気信号を出力することで、LCDタッチパ
ネルのセンサ部として機能する。
【0059】また、本実施例では、赤外LED(35、
37)、及びPD(39、41)は、対象物(例えばユ
ーザの指先)が同一パネルの表面上のいずれの位置に接
触した場合でも、その接触が検知可能なようにマトリク
ス状に配置されている。上記態様で赤外LED(35、
37)、及び上記PD(39、41)をマトリクス状に
配置することにより、上記同一パネルの表面上での対象
物の接触した位置を検知することができる。そのため、
従来のように、同一パネル内に設定されるスイッチの数
に応じた数だけ赤外LED(35、37)、及びPD
(39、41)を設ける必要がないから、赤外LED
(35、37)、及びPD(39、41)の数を大幅に
減らすことが可能になり、上述した各部を配置するに際
しての物理的な制約を低減することできる。
【0060】図3は、図1に記載した構成の給湯機制御
用リモコンの操作部の図3の表面方向から内部を透視し
たときのイメージを示す平面図である。
【0061】図3において、領域51が、図2で説明し
たLCD層15に対応していて、1枚のLCDから成っ
ており、領域53、55、57、59、及び61が、い
ずれも図2において符号19で説明した(バックライト
用の)導光板に対応している。また、領域63が、図1
において符号1で説明したタッチパネルであり、領域6
5、67、69、71が、夫々図1で説明したタッチパ
ネル3、5、7、9に対応している。また、図示は省略
するが、上記各領域63、65、67、69、及び71
内の適宜箇所には、夫々図2で示したRGBLED33
が1個ずつ合計で5個配置されており、各RGBLED
33から夫々所望の色の光がバックライトとして、各R
GBLED33に対応する領域(タッチパネル)内に照
射される。なお、各領域63、65、67、69、及び
71には、図2において符号35(37)で示した赤外
LEDと、符号39(41)で示したPDとが、夫々符
号73、75で示すように1対ずつ配置されている。な
お、赤外LEDと、PDとをマトリクス状に配置した構
成にすることもできる。
【0062】図4は、本発明の第1の実施形態に係る赤
外線スイッチを適用したLCDタッチパネルが備える制
御系の機能ブロック図である。
【0063】上記制御系は、図4に示すように、各々が
コントローラ100内の機能ブロックとして記載された
LCD駆動部81、バックライト駆動部83、フラッシ
ュメモリ駆動部85、メモリデータ入力部87、赤外L
ED駆動部89、PD出力入力部91、及び演算処理部
93によって構成される。
【0064】LCD駆動部81は、演算処理部93の制
御下で、LCD95に印加する駆動電圧のオン/オフ制
御を行う。バックライト駆動部83は、演算処理部93
の制御下で、LCD95のバックライト用発光素子であ
るRGBLED(以下、「バックライト」という)97
に印加する駆動電圧のオン/オフ制御を行う。フラッシ
ュメモリ駆動部85は、演算処理部93の制御下で、演
算処理部93から与えられる各種のデータをフラッシュ
メモリ99に書込む。メモリデータ入力部87は、演算
処理部93の制御下で、演算処理部93が所望するデー
タをフラッシュメモリ99から読出して演算処理部93
に与える。赤外LED駆動部89は、演算処理部93の
制御下で、赤外LED101に印加する駆動電圧のオン
/オフ制御を行う。PD出力入力部91は、演算処理部
93の制御下で、PD103から出力される該PD10
3の赤外光受光量の大きさに見合った出力信号を読込ん
で、演算処理部93に出力する。
【0065】演算処理部93は、まず、LCD95、及
びバックライト97を共に駆動した状態で、赤外LED
駆動部89を通じて赤外LED101を一旦オフに(消
灯)し、PD出力入力部91を通じてPD103からの
出力信号、即ち、赤外LED101の消灯時におけるP
D103の赤外光受光量データを、今回の検知時におけ
る消灯時受光量データとして読込んで、フラッシュメモ
リ駆動部85を通じてフラッシュメモリ99に書込み、
保存する。このデータは、既述のように、白熱電球や太
陽等の外部光源から照射される外来赤外光受光量データ
である。次に、赤外LED駆動部89を通じて赤外LE
D101をオンに(点灯)すると共に、その直後にPD
出力入力部91を通じてPD103からの出力信号、即
ち、赤外LED101の点灯時におけるPD103の赤
外光受光量データを、今回の検知時における点灯時受光
量データとして読込んで、フラッシュメモリ駆動部85
を通じてフラッシュメモリ99に書込み、保存させる。
次に、上記点灯時受光量データと上記消灯時受光量デー
タとの間の差分を求め、その差分をフラッシュメモリ駆
動部85を通じてフラッシュメモリ99に書込み、保存
させる。そして、メモリデータ入力部87を通じてフラ
ッシュメモリ99から前回の検知時における点灯時受光
量データと前回の検知時における消灯時受光量データと
の間の差分と、今回の検知時における上記差分とを夫々
読出して、両者を比較する。この比較の結果、両者の間
の開き(差分)が、通常時のそれ(予め設定されている
基準値)より大きい場合には、演算処理部93は、外来
赤外光が変化したと判断し、上記赤外LED101、及
び上記PD103のペアを構成要素とする赤外線スイッ
チ、又は該赤外線スイッチを含む全ての赤外線スイッチ
の押圧検出処理を一定の時間だけ行わないようにする。
つまり、上述したような点灯時受光量データより、上記
消灯時受光量データを減算して得られた値を、対象物に
反射してPD103に入射した赤外光の受光量(対象物
反射赤外光の受光量)として取扱うことが適切か否かを
判断する処理を、一定の時間だけ停止する。
【0066】図5は、本発明の第1の実施形態に係る外
来赤外光の急激な変化が生じたか否かを判別するための
プロセスを示す説明図である。
【0067】本実施形態では、1つの赤外線スイッチに
ついて、赤外LED消灯時のPDの赤外光受光量、及び
赤外LED点灯時のPDの赤外光受光量を夫々所定のサ
ンプリング間隔でサンプリングし、それら赤外光受光量
データを保存した後、別の赤外線スイッチについて、上
記と同様の処理動作が実行される。即ち、図5に示すよ
うに、最初に赤外線スイッチSW1について、赤外LE
D消灯時のPDの赤外光受光量、及び赤外LED点灯時
のPDの赤外光受光量を夫々例えば0.5ms(或いは
0.2ms)のサンプリング間隔でサンプリングして、
それら赤外光受光量データをフラッシュメモリ99に保
存し、次に、赤外線スイッチSW2について、上記と同
様の処理を実行する。このようにして、1サンプリング
周期(例えば10ms)において、上記LCDタッチパ
ネルに配置されている全部の赤外線スイッチについて、
赤外LED消灯時、及び点灯時のPDの赤外光受光量を
サンプリングし、各赤外線スイッチについて、今回の検
知時における赤外LED消灯時のPDの赤外光受光量
(つまり、外来赤外光受光量)と、今回の検知時におけ
る赤外LED点灯時のPDの赤外光受光量との差分と、
前回の検知時における上記差分との間の比較を行って、
外来赤外光の急激な変化が生じたか否かを検査すること
になる。
【0068】図6は、本発明の第1の実施形態におい
て、上記PDからの出力信号の変化が、対象物によるも
のか、外来赤外光の急激な変化が生じたことによるもの
かを判別するための方法の一例を示す説明図である。
【0069】上述したPDが赤外光を受光することによ
り、該PDから出力される電圧信号は、電圧レベルが所
定の高い電圧と所定の低い電圧のいずれか一方をとるデ
ィジタル信号、即ち、オン/オフ信号ではなく、実際に
は、或る勾配を持ったアナログ信号である。上記PDか
らの出力信号を信号処理する演算処理部(主としてマイ
クロコンピュータ)の処理速度が高速であるため、上記
PDからの出力信号を、図6に示すような勾配を持った
アナログ信号として表現するには、時間軸(図6では横
軸)に設定する単位時間のオーダを相当小さく設定する
必要がある。
【0070】本実施形態では、図6(a)に示すよう
に、上記PDからの出力信号が、符号Vで示す基準電
圧レベルからそれより高い電圧レベルである符号V
示す所定電圧レベルに変化したときの単位時間当りの上
昇率(変化率)ΔV(=(V−V)/(T
))が比較的大きい場合(つまり、勾配が急峻な場
合)には、外来赤外光の変化(増加)によるものと判別
する。また、図6(b)に示すように、上記上昇率(変
化率)ΔVが比較的小さい場合(つまり、勾配が緩やか
な場合)には、指などの対象物が上記パネル上方、或い
は上記パネル表面上に存在することによるものと判別す
る。
【0071】図7は、図4に記載した制御系における処
理流れを示すフローチャートである。
【0072】図7において、演算処理部93は、PD出
力入力部91を通じて読込んだPD103からの赤外光
受光量データに基づいて、赤外光受光量の変化が急峻で
あるか否かをチェックし(ステップS111)、該チェ
ックの結果、上記変化が急峻である場合には外来光の変
化によるものと判断し(ステップS112)、急峻でな
い場合には、赤外線スイッチが押圧操作されたことによ
る一連の処理動作に移行することになる(ステップS1
13)。
【0073】なお、上記PDからの出力信号が、符号V
で示す基準電圧レベルからそれより高い電圧レベルで
ある符号Vで示す所定電圧レベルに変化したときの単
位時間当りの上昇率(変化率、微分値)ΔVに代えて、
図8(a)、及び図8(b)に示すように、上記PDか
らの出力信号レベルが変化を開始した時刻Tから、変
化が終了した時刻Tまでの間の出力信号レベルの積分
値の大きさIV(=(V−V)・(T−T)/
2)(図8(a)、及び図8(b)において斜線を施し
た領域)を利用して、上記と同様の処理を行うようにし
ても良い。
【0074】上記構成のLCDタッチパネルにおいて、
図9(a)に示すように、PD103が飽和するくらい
外来赤外光が多い状態で、その後図9(b)に示すよう
に、遮蔽物などの介在により外来赤外光が減少してPD
103の飽和状態が解消されると、赤外光の“H”レベ
ル部分が、図9(a)に示すように飽和によって電源電
圧Vccにクリップされている状態から、図9(b)に
示すように、クリップが解消された状態になる。よっ
て、計算上は、上記PD103に受光される赤外光量
が、外来赤外光の受光量を除いた赤外光受光量が増加し
たものと等価になるので、赤外線スイッチが、指などの
対象物が上記パネル上方、或いは上記パネル表面上に存
在することによるものと誤判別して、誤動作する虞があ
る。
【0075】そこで、本発明者等は、上記に鑑みて、以
下に記載するような提案を行っている。
【0076】図10は、本発明の第2の実施形態に係る
制御系における処理流れを示すフローチャートである。
本実施形態における制御系の構成は、図4で示したもの
と同様である。
【0077】図10において、まず、演算処理部93
は、赤外LED駆動部89を通じて赤外LED101を
消灯し(ステップS121)、次に、PD出力入力部9
1を通じて赤外LED101消灯時のPD103からの
出力信号を読込むことにより、PD103が、図9
(a)で示したように外来赤外光によって飽和状態にな
っているか否かをチェックする(ステップS122)。
このチェックの結果、PD103が飽和状態になってい
なければ、PD出力入力部91を通じてPD103から
読込んだ赤外LED101消灯時の上記出力信号を、外
来赤外光の受光量と認識する(ステップS123、ステ
ップS124)。
【0078】次に、赤外LED駆動部89を通じて赤外
LED101を点灯して(ステップS125)、PD出
力入力部91を通じて赤外LED101点灯時のPD1
03からの出力信号を読込む(ステップS126)。そ
して、赤外LED101点灯時のPD103における赤
外光受光量から赤外LED101消灯時のPDにおける
赤外光受光量(即ち、外来赤外光の受光量)を減算する
ことによって、指などの対象物に反射した赤外光受光量
を求める(ステッS127)。ステップS122におい
て、PD103が外来赤外光によって飽和状態になって
いると判断したときには、該飽和状態が解消されるまで
の間、ステップS123以下の処理動作を実行しない。
【0079】また、上記構成のLCDタッチパネルにお
いて、ユーザの衣類などが上記タッチパネル表面に接触
したり、虫などが上記タッチパネル表面を這ったり、或
いはユーザが手探りで上記タッチパネル表面に接触した
ような場合にも、それによって赤外線スイッチが誤動作
する虞がある。
【0080】ユーザが指で上記タッチパネルを押圧操作
するときの上記PD103からの出力信号レベルの変化
は、図11(a)で示すようなパターンになることが判
明した。即ち、図11(a)において、ユーザが指を上
記タッチパネルに接近させている時間を示す時刻T
ら時刻Tまでの間では、上記出力信号レベルは、或る
勾配で上昇し、ユーザが指を上記タッチパネルに接触し
て上記タッチパネルを押圧操作している時間を示す時刻
から時刻Tまでの間では、上記出力信号レベル
は、所定の“H”電圧レベルで推移する。そして、ユー
ザがそれまで上記タッチパネルに対して行っていた押圧
操作を緩めて、指を上記タッチパネルから離間させよう
としている時間を示す時刻Tから時刻Tまでの間で
は、上記出力信号レベルは、上記所定の“H”電圧レベ
ルから或る勾配で低下する。
【0081】一方、虫が上記タッチパネル表面を這って
いるときの上記PD103からの出力信号レベルの変化
は、図11(b)で示すようなパターンになることが予
測され得る。この予測は、虫が飛んできて物に止まると
きに、殆どの場合、止まる直前に飛行速度を落とすこと
に依拠するものである。即ち、図11(b)において、
図11(a)の時刻Tから時刻Tまでの間に対応す
る時刻Tから時刻T までの間では、上記PD103
の出力信号レベルは、先ず急峻な勾配で或る電圧レベル
まで上昇し、或る電圧レベルに達すると、次は緩やかな
勾配で上昇して所定の“H”電圧レベルに達する。ま
た、図11(a)の時刻Tから時刻Tまでの間に対
応する時刻Tから時刻Tまでの間では、上記PD1
03の出力信号レベルは、図11(a)における勾配よ
りも緩やかな勾配で上記所定の“H”電圧レベルから低
下する。
【0082】そこで、本発明者等は、上記に鑑みて、以
下に記載するような提案をも行っている。
【0083】即ち、該提案では、図11(a)に示し
た、ユーザが指で上記タッチパネルを押圧操作したとき
の上記PD103からの出力信号レベルの変化のパター
ンを、予め、上記PD103の基準出力パターンとして
上記LCDタッチパネルの設計時等に上記フラッシュメ
モリ99に保存しておく。そして、実際にユーザが上記
タッチパネルを押圧操作するときの上記PD103から
の出力信号レベルの変化のパターンが、上記基準出力パ
ターンに適合していると判定したときにのみ、上記タッ
チパネルにユーザの指が押圧操作されたと判別するよう
にした。
【0084】図12は、本発明の第3の実施形態に係る
制御系における処理流れを示すフローチャートである。
本実施形態における制御系の構成は、図4で示したもの
と同様である。
【0085】図12において、演算処理部93は、PD
出力入力部91を通じてPD103からの出力信号を読
込んで、まず、該出力信号における電圧レベル上昇時の
パターンが、図11(a)の時刻Tから時刻Tまで
の間における基準出力パターンと一致しているか否か、
換言すれば、該出力信号における電圧レベル上昇時間
が、上記時刻Tから時刻Tまでの時間内に含まれる
か否かをチェックする(ステップS131)。このチェ
ックの結果、含まれると判断すると、次に、該出力信号
が“H”電圧レベルにあるときのパターンが、図11
(b)の時刻Tから時刻Tまでの間における基準出
力パターンと一致しているか否か、換言すれば、該出力
信号における“H”電圧レベルをとる時間が、上記時刻
から時刻Tまでの時間内に含まれるか否かをチェ
ックする(ステップS132)。
【0086】このチェックの結果、含まれると判断する
と、更に、該出力信号における電圧レベル低下時のパタ
ーンが、上記時刻Tから時刻Tまでの間における基
準出力パターンと一致しているか否か、換言すれば、該
出力信号における電圧レベル低下時間が、上記時刻T
から時刻Tまでの時間内に含まれるか否かをチェック
する(ステップS133)。このチェックの結果、含ま
れると判断すると、ユーザが指で上記タッチパネルを押
圧操作したものと認識して(ステップS134)、赤外
線スイッチが操作されたことに起因する一連の処理動作
を実行する(ステップS135)。
【0087】ステップS131乃至ステップS133に
おいて、該出力信号における電圧レベル上昇時間、
“H”電圧レベルをとる時間、及び電圧レベル低下時間
が、夫々上記基準出力パターン側の電圧レベル上昇時間
内、“H”電圧レベルをとる時間内、及び電圧レベル低
下時間内に含まれないと判断したときには、ステップS
134以下の処理動作は実行しない。
【0088】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、赤外線スイッチにおいて、ユーザの衣類が上記タッ
チパネルに接触したり、虫などが上記タッチパネル表面
を這ったり、或いはユーザが手探りで上記タッチパネル
に接触したような場合にも、それによって赤外線スイッ
チが誤動作するのを防止することができる。
【0089】図13は、本発明の第4の実施形態に係る
赤外線スイッチを適用したLCDタッチパネルが備える
制御系の機能ブロック図である。
【0090】本実施形態では、コントローラ100に、
新たに機能ブロックとして、演算処理部93の制御下で
音声出力機器139を駆動/停止するための音声出力機
器駆動部137が備えられている点で、上記図4に記載
の制御系と相違する。その他の構成については、図4に
記載の制御系と同様である。
【0091】ここで、音声出力機器139とは、図2で
示したスピーカ31である。音声出力機器139は、例
えば上述したような、ユーザの衣類が上記タッチパネル
に接触したり、虫などが上記タッチパネル表面を這った
り、或いはユーザが手探りで上記タッチパネルに接触し
たような場合などの、ユーザによる上記タッチパネルの
正常な押圧操作が行われなかった場合に、正常な押圧操
作が行われなかった旨をユーザなどに対して報知すべく
駆動される。
【0092】図14は、図13に記載した制御系におけ
る処理流れを示すフローチャートである。
【0093】図14において、演算処理部93は、既述
のように、上記LCDタッチパネルに備えられる複数個
の赤外線スイッチの夫々に対して、ユーザが指で上記タ
ッチパネルを押圧操作したか否かを判別するのに必要な
処理を実行した後(ステップS141)、予め設定され
た単位時間(基準となる時間)内において、2個以上の
PD103からの出力に、ユーザが指などにより上記タ
ッチパネルを押圧操作したのと紛らわしい電圧レベル変
化が生じたか否かをチェックする(ステップS14
2)。このチェックの結果、上記変化が生じたことが確
認されれば(ステップS142においてYes)、全部
の赤外線スイッチについて、上記押圧操作が行われたか
否かを判別するのに必要な処理をリセット(禁止)する
と共に(ステップS143)、音声出力機器139を駆
動して、正常な押圧操作が行われなかった旨をユーザな
どに対して報知する(ステップS144)。ステップS
142において、Noである場合には、ステップS14
3以下の処理動作を実行しない。なお、ステップS14
4において、正常な押圧操作が行われなかった旨を上記
タッチパネルに表示することで、ユーザに報知するよう
にしても良い。
【0094】図15は、本発明の第5の実施形態に係る
制御系における処理流れを示すフローチャートである。
本実施形態における制御系の構成は、図4で示したもの
と同様である。
【0095】図15に示す処理流れでは、ステップS1
51乃至ステップS153のいずれにおいても、PD1
03からの出力信号における電圧レベル上昇時間、
“H”電圧レベルをとる時間,及び電圧レベル低下時間
が、夫々上記基準出力パターン側の電圧レベル上昇時間
内、“H”電圧レベルをとる時間内、及び電圧レベル低
下時間内に含まれないと判断したとき、全部の赤外線ス
イッチについて、夫々のPD103の出力信号レベル
(オン/オフ)をチェックして(ステップS156)、
押圧操作されていそうな赤外線スイッチが有る場合に
は、全部の赤外線スイッチについて、押圧操作が解除さ
れていると判断するまで、ステップS151乃至ステッ
プS155の処理動作を行わない点が特徴である。
【0096】ここで、ステップS151で示す処理動作
の内容は、図12のステップS131で示した処理動作
の内容に、ステップS152で示す処理動作の内容は、
図12のステップS132で示した処理動作の内容に、
ステップS153で示す処理動作の内容は、図12のス
テップS133で示した処理動作の内容に、夫々対応し
ている。
【0097】本実施形態においても、赤外線スイッチに
おいて、ユーザの衣類が上記タッチパネルに接触した
り、虫などが上記タッチパネル表面を這ったり、或いは
ユーザが手探りで上記タッチパネルに接触したような場
合にも、それによって赤外線スイッチが誤動作するのを
防止することができる。
【0098】一般に、人が指などでスイッチ機構を構成
する押圧操作受付け部を押圧操作した場合に、該押圧操
作受付け部が文字通り凹むか、或いは該押圧受付け部に
クリック音が発生するので、これにより人はスイッチ機
構を押圧操作したことを認識して指による押圧を解除す
ることになる。このような動作は、その人の今までの経
験によって無意識のうちに行われる。
【0099】そこで、本発明者等は、上記LCDタッチ
パネル側で、指などの接触を検出したとき、スイッチ機
構が押圧操作された旨を、例えば音声、文字情報、振
動、或いはそれらの組合せによってユーザに報知すれ
ば、それによってユーザは押圧していたスイッチ機構か
ら自然に指を放すから、実際にユーザが押圧操作すると
きのパターンが、設計時等において定めておいた正常に
押圧操作されたときの基準パターンに一致しやすくなる
のではないかと思料して、図16において示す提案を行
ったものである。なお、上記ユーザへの報知を行った後
に、ユーザが押圧操作したパターンが、上記基準パター
ンに一致していれば、その時点で該赤外線スイッチを有
効に機能させることになる。
【0100】図16は、本発明の第6の実施形態に係る
制御系における処理流れを示すフローチャートである。
本実施形態における制御系の構成は、図13で示したも
のと同様である。
【0101】図16に示す処理流れでは、ステップS1
62で、PD103からの出力信号が“H”電圧レベル
をとる時間が、既述の基準出力パターンの“H”電圧レ
ベルをとる時間内に含まれないと判断したとき、その旨
を、ユーザに対して上記音声出力機器139を通じて音
声で報知したり、上記タッチパネルに表示することによ
ってユーザに報知したり、或いは上記LCDタッチパネ
ルを振動させることでユーザに報知する(ステップS1
63)処理動作を行う点が特徴である。
【0102】ここで、ステップS161で示す処理動作
の内容は、図12のステップS131で示した処理動作
の内容に、ステップS164で示す処理動作の内容は、
図12のステップS133で示した処理動作の内容に、
ステップS165で示す処理動作の内容は、図12のス
テップS134で示した処理動作の内容に、ステップS
166で示す処理動作の内容は、図12のステップS1
35で示した処理動作の内容に、夫々対応している。
【0103】本実施形態によれば、上記タッチパネルが
ユーザによって押圧操作されたとき、上記LCDタッチ
パネル側での処理過程をユーザに報知することにしたの
で、予め定めておいた正常に押圧操作されたときの基準
パターンに類似した押圧操作を無意識のうちにユーザに
行わせることが可能である。そのため、結果としてユー
ザの押圧操作のパターンが、上記基準パターンに一致し
易くなるので、上記基準パターンを厳格に設定すること
ができるから、上記LCDタッチパネルの誤動作を防止
することができる。
【0104】図17は、本発明の第7の実施形態に係る
制御系における処理流れを示すフローチャートである。
本実施形態における制御系の構成は、図4で示したもの
と同様である。
【0105】図17に示す処理流れでは、ステップS1
71でのチェックにおいて、PD103からの出力信号
における電圧レベル上昇時間が、既述の基準出力パター
ンの電圧レベル上昇時間内に含まれないと判断したと
き、上記チェックが1回目のチェックであれば(ステッ
プS176でYes)、上記出力信号における電圧レベ
ル上昇時間のデータを保存して再度、ステップS171
に復帰する。しかし、ステップS176でNoであれ
ば、上記出力信号における電圧レベル上昇時間データ
と、前回のチェック時に保存した上記出力信号における
電圧レベル上昇時間データとの平均値を計算し、該平均
値を、次回のチェック時における電圧レベル上昇時間基
準データとして(ステップS177)、該データを保存
した後(ステップS178)、再度、ステップS171
に復帰することになる。
【0106】また、ステップS172でのチェックにお
いて、PD103からの出力信号が“H”電圧レベルを
とる時間が、既述の基準出力パターンの“H”電圧レベ
ルをとる時間内に含まれないと判断したとき、上記チェ
ックが1回目のチェックであれば(ステップS179で
Yes)、上記出力信号が“H”電圧レベルをとる時間
のデータを保存して再度、ステップS171に復帰す
る。しかし、ステップS179でNoであれば、上記出
力信号が“H”電圧レベルをとる時間データと、前回の
チェック時に保存した上記出力信号が“H”電圧レベル
をとる時間データとの平均値を計算し、該平均値を、次
回のチェック時における“H”電圧レベル基準時間デー
タとして(ステップS17180)、該データを保存し
た後(ステップS181)、再度、ステップS171に
復帰することになる。
【0107】更に、ステップS173でのチェックにお
いて、PD103からの出力信号における電圧レベル低
下時間が、既述の基準出力パターンの電圧レベル低下時
間内に含まれないと判断したとき、上記チェックが1回
目のチェックであれば(ステップS182でYes)、
上記出力信号における電圧レベル低下時間のデータを保
存して再度、ステップS171に復帰する。しかし、ス
テップS182でNoであれば、しかし、ステップS1
82でNoであれば、上記出力信号における電圧レベル
低下時間データと、前回のチェック時に保存した上記出
力信号における電圧レベル低下時間データとの平均値を
計算し、該平均値を、次回のチェック時における電圧レ
ベル低下基準時間データとして(ステップS183)、
該データを保存した後(ステップS184)、再度、ス
テップS171に復帰することになる。
【0108】ここで、ステップS171乃至ステップS
175で示す一連の処理動作の内容は、図12のステッ
プS131乃至ステップS135で示した一連の処理動
作の内容に対応している。
【0109】本実施形態によれば、上述したチェックが
2回目以降である場合には、PD103からの出力信号
パターンが、予め設定されているPDの基準出力パター
ンに適合しなくても、保存されている少なくとも1つ以
上の出力信号パターンを学習することによって新たに設
定した出力パターンの範囲に含まれる場合にも、上記タ
ッチパネルが正常に押圧操作されたものと判定するよう
にしたので、設計時等に決めたPDの基準出力パターン
に適合し難いようなユーザの押圧操作に対しても、適合
な押圧操作がなされたものとして扱われ得る。
【0110】図18は、本発明の第8の実施形態に係る
制御系における処理流れを示すフローチャートである。
本実施形態における制御系の構成は、図13で示したも
のと同様である。
【0111】図18に示す処理流れでは、ステップS1
94で、PD103からの出力信号における電圧レベル
低下時間データが、既述の基準出力パターンの電圧レベ
ル低下時間内に含まれないと判断したとき、その旨を、
ユーザに対して上記音声出力機器139を通じて音声で
報知したり、上記タッチパネルに表示することによって
ユーザに報知したり、或いは上記LCDタッチパネルを
振動させることでユーザに報知する(ステップS19
7)処理動作を行う点が特徴である。
【0112】ここで、ステップS191で示す処理動作
の内容は、図16のステップS161で示した処理動作
の内容に、ステップS192で示す処理動作の内容は、
図16のステップS162で示した処理動作の内容に、
ステップS193で示す処理動作の内容は、図16のス
テップS163で示した処理動作の内容に、ステップS
195で示す処理動作の内容は、図16のステップS1
65で示した処理動作の内容に、ステップS196で示
す処理動作の内容は、図16のステップS166で示し
た処理動作の内容に、夫々対応している。
【0113】本実施形態によれば、ユーザによる上記タ
ッチパネルの押圧操作が、結果的に受付けられなかった
場合にも、ユーザにその旨が報知されるので、いつまで
待っても操作が受付けられたか否かがユーザにとって不
明な場合とは異なり、ユーザは、再操作するなどの迅速
な対応がとれるという利点がある。
【0114】以上、本発明の好適な実施形態を説明した
が、これらは本発明の説明のための例示であって、本発
明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではな
い。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能
である。例えば、上述したタッチパネルの表面に、昆虫
の紫外線に対する走光性を利用して、紫外線が反射しな
いよう紫外線吸収フィルタを設けることによって、虫が
上記タッチパネルに寄り付かせないようにすることもで
きる。
【0115】また、上記構成のLCDタッチパネルを、
給湯機等の制御対象機器を、2個以上のリモコンで制御
できるシステムの各リモコンに適用することもできる。
その場合、上記各リモコンにおける指等の押圧操作を誤
検知したことに起因する誤動作回数を各リモコン毎にカ
ウントして蓄積しておくと共に、各リモコン毎のカウン
ト値を適宜比較して、カウント値の大きいリモコンを別
のリモートコントローラに対する通信機能を除いて、機
能停止させるようにすることができる構成とすれば、誤
操作、誤認識され易いリモコンをユーザに使用させない
ようにすることも可能になる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
赤外線スイッチにおいて、赤外光受光素子における外来
赤外光の受光量が変化しても、それによって誤動作する
ことがないようにすることができる。
【0117】また、本発明によれば、赤外線スイッチに
おいて、赤外光受光素子における外来赤外光の受光量
が、上記赤外光受光素子が飽和するくらい多量な状態か
ら、上記赤外光受光素子が飽和しなくなる程度にまで減
少したような場合にも、それによって誤動作することが
ないようにすることができる。
【0118】また、本発明によれば、赤外線スイッチに
おいて、ユーザの衣類が対象物接触部に接触したり、虫
などが上記対象物接触部を這ったり、或いはユーザが手
探りで上記対象物接触部に接触したような場合にも、そ
れによって誤動作することがないようにすることができ
る。
【0119】また、本発明によれば、赤外線スイッチに
おいて、ユーザが該赤外線スイッチを操作しようとして
指等を対照物接触部に接触させたときの接触パターン
が、所定の接触パターンに一致しなかったときでも、赤
外線スイッチが正常に動作するようにすることができ
る。
【0120】更に、本発明によれば、赤外線スイッチに
おいて、ユーザによる対照物接触部への接触が有効に行
われた後に、ユーザが操作の結果が正常に受付けられた
か否かを認識することができるようにすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る赤外線スイッチ
を適用したLCDタッチパネルを備える給湯機制御用リ
モコンの操作部の一実施例を示す平面図。
【図2】図1に記載した給湯機制御用リモコンの操作部
の一実施例を示す断面図。
【図3】図1に記載した構成の給湯機制御用リモコンの
操作部の図3の表面方向から内部を透視したときのイメ
ージを示す平面図。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る赤外線スイッチ
を適用したLCDタッチパネルが備える制御系の機能ブ
ロック図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る外来赤外光の急
激な変化が生じたか否かを判別するためのプロセスを示
す説明図。
【図6】本発明の第1の実施形態において、PDからの
出力信号の変化が、対象物によるものか、外来赤外光の
急激な変化が生じたことによるものかを判別するための
方法の一例を示す説明図。
【図7】図1に記載した制御系における処理流れを示す
フローチャート。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例において、P
Dからの出力信号の変化が、対象物によるものか、外来
赤外光の急激な変化が生じたことによるものかを判別す
るための方法の別の例を示す説明図。
【図9】外来赤外光によってPDが飽和しているときの
PDからの出力信号の状態、及び外来赤外光の減少によ
ってPDの飽和が解消されたときの出力信号の状態を示
す説明図。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る制御系におけ
る処理流れを示すフローチャート。
【図11】ユーザが指でLCDタッチパネルを押圧操作
するときのPDからの出力信号レベルの変化、及び虫が
LCDタッチパネル表面を這っているときのPDからの
出力信号レベルの変化を示す図。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る制御系におけ
る処理流れを示すフローチャート。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る赤外線スイッ
チを適用したLCDタッチパネルが備える制御系の機能
ブロック図。
【図14】図13に記載した制御系における処理流れを
示すフローチャート。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る制御系におけ
る処理流れを示すフローチャート。
【図16】本発明の第6の実施形態に係る制御系におけ
る処理流れを示すフローチャート。
【図17】本発明の第7の実施形態に係る制御系におけ
る処理流れを示すフローチャート。
【図18】本発明の第8の実施形態に係る制御系におけ
る処理流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
81 LCD駆動部 83 バックライト駆動部 85 フラッシュメモリ駆動部 87 メモリデータ入力部 89 赤外LED駆動部 91 PD出力入力部 93 演算処理部 95 LCD 97 バックライト 99 フラッシュメモリ 100 コントローラ 101 赤外LED 103 PD
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03K 17/945 G01V 9/04 J (72)発明者 橋井 伸治 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 中野 清隆 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 川村 昌之 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 大江 俊春 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日 本ユプロ株式会社内 (72)発明者 小林 誠 神奈川県横浜市港北区綱島西3丁目25番19 号 有限会社タイニーウッドツール内 Fターム(参考) 2G065 AA04 AA12 AB02 AB14 AB22 AB28 BA09 BA14 BA32 BA36 BA37 BB26 BB36 BB45 BC14 BC22 BC33 BC35 BD04 BD05 CA05 DA15 5F089 BB03 BC25 BC30 CA06 CA21 FA06 FA10 5J050 AA11 AA46 BB17 BB22 BB23 CC00 DD03 DD18 EE08 EE39 EE40 FF04 FF10

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子
    と、 外部から入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、 前記赤外光発光素子から出射される赤外光、及び前記赤
    外光受光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう
    設定された対象物接触部と、 を備え、 前記対象物接触部に、対象物が接触するか又は近接した
    とき、該対象物から反射した赤外光を検知することでス
    イッチ動作すると共に、正しい動作に対応する所定の受
    光パターンにのみ選択的に応答するように構成した赤外
    線スイッチ。
  2. 【請求項2】 外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子
    と、 外部から入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、 前記赤外光発光素子から出射される赤外光、及び前記赤
    外光受光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう
    設定された対象物接触部と、 前記赤外光受光素子からの出力に変化が生じたとき、そ
    の出力の変化に基づいて、前記対象物接触部への対象物
    の接触/非接触を判別する判別手段と、 前記赤外光受光素子からの出力に基づいて、前記赤外光
    受光素子に入射する外来赤外光の変化を検知する検知手
    段と、 前記検知手段が外来赤外光の変化を検知したとき、前記
    判別手段による判別結果を無効にする判別結果無効手段
    と、 を備える赤外線スイッチ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の赤外線スイッチにおい
    て、 前記検知手段が、今回の検知時における、前記赤外光受
    光素子からの、前記赤外光発光素子が点灯しているとき
    の出力と前記赤外光発光素子が消灯しているときの出力
    との差と、前回の検知時における、前記赤外光受光素子
    からの、前記赤外光発光素子が点灯しているときの出力
    と前記赤外光発光素子が消灯しているときの出力との差
    との間の開きが、通常より大きいとき、外来赤外光が変
    化したものとして所定の検知処理を行う赤外線スイッ
    チ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の赤外線スイ
    ッチにおいて、 前記判別結果無効手段が、前記検知手段が外来赤外光の
    変化を検知したとき、前記判別手段による前記判別処理
    を、所定時間抑制する赤外線スイッチ。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれか1項記
    載の赤外線スイッチにおいて、 前記検知手段が、前記赤外光受光素子からの出力に基づ
    いて前記赤外光受光素子が飽和しているか否かを検知し
    て、その検知結果を出力する赤外線スイッチ。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のいずれか1項記
    載の赤外線スイッチにおいて、 前記判別結果無効手段が、前記検知手段が前記赤外光受
    光素子の飽和を検知したとき、前記判別手段による前記
    判別処理を、所定時間抑制する赤外線スイッチ。
  7. 【請求項7】 外部へ赤外光を出射する赤外光発光素子
    と、 外部から入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、 前記赤外光発光素子から出射される赤外光、及び前記赤
    外光受光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう
    設定された対象物接触部と、 前記赤外光受光素子からの出力パターンが、予め決めら
    れた赤外光受光素子の基準出力パターンに適合するか否
    かを検査し、検査の結果適合していると判定したときに
    のみ、前記対象物接触部に対象物が接触したと判別する
    判別手段と、 を備える赤外線スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の赤外線スイッチにおい
    て、 前記赤外光受光素子の基準出力パターンが、前記対象物
    接触部への対象物の標準的な接近時間における赤外光受
    光素子の出力パターンと、前記対象物接触部に対する対
    象物の標準的な接触時間における赤外光受光素子の出力
    パターンと、前記対象物接触部に接触していた対象物が
    前記対象物接触部から離間するに際して要する標準的な
    時間における赤外光受光素子の出力パターンとを含む赤
    外線スイッチ。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8記載の赤外線スイ
    ッチにおいて、 前記判別手段が、前記赤外光受光素子からの出力パター
    ンが含む前記対象物接触部への対象物の接近時間におけ
    る前記赤外光受光素子の出力パターン、前記対象物接触
    部に対する対象物の接触時間における前記赤外光受光素
    子の出力パターン、及び前記対象物接触部に接触してい
    た対象物が前記対象物接触部から離間するに際して要す
    る時間における前記赤外光受光素子の出力パターンの全
    部が、夫々に対応する前記標準的な出力パターンに適合
    していると判定したとき、前記対象物接触部に対象物が
    接触したと判別する赤外線スイッチ。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至請求項9のいずれか1項
    記載の赤外線スイッチにおいて、 前記赤外光受光素子からの出力に基づいて、前記赤外光
    受光素子に入射する外来赤外光の変化を検知する検知手
    段と、 前記検知手段が外来赤外光の変化を検知したとき、前記
    判別手段による判別結果を無効にする判別結果無効手段
    と、 を更に備える赤外線スイッチ。
  11. 【請求項11】 外部へ赤外光を出射する赤外光発光素
    子と、 外部から入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、 前記赤外光発光素子から出射される赤外光、及び前記赤
    外光受光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう
    設定された対象物接触部と、 前記赤外光受光素子からの出力パターンを監視して、監
    視結果から対象物が前記対象物接触部に接触したと判断
    したとき、該接触が有効なものであるとして扱う旨をユ
    ーザに報知する報知手段と、 前記報知手段が前記報知動作を行った後の前記赤外光受
    光素子からの出力パターンが、予め決められた赤外光受
    光素子の基準出力パターンに適合していると判断したと
    き、ユーザによる前記対象物接触部への接触に起因する
    一連の処理を受付ける受付け手段と、 を備える赤外線スイッチ。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の赤外線スイッチにお
    いて、 前記受付け手段が、前記報知手段が前記報知動作を行っ
    た後の前記赤外光受光素子からの出力パターンが、予め
    決められた赤外光受光素子の基準出力パターンに適合し
    ていないと判断したとき、ユーザによる前記対象物接触
    部への接触に起因する一連の処理を受付けない旨を、前
    記報知手段を通じて前記ユーザに報知する赤外線スイッ
    チ。
  13. 【請求項13】 外部へ赤外光を出射する赤外光発光素
    子と、 外部から入射する赤外光を受光する赤外光受光素子と、 前記赤外光発光素子から出射される赤外光、及び前記赤
    外光受光素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう
    設定された対象物接触部と、 前記赤外光受光素子からの出力パターンが、予め決めら
    れた赤外光受光素子の基準出力パターンに適合するか否
    かを検査する検査手段と、 前記検査手段が、過去において適合と判定した前記赤外
    光受光素子からの出力パターンを蓄積する蓄積手段と、 前記検査手段が検査した結果、適合と判定したときにの
    み、前記対象物接触部に対象物が接触したと判別する判
    別手段と、 を備え、 前記検査手段が、最初の検査においては、前記赤外光受
    光素子からの出力パターンが前記基準出力パターンに略
    一致した場合にのみ適合と判定し、2回目以降の検査に
    おいては、前記赤外光受光素子からの出力パターンが、
    前記蓄積手段に蓄積されている少なくとも1つ以上の出
    力パターンを学習することによって設定された適合出力
    パターン範囲に含まれる場合にも、適合と判定するよう
    にした赤外線スイッチ。
  14. 【請求項14】 外部へ赤外光を出射する複数の赤外光
    発光素子と、 各々が前記複数の赤外光発光素子の夫々に対応付けて配
    置された、外部から入射する赤外光を受光する複数の赤
    外光受光素子と、 前記各々の赤外光発光素子から出射される赤外光、及び
    前記各々の赤外光受光素子に受光されるべき赤外光が入
    射し得るよう設定された対象物接触部と、 前記複数の赤外光受光素子のいずれかからの出力に変化
    が生じたとき、該出力の変化が前記対象物接触部に対象
    物が接触したことを示すものか否かを判別する判別手段
    と、 前記複数の赤外光受光素子からの出力の変化を監視し
    て、所定時間内に2以上の赤外光受光素子からの出力に
    変化が生じたとき、これらの出力の変化に対する前記判
    別手段による判別処理を禁止する禁止手段と、 を備える赤外線スイッチ。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の赤外線スイッチにお
    いて、 前記禁止手段が前記判別手段による判別処理を禁止した
    とき、前記対象物接触部に異物が接触した旨をユーザに
    報知する報知手段を更に備える赤外線スイッチ。
  16. 【請求項16】 外部へ赤外光を出射する複数の赤外光
    発光素子と、 各々が前記複数の赤外光発光素子の夫々に対応付けて配
    置された、外部から入射する赤外光を受光する複数の赤
    外光受光素子と、 前記各々の赤外光発光素子から出射される赤外光、及び
    前記各々の赤外光受光素子に受光されるべき赤外光が入
    射し得るよう設定された対象物接触部と、 前記各々の赤外光受光素子からの出力の変化を監視し
    て、いずれか1つの赤外光受光素子からの出力に変化が
    生じたとき、該赤外光受光素子からの出力パターンが、
    予め決められた赤外光受光素子の基準出力パターンに適
    合していると判定したときにのみ、前記対象物接触部に
    対象物が接触したと判別する判別手段と、 前記判別手段が対象物が前記対象物接触部に接触してい
    ないと判別したとき、前記全ての赤外光受光素子からの
    出力の変化が解消されるまで、これらの出力の変化に対
    する前記判別手段による判別処理を禁止する禁止手段
    と、 を備える赤外線スイッチ。
  17. 【請求項17】 外部へ赤外光を出射する複数の赤外光
    発光素子と、 各々が前記複数の赤外光発光素子の夫々に対応付けて配
    置された、外部から入射する赤外光を受光する複数の赤
    外光受光素子と、 前記各々の赤外光発光素子から出射される赤外光、及び
    前記各々の赤外光受光素子に受光されるべき赤外光が入
    射し得るよう設定された対象物接触部と、 前記各々の赤外光受光素子からの出力の変化を監視し
    て、いずれか1つの赤外光受光素子からの出力に変化が
    生じたとき、該赤外光受光素子からの出力パターンが、
    予め決められた赤外光受光素子の基準出力パターンに適
    合していると判定したときにのみ、前記対象物接触部に
    対象物が接触したと判別する判別手段と、 前記判別手段が前記判別処理を行っているときに、新た
    に別の赤外光受光素子からの出力に変化が生じたときに
    は、前記全ての赤外光受光素子からの出力の変化が解消
    されるまで、これらの出力の変化に対する前記判別手段
    による判別処理を禁止する禁止手段と、 を備える赤外線スイッチ。
  18. 【請求項18】 請求項1乃至請求項17のいずれか1
    項記載の赤外線スイッチにおいて、 前記接触が、前記対象物接触部に対する押圧状態での接
    触である赤外線スイッチ。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至請求項18のいずれか1
    項記載の赤外線スイッチにおいて、 前記対象物接触部の表面に、紫外線吸収フィルタが設け
    られている赤外線スイッチ。
  20. 【請求項20】 少なくとも2個以上のリモートコント
    ローラによって制御対象機器が制御される機器の制御シ
    ステムにおいて、 前記各々のリモートコントローラが、 赤外光発光素子から出射された赤外光、及び赤外光受光
    素子に受光されるべき赤外光が入射し得るよう設定され
    た対象物接触部への対象物の接触/非接触を検知するこ
    とでスイッチ動作する赤外線スイッチを含んでおり、 前記各々のリモートコントローラ毎に設けられる、前記
    接触/非接触の誤検知に起因する前記各々のリモートコ
    ントローラの誤動作回数を計数して、該計数値を蓄積す
    る誤動作回数計数・蓄積手段と、 前記誤動作回数計数・蓄積手段に蓄積されている前記各
    々のリモートコントローラの誤動作回数を比較する誤動
    作回数比較手段と、 前記誤動作回数比較手段による比較結果に基づいて、機
    能停止させるべきリモートコントローラを選定する選定
    手段と、 前記選定手段によって選定された機能停止させるべきリ
    モートコントローラに対し、該リモートコントローラが
    持つ、別のリモートコントローラに対する通信機能を除
    いた残り全ての機能を停止させる機能停止手段と、 を備える機器の制御システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004147026A (ja) * 2002-10-23 2004-05-20 Toto Ltd 操作パネル入力装置
JP2008216075A (ja) * 2007-03-05 2008-09-18 Yokogawa Electric Corp 赤外線タッチスイッチ
JP2017116398A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 株式会社チノー 人体検知器
JP2017517976A (ja) * 2014-05-29 2017-06-29 マイクロ モーション インコーポレイテッド 適応性のある反射光タッチセンサ

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