JP2003273088A - プラズマリーク検出装置及び処理システム - Google Patents

プラズマリーク検出装置及び処理システム

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JP2003273088A
JP2003273088A JP2002077350A JP2002077350A JP2003273088A JP 2003273088 A JP2003273088 A JP 2003273088A JP 2002077350 A JP2002077350 A JP 2002077350A JP 2002077350 A JP2002077350 A JP 2002077350A JP 2003273088 A JP2003273088 A JP 2003273088A
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leak
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Takefusa Onabuta
雄総 女部田
Satoshi Maehashi
聡 前橋
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ処理装置におけるプラズマリークの
発生を略確実に検出することが可能なプラズマリーク検
出装置を提供する。 【解決手段】 処理容器8内の雰囲気を前記処理容器の
下部に設けた排気口から真空排気しつつ載置台の上方の
処理空間Sに形成されているプラズマにより前記載置台
10上に載置されている被処理体Wに対して所定の処理
を施すプラズマ処理装置に設けられるプラズマリーク検
出装置において、前記処理空間より下方に漏れて流出す
るプラズマから発生するプラズマ光を検出する光検出器
60と、前記光検出器の出力値に基づいてプラズマのリ
ークが発生しているか否かを判断するプラズマリーク判
断部62と、を備える。これにより、プラズマリークの
発生を略確実に検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等を
プラズマ処理するプラズマ処理装置に設けられるプラズ
マリーク検出装置及び処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路の製造工程にお
いては、被処理体である例えば半導体ウエハに対して成
膜処理、エッチング処理、スパッタ処理等の各種処理が
繰り返し行なわれる。これらの処理の多くは、スループ
ットを向上させるため及び処理品質の特性を向上させる
ため等の理由により、プラズマ処理装置を用いて行われ
る。この種のプラズマ処理装置では、真空引きされて真
空雰囲気になされた処理容器内にて、例えば上下の電極
間に高周波電圧を印加することによりプラズマを立て、
このプラズマにより各種ガスを反応させてウエハ表面に
所定の処理を施すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のプ
ラズマ処理装置にあっては、ウエハ表面の上方の処理空
間に発生するプラズマの挙動がプラズマ処理に大きな影
響を与えることから、プラズマの状態を把握することが
重要である。例えば、処理容器内の処理空間におけるプ
ラズマは、この処理容器内を真空引きしているので、こ
の時の真空引きされて排気されるガス流に乗ってプラズ
マが排気側に僅かに流れ出てしまう現象、いわゆるプラ
ズマリークが発生する場合があった。このプラズマリー
クは処理容器内の構造物の消耗等の理由により発生する
と考えられるが、このプラズマリークを放置しておく
と、例えばエッチング処理の場合にはエッチングレート
が低下したり、成膜処理の場合には成膜レートが低下し
たりするのみならず、これらのプラズマ処理のウエハ面
内における均一性が大幅に低下して歩留りも劣化してし
まう、といった問題があった。
【0004】そこで、このプラズマリークの発生を検出
するために、プラズマとの関係で上部電極(高周波電圧
の印加方法によっては下部電極)に発生する寄生直流電
圧や、高周波電圧を印加する時に高周波の反射を自動的
に抑制するために用いるマッチング回路の可変コンデン
サの位置等を監視することも行われているが、上記寄生
直流電圧やコンデンサの位置等を監視するだけではプラ
ズマリークの発生を捉えてこれを認識することは困難で
あった。本発明は、以上のような問題点に着目し、これ
を有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目
的は、プラズマ処理装置におけるプラズマリークの発生
を略確実に検出することが可能なプラズマリーク検出装
置及び処理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
処理容器内の雰囲気を前記処理容器の下部に設けた排気
口から真空排気しつつ載置台の上方の処理空間に形成さ
れているプラズマにより前記載置台上に載置されている
被処理体に対して所定の処理を施すプラズマ処理装置に
設けられるプラズマリーク検出装置において、前記処理
空間より下方に漏れて流出するプラズマから発生するプ
ラズマ光を検出する光検出器と、前記光検出器の出力値
に基づいてプラズマのリークが発生しているか否かを判
断するプラズマリーク判断部と、を備えたことを特徴と
するプラズマリーク検出装置である。これにより、処理
容器の処理空間からこの排気側に向けてプラズマのリー
クが発生すると、このリークしたプラズマから発生する
光を光検出器によって捕捉することができ、これによっ
てプラズマリークの発生を略確実に検出することが可能
となる。従って、プラズマリークが発生した状態で被処
理体を連続的に処理することを防止でき、製品の歩留り
を向上させることが可能となる。
【0006】この場合、例えば請求項2に規定するよう
に、前記光検出器は、前記処理容器内の下部の排気空間
を区画する容器側壁に設けた監視窓を介して前記プラズ
マ光を検出する。また、例えば請求項3に規定するよう
に、前記処理空間と前記排気空間との間は、複数の排気
スリットを有するリング状の排気プレートに区画されて
いる。また、例えば請求項4に規定するように、前記光
検出器の検出する前記プラズマ光は可視光である。
【0007】また、例えば請求項5に規定するように、
前記プラズマリーク判断部の判断結果を表示する表示部
を有する。請求項6に係る発明は、上記プラズマリーク
検出装置を備えた処理システムであり、すなわち真空引
き可能になされた処理容器内の処理空間にて載置台上に
載置された被処理体に対してプラズマを用いて所定の処
理を施すようにしたプラズマ処理装置と、前記処理空間
より漏れて流出するプラズマから発生するプラズマ光に
基づいてプラズマのリークを検出する上記プラズマリー
ク検出装置と、を備えたことを特徴とする処理システム
である。この場合、例えば請求項7に規定するように、
前記プラズマリーク検出装置の判断結果に基づいて、前
記プラズマ処理装置は、次の被処理体の処理を制限す
る。また、例えば請求項8に規定するように、前記プラ
ズマリーク検出装置の判断結果に基づいて、前記プラズ
マ処理装置はプラズマ処理における諸条件を制御する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るプラズマリ
ーク検出装置及び処理システムの一実施例を添付図面に
基づいて詳述する。図1は本発明のプラズマリーク検出
装置を用いた第1実施例の処理システムを示す構成図で
ある。図示するように、この処理システム2は、被処理
体である例えば半導体ウエハに対して所定のプラズマ処
理を施すプラズマ処理装置4と、このプラズマ処理装置
4におけるプラズマリークの発生を検出するプラズマリ
ーク検出装置6とにより、主に構成されている。
【0009】まず、このプラズマ処理装置4は、例えば
アルミニウムよりなる円筒体状の処理容器8を有してお
り、この処理容器8は接地されていると共に、この中に
は、被処理体としての半導体ウエハWを載置する載置台
10が設けられている。この載置台10は下部電極とし
ても機能することになる。そして、この載置台10に対
向させて上記処理容器8の天井部には処理容器8内へ各
種の処理ガス(プラズマガスを含む)を導入するための
シャワーヘッド部12が、絶縁部材16を介して設けら
れており、この下面のガス噴射面に形成した多数のガス
噴射孔14より上記処理ガスを処理空間Sに向けて噴射
するようになっている。このシャワーヘッド部12は上
部電極としても機能する。
【0010】この処理容器8の下部側壁は、半導体ウエ
ハWを処理容器8内へ搬入搬出する際に開閉されるゲー
トバルブ18が設けられる。また、この処理容器8の下
部側壁には、排気口20が設けられており、この排気口
20には図示しない真空ポンプ等を介設した真空排気系
22が接続されて、上記処理容器8内を真空引き可能と
している。この真空排気系22には、自動的に弁開度を
調整して上記処理容器8内の圧力調整を行う圧力調整弁
24が介在されている。上記載置台10は例えばアルミ
ニウムよりなり、この中には、冷媒を循環させる流路2
6が設けられている。この流路26に冷媒を循環させる
ことにより上記載置台10の温度を制御している。ま
た、この載置台10の上面には、内部にチャック電極を
埋め込んだ例えばセラミック製の静電チャック28がろ
う付け等により接合されており、この上面にウエハWを
吸着して保持するようになっている。そして、この載置
台10の下方に延びる導電性の支柱30は、容器底部3
2を貫通しており、この支柱30にはリード線31を介
してマッチング回路34及び例えば3.2MHzの高周
波電圧を発生するバイアス用高周波電源36が接続され
ている。また、この支柱30には、図示しない昇降機構
が取り付けられており、これを上記載置台10と共に一
体的に昇降移動できるようになっている。
【0011】そして、上記処理容器8の底部32と上記
載置台10の下面との間には、伸縮可能になされたベロ
ーズ37が介在されており、処理容器8内の気密性を維
持したまま上記載置台10を上下移動できるようになっ
ている。ここで、上記載置台10を最下端に降下させた
状態で上記ゲートバルブ18を介してウエハWの移載を
行うようになっている。また、この載置台10には、ウ
エハの移載時にこれを昇降させるリフタピン(図示せ
ず)が設けられる。上記シャワーヘッド部12は、例え
ばアルミニウムよりなり、この側壁に例えば加熱ヒータ
部を埋め込むようにしてもよい。そして、このシャワー
ヘッド部12には、リード線38を介してマッチング回
路40及び例えば40.68MHzのプラズマ発生用の
高周波電圧を印加するプラズマ発生用高周波電源42が
接続されており、処理空間Sにプラズマを発生させるよ
うになっている。
【0012】また、上記処理容器8の外周側には、上記
処理空間Sに対応させて円形リング状の磁石手段44が
その周方向へ回転可能に設けられており、上記処理空間
S内に磁場を形成して発生するプラズマの密度を高める
ようになっている。そして、上記載置台10の側面側と
上記処理容器8の内壁との間には、例えばアルミニウム
等よりなる円形リング状の排気プレート46が設けられ
ており、この処理容器8内を上方の上記処理空間Sと下
方の排気空間48とに2つに区画している。この排気プ
レート46は、ここでは処理容器8側へ固定されている
と共に、載置台10からは僅かに離間されて、この載置
台10の上下移動を許容している。この排気プレート4
6には、多数の排気孔50が形成されており、真空引き
時に上記処理空間48内の雰囲気を、上記排気孔50を
介して下方の排気空間48側へ吸引し、更にこの雰囲気
を排気口20から処理容器8の外へ排出できるようにな
っている。
【0013】尚、上記排気プレート46は、処理容器8
側へ固定するのではなく、載置台10側へ固定してこれ
に支持させるようにしてもよい。また、上記排気プレー
ト46の直ぐ下であって、上記排気空間48を区画する
容器側壁には、例えば直径が数cm程度の監視孔54が
形成されており、この監視孔54には、例えばOリング
等よりなるシール部材56を介して監視窓58が気密に
取り付け固定されている。この監視窓58は、例えば石
英ガラスやクリスタル等の耐腐食性の大きな透明板部材
により形成されており、後述するようにリークしたプラ
ズマより発するプラズマ光を透過できるようになってい
る。
【0014】そして、このプラズマ処理装置4の動作全
体は、例えばマイクロコンピュータ等よりなる主制御部
52によって制御されるようになっており、例えばその
制御動作の一部として、圧力調整弁24の弁開度やプラ
ズマ発生用高周波電源42の出力電力等を制御するよう
になっている。他方、上述したように形成されたプラズ
マ処理装置4に併設される前記プラズマリーク検出装置
6は、上記処理空間Sより下方に漏れて流出するプラズ
マから発生するプラズマ光PLを検出する光検出器60
と、上記光検出器60の出力値に基づいてプラズマのリ
ークが発生しているか否かを判断するプラズマリーク判
断部62とにより主に構成されている。
【0015】具体的には、上記光検出器60は、例えば
フォトダイオードよりなり、上記排気プレート46の直
下の排気空間48を臨むことができるように、上記監視
窓58に接近させて設けられており、前述した様にリー
クしたプラズマからのプラズマ光PLを受光して検出し
得るようになっている。また、上記プラズマリーク判断
部62は、例えばマイクロコンピュータ等よりなり、上
記光検出器60での検出値を取り込んで、これを例えば
アナログ−デジタル変換した後に、予め設定された閾値
と比較することにより、プラズマのリークが発生したか
否かを判断するようになっている。この時の閾値は必要
に応じて変更できるように可変になされている。
【0016】そして、このプラズマリーク判断部62に
は、ここでの判断結果をプリント表示やディスプレイ表
示するための表示部64や、プラズマリークが発生した
時に光の点滅やブザーの鳴動等によりオペレータに対し
て警報を発するための警報部66がそれぞれ接続されて
いる。そして、このプラズマリーク判断部62での判断
結果は、前記主制御部52にも入力されており、プラズ
マリークが発生した時には、例えば上記プラズマ処理の
諸条件、例えばプロセス圧力やプラズマ発生用の高周波
電力等をコントロールしたり、或いは、プラズマ処理装
置4の全体にインターロックをかけて、例えば次の半導
体ウエハの処理を制限したりするようになっている。こ
の場合、例えば複数の指示ボタンを有する入力手段68
よりオペレータが適切な指示を、主制御部52へ入力し
得るようになっている。
【0017】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、載置台10を下方向へ降
下させた状態で、開放されたゲートバルブ18より未処
理の半導体ウエハWを処理容器8内へ取り込み、これを
載置台10上に載置してこれを保持する。そして、この
載置台10を上昇させて、これを図1中で実線で示すよ
うに処理位置に位置させる。次に、この処理容器8内に
アルゴンガス等のプラズマガスを含む処理ガス、例えば
エッチングガスをシャワーヘッド部12から所定の流量
で供給しつつ処理容器8内を真空引きして所定のプロセ
ス圧力を維持する。これと同時に、プラズマ発生用高周
波電源42よりシャワーヘッド部12と載置台10との
間に高周波電圧を印加し、この処理空間SにプラズマP
を立てて、ウエハWに対して所定のプラズマ処理、例え
ばプラズマエッチング処理を施すことになる。
【0018】さて、このようにプラズマ処理を行ってい
る過程で、上述のようにこの処理容器8内は常時真空引
きされており、処理空間Sの雰囲気は、排気プレート4
6に設けた多数の排気孔50を介して下方の排気空間4
8に流れ込み、これより更に排気口20を介して真空排
気系24側へ排気されていく。ここで、何らかの理由に
よりプラズマリークが発生すると、このリークしたプラ
ズマは処理空間S側より上記排気孔50を介して排気空
間48側に漏れて僅かに流出することになり、このリー
クしたプラズマから発せられるプラズマ光PLは、容器
側壁に設けた透明な監視窓58を透過して外へ漏れ出る
ことになる。
【0019】すると、プラズマリーク検出装置6の光検
出器60は、上記監視窓58を透過したプラズマ光PL
を検出し、この検出値はプラズマリーク判断部62へ入
力されることになる。このプラズマリーク判断部62
は、上記検出値である光量が所定の閾値を超えているか
否かを判断し、この閾値を超えている場合には、プラズ
マリークが発生したと判断し、その旨を上記主制御部5
2へ通知すると共に、表示部64にて、プラズマリーク
が発生した旨を表示する。また、これと同時に、警報部
66を活動状態として、例えば警報ランプを点滅させた
り、警報ブザーを鳴動させたりして、プラズマリークの
発生をオペレータに認識させることになる。また、この
プラズマリークの発生の通知を受けた上記主制御部52
は、現在処理中のウエハWは所定のレシピに従った所定
の通りの処理は継続して行うが、このウエハWの処理が
終了した時には、次の未処理のウエハに対しては処理を
停止するように、未処理のウエハの搬入操作も含めてこ
のプラズマ処理装置4の全体の動作にインターロックを
かける。
【0020】そして、上記プラズマリークの発生を認識
したオペレータは状況を判断して、入力手段68より、
次に実行すべき指示を入力する。例えばメンテナンス等
が必要な場合には”処理中止”を入力し、先に処理済み
となったウエハを搬出するが次の未処理のウエハの搬入
は行わないようにして、メンテナンスを待つようにす
る。或いは、プラズマリークの程度が軽微で処理にそれ
程支障がない場合等には、”処理続行”を入力し、新た
な未処理のウエハの処理を行うようにする。このプラズ
マリークの大小の程度は、前述したようにプラズマリー
ク判断部62における閾値を適宜変更することにより選
択することができる。
【0021】このように、本実施例によれば、処理空間
Sから漏れ出たリークプラズマからのプラズマ発光PL
を確実に捉えることができるので、プラズマリークの発
生の有無を精度良く、しかも確実に捕捉することができ
る。従って、プラズマリークの発生を知らない状態で半
導体ウエハを連続して処理することがなくなるので、プ
ラズマ処理の面内均一性が悪化することを防止して、そ
の歩留りを向上させることが可能となる。上記した第1
実施例では、上下の電極間、すなわちシャワーヘッド部
12と載置台10との間の処理空間Sに磁場を与えてプ
ラズマPを発生させるようにした、いわゆるマグネトロ
ン型のプラズマ処理装置を用いた処理システムについて
説明したが、これに限定されず、磁場を用いないプラズ
マ処理装置にも本発明を適用し得る。
【0022】図2はこのような本発明の第2実施例の処
理システムを示す構成図である。尚、ここでは図1に示
す部分と同一構成部分については同一符号を付して説明
を省略する。図示するように、この処理システムでは、
磁場を使用しない、いわゆる平行平板型のプラズマ処理
装置70を用いており、従って、処理容器8の外周に
は、図1に示したような磁石手段44を有していない。
また、載置台10は、上下方向へ可動式にはなされてお
らず、支柱30により容器底部32より起立させて固定
している。
【0023】従って、ウエハWを搬出入する時に開閉さ
れるゲートバルブ18は、この載置台10の側方に位置
する容器側壁に設けられている。そして、この載置台1
0の外周側に設けた排気プレート46の僅かに直ぐ下の
容器側壁に監視窓58を設け、ここに光検出器60を含
むプラズマリーク検出装置6を設けている。この第2実
施例の場合にも、前述した第1実施例の場合と同様に、
処理空間Sから漏れ出たリークプラズマからのプラズマ
発光PLを確実に捉えることができるので、プラズマリ
ークの発生の有無を精度良く、しかも確実に捕捉するこ
とができる。従って、プラズマリークの発生を知らない
状態で半導体ウエハを連続して処理することがなくなる
ので、プラズマ処理の面内均一性が悪化することを防止
して、その歩留りを向上させることが可能となる。
【0024】また、以上説明した実施例では、上下の電
極間に高周波電圧を印加することによりプラズマを発生
させるようにしたプラズマ処理装置を使用した場合を例
にとって説明したが、これに限定されず、マイクロ波を
用いてプラズマを発生させるようにしたプラズマ処理装
置に本発明を適用し得る。図3はこのような本発明の第
3実施例の処理システムを示す構成図である。尚、ここ
では図1に示す部分と同一構成部分については同一符号
を付して説明を省略する。
【0025】図示するように、この処理システムでは、
マイクロ波を用いたプラズマ処理装置72を用いてい
る。まず、載置台10は、絶縁部材74を介して容器底
部32に固定されており、これにはバイアス用高周波電
源36が接続されている。そして、ガス供給手段として
は、シャワーヘッド部ではなくて、ガスノズル76が容
器側壁を貫通させて設けられている。また、処理容器8
の天井部には、例えば石英ガラスよりなる透過窓78が
シール部材80を介して気密に設けられている。そし
て、この透過窓78の上方に、多数のスロット溝82を
有する平面アンテナ部材84と、例えば窒化アルミ等よ
りなる遅波材86とが設けられており、これら全体をシ
ールドボックス85により覆っている。
【0026】上記平面アンテナ部材84は、同軸導波管
88及びモード変換器90を介して、例えば2.45G
Hzのマイクロ波発生器92へ接続されており、上記平
面アンテナ部材84の各スロット溝82から処理空間S
に向けてマイクロ波を放射することにより、ここにプラ
ズマを立てるようになっている。そして、この載置台1
0の外周側に設けた排気プレート46の僅かに直ぐ下の
容器側壁に監視窓58を設け、ここに光検出器60を含
むプラズマリーク検出装置6を設けている。この第3実
施例の場合にも、前述した第1実施例の場合と同様に、
処理空間Sから漏れ出たリークプラズマからのプラズマ
発光PLを確実に捉えることができるので、プラズマリ
ークの発生の有無を精度良く、しかも確実に捕捉するこ
とができる。従って、プラズマリークの発生を知らない
状態で半導体ウエハを連続して処理することがなくなる
ので、プラズマ処理の面内均一性が悪化することを防止
して、その歩留りを向上させることが可能となる。
【0027】尚、プラズマ発生の方式として以上の各実
施例で説明したものに限定されず、どのような形式でプ
ラズマを発生させるプラズマ処理装置にも本発明を適用
できるのは勿論である。また、被処理体としては、半導
体ウエハに限定されず、ガラス基板、LCD基板等にも
適用できるのは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラズマ
リーク検出装置及び処理システムによれば、次のように
優れた作用効果を発揮することができる。処理容器の処
理空間からこの排気側に向けてプラズマのリークが発生
すると、このリークしたプラズマから発生する光を光検
出器によって捕捉することができ、これによってプラズ
マリークの発生を略確実に検出することができる。従っ
て、プラズマリークが発生した状態で被処理体を連続的
に処理することを防止でき、製品の歩留りを向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマリーク検出装置を用いた第1
実施例の処理システムを示す構成図である。
【図2】本発明の第2実施例の処理システムを示す構成
図である。
【図3】本発明の第3実施例の処理システムを示す構成
図である。
【符号の説明】
2 処理システム 4,70,72 プラズマ処理装置 6 プラズマリーク検出装置 8 処理容器 10 載置台(下部電極) 12 シャワーヘッド部(上部電極) 42 プラズマ発生用高周波電源 46 排気プレート 48 排気空間 50 排気孔 52 主制御部 58 監視窓 60 光検出器 62 プラズマリーク判断部 64 表示部 66 警報部 92 マイクロ波発生器 PL プラズマ光 S 処理空間 W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 EA04 FA03 KA37 KA39 KA41 5F004 BA04 BA06 BA08 BA09 BA20 BB22 BB25 CB03 CB20 5F045 AA08 BB14 EC03 EF05 EG02 EH05 EH14 EM05 GB02 GB08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理容器内の雰囲気を前記処理容器の下
    部に設けた排気口から真空排気しつつ載置台の上方の処
    理空間に形成されているプラズマにより前記載置台上に
    載置されている被処理体に対して所定の処理を施すプラ
    ズマ処理装置に設けられるプラズマリーク検出装置にお
    いて、 前記処理空間より下方に漏れて流出するプラズマから発
    生するプラズマ光を検出する光検出器と、 前記光検出器の出力値に基づいてプラズマのリークが発
    生しているか否かを判断するプラズマリーク判断部と、 を備えたことを特徴とするプラズマリーク検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器は、前記処理容器内の下部
    の排気空間を区画する容器側壁に設けた監視窓を介して
    前記プラズマ光を検出することを特徴とする請求項1記
    載のプラズマリーク検出装置。
  3. 【請求項3】 前記処理空間と前記排気空間との間は、
    複数の排気スリットを有するリング状の排気プレートに
    区画されていることを特徴とする請求項2記載のプラズ
    マリーク検出装置。
  4. 【請求項4】 前記光検出器の検出する前記プラズマ光
    は可視光であることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載のプラズマリーク検出装置。
  5. 【請求項5】 前記プラズマリーク判断部の判断結果を
    表示する表示部を有することを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のプラズマリーク検出装置。
  6. 【請求項6】 真空引き可能になされた処理容器内の処
    理空間にて載置台上に載置された被処理体に対してプラ
    ズマを用いて所定の処理を施すようにしたプラズマ処理
    装置と、 前記処理空間より漏れて流出するプラズマから発生する
    プラズマ光に基づいてプラズマのリークを検出する請求
    項1乃至5のいずれかに記載のプラズマリーク検出装置
    と、 を備えたことを特徴とする処理システム。
  7. 【請求項7】 前記プラズマリーク検出装置の判断結果
    に基づいて、前記プラズマ処理装置は、次の被処理体の
    処理を制限することを特徴とする請求項6記載の処理シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記プラズマリーク検出装置の判断結果
    に基づいて、前記プラズマ処理装置はプラズマ処理にお
    ける諸条件を制御することを特徴とする請求項6又は7
    記載のプラズマ処理システム。
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