JP2003271644A - 情報選択システム - Google Patents

情報選択システム

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JP2003271644A JP2002073746A JP2002073746A JP2003271644A JP 2003271644 A JP2003271644 A JP 2003271644A JP 2002073746 A JP2002073746 A JP 2002073746A JP 2002073746 A JP2002073746 A JP 2002073746A JP 2003271644 A JP2003271644 A JP 2003271644A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが希望する情報をクライアント機器へ
適切に選択して提示できる情報選択システムを提供する
こと。 【解決手段】 サーバ1とこのサーバ1に接続された1
つあるいは複数のクライアント2A,2B,…を備え
る。サーバ1による制御に基づいてクライアント2A,
2B,…へ情報を選択して提示する。或るクライアント
2Aから情報要求があった場合、サーバ1はそのクライ
アント2Aによる情報の利用状況に応じた嗜好情報に基
づいて、情報の内容とデータ形式を選択する制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は情報選択システム
に関する。より詳しくは、この発明は、サーバによる制
御に基づいてクライアント機器へ情報を選択して提示す
る情報選択システムに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】記憶
装置の大容量化やインフラストラクチャ・通信技術等の
発達によって、一般ユーザのサーバ、クライアント機器
やネットワーク上は画像、音楽、動画などの多くの情報
(コンテンツなど)で溢れている。このため、ユーザが
それら多くの情報の中から自分の欲しい情報を探し出す
必要がある。しかし、それらの情報には様々なデータ形
式や種類のものが存在するため、その中からユーザの好
みの情報、実際に利用できる情報をユーザ自身が選択す
るのは非常に苦労を伴う。
【0003】そこで、特開2001−94631号公報
では、配信業者などが管理する配信装置が、情報に関す
る属性情報を付加し、データ形式を変換した後、情報を
配信し、通信装置で受信した中からあらかじめ設定して
いる抽出条件に合致する情報のみを抽出し、蓄積する技
術、さらにはデータ形式を判別し、適切な記録/再生装
置に送信する技術が提案されている。この技術によれ
ば、属性情報を利用してユーザによる情報の選択の便宜
を或る程度図ることができる。しかし、例えば1人のユ
ーザでも、音楽に対する嗜好、動画に対する嗜好、画像
に対する嗜好、テキスト情報に関する嗜好などが、それ
ぞれ異なる場合も少なくない。上記技術では、それらの
情報の種類に応じた嗜好性が情報の選択に反映されない
という問題がある。
【0004】また、特開平11−272574号公報に
は、ブラウザで表示するコンテンツに対して、登録され
たユーザの状況およびクライアント機器の状況、主にブ
ラウザの機能についての情報を基に、表示するコンテン
ツの表示状態や表示の選定を行う技術が記載されてい
る。しかし、この技術では、一旦設定された登録情報
が、更新されない限りそのまま継続して使用される。こ
のためユーザの嗜好性が時間とともに変化した場合、ユ
ーザの希望するコンテンツがなかなか選択されないとい
う問題がある。
【0005】さらに、AV機器や家電機器がネットワー
クに接続されるようになり、各機器が特化した機能を持
つことが多くなると、各クライアント機器で利用する情
報のデータ形式や利用できるデータ形式に偏りが発生す
ると予想される。このため、各クライアント機器で利用
できるデータ形式やよく利用するデータ形式を考慮して
情報を提示する必要がある。
【0006】そこで、この発明の課題は、ユーザが希望
する情報をクライアント機器へ適切に選択して提示でき
る情報選択システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の情報選択システムは、サーバとこのサー
バに接続された1つあるいは複数のクライアントを備
え、上記サーバによる制御に基づいてクライアントへ情
報を選択して提示する情報選択システムであって、或る
クライアントから情報要求があった場合、上記サーバは
そのクライアントによる情報の利用状況に応じた嗜好情
報に基づいて、情報の内容とデータ形式を選択する制御
を行うことを特徴とする。
【0008】なお、クライアントが要求する「情報」
は、画像、音楽、動画、テキストなどのコンテンツであ
る場合や、そのようなコンテンツの所在を示す情報であ
る場合などがある。このような「情報」としては、上記
サーバやクライアントに蓄積されたもの、またはこれら
にネットワークを介して接続された他の機器に蓄積され
たものが対象となる。
【0009】また、情報を「提示」するとは、情報を提
供する場合を含む。
【0010】また、「データ形式」とは、例えばMPE
G1、MPEG2などのフォーマットを意味する。
【0011】この発明の情報選択システムは、或るクラ
イアントから情報要求があった場合、上記サーバはその
クライアントによる情報の利用状況に応じた嗜好情報に
基づいて、情報の内容とデータ形式を選択する制御を行
う。したがって、上記クライアントを使用するユーザが
希望する情報を、そのクライアント機器へ適切に選択し
て提示できる。例えば、そのユーザが利用したいであろ
う情報を選択して提示すれば、ユーザは情報の中から自
分の好みの情報を取捨選択する労力が低減される。ま
た、情報要求を行ったクライアントにおいて利用可能な
データ形式をもつ情報のみを提示したり、あるいは利用
可能な情報を優先して提示したりすることができる。そ
のようにした場合、ユーザが情報を取捨選択する労力が
さらに低減される。
【0012】一実施形態の情報選択システムは、上記嗜
好情報は、対応するクライアントを使用するユーザの嗜
好の変化を表すように、そのクライアントによる情報の
利用のたびに更新されることを特徴とする。
【0013】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記嗜好情報は、対応するクライアントを使用するユー
ザの嗜好の変化を表すように、そのクライアントによる
情報の利用のたびに更新される。したがって、上記嗜好
情報は、対応するクライアントを使用するユーザの嗜好
の変化に応じた最新のものになる。この結果、或るクラ
イアントから情報要求があった場合、そのクライアント
に提示される情報は、ユーザの最新の好みに応じたもの
になる。
【0014】一実施形態の情報選択システムは、上記嗜
好情報は、対応するクライアントが利用した情報のデー
タ形式を表すデータ形式情報を含み、上記サーバは、上
記データ形式情報に基づいて、上記クライアントに対し
て変換されたデータ形式をもつ情報を提示し、またはデ
ータ形式を変換できることを明示して情報を提示するこ
とを特徴とする。
【0015】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報
のデータ形式を表すデータ形式情報を含む。そして、上
記サーバは、上記データ形式情報に基づいて、上記クラ
イアントに対して変換されたデータ形式をもつ情報を提
示し、またはデータ形式を変換できることを明示して情
報を提示する。したがって、或るクライアントから情報
要求があった場合、サーバは、情報をそのクライアント
が利用可能なデータ形式で提示したり、良く利用するデ
ータ形式で提示したりできる。この結果、ユーザの利便
性が増す。
【0016】一実施形態の情報選択システムは、上記ク
ライアントがサーバに要求する情報は、その情報を特徴
づけるキーワードまたはその情報が属するジャンルを表
す付加情報を有し、上記嗜好情報は、対応するクライア
ントによる情報の利用のたびに、上記付加情報に基づい
て更新されることを特徴とする。
【0017】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利
用のたびに、上記付加情報に基づいて更新される。した
がって、上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用
した情報を特徴づけるキーワードまたはその情報が属す
るジャンルに応じた最新のものになる。この結果、或る
クライアントから情報要求があった場合、そのクライア
ントに提示される情報は、ユーザの最新の好みに応じた
ものになる。
【0018】一実施形態の情報選択システムは、上記嗜
好情報は、対応するクライアントが利用した情報のジャ
ンルごとにその情報のデータ形式を記憶しており、上記
サーバは、上記嗜好情報に基づいて、上記クライアント
に提示する情報について上記ジャンルごとにデータ形式
を変換することを特徴とする。
【0019】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記ジャンルごとにデータ形式を変換するので、データ
変換の制御が容易になる。
【0020】一実施形態の情報選択システムは、上記サ
ーバは、上記情報の内容とデータ形式を選択する制御
を、上記嗜好情報に加えて、このサーバに接続された各
クライアントの性能および状態をそれぞれ表す機器情報
に基づいて行うことを特徴とする。
【0021】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記サーバは、上記情報の内容とデータ形式を選択する
制御を、上記嗜好情報に加えて、このサーバに接続され
た各クライアントの性能および状態をそれぞれ表す機器
情報に基づいて行う。したがって、例えば各クライアン
トで利用できる情報のデータ形式(フォーマット)、各
クライアントの空き容量、クライアントとサーバとの間
の通信手段の種類・状態などに基づいて、クライアント
に提示する情報を選択できる。この結果、ユーザが希望
する情報をさらに適切に選択できる。
【0022】なお、上記嗜好情報と機器情報は、それぞ
れ対応するクライアントごとに設定されているので、ク
ライアントごとにユーザの好みを的確に反映した情報を
提示できる。
【0023】一実施形態の情報選択システムは、可能な
データ形式変換が記述されたデータ形式変換テーブルを
備え、上記サーバは、上記クライアントに要求された情
報が、そのクライアントが利用不可能なデータ形式をも
つとき、上記データ形式変換テーブルを参照して、その
クライアントが利用可能なデータ形式に変換可能である
か否かを判断することを特徴とする。
【0024】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記サーバは、上記クライアントに要求された情報が、
そのクライアントが利用不可能なデータ形式をもつと
き、上記データ形式変換テーブルを参照して、そのクラ
イアントが利用可能なデータ形式に変換可能であるか否
かを判断する。したがって、上記クライアントに要求さ
れた情報が、そのクライアントが利用可能なデータ形式
に変換可能であれば、そのクライアントが利用可能なデ
ータ形式に変換して提示することができる。この結果、
ユーザの利便性が増す。
【0025】一実施形態の情報選択システムは、上記サ
ーバは、上記クライアントに要求された情報を提示する
ために、このサーバが蓄積している情報およびこのサー
バに接続された各クライアントが蓄積している情報を検
索することを特徴とする。
【0026】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記サーバは、上記クライアントに要求された情報を提
示するために、このサーバが蓄積している情報およびこ
のサーバに接続された各クライアントが蓄積している情
報を検索する。したがって、広い範囲の中から情報を検
索できる。
【0027】一実施形態の情報選択システムは、上記サ
ーバとクライアントが、同じ内容でデータ形式が異なる
複数の情報を蓄積しているか否かを判断して、データ形
式の変換によって再生可能なデータ形式をもつ情報を削
除することを特徴とする。
【0028】この一実施形態の情報選択システムでは、
上記サーバとクライアントが、同じ内容でデータ形式が
異なる複数の情報を蓄積しているか否かを判断して、デ
ータ形式の変換によって再生可能なデータ形式をもつ情
報を削除する。したがって、システム全体として蓄積し
ている情報量を低減することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0030】図1は、この発明の情報選択システムが適
用されたネットワーク3の構成を示している。この例で
は、ネットワーク3には、サーバ1と、複数のクライア
ント2A,2B,…(以下「クライアント2」と総称す
る。)が接続されている。サーバ1は、通信手段、情報
処理手段、情報蓄積手段などを有するパーソナルコンピ
ュータ(PC)などの情報通信機器からなる。一方、図
1中に示すように、クライアント2は、サーバ1と同様
に、通信手段、情報処理手段、情報蓄積手段などを有す
るパーソナルコンピュータ(PC)などの情報通信機器
2−1からなるまたは、クライアント2は、音楽端末2
−2、映像市町端末2−3または携帯端末2−4等の、
音楽や動画情報を利用する専用の機器であってもよい。
【0031】具体的には図2(a)に示すように、サー
バ1は、クライアント2やネットワーク3上の図示しな
い機器との間で情報(コンテンツなど)を送受信するた
めの通信手段10と、情報を蓄積する情報蓄積装置11
と、クライアント2からの情報要求時に送信された嗜好
情報23および機器情報25に基づいてクライアント2
へ提示すべき情報を選択する情報選択処理部12と、各
種制御を行う制御部13と、可能なデータ形式変換が記
述されたデータ形式変換テーブル14と、情報蓄積装置
11またはクライアント2等の他の機器に蓄積されてい
る情報のデータ形式を変換するデータ形式変換手段15
と、サーバ1に接続された又は接続され得る機器に関す
る情報が蓄積されている接続機器情報16とを備えてい
る。情報選択処理部12、データ形式変換手段15は何
らかの記録媒体に記録されたアプリケーションプログラ
ムによって実現されるものでもよい。
【0032】また、図2(b)に示すように、クライア
ント2は、サーバ1やネットワーク3上の機器(別のク
ライアントを含む。)との間で情報(コンテンツなど)
を送受信するための通信手段20と、サーバ1等から受
信した情報を蓄積する情報蓄積装置21と、情報利用履
歴などに基づいてユーザの好みを表す嗜好情報23を作
成および更新する嗜好情報制御手段22と、嗜好情報制
御手段22によって作成または更新された嗜好情報23
を記憶する記憶部と、このクライアント(機器)の性能
や状態を表す機器情報25を作成および更新する機器情
報制御手段24と、機器情報制御手段24によって作成
または更新された機器情報25を記憶する記憶部と、各
処理の制御を行う制御部26と、ユーザが各種命令や要
求を入力するためのキーボードやマウスなどに代表され
る入力手段27と、クライアント2の情報や状態あるい
はサーバ1の出力結果を表示または外部の表示装置(図
示せず)へ送信するするための出力手段28とを備えて
いる。
【0033】サーバ1の情報蓄積装置11には、ネット
ワーク3上から受信したコンテンツや、クライアント2
から受信したコンテンツや、CD(コンパクトディス
ク)、DVD(デジタルビデオディスク)その他の記録
媒体から取得したコンテンツなどの情報が蓄積されてい
る。このコンテンツは、種類が特に限定されず、音楽、
画像、動画、テキストなど様々なものが考えられる。さ
らに、情報蓄積装置11には、コンテンツ自体が蓄積さ
れていなくても、ネットワーク3上やクライアント2に
存在するコンテンツの所在を示す情報が蓄積されていて
もよい。
【0034】また、サーバ1は、接続機器情報16に基
づいてクライアント2に対して情報蓄積装置21に蓄積
された情報を要求して、各クライアント2の保持する情
報のリストを取得することができる。また、サーバ1自
身が保持している情報とともにクライアント2に蓄積さ
れている情報を提示することができる。
【0035】クライアント2が保持する嗜好情報23
は、そのクライアント2における情報の利用履歴に基づ
いて、嗜好情報制御手段22によって作成および更新さ
れる。したがって、作成された嗜好情報23は各クライ
アント2ごとに機器に依存している。また、嗜好情報2
3はそのクライアント2が情報を利用するたびに更新さ
れる。したがって、その時点でのユーザの嗜好や利用傾
向を的確に表すものとなっている。なお、嗜好情報23
の具体的な構成については後に詳述する。
【0036】クライアント2が保持する機器情報25
は、このクライアント(機器)を特定する機器ID(識
別番号)、情報蓄積装置21の空き容量、サーバ1との
通信手段20や通信状態、そのクライアント2で利用可
能な情報のデータ形式などに関する情報であり、機器情
報制御手段24によって作成および更新される。この機
器情報25も、嗜好情報23と同様に、その時点での機
器の状態に合わせて随時更新されるようになっている。
例えば、空き容量の変化や通信手段23の変更や使用状
態などに関して変更される。また、アップデートやアプ
リケーションの追加などによって機器が利用できるデー
タ形式が増加・減少・変更された場合に変更される。な
お、機器情報25の具体的な構成については後に詳述す
る。
【0037】図3は、ユーザが或るクライアント2Aか
らサーバ1に対して情報提示の要求を行った場合の、本
システムによる処理の概略フローを示している。
【0038】i) まず、ユーザが或るクライアント2
Aの入力手段27によってサーバ1に対して情報の提示
を要求する(S201)。すると、情報の提示を要求さ
れたサーバ1は、接続機器情報16に基づいて、接続さ
れている各クライアント2A,2B,…に対してそれぞ
れの機器情報25の送信を要求する。これに応じて、各
クライアント2A,2B,…は機器情報25をサーバ1
へ送信する。また、サーバ1は、情報要求を行ったクラ
イアント2Aに対して嗜好情報23の送信を要求する。
これに応じて、そのクライアント2Aが嗜好情報23を
サーバ1へ送信する。さらに、サーバ1は各クライアン
ト2A,2B,…に対して情報蓄積装置21に蓄積して
いる情報のリストの送信を要求する。これに応じて、各
クライアント2A,2B,…は情報リストをサーバ1へ
送信する。サーバ1は、これらの各種情報を接続機器情
報16として取得し、保持する(S202)。
【0039】ii) 次に、サーバ1は、情報要求を行っ
たクライアント2Aの嗜好情報23、各クライアント2
A,2B,…の機器情報25およびデータ形式変換テー
ブル14に基づいて、利用可能かつ適切なデータ形式へ
情報を変換する決定および提示する情報の選択をする
(S203)。
【0040】このデータ形式の変換とは、情報要求を行
ったクライアント2Aにて利用可能なデータ形式への変
換、そのクライアント2Aの情報蓄積装置21の空き容
量や通信手段20の種類や通信状態に対して利用可能に
するためのデータ形式の変換、さらには、そのクライア
ント2Aにてよく利用されるデータ形式への変換などを
意味する。一方、提示する情報の選択とは、機器情報2
5を用いて、情報選択処理部12にて利用不可であると
判断された情報を提示しないことを決定すること、嗜好
情報23を用いて情報選択処理部12にて提示すべき情
報と判断された情報のみを提示すること、または提示す
べきであると判断された情報を優先して提示することを
意味する。
【0041】iii) 次に、サーバ1は、情報要求を行
ったクライアント2Aに、選択された情報を提示する
(S204)。これらはディスプレイなどに代表される
クライアント2Aの出力手段28に表示される。ユーザ
は、クライアント2Aの出力手段28に表示された情報
の中から、利用したい情報を入力手段27によって選択
する(S205)。
【0042】iv) すると、サーバ1は、その選択され
た情報をそのクライアント2Aへ送信する制御を行う
(S206)。つまり、ステップS204にてデータ形
式を変換すると決定されていた情報に関しては、データ
形式変換手段15によって情報のデータ形式を変換す
る。また、その選択された情報が別のクライアント(例
えば2B)に保持されている情報であれば、その選択さ
れた情報をクライアント2Bからサーバ1に一旦送信さ
せて、サーバ1から情報要求を行ったクライアント2A
へ送信しても良いし、その選択された情報をクライアン
ト2Bから直接、情報要求を行ったクライアント2Aへ
送信しても良い。
【0043】v) この後、送信された情報をクライア
ント2Aが利用する。また、この情報を利用したことに
応じて、クライアント2Aは嗜好情報処理手段22によ
って嗜好情報23を更新する。また、空き容量の変化な
どがあるために、クライアント2Aは機器情報制御手段
24によって機器情報25を更新する(S207)。
【0044】例えば、クライアント2Aが音楽記録・再
生専用機器であり、その機器でユーザがよく聴く音楽の
情報からユーザの好みが嗜好情報23に蓄えられ、ま
た、その機器で利用できる情報のデータ形式(音楽ファ
イル)が機器情報25に記録されているものとする。そ
の場合、本システムによれば、サーバ1は音楽記録・再
生専用機器の嗜好情報23と機器情報25に基づいて、
ユーザの好みに合い、かつそのクライアント2Aで利用
可能な音楽ファイルのみを提示、またはそのような音楽
ファイルを優先して提示したり、データ形式を変換して
提示することができる。したがって、ユーザの希望する
情報をクライアント2Aへ適切に選択して提示できる。
【0045】嗜好情報23はクライアント2が情報を利
用(画像を閲覧、動画を視聴、音楽を聴取、テキストを
閲覧など)した場合に、その情報がもつ特徴に基づいて
作成される。例えば、クライアント2が音楽記録・再生
機器であれば、よく聴く音楽のジャンルやよく聴くアー
ティストの名前やよく利用する音楽データのデータ形式
(フォーマット)などが嗜好情報23として蓄積され
る。これにより、そのクライアント2がサーバ1に対し
て情報提示を要求した場合に、よく聴く音楽のジャンル
やよく聴くアーティストの名前やよく利用する音楽デー
タのデータ形式をもつ情報が提示される。したがって、
ユーザは欲しい情報を容易に選択できる。特に、ネット
ワーク3上からサーバ1に音楽データがプッシュ型(一
方的に情報が送られてくる情報配信方式)で配信される
ようなサービスがあった場合に、クライアント2に提示
される情報がユーザの嗜好に基づいて予め絞り込まれて
いるため、ユーザは好きな音楽データのみを簡単に選択
できる。したがって、ユーザの利便性が増す。
【0046】図4は上述の嗜好情報23の具体的な構成
を例示している。この例では、嗜好情報としてキーワー
ド301と、ジャンル302と、データ形式303との
3種類が含まれている。キーワード301には、「N
o.」、「KeyWord」、「Count」、「Li
mit」、「Flag」が登録されている。ジャンル3
02には、「No.」、「Genre」、「Coun
t」、「Limit」、「Flag」が登録されてい
る。また、データ形式303には、「No.」、「Fo
rmat」、「Count」、「Limit」、「Fl
ag」が登録されている。
【0047】「No.」は識別番号を表す。「KeyW
ord」「Genre」「Format」はそれぞれ嗜
好情報23として登録されているキーワード、ジャン
ル、データ形式の内容を表す。これらのキーワード、ジ
ャンル、データ形式の内容は、例えば音楽データを聴く
などの情報の利用時に、その利用対象の情報に付加され
た情報(これを「付加情報」と呼ぶ。後に詳述する。)
から取り込まれる。「Count」(カウント)は、対
応する「No.」のキーワード、ジャンル、データ形式
が付加情報に含まれていた回数を表す。すなわち、Co
unt数が大きいほどユーザにとって興味がある可能性
が高いと言える。「Limit」(リミット)は、対応
するキーワード、ジャンル、データ形式の有効期限を表
している。対応するキーワード、ジャンル、データ形式
が付加情報に含まれていなければ、それぞれ対応するキ
ーワード、ジャンル、データ形式のLimitが減少す
る。そして、Limitが0になったキーワード、ジャ
ンル、データ形式は嗜好情報23から登録が削除され
る。「Flag」(フラグ)は、現在利用中の情報に付
加された付加情報に、対応するキーワード、ジャンル、
データ形式が含まれているか否か(出現有無)を表す。
このFlagに基づいてLimitやCountが維持
または変更される。
【0048】図5は、利用対象の情報(この例では音楽
データ)に付加された付加情報400の具体的な構成を
例示している。この付加情報400には、「作成日
時」、「情報のタイトル」、「ジャンル」、「データ形
式」、その利用対象の情報に関する1つまたは複数(こ
の例では3つ)の「キーワード」が含まれている。
【0049】図6〜図7は、嗜好情報23に関する処理
のフローを示している。この例では、図4中に示した嗜
好情報23のキーワード部分301の変更のみを説明す
る。嗜好情報23には既にキーワードK1〜KM、ジャ
ンルG1〜GP、データ形式F1〜FQまでが含まれて
おり、現在利用対象の情報に付加された付加情報400
にはキーワードI1〜INまでが含まれているものとす
る。
【0050】図6は、嗜好情報23に含まれたキーワー
ドを、付加情報400に含まれたキーワードに基づいて
追加するフローを示している。また、この図6のフロー
は、後述する図7における嗜好情報23に含まれたキー
ワードを削除する処理の前処理としてのフローでもあ
る。
【0051】まず、情報利用時(S501)に、すべて
のキーワードK1〜KMのFlagを0にする(S50
2)。また、パラメータn、mをそれぞれ1に設定する
(S503,S504)。そして、パラメータmが(M
+1)になるまで1ずつ増加しながら(S507,S5
08)、付加情報400に含まれるキーワードIn
((最初はI1)が嗜好情報23に含まれるキーワード
K1〜KMに存在するか調べる(S505)。キーワー
ドInが既に嗜好情報23のキーワードとして存在する
ならば(S505でYES)、そのキーワードのCou
ntを1だけ増加するとともに、Flagを1、Lim
itを10(初期値)にする(S506)。一方、キー
ワードInが嗜好情報23のキーワードK1〜KMに含
まれないならば(S505でNO)、そのキーワードを
嗜好情報に新たな(M+1)番目の内部キーワードとし
て追加する(S510)(このとき、Flagを1、C
ountを1、Limitを10)。この後、パラメー
タnが(N+1)になるまで1ずつ増加しながら(S5
11,S512)、同様の処理(S504〜S510)
を繰り返す。
【0052】このようにして、嗜好情報23に含まれた
キーワードを追加することができる。ここで、M=0の
場合、つまり嗜好情報23に1つもキーワードが存在し
ない場合は、図6のフローには従わず、付加情報400
に含まれたすべてのキーワードを新たなキーワードとし
て嗜好情報23に追加する。
【0053】図7は、有効期限が0になったキーワード
を嗜好情報23から登録削除するフローを示している。
【0054】まず、パラメータmを1に設定する(S5
21)。次に、キーワードKm(最初はK1)に関し
て、対応するFlagが0かどうか判定する(S52
2)。ここで、対応するFlagが0であった場合は、
付加情報400にそのキーワードKmが含まれていない
ので、対応するLimitを1だけ減らす(S52
3)。この結果、対応するLimitが0になっていた
場合(S524)、そのキーワードKmを嗜好情報23
から登録削除し、キーワード301欄中の後続キーワー
ドのNo.を繰り上げる(1つずつ減らす方向にシフト
する)(S525)。ただしパラメータmがMの場合は
繰り上げる処理は行わない。さらに、登録されているキ
ーワード数Mを(M−1)にする(S526)。
【0055】一方、キーワードKmに関して、ステップ
S522で対応するFlagが1であった場合や、ステ
ップS524で対応するLimitが0になっていなか
った場合は、パラメータmが(M+1)になるまで1ず
つ増加しながら(S527,S528)、同様の処理を
繰り返す。
【0056】例えば、キーワードK10=「夏」、K1
1=「星空」、K12=「なつかし」であった場合に、
今回キーワードK10=「夏」に対応するLimitが
0になったとき(S524)、K10=「夏」は登録削
除されて、その後はK10=「星空」、K11=「なつ
かし」となる。
【0057】この後、サーバ1に情報要求が行われた場
合、サーバ1は、この嗜好情報23に基づいて、Cou
ntが或る閾値以上であるキーワードを付加情報400
に含む情報のみを提示したり、Countが或る閾値以
上であるキーワードを付加情報400に含む情報を優先
的に提示することができる。
【0058】また、ジャンル、データ形式に関しても、
図6,図7の処理と同様にして嗜好情報23に関する処
理が行われる。そして、そのような処理後の嗜好情報2
3に基づいて情報の提示を行うことができる。このよう
にした場合、ユーザは希望する情報を容易に入手でき、
利用することができる。
【0059】図8は、クライアント2に保持された機器
情報25の具体的な構成を例示している。既述のよう
に、機器情報25としては、「機器ID」、情報蓄積装
置21の「空き容量」、サーバ1との「通信手段」や
「通信状態」、そのクライアント2で利用可能な情報の
データ形式(「利用可能データ形式」)、そのクライア
ント2で可能なデータ形式変換(「変換可能データ形
式」)に関する情報が登録されている。この例では、機
器IDは「SH−00000−100000」であり、
機器には空き容量が1.5GBだけ存在し、サーバ1と
の通信手段はIEEE802.11b規格による無線通
信であり、現在5Mbpsの通信を実行中である。利用
可能データ形式は、Fmt1、Fmt2およびFmt3
であり、このクライアント2ではFmt2からFmt3
へのデータ形式変換とFmt3からFmt2へのデータ
形式変換が可能である。
【0060】登録された項目に関して変更があれば、こ
の機器情報25は随時更新される。すなわち、空き容量
は変更があるたびに更新される。通信手段および状態に
関しても変更があるたびに更新される。なお、空き容
量、通信手段および状態とも1つのクライアント2に複
数の情報があってもよい。また、利用可能データ形式
は、利用できるものが変更されるたびに更新される。例
えば、機器もしくは機器にインストールされているアプ
リケーションプログラムがアップグレードされて利用で
きるデータ形式が増えたり、機器にアプリケーションプ
ログラムがインストールされて利用できるデータ形式が
増えたりした場合などに更新される。同様に、変換でき
るデータ形式も変更があるたびに更新される。このよう
な機器情報25の更新は、特に自動で行える必要はな
く、ユーザが手動で行うようになっていてもよい。
【0061】図9は、サーバ1に保持されたデータ形式
変換テーブル14の具体的な構成を例示している。デー
タ形式の変換はサーバ1にて可能なものでも、クライア
ント2の機能を利用して可能なものでもよい。この例で
は、データ形式変換テーブル14には、可能なデータ形
式の変換の番号(No.)T1,T2,…が記述され、
それぞれの番号ごとに、「変換元」のデータ形式、「変
換後」のデータ形式、変換が可能な機器(「変換可能機
器」)に関する情報が登録されている。ここで「変換可
能機器」は、どの機器で変換元から変換後のデータ形式
に変換できるかを表している。「変換可能機器」が「s
erver」と記述されている変換は、サーバ1自身が
行うことができる。「変換可能機器」が、「serve
r」ではなく、それ以外の機器ID(例えば、SH−0
0000−100000)と記述されている変換は、そ
の機器IDによって特定される機器にて行うことができ
る。サーバ1は、クライアント2から機器情報25を受
け取った際に、機器情報25に記述された「変換可能デ
ータ形式」の情報から、データ形式変換テーブル14を
更新する。これとともに、サーバ1自身で可能なデータ
形式の変換が増加・減少・変更されると、自ら保持する
データ形式変換テーブル14の情報を更新する。
【0062】図10は、サーバ1が嗜好情報23、機器
情報25、データ形式変換テーブル14の情報を用いて
データ形式を変換し、提示する情報を選択する処理(図
3中のS203)の詳細なフローを示している。
【0063】i) まず、サーバ1自身に蓄積している
情報と各クライアント2に蓄積されている情報のうち、
情報要求を行ったクライアント2Aの嗜好情報23に記
述されている「データ形式」の情報に基づいて、利用頻
度の高いデータ形式へ変換することを記憶する(S80
1)。例えば情報要求を行ったクライアント2Aの嗜好
情報23が図4に示したものである場合、利用頻度はF
mt2、Fmt3、Fmt1の順に高いことが分かる。
そこで、データ形式Fmt2へ変換することを記憶す
る。また、サーバ1に保持されているデータ形式変換テ
ーブル14が図9に示したものであるとすると、利用頻
度が最も高く利用可能なFmt2に変換可能なデータ形
式は、Fmt1とFmt5であることが分かる。そこ
で、データ形式がFmt1とFmt5である情報(コン
テンツなど)をデータ形式Fmt2へ変換することを記
憶する。Fmt2以外でFmt2へ変換不可能である情
報(コンテンツなど)に関しては、次に利用頻度の高い
Fmt3、Fmt1へ変換可能なデータ形式を認識す
る。そして、その認識したデータ形式をもつ情報(コン
テンツなど)をデータ形式Fmt3、Fmt1へ変換す
ることを記憶する。
【0064】ii) 次に、情報要求を行ったクライアン
ト2Aの機器情報25のうち空き容量、通信手段および
通信状態に関する情報に基づいて、利用できない情報を
利用できるデータ形式に変換することを記憶する(S8
02)。例えば、或る情報がデータ形式Fmt2のまま
では空き容量不足あるいは通信手段の状態により、情報
要求しているクライアント2Aへ送信できないが、Fm
t1に変換すると送信(利用)できる場合、その情報に
ついて、サーバ1の保持するデータ形式変換テーブル1
4に記述されているFmt2からFmt1への変換をす
ることを記憶する。
【0065】iii) 次に、以上の処理によって利用可
能となっている情報(コンテンツなど)のみを選択する
(S803)。つまり、この例では、データ形式がFm
t1、Fmt2、Fmt3であるか、Fmt1、Fmt
2、Fmt3へ変換できる情報以外の情報は、クライア
ント2Aに提示する情報から除外される。さらに、デー
タ形式がFmt1、Fmt2、Fmt3であるか、Fm
t1、Fmt2、Fmt3へ変換できる情報であって
も、クライアント2Aの空き容量や通信手段の状態によ
って利用できない情報は、クライアント2Aに提示する
情報から除外される。
【0066】iv) さらに、利用可能な情報の中から嗜
好情報23にもとづいてクライアント2Aに提示する情
報を選択する(S804)。この例では、図4の嗜好情
報23に記述されているキーワードおよびジャンルの中
でCountが10以上のものを、付加情報に含む情報
(コンテンツなど)のみを選択する。
【0067】v) 最後に、上記処理によって選択され
た情報のみをクライアント2Aに提示する、あるいは選
択された情報を優先して提示する(S805)。
【0068】上述の処理では、嗜好情報23および機器
情報25に基づいてデータ形式の変換を記憶し、クライ
アント2Aに提示する情報を選択したが、他の様々なデ
ータ形式変換方法および提示情報選択方法を採用しても
よい。
【0069】例えば、上の例では、嗜好情報23のデー
タ形式とジャンルに関して独立して考慮したが、図11
に示す嗜好情報23′のようにジャンルごとに利用した
データ形式を記憶して、ジャンルごとにデータ形式の変
換を制御してもよい。
【0070】クライアント2に提示された情報の中から
ユーザが利用(取得)したい情報を選択した際は、次の
ような処理が行われる。
【0071】まず、クライアント2の出力手段28によ
って提示されている情報の中から、ユーザがクライアン
ト2の入力手段27によって所望の情報を選択する。選
択された情報がデータ形式の変換をすると記憶されたも
のである場合、サーバ1はデータ形式変換手段15によ
ってデータ形式を変換する。ただし、データ形式変換テ
ーブル14に記述された変換可能機器が「sever」
以外のもの、例えば「SH−00000−20000
0」である場合は、その機器にてデータ形式の変換を行
う。このようにクライアント2を利用してデータ形式変
換を行う場合は、そのクライアント2とサーバ1との間
の通信手段10、20と通信状態およびクライアント2
の空き容量の状態を考慮して、データ形式を変換するこ
とを記憶し、提示する情報を選択する処理(図10の8
01〜805)を行うようにしなければならない。最後
に、サーバ1は選択した情報をクライアント2へ送信す
る。
【0072】ここで、クライアント2が情報を受信して
利用した際に、嗜好情報23が更新され、受信したこと
によって空き容量や通信手段20の状態などの変化が起
これば、機器情報25が更新される。
【0073】このように、このシステムでは、クライア
ント2からサーバ1に対して情報要求があると、クライ
アント2で利用できるデータ形式をもつ情報もしくは利
用できるデータ形式に変換可能な情報であって、よく利
用されるデータ形式をもち、かつユーザの嗜好に合った
ものを選択する。そして、その選択した情報のみを提示
し、もしくはそのような情報を優先的に提示する。した
がって、ユーザは各クライアント2を利用する際に情報
の選択を極めて容易に行うことができる。
【0074】図12は、サーバ1に多くの情報がある場
合に、情報蓄積装置11の容量が圧迫されるのを回避す
るために、蓄積する情報を低減する処理のフローを示し
ている。なお、この処理は、クライアント2から情報要
求があって情報提示に関する処理を行っている間は行わ
れない。
【0075】概して言って、この処理では、サーバ1に
同じ内容をもち、かつデータ形式の異なる情報が存在す
る場合、接続されているクライアント2のいずれかで利
用可能でかつ最も情報量の多いデータ形式をもつ情報の
みを残して、その他のデータ形式をもつ情報を削除す
る。ただし、情報を削除する場合は、その情報量の多い
データ形式から情報量の少ないデータ形式へ変換可能で
ある場合が好ましい。例えば、情報量の多いMPEG1
形式をもつ動画情報と情報量の少ないMPEG4形式を
もつ動画情報とが存在する場合に、MPEG1形式をも
つ情報のみを残して、MPEG4形式をもつ情報を削除
する。このときMPEG1形式からMPEG4形式へデ
ータ変換可能であるから、削除された情報は再生され得
る。
【0076】具体的には、まず、サーバに蓄積されてい
る情報に関して同じ内容をもつ情報が複数存在するか否
かを調べる(S1001)。もし、存在するならば、そ
れらの情報を情報量の大きい順にソートする(S100
2)。図中に示すように、ソートされた情報を情報量の
大きい順にData1〜DataMとする。パラメータ
iを1に設定する(S1003)。次にパラメータmを
(i+1)に設定する(S1004)。そして、データ
形式変換テーブル14を参照して、Dataiのデータ
形式からDatamのデータ形式への変換が可能である
か調べる(S1005)。もし、変換が可能であれば、
その情報Datamを削除する(S1006)。Dat
amを削除した場合は、それより情報量の少ない後続の
データを繰り上げる(1つずつ減らす方向にシフトす
る)(S1007)。ただしパラメータmがMの場合は
繰り上げる処理は行わない。さらに、同じ内容をもつ複
数の情報の数Mを1減らして(M−1)とする(S10
08)。一方、その変換が不可能であれば、そのままサ
ーバ1の情報蓄積装置11に残しておく。この処理を同
じ内容をもつすべての情報について行う(S1009〜
S1012)。複数組の同じ内容をもつ情報があればす
べての情報に対して同様に図12の処理を行う(S10
01〜S1012)。
【0077】この処理によって、サーバ1に蓄積してお
く情報量を低減できる。このとき、各クライアント2に
て利用できる情報は変化しない。
【0078】なお、サーバ1に蓄積された情報と各クラ
イアント2に蓄積された情報を共有する場合には、これ
らの全ての情報を対象としてS1001〜S1012の
処理を行う。これによってシステム全体として蓄積して
いる情報量を低減することができる。
【0079】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の情
報選択システムによれば、ユーザが希望する情報をクラ
イアント機器へ適切に選択して提示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の情報選択システムの
概略ブロック構成を示す図である。
【図2】 上記情報選択システムを構成するサーバとク
ライアントの構成を示す図である。
【図3】 上記情報選択システムによる処理の概略フロ
ーを示す図である。
【図4】 上記情報選択システムに用いられる嗜好情報
の具体的な構成を示す図である。
【図5】 上記情報選択システムに用いられる付加情報
の具体的な構成を示す図である。
【図6】 上記嗜好情報に含まれたキーワードを、上記
付加情報に含まれたキーワードに基づいて追加または削
除するフローを示す図である。
【図7】 有効期限がゼロになったキーワードを嗜好情
報から登録削除するフローを示す図である。
【図8】 上記情報選択システムに用いられる機器情報
の具体的な構成を示す図である。
【図9】 上記情報選択システムに用いられるデータ形
式変換テーブルの具体的な構成を示す図である。
【図10】 上記サーバがデータ形式を変換し、提示す
る情報を選択する処理(図3中のS203)の詳細なフ
ローを示す図である。
【図11】 ジャンルごとに管理された嗜好情報の例
(変形例)を示す図である。
【図12】 サーバ1に蓄積している情報を低減する処
理のフローを示す図である。
【符号の説明】 1 サーバ 2,2A,2B クライアント 3 ネットワーク

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーバとこのサーバに接続された1つあ
    るいは複数のクライアントを備え、上記サーバによる制
    御に基づいてクライアントへ情報を選択して提示する情
    報選択システムであって、 或るクライアントから情報要求があった場合、上記サー
    バはそのクライアントによる情報の利用状況に応じた嗜
    好情報に基づいて、情報の内容とデータ形式を選択する
    制御を行うことを特徴とする情報選択システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の情報選択システムにお
    いて、 上記嗜好情報は、対応するクライアントを使用するユー
    ザの嗜好の変化を表すように、そのクライアントによる
    情報の利用のたびに更新されることを特徴とする情報選
    択システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の情報選択シス
    テムにおいて、 上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報
    のデータ形式を表すデータ形式情報を含み、 上記サーバは、上記データ形式情報に基づいて、上記ク
    ライアントに対して変換されたデータ形式をもつ情報を
    提示し、またはデータ形式を変換できることを明示して
    情報を提示することを特徴とする情報選択システム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の情報選択
    システムにおいて、 上記クライアントがサーバに要求する情報は、その情報
    を特徴づけるキーワードまたはその情報が属するジャン
    ルを表す付加情報を有し、 上記嗜好情報は、対応するクライアントによる情報の利
    用のたびに、上記付加情報に基づいて更新されることを
    特徴とする情報選択システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の情報選択システムにお
    いて、 上記嗜好情報は、対応するクライアントが利用した情報
    のジャンルごとにその情報のデータ形式を記憶してお
    り、 上記サーバは、上記嗜好情報に基づいて、上記クライア
    ントに提示する情報について上記ジャンルごとにデータ
    形式を変換することを特徴とする情報選択システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    情報選択システムにおいて、 上記サーバは、上記情報の内容とデータ形式を選択する
    制御を、上記嗜好情報に加えて、このサーバに接続され
    た各クライアントの性能および状態をそれぞれ表す機器
    情報に基づいて行うことを特徴とする情報選択システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一つに記載の
    情報選択システムにおいて、 可能なデータ形式変換が記述されたデータ形式変換テー
    ブルを備え、 上記サーバは、上記クライアントに要求された情報が、
    そのクライアントが利用不可能なデータ形式をもつと
    き、上記データ形式変換テーブルを参照して、そのクラ
    イアントが利用可能なデータ形式に変換可能であるか否
    かを判断することを特徴とする情報選択システム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一つに記載の
    情報選択システムにおいて、 上記サーバは、上記クライアントに要求された情報を提
    示するために、このサーバが蓄積している情報およびこ
    のサーバに接続された各クライアントが蓄積している情
    報を検索することを特徴とする情報選択システム。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の
    情報選択システムにおいて、 上記サーバとクライアントが、同じ内容でデータ形式が
    異なる複数の情報を蓄積しているか否かを判断して、デ
    ータ形式の変換によって再生可能なデータ形式をもつ情
    報を削除することを特徴とする情報選択システム。
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