JP2003265067A - 気体による揚水・曝気撹拌器及びこれを備える水槽 - Google Patents

気体による揚水・曝気撹拌器及びこれを備える水槽

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JP2003265067A
JP2003265067A JP2002119932A JP2002119932A JP2003265067A JP 2003265067 A JP2003265067 A JP 2003265067A JP 2002119932 A JP2002119932 A JP 2002119932A JP 2002119932 A JP2002119932 A JP 2002119932A JP 2003265067 A JP2003265067 A JP 2003265067A
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liquid
pumping
pipe
aeration
gas
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Toshiro Sekine
敏朗 関根
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水等液体の揚水と曝気撹拌の両機能を有する装
置、水槽を提供する。 【解決手段】水槽等容器w1に設置し、圧縮空気を利用
して容器w1内に満たされた水等液体を、容器w1の液
面位置より上方の位置に揚水し、かつ曝気撹拌するため
の装置であって、該装置が水等液体の流入口iを備え、
かつその内部上方に気体を収納するための気相部gを有
する上部密閉容器cと、液体を揚水するための管であっ
て、上部密閉容器c内の上部隔壁の下方であって、かつ
流入口iより上方の位置に開口し、容器w1の液面位置
より上方の位置に開口する揚水管pと、液体を曝気撹拌
するための管であって、上部密閉容器c内の上部隔壁の
下方であって、流入口iより上方の位置に開口し、上部
隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、容器w1の液面位置
より下方の位置に開口する曝気撹拌管dと、気相部g内
に気体を圧入するための通気部k、よりなる気体による
揚水・曝気撹拌器に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔産業上の利用分野〕本発明は、水槽内の
液体を揚水し、かつ曝気撹拌するための装置に関するも
のである。
【0002】〔従来の技術〕従来、透明水槽内で金魚・
熱帯魚等観賞魚を飼育する際、糞等固形物はポンプで水
面上部に設けられたろ過器に揚水し、ここで除去し、水
の曝気撹拌はエアポンプで行なうなど、それぞれ別の装
置で行なうものが多い。このため、設備費が高価となっ
ている。また、エアポンプを用いて、曝気撹拌と共に水
槽内に設置したろ過装置内を通過させるものもある。こ
の場合、ろ過装置が水中にあるのでの清掃時の労力がか
かる。この点、水面上部に設けられたろ過器の場合簡単
である。
【0003】〔発明が解決しようとする課題〕本発明
は、このような点に鑑みなされたもので、水面上部への
揚水と水槽内の曝気撹拌を行なえる装置及び水槽を提供
するものである。
【0004】〔問題を解決するための手段〕第1に、水
槽等容器wに設置し、圧縮空気を利用して容器w内に満
たされた水等液体を、容器w液面の位置より上方の位置
に揚水し、かつ曝気撹拌するための装置であって、該装
置が、 (フ)水等液体の流入口iを備え、かつその内部上方に
気体を収納するための気相部gを有する上部密閉容器c (ヘ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の位
置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、容
器w液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (ホ)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
容器c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方
の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸
び、容器w液面の位置より下方の位置に開口する曝気撹
拌管q (マ)気相部g内に気体を圧入するための通気部k、よ
りなることを特徴とする気体による揚水・曝気撹拌器で
あり第2に、水槽等容器wに設置し、圧縮空気を利用し
て容器w内に満たされた水等液体を、容器w液面の位置
より上方の位置に揚水し、かつ曝気撹拌するための装置
であって、該装置が、 (ミ)水等液体の流入口iを備え、かつその内部上方に
気体を収納するための気相部gを有する上部密閉容器c (ム)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の位
置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、容
器w液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (メ)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
容器c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方
の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸
び、容器w液面の位置より下方の位置に開口する曝気撹
拌管q (モ)気相部g内に気体を圧入するための通気部k、 (ヤ)揚水と曝気撹拌の切り替え機構yよりなることを
特徴とする気体による揚水・曝気撹拌器第3に、流入口
i又は流入口iに連絡する管内に設けられた、上部密閉
容器c内への流れのみを許す一方向弁vを備えた前記気
体による揚水・曝気撹拌器であり、第4に、前記揚水・
曝気撹拌器を備える水槽であり、第5に、魚類の育成を
行なうための水槽w2であって、該水槽w2が、 (ユ)水等液体の流入口i1を備え、かつその内部上方
に気体を収納するための気相部g1を有する上部密閉容
器c1 (ヨ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
c1内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の
位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、
水槽w3液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (ラ)気相部g内に気体を圧入するための通気部k1、
よりなる揚水器 (リ)水等液体の流入口i2を備え、かつその内部上方
に気体を収納するための気相部g2を有する上部密閉容
器c2 (ル)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
容器c2内の上部隔壁の下方であって、流入口i2より
上方の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に
伸び、水槽w2液面の位置より下方の位置に開口する曝
気撹拌管q (レ)気相部g2内に気体を圧入するための通気部k
2、よりなる曝気撹拌器を備えることを特徴とする水槽
であり、第6に、流入口i1又は流入口i1に連絡する
管内に設けられた、上部密閉容器c1内への流れのみを
許す一方向弁vを備えることを特徴とする前記水槽であ
る。
【0005】〔実施例と作用〕次に、図面により本発明
を詳しく説明する。図1乃至図3は、本発明の装置の一
実施態様を示す図面であり、図1は平面図、図2及び図
3はA−A縦断面図である。本発明の揚水・曝気撹拌器
は、観賞用透明水槽w内底部上に置かれている。揚水・
曝気撹拌器は、上部密閉容器c、揚水管p、曝気撹拌管
q、上部密閉容器c上部隔壁2に設けられた通気部k、
流入口i、より構成されている。通気部kは通気管fを
介してエアポンプaに連絡されている。、揚水管pは、
上部隔壁2のやや下方にほぼ水平に開口し、上部密閉容
器cの上部隔壁2を貫通し、ほぼ鉛直に伸び、ろ過材3
が充填されたろ過器rに連絡されている。曝気撹拌管d
は、揚水管pの下端5より下方の位置にほぼ水平に開口
し、上部密閉容器cの上部隔壁2を貫通し、ほぼ鉛直に
伸び、液面s2下方に開口している。揚水管pに開閉弁
v1が設けられ、切り替え機構Yが構成されている.流
入口iは、側壁4の曝気撹拌管d下端3よりも下方に位
置する部位に設けられている。上部隔壁2、側壁4、曝
気撹拌管d及び揚水管p外壁面により、気相部gが形成
されている。また、上部密閉容器cの浮上を防ぐため、
おもり6が設けられている。次に、図1乃至図3に示し
た本発明の作動の状況を説明する。図2は、開閉弁vが
開の時の作動状態を示している。エアポンプaを作動さ
せ、通気管fを介して、気相部gに空気が連続的に圧入
すると、液面s1は、液体の固体に対する付着力と表面
張力の作用により、揚水管p下端より下方に下降する。
やがて、液体の固体に対する付着力及び表面張力による
作用が限界に達すると、気相部gの空気は、揚水管p下
端5の周囲から一気に揚水管p内に流入し、揚水管p内
の水を押し上げながら、揚水管p内に空気層を形成す
る。同時に、揚水管p内に流入した空気に相当する水が
流入口i及び曝気撹拌管dより上部密閉容器c内に流入
してくる。すぐに、空気層は、揚水管p内空気層上方の
液の大部分を押し上げ、揚水管p内空気層下方の液を引
き上げながら、揚水管p内を上昇し、液と共に液取り出
し口7からろ過器r内に噴出する。その後、引き上げら
れた揚水管p内空気層下方の液は下降し、揚水管p内の
液面s3は観賞用透明水槽w内液面S2と同じ高さとな
る。噴出した液は、ろ過材8間を通り、固形物が除か
れ、管9を介して、観賞用透明水槽wに戻る。以後周期
的にこの揚水が繰り返される。本発明の装置において
は、効率的な揚水を達成するには、気相部gの空気が、
揚水管下方開口部5の周囲から一気に揚水管p内に流入
した時、形成された空気層の上方の液柱の上部がろ過器
rへ流れ込む必要がある。流れ込めば、空気層上方の液
柱が軽くなり、一気に噴出する。流れ込まない時は、空
気層上方の液は、空気層と揚水管壁面の間をすり抜け、
下方へ移動してしまう。したがって、効率的な揚水を行
なえる揚程は、上部密閉容器c内気液接触面積の曝気撹
拌管d断面積に対する比によって決まる。この比が大き
いほど、空気層の高さが大きくなるので、可能揚程は増
加する。図3は、開閉弁vが閉の時の作動状態を示して
いる。エアポンプaを作動させ、通気管fを介して、気
相部gに空気が連続的に圧入すると、液面s1は、液体
の固体に対する付着力と表面張力の作用により、曝気撹
拌管d下端より下方に下降する。やがて、液体の固体に
対する付着力及び表面張力による作用が限界に達する
と、気相部gの空気は、曝気撹拌管d下端3の周囲から
一気に曝気撹拌管d内に流入し、曝気撹拌管d内の水を
押し上げながら、曝気撹拌管d内に空気層を形成する。
同時に、曝気撹拌管d内に流入した空気に相当する水が
流入口iより上部密閉容器c内に流入してくる。すぐ
に、空気層は、曝気撹拌管d内空気層上方の液の大部分
を押し上げ、曝気撹拌管d内空気層下方の液を引き上げ
ながら、曝気撹拌管d内を上昇し、液と共に観賞用透明
水槽w内液中に噴出する。以後周期的にこの噴出が繰り
返される。この噴出と噴出に伴う上部密閉容器cへの液
の引き込みによって、水槽w内の液は曝気撹拌される。
1回の噴出による曝気撹拌の強さは、上部密閉容器c内
気液接触面積の曝気撹拌管d断面積に対する比、曝気撹
拌管d断面積、及び曝気撹拌管d長さによって決まる。
上部密閉容器c内気液接触面積の曝気撹拌管p断面積に
対する比が大きいほど、曝気撹拌管p内に形成される空
気層の高さが増加し、上昇速度が大きくなるので、激し
い噴出と噴出に伴う激しい上部密閉容器cへの液の引き
込みが起こり、撹拌力が増加する。また、曝気撹拌管p
断面積、及び曝気撹拌管d長さが大きいほど、大量の液
の噴出と噴出に伴う上部密閉容器cへの大量の液の引き
込みが起こり、曝気撹拌力が増加する。本発明の装置に
おいては、通気量を少なくすると噴出回数が減少し、揚
水量も減少する。通気量を多くすると噴出回数が増加
し、揚水量も増加する。本発明の装置では、もぐり深さ
(液面s2から揚水管p下端5までの距離)が決まれ
ば、毎分およそ20回噴出以内の通気量であれば、1回
の噴出時の揚水量はほぼ一定している。単位時間あたり
の噴出回数を数えることで揚水量を簡単に計測でき、設
定も省力的に行なえる。必要揚水量に見合った大きさの
上部密閉容器及び揚水管pを選定し、噴出回数を毎分お
よそ20回噴出以内にすると良い。こうして、大量の揚
水にも対応できる。噴出回数が毎分およそ20回を超え
ると1回の噴出による揚水量は増加するが、通気量当た
りの揚水量は減少し、効率が低下する。図4は、本発明
の装置の一実施態様を示す図面であり、図2及び図3に
対応する縦断面図である。流入口iに逆止弁vを備える
流入管10が設けられ、曝気撹拌管dに開閉弁v2が設
けられ、揚水管pには弁が設けられず、曝気撹拌管d下
端3が揚水管p下端5よりも上方に位置する点が図2及
び図3の装置と異なる。図4は開閉弁v2が閉の状態を
示している。図4に示された、液面s1が揚水管下方開
口部5と同じ高さにある状態から、ブロワーaを作動さ
せ、通気管fを介して、気相部gに空気を連続的に圧入
すると、逆止弁vが閉じ、液面s1は、液体の固体に対
する付着力と表面張力の作用により、下降する。同時
に、上部密閉容器c内の液が、揚水管p内に流入する。
やがて、液体の固体に対する付着力及び表面張力による
作用が限界に達すると、気相部gの空気は、揚水管下方
開口部5の周囲から一気に揚水管p内に流入し、揚水管
p内の水を押し上げながら、揚水管p内に空気層を形成
する。同時に、逆止弁vが開き、揚水管p内に流入した
空気に相当する水が流入管1より上部密閉容器c内に流
入してくる。すぐに、空気層は、揚水管p内空気層上方
の液の大部分を押し上げ、揚水管p内空気層下方の液を
引き上げながら、揚水管p内を上昇し、液と共に液取り
出し口7からろ過器r内に噴出し、逆止弁vが閉じる。
この時、液面s3は、屈曲部11のやや下方で止まる。
すぐに、液面s1は、下降を始め、液面s3はやや上
昇し、屈曲部11に達し、溢流する。再び液体の固体に
対する付着力及び表面張力による作用が限界に達する
と、気相部gの空気は、揚水管p下方開口部5の周囲か
ら一気に揚水管p内に流入し、揚水管p内の水を押し上
げ、屈曲部11より液を溢流させながら、揚水管p内に
空気層を形成する。同時に、逆止弁vが開き、揚水管p
内に流入した空気に相当する水が流入管10より上部密
閉容器c内に流入してくる。すぐに、空気層は、揚水管
p内空気層上方の液の大部分を押し上げ、揚水管p内空
気層下方の液を引き上げながら、揚水管p内を上昇し、
液と共に液取り出し口7からろ過器r内に流出し、逆止
弁vが閉じる。以後周期的にこの流出が繰り返される。
上述の逆止弁vを設けた場合〔図4〕と設けない場合
〔図2〕の揚水量を比較すると、下記のようになる。 (1)逆止弁vを設けた場合 揚水量=(屈曲部11やや下方から揚水管p下端までの
液で、空気層により押し上げられた液量)+(ブロワー
aの通気量にほぼ等しい液量) (2)逆止弁vを設けない場合 揚水量=(液面s2から揚水管p下端までの液で、空気
層により押し上げられた液量) 上記から明らかなように、逆止弁vを設けた場合〔図
4〕のほうが逆止弁vを設けない場合〔図2〕よりも効
率的である。図4に示した装置において、開閉弁v2が
開の状態のときは、図3と同様にして曝気撹拌管dか
ら、空気と液が噴出する。逆止弁vの設置は必須条件で
はないが、設置すれば揚水量は増加する。図5は、本発
明の装置の一実施態様を示す図面であり、図2及び図3
に対応する縦断面図である。流入口iに逆止弁vを備え
る流入管10が設けられ、曝気撹拌管dに開閉弁v2が
設けられ、揚水管pに開閉弁v1が設けられている点が
図2及び図3の装置と異なる。本装置の場合、開閉弁v
2を開ければ曝気撹拌が行なわれ、開閉弁v1を開けれ
ば揚水が行なわれる。逆止弁vの設置は必須条件ではな
いが、設置すれば揚水量は増加する。図6は本発明の装
置の別の一実施態様を示す図面であり、図2及び図3に
対応する縦断面図である。隔壁2が水槽w2を上下に区
画して設けられ上部密閉容器cが形成され、流入管10
が鉛直方向に設けられ設けられている点が図1乃至図3
の装置と異なる。また、ろ過器rは水槽w2側面に設け
られている。流入管10に逆止弁を取り付けてもよい
(図示せず)。本装置においても揚水及び曝気撹拌は図
1乃至図3の装置と同様の作用で行なわれる。本装置の
場合、水槽w2の側面及び底面を利用して上部密閉容器
cが構成されている。またおもり6も必要ない。このた
め、経済的である。また、上部密閉容器c内気液接触面
積も最大にとれる。図7は本発明の装置の別の一実施態
様を示す図面であり、図6に対応する縦断面図である。
隔壁2が水槽w2を上下に区画して設けられ、更にその
下部が隔壁14により横方向に区画され上部密閉容器c
1及び上部密閉容器c2が形成され、それぞれ流入管1
2及び流入管13が鉛直方向に設けられている点が図6
の装置と異なる。揚水管pに開閉弁11を設ける必要が
ない。上部密閉容器c1及び上部密閉容器c2それぞれ
に通気部k1及び通気部k2が設けられている。流入管
12に逆止弁を取り付けてもよい(図示せず)。本装置
においても揚水及び曝気撹拌は図1乃至図3の装置と同
様の作用で行なわれる。本装置の場合、図6の装置と同
様に水槽w2の側面及び底面を利用して上部密閉容器が
構成されている。またおもり6も必要ない。このため、
経済的である。特に本装置においては、上記実施例と異
なり、揚水と曝気撹拌を独立して行なえる利点がある。
揚水管p下端5及び曝気撹拌管d下端3の断面はほぼ水
平にする。これにより、空気が管内に一様に流入し、効
果的に空気層が形成される。おもり6は特に必須のもの
ではなく、水槽w1に固定しても良い。養魚水槽として
用いる場合、流入管10、撹拌曝気管dの開口部には、
小魚の進入を防止するため、ネットを取り付けるとよ
い。また、本発明の揚水・曝気撹拌器は、上記観賞用水
槽だけでなく、他の水槽にも利用できる。
【0006】〔実施例〕本発明の実施例を説明する。実
験は、図4に示した装置により行なった。上部密閉容器
cは、200mm塩ビパイプを8cmに切断し、上下に
塩ビ板を溶接した。上部密閉容器c上部隔壁2に口径2
0mm塩ビ管2本を鉛直に挿入接着し、揚水管p及び曝
気撹拌管dとした。曝気撹拌管dの下端3は、上部隔壁
2から2cmとした。揚水管p下端5は、曝気撹拌管d
下端3から下方2cmとした。開閉弁v2の代りにキャ
ップを用いた。流入管10は30mmバルブソケットを
挿入接着し、これに逆止弁を着脱した。この装置で、揚
水量を測定した。結果を表1、表2に示す。表1,表2
より、揚水量は通気量に関係なく、1回の噴出における
揚水量は、ほぼ一定となる。したがって、噴出回数を数
えることで、通気量、揚水量を把握できる。表1に示す
ように、逆止弁vを設けた場合、揚水量は、通気量のお
よそ1倍であった。表2に示すように、逆止弁vを設け
ない場合、揚水量は、通気量のおよそ0.2倍であっ
た。 次に、通気量を1500〜1600(ml/分)でほぼ
一定とし揚程、逆止弁の有無を変えながら揚水量を測定
した。結果を表3に示した。
【0006】〔発明の効果〕以上のように、本発明の装
置は、液体の固体に対する付着力及び表面張力による作
用と空気の浮揚力を利用したものである。このような本
発明の利点をまとめれば下記のとおりである。揚水・曝
気撹拌器については、 (1)水槽内液の揚水と曝気撹拌が同一の装置で行なえ
る。 (2)通気量を減らしても、揚水不能状態にならず、通
気量にほぼ比例して定量を揚水できる。 (3)液体と接触する機械的な部分や運動部分がないの
で、故障も少なく、メンテナンスが安価にできる。これ
を備える養魚水槽については、 (4)単一のエアポンプで、揚水と曝気撹拌がそれぞれ
効率的に行なえる。
【0007】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の装置の一実施態様を示す、平
面図である。
【図2】図2は、図1におけるA−A縦断面図である。
【図3】図3は、図1におけるA−A縦断面図である。
【図4】図4は、本発明の装置の別の一実施態様を示
す、図2又は図3に相当する縦断面図である。
【図5】図5は、本発明の装置の別の一実施態様を示
す、図2又は図3に相当する縦断面図である。
【図6】図6は、本発明の装置の別の一実施態様を示
す、図2又は図3に相当する縦断面図である。
【図7】図7は、本発明の装置の別の一実施態様を示
す、図6に相当する縦断面図である
【符号の説明】
aはエアポンプ,cは上部密閉容器、c1は上部密閉容
器、c2は上部密閉容器、gは気相部,g1は気相部,
g2は気相部,iは流入口 i1は流入口,i2は流入
口,pは揚水管,dは曝気撹拌管、fは通気管、kは通
気部、k1は通気部、k2は通気部、s1は液面、s2
は液面、S3は液面、rはろ過器、v逆止弁,v1は開
閉弁、v2は開閉弁、w1は観賞用水槽、1は観賞魚、
2は上部密閉容器cの上部隔壁、3は曝気撹拌管dの下
端、4は上部密閉容器cの側部隔壁、5は揚水管p下
端、6はおもり、7は液取り出し口、8はろ過材、9は
管、10は流入管、11は屈曲部、12は流入管、13
は流入管、14は隔壁、15は気泡である。実線矢印は
液の流れの方向を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水槽等容器wに設置し、圧縮空気を利用し
    て容器w内に満たされた水等液体を、容器w液面の位置
    より上方の位置に揚水し、かつ曝気撹拌するための装置
    であって、 該装置が、 (ア)水等液体の流入口iを備え、かつその内部上方に
    気体を収納するための気相部gを有する上部密閉容器c (イ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
    c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の位
    置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、容
    器w液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (ウ)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
    容器c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方
    の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸
    び、容器w液面の位置より下方の位置に開口する曝気撹
    拌管q (エ)気相部g内に気体を圧入するための通気部k、よ
    りなることを特徴とする気体による揚水・曝気撹拌器。
  2. 【請求項2】水槽等容器wに設置し、圧縮空気を利用し
    て容器w内に満たされた水等液体を、容器w液面の位置
    より上方の位置に揚水し、かつ曝気撹拌するための装置
    であって、該装置が、 (オ)水等液体の流入口iを備え、かつその内部上方に
    気体を収納するための気相部gを有する上部密閉容器c (カ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
    c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の位
    置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、容
    器w液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (キ)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
    容器c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方
    の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸
    び、容器w液面の位置より下方の位置に開口する曝気撹
    拌管q (ク)気相部g内に気体を圧入するための通気部k、 (ケ)揚水と曝気撹拌の切り替え機構yよりなることを
    特徴とする気体による揚水・曝気撹拌器。
  3. 【請求項3】水槽等容器wに設置し、圧縮空気を利用し
    て容器w内に満たされた水等液体を、容器w液面の位置
    より上方の位置に揚水し、かつ曝気撹拌するための装置
    であって、該装置が、 (コ)水等液体の流入口iを備え、かつその内部上方に
    気体を収納するための気相部gを有する上部密閉容器c (サ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
    c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の位
    置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、容
    器w液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (シ)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
    容器c内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方
    の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸
    び、容器w液面の位置より下方の位置に開口する曝気撹
    拌管q (ス)気相部g内に気体を圧入するための通気部k、 (セ)揚水と曝気撹拌の切り替え機構y (ソ)流入口i又は流入口iに連絡する管内に設けられ
    た、上部密閉容器c内への流れのみを許す一方向弁vよ
    りなることを特徴とする気体による揚水・曝気撹拌器。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2記載又は請求項3記
    載の気体による揚水・曝気撹拌器を備えることを特徴と
    する水槽。
  5. 【請求項5】前記揚水・曝気撹拌器の上部密閉容器cが
    前記水槽内を隔壁により区画することにより構成されて
    いることを特徴とする請求項5記載の水槽。
  6. 【請求項6】揚水管pの下端が曝気撹拌管d下端より上
    方に位置し、揚水管pを開閉する弁又は栓を設け、切り
    替え機構yを構成したことを特徴とする請求項2又は請
    求項3又は請求項4又は請求項5記載の気体による揚水
    ・曝気撹拌器又は水槽。
  7. 【請求項7】揚水管pの下端が曝気撹拌管d下端より下
    方に位置し、曝気撹拌管dを開閉する弁又は栓を設け、
    切り替え機構yを構成したことを特徴とする請求項2又
    は請求項3又は請求項4又は請求項5記載の気体による
    揚水・曝気撹拌器又は水槽。
  8. 【請求項8】揚水管pを開閉する弁又は栓及び曝気撹拌
    管dを開閉する弁又は栓を設け、切り替え機構yを構成
    したことを特徴とする請求項2又は請求項3又は請求項
    4又は請求項5記載の気体による揚水・曝気撹拌器又は
    水槽。
  9. 【請求項9】魚類等水棲生物の育成を行なうための水槽
    w2であって、該水槽w2が、 (タ)水等液体の流入口i1を備え、かつその内部上方
    に気体を収納するための気相部g1を有する上部密閉容
    器c1 (チ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
    c1内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の
    位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、
    水槽w2液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (ツ)気相部g内に気体を圧入するための通気部k1、
    よりなる揚水器 (テ)水等液体の流入口i2を備え、かつその内部上方
    に気体を収納するための気相部g2を有する上部密閉容
    器c2 (ト)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
    容器c2内の上部隔壁の下方であって、流入口i2より
    上方の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に
    伸び、水槽w2液面の位置より下方の位置に開口する曝
    気撹拌管q (ナ)気相部g2内に気体を圧入するための通気部k
    2、よりなる曝気撹拌器を備えることを特徴とする水
    槽。
  10. 【請求項10】魚類等水棲生物の育成を行なうための水
    槽w2であって、該水槽w2が、 (ニ)水等液体の流入口i1を備え、かつその内部上方
    に気体を収納するための気相部g1を有する上部密閉容
    器c1 (ヌ)液体を揚水するための管であって、上部密閉容器
    c1内の上部隔壁の下方であって、流入口iより上方の
    位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に伸び、
    水槽w2液面の位置より上方の位置に開口する揚水管p (ネ)気相部g内に気体を圧入するための通気部k1、
    よりなる揚水器 (ノ)水等液体の流入口i2を備え、かつその内部上方
    に気体を収納するための気相部g2を有する上部密閉容
    器c2 (ハ)液体を曝気撹拌するための管であって、上部密閉
    容器c2内の上部隔壁の下方であって、流入口i2より
    上方の位置に開口し、上部隔壁を貫通しほぼ鉛直上方に
    伸び、水槽w2液面の位置より下方の位置に開口する曝
    気撹拌管q (ヒ)気相部g2内に気体を圧入するための通気部k
    2、よりなる曝気撹拌器流入口i1又は流入口i1に連
    絡する管内に設けられた、上部密閉容器c1内への流れ
    のみを許す一方向弁vを備えることを特徴とする水槽。
  11. 【請求項11】上部密閉容器c1及び上部密閉容器c2
    が水槽w2内を隔壁により区画することにより構成され
    ていることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の
    水槽。
  12. 【請求項12】揚水管p、曝気撹拌管dの下端がほぼ水
    平であることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請
    求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求
    項7又は請求項8又は請求項9又は請求項10又は請求
    項11記載の揚水・曝気撹拌器又は揚水・曝気撹拌器又
    は水槽。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108617573A (zh) * 2018-05-10 2018-10-09 合肥学院 一种物联网水产养殖箱
JP2018191621A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 メタウォーター株式会社 溶存酸素濃度の調整方法

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