JP2003258771A - 秘密通信方法 - Google Patents

秘密通信方法

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JP2003258771A
JP2003258771A JP2002059717A JP2002059717A JP2003258771A JP 2003258771 A JP2003258771 A JP 2003258771A JP 2002059717 A JP2002059717 A JP 2002059717A JP 2002059717 A JP2002059717 A JP 2002059717A JP 2003258771 A JP2003258771 A JP 2003258771A
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Shuichi Sasaoka
秀一 笹岡
Kiyotaka Nakayama
清喬 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無線通信の伝送路特性の不規則変動を用いて安
全に情報を伝送できる方式を実現することが課題であ
る。ここで、伝送路特性の不規則変動とは、通信路に付
加される不規則な雑音、受信信号の振幅・位相の不規則
変動、不規則な誤り発生などである。また、安全に情報
を伝送する原理は、伝送する情報に通信路符号化を施す
とともに、正規の受信者の情報に含まれる誤り個数を誤
り訂正可能範囲とする一方、盗聴者の誤り個数を誤り訂
正可能範囲外に設定することである。 【解決手段】伝送路特性の不規則変動とその送受信場所
への依存性を用いて、受信者の誤り個数のみを選択的に
減少させることで課題を解決する。このため、受信者の
誤り発生確率が高い部分を推測し、その部分の情報を選
択的に訂正する処理、及び、その部分に情報を伝送しな
い処理を行う一方、盗聴者の誤り個数の減少に寄与させ
ない方法を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル無線
通信において、無線伝送路特性の不規則変動を用いて、
盗聴を防止する秘密通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信においては、無線の傍受が容易
となるため、情報の盗聴を防止する対策が必要となる。
この盗聴対策としては、秘密鍵暗号や公開鍵暗号を用い
た暗号化が一般的であるが、別の手法として伝送路特性
に基づいて鍵なしで安全に情報が伝送できる可能性があ
ることが示されている。この伝送路特性に基づく秘密通
信方式は、盗聴者に制御できない不規則な現象を用いる
もので、この範疇に属するものに量子力学の不確定性を
根拠にした量子暗号の提案や、通信路雑音の不規則性を
根拠にした暗号理論(情報理論に基づく暗号理論)があ
る。
【0003】情報理論に基づく暗号理論のうち盗聴通信
路に関する研究では、盗聴者より受信者の方が雑音を少
なく受信できる場合、通信路符号の伝送速度の設定を適
切に行えば、盗聴者が盗聴不能となることが示されてい
る。また、盗聴者が受信者より雑音の少ない場合にも、
帰還回線を利用した方法で盗聴者の雑音を常に大きく設
定できることが示されている(Mauer,U.M.:
Secret Key Agreement by
Public Discussion from Co
mmon Information, IEEE Tr
ans. Inform. Theory, Vol.
39, No.3, pp.733−742 (May
1993))。しかし、これらの方法においては、盗
聴者と受信者との雑音に十分な差をつけることが困難で
あり、理論的な可能性を示しただけで効果的な実現方法
を示したものでない。このように、伝送路特性に基づく
秘密通信方法が提案されているが、従来技術には簡易で
効果的な実現法はない。
【0004】上記および下記で、送信者、受信者、盗聴
者との用語を用いている。ここで、送信者とは、安全に
伝送したい情報の送信者のことであり、受信者とは、情
報を受け取るべき正規の受信者のことである。なお、送
信者と受信者の間で別の情報(安全に伝送したい情報以
外の情報)の送受を行わないとは限らない。また、盗聴
者とは、盗聴の意思の有無に係わらず盗聴の可能性のあ
る正規でない受信者のことである。なお、送信者、受信
者、盗聴者は、人物であるとは限らず、送信、受信、盗
聴の各機能を持った自動又は手動の装置を含む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、無線
通信の伝送路特性の不規則変動を用いて、安全に情報を
伝送できる方式を実現することである。ここで、具体的
な伝送路特性の不規則変動としては、通信路に付加され
る不規則な雑音、受信信号の振幅や位相の不規則な変
動、並びにそれに関連した不規則な誤り発生がある。ま
た、当該方式の現実的な方法は、伝送する情報に通信路
符号化を施すとともに、受信者の情報に含まれる誤り個
数を誤り訂正可能範囲とし、盗聴者の情報に含まれる誤
り個数を誤り訂正可能範囲外に設定することである。
【0006】無線通信では、受信場所により伝送路特性
が異なるため、無線を傍受する盗聴者誤り個数が少ない
場合も起こりえる。また、無線通信は、一般に有線通信
に比べて誤りが発生し易い。さらに、フェージングと呼
ばれる伝送路特性の不規則変動により誤り率特性が劣化
し、誤り訂正可能範囲を外れる場合もある。このため、
秘密通信の実現には、受信者の誤り率特性のみを選択的
に改善することが必要となる。
【0007】フェージング伝送路における誤り率特性の
劣化対策には、ダイバーシチ受信、誤り訂正符号化や再
送方式などの誤り制御、送信電力制御など各種の技術が
用いられる。これらは、受信者の誤り率特性の改善に効
果的であるとともに、盗聴者の誤り率特性の改善にも寄
与する。一方、フェージングの不規則な瞬時変動に適応
した適応変調技術は、盗聴者に比べて受信者の誤り率特
性をより良く改善する効果がある。しかし、これらは、
秘密通信の実現を目的とした技術ではない。また、受信
者と盗聴者の誤り個数に格差をつけることを目的にした
方法は、これまで必要がなかったためか検討されていな
い。
【0008】そこで、本願発明が解決しようとする課題
は、無線伝送路特性の不規則変動と、その送受信場所へ
の依存性に基づいて、簡易な方法で効果的に受信者と盗
聴者の誤り率特性に顕著な格差をつけることにより、秘
密通信を実現することである。このため、受信者の誤り
個数を選択的に減少させることが課題となる。この課題
は、受信者の誤り発生確率の高い部分を何らかの手段で
検出し、その部分の情報を無視できるようにするか、そ
の部分のみを訂正することで誤り個数を減少させる一
方、伝送路特性の送受信場所への依存性に基づいて盗聴
者の誤り個数の減少に寄与させない手段を見出すことで
解決できる。このような処理を行うためには、送信者と
受信者間で何らかの手段により情報の送受又は共有が必
要となる。このため、送受される情報を盗聴されても差
し支えないようにする手段、又は、共有する情報が盗聴
者から推定不可能とする手段を見出すことも課題とな
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1は、ディジタル情報Isを伝送する無線
通信において、送信者Sが、受信者Rと盗聴者Tが受信
した情報に復号不能な程度に多くの誤りを含むように無
線伝送路Cと無線伝送路Ctとを設定する手段と、送信
者Sが情報Isを誤り検出符号化並びに誤り訂正符号化
して得た符号語Icを送信する手段と、受信者Rが、受
信信号から受信語Irを得る手段と、受信者Rが、受信
語Irを誤り訂正復号後、誤り検出を行う手段と、受信
者Rが、受信語Irから低信頼ビット位置情報Kr1を
得る手段と、該情報Kr1を送信者Sに誤りなく送信す
る手段と、送信者Sが該情報Kr1に基づいて生成した
訂正情報Is1’を受信者Rに対して送信する手段と、
受信者Rが、受信した訂正情報Ir1’に基づき受信語
Irを訂正する手段と、を実施することにより、受信者
の受信情報に含まれる誤り個数を誤り訂正可能範囲内、
盗聴者の受信情報に含まれる誤り個数を誤り訂正可能範
囲外にすることにより、安全な情報の伝送を実現するこ
とを特徴とする秘密通信方法である。
【0010】また、請求項2は、ディジタル情報Isを
伝送する無線通信において、送信者Sが、情報Isを誤
り検出符号化並びに誤り訂正符号化して符号語Icを得
る手段と、送信者Sが、変調方式選択情報Kr2または
Ks2に基づき無線伝送路Cに適応した変調を符号語I
cに対して行い送信する及び送信停止する手段と、受信
者Rが、受信信号を復調し受信語Irを得る手段と、受
信者Rが、受信信号から伝送路特性の変動を推測し、そ
の情報を送信者に伝送する手段、または、送信者Sが、
受信者Rから送信されてきた伝送路特性の測定用信号を
観測することにより、受信者Rが得るであろう伝送路特
性Cを推測する手段、と、を実施することにより、受信
者の受信情報に含まれる誤り個数を誤り訂正可能範囲
内、盗聴者の受信情報に含まれる誤り個数を誤り訂正可
能範囲外にすることにより、安全な情報の伝送を実現す
ることを特徴とする秘密通信方法である。
【0011】また、請求項3は、符号語Icの送信及び
受信において、送信者Sが、変調方式選択情報Kr2ま
たはKs2に基づき無線伝送路Cに適応した変調を符号
語Icに対して行い送信する手段と、受信者Rが、受信
信号を復調し受信語Irを得る手段と、受信者Rが、受
信信号から伝送路特性の変動を推測し、その情報を送信
者に伝送する手段または、送信者Sが、受信者Rから送
信されてきた伝送路特性の測定用信号を観測することに
より、受信者Rが得るであろう伝送路特性Cを推測する
手段、と、を実施することを特徴とする請求項1記載の
秘密通信方法である。
【0012】また、請求項4は、請求項1又は請求項2
又は請求項3記載の方法により秘密通信を実現する機能
を有す無線通信装置である。
【0013】また、請求項5は、請求項1又は請求項2
又は請求項3記載の方法を用いた鍵共有方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、請求項1記載の方法の実施
の形態について、図1を用いて説明する。先ず、送信者
Sは、盗聴者Tが受信情報を正しく復号できない程度に
多くの誤りが発生するよう、無線伝送路Cと無線伝送路
Ctとを設定する。例えば、送信電力を低く設定するこ
とで、受信者R及び盗聴者Tの受信電力を低くし、誤り
が発生しやすくする。その上で、送信者Sが情報Isを
誤り検出符号化並びに誤り訂正符号化して得た符号語I
cを送信すると、受信者Rは無線伝送路Cの影響により
誤りを含む受信語Irを得る。受信者Rは、受信語Ir
を誤り訂正復号し、さらに、誤り検出符号を用いて誤り
の有無を検査し、誤りが含まれなければ、受信者Rは正
しい情報Izを得ることができる。受信情報Irに誤り
が含まれる場合、受信信号のうち、誤りが含まれている
可能性の高いビットを推測し、低信頼ビット位置情報K
r1を得る。具体的には、受信信号において、受信電力
が低下している部分は誤っている可能性が高いため、そ
の部分を低信頼ビットとみなす。次に、受信者Rは、低
信頼ビット位置情報Kr1を送信者Sに誤りなく送信す
る。送信者Sは、該情報に基づき、情報Isから、低信
頼ビットに関する訂正情報Is1’を生成し、受信者R
に対して送信する。なお、該通信は、誤り伝送路・誤り
なし伝送路のどちらを用いてもよい。受信者Rは受信し
た訂正情報Ir1’に基づき、受信語Irを訂正する。
以降、受信者Rは受信語Irを誤り訂正復号し、さらに
誤りの有無を検査し、もし誤りが含まれれば再度低信頼
ビットについて訂正情報の送信要求と訂正を繰り返す。
【0015】このとき、盗聴者Tは、送受信者間の通信
について盗聴が可能である。先ず、送信者Sが送信する
符号語Icは、無線伝送路Ctの影響を受け、誤りを含
む受信語Itとして得られる。受信語Itは、誤りを多
く含むため、正常に復号することはできない。また、受
信者Rと盗聴者Tの受信場所の相違と、伝送路特性の場
所依存性とにより、受信語Irと同Itの低信頼ビット
位置は異なる。また、盗聴者Tは受信情報Irに含まれ
る低信頼ビットの位置を推測できない。なぜなら、受信
者Rと盗聴者Tが半波長以上離れると、其々の受信信号
の振幅と位相の相互相関は非常に小さくなるからであ
る。ここで、盗聴者Tが、Itに関する低信頼ビット位
置について、送信者Sに訂正情報の送信を要求すると、
盗聴の事実を露呈してしまうため、盗聴者の低信頼ビッ
トに対応する訂正情報を送信者より得ることはできな
い。ただし、盗聴者Tは、受信者Rから行われる訂正情
報送信要求に含まれる低信頼ビット位置情報Kr1と、
対応する訂正情報It1’を得ることが可能である。し
かしながら、盗聴者Tが盗聴可能な以上の情報には、受
信者Rの受信語Irを訂正する情報は必ず含まれている
が、盗聴者Tの受信語Itを訂正する情報が含まれてい
るとは限らない。
【0016】つまり、受信語Irと同Itとの低信頼ビ
ット位置が異なるにも関わらず、送信者Sは、受信語I
rに関する低信頼ビット訂正情報Is1’のみを送信す
るため、受信者Rが効果的に受信語Irに含まれる誤り
を減少させることができる一方、盗聴者Tは受信語It
に含まれる誤りを効果的に減少させることはできない。
結果、受信者Rと盗聴者Tの受信語に含まれる誤り個数
には格差が創出される。該格差により、受信者の誤り個
数が使用する符号の誤り訂正可能範囲内、盗聴者の誤り
個数が誤り訂正可能範囲外となるように設定することに
より、受信者Rには正常に復号可能で盗聴者Tには正常
に復号不可能な秘密通信が実現される。
【0017】次に、請求項2記載の方法の実施の形態に
ついて説明する。この方法では、受信者の伝送路特性に
適応して、送信者が、変調方式を選択する。この際、送
信者が、受信者の伝送路特性を取得する方法として、大
別すると二種類の方式がある。第一は、受信者が得た伝
送路特性に関する情報を、送信者へ伝達する方式であ
り、第二は、受信者から送信されてきた伝送路特性の測
定用信号を、送信者が観測することにより、受信者が得
るであろう伝送路特性を推測する方式である。
【0018】先ず、図2に示されるモデルを用いる方法
を説明する。送信者Sは情報Isに誤り検出符号化並び
に誤り訂正符号化を施し符号語Icを得、さらに、任意
の変調方式によって変調し受信者Rに対して送信する。
送信された信号は、無線伝送路Cの影響を受けて受信さ
れる。受信者Rは、受信信号を復調すると同時に、該信
号から伝送路状況を推測する。例えば、受信信号の電力
が低いならば、伝送路状況は良好でないと推測する。該
推測に基づき、送信者Sまたは受信者Rは、次回の情報
送信に用いられる変調方式の選択情報Kr2を決定す
る。このとき、Kr2またはKr2を決定するために必
要な情報は、受信者Rから送信者Sへ、誤りなく送信さ
れる。以降、送信者Sは変調方式選択情報Kr2に準じ
た変調方式により、変調を行い送信する。受信者Rは、
復調により得た受信語Irに誤り訂正復号を行い、さら
に復号結果に誤りが含まれるかを誤り検出符号を用いて
検証し、誤りが含まれなければ正しい情報Izを得る。
復号結果に誤りが含まれる場合、本形態に基づき以上の
過程を繰り返す。
【0019】次に、図3に示されるモデルを用いる方法
を説明する。送信者Sは受信者Rからの伝送路計測用信
号により伝送路Cの特性を観測し、変調方式選択情報K
s2を決定する。送信者は、情報Isを誤り検出符号化
並びに誤り訂正符号化して得られた符号語Icを、変調
方式選択情報Ks2に基づいた変調方式により変調を施
し、受信者Rに対して送信する。受信者Rは、伝送路C
の影響を受けた受信信号を得、復調を行う。受信者R
は、復調により得た受信語Irに誤り訂正復号を行い、
さらに復号結果に誤りが含まれるかを誤り検出符号を用
いて検証し、誤りが含まれなければ正しい情報Izを得
る。復号結果に誤りが含まれる場合、本形態に基づき以
上の過程を繰り返す。なお、変調方式選択情報Kr2と
同Ks2は、変調方式を決定する情報でありえるほか、
送信者Sの送信停止を決定する情報でありえ、このと
き、送信者Sは情報語Isの変調及び送信を停止する。
【0020】以上二種類の方式の何れかを実施すること
により、送受信者は、誤りが発生しやすい時間帯には、
変調多値数を低下、または、送信停止させ、誤りが発生
しにくい時間帯には、変調多値数を高めることにより、
発生する誤り個数を抑制することができる。なお、この
方法は、適応変調にも用いられる手法である。
【0021】このとき、盗聴者Tは、送受信者間の通信
について盗聴が可能である。先ず、送信者Sが送信した
信号は、無線伝送路Ctの影響を受けて受信される。し
かし、受信信号の変調方式は、送受信者間の伝送路Cの
状況に適応して選択されたものであって、送信者盗聴者
間の伝送路Ctの状況に適応したものではない。つま
り、送信者Sは送受信者間の伝送路Cの状況に適応した
変調を行うにも関わらず、盗聴者Tは伝送路Ctを経た
情報のみを盗聴可能であるため、受信者Rが効果的に誤
り発生を抑制できる一方、盗聴者Tは効果的に誤り発生
を抑制できない。結果、受信語Irと同Itに含まれる
誤り個数には格差が創出される。該格差により、受信者
の誤り個数が使用する符号の誤り訂正可能範囲内、盗聴
者の誤り個数が誤り訂正可能範囲外となるように設定す
ることにより、受信者Rには正常に復号可能で盗聴者T
には正常に復号不可能な秘密通信が実現される。
【0022】次に、請求項3記載の方法の実施の形態に
ついて説明する。請求項1記載の方法の実施により創出
される、受信者Rと盗聴者Tとの受信情報に含まれる低
信頼ビット位置の相違による誤り個数の格差と、請求項
2記載の方法の実施により創出される、受信者Rと盗聴
者Tが望む変調方式の相違による誤り個数の格差との双
方の格差を利用することにより、両者を単独で実施した
場合と比較して、より大きな格差を創出可能である。
【0023】より具体的には、図4に示されるように、
前記請求項1の実施の形態における符号語Icの送信及
び受信において、送信者Sは、変調方式選択情報Kr2
またはKs2に基づき無線伝送路Cに適応した変調を符
号語Icに対して行い、受信者Rは、受信信号を復調し
受信語Irを得る。ここで、情報Kr2とは、受信信号
から伝送路特性の変動を推測し、送信者Sに伝送された
ものであり、また、情報Ks2とは、送信者Sが受信者
Rから送信されてきた伝送路特性の測定用信号を観測す
ることにより、受信者Rが得るであろう伝送路特性Cを
推測して得るものである。
【0024】この形態において、受信者の誤り個数が使
用する符号の誤り訂正可能範囲内、盗聴者の誤り個数が
誤り訂正可能範囲外となるように設定することにより、
受信者Rには正常に復号可能で盗聴者Tには正常に復号
不可能な秘密通信が実現される。
【0025】次に、請求項4記載の装置の実施の形態に
ついて説明する。請求項1又は2又は3記載の方法によ
り秘密通信を実現する機能を有す無線通信装置とは、前
述の請求項1又は2又は3に関する実施の形態における
送信者の各手段を実施する無線通信装置と、請求項1又
は2又は3に関する実施の形態における受信者の各手段
を実施する無線通信装置と、であって、当該装置を用い
ることにより請求項1又は2又は3記載の方法による秘
密通信を容易に実施可能となる。
【0026】最後に、請求項5記載の方法の実施の形態
について説明する。請求項1又は2又は3記載の方法に
よれば、送信者Sは情報Isを安全に受信者Rへ伝送可
能である。このとき、鍵情報Kを情報Isとして用いる
ことにより、送信者Sは鍵情報Kを安全に受信者Rへ配
送可能であって、送信者Sと受信者Rは鍵情報Kを共有
することができる。
【0027】
【実施例】(実施例1:請求項1記載の方法の一実施
例)請求項1記載の方法による秘密通信の一実施例を示
す。通信に用いられる周波数を1.5GHz、通信速度
を12Kbpsとする。また、フレーム長を1023ビ
ットとし、送信者が時速40Kmで移動する。この場
合、フェージングの平均周期は55Hzとなり、1フレ
ームに対しては4.5回程度の受信電力の落ち込みが予
想される。換言すれば、受信者・盗聴者の受信情報に
は、1フレームあたり4〜5箇所にバースト的に誤りが
発生することが予想される。
【0028】送信者が、情報Isを32ビットCRCで
符号化後、BCH(1023,993,3)で符号化し
て送信する(符号長:1023ビット、情報長:993
ビット、誤り訂正能力:3ビット)。このとき、伝送路
Cと伝送路Ctを経た受信情報には誤りが印加される。
受信者は受信情報IrのBCH復号を行った後、CRC
により誤り検査を行うが、受信信号に含まれる誤り個数
が訂正能力である3個以上であった場合、BCH復号処
理において誤復号を行ったことが検出される。
【0029】次に、受信者は受信情報Irから、特に受
信電力が低いビットを、5ビットを限度として選択して
低信頼ビット位置情報Kr1を決定し、送信者に誤りな
く送信する。送信者は、情報Isから、Kr1の位置に
相当するビットのみを抽出して訂正情報Is1’を生成
し、フェージング伝送路を用いて送信を行う。受信者
は、得た訂正情報Ir1’を基に、受信情報Irの各低
信頼ビットを更新する。以降、BCH復号後のCRC検
証により誤りが検出される場合、再度低信頼ビットを決
定し、その訂正情報の送信要求と訂正を繰り返す。この
過程を繰り返すうちに、受信者の誤り個数は3個以下と
なり、正常に復号可能となるが、効果的に誤り個数を減
じられない盗聴者にとって、誤り訂正能力範囲に達する
ことは困難である。
【0030】上記モデルを、計算機シミュレーションに
より検証した。シミュレーションによれば、訂正情報の
送信回数に対する受信者と盗聴者の誤り個数の減少は図
5のような特性となった。同図より、低信頼ビットの訂
正情報の送信により、受信者の誤り個数のみを効果的に
減少できることが示された。また、各SN比における受
信者と盗聴者のフレーム復号成功率のシミュレーション
結果は、図6のようなものとなった。同図によれば、S
N比9〜13dBの範囲において、受信者は容易に復号
成功する一方、盗聴者は復号困難であると言える。換言
すれば、盗聴者が受信者の情報を盗聴するためには、そ
の差である4dB以上高性能な受信機が必要であると言
える。なお、受信者と盗聴者の特性格差は、用いる符号
長等によってさらに拡大可能である。
【0031】(実施例2:請求項2記載の方法の一実施
例)請求項2記載の方法による秘密通信の一実施例を示
す。実施例1と同様の条件において、図3に示されるモ
デルを実施する。より具体的には、送信者は送受信者間
の伝送路を観測し、現在のフェージングの瞬時電力が平
均電力の150%以上の場合にはBPSK変調、150
%未満の場合には情報送信を停止する。このような処理
を実施することにより、見かけ上、受信者は常に誤りが
非常に発生しにくい伝送路を用いて通信を行っているこ
とになる。一方、送信者が情報送信を停止している時間
帯は、盗聴者に誤りが発生しにくい時間帯と同一である
とは限らないから、盗聴者の誤り発生はさほど抑制され
ない。
【0032】上記モデルを、計算機シミュレーションに
より検証した。各SN比における受信者と盗聴者のフレ
ーム復号成功率のシミュレーション結果は、図7のよう
なものとなった。同図によれば、SN比が5〜15dB
の範囲においては、受信者は容易に復号成功する一方、
盗聴者は復号困難であると言える。換言すれば、盗聴者
が受信者の情報を盗聴するためには、その差である10
dB以上高性能な受信装置が必要であると言える。
【0033】(実施例3:請求項5記載の方法を用いた
秘密通信)請求項5記載の方法を用いて、送信者から受
信者へ安全に鍵を配送した場合、さらに暗号技術を組み
合わせることにより可能となる、秘密通信の一例を示
す。先ず、送受信者間の情報伝送のうち、一部を鍵共有
用の伝送に、残りのをデータ通信用の伝送に、同時に用
いる。鍵共有用の伝送においては、請求項5記載の方式
を用いて鍵Kの共有を行う。具体的には、送信者がラン
ダムに鍵Kを生成し、受信者に安全に送信する。送信者
と受信者は其々、鍵Kを種に、長周期乱数列発生アルゴ
リズムにより共通の乱数列Rnを得る。鍵共有用の伝送
では、この過程を繰り返し、周期的に新しい乱数列Rn
を得る。
【0034】データ通信用の伝送においては、鍵共有用
の伝送によって得られた乱数列Rnと送信情報との排他
的論理和をとり、誤りなし伝送路を用いて送信する。受
信者は受信情報と乱数列Rnとの排他的論理和をとるこ
とにより、送信情報を得ることができる。この暗号化方
式は、秘密鍵暗号方式において特にストリーム暗号と呼
ばれ、乱数列Rnが真性乱数の時、解読不能の究極の暗
号となることが証明されている。従来、情報長と同一長
の乱数列Rnを共有(配送)することは困難であるた
め、ストリーム暗号が実用される機会は少なかったが、
本実施例では、本願発明を用いることにより容易なスト
リーム暗号の実施を実現している。
【0035】
【発明の効果】先ず、本願発明による秘密性に関する効
果を説明する。無線通信においては、有線通信と比較し
て、傍受・盗聴が容易であるため、秘密通信技術の重要
性は高い。そのため、従来、秘密鍵暗号方式並びに公開
鍵暗号方式として知られる暗号技術によって情報を暗号
化する方法により、秘密通信を実現してきた。一方、情
報理論に基づく暗号理論によれば、暗号技術による方法
に対して、多くの長所を有す秘密通信が実現可能とされ
る。具体的には、鍵を用いないため、鍵の生成・管理
・配布が不要である点。鍵の盗難・紛失・漏洩が発生
し得ない点。特にクリティカルなセキュリティ系に対
する攻撃として行われることが多い、秘密通信方式の開
発者や装置利用者に対する買収・脅迫行為や、装置解析
行為によって、秘密強度が劣化しない点。自然界の複
雑性を根拠にするため、計算機性能の進歩によって秘密
強度が劣化しない点、等がある。
【0036】しかし、特に無線通信においては、情報理
論に基づく暗号理論を用いて実用的な秘密強度、つま
り、受信者と盗聴者の復号成功率の格差を創出すること
は困難であり、現在、該方法は殆んど実用化されていな
い。換言すれば、従来、前述の多くの長所を享受できる
秘密通信方法は実用されなかった。
【0037】斯くたる状況において考案された本願発明
は、無線通信環境特有の伝送路特性の不規則変動を利用
することにより、情報理論に基づく暗号理論において実
用的な秘密強度を創出する秘密通信を実現し、結果、前
述の多くの長所の恩恵を享受することを可能とするもの
である。
【0038】次に、本願発明の実装性に関する効果を説
明する。本願発明は、無線通信分野で既に広く用いられ
ている適応変調や再送方式に用いられる技術を活用して
実現されているものであって、また、アルゴリズムは比
較的単純であって、現行技術水準によって十分容易に、
かつ、十分安価に実施可能である。特に、小型化・省電
力化により、処理能力等に制限が課せられる携帯端末用
マイクロプロセッサに対しても、大きな演算処理負荷を
与えることはない。
【0039】最後に、上記の進歩性に加え、本願発明の
着眼点・新規性について補足する。本来、適応変調や再
送方式は、盗聴者を含む受信者の誤り率特性を改善する
技術である。しかし、当該技術の新たな活用方法によ
り、秘密通信の実現が可能である事を着想した点が、本
願発明の直接の新規性が帰着するところである。
【0040】また、従来の秘密通信に関する研究のアプ
ローチとは異なり、敢えて移動通信分野と情報セキュリ
ティ分野を一体として捉え、劣悪な伝送路特性を利用す
ることにより秘密通信を実現する本願発明は、移動通信
分野において、極めて特異な存在と言える。つまり、無
線通信の複雑な伝送路特性を克服すべきものとして捕え
ず、その複雑性を、つまり、理想伝送路の成立困難性
を、逆手に利用して前述の進歩性を得ている点に、着想
の新奇性が存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の方法の実施形態を表す概念解説
図である。
【図2】請求項2記載の方法の一実施形態を表す概念解
説図である。
【図3】請求項2記載の方法の一実施形態を表す概念解
説図である。
【図4】請求項3記載の方法の実施形態を表す概念解説
図である。
【図5】実施例1における受信者と盗聴者の誤り数推移
のシミュレーション結果を表すグラフである。
【図6】実施例1における受信者と盗聴者の復号成功率
のシミュレーション結果を表すグラフである。
【図7】実施例2における受信者と盗聴者の復号成功率
のシミュレーション結果を表すグラフである。なお、以
上の本願図面においては、一般に記憶装置を表すブロッ
クを、データの意として用いているが、これらデータ
は、単一または複数の記憶装置に格納されるとは限らな
い。
【符号の説明】
S 送信者 R 受信者 T 盗聴者 C 送信者・受信者間の誤り伝送路 Ct 送信者・盗聴者間の誤り伝送路 Is 秘密情報 Iz 受信者が得る正しい秘密情報 Ic 秘密情報Isを符号化して得られた符号語 Ir Isが伝送路Cを経て受信された受信語 It Isが伝送路Ctを経て受信された受信語 Is1’ 訂正情報 Ir1’ 訂正情報Is1’が伝送路C又は誤りなし伝
送路を経て受信された訂正情報 It1’ 訂正情報Is1’が伝送路Ct又は誤りなし
伝送路を経て受信された訂正情報 Kr1 受信語Irにおける低信頼ビット位置情報 Kr2 受信者の受信情報から決定された変調方式選
択情報 Ks2 送信者が観測した伝送路情報から決定した変
調方式選択情報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J065 AB05 AC02 AD04 AE06 AF02 AG03 AG08 AH04 AH15 5J104 AA01 BA07 5K033 AA08 CB03 DA17 DB09 DB10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル情報Isを伝送する無線通信に
    おいて、送信者Sが、受信者Rと盗聴者Tが受信した情
    報に復号不能な程度に多くの誤りを含むように無線伝送
    路Cと無線伝送路Ctとを設定する手段と、送信者Sが
    情報Isを誤り検出符号化並びに誤り訂正符号化して得
    た符号語Icを送信する手段と、受信者Rが、受信信号
    から受信語Irを得る手段と、受信者Rが、受信語Ir
    を誤り訂正復号後、誤り検出を行う手段と、受信者R
    が、受信語Irから低信頼ビット位置情報Kr1を得る
    手段と、該情報Kr1を送信者Sに誤りなく送信する手
    段と、送信者Sが該情報Kr1に基づいて生成した訂正
    情報Is1’を受信者Rに対して送信する手段と、受信
    者Rが、受信した訂正情報Ir1’に基づき受信語Ir
    を訂正する手段と、を実施することにより、受信者の受
    信情報に含まれる誤り個数を誤り訂正可能範囲内、盗聴
    者の受信情報に含まれる誤り個数を誤り訂正可能範囲外
    にすることにより、安全な情報の伝送を実現することを
    特徴とする秘密通信方法。
  2. 【請求項2】ディジタル情報Isを伝送する無線通信に
    おいて、送信者Sが、情報Isを誤り検出符号化並びに
    誤り訂正符号化して符号語Icを得る手段と、送信者S
    が、変調方式選択情報Kr2またはKs2に基づき無線
    伝送路Cに適応した変調を符号語Icに対して行い送信
    する及び送信停止する手段と、受信者Rが、受信信号を
    復調し受信語Irを得る手段と、受信者Rが、受信信号
    から伝送路特性の変動を推測し、その情報を送信者に伝
    送する手段、または、送信者Sが、受信者Rから送信さ
    れてきた伝送路特性の測定用信号を観測することによ
    り、受信者Rが得るであろう伝送路特性Cを推測する手
    段、と、を実施することにより、受信者の受信情報に含
    まれる誤り個数を誤り訂正可能範囲内、盗聴者の受信情
    報に含まれる誤り個数を誤り訂正可能範囲外にすること
    により、安全な情報の伝送を実現することを特徴とする
    秘密通信方法。
  3. 【請求項3】符号語Icの送信及び受信において、送信
    者Sが、変調方式選択情報Kr2またはKs2に基づき
    無線伝送路Cに適応した変調を符号語Icに対して行い
    送信する手段と、受信者Rが、受信信号を復調し受信語
    Irを得る手段と、受信者Rが、受信信号から伝送路特
    性の変動を推測し、その情報を送信者に伝送する手段ま
    たは、送信者Sが、受信者Rから送信されてきた伝送路
    特性の測定用信号を観測することにより、受信者Rが得
    るであろう伝送路特性Cを推測する手段、と、を実施す
    ることを特徴とする請求項1記載の秘密通信方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2又は請求項3記載の
    方法により秘密通信を実現する機能を有す無線通信装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1又は請求項2又は請求項3記載の
    方法を用いた鍵共有方法。
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