JP2003256218A - 組込み機器におけるプログラム実行方法 - Google Patents

組込み機器におけるプログラム実行方法

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JP2003256218A
JP2003256218A JP2002055151A JP2002055151A JP2003256218A JP 2003256218 A JP2003256218 A JP 2003256218A JP 2002055151 A JP2002055151 A JP 2002055151A JP 2002055151 A JP2002055151 A JP 2002055151A JP 2003256218 A JP2003256218 A JP 2003256218A
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memory
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Nobuo Takamasa
信生 高正
Takahide Todoroki
高秀 等々力
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組込み機器において、特定のメモリ領域を固
定的に使用するプログラムを同時に複数起動することが
できるプログラム実行方法を提供すること。 【解決手段】 組込み機器におけるプログラム実行方法
は、プロセッサ10およびメモリ20を備えた組込み機
器で実行中の第1のプログラムを中断するステップと、
前記第1のプログラムが使用していた前記メモリ20の
特定領域の内容を、前記メモリ20の別の領域にコピー
するステップと、前記メモリ20の前記特定領域を使用
する第2のプログラムを起動するステップとを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組込み機器(Embe
dded device)におけるプログラム実行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パーソナルコンピュータやワ
ークステーションに代表されるコンピュータやコンピュ
ータシステム以外の機器に、ソフトウェアを実行するプ
ロセッサを搭載して情報の処理を行うことが一般的に行
われており、そのような機器は組込み機器(Embedded d
evice)と総称されている。また、そのような機器に搭
載されるシステムは、組込みシステム(Embedded syste
m)と呼称されている。
【0003】上記組込み機器としては、例えば、CDプ
レーヤ・MDプレーヤ・DVDプレーヤ・デジタルカメ
ラ・デジタルテレビ・デジタルビデオ・次世代オーディ
オ機器等のAV機器、電子レンジ・冷蔵庫・炊飯器・洗
濯機等の白物家電、セットトップボックス・ゲーム機・
ホームサーバ等の家庭用ゲートウェイ機器、携帯電話・
PDA(携帯情報端末)・カーナビゲーションシステム
等のモバイル端末を挙げることができる。
【0004】近年、このような組込み機器はネットワー
クを利用すること等を前提として、より高度な処理を行
う情報家電として進化しつつあり、これにより超分散シ
ステムやユビキタスコンピューティング等の概念が実現
されようとしている。しかしながら、組込み機器に搭載
されるプロセッサの処理能力は、コストや安定性の観点
から通常のコンピューターと比べて厳しく限定されてい
るため、組込み機器で高度な処理を実現することは容易
ではない。
【0005】例えば、通常のコンピューターに搭載され
るプロセッサは、メモリ管理を行うMMU(Memory Man
agement Unit)を具備しており、これとUNIX(R)
やWindows(R)といったOS(Operating Syst
em)との組み合わせにより、特定のメモリ領域を固定的
に使用するプログラムであっても、複数同時に起動する
ことが可能になっている。これは、MMUを備えたプロ
セッサやページング機能を有するOSでは、物理的なメ
モリをページまたはセグメントと呼ばれるブロックごと
に分割して管理し、これを論理アドレス空間に割り当て
ることができるためである。
【0006】ところが、組込み機器ではそのようなメモ
リ管理機能を備えていないプロセッサやOSを使用する
場合も多く、そのような組込み機器では特定のメモリ領
域を固定的に使用するプログラムを同時に複数起動する
ことはできず、実行中のプログラムを終了してから次の
プログラムを起動しなければならない。このため、最近
の組込み機器に求められている処理の高度化に対応する
ことができないという不都合が生じている。
【0007】このような不都合が生じる例として、組込
みシステムでJava(R)の実行環境を構築した場合
を挙げることができる。サンマイクロシステムズ社から
提供されたコードに準拠し、Java(R)の実行環境
において慣用されているソフトウェアインタープリタ
は、グローバル変数を多用しているためメモリの特定領
域を固定的に使用する。このため、MMUやページング
機能を有していない組込み機器では複数のインタープリ
タを同時に起動することはできず、先に起動していたJ
ava(R)アプリケーションを終了させなければ次の
Java(R)アプリケーションを起動することはでき
なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであって、組込み機器において、特定
のメモリ領域を固定的に使用するプログラムを同時に複
数起動することができるプログラム実行方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、プロセッサおよびメモリを備えた組込み
機器で実行中の第1のプログラムを中断するステップ
と、前記第1のプログラムが使用していた前記メモリの
特定領域の内容を、前記メモリの別の領域にコピーする
ステップと、前記メモリの前記特定領域を使用する第2
のプログラムを起動するステップとを具備することを特
徴とする組込み機器におけるプログラム実行方法を提供
する。
【0010】このような構成によれば、第1のプログラ
ムの実行を中断した後、第1のプログラムが使用してい
たメモリの特定領域の内容を別の領域にコピーしてか
ら、この特定領域を使用する第2のプログラムを起動す
るので、組込み機器において実行中の第1のプログラム
を終了することなく、第1のプログラムと同じメモリ領
域を使用する第2のプログラムを起動することができ
る。
【0011】本発明においては、上記構成に加えて、前
記第2のプログラムを中断するステップと、前記第2の
プログラムが使用していた前記メモリの特定領域の内容
を、前記メモリのまた別の領域にコピーするステップ
と、前記メモリの前記別の領域の内容を、前記メモリの
前記特定領域にコピーするステップと、前記第1のプロ
グラムの実行を再開するステップとをさらに具備するこ
とが好ましい。
【0012】このように、第1のプログラムを中断して
第2のプログラムを起動した後に第2のプログラムを中
断し、第2のプログラムが使用していたメモリの特定領
域の内容をまた別の領域にコピーしてから、メモリの特
定領域に第1のプログラムが使用していた内容をコピー
した後に第1のプログラムの実行を再開することによっ
て、第2のプログラムを終了することなく、中断してい
た第1のプログラムの実行を中断した箇所から再開する
ことができる。このようにして実行するプログラムを第
1のプログラムに切り替えた後、さらに第2のプログラ
ムに切り替えることも可能である。
【0013】また、上記第1および第2のプログラム
は、同一のプログラムであっても構わない。
【0014】さらに、上記第1および第2のプログラム
を、Java(R)実行環境に用いるソフトウェア・イ
ンタープリタとした場合には、先に起動していたJav
a(R)アプリケーションを終了することなく次のJa
va(R)アプリケーションを起動することができる。
これにより、慣用されているソフトウェア・インタープ
リタを用いてJava(R)実行環境を搭載した組込み
機器において、複数のJava(R)アプリケーション
を同時に起動することが可能となる。
【0015】さらにまた、前記プロセッサとしては、ア
ドレス変換機能を具備していないローエンドのもの、例
えばMMUを備えていないものを好適に用いることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。 〔第1の実施形態〕図1は、本発明の第1の実施形態が
適用される組込みシステム100のブロック図である。
図1に示すように、この組込みシステム100は、演算
手段10、記憶手段20、通信手段30および入力手段
40を具備している。
【0017】このような組込みシステム100は、例え
ば、CDプレーヤ・MDプレーヤ・DVDプレーヤ・デ
ジタルカメラ・デジタルテレビ・デジタルビデオ・次世
代オーディオ機器等のAV機器、電子レンジ・冷蔵庫・
炊飯器・洗濯機等の白物家電、セットトップボックス・
ゲーム機・ホームサーバ等の家庭用ゲートウェイ機器、
携帯電話・PDA(携帯情報端末)・カーナビゲーショ
ンシステム等のモバイル端末といった組込み機器に搭載
される。
【0018】上記演算手段10は、不図示のALU(ar
ithmetic logic unit)、CU(control unit)、各種
レジスタ、バス等を有するCPU(Central Processing
Unit)やMPU(micro processor unit)等のプロセ
ッサである。
【0019】上記記憶手段20は、RAM(random acc
ess memory)21とROM(read only memory)22と
を含んでいる。RAM21は揮発性の記憶素子であり、
上記演算手段10が処理を行う際に変数領域やヒープ領
域等として使用される。一方、ROM22は不揮発性の
記憶素子であり、当該組込みシステム100においてJa
va(R)実行環境をなすインタープリター23、Jav
a(R)実行マネージャ24、クラスライブラリ、その
他Java(R)の実行を補助するファイル、マルチタ
スクOS(Opereting System)および各種機能を担うソ
フトウェアが演算手段10のネイティブコードで格納さ
れている(クラスライブラリ以下のコードについては図
示略)。また、ROM22にはEPROMやフラッシュ
メモリといった書き換え可能なものを使用してもよい
し、さらにスロットを介して着脱可能なメモリーカード
等を備えた構成としてもよい。
【0020】上記インタープリタ22は、演算手段10
で実行することにより所定のJava(R)アプリケー
ションのクラスファイルからバイトコード命令を順次取
り出して逐次的に実行する機能を有している。このよう
なインタープリタ22としては、サン・マイクロシステ
ムズ社から提供されているものや、そのコードに準拠し
たものといった、一般的なJava(R)実行環境で採
用されているものを用いることができる。また、上記J
ava(R)実行マネージャ24は、インタープリタ2
2によるJava(R)アプリケーションの実行を制御
および補助する。また、本実施形態におけるマルチタス
クOSとしては、例えばITRONを挙げることができ
る。このようなマルチタスクOSは、複数のタスクを並
列的に実行する機能を備えている。
【0021】上記通信手段30はインターネットに接続
するための通信インターフェースであり、この通信手段
30を介して組込みシステム100はインターネットに
接続してデータの送受信を行うことができる。また、上
記入力手段40としては、例えば、ボタンキー、カーソ
ルキー等が用いられる。
【0022】次に、以上のように構成された組込みシス
テム100において、2つのJava(R)アプリケー
ションを切り替えて実行する動作について図2および図
3を参照しつつ説明する。図2は本実施形態におけるJ
ava(R)アプリケーションの切替動作を示すフロー
チャートであり、図3はこの切替動作にともない組込み
システム100がRAM21上で行うメモリの運用を示
す説明図であって、図3の右側にはRAM21のメモリ
領域を部分的に示し、図3の左側には組込みシステムが
実行する処理を示している。
【0023】本実施形態におけるJava(R)アプリ
ケーション切替動作の特徴は、先に実行していたJav
a(R)アプリケーションを終了することなく、次のJ
ava(R)アプリケーションを起動することができる
点にある。
【0024】Java(R)言語でソースコードが作成
されたJava(R)アプリケーションは、ベンダー側
で1つ以上のクラスファイルにコンパイルされた上で、
プリインストールの場合には予め記憶手段20のROM
22に格納され、また、プリンストールでない場合には
出荷後にユーザーによりダウンロードされる等して記憶
手段20のRAM21に格納される。これらのクラスフ
ァイルに含まれるバイトコード命令をインタープリタ2
3で順次取り出して逐次的に実行することにより、Ja
va(R)アプリケーションは実行される。ここでは、
まず図2(a)を参照して、WWWブラウザのJava
(R)アプリケーションの実行を中止して、ゲームのJ
ava(R)アプリケーションを起動する場合を示す。
【0025】本切替動作は、予めインタープリタ23を
起動してWWWブラウザのJava(R)アプリケーシ
ョンを実行している状態(以下、WWWブラウザのJa
va(R)アプリケーションを実行することをタスクA
という)より、入力手段40からの入力信号等に応じて
開始される(S101)。ここで、本実施形態において
はインタープリタ23としてサン・マイクロシステムズ
社から提供されたコードに準拠したものを用いており、
このインタープリタ23において多用されているグロー
バル変数はRAM21の特定領域R1に固定的に格納さ
れている。また、インタープリタ23のローカル変数
(内部変数)の値や、メインルーチンもしくはサブルー
チンからの戻りアドレス、演算手段10のレジスタの内
容等は、組込みシステム100に実装されたマルチタス
クOSにより管理され、このタスクAに対応して設けら
れたスタックAに適宜格納されている。このスタックA
の位置は、RAM21のタスク制御情報管理領域R3に
格納されたTCB(Task Control Block)によりポイン
トされており、OSはこのTCBを介してスタックAに
アクセスし、値を出し入れするようになっている。
【0026】S101において切替動作を開始した後、
Java(R)アプリケーション実行マネージャ24が
WWWブラウザのクラスファイルからバイトコード命令
を取り出して実行していたインタープリタ23の処理を
中断させるとともに(S102)、RAM21の特定領
域R1に格納されている内容(インタープリタ23が使
用していたグローバル変数等の値)をRAM21の退避
領域R2にコピーする(S103)。コピー先は予め設
定されたアドレスとしてもよいし、動的にコピー先を決
定するようにしてもよい。
【0027】次いで、OSのタスク制御部において、使
用するTCBを新たなスタック(スタックB)をポイン
トするものに切り替え(S104)、新たにインタープ
リタ23を起動してゲームのJava(R)アプリケー
ションの実行(以下、タスクBという)を開始する(S
105)。このタスクBにおいても、インタープリタ2
3はRAM21の特定領域R1を固定的に使用するの
で、特定領域R1の内容はタスクBで使用されるグロー
バル変数等の値により上書きされる。また、タスクBの
実行に際して使用されるインタープリタ23のローカル
変数等の値は、S104において切り替えられたTCB
によりポイントされたスタックBに格納される。以上の
ようにして切替動作は終了する(S106)。
【0028】以上のような切替動作によれば、特定領域
R1を固定的に使用するインタープリタ23を用いて組
込みシステム100上に構成されたJava(R)実行
環境において、先に実行していたJava(R)アプリ
ケーション(WWWブラウザ)の実行を終了することな
く、次のJava(R)アプリケーション(ゲーム)を
起動することができる。
【0029】その後、さらにWWWブラウザを再開する
場合には、図2(b)に示すように、入力手段40から
の入力信号等により切替動作を再度開始し(S10
7)、Java(R)アプリケーション実行マネージャ
24によりゲームのJava(R)アプリケーションを
実行していたインタープリタ23の処理(タスクB)を
中断させる(S108)とともに、特定領域R1にタス
クAで使用していたグローバル変数などの値を退避領域
R2から書き戻し(S109)、OSのタスク制御部が
使用するTCBをスタックAをポイントするものに戻し
てから(S110)、WWWブラウザのJava(R)
アプリケーションを実行していたインタープリタ23の
処理(タスクA)を再開することにより(S111)、
切替動作は終了する(S112)。
【0030】このような動作によれば、先に実行してい
たWWWブラウザ(タスクA)の中断時における情報
が、後から起動したゲーム(タスクB)の実行時に用い
られた情報と混同したり書き換えられることなく再現さ
れるので、WWWブラウザ(タスクA)を中断したとこ
ろから正しく再開することができる。したがって、先の
Java(R)アプリケーションを終了してから次のJ
ava(R)アプリケーションを起動する場合のよう
に、先のJava(R)アプリケーションに戻るために
は最初から起動し直すしかなく、中断したところまで同
じ操作を繰り返す等の手順を経なければならないという
不都合を回避することができる。
【0031】なお、上記の動作では、タスクAを中断し
てからタスクBを起動し、さらにその後にタスクBを中
断してタスクAを再開する場合について示したが、さら
にまた同様の手順を重ねて行うことによりタスクAおよ
びタスクBの切替を継続して行うことも可能である。こ
のように切替を継続して行うには、一方のタスクを中断
して他方のタスクを再開する際に、中断したタスクで使
用していた特定領域R1の内容を退避領域R2に退避さ
せるとともに、再開するタスクで使用するグローバル変
数等の値を退避領域R2から特定領域R1に復帰させる
ようにすればよい。
【0032】〔第2の実施形態〕次に、本発明の第2の
実施形態を説明する。本実施形態が適用される組込みシ
ステム100は、上記第1の実施形態と略同様の基本構
成を有しているため、詳細な説明は省略する。ただし、
上記第1の実施形態と異なり、本実施形態における組込
みシステム100が実装するOSはシングルタスクOS
である。シングルタスクOSにおいてもローカル変数等
の値はTCBにポイントされるスタックに格納されて管
理されるが、シングルタスクOSはマルチタスクOSの
ように複数のスタックを使い分けてタスクを切り替える
機能を備えていない。よって、本実施形態におけるJa
va(R)アプリケーション実行マネージャ24は、特
定領域R1に保持された情報を退避および復帰させるの
みならず、TCBおよびスタックの内容を退避および復
帰させることにより実質的にタスクの管理を行う。この
点が上記第1の実施形態と異なる点である。
【0033】次に、図4および図5を参照しつつ、本実
施形態においてJava(R)アプリケーションを切り
替えて実行する動作について説明する。図4は本実施形
態におけるJava(R)アプリケーションの切替動作
を示すフローチャートであり、図5はこの切替動作にと
もない組込みシステム100がRAM21上で行うメモ
リの運用を示す説明図であって、図5の右側にはRAM
21のメモリ領域を部分的に示し、図5の左側には組込
みシステムが実行する処理を示している。ここでは、W
WWブラウザのJava(R)アプリケーションの実行
を中止して、ゲームのJava(R)アプリケーション
を起動する場合を示す。
【0034】図5(a)に示すように、この切替動作
は、入力手段40からの入力信号等に応じて開始され
(S201)、Java(R)アプリケーション実行マ
ネージャ24がWWWブラウザを実行していたインター
プリタ23の処理(タスクA)を中断させる(S20
2)。次いで、Java(R)アプリケーション実行マ
ネージャ24は、RAM21の特定領域R1に格納され
ている内容(インタープリタ23が使用していたグロー
バル変数等の値)をRAM21の退避領域R2にコピー
するとともに(S203)、タスクAの実行時に使用し
ていたスタックおよび当該スタックの情報を含んだTC
Bの内容を退避領域R4に退避させる(S204)。こ
の際、演算手段10の構成にもよるが、演算手段10に
設けられたレジスタ等の内容も必要に応じて退避させる
ようにしてもよい。
【0035】次に、新たにインタープリタ23を起動し
てゲームのJava(R)アプリケーションの実行(以
下、タスクBという)を開始する(S205)ことによ
り、Java(R)アプリケーションの切替動作は終了
する。このタスクBにおいて、特定領域R1にはタスク
Bで使用されるグローバル変数等の値が保持され、新た
なTCBでポイントされるスタックにタスクBで使用さ
れるローカル変数等が格納される。
【0036】以上のような切替動作によれば、特定領域
R1を固定的に使用するインタープリタ23を用い、シ
ングルタスクOSを実装した組込みシステム100上に
構成されたJava(R)実行環境において、第1の実
施形態と同様に、先に実行していたJava(R)アプ
リケーション(WWWブラウザ)の実行を終了すること
なく、次のJava(R)アプリケーション(ゲーム)
を起動することができる。
【0037】その後、さらにWWWブラウザを再開する
場合には、図5(b)に示すように、入力手段40から
の入力信号等により切替動作を再度開始し(S20
7)、Java(R)アプリケーション実行マネージャ
24によりゲームのJava(R)アプリケーションを
実行していたインタープリタ23の処理(タスクB)を
中断させる(S208)とともに、特定領域R1にタス
クAで使用していたグローバル変数などの値を退避領域
R2から書き戻し(S209)、退避領域R4に保持さ
れたタスクA中断時のTCBおよびスタックの内容をそ
れぞれタスクA中断時の位置に書き戻す(S210)。
また、演算手段10に設けられたレジスタ等の内容を退
避させている場合には、このS210においてその内容
を復帰させる。次いで、WWWブラウザのJava
(R)アプリケーションを実行していたインタープリタ
23の処理(タスクA)を再開することにより(S21
1)、切替動作は終了する(S212)。
【0038】このような動作によれば、マルチタスクに
対応していないOSを実装した組込みシステム100に
おいても、マルチタスクOSを実装した第1の実施形態
と同様に、一度中断したWWWブラウザ(タスクA)を
正しく再開することができる。
【0039】なお、本発明は、上記実施の形態に限られ
ず種々変更が可能である。例えば、上記実施の形態では
いずれもJava(R)アプリケーションマネージャ2
4により特定領域R1の内容を退避および復帰させてい
るが、別のプログラムモジュールにより退避および復帰
を行うようにしてもよい。また、第2の実施形態では、
Java(R)アプリケーションマネージャ24によ
り、さらにTCBおよび当該TCBがポイントするスタ
ックの退避および復帰を行っているが、これも別のプロ
グラムモジュールにより行うことが可能である。さら
に、本発明においてOSの実装は必須ではない。さらに
また、インタープリタ23の機能は、その一部を演算装
置10上にハードウェア的に構成してもよい。さらにま
た、上記実施の形態では、いずれもJava(R)アプ
リケーションを実行するためのソフトウェア・インター
プリターを複数起動しているが、その他のプログラムを
複数起動する形態としてもよく、例えばJava(R)
以外の言語を実行するためのソフトウェア・インタープ
リタであっても構わない。その他、本発明の本質を損な
わない範囲で、当業者が通常用いる技術的手段による置
換および変形が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のプログラムの実行を中断した後、第1のプログラ
ムが使用していたメモリの特定領域の内容を別の領域に
コピーしてから、この特定領域を使用する第2のプログ
ラムを起動するので、組込み機器において実行中の第1
のプログラムを終了することなく、同じメモリ領域を使
用する第2のプログラムを起動することができ、これに
より組込み機器で同じメモリ領域を使用する第1および
第2のプログラムを同時に起動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における組込みシステム10
0の全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態におけるJava(R)アプリ
ケーションの切替動作を示すフローチャートである。
【図3】図2に示した切替動作における組込みシステム
100の実行する処理と、メモリの運用とを対応させて
示す図面である。
【図4】第2の実施形態におけるJava(R)アプリ
ケーションの切替動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示した切替動作における組込みシステム
100の実行する処理と、メモリの運用とを対応させて
示す図面である。
【符号の説明】
10 演算手段 20 記憶手段 21 RAM 22 ROM 23 インタープリタ 24 Java(R)アプリケーション実行マネージャ 30 通信手段 40 入力手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセッサおよびメモリを備えた組込み
    機器で実行中の第1のプログラムを中断するステップ
    と、 前記第1のプログラムが使用していた前記メモリの特定
    領域の内容を、前記メモリの別の領域にコピーするステ
    ップと、 前記メモリの前記特定領域を使用する第2のプログラム
    を起動するステップとを具備することを特徴とする組込
    み機器におけるプログラム実行方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のプログラムを中断するステッ
    プと、 前記第2のプログラムが使用していた前記メモリの特定
    領域の内容を、前記メモリのまた別の領域にコピーする
    ステップと、 前記メモリの前記別の領域の内容を、前記メモリの前記
    特定領域にコピーするステップと、 前記第1のプログラムの実行を再開するステップとをさ
    らに具備することを特徴とする請求項1に記載の組込み
    機器におけるプログラム実行方法。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のプログラムは、同
    一のプログラムであることを特徴とする請求項1または
    2に記載の組込み機器におけるプログラム実行方法。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2のプログラムは、中
    間コードを逐次的に解釈して実行するインタープリタで
    あることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか
    1項に記載の組込み機器におけるプログラム実行方法。
  5. 【請求項5】 前記プロセッサは、アドレス変換機能を
    具備しないことを特徴とする組込み機器におけるプログ
    ラム実行方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102131120A (zh) * 2011-01-27 2011-07-20 广东九联科技股份有限公司 一种机顶盒启动方法及其系统

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