JP2003251527A - 曲歯傘歯車の歯形成形装置と歯形成形方法 - Google Patents

曲歯傘歯車の歯形成形装置と歯形成形方法

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JP2003251527A
JP2003251527A JP2002051550A JP2002051550A JP2003251527A JP 2003251527 A JP2003251527 A JP 2003251527A JP 2002051550 A JP2002051550 A JP 2002051550A JP 2002051550 A JP2002051550 A JP 2002051550A JP 2003251527 A JP2003251527 A JP 2003251527A
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blade
tooth
cutter
cutting
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JP2002051550A
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Shigekazu Matsui
繁和 松井
Mikio Tsuzuki
幹夫 都築
Yukihiko Kobayashi
之彦 小林
Toshishige Ito
利成 伊藤
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安い加工コストで歯形側端部を面取りするこ
とができる歯形成形装置と歯形成形方法を提供する。 【解決手段】 曲歯傘歯車の歯形成形装置は、複数のブ
レードが周上に配置されたカッター24と、カッター2
4を周方向に回転させる回転手段と、カッターを回転軸
に沿って進退させる進退手段56とを備えている。そし
て、その進退手段56は、ブレードが歯形側面を切削し
始める前にカッター24をワーク側に前進させ、切削し
始めた直後に所定の歯形側面切削位置に後退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、曲歯傘歯車の歯
形成形装置と歯形成形方法に関するものである。特に、
歯形の側端部を面取りする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 自動車のディファレンシャルギア等に
用いられる曲歯傘歯車(以下、傘歯車と略す)が知られ
ている。図8は、大径の傘歯車72と小径の傘歯車74
が噛合わされた状態を示している。このような傘歯車の
成形に際しては、荒加工でほぼ傘歯車形状に成形された
ワークに対して、さらに仕上加工が施される。仕上加工
は、切削工程、焼入工程、ラッピング工程の順に行われ
る。切削工程では、円盤状のヘッドの外周部にブレード
が複数配置されているカッターを用いる。カッターが周
方向に回転すると、ブレードが薄皮を削ぐように歯形側
面を切削する。この様子が図9に示されている。図9
は、ブレード86がワーク82の歯溝83に入り込み、
歯形84の凸側の歯形側面84aの切削を終えた様子を
示している。ブレード86に続いてブレード87が歯溝
83に入り込み、歯形85の凹側の歯形側面85aを切
削する。すなわち、ブレード86、87が向かい合って
いる歯形側面84a、85aを切削する。ブレード8
6、87が歯形側面84a、85aを切削すると、別の
ブレードが歯形側面84a、85aをさらに切削する。
このようにして複数のブレードが歯形側面を次第に切削
し、切削工程は終了する。
【0003】切削工程に続いて焼入工程が施され、仕上
加工の最終工程としてラッピング工程が行われる。ラッ
ピング工程では、図8に示されているように噛合わされ
た状態の傘歯車にコンパウンドを塗布し、その状態で回
転させる。コンパウンドを塗布した状態で傘歯車を回転
させると、歯形側面(当たり面)は、その組合わせの傘
歯車で最適な形状に研磨され、広い面で滑らかに接触す
るようになる。
【0004】ラッピング工程においては、研磨が行われ
る過程で歯形側面どうしが局部的に接触することがあ
る。例えば、図10に示されているように、歯形92の
歯形側面92aが相手側の歯形側面と部分99で局部的
に接触すると、歯形側面92aは矢印93方向に変形す
る。歯形側面92aが矢印93方向に変形すると、歯形
側端部92bが噛合わされている相手側の傘歯車の歯形
と干渉する(この現象を、以下ラッピング干渉と言
う)。ラッピング干渉が発生すると、相手側の傘歯車に
傷がついて破損してしまったり、破損しないまでも回転
時に騒音が発生したりする。
【0005】ラッピング干渉を防止する技術の一例が、
特表平5−504512号公報に記載されている。この
技術は、ブレードに面取部を設け、歯溝にブレードが入
り込んで歯形側面を切削する際に、切削される歯形に向
かい合った歯形側端部をブレードの面取部が面取りす
る。歯形側端部が面取りされると、ラッピング干渉が防
止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 上述した特表平5―
504512号公報に記載の技術は、ブレードの面取部
と歯形側端部との位置関係の調整が難しく、トライアン
ドエラーでブレード面取部を研削しなければならない。
このようなトライアンドエラーによるブレード面取部の
研削は、ブレード面取部が摩耗する毎に行わなければな
らないので、歯形成形の加工時間が長くなり、加工コス
トの増大を招いていた。
【0007】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、安い加工コストで歯形側端部を面取
りすることができる歯形成形装置と歯形成形方法を提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用と効果】 請求
項1に記載の曲歯傘歯車の歯形成形装置は、複数のブレ
ードが周上に配置されたカッターと、カッターを周方向
に回転させる回転手段と、カッターを回転軸に沿って進
退させる進退手段とを備えている。そして、その進退手
段は、ブレードが歯形側面を切削し始める前にカッター
をワーク側に前進させ、切削し始めた直後に所定の歯形
側面切削位置に後退させる。このように歯形成形装置を
構成することにより、ワーク側に前進したカッターのブ
レードによって歯形側端部を面取りすることができる。
このようにして行われる歯形側端部の面取りは、ブレー
ドに面取部を設け、トライアンドエラーでブレード面取
部を研削することを要さない。従って、上記の歯形成形
装置によれば、安いコストで歯形側端部を面取りするこ
とができる。
【0009】 請求項1に記載の歯形成形装置におい
て、進退手段は、凸側の歯形側面切削用ブレードが小径
側の歯形側面を切削し始める前にカッターをワーク側に
前進させることが好ましい(請求項2)。このように構
成することにより、凸側の歯形側面の小径側端部を面取
りすることができる。
【0010】 請求項1または2に記載の歯形成形装置
において、回転手段と進退手段がカムで連携されている
ことが好ましい(請求項3)。このように構成すること
により、カムによってカッターの回転と進退を連携させ
ることができる。
【0011】請求項4に記載の曲歯傘歯車の歯形成形方
法は、ブレードを歯形側面に沿って回転させることによ
ってワークの歯形側面を切削して曲歯傘歯車の歯形を成
形するにあたって、ブレードがワークを切削するのに先
立ってブレードをワーク側に接近させることによって歯
形側面端部を深く切削し、切削開始直後に所定の歯形側
面切削位置に後退させることによって端部以外を所望の
歯形側面に成形する。このような歯形成形方法によれ
ば、ワーク側に接近したカッターのブレードによって歯
形側端部を面取りすることができる。このようにして行
われる歯形側端部の面取りは、ブレードに面取部を設
け、トライアンドエラーでブレード面取部を研削するこ
とを要さない。従って、上記の歯形成形方法は、安いコ
ストで歯形側端部を面取りすることができる。
【0012】請求項4に記載の歯形成形方法において、
ブレードが歯形小径側を切削するのに先立ってブレード
をワーク側に接近させることによって凸側の歯形側面の
小径側端部を深く切削することが好ましい(請求項
5)。このような歯形成形方法によれば、凸側の歯形側
面の小径側端部を面取りすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態に係る歯形
成形装置と歯形成形方法について、図面を参照しながら
説明する。本実施形態の歯形成形装置10は、曲歯傘歯
車の一種であるハイポイド歯車を成形する。図1に示さ
れているように、歯形成形装置10は、基台12、基台
12上に装着されているワーク台14と主軸台16等か
ら構成されている。ワーク台14には、ワーク軸18が
設けられている。ワーク軸18には、ワーク17が着脱
可能に装着される。主軸台16は、主軸台本体16a、
テーブル21、主軸サポート22から構成されている。
テーブル21は、矢印23で示されているように、主軸
台本体16aに対して前後進可能とされている。主軸サ
ポート22は、矢印13で示されているように、テーブ
ル21に対して首を振るように回動可能とされている。
主軸サポート22内には主軸35を回転および進退させ
る主軸駆動機構15が組み込まれている(図1では、主
軸35、主軸駆動機構15の図示を省略している)。主
軸35には、カッター24が着脱可能に装着されてい
る。このように構成されているので、カッター24は、
ワーク17に対する位置を調整することができる。
【0014】図2に示されているように、カッター24
は、円盤状のヘッド25と、ヘッド25の外周部に取付
けられている、1番〜8番ブレード(26〜33)の8
枚のブレードから構成されている。このブレードの内、
1番ブレード26、3番ブレード28、5番ブレード3
0、7番ブレード32は、凸側の歯形側面を切削する内
側ブレードであり、2番ブレード27、4番ブレード2
9、6番ブレード31、8番ブレード33は、凹側の歯
形側面を切削する外側ブレードである。内側ブレード
(26、28、30、32)は、1番ブレード26〜7
番ブレード32の順に次第に内径側に位置するように配
置されている。外側ブレード(27、29、31、3
3)は、2番ブレード27〜8番ブレード33の順に次
第に外形側の位置するように配置されている。1番ブレ
ード26と8番ブレード33との間は、他のブレード間
よりも間隔が大きい欠刃部34とされている。ブレード
の配置は、欠歯部34に2枚のブレードが仮想的に設け
られて計10枚のブレードが存在し、これらのブレード
が周方向に均等に配置されているとして設定されてい
る。従って、ブレード配置の周方向角度(以下、ブレー
ド配置角度と言う)は、36度である(360度÷10
=36)。
【0015】カッター24を進退させる主軸駆動機構1
5について説明する。図3に示されているように、主軸
駆動機構15は、ハウジング55、リードカム56、フ
ォローアーム57、主軸35等から構成されている。ハ
ウジング55には、その内部にサポート91がボルト9
2を介して固定されている。リードカム56は、シャフ
ト36を介してサポート91に回転可能に装着されてい
る。リードカム56の外周の一部には、外方に突出した
突出部56aが形成されている。リードカム56は、図
示しないカム駆動機構に駆動されて回転する。なお、図
3に示されているリードカム56の突出部56aは、図
示の明瞭化のために、誇張して図示している。フォロー
アーム57の一端57aは、ピン39を介してサポート
91に回動可能に装着されている。フォローアーム57
の他端57bには、ローラ37がピン38を介して回転
可能に装着されている。ローラ37はリードカム56の
外周面に接触している。フォローアーム57には、アー
ム側シュー41が固定されている。
【0016】フォローアーム57に対向して配置されて
いる可動ブロック44は、円筒状のピストン45を介し
てハウジング55に対してスライド可能に装着されてい
る。ピストン45の両端45aには高圧の油が封入され
ている。このため、ピストン45は、フォローアーム5
7側に付勢されている。可動ブロック44には、ブロッ
ク側シュー43が固定されている。ブロック側シュー4
3とアーム側シュー41との間に、球状のボール42が
介装されている。主軸35は、可動ブロック44に装着
されている2つのベアリング46と、ハウジング55に
形成されている2つの滑り軸受け47、48によって回
転可能に支持されている。主軸35には、外周部に歯形
49aが形成されているドライブギア49が固定されて
いる。ドライブギア49は、図示しない回転駆動機構の
ギアと噛合わされている。主軸35の先端には、カッタ
ー24が装着されている。主軸35を回転させる回転駆
動機構とリードカム56を回転させるカム駆動機構は連
動されており、主軸35が1回転する間にリードカム5
6は5回転する。
【0017】以上説明したように主軸駆動機構15が構
成されているので、回転駆動機構がドライブギア49を
回転させると、主軸35とともにカッター24も回転す
る。また、主軸35と連動してリードカム56も回転す
る。リードカム56が回転して、その突出部56aにフ
ォローアーム57のローラ37が乗り上げると、フォロ
ーアーム57はピン39回りに主軸35方向に回動す
る。ローラ37がリードカム56の突出部56a以外の
円周面に接触している状態では、フォローアーム57
は、主軸35とは反対方向に回動して安定する。すなわ
ち、リードカム56が回転すると、フォローアーム57
は主軸32方向とその反対方向に回動を繰り返す。フォ
ローアーム57が回動を繰り返すと、これにともなって
アーム側シュー41、ボール42、ブロック側シュー4
3を介して可動ブロック44が軸方向に進退する。可動
ブロック44が進退すると、主軸35も進退する。
【0018】図4に示されているように、カッター24
が回転すると、1番〜8番ブレード(26〜33)が順
に歯溝52に入り込み、歯形51と歯形53の側面を薄
皮を削ぐように徐々に切削して所望の歯形形状に成形す
る。図4は、7番ブレード32が歯形51の凸側の歯形
側面を切削し、歯溝52から抜け出すところを図示して
いる。7番ブレード32に続いて8番ブレード33が歯
溝52に入り込み、歯形53の凹側の歯形側面を切削す
る。8番ブレード33が歯溝52から抜け出し、欠歯部
34が歯溝52に配置されると、ワーク17が歯形1ピ
ッチ分回転する(歯形を割り出す)。そして、新たに割
り出された歯形に対して1番〜8番ブレード(26〜3
3)が切削を行う。
【0019】リードカム56のカムプロファイルと、カ
ッター24の進退量について、図5を参照しながら説明
する。図5の横軸はリードカム56のカム角度(円周方
向角度)、縦軸はリードカム56のカム角度に対応した
カッター24の軸方向位置を示している。図5から明ら
かなように、カム角度80度でカッター24の進みが開
始され、カム角度95度で0.5mm進み、その後に退
いてカム角度130度で元の位置に戻る。上述したよう
に、ブレード配置角度は36度である。また、主軸35
が1回転する間にリードカム56は5回転する。このた
め、リードカム56が1回転する間にカッター24は7
2度回転する(360÷5=72)。従って、リードカ
ム56が1回転する間に、カッター24はブレード2枚
分回転する。よって、図5に示されているようなカムプ
ロファイルのリードカム56を用いると、2枚分のブレ
ードが回転方向に進行する間に、カッター24は1回進
退する。
【0020】以上説明したようにして、リードカム56
はカッター24を進退させる。従って、ブレードが歯溝
52に入り込んで歯形の切削が開始されるときに、カッ
ター24が前進しているようにリードカム56とカッタ
ー24の回転位置関係を調整することにより、歯形側端
部を面取りすることができる。図5に示されているよう
に、1番ブレード26が歯形51の切削を開始するとき
にカッター24が前進していると、1番ブレード26に
よって歯形51の凸側の小径側の歯形側端部51aが面
取りされる。1番ブレード26は、後退してから歯形側
面を面取りする。1番ブレード26に続く2番ブレード
27は歯形側端部51aを面取りせず、3番ブレード2
8が前進して歯形51の歯形側端部51aを面取りす
る。そして、5番ブレード30と7番ブレード32がさ
らに歯形側端部51aを面取りする。歯形側端部51a
が面取りされると、ラッピング干渉の発生が防止され
る。なお、ブレードによる面取りは、ブレードが最も前
進した位置から開始されなくてもよい。ブレードが前進
した位置で切削が開始されれば、歯形端部は面取りされ
る。リードカム56の突出部56aの突出高さを調整す
ることにより、カッター24の進退量を変化させること
ができる。
【0021】カッター24が進退することによって行わ
れる歯形側端部の面取りについて、詳細に説明する。図
6は、歯形62に対してブレード63が矢印68で示す
方向に進退する様子を図示している。実線で示されてい
るのが、歯形62に対してブレード63が歯形側面64
を切削する位置に後退した状態、1点鎖線で示されてい
るのが、ブレード63が前進した状態を示している。回
転するブレード63が歯形62の切削を開始するとき
に、ブレード63が歯形62に対して前進していると、
ブレード63の切削部63aは、歯形62の歯形側面6
4側に寸法E入り込む。ブレード63が歯形側面64側
に寸法E入り込むと、その分だけ歯形62の歯形側端部
が面取りされる。歯形62の歯形側端部を面取りしてか
ら、ブレード63は後退し、歯形62の側面64を切削
する。なお、本実施形態の歯形成形装置10は、凸側の
小径側の歯形側端部を面取りするが、カッターの進退す
るタイミングを調整したり、カッターの回転方向を逆に
することにより、凹側の歯形側端部を面取りしたり、大
径側の歯形側端部を面取りすることもできる。
【0022】図7は、歯形71の歯形側端部に面取り7
2が施された状態を示している。なお、図7に示されて
いる面取り72は、明瞭化を目的として誇張して図示し
てあり、実際に施される面取りは、注視するか、指先で
触れないと判別できない程度のものである。
【0023】なお、上述した歯形成形装置10は、カッ
ター24の回転と進退とを同期させることにより歯形側
端部51aを面取りすることができる。このため、ブレ
ードに面取部を設け、トライアンドエラーでブレード面
取部を研削することを要さない。従って、上記の歯形成
形装置10によれば、安いコストで歯形側端部51aを
面取りすることができる。
【0024】なお、歯形成形装置10のように、カッタ
ー24が回転しながら歯形側面を切削する歯形成形は、
フォーメイト歯形成形と呼ばれている。これに対して、
カッターが回転とともに回転軸方向に進退しながら歯形
側面を切削する歯形成形も知られており、ヘリックスフ
ォーム歯形成形と呼ばれている。ヘリックスフォーム歯
形成形によるカッターの進退量は、上述した歯形成形装
置10のカッター進退量(0.5mm)よりも格段に大
きい。ヘリックスフォーム歯形成形は、カッターが進退
するので、その過程で歯形側端部が面取りされる。ヘリ
ックスフォーム歯形成形は、歯溝に同時に入り込むブレ
ードの数は1枚でなければならないという制約がある。
この制約は、ヘリックスフォーム歯形成形はカッターの
進退量が大きいので、複数のブレードが同時に歯溝に入
り込むと、所望の歯形成形を行うことができないことか
ら設けられている。
【0025】歯形成形装置10は、歯形側面を切削して
いるときにはカッター24が進退しない。このため、ヘ
リックス歯形成形の場合とは異なり、複数のブレードを
同時に歯溝に入り込ませることが許容される。複数のブ
レードを同時に歯溝に入り込ませることが許容される
と、ブレードとブレードの間隔を小さくして、周上に配
置されているブレードの径を小さくすることができる。
周上に配置されているブレードの径を小さくすることが
できると、曲率が小さな歯形を成形することができる。
歯形の曲率を小さくすると、歯形の強度を高くすること
ができる。
【0026】以上、本発明の具体例を詳細に説明した
が、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定する
ものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上
に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれ
る。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、
単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性
を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わ
せに限定されるものではない。また、本明細書または図
面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであ
り、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的
有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る歯形成形装置の斜視
図。
【図2】本発明の実施形態に係るカッターの斜視図。
【図3】本発明の実施形態に係る主軸駆動機構の断面
図。
【図4】本発明の実施形態に係るカッターがワークを成
形している状態を示す平面図。
【図5】本発明の実施形態に係るリードカムのカム角度
とカッター位置の関係を示すグラフ。
【図6】本発明の実施形態に係るブレードが歯形側端部
を面取りする様子の説明図。
【図7】本発明の実施形態に係る歯形側端部に面取りが
施された状態を示す斜視図。
【図8】大径と小径の曲歯傘歯車が噛み合った状態を示
す斜視図。
【図9】従来の技術に係るブレードがワークを成形して
いる状態を示す平面図。
【図10】従来の技術に係る歯形が変形する様子の説明
図。
【符号の説明】
10:歯形成形装置 12:基台 13:主軸サポートの回転方向を示す矢印 14:ワーク台 15:主軸駆動機構 16:主軸台 18:ワーク軸 21:テーブル 22:主軸サポート 23:テーブルの前後進方向を示す矢印 24:カッター 25:ヘッド 26:1番ブレード 27:2番ブレード 28:3番ブレード 29:4番ブレード 30:5番ブレード 31:6番ブレード 32:7番ブレード 33:8番ブレード 34:欠刃部 35:主軸 37:ローラ 38:ピン 39:ピン 41:アーム側シュー 42:ボール 43:ブロック側シュー 44:可動ブロック 45:ピストン 46:ベアリング 47、48:滑り軸受け 49:ドライブギア、49a:歯形 51:歯形、51a:歯形側端部 52:歯溝 53:歯形 55:ハウジング 56:リードカム、56a:突出部 57:フォローアーム、57a:一端、57b:他端 91:サポート 92:ボルト 93:歯形側面の変形方向を示す矢印 99:接触部分
フロントページの続き (72)発明者 小林 之彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 利成 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3C025 DD04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブレードが周上に配置されたカッ
    ターと、カッターを周方向に回転させる回転手段と、カ
    ッターを回転軸に沿って進退させる進退手段とを備えて
    おり、 その進退手段は、ブレードが歯形側面を切削し始める前
    にカッターをワーク側に前進させ、切削し始めた直後に
    所定の歯形側面切削位置に後退させることを特徴とする
    曲歯傘歯車の歯形成形装置。
  2. 【請求項2】 進退手段は、凸側の歯形側面切削用ブレ
    ードが小径側の歯形側面を切削し始める前にカッターを
    ワーク側に前進させることを特徴とする請求項1の歯形
    成形装置。
  3. 【請求項3】 回転手段と進退手段がカムで連携されて
    いることを特徴とする請求項1または2の歯形成形装
    置。
  4. 【請求項4】 ブレードを歯形側面に沿って回転させる
    ことによってワークの歯形側面を切削して曲歯傘歯車の
    歯形を成形するにあたって、ブレードがワークを切削す
    るのに先立ってブレードをワーク側に接近させることに
    よって歯形側面端部を深く切削し、切削開始直後に所定
    の歯形側面切削位置に後退させることによって端部以外
    を所望の歯形側面に成形することを特徴とする曲歯傘歯
    車の歯形成形方法。
  5. 【請求項5】 ブレードが歯形小径側を切削するのに先
    立ってブレードをワーク側に接近させることによって凸
    側の歯形側面の小径側端部を深く切削することを特徴と
    する請求項4の歯形成形方法。
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