JP2003248753A - 電子情報システムを用いた議決権行使意思決定支援システム - Google Patents

電子情報システムを用いた議決権行使意思決定支援システム

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JP2003248753A
JP2003248753A JP2002046548A JP2002046548A JP2003248753A JP 2003248753 A JP2003248753 A JP 2003248753A JP 2002046548 A JP2002046548 A JP 2002046548A JP 2002046548 A JP2002046548 A JP 2002046548A JP 2003248753 A JP2003248753 A JP 2003248753A
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shareholder
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JP2002046548A
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Hideaki Matsuyama
英明 松山
Takaya Seki
孝哉 関
Metchell Taylor John
ジョン・メッチェル・テーラー
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Original Assignee
Japan Investor Relations and Investor Support Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】外国に居住する実質株主、株式発行会社、リサ
ーチセンターやカストディアンのいずれにも利点がある
電子情報システムを用いた議決権行使意思決定支援シス
テムを提供する。 【解決手段】株式発行会社10と、証券代行部20と、
国内常任代理人1と、事業主体40とが国内に居住して
おり、リサーチセンター50と、グローバル・カストデ
ィアン2と、実質株主30とが外国に居住している場合
の株主総会における議決権行使決定において、株式発行
会社と、証券代行部と、事業主体と、リサーチセンター
と、実質株主とが相互に電子情報システムに接続されて
おり、証券代行部から実質株主に電子情報システムを介
して株主招集通知に関する情報を送信し、実質株主から
株式発行会社の株主総会における自己の議決権行使の内
容を実質株主から電子情報システムを介して確認し得る
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、国内企業の株主総
会への外国居住株主の議決権行使に当り、インターネッ
ト等の電子情報システムを用いて、外国に居住する機関
投資家等の実質株主に対して議決権行使に有用な情報を
提供すると共に、実質株主は議決権行使の結果等を確認
し得るようにした電子情報システムを用いた議決権行使
意思決定支援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】株式を発行している株式発行会社は定期
的に株主総会を開催しなければならず、そのために膨大
な数の株主に株主総会招集通知を送付し、株主は株主総
会招集通知の内容を検討して議決権を行使することにな
る。このような株主総会の通知や総会開催等を行う事業
主体として、証券代行業務がある。
【0003】証券代行業務は、株式を発行する会社(株
式発行会社)に代わり、株式名義書換代理人として株式
発行会社の株式に関する事務(株式事務)を処理する業
務である。株式事務は株式発行会社が自己の存立基盤で
ある株主、株式等を管理するために必要であるが、株式
会社の規模が拡大するにつれて株式が公開され、極めて
多数の株主に所有されるようになるに従って、会社の株
式事務は膨大な量になり、事務負担が大きくなってく
る。そこで、会社としては、会社の営業とは直接的に関
係のないかかる株式事務を、信用のある外部の機関(代
行機関)に委託することができれば、より効率的な経営
が可能となる。このような観点から証券代行業務が行わ
れている。
【0004】ここにおいて、日本企業への外国人株主
(外国に居住する株主)による議決権行使には、議決権
行使までの日程面の制約や、株主総会招集通知の英訳の
必要性などに起因する情報不足が問題となっている。つ
まり、外国に居住する外国人株主には必ずしも正確な情
報が伝えられておらず、株主も議決権行使の意思決定を
迷うことが通常となっている。
【0005】図9は、外国(本例では米国)に居住する
投資家に対する株主総会招集通知と、日本企業に対して
投資家が議決権を行使する場合の一般的な業務フローを
示しており、破線左側が日本であり、破線右側が米国を
示している。株式発行会社100は信託銀行の証券代行
部(若しくは代行業務専業会社)(以下、単に「証券代
行部」とする)101に株式に関する業務遂行の委託を
行い、委託された証券代行部101は株式発行会社10
0から株主総会の約数週間前に株主総会開催の通知を郵
便等で受け(ステップS100)、その内容を国内常任
代理人(ローカル・カストディアンと称され、法令で設
置が義務付けられている)102に郵便等で通知する
(ステップS101)。国内常任代理人102は株主総
会の招集通知の概要を英語に翻訳すると共に、その英文
の要約招集通知を米国居住のグローバル・カストディア
ン110に対して郵便等で通知する(ステップS10
2)。グローバル・カストディアン110は更に、投資
家(機関投資家、投資顧問会社、年金基金、年金基金・
投資信託等で、以下では「実質株主」とする)111に
郵便等で通知する(ステップS103)。また、証券代
行部101は、米国のリサーチセンターとしてのIRRC1
12に対して英文の要約招集通知や日本文の招集通知を
郵便等で送付する(ステップS104)。IRRC112は
受取った書類や自己の情報等から、株主総会に必要と思
われるアナリストレポートを作成して実質株主111に
通知する(ステップS105)。
【0006】実質株主111は、グローバル・カストデ
ィアン110からの情報やIRRC112からのアナリスト
レポートを参照し、株主総会での議決権の検討を行う。
実質株主111の議決権行使は、先ずグローバル・カス
トディアン110に対して郵便で行い(ステップS11
0)、グローバル・カストディアン110がその内容を
日本の国内常任代理人102に郵便等で通知し(ステッ
プS111)、国内常任代理人102は証券代行部10
1を通して株主総会で議決権行使を行う(ステップS1
12、S113)。その際、証券代行部101は議案毎
の賛否に従って集計、整理を行い、その結果を株式発行
会社100に通知する。
【0007】なお、IRRC(Investor Responsibility Res
earch Center, Inc.)は1972年に米国ワシントンD.C.に
おいて有力機関投資家によって設立された非営利法人
が、事業活動の発展を目指した会社形態として2001年1
月に持ち株会社化されたものである。IRRCはSEC(米国証
券取引委員会)に投資顧問として登録されているリサー
チセンターとしてコーポレート・ガバナンス研究分野の
草分けとして活躍してきており、投資顧問会社、年金基
金、企業、金融機関、教育機関、大学、法律事務所、監
査法人など約500団体に上るスポンサーからの会費を
運営資金として、会員各機関の代表からなる運営委員会
によって運営されてきた。IRRCは株式会社化されたが、
基本理念である客観的・中立的立場からの情報分析・提
供を旗印に、機関投資家と投資先企業との信頼関係作り
やコミュニケーションの場を築くための研究・コンサル
ティング活動に変化はない。IRRCが提供する情報には、
世界の上場企業の組織やインセンティブ体系の分析、株
主総会招集通知内容の分析や世界の主要機関投資家の議
決権行使動向の分析などがある。
【0008】株主総会の招集通知や実質株主の議決権行
使の場において、IRRCは大きな役割を担っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の方
式では、株主総会の招集通知及びこれに対する実質株主
の議決権行使は全てペーパーベースのオフラインで実施
されており、株主総会通知の速度が遅く、しかも情報と
して充分なものではない。そして、外国人機関投資家等
の実質株主、株式発行会社、機関投資家へ議案分析情報
等を提供する専門のリサーチセンターやカストディアン
それぞれに次のような問題がある。
【0010】先ず外国に居住する実質株主にとっての問
題は、下記の通りである。
【0011】日本企業に投資している米国をはじめとす
る外国に居住する実質株主は、株主総会の議案を検討す
る充分な情報を得ておらず、議決権行使のための議案検
討時間が不足しており、検討内容が不充分であるという
不満がある。また、日本の株式公開企業の殆どが3月決
算のため6月に株主総会が集中し、個別企業の議案に対
する意思決定を短時間に求められるという問題がある。
その上、常任代理人経由グローバル・カストディアン経
由の情報は議案内容が単なる議案項目の列挙にしか過ぎ
ず、実質株主の意思決定に不十分である。大半の企業
(株式発行会社)は、株主総会開催日の2週間位前にな
って初めて招集通知を発送するため、海外の実質株主に
その情報が届けられるまでに早くても数日、遅い場合は
1週間程度もかかるため、議決権行使の意思決定が充分
にできない状況にある。更に、最近招集通知の英訳版を
作成する企業も増えているが、単なる英文化だけでは逆
に膨大な情報量となってしまい、情報過多となる問題が
ある。つまり、効率的な意思決定をする上で、全体を正
確に分かり易く要約した内容の情報(アナリストレポー
トや企業の責任において作成される議案のサマリレポー
ト)を実質株主が求めている。また、米国の機関投資家
が個別企業の個別議案に関して、ガイドラインや理事会
での意思決定された投票内容が、日本の企業側に正確に
伝えられているかを検証する仕組みが不十分であり、受
託者責任を果たしたかどうか確認できないケースも発生
している。例えば議決権行使を行ったにも拘わらず、株
主総会にその意思表示が間に合わなかった原因を特定し
たいが、カストディアン制度や常任代理人制度の障壁が
あり、十分な検証ができないのが実情である。
【0012】次に、株式発行会社における問題は、下記
の通りである。
【0013】株主名簿上の外国人名義からは、議決権を
行使する実質株主の状況を把握することができないケー
スが多い。そうした情報を入手するためには相当の費用
をかけ、海外のコンサルタント業者等を用いたヒアリン
グ調査を必要とするが、そこから得られる情報自体の信
頼性を裏付ける情報が不十分である。また、招集通知の
発送を早く行うことだけでは、実質株主の判断に必要な
情報が充分に届いているとは限らない。実質株主として
は、IRRCやISSなどによる株主総会招集通知の議案分
析、アナリストレポートを必要とし、意思決定の効率化
のためにIRRCやISSなどから情報伝達やレポートの発信
がタイムリーに行われるように、招集通知がタイムリー
にそういった研究機関に届けられるシステムの出現が望
ましい。現在は証券代行部経由で招集通知(日本語、紙
ベース)をIRRCに届けることで、IRRCのアナリストレポ
ート作成の効率化を支援しているにとどまっている。商
法改正による議決権行使のウェブ化の流れの中で、企業
は様々な様式のものを準備することを要請されている
が、作成する招集通知や意思決定に必要な会社情報が、
海外の実質株主に適宜届けられるシステムやネットワー
クが整っていないのが実情である。
【0014】一方、機関投資家へ議案分析情報等を提供
する専門のリサーチセンター(例えばIRRC)やカストデ
ィアンの問題は、下記の通りである。
【0015】リサーチセンターやカストディアンには、
会員である海外機関投資家の議決権行使の意思決定に必
要となる議案分析レポートや、商法改正の方向など法律
や制度に関するバックグランドレポートなどの作成が求
められている。特に議案分析に当たって、企業の承認を
得た招集通知を発送日以降に紙ベースのもので入手し、
様々なスタイルのものを分別し、個別企業のアナリスト
レポートを作成するためにプロフェッショナルが総会シ
ーズンに労働集約的に作業している。このため、個別企
業の議案分析を充分なゆとりを持って行う時間的余裕が
なく、かかる情報提供分野を効率化したいという要請が
ある。現在IRRCやISSなどのリサーチセンターは、企業
が承認した株主総会招集通知を証券代行部等からまとめ
て宅配便やバイク便で情報を入手しているため、海外の
機関投資家への情報提供は国内と比べて数日間から1週
間程度の遅れが生じている。また、紙ベースの情報を日
本で受け取るため、株主総会シーズンには臨時オフィス
を設け、専門の分析スタッフを数週間集めて集中した分
析を行う必要があり、IRRCのアナリストも日本に常駐す
る必要があるため、相当のコスト負担となっている。海
外の機関投資家からは、IRRCやISSなどのリサーチセン
ターの調査網を用いて、自分たちの議決権行使を行った
企業に確実に投票結果が伝わっているかの確認に来るケ
ースも多くなっている。しかしながら、カストディアン
制度や常任代理人の壁に阻まれて事実確認が困難であ
り、スポンサーの年金基金などの機関投資家のニーズに
充分対応できないケースも生じている。
【0016】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、外国に居住する実質株主、
株式発行会社、リサーチセンターやカストディアンの間
を直接的かつ双方向で接続したウェブ通信ネットワーク
を形成し、実質株主、株式発行会社、リサーチセンター
やカストディアンのいずれにも利点があり、特に実質株
主が議案を検討するに必要な情報を迅速かつ確実に送信
できるようにした電子情報システムを用いた議決権行使
意思決定支援システムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は電子情報システ
ムを用いた議決権行使意思決定支援システムに関し、本
発明の上記目的は、株式発行会社と、証券代行部と、国
内常任代理人と、事業主体とが国内に居住しており、リ
サーチセンターと、グローバル・カストディアンと、実
質株主とが外国に居住している場合の株主総会における
議決権行使決定において、前記株式発行会社と、前記証
券代行部と、前記国内常任代理人と、前記グローバル・
カストディアンと、前記実質株主との間ではオフライン
的な株主総会招集通知及び議決権行使を行い、前記株式
発行会社と、前記証券代行部と、前記事業主体と、前記
リサーチセンターと、前記実質株主とを相互に電子情報
システムに接続し、前記証券代行部から前記実質株主に
前記電子情報システムを介して株主招集通知に関する情
報を送信し、前記実質株主から前記株式発行会社の株主
総会における自己の議決権行使の内容を前記実質株主か
ら前記電子情報システムを介して確認し得るようにする
ことによって達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、外国に居住する実質株
主が株主総会の議決権を行使する際の意思決定を効率的
に支援するためのシステムであり、実質株主及び株式発
行会社のニーズを満たす独自の要約レポートの作成と、
IRRC等のリサーチセンターの議案分析に基づくアナリス
トレポートとを同時に発信できる議決権行使を促進する
意思決定支援システムとして活用できるものである。外
国に居住する実質株主は、証券代行部(株式発行会社)
からの電子情報システムによる情報に基づいて議案の分
析を行い、従来と同様な方式で議決権を行使する。議決
権行使後は、実質株主は個別企業の議決権行使の投票に
関する意思決定状況を株式発行会社に伝達し、迅速かつ
正確に検証することができる。
【0019】また、株主総会情報の提供から議決権行使
の促進、更には機関投資家の意思決定に関係する全ての
セクター(カストディアン、常任代理人、コンサルタン
ト、研究機関等)が、将来本システムに参加できる発展
性のあるシステムとしている。更に、企業がスポット的
にテーラーメイドの株主調査や議決権行使促進の負担を
軽減し、日常的にアクセスできる双方向通信システムを
実現している。
【0020】以下に、本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。
【0021】図1に本発明の原理構成図を示す。株式発
行会社10と証券代行部20は一体的な業務を行い、外
国に居住する実質株主30との間に国内常任代理人1及
びグローバル・カストディアン2が介在している。そし
て、証券代行部20から国内常任代理人1に招集通知が
郵便等で通知され(ステップS70)、更に国内常任代
理人1から外国のグローバル・カストディアン2に郵便
等で通知され(ステップS71)、グローバル・カスト
ディアン2が実質株主30に郵便等で通知する(ステッ
プS72)。実質株主30の議決権行使も従来通りであ
り、実質株主30からグローバル・カストディアン2に
対して議案毎の賛否が通知され(ステップS73)、そ
れが更に国内常任代理人1に郵便等で通知され(ステッ
プS74)、国内常任代理人1から証券代行部20(株
式発行会社10)に議案毎の賛否投票が行われる(ステ
ップS75)。
【0022】このような招集通知及び議決権行使のルー
トの他に、本発明では証券代行部20(株式発行会社1
0)と実質株主30との間に事業主体40及びリサーチ
センターとしてのIRRC50を介在させ、相互に電子情報
システムとしてのインターネット3、4で接続する。そ
して、証券代行部20(株式発行会社10)からの招集
通知を事業主体40が英文に翻訳すると共に、議案検討
に必要な情報を独自に付加してインターネット4を介し
て実質株主30に送信する。実質株主30はその情報を
基に議案を検討し、各議案に対する賛否をグローバル・
カストディアン2及び国内常任代理人1を経て投票す
る。その後、実質株主30が投票結果を検証したり、総
会の結果等を確認する場合には、事業主体40を通して
直接株式発行会社10若しくは証券代行部20のデータ
ベースをアクセスすることによって行うことができる。
【0023】図2は、本発明のシステム構成例を図1に
対応させて示しており、株式発行会社10と印刷会社5
は印刷物の印刷のために電話やFAX等で接続され、株式
発行会社10と証券代行部20とはインターネット3で
接続されている。また、本システムの事業主体40もイ
ンターネット3を介して株式発行会社10及び証券代行
部20に接続されると共に、リサーチセンターとしての
IRRC50とインターネット6で接続されている。IRRC5
0はインターネット4を介して実質株主30に接続さ
れ、証券代行部20、国内常任代理人1、グローバル・
カストディアン2及び実質株主30はオフライン的に接
続され、郵便等で通知や議決権を送付できるようになっ
ている。
【0024】なお、株式発行会社10は電子端末として
のパソコン11とハードディスク等の記憶手段12を有
しており、証券代行部20もパソコン21とデータを格
納するためのデータ蓄積手段22を有している。また、
事業主体40はパソコン41とデータを格納するための
データ蓄積手段42を有し、IRRC50パソコン51とデ
ータを格納するためのデータ蓄積手段52を有してい
る。実質株主30は電子データを受信したり、発信する
ためのパソコン31を具備している。
【0025】株式発行会社10等が有しているパソコン
11、21、31、41、51は図3に示すようなハー
ドウェア環境になっており、CDやFDのコピー、ドラ
イブ機能を有しているCPUユニット11Aと、CRT
や液晶のディスプレイユニット11Bと、データやコマ
ンド等を入力するキーボード11C及びマウス11Dと
で構成されている。
【0026】このようなシステム構成において、その動
作を図4の流れ図を参照して説明する。図4において、
横実線は電子データの流れを示し、横破線はペーパーベ
ースの流れを示している。
【0027】先ず株式発行会社10は印刷会社5に株主
総会招集通知の原稿を送付し(ステップS1)、印刷会
社5は送付された原稿に従って株主総会招集通知を印刷
する(ステップS2)。印刷された株主総会招集通知の
例は、例えば図5に示すようになっている。図5は株主
総会招集通知の一部を示しており、議決権の行使につい
ての参考書類として、議決権を有する株主が有する株式
の総数、議案及び参考事項として各号議案の内容等が印
刷されている。
【0028】印刷された株主総会招集通知は証券代行部
20に電子データと共に送付され(ステップS3)、証
券代行部20はその電子データをデータ蓄積手段22に
蓄積すると共に、株主総会招集通知に株主名簿を貼付封
入して保管し(ステップS4)、総会日から2週間位前
までに招集の通知を国内常任代理人1に対して郵便で送
付する(ステップS5)。その際、証券代行部20はイ
ンターネット3を介して事業主体40に株主総会に関す
る情報(電子データ)を送信し(ステップS10)、こ
の情報に基づいて事業主体40は外国語(例えば英語)
に翻訳する(ステップS11)。事業主体40はその翻
訳データをデータ蓄積手段42に蓄積すると共に(ステ
ップS12)、インターネット6を介してIRRC50に送
信する(ステップS13)。IRRC50は送信された英文
の開催通知情報を基に、更に他の情報等を参照して当該
株式発行会社の分析を行い(ステップS14)、英文の
アナリストレポートを作成し(ステップS15)、イン
ターネット4を介して実質株主30に送信する(ステッ
プS16)。
【0029】実質株主30に送信されるアナリストレポ
ートは、図7及び図8に示される画面から受信する。
【0030】一方、国内常任代理人1は証券代行部20
から郵便で送付された招集通知を翻訳し、英文の要約招
集通知を作成し(ステップS20)、グローバル・カス
トディアン2に郵便で送付する(ステップS21)。グ
ローバル・カストディアン2は受領した英文の要約招集
通知に議案解析の情報等を付加して実質株主30に郵便
等で送付する(ステップS22)。
【0031】IRRC50から送信されたアナリストレポー
トやグローバル・カストディアン2から送付された要約
招集通知を基にして、実質株主30は議案事項を検討し
(ステップS30)、議案事項に対する賛否をグローバ
ル・カストディアン2に郵便で通知する(ステップS3
1)。グローバル・カストディアン2はその内容を国内
常任代理人1に郵便で通知し(ステップS32)、国内
常任代理人1は更に証券代行部20(株式発行会社1
0)に郵便等で通知することによって議決権を行使する
(ステップS33)。この議決権は株式発行会社10の
株主総会で有効に行使される。証券代行部20は実質株
主30の議決権の内容を整理してデータ蓄積手段22に
蓄積すると共に(ステップS34)、事業主体40にイ
ンターネット3で送信する(ステップS35)。事業主
体40も実質株主30の議決権の内容をデータ蓄積手段
42に蓄積する(ステップS36)。
【0032】このような議決権行使後、実質株主30が
議案分析や検証を行う場合、実質株主30はインターネ
ット4,6で事業主体40のデータ蓄積手段42、証券
代行部20のデータ蓄積手段22にアクセスし、議決権
行使の内容を検証する(ステップS40、S41)。
【0033】なお、上述ではリサーチセンターとしてIR
RCを例に挙げたが他の機関でも良く、外国語は実質株主
の言語であれば良い。
【0034】
【発明の効果】本発明の電子情報システムを用いた議決
権行使意思決定支援システムによれば、インターネット
を媒介として株主総会の招集を行うと共に、議案検討に
必要な詳細情報が実質株主に送信されるので、外国に居
住する実質株主は充分な検討を行うことができ、株主の
議決権を確実に行使することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的な構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の基本シアウテム構成例を示すブロック
図である。
【図3】パソコンの一例を示す構成図である。
【図4】本発明の動作例を示す流れ図である。
【図5】株主召集通知の一例を示す図である。
【図6】概略英訳文の一例を示す図である。
【図7】画面の一例を示す図である。
【図8】画面の一例を示す図である。
【図9】従来の株主召集の概念を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 国内常任代理人 2 グローバル・カストディアン 3,4,6 インターネット 5 印刷会社 10 株式発行会社 20 証券代行部 30 実質株主 40 事業主体 50 IRRC(リサーチセンター) 100 株式発行会社 101 証券代行部 102 国内常任代理人(ローカル・カストディア
ン) 110 グローバル・カストディアン 111 実質株主 112 IRRC(リサーチセンター)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・メッチェル・テーラー アメリカ合衆国 ワシントンデーシー ノ ースウエスト ウィラード・ストリート 1725−4

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】株式発行会社と、証券代行部と、国内常任
    代理人と、事業主体とが国内に居住しており、リサーチ
    センターと、グローバル・カストディアンと、実質株主
    とが外国に居住している場合の株主総会における議決権
    行使決定において、前記株式発行会社と、前記証券代行
    部と、前記国内常任代理人と、前記グローバル・カスト
    ディアンと、前記実質株主との間ではオフライン的な株
    主総会招集通知及び議決権行使を行い、前記株式発行会
    社と、前記証券代行部と、前記事業主体と、前記リサー
    チセンターと、前記実質株主とが相互に電子情報システ
    ムに接続されており、前記証券代行部から前記実質株主
    に前記電子情報システムを介して株主招集通知に関する
    情報を送信し、前記実質株主から前記株式発行会社の株
    主総会における自己の議決権行使の内容を前記実質株主
    から前記電子情報システムを介して確認し得るようにな
    っていることを特徴とする電子情報システムを用いた議
    決権行使意思決定支援システム。
  2. 【請求項2】前記株主招集通知に関する情報が外国語で
    記述されている請求項1に記載の電子情報システムを用
    いた議決権行使意思決定支援システム。
  3. 【請求項3】前記電子情報システムがインターネットで
    ある請求項1又は2に記載の電子情報システムを用いた
    議決権行使意思決定支援システム。
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