JP2003247409A - 4サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents

4サイクルエンジンの潤滑装置

Info

Publication number
JP2003247409A
JP2003247409A JP2002043832A JP2002043832A JP2003247409A JP 2003247409 A JP2003247409 A JP 2003247409A JP 2002043832 A JP2002043832 A JP 2002043832A JP 2002043832 A JP2002043832 A JP 2002043832A JP 2003247409 A JP2003247409 A JP 2003247409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
crank chamber
balancer
gear
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002043832A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Uchiumi
洋司 内海
Masahiro Ito
正博 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2002043832A priority Critical patent/JP2003247409A/ja
Publication of JP2003247409A publication Critical patent/JP2003247409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低減でき、構造を簡素化できるエン
ジンの潤滑装置を提供する。 【解決手段】 潤滑油貯留タンク内の潤滑油をクランク
軸軸受等の被潤滑部に供給するエンジンの潤滑装置にお
いて、クランクケース2のクランクアーム8bが配置さ
れるクランク室2cを、ピストン6の昇降によりクラン
ク室内圧力が変動するように略密閉空間とし、該クラン
ク室2c内に流入した潤滑油を該クランク室内圧力の変
動により上記潤滑油貯留タンク51に送油するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油貯留タンク
を備え、該タンク内の潤滑油をクランク軸軸受等の被潤
滑部に供給するエンジンの潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの潤滑装置として、従来から、
潤滑油を貯留するための専用タンクをエンジン外方等に
備え、該貯留タンク内の潤滑油を給油ポンプによりエン
ジンの各被潤滑部に供給するとともに、被潤滑部を潤滑
した潤滑油を送油ポンプにより上記潤滑油貯留タンクに
戻すようにしたものが採用されている。
【0003】
【発明が解決すようとする課題】上記別体のタンク内に
潤滑油を貯留するようにした従来の潤滑装置では、潤滑
油を、被潤滑部に供給するための供給ポンプと、潤滑油
タンクに戻すための送油ポンプが必要であり、そのため
コスト高,構造の複雑化,を招くといった問題がある。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、コストを低減でき、構造を簡素化でき
るエンジンの潤滑装置を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、潤滑
油貯留タンク内の潤滑油をクランク軸軸受等の被潤滑部
に供給するエンジンの潤滑装置において、クランクケー
スのクランクアームが配置されるクランク室を、ピスト
ンの昇降によりクランク室内圧力が変動するように略密
閉空間とし、該クランク室内に流入した潤滑油を該クラ
ンク室内圧力の変動により上記潤滑油貯留タンクに送油
するようにしたことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、上
記クランク室と上記潤滑油貯留タンクとを送油通路で接
続し、クランク室の送油通路接続部付近にクランク室内
圧力が上昇したとき開き、低下したとき閉じる出側逆止
弁を配設したことを特徴としている。
【0007】請求項3の発明は、請求項2において、上
記潤滑油貯留タンク内の油面より上側と上記クランク室
とを戻り通路で接続し、該クランク室の戻り通路接続部
付近にクランク室内圧力が下降したとき開き、上昇した
とき閉じる吸込み側逆止弁を配設したことを特徴として
いる。
【0008】請求項4の発明は、請求項3において、上
記潤滑油貯留タンク内の空気中に含まれる潤滑油ミスト
を分離する遠心式潤滑油ミスト分離器を上記戻り通路の
途中に介設し、分離された潤滑油を戻り通路を介してク
ラク室に戻し、ミスト分が分離された空気を大気に排出
するようにしたことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、クランク
室をピストンの昇降により圧力が変動するように略密閉
空間とし、該クランク室内に流入した潤滑油を該クラン
ク室内圧力の変動により上記潤滑油貯留タンクに送油す
るようにしたので、専用の送油ポンプを不要にでき、構
造の簡素化及びコストの低減を図ることができる。
【0010】請求項2の発明によれば、クランク室の送
油通路接続部付近にクランク室内圧力が上昇したとき開
き、低下したとき閉じる出側逆止弁を配設したので、ク
ランク室内の潤滑油をより確実に潤滑油貯留タンクに送
油できる。
【0011】請求項3の発明によれば、上記潤滑油貯留
タンク内の油面より上側と上記クランク室とを戻り通路
で接続し、該クランク室の戻り通路接続部付近にクラン
ク室内圧力が下降したとき開き、上昇したとき閉じる吸
込み側逆止弁を配設したので、ピストン上昇時にクラン
ク室内に必要な空気が吸入され、ピストンの下降時にク
ランク室内圧が高くなり、クランク室内の潤滑油をより
一層確実に送油できる。
【0012】ちなみにクランク室内への外部からの空気
供給経路を有しない場合、ピストン,シリンダボア間の
シール性が高いと、ピストン上昇時にクランク室内が負
圧となり、ピストンが下降してもクランク室内圧が負圧
又は低い正圧にしかならず、送油ができなくなる場合が
懸念される。
【0013】また潤滑油タンク内から、かつ油面より上
側からクランク室への空気を採取するうようにしたの
で、潤滑油ミストを含む空気を大気に排出することなく
クランク室に吸い込むので、専用の潤滑油ミスト処理機
構を必要とすることなく大気汚染を防止できる。
【0014】請求項4の発明によれば、潤滑油ミストを
分離する遠心式潤滑油ミスト分離器を上記戻り通路の途
中に介設し、分離された潤滑油を戻り通路を介してクラ
ク室に戻し、ミスト分が分離された空気を大気に排出す
るようにしたので、潤滑油ミスト分だけをクランク室内
に戻すようにしたので、クランク室内に過剰の空気が流
入することによる送油効率の低下を回避でき、大気汚染
を防止しながらより確実にクランク室内の潤滑油を送油
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1〜図21は、本発明の一
実施形態によるエンジンを説明するための図である。図
において、1は水冷式4サイクル単気筒5バルブエンジ
ンであり、これはクランクケース2上にシリンダボディ
3,シリンダヘッド4及びヘッドカバー5を積層締結
し、シリンダボディ3のシリンダボア3a内に摺動自在
に配置されたピストン6をコンロッド7によりクランク
軸8に連結した概略構造を有する。
【0016】上記シリンダボディ3とクランクケース2
とは、下フランジ部(ケース側フランジ部)3bを貫通
する4本のケースボルト30aを上記クランクケース2
のシリンダ側合面2e部分にねじ込むことにより結合さ
れている。より具体的には、上記ケースボルト30aは
アルミニウム合金製のクランクケース2の左,右壁部内
にインサート鋳造により埋設された鉄合金製の軸受ブラ
ケット12,12′(後述する)のボルト結合部(結合
ボス部)12cに螺挿されている。なお、31aはクラ
ンクケース2とシリンダボディ3との位置決め用ドエル
ピンである。
【0017】また上記シリンダボディ3とシリンダヘッ
ド4とは2本の短ヘッドボルト30b及び4本の長ヘッ
ドボルト30cにより結合されている。上記短ヘッドボ
ルト30bは、シリンダヘッド4の吸気ポート4c下部
及び排気ポート下部に螺挿によって植設されて下方に延
び、シリンダブロック3の上フランジ部3fを貫通して
下方に突出している。そしてこの短ヘッドボルト30b
の下方突出部に袋ナット32aを螺着することにより該
上フランジ部3fひいてはシリンダボディ3がシリンダ
ヘッド4のシリンダ側合面4aに締め付けられている。
【0018】また上記長ヘッドボルト30cは、シリン
ダボディ3の下フランジ部3bに螺挿により植設されて
上方に延び、シリンダブロック3の上フランジ部3fか
らさらにシリンダヘッド4のフランジ部4bを貫通して
上方に突出している。そしてこの長ヘッドボルト30c
の上方突出部に袋ナット32bを螺着することにより該
下フランジ部3bひいてはシリンダボディ3がシリンダ
ヘッド4のシリンダ側合面4aに締め付けられている。
【0019】このようにシリンダボディ3とシリンダヘ
ッド4とを結合するに当たって、シリンダボディ3の上
フランジ部3fを短ヘッドボルト30b及び袋ナット3
2aでシリンダヘッド4に締め付け固定するだけでな
く、クランクケース2の合面2eにボルト締め結合され
た下フランジ部3bに長ヘッドボルト30cを植設し、
該長ヘッドボルト30c及び袋ナット32bによりシリ
ンダボディ3をシリンダヘッド4のフランジ部4bに締
め付け固定したので、燃焼圧力による引っ張り荷重をシ
リンダボディ3及び上記4本の長ヘッドボルト30cで
負担することとなり、それだけシリンダボディ3に作用
する荷重を軽減できる。その結果、シリンダボディ3の
特に軸方向中間部に発生する応力を小さくでき、該シリ
ンダボディ3の肉厚を薄くした場合でも耐久性を確保で
きる。
【0020】ちなみに、シリンダボディ3の上フランジ
部3fのみをシリンダヘッド4に結合した場合には、シ
リンダボディ3の軸方向中間部に過大な引張り応力が発
生し、極端な場合は該部分にクラックが生じる懸念があ
るが、本実施形態では上記長ヘッドボルト30cの存在
により上記過大な応力のシリンダボディ中間部での発生
を回避でき、クラックの発生を防止できる。
【0021】また上記長ヘッドボルト30cを下フラン
ジ部3bに植設するにあたり、該長ヘッドボルト30c
をクランクケース締め付け用のケースボルト30aの近
傍に配置したので、上記燃焼圧力による荷重はシリンダ
ヘッド4から上記長ヘッドボディ30c及びシリンダボ
ディ3を介してクランクケース2に確実に伝達でき、こ
の点から上記荷重に対する耐性を向上できる。
【0022】ここで上記右側の軸受ブラケット12′
は、図5,図16に示すように、クランク軸8の右側軸
受11a′が軸受穴12a内に圧入等により勘合挿入さ
れるボス部12bを有する。そしてこのボス部12b
の、クランク軸8方向に見た時、該クランク軸8を挟ん
だ前側及び後側部分から上記ボルト結合部12c,12
cが上方に、クランクケース2のシリンダ側合面2eの
近傍まで延びている。
【0023】また左側の軸受ブラケット12では、図
5,図17に示すように、クランク軸8方向に見た時、
該クランク軸8を挟んだ前側及び後側部分から上記ボル
ト結合部12c,12cが上方に、クランクケース2の
シリンダ側合面2eの近傍まで延びている。またボス部
12bには鉄製で後述するバランサ駆動ギヤ25aより
大きい外径を有する軸受カラー12dが圧入されるカラ
ー穴12eが形成されている。そしてこの軸受カラー1
2dの軸受穴12a内に左側のクランク軸軸受11aが
勘合挿入されている。
【0024】ここで上記軸受カラー12dは、クランク
軸8に上記バランサ駆動ギヤ25aを有するギヤ体25
が圧入装着された状態で該クランク軸8をクランクケー
ス2内に組み立てることができるようにするためのもの
である。
【0025】また図5に示すように、上記クランク軸8
の左軸部8cの上記ギヤ体25と軸受11aとの間の部
分にはシールプレート25dが介在されている。このシ
ールプレート25dの内径側部分は上記ギヤ体25と軸
受11aのインナレースとで挟持され、その外径側部分
と軸受11aのアウタレースとの間には両者の干渉を回
避する僅かな隙間がある。また該シールプレート25d
の外周面は上記軸受カラー12dのフランジ部12hの
内周面の摺接している。
【0026】さらにまたクランク軸8の右軸部8c′の
上記軸受11a′とカバープレート17g間部分にはシ
ール筒17iが介在されている。このシール筒17iの
内周面は上記右軸部8c′に勘合固定されている。また
シール筒17iの外周面にはラビリンス構造のシール溝
が形成され、かつ右ケース部2bに形成されたシール孔
2pの内面に摺接している。
【0027】このようにクランク軸8の左,右軸部8
c,8c′の軸受11a,11a′外側にシールプレー
ト25d,シール筒17iを介在させることによりクラ
ンク室2c内の圧力洩れが防止されている。
【0028】このように本実施形態によれば、アルミニ
ウム合金製クランクケース2に鋳ぐるまれたクランク軸
支持用の鉄合金製軸受部材12,12′の、シリンダボ
ア軸線Aを挟んだ両側にシリンダボディ3側に延びるボ
ルト結合部(結合ボス部)12c,12cを一体形成
し、該ボルト結合部12cにシリンダボディ3をクラン
クケース2に結合するためのケースボルト30aを螺挿
したので、燃焼圧力による荷重をシリンダボア軸線Aを
挟んだ前,後2箇所のボルト結合部12cにより均等に
負担することができ、シリンダボディ3とクランクケー
ス2との結合剛性を向上できる。
【0029】また、クランク軸8の近傍に該クランク軸
8と平行に配置されているバランサ軸22,22′の少
なくとも一端部を上記鉄合金製の軸受部材12,12′
により支持したので、バランサ軸22,22′の支持剛
性を高めることができる。
【0030】さらにまた、鉄製の軸受ブラケット12,
12′をアルミニウム合金製のクランクケース2内に埋
設するに当たり、ボルト結合部12cの上端面12fを
クランクケース2のシリンダ側合面2eに露出させるこ
となく内方に位置させたので、クランクケース2とシリ
ンダブロック3との接合面に硬度,材質の異なる金属部
材が混在することがなく、シール性の低下を回避でき
る。即ち、鉄製のボルト結合部12cの上端面12fを
アルミニウム合金製のシリンダボディ3の下フランジ3
bに形成されたケース側合面3cに当接させると熱膨張
係数差等が起因してシール性が低下する。
【0031】また左側の軸受ブラケット12において
は、バランサ駆動ギヤ25aより外径の大きい軸受カラ
ー12を軸受11aの外周に装着したので、上記バラン
サ駆動ギヤ25aをクランク軸8に圧入等(一体形成で
も勿論構わない)により装着固定した状態で該クランク
軸8をクランクケース2内に組み付ける際に、該バラン
サ駆動ギヤ25aが軸受ブラケット12のボス部12b
の最小内径部に干渉することがなく、支障無く組み付け
できる。
【0032】上記クランクケース2は左,右ケース部2
a,2bからなる左,右2分割式のものである。左ケー
ス部2aには左ケースカバー9が着脱可能に装着されて
おり、該左ケース部2aと左ケースカバー9で囲まれた
空間はフラマグ室9aとなっている。このフラマグ室9
a内に、クランク軸8の左端部に装着されたフラマグ式
発電機35が収容されている。なお、上記フラマグ室9
aは、後述するチェン室3d,4dを介してカム軸配置
室に連通しており、カム軸を潤滑した潤滑油の大部分は
チェン室4d,3dを介してフラマグ室9a内に落下す
る。
【0033】また上記右ケース部2bには右ケースカバ
ー10が着脱可能に装着されており、該右ケース部2b
と右ケースカバー10とで囲まれた空間はクラッチ室1
0aとなっている。
【0034】上記クランクケース2の前部にはクランク
室2cが、後部にはミッション室2dがそれぞれ形成さ
れている。上記クランク室2cは上記シリンダボア3a
に向かって開放され、かつミッション室2d等他の室と
は実質的に画成されている。そのため上記ピストン6の
上昇下降によりミッション室2d内の圧力が変動し、ポ
ンプとして機能するようになっている。
【0035】上記クランク軸8は上記クランク室2c内
に左,右のアーム部8a,8a及び左,右のウェイト部
8b,8bを収容するように配置されている。このクラ
ンク軸8は、上記左のアーム部8a,ウェイト部8b及
び軸部8cを一体化した左クランク軸部分と右のアーム
部8a,ウェイト部8b及び軸部8c′を一体形成した
右クランク軸部分とを筒状のクランクピン8dを介して
一体的に結合した組立式のものである。
【0036】上記左,右の軸部8c,8c′は左,右ケ
ース部2a,2bによりクランク軸受11a,11a′
を介して回転自在に支持されている。この軸受11a,
11a′は、上述の通り、アルミニウム合金製の左,右
ケース部2a,2bにインサート鋳造された鉄合金製の
軸受ブラケット12,12′の軸受穴12a内に圧入さ
れている。
【0037】上記ミッション室2d内には変速機構13
が収納配設されている。この変速機構13は、クランク
軸8と平行に配置されたメイン軸14とドライブ軸15
とを備え、メイン軸14に装着された1速〜5速ギヤ1
p〜5pと、ドライブ軸15に装着された1速〜5速ギ
ヤ1w〜5wとを常時噛合させた常時噛み合い式の構造
のものである。
【0038】上記メイン軸14は、上記左,右ケース部
2a,2bによりメイン軸軸受11b,11bを介して
軸支され、上記ドライブ軸15は、上記左,右ケース部
2a,2bによりドライブ軸軸受11c,11cを介し
て軸支されている。
【0039】上記メイン軸14の右端部は上記右ケース
部2bを貫通して右側に突出しており、該突出部に上述
のクラッチ機構16が装着され、該クラッチ機構16は
上記クラッチ室10a内に位置している。そしてこのク
ラッチ機構16の減速大ギヤ(入力ギヤ)16aは上記
クランク軸8の右端部に固定装着された減速小ギヤ17
に噛合している。
【0040】上記ドライブ軸15の左端部は左ケース部
2aから外方に突出しており、該突出部にドライブスプ
ロケット18が装着されている。このドライフスプロケ
ット18は後輪のドリブンスプロケットにドライブチェ
ンにより連結されている。
【0041】本実施形態のバランサ装置19は、上記ク
ランク軸8を挟むように配置された、実質的に同一構造
の前,後バランサ20,20′からなる。この前,後バ
ランサ20,20′は、非回転式のバランサ軸22,2
2′とこれにより軸受23,23を介して回転自在に支
持されたウェイト24,24とからなる。
【0042】ここで上記バランサ軸22,22′は、上
記左,右ケース部2a,2b同士をクランク軸方向に締
め付け結合するためのケースボルト(結合ボルト)に兼
用されている。該各バランサ軸22,22′は上記軸支
されたウェイト24のエンジン幅方向内側に形成された
フランジ部22aを左,右ケース部2a,2b内にイン
サートされた上述の軸受ブラケット12′,12のボス
部12gに当接させ、反対側端部に固定ナット21b,
21aを螺装することにより左,右ケース部2a,2b
を結合している。
【0043】上記ウェイイト24は略半円状のウェイト
本体24aとこれに一体形成された円形のギヤ支持部2
4bとからなり、該ギヤ支持部24bにはリング状のバ
ランサ従動ギヤ24cが装着固定されている。なお、2
4bはウエイト本体24aと反対側の重量をできるだけ
小さくする肉抜き穴である。
【0044】上記後側のバランサ20′に装着されたバ
ランサ従動ギヤ24cは上記クランク軸8の左の軸部8
cに圧入により固着されたギヤ体25に相対回転可能に
装着されたバランサ駆動ギヤ25aに噛合している。
【0045】なお、25bは上記ギヤ体25に一体形成
されたタイミングチェン駆動用のスプロケットであり、
図11に示すようにバルブタイミングを合わせるための
合せワーク25cを有する。上記ギヤ体25はクランク
軸8が圧縮上死点位置にあるときに上記合せマーク25
cがクランク軸方向に見てシリンダボア軸線Aに一致す
るようにクランク軸8に圧入される。
【0046】また前側のバランサ20に装着されたバラ
ンサ従動ギヤ24cは上記クランク軸8の右の軸部8
c′に装着固定された減速小ギヤ17に相対回転可能に
支持されたバランサ駆動ギヤ17aに噛合している。
【0047】ここで上記後側用のバランサ駆動ギヤ25
aはギヤ体25に対して相対回転可能に支持されてお
り、また前側用のバランサ駆動ギヤ17aは減速小ギヤ
17に対して相対回転可能に支持されている。そして上
記バランサ駆動ギヤ25a,17aとギヤ体25,減速
小ギヤ17との間にはU字形状の板ばねからなる緩衝ば
ね33が介在されており、これによりエンジンのトルク
変動等による衝撃がバランサ20,20′に伝達される
のを抑制するようになっている。
【0048】ここでは上記前側駆動用のバランサ駆動ギ
ヤ17aについて、図14に沿ってさらに詳述するが、
後側駆動用のバランサ駆動ギヤ25aについても同様で
ある。上記バランサ駆動ギヤ17aはリング状をなして
おり、減速小ギヤ17の側面にこれよりも小径に形成さ
れたスライド面17bにより相対回転可能に支持されて
いる。そしてこのスライド面17bには多数のU字状の
ばね保持溝17cがクランク軸芯を中心とする放射状を
なすように凹設されており、該ばね保持溝17c内に上
記U字状をなす緩衝ばね33が挿入配置されている。こ
の緩衝ばね33の開口側端部33a,33aは上記バラ
ンサ駆動ギヤ17aの内周面に凹設された係止凹部17
dの前,後段部に係止している。
【0049】上記減速小ギヤ17とバランサ駆動ギヤ1
7aとの間にトルク変動等により相対回転が生じると緩
衝ばね33が上記端部33a,33aの間隔が狭くなる
方向に弾性変形してトルク変動を吸収する。なお、17
gは上記緩衝ばね33を保持溝17c内に保持するため
のカバープレート、17hは減速小ギヤ17とクランク
軸8を結合するキーであり、また17e,17fは減速
小ギヤ17とバランサ駆動ギヤ17aの組立時の合せマ
ークである。
【0050】上記バランサ20,20′には、バランサ
従動ギヤ24c,24cと、バランサ駆動ギヤ25a,
17aとの間のバックラッシュを調整するための機構が
設けられている。この調整機構は、上記バランサ軸2
2,22′のバランサ軸線と上記バランサ従動ギヤ24
cの回転中心線とを極僅か偏心させた構成となってい
る。即ち、上記バランサ軸22,22′をバランサ軸線
回りに回動させると、上記偏心により上記バランサ従動
ギヤ24cの回転中心線と上記バランラ駆動ギヤ25
a,17aの回転中心線との間隔が僅かに変化し、もっ
てバックラッシュが変化するようになっている。
【0051】ここで、上記バランサ軸22,22′をバ
ランサ軸線回りに回転させるための機構は前側バランサ
20と後側バランサ20′とでは異なる。まず、後側バ
ランサ20′では、後側のバランサ軸22′の左端部に
六角形状の係止突部22bが形成され、該係止突部22
bに回動レバー26の一端に形成されたスプライン状
(多角形星形状)の係止穴26aが係止している。また
この回動レバー26の他端部には上記バランサ軸線を中
心とする円弧状のボルト穴26bが形成されている。
【0052】上記ボルト穴26bに挿入された固定ボル
ト27はガイドプレート28に植設されている。このガ
イドプレート28は概ね円弧状をなしており、クランク
ケース2にボルト締め固定されている。なお、このガイ
ドプレート28は、潤滑油の流れを調整する機能をも有
する。
【0053】後側のバランサ20′のバックラッシュ調
整は、上記固定ナット21aを緩めた状態で上記回動レ
バー26を上記バックラッシュが適正な状態となるよう
に回動した後、上記固定ボルト27a,ナット27bに
より回動レバー26を固定することにより行われ、その
後上記固定ナット21aが締め付けられる。
【0054】上記前側のバランサ軸22の左端部には断
面円形の両側に平坦部22eを形成してなる断面小判状
の把持部22fが形成されている(図12参照)。該把
持部22fにはこれの外周形状に合致する内周形状を有
するカラー29aが装着され、さらに該カラー29aの
外側に保持レバー29の保持部29bが軸方向移動可能
かつ相対回転不能に装着されている。この保持レバー2
9の先端部29eは左ケース部2aのボス部2fにボル
ト29fで固定されている。また、上記保持レバー29
の保持部29bには締め付け用スリット29cが形成さ
れており、固定ボルト29dを締め込むことにより上記
カラー29aひいてはバランサ軸22の回転を阻止する
ようになっている。さらにまた上記バランサ軸22のカ
ラー29aより軸方向外側にワッシャを介して上記固定
ナット21bが螺着されている。
【0055】前側のバランサ20のバックラッシュの調
整は、上記固定ナット21bを緩めて、好ましくは取り
外して上記バランサ軸22の把持部22fを工具で把持
してバックラッシュが適正な状態となるように回動させ
た後、上記固定ボルト29dを締め込むことにより行わ
れ、その後上記固定ナット21bが締め付けられる。
【0056】また上記バランサ軸22,22′の係止突
部22bの上部には潤滑油導入部22cが円弧状に切欠
き形成されている。該導入部22cには、ガイド孔22
dが開口し、該ガイド孔22dは該バランサ軸22内に
延びて外周面下部に貫通し、これにより上記潤滑油導入
部22cを上記バランサ軸受23の内周面に連通させて
いる。このようにして上記潤滑油導入部22cに落下し
た潤滑油がバランサ軸受23に供給される。
【0057】ここで上記ウェイト24及びバランサ従動
ギヤ24cは、前バランサ20においてはクランク軸方
向右側端部に配置されているのに対し、後バランサ2
0′においては左側端部に配置されている。また上記バ
ランサ従動ギヤ24cはウェイト24に対して、前,後
バランサ20,20′とも右側に位置しており、従って
ウェイト24とバランサ従動ギヤ24cは前,後とも同
一形状に設定されている。
【0058】このよう本実施形態によれば、前バランサ
軸(第1バランサ軸)22のクランク軸方向右側(一
側)にバランサ24のウェイト本体24a及びバランサ
従動ギヤ24cを配設し、後バランサ軸(第2バランサ
軸)22′のクランク軸方向左側(他側)にウェイト本
体24a及びバランサ従動ギヤ24cを配設したので、
2軸式バランサ装置を設ける場合のクランク軸方向にお
ける重量バランスの低下を回避できる。
【0059】また、上記前,後バランサ軸22,22′
を左,右ケース部2a,2bを結合するケースボルトに
兼用したので、2軸式バランサ装置を採用する場合に構
造の複雑化,部品点数の増加を抑制しながらクランクケ
ースの結合剛性を高めることができる。
【0060】また上記各バランサウェイト本体24aと
バランサギヤ24cとを一体化し、かつバランサ軸2
2,22′により回転自在に支持したので、バランサウ
ェイト本体24a及びバランサ駆動ギヤ24cからなる
ウェイト24のみを回転駆動すれば良く、バランサ軸自
体を回転駆動する必要がない分、エンジン出力の有効利
用を図ることができる。
【0061】またバランサウェイトとバランサ軸とが一
体化されているものに比較して組立上の自由度を向上で
きる。
【0062】また、上記バランサ従動ギヤ24cの回転
中心線をバランサ軸22,22′の軸線に対して偏位さ
せたので、簡単な構造により、またバランサ軸を回転さ
せるという簡単な操作によって上記バランサ従動ギヤ2
4cとクランク軸8側のバランサ駆動ギヤ25a,17
aとのバックラッシュを調整することが可能であり、騒
音の発生を防止できる。
【0063】上記バックラッシュ調整は、前のバランサ
軸22では、該バランサ軸22の車幅方向左側に形成さ
れた把持部22fを工具で把持して該バランサ軸22を
回動させ、また後のバランサ軸22′ではこれの左側に
設けられた回動レバー26を回動させることにより行わ
れる。このように前,後のバランサ軸22,22′の何
れもエンジン左側からバックラッシュの調整を行うこと
が可能であり、バックラッシュ調整作業を能率よく行な
うことができる。
【0064】また、バランサ従動ギヤ24cと噛合する
クランク軸8側のバランサ駆動ギヤ17aを、クランク
軸8に固定される減速小ギヤ17のスライド面17bに
相対回転可能に配設した構造とし、該スライド面17d
に凹設したばね保持溝17cにU字状の緩衝ばね33を
配設したので、コンパクトな構造によりエンジンのトル
ク変動等による衝撃を吸収してバランサ装置を円滑に作
動させることができる。なお、バランサ駆動ギヤ25a
側についても同様である。
【0065】さらにまた上記前側のバランサ軸22の右
端部にはこれと同軸をなすように冷却水ポンプ48が配
設されている。この冷却水ポンプ38の回転軸は、後述
する潤滑油ポンプ52の場合と同様の構造を有するオル
ダム継ぎ手等によりバランサ軸22に、これとの間の若
干の芯ずれを吸収可能に接続されている。
【0066】本実施形態の動弁装置は、上記クランク軸
8により上記ヘッドカバー5内に配置された吸気カム軸
36,及び排気カム軸37を回転駆動するようになって
いる。具体的には、上記クランク軸8の左の軸部8cに
圧入装着されたギヤ体25のクランクスプロケット25
bと、上記シリンダヘッド4に植設された支持軸39に
よって軸支された中間スプロケット38aとがタイミン
グチェン40で連結され、該中間スプロケット38aに
一体形成された、該中間スプロケット38aより小径の
中間ギヤ38bが上記吸気,排気カム軸36,37の端
部に固着された吸気,排気ギヤ41,42に噛合してい
る。なお、上記タイミングチェン40はシリンダブロッ
ク3,シリンダヘッド4の左壁に形成されたチェン室3
d,4d内を通るように配置されている。
【0067】上記中間スプロケット38a及び中間ギヤ
38bは、シリンダヘッド4のチェン室4dをシリンダ
ボア軸線A上にてクランク軸方向に貫通する上記支持軸
39により2組のニードル軸受44を介して軸支されて
いる。上記支持軸39はそのフランジ部39aが2本の
ボルト39bによりシリンダヘッド4に固定されてい
る。なお、39c,39dはシール用ガスケットであ
る。
【0068】ここで上記2組のニードル軸受44,44
には市販品(規格品)が採用されており、該各軸受4
1,41間には間隔調整用のカラー44aが配設され、
両端にはスラスト荷重を受けるためのスラストワッシャ
44b,44bが配設されている。このスラストワッシ
ャ44bは中間スプロケットの端面に摺接する大径部と
上記ニードル軸受44に向けて軸方向に突出する段部と
を有する段付き形状のものである。
【0069】このように2組の軸受44,44の間に間
隔調整用のカラー44aを介在させたので、カラー44
aの長さ調整によりニードル軸受として市販の規格品を
採用することができ、コストを低減できる。
【0070】またスラストワッシャ44bとして段付き
形状のものを採用したので、上記中間スプロケット38
aの組立作業性を向上できる。即ち、中間スプロケット
38aの組立に当たっては、該中間スプロケット38a
及び中間ギヤ38bを両端にスラストワッシャを落下し
ないよう位置させてチェン室4d内に配置した状態で支
持軸39を外側から挿入することとなるが、上記スラス
トワッシャ44bの段部を中間スプロケット38aの軸
穴に係止させておくことにより該スラストワッシャ44
bの落下を防止でき、従ってそれだけ組立性を改善でき
る。
【0071】また上記支持軸39にはシリンダヘッド4
に形成されたオイル導入孔4eによりカム室内から導入
された潤滑油をニードル軸受44に供給するオイル孔3
9eが形成されている。
【0072】また上記中間スプロケット38aには4つ
の肉抜き穴38cと2つの肉抜き兼用組立時覗き穴38
c′が60度間隔毎に形成されている。そして上記中間
ギヤ38bの覗き穴38c′の略中心に位置する歯に合
せマーク38dが刻印されており、吸気,排気カムギヤ
41,42の、上記合せマーク38dに対応する2つの
歯にも合せマーク41a,42aが刻印されている。こ
こで左,右の合せマーク38d,38dと合せマーク4
1a,42aを合致させると、吸気,排気カム軸41,
42は圧縮上死点に位置するようになっている。
【0073】さらにまた、上記中間スプロケット38a
の、上記合せマーク38dと41a,42aが合致した
時点でシリンダヘッド4のカバー側合面4f上に位置す
る部分に合せマーク38e,38eが形成されている。
【0074】バルブタイミングを合わせるには、まず上
述の合せマーク25c(図11参照)をシリンダボア軸
線Aに一致させることによりクランク軸8を圧縮上死点
位置に保持する。また支持軸39を介してシリンダヘッ
ド4に取り付けられている上記中間スプロケット38a
及び中間ギヤ38bを、該中間スプロケット38aの合
せマーク38eがカバー側合面4fに一致するように位
置決めし、この状態でカムスプロケット25bと中間ス
プロケット38aとをタイミングチェン40で連結す
る。そして上記吸気,排気カム軸36,37の上記吸
気,排気カムギヤ41,42を、これらの合せマーク4
1a,42aが中間ギヤ38bの合せマーク38dと一
致するよう覗き穴38c′から確認しながら該中間ギヤ
38bに噛合させ、上記吸気,排気カム軸36,37を
シリンダヘッド4の上面にカムキャリアを介して固定す
る。
【0075】このように、大径の中間スプロケット38
aに軽量化用肉抜き兼用の覗き穴38c′を設け、該覗
き穴38c′から背面側の小径の中間ギヤ38bの合せ
マーク38dとカムギヤ41,42の合せマーク41
a,42aとの一致状態を確認できるようにしたので、
小径の中間ギヤ38bを大径の中間スプロケット38a
の背面に配設しながら、中間ギヤ38bとカムギヤ4
1,42との噛合位置を容易確実に目視により確認で
き、バルブタイミングを支障なく合わせることができ
る。
【0076】また中間ギヤ38bを中間スプロケット3
8aの背面側に配置できるので、中間ギヤ38bと噛合
するカムギヤ41,42からカムノーズ36aまでの寸
法を短くでき、それだけカム軸の捩れ角を小さくでき、
バルブの開閉タイミングの制御精度を向上できる。ま
た、カム軸回りをコンパクト化できる。
【0077】即ち、例えば中間ギヤ38bを中間スプロ
ケット38aの前面に配置した場合には、バルブタイミ
ング合せを容易に行うことができるが、上述のカムギヤ
41,42からカムノーズまでの寸法が長くなり、それ
だけカム軸の捩れ角が大きくなってバルブ開閉タイミン
グの制御精度が低下する。
【0078】また中間ギヤ38bを中間スプロケット3
8aの前面に配置した場合には、中間スプロケット38
aとカム軸36,37との干渉を回避するために中間ス
プロケット支持軸39とカム軸36,37との間隔を拡
げる必要があり、それだけカム軸回りが大型化する懸念
がある。
【0079】ここで上記中間ギヤ38bとカムギヤ4
1,42との間にはバックラッシュ調整機構が設けられ
ている。この調整機構は、吸気カムギヤ41及び排気カ
ムギヤ42を、それぞれドライブギヤ(動力電動ギヤ)
46とシフトギヤ((調整ギヤ)45との2枚のギヤで
構成し、かつドライブギヤ46,シフトギヤ45の角度
位置を調整可能とした構造のものである。
【0080】即ち、カム軸36,37の端部に形成され
たフランジ部36b,37bにシフトギヤ45,及びド
ライブギヤ46が4つの周方向に長い長孔45a,46
a及び4本の長ボルト68aで角度位置を調整可能に固
定されるとともに、外側に配置されているドライブギヤ
46に逃げ部46bが切欠き形成され、該逃げ部46b
を利用してシフトギヤ45のみが2つの長孔45b及び
2本の短ボルト68bにより角度位置を調整可能に固定
されている。
【0081】バックラッシュの調整は以下の手順で行わ
れる。なお本実施形態エンジンでは、中間ギヤ38bは
図3に示すようにエンジンの左側から見た状態で反時計
回りに回転する。従って吸気カムギヤ41,排気カムギ
ヤ42は何れも時計回りに回転する。またここではバッ
クラッシュ調整を吸気カムギヤ41について説明する
が、排気カムギヤ42についても同様である。
【0082】まず、吸気側カムギヤ41の固定ボルト6
8a,68bを全て緩め、シトフギヤ45を時計回りに
回動させて該シトフギヤ45の時計方向前側の歯面を中
間ギヤ38bの反時計方向後側の歯面に軽く当接させ、
この状態で2本の短ボルト68bによりシフトギヤ45
をカム軸36のフランジ部36bに固定する。そしてド
ライブギヤ46を反時計方向に回動させてこれの反時計
方向前側の歯面(被駆動面)を中間ギヤ38の反時計方
向前側の歯面(駆動面)に所要のバックラッシュが得ら
れるように当接させ、この状態で4本の長ボルト68a
を締め込むことによりドライブギヤ46及びシフトギヤ
45を吸気カム軸36に固定する。
【0083】このように、吸気,排気カムギヤ41,4
2をドライブギヤ(動力伝達ギヤ)46と該ギヤに対し
て相対回転可能のシフトギヤ(調整ギヤ)45とで構成
したので、シフトギヤ45をドライブギヤ46に対して
回転方向前進側又は後進側に相対回転させることにより
バックラッシュを調整することができる。
【0084】なお、本実施形態では、カムギヤ41,4
2を構成するドライブギヤ46とシフトギヤ45の両方
ともがカム軸に対して相対回転可能の場合を説明した
が、該ドライブギヤ46,シフトギヤ45の何れか一方
のギヤを相対回転可能とし、他方のギヤはカム軸に一体
化したものであっても良い。この場合カム軸に一体化さ
れている方を動力伝達用ギヤとすることが望ましい。こ
のような構成の場合でも、上記実施形態におけるのと同
様の作用効果が得られる。
【0085】また本実施形態ではチェン駆動方式のもの
に本発明を適用した場合を説明したが、歯付きベルトに
よる駆動方式にも勿論本発明を適用できる。
【0086】次に潤滑構造について説明する。
【0087】本実施形態エンジンの潤滑装置50は、別
体の潤滑油タンク51内に貯留された潤滑油を車体フレ
ーム56のダウンチューブ56cを介して潤滑油ポンプ
52で吸引加圧し、該ポンプ52からの吐出油をカム潤
滑系53と、ミッション潤滑系54と、クランク潤滑系
55の3系統に分離して各被潤滑部に供給し、これらの
各被潤滑部を潤滑した潤滑油を上記ピストン6の昇降に
伴うクランク室2c内の圧力変動を利用して上記潤滑油
タンク51に戻すように構成されている。
【0088】上記潤滑油タンク51は、車体フレーム5
6のヘッドパイプ56a,メインチューブ56b,ダウ
ンチューブ56c,及び補強ブラケット56dで囲まれ
た空間に一体形成されている。この潤滑油タンク51は
上記ダウンチューブ56cから該ダウンチューブ56c
の下部同士を接続するクロスパイプ56eに連通してい
る。
【0089】そして上記クロスパイプ56eはこれに接
続された出口管56f,オイルホース57a,継ぎ手パ
イプ57b,クランクケースカバーに形成されたオイル
吸込み通路58aを介して上記潤滑油ポンプ52の吸込
み口に接続されている。この潤滑油ポンプ52の吐出口
はオイル吐出通路58b,外部接続室58c,オイル通
路58dを介してオイルフィルタ59に接続され、該オ
イルフィルタ59の二次側で上述の3つの潤滑系53,
54,55に分離される。
【0090】上記オイルフィルタ59は、上記右ケース
カバー10に凹設されたフィルタ凹部10bにフィルタ
カバー47を着脱自在に装着して構成されたフィルタ室
59d内にオイルエレメント59eを配設してなるもの
である。
【0091】上記カム潤滑系53は、上記フィルタカバ
ー47から上記フィルタ凹部10bの外側に形成された
オイル通路のカム側出口59aにT字状の潤滑油パイプ
の縦辺部53aの下端を接続し、該潤滑油パイプの横辺
部53bの左,右端をカム軸給油通路53cに接続し、
該通路53cを介して潤滑油をカム軸36,37の軸受
部等の被潤滑部に供給するようにした概略構成を有す
る。
【0092】上記ミッション潤滑系54は以下の構成を
有する。上記オイルフィルタ59のミッション側出口5
9bに、右ケース部2b内に形成された右ミッション給
油通路54aが接続され、該給油通路54aは左ケース
部2a内に形成された左ミッション給油通路54bを介
してメイン軸14の軸芯に形成されたメイン軸孔14a
内に連通している。そしてこのメイン軸孔14aは複数
の分岐孔14bによりメイン軸14と変速ギヤとの摺動
部に連通しており、該メイン軸孔14aに供給された潤
滑油が分岐孔14bを通って上記摺動部に供給される。
【0093】また上記左ミッション給油通路54bの途
中部分は左,右ケース部2a,2bを結合するためのケ
ースボルト60を挿通するボルト孔60aに連通してい
る。このボルト孔60aは、上記左,右ケース部2a,
2bにこれらの合面で対向当接するよう形成された筒状
のボス部60c,60cに上記ケースボルト60の外径
より若干大きい内径の孔を形成してなるものである。こ
のボス部60cはメイン軸14とドライブ軸15のギヤ
列の噛合部近傍に位置しており、また上記ボルト孔60
a内の潤滑油を上記噛合部に向けて噴出させる複数の分
岐孔60bが形成されている。なお、図19におけるボ
ルト60は、左,右ケース部分を展開して記載されてい
るがこれらは同一ボルトである。
【0094】さらにまた上記ボルト孔60aの右端部は
連通孔54cを介して上記ドライブ軸15の軸芯に形成
されたドライブ軸孔15aに連通している。そしてこの
ドライブ軸孔15aは、その左側部分が仕切壁15cで
閉塞され、また複数の分岐孔15bによりドライブ軸1
5とドライブギヤとの摺動部に連通している。このよう
にして、該ドライブ軸孔15aに供給された潤滑油が分
岐孔15bを通って上記摺動部に供給される。
【0095】上記クランク潤滑系55は以下の構成を有
する。上記フィルタカバー47に、クランク側出口59
cから潤滑油ポンプ52に向けて延びるようにクランク
給油通路55aが形成され、該通路55aを上記潤滑油
ポンプ52の回転軸62の軸芯に貫通形成された連通孔
62aに連通させ、さらに該連通孔62aは連結パイプ
64を介してクランク軸8の軸芯に形成されたクランク
給油孔8eに連通されている。そしてこのクランク給油
孔8eは、分岐孔8fを介してクランクピン65のピン
孔65a内に連通し、該ピン孔65aは分岐孔65bを
介してコンロッド7の大端部7aのニードル軸受7bの
転動面に開口している。このようにして、オイルフィル
タ59で濾過された潤滑油が上記ニードル軸受7bの転
動面に供給される。
【0096】上記潤滑油ポンプ52は以下の構造を有す
る。左,右ケース61a,61bからなる二分割式のケ
ーシング61の右ケース61bにポンプ室61cが凹設
され、該ポンプ室61c内に回転子63が回転自在に配
設されている。この回転子63の軸芯に回転軸62が貫
通するように挿入配置され、該回転軸62と回転子63
とがピン63aにより固定された概略構造のものであ
る。なお、上記左ケース61aのポンプ室上流側,下流
側に上記オイル吸込み通路58a,オイル吐出通路58
bがそれぞれ接続されている。また66は潤滑油ポンプ
52の吐出圧を所定値以下に保持するためのリリーフ弁
であり、該潤滑油ポンプ52の吐出側の圧力が所定値以
上となったとき該吐出側の圧力をオイル吸込み通路58
a側に逃がすようになっている。
【0097】上記回転軸62は上記ポンプケース61を
軸方向に貫通する筒状のものであり、図示右端部は上記
クランク給油通路55aに開口している。また回転軸6
2の図示左端部には動力伝達用フランジ部62bが一体
形成されている。該フランジ部62bは上記クランク軸
8の右端面に対向しており、上記フランジ部62bとク
ランク軸8とはオルダム継ぎ手67により、若干の芯ず
れを吸収可能に連結されている。
【0098】上記オルダム継ぎ手67は、詳細にはクラ
ンク軸8とフランジ部62bとの間に継ぎ手プレート6
7aを配置し、該継ぎ手プレート67aの連結孔67d
内にクランク軸8の端面に植設されたピン67b及びフ
ランジ部62bに植設されたピン67cを挿入した構造
のものである。
【0099】また上記連結パイプ64は上記クランク軸
8の右端開口と回転軸62の左端開口とを連通するため
のものであり、クランク軸開口内周及び回転軸開口内周
と連結パイプ64の外周との間はオイルシール64aに
よりシールされている。
【0100】ここで上述のようにクランク室2cは他の
ミッション室2d,フラマグ室9a,クラッチ室10a
等と画成されており、これによりピストン6のストロー
クに伴って該クランク室2c内の圧力を正負に変動さ
せ、該圧力変動により上記各室内の潤滑油を上述の潤滑
油タンク51に戻すオイル戻し機構が構成されている。
詳細には、上記クランク室2cには吐出口2g及び吸込
み口2hが形成されている。この吐出口2gにはクラン
ク室内圧力が正のとき開く吐出口リード弁69が配設さ
れており、上記吸込み口2hにはクランク室内圧力が負
のとき開く吸込み口リード弁70が配設されている。
【0101】そして上記吐出口2gはクランク室2cか
ら連通孔2iを介してクラッチ室10aに連通し、該ク
ラッチ室10aから連通孔2jを介してミッション室2
dに連通し、さらに該ミッション室2dは連通孔2kを
介してフラマグ室9aに連通している。このフラマグ室
9aに連通するように形成された戻り口2mは戻りホー
ス57c,オイルストレーナ57d,戻りホース57e
を介して上記潤滑油タンク51に連通している。
【0102】ここで上記戻り口2mにはガイドプレート
2nが配設されている。このガイドプレート2nは上記
戻り口mを、底壁2pとの隙間aを狭くしかつ幅bを広
く確保することにより潤滑油を確実に吐出する機能を有
する。
【0103】また上記潤滑油タンク51には、該タンク
内の空気中に含まれるオイルミストを遠心力で分離して
上記クランク室2cに戻すオイル分離機構が接続されて
いる。このオイル分離機構は、円錐状の分離室71の上
部に、潤滑油タンク51の上部に一端が接続された導入
ホース72aの他端を接線方向に接続し、該分離室71
の底部に接続した戻りホース72bを上記クランク室2
cの吸込み口2hに接続した構造のものである。なお、
上記オイルミストが分離された空気は排気ホース72c
を介して大気に排出される。
【0104】以上のように本実施形態では、クランク室
2cをピストン6の昇降により圧力が変動するように略
密閉空間とし、該クランク室2c内に流入した潤滑油を
該クランク室2内圧力の変動により上記潤滑油貯留タン
ク51に送油するようにしたので、専用の送油ポンプ
(スカベンジングポンプ)を不要にでき、構造の簡素化
及びコストの低減を図ることができる。
【0105】また、クランク室2cの送油通路接続部付
近にクランク室内圧力が上昇したとき開き、低下したと
き閉じる吐出口リード弁(出側逆止弁)69を配設した
ので、クランク室内の潤滑油をより確実に潤滑油貯留タ
ンク51に送油できる。
【0106】また、上記潤滑油貯留タンク51内の油面
より上側と上記クランク室2cとを戻りホース72a,
72bで接続し、該クランク室2cの戻りホース接続部
付近にクランク室2c内圧力が下降したとき開き、上昇
したとき閉じる吐出口リード弁(吸込み側逆止弁)70
を配設したので、ピストン上昇時にクランク室2c内に
必要な空気が吸入され、ピストン6の下降時にクランク
室2c内圧が高くなり、クランク室2c内の潤滑油をよ
り一層確実に送油できる。
【0107】ちなみにクランク室内への外部からの空気
供給経路を有しない場合、ピストン,シリンダボア間の
シール性が高いと、ピストン上昇時にクランク室内が負
圧となり、ピストンが下降してもクランク室内圧が負圧
又は低い正圧にしかならず、送油ができなくなる場合が
懸念される。
【0108】さらにまた、潤滑油ミストを分離する遠心
式潤滑油ミスト分離器71を上記戻り通路72a,72
bの途中に介設し、分離された潤滑油を戻りホース72
bを介してクラク室2cに戻し、ミスト分が分離された
空気を大気に排出するようにしたので、潤滑油ミスト分
だけをクランク室内に戻すことができ、クランク室内に
過剰の空気が流入することによる送油効率の低下を回避
でき、大気汚染を防止しながらより確実にクランク室内
の潤滑油を送油できる。
【0109】また、潤滑油ポンプ52をクランク軸8の
一端に接続配置し、該潤滑油ポンプ52の吐出口を該潤
滑油ポンプ52内に形成した連通孔(ポンプ内給油通
路)62a及び連結パイプ64を介してクランク軸8内
に形成されたクランク給油孔(クランク軸内給油通路)
8eに連通させたので、簡単でかつコンパクトな構造に
よりクランク軸8の被潤滑部に潤滑油を供給できる。
【0110】また、上記クランク軸8と潤滑油ポンプ5
2とを軸直角方向の変位を吸収可能のオルダム継ぎ手6
7により接続するとともに、連通孔62aとクランク給
油孔8eとを連結パイプ64で連通させ、該連結パイプ
64と上記連通孔62a,クランク給油孔8eとの間に
弾性を有するOリング64aを介在させたので、クラン
ク軸8とポンプ軸62との間に多少の芯ずれが発生した
場合でも支障なく潤滑油を上記被潤滑部に供給でき、必
要な潤滑性を確保できる。
【0111】さらにまた、変速装置を構成する上記メイ
ン軸14,ドライブ軸15の近傍に筒状のボス部60c
を形成するとともに、これのボルト孔60a内にクラン
クケース結合用のケースボルト60を挿入し、該ボルト
孔60a内面とケースボルト60外面との空間を潤滑油
通路とし、上記ボス部60c変速ギヤに指向する分岐孔
(潤滑油供給孔)60bを形成したので、専用の潤滑油
供給通路を設けることなく変速ギヤの噛合面に潤滑油を
供給できる。
【0112】また、上記ボルト孔60c内面とケースボ
ルト60外面とで形成される潤滑油通路の他端を、上記
ドライブ軸15内に形成されたドライブ軸孔(潤滑油通
路)15aの反出力側開口に連通させたので、専用の潤
滑油供給通路を設けることなくドライブ軸15の変速ギ
ヤ摺動部に潤滑油を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエンジンの右側面図
である。
【図2】上記エンジンの断面平面展開図である。
【図3】上記エンジンの動弁装置を示す左側面図であ
る。
【図4】上記動弁装置の断面背面図である。
【図5】上記エンジンのバランサ装置を示す断面平面展
開図である。
【図6】上記エンジンのシリンダヘッドの底面図であ
る。
【図7】上記エンジンのシリンダボディの底面図であ
る。
【図8】上記エンジンのシリンダボディ−シリンダヘッ
ド結合部の断面側面図である。
【図9】上記エンジンのシリンダボディ−シリンダヘッ
ド結合部の断面側面図である。
【図10】上記エンジンのシリンダボディ−クランクケ
ース結合部の断面側面図である。
【図11】上記エンジンのバランサ装置を示す左側面図
である。
【図12】上記バランサ装置の保持レバー取り付け部の
拡大断面図である。
【図13】上記バランサ装置の回動レバー構成部品の側
面図である。
【図14】上記バランサ装置のバランサ駆動ギヤの緩衝
構造を示す側面図である。
【図15】上記バランサ装置の右側面図である。
【図16】上記エンジンの軸受ブラケットの断面右側面
図である。
【図17】上記エンジンの軸受ブラケットの断面左側面
図である。
【図18】上記エンジンの潤滑装置の模式構成図であ
る。
【図19】上記潤滑装置の構成図である。
【図20】上記潤滑装置の潤滑油ポンプ回りの断面側面
図である。
【図21】上記潤滑装置の断面左側面図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クランクケース 2c クランク室 6 ピストン 8 クランク軸 8a クランクアーム 11a,11a′ クランク軸軸受 50 潤滑装置 51 潤滑油貯留タンク 69 吐出口リード弁(出側逆止弁) 70 吸込み口リード弁(吸込み側逆止弁) 71 分離室(ミスト分離器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G013 AA06 AA16 AB02 BB12 BD02 BD47 3G015 AA05 AA16 AB02 BB01 BC02 BC03 BC04 BE00 BF05 BF08 CA06 DA02 DA10 DA11 EA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油貯留タンク内の潤滑油をクランク
    軸軸受等の被潤滑部に供給するエンジンの潤滑装置にお
    いて、クランクケースのクランクアームが配置されるク
    ランク室を、ピストンの昇降によりクランク室内圧力が
    変動するように略密閉空間とし、該クランク室内に流入
    した潤滑油を該クランク室内圧力の変動により上記潤滑
    油貯留タンクに送油するようにしたことを特徴とする4
    サイクルエンジンの潤滑装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記クランク室と上
    記潤滑油貯留タンクとを送油通路で接続し、クランク室
    の送油通路接続部付近にクランク室内圧力が上昇したと
    き開き、低下したとき閉じる出側逆止弁を配設したこと
    を特徴とする4サイクルエンジンの潤滑装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記潤滑油貯留タン
    ク内の油面より上側と上記クランク室とを戻り通路で接
    続し、該クランク室の戻り通路接続部付近にクランク室
    内圧力が下降したとき開き、上昇したとき閉じる吸込み
    側逆止弁を配設したことを特徴とする4サイクルエンジ
    ンの潤滑装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記潤滑油貯留タン
    ク内の空気中に含まれる潤滑油ミストを分離する遠心式
    潤滑油ミスト分離器を上記戻り通路の途中に介設し、分
    離された潤滑油を戻り通路を介してクラク室に戻し、ミ
    スト分が分離された空気を大気に排出するようにしたこ
    とを特徴と4サイクルエンジンの潤滑装置。
JP2002043832A 2002-02-20 2002-02-20 4サイクルエンジンの潤滑装置 Pending JP2003247409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002043832A JP2003247409A (ja) 2002-02-20 2002-02-20 4サイクルエンジンの潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002043832A JP2003247409A (ja) 2002-02-20 2002-02-20 4サイクルエンジンの潤滑装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003247409A true JP2003247409A (ja) 2003-09-05

Family

ID=28659038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002043832A Pending JP2003247409A (ja) 2002-02-20 2002-02-20 4サイクルエンジンの潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003247409A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007064080A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JP2007291951A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Honda Motor Co Ltd エンジンの潤滑構造
JP2011038493A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の過給機潤滑構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007064080A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Honda Motor Co Ltd 内燃機関
JP4509895B2 (ja) * 2005-08-30 2010-07-21 本田技研工業株式会社 内燃機関
JP2007291951A (ja) * 2006-04-25 2007-11-08 Honda Motor Co Ltd エンジンの潤滑構造
JP2011038493A (ja) * 2009-08-18 2011-02-24 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の過給機潤滑構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3964393B2 (ja) エンジンの動弁装置
JP4272536B2 (ja) エンジンの潤滑装置
JPH09209729A (ja) 回転軸の潤滑構造
JP4044049B2 (ja) エンジンのバランサ装置技術分野本発明は、2つのバランサ軸を備えたエンジンのバランサ装置に関する。
JP4007960B2 (ja) エンジンの締結構造
JP4234015B2 (ja) エンジンの潤滑装置
JP2007263371A (ja) エンジンのバランサ装置
JPWO2003071116A1 (ja) エンジンの締結構造
JP2003247409A (ja) 4サイクルエンジンの潤滑装置
JPH02217647A (ja) 内燃機関のバランサ軸駆動系における組付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070809

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20071023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20071220

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080819

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090106