JP2003242026A - 情報処理システムおよびプログラム実行モード制御方法 - Google Patents

情報処理システムおよびプログラム実行モード制御方法

Info

Publication number
JP2003242026A
JP2003242026A JP2002044951A JP2002044951A JP2003242026A JP 2003242026 A JP2003242026 A JP 2003242026A JP 2002044951 A JP2002044951 A JP 2002044951A JP 2002044951 A JP2002044951 A JP 2002044951A JP 2003242026 A JP2003242026 A JP 2003242026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
mode
system program
bios
cpu
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002044951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3702233B2 (ja
Inventor
Mayumi Maeda
真弓 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002044951A priority Critical patent/JP3702233B2/ja
Publication of JP2003242026A publication Critical patent/JP2003242026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3702233B2 publication Critical patent/JP3702233B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】システムBIOSの実行モードを制御して、シ
ステム性能とシステムの信頼性・安定性とをバランス良
く確保する。 【解決手段】本情報処理システムにおいては、システム
BIOSを実行するための実行モードとして“ROM動
作”モードと“RAM動作”モードとが用意されてい
る。“ROM動作”モードではシステムBIOSはフラ
ッシュBIOS−ROM18から読み込みながら実行さ
れ、また“RAM動作”モードではシステムBIOSは
主メモリ13上の特定領域にコピーされ、システムBI
OSは主メモリ13上の当該特定領域から読み込みなが
ら実行される。オペレーティングシステムの動作中に情
報処理システム上で予め決められた特定の動作を実行す
る場合には、システムBIOSの実行モードは自動的に
“ROM動作”モードと“RAM動作”モードに切り替
えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパーソナルコンピュ
ータなどの情報処理システムおよびプログラム実行モー
ド制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の情報
処理システムにおいては、そのシステム性能を高めるた
めに、いわゆる“高速ROM”機能が用いられている。
“高速ROM”機能は、低速なROMデバイスの内容を
高速アクセス可能なRAMデバイスから読み出させるよ
うにする機能である。
【0003】具体的には、システムの電源投入時に、シ
ステムBIOS(Basic Input Outpu
t System)をそれが記憶されているROMか
ら、主メモリを構成するRAM上にコピーし、その後は
RAM上のシステムBIOSを実行するというものであ
る。この機能は、ROMからの読み出しに比しRAMか
らの読み出しの方が高速であり、且つROMとRAMの
どちらを用いてもシステムの信頼性・安定性には差がな
いことを前提としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、使用するチッ
プセットの機能制限等により、システムBIOSをコピ
ーしたRAM上のシステム領域を完全にはプロテクトす
ることが出来ない場合がある。この場合、例えばシステ
ム環境の変更等を行う場合などのように、他のソフトウ
ェアを全て終了して専用のシステムユーティリティプロ
グラムのみを実行させるような時には問題はないが、様
々なソフトウェアが実行される通常動作中においては、
悪意を持つソフトウェアや、不当な振る舞いを行うソフ
トウェアが動作する可能性があるので、それらソフトウ
ェアによってRAM上のシステム領域が破壊されてしま
う危険がある。
【0005】一方、システムBIOSを常にROMから
読み出す方式では、システム性能の低下を招くと共に、
オペレーティングシステムの動作中に、BIOS更新の
ためのROM書き換え動作を実行することができなくな
るという問題も生じる。
【0006】本発明は上述の事情を考慮してなされたも
のであり、システム性能とシステムの信頼性・安定性と
をバランス良く確保することが可能な情報処理システム
およびプログラム実行モード制御方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の情報処理システムは、システムプログラム
が記憶された不揮発性メモリと、オペレーティングシス
テムの動作時にオペレーティングシステムが一時記憶さ
れるメモリと、前記オペレーティングシステムの動作中
に前記システムプログラムを実行する際に、前記不揮発
性メモリから前記システムプログラムを読み込みながら
実行する第1のモードと、前記メモリへ前記システムプ
ログラムをコピーした後に、前記メモリから前記システ
ムプログラムを読み実行する第2のモードとを切り替え
る切り替え手段とを具備することを特徴とする。
【0008】この情報処理システムにおいては、システ
ムプログラムを実行するための実行モードとして第1お
よび第2の2つのモードが用意されている。第1のモー
ドでは前記システムプログラムは前記不揮発性メモリか
ら読み込みながら実行され、また第2のモードではシス
テムプログラムがメモリ上にコピーされ、システムプロ
グラムはメモリ上のコピー領域から読み込みながら実行
される。第1のモードと第2のモードとの切り替えは、
オペレーティングシステムの動作中にシステムプログラ
ムを実行する際に行われる。このようにシステムプログ
ラムの実行モードをオペレーティングシステムの動作中
に切り替える仕組みを用意することにより、システム動
作環境に応じてシステムプログラムの実行モードを動的
に切り替えることができるので、システム性能とシステ
ムの信頼性・安定性とをバランス良く確保することが可
能となる。
【0009】また特にCPUとしては、当該CPUがア
クセス可能なメモリアドレス空間の内、キャッシュイネ
ーブルに設定されたメモリアドレス範囲内のコードまた
はデータを対象にキャッシュ動作を行うキャッシュメモ
リを有するものを使用し、前記第1のモードにおいて前
記不揮発性メモリの内容が前記キャッシュメモリにキャ
ッシュされるように、前記第1の実行モードを使用する
場合に、前記CPUのメモリアドレス空間の内で前記不
揮発性メモリが割り当てられるメモリアドレス範囲をキ
ャッシュイネーブルに設定することが好ましい。このよ
うに不揮発性メモリの内容をキャッシュ対象とすること
により、第1のモードにおいても十分なシステム性能を
確保することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる情報処理システムの構成が示されている。この情報
処理システムは例えばバッテリ駆動可能なノートブック
タイプのパーソナルコンピュータであり、このコンピュ
ータ本体には、図示のように、プロセッサバス1、PC
Iバス2、ISAバス3、CPU11、ホストブリッジ
12、主メモリ13、表示コントローラ14、PCI−
ISAブリッジ15、I/Oコントローラ16、ハード
ディスクドライブ(HDD)17、フラッシュBIOS
−ROM18などが設けられている。
【0011】CPU11は本PC全体の動作を制御する
ためのものであり、主メモリ13にロードされるオペレ
ーティングシステム(OS)、各種アプリケーションプ
ログラム、及びBIOS更新ユーティリティなどを実行
する。主メモリ13はDRAMから構成されている。B
IOS更新ユーティリティはフラッシュBIOS−RO
M18を書き換えるためのソフトウェアである。このB
IOS更新ユーティリティはOSの動作環境下で動作す
るように構成された一種のアプリケーションプログラム
であり、BIOS更新は、OSの動作環境下で実行する
ことができる。
【0012】CPU11としては、システム管理割り込
みSMI(SMI;System Management Interrup
t)をサポートするものが利用される。即ち、CPU1
1はオペレーティングシステムやアプリケーション等を
実行するための通常動作モードに加え、システム管理モ
ード(SMM;System ManagementM
ode)と称されるシステム管理機能を実現するための
動作モードを有している。
【0013】システム管理割込み(SMI;System
Management Interrupt)がCPU11に発行された
時、CPU11の動作モードは、通常動作モード(リア
ルモード、プロテクトモード、または仮想86モード)
から、SMMにスイッチされる。SMMでは、システム
管理プログラムが実行される。システム管理プログラ
ム、システムBIOSの一つ(SM−BIOS)として
フラッシュBIOS−ROM18に予め記憶されている
ものである。
【0014】本実施形態においては、フラッシュBIO
S−ROM18のプログラム実行モードとして、フラッ
シュBIOS−ROM18に予め格納されているシステ
ムBIOSをフラッシュBIOS−ROM18から、必
要に応じて読み込みながら実行する“ROM動作”モー
ドと、システムBIOSを主メモリ13上の特定領域に
コピーし、その主メモリ13上の特定領域から読み込み
ながら実行する“RAM動作”モードとが用意されてい
る。“ROM動作”と“RAM動作”はOS動作中にそ
の時のシステム動作環境に応じて動的に切り替えること
が出来る。
【0015】ホストブリッジ12は、CPUバス1とP
CIバス2を双方向で接続するブリッジ装置であり、こ
こには主メモリ13をアクセス制御するためのメモリコ
ントロール機能も内蔵されている。表示コントローラ1
4は本PCのディスプレイモニタとして使用されるLC
Dや外部CRTを制御する。
【0016】PCI−ISAブリッジ15は、PCIバ
ス2とISAバス3とをつなぐブリッジであり、PCI
バス2のバスマスタとして動作することができる。この
PCI−ISAブリッジ15には、フラッシュBIOS
−ROM18の書き換えに必要な動作を実行するための
回路の他、および前述のSMIを発生するためのSMI
発生回路151も含まれている。SMI発生回路151
は、PCI−ISAブリッジ15内の特定のレジスタが
ソフトウェアによってアクセスされたときなどSMI信
号を発生する。BIOS更新ユーティリティによってB
IOS更新を開始する際には、その旨がSMI信号によ
ってBIOS更新ユーティリティからシステムBIOS
に通知される。
【0017】I/Oコントローラ16は、2次記憶とし
て用いられるHDD17などのIDEデバイスを制御す
るためのバスマスタIDEコントローラを内蔵してい
る。バスマスタIDEコントローラは、HDD17と主
メモリ13との間のデータ転送のためにバスマスタとし
て動作することができる。また、I/Oコントローラ1
6は、DVDドライブやCD−ROMドライブを制御す
ることもできる。
【0018】フラッシュBIOS−ROM18は、前述
したようにシステムBIOSを記憶するためのものであ
り、ソフトウェアによるBIOS更新を可能とするため
に電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるフラッ
シュメモリ(フラッシュEEPROM)によって実現さ
れている。システムBIOSは、PCのパワーオン時や
再起動時に実行されるPOST(PowerON Se
lf Test)ルーチン、各種I/Oデバイスを制御
するためのBIOSドライバ群、システム環境を設定す
るためのBIOSセットアップルーチンなどを体系化し
たものであり、コンピュータ内のハードウェアを直接制
御するために用いられる。
【0019】また、このフラッシュBIOS−ROM1
8には、SM−BIOSおよびSMIハンドラも含まれ
ている。SMIハンドラはSMI発生時にCPU11に
よって実行される割り込みハンドラであり、SMI発生
要因に対応したSM−BIOSを起動するため等に用い
られる。
【0020】次に、図2を参照して、本実施形態におけ
る“ROM動作”と“RAM動作”について説明する。
使用するCPUやチップセットの仕様・制限により、シ
ステムBIOS(特にSM−BIOS)を実行させる方
法にはいくつかの選択肢がある。以下はその一部であ
る。
【0021】 I: フラッシュBIOS−ROM18上でキャッシュ
オンで動作する。 II: 主メモリ13上でSMIに連動して開閉する領域
をキャッシュオフで使用する。 III: 主メモリ13上で常時開いている領域をキャッシ
ュオンで使用する。
【0022】性能が高いのは、III、I、IIの順となる
(IIIとIはユーザの体感速度としては違和感が無い
が、IIは問題となり得る)。信頼性が高いのは、Iまた
はII(両者は同等)、IIIの順となる(IIIは一般のOS
やソフトウェアから隠されていないので、不用心または
悪意のあるものに容易に破壊されうる)。特定機能(O
S動作中のBIOS−ROM18の書き換えなど、RO
Mでの動作があると機能を実現できないもの)を実現で
きるのは、IIとIII。実現できないのはIである。
【0023】よって、本実施形態では通常動作中(ユー
ザがOS上で任意のソフトウェアを実行できる状態)は
性能と信頼性共に優れたIを使う。特定機能が動作する
トリガを受けた時点で、BIOS−ROM18上のプロ
グラムをIIIの領域にコピーし、その特定機能が終了す
るまではIII上で動作する。以下では、Iを“ROM動
作”モード、IIIを“RAM動作”モードと称すること
にする。
【0024】“ROM動作”モードにおいては、図2に
示されているように、BIOS−ROM18はCPU1
1のメモリアドレス空間内の一部のメモリアドレス範囲
に割り当てられ、システムBIOSはBIOS−ROM
18から読み込まれながら実行される。この場合、BI
OS−ROM18が割り当てられたメモリアドレス範囲
はキャッシュイネーブルに設定される。すなわち、CP
U11は、当該CPU11がアクセス可能なメモリアド
レス空間の内、キャッシュイネーブルに設定されたメモ
リアドレス範囲内のコードまたはデータを対象にキャッ
シュ動作を行うキャッシュメモリを有しており、“RO
M動作”モードでは、BIOS−ROM18が割り当て
られたメモリアドレス範囲はキャッシュイネーブルに設
定される。
【0025】このように、本実施形態では、“ROM動
作”モードをキャッシュONで実行する構成であり、こ
れにより“ROM動作”モードにおいては一定のシステ
ム性能を得ることが出来る。CPU11のどのメモリア
ドレス範囲をキャッシュイネーブルに設定するかは、C
PU11内のレジスタを用いて制御することが出来る。
【0026】“RAM動作”モードにおいては、BIO
S−ROM18の内容は主メモリ13上の特定領域にコ
ピーされ、システムBIOSはその特定領域から読み込
まれながら実行される。特定領域に対応するメモリアド
レス範囲はキャッシュイネーブルに設定される。
【0027】次に、図3を参照して、“ROM動作”と
“RAM動作”の切り替えについて説明する。
【0028】前述したように、通常動作中においてはシ
ステムBIOSは“ROM動作”モードで実行される。
そして、“ROM動作”から“RAM動作”への切換を
示すイベントが発生すると、それに応答して、BIOS
−ROM18の内容が主メモリ13上の特定領域にコピ
ーされ、“ROM動作”から“RAM動作”に切り替え
られる。“ROM動作”から“RAM動作”への切換イ
ベントの発生は、SMIによってシステムBIOSに通
知される。
【0029】なお、通常動作中においても、BIOS−
ROM18内の全てのシステムBIOSをROMから実
行する必要はなく、一部のシステムBIOSについては
主メモリ13上で実行することが出来る。以下では、通
常動作中においてSM−BIOSのみを“ROM動作”
モードで実行し、“ROM動作”から“RAM動作”へ
の切換を示すイベントが発生した時に、SM−BIOS
を主メモリ13上にコピーして、SM−BIOSの実行
モードを“ROM動作”モードから“RAM動作”モー
ドに切り替える場合を想定することとする。
【0030】次に、図4のフローチャートを参照して、
システムBIOSによって実行される処理の流れについ
て説明する。
【0031】本コンピュータの電源投入時には、まず、
システムBIOSによってPOST処理が実行され、各
種ハードウェアの初期化およびテストが行われる(ステ
ップS101)。このPOST処理においては、さら
に、システムBIOSは、SMIハンドラおよびBIO
Sドライバ群をそれぞれ主メモリ13上にコピーする
(SM−BIOSはコピーせず、“ROM動作”モード
で実行する)。この場合、システムBIOSは、BIO
S−ROM18の少なくともSM−BIOSに対応する
メモリアドレス範囲をキャッシュイネーブルに設定す
る。またシステムBIOSは、SMIハンドラおよびB
IOSドライバ群それぞれに対応する主メモリ13上の
メモリアドレス範囲もキャッシュイネーブルに設定す
る。
【0032】この後、OSを起動するためのOSブート
処理が実行される(ステップS102)。OS起動後の
通常動作中においては、SM−BIOSは“ROM動
作”モードで実行される。すなわち、SMIが発生され
ると、CPU11によって割り込み処理が実行され、そ
の割り込み処理の中でSM−BIOSが“ROM動作”
モードで実行される。この場合、割り込み処理では最初
にSMIハンドラが実行され、そのSMIハンドラによ
って割り込み要因が調べられる。そしてその割り込み要
因によって要求されたシステム管理サービスに対応する
BIOS−ROM18内のSM−BIOSがSMIハン
ドラによってコールされ、SM−BIOSがBIOS−
ROM18から読み込まれて実行される。
【0033】一方、割り込み要因がROM/RAM切換
イベントであった場合には(ステップS103のYE
S)、SMIハンドラは、SM−BIOSをBIOS−
ROM18から主メモリ13上の特定領域にコピーし、
その特定領域をキャッシュイネーブルに設定する。以降
は、SMIハンドラは、システム管理サービスが要求さ
れると、それに対応する主メモリ13上のSM−BIO
Sをコールする。
【0034】すなわち、図5のフローチャートに示すよ
うに、SM−BIOSはシステム管理サービスが要求さ
れる度にSM−BIOSが“ROM動作”モードである
か、主メモリ13にコピーした後の“RAM動作”であ
るかを判別し(ステップS111)、“ROM動作”モ
ードにおいてはBIOS−ROM18から、また“RA
M動作”においては主メモリ13上から該当するSM−
BIOSが読み込まれるように、“ROM動作”モード
であるか、“RAM動作”モードであるかに応じて、S
M−BIOSを読み込むためのメモリアドレスを切り替
える(ステップS112,S113)。
【0035】次に、図6を参照して、BIOS更新を行
う場合の一連の処理の流れを説明する。
【0036】前述したように、通常動作中においてはシ
ステムBIOS(SM−BIOS)は“ROM動作”モ
ードで実行される。そして、ユーザがOS動作中にBI
OS更新ユーティリティを起動すると、BIOS更新ユ
ーティリティはPCI−ISAブリッジ15内のレジス
タを通じて、システムBIOSに対してBIOS更新の
開始を通知する。この場合、BIOS更新ユーティリテ
ィによるレジスタアクセスに応答して、CPU11には
SMIが入力される。これにより、SMIハンドラが実
行される。
【0037】SMIハンドラはSMI発生要因がBIO
S更新開始通知のイベントであることを検知すると、S
M−BIOSをBIOS−ROM18から主メモリ13
にコピーしてSM−BIOSの実行モードを“RAM動
作”モードに切り替えた後、BIOS更新ユーティリテ
ィからのBIOS更新開始通知で指示された場所から新
BIOSイメージを読み込み、それをBIOS−ROM
18に書き込むというBIOS更新処理を開始する。B
IOS更新処理が終了すると、システムBIOSからB
IOS更新ユーティリティに対して終了通知が送られ
る。
【0038】BIOS更新ユーティリティはOSに対し
てシャットダウン要求またはシャッタダウンおよびリブ
ート要求を発行し、OSにシャットダウン処理またはシ
ャッタダウンおよびリブート処理を実行させる。SM−
BIOSの実行モードが“RAM動作”モードに切り替
えられてからOSがシャットダウンする間での間に、例
えば拡張ユニットとコンピュータ本体とのドッキングな
どのイベントが発生した場合などのように、SMIによ
ってシステム管理サービスが要求された場合には、SM
−BIOSは主メモリ13から読み込まれて実行される
ことになる。
【0039】次に、図7のフローチャートを参照して、
BIOS更新時にシステムBIOSによって実行される
処理の流れについて説明する。
【0040】上述したように、本コンピュータの電源投
入時には、まず、システムBIOSによってPOST処
理が実行され、各種ハードウェアの初期化およびテスト
が行われる(ステップS201)。このPOST処理に
おいては、さらに、システムBIOSは、SMIハンド
ラおよびBIOSドライバ群をそれぞれ主メモリ13上
にコピーする(SM−BIOSはコピーせず、“ROM
動作”モードで実行する)。この場合、システムBIO
Sは、BIOS−ROM18の少なくともSM−BIO
Sに対応するメモリアドレス範囲をキャッシュイネーブ
ルに設定する。またシステムBIOSは、SMIハンド
ラおよびBIOSドライバ群それぞれに対応する主メモ
リ13上のメモリアドレス範囲もキャッシュイネーブル
に設定する。
【0041】この後、OSを起動するためのOSブート
処理が実行される(ステップS202)。OS起動後の
通常動作中においては、SM−BIOSは“ROM動
作”モードで実行される。通常動作中に、BIOS更新
開始イベントによるSMIが発生すると(ステップS2
03のYES)、SMIハンドラは、SM−BIOSを
BIOS−ROM18から主メモリ13上の特定領域に
コピーし、その特定領域をキャッシュイネーブルに設定
する(ステップS204)。以降は、SMIハンドラ
は、システム管理サービスが要求されると、それに対応
する主メモリ13上のSM−BIOSをコールする。
【0042】次いで、SMIハンドラは、BIOS更新
ユーティリティからのBIOS更新開始通知で指示され
た場所から新BIOSイメージを読み込み、それをBI
OS−ROM18に書き込むというBIOS更新処理を
開始する(ステップS205)。BIOS更新処理が終
了すると、SMIハンドラは、BIOS更新ユーティリ
ティに対して終了通知を送る(ステップS206)。
【0043】以上のように、本実施形態においては、通
常動作中においては性能と信頼性共に優れたキャッシュ
ONの“ROM動作”モードを使用し、特定機能が動作
するトリガを受けた時点で、システムBIOSをBIO
S−ROM18から主メモリ13上にコピーして“RA
M動作”モードに切り替えるという処理が実行される。
これにより、システム性能とシステムの信頼性・安定性
とをバランス良く確保することが可能となる。
【0044】また、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
システムプログラムの実行モードをシステム動作環境に
応じて動的に切り替えることにより、システム性能とシ
ステムの信頼性・安定性とをバランス良く確保すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンピュータシステ
ムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態のシステムにおける“ROM動作”
と“RAM動作”を説明するための図。
【図3】同実施形態のシステムにおける“ROM動作”
と“RAM動作”の切り替えを説明するための図。
【図4】同実施形態のシステムで用いられるシステムB
IOSによって実行される処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図5】同実施形態のシステムで使用されるSM−BI
OSの処理手順を示すフローチャート。
【図6】同実施形態のシステムにおいてBIOS更新を
行う場合の一連の処理の流れを説明するための図。
【図7】同実施形態のシステムにおいてBIOS更新時
にシステムBIOSによって実行される処理の流れを示
すフローチャート。
【符号の説明】
11…CPU 12…ホストブリッジ 13…主メモリ 15…PCI−ISAブリッジ 16…I/Oコントローラ 18…フラッシュBIOS−ROM 151…SMI発生回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムプログラムが記憶された不揮発
    性メモリと、 オペレーティングシステムの動作時にオペレーティング
    システムが一時記憶されるメモリと、 前記オペレーティングシステムの動作中に前記システム
    プログラムを実行する際に、前記不揮発性メモリから前
    記システムプログラムを読み込みながら実行する第1の
    モードと、前記メモリへ前記システムプログラムをコピ
    ーした後に、前記メモリから前記システムプログラムを
    読み実行する第2のモードとを切り替える切り替え手段
    とを具備することを特徴とする情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記切り替え手段は、前記不揮発性メモ
    リの内容を更新する為の書き換え動作の実行時に、前記
    第1のモードから前記第2のモードへの切り替え動作を
    実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記情報処理システムは、さらに、CP
    Uを具備し、 前記CPUは、当該CPUがアクセス可能なメモリアド
    レス空間の内、キャッシュイネーブルに設定されたメモ
    リアドレス範囲内のコードまたはデータを対象にキャッ
    シュ動作を行うキャッシュメモリを有しており、 前記第1のモードにおいて前記不揮発性メモリの内容が
    前記キャッシュメモリにキャッシュされるように、前記
    第1のモードを使用する場合に、前記CPUのメモリア
    ドレス空間の内で前記不揮発性メモリが割り当てられる
    メモリアドレス範囲をキャッシュイネーブルに設定する
    手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の
    情報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記第2のモードにおいて前記システム
    プログラムがコピーされた前記メモリ上の領域の内容が
    前記キャッシュメモリにキャッシュされるように、前記
    第2のモードを使用する場合に、前記システムプログラ
    ムがコピーされた前記メモリ上の領域に対応するメモリ
    アドレス範囲をキャッシュイネーブルに設定する手段を
    さらに具備することを特徴とする請求項3記載の情報処
    理システム。
  5. 【請求項5】 前記切り替え手段は、 前記システムプログラムの呼び出しを要求する割り込み
    信号が前記情報処理システムのCPUに入力されたとき
    に前記CPUによって起動され、前記システムプログラ
    ムの現在の実行モードが前記第1および第2のどちらの
    モードであるかを判別し、その判別結果に基づいて前記
    システムプログラムを読み込むためのメモリアドレスを
    切り替える手段を含むことを特徴とする請求項1記載の
    情報処理システム。
  6. 【請求項6】 システムプログラムを記憶した不揮発性
    メモリを有する情報処理システムにおいて、 キャッシュイネーブルに設定されたメモリアドレス範囲
    内のコードまたはデータを対象にキャッシュメモリを用
    いたキャッシュ動作を行うことが可能なCPUと、 主メモリと、 前記情報処理システムの電源投入時に、前記CPUのメ
    モリアドレス空間の中で前記不揮発性メモリが割り当て
    られるメモリアドレス範囲をキャッシュイネーブルに設
    定する手段と、 オペレーティングシステムの動作中に前記不揮発性メモ
    リの書き換えを行う場合、前記システムプログラムの実
    行モードの切り替えを示す割り込み信号を前記CPUに
    発行する手段と、 前記割り込み信号が前記CPUに入力されたときに前記
    CPUによって実行される割り込み処理の中で、前記シ
    ステムプログラムを前記不揮発性メモリから前記主メモ
    リ上の特定のメモリアドレス範囲にコピーすると共に、
    前記システムプログラムを実行するための実行モード
    を、前記不揮発性メモリが割り当てられたメモリアドレ
    ス範囲をキャッシュイネーブルに設定した状態で前記シ
    ステムプログラムを前記不揮発性メモリから読み込みな
    がら実行する第1のモードから、前記システムプログラ
    ムを前記主メモリ上から読み込みながら実行する第2の
    モードに切り替える手段とを具備することを特徴とする
    情報処理システム。
  7. 【請求項7】 システムプログラムを記憶した不揮発性
    メモリと、キャッシュイネーブルに設定されたメモリア
    ドレス範囲内のコードまたはデータを対象にキャッシュ
    メモリを用いたキャッシュ動作を行うことが可能なCP
    Uと、主メモリとを有する情報処理システムに適用され
    るプログラム実行モード制御方法であって、 オペレーティングシステムの動作中に予め決められた特
    定の動作を実行する場合、前記システムプログラムの実
    行モードの切り替えを示す割り込み信号を前記CPUに
    発行し、前記割り込み信号が前記CPUに入力されたと
    きに前記CPUによって実行される割り込み処理の中
    で、前記システムプログラムを前記不揮発性メモリから
    前記主メモリ上の特定のメモリアドレス範囲にコピーす
    ることによって、前記システムプログラムを実行するた
    めの実行モードを、前記不揮発性メモリが割り当てられ
    たメモリアドレス範囲をキャッシュイネーブルに設定し
    た状態で前記システムプログラムを前記不揮発性メモリ
    から読み込みながら実行する第1のモードから、前記シ
    ステムプログラムを前記主メモリ上から読み込みながら
    実行する第2のモードに切り替えることを特徴とするプ
    ログラム実行モード制御方法。
JP2002044951A 2002-02-21 2002-02-21 情報処理システムおよびプログラム実行モード制御方法 Expired - Lifetime JP3702233B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044951A JP3702233B2 (ja) 2002-02-21 2002-02-21 情報処理システムおよびプログラム実行モード制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002044951A JP3702233B2 (ja) 2002-02-21 2002-02-21 情報処理システムおよびプログラム実行モード制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003242026A true JP2003242026A (ja) 2003-08-29
JP3702233B2 JP3702233B2 (ja) 2005-10-05

Family

ID=27784121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002044951A Expired - Lifetime JP3702233B2 (ja) 2002-02-21 2002-02-21 情報処理システムおよびプログラム実行モード制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3702233B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007065753A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Fujitsu Ten Ltd 起動方法およびナビゲーション装置
JP2010079778A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理装置およびbios設定画面の表示方法
JP2014194820A (ja) * 2010-09-30 2014-10-09 Intel Corp サービスプロセッサコンプレックスにおけるデータストア用のデマンドベースのusbプロキシ
US11061691B2 (en) 2018-05-25 2021-07-13 Fujitsu Limited Suppression of memory area fragmentation caused by booting an operating system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007065753A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Fujitsu Ten Ltd 起動方法およびナビゲーション装置
JP2010079778A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Nec Personal Products Co Ltd 情報処理装置およびbios設定画面の表示方法
JP2014194820A (ja) * 2010-09-30 2014-10-09 Intel Corp サービスプロセッサコンプレックスにおけるデータストア用のデマンドベースのusbプロキシ
US11061691B2 (en) 2018-05-25 2021-07-13 Fujitsu Limited Suppression of memory area fragmentation caused by booting an operating system

Also Published As

Publication number Publication date
JP3702233B2 (ja) 2005-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3491519B1 (en) Optimized uefi reboot process
USRE40092E1 (en) Method for quickly booting a computer system
US8473670B2 (en) Boot management of non-volatile memory
TWI407300B (zh) 電源管理控制器與方法
JP4903257B2 (ja) セキュアなオペレーティングシステムのスイッチング
KR101602360B1 (ko) 시스템 고속 부팅 장치 및 방법
TWI390410B (zh) 不須執行電力開啟自我測試之操作系統傳送及啟動
US8082439B2 (en) Firmware modification in a computer system environment supporting operational state changes
US20060242398A1 (en) Booting from non-volatile memory
US8694794B2 (en) Method for protecting a privilege level of system management mode of a computer system
US7827376B2 (en) System and method for protecting hidden protected area of HDD during operation
KR20040034540A (ko) 대용량 저장 디바이스로 부터 펌웨어의 신뢰성 있고안전한 업데이트와 복구
KR20140118093A (ko) 메모리 가상화 기반 스냅샷 부트 장치 및 방법
JP2011118873A (ja) 自動化されたモジュール型のセキュアな起動ファームウェアの更新
TW201525869A (zh) 用於雙作業系統記憶體切換的系統及方法
JP2018511104A (ja) 改善されたハイブリッドスリープ電力管理のための技術
CN114879828A (zh) 具有持久性存储器存储装置的固件接口
US6681336B1 (en) System and method for implementing a user specified processing speed in a computer system and for overriding the user specified processing speed during a startup and shutdown process
JP2012252576A (ja) 情報処理装置、起動方法およびプログラム
WO2012127522A1 (ja) 情報処理装置及び情報処理装置の制御方法
JP4155545B2 (ja) コンピュータシステムおよびデータ転送制御方法
US20230333935A1 (en) Quick start method
US10565141B1 (en) Systems and methods for hiding operating system kernel data in system management mode memory to thwart user mode side-channel attacks
JPH07287682A (ja) コンピュータシステム
US9910677B2 (en) Operating environment switching between a primary and a secondary operating system

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050715

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3702233

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120722

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130722

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313121

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term