JP2003234841A - 携帯無線電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】着信に応答できないときに、着信の有無および
そのかけ手の電話番号と、留守番電話メッセージを電子
メールにより確実に伝達できる携帯無線電話装置を提供
する。 【解決手段】携帯無線電話装置所有者指定の電子メール
アドレスを電話帳情報蓄積部１０に保存し、着信に応答
できない場合に、かけ手の留守番電話メッセージを音声
データ変換部１２で電子メールに添付する音声データに
変換し、かけ手の電話番号を含む音声データ変換部１２
で変換した音声データを添付した電子メールを作成し、
携帯無線電話装置基地局１４を介してメールサーバ１６
に接続し、電話帳情報蓄積部１０に保存されている携帯
無線電話装置所有者指定の電子メールアドレスに対して
この電子メールを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、留守番電話機能を
有し、有線電話回線に接続されている交換局に有線接続
される複数の無線基地局と無線チャネルにより通信し
て、有線電話回線に接続されているメールサーバを用い
てかけ手および携帯無線電話装置所有者に対し電子メー
ルを送信する携帯無線電話装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電話装置における録音装置とし
て、通話内容を磁気テープ、またはＤＲＡＭ、Ｅ２ＰＲ
ＯＭ等の半導体記憶手段を使用して録音したものを、録
音開始の個所から再生し、あるいは、使用者が取得した
い通話内容の記憶個所をサーチすることにより、任意の
個所から再生する装置が提案されている。また、メモリ
ー容量の不足のために、携帯者が、送られてきた一部受
信メッセージを確認できないでしまうといった事態が発
生しない、留守番電話機能付き携帯電話装置として、特
開平１１−１１２６５１号公報に記載されたものが知ら
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電話装置における留守番電話機能に対して録音され
たメッセージは、携帯無線電話装置を所有者が操作しな
ければ得ることができないという問題があり、あるい
は、他の電話機から所有者の携帯無線電話装置に接続し
なければ受信したメッセージを得ることができないとい
う問題があった。また、留守番電話メッセージが送られ
た相手（かけ手）は、音声のメッセージであるため、連
絡先等の重要なメッセージを聞き逃してしまうというこ
とが発生する確率が高いという問題があった。

【０００４】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、着信に応答できないときに、着信の
事実およびその発信者、かけ手からの留守番電話メッセ
ージを電子メールにより確実に伝達できる携帯無線電話
装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明における携帯無線
電話装置は、有線電話回線の交換局に有線接続されてい
る複数の無線基地局との間で無線チャネルにより通話や
電子メールを送受信する携帯無線電話装置において、か
け手の電話番号を取得するＣＬＩ手段と、かけ手および
携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアドレスを含
む電話番号、電子メールアドレス、氏名情報を関連付け
て記憶する電話帳情報蓄積手段と、着信時に応答できな
いときに送信する予め作成した電子メールを蓄積する送
信用定型電子メール蓄積手段と、着信時に応答できない
ときに、前記電話帳情報蓄積手段からの電子メールアド
レスと、前記送信用定型電子メール蓄積手段からの電子
メールとに基づき電子メールを作成する電子メール作成
手段と、前記電子メール作成手段で作成された電子メー
ルを前記かけ手および前記携帯無線電話装置所有者指定
の電子メールアドレスに対し携帯無線電話装置所有者が
操作することなく送信する電子メール送信手段とを有す
るという構成を有している。この構成により、着信時に
応答することができなかった場合に、電子メールを作成
して、携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアドレ
スに自動的に送信し、着信があったことを確実に伝達す
ることが可能となる。

【０００６】本発明における携帯無線電話装置は、前記
電子メール作成手段が、前記携帯無線電話装置所有者指
定の電子メールアドレス対する着信に対して未応答であ
った旨を前記携帯無線電話装置所有者に知らせるための
留守番電話通知メールを作成する留守番電話通知メール
作成手段を有するという構成を有している。この構成に
より、携帯無線電話装置所有者が任意に定める電子メー
ルアドレスに対し、着信に対して未応答である旨を携帯
無線電話装置所有者に伝えるための、留守番電話通知メ
ールを作成し、送信することが可能となる。

【０００７】本発明における携帯無線電話装置は、着信
時に応答できないときにかけ手が話す音声メッセージ
と、前記かけ手に対する留守番メッセージとを録音する
留守番電話蓄積手段を有し、前記電子メール作成手段で
作成される留守番電話通知メールには、前記留守番電話
蓄積手段に録音された音声メッセージをパーソナルコン
ピュータや携帯端末の電子メール読み取り機器で再生で
きる音声データに変換する音声データ変換手段と、前記
携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアドレスに送
信する電子メールに対して音声データを添付する音声デ
ータ添付手段とを有するという構成を有している。この
構成により、着信の際に、留守番電話蓄積手段に録音さ
れた携帯無線電話装置所有者宛のメッセージデータを音
声データとして添付した電子メールを作成することが可
能となる。

【０００８】本発明における携帯無線電話装置は、前記
電子メール作成手段により作成される留守番電話通知メ
ールには、ＣＬＩ情報により取得された電話番号を留守
番電話通知メールの本文、あるいはサブジェクトに設定
するＣＬＩ情報設定手段を有するという構成を有してい
る。この構成により、着信の際のかけ手の電話番号を携
帯無線電話装置所有者に対する電子メールに設定するこ
とで、携帯無線電話装置所有者に対し、かけ手の電話番
号を通知することが可能となる。

【０００９】本発明における携帯無線電話装置は、前記
電子メール作成手段により作成された留守番電話通知メ
ールには、ＣＬＩ情報により取得した電話番号に基づき
前記電話帳情報蓄積手段を検索して相手の名前や電子メ
ールアドレスを電子メール本文あるいはサブジェクトに
設定する電話帳検索手段を有するという構成を有してい
る。この構成により、かけ手の名前や電子メールアドレ
スといった情報を電子メールに設定できることにより、
携帯無線電話装置所有者に対し、かけ手の連絡先情報を
詳細に通知することが可能となる。

【００１０】本発明における携帯無線電話装置は、前記
電子メール作成手段により携帯無線電話装置所有者が任
意にサブジェクトや電子メール本文からなる送信電子メ
ールを作成して前記送信用定型電子メール蓄積手段に蓄
積し、前記電話帳情報蓄積手段から取得したかけ手の電
子メールアドレスに対し、前記送信用定型電子メール蓄
積手段から取得した送信電子メールにより不在である旨
を通知する不在通知メールを作成する不在通知メール作
成手段を有するという構成を有している。この構成によ
り、携帯無線電話装置所有者の緊急連絡先や状況等、携
帯無線電話装置所有者が任意に事前に作成した電子メー
ルをかけ手の電子メールアドレスに対して送信すること
により、かけ手に対して携帯無線電話装置所有者のメッ
セージを正確に通知することが可能となる。

【００１１】本発明における携帯無線電話装置の概要に
ついて説明する。本発明は、通信システムを利用した携
帯無線電話装置において、留守番電話機能に録音された
かけ手の音声メッセージを、再生できる形式の留守番電
話録音データに変換して電子メールに添付し、携帯無線
電話装置所有者があらかじめ設定した電子メールアドレ
スに対し送信してその旨伝達する。その際、ＣＬＩ情報
を使用して電話番号から電話帳を検索して、かけ手の名
前、電子メールアドレス等の情報を電子メールに記述し
て送信する。これにより、携帯無線電話装置所有者が、
携帯無線電話装置に対する着信に応答することができな
い場合や、携帯無線電話装置と離れた場所にいる場合で
も、かけ手からのメッセージや、携帯無線電話装置への
発信者を知ることができ、かけ手は、電子メールによっ
て不在である旨の通知が得られ、連絡方法等の重要な情
報をより確実に取得することができる携帯無線電話装置
を提供する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、本発明
の第１および第２の実施の形態を詳細に説明する。ま
ず、図１の携帯無線電話装置の構成、図２の携帯無線電
話装置の動作手順、図３の電話のかけ手に送信する電子
メールの作成手順、図４の携帯無線電話装置所有者指定
の電子メールアドレスに送信する音声データを添付しな
い場合の電子メールの作成手順、図５の携帯無線電話装
置所有者指定の電子メールアドレスに送信する音声デー
タを添付する場合の電子メールの作成手順を参照して、
本発明の第１の実施の形態における携帯無線電話装置を
詳細に説明する。

【００１３】まず、図１を参照して、本発明の第１の実
施の形態における携帯無線電話装置の構成を詳細に説明
する。図１に示す携帯無線電話装置は、第１の実施の形
態における機能を有する携帯無線電話装置Ａと、音声の
入力を行うマイクロフォン１と、音声や警告音を出力す
るスピーカ２と、マイクロフォン１およびスピーカ２の
音声の制御を行う機能を備えた音声信号処理部３と、音
声信号や電子メールデータの通信を可能にすべくこれら
の信号の変復調機能を備えた通信制御部４と、ＣＰＵ等
で構成された制御部５と、表示すべき情報の制御を行う
表示制御部６と、液晶表示器等で構成された表示部７
と、テンキーやその他のキーで構成された入力部８と、
あらかじめ携帯無線電話装置所有者が作成し、かけ手に
対して送信するための電子メールを保存する送信用定型
電子メール蓄積部９と、電話番号や電子メールアドレス
等を保存する電話帳情報蓄積部１０と、通話内容を磁気
テープ、またはＤＲＡＭ、Ｅ２ＰＲＯＭ等により記憶す
る留守番電話メッセージ蓄積部１１と、音声メッセージ
をパーソナルコンピュータや携帯端末等の電子メール読
み取り機器で再生することのできる音声データに変換す
る音声データ変換部１２と、データや音声を送受信する
アンテナ１３と、携帯無線電話装置と無線により音声や
データを送受信する携帯無線電話装置基地局１４と、有
線回線により各種通信機器と接続される有線ネットワー
ク１５と、電子メールを蓄積するメールサーバ１６とを
有して構成される。

【００１４】次に、図１を参照して、本発明の第１の実
施の形態における携帯無線電話装置の各構成要素の機能
を詳細に説明する。入力部８は、携帯無線電話装置Ａを
操作するためのキーにより入力する機能を有し、電子メ
ールを入力する機能と使用者の所望の処理を選択する機
能を有している。この機能を用いて、入力した情報を表
示情報制御部６で制御し、ディスプレイ７に表示した情
報を確認しながら、携帯無線電話装置所有者は、あらか
じめ、電子メール作成手段としての制御部５により、使
用者が不在のときに送信する電子メールの本文とサブジ
ェクトの内容を作成して、送信用定型電子メール蓄積部
９に保存し、さらに携帯無線電話装置所有者が、携帯無
線電話装置に着信があり、応答することができなかった
場合に、着信があった旨の電子メールを送信したい電子
メールアドレスを電話帳情報蓄積部１０に保存する。着
信があると、ＣＬＩ（相手先の電話番号を取得する機能
を有する、ＣａｌｌｉｎｇＬｉｎｅＩｄｅｎｔｉｔｙ）
情報を取得し、使用者が着信に応答しないときに、制御
部５は、留守番電話メッセージ蓄積部１１に保存されて
いる音声メッセージを通信制御部４およびアンテナ１３
を介しかけ手に対して送信し、かけ手からのメッセージ
を留守番電話メッセージ蓄積部１１に保存して、かけ手
との呼接続を切断する。

【００１５】その後、制御部５は、着信の際に取得した
ＣＬＩ情報にあるかけ手の電話番号により、電話帳情報
蓄積部１０に蓄積されている電話帳情報を検索して、か
け手の電子メールアドレスと名前、携帯無線電話装置所
有者指定の電子メールアドレスを取得して、送信すべき
電子メールの作成を行う。送信すべき電子メールは２種
類あり、かけ手に対して送信する電子メールと、携帯無
線電話装置所有者指定した電子メールアドレスに対して
送信する電子メールの２種類で、設定項目は、送信先ア
ドレス、サブジェクトおよび本文の３項目である。かけ
手に対して送信する電子メールの、送信先アドレスに
は、かけ手の電子メールアドレスを設定し、サブジェク
トと、本文には、携帯無線電話装置所有者があらかじめ
設定した、送信用定型電子メール蓄積部９に保存されて
いる情報を設定する。

【００１６】一方、携帯無線電話装置所有者指定の電子
メールアドレスに対して送信する電子メールの、送信先
電子メールアドレスには、携帯無線電話装置所有者指定
の電子メールアドレスを設定し、サブジェクトには、着
信有りの旨を示す固定文字列、本文にはＣＬＩ情報から
得られた電話番号、電話帳情報蓄積部１０に蓄積されて
いる電話帳情報を検索し得られたかけ手の名前、電子メ
ールアドレスを設定する。さらに、留守番電話メッセー
ジ蓄積部１１に保存された音声メッセージを、音声デー
タ変換部１２によりコンピュータや携帯端末等の電子メ
ール読み取り機器で再生することのできる音声データに
変換し、携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアド
レスに対して送信する電子メールに対し、添付ファイル
として添付する。電子メールの作成が終了すると、メー
ルサーバ１６への接続指令を通信制御部４によりアンテ
ナ１３を介して携帯無線電話装置基地局１４に送信する
と、接続された有線ネットワーク１５を介してメールサ
ーバ１６に対し接続指令が送られる。その後、携帯無線
電話装置Ａとメールサーバ１６との間が接続されると、
上記で作成した２種類の電子メールをメールサーバ１６
に送信する。

【００１７】次に、図１ないし図５を参照して、本発明
の第１の実施の形態における携帯無線電話装置の動作を
詳細に説明する。すなわち、以下の説明では、図２に示
すフローチャートに従い、本実施の形態における携帯無
線電話装置Ａが着信に対して応答しなかった場合に、か
け手と、携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアド
レスに対して送信する電子メールを作成し、作成した電
子メールを送信する際の動作手順を詳細に説明する。

【００１８】図２に示すフローの処理は、制御部５によ
り着信に応答がないと判断された場合に起動され、まず
ステップＡ１００において、ＣＬＩ情報に設定されてい
るかけ手の電話番号を取得し、ステップＡ２００におい
て、留守番電話メッセージ蓄積部１１に記録されている
着信に応答するメッセージ（以下、留守番電話メッセー
ジという）を再生し、通信制御部４、アンテナ１３およ
び携帯無線電話装置基地局１４を介してかけ手に対する
再生メッセージ（留守番電話メッセージ）が伝えられ
る。その後、携帯無線電話装置基地局１４、アンテナ１
３および通信制御部４を介して得られたかけ手の音声を
留守番電話メッセージ蓄積部１１へ保存し（ステップＡ
３００）、ステップＡ４００で相手との呼接続を切断す
る。次に、ステップＡ５００では、ステップＡ１００で
得られたＣＬＩ情報からの電話番号を用いて、電話帳情
報蓄積部１０に保存されている電話帳情報を検索して、
その電話番号に対応するかけ手の名前情報を取得し、ス
テップＡ６００において、かけ手の電子メールアドレス
を取得する。

【００１９】次に、ステップＡ７００では、送信用定型
電子メール蓄積部９に設定されている、かけ手に対して
送信する電子メールのサブジェクトに設定する文字列を
取得し、ステップＡ８００において、送信用定型電子メ
ール蓄積部９に設定されている、かけ手に対して送信す
る電子メールの本文を取得し、ステップＡ９００では、
電話帳情報蓄積部１０に設定されている、携帯電話所有
者が設定した携帯電話所有者指定電子メールアドレスを
取得し、ステップＡ１０００に進み、かけ手に対する電
子メールを作成する。

【００２０】図３のかけ手に送信する電子メールの作成
手順に示すように、ステップＡ１０００では、ステップ
Ａ６００で得られたかけ手の電子メールアドレスをかけ
手に対する電子メールの送信先電子メールアドレスに設
定し、ステップＡ７００で取得されたかけ手に対して送
信する電子メールのサブジェクト文字列をかけ手に対す
る電子メールサブジェクトに設定し、ステップＡ８００
で得られたかけ手に対して送信する電子メールの本文を
かけ手に対する電子メールの本文に設定し、ステップＡ
９００で得られた携帯電話所有者指定電子メールアドレ
スをかけ手に対する電子メールの送信元電子メールアド
レスに設定することにより、かけ手に対して送信する電
子メールを作成する。ここまでの動作で、かけ手に対す
る電子メールへのデータの設定が終了し、図３に示すと
ころの、送信用定型電子メール蓄積部９と電話帳情報蓄
積部１０に設定された情報とから、送信電子メール情報
（図３）に示すようなデータが作成された。

【００２１】次に、図２のステップＡ１１００から、携
帯無線電話装置所有者指定の電子メールアドレスに対す
る電子メールの作成を開始する。ステップＡ１１００で
は、送信用定型電子メール蓄積部９に設定されている、
携帯電話所有者が指定したサブジェクトを取得し、ステ
ップＡ１２００に進み、携帯電話所有者が設定した電子
メールアドレスに送信する電子メールを作成する。すな
わち、図４に示すように、ステップＡ９００で得られた
携帯電話所有者指定電子メールアドレスを送信元電子メ
ールアドレスおよび送信先電子メールアドレスに設定
し、ステップＡ１１００で得られた携帯電話所有者が指
定したサブジェクトを電子メールサブジェクトに設定す
る。そして、ステップＡ１００で得られた電話番号、ス
テップＡ５００で得られたかけ手の名前、ステップＡ６
００で得られたかけ手の電子メールアドレスを電子メー
ル本文に設定することにより、携帯電話所有者が指定し
た電子メールアドレスに対する電子メールに対するデー
タの設定が終了し、図４に示すところの、送信用定型電
子メール蓄積部９と、電話帳情報蓄積部１０に設定され
た情報から、送信電子メール情報に示すようなデータが
作成された。

【００２２】次に、図２のステップＡ１３００に進み、
留守番電話メッセージ蓄積部１１に問い合わせを行い、
かけ手の音声メッセージが録音されているか否かを判定
する。イエス、すなわち、音声メッセージが録音されて
いれば、ステップＡ１４００に進み、ノー、すなわち、
音声メッセージが録音されていなければ、ステップＡ１
６００に進む。ステップＡ１４００では、留守番電話メ
ッセージ蓄積部１１から音声メッセージを取得して、音
声データ変換部１２によりその音声メッセージをパーソ
ナルコンピュータや携帯端末等の電子メール読み取り機
器で再生することができる音声データに変換し、ステッ
プＡ１５００において、図５に示す送信電子メール情報
のように、ステップＡ１４００で作成した音声データを
電子メールに添付する。以上で電子メール作成処理を終
了し、引続き電子メール送信処理に入る。

【００２３】ステップＡ１６００に進み、ステップＡ１
６００では、通信制御部４、アンテナ１３および携帯無
線電話装置基地局１４を介して呼接続を行った後、メー
ルサーバ１６と接続し、ステップＡ１７００において、
まず、かけ手に対する電子メールの送信処理を行う。ス
テップＡ１７００では、かけ手に対する電子メール情報
に設定された情報のエンコード処理を行い、図３に示す
ような、ヘッダ情報を付加した後に電子メールを送信し
て、ステップＡ１８００に進む。ステップＡ１８００で
は、携帯電話所有者指定の電子メールアドレスに対する
電子メールの送信処理を行う。すなわち、携帯電話所有
者指定の電子メールアドレスに対する電子メール情報に
設定された情報のエンコード処理を行い、図４および図
５に示すようなヘッダ情報を作成して、電子メールを送
信する。図４は音声データの添付ファイルがつかない場
合のヘッダ、および電子メールの例を示しており、図５
は音声データが添付された場合のヘッダ、および電子メ
ールの例を示している。最後に、ステップＡ１９００に
おいて、通信制御部４、アンテナ１３、携帯無線電話装
置基地局１４、および有線ネットワーク１５を介しメー
ルサーバ１６との接続を切断した後に呼の接続を切断す
る。

【００２４】本実施の形態においては、携帯無線電話装
置所有者指定の電子メールアドレスに送信する電子メー
ル本文に、かけ手の電話番号、名前、電子メールアドレ
スを設定しているが、サブジェクトの項目に設定するよ
うにしてもよい。以上のように、本発明の第１の実施の
形態における携帯無線電話装置は、携帯無線電話装置所
有者が、着呼に対して応答することができなかったとき
に、かけ手に対しては、電子メールにより、携帯無線電
話装置所有者の現状を伝えることで、音声による録音メ
ッセージに比べて、より正確に状況を伝えることがで
き、さらに、携帯無線電話装置所有者は、携帯無線電話
装置と離れた場所で、自ら携帯無線電話装置にアクセス
する動作を行うことなく、着信があった旨の情報や、か
け手の情報、音声メッセージを取得することができる。

【００２５】次に、図１および図６を参照して、本発明
の第２の実施の形態における携帯無線電話装置について
説明する。本実施の形態では、着信があった場合に、携
帯電話装置所有者が応答することができない場合にかけ
手に送信する電子メールの本文や、サブジェクトおよび
携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアドレスに電
子メールを送信する際のサブジェクトを、送信用定型電
子メール蓄積部９に対して設定し、また携帯無線電話装
置所有者に対する送信電子メールアドレスを電話帳情報
蓄積部１０に設定する際の動作を詳細に説明する。

【００２６】図６は、図１に示す携帯無線電話装置のデ
ィスプレイ７の表示と、不揮発メモリで構成された、送
信用定型電子メール蓄積部９および電話帳情報蓄積部１
０に設定される情報を示す。携帯無線電話装置所有者
は、テンキー等により構成された入力部８を用い、ディ
スプレイ７に表示されたガイドに従い、かけ手に対して
電子メールを送信する際のサブジェクト部として、“現
在電話にでることができません”、電子メール本文とし
て、“現在電話にでることができません、お急ぎの方は
メールにてｔａｒｏ＠ｍａｔｓｕ．ｃｏ．ｕｋまでご連
絡ください。”とて入力する。

【００２７】また、携帯無線電話装置所有者が電子メー
ルを受け取る際のサブジェクとして、“携帯電話に着信
あり”等の任意の文字列情報をそれぞれ入力させ、それ
らの情報をそれぞれ、送信用定型電子メール蓄積部９の
該当番地に記憶させる。次に、携帯無線電話装置所有者
は、テンキー等により構成された入力部８を用い、ディ
スプレイ７に表示されたガイドに従い、携帯無線電話装
置所有者が、着信に対して応答できないときに、その旨
の電子メールを受信したい携帯無線電話装置所有者の電
子メールアドレスを、“ｔａｒｏ＠ｍａｔｓｕ．ｃｏ．
ｕｋ”の文字列情報を入力して、電話帳情報蓄積部１０
に蓄積する。

【００２８】本実施の形態においては、携帯無線電話装
置所有者に対し、ディスプレイ７に表示されたガイダン
スに従って情報を入力するよう促しているが、スピーカ
２からの音声ガイダンスに従って入力させるようにして
もよいし、また、入力媒体は、本実施の形態では、テン
キー等で構成した入力部８による例を記述しているが、
マイクロフォン１からの音声入力により入力するように
してもよい。

【００２９】以上説明したように、本発明の第２の実施
の形態における携帯無線電話装置は、あらかじめ、携帯
電話所有者が、かけ手に対して送信するメッセージや、
サブジェクトを自由に作成することができるので、携帯
無線電話装置への着信に対し応答することが出来なくな
る前に、かけ手に対して伝えたい詳細な情報、たとえ
ば、連絡先の電話番号や電子メールアドレスといった情
報を形態無線電話装置所有者の状態に応じて自由に設定
することができる。さらに、携帯無線電話装置所有者
は、携帯無線電話装置に着信がかかったときに、出るこ
とが出来なくなることが予想される場合、確実に取得す
ることができる電子メールアドレスを着信報知の電子メ
ールの送信先として設定することができるので、携帯無
線電話装置に着信があった際のかけ手を認識することが
可能となる。

【００３０】以上で説明した本発明の実施の形態におけ
る携帯無線電話装置を要約すると、留守番電話の機能を
有し、電子メールの送信を行う機能を有する携帯無線電
話装置Ａにおいて、あらかじめ、送信したい電子メール
の内容を保存する送信用定型電子メール蓄積手段と、携
帯無線電話装置所有者が受信したい電子メールアドレス
を保存する送信先指定メールアドレス保存手段としての
電話帳情報蓄積部１０と、かけ手の電話番号を認識する
ＣＬＩ情報設定手段と、ＣＬＩ情報設定手段により得ら
れた電話番号から、かけ手の名前、電子メールアドレス
を導く電話帳検索手段により得られた情報をもとに、か
け手に対して、電話に応答することができない旨の内容
の電子メールを作成する不在通知メール作成手段と、携
帯無線電話装置所有者に対して着信有りの旨の電子メー
ルを作成する留守番電話通知メール作成手段からなる電
子メール作成手段と、作成された電子メールを送信する
電子メール送信手段を有することによって、着信に対し
て応答ができなかった場合に、かけ手に対しては、携帯
無線電話装置所有者の現在の詳細な状態を電子メールに
より正確に伝えることができ、携帯無線電話装置所有者
は着信に対し、携帯無線電話装置から離れた場所で、着
信があった旨と、その際の発信者の情報を得ることがで
きる優れた効果を有する。さらに、留守番電話機能に録
音された音声メッセージをパーソナルコンピュータや、
携帯端末等の電子メール読み取り機器で再生することの
できる音声データに変換する音声データ変換手段と、携
帯無線電話装置所有者指定のアドレスに対して送信する
電子メールに音声データを添付する音声データ添付手段
とを有することにより、未応答の際の相手の情報だけで
なく、着信の際の用件に関しても携帯無線電話装置から
離れた場所で取得することができる優れた効果を有す
る。

【００３１】

【発明の効果】本発明における携帯無線電話装置は、上
記のように構成され、特に、携帯無線電話装置所有者
が、着呼に対して応答することができなかったときに、
かけ手に対しては、電子メールにより、携帯無線電話装
置所有者の現状を伝えることで、音声による録音メッセ
ージに比べて、より正確に状況を伝えることができ、さ
らに、携帯無線電話装置所有者は、携帯無線電話装置と
離れた場所で、自ら携帯無線電話装置にアクセスする動
作を行うことなく、着信があった旨の情報や電話番号等
かけ手の情報および音声メッセージを取得することがで
きるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１および第２のの実施の形態におけ
る携帯無線電話装置の構成を示すブロック図、

【図２】図１に示す携帯無線電話装置の動作手順の一例
を示すフローチャート、

【図３】図１に示す携帯無線電話装置においてかけ手に
対して送信する電子メールの作成概要を示す図、

【図４】図１に示す携帯無線電話装置において携帯無線
電話装置所有者が指定した電子メールアドレスに対して
送信する音声データが添付されない場合の電子メールの
作成概要を示す図、

【図５】図１に示す携帯無線電話装置において携帯無線
電話装置所有者が指定した電子メールアドレスに対して
送信する、音声データが添付される場合の電子メールの
作成概要を示す図、

【図６】本発明の第２の実施の形態における携帯無線電
話装置において、使用者が電子メール送信の際に必要と
なる情報の設定方法と保存方法の一例を示す図。

【符号の説明】

Ａ 携帯無線電話装置 １ マイクロフォン ２ スピーカ ３ 音声信号処理部 ４ 通信制御部 ５ 制御部 ６ 表示情報制御部 ７ ディスプレイ ８ 入力部 ９ 送信用定型電子メール蓄積部 １０ 電話帳情報蓄積部 １１ 留守番電話メッセージ蓄積部 １２ 音声データ変換部 １３ アンテナ １４ 携帯電話無線電話装置基地局 １５ 有線ネットワーク １６ メールサーバ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｍ 1/658 Ｈ０４Ｍ 1/658 1/725 1/725 Ｈ０４Ｑ 7/38 Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｌ １０９Ｋ Ｆターム(参考） 5K027 AA11 EE04 HH27 5K036 AA07 DD35 5K039 BB04 CC06 EE01 FF16 HH17 JJ09 5K067 AA21 BB04 BB21 DD51 EE02 EE10 FF01 FF40 GG01 GG11 5K101 KK02 KK06 LL12 MM07 NN01 NN14 NN21

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】有線電話回線に有線接続された複数の無線
   基地局との間で無線チャネルにより通話や電子メールを
   送受信する機能を有する携帯無線電話装置において、か
   け手の電話番号を取得するＣＬＩ手段と、かけ手および
   携帯無線電話装置所有者指定の電子メールアドレスを含
   む電話番号、電子メールアドレス、氏名情報を関連付け
   て記憶する電話帳情報蓄積手段と、着信時に応答できな
   いときに送信する予め作成した電子メールを蓄積する送
   信用定型電子メール蓄積手段と、着信時に応答できない
   ときに、前記電話帳情報蓄積手段からの電子メールアド
   レスと、前記送信用定型電子メール蓄積手段からの電子
   メールとに基づき電子メールを作成する電子メール作成
   手段と、前記電子メール作成手段で作成された電子メー
   ルを前記かけ手および前記携帯無線電話装置所有者指定
   の電子メールアドレスに対し携帯無線電話装置所有者が
   操作することなく送信する電子メール送信手段とを有す
   ることを特徴とする携帯無線電話装置。
2. 【請求項２】前記電子メール作成手段は、前記携帯無線
   電話装置所有者指定の電子メールアドレス対する着信に
   対して未応答であった旨を前記携帯無線電話装置所有者
   に知らせるための留守番電話通知メールを作成する留守
   番電話通知メール作成手段を有することを特徴とする請
   求項１記載の携帯無線電話装置。
3. 【請求項３】着信時に応答できないときにかけ手が話す
   音声メッセージと、前記かけ手に対する留守番メッセー
   ジとを録音する留守番電話蓄積手段を有し、前記電子メ
   ール作成手段で作成される留守番電話通知メールには、
   前記留守番電話蓄積手段に録音された音声メッセージを
   パーソナルコンピュータや携帯端末の電子メール読み取
   り機器で再生できる音声データに変換する音声データ変
   換手段と、前記携帯無線電話装置所有者指定の電子メー
   ルアドレスに送信する電子メールに対して音声データを
   添付する音声データ添付手段とを有することを特徴とす
   る請求項１または２記載の携帯無線電話装置。
4. 【請求項４】前記電子メール作成手段により作成される
   留守番電話通知メールには、ＣＬＩ情報により取得され
   た電話番号を留守番電話通知メールの本文、あるいはサ
   ブジェクトに設定するＣＬＩ情報設定手段を有すること
   を特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載の携帯
   無線電話装置。
5. 【請求項５】前記電子メール作成手段により作成された
   留守番電話通知メールには、ＣＬＩ情報により取得した
   電話番号に基づき前記電話帳情報蓄積手段を検索して相
   手の名前や電子メールアドレスを電子メール本文あるい
   はサブジェクトに設定する電話帳検索手段を有すること
   を特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の携帯
   無線電話装置。
6. 【請求項６】前記電子メール作成手段により携帯無線電
   話装置所有者が任意にサブジェクトや電子メール本文か
   らなる送信電子メールを作成して前記送信用定型電子メ
   ール蓄積手段に蓄積し、前記電話帳情報蓄積手段から取
   得したかけ手の電子メールアドレスに対し、前記送信用
   定型電子メール蓄積手段から取得した送信電子メールに
   より不在である旨を通知する不在通知メールを作成する
   不在通知メール作成手段を有することを特徴とする請求
   項１記載の携帯無線電話装置。