JP2003233824A - 地図記号発生型・トポロジ暗示型データによる地図情報システム - Google Patents
地図記号発生型・トポロジ暗示型データによる地図情報システムInfo
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Abstract
ータから、位相構造を再構成し、図式を完全遵守した地
図を復元することが可能な、地図情報システムを提供す
る。 【解決手段】 幾何情報としての位置情報と、当該幾何
情報の各位置情報に関連付けられている文字情報とから
なる地図記号発生型データに基づき、前記の各位置情報
及び前記の各文字情報に関連付けられている地図図式に
従った地図記号発生手続きが記憶されている地図記号発
生スクリプトファイルを実行して地図記号を発生させる
地図記号生成処理部を備えている地図情報システムによ
って課題を解決した。
Description
れた地図情報に基づき地図を描画するシステムに関し、
特に、ネットワークを介して送信されてきたデータを受
信したクライアントが、当該クライアント側の端末装置
において、地図を再現するシステムに関する。
など(以下、本明細書、図面に於いて、これらを単に
「地物」と表すことがある)を、紙上に(2次元)、か
つ限られたスペースに、それらの位置(関係)や分布
(広がり)を可能な限り忠実に表現しようとするもので
ある。
メ手法が採用される。このデフォルメは、地図の用途と
縮尺に応じて一定の基準が定められており、これらは
「図式」と呼ばれる。図式に従った図形が「地図記号」
である。
であり、単なる手段であるが、言語と同じような高度な
情報伝達手段であり、従ってどの国においても国家レベ
ルでの規格化が成されている。
のに図形形状(地図記号)を対応させたものである。そ
れらの図形形状は、シンボルマークであったり、線の種
類や太さであったり、あるいは塗り潰しパターンであっ
たりする。
ら情報を抽出し、この抽出された情報の分類を行い、こ
れを図式に基づき、地図記号として表すことにより、地
図が作成されるのである。
うになっているが、このためには、紙地図の情報をデジ
タルデータとして数値化する必要がある。
ターネット等の有線や無線のネットワークを介してWe
bサーバーから配信し、これを受信したクライアント側
の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電
話、車載カーナビゲーション、等々)のWebブラウザ
において、当該デジタルデータに基づいて地図が描画さ
れる場合、図2図示のように、配信される地図データと
しては、ラスタデータ形式かベクトルデータ形式が用い
られてきた。
地図の写像をデジタルデータとして固定したのがラスタ
データである。ラスタデータの場合は紙地図とまったく
同じ品質(情報量と図式表現が紙地図と完全に一致)で
ブラウザ画面上に地図を再現することができる。しか
し、ラスタデータは距離、面積、包含関係などをコンピ
ュータで解析することには不向きである。
のように、地図の図形形状変化点の座標値(「変化点座
標」)のみを、点、線、面、いずれの図形の構成要素か
を表す情報(「文字情報」)と共に格納した離散的デー
タである。ベクトルデータは、それを受信したブラウザ
側の処理によって線や面として結線されてアナログ表現
がなされる。ベクトルデータは距離、面積、包含関係な
どをコンピュータで解析することに向いており、また文
字情報を図形情報にリンクさせて送信できるという利点
も合わせ持つ。
タデータの方がベクトルデータよりも有利である。ベク
トルデータは「離散的データ」であることが本質なの
で、地図を完全に再現することが難しい。すなわち、従
来のベクトルデータ化は、本来の地図がもつ情報を取捨
選択することによりデータ量を削減することを余儀なく
されていた。このような取捨選択は、利用目的に応じて
なされる。当然、地図の完全復元は不可能になる。この
ような「情報の取捨選択」は、利用者側には許されても
提供者側には許されない。地図を提供する側には「図
式」の完全遵守が求められる。「図式」を遵守しなけれ
ば、地図の情報量を削減することと同じ意味をもち、か
つ分かりにくい地図を提供することになるからである。
完全に遵守した地図を再現できるところまでベクトルデ
ータ化しようとすると、そのためのデータ量が膨大とな
り、逆にベクトルデータの利点を奪ってしまうことにな
る。
利用する地理情報システム(Geographical Information
System )(以下、単にGISと表すことがある)が発
展を遂げており、このGISにおける地図の配信にはベ
クトルデータ形式が求められている。GISでの利用に
備えて、距離、面積、包含関係などをコンピュータで解
析することに向いており、文字情報を図形情報にリンク
させて送信できるという利点も合わせ持つベクトルデー
タを用いるときに、地図を完全に再現しようとすればデ
ータ量が膨大になってしまうというベクトルデータの弱
点を克服しつつ、ベクトルデータ形式でありながら地図
を完全に再現できるデータ仕様及びシステムが求められ
ているのである。
ったデジタルデータであることも求められる。
係や連続関係、包含関係などの情報である。例えば「墨
田区は東京都の中に含まれる」というのが包含関係であ
るし、「荒川の南側は東京都であり対岸は埼玉県であ
る」というのが位置関係である。人間が地図を見れば瞬
時に判断できる「位相情報」であるが、コンピュータ処
理の為にはデータ化しておかなければならない。
置)に名前(ID)を振り、そのIDの連続としてアーク
(線)を表し、さらにアークID列で面(閉空間)を表す
のである。あるノードが複数のアークに共用されている
なら、そのノードは例えば道路交差点である。
ことも部分的に可能である。例えば道路中心線として道
路アークをそのまま表示すれば良い。しかし、地図で
は、地図縮尺にも依るが、道路縁も表示するのが普通で
ある。従って、位相データだけでは地図を十分に表示で
きず、形状データと位相データをそれぞれ別個に(部分
的な共用はあっても)持たざるを得なくなる。このよう
に従来の地理情報システムに於いては、「位相情報」は
形状データと別個にデータ化されてきた。
の2重データ化は、コンピュータによって地図の修正を
行うときに大きな障害となる。形状を修正したとき、そ
れと整合性をとりながら位相データも修正しなければな
らないからである。修正対象が本州海岸線や日本を縦断
する高速道路などの場合に、それがいかに大変なデータ
処理になるかは容易に想像できる。しかし、「形状」と
「位相」を2重にデータ化せず、「形状」データから
「位相」をを算出できれば、これらの問題点を解消する
ことができる。
含まれる。これらをデータベース化しようとするとき、
一般に市販されている汎用的DBMS(DataBase Management
System)では困難な面があった。その理由としては、デ
ータを格納する領域が可変長でなければならないことが
第一に挙げられる。座標値の数を固定できないからであ
る。例えば道路情報をデータベース化するとき、その座
標値の個数をあらかじめ固定することはできないし、任
意に切断して格納する場合には、連続性を判断するため
の情報の付加などが必要になり複雑化してしまう。つま
り「位相」データの扱いが複雑化を産んでいるのであ
る。DBMS側が、座標値などの大きなデータ(ラージデー
タ)を管理する機能を提供したので、これを利用する等
の手法も検討されてきているが、その場合でも制限は免
れない。
図情報データベースの地図情報がサーバー装置からイン
ターネット等のネットワークを介してクライアントの端
末装置に配信される際、その配信データ形式は、図5図
示のように、特別な形式に変換されるのが通常であっ
た。この変換処理は、それらが、利用目的に応じた情報
の整理であったり、Webシステムの場合にXML形式
にフォーマットするのであるのなら、意義のある処理で
ある。しかし、このような処理を行う前に、地図情報デ
ータベースから抽出したデータを再編成する処理が必要
なのが一般的であった。従来のGISにおける地図情報
データベースは、前記の理由から複雑な構成になってい
るからである。特に位相情報も含めて配信する場合に
は、地図情報を送信しようとしているサーバ装置側にお
いて、位相データを生成する処理が不可避であった。
り、格納する座標値データを分割することを容易にし、
効率よくデータの格納、取り出しのできるシステムが求
められているのである。
GIS、等における問題点に鑑み、本発明は、可能な限
りデータ量を小さくしたベクトルデータから、位相構造
を再構成し、図式を完全遵守した地図を復元することが
可能な、地図情報システムを提案することを目的として
いる。
処理動作をコンピュータに実行させるコンピュータプロ
グラムを提案することを目的としている。
地図に描かれている図形の全ては、「図式」に従った
「地図記号」であり、現実をありのままに模写したもの
としての図形は存在していない。したがって、地図上の
全ての図形をデータ化しようとするのではなく、そこに
地図記号が置かれる原因そのものをデータ化する、とい
う発想の転換の下、「地図記号」を自動生成するために
必要なデータを構築すると共に、構築されたデータを参
照して、図式に従った地図記号を発生させる地図記号生
成処理手段を備えることによって前述した従来の問題点
を解決しようとするものである。これによって、自動的
な地図記号生成処理を行わせ、地図の完全復元を実現す
ると共に、地図情報をベクトルデータとして表しなが
ら、データ量を従来の手法に比較して著しく削減できる
ようにしたものである。なお、本明細書、図面におい
て、このような性格を持ったデータを「地図記号発生型
データ」と呼び、従来のデータを「地図図形復元型デー
タ」と呼ぶ。
を、これまでのGISで採用されていたような、地図の
図形形状変化点の座標値(変化点座標)と、これに付随
している、点、線、面、いずれの図形の構成要素かを表
す情報(文字情報)とからなる、「地図図形復元型デー
タ」ではなく、「地図記号発生型データ」とし、地図記
号生成処理手段によって地図記号を生成させ、地図を正
確に再現する手法が本発明の基本原理である。
ーバーが地図情報を送信するとき、「データとしてでは
なく表示命令ファイルをクライアント側に送信し、クラ
イアントがその端末装置でこれを実行する」という方式
もある。しかし、この場合にも、「表示命令を地図図形
から生成する」という方式なので、従来の「地図図形復
元型データ」の範疇を脱していない。
ったデジタルデータを使用する場合、形状データと位相
データとを別個に持つ二重のデータ化が行われていたこ
とを前述したが、形状データが位相データと完全に共用
できるものであるならば、前述した従来のGIS等にお
ける問題点を解決することができる。そして、「共用」
するという形態ではなく、形状データから位相情報を算
出できるような構造でも良い筈である。本発明は地図情
報をデジタルデータとしておく際に、位相情報をデータ
としては持たないが、形状データが位相情報を算出でき
る構造をもつ、すなわち、形状データから位相情報が暗
示される構造にあるデータとすることによって、前述し
た従来のGIS、等における問題点の解決を図ったもの
である。
タ」は、位相情報をデータとしては持たないが、形状デ
ータが位相情報を算出できる構造をもつものであるの
で、本明細書、図面において、「地図記号発生型デー
タ」を「位相暗示型構造データ」と呼ぶこともある。
クトルデータに含める情報を、これまでのGISで採用
されていたような「地図図形復元型データ」ではなく、
「地図記号発生型データ」とし、なおかつこれに「位相
暗示型構造」としての性格を持たせ、トポロジ、すなわ
ち位相を算出する処理動作をも行う地図記号生成処理手
段によって地図記号を生成させ、地図を正確に再現する
手法であるということができる。
の作成方法を考慮しながら、従来のGIS、等において
採用されている従来の手法と比較して表すと図6図示の
ようになる。
バーから「地図記号発生型データ」を配信し、当該デー
タを受信したクライアントがWebブラウザに地図を正
確に再現するシステムとして構成することができる。
本発明が提案する地図情報システムは、幾何情報として
の位置情報と、当該幾何情報の各位置情報に関連付けら
れている文字情報とからなる地図記号発生型データに基
づき、前記の各位置情報及び前記の各文字情報に関連付
けられている地図図式に従った地図記号発生手続きが記
憶されている地図記号発生スクリプトファイルを実行し
て地図記号を発生させる地図記号生成処理部を備えてい
ることを特徴とするものである。
座標と、線を表す線的形状の変化点座標とからなり、文
字情報は、地図図式に基づいた地物の大分類コードであ
る図式コードと、当該図式コードの細分コードである種
別コードと、地物の上下関係を表す描画順位と、線と線
との接続状態を表す接続フラグ(すなわち、ある座標で
途切れているデータが相互に接続しているかどうかを示
すフラグ)とからなるようにすることができる。
地図記号生成処理部は、位置情報及び、文字情報に含ま
れる接続フラグに基づいて位相、すなわちトポロジを算
出する位相算出処理部を含んでいるようにすることがで
きる。
トワークを介して双方向通信可能なサーバー装置と、ク
ライアント装置とで構成されるようにし、当該サーバー
装置が、ネットワークを介して、幾何情報としての位置
情報と、当該幾何情報の各位置情報に関連付けられてい
る文字情報とからなる地図記号発生型データを送信する
出力処理部を備えており、クライアント装置は、前述し
た本発明のいずれかの地図情報システムを構成する装置
であって、ネットワークを介して送信されてきた前記地
図記号発生型データを取得する情報取得部を備えている
ものとすることができる。
ラムは幾何情報としての位置情報と、当該幾何情報の各
位置情報に関連付けられている文字情報とからなる地図
記号発生型データに基づき、前記の各位置情報及び前記
の各文字情報に関連付けられている地図図式に従った地
図記号発生手続きが記憶されている地図記号発生スクリ
プトファイルを実行して、コンピュータに、前記位置情
報及び前記文字情報に対応する地図記号を発生させる処
理を行わせることを特徴とするものである。
プログラムは、点を表す位置座標と線を表す線的形状の
変化点座標とからなる幾何情報としての位置情報と、当
該幾何情報の各位置情報に関連付けられていて、地図図
式に基づいた地物の大分類コードである図式コードと、
当該図式コードの細分コードである種別コードと、地物
の上下関係を表す描画順位と、線と線との接続状態を表
す接続フラグとからなる文字情報とからなる地図記号発
生型データに基づき、前記の各位置情報及び前記の各文
字情報に関連付けられている地図図式に従った地図記号
発生手続きが記憶されている地図記号発生スクリプトフ
ァイルを実行して、コンピュータに、位置情報及び前記
文字情報に含まれる接続フラグに基づいて対応する位
相、すなわちトポロジを算出する処理と、前記位置情報
及び前記文字情報に基づいて対応する地図記号を発生さ
せる処理とを行わせることを特徴とするものである。
データによる地図情報システムは、前述したようにWe
bサーバーから「地図記号発生型データ」を配信し、当
該データを、インターネット等の有線又は無線のネット
ワークを介して端末装置(例えば、パーソナルコンピュ
ータ)で受信したクライアントが、Webブラウザに地
図を正確に再現するシステムとして構成することができ
るが、前述した本発明のコンピュータプログラムは、こ
のような形態におけるクライアントの端末装置(例え
ば、パーソナルコンピュータ)において、前述した地図
記号生成処理部、位相算出処理部の各処理動作を行わせ
るものである。
地図記号発生データは、「幾何情報として点と線のみの
座標値、すなわち位置情報」と、「以下に説明する『図
式コード』、『種別コード』、『描画順位』、『接続フ
ラグ』からなる文字情報」とから構成されており、両者
が互いに関連付けられたひとかたまりとしてのデータ
(すなわち、1レコード)になっている。これらの具体
的な構成の一例を説明すると、以下の通りである。
何情報には下記の地物がある。
設、土地の利用景、ふり仮名、公共施設、等。) 記号配置位置(建物記号、水準点、標高点、植生記号、
構造物記号、等。)
樹木に囲まれた居住地、河川中心線、水涯線、地表の状
態(湿地、万年雪等)、矢印(流水方向等)、等深線、
水部の地形、行政界、所属界、建物、場地、輸送管、等
高線、陸部の地形、等
定められて図式により異なる。上記の例は本願の出願人
の一人である国土地理院が採用している1/25000
地形図図式に基いた場合の例である。
何情報は、a:点は独立している(点は線の頂点ではな
い)、b:文字情報が一つでも異なる場合には線を分割
(別レコード化)しなければならない、c:文字情報が
完全に同じでも線は分割(別レコード化)することが許
される、c:連続地物を複数の線に分割した場合や、道
路交差点のようにネットワークのノードである場合には
端点(線の始終点)座標を一致させる、という仕様を満
たすものであることが望ましい。
名称や種別であるとともに、地図記号を発生させるため
のパラメータであり、以下の内容から構成されている。
れずに文字として格納されても支障がない。
として格納されても支障がない。ただし、複数のコード
の格納が許されるものとする。例えば、一つの線を位置
情報として道路を発生させるとき、「その道路を2条道
路表現し、かつ中央分離帯を表示し、かつ橋の被開部を
表示する」というOR条件を種別として記述する。
し、道路とは別に中央分離帯や橋形状を表すための図形
情報を別個含めてしまうのが従来の「地図図形復元型デ
ータ」である。この従来の「地図図形復元型データ」
は、位相情報をデータとしては持たないが、形状データ
が位相情報を算出できる構造をもつ本発明における位相
暗示型構造の「地図記号発生型データ」と対比して、
「位相明示型構造データ」と呼ぶことができる。
述した点(位置座標)、線(線的形状の変化点座標)の
場合と同じく、地図の目的と縮尺により定められて図式
により異なる。
道路の上(高架)か下(トンネル)を通るが、地図では
上の道路が下の道路を隠すことによって上下関係を表
す。このような非接続交差部や重なり部の上下関係を表
すのが「描画順位」である。描画順位は、例えば、図8
図示のように、相対数値で表し、値の大きい方が小さい
方の上に描かれるべきものであるようにすることができ
る。
ある座標で途切れているデータが相互に接続しているか
どうかを示すフラグである。幾何情報が線であるレコー
ド、すなわち、線データにのみ存在し、始点側、終点側
の2つのフラグとして存在する。地図記号生成処理にお
いて位相構造を算出するときに参照されるものである。
例えば、連続地物を複数の線に分割した場合や、道路交
差点のようにネットワークのノードである場合に、接続
フラグを1にする。
て採用される地図記号発生型データの幾何情報には点と
線しか含まれない。つまり位置情報が含まれているだけ
である。例えば、道路位置はその中心を線で表し、湖の
位置は回りを囲む複数の線で表し、植生記号等はそれが
置かれる位置座標(点)で表す。
何情報と関連付けられた文字情報が含まれる。そして、
文字情報には、前述したように、図式コード(図式に基
づいた地物の大分類コード)、種別コード(図式コード
の細分コード)、描画順位、及び接続フラグが含まれて
いる。
る地図記号発生型データには位相がデータとして含まれ
ない。線の接続状態(端点一致)と接続フラグから位相
構造を算出することを期待しているからである。そこ
で、本発明では、かかる地図記号発生型データの性格
を、「位相算出型」、あるいは、前述したように、「位
相暗示型」と呼ぶこととしている。
図記号発生型データのような「位相暗示型構造データ」
の対局は、従来のGISで採用されている「地図図形復
元型データ」のような「位相明示型構造データ」であ
る。
したり、道路ネットワークを定義したりするためには、
面の構成関係や線同士の接続関係を表す位相という情報
を必要とする。ほとんどの従来のGIS用データセット
は、データレコードにユニークに付与したID番号を用
いて位相を定義する方法を用いている。この形式では、
図9に示すように、例えば、道路交差点であれば、「交
差点」という点型の情報があり、各交差点には交差点番
号が付与されている。一方、その交差点に接続している
道路は、「道路」という線型の情報で定義され、各道路
データは道路番号を持っている。ここでいう道路番号と
は、国道○号線のようなものではなく、データレコード
のID番号のことである。
と、道路データは各交差点でデータが切断されているた
め、交差点Aでは合計で4本の道路データが接続してい
る。その4本の道路は、D1〜D4までの道路である。
また、道路側から見ると、D4という道路データは、片
方が交差点Aに接続し、もう片方は交差点Bに接続して
いる。これらの複雑な情報をすべてデータに持たせてい
るため、データそのものが複雑化してしまう。このよう
なデータ形式が、「地図図形復元型データ」、すなわ
ち、「位相明示型データ」である。
合には、位相明示型データ形式では、前述したようにデ
メリットの影響が大きい。そこで、本発明においては、
位相に関する情報を明示的にデータが持つのではなく、
位相情報は必要な時に算出することとし、データは、位
相算出に必要な幾何条件とフラグのみを持つことで、位
相に関する情報の更新作業自体を省略し、形状データの
修正、更新に特化したデータ形式を採用することにし
た。これが、本発明のシステムに採用される地図記号発
生型データのような位相算出型データ(すなわち、位相
暗示型データ)の形式である。
当するデータを表すと、図10のようになる。まず、交
差点という点データは存在しない。道路を表す4本の線
の端点が、交差点位置(x,y)で一致している。ま
た、そこで接続状態にある道路データの端点接続フラグ
が有効となっていること。この2つの条件だけで、位相
明示型と同じ情報が表現できるのである。
生型データのような位相算出型データ(すなわち、位相
暗示型データ)を用いれば、位相を示すためのID番号
は必要なく、「交差点」という特別なデータを用意する
必要もない。なぜなら、「交差点」は、「道路が同一座
標で接続する点」という条件定義のみで表現でき、接続
関係についても2つの条件から算出することで復元でき
るのである。
ータセットに採用されている位相明示型データ形式が、
位相情報をデータとして持つことに対し、本発明のシス
テムに採用される地図記号発生型データのような位相暗
示型データは、幾何的な接続条件(端点一致)と接続フ
ラグのみによって位相を隠しもつ(暗示的)データ構造
である。
生型データのような、位相暗示型のデータ形式を導入す
ることによって、データ形式が極めて単純化される。デ
ータ型は「点」「線」の2種類だけ定義すれば十分であ
る。そしてある線が道路なのか、鉄道なのか、基準点な
のかはすべて属性値で判断することにする。また、情報
更新時に接続関係を保つ必要があるデータの場合、接続
すべきデータ同士の端点座標が一致しており、接続フラ
グが有効か、の2点について逐次判断するだけでよい。
線の接続をたどったときに元の線に戻れば、湖などの
「面」と判断できる。
生型データのような位相暗示型データ構造ではデータ修
正を容易に行うことができる。例えば、海岸線の一部を
修正(幾何情報修正)した場合、位相明示型構造データ
の場合は「位相情報」をも更新しなければならない。し
かし、本州の海岸線を構成するラインの頂点数は膨大で
あるので位相情報も膨大である。これに対し、位相暗示
型データ構造の場合には、自分及び隣の線の接続フラグ
の修正だけで完了する。
のデータをシームレスに管理することが可能である。シ
ームレスな管理とは、地図データを図郭単位(刊行地図
ページ単位)に管理する従来の方式から脱却し、経緯度
を与えるだけで任意の範囲をデータベースから取り出し
てこれを修正し、データベースに戻すことが可能な管理
方式である。従来は海岸線などの長い線を図郭単位で切
断する必要があったが、位相暗示型データ構造では自由
に切断可能なので、図郭という「切断単位」を必要とし
ないからである。また、位相明示型構造データでは、膨
大な「位相情報」を階層構造で管理するために図郭とい
う単位を利用する場合があるが、位相暗示型データ構造
には、そもそも「位相情報」がないので、このような意
味においても「図郭」は不要である。
システムが、ネットワークを介して双方向通信可能なサ
ーバー装置と、クライアント装置とで構成され、サーバ
ー装置がネットワークを介して、地図記号発生データを
送信する出力処理部を備え、クライアント装置が、情報
取得部にてネットワークを介して送信されてきた地図記
号発生型データを取得し、クライアント装置において地
図が復元されるように構成されている場合について、そ
の処理動作を説明する。
るサーバーから受信した地図記号発生型データを用いて
クライアント側の端末装置、例えば、パーソナルコンピ
ュータで地図が復元される。
トの端末装置(パーソナルコンピュータ)に備えられて
いる地図記号生成処理部であり、この処理部は、地図記
号発生型データに基づき、当該地図記号発生型データに
含まれている各位置情報及び各文字情報に関連付けられ
ている地図図式に従った地図記号発生手続きが記憶され
ている地図記号発生スクリプトファイルを実行し、地図
記号を発生させる処理を行うものである。
関連付けられている地図図式に従った地図記号発生手続
きが記憶されている地図記号発生スクリプトファイル
は、サーバーからネットワークを介してクライアントの
端末装置へ送信し、クライアントの端末装置の記憶部に
保存して置くことができる。
られている情報取得手段、例えば、インターネットとの
双方向通信を可能とするコンピュータの通信処理部は、
前記の地図記号発生スクリプトファイルを受信する受信
手段としての役割も果たすものである。
ト側の端末装置には、地図記号発生型データに基づき、
前述したように、各位置情報及び各文字情報に関連付け
られている地図図式に従った地図記号発生手続きが記憶
されている地図記号発生スクリプトファイルを実行し
て、情報取得部で取得した地図記号発生型データに基づ
き、地図記号を発生させる地図記号生成処理部が、少な
くとも備わっていれば良い。
イアント側の端末装置(例えば、パーソナルコンピュー
タ)に行わせるためのコンピュータプログラムは、サー
バーから提供される方式にすることもできる。例えばマ
イクロソフト社のInternetExplorerが
Webクライアントの場合には、前記のコンピュータプ
ログラムはActiveXコントロール(図11中にお
いて「スクリプト実行手段」と表示されているものであ
る)としてサーバーからダウンロードするのである。
ライアントの端末装置ににダウンロードされても良い
し、WebGISの場合はHTMLページに埋め込まれ
て届けられても良い。あるいはサーバーのDBMSにク
ライアントから問い合わせることによって取得しても良
い。取得方法に応じて、つまり格納位置(記憶装置内の
ファイル、HTMLファイル内、メモリ)に応じたスク
リプトファイルが用意されているからである。そのスク
リプトファイルは受信処理が異なるだけで、処理本体は
完全に共通である。
異なった場合にのみサーバーからダウンロードし記録す
る。サーバーが地図記号生成処理部の処理動作に必要な
地図記号発生スクリプトファイルを提供する義務を負う
のは、そもそも「地図記号発生型データ」が「位相算出
処理」と「地図記号生成処理」を前提にしたものである
ので自明のことである。サーバーがクライアントに提供
する地理情報は、いわば、データと手続を一体化した
「地図オブジェクト」に他ならない。
記号発生型データを用いた本発明のシステムによる地図
復元過程とを対比して表した図である。図12において
上側に表したのが実際の紙地図製作過程であり、下側に
表したのが地図記号発生型データを用いた本発明のシス
テムによる地図復元過程である。
(位置座標)データに基づく地図記号発生処理は、当該
点(位置座標)データに関連付けられ、ひとかたまりに
なっている文字情報中の図式コード、種別コードに基づ
き、地図記号生成処理部が、各位置情報及び各文字情報
に関連付けられている地図図式に従った地図記号発生手
続きが記憶されている地図記号発生スクリプトファイル
を実行し、前記点(位置座標)データにに関連付けら
れ、ひとかたまりになっている図式コード、種別コード
をシンボルに置き換えることによって行われる。
る線(線的形状の変化点座標)データに基づく地図記号
生成処理にあたっては、図13図示のように、まず、ク
ライアントの端末装置の地図記号生成処理部の中に含ま
れている位相算出処理部による位相算出処理が行われ
る。
すなわち位相は、位置情報及び、文字情報に含まれる接
続フラグに基づいて算出される。地図記号発生型データ
の位置情報に基づく位相の算出は、線(線的形状の変化
点座標)の接続状態、すなわち、端点が一致しているか
どうかから、位相構造を算出するものである。また、地
図記号発生型データの線(線的形状の変化点座標)デー
タに含まれる「接続フラグ」に基づく位相の算出は、図
14図示のように、以下に説明する「連続性」「ノー
ド」「面」「ホール」からなる。
続性」と「構造の連続」の2種類がある。例えば、前者
は「国道1号線」や「建設中の道路」であり、後者は橋
梁、中央分離帯、擁壁などである。
型データ」の場合には「構造の連続性」をも求めなけれ
ばならない。例えば長い橋梁があるとき、それらは1本
の線(線的形状の変化点座標)データ(1レコード)と
してデータに格納されている保証はないので、これを算
出しなければならない。連続構造は、端点が一致し、接
続フラグが立っており、かつ「図式コード」と「種別コ
ード」が一致している線(線的形状の変化点座標)デー
タの集合をもとめ、それらの座標を同一方向に並べ替え
る処理である。図15図示のように、橋梁が算出された
ら始点、終点側にのみ被開部を発生させる地図記号発生
処理へ渡すことができる。
こで3本以上の線の端点が一致し、すべてに「接続フラ
グ」が立っており、かつ「図式コード」と「種別コー
ド」が等しい」条件にて検出される。
ず、接続フラグが立っていない、すなわち、接続フラグ
が無効である場合には、接続しているとみなされない。
例えば、図17図示のように、道路交差点で、端点が一
致していても、接続フラグが立っている(接続フラグが
有効である)場合と、接続フラグが立っていない(接続
フラグが無効である)場合とでは、地図記号発生が異な
る。端点が一致していても、接続フラグが立っていない
(接続フラグが無効である)場合であって、その箇所が
道路交差点であるときには、それらは立体交差部とな
る。
うとすると、実際に接続対象がない場合には、全体を検
索し尽くしてから「独立端点」であることがようやく認
識されるが、このように、接続フラグを条件に加えるこ
とによって、「独立端点」であることが接続フラグの状
態のみから認識できるので、無駄な検索処理を回避する
ことができる。
形状の変化点座標)データ集合から、端点に前記ノード
部があれば内角の大きい方を集合から除外する演算を行
い、その結果求められた最終の線集合が閉じていればそ
れらは面の外周を構成している。
おいて、偶数回重なっていればそこは、図19図示のよ
うに、ホールである。
含まれている点(位置座標)データに基づく地図記号発
生処理は、当該点(位置座標)データに関連付けられ、
ひとかたまりになっている文字情報中の図式コード、種
別コードに基づき、地図記号生成処理部が、各位置情報
及び各文字情報に関連付けられている地図図式に従った
地図記号発生手続きが記憶されている地図記号発生スク
リプトファイルを実行し、前記点(位置座標)データに
に関連付けられ、ひとかたまりになっている図式コー
ド、種別コードをシンボルに置き換えることによって行
われる。
については、前述した位相算出により連続構造物として
得られた線(線的形状の変化点座標)データ集合及び
面、ホールから、図式コード、種別コードにに基づき、
地図記号生成処理部が、各位置情報及び各文字情報に関
連付けられている地図図式に従った地図記号発生手続き
が記憶されている地図記号発生スクリプトファイルを実
行して地図記号の発生を行う。
色、幅、線種、塗り潰しの有無、塗り潰し色、塗り潰し
パターンなどの描画パラメータの決定処理である。特に
地形の場合は100%に近い。
座標から相対座標で定義された図形を自動作図しなけれ
ばならない。しかし、それらは図式に定められた寸法に
従うものであり、「図式に従った地図記号発生」の具体
的処理に他ならない。
処理であり、そのパラメータが「地図記号発生型デー
タ」である。図20は、鉄道の図式例である。
が、それらは印刷物(紙地図)での図式である。したが
って、線の幅や線種、塗り潰しパターンなどは実寸定義
できることが重要である。実寸定義とは、線幅や破線間
隔、パターンの図形要素間隔を従来のように画面ピクセ
ル単位で固定的に指定するのではなく、印刷された場合
の寸法で定義することである。
すれば線が太くなり、縮小すれば細く表示されなければ
ならない。これは画面表示と印刷の仕様統一であるの
で、図式が変更されたときの対応が容易になることに加
え、ラスタ地図とベクトル地図を重ね合わせ表示した
り、混在使用したとき、いかなる表示縮尺であっても両
者の表現様式が統一されるという効果をもたらす。
発明のシステム構成において、地図記号発生型データに
基づき、クライアントの端末装置で、地図記号生成処理
部による処理を経て、地図が復元される状態を説明する
ものである。図21(a)は、サーバーが提供し、地図
記号生成処理部による処理が施される前の地図記号発生
型データの内容を表すものであり、図21(b)は、地
図記号生成処理部による処理が施されて復元された地図
を表すものである。
のように、ネットワークを介して双方向通信可能なサー
バー装置と、クライアント装置とで構成され、サーバー
装置がネットワークを介して、地図記号発生型データを
送信する出力処理部を備え、クライアント装置が、情報
取得部にてネットワークを介して送信されてきた地図記
号発生型データを取得し、クライアント装置において地
図が復元されるように構成されている場合、サーバー
は、従来のような「地図図形復元型」データではなく、
地図記号発生型データすなわち位相暗示型データとして
の小サイズの地図データを文字ファイルとしてクライア
ント側の端末装置に配信する。
ダウンロードして磁気記憶装置に保存しておいた地図記
号発生スクリプトファイルを実行して地図記号生成処理
を行い、受信した地図記号発生型データから位相を算出
すると共に地図記号を自動発生することにより、図式を
完全遵守した地図を表示・印刷することができる。
イアントはサーバーから新しい地図記号発生スクリプト
ファイルを再度ダウンロードするだけで良く、クライア
ントのソフトウエアの変更を必要としない。
処理は、図形の色や線種、塗り潰しパターンなどの「描
画パラメータ」を決定するだけにとどまらず、周辺地図
記号との関係などから地図記号を自動生成する機能も持
つので、この機能の恩恵としてネットワーク上を流れる
地図データのサイズを最小限にすることができる。
ムに採用される前述した地図記号発生型データにおいて
はじめて実現できるものである。
隣り合う線の端点一致と接続状態フラグのAND条件で
判断し、「連続する線」を辿ったとき元の線に戻ればそ
れらは「面」を構成すると判断し、面の中に面があれば
それらは「包含関係」にあると判断して位相構造を算出
する。
されている「地図図形復元型データ」においては、位置
情報だけでなく、形状を表す幾何情報もデータに紛れて
いるため、前記のような「連続判定」は著しく困難にな
る。位置情報のみが含まれる地図記号発生型データにお
いては、位相暗示型データ構造とすることが容易であ
り、従来のほとんどのGISで採用されている「地図図
形復元型データ」では実用面からすると事実上不可能で
あるとする理由がここにある。
図記号発生型データのような位相暗示型構造データの場
合には、座標列の切断が自由である。例えば、座標数が
最大30点に固定されたレコードに格納するには、30
点を超えた段階で切断し、別のレコードに格納すること
が自由である。それらのレコードの座標値が連続してい
ることを示す「接続フラグ」を立てるだけでよい。「地
図の図郭単位」というような「管理単位」からも自由と
なり、シームレスな地図データベースを実現することが
できる。すなわち、「位相暗示型構造」のデータは高度
な「独立性」をもっている。
テムにおいて、地図情報データベースの地図情報をサー
バー装置からインターネット等のネットワークを介して
クライアントの端末装置に配信する際、その配信データ
形式を、特別な形式に変換するのが通常であり、地図情
報を送信しようとしているサーバ装置側において、位相
データを生成する処理が不可避であった。
述した地図記号発生型データのような位相暗示型構造デ
ータの場合には、データベースに格納されているデータ
を「そのまま」配信することができる。「そのまま」と
は、データベースに格納されているデータを順に並べ、
カンマやタブコードなどで区切るだけだけで良く、基本
的にはSQLのコマンドだけでフォーマットできること
を指している。「必要最小限の位置情報しか含んでいな
い」、「位相情報をデータとして持たない」「座標列分
割が自由である(独立性が高い)」、等々の利点によっ
て、データベースに格納されるデータと配信用データを
同じ構造、同じ内容に統一することが実現されているの
である。
れまで1/25,000地形図はラスタデータ形式にて
管理しており、VRCと呼ばれるラスタ地図編集システ
ムで更新を行い、そのラスタデータを印刷することによ
り地図を刊行してきた。
ータで利用するシステムを普及、発展させるためのイン
フラ整備として、ベクトルデータ地図を国土地理院が提
供する要望が高まり、この事業の一環として「GIS基
盤情報」整備が行われ、引き続き平成12年度補正予算
及び平成13年度予算により1/25,000地形図ベ
クトルデータの全国整備が開始された。
り、国土地理院では「位相暗示型データ構造」と「図式
自動発生」による新たな刊行用地図作成手法の採用を目
指した。これによって完成されたのが本願発明のシステ
ムである。
スタデータとして取得し、更に「ラスタベクタ変換処
理」により基本的な位置情報(点と線)をベクトルデー
タとして生成し、さらにこのデータに接続情報と属性情
報を付加する作業により、図式を自動発生させうる情報
を含めた位相暗示型データとしての地図記号発生型デー
タを構築したのである。このデータはテキストファイル
として作成された。
例を表したものである。先頭に“NA”が記述されてい
るレコードは線レコードであることを表し、“HK”は
線の補完点(頂点)座標レコードである。また“PT”
と記述されているのは点レコードである。
したもの(地図記号生成処理部による地図記号生成処理
が行われていないデータ)が図23である。つまり幾何
情報が表示されているものである。
タに基づき地図記号生成処理部による地図記号生成処理
を行って地図記号を発生させて得た地図が図24であ
る。
同場所の地図であるが、図24と図25とを対比して見
ればわかるように、地図が完全に復元されている。
に、これらのデータベース構築にあたり、データを検査
するため、地図記号を発生する「点検ソフト」を開発
し、図式表示されたベクトルデータと元のラスタ地図を
重ね合わせ表示してピクセル間の論理演算処理を行うこ
とで、データの過不足を判定したり、位置ズレの検出等
を行っている。
紙地図と同じ地図を復元しうるものでなければ不可能で
ある。「点検ソフト」による「地図記号発生処理」はこ
れに成功したのである。
暗示型データ」をデーターベース化してDBMSにより
管理するとともに、クライアントシステムとして修正用
ソフトウエアを開発することにより、紙地図及びGIS
用データを刊行するための統合システムをNTIS(Ne
w Topographic map Information System)として、図2
7図示のように、開発中である。NTISは「点検ソフ
ト」の図式自動生成処理をより厳密なものへと拡張する
とともに、時系列管理、図郭にとらわれないシームレス
な地図出力、などの機能を含んだものである。
施例を添付図面を参照して説明したが、本発明は、かか
る実施形態、実施例に限定されるものではなく、特許請
求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々
の形態に変更可能である。
を小さくしたベクトルデータから、位相構造を再構成
し、図式を完全遵守した地図を復元することが可能な、
地図情報システムを提供することができる。
離、面積、包含関係などをコンピュータで解析すること
に向いており、文字情報を図形情報にリンクさせて送信
できるという利点も合わせ持つベクトルデータを用いる
ときに、地図を完全に再現しようとすればデータ量が膨
大になってしまうというベクトルデータの弱点を克服し
つつ、ベクトルデータ形式でありながら地図を完全に再
現できるデータ仕様及び地図情報システムを構築するこ
とができる。
双方向通信可能なサーバー装置と、クライアント装置と
で構成した場合、サーバーは、従来のような「地図図形
復元型」データではなく、地図記号発生型データすなわ
ち位相暗示型データとしての小サイズの地図データを文
字ファイルとしてクライアント側の端末装置に配信すれ
ぼよいことになる。
図。
図を作成する一般的な工程を説明するフロー図。
図。
サーバー装置から配信される際のデータ形式変換工程を
説明するフロー図。
従来のGISシステムによる地図の作成方法とを対比し
て説明するフロー図。
するフロー図。
方法を説明する図である。
差点を定義するために必要な情報を説明する図。
タ)における図9と同一の道路交差点を定義するために
必要な情報を説明する図。
システムの概略構成を説明する図。
ムによる地図復元過程とを対比して表すフロー図。
ータに基づく地図記号生成処理を説明するフロー図。
ロー図。
タ)に基づく長い橋梁の作画工程を説明する図。
タ)における道路交差点のノードを説明する図。
件によって発生地図記号が異なることを説明する図。
タ)において面の外周が構成される工程を説明する図。
タ)においてホールが構成される工程を説明する図。
タ)に基づく鉄道の図式例を表す図。
われる前の地図記号発生型データの内容の一例を表す
図。 (b)図21(a)のデータに基づき、地図記号生成処
理部による処理が施されて復元された地図。
図。
生型データを線画したもの(地図記号生成処理部による
処理が施されていないデータ)を表す図。
生型データに基づき、地図記号生成処理部による処理が
施されて復元された地図。
生型データが表している国土地理院発行の同一場所の地
図。
る図。
の統合システムを説明する図。
Claims (8)
- 【請求項1】 幾何情報としての位置情報と、当該幾何
情報の各位置情報に関連付けられている文字情報とから
なる地図記号発生型データに基づき、前記の各位置情報
及び前記の各文字情報に関連付けられている地図図式に
従った地図記号発生手続きが記憶されている地図記号発
生スクリプトファイルを実行して地図記号を発生させる
地図記号生成処理部を備えていることを特徴とする地図
情報システム。 - 【請求項2】 位置情報は、点を表す位置座標と、線を
表す線的形状の変化点座標とからなり、文字情報は、地
図図式に基づいた地物の大分類コードである図式コード
と、当該図式コードの細分コードである種別コードと、
地物の上下関係を表す描画順位と、線と線との接続状態
を表す接続フラグとからなることを特徴とする請求項1
記載の地図情報システム。 - 【請求項3】 地図記号生成処理部は、位置情報及び、
文字情報に含まれる接続フラグに基づいてトポロジを算
出する位相算出処理部を含んでいることを特徴とする請
求項2記載の地図情報システム。 - 【請求項4】 ネットワークを介して双方向通信可能な
サーバー装置と、クライアント装置とで構成され、当該
サーバー装置は、前記ネットワークを介して、幾何情報
としての位置情報と、当該幾何情報の各位置情報に関連
付けられている文字情報とからなる地図記号発生型デー
タを送信する出力処理部を備えており、前記クライアン
ト装置は、ネットワークを介して送信されてきた前記地
図記号発生型データを取得する情報取得部と、情報取得
部で取得した前記地図記号発生型データに基づき、前記
の各位置情報及び前記の各文字情報に関連付けられてい
る地図図式に従った地図記号発生手続きが記憶されてい
る地図記号発生スクリプトファイルを実行して地図記号
を発生させる地図記号生成処理部とを備えていることを
特徴とする地図情報システム。 - 【請求項5】 位置情報は、点を表す位置座標と、線を
表す線的形状の変化点座標とからなり、文字情報は、地
図図式に基づいた地物の大分類コードである図式コード
と、当該図式コードの細分コードである種別コードと、
地物の上下関係を表す描画順位と、線と線との接続状態
を表す接続フラグとからなることを特徴とする請求項4
記載の地図情報システム。 - 【請求項6】 地図記号生成処理部は、位置情報及び、
文字情報に含まれる接続フラグに基づいてトポロジを算
出する位相算出処理部を含んでいることを特徴とする請
求項5記載の地図情報システム。 - 【請求項7】 幾何情報としての位置情報と、当該幾何
情報の各位置情報に関連付けられている文字情報とから
なる地図記号発生型データに基づき、前記の各位置情報
及び前記の各文字情報に関連付けられている地図図式に
従った地図記号発生手段が記憶されている地図記号発生
スクリプトファイルを実行して、コンピュータに、前記
位置情報及び前記文字情報に対応する地図記号を発生さ
せる処理を行わせるコンピュータプログラム。 - 【請求項8】 点を表す位置座標と線を表す線的形状の
変化点座標とからなる幾何情報としての位置情報と、当
該幾何情報の各位置情報に関連付けられていて、地図図
式に基づいて地物の大分類コードである図式コードと、
当該図式コードの細分コードである種別コードと、地物
の上下関係を表す描画順位と、線と線との接続状態を表
す接続フラグとからなる文字情報とからなる地図記号発
生型データに基づき、前記の各位置情報及び前記の各文
字情報に関連付けられている地図図式に従った地図記号
発生手続きが記憶されている地図記号発生スクリプトフ
ァイルを実行させることにより、コンピュータに、前記
位置情報及び前記文字情報に含まれる接続フラグに基づ
いて対応する位相を算出する処理と、前記位置情報及び
前記文字情報に基づいて対応する地図記号を発生させる
処理とを行わせるコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002034505A JP3702444B2 (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 地図記号発生型・トポロジ暗示型データによる地図情報システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002034505A JP3702444B2 (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 地図記号発生型・トポロジ暗示型データによる地図情報システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003233824A true JP2003233824A (ja) | 2003-08-22 |
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ID=27776987
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002034505A Expired - Lifetime JP3702444B2 (ja) | 2002-02-12 | 2002-02-12 | 地図記号発生型・トポロジ暗示型データによる地図情報システム |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014066741A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Yahoo Japan Corp | 地図情報提供装置 |
CN111090714A (zh) * | 2019-12-24 | 2020-05-01 | 广州市城市建设工程监理公司 | 一种基于cass地形图的数据入库方法和装置 |
CN112417074A (zh) * | 2020-11-20 | 2021-02-26 | 浙江工业大学 | 一种基于WebGIS信息管理系统及实现方法 |
CN115602041A (zh) * | 2021-07-09 | 2023-01-13 | 华为技术有限公司(Cn) | 信息生成方法和装置、信息使用方法和装置 |
-
2002
- 2002-02-12 JP JP2002034505A patent/JP3702444B2/ja not_active Expired - Lifetime
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