JP2003233709A - 需要予測プログラム、装置、及び方法 - Google Patents

需要予測プログラム、装置、及び方法

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JP2003233709A
JP2003233709A JP2002333817A JP2002333817A JP2003233709A JP 2003233709 A JP2003233709 A JP 2003233709A JP 2002333817 A JP2002333817 A JP 2002333817A JP 2002333817 A JP2002333817 A JP 2002333817A JP 2003233709 A JP2003233709 A JP 2003233709A
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sales
consumables
prediction
demand
demand forecast
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Toshihiko Kuwabara
俊彦 桑原
Rikio Shiba
力夫 柴
Koichiro Matsuzaki
幸一郎 松崎
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    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/82Elements for improving aerodynamics

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の需要予測の方法では1市場、1商品を
対象に予測する為、相互に影響を与え合う市場、商品が
存在した場合、従来予測では対応できなかった。 【解決手段】 複数の販売実績を合算する合算機能と、
前記合算機能により合算した販売実績を一つの販売実績
として、将来の需要予測を実行する予測機能と、前記予
測機能により予測した需要予測を所定の割合で分解する
分解機能とをコンピュータにより実現することを特徴と
する需要予測プログラムを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、需要予測プログラ
ム、装置、及び方法に関し、特に、相互に影響を与え合
う市場等が存在した場合に好適の需要予測プログラム、
装置、及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の需要予測の方法は、単一の回帰分
析等で需要の予想を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の需要予測の方法
では1市場、1商品を対象に予測する為、相互に影響を
与えあう市場、商品が存在した場合、従来予測では対応
できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の需要予測プログラムは、複数の販売実績を
合算する合算機能と、前記合算機能により合算した販売
実績を一つの販売実績として、将来の需要予測を実行す
る予測機能と、前記予測機能により予測した需要予測を
所定の割合で分解する分解機能とをコンピュータにより
実現することを特徴とする。
【0005】また、本発明の需要予測装置は、複数の販
売実績を合算する合算手段と、前記合算手段により合算
した販売実績を一つの販売実績として、将来の需要予測
を実行する予測手段と、前記予測手段により予測した需
要予測を所定の割合で分解する分解手段とを有すること
を特徴とする。
【0006】また、本発明の需要予測方法は、複数の販
売実績を合算する合算工程と、前記合算工程で合算した
販売実績を一つの販売実績として、将来の需要予測を実
行する予測工程と、前記予測工程で予測した需要予測を
所定の割合で分解する分解工程とを有することを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、従来実現できなかっ
た、本体にかかる消耗品の需要予測方法を確立し、その
結果をもとに消耗品ビジネスの計画策定支援(新製品の
投入計画やリプレース(交換)計画)を行うことを目的
とする。
【0008】これらを実現するべく、以下のような技術
課題がある。 消耗品の使用される本体の稼働台数の予測方法。 消耗品の使用される本体の平均プリントボリューム
(以下、「PV」とする。)の予測方法。 消耗品の使用される本体の総PVの予測方法。 消耗品の過去に販売された実績数量と、それが使用さ
れている本体の総予測PVから消耗品の将来使用される
数量の予測方法。 販売実績が十分に存在しない場合(計画段階、又は立
ち上がり後間もない段階)における、本体の稼働台数の
予測方法。 販売実績が十分に存在しない場合における、本体の平
均PVの予測方法。 販売実績が十分に存在しない場合における、消耗品の
耐久枚数の決定方法。 予測結果に対して、市場動向を鑑みて補正(増減)を
させる補正方法。 予測結果に対して季節変動の補正を行う方法。
【0009】本実施の形態においては、本体をコピー機
・プリンタ、消耗品をそのコピー機・プリンタで使用さ
れる紙・トナー・ドラムであるとするが、例えば、本体
を車、消耗品をその車で使用されるガソリン(燃料)で
あるとしてもよい。
【0010】本実施の形態は、以下のような構成であ
る。 〔1.システム構成〕 〔2.本体の平均PV(プリントボリューム)の予測
(平均PV予測ブロック)〕 〔3.本体の総PVの予測(総予測PVブロック)〕 〔4.消耗品の需要予測(消耗品予測ブロック)〕 〔5.予測結果の表示〕 〔6.予測方法の切替〕 〔7.消耗品マクロ需要予測〕以下、添付図面に従っ
て、本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】〔1.システム構成〕図1は、本発明を実
現するための情報処理装置の構成を示した図である。
【0012】101はCPUであり、情報処理装置内の
各部の制御を行う他、本実施の形態に示されている処理
を実現するための制御を行う。
【0013】102は入力部であり、情報処理装置の操
作者からの情報の入力を可能にさせる。入力部102に
は、例えば、キーボード、マウス、デジタイザ等があ
る。
【0014】103は出力部であり、情報処理装置の操
作者に情報を表示する。出力部103には、例えば、C
RTや液晶ディスプレイ等がある。出力部103は、操
作者に対して各種情報の入力を促すような情報を表示し
たり、後述する予測結果をグラフ表示、及び/又は、テ
ーブル表示したりする。
【0015】104は外部記憶装置であり、情報処理装
置とは別個のメディアについて情報の読書きを行う。外
部記憶装置104には、例えば、FDドライブ、MOド
ライブ、CD−Rドライブ等がある。
【0016】105はROM(Read Only M
emory)であり、読出し専用メモリである。ROM
105は、使用者が電気的にプログラムを書き込むこと
ができるPROM(Programmable Ro
m)と製造するときに内容を書き込むマスクROMとが
あるが、本実施の形態においては何れのROMであって
もよい。
【0017】106はRAM(Random Acce
ss Memory)であり、自由書き込み・自由読出
しができるメモリーである。RAM106は、本実施の
形態の処理を行う際に一時的にデータを蓄える等の機能
を有する。
【0018】107はネットワークインターフェースで
あり、インターネットやLAN・WAN等のネットワー
クに接続を可能にする。ネットワークインターフェース
107には、例えば、モデムやネットワークカード等が
ある。また、通信はTCP/IP等のネットワークプロ
トコルにより実現される。
【0019】108は内部記憶装置であり、情報を情報
処理装置内で記憶するための装置である。内部記憶装置
の例としては、ハードディスク等がある。
【0020】109はバスであり、情報処理装置内の各
ブロック間の各種データのやりとり及び電力の供給をす
るものである。バス109は、アドレス線、データ線、
制御線、電源・グラウンド線等からなる。
【0021】以下に、前記情報処理装置内の各部の動作
について説明する。
【0022】まず、CPU101は、ROM105、内
部記憶装置108、または外部記憶装置104内に記憶
されている本実施の形態に示されている処理(機能)を
実現するプログラム(以下、「プログラム」という)を
RAM106に読み込む。そして、RAM106に読み
込まれたプログラムはRAM106上に展開される。こ
のプログラムは、インタプリタ型であってもコンパイル
型であってもよい。
【0023】RAM106上に展開されたプログラム
は、CPU101と協働して各種処理を実現する。
【0024】図17は、プログラムのモジュール構成を
示している。
【0025】プログラムは、「入力制御モジュール」
「演算モジュール」「出力モジュール」「ネットワーク
モジュール」等に大きく分けられ、各モジュールは、更
に細分化されたモジュールに分けられる。
【0026】このプログラムによる本願発明の処理は、
CPU101やRAM106等のハードウェア資源を用
いて具体的に実現される。つまり、プログラムが情報処
理装置に読み込まれることにより、ソフトウェアとハー
ドウェア資源とが協働した具体的手段によって、本願発
明の目的に応じた特有の情報処理装置またはその動作方
法が構築されることとなる。
【0027】また、プログラムは一つである必要はな
く、複数のプログラムの組み合わせであってもよい。例
えば、汎用表計算ソフトウェアの一部の機能を利用する
プログラム(例えば、マクロプログラム等)により、本
願発明の処理を実現させてもよい。
【0028】CPU101は、プログラム中の入力制御
モジュールと協働して、出力部103を介してユーザに
入力を促し、入力部102を介してユーザからのデータ
の入力を実現させ、入力されたデータを外部記憶装置1
04、RAM106、内部記憶装置108等に記憶させ
る。
【0029】また、CPU101は、プログラム中の演
算モジュールと協働して、本願発明の処理に必要な各種
演算(例えば、消耗品の消費量を予測する演算等)を実
行する。
【0030】また、CPU101は、プログラム中の出
力モジュールと協働して、出力部103を介してユーザ
に各種情報(例えば、入力要求や演算結果等)を表示す
る。
【0031】更に、CPU101は、プログラム中のネ
ットワークモジュールと協働して、LANやWAN等の
ネットワーク(不図示)との接続を実現させ、ネットワ
ークを介して外部の装置との各種データの交換を実現さ
せる。
【0032】プログラムの構成は、上記のプログラムモ
ジュールに限られるものでないことは言うまでもない。
【0033】本発明において本体の消耗品の販売数量
(需要量)を予測するにあたって、その消耗品を使用し
ている本体の稼働台数の予測(本体稼働台数予測ブロッ
ク)と平均PVの予測(平均PV予測ブロック)に基づ
き総予測PVを求め(総予測PVブロック)、これをも
って消耗品の需要予測(消耗品予測ブロック)を行う。
【0034】図12は、本体稼働台数予測ブロック、平
均PV予測ブロック、総予測PVブロックを示した図で
ある。
【0035】図13は、消耗品予測ブロックを示した図
である。
【0036】以下、各予測ブロックについて説明する。
【0037】〔1.本体の稼働台数の予測(本体稼働台
数予測ブロック)〕図8は、本体の稼働台数の予測をす
る際の処理フローを示した図である。
【0038】本処理で用いる定数・変数・関数は以下の
通りである。 t:データを観測した単位時刻(例えば月)、ここでは
本体販売開始年月を0(起点)とする。 a(t):t月の本体販売実績台数 b(t):t月の本体販売計画台数 x(t):t月の本体販売実績計画台数 d:遅れ係数(例えば月数) y(t):t月の本体稼動実績台数 T:本体稼動実績台数が観測された最後の月(y(t)
の観測された期間、有効件数)
【外1】
【0039】S(j):残存率関数(本体の設置j月後
の残存確率) f(t):本体の死亡確率密度関数(本体の設置j月後
の単位時間における死亡確率) J(t):設置拡散係数 μ:本体の平均寿命 σ:本体の平均寿命の標準偏差 φ:本体の平均寿命の変動係数 h:本体の稼動台数予測の信頼係数 s:本体稼動予測台数の標準誤差 Ag:エイジング係数 Ed:本体消滅年月 以下、本体の稼働台数の予測について説明する。
【0040】本体の稼働台数の予測は、予測処理単位毎
に実行する。予測処理単位とは、製品と地域毎に分けら
れた単位をいう。予測処理単位は、予めユーザにより入
力部102を介して入力され(ユーザーに入力を促した
り、入力されたデータを情報処理装置内の各部に転送す
る主体はCPU101であることは言うまでもない)、
RAM106に記憶されている。また、予測処理単位
は、外部記憶装置104や内部記憶装置108に予め記
憶されているものを利用してもよい。
【0041】図2は、本実施の形態における予測処理単
位を説明する表を示す図である。
【0042】図2においては、製品はコピー機A、コピ
ー機B、プリンタA、プリンタBの4製品であり、地域
は日本、米国、英国、独国、仏国の5カ国である。本実
施の形態では、地域を国単位としたが、地方自治体単位
や販売会社の担当地域単位であっても良い。以下、この
製品を「製品モデル」、この地域の単位を「拠点」と呼
ぶ。
【0043】図2において、「○」で示されている予測
処理単位は、その拠点でその製品が販売されていること
を示している。即ち、日本では全ての製品が販売されて
いるが、英国では、コピー機AとプリンタBのみが販売
されているということになる。
【0044】以下、この予測処理単位毎に本体の稼働台
数の予測をする手順を示す。
【0045】〔ステップm0〕本体販売実績計画台数算
出ステップ(S802) このステップでは、本体販売実績台数a(t)又は、本
体販売計画台数b(t)から、本体販売実績計画台数x
(t)を生成する。
【0046】まず、本体販売実績台数a(t)、及び本
体販売計画台数b(t)のデータが入力される。ここ
で、「入力」とは、 A.ユーザによる入力部102を介してのデータの入
力、 B.外部記憶装置104又は内部記憶装置108に記憶
されているデータの入力 C.ネットワークインタフェース107により外部の装
置からネットワークを介して受信するデータの入力、を
さす。この「入力」の機能はプログラムに基づいてCP
U101等により実現される。入力は、ユーザの指示に
基づいて行われてもよいし、プログラムに基づいて一定
の規則により(例えば、周期的に)実現されてもよい。
以下、特にことわりがない限り、「入力」とは上記A.
B.C.による入力を指すものとする。
【0047】入力された本体販売実績台数a(t)、及
び本体販売計画台数b(t)は、RAM106に記憶さ
れる。そして、プログラム中の演算モジュールに基づい
て、CPU101により以下の演算処理が行われる。 (数1) a(t)=null then x(t)=b(t) a(t)≠null then x(t)=a(t) なお、本体販売実績台数a(t)は、販売店やディーラ
等が実際に販売したデータを参照することにより、予測
処理単位毎のほぼ正確な販売台数の推移を得ることがで
きる。また、本体販売計画台数b(t)は、販売目標や
経済状況等から決定される販売台数の計画値の推移であ
る。
【0048】図3は、2001年1月から2001年1
2月までの本体販売実績台数a(t)と本体販売計画台
数b(t)から本体販売実績計画台数x(t)を算出す
る一例を示す図である。
【0049】2001年2月から8月までは、本体販売
実績台数a(t)は、値を持っているので本体販売実績
計画台数x(t)は、a(t)となる。一方、2001
年9月以降は、本体販売実績台数a(t)は、値を持っ
ていないので(null)、本体販売実績計画台数x
(t)は、本体計画台数b(t)となる。
【0050】このように、本体販売実績台数a(t)と
本体販売計画台数b(t)を組合わせた本体販売実績計
画台数x(t)を用いて、その後の予測をすることは本
発明の特徴のひとつである。
【0051】本ステップについて、さらに詳述する。本
ステップでは、実績データを計画データよりも優先させ
る。
【0052】本体販売実績台数a(t)と本体販売計画
台数b(t)の切り分けは、時刻に基づくことも考えら
れる。例えば、「本体販売実績計画台数x(t)は、2
001年9月以前は本体販売実績台数a(t)であり、
2001年10月以降は本体販売計画台数b(t)とす
る。」とすることが考えられる。しかし、データの取得
にかかるタイムラグ等により時刻に基づく処理では不都
合が生ずる。特に、海外データを扱う場合には、このデ
ータ取得のタイミングのずれは顕著である。
【0053】そこで、本願発明においては、数1のよう
に本体販売実績台数a(t)の「ある」「なし」で判別
する(切り分ける)ことにより、上記のような問題を解
消することができる。
【0054】〔ステップm1〕対象拠点・対象モデル選
択ステップ(S803) 前述の予測処理単位(拠点・本体モデル)を選択する。
本実施の形態では、簡単のため1つの予測処理単位に注
目して予測処理をするが、選択される予測処理単位は複
数であってもよい(複数の予測処理単位を一括して予測
した後に、予測結果を分割して各予測処理単位毎の予測
結果を算出する手法については後述する)。
【0055】予測処理単位の「選択」は、上述の「入
力」と同様に、プログラムの指令に基づいてCPU10
1等により前記A.B.C.のいずれかの方法により実
現される。
【0056】〔ステップm2〕本体販売実績計画台数x
(t)・本体稼動実績台数y(t)読込みステップ(S
804) 時系列的に蓄えられた本体販売実績計画台数x(t)と
本体稼動実績台数y(t)を予測処理単位(1本体モデ
ル・1拠点)毎にRAM106に読込む。本体稼動実績
台数y(t)は、サービスエンジニアがメンテナンスで
顧客を訪問する等した際に確認される本体の稼動状況
(稼動している台数)である。この本体稼動実績台数y
(t)の入力は、上述の「入力」と同様に、プログラム
に基づいてCPU101等により前記A.B.C.のい
ずれかの方法により実現される。これら読込まれたデー
タは、後述する本体稼動予測台数を算出する際に使用さ
れる。
【0057】〔ステップm3〕本体販売開始年月検出ス
テップ(S805) 本体の販売開始年月を検出する。
【0058】CPU101は、RAM106に記憶され
ている本体販売実績計画台数x(t)をはじめからサー
チし(図3においては左からサーチし)、初めて0でな
い値を検出した時をアドレスの起点(t=0)としてR
AM106に記憶する。図3を例にとると、2001年
2月がアドレスの起点となる。
【0059】図4は、2001年1月から2001年1
2月までの本体稼動実績台数y(t)の一例を示す図で
ある。
【0060】CPU101は、RAM106に記憶され
ている本体稼動実績台数y(t)を終わりからサーチし
(図4においては右からサーチし)、初めて0またはn
ullでない値を検出した時、アドレスの起点(t=
0)から数えられる有効件数Tを設定し、RAM106
に記憶する。
【0061】図4から、本体稼動実績台数y(t)にお
いて初めて0でない値が検出されるのは、2001年7
月であることから、アドレスの起点を2001年2月と
すると、有効件数Tは6となる。
【0062】〔ステップm3c〕予測モード制御ステッ
プ(S806) 2つの予測方法から1つの予測方法を選択する。 (予測方法1)ステップm3a1、m3a2、m3a
3、m3a4を実行する (予測方法2)ステップm3b1、m3b2を実行する 後述するが、予測方法1は、本体販売実績計画台数x
(t)や本体稼動実績台数y(t)等のデータ数をある
程度必要とするので、データが少ないときは適さず、予
測方法2の予測方法が適している場合が多い。この予測
方法は、予め設定しておいてもよいが(強制予測モー
ド)、以下のように、自動的に予測方法が選択(自動予
測モード)されるようにしてもよい。
【0063】すなわち、CPU101は、RAM106
に記憶されている有効件数Tがある閾値N以上の場合
は、予測方法1に十分なデータがあるとして、予測方法
1を選択するが、一方、有効件数Tが閾値N未満の場合
は、予測方法1に十分なデータがないと判断して、予測
方法2を選択する(S807)。この閾値Nは予めユー
ザにより入力部102やネットワークインターフェース
107を介してRAM106に記憶されている。
【0064】例えば、N=24として、もしも、有効件
数Tが24以上であれば、予測方法1が選択され、有効
件数Tが24未満であれば、予測方法2が選択される。
【0065】予測方法2は、十分なデータが得られない
場合や、販売計画段階におけるシミュレーション時に選
択されることが多い。
【0066】一般的には、予測方法1の方が予測方法2
よりも予測の精度は高いとされている。このような場合
は強制予測モードとして、予測方法2を強制的に選択す
る。しかし、あるケースにおいては、例えデータが十分
あるときでも予測方法2の方が予測方法1よりも精度が
高い場合がある。このような場合は、適宜強制予測モー
ド、自動予測モードを使い分けることとなる。
【0067】〔ステップm3a1〕遅れ係数による補正
ステップ(予測方法1)(S809) 実際に本体が販売されてから設置される(稼動する)ま
でには時間差(遅れ係数)が生ずる。すなわち本体販売
実績計画台数x(t)と、本体販売実績台数y(t)に
は遅れ係数dがある。この時間差を考慮すれば、より正
確な予測が可能となる。
【0068】以下、遅れ係数dの算出方法について説明
する。
【0069】まず、設置拡散係数J(t)を設定する。
【0070】図14は、予めRAM106に入力されて
いる設置拡散係数J(t)の一例を示している。横軸は
時間であり、縦軸は設置拡散係数J(t)を示してい
る。本実施の形態においては、横軸の時間は月単位であ
るが、年単位、週単位、日単位であってもよいことはい
うまでもない。
【0071】この設置拡散係数J(t)は、本体販売実
績計画台数x(t)が将来において設置される時刻の確
率を示している。よって、CPU101により、RAM
106に記憶されている各月の本体販売実績計画台数x
(t)と設置拡散係数J(t)をかけ合わせることによ
り、その月に販売された(計画されている)本体が設置
されるかがわかる。設置拡散係数J(t)の時間積分は
1となる。
【0072】図15は、本実施の形態における各月の設
置台数と累積設置台数を示した図である。
【0073】2001年7月を例にして説明する。20
01年7月の本体販売実績計画台数x(t)は53台で
す。この53台は、販売された直後に全て市場に設置さ
れるわけではなく、時間をおいて徐々に設置されてい
く。この状態を表したのが前述の設置拡散係数J(t)
である。販売されて1月目の設置拡散係数J(t)は
0.1であるから、53台のうち1割(5.3台)が設
置されることが予想される。2月目の設置拡散係数J
(t)は0.15であるから、53台のうち、この期間
には7.95台が設置されることが予想される。同様に
3月目以降も設置される台数が計算される。
【0074】各月の本体販売実績計画台数x(t)につ
いて同様の計算をほどこす。そして、各月において、設
置台数を累積することにより累積設置台数を求める。
【0075】そして、任意の定点を定める。例えば、6
月を定点とする。6月の本体販売実績台数y(t)の6
8は累積設置台数の111.1よりも小さい。これは、
実際の稼働台数が予測台数に追いついていないことを意
味している。次に、累積台数を未来方向に1ヶ月シフト
し仮の累積台数とする。6月の仮の累積台数は66.4
5となり、本体販売実績台数y(t)の68が、累積台
数(予測台数)の66.45に追いついたことになる。
このシフト量である1ヶ月を時間差(遅れ係数)dとす
る。
【0076】本体販売実績計画台数x(t)と、本体稼
動実績台数y(t)から求められる時間差dをもってx
(t)を未来方向(tが増加する方向)にシフトする。
このシフトされた値を改めてx(t)として、以下の予
測処理を実行することによって、より正確な予測が可能
となる。この時間差d、シフトされたx(t)を演算す
る処理は、プログラムに基づきCPU101によりなさ
れることは言うまでもない。
【0077】このシフトされたx(t)を以後、設置台
数と定義する。
【0078】〔ステップm3a2〕残存率関数算出ステ
ップ・予測本体稼働台数算出ステップ(予測方法1)
(S810) 残存率関数S(t)を求める。残存率関数S(t)と
は、設置された本体台数に対するt月後の稼動している
本体台数の割合を示している関数である。設置された全
ての本体が稼動している場合は残存率は1となり、設置
された本体の半分が稼動している場合は残存率は0.5
となる。
【0079】図5は、設置時A、設置時B、設置時Cに
おける残存率関数を示した図である。
【0080】図5の横軸は時刻tであり、縦軸は残存率
を示している。ここでの稼働台数の予測方法の考え方
は、同一拠点の同一本体モデル(予測処理単位)は、ど
の時刻に設置されても「同一の」残存率で残存してると
いうことである。つまり、設置時A、設置時B、設置時
Cはそれぞれ異なる時刻に設置されているが、その残存
率関数は共通である。
【0081】したがって、tにおける本体稼働台数は、
それ以前の設置台数の残存台数の合計となる。この関係
は販売計画中の販売台数においても成立する。従って、
時刻tにおける本体実績稼働台数y(t)は以下の式で
表される。
【0082】
【外2】
【0083】e(t)は時刻tにおける誤差である。本
体稼動実績台数y(t)と本体販売実績計画台数x
(t)は有効件数Tまでは既知であるので、誤差e
(t)の二乗和を示すSeは以下のように表される。
【0084】
【外3】
【0085】そして、誤差二乗和Seを最小にする残存
率関数S(t)を解析的又は数値的に求める。数3より
解析的に残存率関数S(t)を求めることは困難である
場合が多く、通常は、例えば
【外4】
【0086】として、定数ω及びrを数値計算で求め
る。その場合、残存率関数S(t)は、前述の関数に限
られず、対象としているモデルにあった関数であればど
のような関数であっても良い。
【0087】上記の処理は、プログラムに従いCPU1
01により以下のように実現される。すなわち、CPU
101は、RAM106に記憶されている本体稼動実績
台数y(t)、残存率関数S(t)、及び本体販売実績
稼働台数x(t)に基づいて、上記(数3)の式をRA
M106上にセットする。そして、数値計算に必要な刻
み幅tをセットし、時刻0からTまで計算した際に、誤
差自乗和Seが最小になるように、S(t)を数値計算
で求める。
【0088】図6は、本体設置台数と本体稼働台数の関
係を表した図である。
【0089】図中の破線で示される線は本体稼働実績台
数y(t)を示している。また、各月が起点となって減
衰しながら伸びている線の起点はそれぞれ各月の設置台
数である。数3に基づいて、誤差二乗和Seを最小にす
る残存率関数S(t)が求められ、その残存率関数S
(t)と本体販売実績計画台数x(t)から残存台数が
求まる。
【0090】この予測方法(予測方法1)によれば、十
分に本体販売実績計画台数x(t)がある場合には、非
常に精度の高い、安定した予測が可能となる。
【0091】〔ステップm3a3〕死亡確率密度関数算
出ステップ(予測方法1)(S811) 死亡確率密度関数f(t)を求める。死亡確率密度関数
は死亡累積関数(F(t)=1−S(t))を時間で微
分したもので下記の式で与えられる。
【0092】
【外5】
【0093】CPU101は、RAM106に記憶され
ている〔ステップm3a2〕で演算されたS(t)に基
づいて残存率密度関数S(t)を演算する。この死亡確
率密度関数f(t)は、本体の市場での消滅確率を示す
関数である。
【0094】〔ステップm3a4〕平均寿命、標準偏
差、変動係数算出ステップ(予測方法1) 平均寿命μ、平均寿命の標準偏差σ、平均寿命の変動係
数φを求める。
【0095】
【外6】
【0096】
【外7】
【0097】
【外8】
【0098】これら平均寿命μ、平均寿命の標準偏差
σ、及び平均寿命の変動関数φは、CPU101により
RAM106に記憶されている死亡平均密度関数f
(t)に基づいて順次演算される。これらの値は、本体
の消滅状況を示す値であり、開発・生産・販売等に活用
される。
【0099】図16は、平均寿命μ及び変動係数φを変
化させた場合の残存率関数の変化を示した一例である。
【0100】図中の横軸である平均寿命μが大きければ
大きいほど本体の寿命が大きいことがわかる。
【0101】図中の縦軸である変動係数φが大きければ
大きいほど残存率関数は平坦になりなだらかに消滅して
いくことがわかる。一方、変動係数φが小さければ小さ
いほど残存率関数の変化は急となり、ある時点で急に消
滅するということがわかる。
【0102】このように、平均寿命μと変動係数φを検
討することにより、本体の性能の評価(どのように消滅
していくか)、新製品の投入時期、リプレイス時期等を
検討することができ、戦略的なビジネスが可能となる。
【0103】以下に、本発明の特徴を再述する。本発明
は、「販売台数」の予測ではなく、「稼働台数」の予測
であることが特徴である。これは、プリンタやコピー機
等のように本体を販売した後に、メンテナンスにより利
益をあげるビジネス(アフターマーケットをターゲット
としたビジネス)において、その効果を発揮する。
【0104】〔ステップm3b1〕死亡確率密度関数算
出ステップ(予測方法2)(S812) 通常、本体販売実績計画台数x(t)のデータ数が十分
ない場合は、予測の精度・安定性はよくない。この場
合、予め設定してあるパラメータから前述の死亡確率密
度関数を求める。
【0105】死亡確率密度関数の算出に必要なパラメー
タは、平均寿命μ、平均寿命の変動係数φ(又は平均寿
命の標準偏差σ)である。これらのパラメータは、前記
A.B.C.のいずれかの方法により入力される。
【0106】また、本体販売実績計画台数x(t)を遅
れ係数dで未来方向にシフトして(補正して)、それを
改めて設置台数x(t)とする。
【0107】遅れ係数dも、前記A.B.C.のいずれ
かの方法により入力される。
【0108】そして、CPU101は、入力されRAM
106に記憶されているμ、φ(又はσ)に基づいて数
4−数7から数値計算により死亡確率密度関数f(t)
を求める。
【0109】〔ステップm3b2〕残存率関数算出ステ
ップ(予測方法2)(S814) 数4から明らかなように、以下の式を用いてCPU10
1は、死亡確率密度関数f(t)から残存率関数S
(t)を求める。
【0110】
【外9】
【0111】S(0)=1(数9) 〔ステップm4〕本体稼動予測台数算出ステップ(S8
14) 数1から明らかなように、本体稼動予測台数
【外10】
【0112】は以下のようになる。
【0113】
【外11】
【0114】図6は、本体設置台数と本体稼動予測台数
・本体稼動実績台数の関係を表した図である。
【0115】図中の破線で示される線は本体稼働実績台
数y(t)を示している。また、各月で減衰しながら伸
びている線の起点はそれぞれ設置台数x(t)である。
CPU101は、各月毎に残存台数の和をとり、各月の
予測本体稼働台数とする。図中では一点鎖線で示されて
いる。
【0116】〔ステップm5〕各種係数算出ステップ CPU101は、RAM106上に記憶されている各種
パラメータに基づいて、本体稼働台数予測の信頼度係数
h、標準誤差s、市場での消滅年月Ed、エイジング係
数Agを求める。
【0117】
【外12】
【0118】通常、予測の信頼度係数hは強制予測モー
ドの時は算出しない。
【0119】この予測の信頼度係数hは、予測モデルの
安定性・精度を表す指標で、その値が1を超えると安定
した予測結果が得られる。
【0120】また、標準誤差sは以下の式で求められ
る。
【0121】
【外13】
【0122】標準誤差sは、予測精度を表す指標で小さ
い値ほど良い。
【0123】市場での消滅年月Edは、予測モデルにお
いて本体が市場から消滅するであろう時刻(年月)を表
す。消滅年月は、本体稼動予測台数
【外14】
【0124】が0になる時刻であるが、0になる時刻の
代わりに本体稼動予測台数
【外15】
【0125】がある閾値未満になる時刻を消滅時刻とし
てもよい。
【0126】エイジング係数Agは以下の式により求め
られる。
【0127】
【外16】
【0128】Cは、予測処理を実行した時刻に対応する
時刻である。この値は市場において、本体が「老いてい
く」状態を示す指標である。本体が市場に投入された直
後であれば、エイジング係数Agは0であり、本体が市
場から消滅すれば、エイジング係数Agは1となる。
【0129】エイジング係数Agは、市場における本体
の稼動状況を表す上で重要な指標となる。
【0130】〔2.本体の平均PV(プリントボリュー
ム)の予測(平均PV予測ブロック)〕図9は、本体の
平均PVの予測をする際の処理フローを示した図であ
る。
【0131】本処理ブロックで用いる定数・変数・関数
は以下の通りである。 t:データを観測した単位時刻(例えば月)、ここでは
本体販売開始年月を起点0とする。 p(t):t月の平均PV実績 q(t):t月の平均PVダミー v(t):t月の平均PV実績ダミー
【外17】
【0132】R:重相関係数 s:標準誤差 〔ステップp0〕平均PC実績ダミー算出ステップ(S
902) CPU101は、入力され、RAM106に記憶されて
いる平均PV実績p(t)と平均PVダミーq(t)か
ら次式に基づいて平均PV実績ダミーv(t)を生成す
る。 (数14) if p(t)=null then v(t)=q
(t) if p(t)≠null then v(t)=p
(t) 平均PV実績p(t)は、サービスエンジニアが顧客を
訪問し確認することにより得ることができる。平均PV
ダミーq(t)は、実績がない場合、または実績が存在
する場合であっても、データが信用できない場合に予め
設定しておくものである。なお、平均PVとは、1単位
時間あたりの1台のプリント枚数である。本実施の形態
では、単位時間は、月単位であるが、年単位、週単位、
日単位等であってもかまわないことは、言うまでもな
い。
【0133】〔ステップp1〕対象拠点・対象モデル選
択ステップ(S903) ステップm1と同様に、予測処理を実行する拠点と本体
モデル(予測処理単位)を選択する。選択される予測処
理単位は複数であってもよい。この選択は、前述の「入
力」により実現される。
【0134】〔ステップp2〕平均PV実績・平均PV
ダミー読込みステップ(S904) ステップm2と同様に、時系列的に蓄えられた平均PV
実績p(t)と平均PVダミーq(t)を予測処理単位
毎に読み込む。すなわち、入力された平均PV実績p
(t)及び平均PVダミーq(t)をRAM106に記
憶する。
【0135】〔ステップp3〕平均PV予測ステップ
(S905) 平均PVの予測は以下の3つモードがある。 (1)予測モード1:平均PV実績p(t)を非線形回
帰にかける。 (2)予測モード2:平均PVダミーq(t)を非線形
回帰にかける。 (3)予測モード3:平均PV実績ダミーv(t)を非
線形回帰にかける。
【0136】以上の3つの予測モードから、データの信
頼性等を勘案して、最も適している予測モードを選択す
る。この「選択」は、ユーザが入力部102を介して行
ってもよいし、ある条件(例えば、データ数等)に基づ
いてCPU101が行ってもよい。
【0137】例として予測モード3の場合を記す。平均
PV実績ダミーv(t)を以下のモデル式とする。
【0138】
【外18】
【0139】モデル式が数15に限られないことは、い
うまでもない。e(t)は時刻tにおける誤差である。
Tをv(t)の有効件数とすると、誤差二乗和Seは、
【外19】
【0140】と表され、この誤差二乗和Seが最小にな
るように係数b、r、aを決める。CPU101は、数
値解析(例えば、最小二乗法)を用いて前記係数b,
r,aを求める。そして、求められたb,r,aから平
均PV予測
【外20】
【0141】は、以下のようになる。
【0142】
【外21】
【0143】なお、モデルによっては線形回帰であって
もよいことはいうまでもない。
【0144】〔ステップp4〕重相関係数、標準誤差算
出ステップ ステップp3における非線形回帰(線形回帰)の評価を
するために、CPU101は、RAM106に記憶され
ている各種パラメータに基づいて重相関係数Rと標準誤
差sを以下の式を用いて算出する。
【0145】
【外22】
【0146】
【外23】
【0147】(数19)
【外24】
【0148】〔3.本体の総PVの予測(総予測PVブ
ロック)〕図10は、本体の総PVの予測をする際の処
理フローを示した図である。
【0149】本処理で用いる定数・変数・関数は以下の
通りである。 t:単位時刻(例えば月)
【外25】
【0150】
【外26】
【0151】上記の演算は、CPU101によりRAM
106に記憶されている前述のパラメータに基づいて実
現される。
【0152】〔ステップs2〕エイジング係数算出ステ
ップ(S1003) 以下の式を用いてCPU101は、PVを加味したエイ
ジング係数Agを求める。
【0153】
【外27】
【0154】Cは予測処理日の時刻(年月)をアドレス
に変換したものである。エイジング係数Agの値はPV
を加味した本体が市場での老いていく状態を示す指標
で、本体に誕生した状態であれば、エイジング係数Ag
は0であり、市場から消滅した場合は、エイジング係数
Agは1となる。
【0155】〔4.消耗品の需要予測(消耗品予測ブロ
ック)〕図11は、消耗品の需要予測をする際の処理フ
ローを示した図である。
【0156】本処理で用いる定数・変数・関数は以下の
通りである。 t:単位時刻(例えば月) z(t):t月の消耗品販売実績
【外28】
【0157】T:実績データの観測された期間 0≦t≦Tの時は実績、T≦tの時は予測 C:耐久枚数 H:拡散レンジ(遅れ巾) p(i):拡散密度関数(0≦i≦H) u(i):季節変動係数(0≦i≦11) Ed:消滅時刻 Ag:エイジング係数 R:重相関係数 s:標準誤差 〔ステップk1〕対象拠点・対象モデル選択ステップ
(S1102) 予測処理を実行する拠点と消耗品モデルを選択する。選
択される拠点及び消耗品モデルは複数であってもよい。
この「選択」は、前述のA.B.C.のいずれかの入力
方法により実現される。
【0158】図7は、と消耗品モデルの対応を示した図
である。
【0159】図中の「○」は、その拠点でその消耗品モ
デルが販売されていることを示している。
【0160】〔ステップk2〕消耗品販売実績・総PV
予測読込みステップ(S1103) 時系列的に蓄えられた消耗品販売実績z(t)とその消
耗品を使用している本体の総PV予測
【外29】
【0161】を1消耗品モデル・1拠点(消耗品予測処
理単位)毎に入力され、RAM106に記憶される。注
目している消耗品が複数の本体で使用されていれば、そ
れぞれの本体の総PV予測
【外30】
【0162】の合計を改めて
【外31】
【0163】とする。
【0164】例えば、図2及び図7において、日本でコ
ピー機A(201)とプリンタB(202)が共通のト
ナーC(701)を利用する場合、消耗品予測処理単位
の拠点は日本、消耗品モデルはトナーC、総PV予測
【外32】
【0165】は、日本におけるコピー機Aの総PV予測
【外33】
【0166】とプリンタBの総PV予測
【外34】
【0167】を足し合わせたものである。
【0168】〔ステップk3〕予測モード制御ステップ
(S1104) 本体稼動台数を予測する場合と同様に、以下の2つの予
測方法から1の予測方法を選択する。 (予測方法A)ステップk3a1、k3a2を実行する (予測方法B)ステップk3b1を実行する 予測モードAは、実績データのデータ数をある程度必要
とするので、データが少ないときは適さず、予測方法2
の予測方法が適している場合が多い。この予測方法は予
め設定しておいてもよいが(強制予測モード)、以下の
ように、自動的に予測方法が選択(自動予測モード)さ
れるようにしてもよい。
【0169】すなわち、有効件数Tがある閾値N以上の
場合は、予測方法1に十分なデータがあるとして、予測
方法1を選択するが、一方、有効件数Tが閾値N未満の
場合は、予測方法1に十分なデータがないと判断して、
予測方法2を選択する(S1105)。この判断は、C
PU101により実現される。
【0170】例えば、N=24として、もしも、有効件
数Tが24以上であれば、予測方法1が選択され、有効
件数Tが24未満であれば予測方法2が選択される。
【0171】また、上記の例では、有効件数Tによって
予測方法を選択するとしたが、別のパラメータを利用し
て予測方法を選択しても良い。
【0172】予測方法2は、十分なデータが得られない
場合や、販売計画段階におけるシミュレーション時に選
択されることが多い。
【0173】本体稼働台数を予測する場合と同様に、予
測方法1の方が予測方法2よりも予測精度は高いとされ
ている。しかし、あるケースにおいては、例えデータが
十分あるときで予測方法2の方が予測方法1よりも精度
が高い場合がある。このような場合は、強制予測モード
が選択されることとなる。
【0174】〔ステップk3a1〕消耗品販売実績平滑
化ステップ(S1106) 消耗品販売実績z(t)を平滑化する。CPU101
は、RAM106に記憶されている消耗品販売実績z
(t)に移動平均をかける(例えば12ヶ月の移動平
均)ことにより平滑化を実現する。平滑化された消耗品
販売実績z(t)を新たな消耗品販売実績z(t)とす
る。この平滑化は誤差による変動や季節変動を吸収する
ためであるので、平滑化を可能にする手法であれば、移
動平均をかけることに限られない。
【0175】〔ステップk3a2〕耐久枚数・拡散係数
算出ステップ1(S1107) 平滑化された消耗品販売実績z(t)と総PV予測
【外35】
【0176】から単位時間当たりの耐久枚数C、拡散密
度関数p(t)を求める。耐久枚数とは、単位時間にお
ける1単位当たりでとれるPVであり、拡散密度関数p
(t)とは、ある時刻以前の時間H(拡散レンジ、遅れ
巾)中に販売された消耗品の時間H中に消費される確率
密度である。
【0177】ここでの消耗品の予測モデルにおいては、
同一拠点の同一消耗品モデルの耐久枚数Cは、どの時刻
においても一定であり、かつ同一の拡散密度関数に従う
とする。この仮定は、本発明の一つの特徴である。
【0178】従って、消耗品の予測モデルは以下の式で
表される。
【0179】
【外36】
【0180】ここでp(t)は確率密度関数である。p
(t)は区間0≦t≦Hで定義され、
【外37】
【0181】及び、 p(t)≧0(数25) を満たす。また、e(t)は時刻tにおける誤差であ
る。誤差e(t)の二乗和を示す誤差二乗和Seは以下
のように表される。
【0182】
【外38】
【0183】この誤差二乗和Seを数24及び数25の
条件の下で最小にする耐久枚数Cと拡散密度関数p
(t)をCPU101により数値解析により求める。な
お、この時、拡散レンジ(遅れ巾)Hは事前に入力され
ているものとする。
【0184】〔ステップk3b1〕耐久枚数・拡散係数
設定ステップ(S1109) 消耗品の販売実績z(t)のデータ数が少ないときは、
安定した耐久枚数C、確率密度関数p(t)を求めるの
は困難であるため、事前に耐久枚数C、拡散密度関数p
(t)及び拡散レンジ(遅れ巾)Hを入力しておく。
【0185】〔ステップk4〕消耗品販売予測ステップ
(S1110) 消耗品の販売予測(需要予測)
【外39】
【0186】を求める。
【0187】ステップk3a1で求まった耐久枚数C、
拡散密度関数p(t)及び拡散レンジH、又はステップ
k3b1により設定された耐久枚数C、拡散密度関数p
(t)及び拡散レンジHを数23に代入し、Seが最小
になるようにz(t)を順次決定していく。
【0188】その消耗品の販売予測を
【外40】
【0189】とする。
【0190】〔ステップk5〕季節変動補正ステップ
(S1111) 季節変動による補正処理を行う。ここでいう季節変動と
は、本実施の形態の画像形成装置の例でいえば、クリス
マスシーズンや決算期にプリントボリュームが多くなる
等、季節により販売数量が変動することをいう。
【0191】まず、季節変動補正をするか否かが判断さ
れる。この判断は、CPU101がある条件(例えば、
RAM106に記憶されているあるパラメータのデータ
数等)に注目して実現されてもよいし、ユーザが入力部
102を介してこの判断を決定してもよい。季節変動す
ると判断された場合は、季節変動を考慮した消耗品の販
売予測がなされるが、季節変動しないと判断された場合
には季節変動を考慮した消耗品の販売予測はなされな
い。
【0192】季節変動を考慮した消耗品の販売予測を行
うとした場合、以下の処理が行われる。
【0193】季節変動を考慮する場合、季節変動係数u
(i)を決定する必要がある。この季節変動係数u
(i)は、実績データから算出されるが、予め入力され
ていてもよい。季節変動係数u(i)を実績データから
算出したものを採用するか、或いは予め設定されたもの
を採用するかは適宜選択される。この選択は、CPU1
01がある条件に基づいて自動的に行ってもよいし、入
力されてもよい。選択方法は以下の2つのモードがあ
る。
【0194】(1)自動算出モード RAM106に記憶されている有効件数Tが、同じくR
AM106に記憶されている閾値N(例えばN=24)
以上の場合は、実績データから季節変動係数を算出す
る。最新の時刻のデータから12n≦Tを満たす最大の
自然数nを見つけ、時刻T−12n+1からTまでのデ
ータから季節変動係数を求める。ここでは便宜上T−1
2n+1を起点0、Tを12n−1の時刻とする。
【0195】CPU101は、RAM106に記憶され
ている周期から以下の式を用いて変動率g(t)を求め
る。
【0196】
【外41】
【0197】季節変動を抽出する場合、変動の大きさは
その月の絶対量が大きい時は大きく変動し、絶対量が小
さい時は小さく変動する。例えば、販売数量(基本需要
量)が2000年1月に100、2001年1月に10
00の時では変動量もそれに応じて10、100と変動
する場合が多いので変動率で捉えた方がよい。この例で
は10/100、100/1000でどちらも0.1と
なる。従って周期的な変動を抽出する場合には絶対量の
大小に依存しないように変動率で捉えるほうが現実に合
う場合が多い(正規化)。そのために観測値から傾向値
(基本需要量)を除き、それを傾向値で除算することで
正規化を行っている。そして、CPU101は、以下の
式により季節変動係数u(i)を求める。
【0198】
【外42】
【0199】上記の式は各月の変動率の平均を求めてい
る。例えば5月の変動係数は1998年5月、1999
年の5月、2000年5月の変動率の平均というよう
に、1月から12月までの各月での変動率の平均を求
め、これを季節変動係数とする。変動率は(数27)で
絶対量に依存しないように求められているので平均をと
ることに意味があり、かつ平均をとることでより精度が
向上する。但し、 0≦i≦11(数29) である。季節変動補正後の販売予測
【外43】
【0200】は以下の式により求まる。
【0201】
【外44】
【0202】上式は販売予測(傾向値、基本需要量)に
対して各月の季節変動係数を乗じて季節変動を加味した
販売予測を求める式である。この演算はCPU101に
より実現される。
【0203】例えば、2000年5月の販売予測は20
00年5月の販売予測に5月の季節変動係数を乗じて季
節変動を加味した値を求めるものである。
【0204】なお、mod(t,12)はtを12で除
算した時の剰余を表す。求まった
【外45】
【0205】をあらためて
【外46】
【0206】とする。
【0207】一方、有効件数Tがある閾値N未満の場合
には、u(i)を事前に与えられたi+1月の季節変動
係数とする。季節変動補正後の値は事前に与えられたu
(i)を用いて数30によって求まり、求まった
【外47】
【0208】をあらためて
【外48】とする。
【0209】とする。
【0210】(2)強制モード 自動算出モードでは、季節変動係数を算出するか、事前
に与えられたものを採用するかは、自動的に判断された
が、自動的に判断されては不都合な場合がある。この場
合は、この強制モードにより、季節変動係数を算出する
か、或いは、事前に与えられたものを採用するかを事前
に決定しておく。
【0211】このように自動算出モードであるか、或い
は強制モードかの選択を可能にすることによって、より
柔軟、かつ機動的な予測が可能となる。
【0212】〔ステップk6〕各種係数算出ステップ 次にCPU101は、RAM106に記憶されている各
種パラメータに基づいて消耗品の消滅年月Ed、エイジ
ング係数Ag、重相関係数R、標準誤差sを求める。
【0213】消滅時刻Edは
【外49】
【0214】が0となる時刻(年月)である。これは市
場で消耗品の需要がなくなるであろう時刻を表す。
【0215】
【外50】
【0216】が0になる代わりにある閾値未満になった
時刻を需要がなくなった時刻をEdとすることもでき
る。
【0217】エイジング係数は以下の式にて算出するこ
とができる。
【0218】
【外51】
【0219】Cは予測処理を実行した時刻に対応するア
ドレスである。これは消耗品の市場での全需要に対して
現時点でどの程度の需要があったかを示す指標である。
エイジング係数Agが0の場合、現時点で需要は発生し
ていないことを示し、エイジング係数Agが1の場合、
現時点で既に需要は終えたことを示している。
【0220】重相関係数Rは以下の式により求まる。
【0221】
【外52】
【0222】なお、
【外53】
【0223】である。重相関係数Rは、予測精度を表す
指標であり、1に近づくほど精度がよく、0に近づくほ
ど精度は悪いことを示している。
【0224】標準誤差sは以下の式により求まる。
【0225】
【外54】
【0226】標準誤差sは、予測精度を表す指標であ
り、0に近づくほど精度がよいことを示している。
【0227】本実施の形態では、単位時間を月とした
が、年単位、日単位、週単位であってもよい。また、単
位時間毎に処理を進めるのではなく、任意の時間毎に処
理をしてもよい。すなわち、1ヶ月間→2ヶ月間→1ヶ
月間→3ヶ月間のように不定の間隔で処理を進めてもよ
い。
【0228】以上のように、本発明によれば、消耗品の
需要予測結果をもとに消耗品ビジネスの計画策定支援等
を行うことができる。
【0229】〔5.予測結果の表示〕前述の本体の稼働
台数の予測結果、消耗品の需要予測結果は、CPU10
1による制御により、出力部103上に、テーブル形
式、又は/及びグラフ形式で表示される。
【0230】図36は、消耗品の需要予測結果を出力部
103上に表示した際の画面を示している。
【0231】同様に各種係数(例えば、信頼度係数h、
消滅年月Ed、エイジング係数Ag等)も、出力部10
3に表示するとしてもよいことはいうまでもない。
【0232】〔6.予測方法の切替〕従来の予測手法、
及び上記の予測手法においては、製品の全ての販売期間
にわたって単一の予測手法が用いられているため、販売
需要がその予測手法の想定していない原因によって変動
する場合には、販売予測の精度が低下することがあっ
た。
【0233】特に以下の3点において、従来の予測手法
では的確な予測を実現することが困難であった。 A. パイプラインフィル 事務機やパソコンの周辺機器の消耗品等の業界において
は、消耗品をエンドユーザに対して確実に供給する義務
があるため、仲卸業者や販売店が在庫を持つケースが多
い。それらの在庫を満たすための需要を一般にパイプラ
インフィルと呼んでいる。このパイプラインフィルのた
め、販売の初期においては、従来の予測手法では予測で
きない特徴的な需要が生ずる。 B. 互換品の出現 事務機やパソコンの周辺機器の消耗品等の業界において
は、事務機等の本体メーカが製造した消耗品の他、これ
と互換性を有する他のメーカが製造した互換製品が出現
する場合がある。この場合、本体メーカが製造する消耗
品の販売に影響を与える場合がある。従来の予測手法で
は、このような互換品の出現に対する十分な予測ができ
なかった。 C. 消耗品販売期間の末期 事務機やパソコンの周辺機器の消耗品は、その本体の販
売が終了した後もユーザーが本体の使用を継続する間は
販売する必要があるため、その消耗品販売期間の末期に
おいては、事務機やパソコンの周辺機器本体の中古品が
メーカーの想定した市場以外に流通するなどして、消耗
品の販売が不安定になる場合がある。従来の予測手法で
は、このような販売期間の末期を正確に予測することが
できなかった。
【0234】本発明は、上記のような課題を解決すべく
創作された。以下に図面に基づいて詳説する。
【0235】図18は、消耗品の需要予測の概念図であ
る。
【0236】図中には、販売実績の遷移とある時点での
消耗品の需要予測が示してある。以下、「消耗品」に関
して説明するが、これが「製品」であってもよい。
【0237】図19は、パイプラインフィル(A)の問
題を解決するための初期需要予測の概念図である。
【0238】図19中の販売実績を見てわかるように、
販売数量が、販売の初期の期間において、それ以外の期
間と別の挙動を示す。
【0239】図20は、互換品の出現(B)の問題を解
決するための他社反映需要予測の概念図である。
【0240】図20中の販売実績を見てわかるように、
販売数量がある時点(互換品の出現)から当初の需要予
測から外れていることがわかる。
【0241】図21は、販売期間の末期の問題を解決す
るためのトレンド需要予測の概念図である。
【0242】図21中の販売実績を見てわかるように、
販売期間の末期においては、当初の需要予測と乖離した
挙動を示す。
【0243】図23は、予測手法を切り替えるための図
17のプログラムのモジュール構成に付加するモジュー
ル構成を示している。
【0244】〔消耗品需要予測モジュール(230
3)〕前述の本体や消耗品の需要予測方法や、単純な線
形(非線形)近似を利用した需要予測を実行するモジュ
ールである。消耗品需要予測モジュール(503)は、
常に最新の予測結果が蓄積されていると仮定する。
【0245】〔消耗品初期需要予測モジュール(230
4)〕図19のパイプラインフィルの問題を解決するた
めの消耗品初期需要予測(F2)を実現するモジュール
である。
【0246】消耗品初期需要モジュールは、以下のよう
な2つのモデルに基づいて実現される。 (モデル1) 本体付随モデル 本体販売開始月より一定期間(消耗品初期需要予測モデ
ルマスタで指定)、本体販売実績計画(RPM)に対し
て、消耗品初期需要モデルマスタで指定された係数をか
け、その予測結果を採用する。 (モデル2) 需要予測比例モデル 消耗品需要予測の発生月より一定期間(消耗品初期需要
予測マスタモデルで指定)、消耗品需要予測結果(FC
1)に対して、消耗品需要モデルマスタで指定された係
数をかけ、その予測結果を採用する。
【0247】〔消耗品他社反映需要予測モジュール(2
305)〕図20の互換品の出現(B)の問題を解決す
るための消耗品他社反映予測(F4)を実現するモジュ
ールである。
【0248】ここに、消耗品他社反映需要予測とは、消
耗品需要予測結果(FC1)に対して、消耗品他社反映
係数をかけ、その計算結果を予測結果とする予測であ
る。対象となる期間は以下のように決定される。
【0249】消耗品販売実績(RC)のある最初の月よ
り、他社反映予測モデルマスタの期間(月数)経過した
月以降を消耗品他社反映予測対象期間(T(FC5))
とする。
【0250】図36は、消耗品販売実績(RC)と消耗
品他社反映予測対象期間(T(FC5))の例を示した
図である。
【0251】図36の例では、1999年3月から販売
実績があるため24ヶ月目の2001年2月から対象期
間となる。
【0252】また、消耗品他社反映係数は他社反映モデ
ルマスタにあらかじめ任意に設定する。
【0253】〔消耗品トレンド需要予測モジュール(2
305)〕図21の販売期間の末期の問題を解決するた
めの消耗品トレンド需要予測(F3)を実現するモジュ
ールである。
【0254】消耗品需要トレンド予測においては、消耗
品需要予測に用いられる総PV予測との因果関係を使用
しないで時間軸上で消耗品自身の販売実績を非線形回帰
分析等をすることにより需要を予測する。
【0255】対象となる消耗品は、本体の販売がほぼ終
了しているもの、もしくは任意に指定した消耗品が対象
となる。
【0256】〔判定モジュール(2307)〕最新の実
績に対してどの需要予測結果が適しているか判定する。
最新の過去nか月の実績と其々の需要予測との差異を計
算し、最も差異の小さい需要予測を選択する。
【0257】図24は、本発明の全体のフロー図であ
る。
【0258】図中のS2401の消耗品需要予測処理
は、前述の〔1.本体の稼働台数の予測〕〔2.本体の
平均PVの予測〕〔3.本体の総PVの予測〕〔4.消
耗品の需要予測〕に従うものである。
【0259】図25は、図24のS2402の消耗品初
期需要予測処理の詳細を示したフロー図である。
【0260】S2501において、CPU101は、消
耗品初期需要クロスマスタDB(DB(F))より初期
需要消耗品拠点/クロスマスタMCを呼び出しRAM1
06に書き込む。
【0261】S2502において、CPU101は、消
耗品初期需要モデルDB(DB(G))よりMCにて指
定された消耗品初期需要モデルマスタMI1を呼び出し
RAM106に書き込む。
【0262】S2503において、CPU101は、本
体販売予定/実績DB(DB(H))より本体販売実績
計画RPMを呼び出し、RAM106に書き込む。
【0263】S2504において、CPU101は、初
期需要予測(F2)を実行する。
【0264】S2505において、初期需要予測(F
2)の結果を消耗品初期需要予測結果DB(DB
(C))の消耗品初期需要予測結果FC3の領域に書き
込む。
【0265】図26は、図24のS2403の消耗品他
社反映需要予測処理の詳細を示したフロー図である。
【0266】S2601において、CPU101は、消
耗品他社反映クロスマスタDB(DB(K))より消耗
品他社反映拠点/クロスマスタMC4を呼び出し、RA
M106に書き込む。
【0267】S2602において、CPU101は、消
耗品他社反映モデルマスタDB(DB(L))よりMC
4にて指定された消耗品他社反映予測モデルマスタMI
2を呼び出しRAM106に書き込む。
【0268】S2603において、CPU101は、消
耗品販売実績DB(DB(D))より消耗品販売実績
(RC)を呼び出しRAM106に書き込む。
【0269】S2604において、RAM106上に、
消耗品他社反映予測対象期間(T(FC5))を作成す
る。
【0270】S2605において、CPU101は、消
耗品他社反映需要予測の対象期間か否かを判定する。具
体的には、消耗品他社反映需要予測対象期間(T(FC
5))内に消耗品販売実績(RC)がない場合には、S
2606に進み、消耗品他社反映需要予測結果DB(D
B(M))の消耗品他社反映需要予測結果FC5の領域
に全て“0”を書き込む。
【0271】また、S2605において、CPU101
が、消耗品他社反映需要予測期間内に消耗品販売実績が
あると判定した場合は、S2607に進み、消耗品需要
予測結果(補正前)(DB(A))より消耗品需要予測
結果(補正前)(FC1)を呼び出しRAM106に書
き込む。
【0272】S2608において、CPU101は、消
耗品他社反映需要予測(F4)を実行する。
【0273】S2609において、CPU101は、消
耗品他社反映需要予測(F4)の結果を消耗品他社需要
予測結果DB(DB(M))の消耗品他社反映需要予測
結果F5Cの領域に書き込む。
【0274】図27は、図24のS2404の消耗品ト
レンド需要予測処理の詳細を示したフロー図である。
【0275】S2701において、CPU101は、本
体販売予定/実績DB(DB(H))より本体販売実績
(RM)、及び本体販売実績計画を呼び出し、RAM1
06に書き込む。
【0276】S2702において、CPU101は、消
耗品トレンド需要予測アイテムDB(DB(I))より
消耗品トレンド予測対象アイテムをRAM106に書き
込む。
【0277】S2703において、CPU101は、消
耗品トレンド予測期間であるか否かを判定する。具体的
には、本体販売実績の総和を本体販売実績計画の総和で
除したものが任意の数値(図27では、0.90)以上
である場合を、消耗品トレンド需要予測期間であるとす
る。
【0278】また、S2703において、消耗品トレン
ド需要予測期間でなくても、ユーザーが強制的に消耗品
トレンド需要予測を実行したいという要請がある。そこ
で、S2704において、消耗品トレンド需要予測アイ
テムDB(DB(I))が存在するか否かを判定し、存
在する場合は、強制的にS2709に移行する。
【0279】一方、S2704において、消耗品トレン
ド需要予測アイテムDB(DB(I))が存在しなけれ
ば、S2705に移行し、消耗品トレンド需要予測結果
DB(DB(M))の消耗品他社反映需要予測結果FC
5の領域の全てに“0”を書き込む。
【0280】S2706において、CPU101は、消
耗品販売実績DB(DB(D))より消耗品販売実績
(RC)を呼び出し、RAM106に書き込む。
【0281】S2707において、CPU101は、消
耗品トレンド需要予測(F3)を実行する。
【0282】S2708において、CPU101は、消
耗品トレンド需要予測の結果を消耗品トレンド需要予測
結果DB(DB(I))の消耗品トレンド需要予測結果
FC4の領域に書き込む。
【0283】図28及び図29は、図24のS2405
及びS2407の予測手法の判別のフローを示した図で
ある。
【0284】S2801において、CPU101は、消
耗品需要予測モジュールより消耗品需要予測結果(FC
1)を呼び出し、RAM106、及び消耗品需要予測結
果(補正後)DB(DB(B))に書き込む。
【0285】S2802において、CPU101は、初
期需要予測モジュールより消耗品需要予測結果(FC
3)を呼び出し、RAM106に書き込む。
【0286】S2803において、CPU101は、消
耗品他社反映予測モジュールより消耗品他社反映需要予
測結果(FC5)を呼び出し、RAM106に書き込
む。
【0287】S2804において、CPU101は、消
耗品トレンド予測モジュールより消耗品トレンド予測結
果(FC4)を呼び出し、RAM106に書き込む。
【0288】S2805において、CPU101は、消
耗品販売実績DB(DB(D))より消耗品販売実績
(RC)を呼び出し、RAM106に書き込む。
【0289】S2806において、CPU101は、消
耗品販売実績があるか否かを判定する。具体的には、消
耗品販売実績期間(T(RC))が0よりも大きけれ
ば、S2807に移行し、そうでなければ、S2809
に移行する。
【0290】S2807において、CPU101は、消
耗品販売実績期間は初期需要予測期間以下か否かを判定
する。具体的には、初期需要予測期間(T(FC3))
が消耗品販売実績期間(T(RC))以上であれば、S
2808に移行し、そうでなければ、後述する図29の
S2910に移行する。
【0291】S2808においては、CPU101は、
初期需要予測結果が消耗品需要予測結果と比べ、消耗品
販売実績との差異が小さいか否かを判定する。具体的に
は、過去nか月(nは任意)の消耗品需要予測結果と消
耗品販売実績結果との差の絶対値が、消耗品需要予測結
果と消耗品販売実績結果との差の絶対値よりも小さいか
否かを判定する。CPU101は、過去nか月の消耗品
需要予測結果と消耗品販売実績結果との差の絶対値が、
消耗品需要予測結果と消耗品販売実績結果との差の絶対
値よりも小さいと判定した場合は、S2809に移行
し、そうでなければ、後述する図29のS2910に移
行するように動作する。
【0292】S2890において、CPU101は、消
耗品初期需要予測結果(FC4)を消耗品需要予測結果
(補正後)DB(DB(B))の消耗品需要予測結果
(FC2)に書き込む。
【0293】図29のS2910において、以下のA,
B,Cのうち差の絶対値が最も小さいものを判定する。
【0294】A.過去nか月の消耗品需要予測結果と消
耗品販売実績結果との差の絶対値 B.過去nか月の消耗品トレンド需要予測結果と消耗品
販売実績結果との差の絶対値 C.過去nか月の消耗品他社反映需要予測結果と消耗品
販売実績結果との差の絶対値 B.が最も小さいのであれば、S2911に移行し、消
耗品トレンド需要予測結果(FC4)を消耗品需要予測
結果(補正後)DB(DB(B))の消耗品需要予測結
果(FC2)に書き込む。Cが最も小さいのであれば、
S2912に移行し、消耗品他社反映需要予測結果(F
C3)を消耗品需要予測結果(補正後)DB(DB
(B))の消耗品需要予測結果(FC2)に書き込む。
【0295】本発明の特徴の一つである、消耗品トレン
ド予測モジュール(2305)について更に詳述する。
【0296】消耗品トレンド需要予測モジュール(23
05)は、消耗品トレンド需要予測(F3)を実行する
モジュールである。この需要予測では、消耗品需要予測
に用いられる総PV予測との因果関係を使用しないで時
間軸上で消耗品自身の販売実績を非線形回帰分析を行い
需要予測とする。
【0297】対象となる消耗品は本体の販売がほぼ終了
しているもの、もしくは任意に指定した消耗品が対象と
なる。
【0298】一例として、下記のモデルを使用する。 y(t)=a exp(bt) y(t):t月の消耗品の販売数量 exp:exp関数 a:求める係数 b:求める係数 非線形回帰モデルを適用するためには、予測値と実測値
の残差の二乗和が最小になるように回帰式の係数を決定
する。このときの計算式については、一般的な最小時情
報を用いるため、ここでの説明は省略する。このとき、
係数を求めるために使用する販売実績データの期間(開
始年月、終了年月)の与え方は以下の2パターンある。
【0299】CASE1 開始年月:本体実績の総和が本体販売実績計画の総和に
対して任意の比率を超えた場合 終了年月:予測データの存在する年月まで CASE2 開始年月:ユーザが指定する 終了年月:予測データの存在する年月まで 図34及び図35は、本発明の各種データベースを示し
た図である。
【0300】図30は、消耗品初期需要予測の際のデー
タベースの遷移を示した図である。
【0301】図31は、消耗品他社反映需要予測の際の
データベースの遷移を示した図である。
【0302】図32は、消耗品トレンド需要予測の際の
データベースの遷移を示した図である。
【0303】図33は、予測手法の判別の際の遷移を示
した図である。
【0304】なお、上記の処理は何れも図1に示したC
PU101等により実現されていることはいうまでもな
い。
【0305】図24から図35までのフローやデータベ
ースの遷移を見ればわかるように、本発明は、A.パイ
プラインフィル、B.互換品の出現、C.販売期間の末
期という販売の特質に着目し、これらの特質により生じ
るであろう予測誤差を最小限にするための工夫がなされ
ている。
【0306】図22は、これらの処理をまとめたもので
ある。
【0307】本発明は以下のような効果がある。 ○ 消耗品需要予測切替システム 販売期間別に最適な需要予測手法を持ちかつ、選択する
ことにより販売期間毎に精度の高い生産、販売、在庫計
画を実施することが可能になる。その結果として、販売
機会を逃さず、かつ適正な在庫を保持することが可能に
なる。 ○ 消耗品初期需要予測システム 消耗品販売期間初期に発生する仲卸業者や販売店の在庫
需要を満たす為の需要を予測することにより、販売機会
を逃さず、かつ適正な在庫を保持することが可能にな
る。 ○ 消耗品他社反映需要予測システム 事務機やパソコン周辺機器の消耗品等の業界では、その
消耗品において、事務機本体メーカーが製造した互換製
品のほか、これと互換性を有する非事務機本体メーカー
が製造した互換品が存在することがある。互換品が出現
した場合において、その影響を需要予測に反映すること
により、販売機会を逃さず、かつ適正な在庫を保持する
ことが可能になる。 ○ 消耗品トレンド需要予測 事務機やパソコン周辺機器の消耗品の販売期間は、その
本体の販売が終了した後も本体の使用が継続されるた
め、その消耗品販売期間の末期においては事務機やパソ
コン周辺機器本体の中古機がメーカーの想定した市場以
外に流通するなどして、消耗品の販売が不安定になる場
合がある。このような場合、消耗品自身の販売実績より
将来の販売予測をおこなう。その結果として、販売機会
を逃さず、かつ適正な在庫を保持することが可能にな
る。
【0308】〔7.消耗品マクロ需要予測〕従来の消耗
品予測の方法では1市場、1商品を対象に予測する為、
相互に影響を与え合う市場、商品が存在した場合、従来
予測では対応できない。
【0309】○ 相互に機能を代替できる2つの商品が
存在する場合(例:複写機C3300用消耗品、C33
00ドラムユニットとC3300単体ドラムのケース) 感光体ドラムは保守作業を必要とする複写機もしくはパ
ソコン用周辺機器が一定の出力物を出力すると交換を必
要とする主要な消耗品である。また、複写機もしくはパ
ソコン周辺機器は感光体ドラム以外に交換を必要とする
交換パーツが存在する。
【0310】本実施例ではC3300ドラムユニットは
感光体ドラムと予めユニットに組み込まれた他の交換パ
ーツと同時に交換できる為、作業者の作業時間を削減で
きる。一方C3300単体ドラムは作業者がそれぞれの
消耗品の消耗度を判断し交換する為、部品コストを削減
できる。
【0311】従って、C3300ドラムユニットとC3
300単体ドラムのトータルの需要は変わらず一方の販
売が増加すれば、一方の販売は減少する関係にある。
【0312】両者の需要を予測する為に複写機C330
0用のC3300ドラムユニット及び、C3300単体
ドラム合計の需要予測を行ったのち、従来機種の実績乃
至、C3300ドラムユニット、C3300単体ドラム
自身の過去の実績から合計の需要予測を分割し、それを
それぞれの機種の需要予測とする。
【0313】○ 相互に影響を与え合う2市場の需要を
予測する場合(例:ドイツとオーストリアで販売される
複写機C3300とその消耗品C3300トナーのケー
ス) ある1種類の複写機やパソコン用周辺機器が別々の2つ
市場で販売された場合においても、消耗品においてはそ
れぞれの2つの市場が互いに影響をうける場合がある。
例えばドイツとオーストリアの市場において複写機C3
300とその消耗品が販売されている場合、地理的、文
化的な近さから消耗品を扱う販売店は国境を意識するこ
となく消耗品を調達することが考えられる。この場合両
者の需要の合計の需要は変わらず、一方の販売が増加す
れば、一方の販売は減少する関係にある。このため両者
の需要を予測する為に両市場合計のC3300トナーの
需要予測を行った後、従来機種の実績乃至、C3300
トナー自身の過去の実績から合計の需要予測を分割し、
それをそれぞれの市場の需要予測とする。
【0314】図37は、消耗品マクロ需要予測の概念図
を示した図である。以下、図37に基づいて消耗品マク
ロ需要予測を説明する。
【0315】グラフ(A)は、販売地域Aの需要予測の
グラフである。グラフ(B)は、販売地域Bの需要予測
のグラフである。
【0316】販売地域A、及び販売地域Bにおいて、そ
れぞれ全く同様に複写機を累計1、000台販売し、全
く同じパラメータで需要予測したとすると、グラフ
(A)及びグラフ(B)の消耗品需要予測のグラフのよ
うに、両者は全く同じになる。
【0317】しかし、互いに影響の与える市場の場合、
合計した販売予測数量は、販売実績と一致するが、一方
の販売実績は販売予想を上回り(図37の場合は販売地
域B)、一方は、販売予測を下回る(図37の場合は販
売地域A)場合がある。すなわち、両者は相互に影響し
合っているため、それぞれ、需要予測が販売予測と乖離
している。
【0318】そこで、上記の販売地域Aと販売地域Bの
本体販売実績、消耗品販売実績、予測パラメータ等を合
算して予測する。グラフ(C)は、販売地域AとBの各
種値を合算して予測を行った結果である。
【0319】合算して予測した後に、販売地域A及び、
販売地域Bの所定の比率(「所定の比率」に関しては後
述する)に基づいて消耗品販売予測を再配分(分割)す
る。
【0320】グラフ(D)及びグラフ(E)は、再配分
(分割)した後の販売地域A及び販売地域Bの需要予測
のグラフを示している。
【0321】グラフ(A)、(B),(D),(E)を
比べてみれば明らかなように、合算して計算した後に分
割する予測手法は、非常に良好な予測を実現をすること
ができる。
【0322】図38は、マクロ需要予測のためのモジュ
ールの構成を示している。
【0323】図39は、消耗品マクロ需要予測のフロー
の概略図である。
【0324】図40は、消耗品マクロ需要予測のフロー
の詳細図である。
【0325】S4001において、CPU101は、消
耗品マクロマスタDB(DB(N))より消耗品マクロ
マスタ(MM)を呼び出し、RAM106に書き込む。
【0326】S4002において、CPU101は、消
耗品マクロパラメタDB(DB(R))より消耗品マク
ロパラメタ(MP)を呼び出し、RAM106に書き込
む。
【0327】S4003において、CPU101は、消
耗品販売実績DB(DB(D))より消耗品販売実績
(RC)を呼び出し、RAM106に書き込む。
【0328】S4004において、CPU101は、R
AM106上で、消耗品販売実績(RC)から消耗品販
売実績(z)を作成する。この操作により、2以上の消
耗品販売実績が合算される(詳しくは、後述する図41
の一番下のテーブルを参照のこと)S4005におい
て、CPU101により、消耗品の需要予測が実行され
る。
【0329】S4006において、消耗品販売実績期間
が所定期間(図40においては、1年)以上か否か判定
される。消耗品販売実績期間が所定期間以上であれば、
S4007に移行し、マクロ対象アイテム自身の消耗品
販売実績よりマクロ分割比率(mdr)を作成する。マ
クロ分割比率について、以下に詳述(3形態)する。
【0330】(1)販売実績の累計値を採用することに
よりマクロ分割比率(mdr)を作成 図45は、ある年の10月までの消耗品販売実績を示す
テーブルである。
【0331】10月までの累計値はC2000カートリ
ッジは370、C4000カートリッジは145である
ことから、マクロ分割比率(mdr)は、370:14
5ということになる。
【0332】(2)販売実績に重みをつけることによ
り、マクロ分割比率を作成 図46は、販売実績に乗すべき重みを示したグラフであ
る。図46に示されている重みはあらかじめRAM10
6等に書き込まれている。図45の販売実績に図46の
重みをかけて、それをもってマクロ分割比率(mdr)
とする。
【0333】C2000カートリッジ:100×0.4
+70×0.3+50×0.2+20×0.1=73 C4000カートリッジ:30×0.4+20×0.3
+10×0.2+50×0.1=25 であるから、マクロ分割比率(mdr)は、73:25
ということになる。このように、マクロ分割比率作成の
際に、重みを採用することにより、最近のデータを反映
した予測が可能となる。なお、上述の計算はCPU10
1により実現されることはいうまでもない。S4008
は、消耗品販売実績期間が所定期間に満たない場合にな
される処理である。この場合、消耗品マクロマスタDB
(N)を参照し、予測対象の消耗品と類似する消耗品を
検索し、その類似する消耗品に対応するマクロ分割比率
(mdr)を採用する。
【0334】S4010において、消耗品需要予測結果
(z)をマクロ分割比率に従い分割する。
【0335】S4011において、マクロ需要予測結果
(FC6)をマクロ需要予測結果DB(DB(Q))に
書き込む。
【0336】S4012において、マクロ需要予測結果
(FC6)を消耗品需要予測結果(補正後)(FC2)
として、消耗品需要予測結果(補正後)(DB(B))
に書き込む。
【0337】消耗品需要予測結果(補正後)は、CPU
101の制御により出力部103に表示される。具体的
には図37(D)および(E)のような各々の需要予測
が図44の表示形式(グラフ形式及び/又は表形式)で
表示される。
【0338】図41は、消耗品マクロ合成モジュール3
803のDBの遷移図である。
【0339】図42は、消耗品マクロ分解モジュール3
805のDBの遷移図である。なお、図42の例では、
マクロ分割比率は80:20となっている。
【0340】(3)為替影響により、分解比率を作成 一般的に通貨の違う国間での取引では双方の国で同じ商
品が販売されていた場合、通貨弱い国から通貨の強い国
へ商品がより多く販売される傾向にある。その理由を次
の例で説明する。
【0341】為替がEURO/US$=1.0 のとき
にある商品AAがUS$地域で$100、ユーロ地域で
100ユーロ で販売されているとする。その後為替が
ユーロ/US$=1.1になっととする。この時にユー
ロ地域の販売者がUS$地域に$100で商品AAを販
売すると輸出経費を考慮しなければ110ユーロを受け
取ることができる。輸送費、関税等の輸出経費を考慮し
ても為替が大きく変動した場合は販売者にとってはより
多くの利益を得ることが出来る場合が考えら、ユーロ地
域の販売者がUS$地域の販売所もしくは消費者への販
売量が多くなることが考えられる。為替が逆に動いた場
合は逆にUS$地域からEURO地域に商品が販売され
る場合が多くなると想定される。消耗品の場合も為替が
大きく変動した場合などにこのようなことが発生するこ
とが考えられる。そのために別の国から為替の違う国に
商品を販売する場合、それぞれの国への過去の販売実績
のみの比率から計算した分解比率では為替影響分が考慮
されない為、正確な予測が算出できない場合があり為替
影響を考慮した分解比率での需要予測が必要になる。
【0342】以下に、為替影響を考慮した分解比率の計
算式の一例を示す。 ・分解比率為替修正係数(ERC)YY(予め設定(記
憶)されている) ・為替レート基準(SER)通貨AA/通貨BB=ZZ
(予め設定(記憶)されている) ・消耗品の修正前分解比率が通貨AA地域:通貨BB地
域=mdr1:mdr2の場合において、為替レートが
通貨AA/通貨BB=ZZ1に動いた場合(ZZ1は、
銀行等の金融機関から自動的に入手された為替の最新実
勢レート、若しくは将来の予測値を採用する) 修正分解比率計算の一例としては 通貨XX地域:通貨XY地域=mdr1+(ZZ1−Z
Z)×YY:mdr2−(ZZ1−ZZ)×YY (数
35) となる為替がユーロ/US$=1.0のときに、消耗品
の修正前分解比率が、EURO地域:US$地域=1:
2、分解比率為替修正係数(ERC)が2であるとす
る。 [例1] 為替がユーロ/US$=0.9に変動した場
合 分解比率は、ユーロ:US$=1+(0.9−1)×
2:2−(0.9−1)×2=0.8:2.2=4:1
1となる。 [例2] 為替がユーロ/US$=1.1に変動した場
合 分解比率は、ユーロ:US$=1+(1.1−1)×
2:2−(1.1−1)×2=1.2:1.8=2:3
となる。
【0343】図43は、消耗品マクロ需要予測に関する
データベースの一覧を示した図である。
【0344】図37−図43からも明らかなように、本
発明よれば、互いに影響を与える市場、商品の販売につ
いて相互の影響を合算して予測することにより全体とし
てより精度の高い予測の実行が可能となる。また、精度
の高い予測に基づいて生産、販売、在庫計画を実施する
ことが可能になる。その結果として、販売機会を逃さ
ず、かつ適正な在庫を保持することが可能になる。
【0345】
【発明の効果】図37−図43からも明らかなように、
本発明よれば、互いに影響を与える市場、商品の販売に
ついて相互の影響を合算して予測することにより全体と
してより精度の高い予測の実行が可能となる。また、精
度の高い予測に基づいて生産、販売、在庫計画を実施す
ることが可能になる。その結果として、販売機会を逃さ
ず、かつ適正な在庫を保持することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の需要予測装置、方法、及びプログラム
を実現するための情報処理装置の構成を示した図であ
る。
【図2】本実施の形態における予測処理単位を説明する
表を示す図である。
【図3】2001年1月から2001年12月までの本
体販売実績台数a(t)と本体販売計画台数b(t)か
ら本体販売実績計画台数x(t)を算出する一例を示す
図である。
【図4】2001年1月から2001年12月までの本
体稼動実績台数y(t)の一例を示す図である。
【図5】設置時A、設置時B、設置時Cにおける残存率
関数を示した図である。
【図6】本体設置台数と本体稼働台数の関係を表した図
である。
【図7】拠点と消耗品モデルの対応を示した図である。
【図8】本体の稼働台数の予測をする際の処理フローを
示した図である。
【図9】本体の平均PVの予測をする際の処理フローを
示した図である。
【図10】本体の総PVの予測をする際の処理フローを
示した図である。
【図11】消耗品の需要予測をする際の処理フローを示
した図である。
【図12】本体稼働台数予測ブロック、平均PV予測ブ
ロック、総予測PVブロックを示した図である。
【図13】消耗品予測ブロックを示した図である。
【図14】設置拡散係数j(t)の一例を示している。
【図15】本実施の形態における各月の設置台数と累積
設置台数を示した図である。
【図16】平均寿命μ及び変動係数φを変化させた場合
の残存率関数の変化を示した一例である。
【図17】本発明のプログラムのモジュール構成を示し
ている。
【図18】消耗品の需要予測の概念図である。
【図19】初期需要予測の概念図である。
【図20】他社反映需要予測の概念図である。
【図21】販売期間の末期の需要予測(トレンド予測)
の概念図である。
【図22】消耗品初期需要予測、消耗品他社反映需要予
測、消耗品需要予測の予測方法、及び予測方法を切り替
えるための条件を示した図である。
【図23】図17のプログラムのモジュール構成に付加
するモジュール構成を示す図である。
【図24】全体のフロー図である。
【図25】消耗品初期需要予測処理の詳細を示したフロ
ー図である。
【図26】消耗品他社反映需要予測処理の詳細を示した
フロー図である。
【図27】消耗品トレンド需要予測処理の詳細を示した
フロー図である。
【図28】予測手法の判別のフローを示した図である。
【図29】予測手法の判別のフローを示した図である。
【図30】消耗品初期需要予測の際のデータベースの遷
移を示した図である。
【図31】消耗品他社反映需要予測の際のデータベース
の遷移を示した図である。
【図32】消耗品トレンド需要予測の際のデータベース
の遷移を示した図である。
【図33】予測手法の判別の際の遷移を示した図であ
る。
【図34】本発明の各種データベースを示した図であ
る。
【図35】本発明の各種データベースを示した図であ
る。
【図36】消耗品販売実績(RC)と消耗品他社反映予
測対象期間(T(FC5))の例を示した図である。
【図37】消耗品マクロ需要予測の概念図を示した図で
ある。
【図38】マクロ需要予測のためのモジュールの構成を
示している。
【図39】消耗品マクロ需要予測のフローの概略図であ
る。
【図40】消耗品マクロ需要予測のフローの詳細図であ
る。
【図41】消耗品マクロ合成モジュール3803のDB
の遷移図である。
【図42】消耗品マクロ分解モジュール3805のDB
の遷移図である。
【図43】消耗品マクロ需要予測に関するデータベース
の一覧を示した図である。
【図44】消耗品の需要予測結果を出力部103上に表
示した際の画面を示した図である。
【図45】ある年の10月までの消耗品販売実績を示す
テーブルを示す図である。
【図46】販売実績に乗すべき重みを示したグラフを示
す図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 入力部 103 出力部 104 外部記憶装置 105 ROM 106 RAM 107 ネットワークインターフェース 108 内部記憶装置 109 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 幸一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 5B056 BB64 BB66 BB72

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の販売実績を合算する合算機能と、 前記合算機能により合算した販売実績を一つの販売実績
    として、将来の需要予測を実行する予測機能と、 前記予測機能により予測した需要予測を所定の割合で分
    解する分解機能とをコンピュータにより実現することを
    特徴とする需要予測プログラム。
  2. 【請求項2】 前記分解機能における前記所定の割合
    は、前記販売実績に基づいて決定されることを特徴とす
    る請求項1に記載の需要予測プログラム。
  3. 【請求項3】 前記分解機能における前記所定の割合
    は、販売した期間が所定の期間以上であれば、前記販売
    実績に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に
    記載の需要予測プログラム。
  4. 【請求項4】 前記分解機能における前記所定の割合
    は、前記販売実績と関連する販売実績に基づいて決定さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の需要予測プログ
    ラム。
  5. 【請求項5】 前記分解機能における前記所定の割合
    は、前記販売実績に所定の割合を乗じたものの割合に基
    づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の需
    要予測プログラム。
  6. 【請求項6】 前記分解機能における前記所定の割合
    は、為替変動に基づいて決定されることを特徴とする請
    求項1に記載の需要予測プログラム。
  7. 【請求項7】 複数の販売実績を合算する合算手段と、 前記合算手段により合算した販売実績を一つの販売実績
    として、将来の需要予測を実行する予測手段と、 前記予測手段により予測した需要予測を所定の割合で分
    解する分解手段とを有することを特徴とする需要予測装
    置。
  8. 【請求項8】 複数の販売実績を合算する合算工程と、 前記合算工程で合算した販売実績を一つの販売実績とし
    て、将来の需要予測を実行する予測工程と、 前記予測工程で予測した需要予測を所定の割合で分解す
    る分解工程とを有することを特徴とする需要予測方法。
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WO2013047440A1 (ja) 2011-09-26 2013-04-04 三菱重工業株式会社 需要予測装置、需要予測方法および需要予測プログラム

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JP2010181963A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Ntt Data Corp 需要予測装置、需要予測方法及びプログラム
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