JP2003229863A - チャネル特性の測定を含む、ワイヤレス通信ネットワーク内でメッセージを伝達する方法および前記方法を実施する通信ネットワーク - Google Patents

チャネル特性の測定を含む、ワイヤレス通信ネットワーク内でメッセージを伝達する方法および前記方法を実施する通信ネットワーク

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JP2003229863A
JP2003229863A JP2002362412A JP2002362412A JP2003229863A JP 2003229863 A JP2003229863 A JP 2003229863A JP 2002362412 A JP2002362412 A JP 2002362412A JP 2002362412 A JP2002362412 A JP 2002362412A JP 2003229863 A JP2003229863 A JP 2003229863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のワイヤレスターミナルを有するワイヤ
レス通信ネットワーク、特にワイヤレスＬＡＮ、より詳
細にはＨＩＰＥＲＬＡＮネットワーク内でメッセージを
伝達する方法を提供すること。 【解決手段】 本発明の方法は、複数のワイヤレス通信
チャネルを提供するステップと、ワイヤレスターミナル
のうちの少なくとも２つの間でメッセージを送信するた
めのワイヤレス通信チャネルのうちの１つを選択するス
テップと、少なくとも２つのワイヤレスターミナルのう
ちの少なくとも１つにおいてワイヤレス通信チャネルの
うちの選択されていないチャネルにおけるチャネル特性
を測定するステップと、測定されたチャネル特性に応じ
て、選択されていない通信チャネルのうちの１つに切り
換えるステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のワイヤレス
ターミナルを有するワイヤレス通信ネットワーク、特に
ワイヤレスＬＡＮ、より詳細にはＨＩＰＥＲＬＡＮネッ
トワーク内でメッセージを伝達する方法であって、複数
のワイヤレス通信チャネルを提供するステップと、前記
ワイヤレスターミナルのうちの少なくとも２つの間で前
記メッセージを送信するための前記ワイヤレス通信チャ
ネルのうちの１つを選択するステップと、前記少なくと
も２つのワイヤレスターミナルのうちの少なくとも１つ
内で、前記ワイヤレス通信チャネルのうちの選択されて
いないチャネルにおけるチャネル特性を測定するステッ
プと、測定された前記チャネル特性に応じて、前記選択
されていない通信チャネルのうちの１つに切り換えるス
テップとを含む方法に関する。
【０００２】本発明はさらに、複数のワイヤレス通信チ
ャネルと、それぞれが前記ワイヤレス通信チャネルの少
なくとも１つに接続される複数のワイヤレスターミナル
とを有する通信ネットワーク、特にワイヤレスＬＡＮ、
より詳細にはＨＩＰＥＲＬＡＮ通信ネットワーク、であ
って、各ワイヤレスターミナルが、無線信号を受信する
受信器と、無線信号を送信する送信器と、接続されるべ
き前記ワイヤレス通信チャネルのうちの１つを選択する
チャネル選択器とを備え、前記受信器が、前記ワイヤレ
ス通信チャネルのうちの選択されていないチャネルにお
けるチャネル特性を測定でき、前記チャネル選択器が、
測定された前記チャネル特性に応じて選択されていない
通信チャネルに切り換える通信ネットワークに関する。
【０００３】
【従来の技術】こうした方法および対応する通信ネット
ワークは、たとえば、ユーロッパで現在登場しつつあ
る、いわゆるＨＩＰＥＲＬＡＮ規格により知られてい
る。本発明は、好ましくはＨＩＰＥＲＬＡＮネットワー
クを対象とするが、それに限定されない。本発明はま
た、ＩＥＥＥ８０２．１１ネットワーク、ＨｉＳＷＡＮ
ネットワーク、ＢＬＵＥＴＯＯＴＨネットワークなどの
他のネットワークにおいて、およびＤＥＣＴ、ＧＳＭま
たはＵＭＴＳネットワークにおいてさえ使用することが
できる。
【０００４】ワイヤレス通信ネットワークにおいて、メ
ッセージはワイヤレス通信チャネルを渡って送受信され
る。通常、いくつかの通信チャネルは、使用される信号
周波数によって互いに区別される。複数のアクセスポイ
ントを有するワイヤレスネットワークにおいて通信を確
立するために、異なる通信チャネルが特に使用される。
本発明に関しては、アクセスポイントとは、通信を整理
し制御する点で「単純な」モバイルターミナルにとって
基礎的なモバイルまたは固定ターミナルである。ＨＩＰ
ＥＲＬＡＮネットワークについて、用語「アクセスポイ
ント」は、当業者には一般に知られている。他のネット
ワークにおいて、アクセスポイントは「基地局」などと
呼ぶことができる。
【０００５】いくつかのアクセスポイントを使用するワ
イヤレスネットワークにおいて、通常、各アクセスポイ
ントは、ある空間的エリアをカバーし、その時にそのエ
リアに配置されているモバイルターミナルの通信を制御
および整理する。この目的のために、通常、モバイルタ
ーミナルを前記特定のアクセスポイントにログオンしな
ければならない。
【０００６】アクセスポイントを介してワイヤレスネッ
トワークに接続されている間に、モバイルターミナルが
あたりを移動したとき、前記ワイヤレスターミナルは、
前記アクセスポイントがカバーできるエリアを離れるこ
とが起こる可能性がある。こうした場合、モバイルター
ミナルは、新しいアクセスポイントにログオンして、ワ
イヤレス通信ネットワークへの接続を維持しなければな
らない。ワイヤレスターミナルの移動による、１つのア
クセスポイントから別のアクセスポイントへの切換は、
通常、ハンドオーバまたはハンドオフと呼ばれる。
【０００７】異なるアクセスポイントは通常、異なる信
号周波数で、すなわち、異なる通信チャネル上で動作す
るため、ハンドオーバは、使用する通信チャネルの変更
を必要とする。こうした変更を実現するために、いくつ
かのアルゴリズムが当業者に知られている。しかし、い
かなる場合においても、新しい通信チャネルへの切換が
いつ可能であり、有益であるか判定しなければならな
い。この判定のための基準として、選択されていない通
信チャネルにおけるチャネル特性、特に周波数特性をワ
イヤレスターミナルにおいて観測し、新しいチャネルが
現在のチャネルとしてより良いチャネル特性を提供する
場合に、新しい通信チャネルへの切換が起こる。
【０００８】さらに、１つのアクセスポイントから別の
アクセスポイントへのハンドオーバなしでも、使用する
通信チャネルを変更することが有用であることが時には
ある。たとえば、選択された通信チャネルの周波数特性
が、外部妨害器による干渉や天候の影響によって引き起
こされる劣化などの外部の影響によって悪化する場合、
選択された通信チャネルを切り換えることもまた有用で
ある可能性がある。この目的のために、また例をあげる
と、ＨＩＰＥＲＬＡＮ規格によるアクセスポイント（複
数可能）は、ターミナルがいわゆるＤＦＳ（Ｄｙｎａｍ
ｉｃ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｓｅｌｅｃｔｉｏｎ、動的
周波数選択）測定を行うことを命令することができる。
アクセスポイント自体でもＤＦＳ測定を行うことができ
る。こうした測定によって、より適当な通信チャネルが
利用可能であることがわかると、チャネル切換が行われ
る。
【０００９】最後に、アクセスポイントが、ＧＳＭネッ
トワークにおけるＬＢＳ（Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｂａｓｅ
ｄ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ、ロケーションベースサービス）
を提供するためになどの他の理由によって、ワイヤレス
ターミナルからの測定情報を必要とする、通信ネットワ
ークにおける用途が存在する。こうした情報はまた、ワ
イヤレスターミナルのチャネル特性測定を必要とするこ
とが容易に理解されるであろう。
【００１０】前記チャネル特性は、任意のワイヤレスタ
ーミナルに含まれる受信器によって容易に測定すること
ができる。しかし、こうした測定は、受信器の主タス
ク、すなわち選択された通信チャネルを渡ってメッセー
ジを受信することと衝突する。
【００１１】この衝突を解決する可能性のある解決策
は、第２の受信器を提供すること、すなわち、メッセー
ジを受信するための受信器と選択されていない通信チャ
ネルのチャネル特性を測定するための別の受信器を提供
することである。しかし、こうした解決策は、費用がか
かり、したがって大量生産品にとってあまり受け入れら
れない。
【００１２】別の解決策は、受信器のこれら２つの衝突
するタスクの間でタイムシェアリングすることである。
しかし、タイムシェアリングは、メッセージの処理量に
関して通信の効率に影響を与える。このことは、特に、
ワイヤレスターミナルの受信器が、長くまた連続に近い
時間期間の間、メッセージを受信するのにビジィーであ
る可能性がある、ＨＩＰＥＲＬＡＮネットワークに当て
はまる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、初めに述べたように、選択されていない通信チ
ャネルのチャネル特性を測定する第２の受信器を使用す
る必要なしで、メッセージ通信の改善された効率を有す
る、方法および通信ネットワークを提供することであ
る。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、初めに
述べたように、前記測定するステップが、前記少なくと
も１つのワイヤレスターミナルの移動度に応じて可変の
時間間隔で実行される方法によって達成される。
【００１５】その目的は、さらに、初めに述べたよう
に、各ワイヤレスターミナルがそれぞれの各ワイヤレス
ターミナルの移動度に応じて可変の時間間隔で前記チャ
ネル特性を測定するために前記受信器を制御する受信器
コントローラをさらに備える通信ネットワークによって
達成される。
【００１６】本発明の解決策は、ワイヤレスターミナル
に含まれる単一受信器の資源をタイムシェアリングする
手法に従う。しかし、本発明によれば、測定するステッ
プは、すべての状況において同じ頻度で実行されるわけ
ではない。本発明はむしろ、通信チャネルの変更が必要
とされる見込みに対して測定頻度を適合させるという考
えを導入する。変更の見込みが低ければ低いほど、測定
は頻度少なく起こるであろう。
【００１７】その見込みを容易に評価するために、各ワ
イヤレスターミナルの移動度および特に移動速度が評価
される。ワイヤレスターミナルがあたりを移動すればす
るほど、通信チャネルの変更が有用である見込みが高
い。固定サーバステーションやおそらくＨＩＰＥＲＬＡ
ＮネットワークのＶＣＲなどの、あたりを移動しないワ
イヤレスターミナルについて、通信チャネルを切り換え
る必要はほとんどない。こうしたターミナルについて
は、測定の頻度は非常に低く設定することができ、この
ことによって、メッセージを受信するためのより多くの
時間が提供される。対照的に、ハンドヘルドコンピュー
タは、頻繁に、また速くあたりを移動する可能性があ
る。こうしたデバイスについては、最良の利用可能通信
チャネルの選択を常に可能にするために頻繁に測定を行
うことが有用である。
【００１８】本発明の方法は、通信ネットワークの効率
を改善するための容易で費用のかからない方法であり、
それは、受信器資源を最適方法において使用できるから
である。受信器の主タスク、すなわち、メッセージを受
信することは、チャネル切換の見込みがある程度低い
時、「不要な」測定に対して妨害されない。一方、あた
りを速く移動するターミナルは、ほぼいつでも、より適
当な通信チャネルへの切換が保証される。効率の改善は
それほど受信器の追加コストを伴わない。したがって、
上述の目的は完全に達成される。
【００１９】本発明の好ましい実施形態において、前記
測定するステップは、前記移動度が高いほどより頻繁に
実行される。
【００２０】この特徴は、上述の考慮点に従うが、それ
は、通信チャネルの変更が有用である見込みが移動度の
程度と連係するからである。したがって、この特徴は、
特に通信効率の向上に寄与する。
【００２１】本発明の別の実施形態において、前記時間
間隔は、前記少なくとも１つのワイヤレスターミナルの
ユーザによって設定されることができるパラメータ値に
応じて変えられる。
【００２２】単純であるが既に有効な実施例において、
ユーザは、２つのパラメータ値、すなわち、「固定」か
「モバイル」のいずれかを選択することができる。「固
定」が選択される場合、測定は、もしあったとしてもほ
とんど行われないであろう。「モバイル」が選択される
場合、測定はしばしば行われるであろう。一方において
は、固定ターミナルにおける測定頻度は、モバイルター
ミナルにおけるよりもずっと低いために、これら２つの
オプションだけで既に通信効率の改善を提供する。時間
浪費的で不要な測定の回数が減る。他方においては、こ
の２つのオプションは、過度の評価アルゴリズムを用い
ないで実現および実施するのが非常に容易である。あま
り努力することなく、もっと多くのパラメータオプショ
ンも実現できることが当業者には理解されるであろう。
【００２３】本発明の別の実施形態において、前記時間
間隔は、前記少なくとも１つのワイヤレスターミナルに
よって評価されるフェージング率に応じて変えられる。
【００２４】低いフェージング率は通信環境における安
定状態に相当し、そして、安定状態は頻繁な測定の必要
性を排除する。したがって、フェージング率の評価もま
た、測定頻度を適合させるための好適な入力である。こ
の機能は、間違っているかしれない又は問題を克服する
（ｏｖｅｒｃｏｍｅ）かもしれないユーザの判定に係わ
りないという利点を特に提供する。さらに、時間間隔
は、通信環境における実際の状態に密接に関連して変え
られる。
【００２５】別の好ましい実施形態によれば、前記フェ
ージング率は、選択された通信チャネルを渡って受信さ
れるメッセージ信号の信号強度を観測することによって
評価される。
【００２６】これに代わり、フェージング率は、ユーザ
が選択できるパラメータ、特に、予想される最大移動速
度を示すパラメータから評価することができるであろ
う。しかし、好ましい機能は、通信環境における実際の
状態にいっそうより深く関係している。さらに、受信さ
れるメッセージ信号の信号強度は、本来、多くの受信器
の仕組み（ｄｅｓｉｇｎ）によって測定され、真のフェ
ージング率をそれほどの追加のコストおよび努力なしで
評価することができる。上述の実施形態におけるよう
に、受信されたメッセージ信号の信号強度の大きな変化
によって、選択されていない通信チャネルにおいて測定
と測定の間の時間間隔が短くなるのが好ましい。
【００２７】別の実施形態によれば、前記時間間隔が、
前記少なくとも１つのワイヤレスターミナルによって受
信または送信されるべきユーザデータの量に応じて変え
られる。
【００２８】この機能によって再び通信効率がかなり改
善される。その理由は、ファイル転送中など、大量のユ
ーザデータが伝達（受信または送信）されねばならない
場合、測定頻度が劇的に減る可能性があるためである。
ターミナルは、選択されていない通信チャネルにおける
「贅沢な（ｌｕｘｕｒｙ）」測定によって妨げられるこ
となく、メッセージを伝達するという主タスクに力を注
ぐことができる。一方、ユーザデータの量が少ない場
合、ターミナルは、測定のための十分な時間を有する。
【００２９】別の実施形態において、前記切り換えるス
テップは、使用される搬送周波数の変更を含む。
【００３０】通信チャネルの切換が、必ずしも使用され
る搬送周波数の変更を伴うわけではないが、この機能は
本発明の好ましい用途を特定する。基本的に、通信チャ
ネルはまた、他のパラメータによって区別することがで
き、本発明は一般にこうした方法を全く許さないわけで
はない。しかし、本発明は、上述した機能と組み合わせ
ると特に有用であり、その理由は、受信器が、メッセー
ジを受信するという主タスクと競合しながらチャネル特
性を測定することによって占有されるためである。
【００３１】別の実施形態において、前記選択するステ
ップが通信リンクを確立するためのアクセスポイントの
選択を含み、そして、前記切り換えるステップが選択さ
れるアクセスポイントの変更を含む。
【００３２】この機能は、複数のワイヤレスターミナル
から選択的にログオンすることができるいくつかのアク
セスポイントを含む通信ネットワークにとって特に有用
である。こうした環境において、選択されていない通信
チャネルにおける測定は、必要とされない場合でも、１
つのアクセスポイントから別のアクセスポイントへの円
滑なハンドオーバを確保するのに有用である。しかし、
本発明は、一般に、アクセスポイントが変更されねばな
らない状況または環境に限定されない。
【００３３】別の実施形態において、前記測定するステ
ップは、アクセスポイントによって発せられた命令によ
り実行される。
【００３４】この機能は、特に、チャネル特性の測定
が、たとえば、ＨＩＰＥＲＬＡＮネットワークにおける
ＤＦＳ（Ｄｙｎａｍｉｃ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｓｅｌ
ｅｃｔｉｏｎ）測定として、または、ＧＳＭにおけるロ
ケーションベースサービス（Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｂａｓ
ｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ）に関してなど、前記アクセス
ポイントの命令または要求に基づいて実行される状況を
対象とする。この機能は、こうした測定を命令する時、
前記アクセスポイントがまた前記ワイヤレスターミナル
の実際の通信需要を保持する（ｏｂｓｅｒｖｅ）場合、
通信効率をかなり改善する。それぞれの各ワイヤレスタ
ーミナルの移動度因子（ｆａｃｔｏｒ）は、特に、ログ
オン手順中に前記アクセスポイントに送られるのが好ま
しい。アクセスポイントがまた、ターミナルが測定を実
行するように命令することに関して、および、それ自体
の測定を実行することに関して、それ自体の移動度を考
慮するのが好ましいことが理解されるであろう。
【００３５】当業者には明らかになるように、上述した
機能および好ましい実施形態の以下の詳細な説明から考
えられる機能は、開示される組合せにおいて使用できる
だけでなく、他の組合せにおいても使用できることは言
うまでもない。
【００３６】
【発明の実施の形態】図１において、ワイヤレス通信ネ
ットワークは、全体として参照数字１０によって示され
る。
【００３７】簡単のために、通信ネットワーク１０は、
２つのアクセスポイント１２および１４と複数のワイヤ
レスターミナル１６、１８および２０を含む。しかし、
当業者なら、異なる数のアクセスポイント１２、１４お
よび異なるの数のワイヤレスターミナル１６、１８、２
０もまた使用することができることを理解するであろ
う。
【００３８】制限しない例によって、通信ネットワーク
１０は、本明細書ではＨＩＰＥＲＬＡＮネットワークで
ある。通信ネットワークは、空港エリアにおいて、また
はオフィスビルに設置されるかもしれない。ワイヤレス
ターミナル１６が、矢印２２の方向に移動すると仮定す
る。この移動中に、ターミナル１６は矢印２４で示すタ
ーミナル１８と通信する。ターミナル−ターミナル間の
直接通信も可能であるが、異なるターミナル間の通信
は、通常、ＨＩＰＥＲＬＡＮネットワーク１０において
アクセスポイント１２を介して起こるため、矢印２４は
破線で示される。この場合、ターミナル１６と１８の間
の通信は、矢印２６および２８によって示すアクセスポ
イント１２を介して確立されることが仮定される。上述
した矢印およびこれから述べられるはずの矢印のそれぞ
れは通信経路を表す。通信経路２６および２８は、楕円
３０によって示す同じ通信チャネルに属する。例示のた
めに、通信チャネル３０を渡って送信される無線信号
は、参照数字３２によって示される。
【００３９】アクセスポイント１４は、異なる信号周波
数を有する無線信号３４によって動作する。無線信号３
４は、通信チャネル３６に属し、この通信チャネルは、
アクセスポイント１４とワイヤレスターミナル２０の間
の通信リンクを提供する。通信経路は矢印３８で表され
る。
【００４０】動作時、ワイヤレスターミナル１６は、ア
クセスポイント１２を介してワイヤレスターミナル１８
からメッセージを受信する。本発明の方法によれば、タ
ーミナル１６は、さらに、アクセスポイント１４から送
信される無線信号３４のチャネル特性を測定する。ター
ミナル１６が、矢印４０で示される、アクセスポイント
１４への通信リンクへ切り換わると有用である場合、本
来当業者には知られているように、ハンドオーバ手順が
始まる。ハンドオーバが起こった後、ワイヤレスターミ
ナル１６は、やはりターミナル１８からメッセージを受
信することができるが、アクセスポイント１４がさらに
通信リンク内に含まれる。この目的のために、矢印４２
で示す通信経路が、アクセスポイント１２と１４の間で
確立される。
【００４１】図２において、ワイヤレスターミナル１６
の例示的な細部が示される。ターミナル１６は、受信器
５０および送信器５２を備え、両者は、当業者には知ら
れているように、アンテナ５３に接続される。チャネル
選択器５４は、受信器５０および送信器５２の両方に接
続される。チャネル選択器５４は、ターミナル１６がそ
こを渡って動作する通信チャネルを制御し、選択する。
参照数字５６は、受信器５０の衝突するタスク、すなわ
ち、一方でメッセージを受信し、他方で選択されていな
い通信チャネル上での測定を実行することを制御する受
信器コントローラを示す。参照数字５８は、送信器５２
によって送信されるはずの、または受信器５０によって
受信されたユーザデータを格納するメモリを示す。受信
器５０から得られたユーザデータの量ならびにメッセー
ジ信号強度の示度（ｉｎｄｉｃａｔｉｏｎ）は、受信器
コントローラ５６に伝えられる。
【００４２】参照数字６０は、ユーザインタフェース６
２を介してターミナル１６のユーザによって設定される
ことができるパラメータ値を格納するメモリを示す。単
純だが有効な実施形態において、ユーザは、２つのパラ
メータ値、すなわち、ターミナル１６の各特性を示す
「固定」か「モバイル」の間を切り換えることができ
る。入力されたパラメータ値はまた、受信器コントロー
ラ５６に伝えられる。
【００４３】図３において、手順の入口部は参照数字７
０で示される。ステップ７２にて、１つのワイヤレス通
信チャネルを選択し、各アクセスポイントにログオンす
ることによって、ターミナル１６が通信リンクを確立す
る。ステップ７４にて、ターミナル１６は、次に、前記
選択された通信チャネルを渡ってメッセージを送受信す
る。予め定義され、固定された時間間隔で、たとえば、
ＨＩＰＥＲＬＡＮネットワークの各ＭＡＣ（Ｍｅｄｉｕ
ｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ）フレームの終わり
で、選択されていない通信チャネルのチャネル特性の測
定を行うべきかどうか判定される。その判定はステップ
７６で示される。上述したように、この判定は、ターミ
ナル１６のユーザによって設定されたパラメータ値に基
づくことができ、ステップ８０で示される。別法とし
て、またはさらに、ステップ８２で示すように、フェー
ジング率を評価することができる。かつ／または、ター
ミナル１６によって受信されるユーザデータの量を、ス
テップ８４で示すように、付加パラメータとして使用す
ることができる。ステップ８２によってフェージング率
を評価するために、受信された信号強度が受信器５０に
よって指示される。受信される信号強度の大きな変化
は、ターミナル１６の高い移動度を示しており、以下で
わかるように、選択されていない通信チャネルにおいて
より頻繁に測定をすることになる。
【００４４】ステップ７６にて、さしあたり測定が起こ
らないと判定されると、手順はステップ７４に戻る。す
なわち、メッセージを送信および受信する、ターミナル
１６の通常動作に戻る。一方、測定が起こるべきと判定
されると、手順はステップ８６に進み、ステップ８６に
て、受信器５０は、チャネル特性の測定を行うために、
選択されていない通信チャネルに切り換えられる。ステ
ップ８８にて、次に、通信チャネルが変更されるべきか
どうか判定される。その判定が「ｎｏ」の場合、手順は
再びステップ７４に戻り、ターミナル１６はメッセージ
の送受信を続ける。その判定が「ｙｅｓ」の場合、手順
はステップ７２に戻り、以前に選択されていない通信チ
ャネル上で新しい通信リンクを確立する。
【００４５】図３の判定ステップ７６に供給されるパラ
メータ値に応じて、選択されていない通信チャネルにお
ける測定の頻度がターミナル１６の移動度に適合され
る。ターミナル１６が低い移動度を有するかまたは全く
移動度を有さない場合、連続する測定の間の時間間隔
は、かなり長く選ぶことができる。こうした状況は図４
に示され、図４にて、期間９０および９２は、連続する
測定活動（ａｃｔｉｖｉｔｙ）を示す。測定活動９０と
９２の間の時間間隔は参照数字９４で示される。
【００４６】対照的に、図５は、連続する測定活動の間
の時間間隔９６が、ターミナル１６の高い移動度のため
にかなり短い状況を示す。概してこのように、測定の頻
度は、効率のよい通信に関して最適化される。
【図面の簡単な説明】
【図１】ワイヤレス通信ネットワークの略図である。
【図２】図１の通信ネットワークで使用されるワイヤレ
スターミナルの略図である。
【図３】本発明の方法のステップを概略的に示すフロー
チャートである。
【図４】測定を実行するための第１の時間間隔を示す時
間ラインである。
【図５】第２の時間間隔を示す第２の時間ラインであ
る。
【符号の説明】
１０ ワイヤレス通信ネットワーク １２、１４ アクセスポイント １６、１８、２０ ワイヤレスターミナル ２２ ワイヤレスターミナルの移動方向 ２４ ワイヤレスターミナル１６および１８の間の通信 ２６、２８、３８、４０、４２ 通信経路 ３０、３６ 通信チャネル ３２、３４ 無線信号 ５０ 受信器 ５２ 送信器 ５３ アンテナ ５４ チャネル選択器 ５６ 受信器コントローラ ５８ メモリ（ユーザデータ格納用） ６０ メモリ（パラメータ値格納用） ６２ ユーザインタフェース ９０、９２ 期間 ９４、９６ 時間間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5K033 AA01 AA07 CA17 DA02 DA19 EA02 EA06 EB06 5K067 AA13 BB21 CC02 EE02 EE10 EE16 HH23 HH31 JJ12 JJ37 LL11

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 複数のワイヤレスターミナルを有するワ
    イヤレス通信ネットワーク、特にワイヤレスＬＡＮ、よ
    り詳細にはＨＩＰＥＲＬＡＮネットワーク内でメッセー
    ジを伝達する方法であって、 複数のワイヤレス通信チャネルを提供するステップと、 前記ワイヤレスターミナルのうちの少なくとも２つの間
    で前記メッセージを送信するための前記ワイヤレス通信
    チャネルのうちの１つを選択するステップと、 前記少なくとも２つのワイヤレスターミナルの少なくと
    も１つ内で、前記ワイヤレス通信チャネルのうちの選択
    されていないチャネルにおけるチャネル特性を測定する
    ステップと、 測定された前記チャネル特性に応じて、前記選択されて
    いない通信チャネルのうちの１つに切り換えるステップ
    とを含み、 前記測定するステップが、前記少なくとも１つのワイヤ
    レスターミナルの移動度に応じて、可変の時間間隔で実
    行される方法。
  2. 【請求項２】 前記測定するステップが、前記移動度が
    高いほどより頻繁に実行される請求項１に記載の方法。
  3. 【請求項３】 前記時間間隔が、前記少なくとも１つの
    ワイヤレスターミナルのユーザが設定できるパラメータ
    値に応じて変えられる請求項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記時間間隔が、前記少なくとも１つの
    ワイヤレスターミナルによって評価されるフェージング
    率に応じて変えられる請求項１に記載の方法。
  5. 【請求項５】 前記フェージング率が、前記選択された
    通信チャネルを渡って受信されるメッセージ信号の信号
    強度を観測することによって評価される請求項４に記載
    の方法。
  6. 【請求項６】 前記時間間隔が、前記少なくとも１つの
    ワイヤレスターミナルによって伝達されるべきユーザデ
    ータの量に応じて変えられる請求項１に記載の方法。
  7. 【請求項７】 前記切り換えるステップが、使用される
    搬送周波数の変更を含む請求項１に記載の方法。
  8. 【請求項８】 前記選択するステップが通信リンクを確
    立するためのアクセスポイントの選択を含み、そして、
    前記切り換えるステップが選択された前記アクセスポイ
    ントの変更を含む請求項１に記載の方法。
  9. 【請求項９】 前記測定するステップは、アクセスポイ
    ントによって発せられる命令により実行される請求項１
    に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 複数のワイヤレス通信チャネルと、そ
    れぞれが前記ワイヤレス通信チャネルの少なくとも１つ
    に接続される複数のワイヤレスターミナルとを有する通
    信ネットワーク、特にワイヤレスＬＡＮ、より詳細には
    ＨＩＰＥＲＬＡＮ通信ネットワーク、であり、前記ワイ
    ヤレスターミナルの各々が、無線信号を受信する受信器
    と、無線信号を送信する送信器と、接続されるべき前記
    ワイヤレス通信チャネルのうちの１つを選択するチャネ
    ル選択器とを備え、前記受信器が、前記ワイヤレス通信
    チャネルのうちの選択されていないチャネルにおけるチ
    ャネル特性を測定でき、前記チャネル選択器が、測定さ
    れた前記チャネル特性に応じて、選択されていない通信
    チャネルに切り換える通信ネットワークであって、前記
    ワイヤレスターミナルの各々が、それぞれの各ワイヤレ
    スターミナルの移動度に応じて可変の時間間隔で前記チ
    ャネル特性を測定するために受信器を制御する受信器コ
    ントローラをさらに備えることを特徴とする通信ネット
    ワーク。
  11. 【請求項１１】 複数のワイヤレス通信チャネルを有す
    るワイヤレス通信ネットワーク、特にワイヤレスＬＡ
    Ｎ、より詳細にはＨＩＰＥＲＬＡＮ通信ネットワークに
    おいて使用され、無線信号を受信する受信器と、無線信
    号を送信する送信器と、接続されるべきワイヤレス通信
    チャネルを選択するチャネル選択器とを備えるワイヤレ
    スターミナルであり、前記受信器が、選択されていない
    通信チャネルにおけるチャネル特性を測定でき、前記チ
    ャネル選択器が、測定された前記チャネル特性に応じ
    て、選択されていない通信チャネルに切り換えるワイヤ
    レスターミナルであって、各ワイヤレスターミナルが、
    それぞれの各ワイヤレスターミナルの移動度に応じて、
    可変の時間間隔で前記チャネル特性を測定するために受
    信器を制御する受信器コントローラをさらに備えること
    を特徴とするワイヤレスターミナル。
  12. 【請求項１２】 マイクロプロセッサ上で実行された時
    に、請求項１から９のいずれかに記載の方法のステップ
    を実行するために、マイクロプロセッサ読取り可能媒体
    上に格納されているプログラムコード手段を有するマイ
    クロプロセッサプログラム製品。
JP2002362412A 2002-01-11 2002-12-13 チャネル特性の測定を含む、ワイヤレス通信ネットワーク内でメッセージを伝達する方法および前記方法を実施する通信ネットワーク Withdrawn JP2003229863A (ja)

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