JP2003219251A - 撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ及び撮像装置 - Google Patents
撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ及び撮像装置Info
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- JP2003219251A JP2003219251A JP2002011813A JP2002011813A JP2003219251A JP 2003219251 A JP2003219251 A JP 2003219251A JP 2002011813 A JP2002011813 A JP 2002011813A JP 2002011813 A JP2002011813 A JP 2002011813A JP 2003219251 A JP2003219251 A JP 2003219251A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 被撮像体搭載用のキャリッジが撮像エリア内
の複数位置に移動可能な撮像装置であって、撮像部との
距離精度を極めて小さい焦点深度内に維持可能にし被撮
像体ブレを抑制した撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像エリア面に沿って被撮像体を平面移
動させて撮像する光学拡大系撮像装置における被撮像体
搭載用キャリッジであって、前記キャリッジを平行移動
可能に支持するために基台上に平行に配置された2本の
ガイドレールと、前記ガイドレールに嵌合するガイド穴
と、前記基台上に設けられ、前記2本のガイドレールの
相互の間隔を広げる方向又は狭める方向に付勢する付勢
手段を備えたガイドレール支持手段と、を有する。ここ
で、前記ガイドレール支持手段は、前記ガイドレールの
一方を前記基台上に固定状態に支持し、前記ガイドレー
ルの他方を遊動状態に支持し、前記付勢手段は、さら
に、前記ガイドレールの他方を前記基台側に付勢する構
成とした。
の複数位置に移動可能な撮像装置であって、撮像部との
距離精度を極めて小さい焦点深度内に維持可能にし被撮
像体ブレを抑制した撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像エリア面に沿って被撮像体を平面移
動させて撮像する光学拡大系撮像装置における被撮像体
搭載用キャリッジであって、前記キャリッジを平行移動
可能に支持するために基台上に平行に配置された2本の
ガイドレールと、前記ガイドレールに嵌合するガイド穴
と、前記基台上に設けられ、前記2本のガイドレールの
相互の間隔を広げる方向又は狭める方向に付勢する付勢
手段を備えたガイドレール支持手段と、を有する。ここ
で、前記ガイドレール支持手段は、前記ガイドレールの
一方を前記基台上に固定状態に支持し、前記ガイドレー
ルの他方を遊動状態に支持し、前記付勢手段は、さら
に、前記ガイドレールの他方を前記基台側に付勢する構
成とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば細菌バクテ
リアなどの検体を撮像対象とする撮像装置であって、特
に、被撮像個体を載置する載置台を移動させることによ
り撮像面を複数のエリアに分割して撮像する光学拡大系
の撮像装置及び当該装置に使用される被撮像体搭載用の
キャリッジに関する。
リアなどの検体を撮像対象とする撮像装置であって、特
に、被撮像個体を載置する載置台を移動させることによ
り撮像面を複数のエリアに分割して撮像する光学拡大系
の撮像装置及び当該装置に使用される被撮像体搭載用の
キャリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、食品等に存在するバクテリア
等の微生物を検出又は測定する為の撮像装置が広く利用
されている。これらの装置における微生物検出方法にお
いては、寒天やゼラチンなどで固形化させた平面培地上
に微生物細胞などを培養させ、生じたコロニー(菌の集
団)を生菌数として計数する培養法、蛍由来の発光タン
パク質とその基質の反応から発生する蛍光を検出するこ
とで微生物の有無を判定するATP(アデノシン3リン
酸)検出法、或いは、波長の異なる蛍光試薬を使用し、
蛍光染色を利用して一度の処理で菌の異なる性質を検出
する蛍光染色法等々、細菌などの微生物を検出する環境
に応じて種々の方法が利用されている。
等の微生物を検出又は測定する為の撮像装置が広く利用
されている。これらの装置における微生物検出方法にお
いては、寒天やゼラチンなどで固形化させた平面培地上
に微生物細胞などを培養させ、生じたコロニー(菌の集
団)を生菌数として計数する培養法、蛍由来の発光タン
パク質とその基質の反応から発生する蛍光を検出するこ
とで微生物の有無を判定するATP(アデノシン3リン
酸)検出法、或いは、波長の異なる蛍光試薬を使用し、
蛍光染色を利用して一度の処理で菌の異なる性質を検出
する蛍光染色法等々、細菌などの微生物を検出する環境
に応じて種々の方法が利用されている。
【0003】このような微細サイズの被撮像体を対象と
した撮像装置においては、撮像面を複数の撮像単位に分
割し、この小さな撮像単位をレンズ等の光学拡大手段に
より拡大して撮像する。従って、光学拡大系の撮像手段
の焦点深度は極めて小さく、被撮像面と光学撮像手段と
の間隔を厳密に一定に保持されなければならない。
した撮像装置においては、撮像面を複数の撮像単位に分
割し、この小さな撮像単位をレンズ等の光学拡大手段に
より拡大して撮像する。従って、光学拡大系の撮像手段
の焦点深度は極めて小さく、被撮像面と光学撮像手段と
の間隔を厳密に一定に保持されなければならない。
【0004】またこのような撮像装置における撮像は、
被撮像体からの蛍光が微弱であるため長時間露光が不可
欠である。
被撮像体からの蛍光が微弱であるため長時間露光が不可
欠である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮像対象物を
移動させつつ撮像する場合は、被撮像面と光学撮像手段
との間隔を極めて小さな一定値以内に抑制し、長時間露
光の間に被撮像体のブレを一定量以下にして撮像するこ
とは特に困難である。
移動させつつ撮像する場合は、被撮像面と光学撮像手段
との間隔を極めて小さな一定値以内に抑制し、長時間露
光の間に被撮像体のブレを一定量以下にして撮像するこ
とは特に困難である。
【0006】これは、撮像対象物を移動させる移動機構
において機構部品をスムースに動作させるために必要不
可欠な機械的ガタや寸法公差が存在するために、例え
ば、外部から振動が加えられたり、装置内の移動機構の
振動又は装置の設置の傾き等によって、被撮像面と光学
撮像手段との間隔が変動したり、被撮像体の位置が変動
してしまうからである。
において機構部品をスムースに動作させるために必要不
可欠な機械的ガタや寸法公差が存在するために、例え
ば、外部から振動が加えられたり、装置内の移動機構の
振動又は装置の設置の傾き等によって、被撮像面と光学
撮像手段との間隔が変動したり、被撮像体の位置が変動
してしまうからである。
【0007】本発明は、被撮像体搭載用のキャリッジが
撮像エリア内の複数位置に移動可能な撮像装置であっ
て、装置が理想的な水平状態に設置されなくとも、又
は、装置の外部又は内部から振動を加えられたとして
も、撮像部との距離精度を極めて小さい焦点深度内に維
持可能で、長時間露光の間に極めて小さい被撮像体ブレ
量の範囲内で撮像可能にする撮像装置及びそこに使用さ
れる被撮像体搭載用のキャリッジを提供することを目的
とする。
撮像エリア内の複数位置に移動可能な撮像装置であっ
て、装置が理想的な水平状態に設置されなくとも、又
は、装置の外部又は内部から振動を加えられたとして
も、撮像部との距離精度を極めて小さい焦点深度内に維
持可能で、長時間露光の間に極めて小さい被撮像体ブレ
量の範囲内で撮像可能にする撮像装置及びそこに使用さ
れる被撮像体搭載用のキャリッジを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、撮
像エリア面に沿って被撮像体を平面移動させて撮像する
光学拡大系撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ
であって、前記キャリッジを平行移動可能に支持するた
めに基台上に平行に配置された2本のガイドレールと、
前記ガイドレールに嵌合するガイド穴と、前記基台上に
設けられ、前記2本のガイドレールの相互の間隔を広げ
る方向又は狭める方向に付勢する付勢手段を備えたガイ
ドレール支持手段と、を有することを特徴とする撮像装
置における被撮像体搭載用キャリッジを提供するもので
ある。
像エリア面に沿って被撮像体を平面移動させて撮像する
光学拡大系撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ
であって、前記キャリッジを平行移動可能に支持するた
めに基台上に平行に配置された2本のガイドレールと、
前記ガイドレールに嵌合するガイド穴と、前記基台上に
設けられ、前記2本のガイドレールの相互の間隔を広げ
る方向又は狭める方向に付勢する付勢手段を備えたガイ
ドレール支持手段と、を有することを特徴とする撮像装
置における被撮像体搭載用キャリッジを提供するもので
ある。
【0009】これによって、本被撮像体搭載用キャリッ
ジにおいては、前記ガイドレールとこれに嵌合する(前
記ガイドレールの外形サイズよりも大きい)ガイド穴間
のガタが排除されることととなるので、撮像エリア面に
おける正確な撮像位置の設定と、撮像エリア面と撮像部
との距離精度を正確に設定するとともに長時間露光の間
の被撮像体ブレを抑制することを可能にするのである。
ジにおいては、前記ガイドレールとこれに嵌合する(前
記ガイドレールの外形サイズよりも大きい)ガイド穴間
のガタが排除されることととなるので、撮像エリア面に
おける正確な撮像位置の設定と、撮像エリア面と撮像部
との距離精度を正確に設定するとともに長時間露光の間
の被撮像体ブレを抑制することを可能にするのである。
【0010】ここで、前記ガイドレール支持手段は、前
記ガイドレールの一方を前記基台上に固定状態に支持
し、前記ガイドレールの他方を遊動状態に支持し、前記
付勢手段は、さらに、前記ガイドレールの他方を前記基
台側に付勢するように構成され、前記ガイド穴は、前記
2本のガイドレールに対して略均一の摩擦係数を有した
状態で摺動する。
記ガイドレールの一方を前記基台上に固定状態に支持
し、前記ガイドレールの他方を遊動状態に支持し、前記
付勢手段は、さらに、前記ガイドレールの他方を前記基
台側に付勢するように構成され、前記ガイド穴は、前記
2本のガイドレールに対して略均一の摩擦係数を有した
状態で摺動する。
【0011】さらに、前記付勢手段は、前記ガイドレー
ルの他方を前記基台側に付勢する第1の付勢力と、前記
2本のガイドレールの相互の間隔を広げる方向又は狭め
る方向に付勢する第2の付勢力との2つの付勢力の合成
付勢力を、前記ガイドレールに与え、前記付勢手段によ
る前記第2の付勢力は、前記基台上における取付位置を
移動させることにより調整可能である。そして、前記付
勢手段は、板状弾性体で構成されている。
ルの他方を前記基台側に付勢する第1の付勢力と、前記
2本のガイドレールの相互の間隔を広げる方向又は狭め
る方向に付勢する第2の付勢力との2つの付勢力の合成
付勢力を、前記ガイドレールに与え、前記付勢手段によ
る前記第2の付勢力は、前記基台上における取付位置を
移動させることにより調整可能である。そして、前記付
勢手段は、板状弾性体で構成されている。
【0012】本発明は、さらに、基台上に固設され、被
撮像体に対する距離を一定に維持しつつ前記被撮像体を
撮像する撮像手段と、前記被撮像体の撮像エリアにおけ
る縦軸方向及び横軸方向に沿って平面移動するキャリッ
ジと、前記キャリッジ上の前記被撮像体を載置するため
のステージと、を有する撮像装置であって、前記キャリ
ッジは、前記キャリッジを平行移動可能に支持するため
に基台上に平行に配置された2本のガイドレールと、前
記ガイドレールに嵌合するガイド穴と、前記基台上に設
けられ、前記2本のガイドレールの相互の間隔を広げる
方向又は狭める方向に付勢する付勢手段を備えたガイド
レール支持手段とを有する撮像装置を提供するものであ
る。
撮像体に対する距離を一定に維持しつつ前記被撮像体を
撮像する撮像手段と、前記被撮像体の撮像エリアにおけ
る縦軸方向及び横軸方向に沿って平面移動するキャリッ
ジと、前記キャリッジ上の前記被撮像体を載置するため
のステージと、を有する撮像装置であって、前記キャリ
ッジは、前記キャリッジを平行移動可能に支持するため
に基台上に平行に配置された2本のガイドレールと、前
記ガイドレールに嵌合するガイド穴と、前記基台上に設
けられ、前記2本のガイドレールの相互の間隔を広げる
方向又は狭める方向に付勢する付勢手段を備えたガイド
レール支持手段とを有する撮像装置を提供するものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の撮像装置の詳細を説明す
る前に、その技術的背景を説明する。
る前に、その技術的背景を説明する。
【0014】本発明に係る検査装置は、食品や化粧品等
の一部を採取し、それに含まれる細菌や真菌を特殊な化
合物を添加することによって発光させ、拡大光学系を備
えて電荷結合素子(CCD)を用いた撮像装置によって
その発光した細菌や真菌の画像をとらえて、その量をそ
の個数をカウントするものである。
の一部を採取し、それに含まれる細菌や真菌を特殊な化
合物を添加することによって発光させ、拡大光学系を備
えて電荷結合素子(CCD)を用いた撮像装置によって
その発光した細菌や真菌の画像をとらえて、その量をそ
の個数をカウントするものである。
【0015】発光した細菌や真菌(以下バクテリアと称
す)の光量は微小であり、幾つかの画像処理によってバ
クテリアの発光光量の増幅を行うものの撮像装置の長時
間露光は必須である。CCDを用いた撮像装置の長時間
露光のための時間は一般的に数秒程度が限界であるた
め、その数秒程度の時間中は被撮像体を静止状態にする
必要がある。
す)の光量は微小であり、幾つかの画像処理によってバ
クテリアの発光光量の増幅を行うものの撮像装置の長時
間露光は必須である。CCDを用いた撮像装置の長時間
露光のための時間は一般的に数秒程度が限界であるた
め、その数秒程度の時間中は被撮像体を静止状態にする
必要がある。
【0016】CCDにおいて所定時間以上の長時間露光
を行うと、CCDの露光時間が長くなるにつれて熱によ
って発生する電荷がCCDにノイズとして蓄積されてし
まいバクテリアの発光による電荷蓄積と区別がつかなく
なってしまう。しかし、この原因によるノイズは撮像部
を冷却することである程度防止が可能であり、その撮像
部を使用した場合は上記以上の静止状態を保つ必要があ
る。
を行うと、CCDの露光時間が長くなるにつれて熱によ
って発生する電荷がCCDにノイズとして蓄積されてし
まいバクテリアの発光による電荷蓄積と区別がつかなく
なってしまう。しかし、この原因によるノイズは撮像部
を冷却することである程度防止が可能であり、その撮像
部を使用した場合は上記以上の静止状態を保つ必要があ
る。
【0017】次に、本撮像撮像による撮像の対象となる
バクテリアのサイズは、小さいものでは1マイクロメー
トル程度である。従って、例えば、1画素が約1.6マ
イクロメートル程度のCCDを使用した場合、一つのバ
クテリアはCCDの1画素分の情報となる。前記の静止
状態が完全な静止状態であれば問題はないが、若干であ
ても動きが生じた場合は発光光量が複数の画素に分散し
てしまうので、バクテリアのカウント誤差となったり又
は発光による電荷蓄積が不足してカウントされなかった
りする。その為、このような場合、その動き量(ブレ
量)は1.6マイクロメートル以下であることが必要で
ある。つまり、ブレ量の最大許容範囲は、1.6マイク
ロメートルとなる。
バクテリアのサイズは、小さいものでは1マイクロメー
トル程度である。従って、例えば、1画素が約1.6マ
イクロメートル程度のCCDを使用した場合、一つのバ
クテリアはCCDの1画素分の情報となる。前記の静止
状態が完全な静止状態であれば問題はないが、若干であ
ても動きが生じた場合は発光光量が複数の画素に分散し
てしまうので、バクテリアのカウント誤差となったり又
は発光による電荷蓄積が不足してカウントされなかった
りする。その為、このような場合、その動き量(ブレ
量)は1.6マイクロメートル以下であることが必要で
ある。つまり、ブレ量の最大許容範囲は、1.6マイク
ロメートルとなる。
【0018】上記課題を達成するために、使用するCC
Dをより高密度の画素数を有するものに変えることが考
えられる。しかし、画素数を少なくして1画素の面積を
大きくした場合は、1画素の範囲内でブレが生じても問
題ないが、バクテリアの個体が1画素中に複数個入るこ
ととなることから固体数のカウントができなくなる不具
合が生じてしまう。
Dをより高密度の画素数を有するものに変えることが考
えられる。しかし、画素数を少なくして1画素の面積を
大きくした場合は、1画素の範囲内でブレが生じても問
題ないが、バクテリアの個体が1画素中に複数個入るこ
ととなることから固体数のカウントができなくなる不具
合が生じてしまう。
【0019】また、画素数を多くして1画素の面積を小
さくした場合は一つのバクテリアの発光量を複数の画素
で受けることになる為、CCDの1画素が受光する光量
が低下し、露光時間を長くしたり撮像光学系の開口径を
大きくしたりしなければならなくなり、装置が高価で大
きくなってしまう。また、この方式ではブレ量に応じて
発光光量が複数の画素に分散してしまうので、光量も低
下してしまい改善とはならない。
さくした場合は一つのバクテリアの発光量を複数の画素
で受けることになる為、CCDの1画素が受光する光量
が低下し、露光時間を長くしたり撮像光学系の開口径を
大きくしたりしなければならなくなり、装置が高価で大
きくなってしまう。また、この方式ではブレ量に応じて
発光光量が複数の画素に分散してしまうので、光量も低
下してしまい改善とはならない。
【0020】次に、撮像光学系の焦点深度であるが、上
記で説明したようにバクテリアの固体をCCDの1画素
程度に拡大する必要がある。拡大光学系の場合は一般的
に焦点深度は浅くなってしまう。本実施例での焦点深度
は60マイクロメートル程度のものが要求される。
記で説明したようにバクテリアの固体をCCDの1画素
程度に拡大する必要がある。拡大光学系の場合は一般的
に焦点深度は浅くなってしまう。本実施例での焦点深度
は60マイクロメートル程度のものが要求される。
【0021】さらに、本発明に係る検査装置においては
拡大光学系を持った撮像部によるバクテリア等の個体の
撮像においては、撮像エリアを複数に区切って複数回の
撮像をおこなている。これは所定の範囲以上を測定エリ
アにすることによってバクテリアの濃度分布の不均一か
らくる測定精度誤差要因を少なくするためである。
拡大光学系を持った撮像部によるバクテリア等の個体の
撮像においては、撮像エリアを複数に区切って複数回の
撮像をおこなている。これは所定の範囲以上を測定エリ
アにすることによってバクテリアの濃度分布の不均一か
らくる測定精度誤差要因を少なくするためである。
【0022】この為に本検査装置では、撮像部を固定
し、被撮像体を搭載したキャリッジを複数箇所に移動可
能にする方式を採用している。
し、被撮像体を搭載したキャリッジを複数箇所に移動可
能にする方式を採用している。
【0023】以上のように、本発明に係る検査装置にお
いて、被撮像体搭載用のキャリッジは、検査対象物の複
数位置に移動可能で、撮像時には数秒間のあいだ静止近
似状態(移動量が数秒間で1.6マイクロメートル以
下)の動きに抑え、また撮像部との距離精度を焦点深度
内の60マイクロメートル以下にする必要がある。
いて、被撮像体搭載用のキャリッジは、検査対象物の複
数位置に移動可能で、撮像時には数秒間のあいだ静止近
似状態(移動量が数秒間で1.6マイクロメートル以
下)の動きに抑え、また撮像部との距離精度を焦点深度
内の60マイクロメートル以下にする必要がある。
【0024】しかし、撮像装置は必ずしも振動が無く水
平状態の理想的な設置状態において使用されるのではな
いために、キャリッジを支持して可動状態にするための
部品間の嵌合ガタ(通常、数マイクロメートル)が大き
く影響してくることになる。
平状態の理想的な設置状態において使用されるのではな
いために、キャリッジを支持して可動状態にするための
部品間の嵌合ガタ(通常、数マイクロメートル)が大き
く影響してくることになる。
【0025】尚、上記した各寸法は、その要求精度の精
密度合いを解りやすく説明する為に一例として引用して
いるのみで、上記の寸法に限定されるものではない。
密度合いを解りやすく説明する為に一例として引用して
いるのみで、上記の寸法に限定されるものではない。
【0026】以下、本発明に係る撮像装置の実施の形態
を図面に基づいて詳しく説明する。
を図面に基づいて詳しく説明する。
【0027】本撮像装置の主要な構成は、被撮像体を載
置するステージと称する載置台3、載置台(ステージ)
3に被撮像体を載置するなどの操作をするために開閉す
るフロントカバー22、対象とする被撮像体を光照射す
る光源部24、この光源部24で照射されて試薬による
励起光を発した被写体からの2次元画像光を受光して電
気信号による画像データに変換するCCDカメラ20、
複数のフィルタを支持し発光の切り替えに応じてフィル
タを切り替える為に移動するフィルタ移動部23と、さ
らには、先のステージ3に被撮像体を載置させるときの
操作位置にステージ3を移動させる為の第1のキャリッ
ジ移動機構部13及び第2のキャリッジ移動機構部12
と、から成る。そして、ステージ3は、第2のキャリッ
ジの上面とキットホルダー27との間に形成され、ここ
に被撮像体を付着させたエンブレムキット又はフィルム
キットが装着される。
置するステージと称する載置台3、載置台(ステージ)
3に被撮像体を載置するなどの操作をするために開閉す
るフロントカバー22、対象とする被撮像体を光照射す
る光源部24、この光源部24で照射されて試薬による
励起光を発した被写体からの2次元画像光を受光して電
気信号による画像データに変換するCCDカメラ20、
複数のフィルタを支持し発光の切り替えに応じてフィル
タを切り替える為に移動するフィルタ移動部23と、さ
らには、先のステージ3に被撮像体を載置させるときの
操作位置にステージ3を移動させる為の第1のキャリッ
ジ移動機構部13及び第2のキャリッジ移動機構部12
と、から成る。そして、ステージ3は、第2のキャリッ
ジの上面とキットホルダー27との間に形成され、ここ
に被撮像体を付着させたエンブレムキット又はフィルム
キットが装着される。
【0028】第1のキャリッジ6の下部には、これを縦
軸方向(図1において示された矢印Y方向)へ案内する
第1の案内部材(ガイドレール)9と摺動可能に嵌合す
る第1スリーブ31と第2スリーブ32が設けられてい
る。第2のキャリッジ7の下部には、これを横軸方向
(矢印X方向)へ案内する第2の案内部材(ガイドレー
ル)10a、10bと摺動可能に嵌合する第1スリーブ
33と第2スリーブ34とが備えられている。これによ
り、第1のキャリッジ6と第2のキャリッジ7は、第1
の移動機構部13(Y方向への駆動)、第2の移動機構
部12(X方向への駆動)を構成するベルト36によっ
て牽引されて移動する。
軸方向(図1において示された矢印Y方向)へ案内する
第1の案内部材(ガイドレール)9と摺動可能に嵌合す
る第1スリーブ31と第2スリーブ32が設けられてい
る。第2のキャリッジ7の下部には、これを横軸方向
(矢印X方向)へ案内する第2の案内部材(ガイドレー
ル)10a、10bと摺動可能に嵌合する第1スリーブ
33と第2スリーブ34とが備えられている。これによ
り、第1のキャリッジ6と第2のキャリッジ7は、第1
の移動機構部13(Y方向への駆動)、第2の移動機構
部12(X方向への駆動)を構成するベルト36によっ
て牽引されて移動する。
【0029】電源スイッチにより装置に電源が投入され
ると、先ずイニシャル動作に入る。イニシャル動作にお
いて、ステージ3は基準位置に移動する。この基準位置
は、被撮像体である被撮像体を撮像する撮像位置であっ
て、CCDカメラ20の真下に設定される。
ると、先ずイニシャル動作に入る。イニシャル動作にお
いて、ステージ3は基準位置に移動する。この基準位置
は、被撮像体である被撮像体を撮像する撮像位置であっ
て、CCDカメラ20の真下に設定される。
【0030】ステージ3は、第1の案内部材(ガイドレ
ール9a、9b)並びに第2の案内部材(ガイドレール
10a、10b)のそれぞれのシャフト方向に沿って、
X方向の基準位置に配置されたX−HPセンサと、Y方
向の基準位置に配置されたY−HPセンサとが、共にO
Nとなる位置に移動する。
ール9a、9b)並びに第2の案内部材(ガイドレール
10a、10b)のそれぞれのシャフト方向に沿って、
X方向の基準位置に配置されたX−HPセンサと、Y方
向の基準位置に配置されたY−HPセンサとが、共にO
Nとなる位置に移動する。
【0031】イニシャル動作が完了すると、装置は待機
状態に入る。フロントカバー22を開放すると、操作者
によってカバーが開放されたことを示す信号がカバーセ
ンサ(図示せず)から発せれる。この信号(カバー開放
信号)に従って、ステージ3はフロントカバー22の開
放位置であるフロントに移動する。そして、フロントカ
バー22の開放は、コイルバネによってその開放状態が
維持される。
状態に入る。フロントカバー22を開放すると、操作者
によってカバーが開放されたことを示す信号がカバーセ
ンサ(図示せず)から発せれる。この信号(カバー開放
信号)に従って、ステージ3はフロントカバー22の開
放位置であるフロントに移動する。そして、フロントカ
バー22の開放は、コイルバネによってその開放状態が
維持される。
【0032】ステージ3上に被撮像体(被撮像体)が装
着されてフロントカバー22が操作者によって閉じられ
ると、カバーセンサの信号がインターフェイスに接続さ
れたデータ処理装置に送られて、準備が完了したことを
ディスプレイ上に表示する。操作者は、データ処理装置
に指示して撮像を開始する。指示されたデータ処理装置
は、撮像開始コマンドを本撮像装置に送る。本撮像装置
の制御部は、第1のキャリッジ移動機構部13を制御し
てステージ3を撮像用のホームポジション、すなわち撮
像位置の初期位置に移動させる。
着されてフロントカバー22が操作者によって閉じられ
ると、カバーセンサの信号がインターフェイスに接続さ
れたデータ処理装置に送られて、準備が完了したことを
ディスプレイ上に表示する。操作者は、データ処理装置
に指示して撮像を開始する。指示されたデータ処理装置
は、撮像開始コマンドを本撮像装置に送る。本撮像装置
の制御部は、第1のキャリッジ移動機構部13を制御し
てステージ3を撮像用のホームポジション、すなわち撮
像位置の初期位置に移動させる。
【0033】撮像は、ステージ3の位置を少しずつ変更
しながら繰り返し行われる。撮像対象の被撮像体を装着
するための装着キットは複数種類存在するので、エンブ
レムキットを測定する場合とフィルムキットを計測する
場合とで相違する。ここで、撮像を行う全エリアは、エ
ンブレムキットの場合で12mm*9mmであり、1回
の撮像で取得できるエリアは1.2mm*0.9mmで
あることからから、100回の撮像フレームが必要にな
る。撮像プロセスは、Y方向に10回位置移動しながら
撮像して、X方向に移動してこれを繰り返す。
しながら繰り返し行われる。撮像対象の被撮像体を装着
するための装着キットは複数種類存在するので、エンブ
レムキットを測定する場合とフィルムキットを計測する
場合とで相違する。ここで、撮像を行う全エリアは、エ
ンブレムキットの場合で12mm*9mmであり、1回
の撮像で取得できるエリアは1.2mm*0.9mmで
あることからから、100回の撮像フレームが必要にな
る。撮像プロセスは、Y方向に10回位置移動しながら
撮像して、X方向に移動してこれを繰り返す。
【0034】一つのフレームの撮像が終わる毎に、その
画像データはデータ処理装置へ送信される。データ処理
装置は、画像データの取得が完了したら、次のフレーム
の取得要求を撮像装置に対して要求し、これにより撮像
装置は位置移動と再撮像を行う。このようにして、必要
なフレームの撮像が繰り返えされる。必要な全フレーム
の撮像が完了した後に、ステージ3は上述したホームポ
ジションに戻る。
画像データはデータ処理装置へ送信される。データ処理
装置は、画像データの取得が完了したら、次のフレーム
の取得要求を撮像装置に対して要求し、これにより撮像
装置は位置移動と再撮像を行う。このようにして、必要
なフレームの撮像が繰り返えされる。必要な全フレーム
の撮像が完了した後に、ステージ3は上述したホームポ
ジションに戻る。
【0035】図3は、光源部24を上から見た平面図で
ある。ステージ3は光源部24からの光が照射される
が、この光源部24は4本のロッド光源24a、24
b、24c、24dからなる。各ロッド光源24は端部
に基板50a、50b、50c、50dを備え、この基
板上にロッド内方向に向いてそれぞれ発光ダイオードが
設置されている。ロッド光源24aとロッド光源24b
とは同じ波長(主波長360nm)による発光、ロッド
光源24cとロッド光源24dとは同じ波長(主波長5
36nm)による発光である。それぞれの発光分布にお
いて妨げになる裾野部分をカットするカットフィルタで
ある、U380フィルタがロッド光源24a、24b内
に、BP535フィルタがロッド光源24c、24d内
に備えられていて発光分布を必要な波長領域帯に狭めて
いる。
ある。ステージ3は光源部24からの光が照射される
が、この光源部24は4本のロッド光源24a、24
b、24c、24dからなる。各ロッド光源24は端部
に基板50a、50b、50c、50dを備え、この基
板上にロッド内方向に向いてそれぞれ発光ダイオードが
設置されている。ロッド光源24aとロッド光源24b
とは同じ波長(主波長360nm)による発光、ロッド
光源24cとロッド光源24dとは同じ波長(主波長5
36nm)による発光である。それぞれの発光分布にお
いて妨げになる裾野部分をカットするカットフィルタで
ある、U380フィルタがロッド光源24a、24b内
に、BP535フィルタがロッド光源24c、24d内
に備えられていて発光分布を必要な波長領域帯に狭めて
いる。
【0036】図4は、撮像装置のキャリッジ2の斜視図
を示す。図5は、図4に示されたキャリッジ2を上方か
ら見た平面図を示す。
を示す。図5は、図4に示されたキャリッジ2を上方か
ら見た平面図を示す。
【0037】本装置Hに適用される撮像装置は、CCD
センサを有する所謂CCDカメラ20として構成されて
いるが、基台1の垂直面に固定して配置され、下方に位
置付けられる被撮像体PGである被撮像体(バクテリ
ア)を撮像するものである。そして、本装置のCCDカ
メラ20は自動焦点機能を不要とし、さらには、CCD
センサについても高画素に対応した高価なCCDを採用
することなく、より安価な構成となる。被撮像体PGの
複数箇所を撮像エリアAとして移動するキャリッジ2
は、CCDカメラ20に対して縦軸方向(Y方向)およ
び横軸方向(X方向)に沿って平面移動する構成を備え
ている。
センサを有する所謂CCDカメラ20として構成されて
いるが、基台1の垂直面に固定して配置され、下方に位
置付けられる被撮像体PGである被撮像体(バクテリ
ア)を撮像するものである。そして、本装置のCCDカ
メラ20は自動焦点機能を不要とし、さらには、CCD
センサについても高画素に対応した高価なCCDを採用
することなく、より安価な構成となる。被撮像体PGの
複数箇所を撮像エリアAとして移動するキャリッジ2
は、CCDカメラ20に対して縦軸方向(Y方向)およ
び横軸方向(X方向)に沿って平面移動する構成を備え
ている。
【0038】被撮像体PGは、ステージ3上に固定され
ており、ステージ3はキャリッジ2の上に設けられてい
る。上記したように、CCDカメラ20に自動焦点機能
を持たず、被撮像体PGを載置したステージ3側を移動
させる構成である。ステージ3の移動によって、被撮像
体PGに対する撮像時の焦点がズレることとなれば、精
緻で明確な画像を得ることができず、結果として正確に
バクテリアの数量をカウントすることができなくなって
しまう。そのため、ステージ3が移動しても常時焦点深
度(60マイクロメートル)の範囲内に収まるように、
ステージ3の平行度を保持するように構成されている。
ており、ステージ3はキャリッジ2の上に設けられてい
る。上記したように、CCDカメラ20に自動焦点機能
を持たず、被撮像体PGを載置したステージ3側を移動
させる構成である。ステージ3の移動によって、被撮像
体PGに対する撮像時の焦点がズレることとなれば、精
緻で明確な画像を得ることができず、結果として正確に
バクテリアの数量をカウントすることができなくなって
しまう。そのため、ステージ3が移動しても常時焦点深
度(60マイクロメートル)の範囲内に収まるように、
ステージ3の平行度を保持するように構成されている。
【0039】本発明においては、CCDカメラ20側と
ステージ3上の撮像エリアAとの相対距離を一定に保つ
ために、ステージ3の傾き姿勢を規制するステージ姿勢
規制手段4をステージ3の縦軸方向(Y方向)および横
軸方向(X方向)に沿った複数位置に配設した。ここ
で、後述するように、ステージ姿勢規制手段4は、固定
手段としての固定ネジ5および連結部材8から構成され
る。これによって、ステージ3のCCDカメラに対する
面による位置決めが確実なものとなる。
ステージ3上の撮像エリアAとの相対距離を一定に保つ
ために、ステージ3の傾き姿勢を規制するステージ姿勢
規制手段4をステージ3の縦軸方向(Y方向)および横
軸方向(X方向)に沿った複数位置に配設した。ここ
で、後述するように、ステージ姿勢規制手段4は、固定
手段としての固定ネジ5および連結部材8から構成され
る。これによって、ステージ3のCCDカメラに対する
面による位置決めが確実なものとなる。
【0040】本装置構成においては、上記のステージ姿
勢規制手段4は、図6に示すように、ステージ3の側壁
面側に対向して2対(計4つ)配置されており、キャリ
ッジ2とステージ3との相対位置を固定手段(固定ネ
ジ)5で固定している。これにより、両者の固定位置関
係はより確実なものとなる。
勢規制手段4は、図6に示すように、ステージ3の側壁
面側に対向して2対(計4つ)配置されており、キャリ
ッジ2とステージ3との相対位置を固定手段(固定ネ
ジ)5で固定している。これにより、両者の固定位置関
係はより確実なものとなる。
【0041】上述のキャリッジ2は、本装置においては
直交方向に移動可能な2つのキャリッジから構成されて
いる。一方は縦軸方向(Y方向)に移動可能な第1のキ
ャリッジ6であり、他方が第1のキャリッジ6の上方に
設けられた横軸方向(X方向)に移動可能な第2のキャ
リッジ7である。
直交方向に移動可能な2つのキャリッジから構成されて
いる。一方は縦軸方向(Y方向)に移動可能な第1のキ
ャリッジ6であり、他方が第1のキャリッジ6の上方に
設けられた横軸方向(X方向)に移動可能な第2のキャ
リッジ7である。
【0042】両者は、夫々別々の駆動モータおよび駆動
伝達機構を備えて移動制御される。本実施形態において
は、最大消費電力を少なくするために両者を同時に移動
制御していないが、両者を同時に移動制御する構成であ
ってもよい。
伝達機構を備えて移動制御される。本実施形態において
は、最大消費電力を少なくするために両者を同時に移動
制御していないが、両者を同時に移動制御する構成であ
ってもよい。
【0043】尚、第2のキャリッジ移動機構部12は、
第1のキャリッジ6上に載置され、第2のキャリッジ7
を横軸方向(矢印X方向)に移動するための駆動源と駆
動伝達部とから構成される。
第1のキャリッジ6上に載置され、第2のキャリッジ7
を横軸方向(矢印X方向)に移動するための駆動源と駆
動伝達部とから構成される。
【0044】ステージ3と第2のキャリッジ7との間に
は、ステージ3を第2のキャリッジ7に対して上方側に
付勢する弾性部材(バネ)11が、ステージ3の四隅部
分に対応する夫々の位置に軸心に巻装されて配設されて
いる。更に、ステージ3を第2のキャリッジ7の上部に
連結する連結部材8を備えており、ステージ3が所定の
(水平)姿勢を保持するように、固定ネジ5でバネ11
の上方側への付勢力に抗して連結部材8を固定してい
る。
は、ステージ3を第2のキャリッジ7に対して上方側に
付勢する弾性部材(バネ)11が、ステージ3の四隅部
分に対応する夫々の位置に軸心に巻装されて配設されて
いる。更に、ステージ3を第2のキャリッジ7の上部に
連結する連結部材8を備えており、ステージ3が所定の
(水平)姿勢を保持するように、固定ネジ5でバネ11
の上方側への付勢力に抗して連結部材8を固定してい
る。
【0045】上記した連結部材8は、ステージ姿勢規制
手段4の一部として構成されているが、更に詳述する
と、一つの固定ネジ5で固定される箇所は複数の凹部を
有する2枚組みの構成からなり、連結部材8に対向する
ステージ3、および第2キャリッジ7の夫々の側面に設
けられた複数のピン状の凸部が、上記した連結部材の複
数の凹部に夫々係合して位置決めされる。所定の位置決
め(ステージ3の姿勢決め)のために、上記の複数のピ
ン状の凸部は、対応する夫々の連結部材8の凹部の中で
凹部の接触面に沿って移動できるようになっている。
尚、固定ネジ5によりネジ止めする連結部材8の接触面
にも長穴(長孔)が形成されており、上述した凹部およ
び凸部による相対移動に対応して、固定ネジ5に対して
連結部材8が相対移動できるようになっている。これら
複数の規制(固定)位置をステージ3の側壁面側に対向
して配置することで、ステージ3は所定範囲内において
自在な傾き姿勢を作ることができ、ステージ3の精度の
良い(水平)位置調整が可能となる。
手段4の一部として構成されているが、更に詳述する
と、一つの固定ネジ5で固定される箇所は複数の凹部を
有する2枚組みの構成からなり、連結部材8に対向する
ステージ3、および第2キャリッジ7の夫々の側面に設
けられた複数のピン状の凸部が、上記した連結部材の複
数の凹部に夫々係合して位置決めされる。所定の位置決
め(ステージ3の姿勢決め)のために、上記の複数のピ
ン状の凸部は、対応する夫々の連結部材8の凹部の中で
凹部の接触面に沿って移動できるようになっている。
尚、固定ネジ5によりネジ止めする連結部材8の接触面
にも長穴(長孔)が形成されており、上述した凹部およ
び凸部による相対移動に対応して、固定ネジ5に対して
連結部材8が相対移動できるようになっている。これら
複数の規制(固定)位置をステージ3の側壁面側に対向
して配置することで、ステージ3は所定範囲内において
自在な傾き姿勢を作ることができ、ステージ3の精度の
良い(水平)位置調整が可能となる。
【0046】次に、ステージ3の水平位置調整について
説明する。図6は、第2のキャリッジの側面図を示す。
説明する。図6は、第2のキャリッジの側面図を示す。
【0047】基台1は、略垂直方向に延在する面を有
し、CCDカメラ(撮像手段)はこの面の所定位置に取
り付けられる。また、ステージ3はCCDカメラの取付
面に対して略90度の角度で略水平方向にその姿勢を保
持するように構成されるが、一態様として、本装置の製
造工程において、例えばL字状(直角状)の治具を用い
てステージ3の水平位置決めが行われる。つまり、CC
Dカメラを取り付けていない基台1の取付面に上記治具
の一方の端部を合わせ、他方の端部をステージ3上に合
わせる。この場合、ステージ3に対向する上記治具の他
方端部面は、少なくともステージ3上に載置される被撮
像体PGの撮像エリアAの領域以上の面(例えば、被撮
像体PGに相当する領域面)を有するものとして形成さ
れていることが重要である。このように、両者間に治具
を設定した状態で上記固定ネジ5により固定すること
で、ステージ3の水平姿勢が形成される。尚、この面に
よる位置調整においては、上記したバネ11をステージ
3と第2のキャリッジ7のテーブル26(図2)との間
であって、ステージ3の四隅部分に対応した位置に配設
していることで、ステージ3の水平姿勢のための位置調
整に係わる作業性が向上するものである。
し、CCDカメラ(撮像手段)はこの面の所定位置に取
り付けられる。また、ステージ3はCCDカメラの取付
面に対して略90度の角度で略水平方向にその姿勢を保
持するように構成されるが、一態様として、本装置の製
造工程において、例えばL字状(直角状)の治具を用い
てステージ3の水平位置決めが行われる。つまり、CC
Dカメラを取り付けていない基台1の取付面に上記治具
の一方の端部を合わせ、他方の端部をステージ3上に合
わせる。この場合、ステージ3に対向する上記治具の他
方端部面は、少なくともステージ3上に載置される被撮
像体PGの撮像エリアAの領域以上の面(例えば、被撮
像体PGに相当する領域面)を有するものとして形成さ
れていることが重要である。このように、両者間に治具
を設定した状態で上記固定ネジ5により固定すること
で、ステージ3の水平姿勢が形成される。尚、この面に
よる位置調整においては、上記したバネ11をステージ
3と第2のキャリッジ7のテーブル26(図2)との間
であって、ステージ3の四隅部分に対応した位置に配設
していることで、ステージ3の水平姿勢のための位置調
整に係わる作業性が向上するものである。
【0048】本発明によれば、上記したように簡易な構
成でステージ3位置の水平、垂直、縦、横の位置調整が
可能であり、CCDカメラ20とステージ3との間の距
離を常時一定に保つことが可能となっている。
成でステージ3位置の水平、垂直、縦、横の位置調整が
可能であり、CCDカメラ20とステージ3との間の距
離を常時一定に保つことが可能となっている。
【0049】さらに、ステージ3の水平姿勢のための位
置調整は次に述べる変形例によっても達成できる。つま
り、ステージ姿勢規制手段4は、第1のキャリッジ6の
移動方向である縦軸方向(Y方向)と同一方向のステー
ジ3の側壁面に、ステージ3の第1の方向の傾きであ
る、上記縦軸方向(Y方向)でのステージ3の移動方向
上流側及び下流側端部において生じる上下方向の高さ位
置調整を行う。
置調整は次に述べる変形例によっても達成できる。つま
り、ステージ姿勢規制手段4は、第1のキャリッジ6の
移動方向である縦軸方向(Y方向)と同一方向のステー
ジ3の側壁面に、ステージ3の第1の方向の傾きであ
る、上記縦軸方向(Y方向)でのステージ3の移動方向
上流側及び下流側端部において生じる上下方向の高さ位
置調整を行う。
【0050】さらに、第2のキャリッジ7の移動方向で
ある横軸方向(X方向)と同一方向のステージ3の側壁
面に、ステージ3の第2の方向の傾きである、上記横軸
方向(X方向)でのステージ3の移動方向上流側及び下
流側端部において生じる上下方向の高さ位置調整を行う
ものである。本形態においては、夫々の高さ位置調整を
行うための第1の傾き調整手段と第2の傾き調整手段を
備える。
ある横軸方向(X方向)と同一方向のステージ3の側壁
面に、ステージ3の第2の方向の傾きである、上記横軸
方向(X方向)でのステージ3の移動方向上流側及び下
流側端部において生じる上下方向の高さ位置調整を行う
ものである。本形態においては、夫々の高さ位置調整を
行うための第1の傾き調整手段と第2の傾き調整手段を
備える。
【0051】第1の傾き調整手段として、例えば、図4
におけるステージ姿勢規制手段4の調整手段4a及び4
bを採用することができる。また、第2の傾き調整手段
として、例えば図4におけるステージ姿勢規制手段4の
調整手段4a、4b、つまり、横軸方向(矢印X方向)
におけるステージ3の両側壁面側に配設された2つの4
aまたは4bを採用することができる。ここでは、図4
のステージ3に対して手前側(図5に対しては向かって
左側)に配設された調整手段4a、4bを第1の傾き調
整手段として、また、図4における調整手段4a(図5
に対しては上側)を第2の傾き調整手段として説明する
こととする。
におけるステージ姿勢規制手段4の調整手段4a及び4
bを採用することができる。また、第2の傾き調整手段
として、例えば図4におけるステージ姿勢規制手段4の
調整手段4a、4b、つまり、横軸方向(矢印X方向)
におけるステージ3の両側壁面側に配設された2つの4
aまたは4bを採用することができる。ここでは、図4
のステージ3に対して手前側(図5に対しては向かって
左側)に配設された調整手段4a、4bを第1の傾き調
整手段として、また、図4における調整手段4a(図5
に対しては上側)を第2の傾き調整手段として説明する
こととする。
【0052】第1の傾き調整手段は、第1のキャリッジ
6を移動可能に案内する第1の案内部材としてのガイド
レール9aに対してステージ3が平行配置されるように
調整するものであり、撮像エリアAにおける第1の高さ
調整位置p1と第2の高さ調整位置p2とが同一の高さ
位置となるような調整を行うものである。
6を移動可能に案内する第1の案内部材としてのガイド
レール9aに対してステージ3が平行配置されるように
調整するものであり、撮像エリアAにおける第1の高さ
調整位置p1と第2の高さ調整位置p2とが同一の高さ
位置となるような調整を行うものである。
【0053】先ず、第1の高さ調整位置p1を高さ調整
基準位置p0に位置付ける。そして、上述したようなL
字状(直角状)の治具を同様に高さ調整基準位置p0上
に設定して固定ネジ5aにより対応する連結部材8をネ
ジ止めする。ここで、本形態例で用いられる治具は、広
範囲な面(被撮像体PGに相当する領域面)を有するも
のではなく、高さ調整基準位置p0を点で捉えるような
極小なものが望ましいが、剛性を備えたものであること
は言うまでもない。
基準位置p0に位置付ける。そして、上述したようなL
字状(直角状)の治具を同様に高さ調整基準位置p0上
に設定して固定ネジ5aにより対応する連結部材8をネ
ジ止めする。ここで、本形態例で用いられる治具は、広
範囲な面(被撮像体PGに相当する領域面)を有するも
のではなく、高さ調整基準位置p0を点で捉えるような
極小なものが望ましいが、剛性を備えたものであること
は言うまでもない。
【0054】続いて、治具を一旦外した後、第1のキャ
リッジ6を移動させて第2の高さ調整位置p2を高さ調
整基準位置p0に位置付かせたら、再び治具を設定して
固定ネジ5bにより対応する連結部材8をネジ止めす
る。これにより、ステージ3は撮像エリア3においてガ
イドレール9aに対する傾きが調整され、両者が平行配
置するように位置付けられたことになる。
リッジ6を移動させて第2の高さ調整位置p2を高さ調
整基準位置p0に位置付かせたら、再び治具を設定して
固定ネジ5bにより対応する連結部材8をネジ止めす
る。これにより、ステージ3は撮像エリア3においてガ
イドレール9aに対する傾きが調整され、両者が平行配
置するように位置付けられたことになる。
【0055】引き続いて第2の傾き調整手段による調整
を行うが、第2の傾き調整手段は、第2のキャリッジ7
を移動可能に案内する第2の案内部材としてのガイドレ
ール10aに対してステージ3が平行配置されるように
調整するものであり、撮像エリアAにおける第3の高さ
調整位置p3と第4の高さ調整位置p4とが同一の高さ
位置となるような調整を行うものである。
を行うが、第2の傾き調整手段は、第2のキャリッジ7
を移動可能に案内する第2の案内部材としてのガイドレ
ール10aに対してステージ3が平行配置されるように
調整するものであり、撮像エリアAにおける第3の高さ
調整位置p3と第4の高さ調整位置p4とが同一の高さ
位置となるような調整を行うものである。
【0056】第3の高さ調整位置p3を高さ調整基準位
置p0に位置付けさせるが、ここでは上記治具による高
さ確認だけを行い、続いて治具を一旦外した後、第2の
キャリッジ7を移動させて第4の高さ調整位置p4を高
さ調整基準位置p0に位置付かせたら、再び治具を設定
して固定ネジ5a及び5b(この場合は、図4でのステ
ージ3の奥側(図5に対しては向かって右側)により対
応する連結部材8を夫々ネジ止めする。これにより、ス
テージ3は撮像エリア3においてガイドレール10aに
対する傾きが調整され、両者が平行配置するように位置
付けられたことになる。
置p0に位置付けさせるが、ここでは上記治具による高
さ確認だけを行い、続いて治具を一旦外した後、第2の
キャリッジ7を移動させて第4の高さ調整位置p4を高
さ調整基準位置p0に位置付かせたら、再び治具を設定
して固定ネジ5a及び5b(この場合は、図4でのステ
ージ3の奥側(図5に対しては向かって右側)により対
応する連結部材8を夫々ネジ止めする。これにより、ス
テージ3は撮像エリア3においてガイドレール10aに
対する傾きが調整され、両者が平行配置するように位置
付けられたことになる。
【0057】以上のステージ3の傾き調整により、ステ
ージ3は撮像エリア3においてガイドレール9a及び1
0aに対して夫々平行に位置付けられ、その結果とし
て、キャリッジ2の移動によってもステージ3の姿勢は
精度良く位置決めされ、撮像エリアAに対するCCDカ
メラの撮像精度を維持することが可能である。
ージ3は撮像エリア3においてガイドレール9a及び1
0aに対して夫々平行に位置付けられ、その結果とし
て、キャリッジ2の移動によってもステージ3の姿勢は
精度良く位置決めされ、撮像エリアAに対するCCDカ
メラの撮像精度を維持することが可能である。
【0058】尚、本態様においては、ガイドレール9a
及び10aに対するステージ3の位置調整(傾き調整)
を説明したが、ガイドレール9b及び10bに対しても
同様な調整ができることは言うまでもない。この場合、
図4のステージ3の奥側(図5に対しては向かって右
側)に配設された調整手段4a、4bを第1の傾き調整
手段として、また、図4における調整手段4b(図5に
対しては下側)を第2の傾き調整手段として用いること
ができる。
及び10aに対するステージ3の位置調整(傾き調整)
を説明したが、ガイドレール9b及び10bに対しても
同様な調整ができることは言うまでもない。この場合、
図4のステージ3の奥側(図5に対しては向かって右
側)に配設された調整手段4a、4bを第1の傾き調整
手段として、また、図4における調整手段4b(図5に
対しては下側)を第2の傾き調整手段として用いること
ができる。
【0059】更に、上記の説明においては、第1のキャ
リッジ6の移動方向である縦軸方向(矢印Y方向)の調
整の後に第2のキャリッジ7の移動方向である横軸方向
(矢印X方向)の調整を行ったが、これに限定されるこ
となく、第2のキャリッジ7の移動方向である横軸方向
(矢印X方向)の調整の後に第1のキャリッジ6の移動
方向である縦軸方向(矢印Y方向)の調整を行っても良
く、また、ステージ3の側壁側に位置する4箇所にてス
テージ3の傾き調整を行ったが、何れか一箇所を省略し
た3箇所を調整箇所として設けることでもよい。
リッジ6の移動方向である縦軸方向(矢印Y方向)の調
整の後に第2のキャリッジ7の移動方向である横軸方向
(矢印X方向)の調整を行ったが、これに限定されるこ
となく、第2のキャリッジ7の移動方向である横軸方向
(矢印X方向)の調整の後に第1のキャリッジ6の移動
方向である縦軸方向(矢印Y方向)の調整を行っても良
く、また、ステージ3の側壁側に位置する4箇所にてス
テージ3の傾き調整を行ったが、何れか一箇所を省略し
た3箇所を調整箇所として設けることでもよい。
【0060】ここで、本発明の被撮像体搭載用キャリッ
ジの移動機構について説明する。上記したように、CC
Dカメラ20に自動焦点機構を持たず、被撮像体PGを
載置したステージ3側を移動させる構成である。被撮像
体搭載用キャリッジは、被撮像体の一部を拡大撮像する
ための被撮像体を搭載して移動することにより複数箇所
の撮像を可能にする。ステージ3の移動によって、被撮
像体PGに対する撮像時の焦点がずれてしまってはきれ
いな画像を得ることができず、結果として正確にバクテ
リアの数量をカウントすることができなくなってしま
う。そのため、ステージ3が移動しても常時焦点深度
(60μm)の範囲内に収まるように、ステージ3の平
行度を保持するように構成されている。さらに、CCD
カメラの画素ピッチは、1.6μm以下であり被撮像体
ブレを抑制して約1画素分の大きさのバクテリアをカウ
ントするためには、露光時間中はキャリッジの移動量を
1.6μm以下の静止近似状態もしくは完全静止状態に
する必要がある。
ジの移動機構について説明する。上記したように、CC
Dカメラ20に自動焦点機構を持たず、被撮像体PGを
載置したステージ3側を移動させる構成である。被撮像
体搭載用キャリッジは、被撮像体の一部を拡大撮像する
ための被撮像体を搭載して移動することにより複数箇所
の撮像を可能にする。ステージ3の移動によって、被撮
像体PGに対する撮像時の焦点がずれてしまってはきれ
いな画像を得ることができず、結果として正確にバクテ
リアの数量をカウントすることができなくなってしま
う。そのため、ステージ3が移動しても常時焦点深度
(60μm)の範囲内に収まるように、ステージ3の平
行度を保持するように構成されている。さらに、CCD
カメラの画素ピッチは、1.6μm以下であり被撮像体
ブレを抑制して約1画素分の大きさのバクテリアをカウ
ントするためには、露光時間中はキャリッジの移動量を
1.6μm以下の静止近似状態もしくは完全静止状態に
する必要がある。
【0061】本装置のキャリッジの移動は、第1のキャ
リッジ6のテーブル25がY方向に移動し、第二のキャ
リッジ7のテーブル26(図2)がX方向に移動する構
成である。この構成により、X方向とY方向の複数の撮
像エリアに移動できる。
リッジ6のテーブル25がY方向に移動し、第二のキャ
リッジ7のテーブル26(図2)がX方向に移動する構
成である。この構成により、X方向とY方向の複数の撮
像エリアに移動できる。
【0062】このX方向、Y方向への移動のための構成
は、第1のキャリッジ6と第2のキャリッジ7とは、共
に同じ構成である。従って、以下、説明の重複を避ける
ために、本発明の実施の形態例の説明では、第1のキャ
リッジ6における構成で説明する。
は、第1のキャリッジ6と第2のキャリッジ7とは、共
に同じ構成である。従って、以下、説明の重複を避ける
ために、本発明の実施の形態例の説明では、第1のキャ
リッジ6における構成で説明する。
【0063】図7は、キャリッジ6(以下、説明を簡単
にするため、キャリッジ6内のテーブル25として説明
する。)とガイドレール9と基台1の取付け関係を示す
斜視図を示す。図8は、図7の側面図を示す。
にするため、キャリッジ6内のテーブル25として説明
する。)とガイドレール9と基台1の取付け関係を示す
斜視図を示す。図8は、図7の側面図を示す。
【0064】被撮像体搭載用テーブル25の取付け構成
は、テーブル25の下部の第1スリーブ31と第2スリ
ーブ32に設けられたガイド穴15と、このガイド穴1
5と嵌合しテーブル25を平行移動可能に支持するため
の平行に配置された2本のガイドレール9a、9bと、
このガイドレール9a、9bを支持するための基台1と
で構成されている。
は、テーブル25の下部の第1スリーブ31と第2スリ
ーブ32に設けられたガイド穴15と、このガイド穴1
5と嵌合しテーブル25を平行移動可能に支持するため
の平行に配置された2本のガイドレール9a、9bと、
このガイドレール9a、9bを支持するための基台1と
で構成されている。
【0065】平行に配置された2本のガイドレール9の
内、一方のガイドレール9bは、基台1の固定位置にガ
イドレール固定部材16bをネジ28で止めて固定され
ている。固定部材16bは、ガイドレール9bを押さえ
込むように傾斜が付けられており、固定部材16bをネ
ジ止すると傾斜部がガイドレール9bを押さえ込んで固
定基準面に固定する。
内、一方のガイドレール9bは、基台1の固定位置にガ
イドレール固定部材16bをネジ28で止めて固定され
ている。固定部材16bは、ガイドレール9bを押さえ
込むように傾斜が付けられており、固定部材16bをネ
ジ止すると傾斜部がガイドレール9bを押さえ込んで固
定基準面に固定する。
【0066】他方のガイドレール9aは、基台1上の所
定位置で遊動状態になるように配設されている。固定部
材16aは、ガイドレール9aに接触しないよう、また
所定位置からガイドレール9aが外れないようにネジ1
6aで基台1にネジ止めされている。さらに、他方のガ
イドレール9aには、基台側に付勢する付勢手段(板バ
ネ)14が設けられている。この板バネ14は、ガイド
レール9aを基台1側に付勢する第1の付勢力と、2本
のガイドレール9a、9bの相互の間隔を広げる方向、
又は狭める方向に付勢する第2の付勢力との2つの付勢
力の合成付勢力を、ガイドレール9aに与える機能を有
している。他方のガイドレール9aには、Y軸方向への
移動防止手段が設けられているが、図の簡略化のため図
示していない。
定位置で遊動状態になるように配設されている。固定部
材16aは、ガイドレール9aに接触しないよう、また
所定位置からガイドレール9aが外れないようにネジ1
6aで基台1にネジ止めされている。さらに、他方のガ
イドレール9aには、基台側に付勢する付勢手段(板バ
ネ)14が設けられている。この板バネ14は、ガイド
レール9aを基台1側に付勢する第1の付勢力と、2本
のガイドレール9a、9bの相互の間隔を広げる方向、
又は狭める方向に付勢する第2の付勢力との2つの付勢
力の合成付勢力を、ガイドレール9aに与える機能を有
している。他方のガイドレール9aには、Y軸方向への
移動防止手段が設けられているが、図の簡略化のため図
示していない。
【0067】板バネ14は、ガイドレール9aをくわえ
込む形状の板バネ14で形成されている。この板バネ1
4の基台1への取付け穴を長穴18に形成して、左右方
向(X軸方向)に移動調整が可能であり、位置決めの
後、ネジ19で基台に固定できる形状になっている。こ
の板バネ14のくわえ込み力が基台側への付勢力(第1
の付勢力)となる。
込む形状の板バネ14で形成されている。この板バネ1
4の基台1への取付け穴を長穴18に形成して、左右方
向(X軸方向)に移動調整が可能であり、位置決めの
後、ネジ19で基台に固定できる形状になっている。こ
の板バネ14のくわえ込み力が基台側への付勢力(第1
の付勢力)となる。
【0068】この板バネ14の付勢力でガイドレール9
aは、固定位置の基準面に係止される。このようにキャ
リッジ25を移動支持するガイドレール9は、基台1の
基準面に圧接しているので被撮像体に対するCCDカメ
ラ20の焦点距離を一定に維持することが可能となる。
aは、固定位置の基準面に係止される。このようにキャ
リッジ25を移動支持するガイドレール9は、基台1の
基準面に圧接しているので被撮像体に対するCCDカメ
ラ20の焦点距離を一定に維持することが可能となる。
【0069】さらに、板バネ14の左右(X軸方向)へ
の位置調整で、2本のガイドレール9の間隔が変わる方
向の付勢力の調整となり、嵌合ガタ抑制力と嵌合部17
の摩擦力が同時に強弱調整できる(第2の付勢力)。
の位置調整で、2本のガイドレール9の間隔が変わる方
向の付勢力の調整となり、嵌合ガタ抑制力と嵌合部17
の摩擦力が同時に強弱調整できる(第2の付勢力)。
【0070】ガイド穴15のガイドレール9との嵌合部
17には、略均一の摩擦係数を持たせている。図7の
(b)に示すように、ガイドレール9がガイド穴15に
挿入された時、ガイド穴径はガイドレール径に対して2
〜3μmのガタ(余裕)を持たせている。
17には、略均一の摩擦係数を持たせている。図7の
(b)に示すように、ガイドレール9がガイド穴15に
挿入された時、ガイド穴径はガイドレール径に対して2
〜3μmのガタ(余裕)を持たせている。
【0071】嵌合部17に略均一の摩擦係数を持たせる
ことで、静止状態を保つための静摩擦力や前記で説明し
た静止近似状態を保つ為の動摩擦力がキャリッジ2の移
動箇所にかかわらず一定となる。
ことで、静止状態を保つための静摩擦力や前記で説明し
た静止近似状態を保つ為の動摩擦力がキャリッジ2の移
動箇所にかかわらず一定となる。
【0072】このように、ガイドレール9の他方を基台
1側に付勢する第1の付勢力と、2本のガイドレール9
a、9bの相互の間隔を広げる方向又は狭める方向に付
勢する第2の付勢力との2つの付勢力の合成付勢力を、
ガイドレール9に与えることにより、キャリッジ2のY
方向への移動において撮像部との距離精度を極めて小さ
い焦点深度内に維持可能とすることができるとともに、
キャリッジ2の移動個所にかかわらず被撮像体ブレの抑
止効果が一定となる。
1側に付勢する第1の付勢力と、2本のガイドレール9
a、9bの相互の間隔を広げる方向又は狭める方向に付
勢する第2の付勢力との2つの付勢力の合成付勢力を、
ガイドレール9に与えることにより、キャリッジ2のY
方向への移動において撮像部との距離精度を極めて小さ
い焦点深度内に維持可能とすることができるとともに、
キャリッジ2の移動個所にかかわらず被撮像体ブレの抑
止効果が一定となる。
【0073】以上詳しく説明したように、本発明に係る
撮像装置Hにおいて、撮像エリア面に沿って被撮像体を
平面移動させて撮像する光学拡大系撮像装置における被
撮像体搭載用キャリッジ2は、キャリッジ2を平行移動
可能に支持するために基台1上に平行に配置された2本
のガイドレール9a、9bと、ガイドレール9に嵌合す
るガイド穴15と、基台1上に設けられ、2本のガイド
レール9a、9bの相互の間隔を広げる方向又は狭める
方向に付勢する付勢手段を備えたガイドレール支持手段
と、を有するように構成されたことにより、理想的な設
置状態で無い状況でも、嵌合部17の嵌合ガタを無くす
とともに振動や傾きに対する抑止力を上げ、嵌合部の摩
擦係数とその部にかかる付勢力によって適切な静摩擦力
や動摩擦力を生じてテーブル25を静止状態もしくは静
止近似状態に保つとともに振動や傾きに対する抑止力を
向上させることを可能にしたのである。
撮像装置Hにおいて、撮像エリア面に沿って被撮像体を
平面移動させて撮像する光学拡大系撮像装置における被
撮像体搭載用キャリッジ2は、キャリッジ2を平行移動
可能に支持するために基台1上に平行に配置された2本
のガイドレール9a、9bと、ガイドレール9に嵌合す
るガイド穴15と、基台1上に設けられ、2本のガイド
レール9a、9bの相互の間隔を広げる方向又は狭める
方向に付勢する付勢手段を備えたガイドレール支持手段
と、を有するように構成されたことにより、理想的な設
置状態で無い状況でも、嵌合部17の嵌合ガタを無くす
とともに振動や傾きに対する抑止力を上げ、嵌合部の摩
擦係数とその部にかかる付勢力によって適切な静摩擦力
や動摩擦力を生じてテーブル25を静止状態もしくは静
止近似状態に保つとともに振動や傾きに対する抑止力を
向上させることを可能にしたのである。
【0074】さらに、本発明においては、基台1側にガ
イドレール9aを付勢することによって撮像手段の焦点
深度方向の安定性を向上させると共に、被撮像体搭載用
キャリッジ2及びCCDカメラ20は、付勢手段を簡略
化することによりコスト削減を実現したのである。
イドレール9aを付勢することによって撮像手段の焦点
深度方向の安定性を向上させると共に、被撮像体搭載用
キャリッジ2及びCCDカメラ20は、付勢手段を簡略
化することによりコスト削減を実現したのである。
【図1】 本発明に係る撮像装置の全体図を示す。
【図2】 本発明に係る撮像装置の正面図である。
【図3】 本撮像装置の光源部の平面図を示す。
【図4】 本撮像装置の第1のキャリッジの斜視図を示
す。
す。
【図5】 図4のキャリッジを上方から見た平面図を示
す。
す。
【図6】 第2のキャリッジの側面図を示す。
【図7】 キャリッジとガイドレールと基台の取り付け
状態を示す。
状態を示す。
【図8】 図7の側面図を示す。
1 基台
2 キャリッジ
3 ステージ
4 ステージ姿勢規制手段
5 固定手段(ステージ姿勢規制手段の一部、固定ネ
ジ) 6 第1のキャリッジ 7 第2のキャリッジ 8 連結部材(ステージ姿勢規制手段の一部) 9 第1の案内部材(ガイドレール) 10 第2の案内部材(ガイドレール) 12 第2のキャリッジ移動機構部 14 板バネ 15 ガイド穴 16 ガイドレール固定部材 17 嵌合部 18 長穴 20 CCDカメラ 24 光源部 25 テーブル H 撮像装置
ジ) 6 第1のキャリッジ 7 第2のキャリッジ 8 連結部材(ステージ姿勢規制手段の一部) 9 第1の案内部材(ガイドレール) 10 第2の案内部材(ガイドレール) 12 第2のキャリッジ移動機構部 14 板バネ 15 ガイド穴 16 ガイドレール固定部材 17 嵌合部 18 長穴 20 CCDカメラ 24 光源部 25 テーブル H 撮像装置
Claims (8)
- 【請求項1】 撮像エリア面に沿って被撮像体を平面移
動させて撮像する光学拡大系撮像装置における被撮像体
搭載用キャリッジであって、 前記キャリッジを平行移動可能に支持するために基台上
に平行に配置された2本のガイドレールと、 前記ガイドレールに嵌合するガイド穴と、 前記基台上に設けられ、前記2本のガイドレールの相互
の間隔を広げる方向又は狭める方向に付勢する付勢手段
を備えたガイドレール支持手段と、を有することを特徴
とする撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ。 - 【請求項2】 前記ガイドレール支持手段は、前記ガイ
ドレールの一方を前記基台上に固定状態に支持し、前記
ガイドレールの他方を遊動状態に支持し、 前記付勢手段は、さらに、前記ガイドレールの他方を前
記基台側に付勢する、ことを特徴とする請求項1に記載
の被撮像体搭載用キャリッジ。 - 【請求項3】 前記ガイド穴は、前記2本のガイドレー
ルに対して略均一の摩擦係数を有した状態で摺動するこ
とを特徴とする請求項1又は2に記載の被撮像体搭載用
のキャリッジ。 - 【請求項4】 前記付勢手段は、前記ガイドレールの他
方を前記基台側に付勢する第1の付勢力と、前記2本の
ガイドレールの相互の間隔を広げる方向又は狭める方向
に付勢する第2の付勢力との2つの付勢力の合成付勢力
を、前記ガイドレールに与えることを特徴とする請求項
2に記載の被撮像体搭載用のキャリッジ。 - 【請求項5】 前記付勢手段は、板状弾性体で構成され
ていることを特徴とする請求項4に記載の被撮像体搭載
用のキャリッジ。 - 【請求項6】 前記付勢手段による前記第2の付勢力
は、前記基台上における取付位置を移動させることによ
り調整可能であることを特徴とする請求項5に記載の被
撮像体搭載用のキャリッジ。 - 【請求項7】 基台上に固設され、被撮像体に対する距
離を一定に維持しつつ前記被撮像体を撮像する撮像手段
と、前記被撮像体の撮像エリアにおける縦軸方向及び横
軸方向に沿って平面移動するキャリッジと、前記キャリ
ッジ上の前記被撮像体を載置するためのステージと、を
有する撮像装置であって、 前記キャリッジは、前記キャリッジを平行移動可能に支
持するために基台上に平行に配置された2本のガイドレ
ールと、前記ガイドレールに嵌合するガイド穴と、前記
基台上に設けられ、前記2本のガイドレールの相互の間
隔を広げる方向又は狭める方向に付勢する付勢手段を備
えたガイドレール支持手段と、を有することを特徴とす
る撮像装置。 - 【請求項8】 前記ガイドレール支持手段は、前記ガイ
ドレールの一方を前記基台上に固定状態に支持し、前記
ガイドレールの他方を遊動状態に支持し、 前記付勢手段は、さらに、前記ガイドレールの他方を前
記基台側に付勢する、ことを特徴とする請求項7に記載
の撮像装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002011813A JP2003219251A (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ及び撮像装置 |
US10/347,305 US7304448B2 (en) | 2002-01-21 | 2003-01-21 | Developing apparatus and image processing system with the developing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002011813A JP2003219251A (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ及び撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003219251A true JP2003219251A (ja) | 2003-07-31 |
Family
ID=27649201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002011813A Pending JP2003219251A (ja) | 2002-01-21 | 2002-01-21 | 撮像装置における被撮像体搭載用キャリッジ及び撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003219251A (ja) |
-
2002
- 2002-01-21 JP JP2002011813A patent/JP2003219251A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041109 |
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A521 | Request for written amendment filed |
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