JP2003204270A - 可変長符号化方法及び装置 - Google Patents

可変長符号化方法及び装置

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JP2003204270A
JP2003204270A JP2002294318A JP2002294318A JP2003204270A JP 2003204270 A JP2003204270 A JP 2003204270A JP 2002294318 A JP2002294318 A JP 2002294318A JP 2002294318 A JP2002294318 A JP 2002294318A JP 2003204270 A JP2003204270 A JP 2003204270A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】順方向にも逆方向にも復号可能な可変長符号化
装置を提供する。 【解決手段】動画像の符号化データに含まれる量子化後
のDCT係数以外の情報を可変長符号化する上位階層可
変長符号化器902と、動画像の符号化データに含まれ
る前記量子化後のDCT係数を順方向にも逆方向にも復
号可能可能な符号語として可変長符号化する下位階層可
変長符号化器904と、上位階層可変長符号化器902
により得られる可変長符号化データを上位階層に、下位
階層可変長符号化器904により得られる可変長符号化
データを下位階層にそれぞれ配し、こらの可変長符号化
データを多重化して出力する多重化部905とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変長符号化方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】可変長符号は、シンボルの発生頻度に基
づいて、頻繁に出現するシンボルは短い符号長の符号、
希にしか出現しないシンボルは長い符号長の符号を割り
当てることにより、平均的に短い符号長となるようにし
た符号系である。従って、可変長符号を用いると、符号
化前のデータと比較して、データ量を大幅に圧縮するこ
とができる。このような可変長符号の構成方法として
は、無記憶情報源で最適なハフマンのアルゴリズムが知
られている。
【0003】可変長符号の一般的な問題として、符号化
データに伝送路誤りその他の理由で誤りが混入した場合
に、誤りが混入した以後のデータについては、その影響
が伝搬することにより復号化装置で正しく復号すること
ができなくなってしまうという点が挙げられる。そのた
め、伝送路において誤りが生じる可能性がある場合に
は、ある間隔で周期的に同期符号を挿入し、誤りの伝搬
を防止する方法がとられるのが一般的である。同期符号
には、可変長符号の組み合わせでは出現しないようなビ
ットパターンが割り当てられる。この方法によれば、符
号化データに誤りが生じ、復号できなくなったとして
も、次の同期符号を見つけることにより、誤りの伝搬を
防止し、正しく復号を行うことができる。しかし、この
ように同期符号を用いた場合でも、図39(a)に示す
ように誤りが生じて正しく復号できない地点から、次の
同期符号が見つかる地点までの間の符号化データについ
ては、復号を行うことができない。
【0004】そこで、可変長符号を図40に示す通常の
構成から図41に示すように変更して、図39(b)に
示すように通常の順方向から復号可能な性質だけでな
く、逆方向からも復号可能な符号の構成にする方法が知
られている。また、このような符号は符号化データを逆
方向からも読めることから、符号化データを蓄積するデ
ィスクメモリなどの蓄積媒体において逆転再生に用いる
こともできる。このような順方向のみならず逆方向から
も復号可能な可変長符号のことを、ここではリバーシブ
ル符号と呼ぶこととする。リバーシブル符号の一例は、
例えば特開平5−300027号公報「可逆可変長符号
化方式」に記載されている。この公知例のリバーシブル
符号は、図40に示した順方向から復号可能な可変長符
号であるハフマン符号の符号語の末尾に、図41に示す
ようにそれぞれの符号語がそれより符号長の長い他の符
号語の末尾と一致しない条件でビットを追加することに
よって、逆方向からも復号可能とした可変長符号であ
る。
【0005】しかし、このリバーシブル符号は順方向か
らのみ復号可能な可変長符号の符号語の末尾にビットを
付加するために、無駄なビットが多くなって平均符号長
が長くなる。この結果、順方向からのみ復号可能な可変
長符号と比較して符号化効率が大きく低下してしまう。
【0006】また、従来のリバーシブル符号のもう一つ
の問題点として、情報シンボル数が大きい場合には、可
変長符号化/復号化装置で必要とされる記憶量が多くな
るために、実用に適さないという点があった。情報シン
ボル数が大きい場合の例としては、動画像や静止画像の
画像符号化でよく用いられるDCT係数の符号化があ
る。通常、画像符号化では8×8のDCT(離散コサイ
ン変換)を行い、これにより得られたDCT係数と呼ば
れる直交変換係数について8ビットの線形量子化を行
う。さらに、量子化されたDCT変換係数について低域
からジグザクスキャンを行い、零ランと非零の係数を組
にして可変長符号化を行っている。
【0007】例えば、ITU−T DRAFT Rec
ommendation H.263(1995)で
は、量子化インデックス値は−127〜+127(イン
デックス値0はランなので、インデックス数は25
3)、零ラン数は最大63であり、またブロックの最後
のDCT係数が非零の係数かどうかの区別をするような
符号化を採用しているので、情報シンボル数は253×
64×2=32384と非常に大きな数になっている。
そこで、H.263では出現確率の高いDCT係数につ
いては可変長符号で符号化するが、出現確率の低いDC
T係数についてはブロックの最後の非零係数かどうかの
区別を示す符号に1ビットの符号、零ランに6ビットの
符号、量子化インデックスに8ビットの符号の計15ビ
ットの符号で固定長符号化を行い、この固定長符号の先
頭にエスケープ符号と呼ばれる符号を付加する構成とな
っている。
【0008】全ての符号語を符号語テーブルとして持っ
ていても符号化/復号化は可能であるが、上記のような
符号構成になっていると、15ビットの固定長符号の部
分は可変長符号とは別個に符号化/復号化が可能である
ため、出現確率の高いDCT係数とエスケープ符号の符
号語テーブルを用意するだけでよい。従って、可変長符
号の符号語テーブルを削減して記憶容量を低減すること
が可能となる。
【0009】しかし、従来のリバーシブル符号は前述し
たように順方向からのみ復号可能な可変長符号の符号語
の末尾にビットを付加する必要があるために、エスケー
プ符号を付加することができない。従って、情報シンボ
ル数が多い場合にも全ての情報シンボルに対応した符号
語を用意する必要があり、記憶量が莫大なものとなって
しまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
技術によるリバーシブル符号、すなわち順方向からも逆
方向からも復号可能な可変長符号は、順方向からのみ復
号可能な可変長符号の符号語の末尾にビットを付加する
ことによってリバーシブル符号を構成するため、無駄な
ビットパターンが多くなって平均符号長が長くなり、順
方向からのみ復号可能な可変長符号と比較して符号化効
率の低下が著しくなるという問題があり、またこのよう
なリバーシブル符号を用いる可変長符号化/復号化装置
では、何らかの形で全ての情報シンボルに対応した符号
語を有する符号語テーブルを用意する必要があり、画像
符号化のように情報シンボルの数が大きい場合、大きな
記憶量を必要とするという問題があるため、いずれにし
ても実用に適さないという問題があった。
【0011】本発明は、順方向にも逆方向にも復号可能
であって、実用性に富んだ可変長符号化方法及び装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は動画像の符号化データに含まれる少なくと
もマクロブロックのモード情報を可変長符号化して上位
階層に、量子化後のDCT係数を順方向にも逆方向にも
復号可能な符号語として可変長符号化して下位階層にそ
れぞれ配し、これら上位階層及び下位階層の可変長符号
化データを多重化して出力することを特徴とする。
【0013】ここで、動画像の符号化データに含まれる
動きベクトル情報及びイントラDCの情報をさらに可変
長符号化して上位階層に配してもよい。量子化後のDC
T係数に対応する順方向にも逆方向にも復号可能な符号
語は、例えば予め定められた“1”または“0”の数に
よって符号語の区切りが分かるように構成される。
【0014】また、本発明に係る可変長符号化装置は、
動画像の符号化データに含まれる少なくともマクロブロ
ックのモード情報を可変長符号化する上位階層可変長符
号化器と、動画像の符号化データに含まれる量子化後の
DCT係数を順方向にも逆方向にも復号可能可能な符号
語として可変長符号化する下位階層可変長符号化器と、
上位階層可変長符号化器により得られる可変長符号化デ
ータを上位階層に、下位階層可変長符号化器により得ら
れる可変長符号化データを下位階層にそれぞれ配し、こ
らの可変長符号化データを多重化して出力する多重化部
とを具備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る
可変長符号化/復号化装置の構成を示すブロック図であ
る。本実施形態の可変長符号化/復号化装置は、大きく
分けて符号語テーブル作成部101、符号化部114、
伝送系または蓄積系104および復号化部115からな
る。まず、これら各部の機能について簡単に説明する
と、符号語テーブル作成部101は情報シンボルの生起
確率に基づいて符号語テーブルを作成し、符号化部11
4内の符号化テーブル102と、復号化部115内の順
方向符号語テーブル110および逆方向符号語テーブル
112に送る。符号化部114は、情報シンボルを可変
長符号に符号化し、その可変長符号を符号化データとし
て伝送系または蓄積系104へ出力する。復号化部11
5は、伝送系または蓄積系104を介して入力されてき
た符号化データを復号して元の情報シンボルを再生す
る。
【0016】次に、本実施形態の各部の詳細な構成と動
作を説明する。符号化部114において、入力された情
報シンボルは符号化器103に入力される。一方、符号
語テーブル102は、符号語テーブル作成部101によ
って予め作成された情報シンボルと可変長符号の符号語
とを対応させて格納している。符号化器103は符号語
テーブル102に格納されている符号語の中から、入力
された情報シンボルに対応した符号語を選択して符号化
データとして出力する。この符号化データは、伝送系ま
たは蓄積系104を通して復号化部115に送られる。
この際、符号化データには一定周期毎に同期コードが挿
入される。
【0017】復号化部115では、伝送系または蓄積系
104より入力された符号化データから同期コード検出
部105で同期コードを検出し、同期コードと同期コー
ドの間の符号化データをバッファ106に蓄積する。順
方向復号化器110では、順方向復号木作成部111か
らの順方向復号木に基づいて、バッファ106に蓄積さ
れた符号化データの先頭から復号を開始し、逆方向復号
化器108では、逆方向復号木作成部113からの逆方
向復号木に基づいて、バッファ106に蓄積された符号
化データの末尾から復号を開始する。
【0018】復号値判定部109では、順方向復号化器
107によって得られた復号結果(順方向復号値とい
う)と、逆方向復号化器108によって得られた復号結
果(逆方向復号値という)から復号値を判定し、最終的
な復号結果を出力する。すなわち、復号値判定部109
では符号化データに誤りがあると、復号木に出現しない
ビットパターンが生じることから誤りの存在が分かるの
で、順方向復号結果と逆方向復号結果から図2に示すよ
うに復号値を判定する。図2は、同期コードと同期コー
ドとの間の復号値判定方法を示している。
【0019】まず、図2(a)に示すように順方向復号
結果と逆方向復号結果で誤りが検出される符号語の位置
(誤り検出位置)が交差しない場合は、誤りが検出され
なかった復号結果のみを復号値として使用し、二つの誤
り検出位置の復号結果は復号値として使用せず、放棄す
る。
【0020】また、図2(b)に示すように順方向復号
結果と逆方向復号結果の誤り検出位置が交差する場合
は、両方で誤りが検出されなかった復号結果を復号結果
値として使用する。また、この場合には二つの誤り検出
位置の符号語の間の復号結果は復号値として使用せず、
放棄する。
【0021】また、図2(c)に示すように順方向復号
結果および逆方向復号結果のうち片方向の復号結果にし
か誤りが検出されない場合(この例では、順方向復号結
果にのみ誤りが検出されている)は、誤り検出位置の符
号語に対する復号値を放棄し、それ以後の符号語に対す
る復号値は逆方向の復号結果を使用する。
【0022】さらに、図2(d)に示すように同一の符
号語について順方向復号結果および逆方向復号結果の両
方に誤りが検出される場合は、図2(c)と同様に誤り
検出位置の符号語に対する復号値は放棄し、それ以後の
符号語に対する復号値としては逆方向の復号結果を使用
する。
【0023】符号語テーブル作成部101では、情報シ
ンボルの生起確率に基づいて順方向にも逆方向にも復号
可能な符号の符号語テーブルを作成する。符号語テーブ
ル作成部101によって作成された符号語テーブルは、
符号化部114内の符号語テーブル102と、復号化部
115内の順方向符号語テーブル110および逆方向符
号語テーブル112に送られる。順方向復号木作成部1
11では、順方向符号語テーブル110から順方向復号
木を作成する。また、逆方向復号木作成部113では、
逆方向符号語テーブル112から逆方向復号木を作成す
る。
【0024】図3は、符号語テーブル作成部101の構
成を示すブロック図である。符号選択部21は、情報シ
ンボルの生起確率の情報を入力として、この情報に基づ
いて選択可能な符号系の中から最も平均符号長の小さい
ものを選択し、選択結果を符号語構成部22に送る。符
号語構成部22では、符号語選択部21で選択された符
号の符号語を構成して、符号語テーブルを作成する。符
号語構成部22で作成された符号語テーブルは、符号化
部114内の符号語テーブル102および復号化部11
5内の順方向符号語テーブル110に送られる。復号化
部115内の逆方向符号語テーブル112には、順方向
とは逆向きに記述された符号語テーブルが送られる。
【0025】符号選択部21では、入力された情報シン
ボルを生起確率が大きい順に並べ替えてS={S1 ,S
2 ,…,Sn }とし、これらの情報シンボルSの生起確
率P={p1 ,p2 ,…,pn }に基づいて、構成可能
な符号の集合Cの中から、
【数1】 を満足する符号cを選択する。ここで、Liは符号語構
成部22より与えられる符号語の重みによって計算する
ことができる符号長である。この場合の符号語の重みと
は、符号語における“1”または“0”の数をいう。
【0026】以下、符号語構成部22における符号語の
構成方法について述べる。図4は、本実施形態による可
変長符号の基となる重みが一定の2進符号系列の作り方
の例を示している。図4(a)に示すように、star
t地点からend地点に至る格子状の有向グラフを形成
する。この有向グラフについてstart地点からen
d地点までの経路をたどる際、左側の経路を選択した時
は“0”、右側の経路を選択した時は“1”をそれぞれ
対応させることにより、図4(b)に示す2進符号系列
を生成する。この例では、符号長が5ビットで、重み
(“1”の数)が2の2進符号系列を生成している。一
般に、符号長がnビットで重みがwの2進符号系列は、
n個からw個を選択する組み合わせの数だけ存在する。
ここでは、5個から2個を選択する組み合わせの数=1
0個の2進符号系列が存在することになる。
【0027】図5は、符号語構成部22における順方向
にも逆方向にも復号可能な可変長符号(以下、リバーシ
ブル符号という)の符号語の第1の構成方法を示してい
る。まず、図5の左側に示すように、符号長が短い順に
(情報シンボル−1)個(この場合は、9個)だけ、図
4の方法によって重み(“1”の数)が一定(この場合
は、1個)の2進符号系列を作成する。次に、図5の右
側に示すように、この2進符号系列のそれぞれの先頭と
末尾に“1”を追加し、最も短い符号には0”を割り当
てることによって、リバーシブル符号の符号語を構成す
る。このリバーシブル符号は、情報シンボルAに対して
は符号“0”、それ以外の情報シンボルB〜Jに対して
は符号が“1”から必ず始まり、“1”が全部で3個出
現したら符号が終わる符号構成、つまり符号の区切り
(符号長)が分かる構成となっている。
【0028】可変長符号がリバーシブル符号、すなわち
順方向にも逆方向にも復号可能な符号であるための必要
十分条件は、全ての符号語が順方向の復号木の葉と逆方
向の復号木の葉に割り当てられることである。復号木の
葉とは、復号木の末端、つまりそれより先には何も無い
個所をいう。例えば、図5の可変長符号は、全ての情報
シンボルA〜Jに対応する符号語が図6(a)に示す順
方向の復号木の葉にも、図6(b)の逆方向の復号木の
葉にも割り当てられることから、順方向にも逆方向にも
復号可能であることが分かる。
【0029】図5の可変長符号の符号語構成方法のパラ
メータは、符号語中の“1”の数を重みとし、重みを2
以上の自然数wとすることにより、様々な情報シンボル
の生起確率に対応することができる。もちろん、ビット
を反転させて、“0”の数を重みと考えて議論しても同
様である。
【0030】図7は、符号語構成部22におけるリバー
シブル符号の符号語の第2の構成方法を示している。ま
ず、図7の左側に示すように、符号長が短い順に(情報
シンボル/2)個だけ、図4の方法によって重み
(“1”の数)が一定(この場合は、1個)の2進符号
系列を作成する。次に、図7の中央に示すように、この
2進符号系列のそれぞれの先頭と末尾に“1”を追加
し、さらに図7の右側に示すように、各符号語をビット
反転させた符号語を追加する。
【0031】この可変長符号では、各符号の最初にある
シンボルの個数をカウントすることによって符号長が分
かる。図7の例では、各符号の最初にあるシンボルが4
つ出現したら符号が終わる符号構成、つまり符号の区切
り(符号長)が分かる符号構成となっている。
【0032】この図7の可変長符号は、全ての情報シン
ボルA〜Jに対応する符号語が図8(a)に示す順方向
の復号木の葉にも、図8(b)の逆方向の復号木の葉に
も割り当てられることから、順方向にも逆方向にも復号
可能であることが分かる。
【0033】図9は、符号語構成部22におけるリバー
シブル符号の符号語の第3の構成方法を示している。こ
のリバーシブル符号は、“0”と“1”の数が同じ数に
なることで、符号語の符号長が分かるような符号構成と
なっている。すなわち、図9(a)に示す格子状の有向
グラフを考え、この有向グラフについてstart地点
から出発して左側の経路を選択した時は“0”、右側の
経路を選択した時は“1”をそれぞれ対応させ、sta
rt地点を通る対角線上の黒丸の点に到達する経路を符
号語として生成する。
【0034】この場合、全ての情報シンボルA〜Jに対
応する符号語が図10(a)に示す順方向の復号木の葉
にも、図10(b)の逆方向の復号木の葉にも割り当て
られることから、順方向にも逆方向にも復号可能である
ことが分かる。
【0035】次に、本発明に係るリバーシブル符号の短
縮化方法について説明する。情報シンボルの数、つまり
可変長符号の符号数は有限であるため、可変長符号の一
部の符号を短縮化することが可能である。ここで、短縮
化とは他の符号の符号長を増やすことなく、一部の符号
の符号長を縮めることをいう。図11は、リバーシブル
符号の短縮化方法の一例を示している。
【0036】例えば、図7に示したリバーシブル符号は
情報シンボルG,H,I,Jに対応する符号語の末尾の
1ビットを削除しても、順方向および逆方向のいずれの
方向からも復号可能である。これを利用して、図11で
は情報シンボルG,H,I,Jに対応する4つの符号語
の符号長を短縮化している。
【0037】そして、この図11に示す可変長符号は、
全ての情報シンボルA〜Jに対応する符号語が図12
(a)に示す順方向の復号木の葉にも、図12(b)の
逆方向の復号木の葉にも割り当てられることから、順方
向にも逆方向にも復号可能であることが分かる。
【0038】次に、図13を参照して本発明に係るリバ
ーシブル符号の拡張化方法について説明する。リバーシ
ブル符号の拡張化は、各符号の先頭および末尾の少なく
とも一方に等長符号を付加して、同一の符号長の符号語
数を拡大することで実現することができる。図13の例
では、左側に示すリバーシブル符号のそれぞれの末尾に
2ビットの等長符号を付加している。この場合、リバー
シブル符号の各符号は全体的に符号長が2ビット増加し
ているが、同じ符号長の符号語の数は4倍に拡大されて
いる。一般に、nビットの等長符号を付加した場合、符
号長は全体的にnビット増加するが、同じ符号長の符号
語の数を2n 倍にすることができる。等長符号は、明ら
かにリバーシブル符号なので、等長符号をリバーシブル
符号の先頭や末尾に付加しても、やはりリバーシブル符
号である。
【0039】図14は、英語のアルファベットである情
報シンボルに対して本発明により可変長符号化を行って
得られたリバーシブル符号を公知例(特開平5−300
027号公報)に開示されているリバーシブル符号と比
較して示したものである。図14中に示される本発明に
基づくリバーシブル符号は、図5で示した方法において
符号語の重みを0とした時の符号を末尾に2ビットの等
長符号を付加することによって拡張化した符号である。
【0040】この本発明に基づくリバーシブル符号は、
順方向のみ復号可能な可変長符号の最適符号であるハフ
マン符号には劣るものの、公知例に開示されたリバーシ
ブル符号と比較して平均符号長が短く、優れた性能を持
っていることが分かる。これは、公知例のリバーシブル
符号は順方向にのみ復号可能な可変長符号であるハフマ
ン符号の末尾にビットを付加したものであるのに対し
て、本発明では余分なビットを付加することなく、初め
からリバーシブル符号を構成するので、無駄なビットパ
ターンが少ないことによる。
【0041】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図15は、本発明の他の実施形態に係る可変長符号化/
復号化装置の構成を示すブロック図である。本実施形態
の可変長符号化/復号化装置は、大きく分けて符号語テ
ーブル作成部201、符号化部213、伝送系または蓄
積系205および復号化部214からなる。
【0042】これら各部の機能について簡単に説明する
と、符号語テーブル作成部201は情報シンボルの生起
確率に基づき符号語テーブルを作成して、符号化部21
3内の符号語テーブル202に送り、さらに作成した符
号語テーブルの符号語のパラメータを復号化部214内
の復号グラフ・復号値テーブル作成部208に送る。符
号化部213は、情報シンボルを可変長符号に符号化
し、その可変長符号を符号化データとして伝送系また蓄
積系205へ出力する。復号化部214は、伝送系また
は蓄積系205を介して入力されてきた符号化データを
復号して元の情報シンボルを再生する。
【0043】次に、本実施形態の各部の詳細な構成と動
作を説明する。符号化部213において、入力された情
報シンボルは符号化器203に入力される。符号語テー
ブル202は、符号語テーブル作成部201によって予
め作成された情報シンボルと可変長符号の符号語とを対
応させて格納している。但し、符号語テーブル202に
は入力され得る情報シンボルの全てに対応する符号語が
格納されているわけではなく、比較的出現頻度の高い一
部の情報シンボルに対応した符号語のみが格納されてい
るものとする。符号化器203は符号語テーブル202
に格納されている符号語の中から、入力された情報シン
ボルに対応した符号語を選択して符号化データとして出
力する。
【0044】一方、符号化部213に符号語テーブル2
02に対応する符号語が存在しない情報シンボル、つま
り出現頻度の比較的低い情報シンボルが入力されたとき
は、その情報シンボルに対応した固定長符号を固定長符
号符号化部204で作成し、さらに符号語テーブル20
2中のエスケープ符号を固定長符号の先頭と末尾に付加
して符号語とし、これを符号化データとして出力する。
【0045】こうして符号化部213内の符号化器20
3から出力された符号化データは、伝送系または蓄積系
205を通して復号化部214に送られる。この際、符
号化データには一定周期毎に同期コードが挿入される。
【0046】復号化部214は、同期コード検出部20
6、バッファ207、復号グラフ・復号値テーブル作成
部208、順方向復号化器209、固定長復号化部21
0、逆方向復号化器211および復号値判定部212か
らなり、まず伝送系または蓄積系205より入力された
符号化データから同期コード検出部206で同期コード
を検出し、同期コードと同期コードの間の符号化データ
をバッファ207に蓄積する。順方向復号化器209で
は、バッファ207に蓄積された符号化データの先頭か
ら復号を開始し、逆方向復号化器211では、バッファ
207に蓄積された符号化データの末尾から復号を開始
する。復号値判定部212では、順方向復号化器209
によって得られた復号結果(順方向復号値という)と、
逆方向復号化器211によって得られた復号結果(逆方
向復号値という)から復号値を判定し、最終的な復号結
果を出力する。
【0047】図16は、図15中の符号語テーブル作成
部201において、固定長符号の先頭と末尾にエスケー
プ符号を付加して符号語を構成する方法を示した図であ
る。図16(a)に示すように、符号語テーブル作成部
201が作成する符号語は、情報シンボルが“A”以外
のときは、“1”の数が3つ出現することで符号の区切
りがわかるリバーシブル符号を基本としている。このリ
バーシブル符号を符号(1)と呼ぶこととする。
【0048】一方、図16(b)に示す符号(2)は、
符号(1)の情報シンボル“C”に対応する符号語“1
011”を固定長符号の先頭と末尾を示すためのエスケ
ープ符号として、3ビットの固定長符号の先頭と末尾に
付加することにより構成された符号語を符号(1)に新
たに加えたものとなっている。但し、符号(2)のうち
符号(1)に相当するリバーシブル符号の部分は、符号
(2)でエスケープ符号として用いた符号語“101
1”は使用せず、符号(1)により1個少ない情報シン
ボルA〜Iに対応した符号語のみを用いている。図16
(a)(b)を比較して明らかなように、符号(2)は
符号化できる情報シンボルの数が符号(1)の「10」
から「17」に増えている。
【0049】このような符号(2)を復号するために
は、図16(a)(b)から分かるように順方向から復
号する場合も逆方向から復号する場合も、必ず符号
(1)を一度復号することになり、また固定長符号は順
方向からも逆方向からも復号可能であるため、符号
(1)が順方向からも逆方向からも復号可能ならば、符
号(2)も順方向からも逆方向からも復号可能となる。
【0050】従来のリバーシブル符号の場合は、入力さ
れ得る情報シンボルに対応する符号語を全て符号語テー
ブルとして符号化部213および復号化部214におい
て用意しておく必要があった。これに対し、符号(2)
によると、固定長符号の部分については、3ビットの2
進符号として別途に固定長符号符号化部204および固
定長符号復号化部210として用意できるので、符号語
テーブル202には符号(1)の符号語だけを格納して
おけばよい。したがって、従来のリバーシブル符号と比
較して、可変長符号化/復号化装置の記憶量を大幅に削
減することが可能となる。
【0051】復号グラフ・復号値テーブル作成部208
は、Shalkwijkのアルゴリズムを基にした復号
グラフと、復号値テーブルを作成し、順方向復号化器2
09および逆方向復号化器211は、これらの復号グラ
フおよび復号値テーブルに基づいて復号化を行う。
【0052】図17は、重み一定の2進符号系列の数え
上げの方法を示している。重み一定の2進符号系列の数
え上げを行うアルゴリズムとしては、J.P.M.Shalkwijk:
“Analgorithm for source coding”,IEEE Trans.Infr
om Theory,vol.IT-18,no.3,pp.395-399,May 1972.がS
halkwijkのアルゴリズムとしてよく知られてい
る。Shalkwijkのアルゴリズムでは、図17
(a)に示すように「パスカルの三角形」を基本とし
た、START地点からEND地点に至る格子状の有向
グラフを形成する。各節点に数字で示された値は、ST
ART地点の節点の値を1として、各節点に入ってくる
2つの矢の起点にある節点の値の合計値となっている。
すなわち、各節点の値はパスカルの三角形によって決定
される。
【0053】そして、図17(a)の有向グラフについ
て、入力される情報シンボルに従ってSTART地点か
らEND地点までの経路をたどる際に、左側の経路
(矢)を選択したときには符号語の“0”、右側の経路
(矢)を選択したときには符号語の“1”をそれぞれ対
応させることにより、重み2の2進符号系列を生成する
ことができる。ここで、“0”を選択したときに矢の終
点にある節点の値から矢の起点にある節点の値を引いた
値を合計した値が、その2進符号系列の同一符号長の符
号語についての順序値となる。例えば入力される情報シ
ンボルが“01001”であれば、3つある“0”に対
して節点の値の差分の合計である(1−1)+(3−
2)+(4−3)=2が順序値となる。ここで、順次値
とは同一符号長の異なる符号語を順序付けるための値で
ある。図17(b)は、この場合の情報シンボルと順序
値との関係を示している。
【0054】このShalkwijkのアルゴリズムを
符号化に適用した例は公知であり、その場合は上記の順
序値に相当する値を2進符号に変換することによって符
号化を行う。これに対し、本実施形態ではこのアルゴリ
ズムを以下に説明するように復号化に用いる。
【0055】すなわち、復号グラフ・復号値テーブル作
成部208では、上述したShalkwijkのアルゴ
リズムを基にして有向グラフを復号グラフとして作成す
る。すなわち、この復号グラフはパスカルの三角形によ
って決まる値を節点の値とし、符号語の“1”および
“0”を矢とした有向グラフであり、その一例を図18
(a)に示す。図18(b)は、この復号グラフを用い
た順方向復号化器208および逆方向復号化器211に
おける復号値の計算方法の一例を示している。
【0056】図16(a)に示した符号(1)は、先頭
が“0”以外のときは“1”が3つ出現した地点で区切
りが分かるリバーシブル符号である。この符号(1)の
リバーシブル符号の復号値を計算する際には、順方向に
ついてはリバーシブル符号の先頭が“0”ならば復号値
を0とし、それ以外のときは先頭と末端の“1”を削除
した後、Shalkwijkのアルゴリズムによって順
序値を計算する。今、復号しようとしている符号語より
符号長の短い符号語の数は、図18(a)におけるEN
D地点の右斜めの節点の値の合計+1となるので、その
値を順序値に足したものが復号値となる。
【0057】一方、逆方向については上述の順方向の場
合と同様に、まずリバーシブル符号の先頭が“0”なら
ば復号値を0とし、それ以外のときは先頭と末端の
“1”を削除し、さらに残りの部分を反転させた後、S
halkwijkのアルゴリズムで順序値を計算する。
そして、この順序値にEND地点の右斜め上にある節点
の合計+1を足したものを復号値とする。
【0058】図18(a)(b)を参照して具体的に説
明すると、例えばリバーシブル符号の復号対象の符号語
が“10101”ならば、まず先頭と末端の“1”を削
除して“010”とする。この“010”に対してSh
alkwijkのアルゴリズムで順序値を求めると、2
つある“0”に対して、(1−1)+(3−2)=1と
なる。この場合のEND地点の斜め右上にある節点の値
の合計は1+2=3なので、この値+1(=4)を順序
値(=1)に加えて、復号値が5として求まることにな
る。
【0059】このような復号グラフを用いて復号化を行
うと、記憶量を大きく低減することができる。図19
(a)(b)は、従来の復号木を用いる復号化方法と、
本実施形態による復号グラフを用いる復号化方法で必要
な記憶量の違いを示した図である。両者を節点の数で比
較すると、各節点から出る矢の数は共に2つで同じであ
るが、各節点に入ってくる矢は図19(a)の復号木の
場合、必ず1つである。これに対して、図19(b)の
復号グラフの場合は、各節点に2つの矢が入ってくるの
で、その分だけ同じ符号語で必要とする節点の総数が少
なくなる。この例では、図19(a)の復号木が15個
の節点を必要としているのに対し、図19(b)の復号
グラフでは8個の節点で済む。従って、復号グラフを用
いる本実施形態の復号化方法は、従来の復号木を用いる
方法よりも必要な記憶量が少なくなるという利点があ
る。
【0060】また、本実施形態では図16(b)に示し
たエスケープ符号を付加した符号(2)を復号するため
に、図20(a)に示す符号(1)の復号値テーブル
と、図20(b)に示す固定長符号の復号値テーブルの
2つを用意し、符号(1)の復号値テーブルでエスケー
プ符号が復号されたときは、固定長符号の復号値テーブ
ルを読みに行く。例えば、符号語が“10110011
011”の場合、先頭の“1011”、すなわちエスケ
ープ符号が復号されたら、次の3ビット“001”は固
定長符号であると見なして固定長符号復号化部210で
復号を行う。この場合、“001”の復号値として1が
得られるので、図20(a)の固定長符号の復号値テー
ブルから、復号結果は情報シンボル“K”となる。
【0061】次に、本発明を動画像符号化/復号化器に
適用した一実施形態について説明する。図21は、上述
した可変長符号化/復号化装置が組み込まれた動画像符
号化/復号化器の概略的構成を示すブロック図である。
【0062】図21(a)に示す動画像符号化器709
において、情報源符号化器702で符号化されたデータ
は、動画像多重化部703で可変長符号化、通信路符号
化および多重化等が行われ、さらに伝送バッファ704
で伝送速度の平滑化がなされた後に、符号化データとし
て伝送系または蓄積系705に送り出される。符号化制
御部701は、伝送バッファ704のバッファ量を考慮
して、情報源符号化器702および動画像多重化部70
3の制御を行う。
【0063】一方、図21(b)に示す動画像復号化器
710においては、伝送系または蓄積系705からの符
号化データが受信バッファ706に一旦溜められ、動画
像多重化分離部707で符号化データの多重化分離、通
信路符号復号化および可変長符号復号化が行われた後、
情報源復号化器708に送られ、最終的に動画像が復号
化される。
【0064】図22は、図21における動画像符号化器
709および動画像多重化分離部707での動画像符号
化方式のシンタックスを示している。図22(a)に示
すピクチャ階層のうち、上位階層にはマクロブロックの
モード情報や動きベクトル情報やINTRA DCなど
のDCT係数以外の情報を配し、下位階層にはDCT係
数情報を配しており、下位階層部分に本発明によるリバ
ーシブル符号を適用している。
【0065】図23(a)(b)は、図21における動
画像多重化部703および動画像多重化分離部707の
より詳しい構成を示すブロック図である。図23(a)
に示す動画像多重化部703においては、図21の情報
源符号化器702からの符号化データのうち、マクロブ
ロックのモード情報や動きベクトル情報やINTRAD
Cなどの、DCT係数以外の情報は上位階層として、上
位階層可変長符号化器901で通常の可変長符号化が行
われた後、さらに上位階層通信路符号化器902で冗長
度は大きいが訂正能力の高い誤り訂正検出符号により通
信路符号化され、多重化部905に送られる。
【0066】一方、情報源符号化器702からの符号化
データのうち、DCT係数は下位階層可変長符号化器9
03でリバーシブル符号に符号化され、さらに下位階層
通信路符号化器904で冗長度の少ない誤り訂正検出符
号により通信路符号化された後、多重化部905に送ら
れる。多重化部905では、上位階層の符号化データと
下位階層の符号化データを多重化し、伝送バッファ70
4に送る。
【0067】図23(b)に示す動画像多重化分離部7
07においては、まず受信バッファ706からの符号化
データが多重化分離部906で上位階層と下位階層に分
離される。上位階層の符号化データは上位階層通信路復
号化器907で復号され、その復号結果は上位階層可変
長復号化器909に送られる。下位階層の符号化データ
は下位階層通信路復号化器908で復号され、その復号
結果は下位階層可変長復号化器910に送られる。
【0068】下位階層可変長復号化器910はリバーシ
ブル符号の復号を行い、復号結果を情報源復号化器70
8および上位階層可変長復号化器909に送る。上位階
層可変長復号化器909は、上位階層の符号化データで
ある可変長符号の復号を行うと共に、下位階層可変長復
号化器910の復号結果を基に符号化結果の書き換えを
行う。
【0069】ここで、図23(a)中の下位階層可変長
符号化器903は図15中の符号化部213に、図23
(b)中の下位階層可変長復号化器910は図15中の
復号化部214にそれぞれ対応している。
【0070】本実施形態の動画像符号化/復号化器に見
られるように、符号化方式に図22に示したようなシン
タックスがある場合には、可変長符号そのものを両方向
から復号できるのみでなく、シンタックス的にも両方向
から復号できるようにする必要がある。本実施形態で
は、以下に説明する符号語テーブルを用いることによっ
て、この要求を実現している。
【0071】図24〜図28は、下位階層可変長符号化
器903で用いるDCT係数の可変長符号の符号語テー
ブルの一例を示している。また、図29はエスケープ符
号の符号語テーブルを示している。
【0072】情報源符号化器702では、量子化後の8
×8のDCT係数のブロックについてはブロック内のス
キャンを行って、LAST(0:ブロックの最後でない
非零係数、1:ブロックの最後の非零係数)、RUN
(非零係数までの零ランの数)およびLEVEL(係数
の絶対値)を求め、動画像符号化器709に送る。
【0073】動画像符号化器709内の下位階層可変長
符号化器903は、図24〜図25に示すINTRAお
よびINTERの非LAST係数、RUN、LEVEL
にリバーシブル符号(VLC_CODE)を対応させた
非LAST係数の符号語テーブル(第1の符号語テーブ
ル)と、図26〜図27に示すINTRAおよびINT
ERのLAST係数、RUN、LEVELにリバーシブ
ル符号(VLC_CODE)を対応させたLAST係数
の符号語テーブル(第2の符号語テーブル)を持ってい
る。そして、モード情報に基づいてINTRAのときは
INTRAの非LAST係数とLAST係数の符号語テ
ーブル、INTERのときはINTERの非LAST係
数とLAST係数の符号語テーブルをそれぞれ選択して
符号化を行う。なお、図26〜図27においてVLC_
CODEの最終ビットの“S”はLEVELの符号を表
し、“S”が“0”のときLEVELの符号は正、
“1”のとき負である。
【0074】また、この符号語テーブルに存在しない係
数は、図29に示すようにRUNとLEVELの絶対値
を固定長符号に符号化し、この固定長符号の先頭と末端
にエスケープ符号を付加し、エスケープ符号の最終ビッ
トでLAST係数とLEVELの正負を区別できるよう
に符号化する。図28は、このエスケープ符号の符号語
テーブルであり、エスケープ符号として用いられている
VLC_CODEの最終ビットの“t”は、固定長符号
の先頭に付加されたときはLAST係数か否かを表し、
これが“0”のときは非LAST係数、“1”のときは
LAST係数である。また、“t”は固定長符号の末尾
に付加されたときはLEVELの符号を表し、これが
“0”のときLEVELの符号は正、“1”のときは負
である。
【0075】図30は、本実施形態における符号化デー
タの例を示している。同図に示されるように、下位階層
において順方向から復号を行うときは、8×8画素のD
CT係数のブロックの末尾に必ずLAST係数の符号が
存在するため、ブロックの末尾を判定することができ
る。一方、逆方向から復号を行うときは、1つアドレス
が前のブロックのLAST係数の符号が出現することに
より、ブロックの先頭を判定できる。この符号は、LA
ST係数がINTRAモードとINTERモードで共通
化されているため、マククロブロック毎にモードが存在
していてもブロックの先頭を判定することができる。
【0076】下位階層の最初のブロックについては、予
め下位階層可変長符号化器903で下位階層の先頭にダ
ミーのLAST係数を符号化しておくか、あるいは、下
位階層可変長復号化器910で、次のフレームの同期符
号までのビット数から予め下位階層のビット数を計算し
ておき、これを復号したビット数と比較するか、あるい
は、下位階層可変長復号化器910内のバッファで下位
階層の先頭にダミーのLAST係数を挿入する方法をと
ることにより、逆方向に復号したときに下位階層の先頭
を判定することができる。
【0077】図24〜図27に示した符号語テーブルに
格納されたリバーシブル符号は、順方向の場合、先頭の
1ビットが“0”ならば、“0”が2つ出現するまで読
み、“1”ならば、“1”が2つ出現するまで読み、そ
の次の1ビットがLEVELの正負を表す最終ビットと
なることが分かる。逆方向の場合は、最初の1ビットが
LEVELの正負を表しており、次の1ビットが“0”
ならば、“0”が2つ出現するまで読み、“1”なら
ば、“1”が2つ出現するまで読めばよい。
【0078】図31は、本実施形態における下位階層可
変長符号化器903で用いるDCT係数の可変長符号に
適用したリバーシブル符号を復号するための復号グラフ
を示している。順方向からみて符号語の先頭ビットと末
尾の2ビットを除いた符号化データについて、この復号
グラフによって復号値を計算することができる。
【0079】この復号グラフは、先頭のビットが“0”
ならば、“0”が現れれば右の矢を進み、“1”が現れ
れば左の矢を進むこととする。先頭のビットが“1”な
らば、“1”が現れれば右の矢を進み、“0”が現れれ
ば左の矢を進むこととする。
【0080】同一の符号長の2進符号系列についての順
序値を求めるには、先に説明したShalkwijkの
アルゴリズムに従って、左側の矢を選択したときに矢の
終点の節点の値から起点の節点の値を引いた値の合計値
をその符号長での順序値とすればよい。
【0081】一方、復号値を求めるには、先頭のビット
が“0”ならば、終端の節点の右斜め上の節点の値の合
計値の2倍を順序値に足した値を復号値とすればよい。
先頭ビットが“1”ならば、終端の節点の右斜め上の節
点の値の合計値の2倍+終端の節点の値に順序値を足し
た値を復号値とればよい。
【0082】例えば、復号対象の符号列が“01101
01”ならば、まず順方向からみて先頭の1ビットと末
尾の2ビットを除いて、“1101”とする。先頭ビッ
トが“0”なので、復号グラフで“0”が現れれば右の
矢を進み、“1”が現れれば左の印を進むことになる。
この場合、左の矢を進んだときの節点の差分は(1−
1)+(1−1)+(4−3)=1なので、順序値は1
である。最上位ビットが“0”なので、終端の節点の右
斜め上にある節点の合計の2倍(1+2+3)×2=1
2に順序1を加えると13となり、この符号語の復号値
は13として求められることになる。
【0083】図32〜図34は、下位階層可変長復号化
器910で用いる復号値テーブルの一例であり、図32
〜図33はINTRAおよびINTERの非LAST係
数、RUN、LEVELに復号値を対応させた非LAS
T係数の復号値テーブルであり、図34(a)(b)は
INTRAおよびINTERのLAST係数、RUN、
LEVELに復号値を対応させたLAST係数の復号値
テーブルである。また、図35はエスケープ符号の復号
値テーブルである。
【0084】この例では、例えば復号値13は図34
(a)で分かるように、LAST係数で、RUN数は
3、LEVELの絶対値が1であることが分かり、また
最下位ビットが“1”であることから、LEVELは負
であることが分かる。さらに、図35で分かるように、
復号値41が復号された場合は、エスケープ符号が復号
されたと判定する。このエスケープ符号の最後のビット
でLAST係数か非LAST係数かの判定を行い、その
後の13ビットについて固定長符号復号化部210でR
UNとLEVELの絶対値を復号した後、再びエスケー
プ符号を復号し、最後のビットでLEVELの正負を決
定する。
【0085】一例として、符号化対象の符号列が“11
0000010000111000101111000
010”の場合を考える。この場合、先頭のエスケープ
符号“11000010”の最終ビットが“0”なの
で、非LAST係数であり、その後の13ビットの固定
長符号を計算する。この13ビットのうち上位6ビット
がRUNを表すので、“000111”でRUNは7、
下位7ビットがLEVELの絶対値を表すので、“00
01011”でLEVELの絶対値は12、末尾のエス
ケープ符号“11000010”の最終ビットが“0”
なのでLEVELは正、というように復号を行うことが
できる。
【0086】復号値判定部212では、このようにして
順方向復号化器209によって得られた復号結果(順方
向復号結果という)と、逆方向復号化器211によって
得られた復号結果(逆方向復号値という)から復号値を
判定し、最終的な復号結果を出力する。すなわち、復号
値判定部212では符号化データに誤りがあると、下位
階層通信路復号化器908の復号結果、あるいは、符号
語として存在しなかったビットパターンが生じることか
ら、誤りの存在が分かるので、これらの順方向復号結果
と逆方向復号結果から、図36に示すようにして復号値
を判定する。なお、図36は下位階層の復号値判定方法
を示している。
【0087】まず、図36(a)に示すように順方向復
号結果と逆方向復号結果で誤りが検出されるマクロブロ
ックの位置(誤り検出位置)が交差しない場合は、誤り
が検出されなかったマクロブロックの復号結果のみを復
号値として使用し、二つの誤り検出位置の復号結果は復
号値として使用しない。そして、上位階層のモード情報
の復号結果に基づいて、INTRAマクロブロックにつ
いては前フレームをそのまま表示するように、INTE
Rマクロブロックについては前フレームより動き補償の
みで表示するように、上位階層の復号結果を書き換え
る。
【0088】また、図36(b)に示すように順方向復
号結果と逆方向復号結果で誤りが検出位置が交差する場
合は、両方で誤りが検出されなかった復号結果を復号結
果値として使用する。また、この場合には二つの誤り検
出位置の符号語の間の復号結果は復号値として使用せ
ず、上位階層のモード情報の復号結果に基づいて、IN
TRAマクロブロックについては前フレームをそのまま
表示するように、INTERマクロブロックについては
前フレームより動き補償のみで表示するように、上位階
層の復号結果を書き換える。
【0089】また、図36(c)に示すように順方向復
号結果および逆方向復号結果のうち、片方向の復号結果
にしか誤りが検出されない場合(この例では、順方向復
号結果のみ誤りが検出されている)は、誤り検出位置の
マクロブロックは復号値として使用せず、上位階層のモ
ード情報の復号結果に基づいて、INTRAマクロブロ
ックについては前フレームをそのまま表示するように、
INTERマクロブロックについては前フレームより動
き補償のみで表示するように、上位階層の復号結果を書
き換える。それ以後のマクロブロックに対する復号値
は、逆方向の復号結果を使用する。
【0090】さらに、図36(d)に示すように同一の
マクロブロックで順方向復号結果および逆方向復号結果
の両方に誤りが検出される場合は、誤り検出位置のマク
ロブロックの復号値は放棄して復号値として使用せず、
上位階層のモード情報の復号結果に基づいて、INTR
Aマクロブロックについては前フレームをそのまま表示
するように、INTERマクロブロックについては前フ
レームより動き補償のみで表示するように、上位階層の
復号結果を書き換え、それ以後のマクロブロックに対す
る復号値は逆方向の復号結果を使用する。
【0091】マクロブロックの符号化/復号化の順序に
ついては、上記実施形態以外の方法でもよく、例えば誤
りがあったときに、復号画像のうちより重要な画面中央
部が救済されるように、図37に示すような順序とする
方法でもよい。すなわち、両方向から復号することを前
提とすると、同期符号と同期符号の間の符号化データの
うち、最初の方の部分と最後の方の部分が正しく復号さ
れる確率が高いので、これの部分が中央部にくるように
順序を決めるのである。
【0092】なお、上記実施形態ではDCT係数の可変
長符号化に本発明を適用したが、他の情報シンボルにつ
いても同様の可変長符号化を適用できることは、言うま
でもない。また、上記実施形態では2元符号のみの議論
を示したが、多元符号にも拡張することが容易であり、
同様な効果を得ることができる。
【0093】最後に、本発明の応用例として、本発明に
よる可変長符号化/復号化装置を適用した画像送受信装
置の実施形態を図38を用いて説明する。パーソナルコ
ンピュータ(PC)1001に備えら付けられたカメラ
1002より入力された画像信号は、PC1001に組
み込まれた可変長符号化装置によって符号化される。こ
の場合の情報シンボルは、これに限るものではないが、
例えば入力画像信号または入力画像信号と予測画像信号
との差である予測誤差信号をDCT回路によって離散コ
サイン変換し、さらに量子化回路により量子化して得ら
れたDCT係数データなどである。可変長符号化装置か
ら出力される符号化データは、他の音声やデータの情報
と多重化された後、無線機1003により無線で送信さ
れ、他の無線機1004によって受信される。無線機1
004で受信された信号は、画像信号の符号化データお
よび音声やデータの情報に分解される。これらのうち、
画像信号の符号化データはワークステーション(EW
S)1005に組み込まれた可変長符号復号化装置によ
って復号され、EWS1005のディスプレイに表示さ
れる。
【0094】一方、EWS1005に備え付けられたカ
メラ1006より入力された画像信号は、EWS100
6に組み込まれた可変長符号化装置を用いて上記と同様
に符号化される。符号化データは、他の音声やデータの
情報と多重化され、無線機1004により無線で送信さ
れ、無線機1003によって受信される。無線機100
3によって受信された信号は、画像信号の符号化データ
および音声やデータの情報に分解される。これらのう
ち、画像信号の符号化データはPC1001に組み込ま
れた可変長符号復号化装置によって復号され、PC10
01のディスプレイに表示される。
【0095】本発明の可変長符号化/復号化装置は、情
報シンボルの出現頻度に応じた符号長を有し、従来と比
較して無駄なビットパターンが少なくて効率がよく、し
かも順方向にも逆方向にも復号が可能なリバーシブルの
可変長符号を構成することができるので、図38に示し
た無線伝送路のような誤りが多い伝送路を用いた送受信
装置において特に有効である。
【0096】以上実施形態で説明したように、本発明の
可変長符号化/復号化装置は、従来と比較して、少ない
記憶量で復号することができ、従来適用することのでき
なかったような情報シンボル数が大きな符号化に対して
も適用することができる。
【0097】具体的には、動画像符号化/復号化装置に
も適用することが可能であり、誤りに強い動画像符号化
/復号化装置を提供することができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば順
方向にも逆方向にも復号可能で、しかも符号化効率や装
置に必要な記憶量などの点で実用性に富んだ可変長符号
化方法及び装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可変長符号化/復号
化装置の構成を示すブロック図
【図2】図1における復号値判定部の動作を説明するた
めの図
【図3】図1における符号語テーブル作成部のブロック
【図4】本発明に係る可変長符号の基となる重み一定の
2進符号系列の作成方法を示す図
【図5】図3における符号語構成部での第1の符号語構
成方法を示す図
【図6】第1の符号構成方法で構成した符号語から作成
した順方向および逆方向の復号木を示す図
【図7】図3における符号語構成部での第2の符号語構
成方法を示す図
【図8】第2の符号構成方法で構成した符号語から作成
した順方向および逆方向の復号木を示す図
【図9】図3における符号語構成部での第3の符号構成
方法を示す図
【図10】第3の符号構成方法で構成した符号語から作
成した順方向および逆方向の復号木を示す図
【図11】図3における符号語構成部での符号短縮化方
法を示す図
【図12】符号短縮化方法で短縮化した符号語から作成
した順方向および逆方向の復号木を示す図
【図13】図3における符号語構成部での符号拡大化方
法を示す図
【図14】本実施形態で構成された可変長符号と公知例
の可変長符号の特性を比較して示す図
【図15】本発明の他の実施形態に係る可変長符号化/
復号化装置の構成を示すブロック図
【図16】図15における符号語構成部での符号構成方
法を示す図
【図17】重み一定の2進系列を数え上げる方法を示す
【図18】図15における順方向復号化器および逆方向
復号化器の動作を示す図
【図19】従来の復号木と本実施形態における復号グラ
フを比較して示す図
【図20】本実施形態における復号値テーブルを説明す
るための図
【図21】本発明による可変長符号化/復号化装置が組
み込まれた動画像符号化/復号化器の概略構成を示すブ
ロック図
【図22】同実施形態に係る動画像符号化/復号化器に
おける符号化データのシンタックスを示す図
【図23】図21における動画像多重化部および動画像
多重化分離部の構成を示すブロック図
【図24】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERの非LAST係数の符号語テーブルの一部を示す図
【図25】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERの非LAST係数の符号語テーブルの他の一部を示
す図
【図26】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERのLAST係数の符号語テーブルの一部を示す図
【図27】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERのLAST係数の符号語テーブルの他の一部を示す
【図28】同実施形態におけるエスケープ符号の符号語
テーブルを示す図
【図29】同実施形態における符号語テーブルにない符
号語の符号化方法を示す図
【図30】同実施形態における符号化データの例を示す
【図31】同実施形態における復号グラフを示す図
【図32】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERの非LAST係数の復号値テーブルの一部を示す図
【図33】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERの非LAST係数の復号値テーブルの他の一部を示
す図
【図34】同実施形態におけるINTRAおよびINT
ERのLAST係数の復号値テーブルを示す図
【図35】同実施形態におけるエスケープ符号の復号値
テーブルを示す図
【図36】図15における復号値判定部の動作を説明す
るための図
【図37】同実施形態におけるマクロブロックの符号化
/復号化順序を示す図
【図38】本発明による可変長符号化/復号化装置が組
み込まれる装置の一例を示す図
【図39】リバーシブル符号の一般的な復号方法を示す
【図40】通常の可変長符号の説明図
【図41】従来のリバーシブル符号の説明図
【符号の説明】
101…符号語テーブル作成部 102…符号語テーブル 103…符号化器 104…伝送系または蓄積系 105…同期コード検出部 106…バッファ 107…順方向復号化器 108…逆方向復号化器 109…復号値判定部 110…順方向復号語テーブル 111…順方向復号木作成部 112…逆方向符号語テーブル 113…逆方向復号木作成部 114…符号化部 115…復号化部 21…符号選択部 22…符号語構成部 201…符号語テーブル作成部 202…符号語テーブル 203…符号化器 204…固定長符号符号化部 205…伝送系または蓄積系 206…同期コード検出部 207…バッファ 208…復号グラフ・復号値テーブル作成部 209…順方向復号化器 220…固定長符号復号化部 211…逆方向復号化器 212…復号値判定部 213…符号化部 214…復号化部 701…符号化制御部 702…情報源符号化器 703…動画像多重化部 704…伝送バッファ 705…伝送系または蓄積系 706…受信バッファ 707…動画像多重化分離部 708…情報源復号化器 709…動画像符号化器 710…動画像復号化器 901…下位階層可変長復号化器 902…上位階層通信路符号化器 903…下位階層可変長符号化器 904…下位階層通信路符号化器 905…多重化部 906…多重化分離部 907…上位階層通信路復号化器 908…下位階層通信路復号化器 909…上位階層可変長復号化器 910…下位階層可変長復号化器 1001…パーソナルコンピュータ 1002…ワークステーション 1003…無線機 1004…無線機 1005…カメラ 1006…カメラ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 MA23 MC11 MC32 ME01 ME05 ME10 ME17 PP04 RB01 RC16 RC26 UA02 5J064 AA02 BA09 BA16 BB05 BC01 BC02 BC16 BC25 BC28 BD02 BD03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像の符号化データに含まれる少なくと
    もマクロブロックのモード情報を可変長符号化して上位
    階層に、前記動画像の符号化データに含まれる量子化後
    のDCT係数を順方向にも逆方向にも復号可能な符号語
    として可変長符号化して下位階層にそれぞれ配し、これ
    ら上位階層及び下位階層の可変長符号化データを多重化
    して出力することを特徴とする可変長符号化方法。
  2. 【請求項2】前記動画像の符号化データに含まれる動き
    ベクトル情報及びイントラDCの情報をさらに可変長符
    号化して前記上位階層に配する請求項1記載の可変長符
    号化方法。
  3. 【請求項3】前記順方向にも逆方向にも復号可能な符号
    語は、予め定められた“1”または“0”の数によって
    符号語の区切りが分かるように構成されることを特徴と
    する請求項1記載の可変長符号化方法。
  4. 【請求項4】動画像の符号化データに含まれる少なくと
    もマクロブロックのモード情報を可変長符号化する上位
    階層可変長符号化器と、 前記動画像の符号化データに含まれる量子化後のDCT
    係数を順方向にも逆方向にも復号可能可能な符号語とし
    て可変長符号化する下位階層可変長符号化器と、 前記上位階層可変長符号化器により得られる可変長符号
    化データを上位階層に、前記下位階層可変長符号化器に
    より得られる可変長符号化データを下位階層にそれぞれ
    配し、これらの可変長符号化データを多重化して出力す
    る多重化部とを具備することを特徴とする可変長符号化
    装置。
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