JP2003202507A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

Info

Publication number
JP2003202507A
JP2003202507A JP2001401831A JP2001401831A JP2003202507A JP 2003202507 A JP2003202507 A JP 2003202507A JP 2001401831 A JP2001401831 A JP 2001401831A JP 2001401831 A JP2001401831 A JP 2001401831A JP 2003202507 A JP2003202507 A JP 2003202507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
light
optical fiber
incident
output side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001401831A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Ikegame
哲夫 池亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2001401831A priority Critical patent/JP2003202507A/ja
Publication of JP2003202507A publication Critical patent/JP2003202507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力側の光ファイバへのカップリング効率が
良く、伝送光量ロスが小さな光スイッチを提供する。 【解決手段】 光スイッチは、1つあるいは複数の第1
の光路を、複数の第2の光路へ選択的に切り替え、1つ
あるいは複数の光導波部材に光を入射させる光路選択素
子を有する光スイッチにおいて、光路選択素子により偏
向された光は、補正光学素子を介して集光レンズに入射
し、光導波部材に入射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチに関
し、特に、光通信等に用いられる光路を切り替える光ス
イッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光通信等において光スイッチ
が利用されている。光スイッチは、入力された光信号
を、複数の光伝送路のいずれか1つから選択的に出力さ
せる。
【0003】光通信等に用いられる光スイッチすなわち
光セレクタに関しては、例えば特開平2000−194
34号公報明細書には図10及び図11に示す様な装置
が開示されている。
【0004】図10は、その光セレクタの要部構成を示
す側方断面図である。光セレクタは、複数本の出力側光
ファイバ104の各端面が一平面上に配置され、それら
各端面に光反射部103からの反射光S’が略垂直に入
射されるようにしている。そして、各方向に出射された
反射光S’を平行光にするためのレンズ105である光
学系が設けられている。出力側光ファイバ104の各端
面を一平面上に配置し、レンズ105を設け、入力側光
ファイバ100からの光を制御回路102により、光反
射部103の反射光S’の方向を制御することによっ
て、出力側光ファイバ104の1つを選択することがで
きる。
【0005】さらに図11に示すように、光反射アレイ
に代えてマイクロレンズアレイ111を用いることによ
り、光反射アレイ107からの反射光が出力側光ファイ
バ束110の各端面に効率よく入射されるようにした例
も開示されている。図11は、そのマイクロレンズアレ
イを用いた光セレクタの要部の構成を示す外観図であ
る。
【0006】その光セレクタは、マイクロレンズ111
Aないし111Pを有するマイクロレンズアレイ111
が、出力側光ファイバ束110の各光ファイバ110A
ないし110Pの一端近傍に配置され、制御回路109
が光反射アレイ107を駆動制御する構成となってい
る。マイクロレンズアレイ111は、出力側光ファイバ
束の各光ファイバ110Aないし110Pに対応した1
6個のマイクロレンズ111Aないし111P(レンズ
部)が一平面内に配列されたものである。
【0007】各マイクロレンズ111Aないし111P
は、対応する光ファイバ110Aないし110Pの端面
に光反射アレイ107からの反射光を集光させる機能を
有する。即ち、出力側の各光ファイバの端面に光反射ア
レイ107からの反射光が結像した状態となるようにマ
イクロレンズアレイ111が配置される。このようなマ
イクロレンズアレイ111としては、例えば、光コンピ
ュータ等の分野で提案されている公知のマイクロレンズ
アレイを用いることが可能である。
【0008】上述したような構成の光セレクタでは、例
えば、入力側光ファイバ束106の光ファイバ106a
から出射される光信号を出力側光ファイバ束110の光
ファイバ110Aに入射させる場合、制御回路109か
ら光反射アレイ107に制御信号が送られ、光ファイバ
106aに対応する光反射部107aを駆動し、光ファ
イバ110Aに対応するマイクロレンズアレイ111の
マイクロレンズ111Aに向けて反射光が送られるよう
な角度に光反射部107aの反射板を制御する。
【0009】そして、入力側光ファイバ束106の光フ
ァイバ106aに入力され一端から出射された光信号
は、光反射アレイ107の光反射部107aに入射し反
射されて、マイクロレンズアレイ111のマイクロレン
ズ111Aに入射される。マイクロレンズ111Aを通
過した反射光は光ファイバ110Aの端面に集光された
状態で入射し、光ファイバ110A内を伝搬して出力さ
れる。
【0010】なお、入力側光ファイバ束106の他の光
ファイバに入力された光信号についても、上記の場合と
同様に出力側光ファイバ110Aないし110Pのいず
れに対しても出力することができる。入力された光信号
の出力先を切り替える指令が制御回路109に送られて
くると、その指令に従って光反射アレイ107の対応す
る光反射部の状態が制御され、光信号の進む光路が切り
替えられる。
【0011】また、特開平5−107485号公報明細
書には、複数の光ファイバーと複数の回転可能反射ミラ
ーを2次元配列したアレイ基板を用いた光スイッチが開
示されている。その光スイッチは、2つのアレイ基板を
互いに向き合うように対向させて、光ファイバーからの
光を反射させることによって、任意の光ファイバー同士
を光接続できるようにしたものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平200
0−19434号公報明細書に示されるように、図10
の構成の場合、出力側の光ファイバに入力する光は平行
光である。一般に、光ファイバの光を伝播する部分のコ
ア部の径は10μm(マイクロメートル)程度と非常に
細いため、この部分に入射する光が平行光であるとカッ
プリング効率が悪く伝送光量ロスが大きくなってしま
う。
【0013】また、図11に示す構成の場合には、1本
の出力側の光ファイバに対して1個のマイクロレンズを
対応させている。ところが、光反射アレイ107には複
数の光反射部107aないし107pがあり、複数の光
反射部から反射された光は1個のマイクロレンズに対し
てすべて異なる角度で入射する。そのため、出力側のフ
ァイバ110上のマイクロレンズによって集光されたス
ポットの位置が異なるため、細いコア部中心に、すべて
の光反射部からのスポットを形成することができなくな
って、カップリング効率が悪く伝送光量ロスが大きくな
ってしまう。
【0014】また、上述した特開平5−107485号
公報明細書に記載された光スイッチにおいても、出力側
光ファイバの端面に設けられたマイクロレンズに入射す
る光は、種々の角度で入射するので、同様の問題が生じ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、この
ような問題点に着目してなされたもので、光路選択素子
を用いて光路の切り替えを行なうにあたり、出力側の光
ファイバへのカップリング効率が良く、伝送光量ロスが
小さな光スイッチを提供することを目的とする。
【0016】本発明の光スイッチは、1つあるいは複数
の第1の光路を、複数の第2の光路へ選択的に切り替
え、1つあるいは複数の光導波部材に光を入射させる光
路選択素子を有する光スイッチにおいて、光路選択素子
により偏向された光は、補正光学素子を介して集光レン
ズに入射し、光導波部材に入射する。
【0017】また、本発明の光スイッチは、1つあるい
は複数の第1の光路を、複数の第2の光路へ選択的に切
り替え、1つあるいは複数の光導波部材に光を入射させ
る光路選択素子を有する光スイッチにおいて、複数の集
光レンズが、光導波部材の1つに入射する複数の光に対
応して設けられている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1ないし図6を用
いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0020】図1は、本実施の形態に係わる光スイッチ
の構成を示す構成図である。図2は、ホログラムプレー
トによる回折の状況を説明するための図である。図3
は、ホログラムプレート、集光レンズおよび出力側光フ
ァイバからなる出力側ユニットの斜視図である。図4
は、ガルボユニットの分解組立図である。図5は、ガル
ボユニットの構成を示す断面構成図である。図6は、ガ
ルボユニットの動作を説明するための部分斜視図であ
る。図7は、本実施の形態の変形例に係る補正プレート
による光路の変化を説明するための図である。
【0021】本実施の形態に係る光スイッチは、光通信
用に用いられる光クロスコネクトのための光スイッチで
あり、4本の入力側光ファイバの光を4本の出力側光フ
ァイバに任意に切り替える4×4、すなわち4入力4出
力の光スイッチである。すなわち、光スイッチは、4本
の光ファイバからの光の光路を、出力側の4本の光ファ
イバへの光路に選択的に切り替え、出力側の光ファイバ
に光を入射させることができる。
【0022】図1において、3−1ないし3−4は、光
導波部材である入力側光ファイバである。4−1ないし
4−4は、各入力側光ファイバに対応したコリメータレ
ンズである。複数の入力側光ファイバと複数のコリメー
タレンズにより、入力側ユニットが構成される。6−1
ないし6−4は、光路偏向素子あるいは光路選択素子で
ある各コリメータレンズに対応したガルバノミラーであ
る。ガルボユニット30は、夫々がガルバノミラーを有
する複数のガルバノミラー装置32−1、32−2、3
2−3、32−4を含む。8は、その表面8a上に多数
のホログラム9−1a、・・、9−2a、・・9−4d
が形成されたホログラムプレートである。10−1ない
し10−4は、集光レンズである。各集光レンズに対応
した11−1ないし11−4は、光導波部材である出力
側光ファイバである。ホログラムプレート、複数の集光
レンズおよび複数の出力側光ファイバにより、出力側ユ
ニットが構成されている。
【0023】各入力側光ファイバ3−i(iは、1、
2、3または4である。以下、同じ。)から出射した光
は、それぞれ各コリメータレンズ4−iで平行光にさ
れ、その平行光は入射光5−iとなって、それぞれガル
バノミラー6−iに入射する。入射光5−iは、ガルバ
ノミラー6−iの反射面で反射され、反射光7−iとな
り、反射光7−iが、補正光学素子であるホログラムプ
レート8に入射する。
【0024】各ガルバノミラー6−iは、図4ないし図
6に示すように、各軸33の回りに傾き可能に構成さ
れ、4つのガルバノミラー6−1ないし6−4がガルボ
ユニット30として一体に構成される。ガルボユニット
30の構成については、後述する。
【0025】ホログラムプレート8の表面8aには、微
少な領域に多数のホログラムが形成されている。1本の
反射光7−iは、1つのホログラムに入射しその1次回
折光がレンズ10−iに、そのレンズの光軸に平行に入
射し、その結果、出力側の導光部材である出力側光ファ
イバのコア部に集光し、出力側光ファイバ11−iに入
射する。
【0026】各出力側光ファイバ11−iには、それぞ
れ1つのレンズ10−iが設けられている。また、1つ
の出力側光ファイバ11−i及び1つのレンズ10−i
に対応して、それぞれ4つのホログラム9−iaないし
9−idが、ホログラムプレート8の表面8aに設けら
れている。
【0027】ガルバノミラー6−iは、それぞれ独立し
て回転可能となっており、対応する入射光5−iを、各
出力側光ファイバ11−iの対応する1つのホログラム
へ偏向するように反射させる。
【0028】従って、1つの出力側光ファイバ11−i
には、4つの光ファイバ3−1ないし3−4からの4本
の光が、選択的に入射するが、その4本の光それぞれに
1つのホログラム、すなわち9−iaないし9−idの
いずれかのホログラムが、対応している。ホログラムプ
レート8上では複数のホログラム9−iは重ならないで
配置されるように設けられている。すなわち、4本の光
は、ホログラムプレート上で互いに異なる場所に入射す
る。
【0029】図2は、そのホログラムプレート8の一部
分を示す。図2に示すように、ホログラム9−1は、各
入力側光ファイバから入射する光をレンズ10−1の光
軸に平行に入射させると共に、出力側光ファイバ11−
1に入射するときに斜めに入射する光スポットのコマ収
差を補正することによって、光が出力側光ファイバに入
射するときの光量が大きくなるようにする、ホログラム
である。ホログラムプレート8上のホログラム9−1の
部分には、そのような機能を実現するホログラムのパタ
ーンが形成されている。
【0030】例えば、入力側光ファイバ3−1から出射
した光7−1がガルバノミラー6−1に入射し、ガルバ
ノミラー6−1において反射され偏向する。その反射光
は、標準ではホログラム9−1aに入射して、ホログラ
ムプレート8を介してレンズ10−1に垂直に、すなわ
ちレンズ10−1の光軸に平行に入射し、出力側光ファ
イバ11−1のコアの中心に集光し、出力側光ファイバ
11−1に入射して伝送される。
【0031】入力側光ファイバ3−1からの光を出力側
光ファイバ11−2に入射させる場合には、図1に示す
ように、反射光7−1がホログラム9−2aに向かうよ
うにガルバノミラー6−1を、点線で示す6−1aの様
に予め決められた角度θだけ回転させて反射光を偏向す
る。その反射光7−1は、ホログラム9−2aを介して
レンズ10−2に垂直にすなわちレンズの光軸に平行に
入射させ出力側光ファイバ11−2のコアに集光させ
る。すなわち、ガルバノミラー6−iによって反射され
た光は、予め決められたホログラムの部分を通して、各
出力側光ファイバに対応する集光レンズに入射する。
【0032】同様にして4本の入力側光ファイバのいず
れからの光も、対応するガルバノミラーの反射面を傾け
ることによって、いずれの出力側光ファイバにも任意に
選択して入射させることができる。そして、反射光はホ
ログラムプレートを通して、集光レンズの光軸に平行に
入射する。
【0033】また、1つの入力側光ファイバからの光だ
けでなく、複数のガルバノミラーからの反射光を同一の
光ファイバに向かわせることにより、同時に複数の入力
側の光ファイバからの光を1本の出力側の光ファイバに
入射させ、合波することができる。すなわち、入力側光
ファイバ3−1、3−2、3−3及び3−4からの光
を、対応するガルバノミラー6−1、6−2、6−3及
び6−4の角度を制御して回転させることによって、各
反射光7−iをホログラム9−iaないし9−idに向
かうように偏向する。例えば、図2及び図3に示すよう
に、集光レンズ10−1には、各ガルバノミラー6−i
からの4本の反射光7−iが、予め決められたホログラ
ム9−1aないし9−1dを通して入射させる。そし
て、全ての反射光をレンズ10−1に垂直にすなわちレ
ンズの光軸に平行に入射させ出力側光ファイバ11−1
のコアに集光させることができる。
【0034】従って、本実施の形態においては、4本の
入力側光ファイバからの4つの光を任意の出力側光ファ
イバに独立して向かわせることができる。そのため、単
純な4×4の光スイッチとしてだけでなく、入力側の光
の波長または偏光方向が異なる場合には複数の光を同一
の出力側光ファイバに入力できる光合波装置としても使
用できる。
【0035】次に、図4ないし図6を用いてガルボユニ
ット30について説明する。
【0036】ガルボユニット30には、4つのガルバノ
ミラー6−1、6−2、6−3、6−4を、夫々回転軸
33に垂直な方向に線状に配列してアレイ状に構成す
る。ガルボユニット30には、1つのマグネット63が
共通のヨーク64を介して、有底のハウジング62に収
納固定されている。
【0037】マグネット63の上には、4つの発光ダイ
オード(以下、LEDという。)42と4つのフォトデ
ィテクタ(以下、PDという。)43が固定して設けら
れた非磁性体であるポリイミド、アルミニウム、シリコ
ン、セラミック等で形成されたセンサユニット80が固
定して設けられる。各PD43は、図4に示すように2
分割された受光面を有する。このマグネット63に対向
するように、可動部を構成する4つのガルバノミラー6
−1ないし6−4を設けたミラープレート66をハウジ
ング62に固定することにより、ガルボユニット30が
形成される。
【0038】ミラープレート66には、ステンレス、又
は、ポリシリコン又は単結晶のシリコンの薄板をエッチ
ング加工して、4つのガルバノミラー6−1ないし6−
4が形成されている。この場合、正方形ないしは長方形
の板状の各ガルバノミラー6−iは、その上辺と下辺の
左右方向の中心位置で線状部分を残すようにエッチング
加工して、その線状の部分で形成したバネ67により、
各ガルバノミラー6−iをミラープレート66に対して
弾性的にかつ回転的に変形可能に連結して支持されてい
る。つまり、各ガルバノミラー6−iはそれぞれバネ6
7を通る中心軸を回転軸33として支持されている。
【0039】各ガルバノミラー6−iの反射面となる表
面には、例えば金或いは誘電体多層膜のコーティング膜
が形成されて反射率を向上させている。反射面の裏側の
面には中央部を除きポリイミドの薄いコーティング膜、
又は酸化膜を形成して絶縁層を形成し、図6に示すよう
にコイル69をアルミニウム又は胴の電鋳加工またはエ
ッチング加工にて形成している。
【0040】図4に示すように、このミラープレート6
6は4隅の各位置に位置決め穴70が設けられ、各位置
決め穴70を基準としてハウジング62の上面に4隅に
設けたピン71に係入して位置決め固定される。
【0041】各ガルバノミラー6−iの下方には、ガル
バノミラーを複数形成した形成方向に表面が10極に着
磁された1本のマグネット63に、ヨーク64を貼り付
けたものが、ハウジング62内に収納固定される。図5
に示すように、コイル69の有効辺69aはマグネット
63の磁極の境界上に位置している。そのため有効辺6
9aに作用する磁界の方向は、図5のほぼ水平方向にな
る。そのため、コイル69に電流を流すと、各コイル6
9の2つの有効辺69aには逆方向の電流が流れるた
め、その回転軸33の回りにガルバノミラー32を回転
させるトルクを生じる。隣り合う磁極からの磁束は、隣
り合う2つのガルバノミラー用の2つのコイル69に共
通して作用するようになっている。
【0042】LED42とPD43は、ガルバノミラー
6に対応して各コイル69の内側に位置している。LE
D42から斜めに出射した光はガルバノミラー6−iの
裏側で反射し、PD43に入射する。ガルバノミラー3
2が軸33の回りに傾くとPD43の2分割された2つ
の出力の差動を取る事によりミラー6の傾きを検出でき
る。
【0043】ここでは、このように4つのガルバノミラ
ー装置32−iが、1つのガルボユニット30内に一体
で形成される。4つの独立したガルバノミラー装置を別
々に組み立て、それを4つに組み合わせたものではな
い。
【0044】以上説明したように、本実施の形態に係る
光スイッチは、光を、補正光学素子を用いて集光レンズ
に入射させ、出力側の光ファイバに入射するようにした
ので、集光レンズの光軸に平行に光を入射させることが
できる。
【0045】1つの集光レンズに複数の光を入射させて
も同一の焦点位置に光を集光することができるので、1
本の光ファイバに複数の光を入力させることもできる。
【0046】従って、光ファイバに斜めに入射する時に
発生するコマ収差等による光ファイバへのカップリング
効率の低下を少なくできるので、伝送光量低下を少なく
することができる。さらに、本実施の形態に係る光スイ
ッチは、1つの出力側の光ファイバに対して1つのレン
ズを対応させるように設けて、そのレンズに複数方向か
らの光を同時に入射できるようにに構成した。そのた
め、複数の入射光を1つの出力側の光ファイバに入射さ
せることが可能となり、波長をずらした複数の光や、偏
光方向の異なる光を合成することができる。
【0047】又、ガルバノミラーは一軸方向にのみ傾く
機構としたが、図1の紙面に垂直な方向にも反射光が傾
けるようにし、出力側の光ファイバに入射する光を微調
整するようにしても良い。
【0048】なお、本実施の形態では、4×4の構成と
したが、本実施の形態に係る光スイッチは、1×2以
上、すなわち1以上の入力数で、2以上の出力数の、任
意の入力数及び任意の出力数の光スイッチに適用できる
ことは言うまでもない。又、プレート表面に形成したホ
ログラムではなく、LiNbO3等の結晶をプレート状
にしたボリュームホログラムを用いても良い。又、プレ
ートの一部の屈折率を変えた屈折率分布光学素子でも良
い。
【0049】(変形例)次に、図7を用いて、本実施の
形態の変形例を説明する。本実施の形態は、上述したホ
ログラムプレート8に代えて、プリズム部と集光レンズ
部を有する補正プレートを用いた光スイッチである。
【0050】図7において、80は、補正プレートであ
り、81は、補正プレート80の反射光を受ける側に設
けられたプリズム部であり、82は、補正プレート80
の出力側光ファイバ側に設けられた集光レンズ部であ
る。図7は、図2に対応するものであり、出力側光ファ
イバ11−1に対応する部分のみを示す。従って、各出
力側光ファイバ11−iに対応して、複数のプリズム8
1−iaないし81−idと、複数の集光レンズ82−
iaないし82−idが、補正プレート80上に形成さ
れている。反射光7−1、7−2、7−3、7−4は、
それぞれに対応して設けられたプリズム81−1a、8
1−1b、81−1c、81−1dに入射する。図7に
おけるプリズム部81を通った各反射光は、対応する集
光レンズ82−1a、82−1b、82−1c、82−
1dを通して、出力側光ファイバ11−1の端面に集光
するように、プリズム部81と集光レンズ部82が形成
されている。そして、図7に示すように、複数の集光レ
ンズが、1つの出力側光ファイバに入射する複数の光に
対応して、設けられている。
【0051】すなわち、補正プレート80の一方側に補
正光学素子であるプリズム部81が、他方側に集光レン
ズ部82が形成されている。そして、補正プレート80
のガルバノミラー側には、複数の微少プリズムがそれぞ
れの反射光に対応して形成され、各微小プリズムは、反
射光の光路を変更、すなわち光軸を補正する。補正プレ
ート80の出力側光ファイバ11−1側には、複数の微
少レンズが複数のプリズムの夫々に対応して形成されて
いる。各微小レンズ82は、各微小プリズム81からの
光の光軸と収差を補正して、光ファイバ11−1に入射
させる。
【0052】補正プレート30は、ガラスプレス、また
は非結晶ポリオレフィン樹脂(例えば、日本ゼオン
(株)が販売するゼオネックス、ゼオノア)、またはア
クリル樹脂にて一体成形することによって、複数の微少
プリズム81と複数のレンズ82を同時に形成する。微
少プリズム81と複数のレンズ82の表面は反射防止コ
ートがされている。
【0053】ガルバノミラー6−iからの反射光は、微
少プリズム81に入射し、そこで屈折し、対応する微小
レンズ82へ入射する角度が調整されて微小レンズ82
へ入射する。その微小レンズ82により集光されて出力
側光ファイバ11−1のコア部に入射する。
【0054】微少プリズム81の傾きと、微小プリズム
81を透過して光が入射する微小レンズ82の位置と形
状は、微小レンズ81を透過し出力側光ファイバ11に
入射する光の入射効率を最大にする様に、微小プリズム
と微小レンズのそれぞれの組み合わせにおいて、光の角
度と収差を補正するように設定される。
【0055】本変形例によれば複数の補正光学素子と複
数の集光レンズを一体のプレートにて構成しているた
め、複数の光学部品を位置調整して、接合する必要がな
いので、組み立てが容易になると共に、接合部が無いた
め信頼性も向上する。
【0056】(第2の実施の形態)次に、図8及び図9
を用いて、本発明の第2の形態について説明する。
【0057】図8は、本実施の形態に係わる光スイッチ
の構成を説明するための図である。図9は、本実施の形
態に係わる光スイッチにおける光の反射の状況を説明す
るための図である。
【0058】本実施の形態では、第1の実施の形態にお
ける4×4の光スイッチに対して、2次元に配列した1
6×16すなわち16入力16出力の光スイッチであ
る。
【0059】第1の実施の形態と同一の構成要素あるい
は機能要素は、同一の符号を付して説明は省略する。
【0060】ガラスのコリメータプレート21には表面
にマイクロレンズで出来た4×4の配列にした合計16
個のコリメータレンズ4が形成されている。入力側光フ
ァイバ3には、それぞれに対応して、各1つのコリメー
タレンズ4が配置されている。例えば、入力側光ファイ
バ3−1には、1つのコリメータレンズ4−1が対応す
る。
【0061】ガルボユニット30には、4×4の配列に
した合計16個のガルバノミラー6−1ないし6−16
が設けられて配置されている。各ガルバノミラー6は、
直交する2つの回転軸22及び23の回りにその反射面
が傾き可能に構成されている。
【0062】ホログラムプレート8には、4×4の配列
にした合計16ヵ所にホログラム群9Aないし9Pが設
けられている。さらに、各ホログラム群は、4×4に配
置された微少なホログラム9を16個有し、配置してい
る。従ってホログラムプレート8には合計256個のホ
ログラム9が形成されている。
【0063】1つのホログラム群9Aに含まれる16個
のホログラム9は、それぞれ16個のガルバノミラー6
−1ないし6−16からの反射光が1対1に対応する。
【0064】1つのホログラム群には1つのコリメータ
レンズ10が配置されさらに出力側光ファイバ11が配
置されている。例えば、1つのホログラム群9Aに対応
して、各ホログラム9からの光を、光軸に平行に入射す
る1つのコリメータレンズ10−1が配置され、さらに
そのコリメータレンズ10−1の出射光側には、出力側
光ファイバ11−1が配置されている。
【0065】以上の様に構成したので、図9に示すよう
に、例えば、1本の光ファイバ3−1から出射した光は
対応する1つのコリメータレンズ4−1により平行光に
なり、対応するガルバノミラー6−1に入射する。ガル
バノミラー6−1の反射光はその反射面の傾きを変える
ことにより上下、左右に変更されたホログラムプレート
8に形成した1つのホログラム群9Aの中の特定の1つ
のホログラム9に入射する。ホログラム9によって光が
補正されてコリメータトレンズ10−1に入射し、対応
する出力側光ファイバ11−1に入射する。
【0066】本実施の形態では、2次元配列された光フ
ァイバからの光の光路を切り替えることができる。また
第1の実施の形態と同様に同時に最大16の入力側の光
を1本の光ファイバに入射させることもできる。
【0067】本実施例では4段構成の2次配列とし16
×16の光スイッチとしたが、任意の数の入力数で任意
の数の出力数でよい。
【0068】また、レンズで集光した光を光ファイバに
入射させたが、平面上の導波路の端面や、導波路に形成
したグレーティングカプラにて線状の導波路に光を導い
ても良い。
【0069】さらに、ホログラムプレート8に代えて、
第1の実施の形態の補正プレート80と同様のものを用
いてもよい。
【0070】以上説明したように、上記の構成によれ
ば、光路選択素子を用いて光路の切り替えを行なうにあ
たり、出力側の光ファイバへのカップリング効率が良
く、伝送の光量ロスが小さな光スイッチを実現すること
ができる。
【0071】なお、以上説明した構成から、次の付記に
示す構成に特徴がある。
【0072】[付記項] (1)1つあるいは複数の第1の光路を、複数の第2の
光路へ選択的に切り替え、1つあるいは複数の光導波部
材に光を入射させる光路選択素子を有する光スイッチに
おいて、前記光路選択素子により偏向された光は、補正
光学素子を介して集光レンズに入射し、前記光導波部材
に入射することを特徴とする光スイッチ。
【0073】(2)1つあるいは複数の第1の光路を、
複数の第2の光路へ選択的に切り替え、1つあるいは複
数の光導波部材に光を入射させる光路選択素子を有する
光スイッチにおいて、複数の集光レンズが、前記光導波
部材の1つに入射する複数の光に対応して設けられてい
ることを特徴とする光スイッチ。
【0074】(3)前記光路選択素子が複数の前記第1
の光路に対応して複数個設けられているとき、前記光路
選択素子から偏向された各光は、前記補正光学素子上で
互いに異なる場所に入射することを特徴とする付記項1
記載の光スイッチ。
【0075】(4)前記補正光学素子はホログラムであ
ることを特徴とする付記項1記載の光スイッチ。
【0076】(5)前記第1の光路の光は、前記光路選
択素子のうち1つのみを介して、前記第2の光路に切り
替えられることを特徴とする付記項1または付記項2記
載の光スイッチ。
【0077】(6)前記補正光学素子は、前記光路選択
素子により偏向された光が前記集光レンズを通して前記
前記光導波部材に入射するときの光量が大きくなるよう
にする素子であることを特徴とする付記項1記載の光ス
イッチ。
【0078】(7)前記補正光学素子は、前記光路選択
素子により偏向された光を、前記集光レンズの光軸に水
平に入射させ、前記光量を大きくなるようにする素子で
あることを特徴とする付記項6記載の光スイッチ。
【0079】(8)前記補正光学素子は、前記光路選択
素子により偏向された光が、前記光導波部材に入射する
ときのコマ収差を補正し、前記光量を大きくなるように
する素子であることを特徴とする付記項6記載の光スイ
ッチ。
【0080】本発明は、上述した実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を変えない範囲におい
て、種々の変更、改変等が可能である。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光路選択素子を用いて光路の切り替えを行なうにあた
り、出力側の光ファイバへのカップリング効率が良く、
伝送光量ロスが小さな光スイッチを実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる光スイッチ
の構成を示す構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係わるホログラムプレート
による回折の状況を説明するための図である。
【図3】第1の実施の形態に係わる出力側ユニットの斜
視図である。
【図4】第1の実施の形態に係わるガルボユニットの分
解組立図である。
【図5】第1の実施の形態に係わるガルボユニットの構
成を示す断面構成図である。
【図6】第1の実施の形態に係わるガルボユニットの動
作を説明するための部分斜視図である。
【図7】第1の実施の形態の変形例に係る補正プレート
による光路の変化を説明するための図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係わる光スイッチ
の構成を説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態に係わる光スイッチにおける
光の反射の状況を説明するための図である。
【図10】従来技術に係わる光セレクタの要部構成を示
す側方断面図である。
【図11】従来技術に係わる、マイクロレンズアレイを
用いた光セレクタの要部の構成を示す外観図である。
【符号の説明】
3、100、106・・・入力側光ファイバ 4・・・コリメータレンズ 6・・・ガルバノミラー 8・・・ホログラムプレート 9・・・ホログラム 10・・・集光レンズ 103・・・光反射部 11、104、110・・・出力側光ファイバ 21・・・コリメータプレート 30・・・ガルボユニット 32・・・ガルバノミラー装置 42・・・LED 43・・・フォトディテクタ 62・・・ハウジング 63・・・マグネット 64・・・ヨーク 66・・・ミラープレート 67・・・バネ 69・・・コイル 80・・・補正プレート 81・・・プリズム部 82・・・集光レンズ部 105・・・レンズ 107・・・光反射アレイ 111・・・マイクロレンズアレイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つあるいは複数の第1の光路を、複数の
    第2の光路へ選択的に切り替え、1つあるいは複数の光
    導波部材に光を入射させる光路選択素子を有する光スイ
    ッチにおいて、 前記光路選択素子により偏向された光は、補正光学素子
    を介して集光レンズに入射し、前記光導波部材に入射す
    ることを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】1つあるいは複数の第1の光路を、複数の
    第2の光路へ選択的に切り替え、1つあるいは複数の光
    導波部材に光を入射させる光路選択素子を有する光スイ
    ッチにおいて、 複数の集光レンズが、前記光導波部材の1つに入射する
    複数の光に対応して設けられていることを特徴とする光
    スイッチ。
  3. 【請求項3】前記光路選択素子が複数の前記第1の光路
    に対応して複数個設けられているとき、前記光路選択素
    子から偏向された各光は、前記補正光学素子上で互いに
    異なる場所に入射することを特徴とする請求項1記載の
    光スイッチ。
JP2001401831A 2001-12-28 2001-12-28 光スイッチ Pending JP2003202507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001401831A JP2003202507A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 光スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001401831A JP2003202507A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 光スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003202507A true JP2003202507A (ja) 2003-07-18

Family

ID=27640281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001401831A Pending JP2003202507A (ja) 2001-12-28 2001-12-28 光スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003202507A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016067455A1 (ja) * 2014-10-31 2017-08-10 オリンパス株式会社 光通信光学系

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016067455A1 (ja) * 2014-10-31 2017-08-10 オリンパス株式会社 光通信光学系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6603894B1 (en) MEMS mirror arrays and external lens system in an optical switch
US7126250B2 (en) Apparatus comprising an array of tightly spaced rotatable optical elements with two axes of rotation
KR101949530B1 (ko) 비대칭형 렌즈렛 어레이
US6978061B1 (en) Optical switching device
US7483216B2 (en) Integrated TIR prism and lens element
US6618519B2 (en) Switch and variable optical attenuator for single or arrayed optical channels
US7164859B2 (en) Free-space dynamic wavelength routing systems with interleaved channels for enhanced performance
US7676126B2 (en) Optical device with non-equally spaced output ports
JP4167013B2 (ja) Mems光学装置を利用するための結像技術
JP2002517875A (ja) オーバーサンプリング及び画像処理を使用して処理量を増加させた多チャンネル型スキャニング装置
JP2003075745A (ja) 光学装置
US20050074204A1 (en) Spectral plane method and apparatus for wavelength-selective optical switching
US6687428B2 (en) Optical switch
JP2011154210A (ja) 波長ドメイン光スイッチ
US20040146298A1 (en) Optical switch
US11199665B2 (en) Optical device for redirecting optical signals
US20060280421A1 (en) Variable light attenuator
JP2000019434A (ja) 光セレクタ
WO2010061884A1 (ja) 光変調装置およびレーザ加工装置
JPH02301702A (ja) プレーナー反射光学デバイス
JP3973944B2 (ja) 光接続モジュール及び赤外光用光学系
US6320998B1 (en) Optical switch for selectively connecting an optical input terminal with an optical output terminal
JP2004004832A (ja) 物理的に変形可能な回折素子に基づく可調光フィルタ
US7277607B2 (en) Optical multiplexer/demultiplexer, optical device, and optical transmission system
JP2003202507A (ja) 光スイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070320