JP2003187527A - 情報記録媒体並びにその記録装置及び再生装置 - Google Patents

情報記録媒体並びにその記録装置及び再生装置

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JP2003187527A
JP2003187527A JP2002314691A JP2002314691A JP2003187527A JP 2003187527 A JP2003187527 A JP 2003187527A JP 2002314691 A JP2002314691 A JP 2002314691A JP 2002314691 A JP2002314691 A JP 2002314691A JP 2003187527 A JP2003187527 A JP 2003187527A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームの単位で記録される音声情報が適当
な長さに分割され多重化された形で記録されている場合
において、比較的簡単に音声情報を再生等できる情報再
生装置等を提供する。 【解決手段】 音声情報を含むフレームがパケットヘッ
ダを伴うパケットとして記録された光ディスクであっ
て、フレームの先頭がパケット内にある場合にフレーム
に含まれる音声情報の再生出力時刻を管理する時刻管理
情報がそのパケットヘッダに含まれていると共に、フレ
ームの記録周波数が、音声情報のサンプリング周波数の
整数分の1で且つ指定周波数の整数分の1で且つ全ての
パケットに時刻管理情報が付加される周波数とされてい
る光ディスクを再生する再生装置であって、情報を読み
取るピックアップ80と、読み取られた情報からパケッ
トを取り出すデマルチプレクサ86と、取り出されたパ
ケットに含まれる音声情報を時刻管理情報に基づいて復
調するオーディオデコーダ93と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DVD(Digital
Video Disc)に代表される音声、映像等の情報を高密
度に記録可能な高密度光ディスク等の情報記録媒体、並
びに当該情報記録媒体に情報を記録するための記録装
置、及び当該情報記録媒体から情報を再生するための再
生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来は、音声、映像等の情報が記録され
た光ディスクとしては、いわゆるCD(Compact Dis
c)、LD(Laser Disc)等が広く一般化している。
【0003】これらのCD等においては、音声情報や映
像情報が、各CD等が有する再生開始位置を基準とした
夫々の情報を再生すべき時刻を示す時間情報と共に記録
されている。このため、記録されている情報を記録され
ている順序で再生する一般的な通常再生の他、例えば、
CDにおいては、記録されている複数の曲のうち、聞き
たい曲のみを抽出して聞いたり、再生順序をランダムに
変えて聞く等の再生が可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記C
DやLDにおいては、再生される音声や表示される映像
について視聴者が選択枝をもち、当該視聴者がそれらを
選択して視聴する等のいわゆるインタラクティブな変化
に富んだ再生はできないという問題点があった。すなわ
ち、例えば、LDに記録されている外国映画を視聴する
場合に、画面に表示されている字幕で用いられている言
語を選択して(例えば、日本語の字幕と原語の字幕を選
択して)表示させたり、又はCDに記録されている音楽
を聴取する場合に、その音楽の音声を選択する(例え
ば、英語の歌詞で聞くか或は日本語の歌詞で聞くかを選
択する)ことができないのである。
【0005】一方、現在、上記従来のCDに対して、光
ディスク自体の大きさを変えずに記憶容量を約10倍に
向上させた光ディスクであるDVDについての提案や開
発が盛んである。本願発明者らの知識によれば、このよ
うに大容量のDVDでは、音声情報や映像情報を、適当
な長さに夫々分割してオーディオパックやビデオパック
とし、パック毎にヘッダなどの付加情報を付け、更にこ
れらのパックを切り換えて多重化して記録し、この多重
化された映像情報や音声情報を再生することが可能とな
ると考えられる。
【0006】しかしながら、従来のオーディオやビデオ
関連の分野では、一般に、記録装置や再生装置における
音声情報や映像情報は、記録、編集、再生等の際に、オ
ーディオフレームやビデオフレームと呼ばれる比較的大
きな単位で扱われる。そこで、例えば、このオーディオ
フレームをCDの場合と同じ75Hzとすると、前述の
DVDにおける多重化されたオーディオパックやビデオ
パックとの周波数的な整合性が一般に悪くなり、複雑な
再生方式が必要となってしまうことが予想される。更
に、このように従来からCD等において用いられるオー
ディオフレーム等と、DVDにおいて使用可能と考えら
れるオーディオパック等との周波数的な整合性が悪いと
いう課題自体が当業者の間で認識されていないのが現状
である。
【0007】そこで、本発明の課題は、オーディオフレ
ームの単位で記録、編集、再生等される音声情報が適当
な長さに分割され多重化された形で記録される情報記録
媒体において、比較的簡単に音声情報を記録、編集、再
生等できる情報記録媒体、並びに該情報記録媒体に情報
を記録するための情報記録装置及び該情報記録媒体から
情報を再生するための情報再生装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、所定のサンプリング周波
数の音声情報からなるオーディオフレームがパケットヘ
ッダを伴うオーディオパケットとして記録された情報記
録媒体であって、前記オーディオフレームの先頭データ
が対応する前記オーディオパケット内にある場合に当該
オーディオフレームに含まれる前記音声情報の再生出力
の時刻を所定の指定周波数の精度で管理するための時刻
管理情報が当該オーディオパケット内の前記パケットヘ
ッダに含まれていると共に、前記オーディオフレームの
記録周波数が、前記サンプリング周波数の整数分の1で
あり且つ前記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての
前記オーディオパケットに前記時刻管理情報が付加され
るように規定されている情報記録媒体を再生する情報再
生装置であって、情報を前記情報記録媒体から読み取る
読取手段と、前記読取手段により読み取られた情報から
前記オーディオパケットを取り出す取出手段と、前記取
り出されたオーディオパケットに含まれる前記音声情報
を、当該取り出されたオーディオパケットに含まれる前
記時刻管理情報により示される時刻に基づいて復調する
音声復調手段と、を備える。
【0009】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、所定のサンプリング周波数の音声情報か
らなるオーディオフレームがパケットヘッダを伴うオー
ディオパケットとして記録された情報記録媒体であっ
て、前記オーディオフレームの先頭データが対応する前
記オーディオパケット内にある場合に当該オーディオフ
レームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所定
の指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が当
該オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含まれ
ていると共に、前記オーディオフレームの記録周波数
が、前記サンプリング周波数の整数分の1であり且つ前
記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前記オーデ
ィオパケットに前記時刻管理情報が付加されるように規
定されている情報記録媒体を再生する情報再生方法であ
って、情報を前記情報記録媒体から読み取る工程と、前
記読取手段により読み取られた情報から前記オーディオ
パケットを取り出す工程と、当該取り出されたオーディ
オパケットに含まれる前記音声情報を、当該取り出され
たオーディオパケットに含まれる前記時刻管理情報によ
り示される時刻に基づいて復調する工程と、を備える。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項11
に記載の発明は、所定のサンプリング周波数の音声情報
からなるオーディオフレームを、パケットヘッダを伴う
オーディオパケットとして情報記録媒体に記録する情報
記録装置であって、前記オーディオフレームの先頭デー
タが対応する前記オーディオパケット内にある場合に、
当該オーディオフレームに含まれる前記音声情報の再生
出力の時刻を所定の指定周波数の精度で管理するための
時刻管理情報が当該オーディオパケット内の前記パケッ
トヘッダに含まれていると共に、前記サンプリング周波
数の整数分の1であり且つ前記指定周波数の整数分の1
であり且つ全ての前記オーディオパケットに前記時刻管
理情報が付加されるような記録周波数を用いて前記オー
ディオフレームが記録される。
【0011】上記の課題を解決するために、請求項16
に記載の発明は、請求項11ないし15のいずれか1に
記載の情報記録装置により前記時刻管理情報を含む前記
パケットヘッダを含む前記オーディオパケットを形成す
る前記オーディオフレームが記録されている情報記録媒
体であって、前記サンプリング周波数の整数分の1であ
り且つ前記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前
記オーディオパケットに前記時刻管理情報が付加される
ような記録周波数により前記オーディオフレームが記録
されている。
【0012】上記の課題を解決するために、請求項17
に記載の発明は、所定のサンプリング周波数の音声情報
からなるオーディオフレームを、パケットヘッダを伴う
オーディオパケットとして情報記録媒体に記録する情報
記録方法であって、前記オーディオフレームの先頭デー
タが対応する前記オーディオパケット内にある場合に、
当該オーディオフレームに含まれる前記音声情報の再生
出力の時刻を所定の指定周波数の精度で管理するための
時刻管理情報が当該オーディオパケット内の前記パケッ
トヘッダに含まれていると共に、前記サンプリング周波
数の整数分の1であり且つ前記指定周波数の整数分の1
であり且つ全ての前記オーディオパケットに前記時刻管
理情報が付加されるような記録周波数を用いて前記オー
ディオフレームが記録される。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項22
に記載の発明は、請求項17ないし21のいずれか1に
記載の情報記録方法により前記時刻管理情報を含む前記
パケットヘッダを含む前記オーディオパケットを形成す
る前記オーディオフレームが記録されている情報記録媒
体であって、前記サンプリング周波数の整数分の1であ
り且つ前記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前
記オーディオパケットに前記時刻管理情報が付加される
ような記録周波数により前記オーディオフレームが記録
されている。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項23
に記載の発明は、所定のサンプリング周波数の音声情報
からなるオーディオフレームがパケットヘッダを含むオ
ーディオパケットとして記録された情報記録媒体であっ
て、前記オーディオフレームの先頭データが対応する前
記オーディオパケット内にある場合に、当該オーディオ
フレームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所
定の指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が
当該オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含ま
れていると共に、前記サンプリング周波数の整数分の1
であり且つ前記指定周波数の整数分の1であり且つ全て
の前記オーディオパケットに前記時刻管理情報が付加さ
れるように前記オーディオフレームの記録周波数が規定
されている。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について説明する。なお、以下に説明する実施の形態
は、上記DVDに対して本発明を適用した実施の形態に
ついて説明するものである。
【0016】(I)情報記録媒体の実施の形態 始めに、本発明が適用された情報記録媒体の実施の一形
態であるDVDの物理的及び論理的な構成並びにその動
作について、図1から図11を用いて説明する。
【0017】始めに、映像情報及び音声情報のDVD上
における記録フォーマット(物理的記録フォーマット)
について、図1を用いて説明する。
【0018】図1に示すように、実施の形態のDVD1
は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共
にその最外周部にリードアウトエリアLOを有してお
り、その間に、映像情報及び音声情報が、夫々にID
(識別)番号を有する複数のVTS3(VTS#1乃至
VTS#n)に分割されて記憶されている。ここで、V
TS(Video Title Set)とは、関連する(音声、サ
ブピクチャのストリーム数や仕様、対応言語などの属性
が同じ)タイトル(映画等の、製作者が視聴者に提示し
ようとする一つの作品)を一まとめにしたセット(まと
まり)であり、より具体的には、例えば、一本の同じ映
画について、異なる言語のセリフ等を有する複数の映画
が夫々にタイトルとして記録されたり、又は、同じ映画
であっても劇場版と特別版とが夫々別のタイトルとして
記憶されたりするものである。また、VTS3が記録さ
れている領域の先頭には、ビデオマネージャー2が記録
される。このビデオマネージャー2として記録される情
報は、例えば、各タイトルのアクセスのためのメニュー
や、違法コピー防止のための情報、又は夫々のタイトル
に直接アクセスするためのアクセステーブル等、当該D
VD1に記録される映像情報及び音声情報の全体に係わ
る情報が記録される。
【0019】次に、一のVTS3は、コントロールデー
タ11を先頭として、夫々にID番号を有する複数のV
OB10に分割されて記録されている。ここで、複数の
VOB10により構成されている部分をVOBセット
(VOBS)という。このVOBセットは、VTS3を
構成する他のデータであるコントロールデータ11と、
映像情報及び音声情報の実体である複数のVOB10の
部分とを区別するために当該実体部分についてVOBセ
ットとしたものである。
【0020】VTS3の先頭に記録されるコントロール
データ11には、複数のセル(セルについては後述す
る。)を組合わせた論理的区分であるプログラムチェー
ンに関する種々の情報であるPGCI(Program Chain
Information)等の情報が記録される。また、各VO
B10には、制御情報の他に映像情報及び音声情報の実
体部分(制御情報以外の映像又は音声そのもの)が記録
されている。
【0021】更に、一のVOB10は、夫々にID番号
を有する複数のセル20により構成されている。ここ
で、一のVOB10は、複数のセル20により完結する
ように構成されており、一のセル20が二のVOB10
に跨がることはない。
【0022】次に、一のセル20は、夫々にID番号を
有する複数のVOBユニット(VOBU)30により構
成されている。ここで、VOBユニット30とは、映像
情報、音声情報及び副映像情報(映画における字幕等の
副映像の情報をいう。)の夫々を含む情報単位である。
【0023】そして、一のVOBユニット30は、ナビ
パック41と、映像情報片としてのビデオデータが記録
されたビデオパック42と、オーディオデータが記録さ
れたオーディオパック43と、サブピクチャデータが記
録されたサブピクチャパック44とにより構成されてい
る。ここで、ビデオパック42には、映像情報の含まれ
るパケットがそのヘッダなどの付加情報と共に記録さ
れ、オーディオパック43には、音声情報の含まれるパ
ケットがそのヘッダなどの付加情報と共に記録される。
また、サブピクチャパック44には、文字や図形等のグ
ラフィックデータの含まれるパケットがそのヘッダなど
の付加情報と共に記録される。図1に示すようにデータ
量の多いビデオパック42は、一つのVOBユニット3
0の内部で一又は複数のGOPとして記録されており、
各ビデオパック42間にオーディオパック43及びサブ
ピクチャパック44が配置されている。
【0024】なお、DVD1に記録可能な音声は8種類
であり、記録可能な副映像の種類は32種類であること
が規格上定められている。更に、一つのVOBU30に
おいてナビパック41は、必ず存在するが、ビデオパッ
ク42、オーディオパック43及びサブピクチャパック
44の夫々は、必ずしも存在しなくてもよく、存在する
場合も、その数や順序は自由である。
【0025】最後に、ナビパック41は、表示させたい
映像や音声等を検索するための検索情報(具体的には、
当該表示させたい映像や音声等が記録されているDVD
1上のアドレス等)を含むDSI(Data Search Info
rmation)パケット51と、DSIパケット51の情報
に基づいて検索してきた映像を表示したり音声を発生さ
せたりする際の表示制御に関する情報を含むPCI(Pr
esentation ControlInformation)パケット50とによ
り構成され、更に、ビデオパック42の含むビデオデー
タは、1個以上のGOP(Group Of Picture)により
構成されている。なお、PCIパケット50には、視聴
者によって選択される選択項目に対して、その項目が選
択されたときの表示や動作を定義したハイライト情報が
含まれている。ハイライト情報によって、例えば、視聴
者が選択すべき項目を表示した画面(いわゆるメニュー
画面)における選択された項目に対する画面表示の変化
や変化すべき表示位置及び選択した項目に対応するコマ
ンド(選択された項目に対応して実行される命令)の設
定が行われる。
【0026】ここで、メニュー画面を構成して表示する
ために必要な、枠、選択ボタン等を構成して表示するた
めの映像情報は、上記の副映像情報であるサブピクチャ
データとしてサブピクチャパック44に記録される。
【0027】更に、上記GOPは、本実施の形態におけ
るDVD1に映像情報を記録する際に採用されている画
像圧縮方式であるMPEG2(Moving Picture Exper
tsGroup 2)方式の規格において定められている単独
で再生可能な最小の画像単位である。
【0028】ここで、MPEG2方式についてその概要
を説明すると、一般に、連続したフレーム画像におい
て、一枚のフレーム画像の前後にあるフレーム画像は、
互いに類似し相互関係を有している場合が多い。MPE
G2方式はこの点に着目し、数フレームを隔てて転送さ
れる複数のフレーム画像に基づき、当該複数のフレーム
画像の間に存在する別のフレーム画像を、原画像の動き
ベクトル等に基づく補間演算にて生成する方式である。
この場合、当該別のフレーム画像を記録する場合には、
複数のフレーム画像との間における差分及び動きベクト
ルに関する情報を記録するだけで、再生時には、それら
を参照して上記複数のフレーム画像から予測して当該別
のフレーム画像を再生することが可能となる。これによ
り、画像の圧縮記録が可能となるのである。
【0029】本実施の形態で採用するMPEG2方式に
おいては、夫々のGOP52に含まれるデータ量が一定
でない可変レート方式を採用している。
【0030】以上説明した図1に示す階層構造の記録フ
ォーマットにおいて、夫々の区分は、製作者がその意図
に応じて自在に区分設定をして記録させることができ
る。これらの区分毎に後述の論理構造に基づいて再生す
ることにより、変化に富んだ種々の再生が可能となるの
である。
【0031】次に、図1に示す物理的な区分により記録
された情報を組合わせた論理的フォーマット(論理構
造)について図2を用いて説明する。なお、図2に示す
論理構造は、その構造で実際にDVD1上に情報が記録
されているのではなく、図2に示す論理構造で図1に示
す各データ(特にセル20)を組合わせて再生するため
の情報(アクセス情報又は時間情報等)がDVD1上
の、特にコントロールデータ11の中に記録されている
ものである。
【0032】説明の明確化のために、図2の下位の階層
から説明していくと、上記図1において説明した物理構
造のうち、複数のセル20を選択して組合わせることに
より、一のプログラム60が製作者の意図に基づいて論
理上構成される。このプログラム60は、後述の再生装
置におけるシステムコントローラが、区分を識別してコ
マンドによってアクセスできる最小の論理的単位でもあ
る。なお、このプログラム60を一個以上まとめたもの
を、視聴者が自由に選択して視聴することができる最小
単位として製作者が定義することもでき、この単位をP
TT(Part OfTitle)という。
【0033】また、一のプログラム60が複数のセル2
0を選択して論理的に構成されることから、複数のプロ
グラム60で一のセル20を用いる、すなわち、一のセ
ル20を異なった複数のプログラム60において再生さ
せる、いわゆるセル20の使い回しを行うことも可能と
なっている。
【0034】ここで、一のセル20の番号については、
当該セル20を図1に示す物理フォーマットにおいて取
り扱う際にはセルID番号として扱われ(図1中、セル
ID#と示す。)、図2に示す論理フォーマットにおい
て取り扱う際には、後に述べるPGCI中の記述順にセ
ル番号として扱われる。
【0035】次に、複数のプログラム60を組合わせて
一のPGC(Program Chain)61が製作者の意図に基
づいて論理上構成される。このPGC61の単位で、前
述したPGCI(Program Chain Information)が定
義され、当該PGCIには、夫々のプログラム60を再
生する際の各プログラム60毎のセル20の再生順序
(この再生順序により、プログラム60毎に固有のプロ
グラム番号が割当てられる。)、夫々のセル20のDV
D1上の記録位置であるアドレス、一のプログラム60
における再生すべき先頭セル20の番号、各プログラム
60の再生方式[本実施の形態のDVD1に情報を記録
する際には、再生時において、ランダム再生(乱数によ
るランダム再生であり、同じプログラム60が複数回再
生されることがある。)、シャッフル再生(ランダム再
生と同様の乱数によるランダム再生であるが、同じプロ
グラム60は一度しか再生されず、同じプログラム60
が複数回再生されることはない。)又はループ再生(一
つのPGC61を何度も再生すること。)のうち、いず
れか一つ或いはループ再生とランダム再生又はシャッフ
ル再生の組み合わせによる再生方法をPGC61毎に製
作者が選択して再生させるようにすることができる。]
及び各種コマンド(PGC61又はセル20毎に製作者
が指定可能なコマンド)が含まれている。なお、PGC
IのDVD1上の記録位置は、上述の通り、コントロー
ルデータ11内であるか又はビデオマネージャー2内の
メニューに関するPGCIであればビデオマネージャー
2内のコントロールデータ(図示せず)内である(図1
参照)。
【0036】また、一のPGC61には、上記PGCI
の他に、実体的な映像及び音声等のデータがプログラム
60の組合わせとして(換言すれば、セル20の組合わ
せとして)含まれることとなる。
【0037】更に、一のPGC61においては、上記の
プログラム60における説明において示したセル20の
使い回し(すなわち、異なるPGC61により、同一の
セル20を用いること。)も可能である。また、使用す
るセル20については、DVD1に記録トラック上で記
憶されている順番にセル20を再生する方法(記録トラ
ック上で連続配置されたセルの再生)の他に、DVD1
に記憶されている順序に関係なく再生する(例えば、記
録トラック上で後に記録されているセル20を先に再生
する等)方法(非連続配置セルの再生)を製作者が選択
することができる。
【0038】次に、一又は複数のPGC61により、一
のタイトル62が論理上構成される。このタイトル62
は、例えば、映画一本に相当する単位であり、製作者が
DVD1の視聴者に対して提供したい完結した情報であ
る。
【0039】そして、一又は複数のタイトル62によ
り、一のVTS63が論理上構成される。このVTS6
3に含まれるタイトル62は、夫々に共通の属性を有す
るものであり、例えば、一本の同じ映画に対して違う言
語の映画が夫々のタイトル62に相当することとなる。
また、図2に示す一のVTS63に相当する情報は、図
1に示す一のVTS3に含まれている情報に対応してい
る。すなわち、DVD1には、図2に示す論理上のVT
S63内に含まれる全ての情報が一のVTS3として記
録されていることとなる。
【0040】以上説明した論理フォーマットに基づい
て、DVD1上の物理構造において区分された情報を製
作者が指定することにより、視聴者が見るべき映像(映
画等)が形成されるのである。
【0041】なお、図1に示す物理構造の説明において
は、内容の理解の容易化のため、複数のセル20がID
番号の順に記録されているとして説明したが、実施の形
態のDVD1においては、実際には、一のセル20が図
−に示す複数のインターリーブドユニットIUに分割さ
れて記録される場合がある。
【0042】すなわち、例えば図3に示すように、製作
者が一のPGC61AをID番号1、2及び4を有する
セル20により構成し、他のPGC61BをID番号
1、3及び4を有するセル20により構成する場合を考
えると、当該PGC61Aに基づいてDVD1から情報
を再生する際には、ID番号1、2及び4を有するセル
20のみを再生し、PGC61Bに基づいてDVD1か
ら情報を再生する際には、ID番号1、3及び4を有す
るセル20のみを再生することとなる。この場合に、セ
ル20がID番号毎に分離して記録されていると、例え
ば、PGC61Aの場合には、ID番号2のセル20の
DVD1上の記録位置からID番号4のセル20DVD
1上の記録位置まで、再生のためのピックアップをジャ
ンプする時間が必要となり、後述の再生装置におけるト
ラックバッファの容量によっては、ID番号2のセル2
0とID番号4のセル20を連続的に再生すること(以
下、これをシームレス再生という。)ができなくなる。
【0043】そこで、図3に示す場合には、ID番号2
のセル20とID番号3のセル20を、上記トラックバ
ッファにおける入出力処理の速度に対応して、一時的に
入力信号の入力が停止しても、出力信号の連続性が損な
われない長さのインターリーブドユニットIU(すなわ
ち、一のインターリーブドユニットIUの間だけピック
アップがジャンプすることによりトラックバッファへの
入力信号が途絶えても、当該トラックバッファからの出
力信号を連続的に出力可能な長さのインターリーブドユ
ニットIU)に夫々分解して記録し、例えば、PGC6
1Aに基づいて再生する場合には、ID番号2に対応す
るセル20を構成するインターリーブドユニットIUの
みを連続して検出し、再生することが行われる。同様
に、PGC61Bに基づいて再生する場合には、ID番
号3に対応するセル20を構成するインターリーブドユ
ニットIUのみを連続して検出し、再生するのである。
なお、インターリーブドユニットIUの長さは、上述の
ように、トラックバッファの容量を勘案して決定される
他に、トラックジャンプを行うためのスライダモータ等
の駆動機構の性能をも加味して決定される場合がある。
【0044】このように、製作者の意図によって、一の
セル20を複数のインターリーブドユニットIUに分割
して記録しておくことにより、飛び飛びのID番号のセ
ル20を含むPGC61を再生する際にも、トラックバ
ッファから出力される信号は途切れることはなく、従っ
て、視聴者は中断することのない再生映像を視聴するこ
とができるのである。
【0045】なお、上記インターリーブドユニットIU
は、一のVOB10内で完結するように形成され、一の
インターリーブドユニットIUが隣り合う複数のVOB
10に跨がることはない。また、インターリーブドユニ
ットIUとVOBユニット30との関係については、一
のインターリーブドユニットIU内に一又は複数のVO
Bユニット30が含まれ、一のインターリーブドユニッ
トIU内においては一のVOBユニット30が完結する
ように構成されており、一のVOBユニット30が分割
されて複数のインターリーブドユニットIUに跨がるこ
とはない。
【0046】次に、上記の物理構造及び論理構造を有す
る映像情報及び音声情報のうち、特に本発明に係る図1
に示したオーディオパック43について図4から図11
を参照して詳細に説明する。
【0047】本実施の形態のDVDにおける音声情報
は、例えば以下のような仕様のPCM(Pulse Code M
odulation:パルスコード変調)方式のリニアオーディ
オデータからなる。
【0048】 サンプリング周波数:48kHz又は96kHz 量子化ビット数 :16Bit、20Bit又は24
Bit チャンネル数 :1ch〜8ch この仕様における各パラメータの組み合わせとして、例
えば、96kHz、24Bit且つ8chの組み合わせ
を考えると、PCMリニアオーディオデータのレート
は、18.432MHzとなるが、このデータレートで
再生するためには、再生装置のハードウエアにはかなり
高い動作速度が要求され、ディスクの回転数に伴う消費
電力等もかなり大きくなる。そこで、本実施の形態のD
VD1においては、この再生装置のハードウエアの動作
速度や消費電力等を考慮して、オーディオデータのレー
トの上限を6.144MHzに設定する。従って、以下
の本実施の形態のDVD1では、図4の表に示す仕様の
PCMリニアオーディオデータを扱うものとする。尚、
図4の表中、サンプリング周波数の欄における「48k
/96k」とは、48kHz及び96kHzのいずれで
もよいことを示し(その他も同様)、また量子化ビット
数の欄における「16、20、24」とは、16ビッ
ト、20ビット及び24ビットのいずれでもよいことを
示す(その他も同様)。
【0049】ここで、PCMリニアオーディオデータに
おけるサンプルデータの配置の例を図5から図7に示
す。
【0050】図5は、16ビットモードのサンプルデー
タ301aの配置を示し、図6は、20ビットモードの
サンプルデータ301bの配置を示し、図7は、24ビ
ットモードのサンプルデータ301cの配置を示す。
【0051】図5において、サンプルデータS2n及びS
2n+1は、サンプリング順序が2n番目のサンプルデータ及
び2n+1番目のサンプルデータを示している(但し、n=
0、1、2、…:以下同様)。そして、サンプルデータ
302aを構成するA2n、B2n、…は、各チャンネルの
16ビットを示している。
【0052】図6において、サンプルデータS2n及びS
2n+1は、サンプリング順序が2n番目のサンプルデータ及
び2n+1番目のサンプルデータの上位16ビットを示して
おり、e2n及びe2n+1は、サンプリング順序が2n番目の
サンプルデータ及び2n+1番目のサンプルデータの下位4
ビットを示している。即ち、サンプルデータ302bを
構成するA2n、B2n、…は、各チャンネルの上位16ビッ
トを示し、サンプルデータ303bを構成するa2n、b
2n、…は、各チャンネルの下位4ビットを示している。
【0053】更に図7において、サンプルデータS2n及
びS2n+1は、サンプリング順序が2n番目のサンプルデー
タ及び2n+1番目のサンプルデータの上位16ビットを示
しており、e2n及びe2n+1は、サンプリング順序が2n番
目のサンプルデータ及び2n+1番目のサンプルデータの下
位8ビットを示している。即ち、サンプルデータ302
cを構成するA2n、B2n、…は、各チャンネルの上位16
ビットを示し、サンプルデータ303cを構成するa2
n、b2n、…は、各チャンネルの下位8ビットを示して
いる。
【0054】図5から図7に示したどのモードのサンプ
ルデータ301a〜301cも、チャンネル数分の2サ
ンプル毎に一つのユニットとして扱われている。
【0055】以上に説明した仕様のPCMリニアオーデ
ィオデータは、ISO/IEC13818−1規格に従
って、MPEG2システムストリーム化されて、即ち、
この規格に従って図1に示したオーディオパック43に
入る長さに分割されて、該オーディオパック43に入れ
られる(記録される)。
【0056】この場合、一つのオーディオパック43
は、例えば、図8に示したように、2048バイト以下
の大きさをもち、一パック内に一つのパケットを持つ。
【0057】より具体的には、図8において、オーディ
オパック43は、当該パック中のPCMリニアオーディ
オデータがMPEG2システムストリームに従うもので
あること等のパック全体についての属性情報を示す14
バイトのパックヘッダ201と、実体的なPCMリニア
オーディオデータが入る2034バイトのパケット20
2とを持つ。
【0058】そして、パケット202は、パケット全体
に付いての属性情報を示すパケットヘッダ203と、サ
ブストリームID204と、オーディオフレーム情報2
05と、オーディオデータ情報206と、実体的な音声
情報片部分である2013バイトのPCMリニアオーデ
ィオデータ207を含んで構成されている。
【0059】このように構成されたオーディオパック4
3(パケット202)に入れることができるオーディオ
サンプル数の最大値を、図4に示した夫々の組み合わせ
について図9の表に示す。図9の表から分かるようにオ
ーディオサンプル数は、2サンプル単位で扱われるため
(図5から図7参照)、1つのパケット202に入る最
大サンプル数は、必ず偶数となっている。
【0060】次に、パケットヘッダ203におけるデー
タ構成について図10を参照して更に詳しく説明する。
【0061】図10において、パケットヘッダ203
は、パケットの開始位置を示す3バイトのパケットスタ
ートコードフィールド203aと、オーディオデータが
プライベートストリーム1に従っていることを示すスト
リームIDフィールド203bと、パケットの長さを示
すパケット長さフィールド203cとを備えて構成され
ている。
【0062】パケットヘッダ203は特に、各音声スト
リームの同期を取るために設定された再生出力の時刻を
管理するため時間を示すPTS(Presentation Time
Stamp:再生出力の時刻管理情報)が書き込まれたPT
Sフィールド203fを含む。このPTSフィールド2
03fは、パケット202の中に、オーディオフレーム
の先頭がある場合に、このパケットヘッダ203に付加
されるものである。逆に、このPTSフィールド203
fは、パケット202の中に、オーディオフレームの先
頭がない場合に、付加されることなく後続のデータによ
り前詰される。従って、当該パケットヘッダ203のバ
イト数は、可変である。また、一つのパケット中に2つ
のオーディオフレームの先頭が位置する場合には、最初
のオーディオフレームに対応するPTSだけがパケット
ヘッダ203に付加される。PTSは、そのパケットに
現れるオーディオフレームの先頭バイトがデコーダから
出力される時間を表しており、90kHzの単位で且つ
33ビット長で指定するものである。ここで、90kH
zとしたのは、NTSC、PALといった方式のビデオ
フレームの周波数の公倍数であり、また、オーディオの
1サンプル周期よりも高い精度を得るためである。一
方、33ビット長としたのは、90kHzのクロックの
計測により、1日の24時間の範囲を表現できるように
するためである。 パケットヘッダ203は更に、PT
Sが当該パケットヘッダ203中に付加されているか否
かを示すPTSフラグを示すPTS及びDTSフラグフ
ィールド203dと、ヘッダの長さを示すフィールド2
03eと、再生の際に必要となるバッファスケールを示
すフィールド203gと、そのバッファサイズを示すフ
ィールド203hとを含む。
【0063】最後に、パケットヘッダ203は、1から
7バイトの可変長のスタッフィングバイトフィールド2
03iを備えており、当該オーディオパック43のバイ
ト長さが2048バイト以下の所定長となるようにスタ
ッフィングビットが必要に応じて詰められる。スタッフ
ィングバイトは、例えば、FFhといった特殊なビット
値を持っており、そのパターン認識により、このフィー
ルド203iは簡単に読み飛ばすことができるように構
成されている。
【0064】次に、図8に示したパケット202におい
て、パケットヘッダ203の次に位置するプライベート
データ領域に設けられるサブストリームID204、オ
ーディオフレーム情報205及びオーディオデータ情報
206におけるデータ構成について図11を参照して更
に詳しく、説明する。
【0065】図11において、パケット内には更に、当
該パケット中のオーディオデータがプライベートストリ
ーム1の規格下で記録されたPCMリニアオーディオデ
ータであることを示す1バイトのサブストリームID2
04と、パケット内にあるフレーム境界の数(フレーム
ヘッダの数)を示す情報や第1アクセスユニットの位置
を示すポインタを含む3バイトのオーディオフレーム情
報205と、オーディオ強調フラグ、オーディオミュー
トフラグ、当該パケットで最初に境界が現れるオーディ
オフレームの番号、量子化ビット数、サンプリング周波
数、チャンネル数、ダイナミックレンジ制御情報等のリ
ニアオーディオに関する様々なパラメータを示す3バイ
トのオーディオデータ情報206と、実体的な音声情報
片部分である最大で2013バイトのPCMリニアオー
ディオデータ207を含んで構成されている。
【0066】以上のように、一つのオーディオパック4
3にPCMリニアオーディオデータを入れることのでき
る領域は、最大で2013バイトである。
【0067】本実施の形態においては特に、オーディオ
フレームの周波数は、以下の3つの条件を全て満たすよ
うに設定される。
【0068】(条件1)サンプリング周波数である48
kHz及び96kHzの整数分の1である (条件2)PTSを指定する際の周波数である90kH
zの整数分の1である (条件3)図4の表に示した仕様下でのオーディオパッ
ク43の最大周波数である387Hzより高いこと 上記条件1は、サンプリングの途中でオーディオフレー
ムが切れないようにするための条件であり、上記条件2
は、PTSの精度を落とさないための条件であり、ま
た、上記条件3は、全てのオーディオパック43のパケ
ット202の中にPTSを付加するための条件である。
尚、条件3にいう最大周波数は、図9の表に示したパケ
ット中の最大サンプル数が最小(124)であるオーデ
ィオデータの仕様である48kHz、8ch及び16ビ
ットの組み合わせの場合のオーディオパックの周波数で
あり、1/{124×(1/48kHz)}=387H
zとして求めたものである。
【0069】先ず、条件1及び2から、オーディオフレ
ームの周波数は、48000と90000の最大公約数
6000の整数分の一でなければならない。そして、条
件3を考慮すれば、求めるオーディオフレームの周波数
は、600Hz、750Hz、1200Hz、1500
Hz、3000Hz及び6000Hzのいずれかとな
る。
【0070】ここで、オーディオフレームの周波数に比
例して再生装置に必要となるオーディオフレームカウン
タのビット数が大きくなり、この結果、オーディオデー
タの扱いが煩雑になる。この観点からは、上記求めたオ
ーディオフレーム周波数のうち、最も周波数の低い60
0Hzが、好ましい周波数である。なお、このとき、1
オーディオフレームの再生時間は、1/600Hz≒
1.67msとなり、比較的簡単な再生が可能となる。
【0071】このように本実施の形態によれば、オーデ
ィオフレームの周波数が600Hz等に規定されてお
り、且つ図4に示した表に対応するオーディオパック4
3の最大周波数が、387Hzとされているので、前述
した全てのパケットヘッダ203には、PTSが必ず付
加されることになる。このように、どのパケットヘッダ
203にも必ずPTSが付加されているので、前述のP
TSフラグは常にオンとされ、従って本実施の形態で
は、PTSフラグは確認用のものであり、付加しなくて
も問題はない。
【0072】以上の結果、本実施の形態によれば、各オ
ーディオパック43に含まれるパケットヘッダ203に
は、必ずPTSが含まれるので、PTSがあったりなか
ったりすることにより、これ以降のデータの位置が一々
ずれてしまう不都合はない。このため、再生装置を低コ
スト化や簡略化して、図10に示したパケットヘッダ2
03におけるデータを固定バイト(例えば、パケットヘ
ッダの頭から17バイト)だけ読み飛ばして、前述のよ
うにパターン認識により簡単に読み飛ばせるスタッフィ
ングバイト203iを所定数読み込んでから、PCMリ
ニアオーディオデータの再生に主に必要な図11に示し
たストリームID204、オーディオフレーム情報20
5及びオーディオデータ情報206を読むことが、簡単
なアルゴリズムにより実現できることになる。
【0073】この本実施の形態における利点を、前述し
た従来のCDの場合と同様にオーディオフレームの周波
数が75Hzであり、オーディオパック43の周波数が
387Hzである場合を想定して考察する。この場合、
387Hz/75Hz=5.16より、5から6つのオ
ーディオパック毎に一回だけオーディオフレームの境界
(先頭)が現れることになる。即ち、5から6つのオー
ディオパック毎にPTSが付加され、この結果として、
各オーディオパックに含まれるパケットヘッダには、P
TSがあったりなかったりし、これ以降のデータの位置
が一々ずれてしまう不都合が生じる。この場合、前述の
パケットヘッダ内に設けられたPTSフラグを参照すれ
ばPTSの有無は判断できるが、いずれにせよ再生装置
においてデータを前述のように固定バイトだけ読み飛ば
すためには、非常に複雑なアルゴリズムが必要となって
しまう。
【0074】以上のように、従来のCDの場合と同じオ
ーディオフレームの周波数を本実施の形態のDVDに用
いた比較例と比べて、本実施の形態は極めて有利であ
る。
【0075】更に、本実施の形態では、図1においてビ
デオパック42に入れられるビデオデータは、NTS
C、PAL及びHi−Visionのうちいずれかの方
式によるデータである。
【0076】これらのビデオフレームの周波数は、次の
通りである。
【0077】 NTSC :29.97(=30/1.001)Hz PAL(SECOM):25Hz Hi−Vision :30Hz ここで本実施の形態では、前述の条件1から3に加え
て、オーディオフレームの周波数は、次の示した条件4
を満たすことが好ましい。
【0078】(条件4)複数種類存在するビデオフレー
ムの周波数の最小公倍数の整数倍に等しい周波数である
ことこの条件4中の最小公倍数は、具体的には、29.
97と25と30との最小公倍数である30000とな
るが、これの整数倍では、前述の条件1及び2を満たす
ことはできない。そこで、ここでは次善の策として、2
9.97と30とが、0.001%程しか相異しない事
実を考慮して、30と25との最小公倍数である150
の倍数となる周波数を、条件4にいう「最小公倍数の整
数倍に等しい」周波数であるとして扱う。
【0079】ここで、前述の条件1から3より求めたオ
ーディオフレーム周波数である、600Hz、750H
z、1200Hz、1500Hz、3000Hz及び6
000Hzは、どれもこの条件4を満たしていることに
なる。
【0080】以上の結果、本実施の形態においては、オ
ーディオフレームとビデオフレームとの相性は大変良
く、特に、PAL(SECOM)及びHi−Visio
nの場合には、両者は完全に同期し、NTSCの場合に
もほぼ同期する。このため、図1に示した物理的なデー
タ構造の中のデータ配置に対し、1つのフレーム分の音
声情報も映像情報もほぼ同じ時間分に相当するようにで
き、これらの情報を記録、編集、再生等する際に再生時
間の差を補正する等の複雑な信号処理が不要となる利点
も得られる。このように本実施の形態は、従来のCDの
場合と同じ75Hzのオーディオフレーム周波数ではP
AL(SECOM)方式以外のNTSCやHi−Vis
ion方式のビデオデータに対して同期が全く取れずに
複雑な信号処理が必要であることと比較して、大変に有
利である。
【0081】なお、上記DVDは、例えば、一本の映画
を記録する他に、当該映画に対応する音声や字幕につい
て、複数種類の言語の音声や字幕をも同一の光ディスク
に記録することが可能な大きな記憶容量を有しているの
で、上記の記録フォーマットは、特にDVD1に対して
適用することが効果的である。
【0082】(II)記録装置の実施の形態 次に、上述の制御情報、映像情報及び音声情報をDVD
1に記録するための記録装置の実施の形態について、図
12を用いて説明する。
【0083】始めに、図12を用いて、実施の形態の記
録装置の構成及び動作について説明する。
【0084】図12に示すように、実施の形態に係る情
報記録装置S1は、VTR(VideoTape Recorder)7
0と、メモリ71と、信号処理部72と、ハードディス
ク(HD)装置73と、ハードディスク(HD)装置7
4と、コントローラ75と、多重器76と、変調器77
と、マスタリング装置78とにより構成されている。
【0085】次に、動作を説明する。
【0086】VTR70には、DVD1に記録すべき音
楽情報や映像情報等の素材である記録情報Rが一時的に
記録されている。そして、VTR70に一時的に記録さ
れた記録情報Rは、信号処理部72からの要求により当
該信号処理部72に出力される。
【0087】信号処理部72は、VTR1から出力され
た記録情報RをA/D変換した後、MPEG2方式によ
り圧縮処理し、音楽情報と映像情報とを時間軸多重して
圧縮多重信号Srとして出力する。その後、出力された
圧縮多重信号Srは、ハードディスク装置73に一時的
に記憶される。
【0088】これらと並行して、メモリ71は、上記記
録情報Rを部分記録情報Prに予め区分し、それぞれの部
分記録情報Prに関する、図10及び図11に示したパケ
ットヘッダ、サブストリームID、オーディオフレーム情
報、オーディオデータ情報などのユーザ定義情報等が記
載されたキューシートSTに基づき予め入力された当該
部分記録情報Prに関する内容情報を一時的に記憶し、信
号処理部72からの要求に基づいて内容情報信号Siと
して出力する。
【0089】そして、信号処理部72は、VTR70か
ら出力される上記記録情報Rに対応したタイムコードT
t及びメモリ71から出力される内容情報信号Siに基づ
き、タイムコードTtを参照して上記部分記録情報Prに
対応するPCI情報信号Spci及びDSI情報信号Sdsi
を生成して出力し、当該PCI情報信号Spci及びDS
I情報信号Sdsiがハードディスク装置74に一時的に
記憶される。
【0090】以上の処理が記録情報R全体について実行
される。
【0091】記録情報Rの全てについて上記の処理が終
了すると、コントローラ75は、ハードディスク装置7
3から圧縮多重信号Srを読み出すとともにハードディ
スク装置74からPCI情報信号Spci及びDSI情報
信号Sdsiを読み出し、これらに基づいて付加情報DAを
生成し、ハードディスク装置74に記憶する。これは、
各種制御信号中に、圧縮多重信号Srの生成結果によっ
て内容が定まるものがあるからである。一方、コントロ
ーラ75は、上記信号処理部72、ハードディスク装置
73及びハードディスク装置74の夫々の動作の時間管
理を行い、当該付加情報DAに対応する付加情報信号Sa
をハードディスク装置74から読み出して出力すると共
に、圧縮多重信号Srと付加情報信号Saを時間軸多重す
るための情報選択信号Sccを生成して出力する。
【0092】その後、圧縮多重信号Srと付加情報信号
Saは、情報選択信号Sccに基づき、多重器76により
時間軸多重されて情報付加圧縮多重信号Sapとして出力
される。なお、副映像情報が存在する場合には、図示さ
れないハードディスク装置など他の手段によって、信号
処理部72に入力され、画像、音声情報と同様に処理さ
れる。
【0093】そして、変調器77は、出力された情報付
加圧縮多重信号Sapに対してリードソロモン符号等のエ
ラー訂正コード(ECC)の付加及び8−16変調等の
変調を施してディスク記録信号Smを生成し、マスタリ
ング装置78に出力する。
【0094】最後に、マスタリング装置78は、当該デ
ィスク記録信号Smを光ディスクを製造する際のマスタ
(抜き型)となるスタンパディスクに対して記録する。
そして、このスタンパディスクを用いて図示しないレプ
リケーション装置により、一般に市販されるレプリカデ
ィスクとしての光ディスク即ちDVDが製造される。
【0095】次に、本実施の形態に係るオーディオパッ
ク及びビデオパックへの音声情報及び映像情報の記録処
理について更に詳しく説明する。
【0096】上述の記録処理の中で、信号処理部72は
特に、映像情報を分割して圧縮などの処理を施してから
図1に示したビデオパック42に入れ、音声情報を分割
して所定のサンプルデータ配置を施してから図1及び図
8に示したオーディオパック43に入れ、時間軸多重し
て圧縮多重信号Srとして出力する。
【0097】このとき、オーディオパック43に入れら
れる音声情報は、前述のように図4の表に示したPCM
リニアオーディオデータである。そして、そのオーディ
オフレーム周波数は、600Hz、750Hz、120
0Hz、1500Hz、3000Hz及び6000Hz
のいずれかとされており、且つ、オーディオパック43
の周波数は、前述のように最大で387kHzとされて
いる。
【0098】この結果、情報記録装置S1により記録さ
れるDVDにおいては、前述した全てのパケットヘッダ
に、PTSが必ず付加されることになる。このため、こ
のDVDを再生する情報再生装置において、その構成を
簡略化して、パケットヘッダにおけるデータを固定バイ
トだけ読み飛ばして、PCMリニアオーディオデータの
再生に主に必要なサブストリームID、オーディオフレ
ーム情報及びオーディオデータ情報を読むことが、簡単
なアルゴリズムにより実現できることになる。逆に、情
報記録装置S2の側では、各パケットヘッダにPTSが
必ず付加されるので、PTSの有無に応じて適宜後続の
データを前詰する等の複雑な処理を行わなくて済み、更
に、PTSフラグを付加する処理を簡略にすることも可
能となる。更に、信号処理部72によりビデオパック4
2に入れられる映像情報は、前述のように、NTSC、
PAL及びHi−Visionのうちいずれかの方式に
よるビデオデータである。
【0099】この結果、情報記録装置S1により記録さ
れるDVDにおいては、オーディオフレームとビデオフ
レームとの周波数的な相性は大変良く、再生時間の差を
補正する等の複雑な信号処理が、当該情報記録装置S1
の側でも、これを再生する再生装置の側でも、不要とな
る利点も得られる。
【0100】(III)再生装置の実施の形態 次に、上記の情報記録装置S1によりDVD1に記録さ
れた情報を再生するための再生装置の実施の形態を、図
13を用いて説明する。
【0101】始めに、図13を用いて、実施の形態の再
生装置の構成及び動作について説明する。
【0102】図13に示すように、実施の形態に係る再
生装置S2は、ピックアップ80と、復調訂正部81
と、ストリームスイッチ82及び84と、トラックバッ
ファ83と、システムバッファ85と、デマルチプレク
サ86と、VBV(Video Buffer Verifier)バッフ
ァ87と、ビデオデコーダ88と、サブピクチャバッフ
ァ89と、サブピクチャデコーダ90と、混合器91
と、、オーディオバッファ92と、オーディオデコーダ
93と、PCIバッファ94と、PCIデコーダ95
と、ハイライトバッファ96と、ハイライトデコーダ9
7と、入力部98と、ディスプレイ99と、システムコ
ントローラ100と、ドライブコントローラ101と、
スピンドルモータ102と、スライダモータ103とに
より構成されている。なお、図13に示す構成は、再生
装置S2の構成のうち、映像及び音声の再生に関する部
分のみを記載したものであり、ピックアップ80及びス
ピンドルモータ102並びにスライダモータ103等を
サーボ制御するためのサーボ回路等は従来技術と同様で
あるので、記載及び細部説明を禁止する。
【0103】次に、全体動作を説明する。
【0104】ピックアップ80は、図示しないレーザダ
イオード、偏向ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出
器等を含み、DVD1に対して再生光としての光ビーム
Bを照射すると共に、当該光ビームBのDVD1からの
反射光を受光し、DVD1上に形成されている情報ピッ
トに対応する検出信号Spを出力する。このとき、光ビ
ームBがDVD1上の情報トラックに対して正確に照射
されると共に、DVD1上の情報記録面で正確に焦点を
結ぶように、図示しない対物レンズに対して従来技術と
同様の方法によりトラッキングサーボ制御及びフォーカ
スサーボ制御が施されている。
【0105】ピックアップ80から出力された検出信号
Spは、復調訂正部81に入力され、復調処理及び誤り
訂正処理が行われて復調信号Sdmが生成され、ストリー
ムスイッチ82及びシステムバッファ85に出力され
る。
【0106】復調信号Sdmが入力されたストリームスイ
ッチ82は、ドライブコントローラ101からのスイッ
チ信号Ssw1によりその開閉が制御され、閉のときに
は、入力された復調信号Sdmをそのままスルーしてトラ
ックバッファ83に出力する。一方、ストリームスイッ
チ82が開のときには、復調信号Sdmは出力されず、不
要な情報(信号)がトラックバッファ83に入力される
ことがない。
【0107】復調信号Sdmが入力されるトラックバッフ
ァ83は、FIFO(First In First Out)メモリ
等により構成され、入力された復調信号Sdmを一時的に
記憶すると共に、ストリームスイッチ84が閉とされて
いるときには、記憶した復調信号Sdmを連続的に出力す
る。トラックバッファ83は、MPEG2方式における
各GOP毎のデータ量の差を補償すると共に、インター
リーブドユニットIUに分割されたデータの読み取りの
際等に、上記のシームレス再生におけるトラックジャン
プに起因して不連続に入力される復調信号Sdmを連続的
に出力し、当該不連続による再生の中断を解消するため
のものである。
【0108】連続的に復調信号Sdmが入力されるストリ
ームスイッチ84は、デマルチプレクサ86における分
離処理において、後段の各種バッファがオーバーフロー
したり、逆に空になってデコード処理が中断することが
ないように、システムコントローラ100からのスイッ
チ信号Ssw2により開閉が制御される。
【0109】一方、トラックバッファ83と並行して復
調信号Sdmが入力されるシステムバッファ85は、DV
D1をローディングしたときに最初に検出され、DVD
1に記録されている情報全体に関する管理情報等(ビデ
オマネージャー2等)やVTS3のコントロールデータ
11を蓄積して制御情報SCとしてシステムコントロー
ラ100に出力すると共に、情報再生中に必要に応じて
上記ナビパック41毎のDSIパケット51を一時的に
蓄積し、システムコントローラ100に制御情報SCと
して出力する。
【0110】ストリームスイッチ84を介して復調信号
Sdmが連続的に入力されたデマルチプレクサ86におい
ては、当該復調信号Sdmから映像情報、音声情報、副映
像情報及びナビパック41毎のPCIパケット50を分
離し、ビデオ信号Sv、副映像信号Ssp、オーディオ信
号Sad並びにPCI信号Spcとして、夫々VBVバッフ
ァ87、サブピクチャバッファ89、オーディオバッフ
ァ92及びPCIバッファ94に出力する。なお、復調
信号Sdmには、音声情報又は副映像情報として複数の言
語が別々のストリームとして含まれている場合がある
が、その場合には、システムコントローラ100からの
ストリーム選択信号Slcにより所望の言語が夫々選択さ
れてオーディオバッファ92又はサブピクチャバッファ
89に出力される。
【0111】ビデオ信号Svが入力されるVBVバッフ
ァ87は、FIFOメモリ等により構成され、ビデオ信
号Svを一時的に蓄積し、ビデオデコーダ88に出力す
る。VBVバッファ87は、MPEG2方式により圧縮
されているビデオ信号Svにおける各ピクチャ毎のデー
タ量のばらつきを補償するためのものである。そして、
データ量のばらつきが補償されたビデオ信号Svがビデ
オデコーダ88に入力され、MPEG2方式により復調
が行われて復調ビデオ信号Svdとして混合器91に出力
される。
【0112】一方、副映像信号Sspが入力されるサブピ
クチャバッファ89は、入力された副映像信号Sspを一
時的に蓄積し、サブピクチャデコーダ90に出力する。
サブピクチャバッファ89は、副映像信号Sspに含まれ
る副映像情報を、当該副映像情報に対応する映像情報と
同期して出力するためのものである。そして、映像情報
との同期が取られた副映像信号Sspがサブピクチャデコ
ーダ90に入力され、復調が行われて復調副映像信号S
spdとして混合器91に出力される。
【0113】なお、副映像信号Sspが、メニュー画面を
構成して表示するために必要な、枠、選択ボタン等を構
成するための映像情報を含んでいる場合には、システム
コントローラ100からのハイライト制御信号Schに基
づき、表示すべき選択ボタン等の表示状態の変更を行っ
て出力する。
【0114】ビデオデコーダ88から出力された復調ビ
デオ信号Svdとサブピクチャデコーダ90から出力され
た復調副映像信号Sspd(対応する復調ビデオ信号Svd
との同期が取れている。)は、混合器91により混合さ
れ、最終的な表示すべき映像信号Svpとして図示しない
CRT(Cathode Ray Tube)等の表示部に出力され
る。
【0115】次に、オーディオ信号Sadが入力されるオ
ーディオバッファ92は、FIFOメモリ等により構成
され、入力されたオーディオ信号Sadを一時的に蓄積
し、オーディオデコーダ93に出力する。オーディオバ
ッファ92は、オーディオ信号Sadを対応する映像情報
を含むビデオ信号Sv又は副映像信号Sspに同期して出
力させるためのものであり、対応する映像情報の出力状
況に応じてオーディオ信号Sadを遅延させる。そして、
対応する映像情報と同期するように時間調整されたオー
ディオ信号Sadは、オーディオデコーダ93に出力さ
れ、所定のデコードが施されて復調オーディオ信号Sad
dとして図示しないスピーカ等に出力される。なお、ア
クセス直後の再生で一時的に音声を中断する(ポーズす
る)必要があることが検出された場合には、システムコ
ントローラ100からポーズ信号Scaがオーディオデコ
ーダ93に出力され、当該オーディオデコーダ93にお
いて一時的に復調オーディオ信号Saddの出力を停止す
る。
【0116】更に、PCI信号Spcが入力されるPCI
バッファ94は、FIFOメモリ等により構成され、入
力されたPCI信号Spcを一時的に蓄積し、PCIデコ
ーダ95に出力する。PCIバッファ94は、PCI信
号Spcに含まれるPCIパケット50と当該PCIパケ
ット50が対応する映像情報、音声情報、副映像情報等
とを同期させ、当該映像情報、音声情報又は副映像情報
等にPCIパケット50を適用させるためのものであ
る。そして、PCIバッファ94により対応する映像情
報、音声情報又は副映像情報等と同期したPCI信号S
pcは、PCIデコーダ95によりPCIパケット50に
含まれるハイライト情報が分離され、ハイライト信号S
hiとしてハイライトバッファ96に出力されると共に、
PCIパケット50のハイライト情報以外の部分がPC
I情報信号Spciとしてシステムコントローラ100に
出力される。
【0117】ハイライト信号Shiが入力されるハイライ
トバッファ96は、FIFOメモリ等により構成され、
入力されたハイライト信号Shiを一時的に蓄積し、ハイ
ライトデコーダ97に出力する。ハイライトバッファ9
6は、当該ハイライト情報のための映像情報が含まれて
いる副映像信号Sspに対応して、ハイライト情報に対応
する選択項目の表示状態の変更が正確に表示されるため
の時間軸補償を行うためのバッファである。そして、時
間軸補償が行われたハイライト信号Shiは、ハイライト
デコーダ97においてデコードされ、当該ハイライト信
号Shiに含まれる情報が復調ハイライト信号Shidとし
てシステムコントローラ100に出力される。ここで、
システムコントローラ100は、当該復調ハイライト信
号Shidに基づき、ハイライト情報による表示状態の変
更を行うべく、上記のハイライト制御信号Schを出力す
ることとなる。
【0118】システムコントローラ100は、システム
バッファ85から入力される制御情報Sc、PCIデコ
ーダ95から入力されるPCI情報信号Spci及びリモ
コン等の入力部98から入力される入力信号Sinに基づ
き、それらの信号に対応した正しい再生を行うために上
記のスイッチ信号Ssw2、言語選択信号Slc、ポーズ信
号Sca、ハイライト制御信号Schを出力すると共に、再
生装置S2の動作状況等を表示するために表示信号Sdp
を液晶表示装置等のディスプレイ99に出力する。
【0119】更に、システムコントローラ100は、上
記制御信号Sc等により、シームレス再生のためにサー
チ等のトラックジャンプの処理が必要であることを検出
したときには、ドライブコントローラ101に対して、
当該トラックジャンプの処理に対応するシームレス制御
信号Scslを出力する。そして、シームレス制御信号Sc
slが入力されたドライブコントローラ101は、スピン
ドルモータ102又はスライダモータ103に対して駆
動信号Sdを出力する。この駆動信号Sdにより、スピン
ドルモータ102又はスライダモータ103は、光ビー
ムBが再生すべきDVD1上の記録位置に照射されるよ
うにピックアップ2を移動させる(図13破線矢印参
照)と共に、DVD1の回転数をCLV(線速度一定)
制御する。これと並行して、ドライブコントローラ10
1は、ピックアップ2が移動中であり復調訂正部81か
ら復調信号Sdmが出力されないときには、シームレス制
御信号Scslに基づきスイッチ信号Ssw1を出力し、スト
リームスイッチ82を開とすると共に、復調信号Sdmが
出力され始めると、ストリームスイッチ82を閉成して
復調信号Sdmをトラックバッファ83に出力する。
【0120】以上のように、本実施の形態では、ピック
アップ80から読取手段の一例が構成されており、トラ
ックバッファ83及びデマルチプレクサ86から取出手
段の一例が構成されており、VBVバッファ87及びビ
デオデコーダ88から映像復調手段の一例が構成されて
おり、オーディオバッファ92及びオーディオデコーダ
93から音声復調手段の一例が構成されている。
【0121】次に、本実施の形態に係るオーディオパッ
ク及びビデオパックに入れられた音声情報及び映像情報
の再生処理について更に詳しく説明する。
【0122】上述の再生処理の中で、デマルチプレクサ
86は、図1に示したように分割されてビデオパック4
2に入れられた映像情報であるビデオ信号Sv をVBV
バッファ87へ出力し、分割されてオーディオパック4
3に入れられた音声情報であるオーディオ信号Sadをオ
ーディオバッファ92へ出力する。
【0123】このとき、オーディオパック43に入れら
た音声情報は、前述のように図4の表に示したPCMリ
ニアオーディオデータである。そして、そのオーディオ
フレーム周波数は、600Hz、750Hz、1200
Hz、1500Hz、3000Hz及び6000Hzの
いずれかとされており、且つ、オーディオパック43の
周波数は、前述のように最大で387kHzとされてい
る。更に、ビデオパック42に入れられた映像情報は、
前述のように、NTSC、PAL及びHi−Visio
nのうちいずれかの方式によるビデオデータである。
【0124】このため、デマルチプレクサ86から順次
出力されるビデオ信号Svのビデオフレームと、オーデ
ィオ信号Sadのオーディオフレームとの周波数的な相性
は大変良い。従って、オーディオバッファ92におい
て、オーディオ信号Sadを対応する映像情報を含むビデ
オ信号Svに同期して出力させる処理は、極めて簡単で
ある。
【0125】更に、オーディオデコーダ93に入力され
るオーディオ信号Sadにおいては前述した全てのパケッ
トヘッダに、PTSが付加されている。この結果、オー
ディオデコーダ93では、パケットヘッダにおけるデー
タを固定バイト(例えば、パケットヘッダの頭から17
バイト)だけ読み飛ばして、前述のようにパターン認識
により簡単に読み飛ばせるスタッフィングバイト203
iを所定数読み込んでから、PCMリニアオーディオデ
ータの再生に主に必要なサブストリームID、オーディ
オフレーム情報及びオーディオデータ情報を読むこと
が、簡単なアルゴリズムにより実現できる。
【0126】以上のように、本実施の形態によれば、オ
ーディオバッファ92、オーディオデコーダ93等に係
るハードウエア構成及びアルゴリズムを簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としてのDVDにおける
データの物理的構成を示す概念図である。
【図2】図1のDVDにおけるデータの論理的構成を示
す概念図である。
【図3】図1のDVDにおけるインターリーブドユニッ
トの構成を示す概念図である。
【図4】図1のDVDに記録されるPCMリニアオーデ
ィオデータの仕様を示す表である。
【図5】図4のPCMリニアオーディオデータにおける
サンプルデータの配置の一例を示す概念図である。
【図6】図4のPCMリニアオーディオデータにおける
サンプルデータの配置の他の例を示す概念図である。
【図7】図4のPCMリニアオーディオデータにおける
サンプルデータの配置の他の例を示す概念図である。
【図8】図1のDVDのオーディオパックにおけるデー
タの物理的構成を示す概念図である。
【図9】図4のPCMリニアオーディオデータの仕様に
対する各パケット中のデータの量子化ビット数、サンプ
ル数及びデータサイズを示す表である。
【図10】図8のオーディオパックのパケットヘッダの
具体的なデータ構成を示す表である。
【図11】図8のオーディオパックのパケット内のプラ
イベート領域における具体的なデータ構成を示す表であ
る。
【図12】本発明の他の実施の形態としての図1のDV
Dを記録するための情報記録装置のブロック図である。
【図13】本発明の他の実施の形態としての図1のDV
Dを再生するための情報再生装置のブロック図である。
【符号の説明】
1…DVD 2…ビデオマネージャー 3、63…VTS 10…VOB 11…コントロールデータ 20…セル 30…VOBユニット 41…ナビパック 42…ビデオパック 43…オーディオパック 44…サブピクチャパック 50…PCIパケット 51…DSIパケット 52…GOP 60…プログラム 61、61A、61B…PGC 62…タイトル 70…VTR 71…メモリ 72…信号処理部 73…ハードディスク装置 74…ハードディスク装置 75…コントローラ 76…多重器 77…変調器 78…マスタリング装置 80…ピックアップ 81…復調訂正部 82、84…ストリームスイッチ 83…トラックバッファ 85…システムバッファ 86…デマルチプレクサ 87…VBVバッファ 88…ビデオデコーダ 89…サブピクチャバッファ 90…サブピクチャデコーダ 92…オーディオバッファ 93…オーディオデコーダ 94…PCIバッファ 95…PCIデコーダ 96…ハイライトバッファ 97…ハイライトデコーダ 98…入力部 99…ディスプレイ 100…システムコントローラ 101…ドライブコントローラ 102…スピンドルモータ 103…スライダモータ 201…パックヘッダ 202…パケット 203…パケットヘッダ 203f…PTSフィールド 204…サブストリームID 205…オーディオフレーム情報 206…オーディオデータ情報 207…PCMリニアオーディオデータ 301a、301b、301c…サンプルデータ S1…情報記録装置 S2…再生装置 Sr…圧縮多重信号 Sa…付加情報信号 Sdm…復調信号 Sad…オーディオ信号 Ssp…副映像信号 Sv…ビデオ信号
フロントページの続き (72)発明者 高橋 外喜博 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 中村 浩 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 (72)発明者 澤辺 孝夫 東京都目黒区目黒1丁目4番1号 パイオ ニア株式会社内 (72)発明者 山本 薫 埼玉県鶴ケ島市富士見6丁目1番1号 パ イオニア株式会社総合研究所内 (72)発明者 由雄 淳一 埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオ ニア株式会社所沢工場内 Fターム(参考) 5C053 FA24 GA11 GB11 GB38 JA02 JA07 JA12 JA22 JA23 5D044 AB05 BC04 CC06 DE12 DE39 FG14 FG18 GK12

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のサンプリング周波数の音声情報か
    らなるオーディオフレームがパケットヘッダを伴うオー
    ディオパケットとして記録された情報記録媒体であっ
    て、前記オーディオフレームの先頭データが対応する前
    記オーディオパケット内にある場合に当該オーディオフ
    レームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所定
    の指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が当
    該オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含まれ
    ていると共に、前記オーディオフレームの記録周波数
    が、前記サンプリング周波数の整数分の1であり且つ前
    記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前記オーデ
    ィオパケットに前記時刻管理情報が付加されるように規
    定されている情報記録媒体を再生する情報再生装置であ
    って、 情報を前記情報記録媒体から読み取る読取手段と、 前記読取手段により読み取られた情報から前記オーディ
    オパケットを取り出す取出手段と、 前記取り出されたオーディオパケットに含まれる前記音
    声情報を、当該取り出されたオーディオパケットに含ま
    れる前記時刻管理情報により示される時刻に基づいて復
    調する音声復調手段と、 を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録周波数は、600Hz、750
    Hz、1200Hz、1500Hz、3000Hz及び
    6000Hzのうちいずれか一つであることを特徴とす
    る請求項1に記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記オーディオパケットは、パックヘッ
    ダが付与されたオーディオパックとして前記情報記録媒
    体に記録されていると共に、 前記記録周波数は、更に前記オーディオパックの最大周
    波数より高くなるように規定されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 前記オーディオパックは、 前記パックヘッダと、 前記パケットヘッダと、 少なくともサブストリームID及びオーディオフレーム
    情報を含むプライベートデータが記録されているプライ
    ベートデータ領域と、 オーディオデータ領域と、 により構成されていることを特徴とする請求項3に記載
    の情報再生装置。
  5. 【請求項5】 前記音声復調手段は、前記取り出された
    パケットヘッダに含まれる前記時刻管理情報以外の当該
    パケットヘッダの一部を読み飛ばして前記音声情報を復
    調することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1
    に記載の情報再生装置。
  6. 【請求項6】 所定のサンプリング周波数の音声情報か
    らなるオーディオフレームがパケットヘッダを伴うオー
    ディオパケットとして記録された情報記録媒体であっ
    て、前記オーディオフレームの先頭データが対応する前
    記オーディオパケット内にある場合に当該オーディオフ
    レームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所定
    の指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が当
    該オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含まれ
    ていると共に、前記オーディオフレームの記録周波数
    が、前記サンプリング周波数の整数分の1であり且つ前
    記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前記オーデ
    ィオパケットに前記時刻管理情報が付加されるように規
    定されている情報記録媒体を再生する情報再生方法であ
    って、 情報を前記情報記録媒体から読み取る工程と、 前記読取手段により読み取られた情報から前記オーディ
    オパケットを取り出す工程と、 当該取り出されたオーディオパケットに含まれる前記音
    声情報を、当該取り出されたオーディオパケットに含ま
    れる前記時刻管理情報により示される時刻に基づいて復
    調する工程と、 を備えたことを特徴とする情報再生方法。
  7. 【請求項7】 前記記録周波数は、600Hz、750
    Hz、1200Hz、1500Hz、3000Hz及び
    6000Hzのうちいずれか一つであることを特徴とす
    る請求項6に記載の情報再生方法。
  8. 【請求項8】 前記オーディオパケットは、パックヘッ
    ダが付与されたオーディオパックとして前記情報記録媒
    体に記録されていると共に、前記記録周波数は、更に前
    記オーディオパックの最大周波数より高くなるように規
    定されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の
    情報再生方法。
  9. 【請求項9】 前記オーディオパックは、 前記パックヘッダと、 前記パケットヘッダと、 少なくともサブストリームID及びオーディオフレーム
    情報を含むプライベートデータが記録されているプライ
    ベートデータ領域と、 オーディオデータ領域と、 により構成されていることを特徴とする請求項8に記載
    の情報再生方法。
  10. 【請求項10】 前記取り出されたパケットヘッダに含
    まれる前記時刻管理情報以外の当該パケットヘッダの一
    部を読み飛ばして前記音声情報を復調することを特徴と
    する請求項6ないし9のいずれか1に記載の情報再生方
    法。
  11. 【請求項11】 所定のサンプリング周波数の音声情報
    からなるオーディオフレームを、パケットヘッダを伴う
    オーディオパケットとして情報記録媒体に記録する情報
    記録装置であって、 前記オーディオフレームの先頭データが対応する前記オ
    ーディオパケット内にある場合に、当該オーディオフレ
    ームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所定の
    指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が当該
    オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含まれて
    いると共に、 前記サンプリング周波数の整数分の1であり且つ前記指
    定周波数の整数分の1であり且つ全ての前記オーディオ
    パケットに前記時刻管理情報が付加されるような記録周
    波数を用いて前記オーディオフレームが記録されること
    を特徴とする情報記録装置。
  12. 【請求項12】 前記情報記録媒体はスタンパディスク
    であることを特徴とする請求項11に記載の情報記録装
    置。
  13. 【請求項13】 前記スタンパディスクを用いてレプリ
    カディスクを製造するレプリケ−ション手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項12に記載の情報記録装
    置。
  14. 【請求項14】 前記記録周波数は、600Hz、75
    0Hz、1200Hz、1500Hz、3000Hz及
    び6000Hzのうちいずれか一つであることを特徴と
    する請求項11ないし13のいずれか1に記載の情報記
    録装置。
  15. 【請求項15】 前記オーディオパケットは、パックヘ
    ッダが付与されたオーディオパックとして記録されると
    共に、 前記記録周波数は、さらに前記オーディオパックの最大
    周波数より高くなるように規定されていることを特徴と
    する請求項11ないし14のいずれか1に記載の情報記
    録装置。
  16. 【請求項16】 請求項11ないし15のいずれか1に
    記載の情報記録装置により前記時刻管理情報を含む前記
    パケットヘッダを含む前記オーディオパケットを形成す
    る前記オーディオフレームが記録されている情報記録媒
    体であって、前記サンプリング周波数の整数分の1であ
    り且つ前記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前
    記オーディオパケットに前記時刻管理情報が付加される
    ような記録周波数により前記オーディオフレームが記録
    されていることを特徴とする情報記録媒体。
  17. 【請求項17】 所定のサンプリング周波数の音声情報
    からなるオーディオフレームを、パケットヘッダを伴う
    オーディオパケットとして情報記録媒体に記録する情報
    記録方法であって、 前記オーディオフレームの先頭データが対応する前記オ
    ーディオパケット内にある場合に、当該オーディオフレ
    ームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所定の
    指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が当該
    オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含まれて
    いると共に、 前記サンプリング周波数の整数分の1であり且つ前記指
    定周波数の整数分の1であり且つ全ての前記オーディオ
    パケットに前記時刻管理情報が付加されるような記録周
    波数を用いて前記オーディオフレームが記録されること
    を特徴とする情報記録方法。
  18. 【請求項18】 前記情報記録媒体はスタンパディスク
    であることを特徴とする請求項17に記載の情報記録方
    法。
  19. 【請求項19】 前記スタンパディスクを用いてレプリ
    カディスクを製造するレプリケ−ション工程をさらに備
    えたことを特徴とする請求項18に記載の情報記録方
    法。
  20. 【請求項20】 前記記録周波数は、600Hz、75
    0Hz、1200Hz、1500Hz、3000Hz又
    は6000Hzのうちいずれか一つであることを特徴と
    する請求項17ないし19のいずれか1に記載の情報記
    録方法。
  21. 【請求項21】 前記オーディオパケットは、パックヘ
    ッダを付与されたオーディオパックとして記録されると
    共に、 前記記録周波数は、さらに前記オーディオパックの最大
    周波数より高くなるように規定されていることを特徴と
    する請求項17ないし20のいずれか1に記載の情報記
    録方法。
  22. 【請求項22】 請求項17ないし21のいずれか1に
    記載の情報記録方法により前記時刻管理情報を含む前記
    パケットヘッダを含む前記オーディオパケットを形成す
    る前記オーディオフレームが記録されている情報記録媒
    体であって、前記サンプリング周波数の整数分の1であ
    り且つ前記指定周波数の整数分の1であり且つ全ての前
    記オーディオパケットに前記時刻管理情報が付加される
    ような記録周波数により前記オーディオフレームが記録
    されていることを特徴とする情報記録媒体。
  23. 【請求項23】 所定のサンプリング周波数の音声情報
    からなるオーディオフレームがパケットヘッダを含むオ
    ーディオパケットとして記録された情報記録媒体であっ
    て、 前記オーディオフレームの先頭データが対応する前記オ
    ーディオパケット内にある場合に、当該オーディオフレ
    ームに含まれる前記音声情報の再生出力の時刻を所定の
    指定周波数の精度で管理するための時刻管理情報が当該
    オーディオパケット内の前記パケットヘッダに含まれて
    いると共に、 前記サンプリング周波数の整数分の1であり且つ前記指
    定周波数の整数分の1であり且つ全ての前記オーディオ
    パケットに前記時刻管理情報が付加されるように前記オ
    ーディオフレームの記録周波数が規定されていることを
    特徴とする情報記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記記録周波数は、600Hz、75
    0Hz、1200Hz、1500Hz、3000Hz及
    び6000Hzのうちいずれか一つであることを特徴と
    する請求項23に記載の情報記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記オーディオパケットは、パックヘ
    ッダが付与されたオーディオパックとして記録され、 前記記録周波数は、さらに前記オーディオパックの最大
    周波数より高くなるように規定されていることを特徴と
    する請求項23又は24に記載の情報記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記オーディオパックは、 前記パックヘッダと、 前記パケットヘッダと、 少なくともサブストリームID及びオーディオフレーム
    情報を含むプライベートデータが記録されているプライ
    ベートデータ領域と、 オーディオデータ領域と、 により構成されていることを特徴とする請求項25に記
    載の情報記録媒体。
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