JP2003186940A - 論理検証装置 - Google Patents

論理検証装置

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JP2003186940A
JP2003186940A JP2001382242A JP2001382242A JP2003186940A JP 2003186940 A JP2003186940 A JP 2003186940A JP 2001382242 A JP2001382242 A JP 2001382242A JP 2001382242 A JP2001382242 A JP 2001382242A JP 2003186940 A JP2003186940 A JP 2003186940A
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clock
circuit
delay time
logic
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Yoshinori Nabeta
芳則 鍋田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の条件下に対応して論理検証時における
実行時間を短縮することができる論理検証装置が得られ
るようにすること。 【解決手段】 クロック3の逓倍の周波数であるエミュ
レーションクロック12を生成する逓倍回路11、プロ
グラマブル素子で実現された論理回路の一部であるF/
F13、そのF/F13の入力信号14と出力信号15
とを比較して比較結果信号17を生成する比較器16、
および、逓倍回路11からのエミュレーションクロック
12と比較器16からの比較結果信号17とクロック3
とに基づいてF/F13に印加するクロック19を生成
するクロック生成回路18などを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、論理検証装置に
関し、より詳しくは、プログラマブル素子によって構成
され、所望の論理動作や機能動作を模擬する論理検証装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、LSIなどの論理動作や機能
動作を検証するために、ソフトウェアによる機能シミュ
レータが用いられてきた。
【0003】ところが、近年、LSIの回路規模が飛躍
的に増大し、機能も複雑化してきていることから検証す
るためのテストデータも増大し、機能シミュレータでは
速度性能が不足し、検証時間が長時間化してきている。
【0004】そこで、最近では、FPGA(Field Prog
rammable Gate Array )やマイクロプロセッサなどのプ
ログラマブル素子で構成されたハードウェアの論理検証
装置(以下、エミュレータともいう)が用いられるよう
になってきている。
【0005】図15は、従来の論理検証装置の構成例を
示すブロック図である。図15に示す論理検証装置は、
検証対象を模擬動作させる検証装置としてのエミュレー
タ101と、検証対象を検証するためのテストベンチ1
02とで構成され、それぞれにクロック103が入力さ
れて動作が行われる。
【0006】エミュレータ101内のフリップフロップ
回路(以下、F/Fという)104は、プログラマブル
素子で実現された論理回路の一部を示している。このF
/F104には、基本的にクロック103が印加され
る。このように、エミュレータ101およびテストベン
チ102は、クロック103に従って動作するため、ク
ロック103の動作周波数が検証時間を決定することに
なる。
【0007】図16は、図15の論理検証装置における
処理手順を示す図である。論理検証の処理手順は、図1
6に示すように、検証対象となる論理情報111を読み
込むコンパイル112処理が行われ、そのコンパイル1
12の処理結果をエミュレータ101のプログラマブル
素子に割り付けるマッピング113処理を行い、そのマ
ッピング113の処理結果をエミュレータ101にダウ
ンロード114する。そして、このダウンロード114
の処理結果に基づいて、エミュレータ101は、所望の
論理動作を行うことが可能となる。
【0008】さらに、実行115処理は、論理検証を実
行することであり、上記図16のコンパイル112から
マッピング113までの処理は、計算機上で実行される
ソフトウェア処理である。
【0009】図17は、図16のエミュレータの論理構
成を示すブロック図である。図17のF/F121〜1
24は、図15のF/F104を詳細化したものであ
り、クロック103で動作する記憶素子である。また、
組み合わせ回路125〜127も全てクロック103で
動作し、信号128〜133は、回路中の各部での信号
を示している。
【0010】このクロック103の動作周波数は、組み
合わせ回路125〜127の遅延時間によって決まるた
め、組み合わせ回路125〜127までが全て同じ遅延
時間nとすると、クロック103の周期は組み合わせ回
路125と126の遅延時間の総和である2nとなる。
【0011】一方、F/F123と124は、組み合わ
せ回路127の遅延時間のみであり、この場合に限れば
クロック周期はnとなる。しかし、クロック周期は、論
理情報111の中の最大の遅延時間のパスによって決定
され、また、信号130と信号131の値が同じ場合で
もクロック103の周期は最大遅延時間に合わせること
になる。
【0012】このような論理検証装置に関連した公報例
としては、例えば、特開昭52−109841号公報に
記載の「クロック制御方式」、あるいは、特開平6−1
61808号公報に記載の「エミュレーション回路」な
どがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の論理検証装置にあっては、検証時間を決定す
るクロックは、検証対象論理の中の最大遅延時間によっ
て決定されるため、論理検証時における実行時間が長く
なってしまうという課題があった。
【0014】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
種々の条件下に対応して論理検証時における実行時間を
短縮することができる論理検証装置を得ることを目的と
する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる論理検証装置は、プログラマブル
素子によって構成され、所望の論理動作や機能動作を模
擬する論理検証装置において、組み合わせ回路に接続さ
れた記憶手段と、前記記憶手段の入力信号と出力信号の
値を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基
づいて、前記記憶手段に対して印加するクロックの印加
タイミングを変化させる第1のクロック生成手段と、を
備え、前記第1のクロック生成手段により前記記憶手段
の前段の組み合わせ回路の遅延時間に応じてクロックの
印加タイミングを変化させることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、組み合わせ回路に接続
された記憶手段の入力信号と出力信号の値を比較手段に
より比較し、その比較結果に基づいて第1のクロック生
成手段により記憶手段に印加するクロックを、前段の組
み合わせ回路の遅延時間に応じて印加タイミングを変化
させるようにしたため、記憶手段の入力信号と出力信号
とが一致していれば、その前段の組み合わせ回路の遅延
時間を削減することが可能となり、検証時間を短縮する
ことができる。
【0017】つぎの発明にかかる論理検証装置は、プロ
グラマブル素子によって構成され、所望の論理動作や機
能動作を模擬する論理検証装置において、組み合わせ回
路に接続された記憶手段と、前記記憶手段と記憶手段の
間に存在する組み合わせ回路の遅延時間を算出する第1
の遅延時間算出手段と、前記第1の遅延時間算出手段に
より算出された遅延時間に基づいて、後段の記憶手段へ
のクロックの印加タイミングを最適化する第2のクロッ
ク生成手段と、を備えていることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、記憶手段と記憶手段の
間に存在する組み合わせ回路の遅延時間を第1の遅延時
間算出手段により算出し、その算出された遅延時間に基
づいて、第2のクロック生成手段により後段の記憶手段
へのクロックの印加タイミングを最適化するようにした
ため、検証対象となる論理回路の組み合わせ回路の遅延
時間に応じてクロックが可変となり、これを最適化する
ことで検証時間を短縮することができる。
【0019】つぎの発明にかかる論理検証装置は、プロ
グラマブル素子によって構成され、所望の論理動作や機
能動作を模擬する論理検証装置において、組み合わせ回
路に接続された記憶手段と、前記記憶手段の入力信号と
出力信号の値を比較する比較手段と、前記記憶手段と記
憶手段の間に存在する組み合わせ回路を複数の組み合わ
せ回路に分割する回路分割手段と、前記回路分割手段に
より分割された組み合わせ回路毎の遅延時間を算出する
第2の遅延時間算出手段と、前記第2の遅延時間算出手
段により算出された遅延時間に基づいて、後段の記憶手
段へのクロックの印加タイミングを最適化する第3のク
ロック生成手段と、を備え、前記回路分割手段により分
割された組み合わせ回路のうちクロックが印加されても
動作しない組み合わせ回路の遅延時間に応じて、後段の
記憶手段のクロックの印加タイミングを変化させること
を特徴とする。
【0020】この発明によれば、組み合わせ回路に接続
された記憶手段の入力信号と出力信号の値を比較手段に
より比較し、回路分割手段により記憶手段と記憶手段の
間に存在する組み合わせ回路を複数の組み合わせ回路に
分割し、第2の遅延時間算出手段により分割された組み
合わせ回路毎の遅延時間を算出し、その遅延時間に基づ
いて、第3のクロック生成手段により後段の記憶手段へ
のクロックの印加タイミングを最適化するようにしたた
め、部分的に遅延時間を削減することが可能となり、検
証時間を短縮することができる。
【0021】つぎの発明にかかる論理検証装置は、前記
記憶手段の前段の組み合わせ回路の遅延時間に応じて、
当該組み合わせ回路の構成を変更することを特徴とす
る。
【0022】この発明によれば、記憶手段の前段の組み
合わせ回路の遅延時間に応じて、組み合わせ回路の構成
を変更するようにしたため、組み合わせ回路の遅延時間
の削減効果を更に増加させることが可能となる。
【0023】つぎの発明にかかる論理検証装置は、検証
時間の短縮制御の実行レベルを個別に設定可能としたこ
とを特徴とする。
【0024】この発明によれば、検証時間の短縮制御の
実行レベルを個別に設定可能としたため、回路規模の増
加や前処理実行時間に対応して、所望の論理検証時間の
削減を図ることができる。
【0025】つぎの発明にかかる論理検証装置は、前記
プログラマブル素子にフィールド・プログラマブル・ゲ
ート・アレイを使用し、その基本ブロックとして、前記
記憶手段の入力信号と出力信号とを比較する比較手段
と、クロックイネーブル制御手段とを少なくとも備えて
いることを特徴とする。
【0026】この発明によれば、プログラマブル素子と
してフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイを使
用し、比較手段とクロックイネーブル制御手段とを少な
くとも備えているため、論理検証時間を短縮するための
クロックの印加タイミングを調整する回路増加分を最小
限に抑えることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる論理検証装置の好適な実施の形態を詳細に
説明する。
【0028】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1である論理検証装置の構成を説明するブロック図
である。図1に示す論理検証装置は、検証対象の論理情
報を模擬動作させる検証装置としてのエミュレータ1
と、検証対象を検証するためのテストベンチ2とで構成
され、それぞれに対してクロック3が入力されて動作が
行われる。
【0029】本実施の形態1の論理検証装置は、エミュ
レータ1内が図1に示すように構成されている点に特徴
がある。すなわち、クロック3の逓倍の周波数であるエ
ミュレーションクロック12を生成する逓倍回路11、
プログラマブル素子で実現された論理回路の一部である
記憶手段としてのF/F13、そのF/F13の入力信
号14と出力信号15とを比較して比較結果信号17を
生成する比較手段としての比較器16、および、逓倍回
路11からのエミュレーションクロック12と比較器1
6からの比較結果信号17とクロック3とに基づいてF
/F13に印加するクロック19を生成する第1のクロ
ック生成手段としてのクロック生成回路18などを備え
ている。
【0030】次に、動作について説明する。図2は、本
実施の形態1の動作を説明するタイミングチャートであ
り、(a)はクロック3の波形図、(b)はエミュレー
ションクロック12の波形図、(c)は比較結果信号1
7の波形図、(d)はF/F13へのクロック19の波
形図である。
【0031】そして、エミュレータ1の内部では、クロ
ック3を逓倍したエミュレーションクロック12を基本
クロックとして動作する。このため、F/F13は、ク
ロック19が印加されると入力信号14を取り込んで、
出力信号15を出力する。この時の入力信号14と出力
信号15が同じ値の場合は、クロック19が印加されて
も動作は変わらないことになる。
【0032】すなわち、クロック19が印加される前の
時刻において、入力信号14と出力信号15の値が比較
器16で比較され、その比較結果信号17と上記の逓倍
回路11からのエミュレーションクロック12とクロッ
ク3とに基づいて、クロック生成回路18がF/F13
へのクロック19を生成する。
【0033】例えば、クロック生成回路18に入力され
る比較結果信号17が「偽」の場合(ここでは、F/F
13の入力信号14と出力信号15とが不一致で、図2
では“L”の状態)は、クロック3と同じ周波数のクロ
ックをクロック19として出力する。
【0034】また、比較結果信号17が「真」の場合
(ここでは、F/F13の入力信号14と出力信号15
とが一致し、図2では“H”の状態)は、エミュレーシ
ョンクロック12をクロック19として出力する。
【0035】このように、本実施の形態1によれば、F
/F13の入力信号14と出力信号15の値を比較して
一致していれば、その前段の組み合わせ回路の遅延時間
を削減することが可能となり、検証時間を短縮すること
ができる。
【0036】実施の形態2.上記した実施の形態1は、
図1のエミュレータ1内のF/F13の入力信号14と
出力信号15の値を比較して、F/F13へのクロック
19を制御するようにしたが、本実施の形態2では、ソ
フトウェア処理と回路構成によりクロックを制御するよ
うにした点に特徴がある。
【0037】図3は、本実施の形態2における論理検証
装置のエミュレータにより検証を行う処理手順を示す図
である。論理検証の処理手順は、図3に示すように、検
証対象となる論理情報21を読み込むコンパイル22処
理を行い、そのコンパイル22の処理結果をエミュレー
タのプログラマブル素子に割り付けるマッピング23処
理が行われる。
【0038】続いて、遅延時間算出24の処理では、前
段のマッピング23の処理結果に基づいて、記憶手段と
してのF/F間の組み合わせ回路の遅延時間を算出し
(第1の遅延時間算出手段)、その算出された遅延時間
の値に応じて各F/Fのクロック生成回路を付加する回
路付加25処理が行われる。
【0039】さらに、その次のダウンロード26の処理
は、上記したマッピング23処理の結果をエミュレータ
にロードするものである。このダウンロード26をした
ことにより、エミュレータは所望の論理動作を行うこと
が可能となる。
【0040】そして、実行27の処理では、論理検証が
実行される。なお、本実施の形態2では、上記したコン
パイル22から回路付加25までの処理は、計算機上で
実行されるソフトウェア処理である。
【0041】図4は、本実施の形態2に係るエミュレー
タ31の構成を示すブロック図である。本実施の形態2
における特徴的な構成要素である第2のクロック生成手
段としてのクロック生成回路32は、図3の回路付加2
5の処理によって生成される回路であって、組み合わせ
回路の最大遅延時間に最適化されたクロック33を生成
するものである。図4中の他の構成部については、図1
と同一部または相当部であるので、同一符号を付して構
成説明を省略する。
【0042】図5は、図3および図4によって処理され
た論理回路のタイミングチャートであり、(a)はクロ
ック3の波形図、(b)はエミュレーションクロック1
2の波形図、(c)はF/F13へのクロック33の波
形図である。図4のクロック生成回路32によって生成
されるクロック33は、図5(c)に示すように、F/
F13への入力信号を生成する組み合わせ回路の遅延時
間に対して最適化されたものとなる。
【0043】このように、本実施の形態2によれば、検
証対象となる論理回路の組み合わせ回路の遅延時間によ
ってクロックを可変とし、これを最適化することにより
検証時間を短縮することができる。
【0044】実施の形態3.上記した実施の形態1およ
び2は、F/FとF/Fの間に介在させた組み合わせ回
路を1グループとして最適化するものであったが、本実
施の形態3では、組み合わせ回路を組み合わせ回路の入
力信号によって分割する点に特徴がある。
【0045】図6は、本実施の形態3に係る論理検証装
置の論理構成図である。図6に示すように、F/F43
への入力信号は、組み合わせ回路44と45を経由して
いる。組み合わせ回路44は、F/F41の出力信号4
7を入力としており、組み合わせ回路45は、組み合わ
せ回路44の出力信号48と、F/F42の出力信号5
1とを入力としている。
【0046】そして、F/F41の入力信号46と、F
/F41の出力信号47の値が同じであれば、F/F4
1にクロックが印加されたとしても、組み合わせ回路4
4の出力信号48の値は変化しない。このように、出力
信号48が変化しない場合は、F/F41およびF/F
42と、F/F43との間の遅延時間は組み合わせ回路
45の遅延時間によってのみ決定されることになる。
【0047】図7は、本実施の形態3における論理検証
装置のエミュレータにより検証を行う処理手順を示す図
である。論理検証の処理手順は、図7に示すように、検
証対象となる論理情報21を読み込むコンパイル22処
理を行い、そのコンパイル22の処理結果をエミュレー
タのプログラマブル素子に割り付けるマッピング23処
理が行われる。
【0048】そして、そのマッピング23の後、本実施
の形態3の特徴的な回路分割61処理により(回路分割
手段)、F/FとF/Fの間の組み合わせ回路を組み合
わせ回路の入力信号単位で分割する。
【0049】次の遅延時間算出24の処理では、分割さ
れた組み合わせ回路単位で遅延時間を算出し(第2の遅
延時間算出手段)、その算出された遅延時間の値に応じ
て各F/Fのクロック生成回路(第3のクロック生成回
路)を付加する回路付加25処理が行われる。
【0050】そして、次のダウンロード26の処理は、
上記したマッピング23処理の結果をエミュレータにロ
ードするものである。このダウンロード26をすること
により、エミュレータは所望の論理動作を行うことが可
能となり、実行27の処理によって、論理検証が実行さ
れる。
【0051】図8は、図6および図7によって処理され
た論理回路のタイミングチャートであり、(a)はクロ
ック3の波形図、(b)はエミュレーションクロック1
2の波形図、(c)はF/F41の比較結果の波形図、
(d)は信号48の波形図、(e)は信号49の波形
図、(f)はF/F43へのクロックである。
【0052】図8(a)に示すフェーズ1では、図6に
示すF/F41の出力信号47とF/F42の出力信号
51とが共に変化するため、遅延時間は組み合わせ回路
44と組み合わせ回路45との総和となり、クロックの
周期が決定される。
【0053】図8(a)に示すフェーズ2では、信号4
8の値は変化しないため、F/F41の比較結果信号は
「真」となる。この場合、図7に記載の遅延時間算出2
4処理において、組み合わせ回路44の遅延時間を算出
し、クロック3の周期からその組み合わせ回路44の遅
延時間を引いた値がF/F43へのクロックの周期とな
る(図8(f)参照)。
【0054】図9は、本実施の形態3に係るエミュレー
タ70の構成を示すブロック図であり、図1および図4
と同一物または相当物に対しては同一符号を付して構成
説明を省略する。図9に示すように、本実施の形態3の
F/F13に入力されるクロック33は、比較器16に
よってF/F13の入力信号14と出力信号15とを比
較した比較結果信号17によりクロック33を制御する
クロック生成回路18と、遅延時間算出結果によって制
御されるクロック生成回路32とによって生成されるこ
とになる。
【0055】このように、本実施の形態3によれば、F
/FとF/Fの間の組み合わせ回路を分割し、動作ない
し回路部分を検出することにより、部分的に遅延時間を
削減することが可能となり、検証時間を短縮することが
できる。
【0056】実施の形態4.上記した実施の形態1〜3
までは、F/FとF/Fの間のクロック周期の最適化に
ついて説明したが、本実施の形態4の特徴は、複数のク
ロック周期と組み合わせ回路との構成により遅延時間を
最適化するようにした点である。
【0057】図10は、本実施の形態4における最適化
処理前の検証対象の論理回路図であり、図11は、本実
施の形態4における最適化処理後の検証対象の論理回路
図である。図10および図11において、sa、sb、sc、
sd、se、sf、sgは、F/Fを示し、ca、cb、cc、cd、c
e、cf、ce'、cf'は、組み合わせ回路を示している。
【0058】図10において、組み合わせ回路の遅延が
同一であった場合、最大遅延時間のパスは、sa-ca-cb-s
d-ce-cf-sgとなる。この時、上記した実施の形態1〜3
によって、sd、se、sfの各F/Fのクロックを最適化す
ることができるが、最大遅延のパスはsa-ca-cb-sd であ
るため、se、sfが最適化されたとしても効果を得ること
ができない。そこで、本実施の形態4では、このような
場合であっても、前段のF/F前の組み合わせ回路の遅
延時間により、当該組み合わせ回路の構成を変更するよ
うにしたものである。
【0059】そこで、図11に示すように、F/Fのsg
への入力となる組み合わせ回路ce、cfの構成を変更し
て、ce'、cf'とすることにより、最大遅延のパスは、sa
-ca-cb-sd-cf'-sgとなって、潜在的な遅延時間を削減す
ることが可能となることがわかる。なお、この組み合わ
せ回路の最適化処理は、処理手順を示す上記図3の回路
付加25によって実施される。
【0060】このように、本実施の形態4によれば、1
つのF/FとF/Fの間の組み合わせ回路をプログラマ
ブル素子にマッピングする際に、前段の組み合わせ回路
遅延時間を考慮して最適化することにより、上述した実
施の形態1〜3による組み合わせ回路の遅延時間の削減
効果を更に増加させることが可能となる。
【0061】実施の形態5.上記した実施の形態1〜4
までは、それぞれの検証時間の短縮度合いに比例して、
回路規模の増加や前処理(コンパイルからダウンロード
まで)の実行時間の増加が伴うため、本実施の形態5で
は、どのレベルまで実行するかを回路情報読み込み時に
設定することにより、ユーザの所望の検証時間の短縮効
果が得られるようにしたものである。
【0062】図12は、本実施の形態5における論理検
証装置のエミュレータにより検証を行う処理手順を示す
図である。論理検証の処理手順は、図12に示すよう
に、検証対象となる論理情報21を読み込んだ後、環境
設定ファイル72を読み込み、環境設定71の処理が実
行される。
【0063】図13は、図12における環境設定ファイ
ル72の記述例を示した図であり、上記した実施の形態
1〜4までをそれぞれ「真」あるいは「偽」に設定する
ことが可能となる。
【0064】このようにして環境設定71を行った後、
上記実施の形態3の図7と同様に、コンパイル22、マ
ッピング23、回路分割61、遅延時間算出24、回路
付加25、および、ダウンロード26の各処理を行い、
実行27をすることで論理検証が実行される。
【0065】このように、本実施の形態5によれば、環
境設定によって論理検証をどのレベルまで実行するかを
個別に設定することによって、回路規模の増加や前処理
実行時間に対して、所望の論理検証時間の削減を図るこ
とができる。
【0066】実施の形態6.エミュレータを構成するプ
ログラマブル素子としては、FPGA(Field Programm
able Gate Array )が一般的に用いられているが、本実
施の形態5では、このFPGAを構成する基本回路ブロ
ックを図14を用いて説明する。
【0067】図14は、本実施の形態6におけるFPG
Aの基本回路ブロック図である。図14において、4入
力1出力の論理ブロック81をプログラムすることによ
り、組み合わせ回路を実現することができる。クロック
イネーブル制御手段としてのセレクタ82、83は、そ
れぞれのクロックイネーブルとクロックの3入力1出力
を選択出力するものである。記憶素子84は、F/Fま
たはラッチで構成され、データを一時的に保持するもの
である。セレクタ85は、論理ブロック81である組み
合わせ回路出力と記憶素子84の出力を選択し、比較手
段としての比較器86は、記憶素子84の入力信号と出
力信号とを比較するものである。
【0068】そして、上記の実施の形態1を実現する場
合は、比較器86から出力される比較結果信号を用い
て、クロックイネーブル端子に接続することにより、ク
ロック制御を実現することができる。
【0069】また、上記の実施の形態2を実現する場合
は、前処理結果をセレクタ82にプログラムすることに
より、クロック制御を実現することができる。
【0070】さらに、上記の実施の形態3を実現する場
合は、上記したセレクタ82と比較器86を使用すると
共に、組み合わせ回路の最小単位として、組み合わせ論
理ブロック81を使用することにより、容易に実現する
ことが可能となる。
【0071】このように、本実施の形態6によれば、プ
ログラマブル素子としてFPGAを用いて実施したた
め、論理検証時間を短縮するためのクロックの印加タイ
ミングを調整するための回路増加分を最小限に抑えるこ
とができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、組み合わせ回路に接続された記憶手段の入力信号と
出力信号の値を比較手段により比較し、その比較結果に
基づいて第1のクロック生成手段により記憶手段に印加
するクロックを、前段の組み合わせ回路の遅延時間に応
じて印加タイミングを変化させるようにしたので、記憶
手段の入力信号と出力信号とが一致していれば、その前
段の組み合わせ回路の遅延時間を削減することが可能と
なり、検証時間を短縮することができる。
【0073】つぎの発明によれば、記憶手段と記憶手段
の間に存在する組み合わせ回路の遅延時間を第1の遅延
時間算出手段により算出し、その算出された遅延時間に
基づいて、第2のクロック生成手段により後段の記憶手
段へのクロックの印加タイミングを最適化するようにし
たので、検証対象となる論理回路の組み合わせ回路の遅
延時間に応じてクロックが可変となり、これを最適化す
ることで検証時間を短縮することができる。
【0074】つぎの発明によれば、組み合わせ回路に接
続された記憶手段の入力信号と出力信号の値を比較手段
により比較し、回路分割手段により記憶手段と記憶手段
の間に存在する組み合わせ回路を複数の組み合わせ回路
に分割し、第2の遅延時間算出手段により分割された組
み合わせ回路毎の遅延時間を算出し、その遅延時間に基
づいて、第3のクロック生成手段により後段の記憶手段
へのクロックの印加タイミングを最適化するようにした
ので、部分的に遅延時間を削減することが可能となり、
検証時間を短縮することができる。
【0075】つぎの発明によれば、記憶手段の前段の組
み合わせ回路の遅延時間に応じて、組み合わせ回路の構
成を変更するようにしたので、組み合わせ回路の遅延時
間の削減効果を更に増加させることが可能となる。
【0076】つぎの発明によれば、検証時間の短縮制御
の実行レベルを個別に設定可能としたので、回路規模の
増加や前処理実行時間に対応して、所望の論理検証時間
の削減を図ることができる。
【0077】つぎの発明によれば、プログラマブル素子
としてフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイを
使用し、比較手段とクロックイネーブル制御手段とを少
なくとも備えているので、論理検証時間を短縮するため
のクロックの印加タイミングを調整する回路増加分を最
小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である論理検証装置
の構成を説明するブロック図である。
【図2】 本実施の形態1の動作を説明するタイミング
チャートであり、(a)はクロックの波形図、(b)は
エミュレーションクロックの波形図、(c)は比較結果
信号の波形図、(d)はF/Fへのクロックの波形図で
ある。
【図3】 本実施の形態2における論理検証装置のエミ
ュレータにより検証を行う処理手順を示す図である。
【図4】 本実施の形態2に係るエミュレータの構成を
示すブロック図である。
【図5】 図3および図4によって処理された論理回路
のタイミングチャートであり、(a)はクロックの波形
図、(b)はエミュレーションクロックの波形図、
(c)はF/Fへのクロックの波形図である。
【図6】 本実施の形態3に係る論理検証装置の論理構
成図である。
【図7】 本実施の形態3における論理検証装置のエミ
ュレータにより検証を行う処理手順を示す図である。
【図8】 図6および図7によって処理された論理回路
のタイミングチャートであり、(a)はクロックの波形
図、(b)はエミュレーションクロックの波形図、
(c)はF/Fの比較結果の波形図、(d)は信号の波
形図、(e)は信号の波形図、(f)はF/Fへのクロ
ックの波形図である。
【図9】 本実施の形態3に係るエミュレータの構成を
示すブロック図である。
【図10】 本実施の形態4における最適化処理前の検
証対象の論理回路図である。
【図11】 本実施の形態4における最適化処理後の検
証対象の論理回路図である。
【図12】 本実施の形態5における論理検証装置のエ
ミュレータにより検証を行う処理手順を示す図である。
【図13】 図12における環境設定ファイルの記述例
を示した図である。
【図14】 本実施の形態6におけるFPGAの基本回
路ブロック図である。
【図15】 従来の論理検証装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図16】 図15の論理検証装置における処理手順を
示す図である。
【図17】 図16のエミュレータの論理構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1、31、70 エミュレータ、2 テストベンチ、
3、19、33 クロック、11 逓倍回路、12 エ
ミュレーションクロック、13、41、42、43、8
4 フリップフロップ回路(F/F)、14 入力信
号、15 出力信号、16、86 比較器、17 比較
結果信号、18、32 クロック生成回路、21 論理
情報、22 コンパイル、23 マッピング、24 遅
延時間算出、25 回路付加、26 ダウンロード、2
7 実行、44、45 組み合わせ回路、46 入力信
号、47 出力信号、48、49 信号、50、51
出力信号、61 回路分割、71 環境設定、72 環
境設定ファイル、81 論理ブロック、82、83、8
5 セレクタ、84 記憶素子。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラマブル素子によって構成され、
    所望の論理動作や機能動作を模擬する論理検証装置にお
    いて、 組み合わせ回路に接続された記憶手段と、 前記記憶手段の入力信号と出力信号の値を比較する比較
    手段と、 前記比較手段の比較結果に基づいて、前記記憶手段に対
    して印加するクロックの印加タイミングを変化させる第
    1のクロック生成手段と、 を備え、前記第1のクロック生成手段により前記記憶手
    段の前段の組み合わせ回路の遅延時間に応じてクロック
    の印加タイミングを変化させることを特徴とする論理検
    証装置。
  2. 【請求項2】 プログラマブル素子によって構成され、
    所望の論理動作や機能動作を模擬する論理検証装置にお
    いて、 組み合わせ回路に接続された記憶手段と、 前記記憶手段と記憶手段の間に存在する組み合わせ回路
    の遅延時間を算出する第1の遅延時間算出手段と、 前記第1の遅延時間算出手段により算出された遅延時間
    に基づいて、後段の記憶手段へのクロックの印加タイミ
    ングを最適化する第2のクロック生成手段と、 を備えていることを特徴とする論理検証装置。
  3. 【請求項3】 プログラマブル素子によって構成され、
    所望の論理動作や機能動作を模擬する論理検証装置にお
    いて、 組み合わせ回路に接続された記憶手段と、 前記記憶手段の入力信号と出力信号の値を比較する比較
    手段と、 前記記憶手段と記憶手段の間に存在する組み合わせ回路
    を複数の組み合わせ回路に分割する回路分割手段と、 前記回路分割手段により分割された組み合わせ回路毎の
    遅延時間を算出する第2の遅延時間算出手段と、 前記第2の遅延時間算出手段により算出された遅延時間
    に基づいて、後段の記憶手段へのクロックの印加タイミ
    ングを最適化する第3のクロック生成手段と、 を備え、前記回路分割手段により分割された組み合わせ
    回路のうちクロックが印加されても動作しない組み合わ
    せ回路の遅延時間に応じて、後段の記憶手段のクロック
    の印加タイミングを変化させることを特徴とする論理検
    証装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段の前段の組み合わせ回路の
    遅延時間に応じて、当該組み合わせ回路の構成を変更す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載
    の論理検証装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1〜4までの検証時間の短縮
    制御の実行レベルを個別に設定可能としたことを特徴と
    する論理検証装置。
  6. 【請求項6】 前記プログラマブル素子にフィールド・
    プログラマブル・ゲート・アレイを使用し、その基本ブ
    ロックとして、前記記憶手段の入力信号と出力信号とを
    比較する比較手段と、クロックイネーブル制御手段とを
    少なくとも備えていることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一つに記載の論理検証装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005143114A (ja) * 2003-11-03 2005-06-02 Heidelberger Druckmas Ag クロック補間をするためのスイッチング回路
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