JP2003185653A - 血沈管 - Google Patents
血沈管Info
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- JP2003185653A JP2003185653A JP2001381762A JP2001381762A JP2003185653A JP 2003185653 A JP2003185653 A JP 2003185653A JP 2001381762 A JP2001381762 A JP 2001381762A JP 2001381762 A JP2001381762 A JP 2001381762A JP 2003185653 A JP2003185653 A JP 2003185653A
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- sedimentation tube
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Abstract
(57)【要約】
【課題】血沈管を採血管内に圧下する際に、底面と血液
面との間に空気が残留することのない血沈管を提供す
る。 【解決手段】目盛付管体１の下端に弾性有底筒状体３が
嵌着され、該筒状体３の底壁に周縁を帯状に残して透孔
31が穿設され、外周面下端に鍔縁32が略水平に突設され
ている。
面との間に空気が残留することのない血沈管を提供す
る。 【解決手段】目盛付管体１の下端に弾性有底筒状体３が
嵌着され、該筒状体３の底壁に周縁を帯状に残して透孔
31が穿設され、外周面下端に鍔縁32が略水平に突設され
ている。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は血沈管に関する。
【０００２】
【従来の技術】赤血球沈降速度（血沈）の測定に使用さ
れる目盛付管の目盛の上端に、通気液密性の封止材が挿
着され、管の外周に採血管の内周壁を液密に摺動するピ
ストン部材が固定された血沈管は、例えば、特開平８−
１４５９８９号公報等に示されており、下端に斜め下向
きの鍔縁が突設された有底筒状体からなるピストン部材
が目盛付管の下端に嵌着された血沈管も市販されてい
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな血沈管に於いては、血沈管を採血管内に圧下する際
に、鍔縁が周設された底面と血液面との間に残留した空
気が気泡化して正確な測定が出来なくなるという問題が
あった。 【０００４】本発明は、上記従来の問題点を解消し、血
沈管を採血管内に圧下する際に、底面と血液面との間に
空気が残留することのない血沈管を提供することを目的
とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の血沈管は、目盛
付管体の下端に弾性有底筒状体が嵌着され、該筒状体の
底壁に周縁を帯状に残して透孔が穿設され、外周面下端
には鍔縁が略水平に突設されていることを特徴とする。 【０００６】本発明の血沈管に於いて、目盛付管体の材
質は、血液が外面から視認可能であれば特に限定され
ず、例えば、硝子、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピ
レン（ＰＰ）等の熱可塑性樹脂が挙げられる。 【０００７】目盛付管体の形状は、長さ３０ｃｍ、内径
２．５ｍｍで、下端から２０ｃｍの所まで１ｍｍ毎に目
盛が付されており、目盛の上端が０、下端が２００とな
されている。 【０００８】目盛の上端には、ＰＥ、ＰＰ、エチレン−
酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）等の熱可塑性樹脂を半融
成形して得られた多孔質体をシリコン油等に浸漬後、乾
燥してなる通気液密性封止材が挿着されている。 【０００９】本発明の血沈管に於いて、目盛付管体の下
端に嵌着される弾性有底筒状体の材質は、採血管の内周
壁を液密に摺動可能であれば特に限定されず、例えば、
合成ゴム、スチレン系エラトマーやオレフィン系エラト
マー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。 【００１０】有底筒状体の底壁に周縁を帯状に残して穿
設された透孔の形状は、管体の内径よりも小径となされ
ていれば特に限定されず、例えば、円形、正方形、長方
形等の多角形等が挙げられる。 【００１１】有底筒状体の形状は、特に限定されない
が、底面と血液面との間に空気が残留した場合にも目盛
付管体中に気泡化して混入することのないよう、底壁の
下面は平板状もしくは略球面状となされている。 【００１２】有底筒状体の外周面下端に略水平に突設さ
れている鍔縁の断面形状は、血沈管を採血管中に圧下す
る際に湾曲変形して採血管の内周壁との間に間隙を生じ
なければ特に限定されず、例えば、台形状等が挙げられ
る。 【００１３】有底筒状体の外周面上端にも、採血管の内
周壁を摺動する鍔縁を突設した場合には、血沈管を採血
管中に圧下する際に管体を垂直に保つことが容易である
という利点を有する。 【００１４】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１は本発明の血沈管の１例の使用状態を示す
断面図である。 【００１５】図１に於いて、１は長さ３０ｃｍ、内径
２．５ｍｍで下端から２０ｃｍの所まで１ｍｍ毎に目盛
が付された目盛付管体であって、目盛の上端には通気液
密性の封止材２が挿着されている。 【００１６】目盛付管体１の下端には弾性有底筒状体３
が嵌着されている。下面が平板状となされた筒状体３の
底壁には周縁を帯状に残して目盛付管体１の内径より小
径の円形透孔31が穿設されている。 【００１７】筒状体３の外周面下端には、断面略台形状
の鍔縁32が略水平に突設されている。筒状体３の外周面
上端には、鍔縁33が斜め外方に突設されており、鍔縁33
の先端は略垂直に面取りされている。 【００１８】血沈を測定する際には、図１に示されてい
るように、筒状体３が下端に嵌着された目盛付管体１
を、クエン酸ナトリウム等の凝固防止剤が混入された血
液５の入った採血管４内に挿入し、鍔縁32の先端を採血
管４の内周壁に液密に摺動させて垂直に圧下する。 【００１９】筒状体３の下端と血液５の上面との間に存
在する空気は、目盛付管体１の下降に連れて筒状体３の
透孔31から目盛付管体１内に送入され、封止材２を経由
して外気中に放出される。 【００２０】筒状体３の下端が血液５内に進入されるに
連れて、血液５は目盛付管体１内に吸入される。血液５
が目盛の上端に到達すれば、目盛付管体１を採血管４か
ら引抜いて垂直に起立させて室温に置き、１時間、２時
間後に赤血球上端の目盛を読んで血沈を測定する。 【００２１】 【発明の効果】本発明の血沈管は、叙上の通り構成され
ているので、血沈管を採血管内に圧下する際に底面と血
液面との間に空気が残留することがない。
れる目盛付管の目盛の上端に、通気液密性の封止材が挿
着され、管の外周に採血管の内周壁を液密に摺動するピ
ストン部材が固定された血沈管は、例えば、特開平８−
１４５９８９号公報等に示されており、下端に斜め下向
きの鍔縁が突設された有底筒状体からなるピストン部材
が目盛付管の下端に嵌着された血沈管も市販されてい
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな血沈管に於いては、血沈管を採血管内に圧下する際
に、鍔縁が周設された底面と血液面との間に残留した空
気が気泡化して正確な測定が出来なくなるという問題が
あった。 【０００４】本発明は、上記従来の問題点を解消し、血
沈管を採血管内に圧下する際に、底面と血液面との間に
空気が残留することのない血沈管を提供することを目的
とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明の血沈管は、目盛
付管体の下端に弾性有底筒状体が嵌着され、該筒状体の
底壁に周縁を帯状に残して透孔が穿設され、外周面下端
には鍔縁が略水平に突設されていることを特徴とする。 【０００６】本発明の血沈管に於いて、目盛付管体の材
質は、血液が外面から視認可能であれば特に限定され
ず、例えば、硝子、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピ
レン（ＰＰ）等の熱可塑性樹脂が挙げられる。 【０００７】目盛付管体の形状は、長さ３０ｃｍ、内径
２．５ｍｍで、下端から２０ｃｍの所まで１ｍｍ毎に目
盛が付されており、目盛の上端が０、下端が２００とな
されている。 【０００８】目盛の上端には、ＰＥ、ＰＰ、エチレン−
酢酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）等の熱可塑性樹脂を半融
成形して得られた多孔質体をシリコン油等に浸漬後、乾
燥してなる通気液密性封止材が挿着されている。 【０００９】本発明の血沈管に於いて、目盛付管体の下
端に嵌着される弾性有底筒状体の材質は、採血管の内周
壁を液密に摺動可能であれば特に限定されず、例えば、
合成ゴム、スチレン系エラトマーやオレフィン系エラト
マー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。 【００１０】有底筒状体の底壁に周縁を帯状に残して穿
設された透孔の形状は、管体の内径よりも小径となされ
ていれば特に限定されず、例えば、円形、正方形、長方
形等の多角形等が挙げられる。 【００１１】有底筒状体の形状は、特に限定されない
が、底面と血液面との間に空気が残留した場合にも目盛
付管体中に気泡化して混入することのないよう、底壁の
下面は平板状もしくは略球面状となされている。 【００１２】有底筒状体の外周面下端に略水平に突設さ
れている鍔縁の断面形状は、血沈管を採血管中に圧下す
る際に湾曲変形して採血管の内周壁との間に間隙を生じ
なければ特に限定されず、例えば、台形状等が挙げられ
る。 【００１３】有底筒状体の外周面上端にも、採血管の内
周壁を摺動する鍔縁を突設した場合には、血沈管を採血
管中に圧下する際に管体を垂直に保つことが容易である
という利点を有する。 【００１４】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１は本発明の血沈管の１例の使用状態を示す
断面図である。 【００１５】図１に於いて、１は長さ３０ｃｍ、内径
２．５ｍｍで下端から２０ｃｍの所まで１ｍｍ毎に目盛
が付された目盛付管体であって、目盛の上端には通気液
密性の封止材２が挿着されている。 【００１６】目盛付管体１の下端には弾性有底筒状体３
が嵌着されている。下面が平板状となされた筒状体３の
底壁には周縁を帯状に残して目盛付管体１の内径より小
径の円形透孔31が穿設されている。 【００１７】筒状体３の外周面下端には、断面略台形状
の鍔縁32が略水平に突設されている。筒状体３の外周面
上端には、鍔縁33が斜め外方に突設されており、鍔縁33
の先端は略垂直に面取りされている。 【００１８】血沈を測定する際には、図１に示されてい
るように、筒状体３が下端に嵌着された目盛付管体１
を、クエン酸ナトリウム等の凝固防止剤が混入された血
液５の入った採血管４内に挿入し、鍔縁32の先端を採血
管４の内周壁に液密に摺動させて垂直に圧下する。 【００１９】筒状体３の下端と血液５の上面との間に存
在する空気は、目盛付管体１の下降に連れて筒状体３の
透孔31から目盛付管体１内に送入され、封止材２を経由
して外気中に放出される。 【００２０】筒状体３の下端が血液５内に進入されるに
連れて、血液５は目盛付管体１内に吸入される。血液５
が目盛の上端に到達すれば、目盛付管体１を採血管４か
ら引抜いて垂直に起立させて室温に置き、１時間、２時
間後に赤血球上端の目盛を読んで血沈を測定する。 【００２１】 【発明の効果】本発明の血沈管は、叙上の通り構成され
ているので、血沈管を採血管内に圧下する際に底面と血
液面との間に空気が残留することがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の血沈管の１例の使用状態を示す断面
図。 【符号の説明】 １ 目盛付管体 ２ 封止材 ３ 筒状体 ４ 採血管 ５ 血液 31 透孔 32 （筒状体の外周面下端の）鍔縁 33 （筒状体の外周面上端の）鍔縁
図。 【符号の説明】 １ 目盛付管体 ２ 封止材 ３ 筒状体 ４ 採血管 ５ 血液 31 透孔 32 （筒状体の外周面下端の）鍔縁 33 （筒状体の外周面上端の）鍔縁
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 目盛付管体の下端に弾性有底筒状体が嵌
着され、該筒状体の底壁に周縁を帯状に残して透孔が穿
設され、外周面下端には鍔縁が略水平に突設されている
ことを特徴とする血沈管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001381762A JP2003185653A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 血沈管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001381762A JP2003185653A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 血沈管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003185653A true JP2003185653A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27592339
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001381762A Withdrawn JP2003185653A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | 血沈管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003185653A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102854105A (zh) * | 2012-08-24 | 2013-01-02 | 浙江硕华医用塑料有限公司 | 一种血沉管组件 |
| US8394342B2 (en) | 2008-07-21 | 2013-03-12 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US8747781B2 (en) | 2008-07-21 | 2014-06-10 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US8794452B2 (en) | 2009-05-15 | 2014-08-05 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9333445B2 (en) | 2008-07-21 | 2016-05-10 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9682373B2 (en) | 1999-12-03 | 2017-06-20 | Becton, Dickinson And Company | Device for separating components of a fluid sample |
| US9694359B2 (en) | 2014-11-13 | 2017-07-04 | Becton, Dickinson And Company | Mechanical separator for a biological fluid |
-
2001
- 2001-12-14 JP JP2001381762A patent/JP2003185653A/ja not_active Withdrawn
Cited By (28)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9682373B2 (en) | 1999-12-03 | 2017-06-20 | Becton, Dickinson And Company | Device for separating components of a fluid sample |
| US10350591B2 (en) | 2008-07-21 | 2019-07-16 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US8394342B2 (en) | 2008-07-21 | 2013-03-12 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9714890B2 (en) | 2008-07-21 | 2017-07-25 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9933344B2 (en) | 2008-07-21 | 2018-04-03 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US8747781B2 (en) | 2008-07-21 | 2014-06-10 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9333445B2 (en) | 2008-07-21 | 2016-05-10 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9339741B2 (en) | 2008-07-21 | 2016-05-17 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9700886B2 (en) | 2008-07-21 | 2017-07-11 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9452427B2 (en) | 2008-07-21 | 2016-09-27 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US11786895B2 (en) | 2009-05-15 | 2023-10-17 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US8998000B2 (en) | 2009-05-15 | 2015-04-07 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9364828B2 (en) | 2009-05-15 | 2016-06-14 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US8794452B2 (en) | 2009-05-15 | 2014-08-05 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9079123B2 (en) | 2009-05-15 | 2015-07-14 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US10376879B2 (en) | 2009-05-15 | 2019-08-13 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9919309B2 (en) | 2009-05-15 | 2018-03-20 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9919308B2 (en) | 2009-05-15 | 2018-03-20 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9919307B2 (en) | 2009-05-15 | 2018-03-20 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9731290B2 (en) | 2009-05-15 | 2017-08-15 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US10343157B2 (en) | 2009-05-15 | 2019-07-09 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US11351535B2 (en) | 2009-05-15 | 2022-06-07 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US9802189B2 (en) | 2009-05-15 | 2017-10-31 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US10413898B2 (en) | 2009-05-15 | 2019-09-17 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US10456782B2 (en) | 2009-05-15 | 2019-10-29 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| US10807088B2 (en) | 2009-05-15 | 2020-10-20 | Becton, Dickinson And Company | Density phase separation device |
| CN102854105A (zh) * | 2012-08-24 | 2013-01-02 | 浙江硕华医用塑料有限公司 | 一种血沉管组件 |
| US9694359B2 (en) | 2014-11-13 | 2017-07-04 | Becton, Dickinson And Company | Mechanical separator for a biological fluid |
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Legal Events
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Effective date: 20060725 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |