【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類の黄変を抑制
する衣類洗濯用黄ばみ防止剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、白い肌着類を着用又はタオルを
使用後、洗濯及び乾燥を繰り返した場合には、黄ばみが
生じるものである。これは、着用時に付着した皮脂汚れ
成分等が洗濯で落としきれず、この繰り返しにより蓄積
された皮脂汚れ成分中の不飽和化合物が酸化されて水不
溶性の黄色物質に変わり、黄ばむものと言われている。
【０００３】上記の黄ばみを防止する手段としては、例
えば、フェノール系酸化防止剤で繊維を処理する方法
（特開平１０−２６６０６９号公報）や、高分子ポリマ
ーで繊維を被覆し、皮脂汚れ成分と繊維が直接接触する
ことを防止する方法（特開平１０−２６３４９７号公
報）などが知られている。
【０００４】しかしながら、上記前者のフェノール系酸
化防止剤で繊維を処理する方法の場合には、環境への負
荷が懸念され、また、上記後者の高分子ポリマーで繊維
を被覆する場合には、繊維への風合いが悪くなる可能性
があるため、未だ満足できる黄ばみ防止剤はないという
課題があるものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、衣
類の黄変を抑制する衣類洗濯用黄ばみ防止剤を提供する
ことを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等を解決するため鋭意研究を重ねた結果、光触媒
担持アルミノ珪酸塩において、該アルミノ珪酸塩として
特定の組成のものを用いると共に、その平均粒子径を特
定の範囲にすることにより、上記目的の衣類洗濯用黄ば
み防止剤が得られることを見い出し、本発明を完成する
に至ったのである。すなわち、本発明の衣類洗濯用黄ば
み防止剤は、平均粒子径が０．１〜２．０μｍのアルミ
ノ珪酸塩に光触媒を担持させた、光触媒含有アルミノ珪
酸塩であって、アルミノ珪酸塩が下記組成であることを
特徴とする。
ＳｉＯ2：５〜８０モル％
ＭＯn/2：５〜６５モル％
Ａｌ2Ｏ3：１〜６０モル％
〔但し、上記ＭＯn/2中のＭは、亜鉛、銅、銀、コバル
ト、ニッケル、鉄の何れかであり、ｎは、Ｍのモル加重
平均原子価である。〕
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて詳しく説明する。本発明の衣類洗濯用黄ばみ防止剤
は、平均粒子径が０．１〜２．０μｍのアルミノ珪酸塩
に光触媒を担持させた、光触媒含有アルミノ珪酸塩であ
って、アルミノ珪酸塩が下記組成であることを特徴とす
るものである。
ＳｉＯ2：５〜８０モル％
ＭＯn/2：５〜６５モル％
Ａｌ2Ｏ3：１〜６０モル％
〔但し、上記ＭＯn/2中のＭは、亜鉛、銅、銀、コバル
ト、ニッケル、鉄の何れかであり、ｎは、Ｍのモル加重
平均原子価である。〕
【０００８】本発明の光触媒含有アルミノ珪酸塩は、平
均粒子径０．１μｍ〜２．０μｍのアルミノ珪酸塩に光
触媒微粒子を担持させてなるものである。ここで、本発
明で規定する「光触媒含有アルミノ珪酸塩」は、本願と
同一の出願人による特開平１１−７６８３５号公報記載
の方法により、容易に製造することができるものであ
る。光触媒担持アルミノ珪酸塩の組成としては、Ｓｉ
Ｏ2：５〜８０モル％、ＭＯn/2：５〜６５モル％、
Ａｌ2Ｏ3：１〜６０モル％とすることが必要であり、好
ましくは、ＳｉＯ2：１０〜７０モル％、ＭＯn/2：１０
〜６０モル％、Ａｌ2Ｏ3：１〜５０モル％とすることが
望ましい。ここで、上記のＭＯn/2中のＭは、亜鉛、
銅、銀、コバルト、ニッケル、鉄から選ばれる何れかで
あり、ｎは、Ｍのモル加重平均原子価である。好ましく
は、Ｍは亜鉛である。上記〜の組成を充足しない場
合は、本発明の効果を発揮せしめるものではない。
【０００９】本発明において、上記アルミノ珪酸塩の平
均粒子径は、０．１〜２．０μｍであることが必要であ
り、好ましくは、０．２〜２．０μｍとすることが望ま
しい。この平均粒子径が２．０μｍを越えると、このも
の自体が汚垢となり、また、黄ばみ防止能も低下するこ
ととなり、更に、繊維に付着させた場合、ごわつき等を
生じて風合いを損なうこととなり、好ましくない。ま
た、平均粒子径が０．１μｍ未満では、光触媒を担持で
きないこととなり、好ましくない。
【００１０】この範囲の平均粒子径となるアルミノ珪酸
塩を得るためには、原料アルミノ珪酸塩の平均粒子径を
０．１〜２．０μｍに予め調製する必要がある。例え
ば、湿式粉砕や乾式粉砕により１度粉砕を行って調製し
てから使用しなければならない。この場合の粉砕方法と
しては、例えば、ジェットミル粉砕やボールミル粉砕等
が挙げられるが、特に限定されるものではない。具体的
には、セイシン企業社製の縦型ジェット粉砕機（ＳＫジ
ェット・オー・ミル）、高速ローター型粉砕機（インペ
ラーミル）等が挙げられる。
【００１１】本発明において、担持させる光触媒微粒子
は、酸化チタン乃至、酸化チタンと酸化亜鉛及び／又は
酸化タングステンを組み合わせたものが好適である。ま
た、光触媒の平均粒径は、の点から０．００１〜０．０
４μｍとすることが好ましい。また、光触媒微粒子の担
持割合は、アルミノ珪酸塩質量に対して、０．０１〜１
００質量％、好ましくは、光触媒そのものの機能の発
現、及び、光触媒の衣類への損傷防止の点から０．０２
〜５０質量％とすることが望ましい。
【００１２】本発明の光触媒含有アルミノ珪酸塩は、上
述の如く、特開平１１−７６８３５号公報の方法によっ
て製造可能であるが、同じく同一出願人の特開平２００
１−３０３４３４号公報記載の方法によっても製造可能
である。
【００１３】本発明の光触媒含有アルミノ珪酸塩を衣類
洗濯用黄ばみ防止剤に適用させる方法としては、特に限
定されるものではないが、粉末洗剤や液体洗剤または柔
軟剤や糊剤のような仕上げ剤に配合することが好まし
い。このような衣類洗濯時に用いられる各種処理剤と光
触媒含有アルミノ珪酸塩の質量比は、１００：０．１〜
１００：１００、好ましくは、１００：０．２〜１０
０：７５とすることが望ましい。この配合比が１００：
０．１未満では、本発明の黄ばみ防止効果が発現しにく
く、また、１００：１００を越えると、衣類製品の色柄
を損なう（白化）恐れがあり、好ましくない。
【００１４】本発明の衣類洗濯用黄ばみ防止剤は、粉
体、液体スラリー、スプレーのような何れの形態でもよ
い。本発明の衣類洗濯用黄ばみ防止剤は、上記の家庭品
以外にも、工業用として繊維製造工程及び精錬工程での
最終洗浄仕上げ時にも適用可能であって、工業品への適
用も本発明の実施範囲とするものである。
【００１５】このように構成される本発明の衣類洗濯用
黄ばみ防止剤では、衣類の洗濯時に本発明の黄ばみ防止
剤となる光触媒含有アルミノ珪酸塩を洗剤等と併用して
洗濯を行うと、衣類の風合いを損なうことなく、特に下
着やワイシャツ等の白い生地の衣類の黄変防止に優れた
効果を示し、この効果は繰り返し着衣、洗濯、乾燥を行
っても効果を維持するものとなる。なお、本発明の衣類
洗濯用黄ばみ防止剤は、黄ばみ防止と共に、衣類の消
臭、抗菌にもその効果を発揮するものである。また、本
発明の衣類洗濯用黄ばみ防止剤は、光触媒が無機質多孔
体に担持されているので、衣類と反応して衣類を損傷す
ることもないものである。
【００１６】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を更
に具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定され
るものでない。
【００１７】〔実施例１〜２及び比較例１〜３〕特開平
２００１−３０３４３４号公報記載の実施例１に準拠し
て、１質量％の光触媒を担持させた光触媒含有スラリー
（光触媒含有アルミノ珪酸塩微粒子スラリー）を下記の
ようにして調製した。使用するアルミノ珪酸塩として
は、ライオン社製の「ライオナイトＳＦ（ＳｉＯ2：５２
モル％、ＺｎＯ：３２モル％、Ａｌ2Ｏ3：１６モル
％）」をボールミルで粉砕したものを使用した。粉砕後
の平均粒子径は、０．４２μｍと２．５２μｍの２種類
を準備した。なお、平均粒子径は、コールターカウンタ
ー社製の粒度分布測定装置ＬＳ２３０で測定した。
【００１８】調製は、水５６３ｇに上記の平均粒子径
０．４２μｍ又は２．５２μｍのアルミノ珪酸塩１３
９．６ｇと、カチオン界面活性剤（ラウリルトリメチル
アンモニウムクロライド）６．９７ｇを添加し、室温で
１時間撹拌した。その後、光触媒（石原テクノ社製 Ｓ
Ｔ−０１ 平均径７ｎｍ）を１．３９６ｇ添加し、室温
で１時間撹拌した。なお、上記の水分散体を「スラリー
Ａ（０．４２）、スラリーＡ（２．５２）」、水分を乾
燥させた粉末品を「粉体Ｂ（０．４２）、粉体Ｂ（２．
５２）」とした。
【００１９】上記の４品を用いて、洗剤（ライオン社製
「トップ」）又は柔軟剤（ライオン社製「ソフラン
Ｃ」）に配合し、下記の洗濯方法、評価方法で洗濯した
後、衣類の黄ばみの有無及び衣類の風合いを評価した。
【００２０】〔洗濯方法〕３０Ｌの水道水で、市販の白
地の生地の綿タオル（０．９ｋｇ）を１５ｇの洗剤と粉
体Ｂ（０．４２）１．４ｇの混合物を用いて洗濯機（Ａ
ＳＷ−ＭＤ１ＴＭ型、三洋電機社製）で１０分間洗濯し
た。次に、１分間脱水した後、３０Ｌの水道水で３分間
濯ぎ、再び、１分間脱水し、３０Ｌの水道水と７ｇの柔
軟剤で３分間濯ぎ、１分間脱水した。その後、５人の被
験者（Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ）に、このタオルを一日使用
してもらい、使用後、上記の選択方法を繰り返した。こ
のような操作を５回繰り返した。これを実施例１とし
た。以下、同様に本発明の黄ばみ防止剤のスラリーＡ
（０．４２）を洗剤との併用はしないで、洗剤で洗濯を
した後、柔軟剤との併用の場合を実施例２とした。ま
た、洗剤及び柔軟剤のみで、本発明の黄ばみ防止剤を併
用しない場合を比較例１とした。また、洗剤と粉体Ｂ
（２．５２）を併用した場合を比較例２とした。更に柔
軟剤とスラリーＡ（２．５２）を併用した場合を比較例
３とした。
【００２１】〔黄ばみ及び風合いの評価方法〕乾燥後に
タオルの黄ばみ及び風合いを官能で評価した。黄ばみは
目視により、その黄ばみ度を判定した。また、風合いは
触感により、そのごわつき度を判定した。これらの結果
を下記表1及び表２に示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
【００２４】上記表１及び表２の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例１及び２は、タオルを繰り
返し使用しても、黄ばみを生じることはなく、また、風
合いにも優れていることが判明した。これに対して、比
較例１は、４回目の繰り返し以後は、黄ばみが発生し
た。なお、上記表１及び２に表示しないが、比較例２及
び３においては、黄ばみの発生はないが、風合いが劣る
結果となった。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、衣類の風合いを損なう
ことなく、特に下着やワイシャツ等の白い生地の衣類の
黄変防止に優れた効果を示し、この効果は繰り返し着
衣、洗濯、乾燥を行っても効果を維持する衣類洗濯用黄
ばみ防止剤が提供される。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an anti-yellowing agent for washing clothes which suppresses yellowing of clothes. [0002] Generally, when washing and drying are repeated after wearing white underwear or using a towel, yellowing occurs. It is said that sebum stain components and the like adhered at the time of wearing cannot be completely removed by washing, and the unsaturated compounds accumulated in the sebum stain components accumulated by this repetition are oxidized and turned into water-insoluble yellow substances, and become yellowish. I have. As means for preventing the yellowing, for example, a method of treating fibers with a phenolic antioxidant (Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-266069), a method of coating fibers with a high-molecular polymer, and removing sebum stain components A method for preventing fibers from directly contacting each other (Japanese Patent Laid-Open No. Hei 10-263497) is known. However, in the former method of treating fibers with a phenolic antioxidant, there is a concern that the load on the environment is concerned. However, there is still a problem that there is no satisfactory yellowing inhibitor because the texture of the toner may be poor. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-mentioned conventional problems, and has been made to solve the problem, and provides an anti-yellowing agent for washing clothes which suppresses yellowing of clothing. The purpose is to: The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned conventional problems and the like. As a result, the photocatalyst-supported aluminosilicate has a specific composition as the aluminosilicate. The present inventors have found that the above-mentioned object can be used and the average particle size can be set in a specific range to obtain the above-mentioned yellowing preventive agent for washing clothes, thereby completing the present invention. That is, the anti-yellowing agent for clothes washing of the present invention is a photocatalyst-containing aluminosilicate obtained by supporting a photocatalyst on an aluminosilicate having an average particle diameter of 0.1 to 2.0 μm, wherein the aluminosilicate has the following composition: It is characterized by being. SiO 2: 5 to 80 mol% MO n / 2: 5~65 mol% Al 2 O 3: 1~60 mol% [where, M in the MO n / 2 is zinc, copper, silver, cobalt, nickel , Iron, and n is the molar weighted average valence of M. Embodiments of the present invention will be described below in detail. The anti-yellowing agent for laundry of the present invention is a photocatalyst-containing aluminosilicate obtained by supporting a photocatalyst on an aluminosilicate having an average particle diameter of 0.1 to 2.0 μm, and the aluminosilicate has the following composition. It is characterized by the following. SiO 2: 5 to 80 mol% MO n / 2: 5~65 mol% Al 2 O 3: 1~60 mol% [where, M in the MO n / 2 is zinc, copper, silver, cobalt, nickel , Iron, and n is the molar weighted average valence of M. [0008] The photocatalyst-containing aluminosilicate of the present invention is obtained by supporting fine photocatalyst particles on an aluminosilicate having an average particle diameter of 0.1 µm to 2.0 µm. Here, the "photocatalyst-containing aluminosilicate" defined in the present invention can be easily produced by the method described in JP-A-11-76835 by the same applicant as the present application. The composition of the photocatalyst-supported aluminosilicate is Si
O 2 : 5 to 80 mol%, MO n / 2 : 5 to 65 mol%,
Al 2 O 3 : 1 to 60 mol%, preferably SiO 2 : 10 to 70 mol%, MO n / 2 : 10
６０60 mol%, Al 2 O 3 : desirably 1-50 mol%. Here, M in the above MO n / 2 is zinc,
Any one selected from copper, silver, cobalt, nickel, and iron, and n is a molar weighted average valence of M. Preferably, M is zinc. When the above-mentioned compositions are not satisfied, the effects of the present invention are not exerted. In the present invention, the average particle diameter of the aluminosilicate needs to be 0.1 to 2.0 μm, and preferably 0.2 to 2.0 μm. If the average particle size exceeds 2.0 μm, the material itself becomes dirty, and the ability to prevent yellowing is also reduced. Further, when attached to fibers, stiffness and the like are caused, and the texture is impaired. Is not preferred. If the average particle diameter is less than 0.1 μm, the photocatalyst cannot be supported, which is not preferable. In order to obtain an aluminosilicate having an average particle diameter in this range, it is necessary to previously adjust the average particle diameter of the raw material aluminosilicate to 0.1 to 2.0 μm. For example, it has to be used after being prepared by performing a single pulverization by wet pulverization or dry pulverization. Examples of the pulverization method in this case include jet mill pulverization and ball mill pulverization, but are not particularly limited. Specific examples include a vertical jet crusher (SK Jet O Mill) and a high-speed rotor crusher (impeller mill) manufactured by Seishin Enterprise Co., Ltd. In the present invention, the photocatalyst fine particles to be supported are preferably titanium oxide or a combination of titanium oxide and zinc oxide and / or tungsten oxide. The average particle size of the photocatalyst is 0.001 to 0.0
It is preferably 4 μm. The loading ratio of the photocatalyst fine particles is 0.01 to 1 with respect to the mass of the aluminosilicate.
00% by mass, preferably 0.02% from the viewpoint of expressing the function of the photocatalyst itself and preventing the photocatalyst from damaging clothing.
It is desirably set to 50% by mass. The photocatalyst-containing aluminosilicate of the present invention can be produced by the method described in JP-A-11-76835, as described above.
It can also be manufactured by the method described in 1-303434. The method for applying the photocatalyst-containing aluminosilicate of the present invention to an anti-yellowing agent for washing clothes is not particularly limited, but a powder detergent, a liquid detergent or a finishing agent such as a softener or a paste agent. Is preferably blended. The mass ratio between the various treating agents used for washing clothes and the photocatalyst-containing aluminosilicate is 100: 0.1 to 100: 0.1.
100: 100, preferably 100: 0.2 to 10
0:75 is desirable. This compounding ratio is 100:
If it is less than 0.1, the yellowing preventing effect of the present invention is hardly exhibited, and if it exceeds 100: 100, the color and pattern of the clothing product may be impaired (whitened), which is not preferable. The anti-yellowing agent for washing clothes of the present invention may be in any form such as powder, liquid slurry and spray. The anti-yellowing agent for clothes washing of the present invention can be applied not only to the above-mentioned household products but also to the final washing and finishing in the fiber production process and the refining process for industrial use, and the application of the present invention to industrial products is also possible. It is an implementation range. [0015] The anti-yellowing agent for washing clothes of the present invention thus constituted, when washing the clothes using the photocatalyst-containing aluminosilicate, which is the anti-yellowing agent of the present invention, together with a detergent or the like when washing the clothes. Without impairing the texture of the fabric, it is particularly effective in preventing yellowing of clothing of white fabrics such as underwear and shirts, and this effect is maintained even after repeated clothing, washing, and drying. In addition, the anti-yellowing agent for laundry of the present invention exerts its effect on deodorization and antibacterial of clothing as well as on prevention of yellowing. In addition, the anti-yellowing agent for laundry of the present invention does not damage the clothing by reacting with the clothing since the photocatalyst is supported on the inorganic porous material. Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples and comparative examples, but the present invention is not limited to the following examples. [Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 3] A photocatalyst-containing slurry (photocatalyst-containing aluminosilicate containing 1% by mass of a photocatalyst, according to Example 1 described in JP-A-2001-303434. Salt fine particle slurry) was prepared as follows. As the aluminosilicate to be used, "Lionite SF (SiO 2 : 52
Mol%, ZnO: 32 mol%, Al 2 O 3: 16 mol%) "was used after pulverized by a ball mill. The average particle diameter after pulverization was prepared in two types, 0.42 μm and 2.52 μm. The average particle diameter was measured by a particle size distribution analyzer LS230 manufactured by Coulter Counter. The preparation was carried out by adding 563 g of water to aluminosilicate 13 having an average particle diameter of 0.42 μm or 2.52 μm.
9.6 g and 6.97 g of a cationic surfactant (lauryltrimethylammonium chloride) were added, and the mixture was stirred at room temperature for 1 hour. After that, a photocatalyst (Ishihara Techno S
T-01 (average diameter: 7 nm) was added and stirred at room temperature for 1 hour. The above aqueous dispersion was referred to as “Slurry A (0.42), Slurry A (2.52)”, and the dried powder was referred to as “Powder B (0.42),
52) ". Using the above four products, a detergent ("Top" manufactured by Lion Corporation) or a softening agent ("Sofran C" manufactured by Lion Corporation) is blended, and washed by the following washing method and evaluation method. The presence or absence of yellowing and the texture of clothing were evaluated. [Washing method] A washing machine (30 g) was prepared by using a mixture of 15 g of detergent and 1.4 g of powder B (0.42) with a commercially available cotton towel (0.9 kg) having a white background using 30 L of tap water. A
(SW-MD1TM type, manufactured by Sanyo Electric Co., Ltd.) for 10 minutes. Next, after dehydration for 1 minute, it was rinsed with 30 L of tap water for 3 minutes, dehydrated again for 1 minute, rinsed with 30 L of tap water and 7 g of softener for 3 minutes, and dehydrated for 1 minute. Thereafter, five test subjects (A, B, C, D, and E) used this towel for one day, and after use, the above-described selection method was repeated. Such an operation was repeated five times. This was designated as Example 1. Hereinafter, similarly, the slurry A of the anti-yellowing agent of the present invention
Example 2 was a case where (0.42) was not used in combination with a detergent, but was washed with a detergent and then used in combination with a softener. Comparative Example 1 was a case where only the detergent and the softening agent were used and the anti-yellowing agent of the present invention was not used in combination. Also, detergent and powder B
(2.52) was used as Comparative Example 2. Further, the case where the softener and the slurry A (2.52) were used together was set as Comparative Example 3. [Evaluation method of yellowing and texture] After drying, the yellowing and texture of the towel were evaluated organoleptically. The degree of yellowing was visually determined. The texture was determined by the degree of stiffness by touch. The results are shown in Tables 1 and 2 below. [Table 1] [Table 2] As is evident from the results of Tables 1 and 2, Examples 1 and 2, which fall within the scope of the present invention, do not cause yellowing even with repeated use of towels, and are excellent in texture. Turned out to be. In contrast, in Comparative Example 1, yellowing occurred after the fourth repetition. Although not shown in Tables 1 and 2, in Comparative Examples 2 and 3, yellowing did not occur, but the texture was inferior. According to the present invention, the present invention has an excellent effect of preventing yellowing of white cloth clothing such as underwear and shirts without impairing the texture of the clothing. The present invention provides an anti-yellowing agent for washing clothes which maintains its effect even after drying.