JP2003173376A - データ集中収集管理システム、サーバ装置 - Google Patents

データ集中収集管理システム、サーバ装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の病症についての有益な統計分析、及び
その結果の提示を行うデータ集中収集管理システムの提
供。 【解決手段】 サーバ装置及び端末装置の双方に通信手
段を備え、サーバ装置に分析用送信データを集中的に収
集し、蓄積手段によりこれを蓄積することができるよう
にする。また、データ分析手段を設け、このように蓄積
された分析用送信データを用い、患者の病症に関する種
々の統計的な分析を行い、この分析結果を端末装置へ提
示することができるように構成する。さらにサーバ装置
及び端末装置双方に暗号化・復号化手段を備え、個人情
報の秘匿処理を行うようにし、端末装置及びサーバ装置
間でやりとりされるデータのプライバシー保護を要する
部分についてはその流出を防止し、分析に必要な情報に
関してはこれを開示できるようにする。またさらに、サ
ーバ装置に蓄積データ制御手段を設け、蓄積手段に正確
なデータのみを蓄積するようにし、分析手段において正
確な統計分析が行われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置とさ
れる一または複数の端末装置と、上記端末装置との間に
おいてデータ通信ができるサーバ装置とによって構成さ
れ、例えば、端末装置から送信される患者の病症に関す
るデータを収集・蓄積し、これを所要の方法で分析する
ことにより、患者に施した治療行為と患者の症状との因
果関係を明らかにし、もって未だ治療方法の確立してい
ない病症の進行阻止、あるいは治療方法の確立に資しよ
うとする、データ集中収集管理システム、及びサーバ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、例えばアルツハイマー症、パーキ
ンソン病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)など、明確な
治療方法や治療薬が研究段階にあって未だ発見されてお
らず、試験的に薬物投与が試みるか、あるいは生活環境
の改善が有効な対策とされている病症が多数存在する。
このような病症について、その進行を阻止する治療方法
を確立するためには、まず、現在さしあたって行われて
いる種々の治療と、この治療により得られた患者の症状
とから成るサンプルを広く収集し、これらを分析し、そ
れぞれの治療による効果を明らかにしていくことが必要
である。そして、その分析結果を医療機関(病院等)や
患者(潜在的な患者も含む)等に広く提供し、フィード
バックしていくことにより、効果の認められる治療方法
を徐々に明らかにしていくことが必要であるとされてい
る。
【0003】このため従来の医療機関においては、先に
例示したような病症に関して、その進行を阻止する治療
方法を確立するために以下のような方法が一般的に採ら
れていた。すなわち、脳波測定器やCT(Computed Tom
ography:コンピュータ断層診断装置)等の計測器によ
り採取したこのような病症患者の症状を表すデータを、
例えば磁気記録媒体等に記録し、この記録媒体等を郵便
・宅配等により分析施設へ送るようにする。この分析施
設に対しては、例えば脳波データに関しては双極子度等
の分析を委託し、その結果を再び郵便・宅配等で返送さ
せる。そして、この結果をもとに、病院側では医師によ
る判定で患者の病症レベルを割り出し、その治療効果を
認識するというものである。このような方法を繰り返す
ことにより、患者に施す様々な治療方法の効果を徐々に
明らかにしていき、上記病症の進行を阻止する治療方法
を確立していいこうとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のような方法としては、計測データが対象患者個別の
もので、単にその患者のみの診断について用いられる
か、または個別病院の中に限定されているため、多数デ
ータの幅広い蓄積が行われ得なかった。このため、病症
についての、環境や生活慣習の改善等による進行阻止効
果、および治療効果の分析を行うために必要な、統計的
分析を行うことが困難であった。また、仮に、データを
広く収集・分析しようとする場合であっても、このよう
な病症に関するデータは非常にプライバシーの度合いが
強い情報であるため、種々の問題が発生しがちであっ
た。
【0005】また、上記したようにして計測データを記
憶させた磁気記録媒体を郵送して分析する場合、郵送に
は必ず日数を要するため、分析がリアルタイムに行われ
得ないという問題がある。さらに、このように磁気記録
媒体を郵送により分析施設に送付するような方法におい
ても、患者の個人情報が確実に守られる保証がない。
【0006】また、仮に、郵送ではなく通信回線を介し
て測定側と分析施設側とを結び、採取された患者の計測
データを分析施設において分析させ、この結果を返送す
るというシステムが構築されたとする。この場合、デー
タを作成し、これを送信する測定側は主に病院等となる
のであるが、通常、病院等においては、情報処理や通信
の専門家がいるとは限らないため、往々にしてデータ収
集・分析側との間で操作ミスが生ずることが予想され
る。このように操作ミスによるデータが入力されること
によっては、分析施設側に蓄積されるデータとしては正
確でないものも含まれることとなり、分析結果に支障を
来すこととなる。従って、このような誤操作があった場
合、確実に修正や消去、再入力がなされたことを確認で
きる方法が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では以
上のような問題点を解決すべく、情報処理装置とされる
一または複数の端末装置と、上記端末装置との間におい
てデータ通信ができるサーバ装置とによって構成される
データ集中収集管理システムとして、以下のように構成
することとした。すなわち、上記端末装置としては、上
記サーバ装置と通信可能とされる端末側通信手段と、ユ
ーザによる操作が行われることにより、患者のプロフィ
ールに関するデータ、患者の病症状態を示す計測デー
タ、及び上記患者に施した治療に関するデータによって
構成される原データを入力可能とする入力手段と、上記
入力手段により入力された原データの内容に基づき、上
記サーバ装置に送信するための分析用送信データを生成
する分析用送信データ生成手段とを備え、また、入力さ
れた上記原データのプロパティに関するデータによって
構成され、上記入力された原データの内容と対応づけら
れた内容とされるプロパティデータを生成するプロパテ
ィデータ生成手段と、上記プロパティデータ生成手段に
よりプロパティデータが生成されるのに応じて、上記プ
ロパティデータが記憶されるプロパティデータ記憶手段
とを備えるようにする。そして、送信データの暗号化、
及び受信データの復号化をすることができる端末側暗号
化・復号化手段と、上記端末側暗号化・復号化手段によ
り、全部または一部が暗号化された上記分析用送信デー
タ及びプロパティデータを、上記端末側通信手段により
上記サーバ装置に送信する送信制御手段と、さらに、上
記端末側通信手段により受信された上記サーバ装置から
の分析結果データを、上記端末側暗号化・復号化手段に
より復号化させる端末側受信制御手段とを備えるように
する。また、上記サーバ装置としては、上記端末装置と
通信可能とされるサーバ側通信手段と、送信データの暗
号化、及び受信データの復号化をすることができるサー
バ側暗号化・復号化手段と、上記サーバ側通信手段によ
り受信された上記端末装置からの分析用送信データ及び
プロパティデータを、上記サーバ側暗号化・復号化手段
により復号化させるサーバ側受信制御手段とを備えるよ
うにし、さらに、上記端末装置から送信された分析用送
信データ及びプロパティデータを蓄積する蓄積手段と、
上記端末装置から送信されたプロパティデータの内容に
基づいて、上記蓄積手段のデータ蓄積に関する処理を行
う蓄積データ制御手段とを備えるようにする。そして、
上記蓄積手段に蓄積した分析用送信データを元にして統
計的分析を行うとともに、この分析に基づいた分析結果
データを生成するデータ分析手段と、上記サーバ側暗号
化・復号化手段により暗号化された分析結果データを、
上記サーバ側通信手段により上記端末装置に送信する分
析結果送信制御手段と、さらに、少なくとも上記サーバ
側通信手段による上記端末装置からの分析用送信データ
の受信か、あるいは上記分析結果送信手段による送信に
応じて、上記端末装置に対する課金データを生成する課
金データ生成手段とを備えるようにした。
【0008】上記構成によるデータ集中収集管理システ
ムは、サーバ装置と端末装置それぞれに備えられる通信
手段により、相互にデータ通信が可能となり、端末装置
から送信される分析用送信データをサーバ装置において
広く収集することが可能となる。また、蓄積手段によ
り、このように収集した分析用送信データ及びプロパテ
ィデータを蓄積することが可能となるとともに、データ
分析手段により、分析用送信データについて、例えば患
者に施した治療と(治療後の)患者の計測結果(症状)
との間の相関を見出すための統計的分析を行い、この分
析結果を採取元としての端末装置に送信することが可能
となる。
【0009】また、上記構成によるデータ集中収集管理
システムは、サーバ装置と端末装置それぞれに備えられ
る暗号化・復号化手段により、相互に送信するデータを
暗号化することが可能となる。そして、この暗号化処理
として、さらに、例えば個人情報に関する部分について
端末装置側の独自の鍵等により暗号化を施すデータ変換
手段を設けるようにすれば、個人情報については二重の
暗号化処理を施すことが可能となる。これにより、個人
情報がシステム外部に流出することを防止しつつ、病症
と治療方法との相関関係を分析し、これを提示するシス
テムが実現されることとなる。
【0010】さらに、上記データ集中収集管理システム
は、サーバ装置に蓄積データ制御手段を備えることによ
り、端末装置から送信されてきた適合性のある分析用送
信データのみを蓄積することが可能となる。また、さら
に、この蓄積データ制御手段によっては、端末装置のプ
ロパティデータ記憶手段に記憶されているプロパティデ
ータと、サーバ装置の蓄積手段に記憶されているプロパ
ティデータとの内容の整合性を確保することもできるよ
うになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
のデータ集中収集管理システムを、次の順序で説明す
る。 <第1の実施の形態> 1.データ集中収集管理システムの通信構造 2.データ集中収集管理システムによる処理動作の概要 3.端末装置の構成 4.サーバ装置の構成 5.端末装置による処理動作 6.端末装置における個人情報の秘匿方式 7.サーバ装置による処理動作 8.サーバ装置による蓄積制御処理動作 9.サーバ装置による整合性チェック処理動作 10.サーバ装置による課金データ生成処理動作 <第2の実施の形態> <実施の形態による効果及び変形例>
【0012】<第1の実施の形態> 1.データ集中収集管理システムの通信構造 サーバ装置1と、端末装置としてのPC(パーソナルコ
ンピュータ)50から成る本実施の形態としてのデータ
集中収集管理システムの通信構造を図1に示す。この図
において、PC50は、患者の症状に関する計測を行
い、これによって得られた計測データを生成する側に設
けられるものである。すなわち、本実施の形態のデータ
集中収集管理システムにおいて、このPC50側とは、
一般的には患者に対する種々の計測が行われる病院とな
ることが想定されている。また、病院以外にも、発症が
定かでない潜在的な患者の場合にあっては、自宅等にお
いて計測が行われても構わないものである。従って、こ
のPC50を使用するユーザとしては、例えば医師、あ
るいは看護婦等の医療関係者、または患者家族等の患者
の関係者となることが想定されているものである。一方
のサーバ装置1側は、このPC50からデータを集中的
に収集し、これを管理する側として機能する。この場
合、このサーバ装置1は、例えば本データ集中収集管理
システムを管理・運営する会社等の組織側のハードウエ
アとなる。そして、図示するようにこれらPC50及び
サーバ装置1が、通信回線としての、例えば図示しない
通信業者が提供、管理する電話通信網、あるいはインタ
ーネット、または衛星通信網等を介して接続されること
で、相互データ通信が可能となるようにされている。
【0013】2.データ集中収集管理システムによる処
理動作の概要 図2に本実施の形態のデータ集中収集管理システムの処
理動作の概要を説明するフローチャートを示す。まず、
ユーザ(病院等側)が本実施の形態のデータ集中収集管
理システムを利用するにあたっては、PC50側に対し
患者の病症に関する計測データ等の原データが入力され
ることとなる。このため、PC50側のステップS10
1においては、この原データが入力されることとなる。
そして、PC50側は、入力された原データに基づき、
ステップS102において分析用送信データと原データ
(分析用送信データ)のプロパティを示すプロパティデ
ータを生成する。続くステップS103においては、分
析用送信データ及びプロパティデータ内のプライバシー
保護を要する部分についてのみ独自鍵によって暗号化を
施し、続くステップS104でプロパティデータのみを
保存する。そして、ステップS105においては、分析
用送信データ、及びプロパティデータを暗号化鍵、つま
りサーバ装置1側と共有している鍵で暗号化し、これら
をサーバ装置1に対して送信する。なお、このステップ
S105における暗号化方式としては、秘密鍵方式ある
いは暗号鍵管理の容易な公開鍵方式を採用することが可
能である。本実施の形態の場合、この暗号化方式を、例
えば市販製品であるSSL(Secure Sockets Layer)を
組み込むことで実現する。このSSLによっては、PC
50側においてはサーバ装置1側から送信されてくる公
開鍵とこれに基づいて生成する秘密鍵とを用いてデータ
の暗号化が行われるようになり、サーバ装置1側におい
てはこのように暗号化されたデータについて秘密鍵によ
る復号化が行われるようになるものである。従って、本
実施の形態において、上記したような「暗号化鍵」と言
った場合は、このようにPC50側とサーバ装置1側と
で共有することで、暗号化及び復号化が可能となる鍵を
意味するものとする。
【0014】続いて、サーバ装置1側の処理としては、
まず、ステップS201においてPC50から送信され
たプロパティデータのみについて受信・復号化を行い、
このプロパティデータに書き込まれている分析用送信デ
ータのプロパティに関するチェックを行って、データの
適合性を判断する。そして、適合性があると判断した場
合は、ステップS202に進み、プロパティデータに加
えて分析用送信データを受信し、これを暗号化鍵を用い
て復号化する。続くステップS203においては、分析
用送信データのうちの計測データを、所要の演算により
患者の病症レベルを表す数値に変換する処理を行い、続
くステップS204においてこれら分析用送信データ
(数値化された計測データも含む)とプロパティデータ
を蓄積する。そして、ステップS205では、蓄積され
た分析用送信データを元に統計的な分析を行い、続くス
テップS206において、この分析結果を、例えば通信
回線を介してwebサーバに送信してweb上に表示
し、これをPC50に提供する。
【0015】さらに、サーバ装置1では、ステップS2
07において、PC50とサーバ装置1との間のデータ
ベースの整合性が保たれているか否かのチェック処理を
実行する。すなわち、PC50がサーバ装置1にアクセ
スしている状態において、ある所定のサイクルでPC5
0に保存されているプロパティデータと、ステップS2
03で蓄積したプロパティデータとの内容について突き
合わせを行う。また、サーバ装置1は、ステップS20
8において、PC50より送信された分析用送信データ
の受信、及び分析結果データ等のPC50への提供に応
じて、PC50に対する課金データを生成する処理を実
行する。
【0016】3.端末装置の構成 図3に、端末装置としてのPC50内部の要部の構成を
示すブロック図を示す。まず、この図に示すPC50に
は、例えばRS232C、USB(UniversalSerial Bu
s)、IEEE1394等の外部データインターフェー
ス55が備えられる。この外部データインターフェース
55が図示するように内部データバスに接続されること
で、PC50は外部機器からデータを入力することが可
能とされている。また、このPC50には、図示するよ
うにディスクドライブ61、及びフロッピー(登録商
標)ディスクドライブ(FDD)62が備えられる。デ
ィスクドライブ61は、例えば光磁気ディスクやCD−
R(Recordable)等のドライブ装置とされ、これらのメ
ディアに記録されたデータの再生が可能とされる。これ
らフロッピーディスクドライブ62及びディスクドライ
ブ61によっても、PC50は、原データをこれらのメ
ディアを介して入力することが可能とされている。な
お、このように原データを入力するにあたって、図示す
るようにLAN(Local Area Network)インターフェー
ス63を設けるようにすれば、外部機器において生成さ
れた計測データ等をLAN経由で直接入力することも可
能である。
【0017】内部データバスには、図示するようにRA
M54、ROM53、CPU52、ハードディスクドラ
イブ51、入出力インターフェース59、モデム60が
接続されている。ROM53は、ファームウェアとして
CPU52に各種処理を実行させるためのプログラムが
格納されている。そして、RAM54にはCPU52が
各種処理を実行するのに必要なデータやプログラム等が
適宜保持される。
【0018】CPU52は、上述したROM53や、後
述するハードディスクドライブ51内のハードディスク
に保持されているプログラムに従って各種処理を実行す
る。本実施の形態の場合、例えば原データの入力処理や
プロパティデータ生成処理、独自鍵及びサーバ装置1と
の間で決められた暗号化鍵による暗号化及び復号化処
理、及び送受信処理等を実行する。
【0019】ハードディスクドライブ51は、PC50
内部に設けられるハードディスクのドライブ装置とされ
る。このハードディスクドライブ51とCPU52が、
上述した内部データバスを介して接続されることで、C
PU52によってハードディスクドライブ51に対して
データやプログラム等の記録または読み出しが可能とな
るようにされている。また、この場合、ハードディスク
内には本実施の形態のデータ集中収集管理システムとし
ての処理動作を行うのに必要なプログラムも格納され
る。また、さらに、ハードディスクドライブ51は、本
システムで用いるデータベースの形成領域としても用い
られることとなる。
【0020】入出力インターフェース59にはキーボー
ド56とマウス57が接続されており、これらから供給
された操作信号をCPU52に出力するようにされてい
る。本実施の形態の場合、これらキーボード56、及び
マウス57により、例えば患者の氏名、性別、住所等の
プロフィールデータ等のデータ入力をすることが可能と
されている。
【0021】また、インターフェース59にはディスプ
レイ58が接続されており、画像表示が可能とされる。
また、モデム60が内部データバスと接続されること
で、例えば電話通信回線を介して外部機器(例えばサー
バ装置1)とデータ通信を行うことが可能とされる。な
お、本実施の形態では、PC50の通信手段としてモデ
ム60を例に挙げたが、データ符号化機能を備えるもの
であれば他の装置であっても構わないものであり、これ
に限定されるものではない。
【0022】4.サーバ装置の構成 サーバ装置1内部における要部の構成を図4に示す。図
示するように、サーバ装置1には通信部2、エンコード
/デコード部3、データベース4、分析部5、課金処理
部6、コントローラ10、ROM11、及びRAM12
が形成されている。なお、図示はしていないが、この他
にも、サーバ装置1側のオペレータの行う各種設定や調
整などの必要な操作のためのインターフェース部位とし
ての操作部や表示部等が形成されるのは言うまでもな
い。
【0023】コントローラ10は、サーバ装置1の全体
制御を行う部位であり、本実施の形態のデータ集中収集
管理システムとしての処理動作を実行するために各部位
の制御を行う。また、後述するように、このコントロー
ラ10は、図11に示す数式に基づいて患者の病症レベ
ル値を算出する処理を実行し、この結果に基づいた判定
結果データを生成する処理を実行する。
【0024】ROM11には、基本ソフト(OS:Oper
ating System)や、このようなコントローラ10の処理
動作を実現するために必要な各種プログラムが格納され
る。また、RAM12は、各種処理に必要な情報の記
憶、データのバッファリング、コントローラ10のワー
クエリアの拡張、その他、コントローラ10の処理に応
じて多様に使用される。もちろん、動作プログラムはハ
ードディスクドライブ等にインストールされ、起動時に
RAM12に展開されるようにしてもよい。
【0025】通信部2は、例えば電話通信回線等の通信
回線と接続され、これによりサーバ装置1は通信回線を
介したPC50とのデータ通信が可能とされる。エンコ
ード/デコード部3は、PC50から送信される暗号化
の施されたデータに対する復号化、あるいはPC50に
対して送信するデータに対する暗号化の処理を実行す
る。
【0026】データベース4は、例えばハードディスク
ドライブ等の記憶装置内に構築され、コントローラ10
からの制御に基づいて通信部2により受信されたプロパ
ティデータ及び分析用送信データを記憶する。そして、
このように通信部2で受信された分析用送信データを随
時記憶していくことで、このデータベース4にデータが
蓄積される。
【0027】分析部5は、PC50から送信される分析
用送信データを分析する。この分析部5は、コントロー
ラ10の制御に基づき、所要のアルゴリズムで分析用送
信データの統計的な分析を行う。例えば、ある患者の治
療データと計測データとの間の因果関係を分析する際に
は、データベース4に蓄積された同一の患者についての
分析用送信データを時系列的に分析する。また、例えば
同様の症状を有する患者間の分析用送信データを横断的
に分析することにより、効果の認められる治療方法を検
索するという分析を行うことも可能とされている。そし
て、分析部5は、このようにして分析した結果に基づ
き、分析結果データを生成する。
【0028】課金処理部6は、後述するようにしてデー
タベース4に記憶される課金ポイントの管理を行う部位
である。この課金処理部6は、コントローラ10の制御
に基づいて、課金ポイントの生成及び減算を行うのであ
るが、この課金処理動作については後述する。なお、こ
の図4においては、説明上の便宜のために上記エンコー
ド/デコード部3、分析部5、課金処理部6はそれぞれ
1つのブロックとして示したが、これらは図の通りにコ
ントローラ10の制御に基づいて動作を実行するソフト
ウエアの機能ブロックでることが通常であるが、これに
代えて、コントローラ10の制御に基づいて動作を実行
するハードウエア回路として実現されるものでもよいも
のとする。
【0029】5.端末装置による処理動作 図5にPC50のCPU52による処理動作を示す。ま
ず、PC50側においては、ステップS301で、ユー
ザによる原データの入力がなされる。この原データは、
主に患者のプロフィールに関するプロフィールデータ、
及び患者に施した治療に関するデータとしての治療デー
タ、計測により得られた患者の病症レベルを表す計測デ
ータとによって構成される。これらのデータの入力形態
としては、キーボード56、マウス57による入力、ま
たは外部機器から外部データインターフェース55を介
しての入力、あるいはディスクドライブ61、FDD6
2においての外部機器からのメディアを介しての入力、
さらにはLAN経由での入力が可能である。
【0030】この原データとして、まず、プロフィール
データついては、具体的には患者の性別、年齢、住所が
挙げられる。また、このプロフィールデータとしてはこ
の他にも、子供の状況、配偶者の状況、住居の状況(一
戸建、集合住宅などの別)、住居の環境(都心部か地方
か等)等が挙げられる。さらに、例えばアルツハイマー
症の場合には、相関があるとの学会報告や調査報告のあ
るアルミニウム環境(食品添加物、金属アルミニウム食
器、胃酸中和剤、緩衝アスピリンなど)、血糖値(糖尿
病患者にはアルツハイマー症が少ないといわれる)、喫
煙経験(喫煙者アルツハイマー症が非喫煙者より相対的
に少ないとの報告がある)などのデータが採用されても
よい。
【0031】治療データとしては、本システムが対象と
する病症により異なるが、投与した薬品(例えば、ワク
チンAN−1792がアルツハイマー症患者に見られる
脳のβ−アミロイド斑の蓄積を予防するという米国での
研究がある)の量のデータや、食事療法に関するデー
タ、環境療法に関するデータ(例えば和歌山県川辺町の
老人保健施設「和佐の里」での試みられた園芸療法)
や、各種訓練に関するデータ、運動の両種に関するデー
タ、睡眠(時間等)に関するデータなどが挙げられる。
【0032】また、計測データとしては、患者に対する
問診により医師が判定した病症レベルの数値が採用され
る。問診による病症レベルの判定としては、患者の自覚
症状を調査することによって判定された病症レベル、及
び、例えばアルツハイマー症の病症レベル判定に採用さ
れる代表的な方式である「MMSE」(Mini-MentalSta
te Examination:「簡易心理機能検査」30点満点で採点
を行い、年齢や教育にも依存するが、24点以上を正常、
9点以下を重症と判定する)とよばれる質問方式の認知
機能検査の結果、及び、「ADAS−Cog」(Alzhei
mer's Disease Assesment Scale-Cognitive Subscale:
11部門からなるテストで、MMSEよりカバー度が高
く、特に言語機能や記憶能力をみるのに適する)等の判
定結果が採用される。
【0033】ところで、これら問診による病症レベル判
定方法は、一種のアナログ情報であり、計測時おける患
者の置かれた環境や患者本人の状態に影響されるもので
ある。また、判定には専門知識が必要であり、また、そ
の段階で計測者の主観も入るという問題が生ずる。
【0034】本実施の形態のデータ集中収集管理システ
ムは、上記したプロフィールデータ、治療データ、及び
計測データをサーバ装置1において蓄積し、患者の病症
レベルと治療方法との関係を統計的に分析するものであ
る。従って、サーバ装置1において分析対象となるデー
タは客観性を有するデータとされなければ、その分析結
果は疑わしいものとなってしまう。従って、本実施の形
態のデータ集中収集管理システムにおける計測データと
して、上述したように客観性に乏しいと言わざるを得な
い問診による病症レベル判定値のみを採用することによ
っては、データ集中収集管理システムとして、その分析
結果の信頼性の低下を招く結果となる。
【0035】そこで、この原データのうちの計測データ
としては、これら問診による病症レベル判定値に加え
て、より客観的であるとともに、既に実績のある医療計
測器による計測データを採用することが望ましいといえ
る。そして、この医療計測器による計測データとして
は、患者の脳波データ、CT(Computed Tomography:
コンピュータ断層診断装置)による画像から得られるボ
クセル値(体積画素数)、MRI(Magnetic Resonance
Imaging:磁気共鳴画像診断)による画素数値が好適で
あるといえる。
【0036】脳波データに関しては、脳波(アルファ
波)データから得られるその双極子度近似が、例えばア
ルツハイマー症の予測や把握、さらに治療効果の分析に
有効であるとの理論が存在している。このため、この脳
波データを計測データとして採用することは、本システ
ムにとって有効であるといえる。また、CT画像及びM
RI画像から得たボクセル値に関しては、この値から肺
機能レベルを計算する方式に関する理論がある。また、
CTやMRIにより、例えば脳の萎縮現象画像を撮像し
て脳の萎縮度を判定し、この萎縮度からアルツハイマー
症の進行度合を判定する方法も存在する。なお、これら
医療計測器による計測データは、1つのみではなく2以
上の組み合わせでもってPC50に入力可能であり、ま
た、計測データとしては、計測器によるものに加え、上
述した問診によるデータを組み合わせて入力することも
可能である。このようにPC50において種々の計測デ
ータを入力し、これを後述するようにしてサーバ装置1
に送信することによっては、本システムにおいてより正
確な統計的分析結果が得られるという点で有効である。
また、脳波データを採用する場合は、MRIやCTと異
なり高価な大型装置を必要とせず、場合により家庭等で
も簡易にデータを採取できるので、データを広く収集・
蓄積し、これを統計的に分析する本システムの趣旨から
して、その有効性が増大することとなる。また、単に脳
表面電位の強度と分布を示す値、または脳内における所
定の化学物質の分布を示す値からアルツハイマー症の段
階把握ができるとの説もあるため、上記した脳波データ
(双極子度)等に加えてこれらのデータが採用されても
構わないものである。
【0037】説明を図5に戻す。図5のステップS30
1において、上述したような原データが入力されると、
PC50のCPU52はステップS302に進み、入力
された原データに基づき、図7に示すように構成される
分析用送信データと、図8に示すように構成されるプロ
パティデータとを生成する。分析用送信データとは、サ
ーバ装置1へ送信され、図4で説明した分析部5におけ
る分析の対象となるデータであり、上記した原データを
元として生成されるデータである。すなわち、図7に示
すように、先に説明したような原データうちから、本シ
ステムの対象とする病症ごとに分析に必要であるとされ
るデータのみによって構成されるものである。
【0038】また、プロパティデータは、原データのプ
ロパティに関する部分のみを示すデータであり、例え
ば、XML(Extensible Markup Language)の言語等に
より表現されるものである。具体的には、図8に示すよ
うに病院等のID(識別子/識別コード)、患者氏名、
性別、生年月日、患者管理用ID(以下患者ID)、原
データ採取時刻(年月日時分まで)、ファイルサイズに
関する情報、履歴に関するデータ(新規/修正の履歴を
示すデータ)等の内容を有するものが主な項目となる。
また、このプロパティデータには、図示するようにプロ
パティデータのファイルIDも書き込まれる。このファ
イルIDは、このステップS302においてプロパティ
データを生成する毎に、カウントアップされていく値で
あり、これを随時、生成するプロパティデータに書き込
んでいくようにすることで、CPU52は生成したプロ
パティデータを管理することが可能となるようにされて
いる。
【0039】これらそれぞれの項目のデータは、ステッ
プS301における原データの入力、及びその内容に応
じて書き込まれるようになっている。そして、このよう
にプロパティデータが原データに応じた内容とされるこ
とで、分析用送信データとプロパティデータとが対応づ
けられることとなり、この結果、分析用送信データとプ
ロパティデータとの間の同一性が確保されることとな
る。
【0040】続くステップS303では、サーバ装置1
に送信する分析用送信データのプロフィールデータに相
当する部分と、プロパティデータとに含まれる個人情報
に関するデータ部分に暗号化を施すための処理を実行す
る。すなわち、予めPC50において設定した独自鍵を
用い、プロフィールデータ部分とプロパティデータとに
含まれる個人情報データ部分に暗号化を施すものであ
る。このステップS303で暗号化の施される個人情報
としては、例えば患者氏名、生年月日、及び患者の住所
等がその対象となる。なお、ステップS303における
このような個人情報の秘匿方式については後述する。
【0041】ステップS303において、個人情報を独
自鍵で暗号化すると、続くステップS304においてプ
ロパティデータの履歴に関する項目を参照し、当該分析
用送信データの原データが新規に入力されたものである
のか、あるいは、以前に入力された原データに修正を加
える意図で再入力されたものであるのかの判別を行う。
修正用であると判別した場合はステップS305に進む
のであるが、このステップS305については後述す
る。また、新規であると判別した場合は、図6に続くス
テップS306及びステップS307に進む。
【0042】まず、ステップS306は、プロパティデ
ータのみについての処理であり、このステップS306
においては、ステップS302で生成された分析用送信
データとプロパティデータのうち、プロパティデータに
ついてのみHDD51に書き込む処理を実行する。すな
わち、このPC50側では、計測器による計測データが
含まれる比較的容量の大きな分析用送信データについて
は、HDD51に記録せず、これによりCPU52の処
理負担を軽減しようとするものである。ステップS30
6において、書き込み動作が終了するとプロパティデー
タの保存に関しては処理を終了する。なお、このステッ
プS306において、上記したようにプロパティデータ
のみを記録することによってはCPU52の処理負担を
軽減することができるのであるが、勿論、このステップ
S306においては分析用送信データもHDD51に書
き込むようにしても良いものとする。
【0043】一方、ステップS307は、ステップS3
02で生成された分析用送信データとプロパティデータ
の両方に関する処理、すなわち、サーバ装置1へ送信す
るデータに関する処理である。このステップS307で
は、これら分析用送信データ、及びプロパティデータを
そのまま送信して良いか、あるいは分析用送信データを
修正するかどうかをユーザに確認するための処理を実行
する。この処理としては、例えば図3で説明したディス
プレイ58上にその旨のダイアログボックス等を表示さ
せることで行う。また、この際、ユーザは例えばキーボ
ード56、あるいはマウス57を用いてダイアログの表
示に従った操作を行うことにより、この選択を行うこと
が可能とされる。ユーザの操作により送信が選択された
場合はステップS310に進み、修正が選択された場合
は図5のステップS308に進む。
【0044】まず、修正が選択された場合については、
ステップS308において、例えばディスプレイ58上
にダイアログボックスを表示させる等の処理を実行し
て、ユーザに対して原データの再入力を促す。この原デ
ータの再入力の形態としては、例えば計測データの入力
ミス、あるいはプロフィールデータの入力ミス(患者氏
名等の入れ間違い)等が想定される。ユーザにより原デ
ータが再入力されると、続くステップS309で旧(修
正前の)分析用送信データ、及び旧分析用送信データに
対応づけられていたプロパティデータの取り消し処理を
実行する。そして、続くステップS302において新た
に生成されるプロパティデータの、履歴に関する項目が
「修正」と設定されるよう、再入力された原データのヘ
ッダ部分にこの旨のフラグ値を設定する。この処理を実
行するとステップS302に進む。
【0045】ここで、このステップS302において
は、上述もしたように、入力された原データをもとにプ
ロパティデータが生成されるのであるが、ステップS3
08において再入力された場合は、ステップS309に
おいて旧分析用送信データ、及びこれに対応づけられた
プロパティデータは取り消されているため、CPU52
としては、このステップS302においてプロパティデ
ータに書き込むべきファイルIDの値をリセットしてし
まっている。すなわち、例えば旧プロパティデータのフ
ァイルID値が「n」であった場合、今回「n+1」と
なるところが、「n」と設定されることになるわけであ
る。一方、旧プロパティデータ(ファイルID値=
「n」)に関しては、上述したステップS306におけ
る処理によってHDD51にすでに書き込まれている。
このため、今回、このステップS302で生成される新
たなプロパティデータ(ファイルID値=「n」)と、
HDD51にすでに書き込まれている旧プロパティデー
タ(ファイルID値=「n」)とが同一のIDとなって
しまい、同一のファイルID値を有するプロパティデー
タが2つ存在してしまうこととなる。
【0046】そこで、先に説明したように、ステップS
304においてプロパティデータの履歴に関する項目が
新規であるか修正であるかの判別を行うようにし、この
項目が「修正」とされているプロパティデータに関して
は、ステップS305に進むようにしているものであ
る。すなわち、このステップS305においては、ま
ず、HDD51にアクセスし、ステップS306ですで
に書き込まれている修正前の旧プロパティデータを検索
する。そして、検索されたこの旧プロパティデータを消
去する処理を実行するようにしている。このように、ス
テップS305においては、旧プロパティデータを消去
するようにすることで、同一のファイルID値を有する
プロパティデータが重複しないようにしているものであ
る。
【0047】次に、先に説明したステップS307にお
いて送信が選択された場合は、ステップS310に進
み、分析用送信データ、及びプロパティデータに対し、
サーバ装置1との暗号化鍵によって暗号化を施す。上述
もしたように、この暗号化処理の実現には、例えば市販
製品であるSSL等が採用され、サーバ装置1と連携を
もった方式による暗号化が行われるようにされる。
【0048】続くステップS311においては、まずプ
ロパティデータのみをサーバ装置1に対して送信する。
この処理に応じては、サーバ装置1において、送信され
たプロパティデータ(分析用送信データのプロパティ)
についてのチェック処理が実行され、PC50による分
析用送信データの今回の送信を許可するか否かの判別が
行われる。そして、サーバ装置1は、このプロパティに
適合性があると判別した場合、送信されたプロパティデ
ータに対応する分析用送信データの送信をPC50に許
可するファイルアップロードフォームを送信することと
なる。なお、本システムにおけるこのようなプロパティ
チェック処理については後述する。
【0049】ステップS311において、このようにサ
ーバ装置1により送信が許可されると、ステップS31
2に進み、分析用送信データをモデム60を介してサー
バ装置1へ送信し、図示するように処理動作を終了す
る。
【0050】6.端末装置における個人情報の秘匿方式 本実施の形態としてのPC50における、暗号化による
個人情報の秘匿方式の例を図9に示す。この図におい
て、秘匿する個人情報として、患者の氏名が例示されて
いる。例えば、患者の所属する病院が「A病院」、患者
氏名が「山田花子」であるとすると、図5のステップS
303の処理によって、図示するように分析用送信デー
タ及びプロパティデータに含まれる患者氏名の項目のデ
ータは、例えば「X782alp5」と暗号化されるこ
ととなる。この際、図示するように分析用送信データ、
及びプロパティデータの他の部分についてはそのままの
状態とされる。これら「A病院」の独自鍵によって暗号
化された分析用送信データ、及びプロパティデータは、
先に説明した図6のステップS310において、さらに
サーバ装置1との暗号化鍵によって暗号化が行われたの
ち、サーバ装置1に送信される。
【0051】サーバ装置1においては、分析用送信デー
タ及びプロパティデータが受信された際、PC50との
間の暗号化鍵でのみ暗号化された部分については復号化
されるのであるが、ステップS303において独自鍵で
暗号化された部分については暗号化されたままの状態で
しか認識されないこととなる。すなわち、図示するよう
に病院名については「A病院」、「B病院」と認識が可
能とされるのであるが、患者氏名については「X782
alp5」、「YYpq3ac0」と暗号化されたまま
の状態で認識されるようになる。したがって、サーバ装
置1は、例えば患者氏名については暗号化されたままで
各種処理を実行し、また、病院等に分析結果等を提供す
る際もこのように暗号化されたままのデータを提供する
こととなる。
【0052】一方、例えば「A病院」においてサーバ装
置1から分析結果等の提供を受ける際には、「A病院」
に関するデータのみについては暗号化の施されたデータ
を独自鍵によって復号化することが可能となるため、例
えば図示するようにweb等を介して分析結果を閲覧す
る際には「山田花子」と患者氏名を復号化することが可
能となる。
【0053】しかしながら、他の病院、例えばこれを
「B病院」とすると、この「B病院」においても「A病
院」と同様、自病院の分析用送信データに関しては独自
鍵でのみしか復号化することができないようにされてい
る。このため、例えば「A病院」において、「B病院」
についてのデータを閲覧しようとする際には、「B病
院」の患者氏名の欄は例えば「Q733Pdez」と暗
号化されたままの状態での表示となる。
【0054】このように、本実施の形態としての暗号化
による個人情報の秘匿方式によっては、サーバ装置1か
らの分析結果の提供を受けるのにあたり、患者氏名など
個人情報を復元できるのは、その暗号化を行った病院等
だけに限られるようにされている。このため、仮にサー
バ装置1へ送信する分析用送信データ、及びプロパティ
データが外部に流出したとしても、個人情報に関しては
その解読が不可能とされることとなる。なお、患者の秘
匿すべき個人情報として、先に患者氏名、生年月日、及
び住所を例に挙げたが、これらの内、生年月日、及び住
所に関しては、それぞれ患者の年齢、及び生活環境を表
すデータとなるため、サーバ装置1における分析に必要
なデータとされる。このため、本実施の形態の個人情報
の秘匿方式としては、例えば患者の生年月日に関しては
「日」、住所に関しては都道府県あるいは市区町村より
以降のみを暗号化するようにし、分析に必要な部分に関
しては開示できるようにすることも可能である。
【0055】7.サーバ装置による処理動作 図10にサーバ装置1のコントローラ10の処理動作を
示す。まず、コントローラ10の処理動作としては、ス
テップS401において、PC50から送信されたプロ
パティデータのみを受信し、分析用送信データのプロパ
ティのチェックを行って、送信された分析用送信データ
の適合性を判断する。なお、このプロパティチェック処
理動作については後述する。ステップS401における
プロパティチェックにより、プロパティデータ、つまり
分析用送信データに適合性があると判別された場合は、
ステップS402に進み、プロパティデータとともにこ
の分析用送信データを受信する。そして、続くステップ
S403で、分析用送信データについて、エンコード/
デコード部3に暗号化鍵による復号化処理を実行させ
る。
【0056】続くステップS404においては、受信し
た分析用送信データの計測データのうち、図7に示した
計測器により測定されたデータについて、このデータか
ら患者の病症レベル値を算出するために、所要の演算処
理を実行する。
【0057】ここで、先に図5において説明したよう
に、本システムにおいては、患者等の病症レベルを示す
計測データとして、問診によるものに加え、客観的な判
定が可能な計測器によるデータが採用される。そして、
この計測器による計測データとしては、例えば患者の脳
波データ、CT画像のボクセル値、及びMRI画像数値
等が採用されている。
【0058】これらのデータは、客観的な判定に資する
データではあるが、一般に計測装置から得られるこれら
波形、画像、あるいは分布値等のデータは非常に情報量
の大きいデータであり、その判定には高度の知識経験を
必要とする。従って、サーバ装置1において、これらの
情報をそのまま用いて、分析用送信データの統計的分析
を行うことは非常に困難な処理を要する。このため、本
実施の形態のデータ集中収集管理システムとして分析用
送信データの統計的分析を行うためには、これら計測器
による計測データから何らかの計算によって簡素化され
た数値を得ることが望ましい。
【0059】そこで、本実施の形態では、分析用送信デ
ータのうちの計測器による計測データとして採用されて
いる脳波データ、CT画像ボクセル値、及びMRI画像
数値を、このステップS404の処理において数値化す
ることとしている。そして、本実施の形態においては、
これらのデータを数値化する演算方法として、それぞれ
図11に示すような数式を採用することとした。
【0060】すなわち、患者から採取した脳波データか
ら双極子度を求める計算式としては、図11(a)に示
す式が採用される。また、CT画像のボクセル値、ある
いはMRI画像数値から、患者の脳もしくは肺または肝
臓等の組織状態(病症レベル)を表現する数式としては
図11(b)に示すものを採用する。
【0061】ステップS404においては、上記数式に
より計測器による計測データに対する演算を行い、患者
の病症レベルを数値として算出する。そして、この数値
に基づき、判定結果データを生成し、ステップS405
に進む。
【0062】ステップS405では、PC50から受信
した分析用送信データと、判定結果データとをデータベ
ース4に蓄積する。なお、勿論この際、計測器による計
測データそのものも蓄積されることとなる。また、本例
では、上記説明のようにステップS404において、受
信した分析用送信データの計測器による計測データにつ
いて判定結果データを生成し、このステップS405に
おいて、これら分析用送信データ、判定結果データをデ
ータベース4に蓄積する場合を例として挙げた。しかし
ながら本実施の形態としてはこれに代え、まず受信した
分析用送信データを蓄積し、その後、データベース4よ
り受信した分析用送信データを読み出してステップS4
04の処理に相当する判定結果データの生成処理を行う
ようにしても構わないものである。そしてこの場合、勿
論、生成された判定結果データもデータベース4に蓄積
される。
【0063】続くステップS406においては、分析部
5にデータベース4に蓄積されている分析用送信デー
タ、及び判定結果データを用いた分析処理を実行させ
る。例えば、患者の病症レベル値と患者が受けている治
療方法との因果関係を分析する場合は、判定結果デー
タ、及び問診による計測データ等と、治療データ等とを
用い、これらの統計的分析を行う。そしてさらに、この
場合、同一個人については時系列的にその効果を分析す
る。また、同一もしくは類似治療法については、複数患
者間で横断的な分析を行う。
【0064】本実施の形態の場合、これらの統計的分析
には、例えば図12に示すような多変量解析の数学的手
法を採用する。すなわち、図12の数式において、
「E」は患者の病症レベルを示す数値の変数であり、
「X」、「Y」、「Z」は患者に施した治療の度数の変
数である。そして、「α」、「β」、「γ」はそれぞれ
のパラメータである。この図においては、アルツハイマ
ー症患者に関するデータの分析例を示しており、患者の
病症レベル値「E」として双極子度の変化、治療法Xと
しては、ドネペジル投薬等の治療方法度数(何らかの方
法で数値化したもの)、「Y」としては園芸療法度数
(1週間の実施した日数を点数化したもの)、「Z」と
してはビタミンE投与度数(1週間に投与した量を数値
化したもの)が例に挙げられている。
【0065】このような方程式を設定し、パラメータで
あるα、β、γを多変量解析の一手法である主成分分析
を用いて推定し、それぞれの成分の寄与率を推定する。
そして、例えば、これらのパラメータのうち数値が高い
ものが相対的に治療効果の高い方法であるとういうこと
が導き出せるようになる。このような数式を用いること
により、分析用送信データの統計的分析を行うようにす
る。
【0066】ステップS406において、分析部5にこ
のような手法による分析用送信データの分析処理を実行
させると、続くステップS407において、この分析の
結果に基づいた分析結果データを分析部5に生成させ
る。そして、続くステップS408においては、エンコ
ード/デコード部3にこの分析結果データ、及びステッ
プS404で生成された判定結果データをPC50との
間で共有する暗号化鍵で暗号化し、これらを通信部2を
介してブラウザに送信する。また、図示はしていない
が、サーバ装置1は、このステップS408の送信に応
じたPC50側のデータ閲覧時において、例えばPC5
0による所定操作に応じるなどしてS405でデータベ
ース4に蓄積した分析用送信データの計測データ等もブ
ラウザに送信し、これをPC50側に提示することがで
きるようにされている。このステップS408の処理動
作を実行するとコントローラ10の処理動作は終了とな
る。
【0067】なお、これまでの説明によれば、本実施の
形態としてのサーバ装置1の処理動作は、まず受信した
分析用送信データの計測器による計測データに基づく判
定結果データの生成、次いで分析用送信データ及び判定
結果データの蓄積、そして蓄積したこれらのデータに基
づく統計的分析・分析結果データの生成、さらに判定結
果データ及び分析結果データの送信(PC50側への提
示)という流れとなる。しかしながら、本実施の形態と
しては、この他にも、図中に破線で示したようにステッ
プS404における判定結果データの生成処理を終える
と、ステップS408に進むようにもすることが可能で
ある。すなわち、ステップS404において判定結果デ
ータの生成を終えると、この判定結果データについては
ステップS406以降における分析処理をパスするよう
にし、ステップS408において判定結果データのみを
ブラウザに送信(PC50側へ提示)するようにするも
のである。この場合、当然、ステップS404で生成さ
れた判定結果データは、ステップS405においてデー
タベース4に蓄積されることとなる。また、この例は、
判定結果データの送信と、分析結果データの生成・送信
とが並列的に行われるようにするものであり、勿論、ス
テップS405〜S407を経て生成された分析結果デ
ータもステップS408においてブラウザに送信される
こととなる。
【0068】このように、本システムでは、サーバ装置
1の処理動作により、患者の病症に関するデータが収集
・蓄積されるとともに、これらを分析した結果が病院等
側へ提示されるものである。しかしながら、本システム
の分析対象となる先に例示したそれぞれの病症の治療方
法や効果に関する分析は、まだ緒についたばかりであ
り、アナログ現象をどのように数値化することが最適
か、病症の進行度をどのように数値化することが適切か
は、本システムにおいて種々のモデルを設定して結果を
みることが必要となる。そして、結果の良好なものを新
たなモデルに取り入れ、モデルやパラメータの改善を行
うようにすることが本システムにとって望ましい。とく
に、今後、治療方法と効果に関する分析を行い、治療方
法を絞り込んでいくためには、このようにして学習を経
て、モデルの更新をしていくことが要請される。
【0069】そこで、本システムでは、図10の破線内
に示すようにして、分析方式を学習により改善していく
処理を取り入れることも可能となるようにしている。す
なわち、図示するようにステップS406において蓄積
された分析用送信データ、及び判定結果データを元に、
ステップS409において分析方式を学習により改善
し、続くステップS410において改善された分析方式
を導入するものである。これらステップS409、S4
10の処理により、以降はS406において、この改善
された新たな分析方式により判定結果データ及び分析結
果データが生成されるようになるというものである。な
お、これらステップS409〜S410の処理は、図示
するステップS401〜S408までの処理とは独立し
た処理とされる。また、この場合、ステップS409の
処理は、例えばステップS406における分析処理が終
了する毎に開始されるように設定されるものであって
も、あるいはある所定の周期で開始されるように設定さ
れるものであっても構わないものとする。
【0070】本実施の形態において、このようなステッ
プS409、及びS410における分析方式改善のため
の学習モデルとしては、例えば図13に示すようなもの
が採用される。
【0071】図13は、サーバ装置1における分析方式
改善のための学習モデルの例を示す図である。この図に
おいては、図10ステップS403において生成された
判定結果データに基づく、総合的な患者の病症レベル値
の分析に関するモデルが例としてあげられている。ま
ず、ステップS501において、「f」は関数、
「x」、「y」、「z」は計測器による計測データから
求められた数値、「α」、「β」、「γ」は、病症レベ
ル算出にあたっての「x」、「y」、「z」それぞれの
寄与率を示すパラメータである。この場合、例えば
「x」は脳波データから得られた双極子度、「y」、
「z」はそれぞれCT画像のボクセル値、MRI画像数
値から求められた図11(b)で示すインデックス値と
される。そして、図示する数式によって、「x」、
「y」、「z」の値に基づく総合的な患者の病症レベル
値が算出される。
【0072】続くステップS502においては、ステッ
プS501で得られた患者の病症レベル値「N」と他の
病症レベル値「M」(例えば問診による計測データの病
症レベル値)との相関関係「rnm」を計算する。この相
関関係「rnm」は、図示するような式によって求めるこ
とができる。
【0073】そして、続くステップS503において、
ステップS501で設定したパラメータを別の数値に
(例えば「β」を「β'」に)置き換え、このパラメー
タにより、別の病症レベル値「N'」を算出する。ま
た、同時に、この「N'」についてもステップS502
の処理を行って他の病症レベル値「M」との相関関係
「rn'm」を計算しておく。
【0074】続くステップS504では、これら「rn
m」と「rn'm」の値を認識し、新たに算出された病症レ
ベル値「rn'm」の方が良い相関を示しているか否かの
判別を行う。「rn'm」の方が良好であると判別した場
合は、ステップS506に進み、病症レベル値「N'」
を採用する。そして、続くステップS507において、
これまでの病症レベル値「N」を「N'」に、また、例
えばパラメータ「β」を「β'」に置き換え、ステップ
S501に進み、再びこれを学習モデルに取り入れる。
また、「rn'm」が良好でないと判別した場合はステッ
プS505に進み、これまでの病症レベル値「N」をそ
のまま採用し、図示するようにステップS503に進ん
で再び別パラメータによる病症レベル値「N'」の計算
を行うこととなる。
【0075】ステップS409及びステップS410と
して、以上のような処理を実行することにより、ステッ
プS405におけるデータ分析としては、学習によって
改善された方式による分析を常に行うことも可能とな
る。この結果、サーバ装置1は、病院等側に対して常に
信頼性の高い分析結果データを提示することが可能とな
る。
【0076】8.サーバ装置による蓄積制御処理動作 本システムのように端末装置とサーバ装置によって構成
され、これらが通信回線で結ばれ遠隔地間にあるような
システムにおいては、例えばインターネット等のベスト
エフォート型通信回線上でのパケット喪失などのミスが
生じる可能性がある。また、本システムのように、端末
装置が配される側が、情報処理装置に関する専門家では
ない者によって運用される場合は、とくにデータ採取時
のミスに気付かぬ間の送信、思い違いによる二重送信等
が往々にして生じがちである。すなわち、サーバ装置1
側においては、病院側の有している正確な分析用送信デ
ータ以外にも、上記したようなミスにより送信された分
析用送信データも送信されてしまう可能性があり、サー
バ装置1に分析用送信データが正確に蓄積されないとい
う事態に陥る。
【0077】このため、本システムでは、このような誤
りが発生することを前提として、サーバ装置1におい
て、PC50からデータを受信する際に当該データに誤
りがあるか否かをチェックし、誤りのあるデータに関し
てはこれを蓄積しないというプロパティチェック処理動
作を実行するように構成されている。
【0078】サーバ装置1におけるこのようなプロパテ
ィチェック処理動作を図14〜図15に示す。まず、図
14において、サーバ装置1のコントローラ10による
プロパティチェック処理動作は、先に図6のステップS
311におけるPC50からのプロパティデータの送信
に応じて開始される。このため、図示するようにコント
ローラ10は、ステップS601において、PC50か
らこのプロパティデータを受信したかどうかを監視する
ことになる。
【0079】PC50からプロパティデータを受信した
場合は、ステップS602に進み、受信したプロパティ
データを読み込む。そして、続くステップS603にお
いては、読み込んだ当該プロパティデータの内容から病
院IDを認識し、データベース4にアクセスしてこの病
院IDを有するプロパティデータの集合にポインタをあ
わせる。
【0080】続くステップS604においては、PC5
0側から受信したプロパティデータすべてについてプロ
パティのチェック処理を実行したか否かの判別を行う。
既にプロパティのチェック処理が終了したと判別した場
合は図15のステップS620へ進み、チェックが終了
していないと判別した場合はステップS605に進む。
【0081】ステップS605では、当該プロパティデ
ータのファイルIDを認識し、ステップS603で認識
したデータベース4内の集合において、当該プロパティ
データと同一のファイルIDを有するプロパティデータ
があるか否かの判別を行う。すなわち、このステップS
605においては、ファイルIDの一致を見ることで、
PC50からの今回の送信が重複送信であるか、あるい
は新規に作成されたものであるかの1度目の判断を行う
ようにしているものである。このステップS605にお
ける一度目の重複送信であるか否かの判別処理により、
同一ファイルIDのプロパティデータがある(重複送信
である)と判別された場合はステップS610に進み、
同一ファイルIDのプロパティデータがない(重複送信
でない)と判別された場合はステップS606に進む。
【0082】ステップS606では、先の一度目の重複
送信か否かの判別処理により、送信されてきたプロパテ
ィデータが重複送信ではなく、PC50側で新規に作成
されたデータであることが判別されたため、このプロパ
ティデータをファイルアップロードリストに追加する。
このファイルアップロードリストとは、PC50側に分
析用送信データの送信を許可するためのファイルアップ
ロードフォームに、PC50側が送信してよいデータを
掲載するためのリストである。すなわち、このファイル
アップロードリストに追加されたプロパティデータは、
後述する図15のステップS622の処理によってファ
イルアップロードフォームに掲載され、これをPC50
側に送信することで、PC50側に対応する分析用送信
データを送信させようとするものである。
【0083】続くステップS607では、受信したプロ
パティデータとデータベース4内の同一患者IDを有す
るプロパティデータとを比較し、患者氏名、性別、生年
月日等の内容について合致するものでであるか否かの判
別を行う。すなわち、このステップS607において
は、送信されたプロパティデータの患者氏名、性別、生
年月日等の項目の内容について誤りがないか否かの判別
を行うものである。
【0084】これら項目について誤りがない(合致して
いる)と判別した場合はステップS608に進み、この
データについては、PC50側において正常に新規作成
されたデータでありファイルアップロード処理に進むべ
きものと認識したうえで、図示するようにステップS6
04に進む。
【0085】また、ステップS607において、これら
項目について誤りがある(合致していない)と判別した
場合はステップS609に進み、これらの項目のうちの
矛盾する箇所を認識し、ファイルアップロードフォーム
にこの矛盾箇所を指摘するメッセージを掲載するように
設定する処理を実行する。すなわち、このステップS6
09に至るステップS605からの処理によっては、送
信されたプロパティデータが新規作成されたものである
ことが判別されたためファイルアップロードリストには
追加(PC50側に対応する分析用送信データの送信を
許可)されているが、内容に矛盾があることが判別され
たため、PC50側に対し送信許可とともにこの矛盾点
を指摘しようとするものである。このステップS609
の処理を実行すると、図示するようにステップS604
に進む。
【0086】続いて、先のステップS605においてデ
ータベース4内に同一ファイルIDを有するプロパティ
データがあると判別されたステップS610では、送信
されたプロパティデータとデータベース4内の該当する
プロパティデータに書き込まれているファイルサイズと
チェックサムが一致しているかどうかの判別を行う。こ
のステップS610においては、このように両プロパテ
ィデータのファイルサイズとチェックサムとの一致を判
別することによって、両データが同一内容であるか否か
の判別を行うようにしている。すなわち、このステップ
S610では、二度目の重複送信判別処理を実行するも
のである。両者のファイルサイズとチェックサムが同一
であった場合は、さらに重複送信である可能性が高く、
逆に同一でなかった場合は、(ファイルIDが同一であ
るため)例えばPC50側におけるデータの再計測や訂
正のされたデータであって、その訂正や再計測の際に何
らかのミスがあったデータである可能性が高いといえ
る。
【0087】このステップS610において、ファイル
サイズとチェックサムが同一である(重複送信である)
と判別した場合は、念のためのチェックを実行するため
にステップS616へ進み、同一でないと判別した場合
はステップS611に進む。
【0088】ステップS611は、データベース4内に
ファイルIDが同一のプロパティデータが存在するが、
その内容が同一でないと判別した場合に実行される処理
である。この場合のプロパティデータは、例えばPC5
0側(病院等側)において、測定のやり直しや既送信済
みデータの差し替え等が行われたことにより、単にファ
イルIDのみが重複してしまったものではあるが、その
計測データの内容そのものは正しいものである可能性が
ある。このため、このステップS611においては、こ
のプロパティデータをファイルアップロードリストに追
加する処理を実行する。
【0089】続くステップS612においては、このプ
ロパティデータの患者IDと、データベース4内の同一
ファイルIDを有するプロパティデータの患者IDとが
同一であるか否かの判別を行う。患者IDが同一である
場合は、既送信済みデータの差し替え再送信の可能性が
高くなるといえる。また、患者IDが同一でない場合は
既送信済みデータの差し替え再送信であるかが不明とな
る一種の矛盾状態であり、この場合は、矛盾を含むデー
タであると確定し、後述するステップS614へ進む。
【0090】また、ステップS612において、患者I
Dが同一であると判別した場合は、(既送信済みデータ
の差し替え再送信等か否かの)さらなるチェックを実行
するため、ステップS613に進む。すなわち、ステッ
プS613では、ステップS612で認識したデータベ
ース4内の同一患者IDを有するプロパティデータの患
者氏名、性別、生年月日等と当該プロパティデータのそ
れらとが同一であるか否かを判別する。同一であると判
別した場合は、既送信済みデータの差し替え再送信等で
あると確定できるため、図示するようにステップS61
5に進み、既送信済みデータの差し替え再送信等である
旨を示すメッセージを付記し、このプロパティデータに
ついてはファイルアップロードに進むようにされる。
【0091】また、ステップS613において、これら
の項目の内容が同一でないと判別した場合はステップS
614に進む。先に説明したと同様に、この場合、当該
プロパティデータの矛盾の原因が推測できない状態であ
る。従って、このプロパティデータは単にファイルID
が重複してしまってはいるが、その計測データの内容そ
のものは正しいものである可能性もあるといえる。この
ため、このようなプロパティデータに関しては、先のス
テップS611においてファイルアップロードリストに
追加するようにされたのであるが、このステップS61
4においては、このデータに関して、さらにデータ矛盾
リストにも追加する処理を実行するようにして、PC5
0側に対してこのデータについての対応を促すようにし
ている。
【0092】続いて、先のステップS610において、
両プロパティデータのファイルサイズとチェックサムが
同一であった場合について説明する。この場合は、単純
に送信されたプロパティデータが重複送信である可能性
が高いといえるが、本システムでは念のためのチェック
として以下のチェック処理を実行するようにしている。
【0093】まず、図示するようにステップS616に
おいては、これら送信されたプロパティデータとデータ
ベース4内のプロパティデータの患者IDが同一である
か否かの判別を行う。この場合、両プロパティデータの
患者IDが同一であれば、このプロパティデータは同一
データの重複送信である可能性が高くなり、さらに、続
くステップS617において、両プロパティデータの患
者氏名、性別、生年月日等の項目の内容が同一であれ
ば、このプロパティデータは同一データの重複送信であ
ることが確定できる。このため、このステップS617
において、これらの項目の内容が同一であると判別され
た場合は図示するようにステップS620に進み、重複
送信である旨を指摘するメッセージを付記して、このプ
ロパティデータをデータ矛盾リストに追加する処理を実
行する。そして、この処理を実行すると、ステップS6
04に進む。
【0094】また、ステップS616において、送信さ
れたプロパティデータと、データベース4内の該当する
(同一ファイルIDを有する)プロパティデータとの患
者IDが同一でないと判別された場合、及びステップS
617において患者氏名、性別、生年月日等の項目の内
容が同一でないと判別された場合は、ともにステップS
618に進む。ステップS616、S617において、
このように判別される場合は、先のステップS610に
おいてファイルサイズとチェックサムが同一であると判
別されていることにより、通常では考えられないケース
といえる。このため、このステップS618において
は、このような異常事態であることをPC50側に通知
するためのアラームをブラウザに送信する処理を実行す
る。このようにアラームを送信し、PC50側に対応を
促したところで、続くステップS619においては、P
C50側でこの異常なデータについての対応処理がとら
れることとなる。なお、この図14においては、図示す
るようにステップS619の処理が終了するとステップ
S604に進むようにされているが、PC50側により
このステップS619以降に相当する処理が実行される
場合、実際には、この図に示すプロパティチェック処理
のルーティンからはずれての処理として実行されること
となる。
【0095】続いて、先に説明したステップS604に
おいて、受信した全プロパティデータのチェック処理が
終了したと判別された場合について図15のフローチャ
ートを用いて説明する。まず、図14ステップS604
において、全プロパティデータのチェック処理が終了し
たと判別された場合は、図15に示すステップS621
に進み、ファイルアップロードリストにプロパティデー
タがあるか否かの判別を行う。すなわち、このステップ
S621において、このようにファイルアップロードリ
ストを参照することにより、先に説明した図14におけ
るチェック処理を経たPC50側に送信を許可してよい
分析用送信データについてのみ、ファイルアップロード
フォームを作成することができるようにされているもの
である。
【0096】そして、ファイルアップロードリストにま
だプロパティデータが残っていると判別した場合は、ス
テップS622において、このプロパティデータを掲載
したファイルアップロードフォームを作成し、これをブ
ラウザに送信する。この処理に応じては、PC50側に
おいて、このファイルアップロードフォームが受信さ
れ、このプロパティデータに対応する分析用送信データ
の送信が許可されて、該当する分析用送信データがサー
バ装置1に送信されることとなる。なお、この際、先に
説明したステップS609、及びS614においてプロ
パティデータとともに付記された矛盾を指摘するメッセ
ージも当然ブラウザに(PC50側に)送信されること
となる。
【0097】また、ステップS621において、ファイ
ルアップロードリストが空になったと判別した場合は、
ステップS623に進み、データ矛盾リストにまだプロ
パティデータが残っているか否かの判別を行う。データ
矛盾リストにプロパティデータが残っていると判別した
場合はステップS624に進み、このプロパティデータ
について、先のステップS615、あるいはS620に
おいて指摘した矛盾点に基づいたデータ矛盾確認フォー
ムを作成し、これをブラウザに送信する。これにより、
PC50側に対し、このプロパティデータに対応する分
析用送信データの矛盾点の解消を促すことが可能とな
る。
【0098】そして、このステップS624の処理を実
行するとステップS623に進み、再びデータ矛盾リス
トにプロパティデータが残っているか否かの判別を行
い、残っていないと判別した場合は、図示するように処
理動作を終了する。
【0099】9.サーバ装置による整合性チェック処理
動作 本システムは、上記したプロパティチェック処理動作に
加え、さらに、周期的にPC50のHDD51とデータ
ベース4とに蓄積されているプロパティデータ同士の内
容を突き合わせる整合性チェック処理動作が採用され
る。すなわち、先に説明したように、プロパティデータ
にファイルID、病院及び患者のID、データ採取日時
に関する情報、新規/修正に関する情報等を記録し、P
C50及びサーバ装置1のデータベース間においてこれ
らを突き合わせることで、その整合性をチェックするも
のである。そして、このような整合性チェックにより、
PC50及びサーバ装置1間のデータに矛盾が発見され
た場合はこれを調整するようにし、常に両者のデータに
整合性が保たれるようにするものである。以下、本シス
テムにおけるこのような整合性チェック処理動作につい
て説明する。
【0100】図16にサーバ装置1による整合性チェッ
ク処理動作を説明するフローチャートを示す。まず、P
C50側では、ステップS701において、サーバ装置
1とデータ通信中かどうかを監視しており、データ通信
中であると判別した場合はステップS702へ進む。
【0101】ステップS702ではサーバ装置1との整
合チェック処理を実行するサイクルであるか否かの判別
を行う。このサイクルの判別は、予めHDD51にイン
ストールされている本システム用のソフトウエアにより
設定されている。すなわち、このソフトウエアにより、
整合性チェック処理を実行するサイクルがある所定間隔
で設定されており、CPU52はこれに基づいて現在サ
イクルであるか否かの判別を行うものである。
【0102】そして、サイクルであると判別した場合は
ステップS703に進み、HDD51に記憶されている
全プロパティデータをサーバ装置1へ送信し、処理動作
を終了する。なお、本実施の形態では、このようにPC
50側において整合チェック処理を実行するサイクルで
あるか否かの判別を行う方法を例に挙げるものである
が、この他にも、例えばサーバ装置1側でこれを判別す
る方法が採られても構わないものである。なお、この場
合についてのPC50、及びサーバ装置1の処理動作に
ついては後述する。
【0103】サーバ装置1側では、まず、ステップS8
01においてPC50からプロパティデータの送信があ
ったかどうかを監視しており、送信があった場合はステ
ップS802に進み、このプロパティデータを受信す
る。
【0104】続くステップS803においては、受信し
た全プロパティデータと、これに対応するデータベース
4に蓄積されているプロパティデータとを突き合わせ、
これらの整合性をチェックする。すなわち、受信した全
プロパティデータの病院IDを認識し、データベース4
に蓄積されているプロパティデータのうち、この病院I
Dを有するプロパティデータの集合にポインタをあわ
せ、これらそれぞれのプロパティデータを突き合わせて
整合性のチェック処理を実行する。これにより、プロパ
ティデータを送信してきた病院等の有するプロパティデ
ータと、データベース4に蓄積されているこの病院等の
プロパティデータとについての整合性のチェックが行わ
れるようにされる。
【0105】また、このステップS803における整合
性のチェック項目としては、例えば送信されてきたプロ
パティデータの総ファイル数と、データベース4に蓄積
されているプロパティデータの総ファイル数のチェッ
ク、また、患者IDを参照しての同一患者に関する分析
用送信データについての総ファイル数のチェック、及び
採取日時に対して送信日時、受信日時に矛盾(それぞれ
に時間的な間隔が空きすぎていないか等)がないかなど
が挙げられる。
【0106】このようなチェックに基づき、続くステッ
プS804において、それぞれのプロパティデータ間に
矛盾点が検出されたかどうかの判別を行う。矛盾点が検
出されなかった場合は図示するように処理動作を終了す
る。一方矛盾点が検出された場合はステップS805に
進む。
【0107】ステップS805では矛盾箇所の認識を行
い、当該矛盾箇所が自動修正可能か否かの判別を行う。
すなわち、このステップS805では、当該矛盾箇所が
軽微なもので自動修正可能であるか、あるいは、例えば
送信されてきたプロパティデータの内のあるファイルI
Dを有するプロパティデータが不足または重複している
場合等、病院等側にその原因を問い合わせなければなら
ない場合かを判別するものである。自動修正が可能であ
ると判別された場合はステップS807に進み、自動修
正不可能と判別した場合は、ステップS806に進む。
【0108】ステップS806では、矛盾箇所を示した
エラーメッセージをブラウザに送信する。このエラーメ
ッセージとしては、例えば「サーバ装置側のファイルが
2個多くなっています。NO.0003とNO.000
4が重複送信と思われます。これら2個のファイルを削
除してよろしいですか?」や、「サーバ装置側のファイ
ルが1個足りません。NO.0009が送信忘れと思わ
れます。NO.0009送信画面を送りますので送信し
てください。」、あるいは「患者ID0001のデータ
送信間隔が短すぎます。チェックしてください。」など
の形式とされる。
【0109】PC50側では、この内容を有するメッセ
ージが、例えばダイアログボックスとしてディスプレイ
58上に表示される。そして、PC50側では、このダ
イアログボックスに従った処理、あるいはこれに代える
案をサーバ装置1側へ提示することが可能とされる。
【0110】続くステップS807では、サーバ装置1
自らの処理、あるいはPC50側の提案に基づいて矛盾
点の解消処理方法を決定し、この処理方法に基づいた処
理を実行する。そして、この処理を実行すると処理動作
は終了となる。
【0111】10.サーバ装置による課金データ生成処
理動作 従来より、EC(エレクトリックコマース)システムで
は、一般的にクレジットカードによる引落し、または指
定銀行口座引落しなどの方式の課金方式が採用されてい
る。しかし、これらの方式は、第三者によるクレジット
カード番号や銀行口座番号の詐取・悪用の被害を受ける
可能性が危惧される。このため本実施の形態では、PC
50側の利用に応じた課金方式として、料金回収の確実
な前払い方式を採用する。
【0112】本システムの前払い課金方式は、例えばサ
ーバ装置1側が、PC50からの入金に応じてポイント
を生成し、当該PC50が利用する都度、そのポイント
を減算していくという方式である。すなわち、例えば図
17に示すようにサーバ装置1のデータベース4におい
て、各PC50(病院等)に対応づけてこのポイントを
付与し、当該PC50の利用がある毎にこのポイントを
課金処理部6が減算していくというものである。以下、
このような本システムにおける課金方式について、図1
8のフローチャートを用いて説明する。
【0113】この図において、サーバ装置1において
は、当該PC50に対し、入金に応じたポイントが課金
処理部6によって付与されていることが前提とされる。
まず、サーバ装置1のコントローラ10は、ステップS
901において、PC50からのアクセスを監視してい
る。そしてPC50からのアクセスがあった場合は、ス
テップS902において、当該PC50の現在のポイン
トを課金処理部6に認識させる。この認識は、例えばP
C50との通信によりやりとりされるデータに含まれる
プロパティデータを参照し、このプロパティデータに記
録されている病院IDを引くことにより、当該病院ID
を有するデータ集合にポインタをあわせることで行う。
そして、図17に示すように病院IDごとに記録されて
いるポイントを認識する。例えば、この図の場合、「A
病院」の現在のポイントは「5」ポイントということに
なる。
【0114】続くステップS903では、課金処理部6
によるこの認識に基づき、当該PC50のポイントが
「0」であるか否かの判別を行う。ポイントが「0」で
あった場合はステップS907に進み当該PC50のア
クセスを許可しない処理を行う。そして、図示するよう
に処理動作を終了する。この場合のアクセス不許可処理
としては、例えば、PC50からの分析用送信データの
受信拒否や、分析結果データあるいは判定結果データの
提示拒否等が挙げられる。
【0115】また、ステップS903において、ポイン
トが「0」でなかった場合はステップS904に進み、
課金処理部6にポイントを減算する処理を実行させる。
そして、続くステップS905では、再び課金処理部6
にポイント値を認識させ、この認識に基づき、残りのポ
イント値が所定値以下であるか否かの判別を行う。この
所定値は、サーバ装置1側において、本システム用のソ
フトウエアにより予め設定されている値である。残りポ
イント値が所定値よりも多い場合は処理動作を終了し、
所定値以下であった場合はステップS906に進む。
【0116】ステップS906では、当該PC50の保
有するポイント残高が少なくなっている旨のメッセージ
を生成し、これをブラウザに送信する。そして、PC5
0側でこのメッセージが受信されることで、この旨の通
知をすることが可能となるようにされている。このメッ
セージの送信を実行すると処理動作が終了となる。
【0117】<第2の実施の形態>第2の実施の形態
は、第1の実施の形態としての端末装置における個人情
報の秘匿方式に変更を加えたものである。上述もしたよ
うに、第1の実施の形態においては、保護を要する個人
情報に関するデータを独自鍵で暗号化するものである。
本実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した
プロパティデータ内に書き込まれる患者ID(各患者に
対して個別に付された識別コード:患者管理用ID)を
利用するようにし、この場合は独自鍵による暗号化に代
え、個人情報に関する項目については病院等側でそれぞ
れの項目の真値とは別の任意の値を設定し、この値につ
いては患者IDを参照することで病院等側のみが解読で
きるようにする方式を採る。この方式によっても、保護
を要する個人情報については病院等のみでしか解読する
ことができないようにされるため、個人情報の外部への
流出を防止することが可能となる。
【0118】まず、第2の実施の形態の場合、病院等側
において、予め分析用送信データ及びプロパティデータ
内に含まれるプライバシーの保護を要する情報部分につ
いて、これらの情報に代えた任意の値を決定しておくこ
とが必要となる。この場合の保護を要する情報として
は、例えば患者の氏名、生年月日、及び患者の住所が挙
げられる。従って、これらの情報について、真値とは別
の値を設定し、これをサーバ装置1に送信するようにす
ればよい。しかし、この場合、保護を要する情報ではあ
るが、分析に必要とされるデータも存在する。例えば患
者の年齢、住居・環境等に関しては、サーバ装置1側に
示されて、分析に用いられることが好適であるため、こ
れらすべてを秘匿化することは好ましくない。このた
め、図19に示すように、例えば患者氏名については全
部仮名の氏名とするが、生年月日については生年月ま
で、住所であれば都道府県または市区町村までか、ある
いは都会/郊外に変換するようにする。
【0119】このように病院等側においてそれぞれの変
換値が設定された上で、第2の実施の形態としてのPC
50側における処理としては、図5の破線内に示すよう
になる。なお、この図において、すでに第1の実施の形
態で説明した部分について説明を省略する。この図にお
いて、まず、第2の実施の形態の場合は、ステップS3
03の処理については省略されることとなる。すなわ
ち、ステップS302において分析用送信データとプロ
パティデータが生成されると、ステップS320に進む
こととなる。
【0120】ステップS320においては、上述した病
院等側の設定に基づき、これら分析用送信データ及びプ
ロパティデータに含まれる個人情報部分が、先に示した
図19のように変換される。そして、以降は第1の実施
の形態と同様の処理が実行され、このように変換された
データがサーバ装置1へ送信されることとなる。
【0121】このように、第2の実施の形態において
は、個人情報に関する項目について、病院等側でそれぞ
れの項目を任意の値に変換し、これらの値とともに患者
IDを送信するようにしている。そして、これら変換さ
れた値は、サーバ装置1側や他のPC50にはそのまま
の値で認識されて情報が秘匿されるのであるが、変換を
行った病院等側においては、患者IDを参照することに
より真値を解読することができるようになるものであ
る。従って、第2の実施の形態のこの方式によっても、
第1の実施の形態と同様、保護を要する個人情報はサー
バ装置1、及び他のPC50側には公開されない仕組み
が実現される。また、患者氏名、生年月日、患者住所に
ついて先に例示したように変換することによって、プラ
イバシー保護は要するが、分析のために開示が必要な情
報部分については開示するようにしてこれをサーバ装置
1へ送信することができる。これによっては、本実施の
形態の個人情報の秘匿方式を採用することによっても、
個人情報の流出は防止しつつ、必要な情報はPC50と
サーバ装置1間において自由にやりとりすることが可能
となる。
【0122】<実施の形態による効果及び変形例>以上
が本発明の実施の形態についての説明である。上述もし
たように、各実施の形態のデータ集中収集管理システム
は、PC50から送信される分析用送信データを集中的
に収集してこれを蓄積することができるように構成され
る。また、このように蓄積された分析用送信データを用
い、患者等の病症に関する種々の統計的な分析を行い、
この分析結果をPC50へ提示することができるように
も構成されているものである。
【0123】このように構成した上で、第1の実施の形
態としての本システムは、個人情報の秘匿方式として、
各病院等のみが患者氏名、住所などの保護を要する自デ
ータを復号化できるようにするものである。この方式を
採用することによっては、患者氏名など個人情報を解読
できるのは、暗号化を行った病院等側のみであり、個人
情報流出のリスクを少なくすることが可能となる。さら
に、この方式によっては、サーバ装置1側では個人情報
を解読できないようにされているため、万一の個人情報
流出に際して有責でないことの証明が容易にできること
となる。また、さらに、この方式によっては、他の病院
等のデータを研究のためなどに使用/参照したい場合等
に、個人情報保護に関する配慮が不要となるという効果
も得られることとなる。
【0124】また、第2の実施の形態の個人情報の秘匿
方式として、患者氏名や住所等の個人情報を任意の値に
変換する方式も採用され得る。上述もしたように、この
方式によれば、サーバ装置1へ送信されるデータのうち
の個人情報を有する部分については任意の値に変換さ
れ、また、プライバシー保護は要するが、分析のために
開示が必要な情報部分については開示するようにしてこ
れをサーバ装置1へ送信するようにしている。そして、
この方式では、病院等側はプロパティデータ内の患者I
Dを参照することにより情報を解読することができるよ
うにされこととなる。これにより、第2の実施の形態と
しての秘匿方式を採用することによっても、個人情報の
流出は防止しつつ、必要な情報はPC50とサーバ装置
1間において自由にやりとりすることが可能となる。
【0125】さらに、本システムにおいては、通信時に
おけるデータの秘密保持性を高めるため、PC50から
サーバ装置1への送信時には送信データ全体に対し暗号
化を施す処理が実行され、これによっても個人情報の流
出が防止されているものである。また、さらに、サーバ
装置1においては、受信したデータに対し所要の情報処
理を行う際、またはその情報を蓄積する際に、常にサー
バ装置1側の独自の鍵で暗号化するようにすれば、万一
何者かによってファイルが入手されたとしてもその内容
の流出を防止することができる。また、サーバ装置1の
配される施設内において、さらに物理的に人員の出入り
を厳重に管理する(出入りする職員をID番号等により
チェックする等)ことによってもサーバ装置1に蓄積さ
れるデータの外部流出を防止することが可能となる。
【0126】このように、本システムは、個人情報の秘
匿処理、及びデータ通信時における暗号化等の秘密保持
メカニズムにより、プライバシーの保護を要する部分に
ついてはその流出を防止しつつ、分析に必要な情報に関
してはこれを開示できるようにしている。このため、個
人情報の流出を危惧することなく、分析に必要なデータ
を広域に収集・蓄積することが可能となる。これによ
り、本システムにおいては、統計的な分析を行うに十分
な量種のデータを収集することが容易となり、このよう
に収集されたデータを利用した時系列的、及び横断的な
分析をより有益なものとすることが可能となる。
【0127】また、本システムは、PC50において、
原データが入力されるのに応じて、この原データとは別
にプロパティデータを生成するようにしている。そし
て、このプロパティデータには、当該データのファイル
IDやファイルサイズの他、被計測患者に関するデータ
や計測データの採取時刻、送信時刻、修正取り消しの有
無に関するデータ等を書き込むようにしている。そし
て、その上で本システムは、サーバ装置1では、PC5
0から送信されるプロパティデータの内容をチェックす
ることにより、例えば同一データの重複送信がないか、
あるいは矛盾した内容のデータがないか等の確認をし、
これらの誤りがあった場合はPC50にこの誤りを訂正
するよう指示するようにしている。
【0128】さらに、本システムでは、PC50から送
信するデータに関して、サーバ装置1、及びPC50の
両者にこのプロパティデータを保持させるようにし、定
期的にこれらのプロパティデータ同士の内容の突き合わ
せを行うようにさせ、両者のデータベース間の整合性を
保つようにしている。これにより、サーバ装置1側のデ
ータベース4には正確なデータのみが蓄積されていくこ
ととなり、この結果、サーバ装置1においては、常に正
確なデータを使用して統計的分析を行うことが可能とな
り、本システムにおける分析結果の信頼性を確保するこ
とが可能となる。
【0129】また、分析用送信データの計測器による計
測データとして、脳波データのみが採用される場合は、
脳波測定器はMRIやCTと異なり高価な大型装置を必
要とせず、場合により一般家庭においてもデータを採取
することが可能となる。このため、広く収集・蓄積した
データを統計的に分析することを目的とする本システム
としては、その有効性が増大するという効果が得られ
る。
【0130】また、本システムは、計測器による計測デ
ータを採用する場合において、計測器から得られたデー
タをそのままサーバ装置1に送信し、その保存、及び判
定はサーバ装置1側で行うようにするものである。この
ような計測器による計測データは、一般的に大きな情報
量をもつとともに、このデータから有効な数値を近似さ
せる判定結果データを求める計算は、一般に複雑であ
る。従って、これらの処理をPC50側で行おうとする
と、非常に大きな負担が各PC50において生じること
となる。一方、上記した方式によっては、このような処
理負担を負うのはサーバ装置1のみであり、この方式を
採る本システムは合理的であり、また、各PC50にお
いてデータ量の大きい脳波データを自ら所有し、分析す
ることが不要となり、各PC50側では、管理コストの
削減を図ることができる。
【0131】また、本システムでは、PC50とサーバ
装置1間のデータ通信にはブラウザを用いており、特別
のコンピュータプログラムは不必要としている。これに
より、病院等側は、通常市販されているパソコンを使用
することで本システムへ参加し、その便益を享受するこ
とが可能となる。
【0132】また、本システムにおいては、PC50側
(病院等側)はサーバ装置1側の運営するWebにアク
セスすることにより、計測器による計測データそのも
の、及び判定結果データ、分析結果データを閲覧するこ
とができるようにされている。この結果、PC50にお
いて計測データを保持、及び分析せずとも、患者の症状
変化を知ることができる上、同一もしくは類似治療法の
治療効果に関する統計分析結果を知ることもできるよう
になる。
【0133】また、本システムにおいては、サーバ装置
1における分析処理を行う際の分析方式について、デー
タベース4に蓄積される分析用送信データが増加するに
したがって改良が加えられるようにする学習機能を導入
することも可能である。この学習機能を導入した本シス
テムにおいては、分析用送信データについて新たなデー
タ項目の追加等の工夫が凝らされることによって、将来
的にさまざまな分析方法が生まれてくるものと考えられ
る。また、この学習機能を導入する場合においても、本
システムは先に説明した個人情報の秘匿方式を採用し、
患者の病症に関する情報という個人情報の流出を防止し
つつ、これを自由にやりとりすることを可能としている
ため、今後の新しい分析方法を容易に導入することが可
能とされている。
【0134】また本システムは、PC50側のサーバ装
置1側のサービス利用に応じた課金方式として、前払い
課金方式を採用するものである。この前払い課金方式に
よっては、指定銀行口座引き落とし方式や、クレジット
カード利用の方式に比べ、サーバ装置1側の料金回収が
確実になるという効果が得られる。また、同様にこの方
式によっては、第三者によるクレジットカード番号や銀
行口座番号の詐取・悪用の被害を防止することが可能と
なる。
【0135】また、本発明の実施の形態としてのデータ
集中収集管理システムとしては、以下のような変形例も
可能となる。まず、本システムの変形例としては、実施
の形態としての整合性チェック処理として、PC50と
サーバ装置1間で通信が行われている時に限り動作を実
行するようにしていたものを、通信中に限らず、設定さ
れたあるサイクルで自動的にこれを実行するようにした
ものである。すなわち、PC50側にインストールされ
ている本システムの動作プログラムを変更し、図16に
示すステップS701の処理を削除し、整合性チェック
を行うべき所定のサイクルであるかのみを監視するよう
にする。このようにすることで、万一PC50側からの
自発的な通信が滞った状態が続いたとしても、サーバ装
置1側においては正確な周期での整合性チェック処理動
作が実行されることとなり、PC50のHDD51、サ
ーバ装置1のデータベース4間のデータの整合性を定期
的に確保することが可能となる。なお、この場合、図1
6に示すPC50の処理として、新たにステップS70
2とS703の間にサーバ装置1にアクセスする処理を
加えることが必要となる。
【0136】また、あるいは、この整合性チェック処理
動作としては、サーバ装置1側において整合性チェック
のサイクルを監視し、PC50側に対してプロパティデ
ータの送信を要求するという方法も可能である。すなわ
ち、図16のサーバ装置1側の処理として、処理動作開
始後に整合性チェックサイクルであるか否かを監視する
処理を新たに設け、サイクルであると判別した場合に
は、PC50側にプロパティデータの送信を促すメッセ
ージを送信するようにする。これに対応するPC50側
の処理としては、ステップS701においてこのメッセ
ージの受信を監視する処理を実行するようにし、受信し
た場合にはステップS703に進んでプロパティデータ
をサーバ装置1へ送信する処理を実行するようにする。
そして、図示するようにプロパティデータがサーバ装置
1側に送信され、以下整合性チェック処理動作が実行さ
れるようになるものである。このような方法によって
も、上記例と同様の効果が得られるようになる。なお、
この場合、上記説明からもわかるように、PC50側に
おけるステップS702の処理は不要となる。また、こ
の変形例におけるサーバ装置1のプロパティデータ受信
処理に関しては、いわゆるポーリング方式が採られても
構わないものである。
【0137】なお、実施の形態において例示した分析用
送信データの構成は、本システムが対象とする病症によ
って適宜変更されるものであり、これに限定されるもの
ではない。さらに、本システムが採用する分析方式、及
び病症レベル判定方式もあくまでも一例であり、これに
限定されるものではない。
【0138】また、各実施の形態では、プロパティチェ
ック処理動作、及び整合性チェック処理動作を併用した
データ集中収集管理システムを例として挙げたが、本シ
ステムとしては、いずれか一方のみが採用されるもので
あっても構わないものである。
【0139】また、各実施の形態は、課金処理の方式と
して前払い課金方式を採用するものであるが、これに限
定されるものではなく、この他にも、例えばクレジット
カードを利用した課金方式、または指定口座引き落とし
方式等の後払い方式が採られても構わないものである。
【0140】
【発明の効果】以上のように本発明は、サーバ装置及び
端末装置の双方に通信手段を備え、サーバ装置におい
て、端末装置から送信される分析用送信データを集中的
に収集することが可能となるようにしている。そして、
サーバ装置の蓄積手段により、これを蓄積することがで
きるようにし、また、データ分析手段により、このよう
に蓄積された分析用送信データを用い、患者等の病症に
関する種々の統計的な分析を行い、この分析結果を端末
装置へ提示することができるように構成したものであ
る。
【0141】このように構成した上で、さらにサーバ装
置及び端末装置双方に暗号化・復号化手段を備えること
により、個人情報の秘匿処理、及びデータ通信時におけ
る暗号化等の秘密保持処理を行うようにし、端末装置及
びサーバ装置間でやりとりされるデータのプライバシー
保護を要する部分についてはその流出を防止しつつ、分
析に必要な情報に関してはこれを開示できるようにして
いる。このため、本発明によっては、個人情報の流出を
危惧することなく、分析に必要なデータを広域に収集・
蓄積することが可能となる。この結果、本発明によって
は、統計的な分析を行うに十分な量種のデータを収集す
ることが容易となり、このように収集されたデータを利
用した時系列的、及び横断的な統計的分析をより有益な
ものとすることが可能となる。
【0142】また、本発明は、端末装置にプロパティデ
ータ生成手段を設けることにより、原データが入力され
るのに応じて、この原データとは別にプロパティデータ
を生成するようにしている。そして、このプロパティデ
ータには、当該データのファイルIDやファイルサイズ
の他、被計測患者に関するデータや計測データの採取時
刻、送信時刻、修正取り消しの有無に関するデータ等を
書き込むようにしている。そして、その上で本発明は、
サーバ装置に蓄積データ制御手段を備えることで、サー
バ装置において端末装置から送信されるプロパティデー
タの内容をチェックするようにし、例えば同一データの
重複送信がないか、あるいは矛盾した内容のデータがな
いか等の確認をし、これらの誤りがあった場合は端末装
置にこの誤りを訂正するよう指示するようにしている。
さらに、端末装置から送信するデータに関して、サーバ
装置及び端末装置の両者にこのプロパティデータを保持
させるようにした上で、サーバ装置に定期的にこれらの
プロパティデータ同士の内容の突き合わせを行うように
させ、両者のデータベース間の整合性を保つようにして
いる。これらにより、サーバ装置のデータベースには正
確なデータのみが蓄積されていくこととなり、この結
果、サーバ装置においては、常に正確なデータを使用し
て統計的分析を行うことが可能となり、分析結果の信頼
性を確保することが可能となる。
【0143】以上のような効果を有する本発明のデータ
集中収集管理システム、サーバ装置を利用することによ
って、病院側は、正確なデータを元とした有益な統計的
分析結果を、自病院に関しては勿論のこと、他の病院等
に関する治療等に関する情報をも参照し、これを利用す
ることができるようになる。そして、端末装置が配され
る各病院その他の関係施設においては、治療や症状進行
を遅らせるための有益な情報が公開され、提供されるこ
とにより、常に病症に対応したより適切な生活方式を取
り入れることができるようになる。
【0144】また、さらに、このような有益な治療方法
を提供する統合的なシステムが確立されることにより、
将来的にはわが国のみならず、世界的に増大し続けてい
る医療費削減効果、特に急増している老人医療費削減効
果が得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態としてのデータ集中
収集管理システムの通信構造を示す図である。
【図2】上記データ集中収集管理システムとしての処理
動作の概要を説明するフローチャートである。
【図3】上記データ集中収集管理システムを構成する端
末装置内部の要部の構成を示すブロック図である。
【図4】上記データ集中収集管理システムを構成するサ
ーバ装置内部の要部の構成を示すブロック図である。
【図5】上記端末装置の処理動作を示すフローチャート
である。
【図6】同じく上記端末装置の処理動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】分析用送信データの構成例を示す図である。
【図8】プロパティデータの構成例を示す図である。
【図9】上記端末装置における個人情報の秘匿方式につ
いて説明する図である。
【図10】上記サーバ装置の処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】計測器による計測データから病症レベル値を
求める数式の例を示す図である。
【図12】上記サーバ装置における分析方式の例を説明
する図である。
【図13】上記サーバ装置における学習モデルの例を説
明する図である。
【図14】上記サーバ装置におけるプロパティチェック
処理動作を示すフローチャートである。
【図15】同じく、上記サーバ装置におけるプロパティ
チェック処理動作を示すフローチャートである。
【図16】本システムにおける整合性チェック処理動作
を示すフローチャートである。
【図17】上記サーバ装置における課金方式を説明する
図である。
【図18】上記サーバ装置における課金処理動作を示す
フローチャートである。
【図19】本発明における第2の実施の形態としての個
人情報の秘匿方式を説明する図である。
【符号の説明】
1 サーバ装置、2 通信部、3 エンコード/デコー
ド部、4 データベース、5 分析部、6 課金処理
部、10 コントローラ、11 ROM、12RAM、
50 PC、51 HDD、52 CPU、53 RO
M、54 RAM、56 キーボード、57 マウス、
58 ディスプレイ、59 入出力インターフェース、
60 モデム、61 ディスクドライブ、62 FDD

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報処理装置とされる一または複数の端
    末装置と、上記端末装置との間においてデータ通信がで
    きるサーバ装置とによって構成されるデータ集中収集管
    理システムにおいて、 上記端末装置は、 上記サーバ装置と通信可能とされる端末側通信手段と、 ユーザによる操作が行われることにより、患者のプロフ
    ィールに関するデータ、患者の病症状態を示す計測デー
    タ、及び上記患者に施した治療に関するデータによって
    構成される原データを入力可能とする入力手段と、 上記入力手段により入力された原データの内容に基づ
    き、上記サーバ装置に送信するための分析用送信データ
    を生成する分析用送信データ生成手段と、 入力された上記原データのプロパティに関するデータに
    よって構成され、上記入力された原データの内容と対応
    づけられた内容とされるプロパティデータを生成するプ
    ロパティデータ生成手段と、 上記プロパティデータ生成手段によりプロパティデータ
    が生成されるのに応じて、上記プロパティデータが記憶
    されるプロパティデータ記憶手段と、 送信データの暗号化、及び受信データの復号化をするこ
    とができる端末側暗号化・復号化手段と、 上記端末側暗号化・復号化手段により、全部または一部
    が暗号化された上記分析用送信データ及びプロパティデ
    ータを、上記端末側通信手段により上記サーバ装置に送
    信する送信制御手段と、 上記端末側通信手段により受信された上記サーバ装置か
    らの分析結果データを、上記端末側暗号化・復号化手段
    により復号化させる端末側受信制御手段とを備え、 上記サーバ装置は、 上記端末装置と通信可能とされるサーバ側通信手段と、 送信データの暗号化、及び受信データの復号化をするこ
    とができるサーバ側暗号化・復号化手段と、 上記サーバ側通信手段により受信された上記端末装置か
    らの分析用送信データ及びプロパティデータを、上記サ
    ーバ側暗号化・復号化手段により復号化させるサーバ側
    受信制御手段と、 上記端末装置から送信された分析用送信データ及びプロ
    パティデータを蓄積する蓄積手段と、 上記端末装置から送信されたプロパティデータの内容に
    基づいて、上記蓄積手段のデータ蓄積に関する処理を行
    う蓄積データ制御手段と、 上記蓄積手段に蓄積した分析用送信データを元にして統
    計的分析を行うとともに、この分析に基づいた分析結果
    データを生成するデータ分析手段と、 上記サーバ側暗号化・復号化手段により暗号化された分
    析結果データを、上記サーバ側通信手段により上記端末
    装置に送信する分析結果送信制御手段と、 少なくとも上記サーバ側通信手段による上記端末装置か
    らの分析用送信データの受信か、あるいは上記分析結果
    送信手段による送信に応じて、上記端末装置に対する課
    金データを生成する課金データ生成手段と、 を備えることを特徴とするデータ集中収集管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記蓄積データ制御手段は、 上記端末装置から送信されてきたプロパティデータにつ
    いての適合性を判断して、適合していると判断した場合
    は上記分析用送信データをプロパティデータとともに上
    記蓄積手段に蓄積し、適合していないと判断された場合
    は、上記分析用送信データ及びプロパティデータを蓄積
    しないように制御するとともに、上記端末装置に適合性
    のある分析用送信データを送信させるための処理を実行
    する、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ集中収集管理
    システム。
  3. 【請求項3】 上記蓄積データ制御手段は、 上記サーバ側通信手段を介した上記端末装置とのデータ
    通信時において、上記端末装置から送信されたプロパテ
    ィデータを受信するのに応じて、上記送信されたプロパ
    ティデータの内容と、上記蓄積手段に蓄積されているプ
    ロパティデータの内容との突き合わせを行うとともに、
    上記送信されたプロパティデータの内容と上記蓄積手段
    に蓄積されているプロパティデータ内容とが矛盾するも
    のであった場合は、矛盾点を修正するための処理を実行
    する、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ集中収集管理
    システム。
  4. 【請求項4】 上記端末装置は、 上記分析用送信データ、及びプロパティデータに含まれ
    るプライバシー保護を要する部分のみについて、独自鍵
    による暗号化、またはID化としてのデータ変換処理を
    実行するデータ変換手段をさらに備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ集中収集管理
    システム。
  5. 【請求項5】 上記計測データは、少なくとも、医師に
    よる上記患者に対する問診結果に関するデータ、あるい
    は計測器により採取された上記患者の脳波に関するデー
    タ、または患者の人体画像に関するデータ、または脳の
    表面電位に関するデータ、または脳内における化学物質
    の分布に関するデータのいずれかを含んで構成される、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ集中収集管理
    システム。
  6. 【請求項6】 上記端末装置より送信された分析用送信
    データのうちの上記計測データに基づいて、患者の病症
    レベルを表す数値を算出する病症レベル値算出手段をさ
    らに備える、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ集中収集管理
    システム。
  7. 【請求項7】 上記端末側通信手段、及びサーバ側通信
    手段は、ブラウザを介することを特徴とする請求項1に
    記載のデータ集中収集管理システム。
  8. 【請求項8】 上記課金データ生成手段は、 上記端末装置からのアクセスに応じて、上記端末装置の
    有するポイントを減算することにより課金データを生成
    する、 ことを特徴とする請求項1に記載のデータ集中収集管理
    システム。
  9. 【請求項9】 情報処理装置とされる一または複数の端
    末装置との間においてデータ通信ができるサーバ装置に
    おいて、 上記端末装置と通信可能とされる通信手段と、 送信データの暗号化、及び受信データの復号化をするこ
    とができるる暗号化・復号化手段と、 上記通信手段により受信された上記端末装置からの分析
    用送信データ及びプロパティデータを、上記暗号化・復
    号化手段により復号化させる受信制御手段と、 上記端末装置から送信された分析用送信データ及びプロ
    パティデータを蓄積する蓄積手段と、 上記端末装置から送信されたプロパティデータの内容に
    基づいて、上記蓄積手段のデータ蓄積に関する処理を行
    う蓄積データ制御手段と、 上記蓄積手段に蓄積した分析用送信データを元にして統
    計的分析を行うとともに、この分析に基づいた分析結果
    データを生成するデータ分析手段と、 上記暗号化・復号化手段により暗号化された分析結果デ
    ータを、上記通信手段により上記端末装置に送信する分
    析結果送信制御手段と、 少なくとも上記通信手段による上記端末装置からの分析
    用送信データの受信か、あるいは上記分析結果送信手段
    による送信に応じて、上記端末装置に対する課金データ
    を生成する課金データ生成手段と、 を備えることを特徴とするサーバ装置。
  10. 【請求項10】 上記蓄積データ制御手段は、 上記端末装置から送信されてきたプロパティデータにつ
    いての適合性を判断して、適合していると判断した場合
    は上記分析用送信データをプロパティデータとともに上
    記蓄積手段に蓄積し、適合していないと判断された場合
    は上記分析用送信データ及びプロパティデータを蓄積し
    ないように制御するとともに、上記端末装置に適合性の
    ある分析用送信データを送信させるための処理を実行す
    る、 ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  11. 【請求項11】 上記蓄積データ制御手段は、 上記サーバ側通信手段を介した上記端末装置とのデータ
    通信時において、上記端末装置から送信されたプロパテ
    ィデータを受信するのに応じて、上記送信されたプロパ
    ティデータの内容と、上記蓄積手段に蓄積されているプ
    ロパティデータの内容との突き合わせを行うとともに、
    上記送信されたプロパティデータの内容と上記蓄積手段
    に蓄積されているプロパティデータ内容とが矛盾するも
    のであった場合は、矛盾点を修正するための処理を実行
    する、 ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  12. 【請求項12】 上記データ分析手段は、 上記分析用送信データとして、少なくとも、医師による
    上記患者に対する問診結果に関するデータ、あるいは計
    測器により採取された上記患者の脳波に関するデータ、
    または計測器により採取された患者の人体画像に関する
    データ、または脳の表面電位に関するデータ、または脳
    内における化学物質の分布に関するデータのうちいずれ
    かを含んで構成される計測データ、を元として統計的分
    析を行う、 ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  13. 【請求項13】 上記端末装置より送信された分析用送
    信データのうちの上記計測データに基づいて、患者の病
    症レベルを表す数値を算出する病症レベル値算出手段を
    さらに備える、 ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  14. 【請求項14】 上記通信手段は、ブラウザを介するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
  15. 【請求項15】 上記課金データ生成手段は、 上記端末装置からのアクセスに応じて、上記端末装置の
    有するポイントを減算することにより課金データを生成
    する、 ことを特徴とする請求項9に記載のサーバ装置。
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