JP2003172106A - 蒸気タービンの車室構造 - Google Patents
蒸気タービンの車室構造Info
- Publication number
- JP2003172106A JP2003172106A JP2001371624A JP2001371624A JP2003172106A JP 2003172106 A JP2003172106 A JP 2003172106A JP 2001371624 A JP2001371624 A JP 2001371624A JP 2001371624 A JP2001371624 A JP 2001371624A JP 2003172106 A JP2003172106 A JP 2003172106A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- steam turbine
- support ring
- casing
- vane support
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】蒸気タービン内に設けられる車室の構造であっ
て、車室に熱応力が加わっても車室上半部と車室下半部
の合せ面における面圧を十分に確保でき、作動流体のリ
ークを抑制できる蒸気タービンの車室構造を提供する。 【解決手段】車室上半部と車室下半部のフランジの静翼
支持環が位置するフランジ静翼支持環部に、静翼支持環
を蒸気タービンの軸方向に支持する支持部材を設ける。
あるいは、前記フランジ静翼支持環部にスリットを設け
る。
て、車室に熱応力が加わっても車室上半部と車室下半部
の合せ面における面圧を十分に確保でき、作動流体のリ
ークを抑制できる蒸気タービンの車室構造を提供する。 【解決手段】車室上半部と車室下半部のフランジの静翼
支持環が位置するフランジ静翼支持環部に、静翼支持環
を蒸気タービンの軸方向に支持する支持部材を設ける。
あるいは、前記フランジ静翼支持環部にスリットを設け
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力プラントや
火力プラント等における蒸気タービンの車室構造に関
し、特に、作動流体のリークを抑制することのできる蒸
気タービンの車室構造に関する。
火力プラント等における蒸気タービンの車室構造に関
し、特に、作動流体のリークを抑制することのできる蒸
気タービンの車室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の蒸気タービンにおける車
室の一例を示した図である。図に示す例は、低圧タービ
ンに設置される低圧内部車室1であり、この低圧内部車
室1は、タービンの中心軸Xに沿って備えられているタ
ービンの動翼や静翼など(図示していない)を囲うよう
に備えられる。また、図に示されるとおり、低圧内部車
室1は、その上側部分をなす内部車室上半部2とその下
側部分をなす内部車室下半部3によって構成され、両者
はフランジ5においてボルトにより接合されている。内
部車室上半部2には、主蒸気入口部4が設けられてお
り、図中の矢印aが示す方向に蒸気が流れる。
室の一例を示した図である。図に示す例は、低圧タービ
ンに設置される低圧内部車室1であり、この低圧内部車
室1は、タービンの中心軸Xに沿って備えられているタ
ービンの動翼や静翼など(図示していない)を囲うよう
に備えられる。また、図に示されるとおり、低圧内部車
室1は、その上側部分をなす内部車室上半部2とその下
側部分をなす内部車室下半部3によって構成され、両者
はフランジ5においてボルトにより接合されている。内
部車室上半部2には、主蒸気入口部4が設けられてお
り、図中の矢印aが示す方向に蒸気が流れる。
【0003】図5は、図4に示した低圧内部車室1の内
部車室上半部2を取り除き、内部車室下半部3を上から
見た図である。図の斜線部がフランジ5の合せ面を示し
ており、この面で内部車室上半部2と接している。ま
た、低圧内部車室1には、図に示すように、中心軸Xに
沿って、二つの静翼支持環6が備えられている。ここ
で、フランジ5の静翼支持環6が位置する部分、即ち、
図5において雲形印で表した部分をフランジ静翼支持環
部7と呼ぶこととする。
部車室上半部2を取り除き、内部車室下半部3を上から
見た図である。図の斜線部がフランジ5の合せ面を示し
ており、この面で内部車室上半部2と接している。ま
た、低圧内部車室1には、図に示すように、中心軸Xに
沿って、二つの静翼支持環6が備えられている。ここ
で、フランジ5の静翼支持環6が位置する部分、即ち、
図5において雲形印で表した部分をフランジ静翼支持環
部7と呼ぶこととする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の蒸気タービンの
車室は、以上説明したような構造を有しているが、車室
の熱変形により、前述したフランジ5の合せ面から車室
の内部を流れる作動流体(蒸気)が漏れるという問題が
あった。図6は、かかる状況を説明するための図であ
る。図の(a)は、前記フランジ5の合せ面(図5の斜
線部)を上から見た図であり、図の(b)は、(a)に
示された矢印Aの方向から見た図である。なお、図の
(b)においては、図の(a)においては示されていな
い内部車室上半部2のフランジ5と静翼支持環6も図示
している。従って、(b)の上半分は、内部車室上半部
2を、下半分は、内部車室下半部3を表している。
車室は、以上説明したような構造を有しているが、車室
の熱変形により、前述したフランジ5の合せ面から車室
の内部を流れる作動流体(蒸気)が漏れるという問題が
あった。図6は、かかる状況を説明するための図であ
る。図の(a)は、前記フランジ5の合せ面(図5の斜
線部)を上から見た図であり、図の(b)は、(a)に
示された矢印Aの方向から見た図である。なお、図の
(b)においては、図の(a)においては示されていな
い内部車室上半部2のフランジ5と静翼支持環6も図示
している。従って、(b)の上半分は、内部車室上半部
2を、下半分は、内部車室下半部3を表している。
【0005】図4に示したように、低圧内部車室1の内
部車室上半部2には、中心軸Xの方向のほぼ中央部に主
蒸気入口部4が設けられ、高温の蒸気が低圧内部車室1
の中心軸X方向の中央部に流れ込む。従って、内部車室
上半部2及び内部車室下半部3のフランジ5において、
中心軸X方向の中央部が高温となり、図6の(a)に示
すような熱変形が生じる。
部車室上半部2には、中心軸Xの方向のほぼ中央部に主
蒸気入口部4が設けられ、高温の蒸気が低圧内部車室1
の中心軸X方向の中央部に流れ込む。従って、内部車室
上半部2及び内部車室下半部3のフランジ5において、
中心軸X方向の中央部が高温となり、図6の(a)に示
すような熱変形が生じる。
【0006】具体的には、図のイに示す部分が高温によ
って伸び、図の矢印の方向へ曲がると同時に、フラン
ジ5の両側の部分(図6の(a)の上下部)は、伸びが
小さく、図の矢印の方向へ曲がる。また、その変形に
伴い、前述した二つのフランジ静翼支持環部7も、図の
矢印の方向へ変形する。
って伸び、図の矢印の方向へ曲がると同時に、フラン
ジ5の両側の部分(図6の(a)の上下部)は、伸びが
小さく、図の矢印の方向へ曲がる。また、その変形に
伴い、前述した二つのフランジ静翼支持環部7も、図の
矢印の方向へ変形する。
【0007】かかる変形が起こると、図6の(b)に示
すように、上下のフランジ5がフランジ静翼支持環部7
において、上下の静翼支持環6から引っ張られる状態、
即ち図6の(b)では、矢印の方向に力がかかる状態
となり、フランジ5の合せ面における面圧が、図6のロ
部、即ちフランジ静翼支持環部7の中央よりの部分で低
下することになる。従って、図6の(a)に示すよう
に、この面圧が下がったロ部を介して、矢印の方向へ
内部の蒸気がリークする問題が発生する。
すように、上下のフランジ5がフランジ静翼支持環部7
において、上下の静翼支持環6から引っ張られる状態、
即ち図6の(b)では、矢印の方向に力がかかる状態
となり、フランジ5の合せ面における面圧が、図6のロ
部、即ちフランジ静翼支持環部7の中央よりの部分で低
下することになる。従って、図6の(a)に示すよう
に、この面圧が下がったロ部を介して、矢印の方向へ
内部の蒸気がリークする問題が発生する。
【0008】そこで、本発明の目的は、蒸気タービン内
に設けられる車室の構造であって、車室に熱応力が加わ
っても車室上半部と車室下半部の合せ面における面圧を
十分に確保でき、作動流体のリークを抑制できる蒸気タ
ービンの車室構造を提供することである。
に設けられる車室の構造であって、車室に熱応力が加わ
っても車室上半部と車室下半部の合せ面における面圧を
十分に確保でき、作動流体のリークを抑制できる蒸気タ
ービンの車室構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の一つの側面は、車室上半部と車室下半部
のフランジの静翼支持環が位置する部分に、静翼支持環
を蒸気タービンの軸方向に支持する支持部材を設けるこ
とである。従って、本発明によれば、前記フランジの静
翼支持環が位置する部分の軸方向への変形が抑えられ、
フランジの面圧が確保されて、内部蒸気のリークを抑制
することができる。
めに、本発明の一つの側面は、車室上半部と車室下半部
のフランジの静翼支持環が位置する部分に、静翼支持環
を蒸気タービンの軸方向に支持する支持部材を設けるこ
とである。従って、本発明によれば、前記フランジの静
翼支持環が位置する部分の軸方向への変形が抑えられ、
フランジの面圧が確保されて、内部蒸気のリークを抑制
することができる。
【0010】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、中心軸方向に二つの静翼支持環が配置される
蒸気タービンに設けられた車室上半部と車室下半部が、
互いにフランジによって接合される蒸気タービンの車室
構造において、前記フランジの部分であって、前記二つ
の静翼支持環がそれぞれ位置する二つのフランジ静翼支
持環部の間に、両端を前記二つのフランジ静翼支持環部
にそれぞれ固着された支持部材を設けることを特徴とす
る。
の側面は、中心軸方向に二つの静翼支持環が配置される
蒸気タービンに設けられた車室上半部と車室下半部が、
互いにフランジによって接合される蒸気タービンの車室
構造において、前記フランジの部分であって、前記二つ
の静翼支持環がそれぞれ位置する二つのフランジ静翼支
持環部の間に、両端を前記二つのフランジ静翼支持環部
にそれぞれ固着された支持部材を設けることを特徴とす
る。
【0011】更に、上記の発明において、その好ましい
態様は、前記支持部材の断面形状が長方形であることを
特徴とする。
態様は、前記支持部材の断面形状が長方形であることを
特徴とする。
【0012】上記の目的を達成するために、本発明の別
の側面は、静翼支持環を有する蒸気タービンに設けられ
た車室上半部と車室下半部が、互いにフランジによって
接合される蒸気タービンの車室構造において、前記フラ
ンジの前記静翼支持環が位置するフランジ静翼支持環部
にスリットを設けることを特徴とする。
の側面は、静翼支持環を有する蒸気タービンに設けられ
た車室上半部と車室下半部が、互いにフランジによって
接合される蒸気タービンの車室構造において、前記フラ
ンジの前記静翼支持環が位置するフランジ静翼支持環部
にスリットを設けることを特徴とする。
【0013】本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に
説明する発明の実施の形態から明らかになる。
説明する発明の実施の形態から明らかになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照
番号又は参照記号を付して説明する。
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照
番号又は参照記号を付して説明する。
【0015】図1は、本発明を適用した蒸気タービンの
車室構造に係る第一の実施の形態例を示した図である。
図の(a)は、前述したフランジ静翼支持環部7周辺の
鳥瞰図であり、図の(b)は、車室のフランジ5部を上
から見た図である。図に示されているとおり、本実施の
形態例に係る車室構造は、図4及び図5に基づいて説明
した従来の車室に対して、その二つのフランジ静翼支持
環部7間に支持部材を設けたものであり、これにより前
述したフランジ静翼支持環部7の変形を防止しようとす
るものである。
車室構造に係る第一の実施の形態例を示した図である。
図の(a)は、前述したフランジ静翼支持環部7周辺の
鳥瞰図であり、図の(b)は、車室のフランジ5部を上
から見た図である。図に示されているとおり、本実施の
形態例に係る車室構造は、図4及び図5に基づいて説明
した従来の車室に対して、その二つのフランジ静翼支持
環部7間に支持部材を設けたものであり、これにより前
述したフランジ静翼支持環部7の変形を防止しようとす
るものである。
【0016】具体的には、図1に示されているように、
鋳鋼等で製作されたステイバー8を蒸気タービンの軸方
向に二つ存在するフランジ静翼支持環部7の間に設け、
ステイバー8の両端は、それぞれフランジ静翼支持環部
7に溶接する。また、このステイバー8は、図1の
(a)に示されているとおり、内部車室上半部2のフラ
ンジ5及び内部車室下半部3のフランジ5の両方に設け
られる。なお、図1には図示していないが、蒸気タービ
ンの軸を中心に反対側に存在するフランジ5に対しても
同様のステイバー8が設けられる。
鋳鋼等で製作されたステイバー8を蒸気タービンの軸方
向に二つ存在するフランジ静翼支持環部7の間に設け、
ステイバー8の両端は、それぞれフランジ静翼支持環部
7に溶接する。また、このステイバー8は、図1の
(a)に示されているとおり、内部車室上半部2のフラ
ンジ5及び内部車室下半部3のフランジ5の両方に設け
られる。なお、図1には図示していないが、蒸気タービ
ンの軸を中心に反対側に存在するフランジ5に対しても
同様のステイバー8が設けられる。
【0017】このステイバー8を設けることにより、図
6に基づいて説明した熱変形を起こそうとする力が働い
ても、軸方向に二つ存在するフランジ静翼支持環部7及
び静翼支持環6がステイバー8によって支持されて、互
いに近づこうとする変形(図6の矢印)が抑えられ
る。従って、フランジ静翼支持環部7における上下のフ
ランジ5間の面圧が下がらず、従来のような内部蒸気の
リークを抑制することができる。
6に基づいて説明した熱変形を起こそうとする力が働い
ても、軸方向に二つ存在するフランジ静翼支持環部7及
び静翼支持環6がステイバー8によって支持されて、互
いに近づこうとする変形(図6の矢印)が抑えられ
る。従って、フランジ静翼支持環部7における上下のフ
ランジ5間の面圧が下がらず、従来のような内部蒸気の
リークを抑制することができる。
【0018】図2は、本発明を適用した蒸気タービンの
車室構造に係る第二の実施の形態例を示した図であり、
図1の(a)と同様に、フランジ静翼支持環部7周辺を
鳥瞰図で表している。図に示すとおり、第二の実施の形
態例に係る車室構造は、第一の実施の形態例においてフ
ランジ静翼支持環部7間の支持部材として設けたステイ
バー8をI型板9に代えたものである。
車室構造に係る第二の実施の形態例を示した図であり、
図1の(a)と同様に、フランジ静翼支持環部7周辺を
鳥瞰図で表している。図に示すとおり、第二の実施の形
態例に係る車室構造は、第一の実施の形態例においてフ
ランジ静翼支持環部7間の支持部材として設けたステイ
バー8をI型板9に代えたものである。
【0019】I型板9は、縦長の長方形断面を有してお
り、これにより、円形断面をしたステイバー8よりも支
持部材の圧縮強度が大きくなるため、第一の実施の形態
例よりも更に、フランジ5の変形を抑えることができ、
大きな効果が得られる。なお、以上の実施の形態例で
は、支持部材としてステイバー8あるいはI型板9を用
いたが、他の断面形状を有する支持部材を用いることも
できる。
り、これにより、円形断面をしたステイバー8よりも支
持部材の圧縮強度が大きくなるため、第一の実施の形態
例よりも更に、フランジ5の変形を抑えることができ、
大きな効果が得られる。なお、以上の実施の形態例で
は、支持部材としてステイバー8あるいはI型板9を用
いたが、他の断面形状を有する支持部材を用いることも
できる。
【0020】次に、図3は、本発明を適用した蒸気ター
ビンの車室構造に係る第三の実施の形態例を示した図で
ある。図の(a)は、前述したフランジ静翼支持環部7
周辺の鳥瞰図であり、図の(b)は、車室のフランジ5
部を上から見た図である。図に示されているとおり、本
実施の形態例の車室構造は、従来の車室のフランジ静翼
支持環部7にスリット10を設けたものであり、これに
より前述したフランジ静翼支持環部7の変形を防止しよ
うとするものである。他の部分は、従来の車室と同様で
ある。
ビンの車室構造に係る第三の実施の形態例を示した図で
ある。図の(a)は、前述したフランジ静翼支持環部7
周辺の鳥瞰図であり、図の(b)は、車室のフランジ5
部を上から見た図である。図に示されているとおり、本
実施の形態例の車室構造は、従来の車室のフランジ静翼
支持環部7にスリット10を設けたものであり、これに
より前述したフランジ静翼支持環部7の変形を防止しよ
うとするものである。他の部分は、従来の車室と同様で
ある。
【0021】具体的には、図3に示されているように、
蒸気タービンの軸方向に二つ存在するフランジ静翼支持
環部7の根元部分に、上下のフランジ5を貫通するスリ
ット10を設ける。ここで根元部分とは、図3に示すよ
うに、フランジ静翼支持環部7がフランジ5の他の部分
と繋がっている部分、即ち、フランジ静翼支持環部7の
蒸気タービンの軸から遠い方の部分をいう。また、スリ
ット10は、二つのフランジ静翼支持環部7が互いに向
き合っている側に設けられ、図3には、示していない
が、蒸気タービンの軸を中心に反対側に存在するフラン
ジ5に対しても同様のスリット10が設けられる。
蒸気タービンの軸方向に二つ存在するフランジ静翼支持
環部7の根元部分に、上下のフランジ5を貫通するスリ
ット10を設ける。ここで根元部分とは、図3に示すよ
うに、フランジ静翼支持環部7がフランジ5の他の部分
と繋がっている部分、即ち、フランジ静翼支持環部7の
蒸気タービンの軸から遠い方の部分をいう。また、スリ
ット10は、二つのフランジ静翼支持環部7が互いに向
き合っている側に設けられ、図3には、示していない
が、蒸気タービンの軸を中心に反対側に存在するフラン
ジ5に対しても同様のスリット10が設けられる。
【0022】このようなスリット10を設けることによ
り、図6に基づいて説明した熱変形が発生しフランジ5
の外側部分(図6のイ部)が図6の矢印の方向に湾曲
しても、その変形に伴ってフランジ静翼支持環部7の根
元の前記スリット10が開き、フランジ静翼支持環部7
全体が図6の矢印の方向(蒸気タービンの軸方向)に
変形することが抑えられる。従って、フランジ静翼支持
環部7の図6のロ部における面圧低下が起こらず、フラ
ンジ5の合せ面の面圧を確保できるため、蒸気のリーク
を抑制することができる。
り、図6に基づいて説明した熱変形が発生しフランジ5
の外側部分(図6のイ部)が図6の矢印の方向に湾曲
しても、その変形に伴ってフランジ静翼支持環部7の根
元の前記スリット10が開き、フランジ静翼支持環部7
全体が図6の矢印の方向(蒸気タービンの軸方向)に
変形することが抑えられる。従って、フランジ静翼支持
環部7の図6のロ部における面圧低下が起こらず、フラ
ンジ5の合せ面の面圧を確保できるため、蒸気のリーク
を抑制することができる。
【0023】以上説明したように、本発明を適用した車
室構造の実施形態では、フランジ5の静翼支持環6が位
置する部分に支持部材(8、9)あるいはスリット10
が設けられ、熱変形が抑えられるので、従来よりも蒸気
の漏れを抑制することができる。なお、本発明は、低圧
タービンに限らず高圧タービン等にも適用することがで
き、また、内部車室に限らず外部車室等にも適用するこ
とができる。
室構造の実施形態では、フランジ5の静翼支持環6が位
置する部分に支持部材(8、9)あるいはスリット10
が設けられ、熱変形が抑えられるので、従来よりも蒸気
の漏れを抑制することができる。なお、本発明は、低圧
タービンに限らず高圧タービン等にも適用することがで
き、また、内部車室に限らず外部車室等にも適用するこ
とができる。
【0024】本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
【0025】
【発明の効果】以上、本発明によれば、支持部材やスリ
ットによって、蒸気タービンの車室に熱応力が加わって
も、フランジの静翼支持環が位置する部分の軸方向への
変形が抑えられるため、フランジの面圧が確保されて、
内部蒸気のリークを抑制することができる。
ットによって、蒸気タービンの車室に熱応力が加わって
も、フランジの静翼支持環が位置する部分の軸方向への
変形が抑えられるため、フランジの面圧が確保されて、
内部蒸気のリークを抑制することができる。
【図1】本発明を適用した蒸気タービンの車室構造に係
る第一の実施の形態例を示した図である。
る第一の実施の形態例を示した図である。
【図2】本発明を適用した蒸気タービンの車室構造に係
る第二の実施の形態例を示した図である。
る第二の実施の形態例を示した図である。
【図3】本発明を適用した蒸気タービンの車室構造に係
る第三の実施の形態例を示した図である。
る第三の実施の形態例を示した図である。
【図4】従来の蒸気タービンにおける車室の一例を示し
た図である。
た図である。
【図5】図4に示した低圧内部車室1の内部車室下半部
3を上から見た図である。
3を上から見た図である。
【図6】従来の蒸気タービンの車室において、蒸気が漏
れる状況を説明するための図である。
れる状況を説明するための図である。
1 低圧内部車室
2 内部車室上半部
3 内部車室下半部
4 主蒸気入口部
5 フランジ
6 静翼支持環
7 フランジ静翼支持環部
8 ステイバー
9 I型板
10 スリット
X 中心軸
Claims (3)
- 【請求項1】中心軸方向に二つの静翼支持環が配置され
る蒸気タービンに設けられた車室上半部と車室下半部
が、互いにフランジによって接合される蒸気タービンの
車室構造において、 前記フランジの部分であって、前記二つの静翼支持環が
それぞれ位置する二つのフランジ静翼支持環部の間に、
両端を前記二つのフランジ静翼支持環部にそれぞれ固着
された支持部材を設けることを特徴とする蒸気タービン
の車室構造。 - 【請求項2】請求項1において、 前記支持部材の断面形状が長方形であることを特徴とす
る蒸気タービンの車室構造。 - 【請求項3】静翼支持環を有する蒸気タービンに設けら
れた車室上半部と車室下半部が、互いにフランジによっ
て接合される蒸気タービンの車室構造において、 前記フランジの前記静翼支持環が位置するフランジ静翼
支持環部にスリットを設けることを特徴とする蒸気ター
ビン車室構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001371624A JP2003172106A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 蒸気タービンの車室構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001371624A JP2003172106A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 蒸気タービンの車室構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003172106A true JP2003172106A (ja) | 2003-06-20 |
Family
ID=19180642
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001371624A Withdrawn JP2003172106A (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | 蒸気タービンの車室構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003172106A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009209697A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Toshiba Corp | 蒸気タービン |
US9194246B2 (en) | 2011-09-23 | 2015-11-24 | General Electric Company | Steam turbine LP casing cylindrical struts between stages |
-
2001
- 2001-12-05 JP JP2001371624A patent/JP2003172106A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009209697A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Toshiba Corp | 蒸気タービン |
US9194246B2 (en) | 2011-09-23 | 2015-11-24 | General Electric Company | Steam turbine LP casing cylindrical struts between stages |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5110646B2 (ja) | 冷却回路を備えたタービン間のケーシングおよびそれを備えるターボファン | |
US8500392B2 (en) | Sealing for vane segments | |
EP1239121B1 (en) | An air-cooled gas turbine exhaust casing | |
EP1772595A2 (en) | Steam turbine exhaust diffuser | |
EP2878771B1 (en) | Axial flow fluid machine | |
CN101845996A (zh) | 用于在燃气轮机中减少二次空气流的装置和系统 | |
EP2828487B1 (en) | Low pressure steam turbine seal arrangement | |
JP2008169705A (ja) | 蒸気タービン | |
JP2008240725A5 (ja) | ||
JP2010019261A (ja) | タービンダブテール用のスプリングシール | |
AU2005229202A1 (en) | Device for supplying cooling air to a moving blade | |
JP2009203948A (ja) | シール装置,シール方法及びシール装置を有するガスタービン | |
US20220034239A1 (en) | Turbine housing and turbocharger | |
RU2481475C2 (ru) | Ступень турбины или компрессора турбореактивного двигателя | |
CN107614948B (zh) | 密封装置以及旋转机械 | |
KR20120098949A (ko) | 아코디언 형상 벨로즈를 사용하여 이루어지는 시일 기구 및 그 시일 기구를 구비한 증기 터빈 | |
JP2010106778A (ja) | 蒸気タービンのシール構造および蒸気タービン | |
JP2006017016A (ja) | 蒸気タービンケーシングおよび蒸気タービン | |
CN104736800A (zh) | 磁性止推轴承、涡轮机和方法 | |
JP2003172106A (ja) | 蒸気タービンの車室構造 | |
US6632069B1 (en) | Step of pressure of the steam and gas turbine with universal belt | |
RU2483218C2 (ru) | Турбина | |
JP5687641B2 (ja) | 軸流排気タービン | |
JP2004169562A (ja) | 蒸気タービン | |
US9194244B2 (en) | Drum rotor dovetail component and related drum rotor system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050301 |