JP2003165151A - 二色押出成形機 - Google Patents

二色押出成形機

Info

Publication number
JP2003165151A
JP2003165151A JP2001368997A JP2001368997A JP2003165151A JP 2003165151 A JP2003165151 A JP 2003165151A JP 2001368997 A JP2001368997 A JP 2001368997A JP 2001368997 A JP2001368997 A JP 2001368997A JP 2003165151 A JP2003165151 A JP 2003165151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin material
heating cylinder
screws
flow path
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001368997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3657221B2 (ja
Inventor
Akira Takagi
明 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOWA BUROO KK
Original Assignee
TOWA BUROO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOWA BUROO KK filed Critical TOWA BUROO KK
Priority to JP2001368997A priority Critical patent/JP3657221B2/ja
Publication of JP2003165151A publication Critical patent/JP2003165151A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3657221B2 publication Critical patent/JP3657221B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
    • B29C48/405Intermeshing co-rotating screws
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders
    • B29C48/425Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders using three or more screws
    • B29C48/43Ring extruders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で且つ低コストな構造を有すると共
に、、押出量を十分に確保することが出来る二色押出成
形機を提供する。 【解決手段】 加熱筒10内に非連通状態で設けられた
第一及び第二の流路20,22の内部に、第一及び第二
のスクリュ24,26をぞれぞれ二本ずつ挿入配置する
と共に、それら第一及び第二のスクリュ24,26を、
それぞれ回転駆動せしめる第一及び第二の駆動機構を設
け、更に、前記加熱筒10の先端部に、前記第一及び第
二の流路20,22内を各々流動せしめられた第一及び
第二の樹脂材料をダイス穴に向かって導く第一及び第二
の導入路が形成されたダイスを取り付けて、構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、二色押出成形機に係り、特に、
一つの加熱筒の内部に、第一の樹脂材料と第二の樹脂材
料とをそれぞれ別々に混練するための複数のスクリュが
挿入配置されてなる二色押出成形機の改良された構造に
関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、パイプや板材、棒材等の一定の
断面形状を有する樹脂成形品の成形に際しては、目的と
する樹脂成形品の断面形状に対応したダイス穴を有する
ダイスが先端部に取り付けられた加熱筒内に、軸心方向
に沿って螺旋状に延びる山部を備えたスクリュが回転可
能に挿入配置されてなる押出成形機が、一般に使用され
ている。このような押出成形機では、加熱筒内に供給さ
れた樹脂材料を、加熱筒による外部加熱とスクリュの回
転とにより、混練し、可塑化溶融せしめた状態で、ダイ
ス穴から押し出すことによって、目的とする樹脂成形品
が、連続的に成形され得るようになっているのである。
【0003】ところで、かかる押出成形機を使って、部
分的に色や材質が異なる樹脂成形品、所謂二色成形品を
成形することも、従来から行なわれている。
【0004】例えば、上述の如き構造を有する二台の押
出成形機を並べて配置すると共に、それら二台の押出成
形機のそれぞれの加熱筒の先端部に、一つのダイスを、
各加熱筒の先端開口部からそれぞれ吐出される樹脂材料
が内部で合流せしめられ得るように取り付け、そして、
二台の押出成形機の各加熱筒内に、色や材質等の異なる
第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とをそれぞれ供給し、
それら第一及び第二の樹脂材料を各加熱筒内で可塑化溶
融せしめて、各加熱筒の先端開口部から別々に且つ連続
的に吐出させつつ、ダイス穴から押し出すことにより、
第一の樹脂材料のみからなる部分と第二の樹脂材料のみ
からなる部分とを有し、それらの部分において、色や材
質が異ならしめられた二色成形品を得ることが、一般に
実施されているのである。
【0005】また、近年では、一台の押出成形機で、二
色成形品を得ることも、試みられている。即ち、例え
ば、一つの加熱筒内に、非連通状態で延びる二つの流路
を設けると共に、それら二つの流路内に、スクリュをそ
れぞれ一本ずつ挿入配置し、更にかかる加熱筒の先端部
に、各流路の先端開口部に連通して、それら各流路内を
流動せしめられる樹脂材料が合流するダイスを取り付け
て、二色押出成形機を構成し、そして、この二色押出成
形機の加熱筒内における二つの流路内に、色や材質等の
異なる第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とを供給する一
方で、各流路内のスクリュを非連動下で別々に回転駆動
せしめることにより、第一及び第二の樹脂材料を各流路
内で可塑化溶融せしめて、各流路の先端開口部から別々
に且つ連続的に吐出させつつ、ダイス穴から押し出すこ
とにより、目的とする二色成形品を成形することも、実
際に行なわれているのである。
【0006】ところが、二色成形品の成形に際して、二
台の押出成形機の併用方式を採用する場合には、一台の
押出成形機を用いる場合に比して、押出成形機全体が必
然的に大型なものとなるばかりでなく、設備コストが高
騰するといった問題が惹起されていたのである。
【0007】一方、一つの加熱筒内に設けられた二つの
流路に、スクリュをそれぞれ一本ずつ内挿してなる従来
の二色押出成形機を用いる場合にあっては、二台の押出
成形機の併用方式に比べて、押出成形機全体の小型化が
図られ得ると共に、設備コストの低下が有利に達成され
得るのであるが、加熱筒内に、スクリュが一本だけ内挿
されてなる、一般的な単軸押出成形機に比べて、加熱筒
の先端部に取り付けられるダイスが不可避的に大きくな
ってしまうために、ダイス穴から押し出される樹脂材料
の十分な押出量を確保することが困難となるといった問
題が、内在していたのである。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、小型で且つ低コストな構造を有すると共
に、、押出量を十分に確保することが出来る二色押出成
形機を提供することにある。
【0009】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とを別
々に且つ連続的に押し出して、該第一の樹脂材料のみか
らなる部分と該第二の樹脂材料のみからなる部分とを有
する樹脂成形品を成形する二色押出成形機において、
(a)前記第一の樹脂材料が流動せしめられる第一の流
路と、前記第二の樹脂材料が流動せしめられる第二の流
路とが、非連通状態で軸心方向に向かって互いに平行に
延び、且つ先端部においてそれぞれ外部に開口せしめら
れるように形成された加熱筒と、(b)該加熱筒の先端
部に取り付けられ、先端に、前記樹脂成形品に対応した
形状のダイス穴を有すると共に、該加熱筒の前記第一の
流路内を流動せしめられた前記第一の樹脂材料と、前記
第二の流路内を流動せしめられた前記第二の樹脂材料と
を、該加熱筒の先端開口部から該ダイス穴に向かってそ
れぞれ導く第一及び第二の導入路とを有するダイスと、
(c)軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ
有し、前記加熱筒の第一の流路内に、互いに平行に並ん
で、同一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能
に挿入配置される、二本の第一のスクリュと、(d)軸
心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、前
記加熱筒の第二の流路内に、互いに平行に並んで、同一
方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入配
置される、二本の第二のスクリュと、(e)それら二本
の第一のスクリュと二本の第二のスクリュとを、それぞ
れ回転駆動せしめる第一及び第二の駆動手段とを含むこ
とを特徴とする二色押出成形機を、その要旨とするもの
である。
【0010】要するに、この本発明に従う二色押出成形
機にあっては、加熱筒内の第一の流路と第二の流路内
に、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とがそれぞれ供給
された状態下で、第一の流路内に、互いに平行に並んで
挿入配置された二本の第一のスクリュと、第二の流路
に、互いに平行に並んで挿入配置された二本の第二のス
クリュとが、第一の駆動手段と第二の駆動手段とにて回
転駆動せしめられることにより、第一及び第二の樹脂材
料が、第一及び第二の流路内で、それぞれ混練されつ
つ、可塑化溶融せしめられて、それら溶融状態とされた
第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とが、加熱筒の先端部
における開口部からダイス内の第一及び第二の導入路を
通じてダイス穴に導かれるようになっており、そして、
その際に、第一のスクリュと第二のスクリュとが、第一
の駆動手段と第二の駆動手段にて、それぞれ別々に回転
駆動せしめられる場合には、第一の樹脂材料と第二の樹
脂材料とが、ダイス穴から別々に且つ連続的に押し出さ
れ、また、第一のスクリュと第二のスクリュとが、第一
の駆動手段と第二の駆動手段とにて同時に回転駆動せし
められる場合には、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料と
が、ダイス穴から同時に且つ連続的に押し出されて、何
れの場合においても、第一の樹脂材料のみからなる部分
と第二の樹脂材料のみからなる部分とを有する、目的と
する樹脂成形品(二色成形品)が、成形されるようにな
っているのである。
【0011】かくして、かかる本発明に従う二色押出成
形機においては、一つの加熱筒の内部に、第一及び第二
の二つの流路が設けられると共に、それら二つの流路内
に、第一のスクリュと第二のスクリュとがそれぞれ挿入
配置されて、構成されているところから、例えば、二台
の押出成形機を並べて配置してなる構造を有する従来機
に比して、押出成形機全体の小型化が有利に図られ得る
と共に、設備コストの低下が効果的に達成され得るので
ある。
【0012】しかも、本発明に係る二色押出成形機にあ
っては、第一及び第二の流路内にそれぞれ挿入配置され
る二本の第一のスクリュ同士と二本の第二のスクリュ同
士とを、例えば、それぞれの山部と、軸心方向に隣り合
う山部同士の間に形成される谷部とが互いに噛み合わさ
れるように配置した状態で、第一及び第二の駆動手段に
て、それぞれ回転せしめれば、第一及び第二の二つの流
路内に供給される第一及び第二の樹脂材料が、それぞ
れ、各スクリュの山部と谷部の噛合部分で、大きな剪断
力を受けると共に、谷部内に入り込んだ各樹脂材料が、
該谷部に噛合する山部にて掻き出される如き状態とされ
て、各スクリュの谷部内に殆ど滞留することなく、各流
路内を、先端開口部側に向かって、十分に混練せしめら
れつつ、確実に送り出され得るのである。
【0013】従って、このような本発明に従う二軸押出
成形機にあっては、小型で且つ低コストな構造が有利に
確保され得ると共に、目的とする樹脂成形品を与える第
一及び第二の樹脂材料が、何れも十分に混練せしめられ
た状態下で、より多くの押出量をもって、押し出され得
ることとなるのである。そして、その結果として、目的
とする樹脂成形品を、優れた品質をもって、効率的に且
つ低コストに成形することが可能となるのである。
【0014】なお、このような本発明に従う二色押出成
形機の好ましい態様の一つによれば、前記二本の第一の
スクリュと前記二本の第二のスクリュのそれぞれにおけ
る、前記加熱筒の先端開口部側に位置せしめられる先端
側部位の前記螺旋状の山部に、該山部を所定長さに亘っ
て分断する切込部が、該山部の1ピッチ当たりに少なく
とも一つ設けられることとなる。
【0015】このような構成を有する二色押出成形機に
あっては、第一及び第二の流路内で、加熱筒の基部側部
位にそれぞれ位置せしめられる、それぞれ二本ずつの第
一及び第二のスクリュの山部と谷部の噛合部分は勿論、
加熱筒の先端開口部側に位置せしめられる、各スクリュ
の山部と谷部の噛合部分でも、第一及び第二の樹脂材料
が、それぞれ、大きな剪断力を受けると共に、谷部内に
入り込んだ各樹脂材料が、該谷部に噛合する山部にて掻
き出される如き状態とされて、各スクリュの谷部内に殆
ど滞留することなく、各流路内を、先端開口部側に向か
って、更に十分に混練せしめられつつ、確実に送り出さ
れ得るのである。
【0016】そして、特に、本発明に係る二色押出成形
機では、各スクリュの先端部側部位の山部に、それを所
定の長さに亘って分断する切込部が設けられているとこ
ろから、そのような各スクリュの先端側部位が位置せし
められる加熱筒の先端開口部側に送り込まれた第一及び
第二の樹脂材料の流れが、それぞれ、山部の切込部内で
複雑に変化せしめられ、それによって、それら各樹脂材
料が、切欠部内において効果的に撹拌されて、より一層
十分に混練せしめられ得るのである。
【0017】それ故、この本発明に従う二色押出成形機
を用いることによって、加熱筒内で可塑化溶融せしめら
れた第一及び第二の樹脂材料を、第一及び第二のスクリ
ュの谷部内に殆ど滞留せしめることなく、第一及び第二
の流路内から確実に吐出せしめることが出来、また、そ
れら第一及び第二の流路内にそれぞれ挿入配置される二
本の第一のスクリュ同士や二本の第二のスクリュ同士の
間での山部と谷部の噛合部分で、第一及び第二の樹脂材
料に対して大きな剪断力が発揮されることに加えて、そ
れぞれの山部における切込部内で、各樹脂材料に対する
効果的な撹拌作用が各々発揮され得るため、各スクリュ
の山部形成部位の長さを従来品よりも短くした状態で
も、従来機と同等か若しくはそれ以上の混練性能を確保
することが、可能となるのである。
【0018】従って、かくの如き本発明に従う二色押出
成形機を用いれば、加熱筒内部の第一及び第二の流路内
にそれぞれ供給される第一及び第二の樹脂材料に対する
高い混練性能と、各流路内からの第一及び第二の溶融樹
脂材料の優れた吐出性能とを何等損なうことなく、それ
ら両性能を十分に確保しつつ、各スクリュの全長が有利
に短く為され得のであり、その結果として、加熱筒の長
さの短縮化と、それによる二色押出成形機の小型化を、
更に効果的に実現することが可能となるのである。
【0019】また、本発明に従う二軸押出成形機におい
て、第一及び第二のスクリュのそれぞれの山部に切込部
が設けられる場合には、かかる切込部が、前記先端側部
位の山部において、前記軸心方向に隣り合う山部同士の
該軸心方向に対応する位置に設けられる。これによっ
て、第一及び第二のスクリュの山部に対する切込部の形
成が容易となるばかりでなく、切込部内での第一及び第
二の樹脂材料に対する効果的な撹拌作用が、更に一層十
分に発揮され得て、より優れた混練性能が確保され得る
といった利点が得られることとなるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係る二色押出成形機の構成に
ついて、図面を参照しつつ、詳細に説明することとす
る。
【0021】先ず、図1には、本発明に従う構造を有す
る二色押出成形機の一実施形態として、長さ方向の中間
部が、両端部とは材質の異なる樹脂材料にて与えられる
パイプ状二色成形品を成形するための二色押出成形機
が、その正面形態において、概略的に示されている。そ
こにおいて、10は、水平方向に延びる加熱筒であり、
その先端部には、ダイス12が取り付けられている。ま
た、かかる加熱筒10の基部側の上部には、ホッパ14
が取り付けられ、更に、その末端には、スクリュ駆動機
構16が設けられている。
【0022】より具体的には、この本実施形態の二色押
出成形機を構成する加熱筒10は、従来機の加熱筒に比
して、略半分に近い極めて短い長さを有して、構成され
ている。また、かかる加熱筒10の長さ方向の中間部か
らホッパ14の取付部位までの基部側の外周面には、螺
旋状の溝が形成されると共に、その溝に沿うようにし
て、線ヒータ17が巻き付けられて、装着されている一
方、該中間部からダイス12の取付部位までの先端部側
の外周面には、二つのバンドヒータ18,18が、かか
る先端部分を覆って、装着されている。
【0023】さらに、このような加熱筒10にあって
は、その内部を示す一部切欠図を含む図2と、横断面の
端面形態を示す図3からも明らかな如く、内部に、略瓢
箪形の横断面形状を呈する二つの空洞部が、それらの間
を仕切るようにして、加熱筒10の軸心に沿って延びる
隔壁部19にて互いに非連通とされた状態で、加熱筒1
0の軸心方向に向かって互いに平行に延び、且つ加熱筒
10の先端部側端面と基部側端面とにおいて、それぞれ
外方に開口するように形成されている。また、それら二
つの空洞部のうち、加熱筒10内において、その基部側
から先端部側に向かう方向において右側(図2において
も、右側)に位置して延びる空洞部が、目的とするパイ
プ状二色成形品の両端部部位を与える第一の樹脂材料が
流動せしめられる第一の流路20とされている一方、基
部側から先端部側に向かう方向において左側(図2にお
いても、左側)に位置して延びる空洞部が、第一の樹脂
材料とは異なる材質を有し、目的とするパイプ状二色成
形品の中間部部位を与える第二の樹脂材料が流動せしめ
られる第二の流路22とされている。
【0024】そして、ここでは、そのような第一の流路
20内と第二の流路22内とに、第一のスクリュ24と
第二のスクリュ26とが、それぞれ二本ずつ、挿入配置
されているのである。なお、それら二本の第一のスクリ
ュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26は、何
れも、同一の形状と同一の長さとを有して、構成されて
いる。
【0025】すなわち、図2には、第一のスクリュ24
のみが示されているものの、第一及び第二のスクリュ2
4,26のそれぞれは、その軸心方向の一端部たる基部
が、前記スクリュ駆動機構16にて回転駆動可能に支持
される、平滑な外周面を有する支持部28とされている
と共に、かかる支持部28を除いた部位の軸心方向の中
間部が、支持部28と同様な平滑な外周面を有する平滑
部30とされており、また、それら支持部28と平滑部
30との間の部位の外周面と、平滑部30よりも先端側
の部位の外周面とに、軸心方向に沿って螺旋状に延びる
山部32と、かかる山部32同士の間に位置する谷部3
4が、それぞれ一体的に形成されて、構成されている。
換言すれば、各スクリュ24,26においては、第一及
び第二の流路20,22内への挿入配置下で、それら二
つの流路20,24内に第一及び第二の樹脂材料をそれ
ぞれ供給するホッパ14の形成側に位置せしめられる基
部側部位と、加熱筒10の先端側端面における第一及び
第二の流路20,22の各開口部側に位置せしめられる
先端側部位とに、螺旋状の山部32と谷部34とが、そ
れぞれ部分的に形成されているのである。
【0026】さらに、このような各スクリュ24,26
にあっては、その基部側部位に設けられた山部32のピ
ッチが、先端部側部位に設けられた山部32のピッチよ
りも大きくされており、それによって、加熱筒10の第
一の流路20内と第二の流路22内への挿入配置下で、
スクリュ駆動機構16にて回転駆動せしめられた際に、
各流路20,22内にそれぞれ供給される第一及び第二
の樹脂材料を、ピッチの大きな山部32が設けられた基
部側部位において、主に、各流路20,22内における
加熱筒10の先端側開口部、つまり、第一及び第二の樹
脂材料のダイス12内への吐出側開口部に向かって、1
回転当たりに大きな量で送り出し得るようになっている
一方、ピッチの小さな山部32が設けられた先端側部位
において、主に、基部側部位から送り込まれた第一及び
第二の樹脂材料をそれぞれ圧縮して、混練し得るように
なっている。即ち、ここでは、ピッチの大きな螺旋状の
山部32が設けられた基部側部位が、第一及び第二の樹
脂材料を先端側に送り出す送り部36とされている一
方、ピッチの小さな螺旋状の山部32が設けられた先端
側部位が、第一及び第二の樹脂材料を混練する混練部3
8とされているのである。
【0027】そして、かかる第一及び第二のスクリュ2
4,26においては、特に、混練部38における山部3
2に、切込部40が形成されている。この切込部40
は、各スクリュ24,26の軸心方向に互いに隣り合う
山部32の一つ一つを、所定長さに亘って部分的に完全
に切除して、それら各山部32を隔てて隣り合う谷部3
4同士を連結せしめる如き形態を有している。そして、
かかる切込部40は、それら山部32の一つ一つにおけ
る、周方向に90°の位相差を有する4箇所に、それぞ
れ設けられており、また、それら各山部32に設けられ
た四つの切込部40が、軸心方向に互いに隣り合う山部
32同士の間において、それぞれ軸心方向に対応するよ
うに位置せしめられている。かくして、ここでは、第一
及び第二のスクリュ24,26のそれぞれの先端側部位
に設けられた螺旋状の山部32に、それを所定長さに亘
って分断する切込部40が、各スクリュ24,26の軸
心方向に隣り合う山部32同士の該軸心方向に対応する
位置において、山部32の1ピッチ当たりに四つ設けら
れているのである。
【0028】なお、各山部32に設けられた切込部40
の長さ(スクリュ10の周方向に沿った長さ):mは、
何等限定されるものではなく、山部32が形成される混
練部38の外径や、各山部32に対する形成個数等に応
じて適宜に決定されるところであるが、ここでは、混練
部38の外径:Dが34mm程度とされ、また各山部3
2に対する形成個数が4個とされているため、かかる切
込部40のそれぞれの長さ:mが、12mm程度とされ
ており、それによって、後述する如き、各切込部40内
での第一及び第二の樹脂材料の撹拌作用が十分に発揮さ
れ得るようになっている。
【0029】また、第一及び第二のスクリュ24,26
は、それぞれ、螺旋状の山部32が設けられた送り部3
6の長さ:L1と混練部38の長さ:L2の合計長さ(有
効長):L1+L2=Lが、例えば、455mm程度とさ
れて、それら送り部36と混練部38の34mm程度と
された各外径:Dとの比率:L/Dが約13.4となっ
ている。これによって、山部32の形成部位の長さ(有
効長):Lが1000mm程度とされ、且つかかる有効
長:Lとその外径Dとの比率:L/Dが30程度とされ
た一般的な従来のスクリュに比して、第一及び第二のス
クリュ24,26の有効長、ひいてはその全長が、従来
スクリュのそれらに比して、各段に小さくされているの
である。
【0030】そして、かくの如き構造とされた第一のス
クリュ24と第二のスクリュ26のそれぞれ二本ずつ
が、第一の流路20内と第二の流路22内とにおいて、
それぞれの平滑部30同士を対応位置せしめると共に、
送り部36同士と混練部38同士とにおいて、山部32
と谷部34とを相互に噛み合わせつつ、互いに平行に並
んで挿入配置され、また、そのような配置状態下で、支
持部12において、スクリュ駆動機構16にて回転駆動
せしめられ得るように、支持せしめられているのであ
る。
【0031】一方、加熱筒10の先端部に取り付けられ
るダイス12は、図1と、かかるダイス12の左側面形
態及び縦断面形態をそれぞれ示す図4及び図5から明ら
かなように、ヘッドアダプタ42とヘッドリング44と
が一体的に組み付けられて構成された、ダイス12に対
してクロスヘッド型構造を与えるダイス本体46を有し
ている。
【0032】すなわち、このダイス本体46を構成する
ヘッドアダプタ42は、全体として、下方に向かって開
口する、内周面が円筒面とされた穴部を有する矩形ブロ
ック体形状を呈し、左側の外側面の一つが、取付面48
とされている。また、ヘッドリング44は、上部側が、
ヘッドアダプタ42の円筒状内周面を有する穴部に対応
した内孔を有する円筒部50とされている一方、下端部
が、先端に向かうに従って次第に小径化するテーパ筒部
52とされた形態を有している。そして、かかるヘッド
アダプタ42が、取付面48において、加熱筒10の先
端面に当接して、ボルト固定されていると共に、ヘッド
リング44が、円筒部50の上端面において、ヘッドア
ダプタ42に対して、その下端面に当接した状態で、ボ
ルト固定されている。
【0033】これによって、ここでは、ヘッドアダプタ
42とヘッドリング44とが一体的に組み付けられてな
るダイス本体46が、内周面が略円筒形状とされ、且つ
開口部が狭窄化された円形穴54を有し、かかる円形穴
54を下方に向かって開口せしめた状態で、その左側の
外側面からなる取付面48において、水平方向に延びる
加熱筒10の先端面に当接して、取り付けられているの
である。
【0034】また、このようなダイス本体46にあって
は、円形穴54の底部内面の中心部に、該円形穴54の
深さ寸法よりも高さの低いガイドブッシュ56が、固着
されており、更に、円形穴54内には、ダイス本体46
の高さよりも長い長さを有するマンドレル58が、その
長さ方向中間部において、ガイドブッシュ56に挿通せ
しめられて、配置されている。また、このマンドレル5
8にあっては、上端部が、円形穴54の底部を貫通し
て、上方に延出せしめられている一方、下端部の外周面
が、ダイス本体46の下端部を構成する前記テーパ筒部
52の内周面よりも小さなテーパ角度と、それよりも一
周り小さな径を有するテーパ面部60とされて、かかる
テーパ面部60が、円形穴54の下端開口部内に位置せ
しめられており、そして、そのような配置状態下で、ガ
イドブッシュ56にて案内されつつ、上下方向に移動可
能とされている。
【0035】更にまた、かかるダイス本体46の上部に
は、エアシリンダ62が、四つのスタッドボルト64を
介して、位置固定に設けられており、そして、このエア
シリンダ62内に嵌め込まれて、該エアシリンダ62の
作動に応じて上下移動せしめられる取付プレート66の
下面の中心部に対して、ダイス本体46を貫通して上方
に延出せしめられたマンドレル58の上端部が、取り付
けられている。
【0036】かくして、ここでは、ダイス本体46の円
形穴54内に挿通配置されたマンドレル58の下端部の
テーパ面部60とダイス本体46のテーパ筒部52の内
周面との間に、目的とするパイプ状二色成形品の横断面
形状に対応した形状を有するダイス穴68が形成されて
おり、また、かかるマンドレル58が、エアシリンダ6
2の作動によって、取付プレート66と共に、上下方向
に一体移動せしめられるようになっている。そして、そ
のようなマンドレル58の上方及び下方への移動に伴っ
て、ダイス穴68の間隔が拡大及び縮小されて、ダイス
穴68から押し出されて成形されるパイプ状二色成形品
の厚さが、容易に変化せしめられ得るようになっている
のである。なお、図4及び図5中、67と69は、マン
ドレル58内に空気を供給すると共に、その供給された
空気を、マンドレル58の先端部から吹き出すための空
気通路であって、ダイス穴68から押し出されて成形さ
れるパイプ状二色成形品内に空気を吹き出すことによっ
て、かかるパイプ状二色成形品の成形途中での潰れ等を
防止するためのものである。
【0037】また、このようなダイス本体46にあって
は、図4及び図5と、ダイス12の横断面における端面
形態をそれぞれ示す図6及び図7とに示されるように、
加熱筒10の先端面に取り付けられる取付面48におい
て、側方に開口する横孔形態を呈し、加熱筒10への取
付状態下で、円形穴54を加熱筒10の第一の流路20
と第二の流路22とに、それぞれ連通せしめる第一の導
入孔70(図5において、二点鎖線で示す)と第二の導
入孔72(図5において、破線で示す)が、ヘッドアダ
プタ42の側壁部に設けられている。更に、それら第一
及び第二の導入孔70,72のうち、円形穴54を第一
の流路20に連通せしめる第一の導入孔70の内周面に
は、円形穴54内に向かって開口する開口部の下側半分
以上を閉塞する下側突起74が設けられている一方、円
形穴54を第二の流路22に連通せしめる第二の導入孔
72の内周面には、第二の流路22内に向かって開口す
る開口部の上側半分以上を閉塞する上側突起76が、形
成されている。
【0038】更にまた、かかるダイス本体46の円形穴
54内には、全体として、円形穴54の内径よりも一周
り小さな外径と、前記ガイドブッシュ56の外径よりも
一周り大きな内径とを有するセパレートブッシュ78
が、同軸的に挿入されている。また、このセパレートブ
ッシュ78にあっては、その上端部に、円形穴54の内
径と略同一寸法の外径を有する円環状の外フランジ部8
0が一体的に設けられており、かかる外フランジ部80
の外周面を、第一の導入孔70内に設けられた下側突起
74の先端部内周面と、第二の導入孔72内に設けられ
た上側突起76のそれぞれの先端部内周面を含む円形穴
54の内周面に接触させた状態で、円形穴54内に位置
せしめられている。
【0039】これによって、円形穴54内に、セパレー
トブッシュ78の内側に位置し、且つ第一の導入孔70
を通じて、加熱筒10の第一の流路20内に連通せしめ
られた内側空間と、セパレートブッシュ78を外側から
取り囲むようにして位置し、且つ第二の導入孔72を通
じて、加熱筒10の第二の流路22内に連通せしめられ
た外側空間とが画成され、以て、かかる内側空間が、第
一の流路20内を流動せしめられた第一の樹脂材料をダ
イス穴68に導く第一の導入路82とされている一方、
外側空間が、第二の流路22内を流動せしめられた第二
の樹脂材料をダイス穴68に導く第二の導入路84とさ
れているのである。
【0040】また、このような構造とされたダイス12
が取り付けられる加熱筒10の基部側の上部に配置され
たホッパ14は、図1及び図2に示されるように、取付
ステー86を介して、加熱筒10に固定されている。
【0041】すなわち、この取付ステー86は、加熱筒
10に外嵌可能な内孔を有する角筒体を、周方向に対向
する分割面を有するように分割してなる二つの分割体8
8a,88bからなり、それらが加熱筒10の基部側の
一部を外側から取り囲んだ状態で、組み付けられて、一
方が他方にボルト固定されることにより、加熱筒10の
基部に対して、脱着可能に取り付けられるようになって
いる。そして、かかる取付ステー86を与える二つの分
割体88a,88bのうち、加熱筒10への取付下で、
上側に位置せしめられる上側分割体88aの上面に、ホ
ッパ14が一体的に設けられており、以て、取付ステー
86の加熱筒10への取付けに伴って、ホッパ14が、
加熱筒10に対して固定され得るようになっているので
ある。
【0042】また、そのようなホッパ14にあっては、
それの加熱筒10に対する固定状態下での横断面形態を
示す図8に示されるように、内部に、加熱筒10の軸心
に沿って延びる仕切板90が設けられていることによ
り、該内部が、加熱筒10の基部側から先端部側に向か
う方向において、仕切板90を境にして、左右(図8で
は上下)二つの空間に仕切られており、以て、それら二
つの空間のうち、右側(図8では下側)空間が、前記第
一の樹脂材料を収容する第一の収容部92とされている
一方、左側(図8では上側)空間が、前記第二の樹脂材
料を収容する第二の収容部94とされている。
【0043】そして、そのようなホッパ14における第
一の収容部92と第二の収容部94は、ホッパ14が一
体形成される前記取付ステー86の上側分割体88aの
上部部位と、かかる上部部位に対応する加熱筒10の基
部の上部部位とをそれぞれ貫通して、該加熱筒10内の
第一の流路20と第二の流路22とをそれぞれ上方に向
かって開口させるように形成された二つの投入口96,
98を通じて、それら第一の流路20と第二の流路22
の内部に、それぞれ連通せしめられている。これによっ
て、ホッパ14における第一の収容部92と第二の収容
部94の内部に、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料をそ
れぞれ収容せしめることによって、それら第一及び第二
の樹脂材料が、加熱筒10内の第一の流路20と第二の
流路22の内部に供給され得るようになっているのであ
る。
【0044】また、加熱筒10の基部側の末端に設けら
れたスクリュ駆動機構16は、図1とその左側面形態を
示す図9から明らかなように、加熱筒10の軸心方向に
おいて、所定距離を隔てて互いに対向位置せしめられた
状態で、基台100上に位置固定に設けられた第一、第
二、及び第三の三つの支持プレート102,104,1
06を有している。そして、それら第一乃至第三の支持
プレート102,104,106のうち、加熱筒10と
最も離隔して位置せしめられた第一の支持プレート10
2の加熱筒10側とは反対側には、非連動下で、それぞ
れ別々に駆動制御可能な第一及び第二の駆動手段として
の第一及び第二のサーボモータ108,110が、加熱
筒10内の第一及び第二の流路20,22の配置形態と
対応して、左右に並べられ、且つそれぞれの駆動軸11
2を、第一の支持プレート102を貫通して、それに対
向する第二の支持プレート104側に突出させた状態
で、支持されている。また、それら第一及び第二のサー
ボモータ108,110の各駆動軸112には、駆動プ
ーリ114が、それぞれ一体回転可能に取り付けられて
いる。
【0045】一方、第一及び第二のサーボモータ10
8,110が支持される第一の支持プレート102と、
それに対向する第二の支持プレート104との対向面間
には、前記二つの駆動プーリ114(図9には一つのみ
を示した)以外に、大小二つのプーリを有する二段プー
リ116と、ドライブプーリ118とが、各サーボモー
タ108,110に対応して、それぞれ二つずつ軸支さ
れている(これも、図9において、一つずつだけを示し
た)。特に、二つのドライブプーリ118は、それぞ
れ、第一及び第二の支持プレート102,104間に架
設され、且つ第二の支持プレート104側の先端部が、
該第二の支持プレート104を貫通して、加熱筒10に
接触位置する第三の支持プレート106側に突出位置せ
しめられた第一及び第二のドライブシャフト120にて
軸支されており、また、それら第一及び第二のドライブ
シャフト120における第三の支持プレート104側へ
の突出側先端部には、駆動ギヤ122が、それぞれ固定
されている(図9においては、二つのドライブシャフト
120と二つの駆動ギヤ122を、それぞれ一つずつだ
け示した)。
【0046】そして、駆動プーリ114と二段プーリ1
16の大プーリ117aとの間、及び二段プーリ116
の小プーリ117bとドライブプーリ118との間に、
それらを互いに連動せしめるベルト124がそれぞれ架
け渡されていることによって、第一及び第二のサーボモ
ータ108,110の駆動に伴って、第一及び第二のド
ライブシャフト120が、それぞれ回転駆動せしめられ
るようになっているのである。
【0047】一方、第二の支持プレート104と、第三
の支持プレート106との間には、加熱筒10から延出
した二本の第一のスクリュ24,24と二本の第二のス
クリュ26,26のそれぞれの支持部28が、第三の支
持プレート106を貫通して、位置せしめられている
(図9では、二本の第一のスクリュ24,24のみを示
した)。そして、それら各支持部28の先端部には、ギ
ヤ126が各々固定されており、また、二本の第一のス
クリュ24の各支持部28に固定されたギヤ126,1
26が、第一のサーボモータ108の駆動に伴って回転
駆動せしめられる第一のドライブシャフト120の駆動
ギヤ122に噛合せしめられている一方、図示されては
いないものの、二本の第二のスクリュ24の各支持部2
8に固定されたギヤ126,126も、第二のサーボモ
ータ108の駆動に伴って回転駆動せしめられる第二の
ドライブシャフト120の駆動ギヤ124に噛合せしめ
られている。
【0048】かくして、ここでは、第一のサーボモータ
108の駆動に伴って、二本の第一のスクリュ24,2
4が、同一方向に同時回転せしめられるようになってい
る一方、第二のサーボモータ110の駆動に応じて、二
本の第二のスクリュ26,26が、同一方向に同時回転
させられるようになっている。そして、それによって、
各第一のスクリュ24と各第二のスクリュ26とが、別
々に若しくは同時に回転せしめられ得るようになってい
るのである。
【0049】而して、かくの如き構造とされた本実施形
態の二色押出成形機を用いて、両端部が第一の樹脂材料
からなり、且つ中間部が第二の樹脂材料からなる、目的
とするパイプ状二色成形品を得る際には、例えば、先
ず、ホッパ14における第一の収容部92と第二の収容
部94内に、例えば、ペレット状を呈する、互いに材質
の異なる第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とをそれぞれ
投入した状態下で、第一のサーボモータ108と第二の
サーボモータ110とをそれぞれ駆動させて、第一の流
路20内における二本の第一のスクリュ24,24と、
第二の流路22内における二本の第二のスクリュ26,
26をそれぞれ回転駆動させることにより、ホッパ14
内の第一及び第二の樹脂材料が、ダイス12のダイス穴
68内から押し出されるまで、パージングを行なう。
【0050】次いで、第二のサーボモータ110を停止
して、第一のサーボモータ108だけを駆動せしめるこ
とにより、第一の流路22内における二本の第一のスク
リュ24,24のみを同一方向に同時回転させて、ダイ
ス穴68から、第一の樹脂材料だけを押し出して、第一
の樹脂材料のみからなるパイプ状成形品を成形する。
【0051】このとき、各第一のスクリュ24,24の
送り部36,36同士において、それぞれの山部32と
谷部34との噛合部分で、大きな剪断力を受けつつ、第
一の樹脂材料が混練せしめられると共に、一方の第一の
スクリュ24における送り部36の谷部34内に入り込
んだ第一の樹脂材料が、他方の第一のスクリュ24にお
ける送り部18の山部32にて掻き出されて、各送り部
36,36の谷部34内に滞留することなく、第一の流
路20内の先端部側にスムーズに送り出されるのであ
り、また、そのようにして送り出される第一の樹脂材料
は、加熱筒10の基部側外周部と先端側外周部とにそれ
ぞれ巻き付けられた前記線ヒータ17とヒータバンド1
8にて加熱された状態で、各第一のスクリュ24,24
の混練部38,38同士におけるそれぞれの山部32と
谷部34との噛合部分で、大きな剪断力を受けつつ、小
さなピッチの山部32同士の間で圧縮せしめられて、更
に混練されると共に、谷部34内に入り込んだ第一の樹
脂材料が、山部32の掻き出しにより、各混練部38,
38の谷部34内に滞留することなく、第一の導入孔7
0を通じてダイス12の第一の導入路82内に向かって
確実に吐出せしめられることとなる。
【0052】そして、ここでは、特に、各第一のスクリ
ュ24,24の混練部38,38における、軸心方向に
互いに隣り合う山部32の一つ一つに、前記切込部40
が、1ピッチあたり四つ設けられているため、それら各
第一のスクリュ24,24の混練部38,38同士の山
部32と谷部34との噛合部分で大きな剪断力を受けつ
つ混練される第一の樹脂材料の流れが、山部32の各切
込部40内で複雑に変化せしめられて、かかる第一の樹
脂材料が、各切込部40内において効果的に撹拌され
て、より十分に混練され得るようになっているのであ
る。
【0053】その後、第一の樹脂材料のみからなるパイ
プ状成形品が所定の長さに達した時点で、或いは第一の
サーボモータ108の回転数が所定の回転数に到達した
時点で、第一のサーボモータ108を停止する一方、第
二のサーボモータ110の駆動を再開することにより、
第一の流路22内における二本の第一のスクリュ24,
24の回転を停止させる一方で、第二の流路24内にお
ける二本の第二のスクリュ26,26を回転せしめて、
ダイス穴68から、第二の樹脂材料だけを押し出す。こ
れによって、先端側部分が所定長さに亘って第一の樹脂
材料のみからなり、且つ基部側部分が第二の樹脂材料の
みからなる、連続したパイプ状成形品を成形する。
【0054】この第二の樹脂材料の押出工程でも、各第
二のスクリュ26,26の送り部36,36同士におい
て、それぞれの山部32と谷部34との噛合部分で、大
きな剪断力を受けつつ、第二の樹脂材料が混練せしめら
れると共に、谷部34内に入り込んだ第二の樹脂材料
が、山部32の掻き出しにより、第二の流路22の先端
部側にスムーズに送り出され、また、そのようにして送
り出される第二の樹脂材料は、加熱筒10の基部側外周
部と先端側外周部とにそれぞれ巻き付けられた前記線ヒ
ータ17とヒータバンド18にて加熱された状態で、各
第二のスクリュ26,26の混練部38,38同士にお
けるそれぞれの山部32と谷部34との噛合部分で、大
きな剪断力を受けつつ、小さなピッチの山部32同士の
間で圧縮せしめられて、更に混練されると共に、谷部3
4内に入り込んだ第二の樹脂材料が、山部32の掻き出
しにより、各混練部38,38の谷部34内に滞留する
ことなく、第二の導入孔72を通じてダイス12の第二
の導入路84内に向かって確実に吐出せしめられること
となる。
【0055】そして、ここでは、各第二のスクリュ2
6,26の混練部38,38における、軸心方向に互い
に隣り合う山部32の一つ一つにも、前記切込部40
が、1ピッチあたり四つ設けられているため、それら各
第二のスクリュ26,26の混練部38,38同士の山
部32と谷部34との噛合部分で大きな剪断力を受けつ
つ混練される第二の樹脂材料の流れが、山部32の各切
込部40内で複雑に変化せしめられて、かかる第二の樹
脂材料が、各切込部40内において効果的に撹拌され
て、より十分に混練され得るようになっているのであ
る。
【0056】引き続き、パイプ状成形品の第二の樹脂材
料のみからなる部分が所定の長さに達したら、若しくは
第二のサーボモータ110の回転数が所定の回転数に達
したら、再度、第二のサーボモータ110を停止する一
方、第一のサーボモータ108の駆動を再開することに
より、ダイス穴68から、第一の樹脂材料だけを押し出
す。これによって、両端部分が所定長さに亘って第一の
樹脂材料のみからなり、且つ中間部分が第二の樹脂材料
のみからなる、目的とするパイプ状二色成形品を成形す
るのである。なお、ここでの第一の樹脂材料の押出工程
においても、パイプ状二色成形品の第一の樹脂材料のみ
からなる先端部分の押出工程と同様に、第一の樹脂材料
が、より十分に混練せしめられた状態で、第一の流路2
0内から大きな量で、確実に吐出せしめられることとな
る。
【0057】このように、本実施形態の二色押出成形機
にあっては、加熱筒10の内部に、互いに材質や色等の
異なる第一及び第二の樹脂材料が流動せしめられる第一
及び第二の流路20,22が設けられ、かかる二つの流
路20,22内に、二本の第一のスクリュ24,24と
二本の第二のスクリュ26,26が挿入配置されて、構
成され、それら第一のスクリュ24,24と第二のスク
リュ26,26が、それぞれ、第一及び第二のサーボモ
ータ108,110にて択一的に回転駆動せしめられる
ことにより、第一及び第二の樹脂材料が、別々に且つ連
続的に押し出されて、両端部部分が第一の樹脂材料のみ
からなり、且つ中間部が第二の樹脂材料のみからなる、
目的とするパイプ状二色成形品が得られるようになって
いるところから、例えば、加熱筒内に一つの流路が設け
られると共に、その流路内に一つのスクリュが挿入され
てなる押出成形機の二台を並べて配置した構造を有する
従来機に比して、押出成形機全体の小型化が有利に図ら
れ得ると共に、設備コストの低下が効果的に達成され得
るのである。
【0058】また、本実施形態に係る二色押出成形機に
あっては、二本の第一のスクリュ24,24と二本の第
二のスクリュ26,26とが、第一のスクリュ24,2
4同士と第二のスクリュ26,26同士において、それ
ぞれ、山部32と谷部34とを互いに噛合せしめた状態
で、第一及び第二の流路20,22内に配置され、第一
及び第二のサーボモータ108,110にて、各々回転
駆動せしめられることにより、第一の樹脂材料が、第一
の流路20内で十分に混練されつつ、第一のスクリュ2
4,24の各谷部34内に滞留することなく、第一の導
入孔70を通じてダイス12の第一の導入路82内に向
かって確実に吐出せしめられる一方、第二の樹脂材料
も、第二の流路22内で十分に混練されつつ、第二のス
クリュ26,26の各谷部34内に滞留することなく、
第二の導入孔72を通じてダイス12の第二の導入路8
4内に向かって確実に吐出せしめられるようになってい
るところから、第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とが、
何れも、ダイス穴68から大きな押出量をもって押し出
される得るのである。
【0059】従って、本実施形態の二色押出成形機にあ
っては、目的とするパイプ状二色成形品を、優れた品質
をもって、効率的に且つ低コストに成形することが可能
となるのである。
【0060】しかも、このような本実施形態に係る二色
押出成形機においては、第一及び第二のスクリュ24,
26のそれぞれの混練部38における山部32に切込部
40が設けられていることにより、各混練部38,38
同士の山部32と谷部34との噛合部分で大きな剪断力
を受けつつ混練される第一及び第二の樹脂材料の流れ
が、山部32の各切込部40内で複雑に変化せしめられ
て、それら第一及び第二の樹脂材料のそれぞれが、各切
込部40内での効果的な撹拌にて、より十分に混練され
得るようになっているため、第一及び第二のスクリュ2
4,26とそれらが内挿される加熱筒10の長さが従来
機よりも短くされているにも拘わらず、従来機と同等乃
至はそれ以上の混練性能が発揮され得るのである。
【0061】かくして、本実施形態の二色押出成形機に
あっては、高い混練性能と優れた押出性能(吐出性能)
を何等損なうことなく、各スクリュ24,26及び加熱
筒10の短縮化に伴う小型化が、有利に実現され得てい
るのである。
【0062】また、本実施形態の二色押出成形機にあっ
ては、上述の如き優れた特徴を発揮せしめる切込部40
が、第一及び第二のスクリュ24,26の各混練部38
における山部32において、軸心方向に隣り合うもの同
士の該軸心方向に対応する位置に、1ピッチあたり四つ
ずつ設けられているため、例えば、各切込部40が、軸
心方向に隣り合う山部32同士において、周方向に互い
異なる位置に設けられる場合とは異なって、それら切込
部40の形成が容易となっているばかりでなく、切込部
40内での第一及び第二の樹脂材料に対する効果的な撹
拌作用が、更に一層十分に発揮され得て、より優れた混
練性能が確保され得るといった利点が得られることとな
るのである。
【0063】さらに、本実施形態の二色押出成形機にお
いては、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれ
の送り部36と混練部38との間に、平滑な外周面を有
する平滑部30が設けられているため、第一及び第二の
樹脂材料が、第一及び第二の流路20,22内における
各スクリュ24,26の平滑部14の配置部分を流動せ
しめられる際に、それら第一及び第二の樹脂材料の流れ
が、それぞれ、送り部36や混練部38の配置部分とは
異なった流れとなり、それによって、混練効果の向上
が、更に望まれ得るのであり、また、各スクリュ24,
26を回転駆動せしめるための第一及び第二のサーボモ
ータ108,110の負荷が、有利に軽減され得るとい
った利点もあるのである。
【0064】以上、本発明の具体的な構成について詳述
してきたが、それらはあくまでも例示に過ぎないもので
あって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約を
も受けるものではない。
【0065】例えば、前記実施形態では、二本の第一の
スクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26
とが、第一の駆動手段しての第一のサーボモータ108
と第二の駆動手段としての第二のサーボモータ110に
て、それぞれ別々に回転駆動せしめられることにより、
軸方向の両端部部分が第一の樹脂材料からなり、且つ軸
方向の中間部部分が第二の樹脂材料からなるパイプ状二
色成形品が成形されるようになっていたが、第一のサー
ボモータ108と第二のサーボモータ110の駆動順序
を変えることで、両端部部分が第二の樹脂材料からな
り、且つ中間部分が第一の樹脂材料からなるパイプ状二
色成形品を得ることが出来、更に、例えば、第一のサー
ボモータ108と第二のサーボモータ110とを同時駆
動させて、第一のスクリュ24,24と第二のスクリュ
26,26とを同時に回転駆動させれば、径方向の内側
部分が第一の樹脂材料のみからなり、且つ径方向の外側
部分が第二の樹脂材料のみからなるパイプ状二色成形品
を得ることも、可能となるのである。そして、かくし
て、径方向の内側部分と外側部分とがそれぞれ異なる樹
脂材料にて構成されるパイプ状二色成形品を得る場合に
は、例えば、かかる内側部分を与える第一の樹脂材料と
して、外側部分を与える第二の樹脂材料よりも0いか、
若しくは柔らかいもの等が、用いられることとなるので
ある。
【0066】また、第一及び第二の駆動手段は、前記実
施形態に示される如き、二つのサーボモータ108,1
10に、何等限定されるものではなく、各第一のスクリ
ュ24,24と各第二のスクリュ26,26とを回転駆
動せしめ得る構造を有するものであれば、公知の駆動手
段が、何れも採用され得るのである。
【0067】さらに、そのような第一及び第二の駆動手
段を、一つのサーボモータや、それ以外の公知の駆動手
段の一つのものにて構成することも可能である。なお、
そうする場合にあっては、例えば、かかる一つの駆動手
段にて、第一のスクリュ24と第二のスクリュ26を、
共に回転駆動せしめ得るように構成すると共に、この駆
動手段に、従来より公知のクラッチ手段等を付加する等
すれば、第一のスクリュ24と第二のスクリュ26とを
別々に(択一的に)駆動させることが、可能となるので
ある。
【0068】更にまた、ダイス12の内部構造も、前記
実施形態に示されるものに、何等限定されるものではな
く、第一及び第二の流路20,22内で混練せしめられ
つつ、加熱溶融された第一及び第二の樹脂材料が、第一
及び第二の導入路82,84を通じて、ダイス穴68に
向かって、連続的に導き得るように構成されるものであ
れば、如何なる構造も、採用され得るのである。
【0069】また、前記実施形態では、第一及び第二の
スクリュ24,26における切込部40が設けられた混
練部38の山部32と、切込部40が設けられていない
送り部36の山部32とが、互いに異なるピッチとされ
ていたが、それらの山部32を同一のピッチにおいて形
成することも可能であり、また、それら混練部38と送
り部36の山部32とは、更に異なるピッチの山部32
を、形成しても、何等差し支えないのである。
【0070】さらに、送り部36と混練部38における
それぞれの山部32のピッチを同一とする場合にあって
も、或いはそれらを異なるものと為す場合にあっても、
送り部36と混練部38の山部32を、互いに異なるリ
ード角をもって形成したり、若しくはそれらの山部32
の高さや厚さを変えて、形成したりしても、良いのであ
る。
【0071】また、前記実施形態では、送り部36と混
練部38との間に、平滑な外周面を有する平滑部30が
設けられていたが、そのような平滑部30を省略して
も、何等差し支えない。
【0072】さらに、前記実施形態では、切込部40
が、混練部38の山部32に対して、周方向に90°の
位相差をもって、1ピッチ当たりに四つ設けられていた
が、山部32の1ピッチ当たりにおける切込部40の配
設個数や配設間隔等は、決してこれに限定されるもので
はなく、第一及び第二のスクリュ24,26のそれぞれ
の外径や切込部40の一つ一つの長さ(大きさ)等に応
じて、適宜に変更され得るものである。
【0073】また、そのような切込部40の長さ(周方
向の長さ)や、第一及び第二のスクリュ24,26のそ
れぞれの有効長及び外径も、前記実施形態に示されるも
のに、特に限定されるものでないことは勿論であるが、
各スクリュ24,26の有効長は、山部32に対する切
込部40の形成によって、従来品に比して有利に短く為
され得ることとなる。
【0074】さらに、前記実施形態では、二本の第一の
スクリュ24,24と二本の第二のスクリュ26,26
とが、それぞれ加熱筒10内に、同一方向に回転せしめ
られるように、挿入配置されるようになっていたが、そ
れらを、異なる方向に回転せしめられる状態で、加熱筒
10内に挿入配置することも、勿論可能である。
【0075】加えて、前記実施形態では、本発明を、パ
イプ状二色成形品を成形するための二色押出成形機に適
用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、板
形状や棒形状を呈する二色成形品を成形する二色押出成
形機の何れに対しても、有利に適用され得ることは、勿
論である。
【0076】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、
何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、
言うまでもないところである。
【0077】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う二軸押出成形機にあっては、小型で且つ低コス
トな構造が有利に確保され得ると共に、目的とする樹脂
成形品(二色成形品)を与える第一及び第二の樹脂材料
が、何れも十分に混練せしめられた状態下で、より多く
の押出量をもって、押し出され得るのであり、その結果
として、目的とする樹脂成形品を、優れた品質をもっ
て、効率的に且つ低コストに成形することが可能となる
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う二色押出成形機の一例を示す正面
説明図である。
【図2】図1に示された二色押出成形機の一部切欠図を
含む要部拡大説明図である。
【図3】図2のIII−III断面における端面説明図であ
る。
【図4】図1に示された二色押出成形機に取り付けられ
るダイスの左側面拡大説明図である。
【図5】図4におけるV−V断面要部説明図である。
【図6】図5におけるVI−VI断面説明図である。
【図7】図5におけるVII−VII断面説明図である。
【図8】図2におけるVIII−VIII断面要部説明図であ
る。
【図9】図1におけるIX矢視説明図である。
【符号の説明】
10 加熱筒 12 ダイス 14 ホッパ 16 スクリュ
駆動機構 20 第一の流路 22 第二の流
路 24 第一のスクリュ 26 第二のス
クリュ 32 山部 34 谷部 36 送り部 38 混練部 40 切込部 46 ダイス本
体 68 ダイス穴 70 第一の導
入孔 72 第二の導入孔 82 第一の導
入路 84 第二の導入路 108 第一の
サーボモータ 110 第二のサーボモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の樹脂材料と第二の樹脂材料とを別
    々に且つ連続的に押し出して、該第一の樹脂材料のみか
    らなる部分と該第二の樹脂材料のみからなる部分とを有
    する樹脂成形品を成形する二色押出成形機であって、 前記第一の樹脂材料が流動せしめられる第一の流路と、
    前記第二の樹脂材料が流動せしめられる第二の流路と
    が、非連通状態で軸心方向に向かって互いに平行に延
    び、且つ先端部においてそれぞれ外部に開口せしめられ
    るように形成された加熱筒と、 該加熱筒の先端部に取り付けられ、先端に、前記樹脂成
    形品に対応した形状のダイス穴を有すると共に、該加熱
    筒の前記第一の流路内を流動せしめられた前記第一の樹
    脂材料と、前記第二の流路内を流動せしめられた前記第
    二の樹脂材料とを、該加熱筒の先端開口部から該ダイス
    穴に向かってそれぞれ導く第一及び第二の導入路とを有
    するダイスと、 軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、
    前記加熱筒の第一の流路内に、互いに平行に並んで、同
    一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入
    配置される、二本の第一のスクリュと、 軸心方向に沿って螺旋状に延びる山部をそれぞれ有し、
    前記加熱筒の第二の流路内に、互いに平行に並んで、同
    一方向若しくは互いに異なる方向に同時回転可能に挿入
    配置される、二本の第二のスクリュと、 それら二本の第一のスクリュと二本の第二のスクリュと
    を、それぞれ回転駆動せしめる第一及び第二の駆動手段
    とを、含むことを特徴とする二色押出成形機。
  2. 【請求項2】 前記二本の第一のスクリュと前記二本の
    第二のスクリュのそれぞれにおける、前記加熱筒の先端
    開口部側に位置せしめられる先端側部位の前記螺旋状の
    山部に、該山部を所定長さに亘って分断する切込部が、
    該山部の1ピッチ当たりに少なくとも一つ設けられてい
    る請求項1に記載の二色押出成形機。
  3. 【請求項3】 前記切込部が、前記先端側部位の山部に
    おいて、前記軸心方向に隣り合う山部同士の該軸心方向
    に対応する位置に設けられている請求項2に記載の二色
    押出成形機。
JP2001368997A 2001-12-03 2001-12-03 二色押出成形機 Expired - Fee Related JP3657221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001368997A JP3657221B2 (ja) 2001-12-03 2001-12-03 二色押出成形機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001368997A JP3657221B2 (ja) 2001-12-03 2001-12-03 二色押出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003165151A true JP2003165151A (ja) 2003-06-10
JP3657221B2 JP3657221B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=19178477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001368997A Expired - Fee Related JP3657221B2 (ja) 2001-12-03 2001-12-03 二色押出成形機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3657221B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140983U (ja) * 1974-05-08 1975-11-20
JPS5489376U (ja) * 1977-12-08 1979-06-25
JPS57193519U (ja) * 1981-06-02 1982-12-08
JPH08276464A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 木質材料による木目様成形方法
JPH08281773A (ja) * 1995-04-17 1996-10-29 Toshiba Mach Co Ltd 異方向回転2軸押出スクリュ
JPH1024483A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 粉体用押出機及びそれを用いた押出方法
JP2001260173A (ja) * 2000-03-21 2001-09-25 Gifu Plast Ind Co Ltd サンドイッチ成形品及びその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140983U (ja) * 1974-05-08 1975-11-20
JPS5489376U (ja) * 1977-12-08 1979-06-25
JPS57193519U (ja) * 1981-06-02 1982-12-08
JPH08276464A (ja) * 1995-04-04 1996-10-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 木質材料による木目様成形方法
JPH08281773A (ja) * 1995-04-17 1996-10-29 Toshiba Mach Co Ltd 異方向回転2軸押出スクリュ
JPH1024483A (ja) * 1996-07-12 1998-01-27 Asahi Chem Ind Co Ltd 粉体用押出機及びそれを用いた押出方法
JP2001260173A (ja) * 2000-03-21 2001-09-25 Gifu Plast Ind Co Ltd サンドイッチ成形品及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3657221B2 (ja) 2005-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4025058A (en) Continuous extruder for thermosetting resins
US4110844A (en) Vent type extruder
CN107530941B (zh) 挤出机用螺杆、挤出机以及挤出方法
US4447156A (en) Modular mixing apparatus including interchangeable fluid processing means
KR101796890B1 (ko) 3d 프린터용 교환형 압출장치
CN106457612A (zh) 挤出机用螺杆、挤出机以及挤出方法
CN101394985A (zh) 用于塑化颗粒、特别是塑料颗粒的装置以及装备有这种装置的注塑成型设备或者挤出设备
JP3803457B2 (ja) 2軸型連続混練押出装置
JP2003165151A (ja) 二色押出成形機
US5221504A (en) Process and apparatus for optimal operation of a high-speed extruder
US4196163A (en) Production of stripped soap strands and apparatus for its production
EP0788868A1 (en) Process and machine for the mixing with continuous rolling of thermoplastic material
EP0509569A2 (en) Machine for the extrusion of thermoplastic polymers and the like comprising an internal mixer
KR200408945Y1 (ko) 슬러지 압출장치
JPH04276421A (ja) ゴムおよび熱可塑性合成物質の加工および製造をするための押出機
CN111491774B (zh) 用于由热塑性材料来生产管状模制件的挤出型坯头用的环形歧管
GB2151152A (en) Synthetic resin extrusion apparatus
JP2003154568A (ja) 二軸押出成形機用スクリュ
KR100957165B1 (ko) 양방향 압출형 펠릿 제조 장치
US1604799A (en) Extruding machine
KR20180065802A (ko) 탄소 발열체 열선을 갖는 카본 케이블 이중압출 성형장치
JPH0299305A (ja) 2軸混練機
JP4116747B2 (ja) 多層押出成形品の製造方法、並びに、ダイレクトブロー成形法
KR100319586B1 (ko) 압출성형장치
CN114603838A (zh) 一种挤出机用混炼段装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3657221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120318

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees