JP2003164461A - 人工関節動作装置と、それを用いた人工関節シミュレータ及び人工関節の摩耗試験装置 - Google Patents

人工関節動作装置と、それを用いた人工関節シミュレータ及び人工関節の摩耗試験装置

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JP2003164461A
JP2003164461A JP2001364778A JP2001364778A JP2003164461A JP 2003164461 A JP2003164461 A JP 2003164461A JP 2001364778 A JP2001364778 A JP 2001364778A JP 2001364778 A JP2001364778 A JP 2001364778A JP 2003164461 A JP2003164461 A JP 2003164461A
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Japan
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artificial joint
joint
artificial
flexible tension
operating device
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JP2001364778A
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English (en)
Inventor
Teruo Murakami
輝夫 村上
Yoshinori Sawae
義則 澤江
Nobuaki Sakai
伸朗 坂井
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Kyushu TLO Co Ltd
Original Assignee
Kyushu TLO Co Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/30Joints
    • A61F2/46Special tools or methods for implanting or extracting artificial joints, accessories, bone grafts or substitutes, or particular adaptations therefor
    • A61F2/468Testing instruments for artificial joints

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  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、関節動作の再現性に優れ、制御が
容易で安価な人工関節の動作装置を提供することを目的
とする。 【解決手段】 本発明の人工関節の動作装置は、設定自
由度以上の本数が配設され、それぞれが人工関節1に生
体筋の配置を規範にして装着される可撓性引張部材2
w1,2w2,2w3,2w4,2w5,2w6と、人
工関節における骨端部間の接触面圧を調整して、生体の
関節動作と等価のポリセントリックな関節動作を実現す
るとともに、人工関節に所定の動作をさせるための張力
を可撓性引張部材2w1,2w2,2w3,2w4,2
w5,2w6にそれぞれ加える複数のプーリ4p1,4
p2,4p3,4p4,4p5,4p6とモータ
m1,5m2,5m3,5m4,5m5,5m6と、
牽引部の張力を制御する制御部12が設けられたことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工関節の性能評
価を行うとき、生体内の状態の再現性に優れ、制御が容
易で安価な人工関節動作装置と、それを用いた人工関節
シミュレータ及び人工関節の摩耗試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工関節を動作させる人工関節動
作装置を用いた装置には、人工関節材料または人工関節
実物の耐久試験を行う摩耗試験装置と、人工関節に生体
の運動と等価の運動をさせる関節シミュレータ等が知ら
れている。摩耗試験装置と関節シミュレータはJISや
ISOでは異なった取り扱いがなされているが、いずれ
も生体運動と等価の運動をさせるための人工関節動作装
置が必要なことでは共通であり、特定の関節シミュレー
タは、摩耗試験機としても使用できる。
【0003】まず、従来の摩耗試験装置の説明を行う。
摩耗試験装置としては、(1)ピン(棒状試験片)と回
転するディスク状試験片とで摩耗試験を行うピン・オン
・ディスク方式の摩耗試験装置と、(2)ピンと往復運
動する板状試験片とで摩耗試験を行うピン・オン・プレ
ート方式の摩耗試験装置と、(3)揺動運動するローラ
と呼ばれる円板上の試験片と板状の試験片とで摩擦試験
を行うローラ・オン・プレート方式の摩耗試験装置が代
表的なものとして知られている。
【0004】まず、特開平11−51838号公報で提
案されたピン・オン・ディスク方式の摩耗試験装置につ
いて説明する。図9は従来のピン・オン・ディスク方式
の摩耗試験装置の構成図である。この従来のピン・オン
・ディスク方式の摩耗試験装置は、従来のピン・オン・
プレート方式の摩耗試験装置だと、潤滑液を入れた容器
内において板状試験片またはピンを水平方向往復運動を
させる必要があり、装置が機械構造上複雑となって安定
性に欠け、且つ高価になるため、これを解決する目的で
ピン・オン・ディスク方式を採用したものである。図9
において、51aはディスク状試験片、51bはピン状
試験片、52は回転基盤、53は回転駆動手段、54は
容器本体、55aは荷重負荷手段、55bはピン状試験
片押し付け手段、56はコントローラである。この従来
のピン・オン・ディスク方式の人工関節材料の摩耗試験
装置は、ディスク状試験片51aを着脱自在に固定させ
ると共に潤滑液を充填した容器本体54を回転基板52
に着脱自在に固定している。この回転基板52は回転駆
動手段53によって回転される。一方、ピン状試験片5
1bはピン状試験片押し付け手段55bによって保持さ
れ、ディスク状試験片51a面と接触させられる。ピン
状試験片51bの当接面は容器本体54に対して上方か
ら浸漬される。ピン状試験片押し付け手段55bは荷重
負荷手段55aによって一定の荷重がかけられ、コント
ローラ56が回転基盤52を一定のタイミングで正逆回
転させたものである。
【0005】この従来のピン・オン・ディスク方式の摩
耗試験装置は、ピン・オン・プレート方式の摩耗試験装
置より構造が簡単で、安定した性能が期待できる上、安
価に製造することができるが、基本的には1自由度1方
向の装置であり、往復運動のピン・オン・プレート方式
の摩耗試験装置と比較して生体内における条件とは異な
った条件下での摩耗試験となるものであった。
【0006】これに対し、従来のローラ・オン・プレー
ト方式の人工関節の摩耗試験装置は自由度3もしくは自
由度4を確保できるものであった。図10は従来のロー
ラ・オン・プレート方式の摩耗試験装置の構成図であ
る。
【0007】図10において、61aはプレート型試験
片、61bは揺動回転するローラ型試験片、62はロー
ラ型試験片61bを揺動させるためのクランク、63は
クランク62を往復動させるための第1流体シリンダ、
64は潤滑液を充填した容器本体、65はプレート型試
験片61aをローラ型試験片61bに荷重をかけるため
の第2流体シリンダ、66はコントローラである。
【0008】この従来のローラ・オン・プレート方式の
摩耗試験装置は、プレート型試験片61a上でローラ型
試験片61bを第1流体シリンダ63によって揺動回転
させ、第2流体シリンダ65によってプレート型試験片
61aに負荷をかけるもので、必要に応じてこの第2流
体シリンダの軸を回転させることにより、3自由度もし
くは4自由度の運動を確保できるものであり、簡易シミ
ュレータとして扱われる。しかし、生体内における再現
性という点では、この装置を用いたのではモノセントリ
ックな屈伸運動となるため、生体関節運動の再現が十分
ではなかった。
【0009】そこで、生体と同じ状態を作ろうとして
(4)多自由度型の人工関節の摩耗試験装置が提案され
ている。これはピン・ジョイントを使用して6自由度を
実現した摩耗試験装置であって、多自由度であるためロ
ーラ・オン・プレート方式の摩耗試験装置と比較して再
現性のための可能性という点ではかなり改善されたもの
となっている。しかし、ピン・ジョイントを制御して摩
耗試験装置を操作するためには、いわゆる順解析を行わ
なければならない。そして、軌道や加える荷重パターン
のすべてのデータを把握し、これを入力しておかなけれ
ば正確な操作は実現できない。確かに、ピン・ジョイン
トの制御それ自体は、既存の技術を駆使できるため容易
で扱いやすいが、実際の関節のポリセントリックな多自
由度の関節動作を数理的に解析するのは非常に困難であ
る上に、軌道や加えるべき荷重パターンのすべてのデー
タを得ることはできない。局所的で単純な1つか2つか
の特定の関節動作に対して、これを記述する近似関数を
得てピン・ジョイントを制御することは可能かもしれな
いが、その関数は複雑で、しかもデータ量は膨大であ
り、一般的な摩耗試験装置としての実用性は乏しいもの
であった。従って、この多自由度型の摩耗試験装置にお
いても、生体内における再現性という点では課題を残す
ものであった。
【0010】次に、人工関節動作装置を用いる従来の関
節シミュレータとして、特開平11−123201号公
報で提案された顎運動シミュレータについて説明する。
図11は従来の関節シミュレータの構成図である。
【0011】図11において、71は上顎モデル、72
は下顎モデル、73は下顎モデル72を取り付けた稼動
プレートである。74は稼動プレート40に設けられた
ボールジョイント、75はボールジョイント74を介し
て稼動プレート40に取り付けられるリンク、76はリ
ンク75のボールジョイント74の他端に設けられたボ
ールジョイント、77はボールジョイント76を介して
リンク75が取り付けられた円板状のホーンである。7
8はホーン77を回転駆動させる回転軸、79はリンク
75を運動させて稼動プレート73を3次元的に位置や
姿勢を自由に変えるサーボモータである。80は顎運動
制御装置であり、80aは下顎モデル固定位置演算手
段、80bは下顎制御手段である。
【0012】この従来の顎運動シミュレータは、上顎を
型取った上顎モデル71と下顎を型取った下顎モデル7
2を取り付け、上顎モデル71に対し下顎モデル72を
相対的に動かすもので、予め被検者の顎の動きを撮影し
て得たデータに基づいてこの顎運動シミュレータにその
被検者の顎の動きを再現させるものである。稼動プレー
ト73を動かす6本のリンク75とサーボモータ79等
は、3次元的な位置や姿勢を自由に変えるパラレルメカ
ニズムによるピン・ジョイント方式の6自由度アクチュ
エータを構成するものである。この6自由度アクチュエ
ータにより、人体の顎の動きから得たデータに基づいて
その下顎モデル72を動かすことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のピン・オン・ディスク方式の人工関節の摩耗試験
装置は、ピン・オン・プレート方式の摩耗試験装置より
構造が簡単で、安定した性能が期待でき且つ安価に製造
することはできるが、基本的には1自由度1方向の装置
であり、往復運動のピン・オン・プレート方式の摩耗試
験装置と比較して生体内の状態とは異なった条件下での
摩耗試験となるものであった。
【0014】同様に、従来のローラ・オン・プレート方
式の人工関節の摩耗試験装置は、3自由度もしくは4自
由度の運動を確保できるものであったが、生体内におけ
る状態の再現性という点では、この装置を用いるのでは
十分ではなかった。
【0015】また、多自由度型のピン・ジョイントを使
用した人工関節の摩耗試験装置は、多自由度であるため
ローラ・オン・プレート方式の摩耗試験装置と比較して
再現性の可能性という点ではかなり改善されたものとな
っているが、ピン・ジョイントを制御して摩耗試験装置
を操作するためには、軌道や荷重パターンのすべてのデ
ータを入力しておかなければ正確な操作はできない。ピ
ン・ジョイントの制御自体は既存の技術を駆使できるた
め容易であるが、実際の関節のポリセントリックで多自
由度の関節動作を解析するのは困難で、軌道や荷重パタ
ーンのすべてのデータを得ることはできず、摩耗試験装
置として実用性は今ひとつのものであった。従って、こ
の多自由度型の摩耗試験装置においても、生体内におけ
る状態を再現する再現性という点では課題を残すもので
あった。
【0016】また、従来の関節シミュレータは、パラレ
ルメカニズムによる6自由度アクチュエータをもち、3
次元的な位置や姿勢を自由に変えることができるもので
あった。しかし、予め被検者の顎の動きを撮影して得た
データに基づいてこの顎運動シミュレータにその被検者
の顎の動きを再現させる必要があった。そして、動作は
撮影して得たデータの運動だけに限られ、汎用化には問
題が残るものであった。また、実際の多くの関節は筋力
によりポリセントリックで多自由度の運動をするが、リ
ンクとジョイントのパラレルメカニズムによる動作では
筋肉の動きとは異なり、シミュレーションによる生体条
件の再現性には限界があった。従って、この従来の関節
シミュレータは、局部的に限定して測定したデータに基
づいて再現するだけであり、実際の筋肉の作用の結果と
して得られる関節の動きの再現と、シミュレーションの
自在性という点で課題を残すものであった。すなわち、
このような仮想インピーダンス制御においては、必要と
される運動が明確でなく、また環境やモデルの同定が難
しいことから、関節シミュレータに対して解析的にイン
ピーダンスパラメータを与えるのがきわめて困難であ
り、さらにパラレルリンクメカニズムの欠点である可動
範囲の狭さが残り、関節シミュレータとしては発展性に
問題が残るものであった。
【0017】そこで、本発明は、関節動作の再現性に優
れ、制御が容易で安価な人工関節動作装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】また、本発明は、関節動作の再現性に優
れ、制御が容易で安価な人工関節シミュレータを提供す
ることを目的とする。
【0019】さらに、本発明は、関節動作の再現性に優
れ、試験結果が正確で、制御が容易で安価な摩耗試験装
置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した従来の問題を解
決するために本発明の人工関節動作装置は、人工関節に
対して生体筋の配置を規範にして装着される複数の可撓
性引張部材と、人工関節における関節面間の接触荷重を
調整して、生体の関節動作と等価のポリセントリックな
関節動作を再現するとともに、人工関節に所定の動作を
させるための張力を可撓性引張部材にそれぞれ加える複
数の牽引部と、牽引部の牽引量と張力を制御する制御部
が設けられたことを特徴とする。
【0021】これにより、関節動作の再現性に優れ、制
御が容易で安価な人工関節動作装置を提供することがで
きる。
【0022】また、本発明の人工関節シミュレータは、
人工関節と上述の人工関節動作装置とを備え、該人工関
節が可撓性引張部材を有する人工関節動作装置に装着さ
れたことを特徴とする。
【0023】これにより、関節動作の再現性に優れ、制
御が容易で安価な人工関節シミュレータを実現できる。
【0024】さらに、本発明の人工関節の摩耗試験装置
は、上述の人工関節動作装置を備え、可撓性引張部材を
用いて人工関節の素材を繰り返し動作させることを特徴
とする。
【0025】これにより、関節動作の再現性に優れ、試
験結果が正確で、制御が容易で安価な摩耗試験装置を実
現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、生体の関節動作をシミュレートして人工関節に多自
由度の関節動作をさせる人工関節動作装置であって、人
工関節に対して生体筋の配置を規範にして装着される複
数の可撓性引張部材と、人工関節における関節面間の接
触荷重を調整して、生体の関節動作と等価のポリセント
リックな関節動作を再現するとともに、人工関節に所定
の動作をさせるための張力を可撓性引張部材にそれぞれ
加える複数の牽引部と、牽引部の牽引量と張力を制御す
る制御部が設けられたことを特徴とする人工関節動作装
置であるから、ピン・ジョイント方式ではシミュレーシ
ョン困難であったポリセントリックな関節動作を、生体
筋の配置を規範にして複数の可撓性引張部材を人工関節
に対して装着するとともに、関節面間の接触荷重を調整
することで実現し、且つこの多数の可撓性引張部材をシ
ミュレーション軌道にに従って制御部によって操ること
で生体の関節動作と等価な関節動作を再現できる。
【0027】本発明の請求項2に記載の発明は、牽引部
のそれぞれが、可撓性引張部材を巻き取るプーリと、該
プーリを回転駆動するためのモータを備えたことを特徴
とする請求項1記載の人工関節動作装置であるから、可
撓性引張部材を巻き取るプーリと、これを駆動するモー
タで牽引することができ、生体条件の再現に関して制御
が容易である。
【0028】本発明の請求項3に記載の発明は、牽引部
のそれぞれには、可撓性引張部材の端部に接触面圧を調
整するための調整錘が配設されたことを特徴とする請求
項1または2に記載の人工関節動作装置であるから、張
力が大きい場合等、調整錘で静的に接触面圧を調整する
ことができる。
【0029】本発明の請求項4に記載の発明は、生体上
で切除または残存させる靭帯及び/または腱の機能をシ
ミュレートするために、人工関節には人工靭帯及び/ま
たは人工腱が設けられ、該人工靭帯及び/または人工腱
の機能に応じて可撓性引張部材の本数が減らされること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の人工関節
動作装置であるから、靭帯と腱によって一部制限される
関節の動きを多数の可撓性引張部材で再現しようとする
と困難であると同時に精度が低下するが、人工靭帯や人
工腱を採用することできわめて容易且つ正確にシミュレ
ートでき、牽引部を減らすことができる。
【0030】本発明の請求項5に記載の発明は、人工靭
帯及び/または人工腱が非線形弾性を有した材料で作ら
れていることを特徴とする請求項4記載の人工関節動作
装置であるから、人工靭帯または人工腱、人工靭帯及び
人工腱を簡単且つ安価に作ることができる。
【0031】本発明の請求項6に記載の発明は、制御部
がニューラルネットワークを含んで構成され、可撓性引
張部材の各移動量と、人工関節の姿勢と位置との関数関
係を逆キネマティクスモデルとして学習して制御するこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の人工関
節動作装置であるから、多数の可撓性引張部材の移動量
と、骨頭部と関節窩部の位置との関数関係をニューラル
ネットワークで逆問題として学習できるため、ピン・ジ
ョイント方式では特定の点の周りの近似関数を求めてロ
ーカルな制御を行うのが限界であったものが、きわめて
広範囲の可動域を簡単且つ容易に取得できる。
【0032】本発明の請求項7に記載の発明は、ニュー
ラルネットワークには、アナログ入力値を多数入力する
ためのレセプティブレイヤが設けられたことを特徴とす
る請求項6記載の人工関節動作装置であるから、レセプ
ティブレイヤを前置することで人工関節動作装置の制御
用のアナログ値を多数入力することができる。
【0033】本発明の請求項8に記載の発明は、レセプ
ティブレイヤは複数の並列のニューロンから構成された
入力層を備え、正規化したアナログ入力値が該入力層に
入力されると、該アナログ入力値と対応した位置のニュ
ーロンで分配されることを特徴とする請求項7記載の人
工関節動作装置であるから、ニューラルネットワークが
急激なアナログ入力値の変化にも追従でき、ニューラル
ネットワークで問題となる学習の非再現性と不正確さの
難点を克服できる。
【0034】本発明の請求項9に記載の発明は、人工関
節と、請求項1〜8のいずれかに記載された人工関節動
作装置とを備え、該人工関節が可撓性引張部材を有する
人工関節動作装置に装着されたことを特徴とする人工関
節シミュレータであるから、関節動作の再現性に優れ、
制御が容易で安価な人工関節シミュレータにすることが
できる。
【0035】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項1〜8のいずれかに記載された人工関節動作装置を備
え、可撓性引張部材を用いて人工関節の素材を繰り返し
動作させることを特徴とする人工関節の摩耗試験装置で
あるから、関節動作の再現性に優れ、試験結果が正確
で、制御が容易で安価な摩耗試験装置にすることができ
る。 (実施の形態1)以下、本発明の実施の形態1における
人工関節動作装置について説明する。図1(a)は本発
明の実施の形態1における人工関節動作装置の全体正面
図、図1(b)は(a)の人工関節動作装置の全体平面
図、図2(a)は本発明の実施の形態1における人工関
節動作装置の可撓性引張部材の端部を人工関節に取付け
る取付け部の正面図、図2(b)は(a)の取付け部の
側面図、図2(c)は(a)の取付け部の背面図、図3
は本発明の実施の形態1における人工関節動作装置の制
御システム構成図、図4(a)は本発明の実施の形態1
における人工関節動作装置のニューラルネットワーク構
成図、図4(b)は(a)のレセプティブレイヤの説明
図である。
【0036】図1(a)(b)において、1は人工関節
であり、1Aは人工関節1の骨頭部、1Bは骨頭部1A
と噛み合う人工関節1の関節窩部である。図1(a)
(b)、図2(a)(b)(c)に示す人工関節1は肩
関節に相当する人工肩関節であって、骨頭部1Aは球状
で関節窩部1Bは皿状の形状をしている。しかし、股関
節や膝関節、他の部位の人工関節1の場合には、骨頭部
1Aと関節窩部1Bは実際の関節に即したこれとは別の
形状となる。実施の形態1の骨頭部1Aはセラミックや
アクリル樹脂で作られており、関節窩部1Bは超高分子
量ポリエチレンやポリアセタールによって作られてい
る。人工関節1は、臨床用では、分子量600万程度の
超高分子量ポリエチレン,アルミナセラミック,Co−
Cr合金等の、生体に対する影響が少なく、耐久性が高
い材料により構成される。
【0037】2は、本実施の形態1の人工関節動作装置
で人工関節1に張力を与える可撓性引張部材であり、2
w1,2w2,2w3,2w4,2w5,2w6は生体
筋の配置を規範にした6本の可撓性引張部材である。可
撓性引張部材2は設定入力自由度、すなわち制御対象の
自由度より1だけ大きい理論上の入力自由度を基準に、
実際にはこれ以上(自由度+1以上)の入力自由度の本
数が設けられる。実施の形態1においては、上腕の回転
動作だけであるため人工関節1は自由度3であり、設定
入力自由度6で同数の可撓性引張部材2w1〜2w6
設けられている。しかし、本発明においては可撓性引張
部材2の本数を増すことによって理論的入力自由度を4
から更に上げて、特定領域の制御の精密さや荷重負荷の
大きさといった点で制御性を増すことができる。すなわ
ち、本実施の形態1においては幾何学的な形状の問題と
荷重負荷を確保するために上述した通り6本の入力とし
ているが、これは上記の条件に従って自由に設定するこ
とが可能であり、人工関節動作装置の目的によりワイヤ
本数を設定することができる。またここでは、可撓性引
張部材2の素材として0.42mm程度のステンレスワ
イヤを使用しているが、張力に対する伸びがあまりなく
フレキシブルな素材であれば他の素材も使用可能であ
る。しかし、過度の弾性を備えた引張部材の場合は応答
の遅れや、制御が難しくなるから、若干の弾性を備えた
フレキシブルな可撓性材料までが好適材料となる。
【0038】ところで人工関節1は、人間が実際に有し
ている実際の関節を模倣したものであるから、骨頭部1
Aと関節窩部1Bが、6入力自由度以上でポリセントリ
ックな動きを示す実際の関節動作を再現できなければ、
シミュレートして動作させたことにはならない。従来の
ピン・ジョイント方式を採用した人工関節では、このよ
うな複雑な関節動作をシミュレートすることは、局所的
なものならともかく動作全体を関数で記述するのが困難
であるため、広範囲で利用できる人工関節とその制御は
不可能である。しかし、本実施の形態1の人工関節動作
装置においては、可撓性引張部材2がフレキシブルな素
材で、以下述べるような制御により実際の関節を構成す
る複数の生体筋と類似した引張(緊張)と弛緩を実現で
き、生体筋にきわめて近い動作にすることができ、本数
を増すことにより6入力自由度以上の関節動作をシミュ
レートすることが可能になる。この可撓性引張部材2を
用いることで、すべての人工関節動作装置の中でもっと
も生体と等価な、すなわち生体再現性の高い動作装置を
実現できる。
【0039】3h1,3h2,3h3,3h4
h5,3h6は、図2(a)(b)(c)の拡大図に
詳細に示されているように、可撓性引張部材2w1,可
撓性引張部材2w2,可撓性引張部材2w3,可撓性引
張部材2w4,可撓性引張部材2 ,可撓性引張部材
w6の各端部が、骨頭部1Aに装着される取付け部で
ある。取付け位置の詳細な寸法配置関係は図2(a)
(b)(c)の拡大図に示す通りであり(具体的な配置
の説明は図面の記載に譲る)、可撓性引張部材2w1
w6は生体筋の配置を規範にして装着される必要があ
り、取付け部3h1〜3 h6はそのような部位に設置さ
れる。生体上は可撓性引張部材2w1が棘上筋、可撓性
引張部材2w2が小円筋、可撓性引張部材2w3が広背
筋、可撓性引張部材2w4が前方三角筋、可撓性引張部
材2w5が肩甲下筋、可撓性引張部材2 が大胸筋に
対応するものである。
【0040】図1(a)(b)において4p1
p2,4p3,4p4,4p5,4p6は、可撓性引
張部材2w1〜2w6を巻き取るプーリである。また、
m1,5 m2,5m3,5m4,5m5,5m6は、
プーリ4p1〜プーリ4p6を巻き取ったり、弛緩させ
るステッピングモータ等のモータであり、6は、プーリ
〜4p6に巻き取られた可撓性引張部材2w1
w6に対してプーリ側の端部に場合により設けられる
調整錘である。プーリ4p1〜4p6とモータ5m1
m6、調整錘6等が本発明の牽引部を構成する。な
お、プーリとモータと調整錘で牽引部を構成するほか
に、リニアモータ等で牽引部を構成することができる。
この場合、調整錘でバランスをとれるという利点はなく
なるが、装置構成がシンプルなものになる。
【0041】可撓性引張部材2w1〜2w6に加える引
張応力は、実施の形態1の肩関節においては0〜60N
/mm程度、0.42mm径の可撓性引張部材1本当
りの筋力としての張力は0〜8N程度である。膝関節や
股関節では引張応力を0〜60N/mm程度として、
ワイヤ断面積を30mmに増やせば筋力として0〜1
800N程度が可能となる。人工関節1の材料、大き
さ、形状、粗さにもよるが、人工関節に荷重無負荷(人
工関節1の自重のみ負荷)時に、通常この範囲内の引張
応力を加えることにより概ね人工関節1が実際の関節と
類似した挙動を示すようになる。すなわち、実際の関節
では弛緩側の伸筋と収縮側の屈筋が多数拮抗しながら関
節面に負荷を及ぼしているが、可撓性引張部材2w1
w6も生体規範型の構成を有しており、生体同様の多
くの方向に牽引されるため、この張力を調節すること
で、関節の接触面圧、言い換えれば屈伸時の抵抗の状態
を忠実に再現することができる。実際の関節面における
接触面圧、接触箇所、接触面積等の内容はきわめて複雑
であるが、この張力調節により全体として実際の関節と
等価な抵抗を示す。伸筋に作用する拮抗力は、張力が作
用しない方が屈筋の力を最大限に発揮できるため、接触
位置・面圧の調整や剛性の増加を必要としない場合は、
上述の調整錘6は設けずバイアスはかけない方がよい。
特に肩関節のように筋力が小さい場合は調整錘6を設け
る必要はない。しかし、膝関節や股関節等では筋力の大
きさが肩関節の数百倍にもなり、この場合、可撓性引張
部材2w1〜2w6に作用する張力が大きくなるから、
起動時のことなどを考えると、伸筋側と屈筋側にそれぞ
れ僅かな調整錘6をバイアスとして加えた方が起動が滑
らかでモータの負荷も小さくなる。この調整錘6は静的
な処理で簡単に接触面圧を調整できる。
【0042】このように直接、もしくは調整錘6を重畳
する形で、モータ5m1〜5m6によって可撓性引張部
材2w1〜2w6に拮抗するような力を加えて骨頭部1
Aと関節窩部1B間の接触面圧を制御する。このモータ
m1〜5m6によって可撓性引張部材2w1〜2w6
に加える拮抗力は、有負荷で人工関節1の腕運動のシミ
ュレーション軌道を実現する張力とは別のもので、実際
には両張力が重畳して同時に負荷される。可撓性引張部
材2を用いて人工関節のシミュレーションを行うには、
拮抗力による接触面圧の調整がシミュレーションの良し
悪しを左右する。
【0043】このように6入力自由度以上のポリセント
リックな関節動作を可撓性引張部材2w1〜2w6でシ
ミュレートしながら動作させるためには、接触面圧の調
整が要求され、可撓性引張部材2w1〜2w6が変わる
ごとに引張張力、場合によっては調整錘6で負荷する必
要がある。
【0044】7は、可撓性引張部材2w1〜2w6をプ
ーリ4p1〜4p6で巻き取るとき、骨頭部1Aや関節
窩部1Bに可撓性引張部材2w1〜2w6が接触したり
するのを防止し、プーリ4p1〜4p6方向への向きを
整えるためのガイド部である。8は、関節窩部1Bを取
付けたり、可撓性引張部材対するガイド部7を設置する
支持台、9は人工関節1を装着したとき関節窩部1Bの
上部を覆うカバーである。
【0045】図3において、10d1,10d2,10
d3,10d4,10d5,10 は、人工関節動作
装置の駆動部であり、ステッピングモータ等のモータ5
m1〜5m6を駆動する励磁コイルやこれをスイッチン
グするスイッチング回路を備えている。11As1,1
1As2,11As3,11As4,11As5,11
s6は、モータ5m1〜5m6によって可撓性引張部
材2w1〜2w6を巻き取ったとき、モータ5m1〜5
m6の回転量をカウントする回転量検出手段である。回
転量から各可撓性引張部材2w1〜2w6の移動量
,x,x,x,x,xが算出される。な
お、回転量検出手段11As1〜11As6は、ポテン
ショメータやロータリエンコーダ等で構成される。11
s1,11Bs2,11Bs3,11Bs4,11B
s5,11Bs6は、モータ5m1〜5m6によって可
撓性引張部材2w1〜2w6を巻き取ったとき、回転量
検出手段11As1〜11As6と併用されて可撓性引
張部材2w1〜2w6の張力をモニタする張力検出手段
である。
【0046】12は、人工関節動作装置の可撓性引張部
材2w1〜2w6の張力を調整し、シミュレーション軌
道に従った関節動作を実現するために各駆動部10d1
〜10d6を制御してモータ5m1〜5m6の回転量、
すなわち移動量x〜xを決定する制御部である。1
3は、この制御部12に設けられたニューラルネットワ
ークである。図4(a)において、13a,13a
13a,13aはこのニューラルネットワーク13
を構成するニューロン(素子)である。13a は入力
層を構成するニューロン、13aは中間層を構成する
ニューロン、13aは出力層を構成するニューロンで
ある。このように、ニューラルネットワーク13は多数
のニューロン13a,13a,13a,13a
階層化して構成したもので、入力値が入力層に入ると、
その情報を中間層に伝え、さらにこれを出力層から出力
する。予め既知の関節動作を利用して、伝達するときの
階層間のニューロン13a,13a,13a,13
の結合の強さを学習しておけば、新たに入力値が入
力されたとき最も妥当な情報伝達がなされ、正確な値と
はいえないまでもこれと近い値を出力することができ
る。すなわち、人工関節動作装置においては、出力され
る移動量x〜xに対して、逆問題として逆解析した
関節角度等を入力値として学習しておけば、未知の入力
値に対して少なくとも近傍値を出力できるようになる。
【0047】ところで、本実施の形態1のニューラルネ
ットワーク13における各張力の学習は、各可撓性引張
部材2w1〜2w6に対して張力をかけながら骨頭部1
Aを動作せしめ、このときの移動量x〜xと関数角
度(図6のyaw角θ、pitch角φ等)との対応関
係を学習させている。上述したように肩関節では引張応
力を0〜60N/mm内に調整し、人工関節1にポリ
セントリックな動きを学習させている。モータ5m1
モータ5m6を制御して可撓性引張部材2w1〜2w6
に拮抗する引張応力を加えた動作を学習するため、人工
関節1の状態が変化したときに動的に対応できるものと
なる。例えばロボットアームの関節機構のような場合に
も有効である。このような張力をかけた状態で骨頭部1
Aを回転することにより、生体における弛緩側の伸筋の
状態と収縮側の屈筋の状態を忠実に再現することが可能
になる。当然ながら人工関節1に荷重をかけた有負荷時
のシミュレーション軌道を描くための張力も学習する。
但し、人工関節1に対して過度の張力を加えたり、過小
の張力であったりすると、人工関節1の動きは実際の関
節の動きと異なってくるため、制御部12は回転量検出
手段11As1〜11As6からの回転量、張力検出手
段11Bs1〜11Bs6からの張力をフィードバック
させ、可撓性引張部材2w1〜2w6に対するニューラ
ルネットワーク制御にフィードバック制御を加えて修正
を図っている。場合によっては、張力を直接測定する張
力検出手段11Bs1〜11Bs6だけで制御するのも
可能である。
【0048】ところで、図4(b)に示すように、ニュ
ーラルネットワーク13のニューロン13aと入力層を
構成するニューロン13aは、関節動作を学習できる
ようにレセプティブレイヤを形成している。これは、本
実施の形態1のニューラルネットワーク13が関節動作
のようなアナログ量を扱うとき、多数入力が難しいこと
から設けたものである。
【0049】すなわち、ニューラルネットワーク13へ
の入力には、アナログ入力とバイナリ入力がある。この
うちアナログ入力はニューロン13aに対して連続的に
値を入力することができるが、1素子に対してのみ入力
するためニューラルネットワーク13において反応させ
るニューロンが少なくなって出力の精度が期待できなく
なる。これに対してバイナリ入力は多数入力が前提であ
るが、連続入力ができない。そこで、人工関節1に対す
る運動をアナログ値を多数入力するために、レセプティ
ブレイヤを次のように構成している。すなわち、(数
1)に示すような入力値に対して、
【0050】
【数1】 入力値に対応する入力層13aのニューロンの位置を
(数2)で与え、
【0051】
【数2】 このニューロンに入力される値を(数3)とするもので
ある。
【0052】
【数3】 なお、入力値は正規化されて処理される。例えば図4
(b)に示すような場合では、入力値0.43がニュー
ロン13aに入力されたとすると、これと反応する入力
層13aのニューロンは0.4と0.5に決定され、
分配方法としてαを0.43とすると、入力層13a
の0.4に送られる値は0.7で、0.5に送られる値
は0.3となる。このようにレセプティブレイヤを前置
させたため、本実施の形態1の人工関節動作装置は、ア
ナログ入力値の多数入力が可能になる。
【0053】そして、このレセプティブレイヤをニュー
ラルネットの前処理部に用いることでアナログ入力値の
急激な変化に追従可能となり、またニューラルネットで
問題となる学習の非再現性と不正確さを抑止することが
可能となる。すなわち、設計段階でレセプティブレイヤ
に入るデータの個数や分配を決めることによってバラツ
キを抑え、学習の再現性と正確さを確保している。急激
な変化が起こるような場合は、レセプティブレイヤの分
配を上記した隣接するニューロンだけでなく、もう少し
広い範囲に渡って値を分配することによって対応する。
このようにレセプティブレイヤで学習することで学習点
間のバラツキを抑え、延いては過学習を抑えることがで
きる。
【0054】レセプティブレイヤを持たないアナログ値
入力の場合、ニューラルネットワーク13は非線型関数
の傾斜を学習の限界とし、この学習を繰り返しても誤差
が収束することはないが、本実施の形態1のレセプティ
ブレイヤを用いると振動しながら追従して収束する。従
って、学習点間にバラツキがあっても効果的に補間され
た出力値を得ることができる。なお、これはレセプティ
ブレイヤを持ったニューラルネットワーク13は、級数
展開したとき、フーリエ展開と類似した展開式となるこ
とからも裏付けられる。図5は本発明の実施の形態1に
おける人工関節動作装置の補間特性を示す図である。学
習点間がきわめてスムーズに補間され、過学習のない出
力を出すことが分かる。
【0055】ところで、移動量x〜xに対する図6
に示すyaw角θ(pitch角φも同様)による微分
(dx/dθ)〜(dx/dθ)はモーメントアー
ムと呼ばれ、幾何学的に可撓性引張部材2w1〜2w6
の速度と手先速度との関係を表すものであり、仮想仕事
の原理よりワイヤが幾何学的に関節に作用させうる力の
基準となる。図6は本発明の実施の形態1における人工
関節動作装置で動作させる人工関節の球面座標図であ
る。従って、幾何学的位置関係を学習したニューラルネ
ットでは幾何学的微分関係も学習されているため移動量
〜xの微分値であるこのモーメントアームは学習
されており、これを出力することが直ちにできる。な
お、微分値はニューラルネットワーク13の結線重みデ
ータから、直接引き出す。学習結果をニューラルネット
ワーク13から出力させ、逆キネマティクスモデル(以
下、学習関数)として各駆動部10d1〜10d6に加
えて人工関節動作装置の関節動作の制御に用いる。な
お、図6に示すような球面座標とは別の新たに基準とな
る球面座標系を設定し、この座標系の上で学習させるの
もよく、この場合機構変更に対して効果的に対処でき
る。
【0056】次に、図3において、14はモータ5m1
〜5m6を駆動するための電源であり、駆動部10d1
〜10d6を介して供給される。実施の形態1のモータ
〜5m6はステッピングモータであり、励磁コイ
ルを励磁するための+24vが印加されている。各駆動
部10d1〜10d6には、制御部12がニューラルネ
ットワーク13による学習関数に基づいた出力に回転量
検出手段11As1〜11As6,張力検出手段11B
s1〜11Bs6によって検出されたフィードバック信
号を反映して加えるため、モータ5m1〜5m6は関節
の複雑な運動を忠実にシミュレートできる。15は人工
関節動作装置に動作の指示を与える入力手段、16は学
習結果であるニューロン13a,13a,13a
13aの結線重みデータや、シミュレーション軌道等
その他のデータを格納するメモリ部である。シミュレー
ション軌道は、例えば人工関節の摩耗試験装置などの場
合には、もっとも多く発現される実際の関節の動きを考
慮して決定するのがよい。入力手段15は、ニューラル
ネットワーク13の学習の際には学習点の設定を行い、
人工関節動作装置への入力を行う。
【0057】続いて、実施の形態1の人工関節動作装置
を学習させるとき、また得られた学習関数でシミュレー
ションさせるときの動作について説明する。まず、ニュ
ーラルネットワーク13を学習させるときの動作につい
て説明する。図3において、図示しない電源スイッチを
押し人工関節動作装置に通電して、入力手段15から学
習の指示を与える。このとき制御部12はモータ5m1
〜5m6を駆動し、場合によっては調整錘6を加えるな
どして、可撓性引張部材2w1〜2w6に拮抗する張力
を加える。この状態で、オペレータは学習点まで手動で
骨頭部1Aを動かす。制御部12はこのときの学習点
(θ,φ)での移動量x〜x,モーメントアーム
(dx/dθ)〜(dx/dθ)を学習する。学習
結果はメモリ部16に格納される。また、人工関節1に
与えるシミュレーション軌道は、上述したように生体か
ら取得したり、あるいは既存の公表計測データを採用す
るなどしてメモリ部16に記憶する。なお、ランダム軌
道の場合、1/f揺らぎを利用することもできる。
【0058】次に、人工関節動作装置によって、例えば
人工関節1の耐久試験のシミュレーションを行うときの
動作について説明する。図3において、図示しない電源
スイッチを押し人工関節動作装置に通電して、入力手段
15から目標のシミュレーション軌道を指定する。な
お、必要ならこのときまでに調整用錘6を適当なものを
選んで取付けておく。制御部12は、制御用データとし
てメモリ部16に記憶されているシミュレーション軌道
を読み出す。このとき、シミュレーション軌道は、実施
の形態1においてはrは固定されてθ,φで姿勢が記述
され、数式近似か、テーブルのデータを平滑化近似して
利用する。また、同じく制御用データとして、ニューラ
ルネットワーク学習によってメモリ部16に格納した結
線重みデータを読み出す。制御部12がシミュレーショ
ン軌道のθ,φのデータに結線重みデータを作用させ、
移動量x〜xに従って人工関節1を動作させる。こ
のとき、回転量検出手段11As1〜11As6がモー
タ5m1〜5m6の回転量、すなわち移動量x〜x
を検出し、これを制御部12に通知する。制御部12は
このデータからモーメントアーム(dx/dθ)〜
(dx/dθ)を算出し、ニューラルネットワーク1
3の学習結果による制御に対してフィードバックを加え
る。このように、本実施の形態1の人工関節動作装置
は、ピン・ジョイント方式では再現するのが難しかった
運動を、可撓性引張部材2を用いることによって筋力状
態を簡単に再現することができる。ニューラルネットワ
ーク制御を利用することで、自由度が増大しても対応が
容易であり、ピン・ジョイント方式の制御では局所的に
しか再現できなかったシミュレーションを、広範囲のy
aw角θ、pitch角φについて精度よく再現するこ
とができる。
【0059】最後に、本実施の形態1の人工関節動作装
置によるニューラルネットワークの出力について説明す
る。図7(a)は本発明の実施の形態1における人工関
節動作装置の広背筋によるニューラルネットワーク制御
出力図、図7(b)は本発明の実施の形態1における人
工関節動作装置の棘上筋によるニューラルネットワーク
制御出力図である。出力はスケーラから出力された規格
化された値である。
【0060】図7(a)(b)に示すように、yaw角
θは0°〜90°、pitch角φも0°〜90°の広
い範囲でニューラルネットワーク制御で出力している。
従来のピン・ジョイント方式の局所的な部分近似で順解
析するのと違って、広大な可動域を得ることができ、事
実上如何なるシミュレーションであっても対応できるこ
とが分かる。
【0061】図7(a)において、広背筋は、yaw角
θが90°付近、pitch角φが0°付近と90°付
近で急激な変化を示しているが、この領域を除いた広範
な範囲では滑らかな動きを示している。yaw角θとp
itch角φが反比例的に動くことが分かる。
【0062】また、図7(b)において、棘上筋は、p
itch角φが0°付近と90°付近で急激な変化を示
しているが、この領域を除いた広範な範囲では滑らかな
動きを示している。また、yaw角θの変化に対してp
itch角φの動きが鈍いことが分かる。経験上棘上筋
の動きはyaw角θ方向に乏しく、この出力はこの経験
と合致している。
【0063】以上、実施の形態1の人工関節動作装置に
ついて説明したが、人工関節をこの人工関節動作装置に
装着し、シミュレーション動作させることで人工関節シ
ミュレータを構成することができる。この人工関節シミ
ュレータは、関節動作の再現性に優れ、制御が容易で安
価なものとなる。また、実施の形態1の人工関節動作装
置の可撓性引張部材2w1〜2w6に、耐久性を測定し
たい人工関節の素材を装着して繰り返し動作させること
で人工関節の摩耗試験装置とすることができる。この摩
耗試験装置は、関節動作の再現性に優れ、試験結果が正
確で、制御が容易で安価なものとなる。
【0064】(実施の形態2)以下、本発明における実
施の形態2の人工関節動作装置について説明する。図8
は本発明の実施の形態2における人工関節動作装置の可
撓性引張部材と人工靭帯及び人工腱の端部を人工関節に
取付けた概略図である。実施の形態2の人工関節動作装
置は膝関節のための動作装置であって、6入力自由度の
可撓性引張部材のうち、一部を人工靭帯や人工腱に代え
て配設したもので、制御やニューラルネットワークの学
習をより簡単化させたものである。従って、人工靭帯や
人工腱の数の増加に応じて可撓性引張部材の本数が減ら
され、可撓性引張部材と人工靭帯、人工腱が置換されて
いる。従って、基本的には実施の形態1と同様であり、
実施の形態1で使用した符号と同一符号を使用している
ときは、基本的に同一の部材を示しているから詳細な説
明は省略する。そして、この理由から図1(a)(b)
〜図7(a)(b)は実施の形態2においても参照す
る。
【0065】図8において、20は靭帯を有する関節の
人工膝関節、20Aは人工関節1を構成する大腿骨部、
20Bは大腿骨部20Aを保持する脛骨部である。20
Cは膝蓋骨部である。21w1,21w2は大腿四頭筋
・ハムストリングに相当する可撓性引張部材、22Aは
大腿四頭筋とペアとなる膝蓋腱に相当する非線形弾性の
人工腱であり、22B,22Cは非線形弾性を有する人
工靭帯である。なお、通常、人工靭帯22Cと対となる
人工靭帯(後十字靭帯に相当)及び22Bと対となる人
工靭帯(側副靱帯に相当)が図8の背面側にも配置され
ているが、図8では図示されていない。人工靭帯22
B,22Cと人工腱22Aは、生体上で切除または残存
させる靭帯と腱の機能をシミュレートするために設けら
れる。
【0066】人工腱22A、人工靭帯22B,22Cは
生体の筋靭帯構成を規範にして取付けられ、カーボンフ
ァイバー等でつくられるのが望ましい。23h1,23
h2は可撓性引張部材21w1,21w2の取付け部、
24h1,24h2,24 ,24h4,24h5
人工腱22A,人工靱帯22B,22Cの腱・靭帯取付
け部である。なお、実施の形態2の人工関節20は膝関
節であるから、可撓性引張部材21w1,21w2にか
かる張力は0〜1800N程度であるため、調整錘6を
設けるのもよい。なお、膝関節では、筋力のほかに、た
とえば脛骨部に対しては床反力に起因する負荷を油圧シ
リンダ等により加える必要がある。
【0067】ところで実施の形態1の人工関節動作装置
においては、可撓性引張部材2w1〜2w6は、6入力
自由度の人工関節1を実現するため、モータ5m1〜5
m6によって人工関節1にポリセントリックな動作を実
現できる接触面圧を加えながら張力をかけている。しか
し、靭帯や腱を有する関節では、靭帯や腱によって一部
の方向の自由度が拘束される。この人工腱22A、人工
靭帯22B,22Cを設けたときの挙動は実際の関節の
挙動ときわめて類似する。もし、人工腱22A、人工靭
帯22B,22Cを設けず、筋肉と靭帯が混在する関節
を6入力自由度の人工関節動作装置でシミュレートしよ
うと思えば、モータ5m1〜5m6に対する制御は複雑
で6入力自由度の制御が必要となる。この靭帯の作用を
モータ5 m1〜5m6の制御で実現するのは適当とはい
えず、実際の動きとはかなりかけ離れ、新たな誤差も生
じる。
【0068】しかし、本実施の形態2の人工関節動作装
置においては、筋肉と靭帯が混在する関節を生体規範的
に設けた可撓性引張部材21w1,21w2と人工腱2
2A、人工靭帯22B,22Cでシミュレートするた
め、靭帯や腱によって一部制限される運動を人工腱22
A、人工靭帯22B,22C等を導入することにより、
きわめて簡単に且つ正確に再現することができる。そし
て、モータ5m1〜5 の数を靭帯の機能に応じて減
らすことができる。
【0069】また、実施の形態2の人工関節動作装置
も、実施の形態1と同様、人工関節シミュレータと摩耗
試験装置を構成することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の人工関節動作装置によれば、ピ
ン・ジョイント方式ではシミュレーション困難であった
ポリセントリックな関節動作を、生体筋の配置を規範に
して複数の可撓性引張部材を人工関節に対して装着する
とともに、関節面間の接触荷重を調整することで実現
し、且つこの多数の可撓性引張部材をシミュレーション
軌道に従って制御部によって操ることで生体の関節動作
と等価な関節動作を再現できる。これにより、生体の関
節動作の再現性に優れ、安価な人工関節の動作装置を提
供することが可能になる。
【0071】可撓性引張部材を巻き取るプーリと、これ
を駆動するモータで牽引することができるから、生体条
件の再現に関して制御が容易である。張力が大きい場合
等、調整錘で静的に接触面圧を調整することができる。
【0072】また、生体上で切除または残存させる靭帯
及び/または腱の機能をシミュレートするために、人工
関節には人工靭帯及び/または人工腱が設けられ、この
人工靭帯または人工腱、人工靭帯及び人工腱の機能に応
じて可撓性引張部材の本数が減らされるから、靭帯と腱
によって一部制限される関節の動きを多数の可撓性引張
部材で再現しようとすると困難であると同時に精度が低
下するが、人工靭帯や人工腱を採用することできわめて
容易且つ正確にシミュレートでき、牽引部を減らすこと
ができる。可撓性引張部材だけの場合より安価な人工関
節動作装置を提供できる。人工靭帯が非線形弾性を有し
た材料で作られているから、人工靭帯を簡単且つ安価に
作ることができる。
【0073】さらに本発明の人工関節動作装置は、制御
部がニューラルネットワークを含んで構成されるから、
多数の可撓性引張部材の移動量と、骨頭部と関節窩部の
位置との関数関係をニューラルネットワークで逆問題と
して学習できるため、ピン・ジョイント方式では特定の
点の周りの近似関数を求めてローカルな制御を行うのが
限界であったものが、きわめて広範囲の可動域を簡単且
つ容易に取得できる。さらに入力自由度が上がっても、
これに容易に対処してに制御することができる。
【0074】レセプティブレイヤを前置することで人工
関節動作装置の制御用のアナログ値を多数入力すること
ができる。レセプティブレイヤが複数の並列のニューロ
ンから構成された入力層を備えたから、ニューラルネッ
トワークが急激なアナログ入力値の変化にも追従でき、
ニューラルネットワークで問題となる学習の再現性と正
確さが確保できる。
【0075】本発明の人工関節シミュレータによれば、
関節動作の再現性に優れ、制御が容易で安価な人工関節
シミュレータにすることができる。
【0076】本発明の人工関節の摩耗試験装置によれ
ば、関節動作の再現性に優れ、試験結果が正確で、制御
が容易で安価な摩耗試験装置にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1における人工関節
動作装置の全体正面図 (b)は(a)の人工関節動作装置の全体平面図
【図2】(a)本発明の実施の形態1における人工関節
動作装置の可撓性引張部材の端部を取付ける取付け部の
正面図 (b)(a)の取付け部の側面図 (c)(a)の取付け部の背面図
【図3】本発明の実施の形態1における人工関節動作装
置の制御システム構成図
【図4】(a)本発明の実施の形態1における人工関節
動作装置のニューラルネットワーク構成図 (b)(a)のレセプティブレイヤの説明図
【図5】本発明の実施の形態1における人工関節動作装
置の補間特性を示す図
【図6】本発明の実施の形態1における人工関節動作装
置で動作させる人工関節の球面座標図
【図7】(a)本発明の実施の形態1における人工関節
動作装置の広背筋によるニューラルネットワーク制御出
力図 (b)本発明の実施の形態1における人工関節動作装置
の棘上筋によるニューラルネットワーク制御出力図
【図8】本発明の実施の形態2における人工関節動作装
置の可撓性引張部材と人工靭帯及び人工腱の端部を取付
ける取付け部の概略図
【図9】従来のピン・オン・ディスク方式の摩耗試験装
置の構成図
【図10】従来のローラ・プレート方式の摩耗試験装置
の構成図
【図11】従来の関節シミュレータの構成図
【符号の説明】
1 人工関節 1A 骨頭部 1B 関節窩部 2,2w1,2w2,2w3,2w4,2w5,2w6
可撓性引張部材 3h1,3h2,3h3,3h4,3h5,3h6
付け部材 4p1,4p2,4p3,4p4,4p5,4p6
ーリ 5m1,5m2,5m3,5m4,5m5,5m6
ータ 6 調整錘 7 ガイド部 8 支持台 9 カバー 10d1,10d2,10d3,10d4,10d5
10d6 駆動部 11As1,11As2,11As3,11As4,1
1As5,11As6回転量検出手段 11Bs1,11Bs2,11Bs3,11Bs4,1
1Bs5,11Bs6張力検出手段 12 制御部 13 ニューラルネットワーク 13a ニューロン 13a 入力層を構成するニューロン 13a 中間層を構成するニューロン 13a 出力層を構成するニューロン 14 電源 15 入力手段 16 メモリ部 20 人工関節 20A 大腿骨部 20B 脛骨部 20C 膝蓋骨部 21w1,21w2 可撓性引張部材 22A 人工腱 22B,22C 人工靭帯 23h1,23h2 取付け部 24h1,24h2,24h3,24h4,24h5
腱・靭帯取付け部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の関節動作をシミュレートして人工
    関節に多自由度の関節動作をさせる人工関節動作装置で
    あって、 前記人工関節に対して生体筋の配置を規範にして装着さ
    れる複数の可撓性引張部材と、 前記人工関節における関節面間の接触荷重を調整して、
    生体の関節動作と等価のポリセントリックな関節動作を
    再現するとともに、前記人工関節に所定の動作をさせる
    ための張力を前記可撓性引張部材にそれぞれ加える複数
    の牽引部と、 前記牽引部の牽引量と張力を制御する制御部が設けられ
    たことを特徴とする人工関節動作装置。
  2. 【請求項2】 前記牽引部のそれぞれが、前記可撓性引
    張部材を巻き取るプーリと、該プーリを回転駆動するた
    めのモータを備えたことを特徴とする請求項1記載の人
    工関節動作装置。
  3. 【請求項3】 前記牽引部のそれぞれには、前記可撓性
    引張部材の端部に接触面圧を調整するための調整錘が配
    設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の人
    工関節動作装置。
  4. 【請求項4】 生体上で切除または残存させる靭帯及び
    /または腱の機能をシミュレートするために、人工関節
    には人工靭帯及び/または人工腱が設けられ、該人工靭
    帯及び/または人工腱の機能に応じて前記可撓性引張部
    材の本数が減らされることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の人工関節動作装置。
  5. 【請求項5】 前記人工靭帯及び/または人工腱が非線
    形弾性を有した材料で作られていることを特徴とする請
    求項4記載の人工関節動作装置。
  6. 【請求項6】 前記制御部がニューラルネットワークを
    含んで構成され、前記可撓性引張部材の各移動量と、前
    記人工関節の姿勢と位置との関数関係を逆キネマティク
    スモデルとして学習して制御することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の人工関節動作装置。
  7. 【請求項7】 前記ニューラルネットワークには、アナ
    ログ入力値を多数入力するためのレセプティブレイヤが
    設けられたことを特徴とする請求項6記載の人工関節動
    作装置。
  8. 【請求項8】 前記レセプティブレイヤは複数の並列の
    ニューロンから構成された入力層を備え、正規化したア
    ナログ入力値が該入力層に入力されると、該アナログ入
    力値と対応した位置のニューロンで分配されることを特
    徴とする請求項7記載の人工関節動作装置。
  9. 【請求項9】 人工関節と、請求項1〜8のいずれかに
    記載された人工関節動作装置とを備え、該人工関節が可
    撓性引張部材を有する前記人工関節動作装置に装着され
    たことを特徴とする人工関節シミュレータ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれかに記載された
    人工関節動作装置を備え、可撓性引張部材を用いて人工
    関節の素材を繰り返し動作させることを特徴とする人工
    関節の摩耗試験装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100918012B1 (ko) 2007-11-30 2009-09-24 대한민국 인공무릎관절 시험지그
WO2009127171A1 (en) * 2008-04-17 2009-10-22 Vysoke Uceni Technicke V Brne Device for mechanical testing of functional segments of human body
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CN105411658A (zh) * 2016-01-12 2016-03-23 南京医科大学附属南京医院 一种用于股骨干骨折的复位装置
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WO2023075069A1 (ko) * 2021-10-26 2023-05-04 동국대학교 산학협력단 관절 운동 계측 시스템

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