JP2003153265A - 画像符号化方法、画像復号化方法及びその装置 - Google Patents
画像符号化方法、画像復号化方法及びその装置Info
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- JP2003153265A JP2003153265A JP2002244300A JP2002244300A JP2003153265A JP 2003153265 A JP2003153265 A JP 2003153265A JP 2002244300 A JP2002244300 A JP 2002244300A JP 2002244300 A JP2002244300 A JP 2002244300A JP 2003153265 A JP2003153265 A JP 2003153265A
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Abstract
であっても、従来と同等のデータ圧縮を可能とする画像
符号化方法及び画像復号化方法を提供する。 【解決手段】 フレーム符号化部13は、動画像信号Vi
nから個別の画像信号情報を作成し、各フレームの画像
信号情報を符号化した結果得られる数値であるフレーム
符号値InfVal_Fを出力する。可変長符号化部16は、フ
レーム符号値InfVal_Fを符号化の基本単位である単位フ
レーム符号値Val_Fに分解し、単一の符号表16aのみ
を使用して単位フレーム符号値Val_Fをフレーム符号語C
ode_Fに変換し、変換したフレーム符号語Code_Fを組み
合わせてフレームストリームを構成する。多重化部17
は、従来の方法と同様に構成したヘッダストリームと上
記フレームストリームとを多重化し、画像符号化信号St
rを構成する。
Description
び画像復号化方法に関し、特に画像信号を効率良く記録
・伝送するためのデータ圧縮に関わる符号化技術、復号
化技術及びそれらの装置に関する。
を統合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの
情報メディア、つまり新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、電
話等の情報を人に伝達する手段がマルチメディアの対象
として取り上げられるようになってきた。一般に、マル
チメディアとは、文字だけでなく、図形、音声、特に画
像等を同時に関連づけて表すものをいうが、上記従来の
情報メディアをマルチメディアの対象とするには、その
情報をデジタル形式にして表すことが必須条件となる。
報量をデジタル情報量として見積もってみると、文字の
場合1文字当たりの情報量は1〜2バイトであるのに対
し、音声の場合は1秒当たり64Kbits(電話品
質)、さらに、動画については1秒当たり100Mbi
ts(現行テレビ受信品質)以上の情報量が必要とな
り、上記情報メディアでその膨大な情報をデジタル形式
でそのまま扱うことは現実的ではない。例えば、テレビ
電話は、64Kbps〜1.5Mbpsの伝送速度を持
つサービス総合デジタル網(ISDN:Integrated Ser
vices Digital Network)によって、すでに実用化され
ているが、テレビやカメラの映像をそのままISDNで
送ることは実用的とはいえない。
技術であり、例えば、テレビ電話の場合、ITU−T
(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で勧告され
たH.261やH.263規格の動画圧縮技術が用いら
れている。また、MPEG−1規格の情報圧縮技術によ
ると、通常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)に音
声情報と共に画像情報を入れることも可能となる。
ts Group)とは、動画像信号のデジタル圧縮の国際規格
であり、MPEG−1は、動画像信号を1.5Mbps
のレートで伝送できるように、つまりテレビ信号の情報
を約100分の1にまで圧縮する規格である。また、M
PEG−1規格を対象とする伝送速度が、主として約
1.5Mbpsに制限されていることから、さらなる高
画質化の要求をみたすべく規格化されたMPEG−2で
は、動画像信号を2〜15MbpsのレートでTV放送
品質のデータ伝送を可能にする。
−2と標準化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1
/SC29/WG11)によって、より圧縮率が高いMPEG−4
が規格化された。MPEG−4では、当初、低ビットレ
ートで効率の高い符号化が可能になるだけでなく、伝送
路誤りが発生しても主観的な画質劣化を小さくできる強
力な誤り耐性技術も導入されている。
の画像符号化では、画像信号に様々な信号変換・圧縮処
理を行って画像信号を様々な種類の数値に変換し、変換
された各数値の意味によって適切に選択した符号表に基
づいた固定長符号化もしくは可変長符号化を行ってい
る。一般に、符号化においては、生起頻度が高い符号に
は短い符号長の符号語を割り当て、生起頻度が低い符号
には長い符号長の符号語を割り当てることで圧縮率を向
上させている。信号変換・圧縮処理によって変換された
数値は、その数値が表す意味によって数値の発生頻度が
異なるわけであるから、それらの数値に対応する符号語
が記載された符号表を適切に選択することで、画像符号
化の圧縮率が向上することになる。従来の画像符号化に
対応する従来の画像復号化では、画像符号化で使用した
符号表と同じ符号表を使用して、正しい復号化を行なっ
ている。
おける符号化機能に係る部分の機能ブロック図である。
図17に示されるように、画像符号化装置500は、ヘ
ッダ・フレーム符号化部501、シンタックス解析部5
02、固定長・可変長符号化部503及び符号表選択部
504を備える。ヘッダ・フレーム符号化部501は、
動画像信号Vinを入力し、この動画像信号Vinから画像全
体に共通する情報であるヘッダ部の情報及びフレーム毎
の画像信号情報を作成する。
01は、ヘッダ部の情報として、その共通情報であるヘ
ッダパラメータ(Inf_H、図示せず。)とそれを数値に変
換したヘッダ符号値(InfVal_H)、及びヘッダ符号値の数
値の意味を示すヘッダシンタックス構造信号(Stx_H)を
生成し、このヘッダシンタックス構造信号(Stx_H)をシ
ンタックス解析部502に出力し、ヘッダ符号値(InfVa
l_H)を固定長・可変長符号化部503に出力する。さら
に、ヘッダ・フレーム符号化部501は、フレーム毎の
画像信号情報として、各フレームの画像信号を符号化し
た結果得られる数値であるフレーム符号値(InfVal_F)、
及びフレーム符号値の数値の意味を示すフレームシンタ
ックス構造信号(Stx_F)を生成し、このフレームシンタ
ックス構造信号(Stx_F)をシンタックス解析部502に
出力し、フレーム符号値(InfVal_F)を固定長・可変長符
号化部503に出力する。なお、図17においては、ヘ
ッダ符号値(InfVal_H)とフレーム符号値(InfVal_F)をま
とめて"InfVal_X"と記載し、ヘッダシンタックス構造信
号(Stx_H)とフレームシンタックス構造信号(Stx_F)をま
とめて"Stx_X"と記載している。
タックス構造信号(Stx_H)又はフレームシンタックス構
造信号(Stx_F)に基づいて、符号表選択信号(Sel_H又はS
el_F)を生成し、符号表選択部504に出力する。すな
わち、シンタックス解析部502は、ヘッダシンタック
ス構造信号又はフレームシンタックス構造信号が示す値
に基づいて、複数の符号表から適切な符号表を選択する
ための符号表選択信号(例えば、Sel_H1〜Sel_H3、又はS
el_F1〜Sel_F3)を生成する。なお、図17においては、
符号表選択信号(Sel_H及びSel_F)をまとめて"Sel_X"と
記載している。
ヘッダ符号値(InfVal_H)及びフレーム符号値(InfVal_F)
に基づいて、画像符号化信号(Str)を構成する。具体的
には、ヘッダ符号値(InfVal_H)を符号化の基本単位であ
る単位ヘッダ符号値(Val_H:例えば、Val_H1〜Val_H3)
に分解し、それらの単位ヘッダ符号値に基づいて符号表
選択部504において符号表を選択してヘッダ符号語(C
ode_H)を得ると共に、ヘッダ符号値(InfVal_H)とヘッダ
符号語(Code_H)とを組み合わせてヘッダストリーム(Str
_H)を構成する。さらに、固定長・可変長符号化部50
3は、上記フレーム符号値(InfVal_F)を符号化の基本単
位である単位フレーム符号値(Val_F:例えば、Val_F1〜
Val_F3)に分解し、それらの単位フレーム符号語に基づ
いて符号表選択部504において符号表を選択してフレ
ーム符号語(Code_F)を得ると共に、フレーム符号値(Inf
Val_F)とフレーム符号語(Code_F)とを組み合わせてフレ
ームストリーム(Str_F)を構成する。さらにまた、固定
長・可変長符号化部503は、ヘッダストリーム(Str_
H)とフレームストリーム(Str_F)とを多重化し、画像符
号化信号(Str)を構成する。なお、図17においては、
単位ヘッダ符号値(Val_H)及び単位フレーム符号値(Val
_F)をまとめて"Val_X"と記載し、ヘッダ符号語(Code_H)
及びフレーム符号語(Code_F)をまとめて"Code_X"と記載
している。
号表選択信号Sel_X及び単位ヘッダ符値又は単位フレー
ム符号値に基づいて符号表を選択し、その選択された符
号表に従ってヘッダ符号語又はフレーム符号語を生成し
て固定長・可変長符号化部503に出力する。
ーム構成を示す図である。画像符号化信号Strは、画像
を構成する各フレームの画像信号情報が格納されるフレ
ームデータFrmDataと各フレームに共通の情報であるシ
ーケンスヘッダSeqHdrで構成される。シーケンスヘッダ
SeqHdrは、送受信間で同期をとるための同期信号SeqSyn
c、各フレームの画像サイズSize及びフレームレートFrm
Rateの各情報で構成される。一方、フレームデータFrmD
ataは、フレームを構成するマクロブロック固有のデー
タであるマクロブロックデータMBと各マクロブロックで
共通のデータであるフレームヘッダFrmHdrで構成され
る。フレームヘッダFrmHdrは、フレームの同期をとるた
めの同期信号FrmSyncとフレームを表示する時刻を示す
フレーム番号FrmNoで構成される。また、マクロブロッ
クデータMBは、当該マクロブロックが符号化されている
か否かを示す符号化フラグCod、各マクロブロックの符
号化方法を示すマクロブロック符号化モードMode、動き
補償を付加して符号化されている場合には、その動き量
を表す動き情報MV及び各画素の符号化データである画素
値データCoefで構成される。
おける復号化機能に係る部分の機能ブロック図である。
同図において、上記図17の従来の画像符号化装置50
0における機能ブロック図と同じ機能を有する構成及び
同じ意味の信号には同じ符番を付し、その説明は省略す
る。
号化信号Strをヘッダストリーム(Str_H)とフレームスト
リーム(Str_F)に分離する。さらに、固定長・可変長復
号化部601は、ヘッダストリーム(Str_H)を復号化の
基本単位であるヘッダ符号語Code_H(例えば、Code_H1
〜Code_H3)に分解し、符号表選択部602においてヘ
ッダ符号語Code_Hに対応する単位ヘッダ符号値(Val_H)
を得て、それらを組み合わせてヘッダ符号値(InfVal_H)
を構成する。さらにまた、固定長・可変長復号化部60
1は、上記ヘッダストリーム(Str_H)の場合と同様に、
フレームストリーム(Str_F)に対しても、復号化の基本
単位であるフレーム符号語Code_F(例えば、Code_F1〜Co
de_F3)に分解し、符号表選択部602においてフレーム
符号語Code_Fに対応する単位フレーム符号値Val_Fを得
て、それを組み合わせてフレーム符号値(InfVal_F)を構
成する。
ダ符号値(InfVal_H)を復号してヘッダ部の情報を復元
し、その共通情報であるヘッダパラメータ(Inf_H、図示
せず。)と後続のヘッダ符号値の特徴を示すヘッダシン
タックス構造信号(Stx_H)を出力する。ここで、ヘッダ
シンタックス構造信号(Stx_H)は、ヘッダ部の次の符号
語を復号化するために必要な次の符号語の意味を示す情
報である。さらに、ヘッダ・フレーム復号化部603
は、上記ヘッダ符号値(InfVal_H)の場合と同様に、各フ
レームのフレーム符号値InfVal_Fを復元し、その符号値
の意味を示すフレームシンタックス構造信号Stx_Fと復
号動画像信号Voutとを出力する。
タックス構造信号(Stx_H)によってヘッダ部の次の符号
語を復号化するために符号表選択部602の出力を切り
替えるための符号表選択信号(Sel_H)を出力する。すな
わち、シンタックス解析部604は、ヘッダシンタック
ス構造信号(Stx_H)が示す値によって、複数の符号表か
ら適切な符号表を切り替えるための符号表選択信号(Sel
_H)を生成する。さらに、シンタックス解析部604
は、上記ヘッダシンタックス構造信号(Str_H)の場合と
同様に、フレームシンタックス構造信号(Stx_F)によっ
て符号表選択信号(Sel_F)を出力する。
x_Fは、次の符号語を復号化するために必要な次の符号
語の特徴を示す情報である。シンタックス解析部604
は、フレームシンタックス構造信号Stx_Fによって次の
符号語を復号化するために符号表選択部の出力を切り替
えるための符号表選択信号Sel_Fを出力する。すなわ
ち、シンタックス解析部604は、フレームシンタック
ス構造信号Stx_Fが示す値に基づいて、複数の符号表か
ら適切な符号表を切り替えるための符号表選択信号Sel_
Fを生成する。なお、図19においても上記図17と同
様に、ヘッダ部の情報とフレーム毎の画像信号情報に関
する信号の共通の総称として"InfVal_X"、"Stx_X"、"Se
l_X"、"Val_X"、"Code_X"を使用している。
リームStr_Hは、図18の従来の画像符号化信号のスト
リーム構成のシーケンスヘッダSeqHdr、もしくはシーケ
ンスヘッダSeqHdrとフレームヘッダFrmHdrとを合わせた
ものに対応し、フレームストリームStr_Fは、それぞれ
フレームデータFrmData、もしくはマクロブロックデー
タMBに対応する。
来の画像符号化装置及び従来の画像復号化装置には、圧
縮率を高めるためには複数の符号表が必要であり、(1)
符号表を切り替えるための処理が複雑になる。という課
題がある。高性能・大容量のコンピュータで符号化・復
号化を行なう際にはこれらの課題は特に問題とならない
が、携帯端末などの小メモリ・低演算能力での実現が困
難になり、問題となる。特に、従来の画像符号化装置及
び従来の画像復号化装置では、シンタックス構造信号(S
tx_X)によって、符号表選択部504、602で頻繁に
符号表が切り替えられるため、符号表の切替処理が複雑
になるおそれがあった。
易な符号表を用いて符号化するハフマン符号化と、符号
化・復号化処理が複雑であるが圧縮効率の高い算術符号
化の2通りがある。算術符号化も一種の可変長符号化で
あり、算術符号化の符号化・復号化で使用する確率が符
号表に相当する。しかしながら、両者が同じストリーム
中に複雑に混在する場合には、符号化及び復号化の過程
でハフマン符号化と算術符号化号表を切り替えるための
処理が非常に複雑であるため、上記の携帯端末などにお
いては実現が困難であるという問題がある。
れたものであり、携帯端末などのように小メモリ・低演
算能力であっても、従来と同等のデータ圧縮を可能とす
る画像符号化方法及び画像復号化方法を提供することを
目的とする。
に、本発明に係る画像符号化方法は、フレーム単位の画
像信号を含む情報を符号化するための画像符号化方法で
あって、前記符号化の対象となる情報には、前記画像信
号全体の特徴に関する情報と前記フレーム単位の画像信
号に係る情報とが含まれ、前記画像信号全体の特徴に関
する情報に対しては、複数の符号化方式を利用して符号
化を行なう複数符号化ステップと、前記フレーム単位の
画像信号に係る情報に対しては、各フレーム共通の符号
化方式を利用して符号化を行なう共通符号化ステップ
と、前記符号化された画像信号全体の特徴に関する情報
と前記符号化されたフレーム単位の画像信号に係る情報
とを多重して符号化を行なう多重符号化ステップとを含
むことを特徴とする。
明に係る画像復号化方法は、フレーム単位の画像信号を
含む多重化された情報を復号化するための画像復号化方
法であって、前記復号化の対象となる情報には、前記画
像信号全体の特徴に関する情報と前記フレーム単位の画
像信号に係る情報とが含まれ、前記多重化されている情
報から、前記画像信号全体の特徴に関する情報と前記フ
レーム単位の画像信号に係る情報とを分離する分離復号
化ステップと、分離された前記画像信号全体の特徴に関
する情報に対しては、複数の復号化方式を利用して復号
化を行なう複数復号化ステップと、分離された前記フレ
ーム単位の画像信号に係る情報に対しては、各フレーム
共通の復号化方式を利用して復号化を行なう共通復号化
ステップとを含むことを特徴とする。
ついて、図1から図16を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本実施の形態の画像符号化装
置10における符号化機能に係る部分の機能ブロック図
である。図1において、上記図17に示した従来の画像
符号化装置500における信号と同じ動作に係る信号に
ついては同じ記号を付し、その説明は省略する。
は、画像信号全体に共通する情報であるヘッダ部には複
数の符号化方式が適用され、フレーム単位の画像信号に
係る情報には単一の符号化方式が適用されることを特徴
としている。ここで、本明細書においてはフレームで説
明しているが、インターレス画像信号の場合はフレーム
の代りにフィールドとしてもよい。なお、画像信号全体
に共通する情報であるヘッダ部の情報を作成し符号化す
るための構成及びその動作は、上記図17の従来の画像
符号化装置500の場合と全く同じである。
0は、上記従来の画像符号化装置500に比べ、新たに
フレーム符号化部13及び可変長符号化部16を備え
る。なお、多重化部17は、上記従来の画像符号化装置
500の固定長・可変長符号化部503における機能の
うち、一部の機能を抜き出したものである。
から個別の画像信号情報を作成する部分であり、ヘッダ
パラメータInf_Hを参照して各フレームの画像信号情報
を符号化した結果得られる数値であるフレーム符号値In
fVal_Fを可変長符号化部16に出力する。
fVal_Fを符号化の基本単位である単位フレーム符号値Va
l_Fに分解し、符号表16aのみを使用して単位フレー
ム符号値Val_Fをフレーム符号語Code_Fに変換し、変換
されたフレーム符号語を組み合わせてフレームストリー
ムStr_Fを構成する。これにより、フレーム単位の画像
信号に係る情報は、従来のようにシンタックスに応じて
符号化方式を切り替えることもなく、全フレームにおい
て共通で単一の符号化方式が適用される。
とフレームストリームStr_Fとを多重化し、画像符号化
信号Strを構成する。
10における機能ブロック図で符号化された画像符号化
信号Strのストリーム構成図である。図2に示されるよ
うに、本ストリームは、シーケンスヘッダSeqHdrと複数
のフレームデータFrmDataから構成されている。この場
合、シーケンスヘッダSeqHdrは、画像信号全体に共通す
る情報であり、フレームデータFrmDataは、符号表16
aのみを用いて符号化されたデータである。
データFrmDataとは同じストリーム内で連続して送信す
る必要は必ずしもなく、復号化装置側で先にシーケンス
ヘッダSeqHdrを認識できるように制御すれば、それぞれ
異なるストリームで送信してもよい。
のデータ構成図である。図3(a)は、一般的なフレー
ムデータFrmDataのデータ構成図である。この場合、フ
レームデータFrmDataのフレームヘッダFrmHdrを画像信
号全体に共通する情報として複数の符号化方式(符号
表)で符号化を行ない、マクロブロックデータMBを単一
の符号化方式(例えば、符号表16aのみ)で符号化を
行なう場合の例である。この場合、符号化・復号化でス
トリームの大部分を占めるマクロブロックデータMBを単
一の符号化方式(符号表16aのみ)で符号化を行なう
ため、従来は必要であった符号化方式(符号表)を頻繁
に切り替える処理が不要になり、従来と同等の機能を有
する画像符号化装置を簡素化して実現することが可能と
なる。
ックデータMBとは同じストリーム内で連続して送信する
必要は必ずしもない。復号化装置側で先にフレームヘッ
ダFrmHdrを認識できるように制御すれば、同じストリー
ム内で不連続な状態で送信してもよいし、それぞれ異な
るストリームで送信してもよい。
は、フレームデータFrmDataのフレームヘッダFrmHdrを
画像信号全体に共通する情報としたが、MPEG−1や
MPEG−2のスライス構造、MPEG−4のビデオパ
ケット構造のように、さらにマクロブロックを複数集め
て1つのフレームを構成し、そのマクロブロックの集合
体の先頭に、さらに同期信号などの共通な情報(ヘッ
ダ)を配置した場合には、そのマクロブロックの集合体
のヘッダを画像信号全体に共通する情報とし、そのヘッ
ダ以外の画像データを単一の符号表16aで符号化する
こととしてもよい。このマクロブロックの集合体で構成
されるフレームは、スライス(Slice)と称される。
ームデータのデータ構成図である。スライスヘッダSlic
eHdrを画像信号全体に共通する情報とし、複数の符号表
で符号化を行ない、各スライスSliceのマクロブロック
データMBを単一の符号表16aで符号化を行なう。な
お、スライスヘッダSliceHdrとマクロブロックデータMB
とは同じストリーム内で連続して送信する必要は必ずし
もない。復号化装置側で先にスライスヘッダSliceHdrを
認識できるように制御すれば、同じストリーム内で不連
続な状態で送信してもよいし、それぞれ異なるストリー
ムで送信してもよい。
号表の一例である。図4(a)は、画像符号化装置10
において可変長符号化を行なう際に使用する符号表の一
例である。図4(a)に示されるように、発生頻度が高
いデータ「0」〜「2」については、対応する符号語の
符号長が短く、発生頻度が低い「3」〜「6」について
は、対応する符号語の符号長が長くなっている。また、
図4(b)は、画像符号化装置10において固定長符号
化を行なう際に使用する符号表の一例である。図4
(b)に示されるように、各データに対応する符号語の
語長は一定であるが、画像符号化装置10内の最大フレ
ームメモリ数が大きくなるに従って、符号語の符号長が
長くなっている。
0における復号化機能に係る部分の機能ブロック図であ
る。画像復号化装置20は、上記の画像符号化装置10
によって符号化された画像符号化信号Strを復号化して
復号動画像信号Voutを出力する。図5において、上記図
19の従来の画像復号化装置600における信号と同じ
動作に係る信号は同じ記号を付し、その説明は省略す
る。なお、画像信号全体に共通する情報であるヘッダ部
の情報を復号化するための構成及びその動作は、上記図
19の従来の画像復号化装置600の場合と同じであ
る。
し、ヘッダストリームStr_HとフレームストリームStrF
に分離する。可変長復号化部23は、フレームストリー
ムStr_Fを構成するフレーム符号語Code_Fを符号表16
aのみを使用してフレーム符号値Val_Fに変換し、単位
フレーム符号値Val_Fから符号化された信号の数値であ
るフレーム符号値InfVal_Fを構成する。フレーム復号化
部27は、画像信号全体に共通する情報であるヘッダパ
ラメータInf_Hを参照して、フレーム符号値InfVal_Fを
復号化し、復号後の動画像信号Voutを出力する。
る情報であるヘッダ部の情報以外の情報については、単
一の符号表16aのみで復号化を可能としているため、
従来は必要であった復号化方式(符号表)を頻繁に切り
替える処理が不要になり、同等の機能を有する画像復号
化装置を簡素化して実現することが可能となる。
ヘッダ部の情報とは、上記図2の画像符号化信号のスト
リーム構成におけるシーケンスヘッダSeqHdrや図3
(a)のフレームデータFrmDataのフレームヘッダFrmHd
rである。上記の画像符号化装置10の場合と同様に、
マクロブロックデータMBを単一の符号表23aで復号化
してもよい。さらに、上記の画像符号化装置10の場合
と同様に、画像符号化信号のストリーム構成がスライス
構造を有する場合は、スライスヘッダSliceHdrを画像信
号全体に共通する情報とし、スライスヘッダ以外の情報
を単一の符号表23aで復号化してもよい。
装置10の動作について説明する。図6は、画像符号化
装置10の符号化処理の流れを示すフローチャートであ
る。
号Vinが入力されると(S61)、ヘッダシンタックス
構造信号Stx_Hに基づいてヘッダ符号値InfoVal_Hを符号
化する符号表が選択される(S63)。ヘッダ情報作成
部11及び固定長・可変長符号化部15は、従来と同様
の方法で、動画像信号Vinに基づいてヘッダ部の情報を
作成し、分解された単位ヘッダ符号値(Val_H)に従っ
て符号表を選択してその符号化を行なって(S64〜S
66)、ヘッダストリームを構成する(S67)。一
方、フレーム符号化部13は、動画像信号Vinを取得す
ると(S61)、ヘッダ部の情報以外の情報について、
符号表16aのみを用いて符号化を行なって(S6
8)、フレームストリームを構成する(S69)。多重
化部17は、ヘッダストリームとフレームストリームを
多重化して画像符号化信号を構成する(S70)。
符号化装置及び画像復号化装置によれば、符号化処理や
復号化処理の大部分を占めるマクロブロックデータを単
一の符号表を用いて符号化及び復号化を行なうため、従
来は必要であった符号表を頻繁に切り替える処理が不要
になり、従来と同等の機能を有する画像符号化装置を簡
素化して実現することが可能となる。
画像符号化装置30における符号化機能に係る機能ブロ
ック図である。図7において、上記図1の画像符号化装
置10における機能ブロック図と同じ機能の構成及び同
じ動作に係る信号は同じ記号を付し、その説明は省略す
る。
像符号化装置10との違いについて述べる。上記画像符
号化装置10が画像信号全体に共通する情報であるヘッ
ダ部の情報を作成する部分は、複数の符号表の中から適
切な符号表を選択して符号化を行ない、その他の個別の
画像信号情報については1つの符号表を用いて符号化を
行なった。一方、本画像符号化装置30は、画像信号全
体に共通する情報であるヘッダ部の情報の符号化を固定
長符号化方式もしくは符号表を用いる通常の可変長符号
化(ハフマン符号化)方式で符号化を行ない、その他の
個別の画像信号情報は算術符号化のみで符号化する。
マン符号化等の符号表を用いる通常の可変長符号化と比
べてやや複雑であるが、圧縮率が向上することが知られ
ている。従って、復号過程で特に重要且つ多種多様なヘ
ッダ情報を通常の可変長符号化することで、フレームデ
ータがどのような復号化をすべきであるか、迅速に判断
することができる。算術符号化は伝送誤り等に弱いた
め、重要なデータであるヘッダ情報を通常の可変長符号
化で符号化することは、誤り耐性向上にも大きな効果が
ある。また、算術符号化と通常の可変長符号化を切り替
える際には、特に処理が複雑であり、また算術符号化か
ら通常の可変長符号化に切り替えるためには冗長なビッ
ト数が必要であることから、頻繁に算術符号化と通常の
可変長符号化を切り替えることは得策では無い。
ックス構造信号Stx_Hによって符号化選択部31の出力
を切り替える符号化選択信号SelEncを符号化選択部31
に出力する。
しくは可変長符号化方式の一方を符号化選択信号SelEnc
によって選択し、選択された符号化方式に従って固定長
符号化部32もしくは可変長符号化部33で符号化を行
なってヘッダストリームStr_Hを構成し、多重化部17
に出力する。
al_FをヘッダパラメータInf_Hを参照して算術符号化を
行ない、算術符号化したフレームスリームStr_Fを構成
し、多重化部17に出力する。
とフレームストリームStr_Fとを多重化し、画像符号化
信号Strを構成する。
号化装置30により、画像信号全体に共通する情報であ
るヘッダ部の情報については、シンタックスに応じて符
号化方式を切り替えるという符号化を行ない、個別の画
像信号情報の符号化は算術符号化のみで符号化を行なう
ことにより、符号化効率を劣化させずに符号化方式の切
替処理の簡素化を可能にする画像符号化装置が実現でき
る。
0における復号化機能に係る機能ブロック図である。な
お、図8において、上記実施の形態1の画像復号化装置
20における機能ブロック図と同じ機能の構成及び同じ
動作に係る信号は同じ記号を付し、その説明は省略す
る。
態1の画像復号化装置20との違いについて述べる。、
上記画像復号化装置20は画像信号全体に共通する情報
であるヘッダ部の情報を復号化する場合は、複数の符号
表の中から適切な符号表を選択して復号化を行なった。
一方、その他の個別の画像信号情報は1つの符号表を用
いて復号化を行なうのに対し、本画像復号化装置40
は、画像信号全体に共通する情報であるヘッダ部の情報
を復号化する場合は、固定長復号化方式もしくは符号表
を用いる通常の可変長符号化(ハフマン符号化)の逆処
理として復号化し、その他の個別の画像信号情報は算術
符号化のみで復号化する。なお、図8の画像復号化装置
40は、上記図7の画像符号化装置30によって符号化
された画像符号化信号Strを復号化する装置である。
ックス構造信号Stx_Hによって復号化選択部41の出力
を切り替える復号化選択信号SelDecを出力する。復号化
選択部41は、固定長復号化方式もしくは可変長復号化
方式の一方を復号化選択信号SelDecによって選択し、選
択された復号化方式に従って固定長復号化部42もしく
は可変長復号化部43で復号化したヘッダ符号値InfVal
_Hをヘッダ情報復号部25に出力する。
f_Hを参照してフレームストリームStr_Fを算術復号化
し、算術復号化されたフレーム符号値InfVal_Fを構成す
る。フレーム復号化部27は、画像信号全体に共通する
情報であるヘッダパラメータInf_Hを参照してフレーム
符号値InfVal_Fを復号化し、復号動画像信号Voutを出力
する。
報であるヘッダ部の情報はシンタックスに応じて切り替
える効率の良い符号化を行ない、個別の画像信号情報は
算術符号化のみで符号化することで、符号化効率を劣化
させずに切替処理を簡素化にした画像復号化装置を実現
することが可能となる。なお、上記の画像符号化装置1
0、30や画像復号化装置20、40以外にもヘッダ部
の情報と個別の画像信号情報を分離させ、各々の情報の
符号化や復号化を複数の符号表を用いることによって実
現することも可能である。
個別の画像信号情報とを分け、各々の情報の符号化を行
なう画像符号化装置50の符号化機能に係る部分の機能
ブロック図である。また、図10は、上記図9の画像符
号化装置50に対応する画像復号化装置60の復号化機
能に係る部分の機能ブロック図である。
る符号化方法または復号化方法をまとめた表を図11に
示す。図11(a)に示されるように、例えば方式1の
通り、ヘッダ部の情報(図中では「ヘッダ情報」)とフ
レーム毎の画像信号に係る画像信号情報(図中では「フ
レーム情報」)の符号化を行なう場合は、従来の符号表
を用いる符号化方式(以下、「符号表符号化」とい
う。)と、算術符号化方式による符号化(以下、「算術
符号化」という。)が考えられる。さらに、ヘッダ情
報、フレーム情報それぞれを算術符号化(方式2)また
は符号表符号化(方式3)してもよい。
ヘッダ情報、フレーム情報共に符号表符号化を用いる場
合は、「単一」の符号表を用いる場合と、「複数」の符
号表を用いる符号化方式が考えられる。具体的には、ヘ
ッダ情報、フレーム情報双方に対して単一(方式3−
1)または複数の符号表(方式3−3)を用いた符号表
を適用してもよい。さらに、ヘッダ情報には複数の符号
表、フレーム情報には単一の符号表(方式3−2)、ま
たはヘッダ情報には単一の符号表、フレーム情報には複
数の符号表(方式3−4)の符号表を適用しても良い。
一の符号表、または複数の符号表を適用できることはい
うまでもない。ここで、複数の符号表とは、画像信号全
体に共通する情報であるヘッダ部、フレーム単位の画像
信号に係る情報で各々独自に符号化方法が決められるた
め、予め適用される符号表の個数が限定されており、こ
れにより符号表の切り替えが最低限に抑えられる。
号化方法または復号化方法では、画像全体に関わる情報
については従来と同様に複数の符号化・復号化方法(符
号表)を備えるが、フレーム毎の画像信号に係る個別の
情報については共通の符号化・復号化方法を用いること
に特徴がある。一般に、画像全体に関わる情報ではその
情報を構成する各符号の符号語の発生頻度が大きく異な
るために複数の符号化・復号化方法を準備しないと圧縮
率が大きく低下する。一方、個別の情報については画像
全体に関わる情報ほど符号語の発生頻度がそれほど変化
しないので、共通の符号化・復号化方法を用いても圧縮
率がそれほど低下しない。また、符号化・復号化で殆ど
の処理時間が画像全体に関わる情報でなく個別情報の処
理に必要なことから、個別情報の符号化・復号化が、好
ましくは、単一の符号化方法で簡単に実現できれば、装
置の実現上大きな利点がある。特に、固定長符号化の方
が可変長符号化よりも同期をとるための同期信号検出が
容易であり、高圧縮の観点からは複数の符号化法が適し
ているという固定長符号化と可変長符号化の切り替えも
含めた複数符号化方法の切り替えの利点と、符号化・復
号化が単一の符号化方法で簡単に実現できるという単一
符号化方法の利点とを比較し、後者の利点が大きい利用
分野で有効と思われる。
あり、算術符号化は圧縮効率が高い反面、特に固定長符
号化や一般の可変長符号化(ハフマン符号化)と切り替
えて使用すると複雑な処理が必要なことから、個別の情
報については単一符号化方法として算術符号化のみを使
用し、画像全体に関わる情報では算術符号以外を使用す
ることが好ましい。
施の形態2で示した画像符号化方法または画像復号化方
法を実現するためのプログラムをフレキシブルディスク
等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録し、
上記各実施の形態で示した処理をパソコン等のコンピュ
ータシステムにおいて実現することも可能である。
態2において説明した画像符号化方法又は画像復号化方
法を格納したフレキシブルディスク1201を用いて、
コンピュータシステムにより実施する場合の説明図であ
る。
ディスク1201の物理フォーマットの例を示してい
る。図12(b)は、フレキシブルディスクを正面から
みた外観図、断面構造図、及びフレキシブルディスクを
示し、フレキシブルディスク1201はケース1202
内に内蔵され、当該ディスクの表面には、同心円状に外
周から内周に向かって複数のトラックが形成され、各ト
ラックは角度方向に16のセクタに分割されている。従
って、上記プログラムを格納したフレキシブルディスク
1201では、ディスク上に割り当てられた領域に、上
記画像符号化方法又は画像復号化方法を実現するプログ
ラムが記録されることとなる。
スク1201に上記プログラムの記録再生を行なうため
の構成を示す。上記プログラムをフレキシブルディスク
1201に記録する場合は、コンピュータシステム12
04を用いることにより、上記画像符号化方法または画
像復号化方法を実現するプログラムをフレキシブルディ
スクドライブ1203を介して書き込む。また、フレキ
シブルディスク内のプログラムにより上記画像符号化方
法をコンピュータシステム1204中に構築する場合
は、フレキシブルディスクドライブ1203を介してフ
レキシブルディスク1201から上記プログラムを読み
出し、コンピュータシステムに転送する。
フレキシブルディスクを用いる場合について説明した
が、光ディスクを用いて実現してもよい。また、記録媒
体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、そ
の他プログラムを記録できるものであれば同様に実施す
ることができる。
形態で示した画像符号化装置及び画像復号化装置を用い
たシステムへの応用例について説明する。
なうためのコンテンツ供給システム100の全体を示す
ブロック図である。このコンテンツ供給システム100
は、例えば、携帯電話の電話網104で構成され、基地
局107〜110を介してコンピュータ111、PDA
(Personal Digital Assistants)112、カメラ11
3、携帯電話114等が接続されている。なお、この電
話網104は、インターネットサービスプロバイダ10
2を介してインターネット101に接続されている。
カメラ等であり、動画の撮影が可能である。携帯電話1
15は、PDC(Personal Digital Communications)方
式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、
W−CDMA(Wideband-CodeDivision Multiple Acces
s)方式、もしくはGSM(Global System for Mobile Co
mmunications)方式等の携帯電話機、またはPHS(Pers
onal Handyphone System)の端末装置等である。
ーバ接続専用ネットワーク105又はインターネット1
01等を介して電話網104に接続されており、カメラ
113によって撮影された画像の符号化データのライブ
配信等を可能にする。この場合、画像の符号化処理は、
カメラ113で行なっても、このカメラに接続されてい
るサーバ113aで行なってもよい。また、カメラ11
6で撮影された画像の画像データをコンピュータ111
を介してストリーミングサーバ103に送信することと
してもよい。ここで、カメラ116は、例えばデジタル
カメラであり、静止画の撮影が可能である。この場合、
画像データの符号化は、カメラで行なってもコンピュー
タ111で行なってもよい。また、上記の符号化処理
は、カメラ116やコンピュータ111に内蔵されてい
るLSI117において実行されることになる。さら
に、カメラ付きの携帯電話115で撮影した画像データ
を送信してもよい。このときの画像データは、携帯電話
に内蔵されているLSIによって符号化されたデータで
ある。
アをコンピュータ111等で読み取り可能な記録媒体
(例えば、CD−ROM、フレキシブルディスク又はハ
ードディスク等の蓄積メディア)に格納してもよい。
示す図である。図14に示されるように、携帯電話11
4は、アンテナ201、動画や静止画の撮影が可能なC
CD方式等を採用したカメラ部203、カメラ部203
で撮影した映像やアンテナ201を介して受信した映像
等を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部20
2、操作キー群を有する本体部204、音声を出力する
ためのスピーカ等を備える音声出力部208、音声を入
力するためのマイク等を備える音声入力部205、撮影
/受信した動画や静止画のデータもしくは受信したメー
ルのデータ等を保存するための記憶メディア207、記
憶メディア207を装着させるためのスロット部206
等を有している。記憶メディア207は、例えばSDカ
ードであり、プラスティックケース内に電気的に書換え
や消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Ele
ctrically Erasable and Programmable Read Only Memo
ry)の一種であるフラッシュメモリを格納したものであ
る。
ーザがカメラ113、カメラ116等で撮影したコンテ
ンツ(例えば、音楽ライブを撮影した映像等)を上記の
実施の形態と同様に符号化処理してストリーミングサー
バ103に送信する一方で、ストリーミングサーバ10
3は、要求のあったクライアントに対して上記コンテン
ツデータをストリーム配信する。クライアントとして
は、上記符号化処理されたデータの復号化を可能とする
コンピュータ111、PDA112、カメラ113、携
帯電話114等がある。
システム100は、符号化されたデータをクライアント
において受信して再生することができ、さらにクライア
ントにおいてリアルタイムで受信して復号化し、再生す
ることにより、個人放送をも実現可能にする。
用いて説明する。携帯電話114は、表示部202及び
本体部204の各部を統括的に制御する主制御部31
1、電源回路部310、操作入力制御部304、画像符
号化部312、カメラ制御部303、LCD(Liquid Cr
ystal Display)制御部302、画像復号化部309、多
重分離部308、記録再生部307、変復調回路部30
6及び音声処理部305がバス313を介して相互に接
続されている。電源回路部310は、ユーザの操作によ
り、通話又は電源キーがオン状態にされると、バッテリ
パックから各部に対して電力が供給され、カメラ付き携
帯電話114を動作可能な状態に起動する。携帯電話1
14は、CPU、ROMおよびRAM等からなる主制御
部311の制御に基づいて、音声通話モード時に音声入
力部205で収集した音声信号を音声処理部305にお
いてデジタル音声データに変換し、これを変復調回路部
306で巣ペクトラム拡散処理し、送受信回路部301
でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施し
た後にアンテナ201を介して送信する。また、携帯電
話114は、音声通話モード時にアンテナ201で受信
した信号を増幅して周波数変換処理及びアナログデジタ
ル変換処理を施し、変復調回路部306でスペクトラム
逆拡散処理を行ない、音声処理部305においてアナロ
グ音声信号に変換した後、これを音声出力部208を介
して出力する。さらに、データ通信モード時に電子メー
ルを送信する場合、本体部204の操作入力制御部30
4を介して入力されたテキストデータは、主制御部31
1に送出される。主制御部311は、テキストデータを
変復調回路部306でスペクトラム拡散処理し、送受信
回路部301でデジタルアナログ変換処理及び周波数変
換処理を施した後にアンテナ201を介して基地局11
0へ送信する。
る場合、主制御部311は、カメラ部203で撮影され
た画像データをカメラ制御部303を介して画像符号化
部312に供給する。また、画像データを送信しない場
合は、カメラ部203で撮影画像データをカメラ制御部
303及びLCD制御部302を介して表示部202に
直接表示させることも可能である。
ら供給された画像データを上記実施の形態で示した符号
化方法によって圧縮符号化することにより、符号化画像
データに変換し、これを多重分離部308に送出する。
また、このとき、同時に、携帯電話114は、カメラ部
203で撮影中に音声入力部205で収集した音声を音
声処理部305を介してデジタルの音声データとして多
重分離部308に送出する。
から供給された符号化された画像データと音声処理部3
05から供給された音声データとを所定の方式で多重化
し、その結果得られる多重化データを変復調回路部30
6でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部301でデ
ジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を施した後
にアンテナ201を介して送信する。データ通信モード
時にホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデ
ータを受信する場合、アンテナ201を介して基地局1
10から受信した信号を変復調回路部306でスペクト
ラム逆拡散処理し、その結果得られる多重化データを多
重分離部308に送出する。
多重化データを復号化するには、多重分離部308は、
多重化データを分離することにより、符号化された画像
データと音声データとに分け、バス313を介して当該
符号化された画像データを画像復号化部309に供給す
ると共に当該音声データを音声処理部305に供給す
る。
た画像データを上記の実施の形態で示した符号化方法に
対応した復号化方法で復号することにより、再生動画像
データを生成し、これをLCD制御部302を介して表
示部202に供給し、これにより、例えば、ホームペー
ジにリンクされた動画像ファイルに含まれる画像データ
が表示される。このとき同時に音声処理部305は、音
声データをアナログ音声信号に変換した後、これを音声
出力部208に供給し、これにより、例えばホームペー
ジにリンクされた動画像ファイルに含まれる音声データ
が再生される。
は、衛星波や地上波によるデジタル放送が話題となって
おり、図16に示されるように、デジタル放送用システ
ムにも上記実施の形態の少なくとも符号化方法又は復号
方法の何れかを組み込むことができる。具体的には、放
送局409では、映像情報の符号化ビットストリームが
電波を介して通信又は放送用等の衛星410に伝送され
る。これを受信した衛星410は、放送用の電波を受信
し、この電波を衛星放送受信設備を有する家庭のアンテ
ナ406で受信し、テレビ受像機401又はセットトッ
プボックス407などの装置により符号化ビットストリ
ームを復号化してこれを再生する。また、記録媒体であ
る蓄積メディア402に記録した符号化ビットストリー
ムを読み取り、復号化する再生装置403にも上記実施
の形態で示した復号化方法を実装することが可能であ
る。この場合、再生された映像信号は、モニタ404に
表示される。また、ケーブルテレビ用のケーブル405
又は衛星/地上波放送のアンテナ406に接続されたセ
ットトップボックス407内に復号化装置を実装し、こ
れをテレビモニタ408で再生する構成も考えられる。
このとき、セットトップボックスではなく、テレビ内に
符号化装置を組み込んでもよい。また、アンテナ411
を有する車412で衛星410から又は基地局107等
から信号を受信し、車412が有するカーナビゲーショ
ン413等の表示装置に動画を再生させることも可能で
ある。
は、例えば上記図15に示される構成のうち、カメラ部
203とカメラ制御部303を除いた構成が考えられ、
同様なことがコンピュータ111やテレビ受像機401
等でも考えられる。また、上記携帯電話114等の端末
は、符号化器/復号化器の両方を備える送受信型の端末
の他に、符号化器のみの送信端末、復号化器のみの受信
端末の3通りの実装形式が考えられる。
法を実装することにより、上記実施の形態で示した何れ
の装置、システムにおいても実現が可能となる。
方法及び画像復号化方法によれば、画像全体に関わる情
報を符号化する場合は従来と同様に複数の符号表を用い
るが、個別の画像情報については単一の符号化方式/復
号化方式(符号表)を用いるので、圧縮率をほとんど低
下させることなく、個別の画像情報の符号化又は復号化
の処理が簡潔に実現でき、コストダウン等を図ることが
可能となる為、その実用的価値は高い。
機能に係る部分の機能ブロック図である。
ック図で符号化された画像符号化信号のストリーム構成
図である。
成図である。(b)は、上記のスライス構造のフレーム
データのデータ構成図である。
化を行なう際に使用する符号表の一例である。(b)
は、画像符号化装置において固定長符号化を行なう際に
使用する符号表の一例である。
機能に係る部分の機能ブロック図である。
処理の流れを示すフローチャートである。
機能に係る機能ブロック図である。
機能に係る機能ブロック図である。
け、各々の情報の符号化を行なう画像符号化装置の符号
化機能に係る部分の機能ブロック図である。
装置の復号化機能に係る部分の機能ブロック図である。
化方法をまとめた表を示した図である。
あるフレキシブルディスクの物理フォーマットの例を示
す図である。(b)は、フレキシブルディスクを正面か
らみた外観図、断面構造図、及びフレキシブルディスク
を示す図である。(c)は、フレキシブルディスクにプ
ログラムの記録再生を行なうためのシステム構成の一例
を示す図である。
ビスを行なうためのコンテンツ供給システムの全体を示
すブロック図である。
一例である。
係る部分の機能ブロック図である。
す図である。
係る部分の機能ブロック図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 フレーム単位の画像信号を含む情報を符
号化するための画像符号化方法であって、前記符号化の
対象となる情報には、前記画像信号全体の特徴に関する
情報と前記フレーム単位の画像信号に係る情報とが含ま
れ、 前記画像信号全体の特徴に関する情報に対しては、複数
の符号化方式を利用して符号化を行なう複数符号化ステ
ップと、 前記フレーム単位の画像信号に係る情報に対しては、各
フレーム共通の符号化方式を利用して符号化を行なう共
通符号化ステップと、 前記符号化された画像信号全体の特徴に関する情報と前
記符号化されたフレーム単位の画像信号に係る情報とを
多重して符号化を行なう多重符号化ステップとを含むこ
とを特徴とする画像符号化方法。 - 【請求項2】 前記複数符号化ステップは、複数の可変
長符号表を利用する符号化方式であり、 前記共通符号化ステップは、単一の可変長符号表を利用
する符号化方式であることを特徴とする請求項1記載の
画像符号化方法。 - 【請求項3】 前記複数符号化ステップは、複数の可変
長符号表を利用する符号化方式であり、 前記共通符号化ステップは、算術符号化方式を利用する
符号化方式であることを特徴とする請求項1記載の画像
符号化方法。 - 【請求項4】 前記複数符号化ステップは、複数の固定
長符号表又は複数の可変長符号表を利用して符号化を行
ない、 前記共通符号化ステップは、予め限定した個数の固定長
符号表又は可変長符号表を利用して符号化を行なうこと
を特徴とする請求項1記載の画像符号化方法。 - 【請求項5】 前記画像信号全体の特徴に関する情報
は、ヘッダ情報であり、 前記フレーム単位の画像信号に係る情報は、フレームデ
ータであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項
に記載の画像符号化方法。 - 【請求項6】 前記画像信号全体の特徴に関する情報
は、スライスヘッダ情報を含むヘッダ情報であり前記フ
レーム単位の画像信号に係る情報は、各スライスのマク
ロブロックデータであることを特徴とする請求項1〜4
の何れか1項に記載の画像符号化方法。 - 【請求項7】 フレーム単位の画像信号を含む多重化さ
れた情報を復号化するための画像復号化方法であって、
前記復号化の対象となる情報には、前記画像信号全体の
特徴に関する情報と前記フレーム単位の画像信号に係る
情報とが含まれ、 前記多重化されている情報から、前記画像信号全体の特
徴に関する情報と前記フレーム単位の画像信号に係る情
報とを分離する分離復号化ステップと、 分離された前記画像信号全体の特徴に関する情報に対し
ては、複数の復号化方式を利用して復号化を行なう複数
復号化ステップと、 分離された前記フレーム単位の画像信号に係る情報に対
しては、各フレーム共通の復号化方式を利用して復号化
を行なう共通復号化ステップとを含むことを特徴とする
画像復号化方法。 - 【請求項8】 前記複数復号化ステップは、複数の可変
長符号表を利用する復号化方式であり、 前記共通復号化ステップは、単一の可変長符号表を利用
する復号化方式であることを特徴とする請求項7記載の
画像復号化方法。 - 【請求項9】 前記複数復号化ステップは、複数の可変
長符号表を利用する復号化方式であり、 前記共通復号化ステップは、算術復号化方式を利用する
復号化方式であることを特徴とする請求項7記載の画像
復号化方法。 - 【請求項10】 前記複数復号化ステップは、複数の固
定長符号表又は複数の可変長符号表を利用して復号化を
行ない、 前記限定復号化ステップは、予め限定した個数の固定長
符号表又は可変長符号表を利用して復号化を行なうこと
を特徴とする請求項7記載の画像復号化方法。 - 【請求項11】 前記画像信号全体の特徴に関する情報
は、ヘッダ情報であり、 前記フレーム単位の画像信号に係る情報は、フレームデ
ータであることを特徴とする請求項7〜10の何れか1
項に記載の画像復号化方法。 - 【請求項12】 前記画像信号全体の特徴に関する情報
は、スライスヘッダ情報を含むヘッダ情報であり前記フ
レーム単位の画像信号に係る情報は、各スライスのマク
ロブロックデータであることを特徴とする請求項7〜1
0の何れか1項に記載の画像復号化方法。 - 【請求項13】 フレーム単位の画像信号を含む情報を
符号化する画像符号化装置であって、前記符号化の対象
となる情報には、前記画像信号全体の特徴に関する情報
と前記フレーム単位の画像信号に係る情報とが含まれ、 前記画像信号全体の特徴に関する情報に対しては、複数
の符号化方式を利用して符号化を行なう複数符号化手段
と、 前記フレーム単位の画像信号に係る情報に対しては、各
フレーム共通の符号化方式を利用して符号化を行なう共
通符号化手段と、 前記符号化された画像信号全体の特徴に関する情報と前
記符号化されたフレーム単位の画像信号に係る情報とを
多重して符号化を行なう多重符号化手段とを備えること
を特徴とする画像符号化装置。 - 【請求項14】 前記複数符号化手段は、複数の可変長
符号表を利用する符号化方式であり、 前記共通符号化手段は、単一の可変長符号表を利用する
符号化方式であることを特徴とする請求項13記載の画
像符号化装置。 - 【請求項15】 前記複数符号化手段は、複数の可変長
符号表を利用する符号化方式であり、 前記共通符号化手段は、算術符号化方式を利用する符号
化方式であることを特徴とする請求項13記載の画像符
号化装置。 - 【請求項16】 フレーム単位の画像信号を含む多重化
された情報を復号化する画像復号化装置であって、前記
復号化の対象となる情報には、前記画像信号全体の特徴
に関する情報と前記フレーム単位の画像信号に係る情報
とが含まれ、 前記多重化されている情報から、前記画像信号全体の特
徴に関する情報と前記フレーム単位の画像信号に係る情
報とを分離する分離復号化手段と、 分離された前記画像信号全体の特徴に関する情報に対し
ては、複数の復号化方式を利用して復号化を行なう複数
復号化手段と、 分離された前記フレーム単位の画像信号に係る情報に対
しては、各フレーム共通の復号化方式を利用して復号化
を行なう共通復号化手段とを備えることを特徴とする画
像復号化装置。 - 【請求項17】 前記複数復号化手段は、複数の可変長
符号表を利用する復号化方式であり、 前記共通復号化手段は、単一の可変長符号表を利用する
復号化方式であることを特徴とする請求項16記載の画
像復号化装置。 - 【請求項18】 前記複数復号化手段は、複数の可変長
符号表を利用する復号化方式であり、 前記共通復号化手段は、算術復号化方式を利用する復号
化方式であることを特徴とする請求項16記載の画像復
号化装置。 - 【請求項19】 フレーム単位の画像信号を含む情報を
符号化する画像符号化装置に用いられるプログラムであ
って、 請求項1〜6の何れか1項に記載の全てのステップをコ
ンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 【請求項20】フレーム単位の画像信号を含む情報を復
号化する画像復号化装置に用いられるプログラムであっ
て、 請求項7〜12の何れか1項に記載の全てのステップを
コンピュータに実行させることを特徴とするプログラ
ム。 - 【請求項21】 フレーム単位の画像信号を含む情報を
符号化する画像符号化装置に用いられるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 請求項19記載のプログラムが記載された記録媒体。 - 【請求項22】 フレーム単位の画像信号を含む情報を
復号化する画像復号化装置に用いられるプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 請求項20記載のプログラムが記載された記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002244300A JP4125565B2 (ja) | 2001-08-31 | 2002-08-23 | 画像符号化方法、画像復号化方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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