JP2003140678A5 - - Google Patents

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【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の音声合成装置は、FM文字放送受信部と、音質タグ付き文例データベースと、前記音質タグ付き文例データベースを参照して、前記FM文字放送受信部から出力された文字データから交通情報パタンを持つ文字列を出力する交通情報抽出部と、前記音質タグ付き文例データベースを参照して、音質タグを少なくとも含む言語情報を前記文字列に付与する言語情報出力部と、前記音質タグに基づいて生成された韻律情報および声質情報に従って、音声を合成する音響処理部とを備える。
好適な実施形態として、前記音声タグは、強調音声とあいまい音声との適用を示すタグである。
本発明の音声合成方法は、音質タグ付き文例データベースを参照して、FM文字放送受信部から出力された文字データから交通情報パタンを持つ文字列を交通情報抽出部が出力し、音質タグを少なくとも含む言語情報を前記文字列に言語情報出力部が付与し、前記音声タグに基づいて生成された韻律情報および声質情報に従って、音響処理部が音声を合成する。
以上のように構成された音声合成装置の動作を説明する。FM文字放送受信部210はFM電波を受信して文字データを抽出し、出力する。交通情報抽出部220はFM文字放送受信部210が出力した文字データより音質タグ付き文例データベース230を参照して交通情報のパタンを持つ情報のみ抽出し文字列(201)を出力する。言語情報出力部240は音質タグ付き文例データベース230を参照して路線、方向、始点等の構成要素をマッチングし、文字列201に最適な文例を選択する。交通情報の抽出と文例の選択は例えば、特開平08−339490に示されるようなマッチングによって行うものとする。言語情報出力部240は文例に文字列201の構成要素を当てはめ、完結した文を生成しその文の読み、アクセント区切り、アクセント、音質タグを含む言語情報(202)を出力する。言語情報202は音韻をカタカナで示し、改行によりアクセント句を示し、アポストロフィ記号によりアクセントを示し、音韻記号を<>で囲むことで強調音声を適用する音韻列を示し、中カッコで囲むことであいまい音声を適用する音韻列を示している。韻律制御部は例えば特開平12−075883のようにアクセント句のモーラ数とアクセント型に従って音韻ごとのピッチとパワーを決定し、音韻並びから音韻語との時間長を特定して、音韻毎に時間長、ピッチ、パワーの韻律情報を生成する。一方言語情報出力部240より出力された音質タグに基づいて、強調音声が指定された音韻については、強調のタグを付与し、あいまい音声を指定された音韻にはあいまい音声のタグを付与して音韻毎の韻律情報及び声質情報(03)を出力する。音響処理部130は音韻毎の韻律情報および声質情報(03)に従って、音声を合成する。強調タグが付与された音韻に付いては音韻の子音部のパワーを標準の1.1倍にし、母音部のホルマントバンド幅を標準の0.8倍にする。あいまいな声質が指定された音韻に付いては、音韻の母音部のホルマント周波数を各母音の特徴的ホルマント周波数の重心に近づけ、さらにホルマントバンド幅を標準の2倍にする。強調、あいまいのどちらのパラメータ変更についても、ホルマントのエネルギーが標準ホルマントバンド幅の場合と変わらないようにエネルギーを調整する。上記のように標準声質のパラメータを変更することで、強調音声、あいまい声質の音声を音韻単位で作り、パラメータを接続し韻律情報に合わせて音源パラメータを変更して、音声を合成する。

Claims (3)

  1. FM文字放送受信部と、
    音質タグ付き文例データベースと、
    前記音質タグ付き文例データベースを参照して、前記FM文字放送受信部から出力された文字データから交通情報パタンを持つ文字列を出力する交通情報抽出部と、
    前記音質タグ付き文例データベースを参照して、音質タグを少なくとも含む言語情報を前記文字列に付与する言語情報出力部と、
    前記音質タグに基づいて生成された韻律情報および声質情報に従って、音声を合成する音響処理部と、
    を備える、音声合成装置。
  2. 前記音声タグは、強調音声とあいまい音声との適用を示すタグである請求項1に記載の音声合成装置。
  3. 音質タグ付き文例データベースを参照して、FM文字放送受信部から出力された文字データから交通情報パタンを持つ文字列を交通情報抽出部が出力し、
    音質タグを少なくとも含む言語情報を前記文字列に言語情報出力部が付与し、
    前記音声タグに基づいて生成された韻律情報および声質情報に従って、音響処理部が音声を合成する、音声合成方法。
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