【発明の名称】バレル研磨装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】研磨媒体を収容する研磨媒体収容槽と基台とこの基台に設置されたワーク支持シャフトとこのワーク支持シャフトの先端部に着脱可能に設置されたワークとからなるバレル研磨装置において、前記研磨媒体収容槽内の研磨媒体を適宜手段によって流動させ、この研磨媒体の流れに前記ワークの前面が対向するように前記ワーク支持シャフトを配置し、このワーク支持シャフトを軸芯を中心として回転させ、さらに、前記ワークの裏面の近傍に邪魔板部材を設置したことを特徴とするバレル研磨装置。
【請求項２】請求項１のバレル研磨装置において、前記ワークに窓部を有することを特徴とするバレル研磨装置。
【請求項３】請求項１のバレル研磨装置において、前記邪魔板部材を前記ワークの裏面に対して進退可能にしたことを特徴とするバレル研磨装置。
【請求項４】請求項１のバレル研磨装置において、前記邪魔板部材を弾性材によって形成したことを特徴とするバレル研磨装置。
【請求項５】請求項４のバレル研磨装置において、前記邪魔板部材を舌状に形成したことを特徴とするバレル研磨装置。
【請求項６】請求項４のバレル研磨装置において、前記邪魔板部材の外形を前記ワークの裏面の形状に略一致させたことを特徴とするバレル研磨装置。
【請求項７】請求項１のバレル研磨装置において、前記邪魔板部材を前記前記ワークの裏面における下方の近傍に設置したことを特徴とするバレル研磨装置。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、バレル研磨装置に関し、例えば、車両用ホイールをバレル研磨する場合に使用される。
【０００２】
【従来の技術】
従来、車両用ホイールをバレル研磨する場合には、研磨媒体の流れに車両用ホイールの前面を前傾斜の状態で対向させるように配置し、この車両用ホイールを回転（軸芯の回りに）させながら、研磨部材をこの車両用ホイールの前面に沿って流動させることによりその前面を研磨するのが常であった。
そして、前面を研磨した研磨媒体は車両用ホイールの周囲から回り込んでその後方に貯留していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のバレル研磨方法にあっては、前記車両用ホイールの後側に貯留した研磨媒体は車両用ホイールの回転力によって回転しながら後方へ流れ去っていたため、当該車両用ホイールの裏面は研磨されにくいという不都合を有した。
【０００４】
この発明の課題は係る不都合を解消することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために、この発明に係るバレル研磨装置においては、研磨媒体を収容する研磨媒体収容槽と基台とこの基台に設置されたワーク支持シャフトとこのワーク支持シャフトの先端部に着脱可能に設置されたワークとからなるバレル研磨装置において、前記研磨媒体収容槽内の研磨媒体を適宜手段によって流動させ、この研磨媒体の流れに前記ワークの前面が対向するように前記ワーク支持シャフトを配置し、このワーク支持シャフトを軸芯を中心として回転させ、さらに、前記ワークの裏面の近傍に邪魔板部材を設置したため、前記ワークの後側に貯留した研磨媒体の流れは、邪魔板によって邪魔される結果、前記ワークの裏面に対する研磨媒体の面圧を高めることができるものである。
【０００６】
なお、前記ワークに窓部を有するものであれば、この窓部の内周縁における裏面の角部を同時にアール状に研磨できるため、後工程での塗装の厚さを均一にでき、その結果、サビの発生を防止できるとともに応力の集中を防止して強度を向上させることができる。
【０００７】
また、前記邪魔板部材を前記ワークの裏面に対して進退可能にすれば、前記ワークの裏面と前記邪魔板部材との間隔を調整できるため、前記ワークの裏面に対する研磨媒体の面圧を調節することができ、その応用範囲は拡大する。
【０００８】
また、前記邪魔板部材を弾性材によって形成すれば、邪魔板部材が揺動するため、ワークとともに回転流動する研磨媒体（ワークの後側（研磨媒体の流れの下流側）の）の流動圧が変化しても、その邪魔板部材の耐久性を維持することができる。なお、前記ワークの後側とは研磨媒体の流れの下流側を意味している。
【０００９】
また、前記邪魔板部材を舌状に形成すれば、前記揺動が更に簡易できるため、その邪魔板部材の耐久性をより長期にわたって維持することができる。
【００１０】
また、前記邪魔板部材の外形を前記ワークの裏面の形状に略一致させれば、前記ワークの裏面の対して、研磨媒体の面圧を略一定に維持することができるため、均一な研磨をすることができる。
【００１１】
また、前記邪魔板部材を前記前記ワークの裏面における下方の近傍に設置すれば、前記ワークの後側の下方に貯留した研磨媒体の流れは、邪魔板によって邪魔される結果、前記ワークの下方における裏面に対する研磨媒体の面圧を高めることができるものである。
【００１２】
【実施例】
この実施例の説明では、ワークの一例として「車両用ホイール」を採り上げ以下説明する。
図１はこの発明に係るバレル研磨装置の断面図、図２は図１におけるII矢視図、図３は図１における III矢視図、図４は図３におけるIV−IV断面図である。
【００１３】
図１及び図２において、Ｂはバレル研磨装置、10はその基台である。20は研磨媒体収容槽であり、この基台10に載置された状態で設置されている。この研磨媒体収容槽20は円筒状であり、適宜回転手段により軸心Ｏを中心として周方向に回転できる（矢印を三参考のこと）。21,21,…は研磨媒体であり、この研磨媒体収容槽20に収容され、研磨媒体収容槽20の周方向への回転にしたがって同方向に流れている。研磨媒体21,21,…は、セラミックス粒等通常使用されているすべてのものを使用することができる。なお、研磨方法は湿式研磨、乾式研磨いずれでも良い。
【００１４】
22は研磨媒体収容槽20の上端開口であり、この上端開口22を介して後記アルミニウム製車両用ホイール（この発明の「ワーク」に相当する）Ｗは研磨媒体21,21,…中に浸漬される。
【００１５】
次に、11は支持フレームであり、前記基台10に立設されている。この支持フレーム11は研磨媒体収容槽20の略上端まで延びている。
【００１６】
30は反転板であり、前記支持フレーム11に回転軸31を介して設置されている。この反転板30は、前記回転軸31の回動に基づいて略１８０°範囲で往復反転できる。なお、前記回転軸31はモーター等の適宜回転駆動手段によって回転駆動される。
【００１７】
41は支持板であり、前記反転板30の端縁部に設置されている。この支持板41は上方に延びている。又、40は支持ベッドであり、前記支持板41の先端部に固定されている。この支持ベッド40は垂直の状態に配置されている。
【００１８】
次に、51は第一駆動モータであり、前記支持ベッド40に設置されている。この第一駆動モータ51の回転力は原動スプロケット52を介して伝えられる。60はワーク支持シャフトであり、前記支持ベッド40に軸受61,61 を介して回動可能に設置されている。このワーク支持シャフト60は前記研磨媒体収容槽20方向に突出している（図１を参照のこと）。62は従動スプロケットであり、前記ワーク支持シャフト60の後端部に設置されている。この従動スプロケット62と前記原動スプロケット（第一駆動モーター51の）52とにはチェーン53が巻き掛けられ、前記第一駆動モーター51の回転力が減速して伝えられる。
【００１９】
また、このワーク支持シャフト60の先端にはアルミニウム製車両用ホイールＷがエアーチャック（図示せず）を介して着脱可能に取付けられ、前記研磨媒体収容槽20の研磨媒体21,21 …中に浸漬されている。よって、前記第一駆動モータ51の回転に基づいて前記ワーク支持シャフト60はその軸心を中心として回転することができる。
【００２０】
なお、このとき、アルミニウム製車両用ホイールＷは研磨媒体21,21,…の流れに向かって前部が前傾斜した状態を維持している（図１の状態を参照のこと）。また、このワーク支持シャフト60における回転は正回転・逆回転を間欠的に行うこともできる。
【００２１】
なお、前記車両用ホイールＷは、ディスク部71の回りにリム部72が一体形成されたものであり、このディスク部72には窓部73,73,…が形成されている。
【００２２】
次に、80は進退ロッドであり、前記支持ベッド40に軸受81,81 を介して進退可能（軸心に沿って）に設置されている。この進退ロッド80は前記ワーク支持シャフト60に下方において略平行状態に配置されている。82は基部であり、前記進退ロッド80において、前記軸受81,81 の間に固定されている。この基部82にはナット部材83,83 が固定されている。
【００２３】
一方、84は第二駆動モータであり、前記支持ベッド40に設置されている。この第二駆動モータ84は減速機構が付いている。又、85はボルト軸であり、前記支持ベッド40に軸受86,86 を介して回動可能に設置されている。このボルト軸85は前記第二駆動モータ84によって軸心を中心として回転する。このボルト軸85には前記ナット部材83,83 が螺子嵌めされている。このため、このボルト軸85が回転すると、前記ナット部材83,83 、ひいては、前記進退ロッド80が進退する。
【００２４】
90は邪魔板部材であり、前記進退ロッド80の先端に着脱可能に設置されている。この邪魔板部材90は前記車両用ホイールＷの裏側における下方の近傍にしている。この邪魔板部材90はゴム，合成樹脂等の弾性材によって舌状に形成されている。このため、容易に揺動できる結果、研磨媒体21,21,…の流動圧が変化しても、その邪魔板部材90の耐久性を維持することができる。また、前記邪魔板部材90を舌状に形成すれば、前記揺動が更に簡易できるため、その邪魔板部材90の耐久性をより長期にわたって維持することができる。更に、前記邪魔板部材90の周縁の外形を、前記車両用ホイールＷの裏面の形状に略一致させたたため（図１を参照のこと）、前記車両用ホイールＷの裏面の裏面の対して、研磨媒体21,21,…の面圧を略一定に維持することができるため、均一な研磨を達成される。
【００２５】
このバレル研磨装置Ｂの作用について簡単に説明する。
このバレル研磨装置Ｂにおいて、前記ワーク支持シャフト60の先端にはアルミニウム製車両用ホイールＷを固定し、回転させながら、前記研磨媒体収容槽20の研磨媒体21,21,…中に沈める。すると、主として、車両用ホイールＷの窓部73,73 …を通過した研磨媒体21,21,…が車両用ホイールＷの裏側に貯留する。そして、車両用ホイールＷの回転に従って回転流動しながら（図４の矢印方向を参照のこと）、後方へ流れていく。このとき、図３および図４に示すように、前記進退ロッド80を前記ディスク部71の裏面近傍に接近させると、研磨媒体21,21,…の流れは前記邪魔板部材90の周縁によって前記ディスク部71に押しつけられ、この部分を研磨することになる。とくに、この窓部73を構成するスポーク部の裏面の角部を同時にアール状に研磨できるため、後工程での塗装の厚さを均一にでき、その結果、サビの発生を防止できるとともに応力の集中を防止して強度を向上させることができる。 また、前記邪魔板部材90を前記車両用ホイールＷの裏面に対して進退可能にしてあるため、前記車両用ホイールＷの裏面に対する研磨媒体21,21,…の面圧を調節することができる。
【００２６】
なお、この研磨装置Ｂにおける研磨媒体としては、軟質材、例えば、スポンジ、ゴム、軟質プラスチック等の粒体、塊等を使用すれば、仕上げ研磨を能率良く行うことができる。なお、硬質粒又は硬質塊等の表面に軟質材をコーティングしてこの種の研磨媒体としてもよい。
【００２７】
このバレル研磨をした後に、塗装、めっき、アルマイト化等の表面処理が行われる。これらの表面処理には通常存在するものは全て含まれる。
また、この実施例では、ワークとして、車両用ホイールを採り上げたが、これに限定されるものでははなく、全ての研磨対象が含まれることは当然である。
さらに、この実施例では、ワークの前面に対して研磨媒体が斜め方向から衝突する場合を説明したが、ワークの前面から裏面方向に研磨媒体が流れるかぎり、垂直方向から衝突する場合も水平方向から衝突する場合も含まれるものである。
【００２８】
【発明の効果】
この発明に係る車両用ホイール用バレル研磨装置は、研磨媒体を収容する研磨媒体収容槽と基台とこの基台に設置されたワーク支持シャフトとこのワーク支持シャフトの先端部に着脱可能に設置されたワークとからなるバレル研磨装置において、前記研磨媒体収容槽内の研磨媒体を適宜手段によって流動させ、この研磨媒体の流れに前記ワークの前面が対向するように前記ワーク支持シャフトを配置し、このワーク支持シャフトを軸芯を中心として回転させ、さらに、前記ワークの裏面の近傍に邪魔板部材を設置したため、前記ワークの後側に貯留した研磨媒体の流れは、邪魔板によって邪魔される結果、前記ワークの裏面に対する研磨媒体の面圧を高めることができるものである。
【００２９】
よって、このバレル研磨装置を使用すれば、ワークの前面とともに裏面をも同時に研磨することができるため、ワークにおけるバレル研磨の研磨効率を向上させやすいものである。
【００３０】
また、ワーク全体が同時に研磨されるため、ワークの表面が活性化される結果、後工程での塗装の密着が向上するとともに、研磨媒体によってワークの表面硬化が起こる結果ワークの強度が向上する。
【００３１】
なお、前記ワークに窓部を有するものであれば、この窓部の内周縁における裏面の角部を同時にアール状に研磨できるため、後工程での塗装の厚さを均一にでき、その結果、サビの発生を防止できるとともに応力の集中を防止して強度を向上させることができる。
【００３２】
また、前記邪魔板部材を前記ワークの裏面に対して進退可能にすれば、前記ワークの裏面と前記邪魔板部材との間隔を調整できるため、前記ワークの裏面に対する研磨媒体の面圧を調節することができ、その応用範囲は拡大する。
【００３３】
また、前記邪魔板部材を弾性材によって形成すれば、邪魔板部材が揺動するため、ワークとともに回転流動する研磨媒体（ワークの後側の）の流動圧が変化しても、その邪魔板部材の耐久性を維持することができる。
【００３４】
また、前記邪魔板部材を舌状に形成すれば、前記揺動が更に簡易できるため、その邪魔板部材の耐久性をより長期にわたって維持することができる。
【００３５】
また、前記邪魔板部材の外形を前記ワークの裏面の形状に略一致させれば、前記ワークの裏面の対して、研磨媒体の面圧を略一定に維持することができるため、均一な研磨をすることができる。
【００３６】
また、前記邪魔板部材を前記前記ワークの裏面における下方の近傍に設置すれば、前記ワークの後側の下方に貯留した研磨媒体の流れは、邪魔板によって邪魔される結果、前記ワークの下方における裏面に対する研磨媒体の面圧を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１はこの発明に係るバレル研磨装置の断面図である。
【図２】図２は図１におけるII矢視図である。
【図３】図３は図１における III矢視図である。
【図４】図４は図３におけるIV−IV断面図である。
【符号の説明】
Ｂ … バレル研磨装置
Ｗ … 車両用ホイール（ワーク）
21 … 研磨媒体
10 … 基台
20 … 研磨媒体収容槽
60 … ワーク支持シャフト
71 … ディスク部
73 … 窓部
90 … 邪魔板部材Patent application title: Barrel polishing apparatus
1. A barrel polishing apparatus comprising: a polishing medium storage tank for storing a polishing medium; a base; a work support shaft installed on the base; and a work removably installed on the tip of the work support shaft. The polishing medium in the polishing medium storage tank is made to flow by appropriate means, and the work support shaft is disposed so that the front surface of the work faces the flow of the polish medium, and the work support shaft is centered on the axis is rotated further, the barrel polishing apparatus characterized by being installed baffle member in the vicinity of the back surface of the workpiece.
2. A barrel polishing apparatus according to claim 1, wherein said workpiece has a window.
3. A barrel polishing apparatus according to claim 1, wherein said baffle plate member is movable forward and backward with respect to the back surface of said work.
4. A barrel polishing apparatus according to claim 1, wherein said baffle plate member is formed of an elastic material.
5. A barrel polishing apparatus according to claim 4, wherein said baffle plate member is formed in a tongue shape.
6. A barrel polishing apparatus according to claim 4, wherein an outer shape of said baffle plate member is substantially matched with a shape of a back surface of said work.
7. A barrel polishing apparatus according to claim 1, wherein said baffle plate member is disposed in the vicinity of the lower side of the back surface of said work .
Detailed Description of the Invention
[0001]
[Industrial application field]
The present invention relates to a barrel polishing apparatus, and is used, for example, for barrel polishing a vehicle wheel.
[0002]
[Prior Art]
Conventionally, when the vehicle wheel is barrel-polished, the front surface of the vehicle wheel is arranged to face the flow of the polishing medium in a forward inclined state, and the vehicle wheel is rotated (around the axis) However, it was customary to polish the front surface by flowing the polishing member along the front surface of the vehicle wheel.
And the grinding | polishing medium which grind | polished the front surface went around from the circumference | surroundings of the wheel for vehicles, and was stored in the back.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional barrel polishing method, since the polishing medium stored on the rear side of the vehicle wheel is rotating away by the rotational force of the vehicle wheel and flows away to the rear, the rear surface of the vehicle wheel is It has the disadvantage of being difficult to polish.
[0004]
An object of the present invention is to eliminate such inconvenience.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, in the barrel polishing apparatus according to the present invention, a polishing medium storage tank for storing a polishing medium, a base, a work support shaft installed on the base, and a tip of the work support shaft In a barrel polishing apparatus comprising a work removably installed, the polishing medium in the polishing medium storage tank is made to flow by appropriate means, and the work supporting shaft is such that the front surface of the work faces the flow of the polishing medium. The work support shaft is rotated about the axis, and the baffle plate is installed near the back of the work, so the flow of the polishing medium stored on the back side of the work is determined by the baffle As a result of being disturbed, the surface pressure of the polishing medium against the back surface of the work can be increased.
[0006]
In addition, if the workpiece has a window portion, the corner portion of the back surface of the inner peripheral edge of the window portion can be ground at the same time in a rounded shape, so that the thickness of coating in the later step can be made uniform. The occurrence of rust can be prevented and the concentration of stress can be prevented to improve the strength.
[0007]
Further, by making the baffle plate member movable back and forth with respect to the back surface of the work, the distance between the back surface of the work and the baffle plate member can be adjusted, so the surface pressure of the polishing medium against the back surface of the work is adjusted. Can extend its application range.
[0008]
Further, if the baffle plate member is formed of an elastic material, the baffle plate member swings, so the flow pressure of the polishing medium (at the back side of the work (downstream of the flow of the polishing medium)) rotates and flows with the work. Even if it changes, the durability of the baffle member can be maintained. The back side of the work means the downstream side of the flow of the polishing medium.
[0009]
Further, if the baffle plate member is formed in a tongue shape, the swinging can be further simplified, so that the durability of the baffle plate member can be maintained for a longer period of time.
[0010]
In addition, if the outer shape of the baffle plate member is made to substantially match the shape of the back surface of the work, the surface pressure of the polishing medium can be maintained substantially constant against the back surface of the work, so uniform polishing is achieved. can do.
[0011]
Further, if the baffle plate member is disposed in the vicinity of the lower side on the back surface of the work, the flow of the polishing medium stored in the lower side on the rear side of the work is disturbed by the baffle plate, so that The surface pressure of the polishing medium against the back surface can be increased.
[0012]
【Example】
In the description of this embodiment, a "vehicle wheel" is taken as an example of a work and described below.
1 is a cross-sectional view of a barrel polishing apparatus according to the present invention, FIG. 2 is a view taken along arrow II in FIG. 1, FIG. 3 is a view taken along arrow III in FIG. 1 and FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
[0013]
In FIGS. 1 and 2, B is a barrel polishing apparatus, and 10 is a base thereof. Reference numeral 20 denotes a polishing medium storage tank, which is installed in a state of being mounted on the base 10. The polishing medium storage tank 20 is cylindrical, and can be rotated in the circumferential direction about the axis O by an appropriate rotating means (see three arrows). .. Denote polishing media, which are accommodated in the polishing media storage tank 20 and flow in the same direction as the polishing media storage tank 20 rotates in the circumferential direction. As the polishing media 21, 21, ..., all commonly used ones such as ceramic particles can be used. The polishing method may be either wet polishing or dry polishing.
[0014]
Reference numeral 22 denotes an upper end opening of the polishing medium storage tank 20, and an aluminum vehicle wheel (corresponding to the "work" according to the present invention) W described later is immersed in the polishing mediums 21, 21,. Ru.
[0015]
Next, 11 is a support frame, which is erected on the base 10. The support frame 11 extends to a substantially upper end of the polishing medium storage tank 20.
[0016]
Reference numeral 30 denotes a reverse plate, which is installed on the support frame 11 via a rotation shaft 31. The reversing plate 30 can be reciprocally reversed within a range of approximately 180 ° based on the rotation of the rotating shaft 31. The rotation shaft 31 is rotationally driven by an appropriate rotation driving means such as a motor.
[0017]
Reference numeral 41 denotes a support plate, which is installed at the edge of the reversing plate 30. The support plate 41 extends upward. Reference numeral 40 denotes a support bed, which is fixed to the tip of the support plate 41. The support bed 40 is arranged vertically.
[0018]
Next, 51 is a first drive motor, which is installed on the support bed 40. The rotational force of the first drive motor 51 is transmitted through the driving sprocket 52. Reference numeral 60 denotes a work support shaft, which is rotatably mounted on the support bed 40 via bearings 61 and 61. The work support shaft 60 projects in the direction of the polishing medium storage tank 20 (see FIG. 1). A driven sprocket 62 is disposed at the rear end of the work support shaft 60. A chain 53 is wound around the driven sprocket 62 and the driving sprocket (of the first drive motor 51) 52, and the rotational force of the first drive motor 51 is decelerated and transmitted.
[0019]
Further, an aluminum vehicle wheel W is detachably attached to the tip of the work support shaft 60 via an air chuck (not shown), and is immersed in the polishing media 21 of the polishing media storage tank 20. It is done. Therefore, based on the rotation of the first drive motor 51, the workpiece support shaft 60 can rotate about its axis.
[0020]
At this time, the front portion of the aluminum vehicle wheel W is maintained in a forwardly inclined state toward the flow of the polishing media 21, 21,... (See the state of FIG. 1). Further, the rotation of the work support shaft 60 can be intermittently performed in the forward and reverse directions.
[0021]
The vehicle wheel W has the rim portion 72 integrally formed around the disc portion 71, and the disc portion 72 is formed with window portions 73, 73,.
[0022]
Next, reference numeral 80 denotes an advancing and retracting rod, which is installed on the support bed 40 via a bearing 81 and 81 so as to be capable of advancing and retracting (along the axis). The advancing and retracting rod 80 is disposed substantially parallel to the work support shaft 60 below. Reference numeral 82 denotes a base, which is fixed between the bearings 81 and 81 in the advancing and retracting rod 80. Nut members 83, 83 are fixed to the base portion 82.
[0023]
On the other hand, 84 is a second drive motor, which is installed on the support bed 40. The second drive motor 84 is provided with a reduction mechanism. Reference numeral 85 denotes a bolt shaft, which is rotatably mounted on the support bed 40 via bearings 86 and 86. The bolt shaft 85 is rotated about the axis by the second drive motor 84. The nut members 83, 83 are screwed into the bolt shaft 85. For this reason, when the bolt shaft 85 rotates, the nut members 83 and 83 and, consequently, the advancing and retracting rod 80 move forward and backward.
[0024]
Reference numeral 90 denotes a baffle member, which is detachably installed at the tip of the advancing and retracting rod 80. The baffle plate 90 is located near the lower side of the rear side of the vehicle wheel W. The baffle plate member 90 is formed in a tongue shape by an elastic material such as rubber or synthetic resin. For this reason, as a result of being able to swing easily, even if the flow pressure of the polishing media 21, 21, ... changes, the durability of the baffle plate member 90 can be maintained. Further, if the baffle plate member 90 is formed in a tongue shape, the swinging can be further simplified, so that the durability of the baffle plate member 90 can be maintained for a longer period of time. Furthermore, since the outer shape of the peripheral edge of the baffle plate member 90 substantially matches the shape of the back surface of the vehicle wheel W (see FIG. 1), the outer surface of the back surface of the vehicle wheel W Since the surface pressure of the polishing media 21, 21, ... can be maintained substantially constant, uniform polishing can be achieved.
[0025]
The operation of the barrel polishing apparatus B will be briefly described.
In this barrel polishing apparatus B, an aluminum vehicle wheel W is fixed to the tip of the work support shaft 60, and is sunk in the polishing media 21, 21, ... of the polishing media storage tank 20 while rotating. Then, the polishing media 21, 21,... Having passed through the windows 73, 73,... Of the vehicle wheel W are mainly stored on the back side of the vehicle wheel W. Then, it flows rearward while rotating and flowing according to the rotation of the vehicle wheel W (see the arrow direction in FIG. 4). At this time, as shown in FIGS. 3 and 4, when the advancing and retracting rod 80 is brought close to the back surface of the disk portion 71, the flow of the polishing media 21, 21,... It is pressed against the portion 71 and this portion is to be polished. In particular, since the corners of the back surface of the spokes constituting the window 73 can be ground at the same time in a rounded shape, the coating thickness in the later steps can be made uniform, and as a result, the generation of rust can be prevented and the stress can be reduced. It is possible to prevent concentration and improve strength. Further, since the baffle plate member 90 can be advanced and retracted with respect to the back surface of the vehicle wheel W, the surface pressure of the polishing media 21, 21,... Can be adjusted with respect to the back surface of the vehicle wheel W.
[0026]
When a soft material such as sponge, rubber, particles such as soft plastic, lumps and the like is used as the polishing medium in the polishing apparatus B, the finish polishing can be performed efficiently. A soft material may be coated on the surface of hard particles or hard lumps to make this kind of polishing medium.
[0027]
After the barrel polishing, surface treatments such as painting, plating, and alumite are performed. All of these surface treatments are usually included.
Further, in this embodiment, the vehicle wheel is taken as the work, but the invention is not limited to this, and it is natural that all the objects to be polished are included.
Furthermore, in this embodiment, the case where the polishing medium collides obliquely to the front surface of the work has been described, but as long as the polishing medium flows from the front side to the back side of the work, the collision also occurs from the horizontal direction The case of collision is also included.
[0028]
【Effect of the invention】
The vehicle wheel barrel polishing apparatus according to the present invention is detachably mounted on the polishing medium storage tank for storing the polishing medium, the base, the work support shaft installed on the base, and the tip of the work support shaft. In the barrel polishing apparatus comprising a plurality of workpieces, the polishing medium in the polishing media storage tank is made to flow by appropriate means, and the workpiece support shaft is disposed such that the front surface of the workpiece faces the flow of the polishing media, Since the work support shaft is rotated about the axis and the baffle plate is installed near the back surface of the work, the flow of the polishing medium stored on the back side of the work is interrupted by the baffle as a result, The surface pressure of the polishing medium against the back surface of the work can be increased.
[0029]
Therefore, if this barrel polishing apparatus is used, the back surface as well as the front surface of the workpiece can be polished simultaneously, which makes it easy to improve the polishing efficiency of the barrel polishing on the workpiece.
[0030]
In addition, since the entire workpiece is polished at the same time, the surface of the workpiece is activated, which improves the adhesion of the paint in the subsequent step and the surface of the workpiece is hardened by the polishing medium, thereby improving the strength of the workpiece.
[0031]
In addition, if the workpiece has a window portion, the corner portion of the back surface of the inner peripheral edge of the window portion can be ground at the same time in a rounded shape, so that the thickness of coating in the later step can be made uniform. The occurrence of rust can be prevented and the concentration of stress can be prevented to improve the strength.
[0032]
Further, by making the baffle plate member movable back and forth with respect to the back surface of the work, the distance between the back surface of the work and the baffle plate member can be adjusted, so the surface pressure of the polishing medium against the back surface of the work is adjusted. Can extend its application range.
[0033]
In addition, if the baffle plate member is formed of an elastic material, the baffle plate member swings, so that even if the flow pressure of the polishing medium (at the rear side of the workpiece) that rotates and flows with the workpiece changes, the baffle plate member It is possible to maintain the durability of the
[0034]
Further, if the baffle plate member is formed in a tongue shape, the swinging can be further simplified, so that the durability of the baffle plate member can be maintained for a longer period of time.
[0035]
In addition, if the outer shape of the baffle plate member is made to substantially match the shape of the back surface of the work, the surface pressure of the polishing medium can be maintained substantially constant against the back surface of the work, so uniform polishing is achieved. can do.
[0036]
Further, if the baffle plate member is disposed in the vicinity of the lower side on the back surface of the work, the flow of the polishing medium stored in the lower side on the rear side of the work is disturbed by the baffle plate, so that The surface pressure of the polishing medium against the back surface can be increased.
Brief Description of the Drawings
FIG. 1 is a cross-sectional view of a barrel polishing apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a view on arrow II in FIG. 1;
3 is a view on arrow III in FIG. 1;
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
[Description of the code]
B ... Barrel polisher W ... Wheel for vehicle (work)
21 ... polishing media
10 ... Base
20 ... Abrasive media storage tank
60 ... Workpiece support shaft
71 ... Disk section
73 ... Window
90 ... Baffle plate member