JP2003136074A - 水質改良剤、水質改良装置及び同装置の利用方法 - Google Patents

水質改良剤、水質改良装置及び同装置の利用方法

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JP2003136074A
JP2003136074A JP2001339685A JP2001339685A JP2003136074A JP 2003136074 A JP2003136074 A JP 2003136074A JP 2001339685 A JP2001339685 A JP 2001339685A JP 2001339685 A JP2001339685 A JP 2001339685A JP 2003136074 A JP2003136074 A JP 2003136074A
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quality improving
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Kokichi Aoki
耕吉 青木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 殺菌作用を持つ銀を水中に溶出させることに
より、十分な殺菌効果が得られるようにした水質改良技
術の提供。 【解決手段】 銀粉末1〜95重量%にバインダとして
の水ガラス5〜99重量%を配合して成形体6に焼成し
て水質改良剤とする。この銀成形体を容器10に収容
し、水が容器内を通過する間に、水質改良剤としての成
形体から水中に溶出した銀による水自体の殺菌作用で水
中に含まれた菌(例えば、大腸菌やブドウ球菌等)を殺
菌する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水質改良剤、水質
改良装置及び同装置の利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、殺菌用水質改良剤として、銀粉末
を焼成したセラミックスによるものが知られており、
又、この銀粉末セラミックスを容器に収容して、容器内
を流動する水をこの銀粉末セラミックスに接触させて、
銀による殺菌効果を得るようにしたものが知られてい
る。
【0003】又、本出願人において、トルマリン原石、
トルマリン鉱石をガラス粉末等のバインダに分散させて
焼成したトルマリン成形体、遠赤外線セラミックス等の
単体又は組合せたものを水質改良材とし、又、この水質
改良材を容器内に収納し、容器内を流動する水がこの水
質改良材に接触しながら通過するようにした水質改良装
置及び同装置の利用方法を本願に先行して既に提案して
いる(特開平11−192479号公報)。
【0004】この先行の水質改良材は、トルマリン原
石、トルマリン形成体、遠赤外線セラミックスにより、
トルマリンから流れる微弱電流、遠赤外線セラミックス
から放射される遠赤外線、又は微弱電流と遠赤外線の相
乗効果によって水の分子運動が活発化して水分子の集団
であるクラスターを小さくし、水の浸透性を高めること
ができるし、イオン化が促進されて水の浄化を図ること
ができ、しかも、トルマリンの特性によって遠赤外線セ
ラミックスが汚れることを防止して効果の持続を図るこ
とができるというものであった。
【0005】又、従来、オゾンや強酸性水を使用した殺
菌装置や洗浄装置がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
銀粉末セラミックスによる水質改良材は、セラミックス
中の銀が水中に溶出することがないため、水自体に殺菌
作用はなく、水に含まれた菌が銀粉末セラミックスに直
接に接触した場合にだけ殺菌が行われるもので、これで
は十分な殺菌効果が得られない。又、この銀粉末セラミ
ックスは、多孔質セラミックスであり、その分、水との
接触面積が大きくなるが、逆に水中に含まれる汚れが吸
着し、3〜6ヶ月で殺菌効果が失われてしまうという問
題もあった。
【0007】又、先行のトルマリン原石やトルマリン成
形体、遠赤外線セラミックス等を用いたものは、水のク
ラスターを小さくして水の浸透性を高めることができる
し、イオン化が促進されて水の浄化を図ることができる
が、殺菌作用が得られないという問題を残していた。
【0008】又、オゾンや強酸性水を使用するもので
は、その効果に問題があり、又、腐蝕や人体への悪影響
の問題があった。
【0009】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、殺菌作用を持つ銀や殺藻作用を持
つ銅を水中に溶出させることにより、十分な殺菌効果や
殺藻効果が得られるようにし、又、この殺菌効果等に加
えて、クラスターを小さくして水の浸透性を高めると共
に、イオン化の促進により水の浄化を図ることができる
ようにした水質改良剤、水質改良装置及び同装置の利用
方法を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の水質改良剤(請求項1)は、銀粉末1〜
95重量%にバインダとしての水ガラス5〜99重量%
を配合して成形体に焼成した構成としている。又、銀粉
末1〜95重量%にバインダとしての水ガラス5〜99
重量%を配合したものを、球形状、ペレット状や板状の
母材の表面にコーティングして成形体に焼成した態様も
ある(請求項2)。
【0011】この水質改良剤は、水ガラスをバインダと
して銀粉末を焼成した成形体である。このように、水ガ
ラスをバインダとして用いると、銀粉末がバインダ中に
分散した状態になるため、銀が水中に溶出し、水自体が
殺菌作用を持つことになる。また、水質改良剤としての
成形体は、多孔質でないため、汚れが付着しにくく、殺
菌効果を持続させることができるし、汚れが付着して殺
菌効果が低減したとしても、これを洗浄して汚れを落と
せば、殺菌効果を元の状態に戻すことができる。尚、銀
が溶出した水は、藻を死滅させる作用もあり、殺藻剤と
しても使用することができる。銀粉末は1重量%あれば
十分な殺菌作用がある。銀粉末がそれより少ないときは
その効果が少なく、改良剤を大量に使用しなければなら
ないので経済的でない。銀粉末が95重量%の場合は、
殺菌力が非常に強く効果的である。又、水ガラスが5重
量%未満であると焼成した銀成形体がもろく、崩れ易い
ので好ましくない。本発明の水質改良剤としては、銀粉
末が50〜90重量%で、水ガラスが10〜50重量%
とするのが好ましく、さらには銀粉末が75重量%で、
水ガラスが25重量%とするのが強度及び殺菌力の点か
ら最適である。水ガラスが25重量%を越えると水ガラ
スが大量に溶出し易いので、25重量%〜10重量%が
最適であると思われる。本発明の水質改良剤は、プール
の殺菌装置や循環風呂の殺菌装置のように水に発生する
菌を殺菌するのに用いることができる。又、銀粉末と水
ガラスを配合したものを母材にコーティングするとき
は、銀粉末に水で薄めた水ガラスを混ぜ、これを母材に
塗布したり、吹き付けたり、あるいは造球機で水ガラス
をバインダとしてコーティングする。母材としては、焼
成に耐えられるものであれば、セラミックスや金属等適
宜のものを使用することができる。形状としては、球
形、ペレット状や板状のものを使用する。この成形体の
作用効果は前記成形体と同じである。
【0012】次に、本発明の水質改良剤(請求項3)
は、銀粉末1〜85重量%と、トルマリン原石の粉末1
0〜94重量%と、バインダとしての水ガラス5〜89
重量%を配合して成形体に焼成した構成としている。
又、銀粉末1〜85重量%と、トルマリン原石の粉末1
0〜94重量%と、バインダとしての水ガラス5〜89
重量%を配合したものを、球形状、ペレット状や板状の
母材の表面にコーティングして成形体に焼成した態様も
ある(請求項4)。この水質改良剤は、トルマリン原石
の粉末を10重量%以上含有させているので、銀の殺菌
作用の他に、洗浄力が出てくる。トルマリン原石の粉末
が10重量%未満であれば洗浄力が弱い。本発明の水質
改良剤は、銀粉末2〜30重量%と、トルマリン原石の
粉末50〜88重量%と、バインダとしての水ガラス1
0〜20重量%を配合したものが、強度、殺菌力、洗浄
力共に効果的であるが、銀粉末5重量%と、トルマリン
原石の粉末80重量%に、バインダとしての水ガラス1
5重量%を配合したものが最適である。又、トルマリン
原石の粉末94重量%と、水ガラス5重量%と、銀粉末
1重量%との割合で加えて焼成したものも、洗浄力が非
常に強く効果的であり、しかも殺菌効果もあるので好ま
しい。本発明の水質改良剤を食器洗い機に使用すると食
器の汚れ落ちがよく、食器に付着している菌を殺し、衛
生的である。又、洗剤の使用量を3分の1以下に減らし
ても従来以上の洗浄効果があり、特に、油汚れの落ちが
よく、グラスに光沢が出る。又、この水質改良剤を通し
た処理水を食品工場や調理場等の洗浄水として使用する
と、床や調理器具などの汚れ落ちがよく付着している菌
を殺すと同時に菌の繁殖を押さえる効果がある。又、飲
料水として使用した場合は、水のクラスターが小さくな
って、なめらかでおいしい水ができる。したがって、マ
ンション等の給水管に使用すると管のスケール除去、貯
水槽の汚れ防止、菌の繁殖防止、殺菌ができ、生活用水
として最適な水となる。この場合、麦飯石などを組み込
むと、ミネラル分を含んだおいしい水となる。このよう
に使用用途に合わせて組み合わせるとよりよいものが完
成する。又、銀粉末とトルマリン原石の粉末と水ガラス
を配合したものを母材にコーティングするときは、銀粉
末とトルマリン原石の粉末に水で薄めた水ガラスを混
ぜ、これを母材に塗布したり、吹き付けたり、あるいは
造球機で水ガラスをバインダとしてコーティングする。
母材としては、焼成に耐えられるものであれば、セラミ
ックスや金属等適宜のものを使用することができる。形
状としては、球形、ペレット状や板状のものを使用す
る。この成形体の作用効果は前記成形体と同じである。
【0013】次に、本発明の水質改良剤(請求項5)
は、銅粉末1〜95重量%にバインダとしての水ガラス
5〜99重量%を配合して成形体に焼成した構成として
いる。又、銅粉末1〜95重量%にバインダとしての水
ガラス5〜99重量%を配合したものを、球形状、ペレ
ット状や板状の母材の表面にコーティングして成形体に
焼成した態様もある(請求項6)。この水質改良剤は、
銅粉末を1重量%以上含有させているので、十分な殺藻
作用がある。銅粉末が1重量%未満であれば殺藻作用が
弱く、改良剤を大量に使用しなければならないので経済
的でない。銅粉末が95重量%の場合は、殺藻力が非常
に強く効果的である。又、水ガラスが5重量%未満であ
ると焼成した成形体がもろく、崩れ易いので好ましくな
い。本発明の水質改良剤としては、銅粉末が5〜50重
量%で、水ガラスが50〜95重量%とするのが好まし
く、さらには銅粉末が75重量%で、水ガラスが25重
量%とするのが強度及び殺藻力の点から最適である。水
ガラスが25重量%を越えると水ガラス成分のうちホウ
素が大量に溶出し易いので、25重量%〜10重量%が
最適であると思われる。本発明の水質改良剤は、クーリ
ングタワー等の藻の除去や発生抑制のために水の循環経
路に設置、若しくは、クーリングタワー内部に設置する
ことにより効果がある。又、洗車機の貯水槽に設置する
と洗車機の床に生えた藻がなくなり、繁殖を押さえるこ
とができる。又、銅粉末と水ガラスを配合したものを母
材にコーティングするときは、銅粉末に水で薄めた水ガ
ラスを混ぜ、これを母材に塗布したり、吹き付けたり、
あるいは造球機で水ガラスをバインダとしてコーティン
グする。母材としては、焼成に耐えられるものであれ
ば、セラミックスや金属等適宜のものを使用することが
できる。形状としては、球形、ペレット状や板状のもの
を使用する。この成形体の作用効果は前記成形体と同じ
である。
【0014】次に、本発明の水質改良剤(請求項7)
は、銅粉末1〜85重量%と、トルマリン原石の粉末1
0〜94重量%と、バインダとしての水ガラス5〜89
重量%を配合して成形体に焼成した構成としている。
又、銅粉末1〜85重量%と、トルマリン原石の粉末1
0〜94重量%と、バインダとしての水ガラス5〜89
重量%を配合したものを、球形状、ペレット状や板状の
母材の表面にコーティングして焼成した態様もある(請
求項8)。この水質改良剤は、トルマリン原石の粉末を
10重量%以上含有させているので、銅の殺藻作用の他
に、洗浄力が出てくる。トルマリン原石の粉末が10重
量%未満であれば洗浄力が弱い。本発明の水質改良剤
は、銅粉末2〜30重量%と、トルマリン原石の粉末5
0〜88重量%に、バインダとしての水ガラス10〜4
8重量%を配合したものが、強度、殺藻力、洗浄力共に
効果的であるが、銅粉末10重量%と、トルマリン原石
の粉末75重量%に、バインダとしての水ガラス15重
量%を配合したものが最適である。又、トルマリン原石
の粉末94重量%と、水ガラス5重量%と、銅粉末1重
量%との割合で加えて焼成したものも、洗浄力が非常に
強く効果的であり、しかも殺藻効果もあるので好まし
い。本発明の水質改良剤は、洗車機に使用すると、洗浄
力、光沢効果とあわせて、殺藻効果もある。この場合、
遠赤外線を放射するセラミックスを併用すると、洗浄
力、光沢効果が一段と良好になる。又、活性炭やゼオラ
イトなどの吸着性があるものと組み合わせると井戸水な
ど水質が悪い場合に効果が上がる。又、銅粉末とトルマ
リン原石と水ガラスを配合したものを母材にコーティン
グするときは、銅粉末とトルマリン原石に水で薄めた水
ガラスを混ぜ、これを母材に塗布したり、吹き付けた
り、あるいは造球機で水ガラスをバインダとしてコーテ
ィングする。母材としては、焼成に耐えられるものであ
れば、セラミックスや金属等適宜のものを使用すること
ができる。形状としては、球形、ペレット状や板状のも
のを使用する。この成形体の作用効果は前記成形体と同
じである。
【0015】次に、本発明の水質改良剤(請求項9)
は、銅粉末1〜84重量%と、トルマリン原石の粉末1
0〜93重量%と、銀粉末1〜84重量%と、バインダ
としての水ガラス5〜88重量%を配合し成形体に焼成
した構成としている。又、銅粉末1〜84重量%と、ト
ルマリン原石の粉末10〜93重量%と、銀粉末1〜8
4重量%と、バインダとしての水ガラス5〜88重量%
を配合したものを、球形状、ペレット状や板状の母材の
表面にコーティングして成形体に焼成した態様もある
(請求項10)。この水質改良剤では、トルマリン原石
と銅粉末と銀粉末とを混ぜているので、殺菌作用と殺藻
作用と洗浄作用がある。本発明の水質改良剤としては、
銅粉末2〜30重量%と、銀粉末2〜30重量%と、ト
ルマリン原石の粉末50〜86重量%と、バインダとし
ての水ガラス10〜48重量%を配合したものが、強
度、殺藻力、洗浄力共に効果的であるが、銅粉末5重量
%と、銀粉末5重量%と、トルマリン原石の粉末75重
量%に、バインダとしての水ガラス15重量%を配合し
たものが最適である。又、水質によりスケール除去を更
に強化する場合は、酸化チタンをコーティングしたセラ
ミックスを組み合わせることもできる。本発明の水質改
良剤は、クーリングタワーなどのスケール除去と殺藻と
レジネオラ菌などの殺菌、並びに菌の繁殖抑制に効果的
である。又、プールや風呂のように藻が生え易い施設に
は最適である。尚、銅粉末とトルマリン原石と銀粉末と
水ガラスを配合したものを、母材の表面にコーティング
して焼成した成形体も、前記成形体と同様な作用効果を
奏する。又、銅粉末とトルマリン原石と銀粉末と水ガラ
スを配合したものを母材にコーティングするときは、銅
粉末とトルマリン原石と銀粉末に水で薄めた水ガラスを
混ぜ、これを母材に塗布したり、吹き付けたり、あるい
は造球機で水ガラスをバインダとしてコーティングす
る。母材としては、焼成に耐えられるものであれば、セ
ラミックスや金属等適宜のものを使用することができ
る。形状としては、球形、ペレット状や板状のものを使
用する。この成形体の作用効果は前記成形体と同じであ
る。
【0016】次に、本発明の水質改良剤(請求項11)
は、銀粉末1〜94重量%と、銅粉末1〜94重量%
と、バインダとしての水ガラス5〜98重量%を配合し
成形体に焼成した構成としている。又、銀粉末1〜94
重量%と、銅粉末1〜94重量%と、バインダとしての
水ガラス5〜98重量%を配合したものを、球形状、ペ
レット状や板状の母材の表面にコーティングして成形体
に焼成した態様もある(請求項12)。本発明の水質改
良剤では、銀粉末2〜30重量%と、銅粉末2〜30重
量%と、バインダとしての水ガラス40〜96重量%を
配合したものが好ましく、さらには、銀粉末40重量%
と、銅粉末45重量%と、バインダとしての水ガラス1
5重量%を配合したものが最適である。本発明の水質改
良剤は、貯水槽や池や防火用水等のように藻や菌が発生
しやすいところに使用するのが好ましい。尚、銅粉末と
銀粉末と水ガラスを配合したものを、母材の表面にコー
ティングして焼成した成形体も、前記成形体と同様な作
用効果を奏する。又、銅粉末と銀粉末と水ガラスを配合
したものを母材にコーティングするときは、銅粉末と銀
粉末に水で薄めた水ガラスを混ぜ、これを母材に塗布し
たり、吹き付けたり、あるいは造球機で水ガラスをバイ
ンダとしてコーティングする。母材としては、焼成に耐
えられるものであれば、セラミックスや金属等適宜のも
のを使用することができる。形状としては、球形、ペレ
ット状や板状のものを使用する。この成形体の作用効果
は前記成形体と同じである
【0017】又、この水質改良剤において、焼成温度を
450〜850℃とした態様(請求項13)がある。
【0018】焼成温度を450〜850℃の低温とした
のは、450℃以下では焼成が不十分であるし、850
℃以上では、銀成分や水ガラス成分が変質し、殺菌効果
が低減してしまうからである。
【0019】次に、本発明の水質改良装置(請求項1
4)は、前記水質改良剤を容器内に収容した水質改良装
置であって、容器に水の流入口及び流出口が形成される
と共に、容器内に水質改良剤による水質改良層が形成さ
れ、流入口から容器内に流入した水が水質改良剤による
水質改良層を通過して流出口から流出するようにした構
成とした。
【0020】この水質改良装置では、容器に形成した流
入口から容器内に流入した水が水質改良剤による水質改
良層を通過して流出口から流出する。このようにして水
が容器内を通過する間に、水質改良剤としての成形体か
ら銀又は/及び銅が水中に溶出し、水自体が殺菌作用又
は/及び殺藻作用を持つことになるため、菌や藻が水質
改良剤である成形体に直接に接触せずとも、水自体の殺
菌作用又は/及び殺藻作用で水中に含まれた菌(例え
ば、大腸菌やブドウ球菌等)を殺菌又は藻を死滅させる
ことができる。
【0021】次に、本発明の水質改良装置(請求項1
5)は、前記水質改良剤を容器内に収容した水質改良装
置であって、容器がネット状に形成された構成とした。
【0022】この水質改良装置では、水に水質改良剤と
しての成形体から銀又は/及び銅が水中に溶出し、水自
体が殺菌作用又は/及び殺藻作用を持つことになるた
め、菌や藻が水質改良剤である成形体に直接に接触せず
とも、水自体の殺菌作用又は/及び殺藻作用で水中に含
まれた菌(例えば、大腸菌やブドウ球菌等)を殺菌又は
藻を死滅させることができる。
【0023】又、本発明の水質改良装置において、前記
水質改良剤に、遠赤外線セラミックス、トルマリン原
石、トルマリン成形体、麦飯石、ゼオライトセラミック
ス、活性炭、酸化チタン被膜セラミックスのいずれかの
単体又はこれらの内から選択した複数を組み合わせたも
のを加えて容器内に水質改良層を形成した態様(請求項
16)がある。
【0024】この場合、トルマリン原石、トルマリン成
形体は、トルマリン(電気石)から流れる微弱電流によ
って水の分子運動が活発化して水分子の集団であるクラ
スターを小さくし、水の浸透性を高めると共に、イオン
化を促進させ、水の浄化を図る作用がある。尚、トルマ
リンは、微量のホウ酸、亜鉛を溶出させる性質をもって
おり、特にホウ酸は金属表面に光沢を与える性質を有し
ている点で、自動車の洗車用水として用いることができ
る。又、遠赤外線セラミックスは、放射される遠赤外線
によって、クラスターを小さくし、水の浸透性を高める
作用があるし、又、麦飯石、ゼオライトセラミックス、
活性炭、酸化チタン被膜セラミックスは、多孔質である
ため、汚れを吸着して水の浄化を図る作用がある。そし
て、これを組み合わせることにより、相乗効果が得られ
るもので、特に、トルマリン成形体と遠赤外線セラミツ
クスを組み合わせることが好ましい。
【0025】従って、この水質改良装置では、成形体に
よる水質改良剤の殺菌作用又は/及び殺藻作用と、これ
に加えてトルマリン成形体や遠赤外線セラミツクスによ
る水の浸透性や洗浄力の向上やゼオライトセラミックス
等による水の浄化作用を併せ持つことができる。
【0026】次に、本発明の水質改良装置の利用方法
(請求項17)は、前記水質改良装置を、プールや浴槽
やクーリングタワーや水リサイクル装置などに設けた濾
過循環装置の水循環配管系に配設した構成としている。
【0027】又、本発明の水質改良装置の利用方法(請
求項18)は、前記水質改良装置を、食品洗浄装置や食
器洗浄装置や洗濯機や高圧洗浄装置などの給水配管系に
配設した構成としている。
【0028】又、本発明の水質改良装置の利用方法(請
求項19)は、前記水質改良装置を、園芸用、農業用又
は畜産用の配管系に配設した構成としている。
【0029】又、本発明の水質改良装置の利用方法(請
求項20)は、前記水質改良装置を、貯水槽や浴槽の内
部に配置した構成としている。
【0030】このように、本発明の水質改良装置では、
菌に因る衛生面を確保する必要がある装置や設備、それ
に水の浸透性による身体への吸収性や汚れに因る衛生面
を確保する必要がある装置や設備に対して、有効に利用
することができる。又、園芸や農業用として、例えば、
いちご栽培において、散布することによりうどん粉病や
その他の病原菌の予防や殺菌に効果を表し、農薬の使用
の減少や代用になる。又、水耕栽培における病原菌によ
る根腐れ防止にも効果がある。又、ハウス栽培における
散布用パイプの穴のつまりを防ぐことができる。家畜の
飼育場の清掃に使用することにより、衛生管理が行き届
いて病気の発生を押さえるため薬剤の使用の減少又は代
用が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。図1は本発明の実施の1形態である水
質改良装置を備えた給水設備を示す概略図、図2は水質
改良装置の断面図である。
【0032】この実施の形態では、図1に示すように、
水質改良装置1を、洗濯機2、食器洗い機3に適用する
と共に、改良水を各種用途に使用できるように作業水蛇
ロ4に接続している。
【0033】すなわち、元栓50から洗濯機2、食器洗
い機3、作業水蛇ロ4に至る給水配管系5に水質改良装
置1が配設され、この水質改良装置1により良質化され
た処理水がそれぞれ洗濯機2、食器洗い機3、作業水蛇
ロ5へと供給されて、洗濯水、食器洗浄水、作業水とし
て使用できるようにしている。尚、図中51は原水供給
配管である。
【0034】前記水質改良装置1の構成について図2に
より説明する。この水質改良装置1は、上下方向に延長
して両端が閉塞された円筒形状の容器10の下面に流入
口11が設けられると共に、上面に流出口12が設けら
れ、容器10内に一定間隔を保持して三枚の多孔仕切板
13,13,13が取り付けられている。そして、各多
孔仕切板13によって仕切られた収容室14,14,1
4内に、成形体6による水質改良剤及びトルマリン成形
体7及び遠赤外線セラミツクス8が収容されて水質改良
層9が形成されている。すなわち、各水質改良層9は、
各収容室14内において、上部に空間14aを形成する
状態で三層に分離して形成され、又、最下段の多孔仕切
板13の下方には、空間10aが形成されている。
【0035】かかる構成により、流入口11から流入し
た水は、空間10aから各多孔仕切板13を通って各収
容室14内の水質改良層9を通り、流出口12より流出
する。
【0036】この場合、水質改良剤としての成形体6
は、銀粉末1〜95重量%にバインダとしての水ガラス
5〜99重量%を配合して、450〜850℃で焼成し
たものである。この実施の形態では、銀粉末75重量%
にバインダとしての水ガラス25重量%を配合して60
0℃の低温で焼成したものを用いている。又、水質改良
層9として積層した場合に、各成形体6,6間に水の通
り道となる隙間がムラなく生じて、水との接触が良好に
行えるように、直径6〜8mmの球形に成形している。
【0037】このようにして成形された成形体6は、水
ガラスをバインダとして銀粉末を焼成したものであり、
このように、水ガラスをバインダとして用いると、銀粉
末がバインダ中に分散した状態になるため、銀が水中に
溶出し、水自体が殺菌作用を持つことになる。即ち、水
が容器10内を通過する間に、水質改良剤としての成形
体6から銀が水中に溶出し、水自体が殺菌作用を持つこ
とになる。従って、菌が成形体6に直接に接触せずと
も、水自体の殺菌作用で水中に含まれた菌(例えば、大
腸菌やブドウ球菌等)を殺菌することができる。また、
成形体6は、多孔質でないため、汚れが付着しにくく、
殺菌効果を持続させることができるし、汚れが付着して
殺菌効果が低減したとしても、これを洗浄して汚れを落
とせば、殺菌効果を元の状態に戻すことができる。
【0038】又、トルマリン成形体7としては、トルマ
リン原石75〜90重量%と、少なくともホウ酸及び亜
鉛を含有するバインダ10〜25重量%とを配合して、
450〜800℃の低温で焼成したものを用いている。
又、遠赤外線セラミックス8は、アルミナ、酸化ジルコ
ニウム、ムライト、ゼノタイム、陶土などを800〜2
000℃の高温で焼成したもので、6〜20ミクロンの
良質な遠赤外線を放射する性質をもっている。尚、この
トルマリン成形体7及び遠赤外線セラミックス8につい
ても直径6〜8mmの球形に成形している。
【0039】このように、容器10内の水質改良層9
に、トルマリン成形体7と遠赤外線セラミックス8を加
えると、水がトルマリン成形体7と遠赤外線セラミック
ス8とに接触し、トルマリン成形体7の流す微弱電流
と、遠赤外線セラミックス8による遠赤外線の放射によ
り激しい共鳴運動が生起し、水の分子運動が活発化して
水分子の集団であるクラスターが小さくなり、水の浸透
性が向上する。又、プラスイオン及びマイナスイオンの
発生により水のイオン化が促進し、さらに、水の中に含
まれる硫酸ガス等が放出されることによって水の浄化を
図ることができる。しかも、トルマリンの特性によって
遠赤外線セラミツクス8が汚れることを防止して効果の
持続を図ることができる。
【0040】このように構成した水質改良装置1を給水
配管系5に配設した洗濯機2によって洗濯し、あるいは
食器洗い機3で食器を洗浄すると、水質改良剤としての
成形体6の殺菌作用によって衣類や食器に付着している
雑菌を死滅させることができるし、洗濯機2や食器洗い
機3内のカビの発生を抑えることができる。又、トルマ
リン成形体7と遠赤外線セラミックス8による水の浸透
作用によって、汚れ落ちがよくなるし、洗剤の量を減少
(通常の3分の1)させることができる。
【0041】又、水質改良装置1を給水配管系5に配設
した作業水蛇ロ4からの水で野菜などの食品を洗浄する
と、食器に付着している雑菌を死滅させることができる
と同時に、菌の繁殖を抑えることができる。又、食品の
汚れ落ちがよくなるし、洗浄した食品の食味を変化させ
るといったことがない。
【0042】尚、以下の表に、口紅、ラー油、クレヨン
で汚した端布をワイシャツに貼り付けたものを試料と
し、この試料を水質改良装置からの処理水で洗濯した場
合(表1)と、通常の水道水で洗濯した場合(表2)の
白度を比較した測定結果を示す。
【0043】
【表1】
【表2】
【0044】この表1、表2が示すように、水質改良装
置からの処理水で洗濯した場合は、通常の水道水で洗濯
した場合に比べて、その白度が著しく向上した。
【0045】又、以下の表3に、大腸菌及び黄色ブドウ
球菌を培養した検体に、水質改良装置からの処理水と、
精製水を添加した場合の生菌数を比較した測定結果を示
す。
【0046】
【表3】
【0047】この表3が示すように、水質改良装置から
の処理水を添加した場合は、精製水を添加した場合に比
べて、殺菌効果が非常に高いことが判る。
【0048】又、表4に、腸炎ビブリオ、セレウス、サ
ルモネラ、O−157の菌液を添加した検体に、水質改
良装置からの処理水と、蒸留水を添加した場合の生菌数
を比較した測定結果を示す。
【表4】
【0049】この表4が示すように、水質改良装置から
の処理水を添加した場合は、蒸留水を添加した場合に比
べて、殺菌効果が非常に高いことが判る。
【0050】次に、実施の第2形態について説明する。
本実施の形態の水質改良装置は、水質改良剤を、銀粉末
5重量%と、トルマリン原石の粉末80重量%に、バイ
ンダとしての水ガラス15重量%を配合したのち焼成し
て構成した以外の構成は前記第1の実施の形態の水質改
良装置と同じであるから、同一構成部分の説明は省略す
る。この水質改良装置は、水質改良剤にトルマリン原石
の粉末を80重量%含有させているので、銀の殺菌作用
の他に、洗浄力が出てくる。このように構成した水質改
良装置1を給水配管系5に配設した食器洗い機3で食器
を洗浄すると、水質改良剤としての成形体6の殺菌作用
によって食器に付着している雑菌を死滅させることがで
きるし、食器洗い機3内のカビの発生を抑えることがで
きる。又、トルマリン成形体7と遠赤外線セラミックス
8による水の浸透作用によって、汚れ落ちがよくなる
し、洗剤の量を減少(通常の3分の1)させることがで
きる。特に、油汚れの落ちがよく、グラスに光沢が出
る。
【0051】又、水質改良装置1を給水配管系5に配設
した作業水蛇ロ4からの水で野菜などの食品を洗浄する
と、食品に付着している雑菌を死滅させることができる
と同時に、菌の繁殖を抑えることができる。又、食品の
汚れ落ちがよくなるし、洗浄した食品の食味を変化させ
るといったことがない上に安全である。又、食品工場や
調理場等の洗浄水として使用すると、床や調理器具など
の汚れ落ちがよく、付着している菌を殺すと同時に繁殖
を押さえる効果がある。又、飲料水として使用した場合
は、水のクラスターが小さくなって、なめらかでおいし
い水ができる。したがって、マンション等の給水管に使
用すると管のスケール除去、貯水槽の汚れ防止、菌の繁
殖防止、殺菌ができると共に、生活用水として最適な水
となる。この場合、麦飯石などを組み込むと、ミネラル
分を含んだおいしい水となる。このように使用用途に合
わせて組み合わせるとよりよいものが完成する。又、水
質改良装置1を園芸や農業あるいは畜産用の配管に設置
し、例えば、いちご栽培において、散布することにより
うどん病やその他の病原菌の予防や殺菌に効果を表し、
農薬の使用の減少や代用になる。又、水耕栽培における
病原菌による根腐れ防止にも効果がある。又、ハウス栽
培における散布用パイプの穴のつまりを防ぐことができ
る。家畜の飼育場の清掃に使用することにより、衛生管
理が行き届いて病気の発生を押さえるため薬剤の使用の
減少又は代用が可能となる。
【0052】尚、表5、表6に、水質改良装置からの処
理水と原水との水のクラスターを比較するため、17
核磁気共鳴分光分析を行なった結果を示す。表5は、水
質改良装置からの処理水と原水の室温での17O核磁気
共鳴分光分析スペクトルにおけるピークの半値幅を示
し、表6は、原水の室温及び70℃でのピークの半値幅
を示す。
【0053】
【表5】
【0054】この表5が示すように、水質改良装置から
の処理水の半値幅は原水の半分の半値幅を示した。この
ことから、水質改良装置からの処理水は、原水に比べる
とクラスターサイズが小さいか、又は、クラスターサイ
ズの小さいものが多く存在していると推定される。
【0055】
【表6】
【0056】この表6が示すように、原水は室温より7
0℃のほうが小さい半値幅を示した。尚、原水の室温で
の半値幅が表5で示した数値と異なっているのは、日に
よって、水道水中の水分子の状態が異なっていることに
起因している。
【0057】以上、本発明の実施の形態を説明してきた
が、具体的な構成は、これに限定されることはない。例
えば、水質改良剤となる成形体は、銀粉末や銅粉末等に
水ガラスを配合し焼成したもの以外に、銀粉末や銅粉末
等に水ガラスを配合した上でこれに加えてトルマリン鉱
石の粉末、陶土、麦飯石、ゼオライト等を添加配合し焼
成してもよく、これらを添加配合したものについても、
本発明でいう成形体に含めるものとする。又、バインダ
として水ガラスを用いたことによる効果は、前記実施の
第1形態の場合と同じである。
【0058】又、水質改良装置の容器の周面に、N極、
S極の磁石を対向状態に配設し、両極間に形成される磁
界内を横切るように水を通過させれぱ、容器内に電気エ
ネルギーが生じて、水分子が激しい回転運動を起こし、
その結果、水にはHプラスイオンとOHマイナ
スイオンが発生して良質化された処理水を得ることがで
きる。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の水質改
良剤(請求項1、2)は、水ガラスをバインダとして銀
粉末を焼成した銀成形体であり、このように、水ガラス
をバインダとして用いると、銀粉末がバインダ中に分散
した状態になるため、銀が水中に溶出し、水自体に殺菌
作用を持たせることができる。また、水質改良剤として
の成形体は、多孔質でないため、汚れが付着しにくく、
殺菌効果を持続させることができるし、汚れが付着して
殺菌効果が低減したとしても、これを洗浄して汚れを落
とせば、殺菌効果を元の状態に戻すことができる。尚、
銀粉末と水ガラスを配合したものを、母材の表面にコー
ティングして焼成した成形体も、前記成形体と同様な作
用効果を奏する。
【0060】又、本発明の水質改良剤(請求項3、4)
は、銀粉末と水ガラスの他に、トルマリン原石を含有さ
せているので、銀の殺菌作用の他に、洗浄力が出てく
る。銀粉末とトルマリン原石の粉末と水ガラスを配合し
たものを、母材の表面にコーティングして焼成した成形
体も、前記成形体と同様な作用効果を奏する。
【0061】又、本発明の水質改良剤(請求項5、6)
は、水ガラスをバインダとして銅粉末を焼成した成形体
であり、銅粉末を含有させているので、殺藻作用があ
る。銅粉末と水ガラスを配合したものを、母材の表面に
コーティングして焼成した成形体も、前記成形体と同様
な作用効果を奏する。
【0062】又、本発明の水質改良剤(請求項7、8)
は、銅粉末とトルマリン原石の粉末とバインダとしての
水ガラスとを焼成した成形体であり、トルマリン原石を
含有しているので、殺藻作用の他に、洗浄作用がある。
銅粉末とトルマリン原石の粉末と水ガラスを配合したも
のを、母材の表面にコーティングして焼成した成形体
も、前記成形体と同様な作用効果を奏する。
【0063】次に、本発明の水質改良剤(請求項9、1
0)は、銅粉末とトルマリン原石の粉末と銀粉末とバイ
ンダとしての水ガラスとを焼成した成形体であり、トル
マリン原石と銅粉末と銀粉末とを混ぜているので、殺菌
作用と殺藻作用と洗浄作用がある。銅粉末とトルマリン
原石の粉末と銀粉末と水ガラスを配合したものを、母材
の表面にコーティングして焼成した成形体も、前記成形
体と同様な作用効果を奏する。
【0064】次に、本発明の水質改良剤(請求項11、
12)は、銀粉末と銅粉末とバインダとしての水ガラス
を配合し成形体に焼成した構成としているので、殺菌作
用と殺藻作用がある。銅粉末と銀粉末と水ガラスを配合
したものを、母材の表面にコーティングして焼成した成
形体も、前記成形体と同様な作用効果を奏する。
【0065】この水質改良剤において、焼成温度を45
0〜850℃の低温とした場合(請求項13)、銀成分
や銅成分や水ガラス成分を変質させることなく、十分な
殺菌効果や殺藻作用や洗浄作用を得ることができる。
【0066】又、本発明の水質改良装置(請求項14、
15)は、水が容器内を通過する間に、水質改良剤とし
ての成形体から溶出した銀や銅で水自体が殺菌作用や殺
藻作用を持つことになるため、菌や藻が水質改良剤に直
接に接触せずとも、水自体の殺菌作用や殺藻作用で水中
に含まれた雑菌や藻を殺菌又は死滅させることができ
る。
【0067】この水質改良装置において、水質改良剤
に、遠赤外線セラミックスやトルマリン成形体やゼオラ
イトセラミックス等を加えて容器内に水質改良層を形成
した場合(請求項16)、成形体による水質改良剤の殺
菌作用と、これに加えてトルマリン成形体や遠赤外線セ
ラミツクスによる水の浸透性の向上やゼオライトセラミ
ックス等による水の浄化作用を併せ持つことができる。
【0068】また、本発明の水質改良装置の利用方法
(請求項17、18)では、水質改良装置を水循環配管
系や給水配管系に配設したので、菌に因る衛生面を確保
する必要がある装置や設備、それに水の浸透性による身
体への吸収性や汚れに因る衛生面を確保する必要がある
装置や設備(プール、浴槽、クーリングタワー、水リサ
イクル装置、食品洗浄装置、食器洗浄装置、洗濯機、高
圧洗浄装置等)に対して、有効に利用することができ
る。
【0069】また、本発明の水質改良装置の利用方法
(請求項19)では、水質改良装置を園芸用や農業用や
畜産用の水循環配管系や給水配管系に配設したので、例
えば、いちご栽培において、散布することによりうどん
粉病やその他の病原菌の予防や殺菌に効果を表し、農薬
の使用の減少や代用になる。又、水耕栽培における病原
菌による根腐れ防止にも効果がある。又、ハウス栽培に
おける散布用パイプの穴のつまりを防ぐことができる。
家畜の飼育場の清掃に使用することにより、衛生管理が
行き届いて病気の発生を押さえるため薬剤の使用の減少
又は代用が可能となる。
【0070】また、本発明の水質改良装置の利用方法
(請求項20)では、水質改良装置を貯水槽や浴槽内に
配置したので、水質改良剤としての成形体から溶出した
銀や銅で水自体が殺菌作用や殺藻作用を持つことになる
ため、菌や藻が水質改良剤に直接に接触せずとも、水自
体の殺菌作用や殺藻作用で水中に含まれた雑菌や藻を殺
菌又は死滅させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態である水質改良装置を備
えた給水設備を示す概略図である。
【図2】水質改良装置の断面図である。
【符号の説明】
1 水質改良装置 10 容器 10a 空間 11 流入口 12 流出口 13 多孔仕切板 14 収容室 14a 空間 2 洗濯機 3 食器洗い機 4 作業水蛇口 5 給水配管系 50 元栓 51 原水供給配管 6 銀成形体 7 トルマリン成形体 8 遠赤外線セラミツクス 9 水質改良層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/68 C02F 1/68 520S 520V 530 530A 540 540A 540F 540G 540H A01G 31/00 601 A01G 31/00 601A A01K 63/04 A01K 63/04 F C02F 1/28 C02F 1/28 F 1/30 1/30 1/50 510 1/50 510A 510D 510E 520 520B 520K 520L 531 531E 531F 540 540E 540F 550 550B 560 560B 560G 560Z C04B 35/00 C04B 41/87 A 41/87 35/00 H Fターム(参考) 2B104 BA13 EF11 2B314 MA26 PA13 4D024 AA02 AA06 BA02 BA05 BA07 BA14 BC01 CA01 CA07 DB03 DB11 DB23 DB26 DB27 4D037 AA02 AA08 AA09 BA17 CA13 CA16 4G030 AA03 AA04 AA37 AA61 BA32 GA04 GA07 GA13 GA27 HA25

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銀粉末1〜95重量%にバインダとして
    の水ガラス5〜99重量%を配合して成形体に焼成した
    ことを特徴とする水質改良剤。
  2. 【請求項2】 銀粉末1〜95重量%にバインダとして
    の水ガラス5〜99重量%を配合したものを、母材にコ
    ーティングして成形体に焼成したことを特徴とする水質
    改良剤。
  3. 【請求項3】 銀粉末1〜85重量%と、トルマリン原
    石の粉末10〜94重量%と、バインダとしての水ガラ
    ス5〜89重量%を配合して成形体に焼成したことを特
    徴とする水質改良剤。
  4. 【請求項4】 銀粉末1〜85重量%と、トルマリン原
    石の粉末10〜94重量%と、バインダとしての水ガラ
    ス5〜89重量%を配合したものを、母材にコーティン
    グして成形体に焼成したことを特徴とする水質改良剤。
  5. 【請求項5】 銅粉末1〜95重量%にバインダとして
    の水ガラス5〜99重量%を配合して成形体に焼成した
    ことを特徴とする水質改良剤。
  6. 【請求項6】 銅粉末1〜95重量%にバインダとして
    の水ガラス5〜99重量%を配合したものを、母材にコ
    ーティングして成形体に焼成したことを特徴とする水質
    改良剤。
  7. 【請求項7】 銅粉末1〜85重量%と、トルマリン原
    石の粉末10〜94重量%と、バインダとしての水ガラ
    ス5〜89重量%を配合して成形体に焼成したことを特
    徴とする水質改良剤。
  8. 【請求項8】 銅粉末1〜85重量%と、トルマリン原
    石の粉末10〜94重量%と、バインダとしての水ガラ
    ス5〜89重量%を配合したものを、母材にコーティン
    グして成形体に焼成したことを特徴とする水質改良剤。
  9. 【請求項9】 銅粉末1〜84重量%と、トルマリン原
    石の粉末10〜93重量%と、銀粉末1〜84重量%
    と、バインダとしての水ガラス5〜88重量%を配合し
    て成形体に焼成したことを特徴とする水質改良剤。
  10. 【請求項10】 銅粉末1〜84重量%と、トルマリン
    原石の粉末10〜93重量%と、銀粉末1〜84重量%
    と、バインダとしての水ガラス5〜88重量%を配合し
    たものを、母材にコーティングして成形体に焼成したこ
    とを特徴とする水質改良剤。
  11. 【請求項11】 銀粉末1〜94重量%と、銅粉末1〜
    94重量%と、バインダとしての水ガラス5〜98重量
    %を配合して成形体に焼成したことを特徴とする水質改
    良剤。
  12. 【請求項12】 銀粉末1〜94重量%と、銅粉末1〜
    94重量%と、バインダとしての水ガラス5〜98重量
    %を配合したものを、母材にコーティングして成形体に
    焼成したことを特徴とする水質改良剤
  13. 【請求項13】 焼成温度を450〜850℃としたこ
    とを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の
    水質改良剤。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1記載の
    水質改良剤を容器内に収容した水質改良装置であって、
    容器に水の流入口及び流出口が形成されると共に、容器
    内に水質改良剤による水質改良層が形成され、流入口か
    ら容器内に流入した水が水質改良剤による水質改良層を
    通過して流出口から流出するようにしたことを特徴とす
    る水質改良装置。
  15. 【請求項15】 請求項1から13のいずれか1記載の
    水質改良剤を容器内に収容した水質改良装置であって、
    容器がネット状に形成されていることを特徴とする水質
    改良装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の水質改良装置におい
    て、請求項1から13のいずれか1項記載の水質改良剤
    に、トルマリン原石、トルマリン成形体、遠赤外線セラ
    ミックス、麦飯石、ゼオライトセラミックス、活性炭、
    酸化チタン被膜セラミックスのいずれかの単体又はこれ
    らの内から選択した複数を組み合わせたものを加えて容
    器内に水質改良層を形成したことを特徴とする水質改良
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項14又は15記載の水質改良装
    置を、プール、浴槽、クーリングタワー又は水リサイク
    ル装置等に設けた濾過循環装置の水循環配管系に配設し
    たことを特徴とする水質改良装置の利用方法。
  18. 【請求項18】 請求項14又は15記載の水質改良装
    置を、食品洗浄装置、食器洗浄装置、洗濯機又は高圧洗
    浄装置等の給水配管系に配設したことを特徴とする水質
    改良装置の利用方法。
  19. 【請求項19】 請求項14又は15記載の水質改良装
    置を、園芸用、農業用又は畜産用の配管系に配設したこ
    とを特徴とする水質改良装置の利用方法。
  20. 【請求項20】 請求項15記載の水質改良装置を、貯
    水槽や浴槽の内部に配置したことを特徴とする水質改良
    装置の利用方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005075360A1 (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 The Hiraga Corporation 磁気を含む多種の粒、ビーズ等による還元水、温水改質装置及び発電装置及び健康食物ドロドロ汁製造機
JP2008504127A (ja) * 2004-07-06 2008-02-14 ビョンク リー 機能性浄水装置
JP2011212521A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Aquas Corp スケール剥離剤、および、スケール剥離方法
JP2013233492A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Koba Technology:Kk 抗菌性セラミック体

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