JP2003134769A - 発電機 - Google Patents

発電機

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JP2003134769A
JP2003134769A JP2001325897A JP2001325897A JP2003134769A JP 2003134769 A JP2003134769 A JP 2003134769A JP 2001325897 A JP2001325897 A JP 2001325897A JP 2001325897 A JP2001325897 A JP 2001325897A JP 2003134769 A JP2003134769 A JP 2003134769A
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magnetic
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JP2001325897A
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English (en)
Inventor
Makoto Arai
誠 新井
Junichi Takase
淳一 高瀬
Masakazu Kawagishi
雅和 川岸
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電機のコギングトルクを低減させ発電機の
駆動手段を小型化することである。 【解決手段】 アウタロータ11内に磁界を形成するネ
オジウム磁石18を、マグネット極対中心角度がそれぞ
れ32度に設定された磁極Pを周方向に6つ並べて構成
される第1の磁極部19と、マグネット極対中心角度が
それぞれ28度に設定された磁極Pを周方向に6つ並べ
て構成される第2の磁極部20とで構成する。また、ス
テータコア12に設けられ、それぞれネオジウム磁石1
8と対向する18個のステータティースSTを周方向に
等間隔に配設する。そして、それぞれのステータティー
スSTをそれぞれ対応する磁極Pに対して異なる位相で
対向させて、それぞれのステータティースSTと磁極P
との間に生じるコギングトルクの位相がずれるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電機に関し、特
に、複数の磁極と発電コイルとを有する磁石発電機に適
用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】発電機は、外部から供給される機械エネ
ルギを電気エネルギに変換する電磁形の電気・機械変換
器機であり、機械動力を受けて直流電力を発生する直流
発電機や、3相または単相の交流電力に変換する同期発
電機などがある。
【0003】このような発電機としては、たとえば、車
両に搭載されて車両の走行に必要な電力を供給し、ま
た、余分な電力をバッテリに充電する磁石発電機が知ら
れている。磁石発電機のロータは車両に搭載されたエン
ジンのクランク軸に連結されてエンジンにより回転駆動
されるようになっており、その内周面には磁界を形成す
るための界磁システムとしてN極とS極とが周方向に交
互に配設された複数の永久磁石が装着されている。ま
た、このロータと対向するステータコアには周方向に等
間隔に配設された複数のステータティースが形成されて
おり、これらのステータティースにはそれぞれ3つの相
に分けて結線された複数の発電コイルが装着されてい
る。そして、エンジンが運転状態となりロータが回転す
ると、それぞれの発電コイルに対して永久磁石による磁
界が回転移動して発電コイルに誘起電圧を生じさせ、こ
の発電機から電流が出力されるようになっている。
【0004】一方、エンジンの始動はスタータモータに
よりクランク軸を回転させることにより行われるように
なっており、エンジン始動時には、スタータモータはエ
ンジンのクランク軸と磁石発電機とを駆動するようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような発電機で
は、ロータが回転する際には、永久磁石とステータティ
ースとの間における磁気吸引力によりコギングトルクを
生じることになる。また、従来の発電機では、永久磁石
の磁極はそれぞれのマグネット極対中心角度を同一とし
て周方向に配置されているため、同一相のコイルが巻か
れた各ステータティースは永久磁石に対して同じ位相で
対向した状態となる。そのため、それぞれのステータテ
ィースに生じるコギングトルクは同一位相で積み重なる
ことになり、コギングトルクを増加させることになって
いた。また、このコギングトルクは磁気吸引力により生
じるため、たとえば、界磁システムに高い最大磁気エネ
ルギを有するネオジウム磁石を使用して発電機の出力を
向上させた場合には、これにともなってコギングトルク
が増加することになる。そのため、エンジン始動時のス
タータモータには、エンジンのクランク軸に連結された
ピストンの乗り越しトルクに加えて大きなコギングトル
クが加わることになり、発電機の出力向上にともないス
タータモータの出力を向上させることが必要となり、ス
タータモータの大型化やコストの増加を招くことになっ
ていた。また、コギングトルクが増大することにより、
発電機から騒音が発生することにもなっていた。
【0006】そのため、たとえば特開2001-112226号公
報に示す3相磁石発電機では、発電コイルを巻いたステ
ータティース数を3m(mは正の整数)、ロータに固定
した永久磁石の磁極数を2n(nは正の整数)として、
2n/mが整数にならないようにステータティース数お
よび磁極数を設定し、同一相の発電コイルを周方向に連
続する複数のステータティースに巻くことにより、同一
相の発電コイルが巻かれたステータティースがそれぞれ
異なる位相で磁極と対向するようにしてコギングトルク
を低減させるようにしている。
【0007】しかし、この方法ではステータティースの
数に対する永久磁石の磁極数が増加するため、永久磁石
の使用量が増してコストが増加することになり、また、
単相発電機を構成することができないなどの問題点があ
った。
【0008】本発明の目的は、発電機のコギングトルク
を低減させて発電機の駆動手段を小型化することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発電機は、本体
部に固定される固定子と前記固定子に対して回転自在に
設けられ、駆動手段により回転駆動される回転子とを有
し、前記固定子と前記回転子との間で機械エネルギを電
気エネルギに変換する発電機であって、前記固定子もし
くは前記回転子のいずれか一方に設けられ、周方向に隣
り合う異極性の磁極のマグネット極対中心角度が第1の
角度に設定された第1の磁極部と、周方向に隣り合う異
極性の磁極のマグネット極対中心角度が前記第1の角度
と相異する第2の角度に設定された第2の磁極部とを有
する界磁システムと、前記固定子もしくは前記回転子の
いずれか他方に設けられ、それぞれ発電コイルが装着さ
れ、周方向に等間隔に配設されて前記界磁システムと対
向する複数のティースを有する電機子とを備え、それぞ
れの前記ティースがそれぞれ対応する前記磁極に対して
異なる位相で対向することを特徴とする。
【0010】本発明の発電機は、前記第1の磁極部を構
成する磁極の着磁角と前記第2の磁極部を構成する磁極
の着磁角とが異なる角度に設定されていることを特徴と
する。
【0011】本発明の発電機は、前記第1の磁極部にお
ける周方向に隣り合う磁極間の隙間が、前記第2の磁極
部における周方向に隣り合う磁極間の隙間と相異するこ
とを特徴とする。
【0012】本発明の発電機は、前記駆動手段が車両に
搭載されたエンジンであることを特徴とする。
【0013】本発明の発電機は、前記車両が1つの前輪
と1つの後輪とを有する2輪車であることを特徴とす
る。
【0014】本発明の発電機は、前記発電コイルが3つ
の相を有することを特徴とする。
【0015】本発明にあっては、磁界を形成する界磁シ
ステムを、周方向に隣り合う異極性の磁極のマグネット
極対中心角度が第1の角度に設定された第1の磁極部
と、周方向に隣り合う異極性の磁極のマグネット極対中
心角度が第1の角度と相異する第2の角度に設定された
第2の磁極部とにより構成し、それぞれ発電コイルが装
着される複数のティースがそれぞれ対応する磁極に対し
て異なる位相で対向するようにしたので、それぞれのテ
ィースと磁極との間に生じるコギングトルクの位相をず
らして発電機のコギングトルクを低減させ、この発電機
を駆動する駆動手段を小型化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は本発明の一実施の形態である磁石発
電機を示す断面図であり、図2は図1におけるA−A線
に沿う断面図である。また、図3は、図1に示す磁石発
電機の電圧波形を示す特性線図である。
【0018】図1に示す磁石発電機1は、ステータ極数
が18極、ロータ極数が12極であり、発電コイルがU
相、V相、W相の3つの相を有するアウタロータ式の3
相同期発電機となっており、図示しない2輪車に搭載さ
れたエンジン2により駆動されて車両の運転に必要な電
力を供給し、また、余分な電力をバッテリに充電するも
のである。
【0019】この磁石発電機1が取り付けられる駆動手
段としてのエンジン2には駆動手段としてのスタータモ
ータ3が固定されており、このスタータモータ3の出力
軸4は、この出力軸4に軸方向に摺動自在に設けられた
ピニオンギヤ5とエンジン2のクランク軸6に固定され
てピニオンギヤ5と噛み合い可能に設けられたリングギ
ヤ7とを介してクランク軸6と連結可能となっている。
そして、エンジン2を始動する際には、ピニオンギヤ5
を摺動させてリングギヤ7と噛み合わせるとともにスタ
ータモータ3を始動させてクランク軸6を回転させるこ
とによりエンジン2が始動されるようになっている。な
お、エンジン2が運転状態となったときには、ピニオン
ギヤ5は軸方向に摺動されてリングギヤ7との噛み合い
を解除されることになる。
【0020】磁石発電機1は本体部としてのエンドフレ
ーム10と回転子としてのアウタロータ11および固定
子としてのステータコア12とを有しており、エンドフ
レーム10に設けられた取り付け部13にてエンジン2
の端部に固定されている。
【0021】エンドフレーム10の軸心には円筒部14
が形成されており、この円筒部14の内部にはボールベ
アリング15,16により回転自在に支持されてエンジ
ン2のクランク軸6が挿通されている。
【0022】アウタロータ11は底付き円筒形状に形成
されたヨーク17を有しており、このヨーク17の底部
17aに設けられた固定部17bにおいてクランク軸6
の先端部に固定されてエンジン2により回転駆動される
ようになっている。
【0023】ヨーク17の内周面17cには円筒形状に
形成された界磁システムとしてのネオジウム磁石18が
固定されており、このネオジウム磁石18にはその周方
向に12極の磁極Pが異極性の磁極Pを隣り合わせて着
磁されている。なお、本実施の形態においては、界磁シ
ステムとしてネオジウム磁石18が用いられているが、
これに限らず、フェライト磁石など他の永久磁石や界磁
コイル等を用いるようにしてもよい。なお、本実施の形
態においては、ネオジウム磁石18の極数は12極とさ
れているが、これに限らず、発電機の仕様に合わせて設
定することができる。
【0024】これら12個の磁極Pのうち、図2中の左
側に位置して周方向に並んで配置される6つの磁極P
は、それぞれ着磁角が32度に設定されて周方向に隣り
合う磁極Pのマグネット極対中心角度が第1の角度とし
て32度に設定された第1の磁極部19を構成してい
る。また、図2中の右側に位置して周方向に並んで配置
される6つの磁極Pは、それぞれの着磁角が第2の角度
として28度に設定されて周方向に隣り合う磁極Pのマ
グネット極対中心角度が28度に設定された第2の磁極
部20を構成している。そして、これらの磁極部19,
20により、アウタロータ11内に磁界が形成されるよ
うになっている。なお、マグネット極対中心角度とは、
互いに周方向に隣り合う2つの異極性の磁極Pにおけ
る、それぞれの磁極Pの着磁角の中心線間の角度を示す
ものである。
【0025】ステータコア12は等方性の珪素鋼帯を複
数枚重ね合わせて形成されており、エンドフレーム10
に形成された円筒部14の先端部に嵌合固定されてい
る。このステータコア12には、それぞれ周方向に等間
隔に配設された18個のステータティースSTが形成さ
れている。これらのステータティースSTにはそれぞれ
発電コイルCが装着されており、これらの発電コイルC
は3つの相に分けて設けられている。つまり、たとえば
図中に示すU相の場合には、互いに2つおきに配置され
る6つのステータティースSTに装着される6つの発電
コイルC1〜C6が互いに直列に接続されており、図示し
ないが、V相、W相においても同様に発電コイルCが装
着されている。これらの3つの相は、それぞれその端部
において互いにΔ結線されており、それらの接続部は図
示しないダイオードやボルテージリミッタを介して車両
に搭載された図示しないバッテリや各電気機器等に接続
されている。なお、本実施の形態においては、ステータ
ティースSTおよび発電コイルCがそれぞれ18極設け
られているが、これに限らず、発電機の仕様やネオジウ
ム磁石18の極数などに応じて任意の極数に設定しても
よい。
【0026】これらのステータティースSTは周方向に
等間隔に配設されているが、これに対して、前述のよう
にネオジウム磁石18の磁極Pは、そのマグネット極対
中心角度が第1の磁極部19における第1の角度と第2
の磁極部20における第2の角度とで異なる値に設定さ
れている。そのため、ある相を構成するそれぞれのステ
ータティースSTはそれぞれ対向する磁極Pとの位置関
係が所定の位相だけ異なるようになっている。たとえ
ば、U相を構成するステータティースSTにおいては、
図中12時の方向に位置するステータティースSTを基
準とした場合、他のステータティースSTは、図中に示
すように、発電コイルC2とC6とが装着されたステータ
ティースSTでは機械角で4度、発電コイルC3とC5
が装着されたステータティースSTでは8度、発電コイ
ルC4が装着されたステータティースSTでは12度
と、対向する磁極Pに対する位相が異なるようになって
いる。同様に、V相、W相においてもそれぞれのステー
タティースSTは対向する磁極Pとの位相が異なるよう
になっている。
【0027】このような構造の磁石発電機1が取り付け
られたエンジン2が運転状態となると、クランク軸6と
ともにアウタロータ11が回転してステータコア12に
装着された発電コイルCに対して磁界が回転移動するこ
とになり、これらの発電コイルCにはフレミングの右手
の法則により誘起電圧が生じることになる。つまり、ス
テータコア12とネオジウム磁石18との間で、クラン
ク軸6の機械エネルギつまり回転エネルギが電気エネル
ギつまり誘起電力に変換されることになる。この誘起電
圧は、発電コイルCが3相設けられているので3相交流
となって生じ、図示しないダイオードやボルテージリミ
ッタを介して所定の電圧の直流電流に変換されて図示し
ない出力端子から出力されることになる。
【0028】前述のように、このような磁石発電機1が
装着されたエンジン2の始動は、スタータモータ3によ
りクランク軸6を回転させることにより行われる。した
がって、エンジン始動時には、スタータモータ3はクラ
ンク軸6とともにこのクランク軸6に連結された磁石発
電機1のアウタロータ11をも回転させることになる。
このとき、アウタロータ11には、ネオジウム磁石18
と発電コイルCが装着されたステータティースSTとの
間における磁気吸引力によるコギングトルクが生じるこ
とになるため、スタータモータ3にはこのコギングトル
クによる負荷トルクが加えられることになる。
【0029】このコギングトルクはそれぞれの磁極Pの
マグネット極対中心角度をすべて同一の角度とした場合
には、図3に一点鎖線で示すように、ある相のそれぞれ
のステータティースSTに装着された発電コイルCに生
じる電圧は同一位相で積み重なって増加し、つまり、コ
ギングトルクが同一位相で積み重なって増加することに
なる。したがって、エンジン始動時にスタータモータ3
に加わる負荷トルクが増大することになるため、スター
タモータ3を大型化して出力を向上させることが必要と
なる。
【0030】しかし、本発明の磁石発電機1では、ネオ
ジウム磁石18を構成する磁極Pは、第1の磁極部19
と第2の磁極部20とにおいてマグネット極対中心角度
が異なる値に設定されているため、それぞれ発電コイル
Cが装着されるステータティースSTがそれぞれ対応す
る磁極Pに対して異なる位相で対向するので、それぞれ
のステータティースSTと磁極Pとの間に生じるコギン
グトルクの位相がずれることになる。たとえば、U相の
各発電コイルC1〜C6においては、図3に示すように、
発電コイルC2とC6、発電コイルC3とC5、発電コイル
4が装着されたステータティースSTには、それぞれ
互いに位相がずれて電圧を生じる、つまり、それぞれの
ステータティースSTに生じるコギングトルクは互いに
位相がずれることになる。したがって、この磁石発電機
1のコギングトルクが低減されることになるため、エン
ジン始動時におけるスタータモータ3に加えられる負荷
トルクが低減してスタータモータ3を小型化することが
できる。また、コギングトルクが低減することにより、
発電機の騒音が低減されることになる。
【0031】図4は、図1に示す磁石発電機の変形例を
示す断面図であり、ステータコアの極数を12極とし、
また、それぞれの発電コイルを直列に接続して単相同期
発電機とした場合を示すものである。なお、図4におい
ては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付さ
れている。
【0032】この磁石発電機30のアウタロータ11
は、図1に示すアウタロータ11と同様に、マグネット
極対中心角度が32度に設定された6つの磁極Pが周方
向に並んで配置された第1の磁極部19と、マグネット
極対中心角度が28度に設定された6つの磁極Pが周方
向に並んで配置された第2の磁極部20とを有するネオ
ジウム磁石18を備えている。
【0033】また、この磁石発電機30のステータコア
31には、それぞれ周方向に等間隔に配設された12個
のステータティースSTが形成されている。これらのス
テータティースSTにはそれぞれ発電コイルCが装着さ
れており、これらの発電コイルCは直列に接続されてい
る。なお、この磁石発電機30では、ステータコア31
の極数とネオジウム磁石18の極数とが同一であり隣接
するステータティースSTは互いに異なる極性の磁極P
と対向することになるため、各発電コイルCの誘起電圧
の極性が一致するように隣り合う発電コイルCを互いに
その巻き付け方向を逆向きとしている。
【0034】このような構成とした磁石発電機30にお
いては、図中12時の方向に位置するステータティース
STを基準とした場合、他のステータティースSTは、
機械角で2度、4度、6度、8度、10度、12度、対
向する磁極Pに対する位相が異なるようになっている。
したがって、図1に示す場合と同様に、それぞれのステ
ータティースSTに生じるコギングトルクの位相がずれ
てこの磁石発電機30のコギングトルクが低減されるた
め、エンジン始動時におけるスタータモータ3に加えら
れる負荷トルクが低減してスタータモータ3を小型化す
ることができる。
【0035】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態
においては、本発明を車両に搭載される磁石発電機に適
用しているが、これに限らず、ブラシを有するダイナモ
等、他の発電機に適用してもよい。
【0036】また、前記実施の形態においては、磁石発
電機はアウタロータ式となっているが、これに限らず、
インナロータ式としてもよい。
【0037】さらに、前記実施の形態においては、ネオ
ジウム磁石18は12極の磁極Pが着磁された円筒形に
形成されているが、これに限らず、セグメント形に形成
された12個の磁石を周方向に並べて配置するようにし
てもよい。また、この場合、図5に示すように、第1の
磁極部19を構成する磁極Pと第2の磁極部20を構成
する磁極Pの着磁角を同一(図示する場合は28度)に
設定し、かつ、磁極部19における周方向に隣り合う磁
極P間の隙間T(図示する場合は機械角で4度)と、磁
極部20における周方向に隣り合う磁極P間の隙間t
(図示する場合は機械角で0度)とを相異させることに
より、それぞれの磁極部19,20におけるマグネット
磁極中心角度を変えるようにしてもよい。
【0038】さらに、前記実施の形態においてはネオジ
ウム磁石18のそれぞれの磁極Pのマグネット極対中心
角度は、それぞれ32度と28度に設定されているが、
これに限らず、31度と29度など、ステータコアやネ
オジウム磁石の極数もしくは単相、3相等、発電機の仕
様に合わせて任意の値に設定することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、磁界を形成する界磁シ
ステムを、周方向に隣り合う異極性の磁極のマグネット
極対中心角度が第1の角度に設定された第1の磁極部
と、周方向に隣り合う異極性の磁極のマグネット極対中
心角度が第1の角度と相異する第2の角度に設定された
第2の磁極部とにより構成し、それぞれ発電コイルが装
着される複数のティースがそれぞれ対応する磁極に対し
て異なる位相で対向するようにしたので、それぞれのテ
ィースと磁極との間に生じるコギングトルクの位相をず
らして発電機のコギングトルクを低減させ、この発電機
を駆動する駆動手段を小型化することができる。
【0040】また、コギングトルクが低減されることに
より、発電機から生じる騒音を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である磁石発電機を示す
断面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示す磁石発電機の電圧波形を示す特性線
図である。
【図4】図1に示す磁石発電機の変形例を示す断面図で
ある。
【図5】図1に示すアウタロータの変形例を示す断面図
である。
【符号の説明】 1 磁石発電機 2 エンジン 3 スタータモータ 4 出力軸 5 ピニオンギヤ 6 クランク軸 7 リングギヤ 10 エンドフレーム 11 アウタロータ 12 ステータコア 13 取り付け部 14 円筒部 15,16 ボールベアリング 17 ヨーク 17a 底部 17b 固定部 17c 内周面 18 ネオジウム磁石 19 第1の磁極部 20 第2の磁極部 30 磁石発電機 31 ステータコア P 磁極 ST ステータティース C 発電コイル T,t 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川岸 雅和 群馬県桐生市広沢町一丁目二六八一番地 株式会社ミツバ内 Fターム(参考) 5H607 AA00 BB02 BB07 BB14 BB17 CC01 CC05 DD01 DD02 DD03 DD16 DD17 FF22 5H621 AA00 AA02 BB10 GA04 HH01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部に固定される固定子と前記固定子
    に対して回転自在に設けられ、駆動手段により回転駆動
    される回転子とを有し、前記固定子と前記回転子との間
    で機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機であっ
    て、 前記固定子もしくは前記回転子のいずれか一方に設けら
    れ、周方向に隣り合う異極性の磁極のマグネット極対中
    心角度が第1の角度に設定された第1の磁極部と、周方
    向に隣り合う異極性の磁極のマグネット極対中心角度が
    前記第1の角度と相異する第2の角度に設定された第2
    の磁極部とを有する界磁システムと、 前記固定子もしくは前記回転子のいずれか他方に設けら
    れ、それぞれ発電コイルが装着され、周方向に等間隔に
    配設されて前記界磁システムと対向する複数のティース
    を有する電機子とを備え、 それぞれの前記ティースがそれぞれ対応する前記磁極に
    対して異なる位相で対向することを特徴とする発電機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発電機において、前記第
    1の磁極部を構成する磁極の着磁角と前記第2の磁極部
    を構成する磁極の着磁角とが異なる角度に設定されてい
    ることを特徴とする発電機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の発電機におい
    て、前記第1の磁極部における周方向に隣り合う磁極間
    の隙間が、前記第2の磁極部における周方向に隣り合う
    磁極間の隙間と相異することを特徴とする発電機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発
    電機において、前記駆動手段が車両に搭載されたエンジ
    ンであることを特徴とする発電機。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発電機において、前記車
    両が1つの前輪と1つの後輪とを有する2輪車であるこ
    とを特徴とする発電機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の発
    電機において、前記発電コイルが3つの相を有すること
    を特徴とする発電機。
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