JP2003132299A - 電子フォーム処理装置、及びそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

電子フォーム処理装置、及びそのためのコンピュータプログラム

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JP2003132299A
JP2003132299A JP2001326633A JP2001326633A JP2003132299A JP 2003132299 A JP2003132299 A JP 2003132299A JP 2001326633 A JP2001326633 A JP 2001326633A JP 2001326633 A JP2001326633 A JP 2001326633A JP 2003132299 A JP2003132299 A JP 2003132299A
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Nobuyuki Takahashi
伸幸 高橋
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 利用者の利便性とセキュリティを両立させた
電子フォーム処理装置を提供する。 【解決手段】 利用者端末2から電子フォーム処理装置
14にアクセスし、手続に使用する電子フォームを要求
する。電子フォームの要求を受け取った電子フォーム処
理装置は、利用者端末2へ電子フォームを送信する。利
用者は受け取った電子フォームに必要事項を入力し、再
び、電子フォーム処理装置へ送信する。電子フォーム処
理装置は、必要事項を入力した電子書類を受け取り、認
証用電子書類として利用者携帯端末3へ送信する。利用
者は認証用電子書類を受け取り、内容を確認する。確認
後、内容に問題がなければ、電子書類の内容を承認する
ために電子署名付電子書類を作成し、電子フォーム処理
装置へ送信する。電子フォーム処理装置は、受け取った
電子署名付電子書類の電子署名を検証し、問題がなけれ
ば、利用者本人が正式に承認したものとして手続をおこ
なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのネットワークを利用した、携帯端末による電子フォ
ーム認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のインターネットの普及に伴い、従
来は紙の書類を利用して行われていた各種の申請、登
録、申込などの手続を、電子フォームを利用してオンラ
インで行うことが考えられている。例えば、クレジット
カードの申込手続や銀行の口座開設手続なども、電子フ
ォームを利用すればオンラインで行うことが可能であ
る。
【0003】しかし、クレジットカードの申込手続など
は、セキュリティの確保や本人確認が必要な手続である
ため、ネットワークなどを利用してオンラインで手続を
行う際に、本人認証などをどのように行うかが問題とな
る。
【0004】従来の1つの方法では、クレジット会社の
ウェブサイト上で利用者が申込書の電子フォームに対し
て必要なデータを入力して仮申込をおこなうと、その内
容を含む紙の申込書が利用者に郵送される。そして、利
用者が後日捺印や本人確認用の証明書類を同封して紙の
申込書を郵送することにより申込手続がとられていた。
また、別の方法として、近年のインターネットの普及に
伴い、認証機関が発行した電子証明書を使用し、本人の
証明とデータの改竄の防止を電子的におこなう手続もと
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、郵送による手
続の場合は書類の発送と記入、及び本人確認用の証明書
類準備に日数と手間がかかるという問題がある。
【0006】また、本人認証に電子証明書を使用する手
続の場合は、電子証明書をパソコン上のハードディスク
に記憶させる必要があり、例えばインターネットカフェ
などの公共の場にあるパソコン、会社の共用パソコンな
ど、端末を他人と共用するようなケースでは、他人に自
分の電子証明書を使われる可能性がある。そのため、使
用できる端末が個人用の端末に限られてしまうという問
題がある。
【0007】本人以外に電子証明書を不正使用されてし
まうという問題は、電子証明書をICカード等の携帯記
憶媒体に記憶させ、利用者本人が持ち歩くことで防ぐこ
とができる。しかし、この場合は携帯記憶媒体の読取装
置やドライバ類等の対応したアプリケーションが、利用
者が申込手続に使用するパソコンに実装されている必要
があり、特殊な環境でしか手続が行えないという問題が
ある。
【0008】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、インターネットなどのネットワークを通じ、電
子フォームを使用して各種手続をおこなう場合に、利用
者の利便性とセキュリティを両立させた電子フォーム処
理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点によ
れば、ネットワークを通じて利用者端末及び利用者携帯
端末と通信可能な電子フォーム処理装置において、利用
者端末から電子フォームの要求を受けて、該当する前記
電子フォームを利用者端末へ送信する電子フォーム送信
手段と、利用者端末から電子書類を受け取り、前記電子
書類を利用者携帯端末へ送信する電子書類送信手段と、
利用者携帯端末から電子署名付電子書類を受け取り、前
記電子署名を検証する署名検証手段と、を備える。
【0010】上記のように構成された電子フォーム処理
装置によれば、利用者は何らかの手続をする場合に、ま
ず、利用者端末より電子フォーム処理装置にアクセス
し、手続に使用する電子フォームの要求をおこなう。利
用者端末とは、電子フォームの要求、入手、閲覧及び入
力が可能な任意のパソコンや端末装置である。次に、電
子フォームの要求を受け取った電子フォーム処理装置
は、該当する電子フォームを取得し、利用者端末へと送
信する。利用者は、受け取った電子フォームに必要な事
項を利用者端末より入力し、再び、電子フォーム処理装
置へ送信する。電子フォームへの入力は、画面が大き
く、キーボードやマウスが使える利用者端末でおこなう
ので、利用者は効率よく必要事項の入力をおこなうこと
ができる。
【0011】次に、電子フォーム処理装置は、利用者が
必要事項を入力した電子書類を受け取り、認証用電子書
類として利用者携帯端末へ送信する。利用者携帯端末と
は、認証用電子書類の閲覧、承認が可能な携帯電話、PD
Aなどである。次に、利用者は認証用電子書類を受け取
り、自身が作成した電子書類の内容を確認する。確認
後、内容に問題がなければ、電子書類の内容を承認する
趣旨で、電子署名付電子書類を作成し、電子フォーム処
理装置へ送信する。電子フォーム処理装置は、受け取っ
た電子署名付電子書類の電子署名を検証し、問題がなけ
れば、利用者本人が正式に承認したものとして手続をお
こなう。手続における承認や本人認証がオンラインで利
用者本人の持つ携帯端末でおこなえるため、申込、申請
から承認までの時間が短く、セキュリティが高い。よっ
て、利用者は、場所、機器構成、セキュリティの有無を
気にすることなく自由に入力端末を選ぶことができ、短
時間で処理することが可能となる。
【0012】上記電子フォーム処理装置の一態様では、
電子フォームデータベースをさらに備え、前記電子フォ
ーム送信手段は、前記電子フォームデータベースから、
前記要求に該当する前記電子フォームを抽出し、利用者
端末に送信する。これによれば、あらかじめ電子フォー
ムが電子フォームデータベースに蓄積してあるので、利
用者から要求された電子フォームを迅速に送信すること
ができる。
【0013】上記電子フォーム処理装置の他の一態様で
は、利用者の連絡先情報を記憶している利用者情報デー
タベースをさらに備え、前記電子書類送信手段は、前記
利用者情報データベースから利用者携帯端末の前記連絡
先情報を抽出し、抽出した連絡先情報に基づいて前記電
子書類を利用者携帯端末に送信する。利用者の連絡先情
報とは、利用者登録の際に取得した利用者携帯端末の携
帯電話番号やメールアドレス等である。これによれば、
あらかじめ利用者の連絡先情報が利用者情報データベー
スに蓄積してあるので、認証用電子書類を迅速に利用者
携帯端末へ送信することができる。
【0014】上記電子フォーム処理装置の他の一態様で
は、利用者携帯端末のブラウザレベル情報を記憶してい
る利用者情報データベースをさらに備え、前記電子書類
送信手段は、前記ブラウザレベル情報に基づいて前記電
子書類のデータ変換をするデータ変換手段を有する。利
用者携帯端末のブラウザレベル情報とは、利用者携帯端
末の機種、ブラウザのバージョンなど認証用電子書類を
利用者携帯端末で閲覧する際に必要となるブラウザの情
報である。これにより、認証用電子書類を利用者携帯端
末のブラウザに対応するデータフォーマットに変換し
て、送信することができる。
【0015】上記電子フォーム処理装置において、前記
データ変換手段は、前記電子書類を利用者携帯端末のブ
ラウザに対応するデータフォーマットに変換することが
できる。これにより、罫線などの装飾を簡略化するな
ど、電子書類を利用者携帯端末のブラウザに対応するデ
ータフォーマットに変換できる。そのため、表現能力の
限られた携帯端末での電子書類の閲覧が容易となる。
【0016】上記電子フォーム処理装置において、前記
データ変換手段は、電子書類をテキスト形式に変換する
ことができる。これにより、ブラウザレベル情報が完全
ではない場合でも、文字化け等をすることなく利用者携
帯端末に認証用電子書類のデータを送信することができ
る。
【0017】上記電子フォーム処理装置のさらに他の一
態様では、利用者の電子署名用の鍵データを記憶してい
る利用者情報データベースをさらに備え、前記署名検証
手段は、前記利用者情報データベースから前記鍵データ
を取得し、取得した前記鍵データを使用して利用者携帯
端末から受け取った前記電子署名を検証する。電子署名
用の鍵データとは、利用者登録の際に利用者が電子フォ
ーム処理装置に登録した電子証明書、公開鍵、秘密鍵な
どである。電子フォーム処理装置が、利用者携帯端末か
ら受け取った電子署名を利用者情報データベースに蓄積
された鍵データで検証することにより、データに改竄が
ないこと、及び、利用者本人が登録した電子証明書で署
名されていることが確認できる。
【0018】請求項7に記載の電子フォーム処理装置に
おいて、前記鍵データは、電子フォーム処理装置が発行
したものであることを特徴とする。これによれば、鍵デ
ータは電子フォーム処理装置が発行した電子証明書など
であるから、利用者本人であることの検証、及び、確認
がより確実なものとなる。
【0019】上記電子フォーム処理装置において、前記
鍵データは、任意の認証機関により発行され、電子フォ
ーム処理装置に登録したものとすることができる。これ
によれば、鍵データは利用者が既に所有している任意の
認証機関が発行した電子証明書などである。そのため、
利用者は複数の電子フォーム処理装置を使用する場合、
複数の電子フォーム処理装置毎に鍵データを所有する必
要がなく、鍵データを管理しやすくなる。
【0020】上記電子フォーム処理装置のさらに他の一
態様では、前記署名検証手段は、利用者携帯端末から前
記電子署名付電子書類とともに前記鍵データを受け取
り、受け取った前記鍵データを使用して前記電子署名を
検証する。これにより、利用者はあらかじめ鍵データを
電子フォーム処理装置に登録する必要がなく、利用者の
利便性が高まる。
【0021】本発明の他の観点によれば、コンピュータ
プログラムは、コンピュータを、利用者端末から電子フ
ォームの要求を受けて、該当する前記電子フォームを利
用者端末へ送信する電子フォーム送信手段と、利用者端
末から電子書類を受け取り、前記電子書類を利用者携帯
端末へ送信する電子書類送信手段と、利用者携帯端末か
ら電子署名付電子書類を受け取り、前記電子署名を検証
する署名検証手段と、を備える電子フォーム処理装置と
して機能させる。
【0022】上記のように構成されたコンピュータプロ
グラムによれば、それをコンピュータ上で実行すること
により、上記の電子フォーム処理装置の機能、及び、効
果を実現することができる。
【0023】上記コンピュータプログラムの一態様で
は、前記電子書類送信手段は、利用者の連絡先情報を記
憶している利用者情報データベースから利用者携帯端末
の前記連絡先情報を抽出し、抽出した連絡先情報に基づ
いて前記電子書類を利用者携帯端末に送信する。
【0024】この態様によれば、利用者の連絡先情報と
は、利用者登録の際に取得した利用者携帯端末の携帯電
話番号やメールアドレス等である。これによれば、あら
かじめ利用者の連絡先情報が利用者情報データベースに
蓄積してあるので、認証用電子書類を迅速に利用者携帯
端末へ送信することができる。
【0025】上記コンピュータプログラムのさらに他の
一態様は、前記署名検証手段は、利用者の電子署名用の
鍵データを記憶している前記利用者情報データベースか
ら前記鍵データを取得し、取得した前記鍵データを使用
して利用者携帯端末から受け取った前記電子署名を検証
する。
【0026】この態様によれば、電子署名用の鍵データ
とは、利用者登録の際に利用者が電子フォーム処理装置
に登録した電子証明書、公開鍵、秘密鍵などである。電
子フォーム処理装置が、利用者携帯端末から受け取った
電子署名を利用者情報データベースに蓄積された鍵デー
タで検証することにより、データに改竄がないこと、及
び、利用者本人が登録した電子証明書で署名されている
ことが確認できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。
【0028】図1に、本発明の実施形態にかかる携帯端
末による電子フォーム認証システムの概略構成を示す。
図1において、携帯端末による電子フォーム認証システ
ムは、利用者端末2と、利用者携帯端末3と、クレジッ
ト会社のホストマシン10とがネットワーク1を介して
通信可能に構成されている。ネットワーク1のもっとも
好適な例はインターネットである。
【0029】「電子フォーム」とは、利用者が必要事項
を記入する前の状態の申込書などに対応する電子データ
である。電子フォームには、書類名、入力項目名、入力
フィールドなどが予め含まれており、利用者が入力フィ
ールドに必要事項を入力する。利用者が電子フォームに
必要事項を入力し、クレジット会社へ提出できる状態と
したデータを、未入力状態の電子フォームと区別する意
味で以下「電子書類」と呼ぶことがある。
【0030】利用者端末2は、利用者がクレジット会社
に対して電子フォームの要求、入手、閲覧及び入力を行
う際に使用する端末装置である。利用者端末2は、ブラ
ウザアプリケーションが実装されており、電子フォーム
の要求、入手、閲覧及び入力が可能であれば、会社、自
宅、インターネットカフェ等の任意のパソコンとするこ
とができる。
【0031】利用者携帯端末3は、利用者が作成した電
子書類をクレジット会社から受け取り、内容を確認後、
電子署名を付与し、クレジット会社へ送信する際に使用
する携帯端末装置である。利用者携帯端末3には電子書
類の閲覧、承認がおこなえるようなブラウザアプリケー
ション及び署名付与アプリケーションが実装されてお
り、また、クレジット会社のホストマシン10に登録さ
れている利用者本人用の電子証明書が内蔵されている。
電子証明書は認証局等が発行した任意のものを利用者携
帯端末3に内蔵しておき、これをクレジット会社のサイ
トにアクセスして、サービスを受ける際の認証用の電子
証明書として登録しておく。なお、利用者携帯端末3
は、利用者が持ち歩く携帯電話、PDA等、通信手段を
持つ各種の携帯端末とすることができる。
【0032】クレジット会社のホストマシン10は、電
子フォームデータベース(以下、「DB」と呼ぶ。)1
1、利用者情報DB12及び電子書類DB13に接続さ
れている。ホストマシン10は、要求された電子フォー
ムを利用者端末2へ送信する機能、電子書類を受信して
利用者携帯端末3へ送信する機能、及び電子署名の検証
をする機能などを有する。
【0033】電子フォームDB11は、クレジット会社
が利用者へ提供する電子フォームを、例えば電子フォー
ムIDなどの識別情報と対応付けて記憶している。
【0034】利用者情報DB12は、クレジット会社に
対して既に登録をすませた利用者の情報を記憶してい
る。利用者には登録時に利用者IDなどの識別情報が発
行される。利用者情報DB12は、図2に示すように、
利用者ID毎にその利用者の個人情報、連絡先情報、ブ
ラウザレベル情報及び署名検証用データを記憶してい
る。個人情報とは、利用者の氏名、住所等のシステム利
用上一般的に使用される情報である。連絡先情報とは、
ホストマシン10が電子書類を利用者携帯端末3に送信
する際に必要となるメールアドレスや携帯電話番号等で
ある。ブラウザレベル情報とは、電子書類を利用者携帯
端末3にどういうフォーマットで転送するかを決定する
際に必要となる情報であり、例えば利用者携帯端末3の
機種、ブラウザのバージョン等である。署名検証用デー
タとは、電子証明書、公開鍵、秘密鍵など電子署名の検
証に必要となるデータである。
【0035】電子書類DB13は、利用者端末2から送
信された電子書類及び利用者携帯端末3から送信された
電子署名付電子書類を利用者ID毎に記憶している。
【0036】次に、図3を参照し、利用者が本発明の携
帯端末による電子フォームの認証システムを利用して、
クレジット会社に対して手続を行う場合について説明す
る。なお、以下の説明では、利用者は利用者端末2とし
て自宅のパソコンを、利用者携帯端末3として携帯電話
を利用し、クレジットカードの住所変更手続をするもの
とする。
【0037】まず、利用者は自宅のパソコンなどの利用
者端末2を操作して、インターネットを介してクレジッ
ト会社のウェブサイトよりホストマシン10にアクセス
し、クレジットカードの住所変更に必要な電子フォーム
を要求する。ホストマシン10はこの要求を受け取り、
電子フォームDB11に接続して、指定されたクレジッ
トカードの住所変更用電子フォームを取得し、利用者の
自宅のパソコンへメールに添付して送信する。
【0038】利用者はホストマシン10から住所変更用
電子フォームを受け取り(ステップS1)、必要事項を
入力する(ステップS2)。電子フォームの入力は、画
面が大きく、キーボードやマウスが使える利用者端末2
でおこなうので、利用者は効率よく必要事項の入力を行
うことができる。このとき同時に電子フォーム中には、
利用者ID等の利用者特定情報が自動、あるいは手動で
入力される。そして、利用者は入力を完了した電子書類
をホストマシン10へメールに添付して送信する(ステ
ップS3)。
【0039】ホストマシン10は、受け取った電子書類
を電子書類DB13に一時的に記憶し(ステップS
4)、利用者特定情報を抽出する(ステップS5)。利
用者特定情報とはクレジット会社への登録時に発行され
た利用者ID等の識別情報であり、ホストマシン10は
これを利用して利用者情報DB12を検索する(ステッ
プS6)。この検索で、ホストマシン10は、利用者情
報DB12内の連絡先情報から、携帯電話に電子書類を
送信する際に必要なメールアドレスまたは電話番号を取
得するとともに、ブラウザレベル情報から、携帯電話へ
電子書類を送信するフォーマットを決定する際に必要な
携帯電話の機種等の情報を取得する。
【0040】次に、ホストマシン10は、ブラウザレベ
ル情報をもとに、電子書類DB13に一時的に記憶され
た電子書類を利用者携帯電話用のデータフォーマットに
変換し(ステップS7)、変換により得られた認証用電
子書類を携帯電話へメールに添付して送信する(ステッ
プS8)。なお、電子書類の変換は、携帯電話の表現能
力が限られたものであり、そのブラウザ毎に対応する必
要があるためおこなわれる。即ち、携帯電話が電子書類
をそのまま表示できないような場合には、ホストマシン
10は電子書類中の利用者が入力した事項のみを抽出
し、例えばテキスト形式のデータとして携帯電話に送信
する。
【0041】利用者は自身が所有する携帯電話にて各々
のブラウザに対応したデータフォーマットの認証用電子
書類を受け取り、自身が作成した電子書類の内容を確認
する(ステップS9)。確認後、内容に問題がなけれ
ば、電子書類の内容を承認する趣旨で携帯電話にあらか
じめ内蔵された秘密鍵を利用して、受信した認証用電子
書類に対する電子署名を作成する。そして、電子証明
書、その電子署名及び認証用電子書類をホストマシン1
0へメールに添付して送信する(ステップS10)。
【0042】ここで電子証明書は、利用者が電子署名を
行う際に使用する秘密鍵が所定の認証局に登録されてい
ることを証明するものである。よって、電子証明書が添
付されていることにより、その秘密鍵を使用して作成さ
れる電子署名がその利用者のものであることについて認
証局が証明していることになる。また、電子証明書には
その電子署名を作成するための秘密鍵に対応する公開鍵
が含められている。よって、電子証明書を受け取った者
は、その公開鍵を利用して利用者の電子署名を復号化
し、署名の有効性、即ち署名を付したデータ内容に改
竄、変更などがなされていないかを確認することができ
る。
【0043】次に、ホストマシン10は、受け取った電
子署名付電子書類を電子書類DB13に記憶する(ステ
ップS11)。また、利用者情報DB12内の署名検証
用データを取得し、利用者の電子署名と電子書類の内容
の検証をおこなう(ステップS12)。つまり、電子証
明書及び電子署名が確かに添付されていることを確認
し、署名検証用データである公開鍵を使用して電子署名
を復号化して正しいかどうかを確認する。
【0044】こうしてデータに改竄がないこと、及び、
利用者本人が登録した電子証明書で署名されていること
を確認し、問題がなければ、ホストマシン10は、利用
者本人が正式に承認したものとして、ステップS4で受
信した電子書類を利用してクレジットカードの住所変更
手続き処理を続行する(ステップS13)。このよう
に、利用者携帯端末3を利用した電子署名により本人認
証が得られた場合にのみ、利用者が要求した手続が実行
されることになる。
【0045】なお、上記の例では、電子フォーム及び電
子書類の送受信をメールの添付によりおこなう場合につ
いて説明したが、ウェブサイトからのダウンロードや電
子フォーム上の送信ボタン押下によりおこなう場合にも
適用される。
【0046】また、認証用電子書類を携帯端末に送信す
る場合は、パソコンで入力された電子書類のうち、テン
プレート部分を除く入力データのみを取り出し、携帯端
末専用のフォームにそのデータを添付する方法、また、
パソコンで入力されたテンプレートを含む電子書類を携
帯端末でも表示可能な形態に変換する方法がある。
【0047】また、利用者携帯端末3に記憶される電子
証明書は、電子証明書を持たない状態で携帯端末より特
定のサイトにアクセスし、指定の証明書(例えば、クレ
ジット会社自体がこのサービスのために発行したもの
等)をダウンロードして携帯端末へ記憶することもでき
る。
【0048】なお、利用者の署名検証は、利用者携帯端
末3から署名付電子書類を送付する際に公開鍵を添付す
る方法、利用者情報DB内に署名検証データとして公開
鍵もしくは秘密鍵をあらかじめ記憶させておく方法、な
ど種々の方法を利用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利用者により入力された電子フォームを郵送などの手段
に頼ることなくオンラインで利用者者本人の持つ携帯端
末に送付して承認や本人認証ができるため、申込、申請
から承認までの時間が短く、セキュリティが高い。
【0050】また、電子署名は利用者者本人が所持する
携帯端末でおこなわれるため、電子証明書が本人以外に
不正使用される可能性が低い。特に携帯電話などは、加
入時に本人確認がなされており認証性があるので、成り
すましによる不正使用が起きにくい。また、電子フォー
ムに対する必要事項の入力とその内容の承認が別の端末
でおこなわれるため、入力時は場所、機器構成、セキュ
リティの有無を気にすることなく利用者が自由に入力端
末を選ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯端末による電子フォーム認証
システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の電子フォーム認証システムに使用され
る利用者情報DBのデータ構造を模式的に示す図であ
る。
【図3】本発明に係る携帯端末による電子フォーム認証
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2 利用者端末 3 利用者携帯端末 10 ホストマシン 11 電子フォームDB 12 利用者情報DB 13 電子書類DB 14 電子フォーム処理装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを通じて利用者端末及び利
    用者携帯端末と通信可能な電子フォーム処理装置におい
    て、利用者端末から電子フォームの要求を受けて、該当
    する前記電子フォームを利用者端末へ送信する電子フォ
    ーム送信手段と、利用者端末から電子書類を受け取り、
    前記電子書類を利用者携帯端末へ送信する電子書類送信
    手段と、利用者携帯端末から電子署名付電子書類を受け
    取り、前記電子署名を検証する署名検証手段と、を備え
    ることを特徴とする電子フォーム処理装置。
  2. 【請求項2】 電子フォームデータベースをさらに備
    え、前記電子フォーム送信手段は、前記電子フォームデ
    ータベースから、前記要求に該当する前記電子フォーム
    を抽出し、利用者端末に送信することを特徴とする請求
    項1に記載の電子フォーム処理装置。
  3. 【請求項3】 利用者の連絡先情報を記憶している利用
    者情報データベースをさらに備え、前記電子書類送信手
    段は、前記利用者情報データベースから利用者携帯端末
    の前記連絡先情報を抽出し、抽出した連絡先情報に基づ
    いて前記電子書類を利用者携帯端末に送信することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の電子フォーム処理装
    置。
  4. 【請求項4】 利用者携帯端末のブラウザレベル情報を
    記憶している利用者情報データベースをさらに備え、前
    記電子書類送信手段は、前記ブラウザレベル情報に基づ
    いて前記電子書類のデータ変換をするデータ変換手段を
    有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    に記載の電子フォーム処理装置。
  5. 【請求項5】 前記データ変換手段は、前記電子書類を
    利用者携帯端末のブラウザに対応するデータフォーマッ
    トに変換することを特徴とする請求項4に記載の電子フ
    ォーム処理装置。
  6. 【請求項6】 前記データ変換手段は、電子書類をテキ
    スト形式に変換することを特徴とする請求項4に記載の
    電子フォーム処理装置。
  7. 【請求項7】 利用者の電子署名用の鍵データを記憶し
    ている利用者情報データベースをさらに備え、前記署名
    検証手段は、前記利用者情報データベースから前記鍵デ
    ータを取得し、取得した前記鍵データを使用して利用者
    携帯端末から受け取った前記電子署名を検証することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子
    フォーム処理装置。
  8. 【請求項8】 前記鍵データは、電子フォーム処理装置
    が発行したものであることを特徴とする請求項7に記載
    の電子フォーム処理装置。
  9. 【請求項9】 前記鍵データは、任意の認証機関により
    発行され、電子フォーム処理装置に登録したものである
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子フォーム処理装
    置。
  10. 【請求項10】 前記署名検証手段は、利用者携帯端末
    から前記電子署名付電子書類とともに前記鍵データを受
    け取り、受け取った前記鍵データを使用して前記電子署
    名を検証することを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    か一項に記載の電子フォーム処理装置。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、 利用者端末から電子フォームの要求を受けて、該当する
    前記電子フォームを利用者端末へ送信する電子フォーム
    送信手段と、利用者端末から電子書類を受け取り、前記
    電子書類を利用者携帯端末へ送信する電子書類送信手段
    と、 利用者携帯端末から電子署名付電子書類を受け取り、前
    記電子署名を検証する署名検証手段と、を備える電子フ
    ォーム処理装置として機能させることを特徴とするコン
    ピュータプログラム。
  12. 【請求項12】 前記電子書類送信手段は、利用者の連
    絡先情報を記憶している利用者情報データベースから利
    用者携帯端末の前記連絡先情報を抽出し、抽出した連絡
    先情報に基づいて前記電子書類を利用者携帯端末に送信
    することを特徴とする請求項11に記載のコンピュータ
    プログラム。
  13. 【請求項13】 前記署名検証手段は、利用者の電子署
    名用の鍵データを記憶している前記利用者情報データベ
    ースから前記鍵データを取得し、取得した前記鍵データ
    を使用して利用者携帯端末から受け取った前記電子署名
    を検証することを特徴とする請求項11又は12に記載
    のコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110598826A (zh) * 2019-09-03 2019-12-20 数字广东网络建设有限公司 电子证件分类展示方法、装置、系统和计算机设备

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