JP2003108708A - セキュアアプリケーションフレームワーク及び該セキュアアプリケーションフレームワークを用いた電子申請システム,装置,方法並びにプログラム - Google Patents

セキュアアプリケーションフレームワーク及び該セキュアアプリケーションフレームワークを用いた電子申請システム,装置,方法並びにプログラム

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JP2003108708A
JP2003108708A JP2001303575A JP2001303575A JP2003108708A JP 2003108708 A JP2003108708 A JP 2003108708A JP 2001303575 A JP2001303575 A JP 2001303575A JP 2001303575 A JP2001303575 A JP 2001303575A JP 2003108708 A JP2003108708 A JP 2003108708A
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Kazuko Watabe
和子 渡部
Manabu Shigematsu
学 重松
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Original Assignee
LEGAL CORP
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インターネット等の安全でないネットワーク
上で、複数のユーザが同時にセキュリティを維持したデ
ータ作成、編集、電子署名、電子申請、決裁、覚書、電
子契約等の共同作業を可能にする。 【解決手段】 関与者をセキュリティシステムへユーザ
登録する手段と、この登録手段によって登録されたこと
を条件として電子署名可能な電子証明書の登録手段と、
譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に関する情報の
少なくとも一つを含む情報をデータベースに登録するD
B登録手段と、ユーザ登録されたうちアクセス可能ユー
ザを指定する指定手段と、データベースのうちから所定
の情報を読み出して、債権譲渡登記申請に必要な書類を
作成する手段と、債権譲渡登記申請作成後に電子署名可
能な関与者に通知する通知手段と、通知された関与者が
電子署名する手段と、を備え、全ての関与者が署名を完
了したことを条件として、電子申請を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセキュアアプリケー
ションフレームワーク及び該セキュアアプリケーション
フレームワークを用いた電子申請システム,電子申請装
置,電子申請方法並びにプログラムに係り、特に債権譲
渡業務等において当事者が複数いる場合に適した、セキ
ュアアプリケーションフレームワーク及び該セキュアア
プリケーションフレームワークを用いた電子申請システ
ム,電子申請装置,電子申請方法並びにプログラムに関
する。
【0002】
【従来の技術】債権譲渡登記オンライン申請に関して
は、現在では法務省から唯一専用ソフトが提供されてい
るが、専用ソフトは主に本人申請を考慮して作成されて
おり、代理人等複数当事者がいる場合のオンライン申請
においては不十分な点が多い。
【0003】当事者が複数いる場合に、上記専用ソフト
を用いて債権譲渡登記の申請物(ファイル)に電子署名
を行う場合、当事者が一同に会して、同一の端末で内容
の確認を行い、署名を行う必要がある。
【0004】または、一人が申請物の内容を確認後、電
子署名を行ったファイルを、インターネット等を利用し
て別の当事者に送り、受け取った人がそれに電子署名す
ることもできる。しかし、この場合は改竄や盗み見など
セキュリティ上の問題が起こる。
【0005】また、債権譲渡業務に関する処理では、第
三者対抗要件を具備するための債権譲渡登記と第三債務
者に対する対抗要件を具備するための内容証明による債
権譲渡通知(または債権譲渡承諾)が必要である。
【0006】従来では、債権譲渡登記についてはFDや
オンラインによる申請が行われており、一部コンピュー
ターを利用して申請に必要なデータファイルの作成が可
能であるが、債権譲渡通知までは考慮されておらず、こ
れら通知書は別途ワープロ等を利用して作成する必要が
あった。また、債権譲渡通知は第三債務者すべてに出す
必要があり、処理が煩雑で多大な時間を要していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るため、本発明では、セキュアアプリケーションフレー
ムワークを使用することにより、複数の関与者が同時に
セキュリティを維持したデータ作成、編集、電子署名等
の共同作業を可能にし、債権譲渡登記オンライン申請を
支援すること、さらに、譲渡人、譲受人、第三債務者及
び譲渡債権等の情報をデータベース化し、債権譲渡登記
の申請に必要なデータファイルや申請書等の必要書類を
自動作成すること、また、登録されたデータを基に、債
権譲渡通知書や譲渡承諾書、さらには債権譲渡契約書等
の債権譲渡処理全般に必要となる各種書類等を一括自動
作成することにより、債権譲渡業務そのものの迅速、正
確な処理を実現することを企図したものである。すなわ
ち、
【0008】本発明の目的は、公開鍵インフラストラク
チャ(PKI)関連技術を元に、インターネット等の安
全でないネットワーク上で、複数のユーザが同時にセキ
ュリティを維持したデータ作成、編集、電子署名、電子
申請、決裁、覚書、電子契約等の共同作業を可能にする
セキュアアプリケーションフレームワーク及び該セキュ
アアプリケーションフレームワークを用いた電子申請シ
ステム,電子申請装置,電子申請方法並びにプログラム
を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、システムを利用する
ユーザ同士がお互いを認証、信頼できる仕組みを備えた
セキュアアプリケーションフレームワーク及び該セキュ
アアプリケーションフレームワークを用いた電子申請シ
ステム,電子申請装置,電子申請方法並びにプログラム
を提供することにある。
【0010】さらに本発明の目的は、セキュアアプリケ
ーションフレームワーク上で動作する電子申請アプリケ
ーションとして、債権譲渡業務処理、商業登記電子申請
を行うことが可能なセキュアアプリケーションフレーム
ワークを用いた電子申請システム,電子申請装置,電子
申請方法並びにプログラムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明に係
るセキュアアプリケーションフレームワークによれば、
少なくともクライアントコンポーネントとセキュリティ
システムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成されるセ
キュアアプリケーションフレームワークであって、前記
セキュリティシステムは、該セキュリティシステムの登
録ユーザに発行された証明書の登録手段を備えたことに
より解決される。なお、前記証明書は秘密鍵を備えた電
子証明書である。
【0012】前記課題は、本発明に係るセキュアアプリ
ケーションフレームワークを用いた電子申請システムに
よれば、少なくともクライアントコンポーネントとセキ
ュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成
されるセキュアアプリケーションフレームワークと、前
記セキュリティシステムへの登録と、前記セキュリティ
システムによって発行される証明書と、を利用したセキ
ュアアプリケーションフレームワークを用いた電子申請
システムであって、関与者を前記セキュリティシステム
へユーザ登録する手段と、該登録手段によって登録され
たことを条件として電子署名可能な電子証明書の登録手
段と、譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に関する
情報の少なくとも一つを含む情報をデータベースに登録
するDB登録手段と、前記ユーザ登録されたうちアクセ
ス可能ユーザを指定する指定手段と、前記データベース
のうちから所定の情報を読み出して、債権譲渡登記申請
に必要な書類を作成する手段と、前記債権譲渡登記申請
作成後に前記電子署名可能な関与者に通知する通知手段
と、前記通知された関与者が電子署名する手段と、を備
え、全ての関与者が署名を完了したことを条件として、
電子申請を実行すること、により解決される。
【0013】このシステムにおいて、前記各登録された
データのうち、登記申請上必須となる項目の抜け、全角
半角文字、郵便番号等の桁数のうち少なくとも一つを含
む事項に関してチェックし、所定データ形式に補正する
ように構成するとよい。
【0014】このシステムにおいて、特定の債権譲渡事
件と、譲渡契約書の雛型データベースから使用する譲渡
契約書を指定することによって、譲渡契約書を作成する
ように構成するとよい。
【0015】このシステムにおいて、指定した債権譲渡
事件に応じて、債権譲渡登記申請に必要なデータファイ
ル・申請書のうち少なくとも一つの書類が作成されるよ
うにするとよい。
【0016】このシステムにおいて、前記データファイ
ルに対して、法務省指定のチェックプログラムと対比し
て、エラーチェックするとよい。
【0017】このシステムにおいて、債権譲渡通知に必
要な登記事項証明書を取得するため、指定した債権譲渡
事件に応じて、登記事項証明申請書及び委任状を一括作
成するようにするとよい。
【0018】このシステムにおいて、債権譲渡事件を指
定することによって、第三債務者に対する債権譲渡通知
書(または債権譲受通知書)・宛名用のタックシールの
うち少なくとも一つを一括作成するとよい。
【0019】このシステムにおいて、債権譲渡通知(ま
たは債権譲受通知)を郵便局の実施する電子内容証明で
行う場合、電子内容証明に必要なファイルを生成すると
ともに、宛名用ファイルとして第三債務者の情報を所定
形式のファイルとして出力するとよい。
【0020】このシステムにおいて、蓄積されたデータ
から代理受領承諾書や売掛債権減額承諾書等の関連書類
を必要に応じて作成するようにするとよい。
【0021】また、本例の電子申請システムを実現する
ための装置構成は次の通りである。すなわち、本発明の
請求項12に係る電子申請装置は、公開鍵と秘密鍵によ
って構成されるセキュアアプリケーションフレームワー
クを利用した電子申請装置であって、少なくともクライ
アントコンポーネントとセキュリティシステムを備え、
前記クライアントコンポーネントは、CPU,入力装
置,出力装置,前記セキュリティシステムへの接続装置
の少なくとも一つを備え、前記セキュリティシステム
は、CPU,入力装置,出力装置,前記クライアントコ
ンポーネントへの接続装置,データベースファイルの少
なくとも一つを備え、前記クライアントコンポーネント
の出力装置には前記データベースファイルに記憶された
情報のうち、閲覧許可された情報のみが出力可能とされ
るとともに、前記クライアントコンポーネントとセキュ
リティシステムとの間では、前記閲覧許可された情報に
基づいて作成されるデータが暗号化されて送受信される
ことを特徴とする。
【0022】前記データは前記クライアントコンポーネ
ントの使用者より電子署名されるものである。また、前
記データは電子署名される前に編集不可能にロックされ
ている。さらに、前記入力装置は外部データを取得可能
な外部データ取得装置を含むものである。
【0023】前記データベースファイルには、前記セキ
ュリティシステムの登録ユーザに発行された証明書の情
報,前記ユーザの個別情報,申請に関する情報の少なく
とも一つが記憶されている。
【0024】前記申請に関する情報は、債権譲渡の関与
者である譲渡人及び譲受人の情報と、第三債務者及び譲
渡債権の情報を含むものである。
【0025】また、本発明の請求項18に係る電子申請
方法は、少なくともクライアントコンポーネントとセキ
ュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成
されるセキュアアプリケーションフレームワークを用い
た電子申請方法であって、前記セキュリティシステムへ
ユーザを登録し、該登録されたユーザに秘密鍵を備えた
証明書を発行し、該発行された証明書を含むリストを作
成し、前記申請に関する情報を格納したデータベースか
ら申請に必要な書類を作成し、前記リストを参照して選
出されたユーザを前記申請処理にアクセス可能なユーザ
として指定し、前記書類を書き換え不能にロックしてか
ら前記アクセス可能なユーザに電子署名要請通知を行
い、前記アクセス可能なユーザ全てが電子署名を完了し
たことを条件として、電子申請を実行することを特徴と
する。なお、前記申請は債権譲渡登記申請である。
【0026】さらに、本発明の請求項20に係るプログ
ラムは、少なくともクライアントコンポーネントとセキ
ュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成
されるセキュアアプリケーションフレームワークにおい
て、前記クライアントコンポーネントから送信された秘
密鍵を有する電子証明書にパスワードを付すステップ、
前記パスワードを公開鍵で暗号化するステップ、該暗号
化されたパスワードを前記クライアントコンポーネント
へ送信するステップ、前記クライアントコンポーネント
側で前記ユーザの秘密鍵で復号化されるとともに前記公
開鍵で暗号化されたパスワードを再度前記セキュリティ
システムの秘密鍵で復号化するステップ、該復号化され
たパスワードと初めに付したパスワードとを対比するス
テップ、該対比により前記復号化されたパスワードと初
めに付したパスワードとが同一であると認められたとき
前記電子証明書を登録するステップ、を前記セキュリテ
ィシステムに実行させるものである。
【0027】また、本発明の請求項21に係るプログラ
ムは、少なくともクライアントコンポーネントとセキュ
リティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成さ
れるセキュアアプリケーションフレームワークにおい
て、譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に関する情
報の少なくとも一つを含む情報を備えたデータベースか
ら申請に必要な情報を読み込むステップ、申請書のひな
形データベースから所定のフォームを読み込むステッ
プ、前記申請に必要な情報とフォームとから申請用デー
タファイルを作成するステップ、前記申請用データファ
イルのエラーチェックを行うステップ、前記クライアン
トコンポーネントの使用者のうち前記申請の関与者に通
知を行うステップ、前記公開鍵と秘密鍵を用いて前記関
与者により電子署名がなされた前記申請用データファイ
ルを債権譲渡の申請先に送出するステップ、を前記セキ
ュリティシステムに実行させるものである。
【0028】なお、前記プログラムにおいて、前記申請
用データファイルの他に、登記事項証明申請書、委任
状、債権譲渡通知書、債権譲受通知書、宛名用シール、
内容証明、代理受領承諾書、売掛債権減額承諾書の少な
くとも一つを含む関連書類データファイルを作成するス
テップを備えていると好適である。
【0029】また、前記プログラムにおいて、前記デー
タベースから譲渡人及び譲受人の情報を読み込むステッ
プ、該譲渡人及び譲受人の情報に基づいて電子証明書の
発行申請書データファイルを作成するステップ、該電子
証明書の発行申請書データファイルを認証局へ送出する
ステップ、を備えていると好適である。
【0030】さらに、前記プログラムにおいて、前記認
証局へ前記申請用データファイルを送出するステップの
後で、前記認証局より通知されるシリアル番号を受理す
るステップ、該シリアル番号に基づいて電子証明書をイ
ンターネットを利用してオンラインで取得するステップ
を備えていると好適である。
【0031】本発明の請求項25に係るプログラムは、
少なくともクライアントコンポーネントとセキュリティ
システムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成されるセ
キュアアプリケーションフレームワークにおいて、債権
譲渡の申請期日を取得するステップ、該申請期日に基づ
いて契約書作成日、データ登録完了日、電子証明書取得
日、申請日、債務者対抗要件具備の完了日の少なくとも
一つの予定日を算出するステップ、該算出された予定日
を日付順に並べてフローチャートを作成するステップを
前記セキュリティシステムに実行させるものである。
【0032】なお、前記プログラムにおいて、前記契約
書作成日、データ登録完了日、電子証明書取得日、申請
日、債務者対抗要件具備の完了日について、実際に行わ
れた日付情報を取得するステップ、前記フローチャート
に前記日付情報を登録してチェックシートを作成するス
テップを備えていると好適である。
【0033】さらに、本発明の請求項27に係るプログ
ラムは、少なくともクライアントコンポーネントとセキ
ュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によって構成
されるセキュアアプリケーションフレームワークにおい
て、譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に関する情
報の少なくとも一つを含む情報を備えたデータベースか
ら情報を読み込むステップ、該情報から一覧を作成する
ステップ、該一覧より存続期限満了の項目について前記
クライアントコンポーネントの使用者のうち前記項目の
関与者に通知を行うステップを前記セキュリティシステ
ムに実行させるものである。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明は、セキュアアプリケーシ
ョンフレームワーク1を用い、債権譲渡業務処理や商業
登記処理について、ネットワーク上で行う電子申請シス
テムに関するものである。先ず、本実施の態様で用いる
セキュアアプリケーションフレームワーク1について説
明する。
【0035】セキュアアプリケーションフレームワーク
1は、公開鍵インフラストラクチャ(PKI)関連技術
を元に、インターネット等の安全でないネットワーク上
で、複数のユーザが同時にセキュリティを維持したデー
タ作成、編集、電子署名、電子申請等の共同作業を可能
にするものである。
【0036】また、セキュアアプリケーションフレーム
ワーク1によれば、利用するユーザ同士がお互いを認
証,信頼できる仕組みが提供される。つまり、セキュア
アプリケーションフレームワーク1により、データにア
クセスしているユーザが、アクセスを許可された本人で
あることを識別でき、さらに、署名が必要な場合は、必
要な署名ができるユーザであることを確認できるように
するものである。
【0037】さらにまた、このセキュアアプリケーショ
ンフレームワーク1によれば、セキュリティ機能によ
り、あるユーザのデータに関して、他のユーザが許可な
くアクセスすることができないように構成されている。
【0038】次に、セキュアアプリケーションフレーム
ワーク1のシステム構成について説明する。セキュアア
プリケーションフレームワーク1は、主として、図1で
示されるようなクライアントコンポーネント2とセキュ
リティシステム(サーバー)3で構成される。
【0039】クライアントコンポーネント2は、ユーザ
が操作する端末(コンピュータ、携帯電話等)と、セキ
ュリティシステム3への接続及びユーザ認証のためのプ
ログラムを基本とし、必要に応じてセキュリティシステ
ム3上のアプリケーションプログラムも追加されて構成
される。
【0040】セキュリティシステム3は、ユーザ情報
と、ユーザが作成し管理するデータリソース、及びそれ
らを処理するアプリケーションプログラムを備えてい
る。ユーザ情報は、セキュリティシステム3を利用可能
なユーザを管理するとともに、ユーザのアクセスを制御
するために用いられる。
【0041】クライアントコンポーネント2とセキュリ
ティシステム3の構成は仮想的なものであり、実装とし
て同一の端末(同じコンピュータ)上にあってもよく、
或いは、別々のコンピュータ上にあってもよい。またセ
キュリティシステム3は複数のコンピュータ上に分散
し、それらが協調して一つのセキュリティシステム3と
して動作するものであってもよい。
【0042】なお、セキュリティシステム3を別々のコ
ンピュータ上で構成する場合は、各セキュリティシステ
ム3の間でやりとりされる通信について暗号化を行う。
これにより、外部からの盗聴や改ざんを防ぐことが可能
となる。
【0043】セキュリティシステム3が有するユーザ情
報やデータリソースは、暗号化された上で、メモリ上あ
るいは磁気ディスク上で管理される。これらユーザ情報
やデータリソースは、セキュリティシステム3へアクセ
ス権のあるユーザからの要求によってのみ復号可能であ
る。
【0044】また、セキュリティシステム3内のデータ
リソースは、セキュリティシステム3によって許可され
たユーザのみがアクセス可能であり、かつセキュリティ
システム3に許可された操作のみ行うことが可能であ
る。
【0045】セキュリティシステム3は、必要に応じ
て、ユーザが信頼できる第三者機関に、管理・運営の安
全性や正確性を証明してもらう。これにより、ユーザか
らのより高い信頼性を得ることが可能となる。
【0046】次に、セキュリティシステム3とユーザと
の関係について説明する。ユーザがセキュリティシステ
ム3を利用するには、セキュリティシステム3に対して
ユーザ登録を行う必要がある。
【0047】ユーザ登録の際は、図2に示すように、そ
のユーザがセキュリティシステム3を利用する資格があ
るかどうかの審査が行われる。審査結果は、セキュリテ
ィシステム3の運用指針により決定される。
【0048】審査方法としては、例えば、セキュリティ
システム3の管理者が、ユーザ本人による情報と免許証
等の証明書を確認する方法、或いは、ユーザが他の信頼
できる第三者認証機関の電子証明書を保持している場
合、その電子証明書を確認する方法、等が考えられる。
【0049】このようにして、何らかの指針によりユー
ザ登録が決定されると、セキュリティシステム3は、ユ
ーザ情報として、ユーザIDと、電子証明書を発行す
る。ここでの電子証明書は、セキュリティシステム3に
おいてユーザが保持する秘密鍵について、セキュリティ
システム3が電子署名したものである。ユーザは、ユー
ザIDと、セキュリティシステム3が発行した電子証明
書の秘密鍵を厳重に管理する。
【0050】電子証明書とは、ユーザの秘密鍵が間違い
なくユーザのものであることを証明するものである。電
子証明書は、秘密鍵で暗号化したものは公開鍵でしか復
号できないという性質を利用し、ユーザの秘密鍵で暗号
化した文章を、公開鍵で復号することにより、その秘密
鍵がユーザのものであることを承認し発行されるもので
ある。
【0051】なお、ここで発行される電子証明書は、セ
キュリティシステム3を利用するためのものであるが、
後述するように、債権譲渡申請をオンラインで行う場合
など、それぞれの状況に応じて、第三者機関より承認さ
れた電子証明書が発行される。
【0052】セキュリティシステム3には、さらに、運
用に応じてユーザの付加情報が登録される。付加情報と
しては、例えば、ユーザの顔写真、免許証のコピー、第
三者機関により発行された電子証明書などがある。図3
は、ユーザ登録により、ユーザ及びセキュリティシステ
ム3が取得する情報を示すものである。
【0053】なお、セキュリティシステム3が発行する
電子証明書については、セキュリティシステム3側で、
ユーザの秘密鍵,公開鍵のペアを生成し、電子署名し
て、暗号化通信や郵便などによりユーザに通知しても良
いし、或いは、ユーザ側で秘密鍵,公開鍵を生成し、公
開鍵のみセキュリティシステム3に通知し、セキュリテ
ィシステム3が電子署名して電子証明書を作成するよう
にしても良い。この場合、秘密鍵の通知は不要である。
【0054】本例のセキュアアプリケーションフレーム
ワーク1では、ユーザの有する電子証明書の登録が行わ
れる。ユーザは、自らが所有する電子証明書について、
セキュリティシステム3の認証を得てから、セキュリテ
ィシステム3に登録し、電子署名可能なリストを形成す
ることができる。これにより、ユーザ間の本人性確認を
強固なものとし、安全に複数ユーザでの共同作業を行え
る基盤が形成される。
【0055】電子署名可能なリストを作成するときは、
先ず、ユーザから、秘密鍵を持っている電子証明書が、
セキュリティシステム3へ送信される。セキュリティシ
ステム3は、送付された電子証明書に適当なパスワード
を付し、このパスワードを電子証明書に記載されている
公開鍵で暗号化し、ユーザへ返送する。
【0056】ユーザは、返送された電子証明書に対応す
る秘密鍵で、セキュリティシステム3より付されたパス
ワードを復号し、このパスワードをセキュリティシステ
ム3の公開鍵で再度暗号化して、セキュリティシステム
3へ送り返す。
【0057】セキュリティシステム3は、受信したパス
ワードをセキュリティシステム3の秘密鍵で復号し、復
号化されたパスワードが、最初に送ったパスワードと同
じならば、署名可能な電子証明書と認定し、セキュリテ
ィシステム3へ登録する。
【0058】なお、上記のように、ユーザの所有する電
子証明書をセキュリティシステム3へ登録する他、例え
ば、商業登記に基づいて法務局が発行する法人の電子証
明書を取得して登録する構成も考えられる。
【0059】この場合、法務局が発行する電子証明書
は、十分な信頼性を有しているため、そのままセキュリ
ティシステム3の電子署名可能なリストへ追加可能であ
る。なお、このような電子証明書の取得は、後述するよ
うに、債権譲渡業務処理システムSのアプリケーション
を利用して行っても良い。
【0060】なお、セキュリティシステム3は、上記し
たような個人ユーザだけでなく、法人やグループのよう
なレベルで利用することも可能である。この場合、法人
やグループとしてユーザ登録がなされ、法人やグループ
が認証する個人に対して、セキュリティシステム3の利
用権限が委譲される。このとき利用ユーザは、グループ
のIDにより認証される。
【0061】セキュリティシステム3に登録されたユー
ザは、ユーザ間で情報を共有することが可能である。こ
のとき、セキュリティシステム3に登録された各ユーザ
は、情報公開レベルを設定できる。
【0062】情報公開レベルは、セキュリティシステム
3内のユーザ、あるいはグループに対して、自分の存在
や、持っている署名情報、付加情報を公開するレベルを
設定するものである。情報公開レベルは、特定のユーザ
にのみ設定することも可能である。
【0063】よって、例えば、あるユーザがセキュリテ
ィシステム3の登録ユーザを知りたい場合、そのユーザ
に対して自分の情報を公開して良いとの設定をしている
登録ユーザの情報のみが提供される。
【0064】情報公開レベルについて、図5に示すケー
スに基づいて、より具体的に説明する。例えば、セキュ
リティシステム3に、ユーザA,ユーザB,ユーザCの
三人が登録されているとする。この場合、各人が情報公
開レベルを設定していないと、お互いの存在を知ること
ができない。
【0065】もし、ユーザAが全ユーザに情報を公開す
るように情報公開レベルを上げると、ユーザB,ユーザ
Cからは、ユーザAの情報を参照することができるよう
になる。
【0066】しかし、ユーザB,ユーザCが、ユーザA
に対して情報を公開する設定にしておかなければ、ユー
ザB,ユーザCの情報をユーザAが見ることはできな
い。また、ユーザBがユーザAのみに情報を公開する設
定にすれば、ユーザBの情報はユーザAのみが参照でき
るようになる。
【0067】また、ユーザ間で、相手が本人であるかど
うか(相手の属性を知りたい場合)は、セキュリティシ
ステム3に登録されているユーザ情報を参照することに
より確認できる。例えば、電子署名可能なリストや、運
用指針によって登録された情報を確認する。ユーザの本
人性(属性)が確認できれば、データリソースへのアク
セス権限などを設定できる。
【0068】ユーザ情報には、ユーザ固有でかつユーザ
が厳重に管理する必要がある秘密鍵等の情報と、セキュ
リティシステム3側でユーザを管理するための電子証明
書や付加情報がある。これらは考え方としては明確に区
別されるが、物理的には分散管理でも集中管理でもよ
い。
【0069】例えば、ユーザ固有の情報は、スマート・
カードのような形態でユーザ自身が管理してもよいし、
端末(パソコン等)で管理してもよい。逆に、セキュリ
ティシステム3がユーザ固有の情報も管理する構成とし
てもよい。
【0070】次に、本例のセキュリティシステム3の利
用方法について説明する。先ず、図6に示すように、セ
キュリティシステム3へのユーザログオンが行われる。
ログオンは、以下の手順により行われる。
【0071】先ず、ユーザはセキュリティシステム3に
対してユーザIDを送付し、ログオン要求を行う。な
お、これらのやり取りは、SSL等の暗号化された通信
手順により行われる。
【0072】セキュリティシステム3は、ユーザからの
ログオン要求を受け、適当なパスワードを暗号化し、ユ
ーザへ送信する。パスワードの暗号化は、ユーザIDに
対する電子証明書に記載されている公開鍵で行われる。
【0073】セキュリティシステム3からパスワードを
受け取ると、ユーザは秘密鍵でパスワードを復号化す
る。そして、復号化されたパスワードを、セキュリティ
システム3の公開鍵で暗号化してシステムへ送り返す。
【0074】セキュリティシステム3は、受信したパス
ワードをセキュリティシステム3の秘密鍵で復号し、復
号化されたパスワードが、最初に送ったパスワードと同
じならばユーザ本人であると認証し、ログオンを許可す
る。このようにして、ユーザは、参照する権利のあるデ
ータリソースを閲覧したり、アプリケーションを利用す
ることが可能となる。
【0075】次に、ユーザによるデータリソースの作成
手順について説明する。図7に示すように、ユーザが新
規にセキュリティシステム3上にデータを作成すると、
そのユーザが作成データのオーナーとなる。
【0076】オーナーであるユーザは、他にそのデータ
を閲覧可能なユーザ、更新可能なユーザ、電子署名可能
なユーザ、申請可能ユーザ、その他の属性を指定する。
これらの設定は、所定のユーザへの情報公開レベルに応
じて、本人確認を行って登録する。
【0077】オーナーであるユーザは、作成したデータ
を、データ共有可能に設定した他のユーザに通知でき
る。通知方法は、電子メール、アプリケーションレベル
のサポート、電話や郵便等、その他何でもよい。
【0078】データ共有可能に設定された他のユーザは
通知を受けて、セキュリティシステム3へログオンし、
上記作成データを閲覧するとともに、共有可能属性に応
じた操作をすることができる。
【0079】例えば、署名可能に設定されたユーザなら
ば、上記作成データに署名をし、編集可能に設定された
ユーザならば、必要に応じてデータを編集する。申請可
能に設定されたユーザならば、作成したデータに基づい
て電子申請等の処理を行うことができる。
【0080】セキュリティシステム3に登録されている
アプリケーションも、上記データリソースと同様に扱わ
れる。つまりアプリケーションをセキュリティシステム
3に登録した者がオーナとなり、利用可能ユーザを設定
する。
【0081】一般には、システム管理者がアプリケーシ
ョンを登録し、利用可能ユーザを指定する。なお、上記
アプリケーションによって作成されるデータも、データ
リソースと同様に扱われる。
【0082】なお、所定のデータへの電子署名は、先
ず、署名を行うユーザが自分に対して通知されたデータ
の内容を確認した上で、秘密鍵を用いてそのデータを暗
号化し、データを通知してきた側へ返送する。これによ
りデータに署名したことになる。
【0083】データを通知した側では、公開鍵を用い
て、上記暗号化されたデータを復号し、内容が一致する
かどうかを確認して、署名が正しいものであるかどうか
を検証する。
【0084】上記のようにデータに電子署名をつける
際、一人が署名をつける場合は一つの所定データに対し
て直接署名できるため問題ないが、複数の人が別々の場
所で署名をつける場合、既に署名されている内容を確認
してから、順に署名したい場合がある。
【0085】本例のセキュリティシステム3は、所定の
申請に関して複数の当事者がいる場合に、セキュリティ
を確保しながら、個々に署名を行うことができるように
構成されている。このため、前記したように、電子署名
可能なリストや、運用指針によって登録された情報を参
照しながら、情報公開レベルの設定が可能とされている
のであり、申請にたずさわる複数のユーザで情報を共有
できるように構成されている。
【0086】そして、ユーザがデータリソースを作成し
た場合、データのオーナーであるユーザが、他のユーザ
に対して、データの共有、電子署名の可否、編集の可
否、データに基づく電子申請の可否を設定できるように
構成されている。
【0087】上記データに関して、本例のセキュリティ
システム3では、申請のためのデータが作成され、この
データに対して、セキュリティを確保しながら、複数の
当事者が順次電子署名を行うことができるように構成さ
れている。このため、本例のセキュリティシステム3で
は、署名対象のデータが完成した時点でデータ編集を不
可能にできる仕組みを備えている。
【0088】これにより、あるユーザにより署名がなさ
れたデータが、別のユーザに送付され、別のユーザは内
容を確認してから署名されるが、このときデータの内容
が改竄されることが防止される。
【0089】なお、複数名が署名するときの内容改竄を
防止するために、上記仕組みの他に、署名済みデータか
ら内容を取り出せないようなアプリケーションに対して
も、変更不可能データと署名済みデータの内容の同一性
を確保する仕組みを提供する構成としても良い。
【0090】次に、セキュアアプリケーションフレーム
ワーク1上で動作する電子申請アプリケーションについ
て説明する。本例では、電子申請アプリケーションとし
て債権譲渡業務処理システムSを提示する。
【0091】債権譲渡業務処理システムSにより、以下
の事柄が実現される。すなわち、 (1)前述のセキュアアプリケーションフレームワーク
1を使用し、複数のユーザが同時に、セキュリティを維
持したデータ作成、編集、電子署名等の共同作業を可能
にし、債権譲渡登記オンライン申請を支援する。
【0092】(2)法務省規定の複雑なデータ形式を意
識することなく入力ができ、さらに法務省指定のチェッ
クプログラムが自動的にかかることにより、簡単、確実
なデータの作成及び申請ができる。
【0093】(3)コンピュータにより、譲渡人、譲受
人、第三債務者及び譲渡債権等の情報をデータベース化
することにより、データの多角的な利用を可能にする。
【0094】(4)他のソフト等で作成された外部デー
タを一括取り込みし、データベースに自動登録する。
【0095】(5)債権譲渡登記申請に必要なファイル
を自動生成する。 (6)電子証明書の発行に必要なファイルや書類を自動
生成し、電子証明書の取得を支援する。
【0096】(7)債権譲渡業務に必要な各種書類を自
動生成する。 (8)上記ファイル及びデータを総合管理する。 (9)データをロックすることにより、電子署名等を行
う際にデータのオリジナル性を保障する (10)関係する当事者は全てシステム管理者となり得
る。
【0097】本例の債権譲渡業務処理システムSは、図
8に示すようなハードウェアから構成されている。債権
譲渡業務処理システムSは、主として、クライアントコ
ンポーネント2とセキュリティシステム(サーバー)3
で構成される。
【0098】クライアントコンポーネント2とセキュリ
ティシステム3の構成は、実装として同一の端末(同じ
コンピュータ)上にあってもよく、或いは、別々のコン
ピュータ上にあってもよい。またセキュリティシステム
3は複数のコンピュータ上に分散し、それらが協調して
一つのセキュリティシステム3として動作するものであ
ってもよい。
【0099】クライアントコンポーネント2及びセキュ
リティシステム3は、それぞれCPU2a,3a、メイ
ンメモリ2b,3b、ファイル装置2c,3c、入力装
置2d,3d、外部データ取得装置2e,3e、出力装
置2f,3f等から構成される。
【0100】CPU2a,3aは、クライアントコンポ
ーネント2及びセキュリティシステム3の基本処理や制
御を行う。メインメモリ2b,3bには、コンピュータ
システムのハードウェア制御のための基本的な各種プロ
グラム等が格納されている。
【0101】ファイル装置2c,3cには、各種データ
が記憶され、特に、セキュリティシステム3のファイル
装置3cには、データベースファイルや、外部から取得
したデータファイルが記憶される。
【0102】入力装置2d,3dは、キーボードやマウ
ス、スキャナ等でありCPU2a,3aにデータを送
る。外部データ取得装置2e,3eは、インターネット
やLANに接続された通信制御部、或いはリムーバブル
ディスクの読取装置等であり外部からのデータをCPU
2a,3aに送る。
【0103】出力装置2f,3fは、CPU2a,3a
で処理されたデータを受け取り、受け取ったデータを、
ディスプレイやプリンタ、他のソフト等へ出力する。
【0104】次に、本例の債権譲渡業務処理システムS
の処理の流れについて説明する。前提として、債権譲渡
業務処理システムSでは、オンライン上でのセキュリテ
ィを維持するため、関与者相互のセキュリティ維持処理
が行われる。
【0105】このセキュリティ維持処理により、インタ
ーネット等を利用した関与者の外部からのアクセスや電
子署名が、セキュリティを維持した状態で可能となる。
【0106】セキュリティ維持処理は、次の手順により
行われる。先ず、図10に示すように、債権譲渡業務処
理システムSが代理人により立ち上げられる。ここで
は、セキュリティシステム3の管理者が、債権譲渡に係
る代理人として処理を遂行する。
【0107】セキュリティシステム3の管理者は、運用
指針に従って、債権譲渡の関与者である譲渡人及び譲受
人等を認証し、セキュリティシステム3へのユーザ登録
を行う。
【0108】ユーザ登録に伴い、セキュリティシステム
3より、ユーザ情報として、ユーザIDと、電子証明書
が発行される。このとき、ユーザ間の本人性確認を強固
なものとするために、署名可能なリストとして、電子証
明書の登録が行われる。
【0109】さらに、セキュリティシステム3の管理者
は、債権譲渡のオンライン申請に必要な申請書や、その
他のデータを作成する。データが作成されたら、そのデ
ータを閲覧可能なユーザ、電子署名可能なユーザを指定
した上で、通知する。
【0110】通知を受けたユーザは、セキュリティシス
テム3にログオンし、申請データの内容を確認する。セ
キュリティシステム3の管理者は、通知を受けた全ての
ユーザが内容を確認したことを受け、申請データを変更
不可能にする。
【0111】このように、申請データを変更不可能にす
る(ロックする)ことにより、電子署名を行う際に、デ
ータのオリジナル性、正当性が保障される。さらにセキ
ュリティシステム3の管理者は、ユーザに対して署名要
求を送信する。
【0112】ユーザはセキュリティシステム3にログオ
ンし、必要なら再度内容を確認してから、申請データに
電子署名する。このようにして、全ての署名可能ユーザ
が署名すると、セキュリティシステム3の管理者は債権
譲渡のオンライン電子申請を行う。法務省にて申請が受
理されると、セキュリティシステム3の管理者は、ユー
ザである関与者へその旨を通知する。
【0113】図9は、債権譲渡業務処理システムSにお
いて、電子署名の対象であるオンライン申請書、或い
は、内容証明,内訳書,承諾書などの各種書類を作成す
るときの処理の流れを示すものである。
【0114】先ず、ステップS1で、債権譲渡の関与者
である譲渡人及び譲受人の情報、第三債務者及び譲渡債
権等の情報が入力される。譲渡人及び譲受人はシステム
にユーザ登録され、各々の電子署名可能な電子証明書が
登録される。さらに、ステップS2で、上記譲渡人及び
譲受人に関する情報と、第三債務者及び譲渡債権等の情
報が、セキュリティシステム3の債権譲渡データベース
に登録される。
【0115】情報の入力方法としては、図11に示すよ
うな債権譲渡データ作成画面から手入力により行う方法
や、図12に示すようなExcel等の表計算ソフトを
利用した入力支援を利用する方法、或いは、図13に示
すような外部データを取り込む方法がある。
【0116】表計算ソフトを利用した入力支援を利用す
る方法では、予め用意された定型の入力シートに必要な
データが入力され、VBA等で所定のプログラミング言
語に自動変換した後、データベースに一括取り込みを行
うようにする。
【0117】外部データとは、法務省指定の債権譲渡登
記申請用のファイル(COMMOM.TXT,CRED
IT.TXT)である。債権譲渡処理システムSの利用
者が上記ファイルを持参した場合、もしくはインターネ
ット等を利用して送ってきた場合、それらのファイルを
自動変換し、データベースに一括取り込みを行う。
【0118】上記データに基づいて、債権譲渡データベ
ースが作成される。債権譲渡データベースの主な構成と
しては、通常は、一つの債権譲渡事件につき、複数の譲
渡人,複数の譲受人,複数の譲渡債権を有しているもの
であり、さらに各譲渡債権については、債権の内容、債
務者、原債権者等の情報が付されている。
【0119】図14に示すように、データベースに登録
されたデータは、セキュリティシステム3側で独自にチ
ェック、補正される。例えば、登記申請上必須となる項
目の抜けのチェックや、全角半角文字のチェック、郵便
番号等の桁数のチェック等が行われるとともに、正しい
データ形式に補正される。
【0120】そして、ステップS3では、図15に示す
ように、ユーザにより特定の債権譲渡事件がデータベー
スより指定され、また、譲渡契約書の雛型データベース
から使用する譲渡契約書が指定されることによって、セ
キュリティシステム3により、自動的に譲渡契約書が作
成される。
【0121】また、図16に示すように、ステップS4
では、指定された債権譲渡事件に応じて、債権譲渡登記
申請に必要なデータファイル(COMMOM.TXT,
CREDIT.TXT等)や申請書等の書類が自動作成
される。
【0122】ステップS4では、図17に示すように、
上記データファイル(COMMOM.TXT,CRED
IT.TXT等)に対して、独自のチェックプログラム
または法務省指定のチェックプログラムを自動的に適用
し、エラーチェックがなされる。
【0123】データの作成及びチェックがなされたら、
図18に示すように、閲覧可能な関与者または電子署名
可能な関与者に対して、閲覧及び署名を要請する通知が
行われる。通知を受けた関与者は、ステップS5でセキ
ュリティシステム3にログオンし、申請データの内容を
確認し、電子署名する。
【0124】全ての関与者(ユーザ)が署名すると、ス
テップS6で、代理人であるセキュリティシステム3か
ら電子申請が行われる。なお、申請に際して、法務省指
定のオンライン申請ソフトを利用する場合は、図19に
示すように、オンライン申請用のソフトに必要なデータ
を、債権譲渡データベースから自動的に抽出、受け渡す
ようにする。
【0125】さらに、ステップS7で、債権譲渡通知に
必要とされる登記事項証明書を取得するため、指定した
債権譲渡事件に応じて、自動的に、登記事項証明申請書
及び委任状が一括作成される。
【0126】これは、債権譲渡登記を行った場合、第三
債務者に対して債権譲渡通知を行うには登記事項証明書
の添付が必要であるためである。登記事項証明申請書及
び委任状は、図20に示すように、債権譲渡データベー
スのデータに基づいて作成される。
【0127】また、ステップS7では、図21に示すよ
うに、債権譲渡データベースから所定の債権譲渡事件を
指定することによって、自動的に第三債務者に対する債
権譲渡通知書(または債権譲受通知書)や宛名用のタッ
クシール等が一括作成される。
【0128】なお、上記債権譲渡通知(または債権譲受
通知)を、郵便局の実施する電子内容証明で行う場合
は、図22に示すように、電子内容証明に必要なファイ
ルを自動生成するとともに、宛名用ファイルとして第三
債務者の情報をCSVファイルとして出力することも可
能である。これにより電子内容証明を有効に利用でき、
内容証明郵便を迅速正確に出すことができる。
【0129】さらに、ステップS8では、図23に示す
ように、債権譲渡データベースに蓄積されたデータか
ら、代理受領承諾書や、売掛債権減額承諾書等の関連書
類を、必要に応じて自動作成する。
【0130】さらに、本例の債権譲渡業務処理システム
Sに、次の各機能を備えた構成としても良い。先ず、付
加される機能の一つとして、電子証明書の取得機能につ
いて説明する。
【0131】債権譲渡のオンライン申請を行う場合、第
三者(一般的にはCA)による電子証明書が必要になる
が、この電子証明書の発行申請書や委任状を、登録され
ている譲受人(譲渡人)等のデータから自動作成すると
ともに、申請に必要な公開鍵等の必要事項を記録したフ
ァイルを自動生成するものである。
【0132】また、電子証明書の発行の申請後に、法務
局から通知されるシリアル番号により、電子証明書をイ
ンターネットを利用してオンラインで取得する機能を設
けても良い。さらに、電子証明書の有効性を、インター
ネットを利用してオンラインで確認できる機能を設けて
も良い。
【0133】さらにまた、債権譲渡処理のフローチャー
トを作成する機能を設けても良い。この機能は、はじめ
に債権譲渡の申請期日を指定することによって、契約書
作成日,データ登録完了日,電子証明書取得日,申請
日,債務者対抗要件具備の完了日等の各予定日を示すフ
ローチャートを作成するものである。
【0134】そして、上記フローチャートに基づき、実
際の事件に即した日付を登録することにより、チェック
シートを作成する機能を設けても良い。
【0135】さらに、各種情報の一覧を作成する機能を
設けても良い。一覧としては、事件一覧,個別債権一
覧,第三債務者一覧等が作成でき、これら一覧を作成す
ることにより、事件の管理や依頼者との打合せ、確認等
の作業を容易に行うことが可能となる。
【0136】また、債権譲渡登記の存続期間の一覧を表
示及び印刷できるようにすれば、存続期間が満了する事
件に対して、契約更改をするかどうかの判断材料を提供
でき、漏れを防ぐことが可能となる。そして、上記存続
期間の一覧に基づいて、存続期間の満了案内(葉書等)
を印刷できるようにすると、ユーザに対して、よりきめ
細かいサービスを提供することが可能となる。
【0137】上記実施例では、セキュアアプリケーショ
ンフレームワーク1上で動作する電子申請アプリケーシ
ョンとして債権譲渡業務処理システムSを示したが、そ
の他、セキュアアプリケーションフレームワーク1上で
動作する電子申請アプリケーションとして、将来実施さ
れるであろう商業登記のオンライン申請に対応した商業
登記電子申請システムが考えられる。
【0138】商業登記電子申請システムでは、代理人で
あるセキュリティシステム3が、議事録や申請書等の申
請データを作成し、アクセス許可されたユーザである関
与者(依頼企業等)のみが内容の確認や電子署名ができ
るようにする。
【0139】そして、電子署名が完了すれば、代理人は
電子申請を行い、依頼者に受理通知を行う。これによ
り、商業登記においても、他人からの不正な盗聴や改竄
を防止し、セキュアな環境での電子申請が可能となるも
のである。
【0140】
【発明の効果】以上のように、本発明のセキュアアプリ
ケーションフレームワーク上で動作する電子申請アプリ
ケーションによれば、債権譲渡登記のオンライン申請に
関して、必要なデータファイルや申請書等の必要書類を
自動作成することができ、さらにオンライン申請におい
ては、複数の関与者が同時にセキュリティを維持したデ
ータ作成、編集、電子署名等の作業を行えるため、複数
の当事者がいる場合であっても、オンライン処理を円
滑、迅速に行うことができる。
【0141】また、債権譲渡登記等の申請に必要なデー
タに対しては、独自のチェックプログラムと、法務省等
の関係省庁が指定したチェックプログラムが自動的にか
かるため、データの不備、抜け等を防止することができ
る。
【0142】さらに、各事件毎に、項目別の一覧を表示
及び印刷可能とされているので、登録内容のチェックを
容易に行うことができる。また、項目別の一覧を提示す
ることにより、打合せや確認等が正確に行える。
【0143】例えば、上記項目別の一覧として、債権譲
渡登記の存続期間の一覧を表示及び印刷することによ
り、存続期間が満了する事件に対して契約更改をするか
どうかの判断材料を提供でき、顧客サービスに役立てる
ことができる。
【0144】そして、債権譲渡処理であれば、債権譲渡
通知書や譲渡承諾書、さらには債権譲渡契約書等の債権
譲渡処理全般に必要となる各種書類等を一括自動作成す
ることにより、債権譲渡業務そのものの迅速、正確な処
理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クライアントコンポーネントとセキュリティシ
ステムを示す説明図である。
【図2】セキュリティシステムへのユーザ登録を示す説
明図である。
【図3】登録によってユーザ及びセキュリティシステム
が各々保持する情報の関係を示す説明図である。
【図4】署名可能なリストの登録を示す説明図である。
【図5】ユーザ間の関係を示す説明図である。
【図6】システムへログオンを示す説明図である。
【図7】データリソースの作成を示す説明図である。
【図8】ハードウェア構成を示す説明図である。
【図9】債権譲渡処理を示す説明図である。
【図10】関与者相互の処理を示す説明図である。
【図11】債権譲渡データ作成画面を示す説明図であ
る。
【図12】債権譲渡に関する画面を示す説明図である。
【図13】外部ファイルの例を示す説明図である。
【図14】チェック・補正画面の例を示す説明図であ
る。
【図15】活用例を示す説明図である。
【図16】活用例を示す説明図である。
【図17】エラーチェックを示す説明図である。
【図18】情報処理を示す説明図である。
【図19】情報処理を示す説明図である。
【図20】情報処理を示す説明図である。
【図21】情報処理を示す説明図である。
【図22】情報処理を示す説明図である。
【図23】情報処理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 セキュアアプリケーションフレームワーク 2 クライアントコンポーネント 3 セキュリティシステム S 債権譲渡業務処理システム

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともクライアントコンポーネント
    とセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によっ
    て構成されるセキュアアプリケーションフレームワーク
    であって、 前記セキュリティシステムは、該セキュリティシステム
    の登録ユーザに発行された証明書の登録手段を備えたこ
    とを特徴とするセキュアアプリケーションフレームワー
    ク。
  2. 【請求項2】 前記証明書は秘密鍵を備えた電子証明書
    であることを特徴とする請求項1記載のセキュアアプリ
    ケーションフレームワーク。
  3. 【請求項3】 少なくともクライアントコンポーネント
    とセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によっ
    て構成されるセキュアアプリケーションフレームワーク
    と、前記セキュリティシステムへの登録と、前記セキュ
    リティシステムによって発行される証明書と、を利用し
    たセキュアアプリケーションフレームワークを用いた電
    子申請システムであって、関与者を前記セキュリティシ
    ステムへユーザ登録する手段と、該登録手段によって登
    録されたことを条件として電子署名可能な電子証明書の
    登録手段と、譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に
    関する情報の少なくとも一つを含む情報をデータベース
    に登録するDB登録手段と、前記ユーザ登録されたうち
    アクセス可能ユーザを指定する指定手段と、前記データ
    ベースのうちから所定の情報を読み出して、債権譲渡登
    記申請に必要な書類を作成する手段と、前記債権譲渡登
    記申請作成後に前記電子署名可能な関与者に通知する通
    知手段と、前記通知された関与者が電子署名する手段
    と、を備え、全ての関与者が署名を完了したことを条件
    として、電子申請を実行することを特徴とするセキュア
    アプリケーションフレームワークを用いた電子申請シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記各登録されたデータのうち、登記申
    請上必須となる項目の抜け、全角半角文字、郵便番号等
    の桁数のうち少なくとも一つを含む事項に関してチェッ
    クし、所定データ形式に補正することを特徴とする請求
    項3記載のセキュアアプリケーションフレームワークを
    用いた電子申請システム。
  5. 【請求項5】 特定の債権譲渡事件と、譲渡契約書の雛
    型データベースから使用する譲渡契約書を指定すること
    によって、譲渡契約書を作成することを特徴とする請求
    項3又は4記載のセキュアアプリケーションフレームワ
    ークを用いた電子申請システム。
  6. 【請求項6】 指定した債権譲渡事件に応じて、債権譲
    渡登記申請に必要なデータファイル・申請書のうち少な
    くとも一つの書類が作成されることを特徴とする請求項
    3乃至5のいずれか記載のセキュアアプリケーションフ
    レームワークを用いた電子申請システム。
  7. 【請求項7】 前記データファイルに対して、法務省指
    定のチェックプログラムと対比して、エラーチェックす
    ることを特徴とする請求項6記載のセキュアアプリケー
    ションフレームワークを用いた電子申請システム。
  8. 【請求項8】 債権譲渡通知に必要な登記事項証明書を
    取得するため、指定した債権譲渡事件に応じて、登記事
    項証明申請書及び委任状を一括作成することを特徴とす
    る請求項3記載のセキュアアプリケーションフレームワ
    ークを用いた電子申請システム。
  9. 【請求項9】 債権譲渡事件を指定することによって、
    第三債務者に対する債権譲渡通知書(または債権譲受通
    知書)・宛名用のタックシールのうち少なくとも一つを
    一括作成することを特徴とする請求項3記載のセキュア
    アプリケーションフレームワークを用いた電子申請シス
    テム。
  10. 【請求項10】 債権譲渡通知(または債権譲受通知)
    を郵便局の実施する電子内容証明で行う場合、電子内容
    証明に必要なファイルを生成するとともに、宛名用ファ
    イルとして第三債務者の情報を所定形式のファイルとし
    て出力することを特徴とする請求項3記載のセキュアア
    プリケーションフレームワークを用いた電子申請システ
    ム。
  11. 【請求項11】 蓄積されたデータから代理受領承諾書
    や売掛債権減額承諾書等の関連書類を必要に応じて作成
    することを特徴とする請求項3記載のセキュアアプリケ
    ーションフレームワークを用いた電子申請システム。
  12. 【請求項12】 公開鍵と秘密鍵によって構成されるセ
    キュアアプリケーションフレームワークを利用した電子
    申請装置であって、 少なくともクライアントコンポーネントとセキュリティ
    システムを備え、 前記クライアントコンポーネントは、CPU,入力装
    置,出力装置,前記セキュリティシステムへの接続装置
    の少なくとも一つを備え、 前記セキュリティシステムは、CPU,入力装置,出力
    装置,前記クライアントコンポーネントへの接続装置,
    データベースファイルの少なくとも一つを備え、 前記クライアントコンポーネントの出力装置には前記デ
    ータベースファイルに記憶された情報のうち、閲覧許可
    された情報のみが出力可能とされるとともに、 前記クライアントコンポーネントとセキュリティシステ
    ムとの間では、前記閲覧許可された情報に基づいて作成
    されるデータが暗号化されて送受信されることを特徴と
    する電子申請装置。
  13. 【請求項13】 前記データは前記クライアントコンポ
    ーネントの使用者より電子署名されることを特徴とする
    請求項12記載の電子申請装置。
  14. 【請求項14】 前記データは電子署名される前に編集
    不可能にロックされていることを特徴とする請求項13
    記載の電子申請装置。
  15. 【請求項15】 前記入力装置は外部データを取得可能
    な外部データ取得装置を含むことを特徴とする請求項1
    2記載の電子申請装置。
  16. 【請求項16】 前記データベースファイルには、前記
    セキュリティシステムの登録ユーザに発行された証明書
    の情報,前記ユーザの個別情報,申請に関する情報の少
    なくとも一つが記憶されたことを特徴とする請求項12
    記載の電子申請装置。
  17. 【請求項17】 前記申請に関する情報は、債権譲渡の
    関与者である譲渡人及び譲受人の情報と、第三債務者及
    び譲渡債権の情報を含むことを特徴とする請求項16記
    載の電子申請装置。
  18. 【請求項18】 少なくともクライアントコンポーネン
    トとセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によ
    って構成されるセキュアアプリケーションフレームワー
    クを用いた電子申請方法であって、 前記セキュリティシステムへユーザを登録し、 該登録されたユーザに秘密鍵を備えた証明書を発行し、 該発行された証明書を含むリストを作成し、 前記申請に関する情報を格納したデータベースから申請
    に必要な書類を作成し、 前記リストを参照して選出されたユーザを前記申請処理
    にアクセス可能なユーザとして指定し、 前記書類を書き換え不能にロックしてから前記アクセス
    可能なユーザに電子署名要請通知を行い、 前記アクセス可能なユーザ全てが電子署名を完了したこ
    とを条件として、電子申請を実行することを特徴とする
    電子申請方法。
  19. 【請求項19】 前記申請は債権譲渡登記申請であるこ
    とを特徴とする請求項18記載の電子申請方法。
  20. 【請求項20】 少なくともクライアントコンポーネン
    トとセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によ
    って構成されるセキュアアプリケーションフレームワー
    クにおいて、 前記クライアントコンポーネントから送信された秘密鍵
    を有する電子証明書にパスワードを付すステップ、 前記パスワードを公開鍵で暗号化するステップ、 該暗号化されたパスワードを前記クライアントコンポー
    ネントへ送信するステップ、 前記クライアントコンポーネント側で前記ユーザの秘密
    鍵で復号化されるとともに前記公開鍵で暗号化されたパ
    スワードを再度前記セキュリティシステムの秘密鍵で復
    号化するステップ、 該復号化されたパスワードと初めに付したパスワードと
    を対比するステップ、 該対比により前記復号化されたパスワードと初めに付し
    たパスワードとが同一であると認められたとき前記電子
    証明書を登録するステップ、を前記セキュリティシステ
    ムに実行させるプログラム。
  21. 【請求項21】 少なくともクライアントコンポーネン
    トとセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によ
    って構成されるセキュアアプリケーションフレームワー
    クにおいて、 譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に関する情報の
    少なくとも一つを含む情報を備えたデータベースから申
    請に必要な情報を読み込むステップ、 申請書のひな形データベースから所定のフォームを読み
    込むステップ、 前記申請に必要な情報とフォームとから申請用データフ
    ァイルを作成するステップ、 前記申請用データファイルのエラーチェックを行うステ
    ップ、 前記クライアントコンポーネントの使用者のうち前記申
    請の関与者に通知を行うステップ、 前記公開鍵と秘密鍵を用いて前記関与者により電子署名
    がなされた前記申請用データファイルを債権譲渡の申請
    先に送出するステップ、を前記セキュリティシステムに
    実行させるプログラム。
  22. 【請求項22】 前記申請用データファイルの他に、登
    記事項証明申請書、委任状、債権譲渡通知書、債権譲受
    通知書、宛名用シール、内容証明、代理受領承諾書、売
    掛債権減額承諾書の少なくとも一つを含む関連書類デー
    タファイルを作成するステップを備えたことを特徴とす
    る請求項21記載のプログラム。
  23. 【請求項23】 前記データベースから譲渡人及び譲受
    人の情報を読み込むステップ、 該譲渡人及び譲受人の情報に基づいて電子証明書の発行
    申請書データファイルを作成するステップ、 該電子証明書の発行申請書データファイルを認証局へ送
    出するステップ、を備えたことを特徴とする請求項21
    記載のプログラム。
  24. 【請求項24】 前記認証局へ前記申請用データファイ
    ルを送出するステップの後で、前記認証局より通知され
    るシリアル番号を受理するステップ、 該シリアル番号に基づいて電子証明書をインターネット
    を利用してオンラインで取得するステップを備えたこと
    を特徴とする請求項23記載のプログラム。
  25. 【請求項25】 少なくともクライアントコンポーネン
    トとセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によ
    って構成されるセキュアアプリケーションフレームワー
    クにおいて、 債権譲渡の申請期日を取得するステップ、 該申請期日に基づいて契約書作成日、データ登録完了
    日、電子証明書取得日、申請日、債務者対抗要件具備の
    完了日の少なくとも一つの予定日を算出するステップ、 該算出された予定日を日付順に並べてフローチャートを
    作成するステップを前記セキュリティシステムに実行さ
    せるプログラム。
  26. 【請求項26】 前記契約書作成日、データ登録完了
    日、電子証明書取得日、申請日、債務者対抗要件具備の
    完了日について、実際に行われた日付情報を取得するス
    テップ、 前記フローチャートに前記日付情報を登録してチェック
    シートを作成するステップを備えたことを特徴とする請
    求項25記載のプログラム。
  27. 【請求項27】 少なくともクライアントコンポーネン
    トとセキュリティシステムを備え、公開鍵と秘密鍵によ
    って構成されるセキュアアプリケーションフレームワー
    クにおいて、 譲渡人・譲受人・第三債務者・譲渡債権に関する情報の
    少なくとも一つを含む情報を備えたデータベースから情
    報を読み込むステップ、 該情報から一覧を作成するステップ、 該一覧より存続期限満了の項目について前記クライアン
    トコンポーネントの使用者のうち前記項目の関与者に通
    知を行うステップを前記セキュリティシステムに実行さ
    せるプログラム。
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