JP2003106984A - 粒子分析装置 - Google Patents

粒子分析装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分画異常を判定して誤まった分析を回避する
こと。 【解決手段】 複数の粒子の各々から特徴パラメータを
検出する検出部と、検出した特徴パラメータを用いて少
なくとも2つの2次元頻度分布図を作成する分布図作成
部と、各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分
画部と、2つの分布図において共通する種類の粒子を含
む粒子集団がそれぞれ分画されるときに、それらの粒子
集団の粒子数を比較する演算部と、その比較結果に基づ
いて上記分布図における分画の異常を判定する判定部と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は粒子分析装置に関
し、とくに、粒子の特徴パラメータを用いて2次元頻度
分布図(スキャッタグラム)を作成しその分布図に現れ
る粒子の集団を分画して粒子の種類や数を特定する分析
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の粒子分析装置において、
分布図上に予め複数の領域を設定し、分布図に現れる複
数の粒子の各々についてその設定領域に対する帰属度を
算出し、帰属度に応じて分画領域を決定するようにした
ものが知られている(例えば、特開平6−3252号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の粒子
分析装置を例えば血液中の血球を分析する血液分析装置
として使用する場合、測定対象の血液を希釈する試薬の
種類や量、血球から電気的、或いは光学的情報を検出す
る素子の汚れ、検出した情報から特徴パラメータを得る
ために該情報を電気信号に変換する電気回路の増幅度の
変化、などのような何らかの原因により、分布図の作成
に用いる特徴パラメータが変動した場合には、2次元頻
度分布図に現れる粒子の集団が移動して正しい分画が行
われず、誤まった分析結果が得られるという問題点があ
る。
【0004】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたもので、誤まった分画が行われたときにはそれを分
画異常と判定する機能を備えた粒子分析装置を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の粒子
の各々から特徴パラメータを検出する検出部と、検出し
た特徴パラメータを用いて少なくとも2つの2次元頻度
分布図を作成する分布図作成部と、各分布図に出現する
粒子を粒子集団に分画する分画部と、2つの分布図にお
いて共通する種類の粒子を含む粒子集団がそれぞれ分画
されるときに、それらの粒子集団の粒子数を比較する演
算部と、その比較結果に基づいて上記分布図における分
画の異常を判定する判定部とを備える粒子分析装置を提
供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の対象粒子は、主に血液
や尿のような体液中に含まれる有形物質であるが、工業
用の無機又は有機物質からなる粒子であってもよい。こ
の発明の検出部には、例えばフローサイトメータ、つま
り粒子含有液をシース液に包んで流すフローセルと、粒
子含有液の各粒子から特徴パラメータを検出する光学素
子とからなる装置を用いることができる。この場合、検
出される特徴パラメータとしては、前方散乱光、側方散
乱光、蛍光(例えば側方蛍光)などに基づく光学的な情
報が挙げられる。フローサイトメータではこれら各種光
学的情報につき前記光学素子によって光電変換が行わ
れ、粒子の特徴に応じたパルス信号が得られるが、その
ピークレベルを光強度としたり、パルス信号が所定の閾
値を超えている時間をパルス幅としたりして特徴パラメ
ータとすることができる。すなわち、前方散乱光情報と
しては前方散乱光強度や前方散乱光パルス幅を、側方散
乱光情報としては側方散乱光強度や側方散乱光パルス幅
を、側方蛍光情報としては側方蛍光強度や側方蛍光パル
ス幅を、前記特徴パラメータとすることができる。
【0007】また、分布図作成部により作成される2次
元頻度分布図としては、検出部としてフローサイトメー
タを用いる場合には、例えば側方散乱光強度と側方蛍光
強度をパラメータとする分布図、側方散乱光強度と前方
散乱光強度をパラメータとする分布図、側方蛍光強度と
前方散乱光強度をパラメータとする分布図、および側方
蛍光強度と前方散乱光強度をパラメータとする分布図な
どが挙げられる。
【0008】分画部が分布図の粒子を集団に分画する分
画方法としては、従来公知の方法、例えば特開平6−3
252号公報に記載の方法を用いることができる。
【0009】また、この発明における分画部と演算部と
判定部は、CPU,ROM,RAMからなるマイクロコ
ンピュータやパーソナルコンピュータにより一体的に構
成することができる。
【0010】また、検出部がフローサイトメータからな
り、特徴パラメータが前方散乱光強度、側方散乱光強度
および側方蛍光強度であるとき、2次元頻度分布図が側
方蛍光強度と前方散乱光強度をパラメータとする第1分
布図と、側方散乱光強度と側方蛍光強度をパラメータと
する第2分布図であってもよい。
【0011】この場合、検出される粒子が血球であれ
ば、分画部は第1分布図において白血球(好中球,好塩
基球,好酸球,リンパ球,単球)を分画し、第2分布図
において白血球の成分としての好中球、好塩基球および
好酸球を分画することができる。
【0012】この時、演算部は第1分布図の白血球(好
中球,好塩基球,好酸球,リンパ球,単球)の数Nと第
2分布図の好中球と好塩基球と好酸球の数の和Mを算出
してMとNとを比較し、判定部はN<Mのとき第1分布
図の分画が異常であると判定することができる。
【0013】さらに、この発明は、粒子含有検体を定量
する定量部と、定量された検体を用いて第一、第二の試
料を調製する試料調整部と、前記調整された第一の試
料、第二の試料をそれぞれ測定して各試料中の粒子から
複数の特徴パラメータを検出する検出部と、各試料ごと
に、検出した特徴パラメータに基づく2次元頻度分布図
を作成する分布図作成部と、各分布図に出現する粒子を
粒子集団に分画する分画部と、第一の試料について作成
された分布図と第二の試料について作成された分布図に
おいて共通する種類の粒子を含む粒子集団が分画される
ときに、それらの粒子集団の粒子数を比較する演算部
と、演算部による比較結果に基づいて上記分布図におけ
る分画の異常を判定する判定部と、を備える粒子分析装
置を提供するものである。 実施例 以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述す
る。なお、各図面の共通の要素には共通の番号および記
号を付記している。
【0014】血液分析装置の構成 図1はこの発明の方法を用いた血液分析装置の光学系を
示す斜視図である。同図においてレーザダイオード21
から出射されたビームはコリメートレンズ22を介して
シースフローセル1のオリフィス部13を照射する。オ
リフィス部を通過する血球から発せられる前方散乱光
は、集光レンズ24とピンホール板25とを介してフォ
トダイオード26に入射する。
【0015】一方、オリフィス部13を通過する血球か
ら発せられる側方散乱光と側方蛍光については、側方散
乱光は集光レンズ27とダイクロイックミラー28とを
介してフォトマルチプライアチューブ(以下、フォトマ
ルという)29に入射し、側方蛍光は集光レンズ27と
ダイクロイックミラー28とフィルタ36とピンホール
板30を介してフォトマル31に入射する。
【0016】フォトダイオード26から出力される前方
散乱光信号と、フォトマル29から出力される側方散乱
光信号と、フォトマル31から出力される側方蛍光信号
とは、それぞれアンプ32,33,34により増幅さ
れ、解析部35に入力される。
【0017】図2は図1に示す血液分析装置の流体系を
示す系統図である。同図において、先ず洗浄工程におい
ては、バルブ41,50が開かれ、シース液を収容した
シース液チャンバー42からシース液が圧力装置43か
ら印加される圧力Pによって送出され、バルブ41と定
量シリンジ44とノズル6とを介して廃液チャンバー4
5へ排出されると共に、バルブ50とシースフローセル
1とを介して廃液チャンバー45に排出され、所定時間
後にバルブ41,50が閉じられる。これによって、定
量シリンジ44,ノズル6,シースフローセル1および
その経路がシース液により洗浄される。
【0018】次に、測定工程においては、バルブ46,
47が開かれ、血液含有試料液を試薬で反応させて収容
する反応チャンバー48から試料液が吸引装置49の負
圧により吸引され、バルブ46とノズル6間の経路が試
料液で満たされると、バルブ46,47が閉じられる。
次に、バルブ50が開かれると、シース液がシース液チ
ャンバー42から圧力装置43の圧力によりシースフロ
ーセル1へ送出され、廃液チャンバー45に排出され
る。
【0019】次に、バルブ41が開かれると、圧力装置
43からの圧力Pは定量シリンジ44を介してノズル6
の先端へも伝達され、ノズル6の先端においてノズル外
部のシース液の圧力とノズル内部の試料液の圧力とが平
衡する。従って、この状態で定量シリンジ44のピスト
ン44bがモータ44aにより駆動されると、バルブ4
6とノズル6間に存在する試料液はノズル6からオリフ
ィス部13へ容易に吐出され、シース液によって細く絞
られてオリフィス部13を通過し、シース液と共に廃液
チャンバー45へ排出される。そして、定量シリンジ4
4のピストン44bの駆動が終了すると、測定工程を終
了する。
【0020】次に、モータ44aが逆転してピストン4
4bが引き戻され、定量シリンジ44は初期状態に復帰
するが、この間にはバルブ41,50は開かれたままで
あるので、前述の洗浄工程が行われ、次の測定工程に備
えられることになる。
【0021】従って、他の反応チャンバー51,52,
53に収容された他の試料液についてもバルブ54,5
5,56を開閉して前述と同様の工程を順次実行するこ
とにより測定を行うことができる。なお、バルブ57は
廃液チャンバー45から廃液を排出するバルブであり、
必要に応じて開閉される。
【0022】図3は、図1の解析部35の構成を示すブ
ロック図である。図3において、61は各種の数値や領
域などの条件を予め設定するためのデータの入力部であ
り、例えば、キーボードやマウスにより構成される。
【0023】また、62は設定された各種条件を格納す
る設定条件格納部、63はフォトダイオード26とフォ
トマル29,31の出力信号から得られる光学情報を格
納するデータ格納部である。64はデータ格納部63に
格納された光学情報、つまり前方散乱光強度(Fs
c),側方散乱光強度(Ssc),側方蛍光強度(Sf
l)の内いずれか2つのパラメータを用いて2次元頻度
分布図を作成する分布図作成部、65は分布図作成部6
4で作成された分布図から座標や領域を抽出する抽出部
である。
【0024】66は分布図作成部64で作成される分布
図において各粒子の分画領域を決定する分画領域決定
部、67は分画領域内の粒子数の計数や計数結果の比較
を行う演算部、70は比較結果に基づいて分布図におけ
る分画の異常を判定する判定部である。そして、演算部
67の演算結果および判定部70の判定結果は分布図作
成部64で作成された分布図と共に表示部68に表示さ
れる。69は図2に示すバルブ41,46,47,5
0,54,55,56,57およびモータ44aを駆動
する流体系駆動部である。また、解析部35はパーソナ
ルコンピュータで構成される。
【0025】2次元頻度分布図の作成 図8は、図2中に図示しなかった検体,定量部,試薬供
給部を示すものであり、試料の調整に関し詳細に説明す
るための図である。図8に示すように、検体容器80か
ら血液(検体)が定量部81〜84によってそれぞれ必
要量だけ吸引定量され、反応チャンバー48、51、5
2、53へそれぞれ分配される。つまり、「有核赤血球
測定モード」での測定用に定量された血液は反応チャン
バー48へ分配される。「白血球、好塩基球測定モー
ド」での測定用に定量された血液は反応チャンバー51
へ分配される。「白血球4分類測定モード」での測定用
に定量された血液は反応チャンバー52へ分配される。
「網赤血球測定モード」での測定用に定量された血液は
反応チャンバー53へ分配される。そして、反応チャン
バー48、51、52、53のそれぞれへ、対応する試
薬供給部85〜88により、所定の試薬が供給され、血
液と試薬を反応させる。このようにして各測定モードに
応じた複数の試料が、1つの検体から調製され、シース
フローセル1にて順次測定される。つまり、入力部61
(図3)において、「有核赤血球測定モード」,「白血
球、好塩基球測定モード」、「白血球4分類測定モー
ド」、「網赤血球測定モード」の4種類の測定モードの
オーダがそれぞれ設定されると、オーダに応じて各測定
モードが次のように実行される。
【0026】有核赤血球測定モード 「有核赤血球測定モード」では、血液18μlがストマ
トライザーNR溶血剤(シスメックス(株)製)882
μlとともに反応チャンバー48に運ばれる。そしてス
トマトライザーNR染色液(シスメックス(株)製)1
8μlが添加される。この状態で約7秒間反応させるこ
とで、赤血球が溶血させられ、白血球・有核赤血球が染
色される。
【0027】この処理がされた試料は定量シリンジ44
によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得
られた情報のうち、側方蛍光強度(Sfl)と前方散乱
光強度(Fsc)とを2次元頻度分布図にした例が図4
である。図4では、有核赤血球と白血球の集団がそれぞ
れ分画される。
【0028】白血球,好塩基球測定モード 「白血球、好塩基球測定モード」では、血液18μlが
ストマトライザーFB(II)(シスメックス(株)製)
882μlとともに反応チャンバー51に運ばれる。こ
の状態で約14秒間反応させることで、赤血球が溶血さ
せられ、好塩基球以外の白血球が裸核化・収縮される。
【0029】この処理がされた試料は定量シリンジ44
によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得
られた情報のうち、側方散乱光強度(Ssc)と前方散
乱光強度(Fsc)とを2次元頻度分布図にした例が図
5である。図5では、好塩基球と(リンパ球+単球+好
中球+好酸球)の集団がそれぞれ分画される。
【0030】白血球4分類測定モード 「白血球4分類測定モード」では、血液18μlがスト
マトライザー4DL(シスメックス(株)製)882μ
lとともに反応チャンバー52に運ばれる。そしてスト
マトライザー4DS(シスメックス(株)製)18μl
が添加される。この状態で約22秒間反応させること
で、赤血球が溶血させられ、白血球が染色される。
【0031】この処理がされた試料は定量シリンジ44
によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得
られた情報のうち、側方散乱光強度(Ssc)と側方蛍
光強度(Sfl)とを2次元頻度分布図にした例が図6
である。図6では、リンパ球、単球、好中球+好塩基
球、好酸球の集団がそれぞれ分画される。
【0032】網赤血球測定モード 「網赤血球測定モード」では、血液4.5μlがレット
サーチ(II)希釈液(シスメックス(株)製)895.
5μlとともに反応チャンバー53に運ばれる。そして
レットサーチ(II)染色液(シスメックス(株)製)1
8μlが添加される。この状態で31秒間反応させるこ
とで、網赤血球等が染色される。
【0033】この処理がされた試料は定量シリンジ44
によって、ノズル6から吐出され、光学的に測定して得
られた情報のうち、側方蛍光強度(Sfl)と前方散乱
光強度(Fsc)とを2次元頻度分布図にした例が図7
である。図7では、網赤血球と成熟赤血球と血小板の集
団がそれぞれ分画される。図9は、この発明の血液分析
装置の動作を示すフローチャートである。このフローチ
ャートを用いて上記の試料の調製と測定の工程の一連の
流れを整理して説明する。 ステップS1:患者から採取された血液を吸引する。 ステップS2:各測定モードでの測定に必要な量を、定
量して分配する。 ステップS3a〜S3d:定量した各血液に、測定モー
ドに応じて希釈液,染色液,溶血剤など所定の試薬を添
加して反応処理を施し、各測定モード(「有核赤血球測
定モード」,「白血球,好塩基球測定モード」,「白血
球4分類測定モード」,「網赤血球測定モード」)ごと
の試料を調製する。 ステップS4a〜S4d:測定モードごとに調製した各
試料を、順次検出部に送液し、検出部により光学的情報
を検出する。 ステップS5a〜S5d:検出した光学液情報に基づ
き、各測定モードごとに2次元頻度分布図を作成する。 ステップS6a〜S6d:作成した各分布図上で、出現
した粒子を分画し、粒子の種類ごとに計数する。 ステップS7:複数の分布図における分画、計数の結果
に基づき、分画異常の有無を判定する(このステップは
以下に詳述する)。
【0034】分画異常の判定 この実施例では、1つの検体について「有核赤血球測定
モード」と「白血球、好塩基球測定モード」と「白血球
4分類測定モード」が実行され、図4〜図6に示す分布
図が得られると、演算部67と判定部70(図3)は、
次のような手順で分画異常の判定を行う。
【0035】まず、図4に示す有核赤血球測定モードの
分布図から白血球の数N1と有核赤血球の数N2を算出
し、次式が成立するか否かを判定する。 100×N1/(N1+N2)<10……(1)
【0036】式(1)が成立する場合は、白血球の数N
1に対する有核赤血球の数N2が異常に多いことを示
し、これは検体が健常でない患者から採取されたもので
あるか、又は図4の分布図で白血球が有核赤血球として
誤まって分画された分画異常であることを意味する。す
なわち、この判定だけでは「有核赤血球測定モード」の
分画異常を判定できない。
【0037】そこで、「有核赤血球測定モード」と「白
血球4分類測定モード」とを用いた分画異常の判定を行
う。有核赤血球が存在する検体では、有核赤血球は図6
の白血球4分類測定モードの分布図においてリンパ球お
よびその下部の領域に出現する。その領域から離れて分
画され有核赤血球が含まれることがない(好中球+好塩
基球)の数と好酸球の数との和N3を計数し図4から求
めた白血球数N1と比較する。
【0038】そして、 N3>N1……(2) であれば、図4に現れる白血球の数N1が図6に現れる
白血球の一部の成分つまり(好中球+好塩基球+好酸
球)の数N3より少ないことになり、矛盾が生じるので
分画が異常であると判断する。つまり、この場合、式
(2)は、図4において白血球の大部分が有核赤血球と
して誤まって分画されたことを示す条件である。
【0039】(好中球+好塩基球+好酸球)の数N3が
白血球数および有核赤血球数に比べてかなり少ない場合
は、上記判定式の信頼性が低くなる。有核赤血球を多く
含む検体の場合、有核赤血球は図5の「白血球,好塩基
球測定モード」の分布図の好塩基球と(リンパ球+単球
+好中球+好酸球)の領域に出現する。図5の分布図に
おいて有核赤血球が含まれるかも知れない好塩基球およ
び(リンパ球+単球+好中球+好酸球)の領域の粒子数
N4を計数し、図6の白血球4分類測定モードの分布図
に示される(好中球+好塩基球+好酸球)の数N3と以
下の式にて比較する。 100×N3/N4>10……(3) 式(3)を満たさない場合は、式(2)の判定を行わな
い。
【0040】このように、判定部70が図4の有核赤血
球測定モードの分布図における分画が異常であると判定
すると、判定結果を表示部68に表示させる。
【0041】
【発明の効果】この発明によれば、分布図に現れる粒子
を分画して粒子の分析を行う粒子分析装置において、そ
の分画異常が容易に判定されるので、誤まった分析が防
止され、分析精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る光学系を示す斜視図で
ある。
【図2】この発明の実施例に係る流体系を示す系統図で
ある。
【図3】この発明の実施例に係る解析部の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】この発明の実施例に係る分布図の表示例であ
る。
【図5】この発明の実施例に係る分布図の表示例であ
る。
【図6】この発明の実施例に係る分布図の表示例であ
る。
【図7】この発明の実施例に係る分布図の表示例であ
る。
【図8】図2の要部詳細を示す系統図である。
【図9】この発明の血液分析装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】 1 シースフローセル 21 レーザダイオード 22 コリメートレンズ 24 集光レンズ 25 ピンホール板 26 フォトダイオード 27 集光レンズ 28 ダイクロイックミラー 29 フォトマルチプライアチューブ 30 ピンホール板 31 フォトマルチプライアチューブ 32 アンプ 33 アンプ 34 アンプ 35 解析部 36 フィルタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の粒子の各々から特徴パラメータを
    検出する検出部と、検出した特徴パラメータを用いて少
    なくとも2つの2次元頻度分布図を作成する分布図作成
    部と、各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分
    画部と、2つの分布図において共通する種類の粒子を含
    む粒子集団がそれぞれ分画されるときに、それらの粒子
    集団の粒子数を比較する演算部と、その比較結果に基づ
    いて上記分布図における分画の異常を判定する判定部と
    を備える粒子分析装置。
  2. 【請求項2】 検出部がフローサイトメータからなる請
    求項1記載の粒子分析装置。
  3. 【請求項3】 特徴パラメータが前方散乱光情報、側方
    散乱光情報および側方蛍光情報からなる請求項2記載の
    粒子分析装置。
  4. 【請求項4】 前方散乱光情報が前方散乱光強度、側方
    散乱光情報が側方散乱光強度、側方蛍光情報が側方蛍光
    強度であり、2次元頻度分布図が側方蛍光強度と前方散
    乱光強度をパラメータとする第1分布図と、側方散乱光
    強度と側方蛍光強度をパラメータとする第2分布図から
    なる請求項3記載の粒子分析装置。
  5. 【請求項5】 検出される粒子が血球であり、分画部は
    第1分布図において白血球を分画し、第2分布図におい
    て白血球の成分としての好中球、好塩基球および好酸球
    を分画する請求項4記載の粒子分析装置。
  6. 【請求項6】 演算部は第1分布図の白血球の数Nと第
    2分布図の好中球と好塩基球と好酸球の数の和Mを算出
    してMとNとを比較し、判定部はN<Mのとき第1分布
    図の分画が異常であると判定する請求項5記載の粒子分
    析装置。
  7. 【請求項7】 粒子含有検体を定量する定量部と、 定量された検体を用いて第一、第二の試料を調製する試
    料調製部と、 前記調製された第一の試料、第二の試料をそれぞれ測定
    して各試料中の粒子から複数の特徴パラメータを検出す
    る検出部と、 各試料ごとに、検出した特徴パラメータに基づく2次元
    頻度分布図を作成する分布図作成部と、 各分布図に出現する粒子を粒子集団に分画する分画部
    と、 第一の試料について作成された分布図と第二の試料につ
    いて作成された分布図において共通する種類の粒子を含
    む粒子集団が分画されるときに、それらの粒子集団の粒
    子数を比較する演算部と、 演算部による比較結果に基づいて上記分布図における分
    画の異常を判定する判定部と、 を備える粒子分析装置。
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