JP2003102005A - 動画像符号化・復号化方法 - Google Patents

動画像符号化・復号化方法

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JP2003102005A
JP2003102005A JP2001288008A JP2001288008A JP2003102005A JP 2003102005 A JP2003102005 A JP 2003102005A JP 2001288008 A JP2001288008 A JP 2001288008A JP 2001288008 A JP2001288008 A JP 2001288008A JP 2003102005 A JP2003102005 A JP 2003102005A
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Yoshinori Suzuki
芳典 鈴木
Yoichi Horii
洋一 堀井
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】1個のフレーム内の画素解像度が部分的に異な
る画像を1本のデータストリームに圧縮でき、復号側に
おける解像度の選定をフレーム単位で行えるようにし、
ユーザの好みに応じた画像のズーム表示を可能とする。 【解決手段】等間隔なサンプリング点を含み、サンプリ
ング間隔が部分的に拡張されている画像を1本のデータ
ビットストリームに圧縮する。フレームの部分領域の符
号化データに、解像度を段階的に補正するデータを付加
する方法を適用することにより、補正データを持つ領域
であれば、拡大表示しても、十分な解像度を保つことが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像データの符
号化・復号化ならびに表示技術に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG−4をはじめとする動画像符号
化方式では、等間隔にサンプリングされたフレーム信号
を入力として、1本の圧縮データを生成する処理が行わ
れる。圧縮データ内には各フレームの画像サイズが埋め
込まれており、復号処理側では、その画像サイズに応じ
た量のデータを処理することで、等間隔にサンプリング
された画像が復元できる。ユーザから、画像全体あるい
は画像の部分的な拡大表示要求があった場合には、要求
に応じた画素補間処理を復元画像に施してから画面表示
させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】等間隔にサンプリング
された画像を入力データとする従来の動画像符号化方式
では、画素補間処理にて再生画像の拡大表示に対応する
ため、拡大表示時に表示画像の解像度が劣化する。その
ため、ユーザの指示に応じて動画像の重要部をズームす
るようなインタラクティブな画像表示に対応できない。
【0004】本発明の目的は、1個のフレーム内の画素
解像度が部分的に異なる画像を1本のデータストリーム
に圧縮でき、復号側における解像度の選定をフレーム単
位で行えるようにし、ユーザの好みに応じた画像のズー
ム表示を可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、等
間隔なサンプリング点を含み、サンプリング間隔が部分
的に拡張されている画像を1本のデータビットストリー
ムに圧縮し、フレームの部分領域の符号化データに、解
像度を段階的に補正するデータを付加する方法を適用す
ることにより達成される。本発明によれば、補正データ
を持つ領域であれば、拡大表示しても十分な解像度を保
つことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】ユーザの指示に応じて動画像圧縮
データの再生画像をズーム表示する場合、拡大部の画像
解像度が劣化する。この劣化を避ける方法として、拡大
部分を空間的な階層符号化データにて補正する手段が考
えられる。しかしながら、この空間階層符号化は、本
来、伝送帯域の広さとネットワークの負荷に応じて、伝
送する画像の解像度を可変とするための技術であり、ユ
ーザの趣向に基づいたインタラクティブな画像再生には
不向きである。
【0007】例えば、ズーム操作に伴い画像の解像度を
段階的に変化させるような場合には、その段数の分だけ
階層符号化データを用意し、複数のセッション(データ
メモリ、フレームメモリ等)を設けて処理を管理(セッ
ションの切替え)する必要が生じる。また、階層性の制
御を符号化側にて行うことを前提としているため、基本
的に受信側は受信データをすべて復元する必要がある。
【0008】そこで、本発明では、(1)図1に示すよ
うに等間隔なサンプリング点(黒丸が画素サンプル)を
含み、サンプリング間隔が部分的に拡張されている画像
を1本のデータビットストリームに圧縮し、かつ、
(2)フレーム単位で再生するデータの解像度と表示画
像範囲を変えることができるような圧縮・伸張アルゴリ
ズムを考える。この構成では、複数の符号化データを扱
う必要がなくなるため、1セッションのビデオ符号器・
復号器にて、インタラクティブな画像のズーム表示が可
能となる。
【0009】具体的には、カメラの全景をカバーする解
像度の低いフレーム画像(基本フレーム画像)を必須処
理として先に符号化し、インタラクティブな表示を可能
にする領域についてのみ、解像度を補正する画素データ
を付加的に符号化する。この際、解像度に関して段階的
に補正データを作成することにより、当該領域のインタ
ラクティブ再生を可能にする。さらに、補正データの作
成時に行う予測処理の参照対象をフレーム内の解像度の
低い画像と既再生フレーム内の基本フレーム画像に限定
することで、フレーム単位での再生データの解像度指定
を可能にする。
【0010】本発明について示す前に、まず、MPEG
等の標準規格で用いられている符号化技術について簡単
に説明する。MPEGビデオ規格で扱う動画像の1フレ
ームは、図2に示すように、1個の輝度信号(Y信号:
21)と2個の色差信号(Cr信号:22,Cb信号:
23)にて構成されている。色差信号の画像サイズは、
輝度信号と同じにする場合、横サイズのみ輝度信号の1
/2とする場合、縦横サイズとも輝度信号の1/2とす
る場合などがある。本明細書では、縦横サイズとも1/
2として説明するが、他のフォーマットでも本発明は適
用できる。
【0011】符号化、再生処理は、マクロブロックと呼
ばれるブロック単位で行われる。図3にマクロブロック
の構造を示す。マクロブロックは16×16画素の1個
のY信号ブロック31と、それと空間的に一致する8×
8画素のCr信号ブロック32ならびにCb信号ブロッ
ク33にて構成される。1個のフレーム画像にマクロブ
ロック分割を施すと、各信号は図2に示すような小ブロ
ックに分割される。各マクロブロックの符号化方法に
は、大きく分けて3種類あり、それぞれ、イントラ符号
化モード(フレーム内符号化)、インター符号化モード
(フレーム間符号化)、未符号化モードと呼ばれてい
る。
【0012】イントラ符号化は、Cr信号ブロック32
とCb信号ブロック33に、4個の8×8画素Y信号ブ
ロック(311,312,313,314)を加えた計
6個の符号化対象ブロックに対して直接DCT(離散コ
サイン変換)を施し、各変換係数を量子化・符号化する
空間方向のデータ圧縮方法である。ただし、一部の量子
化DCT係数について、隣接するブロックのDCT係数
の量子化データを予測値として、その差分値を量子化・
符号化する場合もある。復号側では、符号化データを復
号した後、逆量子化、逆DCTを施す(予測差分値を符
号化するアルゴリズムでは、復号データに符号化側と同
じ方法にて算出した予測値を加算した後に逆量子化・逆
DCTを施す)ことで再生値が求められる。このイント
ラ符号化は、前フレームに似通った部分がないマクロブ
ロック(第1符号化フレームも含む)や、DCTに伴う
蓄積演算誤差を解消したい部分等に配置される。
【0013】インター符号化のアルゴリズムは、動き補
償(MC)とDCT処理の組合せにより行われる。動き
補償(MC)とは、符号化側では、局部復号化された再
生フレームから、検出した動き量(動きベクトル)に対
応する予測マクロブロックを抽出する処理のことを指
し、復号側では、復号済みの再生フレームから、復号し
た動きベクトルに対応する予測マクロブロックを抽出す
る処理のことを指す。
【0014】ここで、動きベクトルの検出(動き推定処
理)とは、符号化済みのフレーム(原フレームでも局部
復号化した再生フレームでもよい)から対象マクロブロ
ックの内容と似通った部分を検索する処理のことであ
り、符号化側のみで行われる。上記検索に使用する評価
値には、ブロック内の予測誤差信号の絶対値和を使用す
る場合が多い。検出した動きベクトルは、符号化し復号
側に伝送されるため、MCにより抽出される予測マクロ
ブロックは、復号側と符号化側で一致する。なお、局部
復号処理とは、符号化側で行われる符号化データの再生
処理(詳細は後述)のことである。
【0015】図4に動き補償の処理構造を示す。図4
は、現フレーム41内の輝度信号ブロック42(太枠)
について、再生された前フレーム43上の予測ブロック
45と動きベクトル46を示した図である。動きベクト
ル46とは、現フレームの太枠ブロックに対して空間的
に同位置に相当する前フレーム上のブロック44(破
線)から、前フレーム上の予測ブロック45領域までの
移動分を示している(色差信号用の動きベクトルは、一
般的に符号化せず、その長さを、輝度信号の半分として
予測ブロックを生成する)。なお、この動きベクトル
は、実数値をとる場合がある。この場合には、画素毎
に、動きベクトルが示す位置の近傍の4画素(水平・垂
直ベクトルのいずれかが整数値の場合には、2画素)を
用いて線形内挿処理を行い、予測値を算出する。
【0016】動き補償により前フレームから抜き出され
た予測マクロブロックは、現フレームの入力マクロブロ
ックとの間で差分処理され、差分マクロブロックが生成
される。この差分マクロブロックは、図3に示した8×
8ブロック単位でDCT処理されたのち、各変換係数が
量子化・符号化される。このMCから、DCT、量子化
・符号化までの処理をインター符号化と呼ぶ。
【0017】未符号化モードとは、動きベクトルを0と
した場合の予測マクロブロックをそのまま再生マクロブ
ロックとするモードである。従って、未符号化モードと
なるマクロブロックでは、符号化タイプを示すデータの
みが符号化される(一般には、1ビットのフラグで示さ
れる)。
【0018】次に、本発明のアルゴリズムを、図1に示
す部分的に画素解像度が異なるフレーム画像10を入力
例(縦横とも解像度が2倍に拡大されている例)として
説明する。図上の黒丸が輝度信号の各画素を意味してお
り、太枠で囲った領域11が他領域の2倍の解像度を保
持している。本明細書では、簡単のため輝度信号の扱い
に限定して説明するが、色信号も同様の考え方が適用で
きる。符号化の単位としては、図1のようにブロック分
割し、ブロック単位で符号化処理を行う場合と、フレー
ム全体に対して符号化処理を行う場合が考えられるが、
本発明はそのいずれにも適用できる。
【0019】本実施例では、部分的に画素解像度が異な
るフレーム画像を拡張フレーム画像、等間隔で刻まれて
いる基本的なサンプリング点(基本サンプル点)にて構
成されるフレーム画像を基本フレーム画像と呼ぶことに
する。図1の画像10が拡張フレーム画像、図31の画
像1000が図1の拡張フレーム画像10に対する基本
フレーム画像である。また、サンプリング間隔が拡張さ
れた領域を拡張領域、拡張されたサンプリング点により
構成される画像を拡張サンプル画像と呼ぶことにする。
図32の領域11が図1の拡張フレーム画像10に対す
る拡張領域、図32の画像1001が図1の拡張フレー
ム画像10に対する拡張サンプル画像である。さらに本
実施例では、基本フレーム画像におけるマクロブロック
を基本符号化マクロブロック、基本符号化マクロブロッ
ク内の1個の信号成分を基本符号化ブロックと呼ぶこと
にする。またさらに、拡張領域あるいは拡張サンプル画
像におけるマクロブロックを拡張符号化マクロブロッ
ク、拡張符号化マクロブロック内の1個の信号成分を拡
張符号化ブロックと呼ぶことにする。(ブロック単位)
ブロック単位で符号化を行う場合には、第1に基本フレ
ーム画像と拡張領域に対して基本フレーム画像を基準と
したブロック分割を行う。図1は、輝度信号の基本符号
化ブロックのサイズを2×2画素とした場合の例であ
る。一般的な符号化方法では、輝度信号のブロックサイ
ズは16×16画素であるが、図の簡単化のため、本明
細書では2×2画素サイズで説明する。なお、ブロック
サイズは本発明では限定されない。図1では、拡張領域
が基本符号化ブロックの境界を跨いでいないため、基本
フレーム画像と拡張領域に対するブロック分割位置は一
致する。図1のブロック13が拡張領域でない領域の符
号化ブロック(すなわち基本符号化ブロック)の例、ブ
ロック12が拡張領域の符号化ブロックの例を示してい
る。さらに詳細に見ると、図31が基本フレーム画像に
対してブロック分割を行った例を示している。そして、
図32が拡張領域ならびに拡張サンプル画像に対してブ
ロック分割を行った例を示している。
【0020】ここで、図1の実施例は拡張領域が基本符
号化ブロックの境界を跨いでいない場合の例であるが、
拡張領域が基本符号化ブロックの境界を跨いでいる場合
でも本発明は適用できる(後述)。
【0021】本実施例では、拡張領域が基本符号化ブロ
ックの境界を跨いでいない場合を例に具体的な符号化方
法を説明する。 (ブロック単位/基本符号化ブロック)ブロック13の
ように基本サンプル点のみを含む基本符号化ブロックに
ついては、既存の符号化方法を利用して符号化処理を行
う。本発明は、基本符号化ブロックの具体的な符号化処
理方法は限定しないが、ここでは、例として上記で述べ
たイントラ符号化やインター符号化を使って符号化を行
うものと想定する。 (ブロック単位/拡張領域と基本ブロック境界が一致/
拡張符号化ブロック/分割方法)拡張領域内の符号化ブ
ロック12については、図5に示すように符号化ブロッ
ク12を基本符号化ブロックとサイズが一致する拡張符
号化ブロック15A〜15Dに分割して符号化処理を行
う方法と、図7の符号化ブロック17に示すように、ブ
ロック内の画素を基本のサンプル点と同じ間隔に位置す
る画素グループ(図中の丸、三角、菱形、四角)に分割
して符号化処理を行う方法が考えられる。
【0022】前者(図5)のブロック単位で符号化を行
った場合、復号側では、拡張サンプル点の画素の復元を
省略し、基本サンプル点に関するデータのみ抽出して復
元することができない。そのため、復号側でのユーザの
要求が拡張サンプル点の画素表示を必要としない場合で
あっても、これらの画素を再生する必要が生じる。この
問題を避ける方法としては、図6に示すように、符号化
ブロック12から、基本的なサンプル点のみを抜き出し
た基本符号化ブロック14を抜き出し、他の基本符号化
ブロックと同様の方法で拡張サンプル点の画素よりも先
に符号化してしまう方法が考えられる。
【0023】拡張符号化ブロックの画素の符号化処理に
ついては、基本符号化ブロック内の画素の符号化後に行
う。なお、この場合、図5の拡張符号化ブロック15A
〜15D内の基本符号化ブロックにあたる画素(図5の
白抜き丸)については、必ずしも符号化を行う必要はな
い(基本符号化ブロックの再生値をそのまま表示す
る)。白抜き丸の画素の符号化処理をスキップするか否
かの判断については、再生側において、ズーム時の画質
を変えるか否かに依存する。基本的には、拡張サンプル
点の画素を符号化する際の量子化精度が基本符号化ブロ
ックを符号化する際の量子化精度と異なる場合には、画
素間に発生する違和感をさけるために、処理をスキップ
せずに行う。
【0024】一方、後者(図7)の分割方法でも、基本
符号化ブロック18を他の基本符号化ブロックと同様の
方法で先に符号化する。そして、基本符号化ブロックの
符号化後に、符号化ブロック17を図8に示すような4
個の拡張符号化ブロック19A〜19Dに分割して、符
号化する。この場合も、基本符号化ブロックと画素配置
が一致する拡張符号化ブロック19Aについては、符号
化処理をスキップしてもよい(あるいは、符号化タイプ
を未符号化モードとし、符号化データがないことを示す
フラグを符号化する)。拡張符号化ブロック19Aの符
号化処理をスキップするか否かの判断については、再生
側において、ズーム時の画質を変えるか否かに依存す
る。基本的には、拡張符号化ブロック19B〜19Dを
符号化する際の量子化精度が基本符号化ブロックを符号
化する際の量子化精度と異なる場合には、画素間に発生
する違和感を避けるために、拡張符号化ブロック19A
の再符号化処理をスキップせずに行う。
【0025】なお、分割の結果、画像サイズがブロック
サイズの倍数でない等の理由によりサンプリング値が存
在しない画素については、適当な値を補って符号化すれ
ばよい。この際、ブロック内の画素の平均値や周囲画素
など、ブロック内の有意画素の特徴に近い値としておけ
ば、変換符号化のように、実際に補ったデータの値が符
号量に影響を与えるような符号化方式を適用している場
合であっても、符号化効率の大きな劣化にはつながらな
い。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/符号化方法)次
に、拡張符号化ブロックの符号化手段について説明す
る。符号化手段は、予測ブロックの生成と、予測ブロッ
クと入力ブロックとの誤差の符号化にて構成される。図
8のケースを例として、拡張符号化ブロックの予測値生
成手段を示す。予測値の生成方法としては、大きく分け
て2種類考えられる。1つ目は図4に示したように符号
化済みフレームを参照対象として動き推定/動き補償を
行う方法、2つ目は符号化済みの周囲画素を参照対象と
して画素単位で内挿・外挿・重み付け予測を行うフレー
ム内・フレーム間予測方法である。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/動き補償)ま
ず、動き推定/動き補償を用いる方法から説明する。一
般的には、図4に示したような動き補償処理を符号化済
みフレーム上の全再生画素(拡張フレーム画像)を対象
として行い、予測ブロックを抽出すればよいと考えられ
る。しかしながら、拡張フレーム画像を動き補償の参照
としてデータ圧縮を行った場合、復号側における拡張サ
ンプル点の画素の再生処理が省略できない。そのため、
ユーザが拡張サンプル点の画素表示を要求しない場合に
おいても、拡張フレーム画像上の画素をすべて再生しな
ければならない。そこで、フレーム単位での再生解像度
制御を可能にするため、基本フレーム画像上の画素のみ
を対象として動き補償(予測ブロックの抽出)を行うこ
とを考える。
【0026】図9の画像100を前フレームの基本フレ
ーム画像、図10の画像110を現フレームの基本フレ
ーム再生画像、図10のブロック111を現在の符号化
対象ブロックとする。動き補償の方法としては、1本の
動きベクトルで基本符号化ブロックと拡張符号化ブロッ
クの予測ブロックを合成する方法(基本符号化ブロック
が2本以上の動きベクトルを持つ場合には、その本数の
動きベクトルが必要)と、それぞれのブロックが独自に
動きベクトルを持つ方法が考えられる。
【0027】図11と図12は、前者の例である。図1
1の方法では、まず、動きベクトル103にしたがって
現フレームの基本フレーム再生画像100から基本符号
化ブロックへの予測ブロック(基本予測ブロック)10
2が生成される。そして、この基本予測ブロック102
をそのまま拡張符号化ブロックへの予測ブロック(拡張
予測ブロック)として適用する。図12の方法において
も、図11と同様に、動きベクトル103にしたがって
現フレームの基本フレーム再生画像100から予測ブロ
ック104を生成する。ただし、図12の方法では、基
本予測ブロックを拡張予測ブロックとして利用する替わ
りに、基本フレーム再生画像100上において、拡張サ
ンプル点に相当する各画素の予測値を画素内挿により算
出し(一般には、隣接する基本サンプル点の画素から線
形内挿により求める)、各拡張符号化ブロックへの拡張
予測ブロック105A〜105Dとして用いる(ただ
し、拡張予測ブロック105Aは、基本予測ブロック1
02と一致する)。
【0028】一方、図13は、基本符号化ブロックと各
拡張符号化ブロックがそれぞれ、独立に動きベクトルを
持つ場合の例である(ただし、拡張予測ブロック107
Aは、基本予測ブロックと一致してもよい)。図13の
方法では、図11と12の方法よりも各予測ブロックの
精度は向上するが、符号化すべき動き情報符号量も増大
する。そのため、レートと性能の関係を考慮して、各ブ
ロックに適用する動き補償方法を選択する必要がある。
【0029】なお、インター符号化の説明のところでも
述べたように、動きベクトル検出処理(動き推定処理)
に使用するリファレンス画像の種類は、原画像を用いて
も局部復号処理後の再生画像を用いてもよい。また、基
本フレーム画像ではなく、拡張フレーム画像を使っても
よい。さらに、対象符号化ブロックの種類についても、
基本符号化ブロック(例えば図6のブロック14)と拡
張サンプル点を含む符号化ブロック(例えば図6のブロ
ック12)のいずれを用いてもよい。これは、動き推定
に使用する画像の種別は、動きベクトルの検出精度には
影響しても、復号側での動き補償処理には直接影響しな
いためである。拡張サンプル点までを含めた符号化ブロ
ック全体の予測精度を保つためには、むしろ動き推定時
の拡張サンプルを利用した方が有効と考えられる。しか
しながら、より多くの情報を利用して動き推定を行うこ
とは、同時に、動き推定に要する処理量の増大にもつな
がるため、用途に応じて使い分ける必要がある。(ブロ
ック単位/拡張符号化ブロック/フレーム内・フレーム
間予測)次に、符号化済みの周囲画素(既符号化済みフ
レーム画像内の画素も含む)を参照対象として、画素単
位で拡張符号化ブロックの予測値を内挿・外挿・重み付
け予測により求める方法について説明する。方法として
は、基本符号化ブロックの再生画素のみを参照対象とす
る場合と、復号側で先に復元できる画素(同じ間隔、同
じ解像度でサンプリングされている画素)については、
拡張符号化ブロック内の再生画素であっても参照対象に
含める場合が考えられる。
【0030】前者については、符号化済みの画素(予測
対象画素よりも先に符号化される画素)のうち基本符号
化ブロックに属する再生画素(既符号化済みフレーム画
像内の画素も含む)が、すべて予測の参照画素となる
(基本サンプル点の画素が、拡張符号化ブロックの画素
として再符号化されている場合には、再符号化前の再生
値を予測の参照対象として用いる)。
【0031】図14は、画像の左上端のブロックから右
下端のブロックに向かって連続的に符号化する場合の例
であり、同じ符号化ブロックに属する基本符号化ブロッ
クを、拡張符号化ブロックよりも先に符号化することを
想定している。この場合には、予め定めた既符号化フレ
ーム内の再生画素と、現ブロックに対して、上方ブロッ
クの基本サンプル点の再生画素(図では、画素59D,
57C,57D,58C)と、左側に位置するブロック
の基本サンプル点の再生画素(図では、画素56B,5
6D)、ならびに現ブロックの基本サンプル点の再生画
素(画素55A〜55D)が予測参照の対象となる。
【0032】予測方法としては、いろいろなパターンが
考えられるが、同一フレーム内の隣接画素を参照画素と
して単純な線形内挿を行う方法や、隣接画素の平均的な
相関度に対応した重み付け予測を行う方法などが一般的
である。図14を例に単純な線形内挿を考えると、51
A’=(55A+55B)/2,52A’=(55A+
55C)/2,53A’=(55A+55B+55C+
55D)/4となる(’は予測値であることを意味す
る)。ただし、画素51Bのように、単純な線形内挿に
よって予測値が算出できない場合については、例えば、
51B’=55Bのように隣接再生画素を予測値とする
方法や、51B’=(2*55B+57D+58C)/
4のように隣接画素の重み付け処理(重み付け係数の値
ならびに参照画素数については本願では限定しない)に
より予測値を算出する方法が考えられる。なお、拡張符
号化ブロックが基本サンプル点と一致する場合について
も、例えば、55A’=55Aのように基本サンプル点
の基本符号化ブロックとして再生画素を予測値とする方
法や、55A’=(8*55A+59D+56B+56
D+55C+55D+55B+57D+57C)/16
のように隣接画素の重み付け処理により予測値を算出す
る方法が考えられる。
【0033】一方、復号側で先に復元される画素をすべ
て予測の参照とする方法では、拡張符号化ブロック内の
再生画素であっても符号化済みの画素(予測対象画素よ
りも先に符号化される画素)はすべて予測の参照とな
る。この場合には、基本サンプル点の画素が、拡張符号
化ブロックの画素として再符号化されていれば、再符号
化データを反映した再生値を予測の参照対象とすること
も可能である。また、既符号化済みフレームにおける基
本フレーム画像内の再生画素も予測の参照となる。
【0034】例えば、ここで、図8に示した4個の拡張
符号化ブロックにおいて、三角で表された拡張符号化ブ
ロック、菱形で表された拡張符号化ブロック、四角で表
された拡張符号化ブロックの順に符号化する場合を考え
る。図15を、菱形で表した拡張ブロックまでの符号化
処理が終了した状況とする。この場合、白抜き四角で示
した拡張サンプル点の画素53Aの符号化には、既に符
号化済みの画素、すなわち、現ブロックに対して、上方
ブロックの拡張サンプル点の再生画素と、左側に位置す
るブロックの拡張サンプル点の再生画素、ならびに現ブ
ロックの丸、三角、菱形で示した拡張サンプル点の再生
画素のすべてが予測参照の対象となる。単純な線形内挿
を適用した場合の予測値としては、53A’=(52A
+52B)/2,53A’=(51A+51C+52A
+52B)/4,53A’=(55A+55B+55C
+55D+52A+52B+51A+51C)/8など
が考えられる。なお、動き補償による予測値と内挿・外
挿・重み付け処理による予測値から、計算により最終的
な予測値を求める方法も考えられる。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/動き補償・フレ
ーム内・フレーム間予測の変形)ここまで、図8の分割
方法を例として拡張符号化ブロックの予測値生成手段に
ついて説明してきた。しかしながら、既に符号化済みフ
レームからの参照については、基本サンプル点の再生画
素のみを参照対象とするという基準が満たされれば、図
5、図6のケースや他の分割方法でも、上記に示した拡
張符号化ブロックの予測値生成は適用できる。また、上
記に説明した動き補償方法ならびにフレーム内・フレー
ム間予測方法は、適用可能な方法の一部であり、参照可
能範囲が満たされ、かつ復号側にて符号化時と同様の予
測値が生成できる方法であればすべて適用できる。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/符号化タイプの
選択・符号化)上記で説明した動き補償ならびにフレー
ム内・フレーム間予測により生成される拡張予測ブロッ
クを復号側で再現するためには、符号化タイプと動きベ
クトルを符号化し、復号側に伝送する必要が生じる。符
号化タイプの種類については、符号化側と復号側で予め
定めておけばよい。ここでは、次の3種類の符号化タイ
プを考える。 (1)基本符号化ブロック用の動きベクトルを利用した
動き補償(図11、図12のいずれか)、(2)拡張符
号化ブロック用の動きベクトルを利用した動き補償(図
13)、(3)フレーム内・フレーム間予測(図14、
図15のいずれか、符号化側と符号側にて予め定めた関
数を適用)。
【0035】符号化タイプの符号化データは、4種類の
拡張符号化ブロックについて個別に送る場合と、4種類
の拡張符号化ブロックについて1個のみを選択して送る
場合が考えられる。なお、選択方法としては動き検出と
同様に、予測誤差信号のブロック内絶対値和が最も小さ
い符号化タイプを選択する方法を適用するのが一般的で
ある。
【0036】符号化側でタイプ(1)を選択した場合に
は、基本符号化ブロックの動きベクトルを使用するた
め、動きベクトルを符号化する必要はない。しかしなが
ら、基本符号化ブロックが動きベクトルを持たない符号
化タイプで符号化している場合も考えられる。
【0037】この問題を解決する方法としては、 1)基本符号化ブロックの符号化タイプに従って、選択
できる符号化タイプをアルゴリズム的に変更する(基本
符号化ブロックが動きベクトルを持たない場合には、タ
イプ(2),(3)のみを選択の対象とする)、 2)上記タイプ(1)を選択した拡張符号化ブロックに
対応する基本符号化ブロックが、動きベクトルを持たな
い符号化タイプにて符号化されている場合には、拡張符
号化ブロックにて基本符号化ブロックに相当する動きベ
クトルを符号化する、 の2種類が考えられる。上記タイプ(2)を選択した場
合には、各拡張符号化ブロックに対して動きベクトルを
伝送する必要がある。タイプ(3)を選択した場合に
は、動きベクトルを伝送する必要はない。
【0038】上記に示した3種類以外の符号化タイプと
しては、イントラ符号化モード、未符号化モード、動き
補償とフレーム内予測を組み合わせた符号化モードなど
が考えられる。
【0039】イントラ符号化モードは、前フレームと絵
柄が異なる符号化ブロックでの使用を想定した符号化モ
ードである。しかしながら、拡張符号化ブロックでは、
シーンチェンジが発生しているフレームであっても、フ
レーム内予測にて類似した予測ブロックが作成できるた
め、符号化効率の面からはそれほど有効とは言えない。
ただし、DCTを使用したアルゴリズムでは、DCTに
よるミスマッチを回避する目的でイントラ符号化が必要
となる。未符号化モードは、前フレームからの変化がな
い符号化ブロックでの使用を想定した符号化モードであ
る。
【0040】拡張符号化ブロックでは、前フレームから
の予測を基本フレーム画像に限定しているため、前フレ
ームの再生画像からの単純なコピーでは、再生ブロック
を生成できない。再生ブロックの生成方法としては、基
本フレーム画像からの単純な線形内挿処理が考えられ
る。また、前フレームの基本フレーム画像のみならず、
現フレームの基本フレーム画像も利用した再生ブロック
生成方法も考えられる(符号化側と復号側で生成方法を
決めておけば、様々な方法が適用できる)。さらに、図
8のブロック19Aのように、基本符号化ブロックとサ
ンプル点の位置が一致する拡張符号化ブロックについて
は、再生ブロックを基本符号化ブロックの再生値とする
方法も有効である。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/誤差符号化)拡
張予測ブロックと拡張フレーム上の原画像ブロックとの
差分処理により求められる誤差ブロックの具体的な符号
化方法については、本発明では限定しない。一般的に
は、基本符号化ブロックと同じ方法を用いればよい。例
えば、インター符号化のように誤差ブロックにDCTを
施し、量子化・符号化する。ここで、基本符号化ブロッ
クと同じ方法を用いるとしたのは、図5、図8に示した
分割方法では、基本符号化ブロックと拡張符号化ブロッ
クの縦横サイズは一致することに起因する。つまり、基
本符号化ブロックにて適用する誤差ブロックへの周波数
変換処理や量子化処理をそのまま適用できるという利点
がある。また、基本符号化ブロック用に用意されたイン
ター符号化の符号化テーブル、量子化方法も利用でき
る。この特徴は、回路数やコードサイズ用のプログラム
メモリ、符号化テーブル用メモリの削減にもつながる。
【0041】しかしながら例外もある。図5のブロック
分割の例で、基本符号化ブロック内に含まれる画素(図
5の白抜き丸で示した画素)の再符号化を行わない場合
については、拡張符号化ブロック内に符号化を行う必要
のない画素が存在する。この場合には、白抜き丸の画素
の誤差を0として誤差ブロックを構成する。誤差ブロッ
ク内の誤差値をそのまま量子化して符号化するアルゴリ
ズムを適用するのであれば、白抜き丸の画素は符号化せ
ず、再生側にて、デフォルトで0値を与えればよい。一
方、誤差ブロックに周波数変換を施して、変換係数のレ
ベルで量子化・符号化を行うアルゴリズムを適用する場
合には、再生側で、白抜き丸の画素が0値に戻らない可
能性がある。この場合には、アルゴリズムとして、逆D
CT処理後に白抜き丸の画素を0値に修正する処理を行
うか否かを決めておく必要がある。
【0042】なお、拡張符号化ブロックの誤差符号化方
法に、基本符号化ブロックとは異なる方法を適用する場
合や、異なる符号化テーブルあるいは量子化方法を適用
する場合も考えられる。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/解像度の拡張)
ここまでは、縦横とも解像度が2倍に拡大されている例
について説明してきたが、本発明は、n×2倍の解像度
に適応できる。基本的には、基本符号化ブロック、2倍
拡張符号化ブロック、4倍拡張符号化ブロックの順に階
層的に符号化していく。ブロックの分割方法について
は、図5あるいは図8を拡張する方向で考えられる。ま
た、下位解像度の拡張符号化ブロック上の画素とサンプ
ル点の位置が一致する符号化対象拡張符号化ブロック上
の画素の扱いについても、図5ならびに8と同様に考え
ればよい。以下に、4倍解像度について、ブロック分割
法を示す。
【0043】図16の符号化ブロック151は、図7の
ブロック17の縦横サイズを4倍に拡大した図である。
ブロックの分割方法も2倍解像度の場合と同様に2種類
考えられる。具体的には、図5、図8のケースと同様
で、図16のブロック152Bに示すように符号化ブロ
ック151を基本符号化ブロックとサイズが一致する拡
張符号化ブロックに分割して符号化処理を行う方法と、
図17に示すように、ブロック内の画素を基本のサンプ
ル点と同じ間隔に位置する画素グループ153A〜15
3Pに分割して符号化処理を行う方法が考えられる。符
号化方法についても、n×2倍拡張ブロックの符号化を
行う際、(n−1)×2倍拡張符号化ブロックまでの符
号化が既に終了しているような構成をとることで、2倍
拡張符号化ブロックと同様の予測方法ならびに符号化方
法が適用できる。
【0044】例えば、図16のブロック152Bに示す
分割方法の例では、基本符号化ブロック、2倍拡張符号
化ブロック(4倍拡張用基本符号化ブロック)152A
の順に符号化した後、152Bブロックに示すようなブ
ロック単位で4倍拡張サンプル点の画素を符号化する。
ただし、2倍拡張符号化ブロックにあたる画素(4倍拡
張符号化ブロック152Bの白抜き印)については、必
ずしも符号化を行う必要はない(0値として扱う)。こ
れらの画素は、図5における白抜き丸で示す画素と同じ
扱いで処理できる。
【0045】図17に示すブロック分割方法の例でも、
基本符号化ブロック、2倍拡張符号化ブロック(4倍拡
張用基本符号化ブロック)152Aの順に符号化した
後、153A〜153Pブロックに示すようなブロック
単位で4倍拡張サンプル点の画素を符号化する。この場
合も、4倍拡張用基本符号化ブロックと画素配置が一致
する拡張符号化ブロック153A〜153Dについて
は、符号化処理をスキップしてもよい。これらのブロッ
クは、図8におけるブロック19Aと同じ扱いで処理で
きる。
【0046】動き補償、フレーム内・フレーム間予測を
行う場合の参照については以下のとおりである。 1)動き補償の際には既に符号化済み基本フレーム画像
のみを予測の参照とする。 2)フレーム内・フレーム間予測の際には、既に符号化
済み基本フレーム画像に加えて、(a)現フレームの符
号化済みの全再生画素まで、(b)現フレームの(n−
1)×2倍解像度までの再生画素まで、あるいは、
(c)現フレームの符号化済み基本フレーム画像まで、
を予測の参照とする場合が考えられる。
【0047】符号化タイプについては、タイプ(2)、
タイプ(3)、イントラ符号化モードは、上記に示した
2倍拡張符号化ブロックの場合と同様に考えられる。未
符号化モードについても、予測に利用可能な現フレーム
の参照範囲が、基本符号化ブロックの再生値から(n−
1)×2倍拡張ブロックの再生値までに拡張される点を
除いては同様に扱える。タイプ(1)については、(n
−1)×2倍拡張ブロックの符号化に用いた動きベクト
ルが使用できるようになるので、基本符号化ブロックの
動きベクトルの替わりに、(n−1)×2倍の拡張符号
化ブロックに属する動きベクトルを利用する。(n−
1)×2倍の拡張符号化ブロックに属する動きベクトル
が存在しないn×2倍の拡張符号化ブロックの扱いにつ
いては、 1)選択肢からタイプ(1)を外す方法、 2)(n−1)×2倍の動きベクトルを符号化する方
法、 3)動きベクトルを持つ最も高い解像度の動きベクトル
を利用する(下位解像度の拡張符号化ブロックがすべて
動きベクトルを持たない場合については、1),2)の
いずれかを適用)の3種類が考えられる。なお、タイプ
(1)をnの値に関わらず、基本符号化ブロックの動き
ベクトルを使用するアルゴリズムに設定することも可能
である。誤差符号化の方法についても、2倍拡張符号化
ブロックにおける考え方が、そのままn×2倍拡張符号
化ブロックに適用できる。 (ブロック単位/拡張符号化ブロック/拡張領域位置の
拡張)ここまでは、図1に示すように拡張領域が基本符
号化ブロックの境界を跨いでいない場合の例であるが、
跨いでいる場合でも本発明は適用できる。
【0048】図18のフレーム画像91がその例で、ブ
ロック92B,93Bが2倍拡張用の符号化ブロックを
示している。この図のように拡張用の符号化ブロックを
設定することで、図7の符号化ブロック17や図6の符
号化ブロック16と同様の構成にて符号化処理を行うこ
とが可能となる。
【0049】ただし、次の点でアルゴリズムの修正が必
要となる。まず、この構成では、基本符号化ブロックと
拡張符号化ブロックの位置が1対1で対応していないた
め、タイプ(1)の符号化タイプにて使用する動きベク
トルが一意に割り当てられないという問題がある。この
点については、拡張符号化ブロックが属する基本符号化
ブロックの動きベクトルからタイプ(1)の予測に使用
する動きベクトルの算出方法を決めておけばよい。例え
ば、単純な平均処理により動きベクトルを決定する方法
が考えられる。
【0050】次に、拡張領域の位置とサイズを指定する
必要がある。この点については、図22に示す方法で対
応できる。図22では、フレーム61に対して、拡張領
域62の位置とサイズを特定した場合の例である。拡張
領域62の基準座標点63と拡張領域のサイズを符号化
して、復号側に送ることで、拡張領域が特定できる。こ
の方法であれば、図18のブロック92Bと93Bは1
つの領域として同時に指定できる。
【0051】また、拡張領域の画像サイズは、必ずしも
基本符号化ブロックサイズの倍数である必要はない。ブ
ロック分割の際に、データの存在しない部分を適当な値
で補って符号化しておき、復号側で、復号されたサイズ
に含まれる画素のみを表示することで、拡張領域の可変
サイズにも対応できる。
【0052】3つ目に、拡張符号化ブロックの符号化順
を考慮する必要がある。拡張領域が基本符号化ブロック
の境界を跨いでいない場合には、対応する基本符号化ブ
ロックよりも後に拡張符号化ブロックの符号化処理を行
えば、符号化側と復号側の予測ブロックは一致させるこ
とができる。しかしながら、拡張領域が基本符号化ブロ
ックの境界を跨ぐ場合には、拡張符号化ブロックが関係
する基本符号化ブロックのうち、最後に符号化されるも
のよりも後に符号化する必要が生じる。例えば、図18
の例では、符号化ブロック92Bは基本符号化ブロック
92Aよりも後に、符号化ブロック93Bは基本符号化
ブロック93Aよりも後に符号化しなければならない。 (フレーム単位/拡張符号化ブロック)ブロック分割を
行わず、フレーム全体を対象とした符号化アルゴリズム
について、図1のフレーム画像を例に説明する。符号化
処理に先立ち、図1のフレーム10を図19に示す基本
フレーム画像71と拡張領域72に分ける。拡張領域内
の白丸は、基本フレーム画像とサンプル位置とが一致す
る画素を示す。
【0053】基本フレーム画像71に対しては、通常の
符号化方法を適用する。拡張領域72を符号化する際に
は、拡張領域72にサブバンド分割あるいはウェーブレ
ット変換を施し、変換領域毎に符号化を行う方法や、拡
張領域を図20に示すような4個の拡張符号化領域73
〜76に分割して符号化する方法などが考えられる。
【0054】図30は、拡張領域72をサブバンド分割
した例である。171,174がローパスフィルタ、1
72,175がハイパスフィルタ、173がダウンサン
プリングフィルタを示している。この場合には、例え
ば、基本符号化レイヤ16Aについては、現フレームの
基本フレーム画像ならびに既に符号化済みフレームの基
本フレーム画像を使用して予測を行い、その差分を量子
化・ハフマン符号化し(拡張レイヤをブロック分割して
処理することも可能)、その他の拡張符号化レイヤ16
B〜16Dについては、レイヤ内の画素を量子化処理
後、ランレングス符号化する方法などが適用できる。な
お、本発明のインタラクティブ表示を可能にするために
は、符号化済みフレーム上の画素を使用して予測を行う
際に、参照画素を基本フレーム画像に限定する必要があ
る。 (多重化方法)次に、符号化データの多重化方法につい
て示す。フレーム単位で符号化する場合には、拡張符号
化領域に関する符号化データは、基本フレーム画像の符
号化データの後に配置される。ブロック単位で符号化す
る場合には、拡張符号化ブロックに関する符号化データ
を基本フレーム画像の符号化データの後にまとめて配置
する場合と、拡張符号化ブロックに関する符号化データ
を、対応する基本符号化ブロックの符号化データの後に
それぞれ配置する場合が考えられる。
【0055】図21は、拡張符号化ブロックに関する符
号化データを基本フレーム画像の符号化データの後にま
とめて配置する場合について、1フレームの多重化デー
タを示した例である。フレームヘッダ301は、フレー
ムの始まりを示すスタートコード(ユニークワード)か
ら始まり、時刻情報、フレームタイプ(イントラフレー
ム、インターフレーム)などフレーム全体に関わる情報
が含まれる。本構成では、このフレームヘッダに、さら
に拡張領域数を含める必要がある。
【0056】フレームヘッダのあとに基本フレーム画像
に関する符号化データ302が続く。フレームヘッダ内
の拡張領域数が0の場合には、以降のデータは省略され
る。拡張ヘッダ303は、拡張データの始まりを示す拡
張データスタートコードから始まり、拡張領域の解像度
のほか、図22に示す拡張領域の基準座標点63、拡張
領域62の縦横サイズが含まれる。2倍拡張データ34
0には、拡張領域内の2倍拡張符号化ブロックのMBデ
ータ(341,342,343等)が含まれる。各MB
データには、ブロックタイプ(MB内の各ブロックに有
意なデータがあるか否かを示す、有意なデータなしの場
合には、以降のデータは省略される)、符号化タイプ、
動きベクトル、各ブロックの誤差信号等の符号化データ
が含まれる。
【0057】終了マーカ305は各解像度における拡張
データの終了を示すユニークワードである。この終了マ
ーカにより、復号器は、データの読み飛ばし処理が可能
となる。以降、4倍拡張データ306、終了マーカ30
5と続いていく。ただし、n倍拡張データ307のよう
な拡張領域の最後の拡張データ後には、終了マーカ30
5を付加する必要はない。これは、次に続く拡張ヘッダ
あるいはフレームヘッダの先頭にユニークワードが配置
されており、終了マーカを配置しなくてもデータの区切
りが検出できるためである。なお、1フレームのデータ
は、拡張ヘッダ303からn倍拡張データ307(拡張
領域内の最後の拡張データ)までのデータを、フレーム
ヘッダ301に示される拡張領域数分繰り返して終了す
る。
【0058】図23は、拡張符号化ブロックに関する符
号化データを、対応する基本符号化ブロックの符号化デ
ータの後にそれぞれ配置する場合について、1フレーム
のデータ多重化の例を示した図である。フレームヘッダ
401はフレームの始まりを示すスタートコードから始
まり、フレーム全体に関わる情報を含む。このフレーム
ヘッダ以降に、各MBの符号化データ402、403が
続く。
【0059】ここで、n番目のMBの符号化データ44
0に着目して、MBデータのフォーマットについて説明
する。MBデータは、そのブロックの画素解像度情報を
含むMBヘッダ441から始まる。例えば、MBヘッダ
441に示される画素解像度がαであった場合、以降、
基本符号化MBの符号化データ(基本MBデータ)44
2、2倍拡張符号化MBの符号化データ(2倍拡張MB
データ)443、4倍拡張MBデータ444と続き、α
倍拡張MBデータ445にて、n番目のMBのデータが
終了する。
【0060】ただし、上記の構造では、MBデータの最
終データの終了を検出するには、MB内の全データの解
析が必要となる。従って、この構造では、復号処理を行
わない拡張MBデータの読み飛ばし処理ができない。そ
こで、ユニークワードあるいは一意に識別できるコード
列にて構成される終了コード446をα倍拡張MBデー
タの後ろに付加する。さらに、この終了コード446
を、指定解像度の拡張MBデータの後ろに付加すること
により、指定解像度データの検索も可能となり、ユーザ
の突然の解像度変更命令にも対応できるようになる。
【0061】図23の多重化構造では、フレーム内の拡
張領域の数、各拡張領域の解像度・基準座標点・縦横サ
イズをフレームヘッダに記載することで、各MBヘッダ
での解像度の指定を回避できる。このフレームヘッダに
拡張領域情報を書き込む方法では、図18に示すような
基本符号化ブロック分割と拡張符号化ブロック分割の間
のズレが基準座標点から認識できるため、拡張符号化ブ
ロックの分割が基本符号化ブロック境界を跨ぐ場合にお
いて特に有効となる。
【0062】ここで説明した図21と図23の違いは、
データ構造の違いであり、各解像度におけるMBデータ
の構造については、同じフォーマットが適用できる。し
かしながら、データの符号化順序が異なる関係で、フレ
ーム内・フレーム間予測にて参照できる現フレームの再
生画素の範囲が異なる。例えば、図23のケースでは、
2倍拡張MBデータの符号化を行う際に、現ブロックの
右側ならびに下側の基本サンプルの画素はまだ符号化さ
れていない(図14、15参照)。一方、図21のケー
スでは、2倍拡張MBデータの符号化を行う際に、現フ
レームの基本サンプル点の画素はすべて符号化済みであ
る。そのため、図21のケースでは、2倍拡張MBデー
タにおけるフレーム内・フレーム間予測に、現フレーム
の基本サンプル点を使用することが可能となる。 (符号化処理の流れ)図24を例としてここまで説明し
てきた符号化処理の流れをまとめる。ここでは、予測を
伴うインターフレームを考える。
【0063】入力されたフレームデータは、まず分割処
理部200にて、符号化MB単位に分割され、符号化順
に出力される。分割処理部200からの出力データ(M
Bデータ201)が基本符号化ブロックの場合には、M
Bデータ201は、最初に動き補償処理部211に送ら
れ、フレームメモリ210に保存されている符号化済み
フレーム(ここでは、前フレームとする)の再生画像と
の間で動きベクトルの検出ならびに動き補償が行われ
る。
【0064】この際、ブロック内の予測誤差が十分小さ
い場合には、スイッチ214の制御により、予測MBデ
ータが差分処理部202に出力される。出力された予測
MBデータは、MBデータ201との間で差分処理さ
れ、変換処理部203に差分MBとして出力される(イ
ンター符号化)。一方、ブロック内の予測誤差が大きい
場合には、差分処理はなされず、スイッチ214の制御
により、MBデータ201がそのまま変換処理部203
に出力される(イントラ符号化)。
【0065】スイッチ214における選択結果(イント
ラ符号化/インター符号化)は、符号化タイプ218と
して多重化・符号化処理部206に送られる。さらに、
符号化タイプ218がインター符号化モードの場合に
は、動きベクトル212が多重化・符号化処理部206
に送られる。変換処理部203に入力されたデータは、
DCT係数に変換後、量子化処理部204にて量子化D
CT係数に変換され、多重化・符号化処理部206と局
部復号部220に出力される。
【0066】多重化・符号化処理部206では、入力さ
れた符号化パラメータを符号化・多重化する。この際、
符号化タイプがインター符号化であり、動きベクトル値
が0であり、かつMB内の全量子化DCT係数の値が0
である場合には、符号化タイプを未符号化モードとし
て、符号化・多重化処理を行う。一般的には、未符号化
モードであるか否かを示すフラグが各MBデータの先頭
に配置される。このフラグのあとにMBデータが続くか
否かを意味しており、未符号化モードの場合には、以降
のMBデータは多重化されない。
【0067】局部復号部220では、量子化DCT係数
を逆量子化処理部207にてDCT係数に再量子化し、
さらに逆変換部208にて、差分MBに再生される。符
号化タイプがインター符号化の場合には、再生された差
分MBと予測MBが加算処理部209にて、加算され、
フレームメモリ210に蓄積される。符号化タイプがイ
ントラ符号化の場合には、再生された差分MBは、再生
MBとして、そのままフレームメモリ210に蓄積され
る。なお、局部復号部220へ入力されたMB内の全量
子化DCT係数の値が0である場合には、予測MBが再
生MBとして、フレームメモリ210に蓄積される。こ
の場合には、逆量子化ならびに逆変換処理は省略でき
る。
【0068】拡張符号化MBについては、解像度を2
倍、図8のブロック分割(ブロック19Aを含む)、符
号化タイプが (1)基本符号化ブロック用の動きベクトルを利用した
動き補償(図12)、(2)拡張符号化ブロック用の動
きベクトルを利用した動き補償(図13)、(3)フレ
ーム内予測(現フレームの基本符号化ブロックの再生値
を参照とした単純な画素内挿関数を想定)(4)未符号
化モード((3)のフレーム内予測を予測値とする)の
4個である場合を想定して説明する。
【0069】分割処理200からの出力データ(MBデ
ータ201)が拡張符号化ブロックの場合には、MBデ
ータ201は、まず動き補償処理部211と予測処理部
213に送られる。動き補償処理部211では、フレー
ムメモリ210に保存されている符号化済みフレームの
再生画像(ここでは、前フレームとする)との間でタイ
プ(2)の符号化モードに対応する動きベクトルの検出
と、タイプ(1)ならびにタイプ(2)の符号化モード
に対応する動き補償が行われる。
【0070】予測処理部では、フレームメモリ210に
保存されている符号化済みフレームの再生画像と現フレ
ームの符号化済み基本符号化ブロックの再生値を用いて
タイプ(3)のフレーム内予測を行う。この際、各符号
化タイプの予測MBについてとMBデータとの間の誤差
MBが生成される。
【0071】次に、生成された各符号化タイプの予測M
Bデータがスイッチ214に送られ、符号化タイプの選
択が行われる。その選択方法については、一般的には、
動き検出の場合と同様に輝度信号ブロックの画素につい
て、誤差信号の絶対値和を求め、その値が小さいタイプ
が選択される。このスイッチ214の制御により、選択
された符号化タイプの予測MBデータは、差分処理20
2に出力される。出力された予測MBデータは、MBデ
ータ201との間で差分処理され、変換処理部203に
差分MBとして出力される。
【0072】この際、スイッチ214における選択結果
は、符号化タイプ218として多重化・符号化処理部2
06に送られる。さらに、符号化タイプ218が符号化
タイプ(2)の場合には、拡張符号化用動きベクトル2
12が多重化・符号化処理部206に送られる。変換処
理部203に入力されたデータは、DCT係数に変換
後、量子化処理部204にて量子化DCT係数に変換さ
れ、多重化・符号化処理部206と局部復号部220に
出力される。
【0073】多重化・符号化処理部206では、入力さ
れた符号化パラメータを符号化し、基本符号化ブロック
による符号化データと共に多重化する。この際、符号化
タイプが符号化タイプ(3)であり、MB内の全量子化
DCT係数の値が0である場合には、符号化タイプを符
号化タイプ(4)とする。基本符号化ブロックと同様
に、拡張符号化ブロックについても未符号化モードであ
るか否かを示すフラグが各MBデータの先頭に配置され
る。未符号化モードの場合には、以降のMBデータは多
重化されない。
【0074】局部復号部220では、量子化DCT係数
を逆量子化処理部207にてDCT係数に再量子化し、
さらに逆変換部208にて、差分MBに再生される。再
生された差分MBと予測MBが加算処理部209にて、
加算され、フレームメモリ210に蓄積される。なお、
局部復号部220へ入力されたMB内の全量子化DCT
係数の値が0である場合には、予測MBが再生MBとし
て、フレームメモリ210に蓄積される。この場合に
は、逆量子化ならびに逆変換処理は省略できる。 (復号処理の流れ)次に図25を例として復号処理の流
れをまとめる。多重化データ81は、ユーザから提示さ
れるユーザ情報82に従って、まず、符号化解読・分離
処理部501にて分離処理される。ユーザ情報82に
は、表示領域の位置とサイズが含まれており、符号化解
読・分離処理部501は、これらの情報から、表示につ
いて必要とされる解像度を解析する。解析の結果、再生
の必要がないと判断された解像度あるいは領域に対応す
る拡張符号化ブロックの符号化データは、復号せずに読
み飛ばす。例えば、指定された表示範囲が画面サイズの
半分より大きい場合には、4倍の解像度のデータは必要
ないため、読み飛ばす。また、指定された表示範囲が、
画像の左下部のみに属する場合には、それ以外の領域の
拡張符号化ブロックにおける符号化データを読み飛ば
す。
【0075】ユーザ情報82の解析の結果、再生処理が
必要と判断された拡張符号化ブロックの符号化データ
と、再生処理が必須である基本符号化ブロックの符号化
データは、符号化解読・分離処理部501にて復号され
る。
【0076】復号されたパラメータは、誤差データ情報
83、動きベクトル情報84、符号化タイプ情報85に
分割される。誤差データ情報は逆量子化処理部502
に、動きベクトル情報は動き補償処理部504に、符号
化タイプ情報はスイッチ508と、動き補償処理部50
4あるいは予測処理部509(拡張符号化ブロックであ
り、かつ符号化タイプがタイプ(3)か(4)のとき)
に送られる。誤差データ情報、すなわち量子化DCT係
数は、逆量子化処理部502にてDCT係数に再量子化
され、さらに逆変換部503にて差分MBに再生された
のち、加算処理部505に渡される。一方、復号された
符号化タイプ情報と動きベクトル情報は、符号化タイプ
に従って動き補償504処理部あるいは予測処理部50
9にて処理され、予測MBが生成される。生成された予
測MBは、スイッチ508の制御により加算処理部50
5に渡される。
【0077】加算処理部505では、予測MBと差分M
Bを加算処理し、再生MBとして、拡大フィルタ・合成
処理部506に渡す。ただし、誤差データ情報がないM
Bについては、予測MBが再生MBとなる。また、符号
化タイプがイントラ符号化モードの場合には、差分MB
が再生MBとなる。
【0078】拡大フィルタ・合成処理部506では、入
力された再生MBを、再生基本フレーム画像と再生拡張
領域に分けて合成する。図26のフレーム161は再生
基本フレーム画像161、図27のフレーム画像16
3,164,1642は再生拡張領域の例である。これ
らの図では、図27のフレーム画像163,164,1
642が図26の領域162の拡張画像を表しており、
フレーム163が2倍拡張の例、フレーム164が4倍
拡張の例、フレーム1642が2倍拡張領域と4倍拡張
領域が混成されている例となる。
【0079】このようにして合成された再生基本フレー
ム画像と再生拡張領域は、図25のフレームメモリ50
7に保存される。ここで、基本フレーム画像と再生拡張
領域を分けて保存しているのは、基本フレーム画像が次
フレームの復号時の予測処理に用いられるのに対し、再
生拡張領域は現フレームの復号後にオーバーライト可能
となるためである。なお、現フレームのフレーム内予測
処理において、再生拡張領域を使用しない場合には、再
生拡張領域の保存処理を省略することが可能となる。
【0080】また、拡大フィルタ・合成処理部506
は、ユーザ情報82に従い、再生基本フレーム画像と再
生拡張領域を用いて表示画像を合成する。図28、29
は、図26の再生基本フレーム画像161に対して、図
27の拡張領域163を合成することを想定した場合の
表示画像合成処理の例である。
【0081】図28のフレーム画像165は、再生画像
全体を2倍解像度に拡大した図であり、画像のサイズを
縦横2倍にすることがユーザ情報82にて指定された場
合の表示画像である。白抜き丸の部分には再生画素は存
在しないため、これらの画素が表示領域に含まれている
場合には、フィルタ処理により画素を補間する必要があ
る。つまり、フレーム163に含まれる画素について
は、2倍解像度の画素が存在するため、画素の補間処理
は必要ないが、白抜き丸に部分は画素を補間して表示す
る必要がある。
【0082】一方、ユーザ情報82にて、図28の破線
枠166が表示領域として指定された場合には、図29
のフレーム166が表示画像となる。この場合、フレー
ム163に含まれる画素については、2倍解像度の画素
が存在するため、画素の補間処理は必要ない。しかしな
がら、白抜き丸の部分は補間して表示する必要がある。
【0083】いずれの例においても、補間処理には、現
フレームの再生画素のみならず、前フレーム等の再生画
素も利用することが可能である。補間処理の方法として
は、隣接画素による線形内挿などが考えられる。 (追記)本発明には、以下の拡張も含む。 (1)上記実施例では、解像度を拡張する領域を画像の
一部として説明しているが、画像全面について拡張符号
化データを持つ場合についても、同じ方法が適用できる
ため本発明に含まれる。 (2)上記実施例では、動き補償の際の参照画素を符号
化済みフレーム内の基本フレーム画像に限定している
が、拡張フレーム画像全体を使うことも可能である。た
だし、この場合には、拡張符号化ブロックの予測処理の
際に、拡張画素を用いないフレームを意図的に含めるこ
と(そのようなフレームタイプを設定)により、解像度
の切替えを可能にするキーフレームを設ける必要があ
る。 (3)上記実施例の説明に用いた図1は、拡張領域を1
個としているが、拡張領域が2個以上あっても対応可能
である。図21ならびに図23のデータフォーマットも
複数拡張領域に対応している。 (4)上記実施例に説明した動き補償では、予測に用い
る参照フレームを1フレームとしているが、2フレーム
以上を参照することも可能である。例えば、MPEG符
号化方式にて採用されている双方向予測を適用すること
も可能である。 (5)上記実施例の説明では、矩形画像を入力としてい
るが、任意形状画像でも適用できる。この際には、形状
信号の符号化時に行われる予測の参照範囲を、輝度、色
差信号における予測の参照範囲を超えないようにしてお
く必要がある。 (6)本実施例の構成では、通信時に、拡張符号化ブロ
ック部のデータの送信をフレーム単位で省略することも
可能である。例えば、通信レートや復号側から得られる
ユーザ情報によって、制御する方法が考えられる。 (7)本実施例の構成では、拡張符号化ブロック部のデ
ータを基本符号化ブロック部のデータと切離し、別のビ
ットストリームとして保存・伝送することも可能であ
る。また、拡張符号化ブロック部のデータを解像度毎に
分割して、別のビットストリームとすることも可能であ
る。 (8)上記実施例では、拡張サンプル点の拡張方向を基
本サンプル点に対して、右下の方向に定めているが、本
発明の符号化・復号化処理が扱う画像はこれに限定され
ない。例えば、基本サンプル点が拡張符号化ブロックの
中央近くに配置されているような画像でも本発明の概念
はそのまま適用できる。また、上記では、水平方向・垂
直方向に対する解像度の拡張率を一致させているが、こ
れが異なる場合でも、本発明の概念はそのまま適用でき
る。
【0084】
【発明の効果】本発明により、1個のフレーム内の画素
解像度が部分的に異なる画像を1本のデータストリーム
に圧縮することが可能となる。また、復号側における解
像度の選定がフレーム単位で行えるため、ユーザの好み
に応じた画像のズーム表示が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプリング間隔が部分的に拡張されている画
像の例を示した図。
【図2】動画像フレームの例を示した図。
【図3】マクロブロックの構成を示した図。
【図4】動き補償の処理構成例を示した図。
【図5】本発明における拡張符号化ブロック(2倍解像
度)の構成例を示した図。
【図6】本発明における符号化対象ブロック(2倍解像
度)の構成例を示した図。
【図7】本発明における符号化対象ブロック(2倍解像
度)の別の構成例を示した図。
【図8】本発明における拡張符号化ブロック(2倍解像
度)の別の構成例を示した図。
【図9】符号化済み基本フレーム画像の例を示した図。
【図10】現フレームにおける符号化済み基本符号化ブ
ロックの例を示した図。
【図11】基本符号化ブロック用動きベクトルを利用し
て、拡張符号化予測ブロックを生成する方法を説明した
図。
【図12】基本符号化ブロック用動きベクトルを利用し
て、拡張符号化予測ブロックを生成する方法の別構成を
説明した図。
【図13】拡張符号化ブロック用動きベクトルにて、拡
張符号化予測ブロックを生成する方法を説明した図。
【図14】フレーム内予測により、拡張符号化予測ブロ
ックを生成する方法を示した図。
【図15】フレーム内予測により、拡張符号化予測ブロ
ックを生成する方法の別構成を示した図。
【図16】本発明における符号化対象ブロック(4倍解
像度)の構成例を示した図。
【図17】本発明における拡張符号化ブロック(4倍解
像度)の構成例を示した図。
【図18】サンプル間隔拡張領域が基本符号化ブロック
の境界を跨いでいる画像の例を示した図。
【図19】ブロック分割を行わない符号化方法における
符号化対象データの例を示した図。
【図20】ブロック分割を行わない符号化方法における
拡張符号化領域の例を示した図。
【図21】拡張符号化ブロックに関する符号化データを
示した図。
【図22】拡張領域の指定方法を示した図。
【図23】1フレームのデータ多重化の例を示した図。
【図24】ビデオ符号化処理の構成例を示した図。
【図25】ビデオ復号処理の構成例を示した図。
【図26】再生された基本フレーム画像の例を示した
図。
【図27】再生された拡張領域の例を示した図。
【図28】ユーザ指定により、画像のサイズを縦横2倍
にすることが指定された場合の表示画像の例を示した
図。
【図29】ユーザ指定により、画像の一部を表示するこ
とが指定された場合の表示画像の例を示した図。
【図30】拡張領域へのサブバンド分割の適用例であ
る。
【図31】基本フレーム画像の例を示した図。
【図32】拡張領域と拡張サンプル画像の例を示した
図。
【符号の説明】 10…拡張フレーム画像、11、62、163、16
4、1642…拡張領域、12、17…符号化対象ブロ
ック、13、14、18…基本符号化ブロック、15A
〜15D、19A〜19D…拡張符号化ブロック、46
…動きベクトル、63…基準座標点、72〜76…拡張
符号化領域、82…ユーザ情報、100…符号化済みフ
レームにおける基本フレーム画像、102…基本予測ブ
ロック、102、105A〜105D、107A〜10
7D…拡張予測ブロック、103…基本符号化ブロック
用動きベクトル、106A〜106D…拡張符号化ブロ
ック用動きベクトル、110…現フレームにおける基本
フレーム再生画像、151…4倍解像度の符号化対象ブ
ロック、152…2倍拡張符号化ブロック、152B、
153A〜153P…4倍拡張符号化ブロック、200
…分割処理部、202…差分処理部、203…変換処理
部、204…量子化処理部、206…多重化・符号化処
理部、207、502…逆量子化処理部、208、50
3…逆変換処理部、209…加算処理部、210、50
7…フレームメモリ、211、504…動き補償処理
部、213、509…予測処理部、214、508…ス
イッチ、301、401…フレームヘッダ、302…基
本フレームデータ、303…拡張ヘッダ、340…2倍
拡張データ、305…終了マーカ、306…4倍拡張デ
ータ、307…n倍拡張データ、341〜343…2倍
拡張MBデータ、402、403、440…MBデー
タ、441…MBヘッダ、442…基本MBデータ、4
43…2倍拡張MBデータ、444…4倍拡張MBデー
タ、445…n倍拡張MBデータ、446…終了コー
ド、501…符号解読・分離処理部、506…拡大フィ
ルタ・合成処理部、1000…基本フレーム画像、10
01…拡張サンプル画像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 LB03 MA05 MA23 MA41 MC11 NN01 PP04 PP16 RB02 UA02 UA15 UA33 UA38 5J064 AA02 BA16 BB03 BB04 BC01 BD01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】等間隔なサンプリング点と、前記サンプリ
    ング点の間隔を部分的に拡張したサンプリング点にて構
    成されるフレーム画像を含む動画像シーンを、ブロック
    分割手段にてブロック単位に分割し、前記ブロック単位
    の1本のデータビットストリームに圧縮することを特徴
    とする動画像符号化方法。
  2. 【請求項2】前記ブロック単位の分割は、前記等間隔な
    サンプリング点により構成される基本フレーム画像をN
    画素×M画素(N、Mは正の数)サイズのブロック(基
    本符号化ブロック)に分割し、拡張されたサンプリング
    点により構成される画像(拡張サンプル画像)を、基本
    符号化ブロックと同じサンプリング間隔で同じサイズの
    N画素×M画素サイズのブロック(拡張符号化ブロッ
    ク)に分割することを特徴とする請求項1記載の動画像
    符号化方法。
  3. 【請求項3】前記ブロック単位の分割は、前記等間隔な
    サンプリング点により構成される基本フレーム画像をN
    画素×M画素(N、Mは正の数)サイズのブロック(基
    本符号化ブロック)に分割し、さらに、サンプリング間
    隔が拡張された領域(拡張領域)を、基本符号化ブロッ
    クと同じサイズのN画素×M画素サイズのブロック(拡
    張符号化ブロック)に分割することを特徴とする請求項
    1記載の動画像符号化方法。
  4. 【請求項4】前記圧縮データが等間隔なサンプリング点
    のみに関わる基本データ部と、それを補う拡張データ部
    に分割可能に構成することにより、前記基本データ部の
    データのみで等間隔なサンプリング点により構成される
    基本フレーム画像を復元可能とすることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか記載の動画像符号化方法。
  5. 【請求項5】前記圧縮データが等間隔なサンプリング点
    のみに関わる基本データ部と、それを補う拡張データ部
    に分割可能に構成され、さらに拡張データ部は、サンプ
    リング間隔が拡張されている領域(サンプリング間隔拡
    張領域)の解像度が基本フレーム画像に対して2×p倍
    (pは正の数、フレーム毎に可変)であるとき、画素解
    像度に応じてp個のデータに分割可能に構成され、基本
    データ部のデータのみで等間隔なサンプリング点により
    構成される基本フレーム画像と、基本データ部のデータ
    と2倍から2×q倍(qはpより小さい正の数)拡張デ
    ータ部までのデータのみで部分的にサンプリングの間隔
    が2×q倍に拡張されている2×q倍拡張フレーム画像
    とを復元可能とすることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれか記載の動画像符号化方法。
  6. 【請求項6】前記圧縮データは、等間隔なサンプリング
    点のみに関わる基本データ部と、それを補う拡張データ
    部が多重化されたデータであり、基本データ部に属する
    データと拡張データ部に属するデータの境界には、識別
    符号が配置されていることを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれか記載の動画像符号化方法。
  7. 【請求項7】動画像符号化方法が予測を伴う符号化方法
    であり、予測時に使用する参照の対象を、等間隔なサン
    プリング点にて構成される基本フレーム画像上の画素に
    限定することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか
    記載の動画像符号化方法。
  8. 【請求項8】動画像符号化方法は予測を伴う符号化方法
    であり、予測方法に動き補償方法が含まれる場合、前記
    基本データ部に含まれる動き情報を利用して、前記拡張
    データ部の予測ブロックを生成することを特徴とする請
    求項4ないし6のいずれか記載の動画像符号化方法。
  9. 【請求項9】動画像符号化方法が予測を伴う符号化方法
    であり、予測方法にフレーム内予測が含まれる場合、基
    本フレーム上の画素を参照の対象として、拡張データ部
    の予測ブロックを生成することを特徴とする請求項4な
    いし6のいずれか記載の動画像符号化方法。
  10. 【請求項10】等間隔なサンプリング点と、その間隔を
    部分的に拡張したサンプリング点にて構成されるフレー
    ム画像を含む動画像シーンが圧縮された単一データを復
    号するときに、ユーザからの情報を入力し、上記ユーザ
    情報に従って復号処理するデータを判定する手段と、そ
    のユーザ情報に従って表示する画像領域を判定する手段
    と、ユーザ情報に従って表示する画像領域に画素補間処
    理を施す手段を有することを特徴とする動画像復号方
    法。
  11. 【請求項11】等間隔なサンプリング点と、その間隔を
    部分的に拡張したサンプリング点にて構成されるフレー
    ム画像を含む動画像シーンが圧縮された単一データを復
    号するときに、上記圧縮データが等間隔なサンプリング
    点のみに関わる基本データ部とそれを補う拡張データ部
    が多重化され、基本データ部に属するデータと拡張デー
    タ部に属するデータの境界に識別符号が配置されている
    場合に、ユーザからの情報を入力し、上記ユーザ情報に
    従い、上記識別符号を検索することにより、拡張データ
    部のデータを読み飛ばすことを特徴とする動画像復号方
    法。
  12. 【請求項12】等間隔なサンプリング点と、上記サンプ
    リング点の間隔を部分的に拡張したサンプリング点にて
    構成されるフレーム画像を含む動画像シーンが圧縮され
    た単一データを復号するときに、上記等間隔なサンプリ
    ング点のみに関わる基本データ部と、2倍から2×p倍
    (pは正の数、フレーム毎に可変)までの各拡張データ
    部が多重化されたデータについて各データ部のデータ境
    界に識別符号が配置されている場合、ユーザからの情報
    入力し、上記ユーザ情報に従い、上記識別符号を検索す
    ることにより、2×r倍(rはpよりも小さい正の数)
    から2×p倍までの拡張データ部のデータを読み飛ばす
    ことを特徴とする動画像復号方法。
  13. 【請求項13】前記拡張データ部のデータを読み飛ばす
    範囲をフレーム単位で判定することを特徴とする請求項
    11または12のいずれか記載の動画像復号方法。
  14. 【請求項14】前記予測時に使用する参照の対象を、等
    間隔なサンプリング点にて構成される基本フレーム画像
    上の画素に限定することを特徴とする請求項10ないし
    請求項12のいずれか記載の動画像復号方法。
  15. 【請求項15】上記動画像復号方法が予測を伴う復号方
    法であり、予測の方法に動き補償方法が含まれる場合、
    基本データ部に含まれる動き情報を利用して、拡張デー
    タ部の予測ブロックを生成することを特徴とする請求項
    11または12のいずれか記載の動画像復号方法。
  16. 【請求項16】上記動画像復号化方法が予測を伴う復号
    方法であり、予測方法にフレーム内予測が含まれるとき
    に、基本フレーム上の画素を参照の対象として、拡張デ
    ータ部の予測ブロックを生成することを特徴とする請求
    項10ないし請求項12のいずれか記載の動画像復号方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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