JP2003101577A - マルチキャストパケット転送方法及びルータ、スイッチングハブ並びにユーザインタフェース装置 - Google Patents

マルチキャストパケット転送方法及びルータ、スイッチングハブ並びにユーザインタフェース装置

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JP2003101577A
JP2003101577A JP2001288311A JP2001288311A JP2003101577A JP 2003101577 A JP2003101577 A JP 2003101577A JP 2001288311 A JP2001288311 A JP 2001288311A JP 2001288311 A JP2001288311 A JP 2001288311A JP 2003101577 A JP2003101577 A JP 2003101577A
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Hideki Shingu
秀樹 新宮
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャスト用のアドレスを複数管理する
装置を必要とすることなく、ハードウェアマルチキャス
トアドレスによってマルチキャストグループを特定可能
にして、トラフィックを低減する。 【解決手段】 リーフサブネットのマルチキャストルー
タがマルチキャストパケットを受信した際の処理とし
て、32ビットのIPマルチキャストアドレスの内、下
位28ビット(マルチキャストグループアドレス)をそ
のままハードウェアマルチキャストアドレスにマッピン
グすることにより、MACレイヤでマルチキャストグル
ープを一意に確定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチキャストパ
ケットを転送するマルチキャストパケット転送方法及び
ルータ、スイッチングハブ並びにユーザインタフェース
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチキャスト技術はLAN(Local Are
a Network)やインターネット、イントラネットなど、ネ
ットワークに接続されている通信装置の内、特定の通信
装置のグループに対してのみデータの一斉送信を行う技
術であり、ネットワークに接続されている全通信装置に
対してデータの一斉送信を行うブロードキャスト技術と
は異なり、帯域を有効利用可能な技術として近年、注目
を集めている。マルチキャストを実現するためにはマル
チキャストアドレスというアドレスが必要であり、この
マルチキャストアドレスにはインターネットプロトコル
(Internet Protocol、 以下、IPと略する)レイヤにお
いて処理されるIPマルチキャストアドレスと、MAC
(Media Access Control)レイヤにおいて処理されるハー
ドウェアマルチキャストアドレスがある。
【0003】以下、マルチキャストアドレスを用いて実
現されるマルチキャストについて説明する。図9は公知
なIPマルチキャストアドレスの構成を示す。IPマル
チキャストアドレスは8×4オクテット(32ビット)
で構成され、クラスDのIPアドレスが用いられてい
る。クラスDのIPアドレスは先頭4ビットが”111
0”で始まり、この先頭4ビットを確認することでマル
チキャストアドレスであることが認識され、IPアドレ
スの残り28ビットでマルチキャストグループが特定さ
れる。
【0004】IPマルチキャストアドレスは、224.
0.0.0から239.255.255.255までの範囲
であり、このうち224.0.0.0や224.0.0.1か
ら224.0.0.255までのウェルノウン・アドレス
・グループ(Well-Known AddressGroup)として、IAN
A(Internet Assigned Numbers Authority)によって管
理されたIPアドレスは既に予約されているため、一般
的なマルチキャストグループに対応させることはできな
い。
【0005】一方、ハードウェアマルチキャストアドレ
スは6オクテット(48ビット)で構成され、MACア
ドレスの先頭3オクテット(24ビット)が”01−0
0−5E”で始まり、前記24ビット中の先頭より8ビ
ット目が”1”であることによりハードウェアマルチキ
ャストアドレスであることを認識する。ハードウェアマ
ルチキャストアドレスを16進法表記すると01−00
−5E−00−00−00から01−00−5E−FF
−FF−FFの範囲となる。
【0006】図10は従来のIPマルチキャストアドレ
スとハードウェアマルチキャストアドレスの関係を示
す。2つのマルチキャストアドレスは個々に任意の値を
取るのではなく、IPマルチキャストアドレスの下位2
3ビットの先頭に0を付加した24ビットをハードウェ
アマルチキャストアドレスの下位24ビットにマッピン
グすることにより一対一の対応がなされる。
【0007】前記のようにマッピングされたマルチキャ
ストアドレスを持ったマルチキャストパケットをマルチ
キャストルータ、スイッチングハブを介して受信ホスト
が受信するまでの動作を説明する。マルチキャストルー
タはマルチキャストパケットを受信した際、IPマルチ
キャストアドレスを確認して、自分の持つテーブル内に
受信したマルチキャストアドレスが登録されているか否
かで下流のスイッチングハブへの送信の是非を決定す
る。スイッチングハブでは、ハードウェアマルチキャス
トアドレスを確認することでマルチキャストパケットで
あるか否かの認識を行い、マルチキャストパケットであ
ることが認識された場合、適応されているプロトコルに
より全出力、あるいは特定の複数の出力に向けてパケッ
トが送信される。このとき、IPマルチキャストアドレ
スは確認されない。
【0008】受信ホストはパケットを受信する際、前述
の通りハードウェアマルチキャストアドレスの上位8ビ
ット目を確認する。前記ビットが"1"であることでマル
チキャストパケットであることは認識されるが、エラー
ビットである可能性を考えて下位23ビットがパケット
中に存在するIPアドレスと同一かどうかを確認する。
ここで、マルチキャストアドレスであるならば、下位2
3ビットは一致するはずであり、これを確認することで
受信パケットがマルチキャストアドレスであることを認
識する。その後、受信ホスト内へ受信されたマルチキャ
ストパケット内のIPマルチキャストアドレスと受信ホ
スト自身が記憶しているIPマルチキャストアドレスと
を比較することによって、その受信ホストが受け取るべ
きマルチキャストパケットか否かの判断がなされる。上
述の通り一般的にはマルチキャストパケットは受信ホス
トで取捨選択がなされ、その取捨選択はIPレイヤでな
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなマルチキ
ャスト方式では、IPレイヤまで到達しなければマルチ
キャストパケットの取捨選択ができない。言い換えれ
ば、受信ホストは自分とは無関係なマルチキャストパケ
ットも全ていったん受信するため、その負荷が深刻にな
るという問題点がある。
【0010】また、現在では、その前段階におけるスイ
ッチングハブは、受信したパケットがマルチキャストパ
ケットであるということをハードウェアマルチキャスト
アドレスのレイヤでしか判断できない。スイッチングハ
ブはまた、ハードウェアマルチキャストアドレスのみで
は、マルチキャストグループを完全に特定することは不
可能であるため、下流の受信ホストに対して全て転送
(ブロードキャスト)しているという問題点がある。そ
のため、スイッチングハブと受信ホスト間のトラフィッ
クは、マルチキャストトラフィックにより混雑すること
が予想される。これらはハードウェアマルチキャストア
ドレスによってマルチキャストグループを特定できない
ところに根底があると考えられる。
【0011】ところで、上記問題点を解決する従来例と
して、特開平9−252319号公報には、マルチキャ
ストパケットの転送装置(ルータなど)内にアドレス管理
部を設け、マルチキャストパケット内のIPマルチキャ
ストアドレス及びハードウェアマルチキャストアドレス
を、転送装置内のマルチキャストアドレスを記憶してい
るテーブルの中から適切なIPマルチキャストアドレス
とハードウェアマルチキャストアドレスを選択して書き
換えることで特定端末へのマルチキャストを実現する方
式が提案されている。しかしながら、この方法ではアド
レス管理部を設けることによるパケット転送装置(ルー
タなど)への負荷が格段に大きくなるという問題があ
る。さらに、IPレイヤとMACレイヤの両アドレスを
管理する必要があるため、さらにパケット転送装置(ル
ータなど)の動作が煩雑になるという問題がある。
【0012】本発明は上記従来例の問題点に鑑み、ルー
タ内にアドレス管理装置などといったマルチキャスト用
のアドレスを複数管理する装置を必要とすることなく、
転送先でハードウェアマルチキャストアドレスによって
マルチキャストグループを特定可能にして、トラフィッ
クを低減することができるパケット転送方法及びルー
タ、スイッチングハブ並びにユーザインタフェース装置
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のマルチキャスト
パケット転送方法は、上記目的を達成するために、受信
したマルチキャストパケットをそのIPマルチキャスト
アドレス内のマルチキャストグループアドレスを全てハ
ードウェアマルチキャストアドレスにマッピングし直し
て転送するステップと、前記転送されたマルチキャスト
パケットを前記マッピングし直されたハードウェアマル
チキャストアドレスに従ってレイヤ2で取捨選択して再
転送するステップとを、有するようにした。上記方法に
より、IPマルチキャストアドレス内のマルチキャスト
グループアドレスを全てハードウェアマルチキャストア
ドレスにマッピングし直してマルチキャストパケットを
転送し、転送先でレイヤ2で取捨選択して再転送するの
で、ルータ内にマルチキャスト用のアドレスを複数管理
する装置を必要とすることがなく、また、転送先でハー
ドウェアマルチキャストアドレスによってマルチキャス
トグループを特定してマルチキャストパケットを取捨選
択することができ、トラフィックを低減することができ
る。
【0014】本発明のルータは上記目的を達成するため
に、受信したマルチキャストパケットをそのIPマルチ
キャストアドレス内のマルチキャストグループアドレス
を全てハードウェアマルチキャストアドレスにマッピン
グし直す手段と、前記マッピングし直されたハードウェ
アマルチキャストアドレスを有するマルチキャストパケ
ットを転送先に転送する手段とを、有する構成とした。
上記構成により、マルチキャスト用のアドレスを複数管
理する装置を必要とすることがなく、また、転送先のス
イッチングハブ、その再転送先のユーザインタフェース
でハードウェアマルチキャストアドレスによってマルチ
キャストグループを特定してマルチキャストパケットを
取捨選択することができ、その下流のトラフィックを低
減することができる。
【0015】本発明のスイッチングハブは、上記目的を
達成するために、マルチキャストパケットのIPマルチ
キャストアドレス内のマルチキャストグループアドレス
を全てマッピングし直したハードウェアマルチキャスト
アドレスを出力先ポート毎に記憶するテーブルと、受信
したマルチキャストパケットのハードウェアマルチキャ
ストアドレスを前記テーブルと認証してレイヤ2で前記
受信パケットを取捨選択し、前記アドレスが一致した受
信パケットのみを当該出力先ポートのみを介して転送す
る手段とを、有する構成とした。上記構成により、ハー
ドウェアマルチキャストアドレスによってマルチキャス
トグループを特定してマルチキャストパケットを取捨選
択することができ、その下流のトラフィックを低減する
ことができる。
【0016】また、本発明のユーザインタフェース装置
は、上記目的を達成するために、マルチキャストパケッ
トのIPマルチキャストアドレス内のマルチキャストグ
ループアドレスを全てマッピングし直したハードウェア
マルチキャストアドレスを記憶するテーブルと、受信し
たマルチキャストパケットのハードウェアマルチキャス
トアドレスを前記テーブルと認証してレイヤ2で前記受
信パケットを取捨選択し、前記アドレスが一致した受信
パケットのみをユーザ側上位層に転送する手段とを、有
する構成とした。上記構成により、ユーザ側上位層で
は、マルチキャストグループアドレスをレイヤ2で認証
することができ、より高速なパケット転送が可能にな
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明におけるIP
マルチキャストアドレスとハードウェアマルチキャスト
アドレスの関係を示す。ここで、本来、ハードウェアマ
ルチキャストアドレスの上位24ビットはIANAの規
格により定められており、リーフサブネットをまたいで
マルチキャストを行うような際にはその上位24ビット
を侵すことはできない。しかし、リーフサブネット内に
限られたネットワークを考慮すれば、各機器間で取り決
めが行われていれば、IANAの規格に乗っ取ったマッ
ピングを行わなくとも正常な処理は成される。
【0018】そこで、本発明では、リーフサブネットの
マルチキャストルータがマルチキャストパケットを受信
した際の処理として、図1に示すように32ビットのI
Pマルチキャストアドレスの内、下位28ビット(bi
t)(マルチキャストグループアドレス)をそのままハ
ードウェアマルチキャストアドレスにマッピングする。
これによりMACレイヤでマルチキャストグループを一
意に確定させる。ルータはこのハードウェアマルチキャ
ストアドレスをマッピングし直したマルチキャストパケ
ットをスイッチングハブに転送する。
【0019】さらに、スイッチングハブでは、受信ホス
トに登録されているIPマルチキャストアドレスを取得
し、そのIPマルチキャストアドレスの下位28ビット
をハードウェアマルチキャストアドレスへマッピングし
たものと各ポートを対応させるテーブルを作成する。マ
ルチキャストパケットを受信したスイッチングハブは、
マッピングし直されたハードウェアマルチキャストアド
レスを保持しているテーブルと参照し、対応するポート
のみにパケットを転送する。これにより、マルチキャス
トパケットは所望の受信ホストのみに転送されるととも
に、マルチキャストルータでは使用するマルチキャスト
アドレスを管理するテーブルなどは必要としないパケッ
ト転送が可能になる。
【0020】また、スイッチングハブがハードウェアマ
ルチキャストアドレスをマッピングし直したものと各ポ
ートを対応させるテーブルを保持しない場合、そのスイ
ッチングハブは全ポートにマルチキャストパケットを転
送することになる。そのときは各受信ホストが持つイン
タフェース部が、受信ホストが登録されているマルチキ
ャストグループのIPマルチキャストアドレスを取得し
て、下位28ビットをハードウェアマルチキャストアド
レスにマッピングし直したテーブルを記憶し、受信した
パケットのMACアドレスを確認し、登録されているM
ACアドレスの内の一つと適合すればそれを取り込み、
適合しなければそのパケットを廃棄することでマルチキ
ャストパケットの取捨選択をレイヤ2の段階で行うこと
が可能になる。
【0021】図2はルータ内のマルチキャストパケット
転送装置10の構成を示し、図3はその内部処理を表し
たフローチャートを示す。まず、リーフサブネットのマ
ルチキャストルータがパケットを受信し、マルチキャス
トパケットかどうかの判断を行う(ステップS1)。マ
ルチキャストパケットであった場合、図2に示すマルチ
キャストパケット転送装置10に入力され、アドレス読
み出し部11とアドレス書き換え部12へと送られる
(ステップS1→S2)。マルチキャストパケットでは
なくユニキャストパケットであった場合は、そのままパ
ケット転送部13へと送られ(ステップS1→S6)、
ユニキャストパケットとしての処理が成される。なお、
ユニキャストパケットの処理に関しては本発明の範疇で
はないので、説明を省略する。
【0022】次にアドレス読み出し部11では、IPマ
ルチキャストアドレスの下位28ビットを抽出し、それ
をアドレス書き換え部12へと転送する(ステップS
3)。アドレス書き換え部12では、入力されたマルチ
キャストパケットのハードウェアマルチキャストアドレ
スの下位28ビットに対して、図1に示すようにアドレ
ス読み出し部11から転送された28ビットをマッピン
グする(ステップS4)。ハードウェアマルチキャスト
アドレスの下位28ビットをマッピングし直されたマル
チキャストパケットはパケット転送部13へ転送され
(ステップS5)、次いでパケット転送部13により各
スイッチングハブのインタフェース部へと転送される
(ステップS6)。
【0023】これにより、ハードウェアマルチキャスト
アドレスからマルチキャストグループが一意に決定し、
レイヤ2でのマルチキャストパケットの取捨選択が可能
になる。また、ルータ内にマルチキャストアドレスを管
理するテーブルなどを保持する必要もないので、従来例
のようにマルチキャストアドレスのテーブルを持ち、適
切なマルチキャストアドレスをテーブル内から検索し、
それを割り当てる方式と比べて処理速度が向上する。
【0024】図4は図2に示すマルチキャストパケット
転送装置10によってIPマルチキャストアドレスの下
位28ビットをハードウェアマルチキャストアドレスの
下位28ビットにマッピングされたパケットが到着した
際のマルチキャストパケットの転送状態を示す。また、
図5は図4の各ユーザインタフェース部22〜25の内
部の構成を示し、図6は図4に示すパケット転送状態に
おいて成される内部処理を説明するフローチャートを示
す。
【0025】ここで、図4において、21はマルチキャ
ストアドレスを認識できないスイッチングハブを示す。
図5に示す各ユーザインタフェース部22〜25におい
て、転送制御部31は受信パケットのMACアドレスを
確認し、MACアドレス記憶部32、33に記憶された
MACアドレスとそれぞれ認証する。パケット転送部3
4は転送制御部31より受信許可/廃棄命令を受け、そ
れに従った処理を行う。
【0026】図6を参照してスイッチングハブ21とユ
ーザインタフェース部22〜25の処理を詳しく説明す
る。まず、このスイッチングハブ21はマルチキャスト
アドレスを認識できないため、受信したマルチキャスト
パケットを下流ポートへとブロードキャストする(ステ
ップS11)。そのためユーザインタフェース部22〜
25は全てマルチキャストパケットの到着を確認する
(ステップS12)。各ユーザインタフェース部22〜
25において受信したパケットは転送制御部31とパケ
ット転送部34へと送られる。
【0027】転送制御部31では受信したパケットのM
ACアドレスを確認し、これをMACアドレス記憶部3
2に記憶されたユニキャスト用の、すなわち各インタフ
ェース部22〜25が持つ固有のMACアドレス、及び
図2に示すアドレス書き換え部12でマッピングし直さ
れてMACアドレス記憶部33に記憶されたハードウェ
アマルチキャストアドレスとそれぞれ認証を行う(ステ
ップS14、S15、S16)。
【0028】認証が正常に行われた場合、転送制御部3
1はパケット転送部34に対して転送許可を発行し(ス
テップS17→S18)、許可を受けたパケット転送部
34はユーザ上位層へとパケットを転送する(ステップ
S19)。他方、転送制御部31で認証が正常に行われ
なかった場合、転送制御部31はパケット転送部34に
廃棄命令を出し(ステップS17→S20)、廃棄命令
を受けたパケット転送部34はこのパケットを廃棄し、
ユーザ側上位層へのパケット転送を行わない(ステップ
S21)。これによって、ユーザインタフェース部22
〜25でレイヤ2でのマルチキャストパケットの取捨が
可能になるので、ユーザ側上位層では、自分の所属する
マルチキャストグループ宛てかどうかの認証をIPレベ
ルで行う必要がなくなり、より高速なパケット転送が可
能になる。
【0029】図7は本発明で用いるマルチキャストアド
レスを認識するスイッチングハブ40の構成を示し、図
8はその内部処理を説明するフローチャートを示す。図
7において、転送制御部41は受信パケットのMACア
ドレスを確認し、これをMACアドレス記憶テーブル4
2との間で認証を行う。MACアドレス記憶テーブル3
2には、各ポート44〜47とその下流側に接続されて
いるインタフェース部が持つ固有のMACアドレス、及
びその各ポート44〜47以下に接続されているインタ
フェース部を保持するクライアントが所属するマルチキ
ャストグループのIPマルチキャストアドレスの下位2
8ビットを、図1に示すようにマルチキャストパケット
のMACアドレスの下位28ビットにマッピングしたハ
ードウェアマルチキャストアドレスとの対応を格納して
おく。パケット転送部43は転送制御部41から受信パ
ケットの転送先ポートの通知又はパケット廃棄命令を受
け、それに従った処理を行う。
【0030】図8において、まず、図2に示すマルチキ
ャストパケット転送装置10によってIPマルチキャス
トアドレスの下位28ビットを、図1に示すようにハー
ドウェアマルチキャストアドレスの下位28ビットにマ
ッピングされたパケットが到着すると、この受信パケッ
トが転送制御部41とパケット転送部43へと送られる
(ステップS31)。転送制御部41では受信したパケ
ットのMACアドレスを読み出し、これをMACアドレ
ス記憶テーブル42との間で認証を行う(ステップS3
2)。
【0031】転送制御部41とMACアドレス記憶テー
ブル42との間で行われた認証によって、受信している
パケットの出力先ポート44〜47が決定した場合、転
送制御部41はパケット転送部43にパケットの出力先
ポートを通知する(ステップS33→S34)。出力先
を指定されたパケット転送部43は指定されたポートの
みにパケットを転送し(ステップS35)、指定された
ポートは下流のユーザ端末のインタフェース部にパケッ
トを転送する。
【0032】他方、認証によって受信したパケットのM
ACアドレスと各ポート44〜47の対応が成されなか
ったとき、受信したマルチキャストパケットが保持する
マルチキャストグループには配下のユーザ端末は所属し
ないと判断し、転送制御部41はパケット転送部43へ
パケットの廃棄命令を発行する(ステップS33→S3
6)。廃棄命令を受けたパケット転送部43は下流のポ
ート44〜47以下に受信パケットを転送するのを止
め、パケットを廃棄する(ステップS37)。これによ
って無駄なマルチキャストパケットがユーザインタフェ
ースまで到着することが防止でき、ポート44〜47以
下のトラフィックの混雑が緩和される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマルチキャ
ストパケット転送方法によれば、IPマルチキャストア
ドレス内のマルチキャストグループアドレスを全てハー
ドウェアマルチキャストアドレスにマッピングし直して
マルチキャストパケットを転送し、転送先でレイヤ2で
取捨選択して再転送するので、ルータ内にマルチキャス
ト用のアドレスを複数管理する装置を必要とすることが
なく、また、転送先でハードウェアマルチキャストアド
レスによってマルチキャストグループを特定してマルチ
キャストパケットを取捨選択することができ、トラフィ
ックを低減することができる。また、本発明のルータに
よれば、マルチキャスト用のアドレスを複数管理する装
置を必要とすることがなく、また、転送先のスイッチン
グハブ、その再転送先のユーザインタフェースでハード
ウェアマルチキャストアドレスによってマルチキャスト
グループを特定してマルチキャストパケットを取捨選択
することができ、その下流のトラフィックを低減するこ
とができる。また、本発明のスイッチングハブによれ
ば、ハードウェアマルチキャストアドレスによってマル
チキャストグループを特定してマルチキャストパケット
を取捨選択することができ、その下流のトラフィックを
低減することができる。また、本発明のユーザインタフ
ェース装置によれば、ユーザ側上位層では、マルチキャ
ストグループアドレスをレイヤ2で認証することがで
き、より高速なパケット転送が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IPマルチキャストアドレスをハードウェアマ
ルチキャストアドレスにマッピングする本発明の方法を
示す説明図
【図2】本発明の実施形態に係るルータのマルチキャス
トパケット転送装置の構成を示すブロック図
【図3】図2のマルチキャストパケット転送装置の処理
動作を説明するためのフローチャート
【図4】本発明のマルチキャストパケットが転送される
ネットワークシステムを示すブロック図
【図5】図4のユーザインタフェース部の構成を概略的
に示すブロック図
【図6】図4のネットワークシステムにおけるマルチキ
ャストパケット転送を説明するためのフローチャート
【図7】本発明の実施形態に係るスイッチングハブの構
成を概略的に示すブロック図
【図8】図7のスイッチングハブの処理動作を説明する
ためのフローチャート
【図9】公知なIPマルチキャストアドレスの構成を示
す説明図
【図10】IPマルチキャストアドレスをハードウェア
マルチキャストアドレスにマッピングする従来の方法を
示す説明図
【符号の説明】
10 マルチキャストパケット転送装置 11 アドレス読み出し部 12 アドレス書き換え部 13、34、43 パケット転送部 22〜25、30 ユーザインタフェース部 31、41 転送制御部 32、33 MACアドレス記憶部 40 スイッチングハブ 42 MACアドレス記憶テーブル 44〜47 ポート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したマルチキャストパケットをその
    IPマルチキャストアドレス内のマルチキャストグルー
    プアドレスを全てハードウェアマルチキャストアドレス
    にマッピングし直して転送するステップと、 前記転送されたマルチキャストパケットを前記マッピン
    グし直されたハードウェアマルチキャストアドレスに従
    ってレイヤ2で取捨選択して再転送するステップとを、 有するマルチキャストパケット転送方法。
  2. 【請求項2】 受信したマルチキャストパケットをその
    IPマルチキャストアドレス内のマルチキャストグルー
    プアドレスを全てハードウェアマルチキャストアドレス
    にマッピングし直す手段と、 前記マッピングし直されたハードウェアマルチキャスト
    アドレスを有するマルチキャストパケットを転送先に転
    送する手段とを、 有するルータ。
  3. 【請求項3】 マルチキャストパケットのIPマルチキ
    ャストアドレス内のマルチキャストグループアドレスを
    全てマッピングし直したハードウェアマルチキャストア
    ドレスを出力先ポート毎に記憶するテーブルと、 受信したマルチキャストパケットのハードウェアマルチ
    キャストアドレスを前記テーブルと認証してレイヤ2で
    前記受信パケットを取捨選択し、前記アドレスが一致し
    た受信パケットのみを当該出力先ポートのみを介して転
    送する手段とを、 有するスイッチングハブ。
  4. 【請求項4】 マルチキャストパケットのIPマルチキ
    ャストアドレス内のマルチキャストグループアドレスを
    全てマッピングし直したハードウェアマルチキャストア
    ドレスを記憶するテーブルと、 受信したマルチキャストパケットのハードウェアマルチ
    キャストアドレスを前記テーブルと認証してレイヤ2で
    前記受信パケットを取捨選択し、前記アドレスが一致し
    た受信パケットのみをユーザ側上位層に転送する手段と
    を、 有するユーザインタフェース装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010178212A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Panasonic Electric Works Co Ltd インターホンシステム
CN101924692B (zh) * 2009-06-09 2012-06-20 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 路由器处理组播报文的方法

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