JP2003093369A - 認証処理システム、および認証処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

認証処理システム、および認証処理方法、並びにコンピュータ・プログラム

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JP2003093369A
JP2003093369A JP2001288078A JP2001288078A JP2003093369A JP 2003093369 A JP2003093369 A JP 2003093369A JP 2001288078 A JP2001288078 A JP 2001288078A JP 2001288078 A JP2001288078 A JP 2001288078A JP 2003093369 A JP2003093369 A JP 2003093369A
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Tadashi Ezaki
正 江崎
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全で確実な個人認証を可能とする認証処理
システムを提供する。 【解決手段】 人体の生体情報として、人体の指、手
首、腕等の内部構造に関するデータを取得して、これを
登録データと比較照合して個人認証を行なう。NMR
(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)個人
識別情報取得装置を用いて、人体の内部構造に関するデ
ータを取得して骨、血管等の配置、構造データを取得し
て照合する。傾斜磁場コイルを用いずに、静磁場内に励
起コイル、受信コイルを配置した簡易な構成で、人体の
生体内部構造データを取得する構成では、小型かつ低コ
ストの個人認証処理システムが実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、認証処理システ
ム、および認証処理方法、並びにコンピュータ・プログ
ラムに関する。詳細には、人体における生体内部構造を
取得して生体内部構造データに基づく照合処理により個
人認証を実行する認証処理システム、および認証処理方
法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、音楽データ、画像データ、ゲーム
プログラム等、様々なソフトウエアデータ(以下、これ
らをコンテンツ(Content)と呼ぶ)を、インターネッ
ト、衛星を介した通信他、有線、無線の各種通信網を介
して配信するサービスが盛んになってきており、また、
ネットワーク上での電子決済や電子マネーの使用が急激
に増大している。さらに多くの企業、あるいは個人にお
いて機密文書をハードディスク、光ディスク等、様々な
記憶媒体を利用して保存することも頻繁に行われてい
る。このようなネットワークを介する転送データ、ある
いは様々な記憶媒体に格納されるデータのセキュリティ
をいかに確保するかが重要な課題となっている。
【0003】セキュリティ確保の方法には様々な手法が
あるが、その一つがコンピュータの利用を正規の利用者
に限定する方法である。利用者が誰であるかを判別する
処理はいわゆる個人認証処理である。この方法の代表的
なものは、予め正規利用者に対してユーザID、パスワ
ードを与え、正しいパスワードの入力を行なった者のみ
がデータへのアクセスを可能とする構成である。
【0004】しかしながら、ユーザID等のパスワード
を個人で管理することには様々な問題があるのが現状で
ある。セキュリティを高めるためには複雑なパスワード
を持つことが有利と考えられるが、複雑なパスワードを
人間が記憶することは困難である。人間の記憶を補うた
めに例えばハードディスク等、何らかの記憶装置にパス
ワードを記憶させて保存することも可能であるが、この
ような記憶装置にパスワードを格納した場合、第三者が
記憶装置からパスワードを盗むという可能性もあり、安
全性に関して問題がある。
【0005】パスワード管理の問題点を解決するための
一つの手法として、個人のバイオメトリクス情報(生体
情報)、例えば指紋を用いて、正規ユーザであるか否か
の照合を行なう方法がある。例えば、正規ユーザ個人の
生体情報としての指紋情報を予めシステムに登録し、決
済処理等、個人を認証する必要のある処理を実行する際
に、ユーザが、まず自分の指紋情報の読み取りをシステ
ムに実行させる。次に、システムは、ユーザが正規の登
録済みユーザであるか否かについて、ユーザから読み取
った生体情報と登録した生体情報とを比較照合して確認
する。この照合処理によってユーザの正当性の確認を実
行する。
【0006】しかしながら、このようなバイオメトリク
ス情報(生体情報)を用いた個人の正当性確認処理にお
いて、他人によるなりすまし、すなわちバイオメトリク
ス情報の偽造、複製による不正処理の問題がある。例え
ば指紋情報を人工皮革、ラバーのようなものに複製し、
この複製情報を用いて指紋読み取り装置にデータ読み取
りを実行させることにより、他人になりすますことが可
能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような状
況に鑑みてなされたものであり、バイオメトリクス情報
(生体情報)を用いた個人の正当性確認処理において、
複製の比較的容易な指紋等の生体表面の情報ではなく、
生体の内部にある情報を核磁気共鳴現象を用いて読み取
り、読み取った生体内部の情報の照合を実行することに
より、他人によるなりすましを困難とした認証処理シス
テム、および認証処理方法、並びにコンピュータ・プロ
グラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
個人識別に基づく個人認証を実行する認証処理システム
であり、登録ユーザ個人の生体情報として、NMR(核
磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)に基づい
て取得した生体内部構造データを照合用データとして格
納した記憶手段と、認証対象者から生体内部構造データ
を取得するNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic
Resonance)個人識別情報取得手段と、前記NMR個人
識別情報取得手段における取得データに基づいて抽出さ
れた生体内部構造データと、前記記憶手段に登録された
照合用データとの照合処理を実行する照合処理手段と、
を有することを特徴とする認証処理システムにある。
【0009】さらに、本発明の認証処理システムの一実
施態様において、前記NMR個人識別情報取得手段にお
ける取得データに基づいて抽出された生体内部構造デー
タは、生体の断面画像データを含み、前記照合処理手段
は、前記記憶手段に格納された登録ユーザの生体の断面
画像データとの相関に基づく照合処理を実行する構成を
有することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の認証処理システムの一実
施態様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、
静磁場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイ
ル、受信コイルを有し、前記照合処理手段は、前記受信
コイルにより検出された信号レベルデータをフーリエ変
換して取得される画像データに基づく照合処理を実行す
る構成であることを特徴とする。
【0011】さらに、本発明の認証処理システムの一実
施態様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、
静磁場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイ
ル、受信コイルを有し、前記照合処理手段は、前記受信
コイルにより検出された信号レベルデータに基づく照合
処理を実行する構成であることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の認証処理システムの一実
施態様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、
静磁場発生回路、および励起コイル、受信コイルを有
し、前記照合処理手段は、前記受信コイルにより検出さ
れた信号レベルデータに基づく照合処理を実行する構成
であることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明の認証処理システムの一実
施態様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、
生体の内部に存在する骨または血管の少なくともいずれ
かの配置構成情報を取得し、前記照合処理手段は、前記
NMR個人識別情報取得手段により取得された骨、血管
の少なくともいずれかの配置構成情報に基づく照合処理
を実行する構成であることを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の第2の側面は、個人識別
に基づく個人認証を実行する認証処理方法であり、認証
対象者から生体内部構造データをNMR個人識別情報取
得手段を介して、NMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Ma
gnetic Resonance)を利用して取得する生体情報取得ス
テップと、登録ユーザ個人の生体情報としてNMR(核
磁気共鳴現象:Nuclear MagneticResonance)に基づい
て取得され記憶手段に格納された登録照合用データと、
前記生体情報取得ステップにおいて取得した生体内部構
造データとの照合処理を実行する照合処理ステップと、
を有することを特徴とする認証処理方法にある。
【0015】さらに、本発明の認証処理方法の一実施態
様において、前記NMR個人識別情報取得手段における
取得データに基づいて抽出された生体内部構造データ
は、生体の断面画像データを含み、前記照合処理ステッ
プは、前記記憶手段に格納された登録ユーザの生体の断
面画像データとの相関に基づく照合処理を実行するステ
ップを含むことを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の認証処理方法の一実施態
様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイル、受
信コイルを有し、前記照合処理ステップは、前記受信コ
イルにより検出された信号レベルデータをフーリエ変換
して取得される画像データに基づく照合処理を実行する
ことを特徴とする。
【0017】さらに、本発明の認証処理方法の一実施態
様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイル、受
信コイルを有し、前記照合処理ステップは、前記受信コ
イルにより検出された信号レベルデータに基づく照合処
理を実行することを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の認証処理方法の一実施態
様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
場発生回路、および励起コイル、受信コイルを有し、前
記照合処理ステップは、前記受信コイルにより検出され
た信号レベルデータに基づく照合処理を実行することを
特徴とする。
【0019】さらに、本発明の認証処理方法の一実施態
様において、前記NMR個人識別情報取得手段は、生体
の内部に存在する骨または血管の少なくともいずれかの
配置構成情報を取得し、前記照合処理ステップは、前記
NMR個人識別情報取得手段により取得された骨、血管
の少なくともいずれかの配置構成情報に基づく照合処理
を実行することを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の第3の側面は、個人識別
に基づく個人認証処理をコンピュータ・システム上で実
行せしめるコンピュータ・プログラムであって、認証対
象者から生体内部構造データをNMR個人識別情報取得
手段を介して、NMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magn
etic Resonance)を利用して取得する生体情報取得ステ
ップと、登録ユーザ個人の生体情報としてNMR(核磁
気共鳴現象:Nuclear MagneticResonance)に基づいて
取得され記憶手段に格納された登録照合用データと、前
記生体情報取得ステップにおいて取得した生体内部構造
データとの照合処理を実行する照合処理ステップと、を
具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムに
ある。
【0021】なお、本発明のコンピュータ・プログラム
は、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎
用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読
な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDや
FD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークな
どの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログ
ラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読
な形式で提供することにより、コンピュータ・システム
上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0022】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細
書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成
であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限ら
ない。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の認証処理システ
ムの概要を説明する図である。ユーザは例えばパーソナ
ルコンピュータ(PC)10に対するアクセス、あるい
はパーソナルコンピュータ10からネットワークを介し
た例えば決済処理、データ提供処理等を実行するサービ
スプロバイダの認証サーバ20と通信を実行する際に、
認証処理を実行する。
【0024】認証処理は、NMR(核磁気共鳴現象:Nu
clear Magnetic Resonance)個人識別情報取得装置30
にユーザの人体、例えば指、手首等を挿入し、NMR個
人識別情報取得装置30において、挿入した指、手首等
の生体内部構造データ、例えば断面データを核磁気共鳴
現象に基づいて取得し、解析して、予め登録済みのユー
ザの断面データと比較照合処理を行なうことで登録ユー
ザであるか否かの判定を行なう。
【0025】NMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnet
ic Resonance)個人識別情報取得装置30は、生体内の
生体内部構造データ(断面構造)に関するデータを取得
する装置であり、その一例は、医療現場で多く用いられ
るMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置である。
核磁気共鳴現象(NMR:Nuclear Magnetic Resonanc
e)は、ある磁場に置かれたスピンを持つ原子核が所定
のエネルギーを与えられて共鳴し、その後エネルギーを
放出する現象を指す。この共鳴周波数は原子核の種類に
より決まっており、エネルギー放出の特性は原子核の種
類、および原子核がおかれている状況に依存して決ま
る。従って、共鳴の周波数、放出特性を解析することに
より、その物質の特性を知ることができる。NMRは、
物質の化学的塑性を調べる用途に多く用いられる。
【0026】NMRが、ある検体全体について共鳴、放
出を発生させるのに対して、MRI(Magnetic Resonan
ce Imaging)は、検体の各位置における情報を3次元的
に測定する。MRIでは例えば臓器における水分に着目
し、主に水素原子核(プロトン)の共鳴、放出現象を利用
している。磁場に傾斜をつけるなどの手法により、3次
元領域の位置情報をエンコードし、スキャンすることで
3次元データを取得する。
【0027】本発明は、上記のNMR(核磁気共鳴現
象:Nuclear Magnetic Resonance)を利用して、個人認
証処理対象ユーザの生体情報、例えば指、手首、腕等、
人体の内部構造データ、具体的には、断面構造データを
取得し、これを予め取得済みの登録ユーザのデータと照
合して登録ユーザであるか否かを判定する。
【0028】本発明の個人認証システムにおいて適用す
るNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonan
ce)個人識別情報取得装置30は、個人識別のために用
いられるものであり、例えば医療用に用いられるMRI
装置に求められる高レベルの精度は必要としない。例え
ば指、手首、あるいは腕内の骨、血管等の配置構成を検
出できる程度の検出レベルがあれば十分である。
【0029】ここで、MRI(Magnetic Resonance Ima
ging)装置の構成概要について、図2を参照して説明す
る。
【0030】生体内部の構造解析は、水素原子核(プロ
トン)のスピンに着目した電磁波検出により行なわれ
る。水素原子核はスピンを持っており、常に自転してい
る。自転軸は通常バラバラな方向を向いているが、これ
に磁場がかけられると、その磁場の方向に揃い、極性毎
の原子核数のわずかな差により、磁場方向に磁化ベクト
ルが発生する。ただし、自転軸は、磁場の方向に完全に
一致するわけではなく、傾いたコマのように歳差運動を
行なう。
【0031】歳差運動の周期は原子核の種類と磁場の強
さで決まり、この状態でその周波数の電波を照射すると
共鳴してエネルギー準位があがり軸が倒れる。照射を止
めると、逆にエネルギーを放出しながら元に戻る。この
放出した電磁波を観測することにより原子核の量および
置かれた状態を知ることができる。
【0032】ただし、平坦な磁場中で電磁波の照射、観
測を行なっても検体のどの位置から発せられた電磁波で
あるかが識別できない。位置的な変化を観測するため、
傾斜磁場の概念が用いられている。歳差運動の周期、す
なわち共鳴周波数は、磁場の強さに比例するため、磁場
に傾斜をかけてやると共鳴周波数がずれる。また、電磁
波を放出しながら回転しているスピンに対し、磁場を変
えると、同じく放出する周波数が変化する。これらの性
質を利用して3次元空間の位置を特定する。
【0033】図2に示すように、検体(例えば指、手
首)に対しては、静磁場発生回路51によって静磁場が
加えられ、さらに、傾斜磁場励起パルス発生回路52の
制御のもとに、傾斜磁場発生回路53,54,55に接
続されたZ軸傾斜磁場コイル、X軸傾斜磁場コイル、Y
軸傾斜磁場コイルにより検体に対して傾斜磁場が加えら
れる。
【0034】MRIでは、磁化ベクトルを保持するた
め、常に静磁場中に検体を置く必要がある。静磁場発生
回路51は、この静磁場を生成する。MRI装置では、
静磁場の大きさによってランクがつけられており、磁場
が強いほど受信信号のS/Nがよくなる。強力な磁場を
均一に与える必要があるため、医療用の高磁場装置で
は、液体ヘリウムで冷却を行なう超電導磁石が用いられ
ている。低磁場用では、ネオジウム永久磁石を用いたも
のもある。
【0035】本発明の認証システムでは、正確な断面画
像を取得する必要はなく、例えば指、手首の骨、血管の
配置、太さ程度の生体内部構造が識別可能であれば十分
であり、静磁場生成手段としては、鉄心にコイルを圏回
した電磁石でも使用可能である。空心コイル(ソレノイ
ド)を仮定すると、1cmあたり100本のコイルを巻
き、1Aの電流を流したときの磁場の強さが概ね0.1
2T(テスラー)程度となる。検体を指とした場合、直
径2.5cm程度のソレノイドで、1cmあたり0.5φ
の銅線を20回×5層=100回巻くと、銅線の延長距
離は、約7.85mとなり、抵抗値は約0.65Ωとな
り、1Aの電流を流しても発熱は0.65W程度に抑え
られる。
【0036】3次元画像生成には、3軸方向で傾斜磁場
を与える必要があり、3つのコイルが必要になる。MR
I装置では、図2に示す傾斜磁場発生回路53,54,
55に接続されたZ軸傾斜磁場コイル、X軸傾斜磁場コ
イル、Y軸傾斜磁場コイルにより検体に対して傾斜磁場
が加えられる。
【0037】電磁波を当てるとき、すなわちエネルギー
を与えて共鳴させるときに傾斜磁場をZ軸方向にかけて
やると、Z軸に垂直なある平面だけがその周波数に共鳴
するので、その平面のみを選択励起することができる。
この軸の傾斜磁場は、励起時のみかけ、電磁波を受信す
るときは静磁場となる。
【0038】X軸傾斜磁場コイル、Y軸傾斜磁場コイル
による傾斜磁場は、励起した後、電磁波が放射されると
きかける傾斜磁場である。傾斜磁場をかけると、放出す
る電磁波の周波数もX軸に沿ってずれていくので、フー
リエ変換すると、周波数軸とX軸が対応付けられる(周
波数エンコード)。これをY軸方向でも同様に行なう
(位相エンコード)。ただし、Y軸にもX軸と同様に傾
斜磁場をかけると区別できないので、1回の走査(X軸
方向)毎に初期位相を変える。周波数が変わるというこ
とは位相が瞬時瞬時変わっていくことなので、ある位相
で固定して周波数方向(X軸)に読み、次に位相をずら
して読むことを繰り返せば、各スキャンを縦方向に連続
的に見れば、周波数が変わっているのと同じにみえる。
【0039】RFコイルは、励起コイル、受信コイルを
形成するコイルであり、傾斜磁場励起パルス制御回路5
2からの制御信号により、励起パルス発生回路57によ
って発生したパルスに従って、スプリッタ56を介して
RFコイルによる平坦にコントロールされた電磁波が照
射される。なお、図2ではスプリッタ56を用いて励起
コイル、受信コイルを供用した構成としてあるが、これ
らは全く別コイルとして構成してもよい。
【0040】共鳴周波数は原子核の種類によって決まる
定数と磁場の強さによって決まる。共鳴角周波数ωは、
物質による定数である磁気回転比γと静磁場強度B0か
ら、ω=B0×γによって求められる。水素原子の場合
は、γ=26800Hz/Gaussであり、周波数に
直すと、f=42.58MHz/Tとなる。すなわち、
1T(テスラ)の磁場での共鳴周波数は42.58MH
zである。0.12Tであれば、5.1MHzとなる。
磁場の強さをどの程度のところで使用するかによって、
5.1〜40MHzの範囲の周波数が適用される。
【0041】RFコイルによって受信された信号は、ス
プリッタ56によって分離され、プリアンプ58で増幅
された後、フィルタ59でノイズ成分が除去され、RA
M60に格納される。RAM60に格納されたデータを
フーリエ変換部61において変換して画像データが出力
される。本発明の認証システムでは、画像データの取得
は必ずしも必要でなく、登録ユーザについて、フーリエ
変換前のデータを照合用登録データとして予め記憶手段
に格納し、認証時に、NMR個人識別情報取得装置を用
いて認証対象者から取得したデータとの照合処理を実行
することも可能であり、この場合フーリエ変換処理は不
要となる。これらの各照合用データの態様については、
後段で説明する。
【0042】図3にNMR個人識別情報取得装置を用い
た認証処理を実行する認証処理システムの構成ブロック
図を示す。認証処理システムは、例えば図1におけるP
C10とNMR個人情報取得装置30によって構成され
る。また、PC10とネットワーク接続されたサーバに
おいて認証を実行する場合は、認証サーバ20とを加え
た構成によって実現される。
【0043】図3の認証処理システムにおいて、NMR
個人識別情報取得装置71は、前述の核磁気共鳴現象
(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)に基づいて検
体としての指、手首、腕等のユーザの生体内部構造情報
を読み取る手段である。NMR個人識別情報取得装置7
1によって読み取られたデータに基づいて、生体内部の
構造に関するデータが内部構造パターン抽出部72にお
いて抽出される。
【0044】内部構造パターン抽出部72において抽出
されるデータは、例えば生体断面の画像データ、あるい
は、画像データを生成する前段階のNMR個人識別情報
取得装置71を構成する受信コイルから取得される信号
強度分布データ等である。本システムは個人識別が目的
であり、個人差のあるデータであれば、必ずしも画像デ
ータを取得して照合する必要がなく、画像データとして
加工する前のデータを照合データとして用いることも可
能である。これらの具体的態様については、後段で説明
する。
【0045】照合処理部73は、予め登録パターン記憶
部74の記憶媒体に格納した登録済みのユーザに対応す
る生体内部構造データ、例えば生体断面の画像データ、
あるいは、画像データを生成する前段階の例えば信号強
度分布データ等の内部構造登録データと、新たにNMR
個人識別情報取得装置71によって読み取られたデータ
に基づいて内部構造パターン抽出部72において抽出さ
れたデータとの照合処理を実行する。照合処理部73に
おける照合処理の結果に基づく認証結果が出力部75を
介して出力される。
【0046】[照合データ例1(画像データ)]上述し
た図3の認証処理システムにおいて、核磁気共鳴現象
(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)に基づいて読
み取られた指、手首、腕等のユーザの生体の内部構造情
報から画像データを生成して、画像データを個人認証処
理における照合データとして用いる例について説明す
る。
【0047】図4に核磁気共鳴現象(NMR:Nuclear
Magnetic Resonance)に基づくNMR個人識別情報取得
装置のコイル構成例を示す。図4の例は、指を生体内部
構造データ取得対象とした例である。他の生体部、手
首、腕等を生体情報取得対象とした場合においても検体
の挿入口の大きさが変更されるのみであり、コイル構成
は同様である。
【0048】NMR個人識別情報取得装置80は、ほぼ
2.5cmの内径を持つ円筒状の検体(指)挿入口を有
し、検体(指)挿入口の回りに各種のコイルが形成され
る。コイルは、先に図2を参照して説明した通り、静磁
場を形成する静磁場コイル85、傾斜磁場を形成するX
軸傾斜磁場コイル82、Y軸傾斜磁場コイル83、Z軸
傾斜磁場コイル84、さらに励起および受信コイルとし
てのRFコイル81からなる。各コイルの構成は、図4
の下段に示すような配置であり、傾斜磁場を形成するX
軸傾斜磁場コイル82、Y軸傾斜磁場コイル83、Z軸
傾斜磁場コイル84、さらに励起および受信コイルとし
てのRFコイル81の各コイルは、図2で説明した傾斜
磁場励起パルス制御回路の制御の下に励起される。
【0049】指の断面を測定して画像化する処理につい
て、図5を参照して説明する。画像生成のためには、パ
ルス波形を用いてスライス面内の2次元位置を得る必要
があり、位相エンコード、周波数エンコードという方式
が用いられる。すなわち、励起パルスによって揃うスピ
ンの位置関係をY軸方向にずらしながらパルス励起させ
ることとX軸方向に傾斜磁場をかけることにより1回の
パルスで1方向のスキャンを行なう。図5(a)に示す
ように、X軸方向に傾斜磁場をかけ、Y軸方向の傾斜磁
場を強さを変えながらパルス状に印加する。
【0050】この結果、RFコイルの受信コイルは、図
5(b)に示すような信号レベル(強度分布)データを
出力する。図5(b)は、時間軸とY軸傾斜磁場パルス
強度平面上における信号レベルを示している。この信号
は各位相のパルスに対する応答でかつ傾斜磁場がかかっ
た信号が時間軸に合わさって観測されるものである。X
軸もY軸も軸方向が周波数の変化に対応しており、この
状態の受信信号を2次元フーリエ変換することにより、
周波数軸の信号に変換して図5(c)に示す画像が取得
される。
【0051】この図5(c)に示すユーザの指、手首等
の断面画像を予め登録済みの登録ユーザの画像データと
比較照合する。
【0052】なお、画像自体の相関度を比較して照合処
理を実行する。あるいは、画像から取得される各種の部
位の特徴データに基づいて照合処理を行なうことも可能
である。核磁気共鳴を用いて生体内の構造を測定し、個
人識別を行う場合の特徴データについて、図6を参照し
て説明する。指、手、腕を検体とした場合について想定
する。
【0053】照合処理の際の、生体内部構造データに含
まれる照合用データとして適用可能な特徴データとして
は、以下のものがある。 (1)骨、血管などの大きさ a骨の直径 b血管の直径 c脂肪部分の厚さ d筋肉部分の厚さ e皮膚の厚さ (2)骨、動脈、静脈、脂肪、皮膚、筋肉、腱の位置関
係 a骨と骨の間の距離 b骨と血管の間の距離 c骨と腱の間の距離 d血管と血管の間の距離 e血管と腱の間の距離 f腱と腱の間の距離 g骨と骨を結んだ線の角度 h骨と血管を結んだ線の角度 i骨と腱を結んだ線の角度 j血管と血管を結んだ線の角度 k血管と腱を結んだ線の角度 l腱と腱を結んだ線の角度
【0054】以上の特徴データは、個人間に差が認めら
れ、個人においては変化の少ないデータと考えられる。
上述のデータ中から複数データを照合データとして選択
し、登録ユーザの登録データとして記憶部に記憶し、N
MR個人識別情報取得装置から入力されたデータに基づ
いて生成された画像データから登録データに対応する特
徴データ値を算出して照合を行なう。照合対象データ中
の例えば90%以上のデータが測定誤差以内の一致を得
た場合に登録ユーザ本人であるとの判定を行なうことが
可能である。
【0055】[照合データ例2(フーリエ変換前のデー
タ)]上述の照合データ例1で説明した例は、NMR個
人識別情報取得装置から取得した生体内部構造データに
基づいて画像データを生成して画像データに基づいて照
合処理を実行して個人認証を行なう例であったが、個人
識別のためには画像データの生成は必ずしも必要ではな
い。画像データを取得するためには、フーリエ変換処理
が必要となり、このための計算時間を要し認証処理に時
間がかかることになる。
【0056】ここでは、フーリエ変換前のデータに基づ
いて照合処理を実行する例について説明する。図7に本
例における照合処理を説明する図を示す。NMR個人識
別情報取得装置91は、前述の核磁気共鳴現象(NM
R:Nuclear Magnetic Resonance)に基づいて検体とし
ての指、手首等のユーザの内部生体情報を読み取る手段
である。NMR個人識別情報取得装置91によって読み
取られたデータに基づいて、内部構造のデータが内部構
造パターン抽出部92において生成される。
【0057】内部構造パターン抽出部92において生成
されるデータは、フーリエ変換による画像データを生成
する前段階のデータであり、NMR個人識別情報取得装
置91の受信コイルから取得される信号強度分布データ
である。
【0058】すなわち、図5(b)に示した、時間軸と
Y軸傾斜磁場パルス強度平面上における信号強度分布デ
ータである。図7の信号強度分布データ97は、NMR
個人識別情報取得装置91の受信コイルから取得される
データであり、また、図7の信号強度分布データ98
は、内部構造登録パターン記憶部94に登録ユーザ識別
子に対応付けられて格納された信号強度分布データであ
る。
【0059】照合処理部93は、予め内部構造登録パタ
ーン記憶部94の記憶媒体に格納した登録済みのユーザ
に対応する生体断面の信号強度分布データ98と、NM
R個人識別情報取得装置91によって読み取られたデー
タに基づいて内部構造パターン抽出部92において抽出
した信号強度分布データ97との照合処理を実行する。
照合処理部93における照合処理の結果に基づいて認証
結果が出力される。
【0060】本例によれば、フーリエ変換処理による画
像生成処理を省略することが可能となり、認証処理が効
率的に実行される。
【0061】[照合データ例3(信号レベルデータ)]
上述した照合データ例1,2では、傾斜磁場発生回路を
用いた構成において、指、手首、腕等の断面データを取
得する処理を行なう構成であり、2次元的なデータの取
得を全体としていた。照合データ例3では、指、手首等
の断面における一方向、例えば指の横断面の一次元軸に
おける信号強度分布データを照合対象データとして用い
た例を説明する。本例では、傾斜磁場発生回路を適用す
ることなくNMR個人識別情報取得装置からの取得デー
タに基づいて個人認証を実行する。
【0062】図8に本発明の認証処理システムにおいて
適用されるNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic
Resonance)個人識別情報取得装置の具体的構成例を示
す。
【0063】指の縦方向スライスのプロトン量を測って
認証に用いる構成例を実施例1として説明する。前述し
たように、核磁気共鳴は、スピンを持つ原子核の共鳴現
象を観測するものであり、生体において多数存在する水
素の原子核の共鳴を測定することで個人識別を行う。指
の縦方向の断面毎に水素原子核の共鳴量を測定する。骨
や血管と脂肪、筋肉で各々水分の含有率が異なるため、
それらの構造によって、各断面で得られる値が異なる。
【0064】NMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnet
ic Resonance)個人識別情報取得装置は、図8(a)に
示すように、鉄心102に静磁場コイル103を圏回し
た電磁石のヨーク間に、検体としての指101を入れる
構造となっており、指101を挿入するヨーク間の両サ
イドには励起コイル104、受信コイル105が配置さ
れている。
【0065】図8(a)に示すNMR(核磁気共鳴現
象:Nuclear Magnetic Resonance)個人識別情報取得装
置の電磁石のヨークは、図8(b)に示すように、凸型
形状をしており、向かい合ったヨークの間には図に示す
ような磁界が発生する。すなわち、中心部ほど磁場が強
く指の長さ方向にある一定の磁場が形成される。
【0066】図9(a)に示すように、指をこの間に入
れると、指の垂直方向にスライスした断面毎に磁場の大
きさが異なる。すなわち、磁場の強さがスライス毎に異
なることになるため、スライス毎に核磁気共鳴の周波数
も変わる。よって、異なる周波数で核磁気共鳴を励起
し、その放射を測定すると、各スライス毎の原子核の量
が測定できる。
【0067】指の断面は図9(b)に示すように、骨、
脂肪、筋肉、血管、皮膚等の組織からなり各組織によっ
て、各々水素含有量が異なるため、スライスにおいても
放射信号強度が異なる。これを周波数軸でプロットする
とその個人の指組織のパターンを得ることができる。
【0068】図10に検体としての指の上面から見たス
ライスの様子、および、受信コイルによって取得される
信号レベルを示す。ヨークの長さ分だけ同じ磁場強度と
なり、その幅のスライスが形成される。これを周波数を
変えて測定すると、位置の異なるスライスの放射が観測
される。図10(b)はその様子をプロットしたもので
ある。横軸に横方向距離(共鳴周波数)、縦軸に受信信
号レベルをプロットしてある。血管の位置、骨の太さな
どは個人差があるので、このグラフも個人によってこと
なるものとなる。
【0069】この図10(b)に示す受信信号レベルデ
ータ・パターンを登録ユーザの識別子に対応付けたテン
プレートとしてデータベースに格納し、認証処理時に、
ユーザがNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic R
esonance)個人識別情報取得装置に入力した信号データ
と比較することで個人を識別する。この方法では、前述
したMRI装置のように3軸の傾斜磁場をかける必要が
なく、磁場コイルも少なくて済む。また、静磁場を与え
る磁石についても、簡易構成の電磁石、または永久磁石
を使用した構成も可能であり、これらの磁石構成に励起
コイル、受信コイルを設置する簡易な構成でNMR(核
磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)個人識別
情報取得装置が実現できる。
【0070】[システム構成例]認証処理を実行するシ
ステム構成例を図11に示す。図11のシステム構成
は、NMR個人識別情報取得装置を用いた認証処理を実
行する認証処理システムの構成図であり、例えば図1に
おけるPC10とNMR個人情報取得装置30によって
構成される。また、PC10とネットワーク接続された
サーバにおいて認証を実行する場合は、認証サーバ20
とを加えた構成によって実現される。図11は、先に説
明した図3のシステム構成を具体的ハードウェア構成と
して示した図である。
【0071】CPU(Central processing Unit)201
は、認証処理プログラムを実行し、各処理部におけるデ
ータ転送制御を実行するプロセッサである。ROM(Re
ad-Only-Memory)202は、CPU201が実行するプ
ログラム、あるいは演算パラメータとしての固定データ
を格納する。RAM(Random Access Memory)203
は、CPU201の処理において実行されるプログラ
ム、およびプログラム処理において適宜変化するパラメ
ータの格納エリア、ワーク領域として使用される。
【0072】EEPROM204は、個人認証処理の際
に照合用データとする登録データを格納し、さらに外部
機器との相互認証処理の際に適用する各種鍵、例えば公
開鍵方式認証を実行するシステムであれば、公開鍵、秘
密鍵のペアおよび認証局の公開鍵証明書等を格納し、共
通鍵方式の認証を実行するシステムであれば共通鍵等を
格納する。
【0073】暗号処理部206は、外部機器との通信時
に必要となる認証処理方式に従った暗号処理を実行す
る。例えば共通鍵暗号化方式の暗号処理としてのDES
(データ暗号標準:Deta encryption standard)アルゴ
リズム、または、公開鍵暗号処理方式としての楕円曲線
暗号方式(ECC)アルゴリズム、RSA暗号アルゴリ
ズム等を実行する。
【0074】共通鍵暗号方式はデータの暗号化に用いる
暗号化鍵とデータの復号化に用いる復号化鍵を共通のも
のとして、正規のユーザにこれら暗号化処理、復号化に
用いる共通鍵を付与して、鍵を持たない不正ユーザによ
るデータアクセスを排除するものである。共通鍵暗号方
式の代表的な暗号化方式がDESである。公開鍵暗号化
方式は、暗号化するときに使用する暗号化鍵による処理
と、復号するときに使用する復号化鍵の処理とを異なる
アルゴリズムとした方式である。公開鍵暗号化方式は、
不特定のユーザが使用可能な公開鍵を使用する方法であ
り、特定個人に対する暗号化文書を、その特定個人が発
行した公開鍵を用いて暗号化処理を行なう。公開鍵によ
って暗号化された文書は、その暗号化処理に使用された
公開鍵に対応する秘密鍵によってのみ復号処理が可能と
なる。秘密鍵は、公開鍵を発行した個人のみが所有する
ので、その公開鍵によって暗号化された文書は秘密鍵を
持つ個人のみが復号することができる。公開鍵暗号化方
式の代表的なものには楕円曲線暗号方式、RSA(Rive
st-Shamir-Adleman)暗号等がある。
【0075】外部機器との信号入出力は入出力I/F2
11によってなされる。NMR(核磁気共鳴現象:Nucl
ear Magnetic Resonance)個人識別情報取得装置221
は、例えば前述した図4、または図8の構成を持つ核磁
気共鳴現象を利用した生体内部情報の取得手段であり、
人体部分のバイオメトリクス情報としての内部構造デー
タを読み取る構成を持つ。信号変換部222は、NMR
(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)個人
識別情報取得装置221の取得した情報から登録データ
との照合処理可能なデータヘの変換処理を行なう。
【0076】信号変換部222においては、照合用デー
タを記憶したEEPROM204に格納された照合用デ
ータに対応したデータへの変換、例えば画像データ生
成、あるいは信号強度分布データ生成等を行なう。認証
プログラムは例えばROM202に格納され、CPU2
01の制御の下にNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Ma
gnetic Resonance)個人識別情報取得装置221から取
得し、信号変換部222において変換されたデータと、
EEPROM204に格納された照合用データとの比較
が実行される。
【0077】照合は、ユーザ入力データと登録データと
の一致度に基づいて実行され、一定の誤差を考慮した上
で、両データの相関度を求め予め定めた閾値によって登
録ユーザであるか否かの判定を行なう。
【0078】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0079】なお、明細書中において説明した一連の処
理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者
の複合構成によって実行することが可能である。ソフト
ウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを
記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込ま
れたコンピュータ内のメモリにインストールして実行さ
せるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュ
ータにプログラムをインストールして実行させることが
可能である。
【0080】例えば、プログラムは記録媒体としてのハ
ードディスクやROM(Read OnlyMemory)に予め記録し
ておくことができる。あるいは、プログラムはフロッピ
ー(登録商標)ディスク、CD−ROM(Compact Disc
Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,
DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導
体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるい
は永続的に格納(記録)しておくことができる。このよ
うなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフ
トウエアとして提供することができる。
【0081】なお、プログラムは、上述したようなリム
ーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする
他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送
したり、LAN(Local Area Network)、インターネット
といったネットワークを介して、コンピュータに有線で
転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されて
くるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の
記録媒体にインストールすることができる。
【0082】なお、明細書に記載された各種の処理は、
記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実
行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあ
るいは個別に実行されてもよい。また、本明細書におい
てシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、
各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0083】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の構成に
よれば、人体の生体情報として、人体の指、手首、腕等
の内部構造に関するデータを取得して、これを登録デー
タと比較照合して個人認証を行なう構成としたので、指
紋等のように人体の表面から観察可能で模倣の容易なデ
ータと異なり、第三者による取得困難なデータに基づい
て個人を識別することが可能となり、第三者によるなり
すましを効果的に防止することが可能となる。
【0084】また、本発明の構成によれば、NMR(核
磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)個人識別
情報取得装置を用いて、人体の生体情報として、人体の
指、手首、腕等の内部構造に関するデータを取得する構
成であり、多くの骨、血管等の配置、構造データを取得
して照合することが可能となり、より精細な個人識別に
おける照合処理が可能となる。
【0085】また、本発明の構成によれば、NMR(核
磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)に従った
生体内部のデータ取得において、傾斜磁場コイルを用い
ずに、静磁場内に励起コイル、受信コイルを配置した簡
易な構成で、人体の生体内部構造データを取得する構成
としたので、小型かつ低コストの個人認証処理システム
が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の認証処理システムの処理構成を説明す
る図である。
【図2】MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置の
構成概要について説明する図である。
【図3】本発明の認証処理システムの構成を説明するブ
ロック図である。
【図4】本発明の認証処理システムにおいて個人認証に
用いられるNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic
Resonance)個人識別情報取得装置の構成例について説
明する図である。
【図5】本発明の認証処理システムの処理について説明
する図である。
【図6】本発明の認証処理システムの照合情報について
説明する図である。
【図7】本発明の認証処理システムの処理において、フ
ーリエ変換前のデータを照合用データとして適用する構
成について説明する図である。
【図8】本発明の認証処理システムにおいて個人認証に
用いられるNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic
Resonance)個人識別情報取得装置の構成例について説
明する図である。
【図9】本発明の認証処理システムにおいて個人認証に
用いられるNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic
Resonance)個人識別情報取得装置の情報取得処理につ
いて説明する図である。
【図10】本発明の認証処理システムにおいて個人認証
に用いられるNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnet
ic Resonance)個人識別情報取得装置の情報取得処理に
ついて説明する図である。
【図11】本発明の認証処理システムにおいて個人認証
に用いられるNMR(核磁気共鳴現象:Nuclear Magnet
ic Resonance)個人識別情報取得装置を含むシステム構
成例について説明する図である。
【符号の説明】
10 PC 20 認証サーバ 30 NMR個人識別情報取得装置 51 静磁場発生回路 52 傾斜磁場,励起パルス制御回路 53,54,55 傾斜磁場発生回路 56 スプリッタ 57 励起パルス発生回路 58 プリアンプ 59 フィルタ 60 RAM 61 フーリエ変換部 71 NMR個人識別情報取得装置 72 内部構造パターン抽出部 73 照合処理部 74 内部構造登録パターン記憶部 75 出力部 80 NMR個人識別情報取得装置 81 RFコイル 82 X軸傾斜磁場コイル 83 Y軸傾斜磁場コイル 84 Z軸傾斜磁場コイル 85 静磁場コイル 91 NMR個人識別情報取得装置 92 内部構造パターン抽出部 93 照合処理部 94 内部構造登録パターン記憶部 97,98 信号強度分布データ 101 指 102 鉄心 103 静磁場コイル 104 励起コイル 105 受信コイル 201 CPU(Central processing Unit) 202 ROM(Read-Only-Memory) 203 RAM(Random Access Memory) 204 EEPROM 206 暗号処理部 211 入出力I/F 221 NMR個人識別情報取得部 222 信号変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C038 VA07 VB11 VB12 VB13 VC20 4C096 AA20 AC08 AD14 DC18 DC21 DC22 DC40 DE01 DE04 5B047 AA23 AB02 BB10 BC14 BC23 CB22 DC09 5B085 AE15 AE25 BE01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個人識別に基づく個人認証を実行する認証
    処理システムであり、 登録ユーザ個人の生体情報として、NMR(核磁気共鳴
    現象:Nuclear Magnetic Resonance)に基づいて取得し
    た生体内部構造データを照合用データとして格納した記
    憶手段と、 認証対象者から生体内部構造データを取得するNMR
    (核磁気共鳴現象:Nuclear Magnetic Resonance)個人
    識別情報取得手段と、 前記NMR個人識別情報取得手段における取得データに
    基づいて抽出された生体内部構造データと、前記記憶手
    段に登録された照合用データとの照合処理を実行する照
    合処理手段と、 を有することを特徴とする認証処理システム。
  2. 【請求項2】前記NMR個人識別情報取得手段における
    取得データに基づいて抽出された生体内部構造データ
    は、生体の断面画像データを含み、 前記照合処理手段は、 前記記憶手段に格納された登録ユーザの生体の断面画像
    データとの相関に基づく照合処理を実行する構成を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の認証処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
    場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイル、受
    信コイルを有し、 前記照合処理手段は、前記受信コイルにより検出された
    信号レベルデータをフーリエ変換して取得される画像デ
    ータに基づく照合処理を実行する構成であることを特徴
    とする請求項1に記載の認証処理システム。
  4. 【請求項4】前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
    場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイル、受
    信コイルを有し、 前記照合処理手段は、前記受信コイルにより検出された
    信号レベルデータに基づく照合処理を実行する構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の認証処理システ
    ム。
  5. 【請求項5】前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
    場発生回路、および励起コイル、受信コイルを有し、 前記照合処理手段は、前記受信コイルにより検出された
    信号レベルデータに基づく照合処理を実行する構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の認証処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記NMR個人識別情報取得手段は、生体
    の内部に存在する骨または血管の少なくともいずれかの
    配置構成情報を取得し、 前記照合処理手段は、前記NMR個人識別情報取得手段
    により取得された骨、血管の少なくともいずれかの配置
    構成情報に基づく照合処理を実行する構成であることを
    特徴とする請求項1に記載の認証処理システム。
  7. 【請求項7】個人識別に基づく個人認証を実行する認証
    処理方法であり、 認証対象者から生体内部構造データをNMR個人識別情
    報取得手段を介して、NMR(核磁気共鳴現象:Nuclea
    r Magnetic Resonance)を利用して取得する生体情報取
    得ステップと、 登録ユーザ個人の生体情報としてNMR(核磁気共鳴現
    象:Nuclear MagneticResonance)に基づいて取得され
    記憶手段に格納された登録照合用データと、前記生体情
    報取得ステップにおいて取得した生体内部構造データと
    の照合処理を実行する照合処理ステップと、 を有することを特徴とする認証処理方法。
  8. 【請求項8】前記NMR個人識別情報取得手段における
    取得データに基づいて抽出された生体内部構造データ
    は、生体の断面画像データを含み、 前記照合処理ステップは、 前記記憶手段に格納された登録ユーザの生体の断面画像
    データとの相関に基づく照合処理を実行するステップを
    含むことを特徴とする請求項7に記載の認証処理方法。
  9. 【請求項9】前記NMR個人識別情報取得手段は、静磁
    場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイル、受
    信コイルを有し、 前記照合処理ステップは、前記受信コイルにより検出さ
    れた信号レベルデータをフーリエ変換して取得される画
    像データに基づく照合処理を実行することを特徴とする
    請求項7に記載の認証処理方法。
  10. 【請求項10】前記NMR個人識別情報取得手段は、静
    磁場発生回路、傾斜磁場発生回路、および励起コイル、
    受信コイルを有し、 前記照合処理ステップは、前記受信コイルにより検出さ
    れた信号レベルデータに基づく照合処理を実行すること
    を特徴とする請求項7に記載の認証処理方法。
  11. 【請求項11】前記NMR個人識別情報取得手段は、静
    磁場発生回路、および励起コイル、受信コイルを有し、 前記照合処理ステップは、前記受信コイルにより検出さ
    れた信号レベルデータに基づく照合処理を実行すること
    を特徴とする請求項7に記載の認証処理方法。
  12. 【請求項12】前記NMR個人識別情報取得手段は、生
    体の内部に存在する骨または血管の少なくともいずれか
    の配置構成情報を取得し、 前記照合処理ステップは、前記NMR個人識別情報取得
    手段により取得された骨、血管の少なくともいずれかの
    配置構成情報に基づく照合処理を実行することを特徴と
    する請求項7に記載の認証処理方法。
  13. 【請求項13】個人識別に基づく個人認証処理をコンピ
    ュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プロ
    グラムであって、 認証対象者から生体内部構造データをNMR個人識別情
    報取得手段を介して、NMR(核磁気共鳴現象:Nuclea
    r Magnetic Resonance)を利用して取得する生体情報取
    得ステップと、 登録ユーザ個人の生体情報としてNMR(核磁気共鳴現
    象:Nuclear MagneticResonance)に基づいて取得され
    記憶手段に格納された登録照合用データと、前記生体情
    報取得ステップにおいて取得した生体内部構造データと
    の照合処理を実行する照合処理ステップと、 を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラ
    ム。
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