JP2003090787A - 低ヤング率合金の組成決定方法 - Google Patents

低ヤング率合金の組成決定方法

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JP2003090787A JP2001285668A JP2001285668A JP2003090787A JP 2003090787 A JP2003090787 A JP 2003090787A JP 2001285668 A JP2001285668 A JP 2001285668A JP 2001285668 A JP2001285668 A JP 2001285668A JP 2003090787 A JP2003090787 A JP 2003090787A
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秀哲 池畑
Tadahiko Furuta
忠彦 古田
Naoyuki Nagameguri
尚之 長廻
Kazutoshi Miwa
和利 三輪
Atsutoshi Fukumoto
敦勇 福本
Taku Saito
卓 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低ヤング率合金の設計、開発、製造等を効率的
に行うことができる低ヤング率合金の組成決定方法を提
供する。 【解決手段】IIIa〜VIa族に属する2種以上の主成分元
素からなる二元系以上の低ヤング率合金の組成決定方法
において、主成分元素に関する組成を、その組成割合に
よって決る平均価電子数Xと、弾性定数C44とに着目し
て決定することで、所望の低ヤング率をもつ合金の組成
を容易に決定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種製品に利用で
きる低ヤング率合金を設計、開発、製造等する際に有効
な低ヤング率合金の組成決定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低ヤング率合金は、その特性を利用して
各種分野で利用されている。例えば、低ヤング率チタン
合金の場合、眼鏡等の装飾品、ゴルフクラブ等のスポー
ツ用品、人工骨等の医療機具用品等、多種多様な分野で
活用されている。ただ、低ヤング率といっても、従来の
合金は、未だそのヤング率が十分に低いものではなかっ
た。そこで、各種製品の性能、特性の改善、用途拡大等
を狙って、より低ヤング率な合金の開発が盛んに進んで
いる。ところで、そのような低ヤング率合金を新たに設
計する場合、先ず、その組成を決定することが必要とな
る。従来は、低ヤング率を達成できそうな元素を種々選
択、配合して、多くの試料を実際に製作し、そのヤング
率を実際に測定して、所望の低ヤング率合金を見つけだ
し、適当な組成を決定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような試
行錯誤に基づく方法は、効率的でないことが明かであ
る。また、得られた組成が最適の組成であるか否かの見
極めも困難でもある。本発明は、このような事情に鑑み
て為されたものである。つまり、低ヤング率合金の設
計、製造を効率的に行い得る低ヤング率合金の組成決定
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者はこの
課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、
IIIa〜VIa族元素を主成分元素とする合金に関して、所
定条件を満たすときに低ヤング率合金が得られることを
解析的に求め、その有効性を現実の試験により適宜確認
しつつ、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
の低ヤング率合金の組成決定方法は、IIIa〜VIa族に属
する2種以上の元素を主成分元素とし体心立方格子から
なる二元系以上の低ヤング率合金の組成決定方法におい
て、前記主成分元素の組成割合により決定される(平
均)価電子数XがX≧4.25となるように前記低ヤン
グ率合金の組成を決定したことを特徴とする。
【0005】等方弾性材料の場合、そのヤング率Yは、
体積弾性率Bと剪断弾性係数(横弾性係数)μにより表
され、Yは、Bおよびμに関して単調増加であることは
既知である。従って、等方的な合金(多結晶体体)のヤ
ング率Yの低減を図るには、その体積弾性率Bおよび剪
断弾性係数μを低減すれば良い。これを踏まえて、本発
明者は、IIIa〜VIa族元素からなる合金(体心立方晶)
のヤング率について研究し、次のことを明かにした。つ
まり、体積弾性率Bは価電子数Xの影響を受け、体積弾
性率Bを低減するには、価電子数Xを小さくすれば良い
ことが解った。一方、その価電子数Xがある値を超えて
さらに小さくなると、安定な結晶構造が体心立方格子
(bcc)から最密六方格子(hcp)に移行し、体心
立方格子が安定に存在し得なくなることも解った。
【0006】従って、価電子数Xは自ずと下限を有し、
この下限が4.25である。これを満足するように、合
金組成を決定すると、低ヤング率合金の設計、製造を効
率的に行うことができる。ここで、「価電子数X」と
は、主成分元素の最外殻s軌道およびd軌道にある電子
数を、その組成割合によって按分したものである。その
価電子数Xの上限が、4.5、4.4または4.3と、
4.25へ近づく程、合金の低ヤング率化を図る上で好
ましい。
【0007】次に、合金を構成する単結晶が立方晶であ
るとすると、その単結晶の応力−歪み関係は、独立な弾
性定数C11、C12およびC44を用いて表現できることが
既知である。また、上記剪断弾性係数μは、価電子数X
による直接的な影響を受けないものの、その弾性定数に
より特定されることは知られている(詳細は後述す
る)。そして、本発明が研究したところ、上記価電子数
Xを4.25の近傍としたときに、その剪断弾性係数μ
は弾性定数C44に強く依存することが明かとなった。具
体的には、μはC44関してほぼ直線的に単調に増加す
る。従って、剪断弾性係数μの低減を図るには、弾性定
数C44を可能な範囲で小さくすれば良いことが明かとな
った。
【0008】さらに、種々の主成分元素およびその組成
割合について弾性定数C44を評価したところ、総体的に
低ヤング率となる合金の弾性定数C44は、その上限がほ
ぼ定ることも解った。これに着目すると、本発明の低ヤ
ング率合金の組成決定方法は、前記主成分元素の組成割
合により決定される単結晶が垂直応力に関する弾性定数
11、C12と該単結晶の剪断応力に関する弾性定数C44
とにより応力−歪み関係が特定される立方晶であり、該
弾性定数C44がC44≦50(GPa)であれば好適とな
る。また、その弾性定数C44の取り得る範囲は、所望す
るヤング率Yを用いて表すことも可能である。
【0009】なお、本発明で主成分元素をIIIa〜VIa族
元素に限ったのは、IIIa族元素およびIVa族元素がhc
p安定化元素であり、Va族元素およびVIa族元素がbc
c安定化傾向をもつ元素だからである。また、IIIa〜VI
a族元素を具体的にいうと、IIIa族元素であるスカンジ
ウム(Sc)およびイットリウム(Y)と、IVa族元素
であるTi、ジルコニウム(Zr)およびハフニウム
(Hf)と、Va族元素であるV、NbおよびTaと、VI
a族元素であるクロム(Cr)、モリブデン(Mo)お
よびタングステン(W)である。但し、それらの元素
は、単一相からなることが望ましい。これらの中でも、
本発明者が種々の元素について調査したところ、主成分
元素の一つが、Tiであると、低ヤング率化を図り易い
し、また、得られる合金の用途も相当広い。さらに、そ
のTiとの組合わせに優れる他の主成分元素の少なくと
も一つが、Va族元素のNb、TaまたはVのいずれかで
あると、低ヤング率化を図る上でより好ましい。
【0010】本発明は、低ヤング率合金の「組成決定方
法」としたが、単に合金の設計段階での組成決定方法に
留まるものではない。つまり、上記方法により合金組成
が決定される調製工程を備えた製造方法とすることもで
きる。さらには、その組成決定方法を利用した合金設計
支援プログラム等とすることも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、実施形態を挙げ、本発明を
より詳しく説明する。 (1)ヤング率Y、体積弾性率Bおよび剪断弾性係数μ
の相互関係 等方弾性材料の場合、ヤング率Y、剪断弾性係数μおよ
びポアソン比νのうちの2つが独立な定数であり、体積
弾性率Bは、いずれか2つの定数(例えば、Y、μ)を
用いて表すことができることが材料力学等でよく知られ
ている。逆にいうと、ヤング率Yは、例えば、体積弾性
率Bと剪断弾性係数μとを用いて表せ、次のようにな
る。 Y=9B/(1+3B/μ) (1) この式(1)から、Yが、μに関して単調増加であるこ
とは明かである。また、式(1)をY=9/{(1/
B)+(3/μ)}と変形すれば、YがBに関しても単
調増加であることが明かである。よって、前述したよう
に、合金の低ヤング率化を図るには、Bおよびμを低減
することが有効である。
【0012】(2)応力−歪み関係 弾性体の場合、一般に、36個の弾性定数Cijを用い
て、応力(垂直応力σx、σy、σzと剪断応力τxy、τ
yz、τzx)を、歪み(垂直歪みεx、εy、εzと剪断歪
みγxy、γyz、γzx)で、行列表示できる。もっ
とも、その弾性定数Cijの内、一般的に独立なものは2
1個であり、特に、体心立方晶の場合には、3つの弾性
定数C11、C12およびC44で、応力−歪み関係を規定で
きる。具体的にいうと、σi=C11・εi+C12(εj
εk)、τij=C44・γij (i、j、k=x、y、
z)である。
【0013】(3)体積弾性率Bおよび剪断弾性係数μ
と弾性定数Cijの関係 等方弾性材料として、体心立方格子を結晶構造にもつ合
金を考えた場合、その単結晶の弾性定数C11、C12およ
びC44と、その合金(多結晶体)の体積弾性率Bおよび
剪断弾性係数μとの間に、次の関係があることが知られ
ている。 B=(C11+2C12)/3 (2) μ={(C11−C12)+3C44}/5 (3) (参考文献1:「Theory of chemica
l trends insimple−metal e
lastic moduli」、Physical R
eview B VOLUME 22,NUMBER
2、P563〜564、15 JULY 1980、Da
vid D.Ling、C.D.Gelatt,Jr、 参考文献2:「Tests of a density
−based local pseudopotent
ial for sixteen simple me
tals」、Physical Review B、V
OLUME 55,NUMBER23、P15545〜
15546、15 JUNE 1997、L.Polla
ck,J.P.Perdew,andJ.He、 M.
Marques,F.Nogueira,andC.F
iolhais)。
【0014】(4)価電子数Xと体積弾性率B 次に、式(2)を参考に、第1原理計算を用いて、価電
子数Xと体積弾性率Bとの関係を調べた。この結果を図
1に示す。計算対象とした合金は、主成分元素をTi
と、V、Nb、TaまたはMoの1種とする2元系合金
である。組成比は、3:1、1:1または1:3とし
た。なお、第一原理計算の詳細は後述する。この図1か
ら解るように、体積弾性率Bは、価電子数Xの増加にほ
ぼ直線的に単調に増加していくことが解る。従って、合
金の低ヤング率化を図るには、価電子数Xが低くなる合
金組成を選択し、体積弾性率Bを減少させれば良いこと
が明かとなった。
【0015】(5)価電子数Xと剪断弾性係数μ 式(3)から解るように、剪断弾性係数μは、(C11
12)とC44とで決定される。本発明者は、それらを個
別に評価し、価電子数Xとの関係を第1原理計算により
調べた。その結果を図2〜5に示す。図2、図3は、図
1と同様の合金を計算対象としたものである。図4、図
5は、主成分元素を、Zr−Nb、Nb−Mo、Nb−
VおよびSc−Vとする2元系合金を計算対象としたも
のである。組成比は、3:1、1:1または1:3とし
た。図2、図4から解るように、C11−C12は、主成分
元素の種類によらず、価電子数Xの増加と共に、ほぼ直
線的に単調に増加していることが解る。しかも、価電子
数Xが4.25付近で、C11−C12がほぼ0になること
も明かとなった。
【0016】一方、図3、図5から解るように、C
44は、主成分元素の種類によらず、価電子数Xとの間に
直接的な相関関係は見られなかった。また、価電子数X
≦4.5の範囲では、その上限がほぼ40GPa、つま
りC44≦40<50(GPa)の範囲内となることも解
った。これらから、合金の低ヤング率化を図るには、先
ず、価電子数Xが低くなる合金組成を選択して、C11
12を低下させれば良いことが解る。次に、その価電子
数Xとは異なる観点から、C44の低減を図れる合金組成
を決定すれば良いことが解る。もっとも、価電子数X≦
4.5であれば、C44は十分に小さい範囲にある。そこ
で、所望するヤング率Yによっては、第一義的に価電子
数Xを上記の範囲内とすれば、必ずしもC44に拘る必要
はない。勿論、さらなる低ヤング率を実現するには、C
44をさらに小さくするのが望ましい。従って、C44をよ
り小さくできる元素(例えば、Nb)をより多く添加す
ることが望ましい。
【0017】(6)単結晶のヤング率 次に、単結晶自体のヤング率に着目した。例えば、<0
01>方向のヤング率Y001は、前述の応力−歪み関
係を用いて、 Y001=(C11−C12)・(C11+2C12)/(C11+C12) (4) と表せる。すると、前述した内容から明らかなように、
11−C12<0であると、Y001<0となる。この場
合、単結晶は安定には存在できないことになる。つま
り、単結晶は、立方晶(体心立方格子)から六方晶(最
密六方格子)に移行すると考えられる。ところで、図
2、図4からも解るように、価電子数X≒4.25でC
11−C12≒0となる。よって、本発明では、価電子数X
の範囲を4.25≦Xとした。
【0018】(7)第1原理計算 第1原理計算とは、密度汎関数理論に基づき固体の電子
状態を量子力学的に計算する方法である。具体的には、
経験的パラメータを導入せず、実験結果等を参照した計
算用パラメータ等も使用せずに行った。計算手順として
は、対象とする合金組成から単結晶の最安定構造を計
算し、その格子定数を求めた。その単結晶に微小ひず
みを与えて応力を計算して、その弾性定数を求めた。
その弾性定数から、多結晶体のヤング率を計算した。
【0019】計算条件として、IIIa〜VIa族元素の単体
および2元系合金(主に、Ti−X系合金)を計算対象
とした。なお、2元系合金の場合は、Ti:X=1:
1、3:1、1:3の3種について計算を行った。計算
モデルの結晶構造は、体心立方格子とした。2元系合金
の各元素の配置は、Ti:X=1:1のときは図6に示
すように、Ti:X=3:1のときは図7に示すように
した。なお、Ti:X=1:3のときは図7のTiとX
元素とを入替えた配置とした。いずれの場合も、Tiと
X元素とが均一に分散し、X元素は全率固溶しており、
第2析出層はないものとして計算した。
【0020】(8)計算の信頼性 この第1原理計算により、各種金属のヤング率を計算し
た結果を図8〜11に示す。図8は、主成分元素からな
る金属単体について、計算結果のヤング率と文献値とを
比較したものである。図9〜11は、主成分元素の組成
割合を種々変更したTiとVa族元素とからなる2元系合
金について、計算結果のヤング率と実測値とを比較した
ものである。なお、実測値の対象である合金の製造方
法、測定方法については、後述の実施例で説明する。図
8〜11をみると、僅かなズレはあるものの、計算結果
は、単体金属および2元系合金のヤング率の傾向を良く
指標していることが確認できた。従って、これ以前に説
明した価電子数Xと、体積弾性率B、C11−C12および
44との関係についても十分信頼性があると考えられ
る。
【0021】(9)その他 本発明の低ヤング率合金の組成決定方法は、上記2元系
合金に限らず、3元系以上の合金についても有効であ
る。本発明は、IIIa〜VIa族の主成分元素からなる母合
金の組成決定に有効であるが、その他に種々の元素を配
合、添加して、特性を改善した合金の組成決定に用いて
も良い。
【0022】
【実施例】次に、前述した実測対象である2元系合金の
製造方法およびその測定方法について、説明する。 (2元系合金の製造)原料粉末として、市販の水素化・
脱水素Ti粉末(−#325、−#100)とNb粉末
(−#325)、V粉末(−#325)、Ta粉末(−
#325)とを用意した。なお、僅かながら、不可避不
純物である酸素が含まれ得る。
【0023】これらの各粉末を図9〜11に示した種々
の原子%(at%)で配合および混合した(混合工
程)。この混合粉末を圧力4ton/cm2でCIP成
形(冷間静水圧成形)して、φ40×80mmの円柱形
状の成形体を得た(成形工程)。成形工程により得られ
た成形体を1×10−5torrの真空中で1300℃
×16時間加熱して焼結させ、焼結体とした(焼結工
程)。さらに、この焼結体を700〜1150℃の大気
中で熱間鍛造して(熱間加工工程)、φ10mmの丸棒
とし、これをヤング率の実測対象である供試材とした。
【0024】(ヤング率の測定)各供試材について、イ
ンストロン試験機を用いて引張試験を行い、得られた応
力−歪み線図の立上がり部分の傾きからヤング率を求め
た。
【0025】
【発明の効果】本発明の低ヤング率合金の組成決定方法
によれば、低ヤング率合金の設計、開発、製造等を効率
的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2元系合金に関する価電子数と体
積弾性率との関係を示すグラフである。
【図2】その2元系合金に関する価電子数と弾性定数差
11−C12との関係を示すグラフである。
【図3】その2元系合金に関する価電子数と弾性定数C
44との関係を示すグラフである。
【図4】別の2元系合金に関する価電子数と弾性定数差
11−C12との関係を示すグラフである。
【図5】別の2元系合金に関する価電子数と弾性定数C
44との関係を示すグラフである。
【図6】第1原理計算に用いた2元系合金(Ti:X=
1:1)の計算モデルを示す模式図である。
【図7】第1原理計算に用いた2元系合金(Ti:X=
3:1)の計算モデルを示す模式図である。
【図8】各種単体金属のヤング率について、第1原理計
算による計算結果と文献値とを比較した棒グラフであ
る。
【図9】Ti−V合金のヤング率に関する計算結果と実
測値とを比較したグラフである。
【図10】Ti−Nb合金のヤング率に関する計算結果
と実測値とを比較したグラフである。
【図11】Ti−Ta合金のヤング率に関する計算結果
と実測値とを比較したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長廻 尚之 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 三輪 和利 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 福本 敦勇 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 斎藤 卓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 2G055 AA05 BA14 CA01 EA08 FA01 2G061 AA01 BA07 CA04 EA01 EA02 EC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】IIIa〜VIa族に属する2種以上の元素を主
    成分元素とし体心立方格子からなる二元系以上の低ヤン
    グ率合金の組成決定方法において、 前記主成分元素の組成割合により決定される価電子数X
    がX≧4.25となるように前記低ヤング率合金の組成
    を決定したことを特徴とする低ヤング率合金の組成決定
    方法。
  2. 【請求項2】前記主成分元素の組成割合により決定され
    る単結晶が垂直応力に関する弾性定数C11、C12と該単
    結晶の剪断応力に関する弾性定数C44とにより応力−歪
    み関係が特定される立方晶であり、該弾性定数C44がC
    44≦40(GPa)である請求項1記載の低ヤング率合
    金の組成決定方法。
  3. 【請求項3】前記価電子数Xは、X≦4.5である請求
    項1記載の低ヤング率合金の組成決定方法。
  4. 【請求項4】前記主成分元素の一つは、IVa族元素(T
    i、Zr、Hf)である請求項1記載の低ヤング率合金
    の組成決定方法。
  5. 【請求項5】前記主成分元素の少なくとも一つは、Va
    族元素(Nb、Ta、V)のいずれかである請求項4記
    載の低ヤング率合金の組成決定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10996168B2 (en) 2014-10-29 2021-05-04 Horiba Instruments Incorporated Determination of water treatment parameters based on absorbance and fluorescence
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