JP2003087167A - 移動端末の移動速度を推定する方法および装置 - Google Patents

移動端末の移動速度を推定する方法および装置

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JP2003087167A
JP2003087167A JP2002218139A JP2002218139A JP2003087167A JP 2003087167 A JP2003087167 A JP 2003087167A JP 2002218139 A JP2002218139 A JP 2002218139A JP 2002218139 A JP2002218139 A JP 2002218139A JP 2003087167 A JP2003087167 A JP 2003087167A
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power
autocovariance
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calculation
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Miguel Kirsch
カーシュ・ミゲル
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STMicroelectronics NV
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ST MICROELECTRONICS NV
STMicroelectronics NV
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S11/00Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation
    • G01S11/02Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation using radio waves
    • G01S11/06Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation using radio waves using intensity measurements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】無線通信システムにおいて、誤差限界が比較的
小さく、チャネルのインパルス応答の係数の数に影響さ
れないような移動体移動速度の推定方法および装置を提
供する。 【解決手段】本発明は、無線通信システムにおいて局と
通信する移動端末(例えば移動電話)の移動速度を推定す
る方法を提供する。本発明の速度推定方法は、端末また
は局によって受け取られる信号の瞬時パワーの正規化自
己共分散の計算(32)を含む。正規化自己共分散を計
算することによって、チャネルのインパルス応答の係数
の数に無関係な結果を得ることが可能であり、その結果
から、比較的小さい誤差限界を持つ速度情報が取得され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル情報の伝
送、限定はされないが、特に、例えばGSMシステムま
たはWCDMAシステムに見られるようなセルラ移動電
話の分野に関する。より具体的には、本発明は、伝播媒
体を介して端末と局との間で情報を搬送する伝送チャネ
ルを経由して局と通話する移動端末、特に、セルラ移動
電話の移動速度の推定に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システムの各基地局はセルの範囲内
に電波を放射し、それによって、このセルの中に位置す
るすべての電話と通話する。電話のユーザが移動してセ
ルの境界に到達する時、基地局は、電話によって測定さ
れる特定のパラメータに従って、他の基地局へ引き継ぐ
ことを決定することができる。
【0003】この時、移動電話の移動速度の推定値が、
他局への引き継ぎの決定に関して基地局によって考慮さ
れる1つのパラメータである。速度の推定は、また、信
号の受信パワーの監視機能を向上させるためにも使われ
ることができる。
【0004】ヨーロッパ特許出願第1 014 107号は、セ
ルラ移動電話の移動速度を推定する方法を開示してい
る。この方法は、受信信号のフィルタリングされたパワ
ーの自己相関に基づく。しかしながら、そのような方法
は、伝送チャネルの特性、特に、そのインパルス応答の
係数の数に左右される。更に、この方法は、取得される
べき情報の二者択一項目、すなわち移動電話に関する低
速項目または高速項目という情報だけを許容するにすぎ
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
欠点を改良することを課題とする。
【0006】本発明の目的は、誤差限界が比較的小さ
く、チャネルのインパルス応答の係数の数に影響されな
いような、移動体移動速度の推定手段を提案することで
ある。
【0007】本発明は、また、低速または高速という単
なる二者択一ではない速度値を取得することを可能にす
る速度推定手段を提案することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、無
線通信システムにおいて局と通話する移動端末の移動速
度を推定する方法を提供する。該方法において、速度の
推定は、端末または局によって受け取られる信号の瞬時
パワーの正規化自己共分散の計算を含む。
【0009】換言すれば、本発明に従った速度の推定
は、正規化自己共分散に基づくものであって、もはや従
来技術の場合のような自己相関に基づくものではない。
信号の自己共分散は、実際には、信号の平均値が差し引
かれたこの信号の自己相関である。また、正規化自己共
分散を計算することによって、チャネルのインパルス応
答の係数の数に無関係な結果を得ることが可能であり、
その結果から、比較的小さい誤差限界を持つ速度情報が
取得される。
【0010】正規化自己共分散の計算は、あらかじめ定
められた下位しきい値とあらかじめ定められた上位しき
い値との間に位置する正規化自己共分散結果を取得する
ように選択される時間シフト・パラメータτを用いて実
行される。これは、移動体の移動速度について可能な限
り最も正確な測定値を提供することを可能にする。実
際、そのような値は、正規化自己共分散曲線の線形で単
調な領域に位置している。
【0011】下位しきい値は、例えば約0.2に等しい
ように選択され、上位しきい値は例えば約0.8に等し
いように選択される。
【0012】次に、速度の推定は、前記下位しきい値と
前記上位しきい値との間に位置する正規化自己共分散結
果を取得するように実行される前記パラメータτの値の
適応を含む。
【0013】本発明の1実施モードに従えば、正規化自
己共分散の計算は、信号パワーの計算、ローパス・フィ
ルタリングおよび平均パワーの減算を含む。
【0014】本発明の1実施モードに従えば、信号が、
あらかじめ定められた数のフラグメントを各々が含む連
続したインターバルの範囲内に取り入れられた複数フラ
グメント(いわゆる"チップ")から構成された情報を搬送
する場合、正規化自己共分散の計算は、時間シフト・パ
ラメータτによって相互に時間的にシフトされたM個の
インターバルに対して実行される。次に、信号パワーの
計算およびローパス・フィルタリングが、M個のインタ
ーバルの各々に関して、当該インターバルのあらかじめ
定められた数Pのフラグメントに対するパワーを計算し
てP個のパワー・サンプルを取得し、これらP個のサン
プルの平均を計算して当該インターバルに関する単一の
信号最終パワー・サンプルを取得する。次に、M個の最
終パワー・サンプルを平均することによって平均パワー
が決定される。
【0015】次に、速度の推定は、パラメータτの値の
適応およびMの値の適応を含む。この場合、Mは、τの
減少とともに増加し、τの増加とともに減少する。
【0016】本発明は、また、無線通信システムにおい
て局と通話する移動端末の移動速度を推定する装置を提
供する。
【0017】本発明の一般的特性に従えば、該装置は、
局と端末との間で送られる信号を受け取る入力部、およ
び、前記入力部によって受け取られる信号の瞬時パワー
の正規化自己共分散を計算することができる処理手段を
含む速度推定手段を備える。
【0018】本発明の1実施形態に従えば、該処理手段
は、あらかじめ定められた下位しきい値とあらかじめ定
められた上位しきい値との間に位置する、例えば約0.
2と0.8との間に位置する正規化自己共分散結果を取
得するように選択される時間シフト・パラメータτを用
いて正規化自己共分散を計算することができる。
【0019】速度推定手段は、前記下位しきい値と前記
上位しきい値との間に位置する正規化自己共分散結果を
取得するようにパラメータτの値の適応を実行すること
ができる適応手段を含む。
【0020】本発明の1実施形態に従えば、前記処理手
段は、信号の瞬時パワーを計算することができる第1の
パワー計算手段、ローパス・フィルタリング手段、平均
パワーを計算することができる第2の計算手段および瞬
時パワーの自己相関からこの平均パワーを差し引くこと
ができる減算手段を含む。
【0021】信号が、あらかじめ定められた数のフラグ
メントを各々が含む連続したインターバルの範囲内に取
り入れられた複数フラグメントから構成された情報を搬
送する場合、該処理手段は、正規化自己共分散の時間シ
フト・パラメータτによって相互に時間的にシフトされ
たM個のインターバルに対して実行される正規化自己共
分散の計算を有利に実行することができる。
【0022】次に、第1の信号パワー計算手段およびロ
ーパス・フィルタリング手段が、M個のインターバルの
各々に関して、当該インターバルのあらかじめ定められ
た数Pのフラグメントに対するパワーを計算してP個の
パワー・サンプルを取得し、これらP個のサンプルの平
均を計算して当該インターバルに関する単一最終パワー
・サンプルを取得することができる。次に、第2の計算
手段が、M個の最終パワー・サンプルの平均を計算す
る。
【0023】適応手段が、また、Mの値の適応を有利に
実行することができる。この場合、Mは、τの減少とと
もに増加し、τの増加とともに減少する。
【0024】本発明は、また、前述のように定義された
速度推定装置を備える移動端末、特に、セルラ移動電話
を提供する。
【0025】本発明は、更に、前述のように定義された
速度推定装置を備え、移動端末と通話することができる
無線通信システムの局を提供する。
【0026】本発明の他の利点および特徴は、限定する
ものではない実施モードおよび実施形態の詳細な記述お
よび添付図面を検討すれば明らかとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1において、参照符号BSは送
信機、例えば基地局を示す。この基地局は、伝送される
べき有効データ(例えば音声)を受け取り、特に、データ
・スクリーンに冗長性を導入することによって、従来技
術の処理操作であるいわゆる「チャネル符号化」を実行
する。局BSは、また、当業者に周知の用語を使用すれ
ば例えばQPSKまたは8PSKタイプの直交変調を実
行し、チャネル符号化処理から発生するバイナリ信号を
アナログ信号に変換する変調器を従来技術に従って備え
る。次に、アナログ信号が、伝送フィルタでフィルタリ
ングされた後、アンテナANTlを経由して受信機TP
へ向けて送信される。
【0028】基地局BSと本例ではセルラ移動電話であ
る受信機TPとの間の伝搬手段MPは、この場合、空気
である。
【0029】セルラ移動電話TPは、基本的に受信信号
をベースバンドに減少するように周波数変換を実施しス
ペクトラムの有効部分だけを保持するようにフィルタリ
ングを実施するアナログ段階PANに接続したアンテナ
ANT2を基本的に上端に含む。アナログ段階PANの
出力は、同業者に周知の用語によれば2つの直角位相信
号IおよびQから構成される。
【0030】変換器ADCにおけるサンプリングおよび
アナログ/デジタル変換の後、2つの信号IおよびQは
デジタル処理段階ETNへ送出される。
【0031】無線通信システムが、CDMA2000シ
ステム、WCDMA(広帯域CDMA)システムまたはI
S−95規格のようなCDMAシステムに基づく種々の
移動電話システムのようなCDMAシステム("Code Div
ision Multiple Access" system、すなわち符号分割多
重アクセス・システム)である場合、デジタル処理段階
ETNは、従来技術にしたがって当業者に広く"レーキ
(rake)受信器"と呼称されている受信器RRを含む。こ
の受信器RRの後に処理ブロックBTが続き、従来技術
に従って、レーキ受信器RRによって送出された配置(c
onstellation)の復調処理および当業者に周知のソース
復号が実行される。
【0032】注意すべき点であるが、CDMA方式は、
複数ユーザが符号化された変調を使用することによって
共通の周波数および共通の時間チャネルを共有すること
を可能にする。
【0033】従って、当業者に周知のように、基地局B
Sのアンテナを経由する送信の前に、初期信号を含む情
報(シンボル)が、基地局のスクランブリング符号および
電話TPの直交符号(OVSF符号)を使用することによ
って、基地局の処理手段によってスクランブルおよび拡
散される。
【0034】更に、最初に送信された信号が基地局と移
動電話の間にある障害によって反射される場合があるた
め、伝送媒体は、実際には、いくつかの異なる送信経路
を含む多重経路伝送媒体である。従って、移動電話によ
って受け取られる信号は、最初に送信された信号の時間
的に遅延した種々のバージョンを含む。これらバージョ
ンは、伝送媒体の多重経路伝送特性の結果である。
【0035】レーキ受信器RRは、最初の信号の遅延バ
ージョンの時間アラインメント、スクランブリング解
除、拡散解除および結合を実行して、最初の信号に含ま
れる情報フローを送出するため使用される。
【0036】上記した従来技術の手段とは別に、デジタ
ル段階ETNはブロックBSVを更に含む。ブロックB
SVは、このデジタル段階ETNの入力部において受け
取られたデジタル信号IおよびQおよびこの受信信号の
瞬時パワーの正規化自己共分散に基づいて移動体の移動
速度を推定する速度推定手段を含む。
【0037】機能的には、ブロックBSVの処理手段M
TRが、信号の瞬時パワーを計算することができる第1
のパワー計算手段MCL1、ローパス・フィルタリング
手段MFR、平均パワーを計算することができる第2の
計算手段MCL2および瞬時パワーの自己相関からこの
平均パワーを差し引くことができる減算手段STRを含
む。これらの手段の詳細は後述される。
【0038】更に、速度推定手段BSVは、正規化自己
共分散の結果の関数として自己共分散の時間シフト・パ
ラメータτを適応することができる適応手段MDTを含
む。適応手段の詳細も後述される。
【0039】ハードウェアの観点からすれば、速度推定
手段BSVは、これら手段において実行される種々の処
理操作がソフトウェアで実行される形態で、例えば、単
一プロセッサによって実現し得る。これら処理操作は、
処理操作の機能定義に基づいて当業者によって容易に書
かれることができるプログラム・コードの形式をとる。
プログラム・コード手段は、例えばプロセッサに関連づ
けられた読取り専用メモリに格納される。そのような場
合、ハードウェア実施形態のすべてまたは一部を例えば
特定用途向け集積回路(ASIC)の形態で実施すること
もまた可能である。
【0040】図3を参照して本発明の1つの実施モード
の詳細を以下に記述する。
【0041】上述したように、CDMAシステムにおい
ては、情報(シンボル)を含む最初の信号が、基地局のス
クランブリング符号および電話TPの直交符号(OVS
F符号)を使用することによって、スクランブリングお
よび拡散される。
【0042】従って、シンボルは、(例えば260ナノ
秒に等しい)あらかじめ定められた長さを持ち、例えば
3.84Mcpsに等しいあらかじめ定められた(「チ
ップ」レートとして知られる)フラグメント・レートに
対応する(「チップ」として知られる)フラグメントに変
換される。
【0043】例えば、1つのシンボルは、4から256
個までのフラグメントに変換される。
【0044】基地局によって送信され、複数フラグメン
トから形成される情報は、各々があらかじめ定められた
数の("スロット"とも呼ばれる)インターバルSLiに分
割された連続フレームという形式で搬送される。
【0045】例えば、各フレームは、10ミリ秒の長さ
を持ち、各々が2560個のフラグメントに等しい長さ
を持つ15個のインターバルに分割される。
【0046】ここで記述される1つの実施形態モードに
おいては、正規化自己共分散は、自己共分散の時間シフ
ト・パラメータτによって相互に時間的にシフトされた
M個のサンプルに対して計算される。
【0047】従って、第1のパワー計算手段MCL1
は、パラメータτによって相互に時間的にシフトされた
M個のインターバルSLrに基づいて受信信号の瞬時パ
ワーを計算する。
【0048】簡略化の目的から、これらのインターバル
のうちの1つ、すなわちインターバルSLrについて以
下考察する。
【0049】xr(q)がこのインターバルSLrの1つの
フラグメントに含まれる信号瞬時パワーを示すとすれ
ば、xr(q)は次式(I)によって定義される。
【0050】
【数1】 式(I)において、IrおよびQrは、このフラグメントに対
応する2つの直角位相情報フローを表す。
【0051】注意すべき点であるが、考慮の対象とされ
ている信号は、この信号に含まれる情報がこの携帯電話
に向けられているものか否かにかかわらず、当該携帯電
話によって受け取られる信号である。
【0052】実際、デジタル段階の入力部に存在する信
号が常にある。少なくともパイロット信号が存在する。
【0053】実際には、第1の計算手段は、あらかじめ
定められた数Pのフラグメント、例えばインターバル内
の10個ごとに1個のフラグメントとして256個のフ
ラグメントについてパワーの計算を実行する。このよう
にして、P個のパワー・サンプルECHkが取得され
る。
【0054】次に、ローパス・フィルタリング手段が、
これらP個のパワー・サンプルの平均(図3の符号30)
を計算して、そのレベルs(r)が次式(II)によって定義さ
れる最終パワー・サンプルECHFrを取得する。
【0055】
【数2】 式(II)において、Dは、本例においては10個のサンプ
ルごとに瞬時パワーが計算されるので、ここでは10と
いう値を与えられる縮減係数を表す。
【0056】ローパス・フィルタリングを実行すること
によって、基本的にドップラー情報を保持しながら、望
ましくない周波数の大部分が除去される。
【0057】このように、例えば、300km/h以下
の速度だけに関心が寄せられるので、常に500Hz以
下である最大ドップラー周波数を考慮するとすれば、2
GHzのキャリヤ周波数に関して1000KHZの近傍
でローパス・フィルタの遮断周波数が選択される。
【0058】一旦これらM個のサンプルが取得される
と、第2の計算手段MCL2が、次式(III)に従って、
これらM個のサンプルECHFrに対する瞬時パワーの
平均を計算する。
【0059】
【数3】
【0060】次に、処理手段が、次式(IV)に従って、瞬
時パワーのこの信号の正規化された自己共分散を計算す
る。
【0061】
【数4】 この式において、分子は、自己共分散の計算のため連続
的に考慮される2つのインターバルの間の時間シフトに
対応するシフト・パラメータτに関する信号の自己共分
散に対応する。分母は、この自己共分散を正規化するこ
とを可能にするもので、パラメータτ=0について計算
される自己共分散に対応する。
【0062】次に、移動体の移動速度が、次式(V)に従
って計算されることができる。
【0063】
【数5】
【0064】この式(V)は、正規化自己共分散の理論的
公式において存在する余弦項の、τ=0について展開さ
れた2次テイラー近似式に対応する。当然ながら、それ
以上高い次数の近似も可能である。
【0065】式(V)において、cは光速を表し、F0はキ
ャリヤ周波数(例えば2GHz)を表す。
【0066】τの値がそれぞれ10msと2msの場合
について正規化自己共分散が図4および図5に示されて
いるが、これらの図に見られるように、τの値とは無関
係に、正規化自己共分散の曲線のすべては同じ様相を呈
する。唯一の相違は、速度スケールに対する自己共分散
曲線の位置が異なる点である。
【0067】図4および図5に見られるように、τ=1
0msという値の場合、正規化自己共分散の0値は20
km/hの近傍にあるが、τ=2msという値の場合、
100km/hの近傍にある。
【0068】更にまた、τの値とは無関係に、0.2に
等しい正規化自己共分散を持つ結果と0.8に等しい正
規化自己共分散を持つ結果との間で、これら曲線は実質
的に線形でかつ単調なプロフィールを呈する。
【0069】0.8より上では、曲線は平坦となり始め
る。0.2より下では、いくつかの可能な速度値が正規
化自己共分散の唯一の同じ値に対応するため、あいまい
さが存在する。
【0070】かくして、正規化自己共分散Cnorm
(t)に関して取得される結果の関数としてτの値、更
にはMの値を適応させることには特に利点がある。
【0071】この適応は、図6に示される適応手段によ
って実行される。
【0072】ステップ60において正規化自己共分散を
計算した後、その結果が、本例では0.2と等しい下位
しきい値と比較される(ステップ61)。
【0073】この結果が0.2を超えていれば、ステッ
プ65において、結果が、本例では0.8と等しい上位
しきい値と比較される。
【0074】この結果が0.8未満であれば、ステップ
64において、移動体の移動速度Vは式(V)に従って決
定される。
【0075】反対に、ステップ61において正規化自己
共分散の結果が0.2未満であれば、適応手段は、τの
値を減少させることが可能であるか否かを調べる。可能
であれば、ステップ63において、τは減少され、同時
にパワー・サンプルの数Mが増加される。次に、正規化
自己共分散の新しい計算がステップ60において実行さ
れる。
【0076】パラメータτを減少させることは、必ずし
も可能でなく、あるいは望ましくはない。実際、正規化
自己共分散の計算が例えばτ=0.66msの値および
400個のパワー・サンプル(M=400)に関して実行
され(これは、2GHzと等しいキャリヤ周波数に関し
て80km/hと200km/hとの間にある速度範囲
に対応する)、取得された正規化自己共分散結果が0.
2未満である場合、これは、移動体の移動速度が極端に
大きい範囲に位置していることを示す。従って、速度精
度を高めるため更にτの値を減少させることは、有益で
なくあるいは有用でないかもしれない。この場合、τの
この値および0.2と等しい自己共分散結果を使用する
ことによって速度Vmaxを計算することが好ましい。
移動体の実際の移動速度は、この速度Vmaxに等しい
かそれ以上である。
【0077】同様に、ステップ65において0.8を超
える正規化自己共分散結果が得られる場合、適応手段
は、ステップ66において、τの値を増加させることが
可能であるか否かを調べる。可能であれば、ステップ6
7において、τの値が増加され、同時にサンプルの数M
が減少される。次に、新しい自己共分散計算が実行され
る。
【0078】一方、正規化自己共分散の計算が例えばτ
=10msの値および100個のパワー・サンプル(M
=100)に関して実行され、取得された正規化自己共
分散結果が0.8を超えている場合、これは移動体の移
動速度が非常に遅いことを示す。従って、移動体の速度
の精度を高めるため更にτの値を増加させることは必ず
しも必要でないかもしれない。
【0079】従って、ステップ69において、τのこの
値および0.8と等しい自己共分散結果を持つ速度値V
minが計算される。移動体の実際の速度はこの値Vm
inに等しいかそれ以下である。
【0080】本発明は、上述された実施形態および実施
モードに限定されず、それら実施形態の種々のバリエー
ションを含む。
【0081】従って、本発明は、移動電話から発せられ
基地局によって受け取られる信号に基づいて基地局に関
して実施することもできる。更に、本発明は、例えばG
SMタイプの電話システムのような周波数分割や時間分
割を使用する無線通信システムにも同様に適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った方法を実施することができる基
地局およびセルラ移動電話を示すブロック図である。
【図2】本発明に従った電話の速度を推定する手段の内
部構成をより詳細に示すブロック図である。
【図3】本発明の1つの実施モードを示すブロック図で
ある。
【図4】パラメータτの1つの値に関する正規化自己共
分散の曲線を示すグラフ図である。
【図5】パラメータτの別の値に関する正規化自己共分
散の曲線を示すグラフ図である。
【図6】本発明に従ってパラメータτの適応を可能にす
る方法の1つの実施モードを示すブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K067 AA21 BB03 BB04 BB05 BB06 BB08 BB32 DD11 DD44 EE02 EE10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無線通信システムにおいて局と通話する移
    動端末の移動速度を推定する方法であって、速度の推定
    が端末または局によって受け取られる信号の瞬時パワー
    の正規化自己共分散の計算を含む、方法。
  2. 【請求項2】正規化自己共分散の計算が、あらかじめ定
    められた下位しきい値とあらかじめ定められた上位しき
    い値との間に位置する正規化自己共分散結果を取得する
    ように選択される時間シフト・パラメータを用いて実行
    される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】下位しきい値が約0.2に等しく、上位し
    きい値が約0.8に等しい、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】速度の推定が、前記下位しきい値と前記上
    位しきい値との間に位置する正規化自己共分散結果を取
    得するように実行される前記時間シフト・パラメータの
    値の適応を含む、請求項2または請求項3に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】正規化自己共分散の計算が、信号パワーの
    計算、ローパス・フィルタリングおよび平均パワーの減
    算を含む、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の方
    法。
  6. 【請求項6】信号が、あらかじめ定められた数のフラグ
    メントを各々が含む連続したインターバルの範囲内に取
    り入れられた複数フラグメントから構成された情報を搬
    送し、正規化自己共分散の計算が、正規化自己共分散の
    時間シフト・パラメータによって相互に時間的にシフト
    されたM個のインターバルに対して実行され、信号パワ
    ーの計算およびローパス・フィルタリングが、M個のイ
    ンターバルの各々に関して、当該インターバルのあらか
    じめ定められた数Pのフラグメントに対するパワーを計
    算してP個のパワー・サンプルを取得し、これらP個の
    サンプルの平均を計算して当該インターバルに関する単
    一の最終パワー・サンプルを取得し、M個の最終パワー
    ・サンプルを平均することによって平均パワーが決定さ
    れる、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】速度の推定が、時間シフト・パラメータの
    減少とともにMが増加し、時間シフト・パラメータの増
    加とともにMが減少するような時間シフト・パラメータ
    の値の適応およびMの値の適応を含む、請求項4または
    請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】無線通信システムにおいて局と通話する移
    動端末の移動速度を推定する装置であって、局と端末と
    の間で送られる信号を受け取る入力部と、前記入力部に
    よって受け取られる信号の瞬時パワーの正規化自己共分
    散を計算することができる処理手段を含む速度推定手段
    と、を備える装置。
  9. 【請求項9】前記処理手段が、あらかじめ定められた下
    位しきい値とあらかじめ定められた上位しきい値との間
    に位置する正規化自己共分散結果を取得するように選択
    される時間シフト・パラメータを用いて正規化自己共分
    散を計算することができる、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】下位しきい値が約0.2に等しく、上位
    しきい値が約0.8に等しい、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】前記速度推定手段が、前記下位しきい値
    と前記上位しきい値との間に位置する正規化自己共分散
    結果を取得するように前記時間シフト・パラメータの値
    の適応を実行することができる適応手段を含む、請求項
    9または請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】前記処理手段が、信号のパワーを計算す
    ることができる第1のパワー計算手段、ローパス・フィ
    ルタリング手段、平均パワーを計算することができる第
    2の計算手段および瞬時パワーの自己相関からこの平均
    パワーを差し引くことができる減算手段を含む、請求項
    8乃至請求項11のいずれかに記載の装置。
  13. 【請求項13】信号が、あらかじめ定められた数のフラ
    グメントを各々が含む連続したインターバルの範囲内に
    取り入れられた複数フラグメントから構成された情報を
    搬送し、前記処理手段が、正規化自己共分散の時間シフ
    ト・パラメータτによって相互に時間的にシフトされた
    M個のインターバルに対して実行される正規化自己共分
    散の計算を実行することが可能であり、前記第1の信号
    パワー計算手段および前記ローパス・フィルタリング手
    段が、M個のインターバルの各々に関して、当該インタ
    ーバルのあらかじめ定められた数Pのフラグメントに対
    するパワーを計算してP個のパワー・サンプルを取得
    し、これらP個のサンプルの平均を計算して当該インタ
    ーバルに関する単一信号最終パワー・サンプルを取得す
    ることが可能であり、第2の計算手段がM個の最終パワ
    ー・サンプルの平均を計算する、請求項12に記載の装
    置。
  14. 【請求項14】前記適応手段が、前記時間シフト・パラ
    メータの減少とともにMが増加し、前記時間シフト・パ
    ラメータの増加とともにMが減少するようなMの値の適
    応を実行することができる、請求項11または請求項1
    3に記載の装置。
  15. 【請求項15】請求項8乃至請求項14のいずれかに記
    載の装置を備えた移動端末であって、該移動端末にセル
    ラ移動電話が含まれる、移動端末。
  16. 【請求項16】移動端末と通話する無線通信システムの
    局であって、請求項8乃至請求項14のいずれかに記載
    の装置を備えた、局。
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