JP2003084992A - クライアントサーバ間のrpc接続プログラム - Google Patents

クライアントサーバ間のrpc接続プログラム

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JP2003084992A
JP2003084992A JP2001272333A JP2001272333A JP2003084992A JP 2003084992 A JP2003084992 A JP 2003084992A JP 2001272333 A JP2001272333 A JP 2001272333A JP 2001272333 A JP2001272333 A JP 2001272333A JP 2003084992 A JP2003084992 A JP 2003084992A
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Katsumi Matsumoto
克己 松本
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、クライアントサーバ間のRPC接続に
おいては、RPCクライアント業務プログラム内からの
呼出しによってRPCサーバ業務プログラムの用意され
たサービス関数が実行されるが、RPCサーバ業務プロ
グラムにおいて、呼出し元のクライアントを認識でき
ず、クライアントに応じた処理を行うサーバ業務サービ
ス関数を記述することができない、という課題があっ
た。 【解決手段】 呼出し元のクライアントを認識し、当該
クライアント識別子をRPCサーバ業務プログラムが参
照可能な変数領域に格納する段階をコンピュータに実行
させるRPCサーバ・スタブプログラムによって、RP
Cサーバ業務プログラム内に、クライアントに応じた処
理を行うサーバ業務関数を記述することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアントサー
バ間のリモートプロシージャ呼び出し(RPC)技術に
係り、特に、クライアント属性によってサービス・ルー
チンの動作内容を変化させる必要のある場合に便利なプ
ロシージャ呼び出し方式に関する。
【0002】
【従来の技術】複数計算機間をネットワークで接続する
分散コンピューティング環境(DCE)技術の進歩によ
り、多くの企業業務システムがクライアントサーバ型の
システム構成をとっている。本明細書ではアプリケーシ
ョン業務システムを構成するクライアント上のアプリケ
ーション業務プログラムをクライアント業務プログラム
と呼び、アプリケーション業務システムを構成するサー
バ上のアプリケーション業務プログラムをサーバ業務プ
ログラムと呼ぶ。
【0003】クライアントサーバ間の通信方法は、従
来、プロセスに対して仮想的な通信機構である「ソケッ
ト」 を与え、ソケット同士が通信を行うことでプロセス
間のデータの送受信を行なうソケット通信によるものが
主流であった。しかし、この方法ではクライアント、サ
ーバの双方において、各アプリケーションプロセスプロ
グラムで、相手アドレスやポート番号を指定して複雑な
コネクションの開設/開放を行う記述が必要であり、ク
ライアント業務プログラムやサーバ業務プログラムの作
成、保守に高度知識を必要とした。
【0004】一方、近年、DCE技術の一つとしてRe
mote Procedure Call(リモートプ
ロシージャ呼び出し、以下RPCと記す)プロトコルが
開発された。これはローカルなルーチンと同等なインタ
フェースでリモートに存在するルーチンを実行させる通
信プロトコルである。すなわち、RPCではクライアン
トアプリケーションプログラムから、特定サーバを指定
することなく、サービス関数名を指定することによって
サーバ上のサービスを呼び出すことができるので、クラ
イアント業務プログラムの作成、保守効率が向上する。
最近のプログラミング環境であるCORBA(Common O
bject Request Broker Architecture :分散システム
で、オブジェクト同士がメッセージを交換するための標
準仕様) 、RMI(Remote Method Invocation:分散ネ
ットワーク環境でのオブジェクトの遠隔呼び出し機
能)、DCOM(Distributed Component Object Mode
l:分散ネットワーク環境でJavaアプレットやAc
tiveXコントロールなどのCOMオブジェクトを利
用できるようにする機能)などもRPCプロトコルをサ
ポートしている。
【0005】本明細書ではRPC接続方法を用いたシス
テムのクライアントをRPCクライアント、サーバをR
PCサーバと呼ぶ。また、RPC接続方法を用いたアプ
リケーション業務システムを構成するRPCクライアン
ト上のアプリケーション業務プログラムをRPCクライ
アント業務プログラムと呼び、アプリケーション業務シ
ステムを構成するRPCサーバ上のアプリケーション業
務プログラムをRPCサーバ業務プログラムと呼ぶ。
【0006】クライアントサーバ間のRPC接続の一般
的形態例を図5により説明する。図に示す如く、業務サ
ービスを提供するRPCサーバ業務プログラム5と、こ
れを利用するRPCクライアント業務プログラム1と、
RPCクライアント業務プログラム1からRPCサーバ
業務プログラム5を呼び出す処理を通信データに置き換
えるRPCクライアント・スタブプログラム2と、通信
で送られたデータに応じてRPCサーバ業務プログラム
5を呼び出すRPCサーバ・スタブプログラム4' と、
通信データを送受信する通信制御部3とによってRPC
通信が行われる。このようなRPC実現のための二つの
スタブは、システム設計者がRPCコンパイラにインタ
ーフェース仕様(IDLソース)を与えてコンパイルす
ることにより生成され、アプリケーションプログラムと
コンパイラ・リンカによってリンクされる。
【0007】図5の構成において、RPCサーバ業務プ
ログラム5内には種々の業務サービスに対応するJ 個の
サービス関数FNj(),j=1,2,...,J が実装されている。R
PCクライアント業務プログラム1はサービス要求記
述、call FNk(Ak)によってk 番目のサービス関数 FNk(a
rg) を引数Akを与えて呼び出している。このサービス要
求がRPCサーバ業務プログラム5を実行させる過程を
図7で説明する。
【0008】ステップS71でRPCクライアント業務プ
ログラム1がcall FNk(Ak)記述でサービス要求を行う
と、RPCクライアント・スタブプログラム2のCLS 呼
出し共通部が擬似的にこの呼出しを受け、ステップS72
でサービス関数名FNk を調べ、これがローカルな関数か
リモート処理のものかを判定し、FN/CLSテーブル(関数
名変換)をサーチして対応するCLS 個別部k を呼び出
す。k 番目の個別部、CLS個別部k はステップS73で関
数 CLS-FNk(Ak)を実行し、呼び出す処理をあらかじめ決
められた機能番号に変換し、引数の型に基づいてあらか
じめ決められた変換処理を使って引数を一次元の通信デ
ータストリームに変換し、CLS 接続共通部に通信を依頼
する。CLS 接続共通部はステップS74でCLS-FN/SVS-FN
テーブルをサーチし、RPCサーバ・スタブプログラム
4' 内のSVS 個別部k を指定して、通信データストリー
ムを送信する。
【0009】RPCサーバ・スタブプログラム4' のSV
S 呼出し共通部は、図示しないが初期立ち上げ時にSVS
接続共通部を介してRPCクライアント・スタブプログ
ラム2からの要求待機体制を取っているものとする。こ
のもとで、SVS 接続共通部はステップS75でRPCクラ
イアント・スタブプログラム2からの通信データストリ
ームを受信し、その宛て先であるSVS 個別部k を起動す
る。SVS 個別部k はステップS76で受信した通信データ
ストリームから機能番号を抽出し、機能番号に割り当て
られたルーチンの引数の型に基づいてあらかじめ決めら
れた変換処理を使って引数を復元し、元のサービス要求
call FNk(Ak)を復元して起動する。これによってRPC
サーバ業務プログラム5内のサービス関数 FNk(arg) が
呼び出され、ステップS77で実行される。以上のよう
に、CLS 個別部k およびSVS 個別部k はサービス関数FN
j() の機能番号及び引数の型に依存するために、RPC
コンパイラによって個別に用意されている。
【0010】このように、従来のRPC接続方法におい
てはRPCクライアント業務プログラム1はサービス関
数FNj() がどのサーバ上に存在するかをまったく意識す
ることなく呼び出すことができ、また、同様に、RPC
サーバ業務プログラム5のサービス関数FNk() 実行結果
はRPCサーバ・スタブプログラム4' のSVS 個別部k
に戻り値として返され、RPCクライアント・スタブプ
ログラム2を経由してRPCクライアント業務プログラ
ム1に戻されるので、RPCサーバ業務プログラム5は
いずれのRPCクライアントにサービス応答を返したか
を意識することがない。
【0011】図6は以上の動作をダイヤグラムで示した
ものである。図に示す如く、従来のクライアントサーバ
間のRPC接続動作においては、RPCクライアント業
務プログラム1からのサービス関数FNk(Ak) 要求により
RPCクライアント・スタブプログラム2が通信制御部
3を経てRPCサーバ・スタブプログラム4' にconnec
t し、RPCサーバ・スタブプログラム4' によってR
PCサーバ業務プログラム5内のサービス関数FNk(Ak)
がcallされ、その戻り値はRPCサーバ・スタブプログ
ラム4' にresponseされ、通信制御部3を経てRPCク
ライアント・スタブプログラム2に返されるとともにコ
ネクションの開放(release) が依頼され、最終的にRP
Cクライアント業務プログラム1にサービス関数FNk(A
k) の応答が伝えられる。
【0012】このようなRPC接続方法は業務アプリケ
ーションプログラム上で通信処理関係の面倒な記述が不
要であり、異なるOS間、言語間でも接続性があることか
ら、多くのクライアントサーバ型業務システム構築上有
利である。しかし、サーバ側で同一サービスであっても
クライアント毎にサービス内容を変化させたい場合には
問題が生ずる。すなわち、従来のRPC接続方法にあっ
ては、RPCサーバ業務プログラム5はRPCサーバ・
スタブプログラム4' によって起動される時に元のクラ
イアントを識別する情報を取得することができないの
で、サーバ側でクライアント毎にサービスを制御した
り、サービスの履歴をクライアント毎に管理するRPC
サーバ業務プログラムを作成することができない、とい
う問題が発生する。
【0013】このような問題は特に既開発のサービス関
数の呼出しインタフェースを変えないで業務システムを
従来のソケット通信型からRPC接続方法に移行する場
合に顕著である。図8のアプリケーション業務システム
の場合によってこれを説明する。図8は資産管理システ
ムの一部機能を示す。資産管理システムはインターネッ
ト環境における巨大企業業務システムの稼働管理、資産
管理を統合的に行うシステムで、図8に示すのはその資
産管理の一部である『資源の配布』業務システムであ
る。ここに『資源』とは当該企業業務システムで使用す
る業務プログラムやシステムプログラムおよび各種デー
タファイルなどを指す。
【0014】資産管理システム中の資源の配布サーバは
これら資源を企業各事業所の必要なクライアントや中間
サーバに自動配布展開インストールするサービス実体で
ある。資産管理システム中の資源の配布クライアントは
資源の配布操作端末として、操作者が資源の配布業務の
ために操作する。資源の配布業務のサービス種類として
は例えば以下のようなものがある。 (1)配布先システム構成登録−−(システム構成構
築) (2)配布資源の格納登録−−−−(資源の登録) (3)配布スケジュール作成−−−(配布の計画) (4)資源の配布実行−−−−−−−(資源の配布) (5)配布状況表示−−−−−−−(状況表示) 上記括弧内に示した関数名で必要なサービスルーチンが
資産管理システム資源の配布サーバに備えられ、資産管
理システム資源の配布クライアントからのサービス要求
に応じて起動実行される仕組みである。
【0015】現在この資産管理システム資源の配布シス
テムは、クライアントサーバ間の通信をソケット型通信
で行っているとする。上記サービスの円滑な運用と障害
時への対応のために、資産管理システム資源の配布サー
バではサービス要求の受付応答の履歴をクライアント毎
に区別して蓄積している。ところが、このようなシステ
ムを、より保守効率の高いRPC接続方法によって再構
築しようとすると、RPCクライアントは容易に移行で
きるが、RPCサーバの側のRPCサーバ業務プログラ
ムでは、先に述べた如くクライアントを識別することが
できないため、クライアント毎の要求応答履歴をとるこ
とができない。また、資産管理システム中の資源の配布
クライアントは、運用管理者が専用で使用する運用管理
端末と、資源ソフト開発者が開発資源を登録する開発者
用端末とがあり、両者の種類に応じて処理優先度を変え
ている。このようなことも従来のRPC接続方法を採用
してシステム移行した場合には実現不可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、クラ
イアントサーバ間を保守性の優れたRPCプロトコルで
接続した場合には、RPCクライアント業務プログラム
内からの呼出しによってRPCサーバ業務プログラムの
用意されたサービス関数を実行しつつ、RPCサーバ業
務プログラムにおいて、呼出し元のクライアントをアド
レスによって認識して、クライアントに応じた処理を行
うサーバ業務サービス関数を記述することができない、
という課題があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題は、図1に示す
如く、RPCクライアント業務プログラム1からのサー
ビス要求を受けて、当該RPCクライアントを識別する
アドレスpeer_addrを取得し、これをRPCサーバ業務
プログラム5に参照させる機能をコンピュータに実現さ
せるRPCサーバ・スタブプログラム4を提供すること
により解決される。
【0018】すなわち、図1のRPCクライアント業務
プログラム1のサービス要求FNk(Ak) を受けたRPCク
ライアント・スタブプログラム2は通信制御部3を経て
RPCサーバ・スタブプログラム4にconnect 依頼をす
る。RPCクライアント・スタブプログラム2からコネ
クションを受け、要求データストリームを受信したRP
Cサーバ・スタブプログラム4は、RPCサーバ業務プ
ログラム5内のサービス関数FNk(Ak) を呼び出す他に、
図1にpeer_addrと記した変数領域に当該要求元クライ
アントのIPアドレスなどを格納する。peer_addrはRP
Cサーバ業務プログラム5から参照可能な構造体であ
る。これによって、RPCサーバ業務プログラム5内に
記述する任意のサービス関数でpeer_addrを参照するプ
ログラムを記述することができ、クライアントに応じた
処理を行うサーバ業務サービス関数の作成が可能とな
る。
【0019】例えば、図1の実施例ではcall with peer
_addrと示す如く、RPCサーバ・スタブプログラム4
はRPCサーバ業務プログラム5内のサービス履歴収集
ルーチンをpeer_addrを引数として呼び出す構造として
いる。これによって、RPCサーバ業務プログラム5内
のサービス履歴収集ルーチンはクライアントに応じた処
理を行うことが可能であり、クライアント毎のサービス
履歴収集が可能である。
【0020】また、図1の実施例ではRPCサーバ業務
プログラム5内のサービス関数 FNk(arg) はrequest w
ith peer_addrと示す如く、RPCサーバ業務プログラ
ム5内の受付優先度処理ルーチンに対して、peer_addr
を引数として処理要求の受付を報告し、その処理にはい
る許可を待つ。受付優先度処理ルーチンはpeer_addrで
渡されるクライアントアドレスに応じた受付優先度処理
を行うことができる。サービス関数 FNk(arg) は受付優
先度処理ルーチンからの許可(OK応答)を得てサービス
処理を開始する。サービス終了時にはサービス履歴収集
ルーチンに返却時刻が通知され、RPCサーバ・スタブ
プログラム4にresponseされ、通信制御部3を経てRP
Cクライアント・スタブプログラム2にコネクションの
開放(release) が依頼され、サービス関数FNk(Ak) 実行
結果の戻り値がある場合には最終的にRPCクライアン
ト業務プログラム1にサービス関数FNk(Ak) の応答が伝
えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のクライアントサーバ間の
RPC接続の実施例を図1〜図8により説明する。な
お、本発明におけるコンピュータ処理は、コンピュータ
プログラムにより当該コンピュータの主記憶装置上で実
行されるが、このコンピュータプログラムの提供形態
は、当該コンピュータに接続された補助記憶装置をはじ
め、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等
の可搬型記憶装置やネットワーク接続された他のコンピ
ュータの主記憶装置及び補助記憶装置等の各記録媒体に
格納されて提供されるもので、このコンピュータプログ
ラムの実行に際しては、当該コンピュータの主記憶装置
上にローディングされ実行されるものである。
【0022】図2は本発明のRPCサービス要求伝播動
作フローの例を示すものである。ステップS21でRPC
クライアント業務プログラム1はcall FNk(Ak)記述でサ
ービス要求を行うと、RPCクライアント・スタブプロ
グラム2のCLS 呼出し共通部が擬似的にこの呼出しを受
け、ステップS22でサービス関数名FNk を調べ、これが
ローカルな関数かリモート処理のものかを判定し、FN/C
LSテーブル(関数名変換)をサーチして対応するCLS 個
別部k を呼び出す。k 番目の個別部、CLS 個別部k はス
テップS23で関数 CLS-FNk(Ak)を実行し、呼び出す処理
をあらかじめ決められた機能番号に変換し、引数の型に
基づいてあらかじめ決められた変換処理を使って引数を
一次元の通信データストリームに変換し、CLS 接続共通
部に通信を依頼する。CLS 接続共通部はステップS24で
CLS-FN/SVS-FN テーブルをサーチし、RPCサーバ・ス
タブプログラム4内のSVS 個別部k を指定して、通信デ
ータストリームを送信する。
【0023】RPCサーバ・スタブプログラム4のSVS
呼出し共通部は、図示しないが初期立ち上げ時にSVS 接
続共通部を介してRPCクライアント・スタブプログラ
ム2からの要求待機体制を取っているものとする。この
もとで、SVS 接続共通部はステップS25でRPCクライ
アント・スタブプログラム2からの通信データストリー
ムを受信し、その宛て先であるSVS 個別部k を起動す
る。SVS 個別部k はステップS26で受信した通信データ
ストリームから機能番号を抽出し、機能番号に割り当て
られたルーチンの引数の型に基づいてあらかじめ決めら
れた変換処理を使って引数を復元し、元のサービス要求
call FNk(Ak)を復元して起動する。
【0024】次にRPCサーバ・スタブプログラム4の
SVS 個別部k はステップS27において改めてsocket()、
listen()を発行し、接続元IPアドレスを含むソケット
情報を獲得し、これをRPCサーバ業務プログラム5の
全体にpublic設定された変数領域である構造体peer_ad
drに格納する。これによって、RPCサーバ業務プログ
ラム5は必要に応じて要求元クライアントのアドレスを
取得することができる。本実施例では、ステップS27で
これに続き、RPCサーバ業務プログラム5内のサービ
ス履歴収集ルーチンであるKlaaLog.output()関数を呼び
出す。このとき、引数の一つとしてpeer_addrが渡され
る。
【0025】先のステップS26のcall FNk(Ak)によりR
PCサーバ業務プログラム5のサービス関数 FNk(arg)
がステップS28で起動され実行される。また、先のステ
ップS27のKlaaLog.output()関数呼出しにより、RPC
サーバ業務プログラム5のサービス履歴収集ルーチンが
ステップS29で起動され実行される。図3はサービス履
歴収集ルーチンが蓄積する受付処理履歴レコードのデー
タ構造例を示す。本実施例ではレコードは 8つの項目か
らなる。項番1『インシデンス番号(年月日+追番)』
はこの日のサービス履歴収集ルーチンが受け付けた全要
求に追番を発行するものである。項番2『受付時刻タイ
ムスタンプ』は図1に受付時刻と記したタイミングの時
刻を記入する。項番3『返却時刻タイムスタンプ』は図
1に返却時刻と記したタイミングの時刻を記入する。項
番4『要求クライアントIPアドレス』および項番5
『要求クライアントMACアドレス』はpeer_addrによ
って取得したIPアドレスおよびMACアドレスを記入
する。項番6『呼出しスタブ名(サービス種類)』は図
2におけるRPCサーバ・スタブプログラム4のSVS 個
別部k の関数名すなわち『SVS-FNk 』を記入する。これ
はRPCサーバ業務プログラム5のサービス関数 FNk(a
rg) に対応するもので、サービス種類を示すものであ
る。項番7『要求識別子(スタブ名+追番)』は項番1
『インシデンス番号(年月日+追番)』とともに本レコ
ードを識別するもので、項番6『呼出しスタブ名(サー
ビス種類)』毎に追番を付して記入する。
【0026】次に受付優先度処理ルーチンの動作例を図
1および図4によって説明する。図1の実施例ではRP
Cサーバ業務プログラム5内の起動されたサービス関数
FNk(arg) は多重処理が可能なプロセスであり、処理実
行中に他のクライアントからの処理要求を受け付けるこ
とができるものとしている。よってサービス関数 FNk(a
rg) はRPCサーバ・スタブプログラム4からの起動要
求毎に図1にrequestwith peer_addrで示すように受付
優先度処理ルーチンに実行許可を求める。
【0027】図4は受付優先度処理ルーチンが使用する
受付制御ブロックのデータ構造例を示すものである。受
付優先度処理ルーチンはrequest with peer_addrを図
4(b) に示す受付制御ブロックにつなぐ。このブロック
は要求サービス種類毎に、かつ優先度毎に決められた受
付容量をもつ待ち行列ブロックである。図4(b) の例で
は優先度1の容量は10、優先度k の容量は6と設定さ
れている。受付優先度処理ルーチンはrequest with pe
er_addrの優先度を判定するために図4(a) に示すRP
Cクライアントのグループ分けテーブルを参照する。R
PCクライアントはその設置場所、割りあて使用者に応
じて運用管理者用、開発者用などとカストマイズされて
おり、それぞれの属性に応じて優先度を伴ったグループ
分けがなされている。本テーブルは各グループ毎に所属
するRPCクライアントのIPアドレスが登録されたリ
ストである。
【0028】受付優先度処理ルーチンはrequest with
peer_addrからpeer_addrを取り出し、図4(a) グルー
プ分けテーブルを参照して優先度を決定し、一方要求元
スタブ名SVS-FNk により図4(b) の対応するサービス名
を決定し、これらで決まる待ち行列にrequest with pe
er_addrをスタックする。図4(b) の例では『資源の登
録』サービス要求において、優先度k の要求が1 、2 、
3 の順序でスタックされた後、優先度1 の要求が4番目
に到着したことを示している。この時点で『資源の登
録』サービス関数が 1番目の要求に対する処理を実行し
終えたとすると、サービス履歴収集ルーチンは返却時刻
を受け取り、受付優先度処理ルーチンに要求1の終了を
伝える。受付優先度処理ルーチンは、次に要求2より優
先度の高い要求4を指定して『資源の登録』サービス関
数に処理実行許可を与える。
【0029】このようにしてRPCサーバ業務プログラ
ム5は要求クライアントを識別することにより、クライ
アント属性やサービス種類に応じた処理を行うことがで
きる。なお、図2の実施例ではRPCサーバ・スタブプ
ログラム4のSVS 個別部k 中で要求クライアントの識別
情報を取得する場合を示したが、SVS 呼出し共通部やSV
S 接続共通部においてこれを行う場合も考えられる。ま
た、図4の実施例では優先度がRPCクライアントのI
Pアドレスによって一意に決定し、待ち行列容量が優先
度によって一意に決定する場合を示したが、サービス種
類によってこれらをさらに変化させることも可能なこと
はいうまでもない。
【0030】(付記1) RPCクライアント業務プロ
グラムとRPCクライアント・スタブプログラムとを備
えたRPCクライアントと、RPCサーバ業務プログラ
ムとRPCサーバ・スタブプログラムとを備えたRPC
サーバとをネットワークを介して接続し、RPCプロト
コルによって通信を行うクライアントサーバ間のRPC
接続機能を実現させるプログラムであって、RPCクラ
イアント業務プログラムからのサービス要求を受けたR
PCサーバ業務プログラムが当該RPCクライアントを
識別するアドレスをRPCサーバ・スタブプログラムを
通じて取得する段階をコンピュータに実行させるクライ
アントサーバ間のRPC接続プログラム。
【0031】(付記2) さらに、RPCクライアント
からのサービス要求をRPCサーバが受付処理をした履
歴をRPCクライアント毎に区別して記録する段階をコ
ンピュータに実行させることを特徴とする付記1記載の
クライアントサーバ間のRPC接続プログラム。 (付記3) さらに、RPCクライアントからのサービ
ス要求をRPCクライアント毎に事前設定された受付容
量に基づいて同時受付処理を行う段階をコンピュータに
実行させることを特徴とする付記1記載のクライアント
サーバ間のRPC接続プログラム。
【0032】(付記4) さらに、RPCクライアント
からのサービス要求をRPCクライアント毎に事前設定
された処理優先度に基づいて同時受付処理を行う段階を
コンピュータに実行させることを特徴とする付記1記載
のクライアントサーバ間のRPC接続プログラム。 (付記5) RPCクライアント業務プログラムからの
サービス要求を受けて、当該RPCクライアントを識別
するアドレスを取得し、これをRPCサーバ業務プログ
ラムに参照させる機能をコンピュータに実現させるRP
Cサーバ・スタブプログラム。
【0033】(付記6) 付記5記載のプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 (付記7) RPCクライアント業務プログラムとRP
Cクライアント・スタブプログラムとを備えたRPCク
ライアントと、RPCサーバ業務プログラムとRPCサ
ーバ・スタブプログラムとを備えたRPCサーバとをネ
ットワークを介して接続し、RPCプロトコルによって
通信を行うクライアントサーバ間のRPC接続方法であ
って、RPCクライアント業務プログラムからのサービ
ス要求を受けたRPCサーバ業務プログラムが当該RP
Cクライアントを識別するアドレスをRPCサーバ・ス
タブプログラムを通じて取得する段階を有することを特
徴とするクライアントサーバ間のRPC接続方法。
【0034】(付記8) 付記1記載のプログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、クライアントサーバ間を保守性の優れたRP
Cプロトコルで接続し、RPCクライアント業務プログ
ラム内からの呼出しによってRPCサーバ業務プログラ
ムの用意されたサービス関数を実行しつつ、RPCサー
バ業務プログラムにおいて、呼出し元のクライアントを
アドレスによって認識して、クライアントに応じた処理
を行うサーバ業務サービス関数をも記述することができ
る、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクライアントサーバ間のRPC接続動
作ダイヤグラム例
【図2】本発明のRPCサービス要求伝播動作フロー例
【図3】受付処理履歴レコードのデータ構造例
【図4】受付制御ブロックのデータ構造例
【図5】クライアントサーバ間のRPC接続の一般的形
態例
【図6】従来のクライアントサーバ間のRPC接続動作
ダイヤグラム例
【図7】従来のRPCサービス要求伝播動作フロー例
【図8】アプリケーション業務システムの構成例
【符号の説明】
1 RPCクライアント業務プログラム 2 RPCクライアント・スタブプログラム 3 通信制御部 4 本発明のRPCサーバ・スタブプログラム 4' 従来のRPCサーバ・スタブプログラム 5 RPCサーバ業務プログラム
フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 GB01 JA35 JB10 KA04 KB06 KB09 KB10 KC05 KC14 MC03 5B098 AA10 GA01 GC01 GC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RPCクライアント業務プログラムとR
    PCクライアント・スタブプログラムとを備えたRPC
    クライアントと、RPCサーバ業務プログラムとRPC
    サーバ・スタブプログラムとを備えたRPCサーバとを
    ネットワークを介して接続し、RPCプロトコルによっ
    て通信を行うクライアントサーバ間のRPC接続機能を
    実現させるプログラムであって、 RPCクライアント業務プログラムからのサービス要求
    を受けたRPCサーバ業務プログラムが当該RPCクラ
    イアントを識別するアドレスをRPCサーバ・スタブプ
    ログラムを通じて取得する段階をコンピュータに実行さ
    せるクライアントサーバ間のRPC接続プログラム。
  2. 【請求項2】 さらに、RPCクライアントからのサー
    ビス要求をRPCサーバが受付処理をした履歴をRPC
    クライアント毎に区別して記録する段階をコンピュータ
    に実行させることを特徴とする請求項1記載のクライア
    ントサーバ間のRPC接続プログラム。
  3. 【請求項3】 さらに、RPCクライアントからのサー
    ビス要求をRPCクライアント毎に事前設定された受付
    容量に基づいて同時受付処理を行う段階をコンピュータ
    に実行させることを特徴とする請求項1記載のクライア
    ントサーバ間のRPC接続プログラム。
  4. 【請求項4】 さらに、RPCクライアントからのサー
    ビス要求をRPCクライアント毎に事前設定された処理
    優先度に基づいて同時受付処理を行う段階をコンピュー
    タに実行させることを特徴とする請求項1記載のクライ
    アントサーバ間のRPC接続プログラム。
  5. 【請求項5】 RPCクライアント業務プログラムから
    のサービス要求を受けて、当該RPCクライアントを識
    別するアドレスを取得し、これをRPCサーバ業務プロ
    グラムに参照させる機能をコンピュータに実現させるR
    PCサーバ・スタブプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012190102A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Nec Corp リモートプロシージャコール処理方法
CN113190292A (zh) * 2021-05-26 2021-07-30 的卢技术有限公司 一种远程在多台服务器上执行函数的方法和装置

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