JP2003081194A - 航空機用空調システム - Google Patents

航空機用空調システム

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JP2003081194A
JP2003081194A JP2001274382A JP2001274382A JP2003081194A JP 2003081194 A JP2003081194 A JP 2003081194A JP 2001274382 A JP2001274382 A JP 2001274382A JP 2001274382 A JP2001274382 A JP 2001274382A JP 2003081194 A JP2003081194 A JP 2003081194A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】圧力損失を引き起こしたり空調システムへ取り
込まれるエンジン抽気の量が減ることを抑制し、かつ、
エンジン抽気からダストを除去できる航空機用空調シス
テムの提供。 【解決手段】 空調用にエンジン抽気を取り込む際、ダ
ストセパレータ11によって、エンジン抽気からダスト
を分離する。さらに、ダストセパレータ11で分離され
たダストを一部のエンジン抽気とともにダストを含むエ
ンジン抽気SAとして排出し、配管15に設けたダスト
を捕捉するフィルタ13を通過させた後、その一部のエ
ンジン抽気をダストセパレータ11を通過してきたエン
ジン抽気Fに合流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機用の空調シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の航空機用空調システムは、図4に
示すように、コンプレッサ101により圧縮したエンジ
ン102からのエンジン抽気を、熱交換器103におけ
るラム空気との熱交換により冷却し、その冷却した抽気
をリヒータ105における熱交換によりさらに冷却した
後に、コンデンサ106における低温空気との熱交換に
より冷却することで、その抽気中の水分を露点以下に冷
却し、その水分をウォータセパレータ107において遠
心力を利用して分離している。その水分を分離された抽
気を、リヒータ105における水分分離前の抽気の冷却
に用いた後に、膨張タービン108において膨張させる
ことで低温空気とする。この低温空気をコンデンサ10
6における抽気の冷却に用いた後に航空機のキャビンに
送り出している。なお、抽気が膨張して膨張タービン1
08を回転させることで、回転軸Sを介してコンプレッ
サ101の駆動力としても作用している。なお、その膨
張タービン108とコンデンサ106との間にバルブ1
09を介して高温のエンジン抽気を導入可能とすること
で、コンデンサ106の抽気流路での水分の氷結を防止
している。
【0003】そして、このような航空機用空調システム
に取り込むエンジン102からのエンジン抽気にダスト
が含まれていると、ダストにより、熱交換器103の圧
力損失が増加したり、タービン108のノズルの侵食が
促進するなどして、空調システムの性能や構成部品に悪
影響を及ぼす。
【0004】そこで、航空機用空調システムにエンジン
抽気を取り込む際、(1)フィルタを通過させ、ダスト
を除去してからエンジン抽気を取り込んだり、(2)遠
心力によりダストを分離して除去する後述のダストセパ
レータを通過させ、ダストを除去してから取り込むこと
で、上記したような空調システムへの悪影響を低減して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)のように、フィルタを通過させてエンジン抽気を
取り込む場合、フィルタで圧力損失が発生し、エンジン
抽気の圧力が低下するので、コンプレッサ101を通過
した後でも、所定の圧縮空気が得られない。それによっ
て、所定の冷房能力が得られなくなる。また、上記
(2)の場合、後述するように、遠心力で分離したダス
トを、取り込まれるべきエンジン抽気の一部を利用し
て、外部へ排出するので、結果的に空調システムへ取り
込まれるエンジン抽気の量が減り、空調システムの冷却
能力を低下させる。
【0006】そこで、本発明では、圧力損失を引き起こ
したり空調システムへ取り込まれるエンジン抽気の量が
減ることを抑制し、かつ、エンジン抽気からダストを除
去できる航空機用空調システムを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の航空機用空調
システムは、空調用にエンジン抽気を取り込む際、ダス
トセパレータによって、エンジン抽気からダストを分離
して除去し、さらに、ダストセパレータで除去されたダ
ストを一部のエンジン抽気とともに排出し、ダストを捕
捉するフィルタを通過させた後、その一部のエンジン抽
気をダストセパレータを通過してきたエンジン抽気に合
流させることを特徴とする。
【0008】第2発明の航空機用空調システムは、空調
用にエンジン抽気を取り込む際、ダストセパレータによ
って、エンジン抽気からダストを分離して除去し、さら
に、ダストセパレータで除去されたダストを一部のエン
ジン抽気とともに、適宜開閉可能なバルブを介して、航
空機外部へ排出することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、第1発明の実施例の航空
機用空調システムを示す。なお、空調システム本体につ
いては、図4で示した従来の航空機用空調システムと同
様であり、その説明については省略する。
【0010】図1において、エンジン抽気からダストを
除去するダストセパレータ11が設けられ、ダストセパ
レータ11を通過したエンジン抽気は、流量制御バルブ
12を介して空調システム本体に取り込まれるように構
成されている。
【0011】ダストセパレータ11は、遠心力を利用し
てダストをエンジン抽気の一部とともに除去するもので
あって、図2に示すように、円筒状のボディ51内部
に、スクリュー状の旋回板52が固設され、ボディ51
内部を通過するエンジン抽気が旋回板52によって渦流
となり、その渦流による遠心力によってダストをボディ
51の内周壁側へ押しやり、そのダストを一部のエンジ
ン抽気とともに、ダストを含むエンジン抽気(Scavenge
Air、以下、SAという)として排出するものであり、
一方、ダストを含まないエンジン抽気Fは、ボディ51
に挿入されたアウトレットチューブ53を通過して排出
される。このようなダストを含むエンジン抽気SAは、
ボディ51とアウトレットチューブ53との間に形成さ
れた隙間54から排出される。なお、ダストセパレータ
11に取り込まれるエンジン抽気のうち、約5%がダス
トを含むエンジン抽気SAとして隙間54を通過して排
出され、残りの約95%がダストを含まないエンジン抽
気Fとして、アウトレットチューブ53を通過して排出
される。また、隙間54の大きさを変えることで、隙間
54を通過するエンジン抽気の量を変更することも可能
である。
【0012】また、図1に示すように、ダストセパレー
タ11から排出されるダストを含むエンジン抽気SA
は、配管15を通過中に、配管15に設けられたダスト
を捕捉するフィルタ13を通過することでダストが除去
された後、ダストセパレータ11のアウトレットチュー
ブ53を通過し、配管16を通過してきたダストを含ま
ないエンジン抽気Fと合流するよう構成される。
【0013】さらに、フィルタ13の入口側と出口側と
の差圧を検出する差圧センサ14を配管15に設け、ダ
ストによるフィルタの目詰まりに起因する圧力損失を検
出することで、空調システムに悪影響を与える圧力損失
に達したことを検知して、フィルタ13の点検等を行な
うことが可能である。なお、フィルタ13を定期的に点
検することで、このような差圧センサ14を省くことも
可能である。
【0014】次に、本実施例である図1の航空機用空調
システムについて、図2を用いてその動作を説明する。
エンジンから空調用に抽気されたエンジン抽気が、ダス
トセパレータ11に取り込まれると、ボディ51内部に
固設されたスクリュー状の旋回板52によって渦流が発
生する。
【0015】そのエンジン抽気にはダストが含まれてお
り、そのダストは、旋回板52によって発生する渦流に
よる遠心力でボディ51の内周壁側へ押しやられ、ダス
トセパレータ11に取り込まれた全エンジン抽気の約5
%を占める一部のエンジン抽気とともに、ダストを含む
エンジン抽気SAとなって、ボディ51とアウトレット
チューブ53との間に形成された隙間54から排出され
る。一方、ダストを除去されたエンジン抽気は、アウト
レットチューブ53を通過して、ダストを含まないエン
ジン抽気Fとして排出される。
【0016】ダストセパレータ11から排出されたダス
トを含むエンジン抽気SAは、配管15を通過し、フィ
ルタ13を通過する際、ダストを捕捉され、フィルタ1
3通過後は、ダストを含まないエンジン抽気となり、ダ
ストセパレータ11を通過し、配管16を通過してきた
ダストを含まないエンジン抽気Fと合流させられ、その
後、空調システム本体に取り込まれる。
【0017】したがって、全エンジン抽気の約5%とい
う少量のエンジン抽気にダストを集め、フィルタ13を
通過させてダストを捕捉するので、そのフィルタ13に
おける圧力損失は、全エンジン抽気の約5%について起
こるものであり、全エンジン抽気における圧力損失とし
ては極めて少ないものとなる。しかも、ダストを捕捉し
た後の少量のエンジン抽気でさえ、最終的に空調システ
ム本体へ取り込まれるので、エンジン抽気を有効に利用
でき、ひいては、空調システムの冷房能力の低下を引き
起こさない。そして、フィルタ13の大きさも小型化で
きるので、コストダウンや軽量化、また、メンテナンス
の簡便化を図ることもできる。
【0018】また、第2発明の実施例について図3に示
す。本実施例では、特に、ダストセパレータ11に接続
され、ダストを含むエンジン抽気SAを機外へ排出する
配管15にシャットオフバルブ21を設け、そのシャッ
トオフバルブ21を開けているときだけ、シャットオフ
バルブ21を介し、ダストを含むエンジン抽気SAを機
外へ排出できるよう構成することで、エンジン抽気から
ダストを除去する必要がある時だけ、ダストセパレータ
11を機能させることができる。なお、シャットオフバ
ルブ21は、操縦者の操作に基づき、コントローラから
の信号で開閉制御可能とする。
【0019】例えば、火山の降灰の中や砂漠の上空を飛
行するときなど、エンジン抽気に必ずダストが含まれる
環境条件において、操縦者の操作に基づき、シャットオ
フバルブ21を開くと、ダストセパレータ11が機能
し、バルブ21を通過してダストを含むエンジン抽気S
Aが機外へ排出可能となるので、エンジン抽気からダス
トが除去される。一方、シャットオフバルブ21を閉じ
ると、ダストセパレータ11の機能が停止し、ダストセ
パレータからバルブ21側に、エンジン抽気(全エンジ
ン抽気の約5%の量)が排出されない。
【0020】これにより、降灰などの環境を飛行する時
だけバルブ21を開け、ダストセパレータ11を機能さ
せ、全エンジン抽気の約5%からなるダストを含むエン
ジン抽気SAを機外へ排出する。しかし、通常の環境を
飛行する時は、バルブ21を閉じて、ダストセパレータ
11の機能を停止するので、全エンジン抽気を空調シス
テムに取り込むことができるので、空調システムの冷却
能力の低下は起こらない。よって、ダスト除去の必要な
とき以外、空調システムへ取り込まれるエンジン抽気の
量が減らないので、飛行中の空調システムの冷却能力の
低下を抑制できる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ダストが空調システム
に混入されないので、圧力損失無く、エンジン抽気を空
調システムに取り込むことができるので、空調システム
の冷房能力が低下しない。また、構成部品の侵食も防止
でき、部品交換やメンテナンスの機会も低減できる。さ
らに、空調システムへ取り込まれるエンジン抽気の量が
減ることも抑制できるので、冷房能力が低下することも
抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の航空機用空調システムのブロック
図。
【図2】ダストセパレータの概略構成図。
【図3】第2発明の航空機用空調システムのブロック
図。
【図4】従来の航空機用空調システムの概略構成図。
【符号の説明】
11 ダストセパレータ 13 フィルタ 15 配管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン抽気からダストを分離し、一部
    のエンジン抽気とともに排出するダストセパレータを具
    備し、そのダストセパレータを通過させることでダスト
    を除去したエンジン抽気を空調用に取り込むよう構成し
    た航空機用空調システムにおいて、ダストとともに排出
    された前記一部のエンジン抽気を通過させる配管にダス
    トを捕捉するフィルタを設け、そのフィルタを通過させ
    た後の前記一部のエンジン抽気を、前記ダストセパレー
    タを通過したエンジン抽気に合流させるよう構成したこ
    とを特徴とする航空機用空調システム。
  2. 【請求項2】 エンジン抽気からダストを分離し、一部
    のエンジン抽気とともに排出するダストセパレータを具
    備し、そのダストセパレータを通過させることでダスト
    を除去したエンジン抽気を空調用に取り込むよう構成し
    た航空機用空調システムにおいて、ダストとともに排出
    された前記一部のエンジン抽気を航空機外部へ排出する
    配管に、適宜開閉可能なバルブを設けたことを特徴とす
    る航空機用空調システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007298210A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 空気調和機

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