JP2003065890A - 風洞装置 - Google Patents

風洞装置

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JP2003065890A
JP2003065890A JP2001253210A JP2001253210A JP2003065890A JP 2003065890 A JP2003065890 A JP 2003065890A JP 2001253210 A JP2001253210 A JP 2001253210A JP 2001253210 A JP2001253210 A JP 2001253210A JP 2003065890 A JP2003065890 A JP 2003065890A
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heat insulating
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insulating cylinder
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JP2001253210A
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English (en)
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Yasushi Mizoguchi
也寸志 溝口
Takashi Fujinaga
隆 藤永
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の風洞装置の課題とするところは、空
気を加熱する蓄熱体を設ける上で設備が大掛かりになる
ことを回避して経済性を高めることにある。 【解決手段】 加圧された空気を貯えた貯気槽21と、
筒体をなし貯気槽から吹出された空気が一端部から送り
込まれる断熱筒23と、この断熱筒の他端部から空気を
吹出すノズル22と、このノズルから吹出された空気の
気流を流す測定カート30と、断熱筒の内部に設けられ
貯気槽から送り込まれた空気を加熱する蓄熱体51と、
断熱体の内部に蓄熱体に対して空気移動方向下流側に設
けられ蓄熱体を通過して加熱された空気を整流する金網
(整流用部材)25と、断熱筒の他端部に設けられ断熱
筒の内部に加熱ガスを吹き込んで金網を介して蓄熱体を
加熱するバーナと、断熱筒から風洞への熱の移動を阻止
する仕切弁(熱遮断手段)28とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱された空気の気
流を発生させる風洞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】風洞装置はトンネル内部に人工的に高速
の気流を発生させる装置で、主として航空機に関する模
型を置いて航空力学的な実験を行なうために用いられて
いる。この風洞装置では、マッハ4以上の超音速の気流
を発生させる場合には、空気が液化することを防止する
ために空気を加熱している。
【0003】風洞装置では貯気槽から吹出された高圧の
空気を整流筒で整流してノズルから測定カート(風洞)
に供給して気流を発生させているが、加熱された気流を
発生させる機能を備えた風洞装置では貯気槽と整流筒と
の間に蓄熱体を設けて空気を加熱している。蓄熱体を用
いるのは効率良く安定して空気を加熱できるからであ
る。
【0004】加熱された気流を発生させる機能を備えた
従来の風洞装置は図6に示す構成をなしている。図6に
おいて1は加圧された空気を貯える貯気槽、2は内部に
蓄熱体3を設けた加熱筒で、これは一端部が調圧弁1
0、弁11を介して貯気槽1に接続され、他端部からバ
ーナ4により燃焼ガスを供給して蓄熱体3を加熱して蓄
熱させるようになっている。5は内部に整流用の金網6
を設けた整流筒で、これは一端部が弁12を介して加熱
筒2の他端部に接続されている。7は整流筒5の他端部
に設けられたノズル、8は一端部がノズル7に接続され
た測定カート(風洞)、9は測定カート8の他端部に接
続された拡散筒、13は弁11と弁12とを接続する
弁、14は加熱筒2に接続されて煙を排出する煙突であ
る。なお、加熱筒2は一端部(空気流れ方向上流端部)
を下側として立てて配置され、貯気槽1から吹出される
圧縮空気が下側から上側に向けて流れるようにし、この
空気の力に対して蓄熱体3の自重を作用させて蓄熱体3
の保持を容易にしている。また、加熱筒2は地中の設置
されて蓄熱体3の熱が整流筒5へ移動することを抑えて
いる。
【0005】そして、この風洞装置において空気を加熱
する場合には弁11,12を開き、弁13を閉じて空気
の流路を設定する。貯気槽1から吹出された高圧の空気
は加熱筒2を通過して蓄熱体3が発する熱により加熱さ
れ、次いで整流筒5を通過して金網6により整流されて
ノズル7から測定カート8へ吹出されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、加熱された気流
を発生させる機能を備えた風洞装置としては、測定カー
トを流れる気流の温度が約600ないし1200℃とな
る仕様のものが用いられている。この仕様では加熱筒2
における蓄熱体3の温度は約1200℃であり、気流の
速度はマッハ7ないし11である。このように気流の温
度を高温に設定した仕様を採用する理由は、測定カート
を流れる気流が液化することを防止するためである。
【0007】そして、従来の加熱された気流を発生させ
る機能を備えた風洞装置では、このように気流の温度が
高温であるので、高温の蓄熱体(加熱筒)の熱が整流筒
に伝達して悪影響を及ぼすことを抑えるために、前述し
たように蓄熱体3を整流筒5とは独立させて加熱筒2の
内部に設け、この蓄熱体3を内蔵した加熱筒2を立てに
配置して地下に設ける構成が採用されている。
【0008】しかし、この構成では蓄熱体3を内蔵した
加熱筒2と整流用部材を内蔵した整流筒5とを独立して
設けているために設備が大規模になり、これに伴い設備
を製作する費用および設備を設置する費用が高額になる
ととともに、設備を設置するために大きなスペースを必
要とするという問題がある。
【0009】一方、最近加熱された気流を発生させる機
能を備えた風洞装置に対して、測定カートを流れる気流
の温度が約約350℃となる仕様が要求されつつある。
この仕様では加熱筒2における蓄熱体3の温度は約60
0℃であり、気流の速度はマッハ4ないし5である。こ
のような気流の温度が比較的低い仕様が要求される理由
は、低いマッハ数での高温気流による空力加熱試験が供
給体側より要求されるためである。
【0010】そこで、気流の温度が比較的低い仕様の風
洞装置を開発するに当たって、蓄熱体を設ける上での設
備が大掛かりになり経済性が悪いという問題を解決する
ことが要求されている。
【0011】本発明は、空気を加熱する蓄熱体を設ける
上で設備が大掛かりになることを回避して経済性を高め
た風洞装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の風洞装
置は、加圧された空気を貯えた気体供給源と、壁部が断
熱構造とされた筒体をなし前記貯気槽から吹出された空
気が一端部から送り込まれる断熱筒と、この断熱筒の他
端部から空気を吹出すノズルと、このノズルから吹出さ
れた空気の気流を流す測定カートと、前記断熱筒の内部
に設けられ前記気体供給源から送り込まれた空気を加熱
する蓄熱体と、前記断熱体の内部に前記蓄熱体に対して
空気移動方向下流側に設けられ前記蓄熱体を通過して加
熱された空気を整流する整流用部材と、前記断熱筒の他
端部に設けられ前記断熱筒の内部に加熱ガスを吹き込ん
で前記整流用部材を介して前記蓄熱体を加熱するバーナ
と、前記断熱筒の他端部と前記ノズルとの間に設けられ
前記断熱筒から前記ノズルへの熱の移動を阻止する熱遮
断手段とを具備することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1に記載の風洞
装置において、前記断熱筒は直線をなすものであること
を特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図5を参照して説明する。この実施の形態は、
加熱された気流を発生させる機能を備え且つ測定カート
を流れる気流の温度が約350℃となる仕様である風洞
装置に適用したものである。図1ないし図5はこの実施
の形態の風洞装置を示すもので、図1はこの風洞装置を
模式的に示す図、図2はこの風洞装置の断熱筒を示す断
面図、図3(a)は図2のA−Aに沿う断面図、図3
(b)は蓄熱体を拡大して示す図、図4は図3(a)の
B部を拡大して示す図、図5は図2のC部を拡大して示
す図である。
【0015】図中21は貯気槽、22は調圧弁、23は
断熱筒、24は蓄熱体、25は整流用部材の一例である
金網、26は煙突、27はバーナ、28は熱遮断手段の
一例である仕切弁、29はノズル、30は測定カート、
31は拡散筒、32は調圧弁である。
【0016】気体供給源の一例である貯気槽21は高圧
の空気を貯えるもので、図示しないコンプレッサにより
加圧された空気が供給されるようになっている。貯気槽
21は調圧弁22を介して断熱筒23に接続されてい
る。調圧弁22は貯気槽21から送出される空気の圧力
を必要とする大きさに調整するものである。
【0017】断熱筒22は壁部が断熱構造とされた直線
をなす円筒体であり、例えば3個の中間筒41、42お
よび43と、2個の端部筒44、45とを組合せて構成
されている。3個の筒体41、42および43は両端が
開放され、開放された両端にフランジ41a、42aお
よび43aが形成されたもので、且つ開放された端部を
突合せて直線に並べられてフランジ41a、42aおよ
び43aが気密に接合固定されている。
【0018】断熱筒23の一端部に位置する端部筒44
は両端が開放されて、一方の開口端と中間筒41の開口
端と突き合されてこの開口端に形成されたフランジ44
aとフランジ41aとが気密に接合され、且つ他方の開
放端は接続口44bとされて図示しないパイプを介して
調圧弁22に接続されている。なお、端部筒44は接続
口44bから中間筒41に向けて拡大するテーパ形をな
している。端部筒44の周壁部には断熱筒軸線に対して
直角な向きで排ガス出口44cが形成されている。
【0019】断熱筒23の他端部に位置する端部筒45
は両端が開放されて、他方の開口端と中間筒43の開口
端と突き合されてこの開口端に形成されたフランジ45
aとフランジ43aとが気密に接合固定され、且つ他方
の開放端は接続口45bとされて図示しないパイプを介
して仕切弁28に接続されている。なお、端部筒45は
接続口44bから中間筒41に向けて拡大するテーパ形
をなしている。この端部筒44の周壁部にはこれと直角
に加熱ガス入口45cが設けられている。
【0020】また、これら中間筒41ないし43と端部
筒44、45の壁部は、図4および図5に示すように金属
板からなる外板46と、この外板46の内側に配置され
た金属板からなる内板47と、これら外板46と内板4
7との間に配置された断熱材48とがサンドイッチ構造
的に組合された断熱構造となっている。外板46を形成
する金属は強度、耐食性などを考慮してボイラおよび圧
力容器用炭素鋼(SB)、高温配管用炭素鋼鋼管(ST
PT)、ステンレス鋼(SUS304)などを用いる。
内板47は高温強度などを考慮してステンレス鋼(SU
S310)、インコネル材などを用いる。断熱材48は
高温用耐火繊維(セラミックファイバー)などを用い
る。この断熱構造における外板46、内板47および断
熱材48の厚さは断熱筒23全体において均一である。
また、必要に応じて断熱筒23の各個所において各部の
厚さを変更するようにしても良い。
【0021】断熱筒23の内部には一端側に位置する中
間筒41と中央部に位置する中間筒42にわたる個所に
わたり蓄熱構造体24が設けてある。この蓄熱体構造体
は多数の蓄熱体を組合せて熱源に接触して加熱される面
積を広くし、且つ熱を蓄える体積を大きくするよう構成
することが好ましい。そこで、この実施の形態では、例
えば断面が四角形をなす角形パイプからなる多数の蓄熱
体51を断熱筒軸方向に沿って配置して断熱筒23の円
形をなす断面のほぼ全体を埋めるように積み重ねたもの
である。そして、これら積み重ねた多数の蓄熱体51
は、例えば金属からなるバンド形をなす支持部材52を
外周側で巻いてまとめて支持されている。この支持部材
52は腕部材やボルトなどの適宜な部材を用いて断熱筒
23に取付け固定されている。
【0022】蓄熱体51はステンレス鋼、セラミックな
どの蓄熱材料により形成されている。両端が開放された
角形パイプからなる蓄熱体51は前述した中間筒41、
42を組合せた長さを有しており、互いに積み重ねて組
合せることにより蓄熱体51の内部と各蓄熱体51で囲
まれた部分に多数の気体が流れる通路が形成される。こ
のため、加熱ガスが各蓄熱体51により形成される通路
を流れると、加熱ガスが蓄熱体51の表面に接触して蓄
熱体51を加熱して熱を蓄積させる。加熱されて熱を蓄
えた蓄熱体51は熱を放出する。常温の空気が各蓄熱体
51により形成される通路を流れると、空気が蓄熱体5
1の表面に接触して蓄熱体51が発する熱により加熱さ
れて温度が上昇する。
【0023】また、断熱筒23の内部には他端側に位置
する中間筒43に位置して複数の整流用の金網25が設
けられている。この金網25は断熱筒23の内部空間よ
り大きい直径を有する円形をなすもので、耐熱性を考慮
して例えばステンレス鋼の線材により形成されている。
整流性を考慮して金網25における網目の大きさは例え
ば3ないし20メッシュである。各金網25は断熱筒2
3の軸方向に間隔を存して配置されており、各金網25
の周縁部が断熱筒23の壁部を構成する断熱材48の内
部に挿入されて、一対の金属リング53、54で挟持さ
れるとともに周方向に間隔を存した複数個所で一対の金
属リング53、54にボルト55を通して締付けられる
ことにより支持固定されている。
【0024】そして、このように蓄熱体構造体24と金
網25を搭載した断熱筒23は、貯気槽21から吹出さ
れる空気の流れに対し蓄熱体構造体24が上流側、金網
25が下流側に位置するように向きを設定して水平に配
設されている。
【0025】バーナ27は例えば都市ガスを燃料とする
ガスバーナで、端部筒44の加熱ガス入口45cに接続
筒67を介して接続されている。このガスバーナ27は
図示しないパイプが接続されて弁62を介して都市ガス
源61に接続されるとともに、弁64を介して送風機6
3に接続されている。すなわち、都市ガス源61からバ
ーナ27へ都市ガスを供給するとともに送風機63を駆
動して空気をバーナ27に送り、都市ガスを燃焼させて
その燃焼ガスを断熱筒23の内部に加熱ガスとして送り
込む。バーナ27を蓄熱体構造体24に対して空気流れ
方向下流側に設けるのは、蓄熱体構造体24の空気流れ
方向下流部における蓄熱体51の温度を高くして、空気
流れ方向上流から流れて蓄熱体構造体24を通過してく
る空気の温度を低下させず蓄熱体51が効果的に空気を
加熱できるからである。なお、端部筒44のテーパをな
す周壁部に直角にしてバーナ27を設けるのは、バーナ
27の加熱ガスを効果的に蓄熱体構造体24に向けて作
用させるためである。
【0026】端部筒44の周壁部に設けられた排ガス出
口44cは図示しないパイプに接続されて弁66を介し
て煙突65と接続されている。この煙突65は断熱筒2
3の内部に送り込まれた加熱ガスを排出ものである。
【0027】また、仕切弁28は断熱筒23における一
方の端部筒45の接続口28に接続されている。この仕
切弁28は後述するように断熱筒23の内部における熱
がノズル29へ伝達して作用することを阻止する熱遮断
手段の一例である。すなわち、この仕切弁28は耐熱性
を有する金属で形成されたゲート型の弁で、弁体を閉じ
ることにより断熱筒23の内部とノズル29との間を遮
断して断熱筒23の内部の高温の気体、すなわち加熱ガ
スがノズル29へ移動することを阻止する。
【0028】さらに、仕切弁28にノズル29が接続さ
れ、このノズル29に測定カート30が接続され、さら
にまた測定カート30から拡散筒31と消音搭32が接
続されている。
【0029】このようにして断熱筒23はノズル29に
供給する空気の流れ方向に沿って上流側から蓄熱体構造
体24と金網25を設けており、従来における蓄熱体を
内蔵した加熱筒と整流用部材を内蔵した整流筒とをまと
めた構成となっている。すなわち、この構成は単一の断
熱筒を用意し、この断熱筒の内部に蓄熱体と整流用部材
を組込んで、従来における蓄熱体を内蔵した加熱筒と整
流用部材を内蔵した整流筒とを一体化したものである。
このため、蓄熱体を内蔵した加熱筒と整流用部材を内蔵
した整流筒とを独立して設ける構成に比較して設備が大
幅に小規模になり、これに伴い設備を製作する費用およ
び設備を設置する費用が大幅に低減できるととともに設
備を設置するためのスペースも大幅に縮小できる。
【0030】また、断熱筒23は直線をなすもので、断
熱筒23の構成と、蓄熱体構造体24および金網(整流
用部材)25を配置する構成が簡素で、断熱筒23を製
作する費用と、蓄熱体構造体24および金網(整流用部
材)25を配置する作業の費用を低く抑えることができ
る。
【0031】このように構成された風洞装置は、測定カ
ート30を流れる気流の速度がマッハ4ないし5であ
り、その際要求される空力加熱試験の気体温度は約35
0℃程度である。この仕様に応じて蓄熱体構造体24で
空気を加熱する温度を設定し、蓄熱体構造体24を構成
する各蓄熱体51の縦、横および長さの各寸法、蓄熱体
51の数などを設定する。
【0032】この風洞装置では、まずバーナ27により
都市ガスを燃焼させて、その燃焼ガスを加熱ガスとして
断熱筒23の他端部(空気流れ方向下流側端部)から内
部に送り込む。この加熱ガスは断熱筒23の内部を一端
部(空気流れ方向上流側端部)へ向けて流れて各金網2
5を通過し、次いで蓄熱体構造体24におけるパイプ形
をなす各蓄熱体51により形成される通過して、断熱筒
23の一端部から煙突65を通って外部へ排出される。
これにより蓄熱体構造体24における各蓄熱体51は加
熱ガスにより所定温度まで加熱されて熱を蓄える。
【0033】ここで、仕切弁28を閉じて断熱筒23と
ノズル29とを遮断して、加熱ガスが断熱筒23からノ
ズル29へ移動することを阻止する。また。調圧弁22
も閉じて貯気槽21への熱の移動を阻止する。なお、蓄
熱体51の加熱を終了した後は仕切弁28と調圧弁22
を開放する。
【0034】そして、貯気槽21から高圧の空気(常
温)を送出して調圧弁22により所定に調整する。この
空気は断熱筒23の一端部(空気流れ方向上流側端部)
から内部に送り込む。この加熱ガスは断熱筒23の内部
を他端部(空気流れ方向下流側端部)へ向けて流れて蓄
熱体構造体24における角パイプをなす各蓄熱体51に
より形成される通路の内部を通過する。ここで、蓄熱体
構造体24における各蓄熱体51は熱を放出しており、
各蓄熱体51により形成される通路の内部を通過する空
気は放出される熱により所定温度まで加熱される。次い
で、加熱された空気は各金網25の網目を夫々通過して
流れを整え、仕切弁28を通過してノズル29から吹出
されて測定カート(風洞)30を高速の気流として流れ
る。測定カート30では模型を置いて気流と係る種々の
実験を行なう。
【0035】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の風洞装置によれば、単一の断熱
筒の内部に蓄熱体と整流用部材を組込んで、従来におけ
る蓄熱体を内蔵した加熱筒と整流用部材を内蔵した整流
筒とを一体化したものであるので、蓄熱体を内蔵した加
熱筒と整流用部材を内蔵した整流筒とを独立して設ける
構成に比較して設備が大幅に小規模になり、これに伴い
設備を製作する費用および設備を設置する費用が大幅に
低減できるととともに、設備を設置するためにスペース
も大幅に縮小できる。そして、断熱筒の他端部とノズル
との間に熱遮断手段を設けたので、バーナにより蓄熱体
を加熱する加熱ガスの熱が断熱筒からノズルおよび測定
カートへの熱の移動を阻止してノズルおよび測定カート
が高温の熱により悪影響を受けることを防止できる。
【0037】本発明によれば、断熱筒が直線をなすの
で、断熱筒の構成と、蓄熱体構造体および整流用部材を
配置する構成が簡素であり、断熱筒を製作する費用と蓄
熱体構造体および整流用部材を配置する作業の費用を低
く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における風洞装置を模式
的に示す図。
【図2】同実施の形態の風洞装置における断熱筒を示す
断面図。
【図3】同実施の形態の風洞装置における蓄熱体を示す
図。
【図4】同実施の形態の風洞装置における断熱筒の壁部
を拡大して示す図。
【図5】同実施の形態の風洞装置における断熱筒の壁部
を拡大して示す図。
【図6】従来の風洞装置を模式的に示す図。
【符号の説明】
21…貯気槽 22…調圧弁 23…断熱筒 24…蓄熱体構造体 25…金網(整流用部材) 26…煙突 27…バーナ 28…仕切弁 29…ノズル 30…測定カート 51…蓄熱体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された空気を貯えた気体供給源と、
    壁部が断熱構造とされた筒体をなし前記貯気槽から吹出
    された空気が一端部から送り込まれる断熱筒と、この断
    熱筒の他端部から空気を吹出すノズルと、このノズルか
    ら吹出された空気の気流を流す測定カートと、前記断熱
    筒の内部に設けられ前記気体供給源から送り込まれた空
    気を加熱する蓄熱体と、前記断熱体の内部に前記蓄熱体
    に対して空気移動方向下流側に設けられ前記蓄熱体を通
    過して加熱された空気を整流する整流用部材と、前記断
    熱筒の他端部に設けられ前記断熱筒の内部に加熱ガスを
    吹き込んで前記整流用部材を介して前記蓄熱体を加熱す
    るバーナと、前記断熱筒の他端部と前記ノズルとの間に
    設けられ前記断熱筒から前記ノズルへの熱の移動を阻止
    する熱遮断手段とを具備することを特徴とする風洞装
    置。
  2. 【請求項2】 前記断熱筒は直線をなすものであること
    を特徴とする請求項1に記載の風洞装置。
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