JP2003051833A - 屋内通信システム及び中継装置 - Google Patents

屋内通信システム及び中継装置

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JP2003051833A
JP2003051833A JP2001238324A JP2001238324A JP2003051833A JP 2003051833 A JP2003051833 A JP 2003051833A JP 2001238324 A JP2001238324 A JP 2001238324A JP 2001238324 A JP2001238324 A JP 2001238324A JP 2003051833 A JP2003051833 A JP 2003051833A
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indoor
communication system
hub
relay
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Masashi Iwai
雅司 岩井
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Synclayer Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEEE1394対応の屋内通信システムを安価に実
現する。 【解決手段】 分配器116で増幅されたTV信号は、
各分配線路上の接合部Qnに設けられた混合器115を
経由し、それぞれその下位に設けられた同軸ケーブル1
18を通って、各部屋に配設された接続端子a,b,
c,dまで配信される。即ち、中継装置110のIEEE13
94ハブ111を中心とするスター型のホーム・ネットワ
ークが構築されており、このネットワークの各先端(タ
ーミナル)に、接続端子a,b,c,dが各々配置され
た形式が採られている。IEEE1394ハブ111と各リピー
タ112とは、それぞれIEEE1394対応の縒り対線114
で結ばれており、各リピータ112と「TV受信用の同
軸ケーブル網との接合部Qを構成する混合器115」と
は、それぞれ同軸ケーブルAで接続されている。リピー
タ112は、各部屋におけるメディアコンバータとして
も使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローカル・データ
通信を比較的容易に実現する屋内通信システムに関し、
特に、CS放送、BS放送、或いは地上波デジタル放送
の受信と、屋内等におけるローカル・データ通信とを同
時に実行可能とするホーム・ネットワーク(屋内LAN
システム)に関する。本発明は、TV信号受信用の同軸
ケーブル網等に対して、比較的容易に適用することがで
きる。したがって、本発明は、例えば一般家庭内や集合
住宅等での共同のTV信号受信網や、或いはデジタルT
V放送の受信とLANを可能とするデジタルCATVネ
ットワーク等に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】CATV(ケーブル・テレビ)網に接続
された屋内LANシステムの構成例としては、例えば
「日経エレクトロニクス1998.7.6(no.720):講座/ホー
ム・ネットワーク『現実的になったホーム・ネットワー
ク』」に記載されているもの等が一般に知られている。
例えば本文献には、IEEE1394用のメタル・ケー
ブル(シールド付き縒り対線)と光ファイバとを併用し
て実現されるホーム・ネットワーク(屋内LANシステ
ム)の構成例が紹介されている。
【0003】例えば上記文献等で公開されている様な従
来のホーム・ネットワーク技術においては、例えばIE
EE1394規格に基づいたローカルな屋内LANシス
テムを構成する伝送媒体としては、IEEE1394規
格対応のメタル・ケーブルや、或いはPOF(プラスチ
ック光ファイバ)等が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、POF
等の光ファイバを使用して各部屋間を接続する場合、比
較的高価なO/E変換器(光/電気変換器)が必要とな
ったり、或いは、光ファイバを配線する際に光コネクタ
の取り付け処理等に比較的高度な技術が必要となったり
することがある。このため、必ずしも光ファイバの使用
がシステム構成上有利な選択に成るとは言い切れない。
また、一般家庭内や集合住宅等での共同のTV信号受信
網や、CATV配線網などが既存の場合や、或いはこれ
らの同軸ケーブル通信網を導入することが既に決まって
いる場合等には、後述する様に光ファイバの使用に伴う
上記のコスト面等における不利が確実に大きくなるもの
と考えられる。
【0005】尚、縒り対線は、接続可能なノード間距離
が4.5mと短いため、これらは各室内で用いる周辺機
器間の室内配線等に、その用途を狭く限定して使用する
ことが、運用上や或いはホームネットワークの拡張性の
面で、より望ましい。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的は、TV信号受信用の同軸
ケーブル網の一部を活かした比較的安価な屋内通信シス
テム(ホーム・ネットワーク等)を実現することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段、並びに、作用及び発明の
効果】上記の課題を解決するためには、以下の手段が有
効である。即ち、第1の手段は、ローカル・データ通信
を行う複数の端末と、一般向けの広域のTV信号を受信
する複数の受信機とを有する屋内通信システムにおい
て、TV信号を伝送する同軸ケーブルから成る第1伝送
路と、端末間の通信データを伝送する第2伝送路とを接
続、分離、混合、又はスイッチする接合部Qを設け、通
信データを伝送する第2伝送路の一部分又は大部分を、
接合部Q以下の下流側に位置する第1伝送路の一部分と
共用することである。
【0008】ただし、上記の「一般向けの広域のTV信
号」は、その他の任意のグローバル・メディアの伝送信
号であっても良い。この様な場合においても、以下に示
す本発明の作用・効果を得ることができる。また、以下
の記述において、「下流」或いは「下位」とはエンドユ
ーザ側を指し、「上流」或いは「上位」とは受信アンテ
ナ側若しくはTV信号供給基地側を指す。
【0009】本発明に基づく上記の様なシステム構成を
採用することにより、屋内の各部屋間の通信配線網とし
て、TV受信用の同軸ケーブル網の一部(即ち、TV信
号受信用の同軸ケーブル網の上記接合部Q以下の下流側
に位置する伝送路)を利用、共用、或いは流用すること
が可能となるため、屋内の各部屋間の通信配線網の構築
に必要となる経費を抑制することが可能となる。この様
なTV受信用の同軸ケーブル網は、家庭又は集合住宅内
に取り込まれたCATV配信網の一部であっても良い
し、地上波、BS波、或いはCS波等を受信するために
各家庭又は各集合住宅で設置した受信アンテナ以下のT
V信号受信用の同軸ケーブル網であっても良い。また、
特に、これらのTV受信用の同軸ケーブル網が既に配線
されている場合には、各部屋間の配線を新規に再構築す
る必要が無くなるため、前記のコスト面における経済効
果は非常に大きい。
【0010】また、この様な屋内通信システムの構成要
素となる中継装置は、TV信号を分配する分配器に対し
て新たな電気回路を追加することにより構成可能であ
り、或いはまた、その様な中継装置の設置作業は、TV
信号を分配する分配器をその様な中継装置と入れ換える
だけで実施することも可能である。したがって、屋内通
信システムを導入する家庭又は集合住宅等の通信基盤と
して、TV信号受信用の同軸ケーブル網が既存の場合な
どには、TV信号を分配する分配器付近での配線工事を
行うだけで、容易かつ短時間に屋内通信システムの基盤
となる配線網を構築することができる。
【0011】また、第2の手段は、上記の第1の手段に
おいて、端末間を中継する中継ハブを設け、更にこの中
継ハブに第1伝送路の一部分を利用して端末間における
通信データを転送するデータ転送手段を設けることであ
る。
【0012】この様な構成によれば、3台以上の屋内ロ
ーカル端末間で、通信相手をアドレス指定により特定す
る屋内LANの通信方式を実現することが可能となる。
また、例えば、上記の中継ハブを中心としたスター型の
屋内LAN(ホーム・ネットワーク)を構成した場合等
には、通信相手をアドレス指定のみにより特定する通信
方式を実現できるため、屋内LANで使用する周波数帯
域を各端末間で棲み分ける必要も無い。
【0013】また、第3の手段は、上記の第1又は第2
の手段において、接合部Qを混合器又は分波器より構成
して、TV信号が占有しない周波数帯域に端末間におけ
る通信データを配置することにより、第1伝送路の一部
分(共用される部分)においてTV信号と通信データと
を周波数多重化することである。この様な構成に従え
ば、TV信号の受信と屋内でのローカルな通信とを任意
の端末ハブ周辺において同時に実行することが可能とな
る。
【0014】また、第4の手段は、ローカル・データ通
信を中継する中継装置において、ローカル・データ通信
を中継する中継ハブと、この中継ハブに接続されたメタ
ル・ケーブルと、このメタル・ケーブルを縦続的に他の
同軸ケーブルAに接続するリピータとを設け、更に、T
V受信用の前記第1伝送路と上記の同軸ケーブルAとを
接続、分離、混合、又はスイッチする接合部Qを設ける
ことである。
【0015】例えばこの様な中継装置を用いることによ
り、TV受信用の同軸ケーブル網と上記の中継ハブと
を、上記のメタル・ケーブルとリピータと同軸ケーブル
Aで繋ぐことができる。したがって、CATV網又は受
信アンテナに繋がるTV信号の第1伝送路と、上記の中
継ハブを中心とするローカルなネットワークとが、上記
の接合部Qで接続、分離、混合、又はスイッチすること
ができる。したがって、この様な中継装置を用いれば、
任意の端末ハブ周辺において、TV信号の受信と屋内で
のローカルな通信とを同時に実行することが可能となる
か、若しくは任意に択一的に実行することが可能とな
る。
【0016】また、この様な中継装置は、TV信号を分
配する分配器に対して新たな電気回路を追加して構成し
たり、或いはTV信号を分配する分配器と交換して配設
したりすることが可能であるため、TV信号受信用の同
軸ケーブル網が既存の場合には、TV信号を分配する分
配器付近での配線工事を行うだけで、屋内通信システム
の構築を実現することができる。
【0017】また、第5の手段は、上記の第4の手段に
おいて、第1伝送路の各分配線路毎に並列に上記の接合
部Qを配設することである。例えば、特に、屋内LAN
通信を行うローカル端末の数と上記の接合部Qの数とを
一致させ、各接合部Qに各端末を接合することにより、
上記の中継ハブを中心としたスター型の屋内LANシス
テム(ホーム・ネットワーク)を構成することができ
る。
【0018】また、第6の手段は、上記の第4又は第5
の手段において、上記の接合部Qを混合器又は分波器か
ら構成し、上記の中継ハブにTV信号が占有しない周波
数帯域上で通信データを送受信するデータ転送手段Aを
設けることである。この様な手段により、TV信号とロ
ーカル端末間の通信データとを周波数多重化することが
できる。
【0019】また、第7の手段は、上記の第4又は第5
の手段において、上記の接合部Qをスイッチから構成
し、上記の中継ハブに、受信したコマンド又はプロシー
ジュアに基づいてスイッチの切換制御を実行する通信メ
ディア切換手段を設けることである。上記のコマンド又
はプロシージュアは、基本的には屋内LAN端末から送
信することを前提とするものであるが、場合によっては
CATV網のヘッドエンド等からも送信できる様にして
も良い。
【0020】この様な構成によれば、屋内LAN端末ユ
ーザがコマンドやプロシージュアを中継ハブに送信する
ことにより、上記のスイッチを自由に切り換えることが
可能となる。したがって、この様な構成に従えば、TV
信号の周波数を考慮する必要が無く成り、TV信号の周
波数配置の帯域構成や、帯域移行、帯域拡大、帯域縮小
等の各種の変更とは独立にホームネットワークの通信プ
ロトコルを構成することができる。また、上記の通信メ
ディア切換手段を用いて、例えば切換時刻等をプログラ
ムしておくことも可能である。したがって、屋内LAN
端末ユーザは、TV信号の受信と屋内LANでの通信と
を随時自由に選択することが可能、または容易となる。
【0021】また、第8の手段は、請求項4乃至請求項
6の何れか1項に記載の中継装置を用いて、ローカル・
データ通信を実行する、請求項1乃至請求項3の何れか
1項に記載の屋内通信システムを実現することである。
【0022】また、第9の手段は、請求項7に記載の中
継装置を用いて、ローカル・データ通信を実行する、請
求項1又は請求項2に記載の屋内通信システムを実現す
ることである。即ち、以上の様な中継装置の導入によ
り、上記の屋内通信システムを比較的容易或いはより具
体的に実現することができる。
【0023】また、第10の手段は、各端末とヘッドエ
ンドとが双方向通信可能なCATVネットワークに、請
求項9に記載の屋内通信システムを接続した場合の、ヘ
ッドエンドに向かう上り流合雑音の調査方法に関するも
ので、即ちこの第10の手段は、屋内通信システムが有
する請求項7に記載の中継装置が備える中継ハブに対し
て、ヘッドエンドからスイッチの切換制御を指令するコ
マンド又はプロシージュアを送信することにより、上り
流合雑音の音源又は浸入点に関する調査を行うことであ
る。
【0024】例えば、この様な方法に従えば、各端末と
ヘッドエンドとが双方向通信可能なCATVネットワー
クに請求項9に記載の屋内通信システムを接続した場
合、ヘッドエンドからの遠隔操作等により、容易に上り
流合雑音の音源又は浸入点に関する調査を行うことがで
きる。また、この様な遠隔操作は上記のコマンド又はプ
ロシージュア等を用いてプログラムすることができるた
め、上記の様な方法に従えば、上り流合雑音の音源又は
浸入点に関する調査を自動化することも可能或いは容易
となる。
【0025】尚、上記のローカル・データ通信を実現す
る際の通信プロトコルとしては、例えばIEEE139
4規格等が、現在のハードウェアの普及状況等の一般市
場の現状に照らして、有効或いは有利であるものと考え
られる。以上の本発明の手段により、前記の課題を効果
的、或いは合理的に解決することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 (第1実施例)図1は、本第1実施例における各通信メ
ディア毎の使用周波数帯域を表すグラフである。
【0027】テレビの地上波アナログ放送は、西暦20
10年までに地上波デジタル放送(470〜770MH
z)に移行されるため、現在TV信号(地上波アナログ
放送)受信用に使用されている同軸ケーブル上の周波数
帯域(〜470MHz)は、本図1に示す様に、西暦2
010年以降は任意に使用することが可能若しくは容易
となる。即ち、本図1は、470MHz以下の周波数帯
域と、2150〜2650MHzの周波数帯域とを、西
暦2010年以降は例えばIEEE1394規格に準拠
したホーム・ネットワーク等のローカル・データ通信に
使用することができる様に成ることを示すものである。
【0028】図2は、本第1実施例におけるホーム・ネ
ットワーク(屋内通信システム100)の主要部の論理
的な構成を示すネットワーク構成図である。混合器11
7は地上波デジタル放送、BS放送、CS放送の各受信
アンテナから伝送されたTV信号を混合して、下位の同
軸ケーブルを介して、各周波数帯域のTV信号が混合さ
れた後のTV信号を中継装置110の分配器116に伝
送する。
【0029】分配器116は増幅器を内蔵しており、こ
こで増幅されたTV信号は、各分配線路上の接合部Qn
(n=1,2,3,4)に設けられた混合器115を経
由し、それぞれその下位に設けられた同軸ケーブル11
8を通って、各部屋の接続端子a,b,c,dまで配信
される。上記の接合部Qnは、各分配線路毎に1つずつ
計4箇所に並列に設けられており、それぞれが後述の、
IEEE1394ハブ111を中心とするローカル・ネ
ットワーク(ホーム・ネットワーク)に接続されてい
る。
【0030】図3は、本第1実施例のホーム・ネットワ
ークの端末部(各部屋)の論理的な構成を例示するネッ
トワーク構成図である。以下、接続端子aを有する部屋
の室内システム101について説明する。リピータ11
2及びセットトップ・ボックスSTBよりも上位の通信
配線系は全て同軸ケーブル(113,118等)をベー
スにした同軸ケーブル配線系(同軸ケーブル網)で構成
されている。
【0031】しかしながら、リピータ112及びセット
トップ・ボックスSTBよりも下位の通信配線系は全
て、IEEE1394規格準拠の伝送媒体をベースに通
信配線系が構築されている。より詳細には、リピータ1
12及びセットトップ・ボックスSTBよりも下位側に
位置する部分は、IEEE1394ハブ111aを中心
に構築されており、上記のIEEE1394規格準拠の
伝送媒体は、IEEE1394aに準拠したメタル・ケ
ーブル(シールド付き縒り対線114)又は光ファイバ
(POF)で構成されている。
【0032】即ち、リピータ112及びセットトップ・
ボックスSTBは、それぞれメディア・コンバータの役
割を果たしている。図3(b)の接続端子bを有する部
屋の室内システム102に配設されているデジタルVT
Rに付いても、同様にメディア・コンバータの役割を果
たしている。本第1実施例における屋内通信システム1
00のTV信号受信網(TV受信用の同軸ケーブル網)
は、以上の様に構成されている。したがって、上記の構
成例においては、第1伝送路は、各アンテナより、混合
器117、分配器116、分波器115(接合部Q
1)、接続端子a、及び図3(a)のメディア・コンバ
ータ(セットトップ・ボックスSTB)を経由して、端
末ハブ(IEEE1394ハブ)に至るまでのTV信号
伝送路に対応する。ただし、その他の部屋に付いても略
同様である。
【0033】一方、上記の屋内通信システム100のホ
ーム・ネットワーク網は、以下の様に構築されている。
図2の中継装置110のIEEE1394ハブ111を
中心とするスター型のホーム・ネットワークが構築され
ており、このスター型のネットワークの各先端(ターミ
ナル)に、前記の接続端子a,b,c,dが各々配置さ
れた形式が採られている。IEEE1394ハブ111
と各リピータ112(計4台)とは、それぞれシールド
付き縒り対線114で結ばれており、各リピータ112
と「TV受信用の同軸ケーブル網との接合部Qを構成す
る混合器115」とは、それぞれ同軸ケーブルAで接続
されている。この同軸ケーブルAは、前記の同軸ケーブ
ル113,118等と同等のものである。
【0034】したがって、上記の構成例においては、本
発明の第2伝送路は、例えば室内システム101と室内
システム102との間においては、図3(a)のPC等
から出発して、端末ハブ(IEEE1394ハブ)、図
3(a)のリピータ112、分波器、接続端子aを経由
し、更に図2の中継装置110の分波器115(接合部
Q1)、リピータ112を経由して、IEEE1394
ハブ111に至る上り部分と、更に、このIEEE13
94ハブ111から、図2のリピータ、分波器115
(接合部Q2)、接続端子bを経由して、図3(b)の
メディア・コンバータ(リピータ112)、端末ハブ
(IEEE1394ハブ)を経由し、図3(b)のPC
等に至るまでの、ローカル・データ通信(室内システム
間通信)のデータ伝送路に対応する。ただし、その他の
部屋間に付いても略同様である。
【0035】図4に、このリピータ112の論理的な構
成を示す。この様にリピータ112は、長距離PHY、
LPF(ローパス・フィルタ)、変調器、復調器、及び
BPF(バンドパス・フィルタ)等から構成され、IE
EE1394ハブ側に向かうシールド付き縒り対線11
4(IEEE1394準拠のメタル・ケーブル)を接続
する長距離PHYの入出力端子には、P1394aプロ
トコルに従う接続インターフェイスが設けられている。
【0036】また、上記の様な長距離PHYとしては、
例えばNEC(日本電気)が開発したIEEE1394
長距離PHY「μPD72881」等を用いることがで
きる。例えば、このμPD72881(NEC)を用い
る場合には、上記のLPF(ローパス・フィルタ)、変
調器、復調器、及びBPF(バンドパス・フィルタ)を
所謂「光トランシーバ」の代わりに配設すれば良い。
【0037】尚、上記のリピータ112の構成要素から
上記のBPF(バンドパス・フィルタ)を除外した電気
回路を「リピータ」と呼ぶ場合もある。また、伝送周波
数の割り当てに係わる屋内通信システムの構成(運用形
態)によっては、P1394aプロトコルのベースバン
ドを直接通信に使用することができる場合が有り、例え
ばこの様な場合においては、上記のリピータ112の変
調器又は復調器は、一部必要なくなることが在る。
【0038】図5は、本第1実施例における、IEEE
1394規格に準拠したローカル・データ通信の物理的
な通信プロトコル(使用周波数帯域の運用形態)を示す
概念図である。本図5のリピータβは、図2の屋内通信
システム100の中継装置110が有するリピータ11
2に相当し、本図5のリピータαは、図3(a)の室内
システム101が有するリピータ112に相当する。こ
の場合、リピータαの変調器とリピータβの復調器は無
くとも良い。(ただし、αとβの関係は、逆転させるこ
とも可能である。)
【0039】図6は、屋内通信システム100の伝送周
波数割り当て表である。上記の関係は、他の接合部Q
2,Q3,Q4の下位に設けられた他のターミナル(接
続端子b,c,d)についてもそれぞれ成り立つので、
本図6及び図1に示す周波数配列にて、CS放送、BS
放送、或いは地上波デジタル放送の受信と、屋内等にお
けるローカル・データ通信とを同時に実行することがで
きる。
【0040】(第2実施例)本第2実施例においては、
屋内通信システム200の実現方式について説明する。
本屋内通信システム200は、家庭内に引き込まれたT
V信号受信用の既存の同軸ケーブル網をローカルな通信
配線網の基盤として兼用することにより、家庭内でのロ
ーカルなホーム・ネットワークの増設を実施したもので
ある。
【0041】図7は、本第2実施例における、ホーム・
ネットワーク(屋内通信システム200)の論理的な構
成を示すネットワーク構成図である。また、図8は、本
実施例での、各通信メディア毎の使用周波数帯域を表す
グラフである。CATVにおけるTV信号は、70〜7
70MHzの周波数帯域を使って配信されている。更に
図9は、この屋内通信システム200の伝送周波数割り
当て表である。
【0042】上記の図7、図8、図9に示す様に、1つ
の接合部Q1よりも下位に複数のノード(a,b)が設
けられている場合には、それらの各ノード別に使用する
伝送周波数を替えて周波数多重化を実施しても良い。I
EEE1394ハブ211は、通信データに添付される
転送先のノードID(ノード識別子:a,b,c,d)
を判別することにより、通信データの転送先を決定す
る。以上の様な構成に従えば、スター型に構成されてい
ない、例えばツリー状のCATV受信網を有する家庭内
においても、周波数多重化作用に基づいて本発明を適用
することができる。
【0043】(第3実施例)本第3実施例においては、
屋内通信システム300の実現方式について説明する。
この屋内通信システム300には、ローカル端末が合計
2台しか無いため、中継装置が設けられていない点が、
この屋内通信システム300の一つの特徴となってい
る。図10は、本第3実施例における、ホーム・ネット
ワーク(屋内通信システム300)の論理的な構成を示
すネットワーク構成図である。また、図11は、この屋
内通信システム300の伝送周波数割り当て表である。
【0044】上記の屋内通信システム300には、図5
に示した概念図をそのまま適用することができる。ただ
し、図10のリピータβは、図5のリピータβにそのま
ま対応するものとする。したがって、この場合、リピー
タαの変調器とリピータβの復調器は無くとも良い。
(ただし、αとβの関係は、逆転させることも可能であ
る。)
【0045】例えば以上の様な構成によっても、図1に
示す周波数配列にて、CS放送、BS放送、或いは地上
波デジタル放送の受信と、屋内等におけるローカル・デ
ータ通信とを同時に実行することができる。例えばこの
様に、本発明を実施するに当って、必ずしも中継ハブは
必要とは成らない。
【0046】(その他の変形例)尚、第1実施例の図2
の混合器115は、それぞれスイッチに置き換えても良
い。この場合、各接続端子a,b,c,dをそれぞれ混
合器117側に接続するか、IEEE1394ハブ11
1側に接続するかを上記のスイッチにより選択すること
ができる。また、この様なスイッチング動作の制御は、
IEEE1394ハブ111が行う電子制御により実施
することができる。この場合には、各端末側からIEE
E1394ハブ111に対して、各自の端末が対応する
接合部Qn(スイッチ)の接続状態を指令するコマンド
を発行する様にすれば良い。この様な構成に従えば、T
V信号の周波数を考慮することなく、TV信号の周波数
配置とは独立にホームネットワークを構成することがで
きる。
【0047】また、この様なホームネットワークの分配
器116を図2の様な混合器117や、或いは、地上波
アンテナ、BSアンテナ、CSアンテナ等の各種アンテ
ナに直接接続する代わりに、CATV配信網に接続する
様にしても良い。例えば、この様な構成を採用した場
合、即ち、CATV加入者宅の各端末とCATV配信網
のヘッドエンドとが双方向通信可能なCATVネットワ
ークに対して、請求項9に記載の屋内通信システムを接
続した場合、ヘッドエンドからの遠隔操作等により、容
易に上り流合雑音の音源又は浸入点に関する調査を行う
ことができる。また、この様な遠隔操作は上記のコマン
ド又はプロシージュア等を用いてプログラムすることが
できるため、上記の様な方法に従えば、上り流合雑音の
音源又は浸入点に関する調査を自動化することも可能或
いは容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる、各通信メディア
毎の使用周波数帯域を表すグラフ。
【図2】本発明の第1実施例に係わる、ホーム・ネット
ワーク(屋内通信システム100)の主要部の論理的な
構成を示すネットワーク構成図。
【図3】本発明の第1実施例に係わる、ホーム・ネット
ワークの端末部(各部屋)の論理的な構成を示すネット
ワーク構成図。
【図4】本発明の第1実施例に係わる、リピータの論理
的な構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第1実施例に係わる、IEEE139
4規格に準拠したローカル・データ通信の物理的な通信
プロトコル(使用周波数帯域の運用形態)を示す概念
図。
【図6】屋内通信システム100の伝送周波数割り当て
表。
【図7】本発明の第2実施例に係わる、ホーム・ネット
ワーク(屋内通信システム200)の論理的な構成を示
すネットワーク構成図。
【図8】本発明の第2実施例に係わる、各通信メディア
毎の使用周波数帯域を表すグラフ。
【図9】屋内通信システム200の伝送周波数割り当て
表。
【図10】本発明の第3実施例に係わる、ホーム・ネッ
トワーク(屋内通信システム300)の論理的な構成を
示すネットワーク構成図。
【図11】屋内通信システム300の伝送周波数割り当
て表。
【符号の説明】
A … 同軸ケーブル Q,Qn … 接合部(n=1,2,3,4) BPF … バンドパス・フィルタ LPF … ローパス・フィルタ HPF … ハイパス・フィルタ PC … パーソナル・コンピュータ STB … セットトップ・ボックス a,b,c,d … 各部屋の接続端子(又は分岐器) 100 … 屋内通信システム 101 … 接続端子aを有する部屋の室内システム 102 … 接続端子bを有する部屋の室内システム 110 … 中継装置 111 … IEEE1394ハブ α,β,112 … リピータ 113,118 … 同軸ケーブル(TV信号受信用) 114 … IEEE1394a準拠のメタル・ケーブ
ル 115 … 混合器(又は分波器) 116 … 分配器 117 … 混合器 200,300 … 屋内通信システム 210,310 … 中継装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C056 FA02 FA08 FA11 HA01 HA13 HA14 5C064 BA07 BB10 BC10 BC27 5K033 AA04 AA09 BA01 BA07 BA15 CA17 CB01 CC04 DA15 DB01 DB04 DB17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ローカル・データ通信を行う複数の端末
    と、一般向けの広域のTV信号を受信する複数の受信機
    とを有する屋内通信システムにおいて、 TV信号を伝送する同軸ケーブルから成る第1伝送路
    と、前記端末間の通信データを伝送する第2伝送路とを
    接続、分離、混合、又はスイッチする接合部Qを有し、 前記通信データを伝送する前記第2伝送路の一部分又は
    大部分は、前記接合部Q以下の下流側に位置する、前記
    第1伝送路の一部分と共用されていることを特徴とする
    屋内通信システム。
  2. 【請求項2】前記端末間を中継する中継ハブを有し、 前記中継ハブは、前記第1伝送路の一部分を利用して、
    前記端末間における前記通信データを転送するデータ転
    送手段を有することを特徴とする請求項1に記載の屋内
    通信システム。
  3. 【請求項3】前記接合部Qを混合器又は分波器より構成
    して、TV信号が占有しない周波数帯域に前記端末間に
    おける前記通信データを配置することにより、前記第1
    伝送路の一部分において、前記TV信号と前記通信デー
    タとを周波数多重化したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の屋内通信システム。
  4. 【請求項4】ローカル・データ通信を中継する中継装置
    であって、 ローカル・データ通信を中継する中継ハブと、 前記中継ハブに接続されたメタル・ケーブルと、 前記メタル・ケーブルを縦続的に他の同軸ケーブルAに
    接続するリピータと、 TV受信用の前記第1伝送路と前記同軸ケーブルAとを
    接続、分離、混合、又はスイッチする接合部Qとを有す
    ることを特徴とする中継装置。
  5. 【請求項5】前記接合部Qは、前記第1伝送路の各分配
    線路毎に並列に配設されていることを特徴とする請求項
    4に記載の中継装置。
  6. 【請求項6】前記接合部Qは、混合器又は分波器から構
    成され、 前記中継ハブは、TV信号が占有しない周波数帯域上で
    前記通信データを送受信するデータ転送手段Aを有する
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の中継装
    置。
  7. 【請求項7】前記接合部Qは、スイッチから構成され、 前記中継ハブは、受信したコマンド又はプロシージュア
    に基づいて、前記スイッチの切換制御を実行する通信メ
    ディア切換手段を有することを特徴とする請求項4又は
    請求項5に記載の中継装置。
  8. 【請求項8】請求項4乃至請求項6の何れか1項に記載
    の中継装置を用いて、ローカル・データ通信を実行する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
    記載の屋内通信システム。
  9. 【請求項9】請求項7に記載の中継装置を用いて、ロー
    カル・データ通信を実行することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の屋内通信システム。
  10. 【請求項10】各端末とヘッドエンドとが双方向通信可
    能なCATVネットワークに、請求項9に記載の屋内通
    信システムを接続した場合に、前記ヘッドエンドに向か
    う上り流合雑音を調査する調査方法であって、 前記屋内通信システムが有する請求項7に記載の中継装
    置が備える前記中継ハブに対して、前記ヘッドエンドか
    ら前記スイッチの切換制御を指令する前記コマンド又は
    前記プロシージュアを送信することにより、 前記上り流合雑音の音源又は浸入点に関する調査を行う
    ことを特徴とする上り流合雑音の調査方法。
  11. 【請求項11】前記ローカル・データ通信の通信プロト
    コルは、IEEE1394規格に従って構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項
    か、或いは請求項8又は9に記載の屋内通信システム。
  12. 【請求項12】前記ローカル・データ通信の通信プロト
    コルは、IEEE1394規格に従って構成されている
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れか1項に
    記載の中継装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005210724A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Stmicroelectronics Sa 衛星受信用設備内の分配方法とシステム
JP2010263402A (ja) * 2009-05-07 2010-11-18 Synclayer Inc Ftth方式のcatvシステム

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