JP2003048050A - エンジンブロックの鋳造法 - Google Patents

エンジンブロックの鋳造法

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JP2003048050A
JP2003048050A JP2002168855A JP2002168855A JP2003048050A JP 2003048050 A JP2003048050 A JP 2003048050A JP 2002168855 A JP2002168855 A JP 2002168855A JP 2002168855 A JP2002168855 A JP 2002168855A JP 2003048050 A JP2003048050 A JP 2003048050A
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barrel
water jacket
crankcase
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JP2002168855A
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James T Singer
ジェームス・ティー・シンガー
Richard G Hilvers
リチャード・ジー・ヒルヴァース
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Motors Liquidation Co
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Motors Liquidation Co
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22CFOUNDRY MOULDING
    • B22C9/00Moulds or cores; Moulding processes
    • B22C9/10Cores; Manufacture or installation of cores
    • B22C9/103Multipart cores

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】鋳造Vブロックの機械加工の精度を向上させる
砂型および装置の提供。 【解決手段】 エンジンブロック鋳型パッケージの組み
立ての際、水ジャケットスラブコアは、シリンダーボア
ライナーが配置される複数のバレルを有するバレルクラ
ンクケースコア上で組み付けられる。バレルのうち幾つ
かは、その末端部にコアプリント部を備える。水ジャケ
ットスラブコアは、夫々のバレルコアプリント部と各々
結合関係にある複数のコアプリント部と、水ジャケット
スラブコアとがバレル上で組み付けられるとき、各々の
シリンダーボアライナーの各端部と各々係合する複数の
ボアライナー位置決め器表面と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現場鋳造(cast-i
n-place)されたシリンダーボアライナーを備えた、例
えばエンジンシリンダーVブロック等のエンジンシリン
ダーブロックの精密な砂型鋳造に関する。
【0002】
【従来技術】鋳造鉄エンジンVブロックの製造におい
て、所謂、一体型バレルクランクケースコアが使用され
ており、これはコアのクランクケース領域に一体に形成
された複数のバレルから構成される。バレルは、鋳鉄エ
ンジンブロックのシリンダーボアを、ボアライナーの必
要無しに形成する。
【0003】アルミニウム製内燃エンジンシリンダーV
ブロックの精密砂型鋳造プロセスでは、消耗用の鋳型パ
ッケージが、エンジンVブロックの内側表面及び外側表
面を画成する複数の樹脂結合式砂型コア(鋳型区分とし
ても知られている)から組み立てられる。砂型コアの各
々は、樹脂被覆式鋳物類砂をコアボックスに吹き付け、
その中でそれを硬化させることによって、形成される。
【0004】これまでの技術では、現場鋳造されたボア
ライナーを備えた、アルミニウム製エンジンVブロック
の過去の製造において、精密砂型プロセスのための鋳型
組み立て法は、適切な表面上でベースコアを配置し、分
離クランクケースコア、側部コア、ライナーをその上に
備えたバレルコア、水ジャケットコア、前端及び後端コ
ア、カバー(頂部)コア、並びに、ベースコアの頂部又
は互いの上に配置された他のコアを構築し即ち積み上げ
る工程を含んでいる。他のコアは、オイルギャラリーコ
ア(oil gallery core)、側部コア及びコアバレイ(va
lley core)を含んでいる。追加のコアも、エンジン設
計に応じて、同様に設けてもよい。
【0005】組み立て又は作業操作の間に、個々のコア
は、それらの間の接合部において互いに対して擦すり、
その結果、少量の砂が対をなす接続表面から磨り減って
損失することになる。この態様における砂の磨り減り及
び損失は、欠点となり、剥がれた砂がベースコアに落ち
るか、或いは、鋳型パッケージ内部の小空間に捕捉さ
れ、鋳造を汚染するという望ましくない結果をもたら
す。
【0006】更に加えて、典型的なエンジンVブロック
鋳型パッケージは、完全に組み立てられたとき、鋳造区
分の間に、組み立てられた鋳型パッケージの外側表面上
に目に見えるように、複数の仕切りライン(接続ライ
ン)を持つ。外側仕切りラインは、典型的には、鋳型パ
ッケージ表面に無数に異なる方向に延在する。無数の方
向に延在する仕切りラインを持つように設計された鋳造
体は、隣接する鋳造区分が、しばしば観測されるよう
に、互いに正確に合致していない場合、溶解された金属
が、仕切りラインのところの隙間を介して鋳造空洞部か
ら流れ出すことができるという欠点を持っている。溶解
された金属の損失は、3つ以上の仕切りラインが集中す
るところで、より多く発生しやすい。
【0007】鋳型パッケージ内の金属からの熱エネルギ
ーの除去は、鋳造場のプロセスで重要な考慮事項とな
る。鋳造体の急速な凝固及び冷却は、金属中で細かい粒
子構造の形成を促進し、例えば、高い引っ張り強度及び
疲労強度、及び、良好な機械加工性能などの望ましい材
料特性へと導く。隔壁に高い応力がかかる特長を持つこ
れらのエンジン設計に対して、熱チル(thermal chil
l)の使用が必要となる。熱チルは、鋳造砂より遙かに
熱伝導度が高く、それが接触する、これらの鋳造特徴部
から熱を容易に伝達させる。チルは、典型的には、鋳造
体の隔壁特徴部の幾つかの部分を形成する態様で鋳造型
内で組み付けられる、1つ以上の鉄又は鋳造鉄ボディか
らなる。チルは、ベースコアの工作機械器具及びそれら
の回りに形成されたコア内に配置されてもよく、或い
は、それらは、鋳型組み立ての間に、ベースコアへ、若
しくは、クランクケースコアの間に組み付けられてもよ
い。
【0008】鋳造物が凝固された後及び熱処理の前に、
鋳造型パッケージから、この種のチルを除去することは
困難である。ライザー(riser)が、鋳造型パッケージ
の砂により覆われ、及び、鋳造物と、ランナー(runne
r)若しくはライザーシステムの特徴部との間で捕捉さ
れているからである。チルが熱処理の間で鋳造物と共に
残ることが可能とされている場合、それらは、熱処理プ
ロセスを悪化させる。鋳造物が満たされるとき僅かに暖
かいチルを使用することは、共通の鋳造プラクティスで
ある。これは、重大な鋳造物品質問題へと導きかねな
い、湿気又はコア樹脂溶媒のチル上への可能な凝結を回
避するためになされる。鋳型組み立てから鋳型充填まで
の固有の時間遅延の結果として、上述した型式のチルを
「暖めておく」ことは困難である。
【0009】鋳造物の部分を急速に冷却するための別の
方法は、半永久鋳型(SPM:semi-permanent moldin
g)プロセスを使用する工程を含んでいる。この方法
は、水、空気又は他の流体による永久鋳型工作機械器具
の対流冷却を用いている。SPMプロセスでは、鋳型パ
ッケージは、SPM装置内に配置される。SPM装置
は、隔壁特徴の幾つかの部分を形成するように設計され
た、能動冷却永久(再使用可能な)ツールを含んでい
る。この鋳型は、金属で充填される。数分経過後、鋳型
パッケージ及び鋳造物は、永久鋳型ツールから分離さ
れ、鋳造物サイクルが繰り返される。そのような装置
は、典型的には、溶解及び鋳型充填の設備を効率的に使
用するため、多数の鋳造ステーションを用いている。こ
れは、プロセスの繰り返し再現性を達成する上で、望ま
しくないシステムの複雑さ及び困難さを導きかねない。
【0010】分離したクランクケースコア及びその上に
ライナーを備えたアルミニウムエンジンVブロックの過
去の製造においては、ブロックは、とりわけ、(バレル
コアのバレル特徴部上に配置されたボアライナーから形
成された)シリンダーボアが、均一なボアライナー壁厚
を有するということ、及び、他の重要なブロック特徴部
が高精度に機械加工されることを確実にする態様で機械
加工されなければならない。これは、ライナーが、鋳造
部内部で互いに対して高精度に配置されること、及び、
ブロックが、機械加工設備に対して最適に配置されるこ
とを必要とする。
【0011】鋳造物内部での互いに対するボアライナー
の位置は、鋳型の充填の間、ボアライナーを支持するた
め使用される、鋳型成分(コア)の寸法精度及び組み立
てクリアランスにより大方決定される。ライナーを支持
するための多数の鋳型構成要素の使用は、多数の鋳型構
成要素における、寸法のばらつきの蓄積即ち積み重ね、
及び、組み立てクリアランスに起因してライナーの位置
のばらつきを発生させる。
【0012】機械加工用の鋳造Vブロックを準備するた
め、それは、所謂OP10又は制限(qualification)
備品(fixture)のいずれかで保持されており、その一
方で、平削り機械設備は、鋳造Vブロック上に平坦で滑
らかな参照箇所(機械ライン位置決め器表面)を高精度
に準備する。これらの参照箇所は、他の機械加工備品に
おいて、エンジンブロック機械加工プラントにおけるV
ブロックを配置するため後に使用される。OP10の備
品は、エンジンブロック機械加工プラントで典型的に存
在しており、その一方で、制限備品は、鋳造ブロックを
製造する鋳造場に典型的に存在する。いずれの備品の目
的も、鋳造エンジンブロック上で制限された位置決め器
表面を提供することである。OP10又は制限備品に鋳
造物を配置する鋳造物上の備品は、「鋳造位置決め器
(casting locator)」として知られている。典型的に
は、現場鋳造されたボアライナーを備えたVブロックの
ためのOP10又は制限備品は、シリンダーの各バンク
から少なくとも1つのシリンダーボアライナーの湾曲し
た内側表面を鋳造位置決め器として使用する。鋳造位置
決め器として湾曲表面を使用することは、不都合を被
る。単一方向に鋳造物を移動させることは、鋳造物の空
間的配位に複雑な変化を引き起こすからである。これ
は、バンクが互いにある角度で整列されるとき、各バン
クから少なくとも1つのライナー表面を使用することに
より、更に倍化される。実用的な事情として、機械加工
者は、参照平面を確立する3つの1次鋳造位置決め器上
に鋳造物を最小に受け入れ支持する備品を設計すること
を選択する。次に、鋳造物は、2つの2次的鋳造位置決
め器に対して移動され、参照ラインを確立する。最後
に、その鋳造物は、単一の3次鋳造位置決め器が参照ポ
イントを確立するまで当該ラインに沿って移動される。
ここで、鋳造物の配位は、完全に確立される。次に、鋳
造物は、機械加工が実行されている間、適所にクランプ
される。OP10又は制限備品内で鋳造物を配位するた
め湾曲し且つ角度が付けられた表面を使用することは、
備品内の配置の精度及びひいては鋳造Vブロックの機械
加工の精度を低下させる結果となりかねない。機械加工
のため位置を固定する前に、与えられた方向に鋳造物を
移動させることの結果は、複雑さをもたらし、更に非再
現性をもたらす可能性もあるからである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ライ
ナー及び鋳造位置決め器が、鋳型パッケージ内及び鋳型
パッケージ内で製造される鋳造エンジンブロック内で互
いに対して正確に配置される態様で、夫々のシリンダー
ボアライナーを受け入れるようにバレル特徴部が適合さ
れるところの現場鋳造されたボアライナーを含む、アル
ミニウム製造物及び他のエンジンVブロックの製造の際
に一体となったバレルクランクケースコアを使用するこ
とである。
【0014】本発明の別の目的は、上記欠点のうち1つ
以上を克服する態様で、エンジンシリンダーブロックの
砂型鋳造のための方法及び装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンブロ
ック鋳型パッケージ並びに鋳型パッケージを組み立てる
ための方法及び装置を含んでいる。ここで、水ジャケッ
トスラブコアは、一体のクランクケース領域に複数のバ
レルを有する一体のバレルクランクケースコア上で組み
立てられる。各々のバレルは、その上に配置されたシリ
ンダーボアライナーを備える。1つ以上のバレルは、そ
の末端部にコアプリント部を備える。水ジャケットスラ
ブコアは、バレルコアプリント部と協働の関係にある1
以上のプリント部と、各々のボアライナーの夫々の末端
領域と各々係合する複数のボアライナー位置決め器表面
と、を備える。
【0016】本発明の図示の実施形態に従って、水ジャ
ケットスラブコアのコアプリント部は、夫々の細長いバ
レルコアプリント部を受け入れるため、各々のバレル末
端部に近接して配置されるコアプリント開口部を備え
る。水ジャケットスラブコアは、各バレルの各シリンダ
ーボアライナーの上側末端部と係合するため各コアプリ
ント開口部に近接した錐状ボアライナー位置決め器表面
を備える。水ジャケットスラブコアの錐状ボアライナー
位置決め器表面は、バレル上でシリンダーボアライナー
を中心合わせするため、クランクケース領域に近接した
バレル上で錐状ボアライナー位置決め器表面と協働す
る。Vエンジンブロック鋳型パッケージに対しては、一
対のそのような水ジャケットスラブコアは、一体のバレ
ルクランクケースコアのバレルの各バンクについて一つ
を用いて使用される。
【0017】本発明の利点及び目的は、添付図面を参照
して本発明の次の詳細な説明からより良く理解されよ
う。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係
る、エンジンシリンダーブロック鋳型パッケージ10を
組み立てるための図解的なシーケンスを示す流れ図を表
している。本発明は、図示の組み立て工程のシーケンス
に限定されない。他のシーケンスが鋳型パッケージを組
み立てるために用いることができるからである。
【0019】鋳型パッケージ10は、オプションのチル
28a、オプションのチルパレット28b及びオプショ
ンの鋳型取り出しプレート28cと合致されるベースコ
ア12と、その上に金属製(例えば、鋳鉄、アルミニウ
ム、又は、アルミニウム合金)シリンダーボアライナー
15を有する、一体のバレルクランクケースコア(IB
CC)14と、2つの端部コア16と、2つの側部コア
18と、2つの水ジャケットスラブコアアッセンブリ2
2(水ジャケットコア22a、ジャケットスラブコア2
2b、及び、リフターコア22c)と、タペットバレイ
コア24と、カバーコア26と、を含む多数の型式の樹
脂結合砂型コアから組み立てられる。上述したコアは、
説明の目的のために提供されたもので、これに限定する
ものではない。他の型式のコア及びコア形態を、鋳造さ
れるべき特定のエンジンブロック設計に応じて、エンジ
ンシリンダーブロック鋳型パッケージの組み立てにおい
て使用することができるからである。
【0020】例えばフェノールウレタンコールドボック
ス(phenolic urethane cold box)又はフランホットボ
ックス(Furan hot box)等の従来のコア形成プロセス
を使用して、樹脂結合砂型コアを作ることができる。こ
の場合、鋳造砂及び樹脂結合材の混合物がコアボックス
に吹き付けられ、該結合材が触媒ガス及び/又は熱のい
ずれかで硬化される、鋳造砂は、シリカ、ジルコン、溶
解シリカ、及び、その他のものから構成することができ
る。触媒化された結合材は、アッシュランド・ケミカル
・カンパニーから市販されているアイソキュア(Isocur
e)結合材から構成することができる。
【0021】これに限定されない実例図示という目的の
ため、図1には、アルミニウムエンジンV8ブロックを
鋳造するためにエンジンシリンダーブロック鋳型パッケ
ージの組み立てにおいて使用するための樹脂結合砂型コ
アが示されている。本発明は、2列のシリンダーボアを
含み且つ各列のボアの中心線を通る平面がエンジンブロ
ック鋳造物のクランクケース部分で交差するV型式エン
ジンシリンダーブロックの高精度の砂型鋳造要の鋳型パ
ッケージ10を組み立てることにおいて特に有用である
が、これに限定されるものではない。共通の配置は、2
列のシリンダーボアの間の角度が54、60、90又は
120度であるV6エンジンブロックと、2列のシリン
ダーボアの間の角度が90度であるV8エンジンブロッ
クとを含むが、他の配置も用いることができる。
【0022】図1において、コア14、16、18、2
2及び24は、最初に、多数のコアのサブアッセンブリ
30(コアパッケージ)を形成するため、ベースコア1
2及びカバーコア26とは別に組み付けられる。コア1
4、16、18、22及び24は、最終的なエンジンブ
ロック鋳型パッケージ10の一部分を形成しない一時的
ベース即ち部材TB上で組み付けられる。コア14、1
6、18、22及び24は、便宜のため図1で概略的に
示されており、そのより詳細な図面が図2乃至5で示さ
れる。
【0023】図1に示されたように、一体バレルクラン
クケースコア14は、最初に、一時的なベースTBに配
置される。コア14は、図2乃至3、及び、図5乃至6
に示されるように、一体のクランクケースコア領域14
b上で複数の柱状バレル14aを備える。バレルクラン
クケースコア14は、図5乃至6に示されたコアボック
ス工作機械器具100においてバレル及びクランクケー
ス領域の組み合わせを有する一体の一部品コアとして形
成される。カムシャフト通路形成領域14csは、クラ
ンクケース領域14b上に一体に形成され得る。
【0024】コアボックス工作機械器具100は、第1
及び第2のバレル形成ツールエレメント104が、夫々
の油圧シリンダー106により移動するための案内ピン
105上に摺動可能に配置される。カバー107は、バ
レル−形成ツールエレメント104に向かって油圧シリ
ンダー109により移動するための垂直移動可能な正確
に案内されるコア機械プラッテン110上に配置され
る。エレメント104及びカバー107は、図5の実線
の位置から、破線の位置まで、移動され、空洞部Cを形
成する。該空洞部には、砂/結合材の混合物が吹き付け
られて硬化され、コア14を形成する。コア14の端部
は、ツールエレメント104及び/又は107により形
成される。コア14は、ツールエレメント104及びカ
バー107を互いから離れるように移動させて該コア1
4及びクランクケース領域14bを露出させることによ
り工作機械器具100から取り外される。該クランクケ
ース領域14bは、便宜上、図6で幾分概略的に示され
ている。
【0025】バレル形成ツールエレメント104は、バ
レル14aと、鋳造位置決め器表面14c、14d及び
14eを含む、外側クランクケースコア表面と、を形成
するように構成される。カバー107は、コア14の内
側及び他の外側クランクケース表面を形成するように構
成される。図示という目的のために、ツールエレメント
104は、2つの1次鋳造位置決め器表面14cを形成
するため作動表面104cを含んで示されるが、これに
限定されるものではない。これらの2つの1次位置決め
器表面14cを、クランクケース領域14cの一端部E
1で形成することができ、類似した第3の位置決め器表
面(図示しないが表面14cと類似している)を、図2
のクランクケース領域14bの他の端部E2で形成する
ことができる。3つの1次鋳造位置決め器表面14c
は、既知の3−2−1鋳造位置法で使用するための参照
平面を確立する。2つの鋳造2次位置決め器表面14d
を、参照ラインを確立するため、コア14の図2のクラ
ンクケース領域14bの一側部CS1上に形成すること
ができる。図5の右手側ツールエレメント104は、コ
ア14の側部CS1上に2次位置決め器表面14dを形
成するための作動表面104d(そのうちの1つが示さ
れる)を含んで示される。左手側ツールエレメント10
4は、コア14の他方の側部CS2上に2次位置決め器
表面14dをオプションで形成するため類似の作動表面
104d(そのうちの1つが示される)をオプションで
含むことができる。図2の、位置決め器表面14cに隣
接した3次鋳造位置決め器表面14eは、コア端部E1
で位置決め器表面14cを形成するのと同じツールエレ
メントによって、クランクケース領域14bの端部E1
上で形成することができる。単一の3次位置決め器表面
14eは、参照ポイントを確立する。6つの位置決め器
表面14c、14d、14eは、引き続く機械加工作業
のため、鋳造エンジンブロックを配置するための3軸座
標系を確立する。
【0026】実際には、6以上の鋳造位置決め器表面を
使用してもよい。例えば、一対の幾何学的に対向する鋳
造位置決め器表面を、6つのポイント(3+2+1)の
配置スキームで単一の配置ポイントとして機能させるた
め、オプションで均等化(equalized)してもよい。均
等化は、OP10又は制限備品において機械的に同期さ
れる配置詳細手段の使用により典型的に達成される。こ
れらの配置詳細手段は、2つの表面の変動を平均化し即
ち均等化させる態様で、位置決め器表面対と接触する。
例えば、位置決め器表面14dと類似した追加の対の2
次位置決め器表面は、図5の左手側バレル形成ツールエ
レメント104の作動表面104dにより、コア14の
反対側CS2上にオプションで形成することができる。
その上、追加の1次位置決め器及び3次位置決め器の表
面を、特定のエンジンブロック鋳造設計のため同様に形
成することができる。引き続く整列及び機械加工作業
で、2つ以上のシリンダーボアライナー15の1以上の
湾曲表面を参照する必要無しに、エンジンブロック鋳造
物を配位するため位置決め器表面14c、14d、14
eを使用することができる。
【0027】位置決め器表面14c、14d、14e
が、一体のバレル14aを形成するのと同じコアボック
スバレル形成ツールエレメント104を使用してクラン
クケースコア領域14b上に形成されるので、これらの
位置決め器表面は、バレル14a及びかくしてエンジン
ブロック鋳造物内に形成されるシリンダーボアに対し
て、首尾一貫且つ正確に配置される。
【0028】上述されたように、一体のバレルクランク
ケースコア14は、一時的ベースTB上に最初に配置さ
れる。次に、金属シリンダーボアライナー15は、コア
14の各バレル14a上に手動又はロボットにより配置
される。バレル14a上の配置以前に、ライナーと鋳造
金属との間の緊密な機械的接触を促進するという目的の
ため、各々のライナー外側表面を、カーボンブラックを
含むすすを用いて被覆してもよい。コア14は、図3A
で最も良く示されているように、各バレル14aの下側
端部で、面取りされた(円錐形の)下側環状ライナー位
置決め器表面14fを含むように、コアボックス工作機
械器具100内に作られる。面取り表面14fは、図3
Aに示されているように、各ボアライナー15の面取り
環状下側端部15fと係合しており、エンジンブロック
の鋳造前及び鋳造の間にバレル14aに対してボアライ
ナーを配置する。
【0029】シリンダーボアライナー15は、各々、ボ
アライナー15の長さ全体又はその長さの一部分に沿っ
てテーパーが形成された内径を備えるように機械加工又
は鋳造することができ、内部にコアが形成されているコ
アボックス工作機械器具100からコア14を取り出す
ことを可能にするため、バレル14a上で与えられた、
図3Aの抜き勾配角度A(外径テーパー)と同様に形成
される。特に、工作機械器具100の各バレル形成エレ
メント104は、それのクランクケース形成領域104
bからバレル形成キャビティ104aの端部に向かって
延在する方向の長さに沿って僅かに減少したテーパーの
内径を有する、複数のバレル形成キャビティ104aを
備えており、工作機械器具100上に載っているツール
エレメント104の湾曲コア14から離れる移動、即
ち、図5の破線位置から実線位置までのツールエレメン
ト104の移動を可能にしている。コアバレル14a
は、かくして、コアクランクケース領域14bの最も近
いところから、バレルの端部に向かって、テーパーを持
つ外径を形成する(直径が減少する)。バレル14aの
外径上のテーパーは、典型的には、1度以内であり、コ
アボックス工作機械器具100のバレル形成ツールエレ
メント104上で使用される抜き勾配角度に依存する。
ボアライナー15の内径のテーパーは、各ボアライナー
15の内径が、図3Aの下側端部における内径よりも、
上側端部で小さくなるように、図3Aのバレル14aの
抜き勾配角度(外径テーパー)と相補的となるように、
機械加工又は鋳造される。バレル14aの外径のテーパ
ーと適合させるためのボアライナー15の内径のテーパ
ーは、連係されたバレル上の各ボアライナーの初期整
列、及び、かくしてバレル14a上に適合される水ジャ
ケットスラブコア22に関する整列を改善する。テーパ
ーを適合させることは、各ボアライナー15と連係され
たバレル14aとの間の空間即ち隙間を減少させ、厚さ
の均一性を作り出し、エンジンブロック鋳型の鋳造の間
に当該空間に溶解金属が入り込む可能性及び範囲を減少
させる。ボアライナー15の内径上のテーパーは、エン
ジンブロック鋳造の機械加工の間に、除去される。
【0030】ボアライナー15の内径テーパーは、図3
及び図3Aに示されたようにそれらの長さ全体に沿って
延在してもよく、或いは、図3Eに示されたように、そ
れらの長さの一部分に沿ってのみ延在してもよい。
【0031】例えば、各ボアライナー15の内径テーパ
ーは、図3Eに示されたようにコアプリント14pに隣
接した前記バレル14aの各々の末端部に近接したとこ
ろで、その長さの上側テーパー形成部分15kに沿って
のみ延在し、該コアプリント部に近接して、ボアライナ
ー15の上側端部が水ジャケットスラブコアアッセンブ
リ22と結合した状態とすることができる。例えば、テ
ーパー形成部分15kは、その上側端部からその下側端
部に向かって測定されるとき25.4mm(1インチ)
の長さを持ってもよい。図示していないが、同様の内径
テーパー形成領域を、クランクケース領域14bに隣接
した各ボアライナー15の下側端部、又は、その上側端
部及び下側端部の間でボアライナー15の長さに沿った
他の任意の局所領域において局所的に設けることができ
る。
【0032】本発明は、バレル14aの抜き勾配角度と
適合させるため内径の僅かなテーパーを備えたボアライ
ナー15の使用に限定されるものではない。一定の内径
及び外径を備えた、テーパーが形成されていないシリン
ダーボアライナー15を、図3Fに示すように、本発明
を実施するため使用することができるからである。テー
パー形成ボアライナー15に対して本文中で説明された
表面15f、15gと類似した面取りされたボアライナ
ー表面15f、15gと係合している面取り位置決め器
表面14f、22gによって、テーパーが形成されてい
ないボアライナー15が、バレル14a上に配置され
る。
【0033】コア14のバレル14a上のボアライナー
15の組み付けに続いて、端部コア16が、手動又はロ
ボットで、コアを整列させるため結合コア上の相互適合
コアプリント特徴部と、それらを取り付けるための従来
の手段、例えば、接着剤、ねじ又は当業者に知られた他
の方法等と、を使用してコア14へと組み付けられる。
コアプリント部は、鋳型エレメントを他の鋳型エレメン
トに対して配置するため使用され、且つ、鋳造物の形状
を画成しない、鋳型エレメント(例えば、コア)の特徴
部を含む。
【0034】端部コア16がバレルクランクケースコア
14に配置された後、水ジャケットスラブコアアッセン
ブリ22は、図3のコア14のバレル14aの各列上に
手動又はロボットで配置される。各々の水ジャケットス
ラブコアアッセンブリ22は、図3Bにおいて、例えば
凹部22q及び22r等のコアの従来の相互適合コアプ
リント特徴部を使用して水ジャケットコア22a及びリ
フターコア22cをスラブコア22bに固定することに
よって作られる。これらは、水ジャケットコア22a及
びリフターコア22cのコアプリント特徴部を各々受け
入れる。組み付けられたコアを締め/固定する手段は、
接着剤、ねじ、又は、当業者に知られた他の方法を含
む。各々の水ジャケットスラブコア22bは、夫々の端
部コア16上で相補的特徴部と相互適合する、図3Bの
端部コアプリント22hを備える。コアプリント部22
hの意図された機能は、バレル上での組み付けの間にス
ラブコア22bを予備整列し、更に、鋳型充填の間に端
部コアの外側移動を制限することである。コアプリント
部22hは、バレルに対するスラブコア22bの回転を
減少させるというよりは、一体のバレルクランクケース
コア14に対するスラブコア22bの位置を制御しな
い。
【0035】水ジャケットスラブコアアッセンブリ22
は、図3に示されたように、バレル14aの列に接して
組み付けられる。バレル14aの少なくとも幾つかは、
図2及び図5に示すように、コアボックス工作機械器具
100でバレル14a上に形成された、その上側末端部
にコアプリント部14pを備える。図示という目的のみ
のため示された実施形態では、バレル14aの全てがコ
アプリント部14pを備える。細長いバレルコアプリン
ト部14pは、面取りされたコーナーCCにより分離さ
れた4つの1次平坦側部を備え、且つ、上側に面する平
坦コア表面S2から上方に延在する、平坦側部を持つ多
角柱の延長部として示されている。水ジャケットスラブ
コアアッセンブリ22は、複数の相補的多角柱コアプリ
ント部22pを含み、その各々は、図3Aにおいて、下
側に面するコア表面S2’から延在する4つの1次側部
S’を備える。コアプリント部22pは、コアプリント
部14pを受け入れ、且つ、それらの下側端部におい
て、環状面取り(円錐形)線形位置決め器表面22gを
有する、平坦側部を持つ開口として示されている。各コ
アアッセンブリ22がバレル14aの各列で配置された
とき、バレル14aの各コアプリント14pは、夫々の
コアプリント22p内に協働的に受け入れられる。平坦
な1次側部の1つ以上又はコアプリント部14pの幾つ
かの表面が、コアアッセンブリ22の夫々のコアプリン
ト部22pに対して、きっちりと(例えば、0.254
mm(0.01インチ)以下のクリアランス)重ね合わ
される。一例のみとして、バレルの与えられたバンクに
おける第1のバレル14a(例えば、図2の#1)及び
最後のバレル14a(例えば、#4)の上側に面するコ
ア表面S2は、アッセンブリ22のコアプリント部(例
えば、図3Bの#1A及び#4A)の下側に面する表面
S2’を使用して、バレルの当該バンクの軸に平行に水
ジャケットスラブコアアッセンブリ22の長さ軸線を整
列させるため使用することができる(「上側及び下側に
面する」という用語は、図3Aに関してである)。与え
られたバンクのバレルの第2のバレル(例えば、図2の
#2)のコアプリント部14pの前方に面する側部S
は、アッセンブリ22のコアプリント部22p(例え
ば、図3Bの#2A)の後方に面する側部S’を使用し
て、図2の“X”軸に沿ってコアアッセンブリ22を配
置するため使用することができる。
【0036】ジャケットスラブアッセンブリ22のバレ
ルへの組み付けが完成に近いとき、各々の面取りされた
表面22gは、図3及び図3Aに示されたように、各ボ
アライナー15の夫々の面取りされた上側環状端部15
gと係合する。これによって、ボアライナー15の上側
の末端部は、エンジンブロックの鋳造の前及び鋳造の
間、バレル14aに対して正確に配置される。バレル1
4aの配置がコアボックス工作機械器具100内で正確
になされるため、及び、水ジャケットスラブコア22及
びバレル14aが、コアプリント部14p、22pの幾
つかにおいて緊密に相互適合されるため、ボアライナー
15は、コア14上で正確に配置され、かくして、究極
的には、シリンダーボアが、鋳型パッケージ10内に作
られたエンジンブロック鋳造物において正確に配置され
る。
【0037】コアプリント部14p及び22pの領域
が、図示のみの目的のため形状が平坦側部を備えた多角
柱として示されているが、他のコアプリント部の形状も
使用可能である。その上、コアプリント部22pが、各
コアアッセンブリ22の内側側部から外側側部に延在す
る平坦側部開口として示されているが、コアプリント部
22pは、コアアッセンブリ22の厚さを通して部分的
にのみ延在してもよい。コアアッセンブリ22の厚さを
貫通するコアプリント開口22pの使用は、位置決め目
的のための、コアプリント部14p及びコアプリントブ
ラケット22pの間の最大の接触を提供するため選択さ
れる。当業者ならば、コアプリント部22pを、各バレ
ル14aの上側末端部上に夫々の雌型コアプリント部内
に各々収容される雄型コアプリント部として作ることが
できることを理解するであろう。
【0038】バレル14aでの水ジャケットスラブコア
アッセンブリ22の組み付けに続いて、タペットバレイ
コア24が、水ジャケットスラブコアアッセンブリ22
上で手動又はロボットにより組み付けられる。これに続
いて、クランクケースバレルコア14上で側部コア18
の組み付けがなされ、一時ベースTB上で図1のサブア
ッセンブリ(コアパッケージ)30を形成する。ベース
コア12及びカバーコア26は、組み立てシーケンスに
おけるこの時点では組み付けられない。
【0039】次に、サブアッセンブリ(コアパッケー
ジ)30及び一時的ベースTBは、図3Dのロボット把
持器GP又はベースTBから離れた分離ステーションの
他の適切なマニピュレータを使用してサブアッセンブリ
30を持ち上げることにより分離される。一時的ベース
TBは、サブアッセンブリシーケンスの開始位置に戻さ
れ、該位置では、新しい一体のバレルクランクケースコ
ア14が、別のサブアッセンブリ30の組み立てで使用
するためその上に配置される。
【0040】サブアッセンブリ30は、図1及び図3D
の、ロボット把持器GP又は他のマニピュレータによ
り、クリーニング(吹き払い)ステーションBSへと持
っていかれ、該ステーションで、該サブアッセンブリ
は、サブアッセンブリの外側表面から、及び、そのコア
の間の内部空間から解放した砂を除去するようにクリー
ニングされる。解放された砂は、上述したサブアッセン
ブリシーケンスの間で、コアが該コア間の接合部で互い
に擦り合った結果として生成される。少量の砂が、結合
した接合表面から削り落とされ、外側表面上、隣接する
コア間の狭い空間、エンジンブロック鋳造物の壁及び他
の特徴部を形成する狭い空間に滞留するおそれがある。
このような空間では、砂の存在は、鋳型パッケージ内に
作られるエンジンブロック鋳造物を汚染しかねない。
【0041】クリーニングステーションBSは、複数の
高速度空気ノズルNを含むことができ、該ノズルの前で
は、ノズルNからの高速空気ジェットJがサブアッセン
ブリの外側表面に当たり、隣接するコア間の狭い空間内
に入り、解放したあらゆる砂粒子を除去し、解放砂粒子
にかかる重力により援助されながら、該砂粒子をサブア
ッセンブリの外部に吹き飛ばすように、サブアッセンブ
リ30がロボット把持器GPにより巧みに操作される。
サブアッセンブリ30を動かす代わりに、或いは、動か
すことに加えて、サブアッセンブリの外側表面に高速空
気ジェットを差し向け、隣接するコア間の狭い空間内に
空気を流し込むため、ノズルNを、サブアッセンブリに
対して移動可能にしてもよい。本発明は、サブアッセン
ブリ30をクリーニングするため、高速空気ジェットを
使用することに限定されない。クリーニングは、解放し
た粒子を吸い取るためサブアッセンブリから1つ以上の
真空クリーナーノズルを使用して実行してもよいからで
ある。
【0042】クリーニングされたサブアッセンブリ(コ
アパッケージ)30は、その外側表面に多数の仕切りラ
インLを備えており、該仕切りラインは、図4に概略的
に示されたように、それらの間の接合部で隣接するコア
間に配置され、外側表面上で様々に異なる方向に延在す
る。
【0043】次に、クリーニングされたサブアッセンブ
リ(コアパッケージ)30は、図1及び図3で、オプシ
ョンのチルパレット28に載っているベースコア12上
に、ロボット把持器GPにより配置される。チルパレッ
ト28は、図3のベースコア12を支持するため、パレ
ットプレート28b上に配置された鋳型ストリッパープ
レート28cを備える。ベースコア12は、最下パレッ
トプレート28b上で端から端まで配置されている複数
の直立チル28a(1つが図示されている)を有するチ
ルパレット28上に配置されている。チル28aは、1
つ以上の固定ロッド(図示せず)により端から端まで一
緒に固定することができる。これらのロッドは、チルの
端部が、それが固定化し冷却されたとき、金属鋳造物の
収縮に適合するように互いに向かって移動することがで
きる態様でチル28a内の軸方向通路を通って延在す
る。チル28aは、図3に示されるように、鋳型ストリ
ッパープレート28cにおける開口28o及びベースコ
ア12における開口12oを通ってコア14のクランク
ケース領域14bのキャビティC内に延在する。パレッ
トプレート28bは、貫通孔28hを備えており、該貫
通孔を通して、図1のロッドRを、鋳型ストリッパープ
レート28c及び鋳型パッケージ10からチル28aを
分離するため延在させることができる。チル28aは、
鋳造物の隔壁特徴部から熱を急速に除去するため、鋳鉄
又は他の適切な熱伝導材料から作られる。隔壁特徴部
は、主要なベアリング及び主要なベアリングキャップを
介してエンジンクランクシャフトを支持する特徴部を鋳
造する特徴部である。パレットプレート28b及び鋳型
ストリッパープレート28cは、鉄、熱絶縁セラミック
プレート材料、これらの組み合わせ、又は、他の耐性材
料から構築することができる。それらの機能は、チル及
び鋳型パッケージの操作を夫々簡単化することである。
それらは、鋳造物からの熱の除去において重要な役割を
果たすように意図されてないが、本発明はそれに限定さ
れるものではない。パレットプレート28b上のチル2
8a及び鋳型ストリッパー28bは、図示のみという目
的のため示されており、特定のエンジンブック鋳造用と
の要求に応じて、一緒に省略することができる。その
上、パレットプレート28bは、本発明の実施におい
て、鋳型ストリッパープレート28c無しに使用するこ
とができ、その逆もまた成立する。
【0044】次に、カバーコア26が、エンジンブロッ
ク鋳型パッケージ10の組み立てを完成させるべくベー
スコア12及びサブアッセンブリ(コアパッケージ)3
0上に配置されている。サブアッセンブリ(コアパッケ
ージ)30の一部分ではない任意の追加のコア(図示せ
ず)は、それらが、サブアッセンブリ(コアパッケー
ジ)30と統合される組み付け位置にまで移動されない
うちに、ベースコア12及びカバーコア26に配置さ
れ、又は、固定されることができる。例えば、図1とは
異なる組み立てシーケンスに従って、コアパッケージ3
0は、側部コア16無しに組み付けることができ、その
代わりに、ベースコア16上で組み当てられる。コアパ
ッケージ30のサン側部コア16は、引き続いて、側部
コア16を有するベースコア12に配置される。ベース
コア12及びカバーコア26は、サブアッセンブリ(コ
アパッケージ)30の外側表面と相補的に且つ緊密に適
合するように形成される内側表面を有する。ベースコア
及びカバーコアの外側表面は、平坦側部ボックス形状を
画成するものとして図4に示されているが、特定の鋳造
プラントに適合される任意形状とすることができる。ベ
ースコア12及びカバーコア26は、典型的に、迅速に
引き続く鋳型充填の間、一緒に鋳型パッケージ10を保
持するため、外側周辺金属バンド又はクランプ(図示せ
ず)により、それらの間のコアパッケージ30と共に一
緒に接合される。
【0045】ベースコア12及びカバーコア26の間の
サブアッセンブリ30の位置は、サブアッセンブリ30
を取り囲み、及び、図4のベースコア及びカバーコアの
内側に様々な多数の外側仕切りラインLを制限する上で
効果的である。ベースコア12及びカバーコア26は、
ベースコア及びカバーコアがそれらの間にサブアッセン
ブリ(コアパッケージ)30を備えた状態で組み立てら
れるとき、鋳型パッケージ10の回りに延在する単一の
連続的外側仕切りラインSLを形成する、協働的仕切り
表面14k、26kを備える。鋳型パッケージ10の回
りの仕切りラインSLの大部分は、水平面内に配位され
ている。例えば、鋳型パッケージ10の側部LS、RS
の仕切りラインSLは、水平面内に置かれている。鋳型
パッケージ10の端部E3、E4の仕切りラインSL
は、該鋳型パッケージ10の各端部E3、E4で、入れ
子舌状領域及び溝領域を画成するため、水平及び非水平
に延在する。そのような舌状特徴及び溝特徴は、コアパ
ッケージ30の外側形状と適合することを要求され、か
くして、コアパッケージと、ベース及びカバーコア1
2、26との間の空洞空間を最小にし、コアパッケージ
30をベースコア12内の位置にまで下げるため、又
は、溶解金属が鋳型パッケージに導入されるところの開
口部と適合するため使用される機構のためのクリアラン
スを提供する。溶解金属のための開口部(図示せず)
は、溶解金属を鋳型パッケージに提供するため用いられ
る鋳型充填技術に応じて、仕切りラインSL又は別の位
置に配置してもよい。なお、充填技術は、本発明の一部
分を構成するものではない。鋳型パッケージ10の回り
の連続的な単一の仕切りラインSLは、鋳型充填の間に
鋳型パッケージ10から溶解金属(例えば、アルミニウ
ム)を逃がすための場所を減少させる。
【0046】ベースコア12は、図4において、底部壁
12j、及び、一対の直立対向端部壁12nにより接合
される一対の直立側部壁12mを備える。ベースコア1
2の側部壁及び端部壁は、上方に面する仕切り表面14
kで終わっている。カバーコアは、頂部壁26j、一対
の垂れ下がり両端ブラケット壁26nにより接合された
一対の垂れ下がり側部壁26mを備える。カバーコアの
側部壁及び端部壁は、下方に面する仕切り表面26kで
終わっている。仕切り表面12k、26kは、ベースコ
ア12及びカバーコア26がそれらの間にサブアッセン
ブリ(コアパッケージ)30を備えた状態で組み立てら
れるとき、鋳型仕切りラインSLを形成するように一緒
に結合している。鋳型パッケージ10の側部LS、RS
の仕切り表面14k、26kは、水平面内に単独で配位
されている。しかし、鋳型パッケージ10の端部壁E
3、E4上の仕切り表面12k、26kを、水平面内に
単独で載せることができる。
【0047】次に、完成されたエンジンブロック鋳型パ
ッケージ10は、図1の鋳型充填ステーションMFに移
動され、該ステーションでは、それは、本発明の図示の
実施形態、即ち、図1で、その配位から逆転された鋳型
パッケージ10を用いた低圧充填プロセスを使用して、
溶解アルミニウム等の溶解金属で充填される。しかし、
例えば、重力注入法等の任意の適切な鋳型充填技術を、
鋳型パッケージを充填するため使用してもよい。溶解金
属(例えば、アルミニウム)は、溶解金属が固体化する
とき、ボアライナー15がエンジンブロック内で現場鋳
造されるように、バレル14a上で予備配置されたボア
ライナー15の回りに鋳造される。鋳型パッケージ10
は、カバーコア26の端部壁に形成された、図4に一つ
示されている、凹状マニピュレータ受け入れポケットH
を備えてもよく、これによって、鋳型パッケージ10
は、把持され、充填ステーションMFに移動されること
ができる。
【0048】鋳型パッケージ10内で溶解金属を鋳造し
ている間、各々のボアライナー15は、バレル14aの
面取り部14f及びボアライナーの面取り表面15fの
間の係合により、その下側端部に配置され、水ジャケッ
トスラブコアアッセンブリ22の面取り表面22g及び
ボアライナーの面取り表面15gの間の係合により、そ
の上側末端部に配置される。この位置決めは、ボアライ
ナー15がエンジンブロックで正確なシリンダーボアラ
イナー位置を提供するため鋳造エンジンブロック内で現
場鋳造されるとき、鋳型パッケージ10の組み立て及び
鋳造の間に、そのバレル14a上でボアライナー15を
中心に合わせ続ける。バレル14aの抜き勾配に適合さ
せるため、このテーパー形成ボアライナー15の使用と
連係されたこの位置決めは、ボアライナー15とバレル
14aとの間の空間内への溶解金属の侵入を減少させる
ことができ、その内部の金属バリ(flash)の形成を減
少させる。オプションで、ボアライナー15がコア14
のバレル14a上で組み付けられるとき、又は、ジャケ
ットスラブアッセンブリ22がバレルに組み付けられる
とき、適切なシーラントを、面取り表面14f、15
f、22g及び15gの幾つか又は全てに、その端部に
まで同様に塗布することができる。
【0049】鋳型パッケージ10により形成されたエン
ジンブロック鋳造物(図示せず)は、一体のバレルクラ
ンクケースコア14のクランクケース領域14b上に設
けられた、夫々の1次位置決め器表面14c、2次位置
決め器表面14d、及び、3次位置決め器表面14eに
より形成された、鋳造物上の1次位置決め器表面、2次
位置決め器表面、オプションの3次位置決め器表面を含
んでいる。エンジンブロック鋳造物の6つの位置決め器
表面は、エンジンブロック鋳造物内で現場鋳造されたシ
リンダーボアライナーに対して首尾一貫且つ正確に配置
され、湾曲したシリンダーボアライナー15上で位置決
めする必要無しに、引き続く整列作業(例えば、OP1
0整列備品)及び機械加工作業においてエンジンブロッ
ク鋳造物を位置決めするため使用することができる、3
軸座標系を確立する。
【0050】鋳型パッケージ10内への溶解金属の鋳造
に引き続く所定期間の後、それは、図1に示される次の
ステーションに移動され、該ステーションでは、鋳型ス
トリッパープレート28cを鋳造鋳型パッケージ10が
その上にある状態で、パレットプレート28b及びチル
28aから持ち上げて分離するため、垂直リフトロッド
Rが、パレットプレート28bの孔28hを通って持ち
上げられる。パレットプレート28b及びチル28a
は、別の鋳型パッケージ10を組み立てるときに再使用
するため組み立てプロセスの開始工程にまで戻すことが
できる。次に、鋳造鋳型パッケージ10を、ストリッパ
ープレート28c上で更に冷却することができる。鋳型
パッケージ10のこの更なる冷却工程は、鋳造物の今や
露出された隔壁特徴部上に空気及び/又は水を差し向け
ることにより、達成することができる。これは、実用サ
イズの熱チルの使用により達成することができるものよ
りも大きな冷却率を提供することにより、鋳造物の材料
特性を更に強化することができる。熱チルは、チルの温
度上昇及び鋳造温度の低下に起因して、時間の経過と共
に、漸次、効果が少なくなっていく。従来技術により鋳
型パッケージから鋳造エンジンブロックを除去した後、
ボアライナー15の内径に沿った内径テーパーは、もし
それが存在するならば、ボアライナー15にほぼ一定の
内径を提供するため、エンジンブロック鋳型の引き続く
機械加工の間に除去される。
【0051】本発明は、その特定の実施形態の観点で説
明されたが、本発明は、それに限定されるものではな
く、請求の範囲によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、エンジンVブロック鋳型パッケージを
組み立てるための本発明の例示的な実施形態のプラクテ
ィスを示す流れ図である。前端部コアは、便宜上、組み
立てシーケンスの図から省略されている。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係る、バレル及び
クランクケース領域上の鋳造位置決め器表面上にボアラ
イナーを有する一体のバレルクランクケースコアの斜視
図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係る、エンジンブ
ロック鋳型パッケージの断面図であり、該図では、バレ
ルクランクケースコアの右手側断面が、バレル特徴部の
中央平面を通って図2のライン3−3に沿って取られて
おり、バレルクランクケースコアの左手側断面が、隣接
するバレル間で図2のライン3’−3’に沿って取られ
ている。
【図3A】図3Aは、バレルクランクケースコアのバレ
ル、及び、バレル上でシリンダーボアライナーを示す水
ジャケットスラブコアアッセンブリの拡大断面図であ
る。
【図3B】図3Bは、バレル、リフターコア、及び、端
部コアのコアプリントへの係合のためのコアプリント特
徴を有する、スラブコアの斜視図である。
【図3C】図3Cは、一時的なベースの上に乗ってい
る、コアのサブアッセンブリ(コアパッケージ)の断面
図である。
【図3D】図3Dは、クリーニングステーションの概略
的に示されたマニピュレータによって配置されたサブア
ッセンブリ(コアパッケージ)の断面図である。
【図3E】図3Eは、バレルクランクケースコアのバレ
ル、及び、その長さのうち上側部分にのみテーパーが形
成されたシリンダーボアライナーを示す水ジャケットス
ラブコアアッセンブリの拡大断面図である。
【図3F】図3Fは、バレルクランクケースコアのバレ
ル、及び、バレル上でテーパッケージが形成されていな
いシリンダーボアライナーを示す水ジャケットスラブコ
アアッセンブリの拡大断面図である。
【図4】図4は、サブアッセンブリ(コアパッケージ)
がベースコアに置かれ、及び、チルが省略された状態で
カバーコアがベースコア上に置かれている後のエンジン
ブロック鋳型の斜視図である。
【図5】図5は、バレル形成ツールエレメントの閉位置
及び開位置を示す、図2の一体のバレルクランクケース
コアを作るためのコアボックス工作機械器具の概略図で
ある。
【図6】図6は、バレル形成ツールエレメントの開位置
を示すコアボックス工作機械器具及びその結果として生
じたコアの部分斜視図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 1/00 F02F 1/00 C 7/00 301 7/00 301Z (72)発明者 リチャード・ジー・ヒルヴァース アメリカ合衆国オハイオ州45844,フォー ト・ジェニングス,ロード・アール 25664 Fターム(参考) 3G024 AA26 AA28 AA38 AA39 AA47 AA49 DA19 EA01 FA14 GA01 GA04 GA35 HA07 4E093 QA01 QB03 QC02 QD10 UA02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンブロック鋳型パッケージであっ
    て、 一体のクランクケース領域に複数のバレルを有するバレ
    ルクランクケースコアであって、前記バレルはシリンダ
    ーボアライナーを各々有し、該バレルのうち1つ以上
    は、その端部に近接したコアプリント部を有する、前記
    バレルクランクケースコアと、 各々のバレルコアプリント部と各々協働関係にある1以
    上のプリント部を有する、水ジャケットスラブコアと、 を含む、エンジンブロック鋳型パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記水ジャケットスラブコアは、夫々の
    シリンダーボアライナーの端部領域と係合するための、
    各コアプリント部に近接した各々のライナー位置決め器
    表面を備える、請求項1に記載の鋳型パッケージ。
  3. 【請求項3】 各々のバレルは、夫々のシリンダーボア
    ライナーの反対側端部領域と係合するためのボアライナ
    ー位置決め器表面を備える、請求項2に記載の鋳型パッ
    ケージ。
  4. 【請求項4】 前記水ジャケットスラブコアのコアプリ
    ント部は、夫々のバレルコアプリント部を受け入れる各
    々の開口部を各々備える、請求項1に記載の鋳型パッケ
    ージ。
  5. 【請求項5】 前記開口部は、前記水ジャケットスラブ
    コアの内側から外側まで延在し、夫々のバレルコアプリ
    ント部は、前記内側から前記外側まで夫々の開口部を通
    って延在する、請求項4に記載の鋳型パッケージ。
  6. 【請求項6】 前記開口部は、平坦側部を持つ多角柱の
    開口部を含み、前記バレルコアプリント部は、平坦側部
    を持つ多角柱の延長部を含む、請求項4に記載の鋳型パ
    ッケージ。
  7. 【請求項7】 エンジンVブロック鋳型パッケージであ
    って、 一体のクランクケース領域に複数のバレルの第1及び第
    2のバンクを有するバレルクランクケースコアであっ
    て、前記バレルはシリンダーボアライナーを各々有し、
    複数の該バレルは、その端部に近接してコアプリント部
    を有する、前記バレルクランクケースコアと、 前記バレルの夫々の第1及び第2のバンクと協働し、且
    つ、各々のバレルコアプリント部と各々協働関係にある
    複数のコアプリント部を有する、第1及び第2の水ジャ
    ケットスラブコアと、 を含む、エンジンVブロック鋳型パッケージ。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2の水ジャケットスラブ
    コアは、各々のシリンダーボアライナーの端部領域と係
    合するための夫々のライナー位置決め器表面を各々備え
    る、請求項7に記載の鋳型パッケージ。
  9. 【請求項9】 各々のバレルは、夫々のシリンダーボア
    ライナーの反対側端部領域と係合するためのボアライナ
    ー位置決め器表面を備える、請求項8に記載の鋳型パッ
    ケージ。
  10. 【請求項10】 前記水ジャケットスラブコアのコアプ
    リント部は、夫々のバレルコアプリント部を受け入れる
    各々の開口部を含む、請求項7に記載の鋳型パッケー
    ジ。
  11. 【請求項11】 前記開口部は、平坦側部を持つ多角柱
    の開口部を含み、前記バレルコアプリント部は、平坦側
    部を持つ多角柱の延長部を含む、請求項10に記載の鋳
    型パッケージ。
  12. 【請求項12】 エンジンブロック鋳型パッケージを組
    み立てる方法であって、 一体のクランクケース領域に複数のバレルを有するバレ
    ルクランクケースコアを、前記バレルがシリンダーボア
    ライナーを各々有し、且つ、該バレルのうち1つ以上
    が、その端部に近接してコアプリント部を有する状態で
    用意する工程と、 水ジャケットスラブコア上の夫々のコアプリント部が夫
    々のバレルコアプリント部と協働した状態で、前記水ジ
    ャケットスラブコアを前記バレル上に配置する工程と、 を含む、前記方法。
  13. 【請求項13】 各々のバレルコアプリント部が前記水
    ジャケットスラブコアの夫々のコアプリント開口部に受
    け入れられる、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 各々のバレルコアプリント部の平坦側
    部を、前記水ジャケットスラブコアの夫々のプリント部
    の平坦側部に結合させる工程を含む、請求項12に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 前記ボアライナーの端部領域を、前記
    水ジャケットスラブコアの位置決め器表面と係合させる
    ことにより、及び、前記ボアライナーの反対側の端部領
    域を、前記バレルクランクケースコアの位置決め器表面
    と係合させることによって、各々のバレルに各々のボア
    ライナーを配置する工程を含む、請求項12に記載の方
    法。
  16. 【請求項16】 エンジンVブロック鋳型パッケージを
    組み立てる方法であって、 一体のクランクケース領域に複数のバレルを持つ第1及
    び第2のバンクを有するバレルクランクケースコアであ
    って、前記バレルはシリンダーボアライナーを各々有
    し、各バンクの複数のバレルは、その端部に近接したコ
    アプリント部を有する、前記バレルクランクケースコア
    を用意する工程と、 各々の第1及び第2の水ジャケットスラブコアを、前記
    バレルの各々の第1及び第2のバンクに、該第1及び第
    2のスラブコアの夫々のコアプリント部が夫々のバレル
    コアプリント部と協働した状態で配置する工程と、 を含む、前記方法。
  17. 【請求項17】 各々のバレルコアプリント部は、前記
    水ジャケットスラブコアの各々のコアプリント開口部内
    に夫々受け入れられる、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 各々のバレルコアプリント部の平坦側
    部を、各々の水ジャケットスラブコアの夫々のコアプリ
    ント部の平坦側部と結合させる工程を含む、請求項16
    に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ボアライナーの端部領域を、各々
    の前記水ジャケットスラブコア上の位置決め器表面と係
    合させることによって、前記ボアライナーの反対側端部
    領域を、前記バレルクランクケースコアの位置決め器表
    面と係合させることによって、各々のバレル上にボアラ
    イナーを配置する工程を含む、請求項16に記載の方
    法。
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