JP2003038397A - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2003038397A
JP2003038397A JP2001226325A JP2001226325A JP2003038397A JP 2003038397 A JP2003038397 A JP 2003038397A JP 2001226325 A JP2001226325 A JP 2001226325A JP 2001226325 A JP2001226325 A JP 2001226325A JP 2003038397 A JP2003038397 A JP 2003038397A
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suction cylinder
suction
vacuum cleaner
dust collecting
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JP2001226325A
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Koichi Nakai
康一 中井
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクロン式集塵部におけるフィルタの塵埃
を連続的かつ自動的に掻き落としする、信頼性の高い簡
易な構造のフィルタブラッシング機構を備えたサイクロ
ン式集塵部を備えた電気掃除機を提供すること。 【解決手段】 サイクロン式集塵部3において、吸引筒
32の排気口32aに取り付けられたフィルタ33表面
をブラッシングする回転式のブラシ体40を、可撓性ホ
ース5を接続する接続管31に固定し、可撓性ホース5
の動きに連動して、フィルタ33の表面を常に自動的に
ブラッシングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気を旋回して塵
埃を分離するサイクロン式集塵部を有する電気掃除機に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイクロン式集塵部を有する、一
般的なサイクロン式集塵部を備えた電気掃除機として
は、例えば、特開2001−29288号公報に開示さ
れているものがある。図5は、この公報の図1に示され
ている従来公知の一般的なサイクロン式集塵部を備えた
電気掃除機の概略説明図であるが、この図に基づき、そ
の概略を説明する
【0003】同図に示されるように、床面Fに面した吸
気口体1には接続パイプ2が接続されている。接続パイ
プ2にはサイクロン式集塵部3が連結されている。サイ
クロン式集塵部3は連結部材4及び可撓性ホース5を介
して電動送風機6aを有する掃除機本体6に連通してい
る。また、連結部材4の一部を屈曲して使用者が把持す
るハンドル7が形成されており、種々の操作を行う操作
キーや運転状況を表示する表示部等を有する操作部がハ
ンドル7に設けられている。
【0004】電動送風機6aが駆動されると、吸込口体
1の吸気口から矢印f1のように吸気が取り入れられ、
吸気は接続パイプ2を介して流入通路8からサイクロン
式集塵部3に流入する。サイクロン式集塵部3内では吸
気は旋回しながら塵埃を分離除去され、電動送風機6a
の吸引力により掃除機本体6から矢印f2のように外部
に放出される。
【0005】次に、このようなサイクロン式集塵部を備
えた電気掃除機における従来のサイクロン式集塵部とし
ては、例えば、前述の特開2001−29288号公報
に開示されているものがある。これを、図6〜図11に
示す。図6はこの公報に記載されている従来例としての
サイクロン式集塵部の説明図である。図7は同サイクロ
ン式集塵部の排気口部分の断面図であり、図8は図7に
おけるVIII矢視図であり、図9は図7に図示した排
気口部分の側面図である。また、図10は、図7に図示
した排気口部分の動作を説明する図面で、排気口のフィ
ルタに塵埃が付着した状態を示し、図11は図10に図
示したフィルタの塵埃除去時の状態を示す図である。な
お、全体的構造は前記図5に記載されているものであ
る。
【0006】サイクロン式集塵部3は、流入通路8に連
通された吸気ガイド10を上部に有しており、流入通路
8により接続パイプ2に連結されている。また、サイク
ロン式集塵部3は、略円筒形に形成されており接続パイ
プ2と平行に配されている。そして、吸気流はサイクロ
ン式集塵部3から掃除機本体6へ排出される排気流に略
直角に流入通路8から流入するようになっている。この
吸気流は略円筒形のサイクロン式集塵部3の接線方向に
流入する。これにより吸気がサイクロン式集塵部3の内
壁に衝突しながら旋回し、塵埃を分離して第1集塵室1
1内に堆積するようになっている。
【0007】また、第1集塵室11の下部には、隔壁1
2を介して第2集塵室13が設けられている。隔壁12
には多数の貫通孔からなるメッシュ状の開口部12aが
設けられている。そして細かい塵埃は開口部12aを通
過して第2集塵室内13に収容される。また、第1、第
2集塵室12、13の一部若しくは全体を透明若しくは
半透明の樹脂からなる透明部材15、16により形成し
ている。
【0008】また、連結管20は、連結部材4の一部を
構成するもので、一部が集塵部3内に挿入され、その端
面21が開放されている。内筒22は連結管20の開放
端から連結管20の内部に向けて摺動可能に配設されて
いる。そして、連結管20には十字形状のバネ支持部材
23が形成されていて、バネ支持部材23と内筒22の
底面22aとの間には、内筒22を図中、下方に付勢す
る圧縮バネ25が設けられている。また、内筒22の外
周面には排気口24が設けられている。
【0009】排気口24は、多数の貫通孔からなるメッ
シュ状フィルタとして形成されている。このフィルタと
しては、ナイロン系等の樹脂により形成され、内筒22
に二重成形、熱溶着又は接着等により、内筒22を構成
する部材とメッシュとの境界部に段が形成されないよう
に張設され、固定されている。
【0010】吸気は図9の矢印Bのように排気口24か
ら内筒22内に流入し、連結管20を通って可撓性ホー
ス5へ送出される。そして、フィルタに塵埃が付着した
場合は、電動送風機6aの真空圧により内筒22が図1
0の矢印Cのように吸引される。その結果、図11に示
すように内筒22は連結管20により覆われる。このよ
うに内筒22が連結管22へ移動するときに、連結管2
0の端面21によりフィルタ表面の塵埃が掻き落とされ
る。使用者は、目詰まりの状態を、LEDの点灯や圧力
センサからなる報知手段により排気口24の目詰まりを
認知し、電動送風機6aの停止及び排気口24の清掃を
行う。塵埃19が内筒22の移動により掻き落とされる
と、圧縮バネ25の付勢力により排気口24が再度露出
するように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
電気掃除機によると、サイクロン式集塵部におけるフィ
ルタの塵埃19の掻き落としは、所定の間隔で断続的な
掻き落としとなるため、その間にフィルタが目詰まりし
て、掃除機の吸込み抵抗が大きくなり、掃除機能や集塵
機能が低下するなどの問題があった。また、塵埃19の
掻き落としは外筒20の端面21で行うが、端面21の
エッジは、フィルタの吸い込み面と平行であり、かつ外
筒が剛性体であるため、機構的に十分に掻き落とすこと
が困難なものである。十分な掻き落としを得るようにす
るには、端面21の内径と内筒22の外形との嵌め合い
を精密にする必要がある。しかし、精密にするとフィル
タが端面21により傷つけられ、スムーズな動作が困難
になるという懸念があった。さらには、圧力センサ等の
検知及び報知手段を設置する必要があり、コスト高にな
るという問題があった。
【0012】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたものである。本発明は、サイ
クロン式集塵部におけるフィルタの塵埃を連続的かつ自
動的に掻き落としする、信頼性の高い簡易な構造のフィ
ルタブラッシング機構を備えたサイクロン式集塵部を備
えた電気掃除機を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電気掃除機は、吸気口を有する吸込口
体と、吸気を発生させるための電動送風機を収納した掃
除機本体と、前記吸込口体に接続される接続パイプと、
前記接続パイプから流入させた吸気を旋回して塵埃を分
離するサイクロン式集塵部と、排気口を有しこの排気口
にフィルタを張設した吸引筒と、開口部を前記排気口に
連通可能するように前記吸引筒に接続され、かつ、前記
吸引筒に対し前記吸引筒の軸心を中心として回転自在に
固定された接続管と、前記接続管と前記掃除機本体とを
接続する可撓性ホースと、前記フィルタ面に外側から接
触する柔軟性のあるブラシを配置したブラシ部を有し、
前記接続管と一体となって回転するように前記接続管に
固定されたブラシ体とを備えたものである。
【0014】このように構成すると、掃除機を使用した
場合、掃除機本体に対するサイクロン式集塵部の相対位
置や方向が常に変化し、可撓性ホースが回転したり引き
伸ばされたりして、相対位置の変化に追随する。このた
め、可撓性ホースに接続されている接続管が回転する。
また、接続管に固定されているブラシ体が、この接続管
とともに一体的に回転する。これにより、サイクロン式
集塵部内の排気口に取り付けられているフィルタ面が常
にブラッシングされる。したがって、フィルタは、常に
塵埃が掻き落とされ、目詰まりすることもなく、掃除機
の吸込み性能の低下を招くこともない。また、機構的に
も、柔軟性のあるブラシがフィルタ面に接触する構造と
なっているため、従来ほどの精密さを必要とせず、簡易
な構成とすることができる。さらには、目詰まりの検
出、報知の手段も不要であるので、コスト軽減を行うこ
とができる。
【0015】また、前記排気口は、前記吸引筒の筒壁に
おいて円周方向に等間隔に開設された複数の開口部から
なるようにすることが好ましい。このようにすれば、排
気口を大きく、かつ、排気口を吸引筒の外周に均等に配
置することが可能となり、サイクロン式集塵部内の吸気
の流れが円滑になる。
【0016】また、前記ブラシ部は、前記吸引筒の外周
面に螺旋状に配置されていることが好ましい。このよう
に螺旋状にブラシ部を配設すると、フィルタに付着した
塵埃が上下方向に押しやられ、フィルタから塵埃を除去
することが容易となる。また、ブラッシングの際、ブラ
シ部に作用する吸引筒の半径方向の力が円周方向で均一
化され、ブラシとフィルタとの間隔のバラツキが少なく
なり、塵埃の除去効率がより上昇し、かつ、回転が円滑
になる。
【0017】また、前記ブラシ体は、前記吸引筒の円周
面の一部に対し螺旋状に配置された複数条のブラシ部を
有し、かつ、この複数条のブラシ部が吸引筒の円周面に
おいて等間隔に配置されていることが好ましい。例え
ば、ブラシ部を1条で螺旋状に形成することも可能であ
るが、このように形成すると、ブラシを吸引筒の外周面
全体に常に接触させ、ブラシ部に作用する力を円周方向
でバランスさせるような構造を得ることが困難となる。
しかし、上記のようにブラシ部を複数条にすれば、製作
および取り付けが容易な構造にすることが容易になる。
【0018】前記ブラシ体は、前記螺旋状に配置された
複数条のブラシ部と、この複数条のブラシ部の両端部を
結合する二つのブラシ基板とを具備し、一方のブラシ基
板を前記吸引筒の底壁と接触させることなく該底壁の中
心部を遊貫する結合部材により前記接続管に固定した構
成とすると、回転をスムーズに行わせる簡易な機構を得
ることができる。
【0019】また、前記複数条のブラシ部を2条のブラ
シ部とすれば、良好な塵埃除去性能を得ながら製作容易
なブラシ体を得ることができる。
【0020】また、前記ブラシ部は、前記吸引筒の外周
面に対し吸引筒の軸心方向に直線状に配置されているも
のとしてもよい。この場合は、フィルタ面から掻き落と
された塵埃が上下に押しやられないで、ブラシとともに
同一外周線上を回転し易くなり、塵埃除去効率が低下す
るが、簡素な構造のブラシ体を得ることができ、コスト
軽減を図ることができる。
【0021】さらに、前記ブラシ体は、前記吸引筒の外
周面に対し吸引筒の軸心方向に直線状に配置された複数
条のブラシ部を備えているものとしてもよい。このよう
に構成すれば、簡単な構成でありながら、複数条のブラ
シ部に作用する力が吸引筒の円周方向でバランスされ、
無理な力がブラシ部に作用しなくなるので、塵埃除去効
率及び各部の寿命が長くなる。
【0022】また、前記サイクロン式集塵部は、前記吸
引筒側と反吸引筒側とが、前記吸引筒側に拡大するテー
パ状管により分離され、反吸引筒側の空間部が集塵室と
されている構成とすることが好ましい。サイクロン式集
塵部で分離除去された塵埃は、テーパ状管から集塵室に
蓄積され、かつ、蓄積された塵埃は、サイクロン式集塵
部の位置や方向により集塵筒内壁面に沿って吸引筒側に
移動しやすいが、このように構成した場合は、一旦集塵
室に蓄積された塵埃がこのように再移動することを防止
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
を参照しながら説明する。図1は本実施の形態に係るサ
イクロン式集塵部の概略構造説明図であり、ブラシ体に
おけるブラシを直線状に模式的に表している。図2は本
実施の形態に係るサイクロン式集塵部の排気口回りの説
明図である。図3は図1におけるIII−III断面図
である。図4は図1においてブラシ体における螺旋状ブ
ラシ部を取り除き、ブラシ基板のみとした状態で表して
いる。なお、従来のものと同一の要素には同一の符号を
付しその説明を省略する。
【0024】本実施の形態に係る電気掃除機の概略構造
は従来一般的なものとして図5に示したものと基本的に
同様のものである。以下の説明では、図1〜図5に示さ
れていない部分であって、この従来一般のものと共通す
る部分については、図5に示した符号を使用して説明す
る。図1に示されたサイクロン式集塵部3は、略円筒形
の容器3aよりなり、接続管31(従来の連結管20に
相当)及び可撓性ホース5を介して電動送風機6aを有
する掃除機本体6に連通されている。また、サイクロン
式集塵部3には使用者が把持するハンドル7が形成され
ている。
【0025】サイクロン式集塵部3は、流入通路8を介
し、略円筒形容器3aの上部をこの略円筒形容器3aと
平行に配設された接続パイプ2に連結している。そし
て、電動送風機6aが駆動されると、吸込口体1の吸気
口から吸気が取り入れられ、吸気は接続パイプ2を介し
て略円筒形容器3a内上部に対し接線方向に流入され
る。サイクロン式集塵部3内では吸気は旋回しながら塵
埃を分離除去され、吸引筒32、接続管31、可撓性ホ
ース5を介し掃除機本体6に吸引され、掃除機本体6か
ら外部に放出される。
【0026】サイクロン式集塵部3内では、吸気がサイ
クロン式集塵部3の内壁に衝突しながら旋回し、塵埃を
分離し、塵埃は下方が小径となったテーパ管35を通っ
て下方の集塵室36内に堆積される。このテーパ管35
は、集塵室36に溜まった塵埃が上方に舞い上がること
を防止し、サイクロン式集塵部3の向きを変えたときな
どに、略円筒形容器3aの筒壁に沿って吸引筒32側に
移動しないようにするためのものである。37は、溜ま
った塵埃を取り出すための開閉蓋である。
【0027】サイクロン式集塵部3の上部端板には、吸
引筒32が略円筒形容器3aの端板と一体に形成されて
いる。この吸引筒32は有底筒状体であって、その開放
端は略円筒形容器3aの外側で開口している。また、サ
イクロン式集塵部3内に突出する吸引筒32の筒部には
4個の排気口32aが吸引筒32の円周方向に等間隔に
配置されている。この排気口32aの外周面側には、吸
引筒32の外周面と略面一となるように、メッシュ状フ
ィルタ33が形成されている。このフィルタ33として
は、前述の従来のものと同様、ナイロン系等の樹脂によ
り形成され、吸引筒32に二重成形、熱溶着又は接着等
により、吸引筒32を構成する部材とメッシュとの境界
部に段が形成されないように張設され、固定されてい
る。
【0028】そして、吸引筒32内には、吸引筒32の
内径より少し小さい直径を備えた有底管状の接続管31
が挿入されている。接続管31の管壁には、排気口と連
通するように開口部31aが設けられている。また、接
続管31は、吸引筒32の開放端近くの内壁に装着され
た固定リング34により、吸引筒32に対し、吸引筒3
2の軸心を中心として回転自在となるように固定されて
いる。また、接続管31の開放端側先端部には、可撓性
ホース5の一端部が接続管31の外側に挿入されて固着
されている。また、可撓性ホース5の接続端部を内包す
る保護カバー31bが接続管31と一体に成形されてい
る。
【0029】ブラシ体40は、フィルタ33の表面に接
触する柔軟性のあるナイロン製ブラシを、一定幅で吸引
筒32の軸方向にフィルタ面の寸法に対応する長さ配置
したブラシ部41を有する。なお、ブラシ部の幅は、吸
気が排気口に吸入される際の抵抗となるので、必要強度
を満たし、かつ、所要量のブラシを植毛するのに必要な
程度の寸法とするのが好ましい。また、ブラシ部41
は、吸引筒32の外周面の半分(半円筒部分)に巻き付
くように2条配置されている。2条の螺旋状ブラシ部4
1は、吸引筒32の軸心に対し対称的な配置されてい
る。そして、2条の螺旋状ブラシ部41、環状の上基板
42および皿状の下基板43を結合する一体構造に形成
されている。この場合は、ブラシ部41を形成する基
材、上基板42および下基板43は樹脂一体成形品とし
て構成されている。
【0030】また、ブラシ体40は、下基板43の中心
部と接続管31の底部とが、吸引筒32の底壁中心部を
遊嵌するピン45により固定されている。これにより、
ブラシ体40が接続管31と一体的に回転するように構
成されている。なお、両者の間には、吸引筒32の底壁
が介在するが、下基板43及び接続管31の底部とは遊
び空間が設けられていて、ブラシ体40が接続管31と
一体的に回転するときに、下基板43、接続管31の底
部及びピン45が吸引筒32の底壁に接触しないように
配慮されている。
【0031】次に、以上のように構成されたサイクロン
式集塵部3の動作について述べる。接続パイプ2、流入
通路8を介してサイクロン式集塵部3に吸入された吸気
は、サイクロン式集塵部3内で旋回され塵埃を分離除去
し、分離された塵埃はテーパ管35を介してサイクロン
式集塵部3の下部に形成された集塵室36に溜められ
る。蓄積された塵埃は、サイクロン式集塵部3の位置や
方向により略円筒形容器3aの内壁面に沿って吸引筒3
2側に移動しやすいが、テーパ管35により一旦蓄積さ
れた塵埃がこのように再移動することを防止している。
なお、この塵埃は定期的に開閉蓋37を開放して取り出
される。
【0032】塵埃が分離された吸気は、フィルタ33、
排気口32a、開口部31a、接続管31、可撓性ホー
ス5を介して掃除機本体6に送出される。このとき、掃
除機本体6へ送出される吸気中には、重量の軽い塵埃が
含まれているが、この塵埃はフィルタ33により除去さ
れている。この結果、フィルタ33には塵埃が付着す
る。一方、掃除中サイクロン式集塵部3は種々の方向、
場所へ移動させられるが、このときのサイクロン式集塵
部3と掃除機本体6との相関位置関係は、可撓性ホース
5が回転伸縮することにより調整されている。したがっ
て、掃除中は常に、可撓性ホース5に接続された接続管
31が可撓性ホース5とともに回転し、接続管31に固
定されたブラシ体40が接続管31とともに回転する。
この結果、ブラシ体40を構成するブラシ部41が、常
時自動的にフィルタ面をブラッシングすることになる。
【0033】このとき、ブラシ部41は、吸引筒32の
外周面の一部(半筒形部分)に対し螺旋状に巻き付くよ
うに配置されているので、フィルタ33に付着した塵埃
を掻き落とすすとともに、掻き落とした塵埃を上下方向
に押しやる。したがって、掻き落とされた塵埃が同じ外
周位置でブラシとともにフィルタ33の表面を回転する
ようなことがなく、フィルタ33から塵埃を除去するこ
とが容易となる。また、ブラッシングの際、ブラシ部4
1が吸引筒32の外周面と全周で接しているため、ブラ
シ部41に作用する吸引筒32の半径方向の力が円周方
向で均一化され、ブラシとフィルタ33との間隔のバラ
ツキが少なくなり、塵埃除去効率がより上昇し、かつ、
回転が円滑になる。
【0034】なお、ブラシ部41は、本実施の形態にお
いては、2条の螺旋状に形成されているが、この条数は
2条に限定されるものでなく、1条でも3条以上でも良
い。しかし、成形の容易性及び塵埃除去の性能から、2
条以上の複数条とするのが好ましい。また、この場合、
ブラシ部41が吸引筒32の外周方向に等間隔に配置さ
れていることが好ましい。なお、ブラシ部41の条数に
関しては、特に2本〜3本とすることが好ましい。この
程度の条数があれば、ブラシ部41を吸引筒32の外周
面全体に常に接触させ、ブラシ部41に作用する力を円
周方向でバランスさせることができる。また、製作容易
な構造とすることもができる。
【0035】また、ブラシ部41は、螺線形の配置に代
わり直線状の配置としても良い。ブラシ41部を直線状
とした場合は、フィルタ33面から掻き落とされた塵埃
が上下に押しやられないで、ブラシ41とともに同一外
周線上を回転しやすくなり、塵埃除去効率が低下する
が、簡素な構造とすることができるため、コスト軽減を
図ることができる。さらに、ブラシ部41を複数条の直
線状に形成してもよい。このように形成すれば、複数条
のブラシ部41に作用する力が吸引筒32の円周方向で
バランスされ、無理な力がブラシ部41に作用しなくな
るので、塵埃除去効率及び各部の寿命が長くなる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、吸気口を有する吸込口体と、吸気を発生させる
ための電動送風機を収納した掃除機本体と、前記吸込口
体に接続される接続パイプと、前記接続パイプから流入
させた吸気を旋回して塵埃を分離するサイクロン式集塵
部と、排気口を有しこの排気口にフィルタを張設した吸
引筒と、開口部を前記排気口に連通可能するように前記
吸引筒に接続され、かつ、前記吸引筒に対し前記吸引筒
の軸心を中心として回転自在に固定された接続管と、前
記接続管と前記掃除機本体とを接続する可撓性ホース
と、前記フィルタ面に外側から接触する柔軟性のあるブ
ラシを配置したブラシ部を有し、前記接続管と一体とな
って回転するように前記接続管に固定されたブラシ体と
を備えたものであるので、フィルタの塵埃掻き落としが
常に自動的に行われる。したがって、フィルタが目詰ま
りすることもなく、掃除機の吸込み性能の低下を招くこ
ともない。また、機構的にも柔軟性のあるブラシがフィ
ルタ面に接触する構造となっているため、従来ほどの精
密さを必要とせず、簡易な構成とすることができる。さ
らには、目詰まりの検出、報知の手段も不要であるの
で、コスト軽減を行うことができる。
【0037】また、請求項2の発明によれば、前記排気
口は、前記吸引筒の筒壁において円周方向に等間隔に開
設された複数の開口部からなるので、排気口を大きくか
つ、排気口を吸引筒の外周に均等に配置することが可能
となり、サイクロン式集塵部内の吸気の流れが円滑にな
る。
【0038】また、請求項3の発明によれば、前記ブラ
シ部は、前記吸引筒の外周面に螺旋状に配置されている
ので、ブラッシングの際、フィルタに付着した塵埃が掻
き落とされた後、上下方向に押しやられ、フィルタから
塵埃を除去することが容易となる。また、ブラシ部に作
用する吸引筒の半径方向の力が円周方向で均一化され、
ブラシとフィルタとの間隔のバラツキが少なくなり、塵
埃の除去効率がより上昇し、かつ、回転が円滑になる。
【0039】また、請求項4の発明によれば、前記ブラ
シ体は、前記吸引筒の円周面の一部に対し螺旋状に配置
された複数条のブラシ部を有し、かつ、この複数条のブ
ラシ部が吸引筒の円周面において等間隔に配置されてい
るので、ブラシを吸引筒の外周面全体に常に接触させ、
ブラシ部に作用する力を円周方向でバランスさせるよう
な構造を得ることが容易となる。
【0040】また、請求項5の発明によれば、前記ブラ
シ体は、前記螺旋状に配置された複数条のブラシ部と、
この複数条のブラシ部の両端部を結合する二つのブラシ
基板とを具備し、一方のブラシ基板を前記吸引筒の底壁
と接触することなく該底壁の中心部を遊貫する結合部材
により前記接続管に固定したので、回転をスムーズに行
わせる簡易な機構を得ることができる。
【0041】また、請求項6の発明によれば、前記複数
条のブラシ部は、2条のブラシ部であるので、良好な塵
埃除去性能を得ながら製作容易なブラシ体を得ることが
できる。
【0042】また、請求項7の発明によれば、前記ブラ
シ部は、前記吸引筒の外周面に対し吸引筒の軸心方向に
直線状に配置されているので、簡素な構造でコスト軽減
を図ることができる。
【0043】また、請求項8の発明によれば、前記ブラ
シ体は、前記吸引筒の外周面に対し吸引筒の軸心方向に
直線状に配置された複数条のブラシ部を備えているの
で、簡単な構造のブラシでありながら、複数のブラシ部
に作用する力が吸引筒の円周方向でバランスされ、無理
な力がブラシ部に作用しなくなるので、塵埃除去効率及
び各部の寿命が長くなる。
【0044】また、請求項9の発明によれば、前記サイ
クロン式集塵部は、前記吸引筒側と反吸引筒側とが、前
記吸引筒側に拡大するテーパ状管により分離され、反吸
引筒側の空間部が集塵室とされているので、サイクロン
式集塵部におけるテーパ状管の反吸引筒側の集塵室に蓄
積された塵埃が、この電動掃除機使用中に吸引筒側に再
移動するこを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るサイクロン式集塵部の概
略構造説明図であり、ブラシ体におけるブラシ部を直線
状に模式的に表したものである。
【図2】 本実施の形態に係るサイクロン式集塵部の排
気口回りの説明図である。
【図3】 図1におけるIII−III断面図である。
【図4】 図4は図1において、ブラシ体を、螺旋状ブ
ラシ部を取り除きブラシ基板のみとした状態で表してい
る。
【図5】 従来公知の一般的なサイクロン式集塵部を備
えた電気掃除機の概略説明図である。
【図6】 従来例に係るサイクロン式集塵部の概略説明
図である。
【図7】 図6におけるサイクロン式集塵部の排気口部
分を示す断面図である。
【図8】 図7におけるVIII矢視図である。
【図9】 図7に図示した排気口部分の側面図である。
【図10】 図7に図示した排気口部分の動作を説明す
る図面で、排気口のフィルタに塵埃が付着した状態を示
している。
【図11】 図10に図示したフィルタの塵埃除去時の
状態を示す図である。
【符号の説明】
1 吸気口体 2 接続パイプ 3 サイクロン式集塵部 3a 略円筒形容器 5 可撓性ホース 6 掃除機本体 6a 電動送風機 8 流入通路 10 吸気ガイド 31 接続管 31a 開口部 32 吸引筒 32a 排気口 33 フィルタ 35 テーパ管 36 集塵室 40 ブラシ体 41 ブラシ部 42 上基板 43 下基板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気口を有する吸込口体と、 吸気を発生させるための電動送風機を収納した掃除機本
    体と、 前記吸込口体に接続される接続パイプと、 前記接続パイプから流入させた吸気を旋回して塵埃を分
    離するサイクロン式集塵部と、 排気口を有し、この排気口にフィルタを張設した吸引筒
    と、 開口部を前記排気口に連通可能するように前記吸引筒に
    接続され、かつ、前記吸引筒に対し前記吸引筒の軸心を
    中心として回転自在に固定された接続管と、 前記接続管と前記掃除機本体とを接続する可撓性ホース
    と、 前記フィルタ面に外側から接触する柔軟性のあるブラシ
    を配置したブラシ部を有し、前記接続管と一体となって
    回転するように前記接続管に固定されたブラシ体とを備
    えたことを特徴とする電気集塵機。
  2. 【請求項2】 前記排気口は、前記吸引筒の筒壁におい
    て円周方向に等間隔に開設された複数の開口部からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
  3. 【請求項3】 前記ブラシ部は、前記吸引筒の外周面に
    螺旋状に配置されていることを特徴とする請求項2記載
    の電気掃除機。
  4. 【請求項4】 前記ブラシ体は、前記吸引筒の円周面の
    一部に対し螺旋状に配置された複数条のブラシ部を有
    し、かつ、この複数条のブラシ部が吸引筒の円周面にお
    いて等間隔に配置されていることを特徴とする請求項2
    記載の電気掃除機。
  5. 【請求項5】 前記ブラシ体は、前記螺旋状に配置され
    た複数条のブラシ部と、この複数条のブラシ部の両端部
    を結合する二つのブラシ基板とを具備し、一方のブラシ
    基板を前記吸引筒の底壁と接触させることなく該底壁の
    中心部を遊貫する結合部材により前記接続管に固定した
    ことを特徴とする請求項4記載の電気掃除機。
  6. 【請求項6】 前記複数条のブラシ部は、2条のブラシ
    部であることを特徴とする請求項4または5記載の電気
    掃除機。
  7. 【請求項7】 前記ブラシ部は、前記吸引筒の外周面に
    対し吸引筒の軸心方向に直線状に配置されていることを
    特徴とする請求項2記載の電気掃除機。
  8. 【請求項8】 前記ブラシ体は、前記吸引筒の外周面に
    対し吸引筒の軸心方向に直線状に配置された複数条のブ
    ラシ部を備えていることを特徴とする請求項7記載の電
    気掃除機。
  9. 【請求項9】 前記サイクロン式集塵部は、前記吸引筒
    側と反吸引筒側とが、前記吸引筒側に拡大するテーパ状
    管により分離され、反吸引筒側の空間部が集塵室とされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の電気掃除機。
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