JP2003036827A - 装着部品の取付構造 - Google Patents

装着部品の取付構造

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JP2003036827A
JP2003036827A JP2001222950A JP2001222950A JP2003036827A JP 2003036827 A JP2003036827 A JP 2003036827A JP 2001222950 A JP2001222950 A JP 2001222950A JP 2001222950 A JP2001222950 A JP 2001222950A JP 2003036827 A JP2003036827 A JP 2003036827A
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terminal
battery
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JP2001222950A
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Inventor
Yoshihisa Tsuchida
善久 槌田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体側機器に対する装着部品の取り付けに関
し、装着、離脱の動作を簡略化して、その取り扱いを簡
便にするとともに、装着した状態で、装着部品の本体側
機器に対するガタつきを防止する。 【解決手段】 ビデオカメラ1(本体側機器)のバッテ
リ装着部10の底面15(装着面)に対してほぼ直交す
る方向にバッテリパック100(装着部品)を押し上げ
る押上プレート43(押上手段)と、該押上プレート
(押上手段)により押し上げる方向の押上力を阻止する
ロック機構40(ロック手段)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的接触が図ら
れる端子を有する本体側機器と装着部品との取付構造に
関し、その取付および離脱の確実性並びにガタつきを防
止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本体側機器と電気的接触を図る装着部品
として、たとえば、ビデオカメラに装着されるバッテリ
パックがある。
【0003】かかるバッテリパックは、ビデオカメラの
他に、ビデオライト、充電器などにも装着を可能とし、
これらとの電気的接触を図る必要があり、これらはすべ
て、同一形状の端子が備えられている。
【0004】また、バッテリパックにはその容量の相違
から複数タイプのものがあり、さらに、同一形状の端子
を有するバッテリパックに類似する装着部品として、た
とえば、乾電池パック、DCプレートなどがある。な
お、DCプレートとは、バッテリ装着部に装着されるバ
ッテリパック様の外形を有した装着部品で、充電器に接
続するコードを有し、充電器に接続することによりDC
電力を上記装着部品を介して本体側機器に供給するもの
である。
【0005】そして、このような本体側機器と装着部品
との電気的接触を図るために、たとえば、本願出願人と
同一の出願人による特開平10─312782号に記載
された端子構造がある。
【0006】これを簡単に説明すると、バッテリ側端子
としてバッテリケースに埋設された円筒形状のスリーブ
端子が、また、本体機器側端子として上記スリーブ端子
に嵌合する円柱形状のピン端子が、それぞれ採用されて
いる。
【0007】このようなバッテリパックの本体側機器へ
の装着は、バッテリケース体および本体側機器のバッテ
リ装着部に形成された凹凸嵌合部により為すとともに、
上記スリーブ端子およびピン端子をその軸方向にスライ
ドさせて、バッテリパック側のスリーブ端子内に本体側
機器のピン端子を相対的に挿入させることにより、端子
間の電気的接続が為されることにより完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うなバッテリパックのビデオカメラに対する取付構造に
あっては、バッテリパックの取付は、まず、バッテリパ
ックをビデオカメラのバッテリ装着部に対して所定の位
置に位置合わせして、バッテリパック自体をスライドさ
せ、上記スリーブ端子内にピン端子を嵌合することで完
了する。
【0009】また、その離脱は逆方向にバッテリパック
をスライドさせ、両者の凹凸嵌合を外さなければなら
ず、装着、離脱の動作が面倒であるという問題があっ
た。
【0010】また、バッテリパックをビデオカメラに装
着した状態おいて、特に装着状態のガタは防止されてお
らず、ガタつきを防止するためには、また別の機構、手
段を設けなければならないという問題もあった。
【0011】さらに、バッテリパックとビデオカメラと
の装着に関し、特に離脱するときに、バッテリパックか
ら手を離してしまったとき、バッテリパックがビデオカ
メラから容易に離脱していまい、バッテリパックが落下
してしまうという事故も問題となっている。
【0012】そこで、本発明は、本体側機器に対する装
着部品の取り付けに関し、装着、離脱の動作を簡略化し
て、その取り扱いを簡便にするとともに、装着した状態
で、装着部品の本体側機器に対するガタつきを防止する
ことを課題とする。
【0013】また、別の本発明は、装着部品から手を離
しても、本体側機器から装着部品が容易には離脱しない
ようにして、装着部品の不測の落下事故を防止すること
を課題とする。
【0014】さらに、また別の発明は、装着部品の本体
側機器に対するガタつきを防止するとともに装着部品の
不測の落下事故を防止することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そして、本発明装着部品
の取付構造は、上記した課題を解決するために、本体側
機器に対して着脱自在に装着された状態において本体側
機器に対して電気的接続が為されるようにした装着部品
の取付構造であって、本体側機器は本体側端子を有し、
装着部品は上記本体側端子に接合する装着部品側端子を
有しており、装着部品が本体側機器に装着されたときに
上記本体側端子と装着部品側端子とが接合するようにな
っており、本体側機器の装着面に対してほぼ直交する方
向に装着部品を押し上げる押上手段と、該押上手段によ
り押し上げる方向の押上力を阻止するロック手段とを有
するものである。
【0016】したがって、本発明装着部品の取付構造に
あっては、装着部品を押上手段により押し上げ方向に押
圧する一方、ロック手段によりその押上方向への押上力
を阻止するようにしたので、ガタつきが発生せず、装着
部品の本体側機器に対する安定した装着状態を実現する
ことができる。
【0017】また、別の本発明装着部品の取付構造は、
本体側機器に対して着脱自在に装着された状態において
本体側機器に対して電気的接続が為されるようにした装
着部品の取付構造であって、本体側機器は本体側端子を
有し、装着部品は上記本体側端子に接合する装着部品側
端子を有しており、装着部品が本体側機器に装着された
ときに上記本体側端子と装着部品側端子とが接合するよ
うになっており、装着部品の上記装着部品側端子と反対
側の部分が本体側機器から浮き上がった状態で、該浮き
上がった状態を保持するように装着部品に係止する飛び
出し防止手段を設けたものである。
【0018】したがって、この別の本発明装着部品の取
付構造にあっては、ロック手段が解除され、一部が浮き
上がった装着部品を飛び出し防止手段により、その浮き
上がった状態を保持するようにしたので、装着部品が落
下してしまう事故を未然に防止することができる。
【0019】さらに、また別の本発明装着部品の取付構
造は、本体側機器に対して着脱自在に装着された状態に
おいて本体側機器に対して電気的接続が為されるように
した装着部品の取付構造であって、本体側機器は本体側
端子を有し、装着部品は上記本体側端子に接合する装着
部品側端子を有しており、装着部品が本体側機器に装着
されたときに上記本体側端子と装着部品側端子とが接合
するようになっており、本体側機器の装着面に対してほ
ぼ直交する方向に装着部品を押し上げる押上手段と、該
押上手段により押し上げる方向の押上力を阻止するロッ
ク手段と、上記装着部品の上記装着部品側端子と反対側
の部分が本体側機器から浮き上がった状態で、該浮き上
がった状態を保持するように装着部品に係止する飛び出
し防止手段とを設けたものである。
【0020】したがって、このまた別の本発明装着部品
の取付構造にあっては、装着部品を押上手段により押し
上げ方向に押圧する一方、ロック手段によりその押上方
向への押上力を阻止するようにしたので、ガタつきが発
生せず、装着部品の本体側機器に対する安定した装着状
態を実現することができるとともに、ロック手段が解除
され、一部が浮き上がった装着部品を飛び出し防止手段
により、その浮き上がった状態を保持するようにしたの
で、装着部品が落下してしまう事故を未然に防止するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を添付図面
に示した実施の形態に従って説明する。
【0022】なお、図面に示した実施の形態は、本発明
をビデオカメラにおけるバッテリパックの取付構造に適
用したものであり、「ビデオカメラ」が特許請求の範囲
で記載した「本体側機器」に、「バッテリパック」が特
許請求の範囲で記載した「装着部品」にそれぞれ相当す
る。また、後述する「ビデオライト」「充電器」も特許
請求の範囲で記載した「本体側機器」に、また、「乾電
池パック」も特許請求の範囲で記載した「装着部品」に
それぞれ相当する。
【0023】また、以下に説明するビデオカメラは、通
常使用される状態において、カメラ本体の上部にレンズ
鏡筒が位置し、その右側面にバッテリパックが着脱自在
に装着されるタイプのものである。そのため、以下の説
明においても、この向きを基準にして説明するものと
し、各図において矢印で示す、U方向、D方向、L方
向、R方向、F方向、B方向は、それぞれ、上方、下
方、左方、右方、前方、後方を意味する。また、バッテ
リパックの向き(方向性)については、本来、一義的な
ものはないが、上述のビデオカメラに装着される場合に
ついて説明するため、これと同じ向き(方向性)でバッ
テリパックについても説明するものとする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を添付図面
に示した実施の形態に従って説明する。
【0025】なお、図面に示した実施の形態は、本発明
をビデオカメラにおけるバッテリパックの取付構造に適
用したものであり、「ビデオカメラ」が特許請求の範囲
で記載した「本体側機器」に、「バッテリパック」が特
許請求の範囲で記載した「装着部品」にそれぞれ相当す
る。また、後述する「ビデオライト」「充電器」も特許
請求の範囲で記載した「本体側機器」に、また、「乾電
池パック」も特許請求の範囲で記載した「装着部品」に
それぞれ相当する。
【0026】また、以下に説明するビデオカメラは、通
常使用される状態において、カメラ本体の上部にレンズ
鏡筒が位置し、その右側面にバッテリパックが着脱自在
に装着されるタイプのものである。そのため、以下の説
明においても、この向きを基準にして説明するものと
し、各図において矢印で示す、U方向、D方向、L方
向、R方向、F方向、B方向は、それぞれ、上方、下
方、左方、右方、前方、後方を意味する。また、バッテ
リパックの向き(方向性)については、本来、一義的な
ものはないが、上述のビデオカメラに装着される場合に
ついて説明するため、これと同じ向き(方向性)でバッ
テリパックについても説明するものとする。
【0027】ビデオカメラ1は直方体状のカメラ本体2
と、該カメラ本体2の上部に設けられたレンズ鏡筒3
と、カメラ本体2の左面に設けられた表示パネル(図示
は省略する。)などを有する。
【0028】また、カメラ本体2の右面には扁平な凹状
のバッテリ装着部10となっており、4つの枠体(前枠
体11、後枠体12、上枠体13、下枠体14)により
囲まれている(図1、図2参照)。
【0029】該バッテリ装着部10は正面(右方)から
見て矩形を呈し、その大きさはここに装着されるバッテ
リパック100の正面投影形状よりも僅かに大きく形成
され、また、前枠体11の内面(後面)11a及び後枠
体12の内面(前面)12aの上端及び下端にそれぞれ
寄った位置には、左右方向に延びる小リブ16、16、
・・・がそれぞれ設けられ、該小リブ16の突出量は僅
かであり、かつ、その突出量はバッテリ装着部10の底
面15に行くにしたがい僅かに大きく、すなわち、テー
パ状に形成され、その底面15において対向する小リブ
16、16の間の間隔はバッテリパック100の前後幅
寸法とほぼ同じか又は僅かに小さく形成されている(図
3参照)。
【0030】バッテリ装着部10を構成する上枠体13
の前部底面13a側には、上記バッテリパック100の
端子(以下「バッテリ側端子」という。)120と接続
するための端子(以下「本体側端子」という。)30が
設けられ、また、下枠体14の中央にはバッテリパック
100をバッテリ装着部10に保持するためのロック機
構40が設けられている(図1参照)。
【0031】先ず、当該ビデオカメラ1に使用されるバ
ッテリパック100について説明する。
【0032】バッテリパック100は、直方体状のバッ
テリケース101と、該バッテリケース101に収納さ
れたバッテリセル102、102と、当該バッテリパッ
ク100の残量などを計算し記憶するICチップ103
などがマウントされた基板104と、該基板104に取
着され上記本体側端子30と接続するバッテリ側端子1
20とを有する(図4参照)。
【0033】ここで、バッテリパック100には、主に
その容量の違いから複数タイプのものがあり、図1、図
3乃至図9、図13乃至図16に示すものは標準容量タ
イプのものであり、複数タイプあるバッテリパック10
0のうち外形が最も小さい(厚みが薄い)ものである。
【0034】そして、バッテリケース101は正面ケー
ス105と背面ケース106とから成り(図4参照)、
背面ケース106は上記複数タイプあるバッテリパック
100において大きさな同じであるが、正面ケース10
5はその大きさ(厚さ)が相違する(図37乃至図40
参照)。
【0035】背面ケース106の上面前部は他の部分よ
り一段低い凹所107が形成され、該凹所107には正
面側(右方)及び背面側(左方)に開口する矩形切欠1
08が形成され、該矩形切欠108に上記バッテリ側端
子120が正面側(右方)からスライドされて取着され
るようになっており、該矩形切欠108に取着されたバ
ッテリ側端子120の上面は上記凹所107以外の部分
とほぼ面一になるようになっている(図9参照)。
【0036】背面ケース106の矩形切欠108の前後
側縁には、上方へ突出して左右方向に延びるリブ(以下
「端子位置決めリブ」という。)109、109がそれ
ぞれ形成されており、該端子位置決めリブ109、10
9の左端は背面ケース106の背面106aまでは達せ
ず、該底面106aよりやや右方へ寄った位置まで形成
されているとともに、これら2つの端子位置決めリブ1
09、109の上面はバッテリ側端子の上面および背面
ケース106の上記凹所107以外の部分とほぼ面一と
なっている(図9参照)。
【0037】また、2つの端子位置決めリブ109、1
09の間の間隔は上記バッテリ側端子120の前後方向
の寸法とほぼ同じに形成されており、2つの端子位置決
めリブ109、109は取着されたバッテリ側端子12
0の右側縁部よりもやや右方へ延び、その左端は互いに
反対方向(前後方向)に延びる小突条110、110が
一体に形成されている。かかる小突条110、110お
よび上記端子位置決めリブ109、109などのように
当該バッテリ側端子120の近傍に形成された凸部は後
述するように、当該バッテリパック100の種別を判別
するための判別子111、111、・・・となっている
(図7参照)。
【0038】上記端子位置決めリブ109の右端部10
9aは正面ケース105が背面ケース106と組み合わ
されたときに背面ケース106側にやや覆い被さるよう
になっており、かかる端子位置決めリブ109の右端部
109aは後に詳述するように、当該バッテリパック1
00がカメラ本体2のバッテリ装着部10に装着された
ときの上側の被係止部112の1つになっている(図8
参照)。
【0039】また、背面ケース106の上面後側角部に
は、上方及び後方に開口する比較的小さな小凹部113
が設けられ、かかる小凹部113は、当該バッテリパッ
ク100がバッテリ装着部10に装着されたときの上側
の被係止部112の1つになっている(図8参照)。
【0040】さらに、背面ケース106の下面106b
には前後方向に延びる凹条の被ロック溝114が形成さ
れ、カメラ本体2側のロック機構40のロック爪41
(後述する。)が係止するようになっており、被ロック
溝114はバッテリパックの100の下側の被係止部1
12になっている(図6参照)。
【0041】このように、バッテリパック100側の各
所の被係止部112(端子位置決めリブ109の右端部
109a、小凹部113および被ロック溝114)を背
面ケース106、すなわち、一部品に設けることによ
り、バッテリ装着部10に装着されたときのバッテリパ
ック100の位置精度を高くすることができる(図15
参照)。
【0042】すなわち、バッテリパック100のバッテ
リ装着部10への装着は、背面ケース106の背面(左
面)106aがバッテリ装着部10の底面15に接触す
るとともに(図15参照)、バッテリパック100側の
各所の被係止部112(端子位置決めリブ109の右端
部109a、小凹部113および被ロック溝114)が
バッテリ装着部10側の対応する係止部(後述する庇部
17、小凸部20およびロック爪41)に係止されるこ
とにより為されるが、その複数の被係止部112、11
2、・・・が、たとえば、背面ケース106と正面ケー
ス105などのように別部品に設けられると、背面ケー
ス106と正面ケース105との組み立てが精度良く為
されないと係止状態にガタが生ずるとともに、バッテリ
側端子120と本体側端子30との結合状態に不具合が
生じてしまうからである。
【0043】そこで、上記バッテリパック100のよう
に、一部品(背面ケース106)に上述のような位置決
め用の被係止部112を集中して形成することによりバ
ッテリパック100のの装着状態における位置決めを精
度良くすることができ、また、これにより、背面ケース
106と正面ケース105との組み合わせ精度をラフに
することができる。
【0044】また、正面ケース105の上面前部であっ
て、上記バッテリ側端子120に対応する部位には、背
面ケース106の凹所107とほぼ面一になる凹所11
5が形成され、該凹所115の左側縁にはバッテリ側端
子120を右方から押さえる端子押えリブ116が形成
されている(図7乃至図9参照)。
【0045】この端子押えリブ116の前後方向の長さ
は、上記背面ケース106の2つの端子位置決めリブ1
09、109の間の間隔、すなわち、バッテリ側端子1
20の前後方向の寸法とほぼ同じに形成されており、こ
れにより、端子押えリブ116は、正面ケース105を
背面ケース106に組み立てたとき、上記2つの端子位
置決めリブ109、109間に位置されてバッテリ側端
子120を左方から押さえるとともに、背面ケース10
6の2つの端子位置決めリブ109、109が端子押え
リブ116よりも僅かに右方に突出されていて、上述の
ように、被係止部112、112となるようになってい
る(図8参照)。
【0046】このような標準容量タイプのバッテリパッ
ク100にはバッテリケース101内に2つの扁平直方
体状のバッテリセル102、102が前後に並んで収納
され、これらの上部に上記基板104が取着され、該基
板104にはその前側部分に上記バッテリ側端子120
が、また、後側部分に上記ICチップ103などがマウ
ントされている(図4参照)。
【0047】このように、バッテリパック100に対し
て一方に偏倚させた位置にバッテリ側端子120を配設
するようにしたので、これと反対側の部分に比較的大き
な空間を設けることができ、ICチップ103などの電
子部品の配置を可能とし、スペースの効率化を図ること
ができる。特に、バッテリセル102が扁平直方体をし
たものにあっては、これをバッテリケース101内に配
列したときにデッドスペースができず、バッテリパック
100としてバッテリセル102、102を効率よく配
置することができる反面、バッテリ側端子120、基板
104上のICチップ103などバッテリセル102か
ら突出するものを配設するスペースの確保が困難である
が、上述のように、バッテリ側端子120をバッテリパ
ック100に対して偏倚した位置に配置することにより
スペースの有効利用を行うことができる(図4、図7参
照)。
【0048】また、バッテリ側端子120をバッテリパ
ック100に対して偏倚した位置に設けることにより、
カメラ本体2への装着において誤装着を防止することも
できる。
【0049】なお、バッテリ側端子120及びその受け
側である矩形切欠108の詳細な形状および両者の組み
立て方法などについては、後に詳述する。
【0050】次に、カメラ本体2のバッテリ装着部10
の詳細について説明する。
【0051】カメラ本体2のバッテリ装着部10の底面
15までの寸法は上記バッテリケース101の背面ケー
ス106の厚さ(左右方向の厚さ)よりやや大きく形成
され、これにより、バッテリパック100がバッテリ装
着部10に装着された状態で、その背面ケース106は
バッテリ装着部10内に位置し、正面ケース105のほ
とんどの部分はカメラ本体2から突出するようになって
いる(図3、図15参照)。
【0052】本体側端子30は上記バッテリ側端子12
0に対向する位置、すなわち、上枠体13内面(下面)
と底面15との角部であって、上斜め前側の位置に設け
られている(図10参照)。
【0053】上枠体13内面13aの開口側縁(右側
縁)であって、上記本体側端子30が設けられた位置に
対応する部位には、下方に突出する庇部17が形成さ
れ、該庇部17とバッテリ装着部10の底面15との間
の寸法は、上記背面ケース106の背面106aと端子
位置決めリブ109の右端部との間の寸法と同じに形成
されている(図15参照)。
【0054】これにより、バッテリパック100をバッ
テリ装着部10に装着して、端子位置決めリブ109の
右端部109aを庇部17に係止したときに、両者間に
ガタツキがなく、よって、装着状態においてバッテリパ
ック100の上部前側部位においてガタツキのない状態
での係止が為されるようになっている(図15参照)。
【0055】庇部17の後端からバッテリ装着部10の
底面15(左方)に向かって突条(以下、「阻止突条」
という。)18が一体に形成され、該阻止突条18の先
端は底面15から適宜離間した位置までとなっており
(図10参照)、上記バッテリパック100の背面ケー
ス106の上記判別子111と干渉しないようになって
いる。
【0056】かかる阻止突条18および後述する本体側
端子30の近傍に形成される小突部18aは、後述する
ように、バッテリパック100の装着の可否を決定する
阻止部19となっている。なお、このビデオカメラ1に
おいては上記阻止部19がバッテリパック100の判別
子111と干渉しないようになっているので、バッテリ
装着部10へのバッテリパック100の装着を「可」と
しているが、このようなバッテリパック100を装着す
る機器、たとえば、ビデオライト150(低容量のバッ
テリパック100は装着できないようになったもの)な
どにおいては、バッテリパック100の容量の相違によ
り装着を「不可」とする場合もある。
【0057】かかる場合、上記阻止部19がバッテリ装
着部10の底面15近傍まで延びて、上記判別子111
と干渉してその装着を阻止するようにしたものもある。
このようなバッテリパック100の装着の可否は上記バ
ッテリパック100側の判別子111と上記阻止部19
との形状、位置関係で行うようになっており、その詳細
については後述する。
【0058】バッテリ装着部10の上枠体13の内面
(下面)13aの後側と後枠体12の内面(前面)12
aとの角部であって、上記背面ケース106の小凹部1
13に対応した位置には、該小凹部113にほぼぴった
り嵌合する小凸部20が形成され(図10参照)、該小
凸部20のバッテリ装着部10の底面15からの形成位
置と上記小凹部113の背面ケース106の背面106
aからの形成位置とが同じになっており、これにより、
バッテリパック100をバッテリ装着部10に装着した
ときに、バッテリパック100の上部後側部位における
係止がガタツキのない状態で為されるようになってい
る。
【0059】バッテリ装着部10の底面15であってそ
の下部中央には矩形の孔(以下「押上プレート配置孔」
という。)21が形成され、また、その下枠体14の内
面(上面)には上記押上プレート配置孔21に連続して
切欠部(以下「ロックレバー配置孔22」という。)が
設けられている(図2参照)。
【0060】ロック機構40は、バッテリパック100
の下面に形成された被ロック溝114に係合するロック
爪41を有するロックレバー42とバッテリパック10
0の底面106aを離脱方向に押圧する押上プレート4
3と上記ロックレバー42によるロックが解除されたと
きにバッテリパック100が飛び出さないようにする飛
び出し防止レバー44とを有し、これらロックレバー4
2、押上プレート43及飛び出し防止レバー44は、下
枠体14と底面15との角部内側において1つのベース
プレート45に同軸状に回動自在に支持されている(図
11、図12参照)。
【0061】そして、ベースプレート45は下枠体14
の内部に収納固定され、上記ロックレバー42は下枠体
14の上記ロックレバー配置孔22に、押上プレート4
3は上記押上プレート配置孔21に、飛び出し防止レバ
ー44はロックレバー配置孔22に連続して形成された
矩形状の切欠部(以下「飛び出し防止レバー配置孔」と
いう。)46に、それぞれ配置される(図11参照)。
【0062】また、ロックレバー42、押上プレート4
3、飛び出し防止レバー44を回動自在に支持する回動
軸47にはねじりコイルバネ48のコイル部48aが外
嵌され、該ねじりコイルバネ48の一方の腕部48bが
ロックレバー42に、他方の腕部48cが押上プレート
43に作用しており、これにより、ロックレバー42は
上方に、押上プレート43は右方に回動付勢されている
(図12参照)。
【0063】ロックレバー42は、その全体が横倒L字
状を呈し、その上面片49が上記下枠体14の内面(上
面)の一部を為すように形成され、該上面片49の回動
中心寄り位置に前後方向に延びる断面三角状のロック爪
41が形成され、また、右側面下部に当該ロックレバー
42を操作するための操作部50が形成されている(図
11、図12参照)。
【0064】そして、上記ロック爪41はバッテリ装着
部10の底面15からやや右方(正面側)に寄った位置
に形成されており、その底面15からの距離は、上記バ
ッテリパック100の被ロック溝114の底面106a
からの距離と同じになっていて、これにより、ロック爪
41が被ロック溝114に係合したときにバッテリパッ
ク100はバッテリ装着部10の底面15に押し付けら
れるようになっている(図15参照)。
【0065】また、ロックレバー42の上面片49の左
右両側部には下枠体14のロックレバー配置孔22の縁
部に当接する小突起51、51がそれぞれ形成され、該
小突起51、51が上記ロックレバー配置孔22の縁部
に内側から衝突することにより、上記ねじりコイルバネ
48による回動付勢が阻止され、かかる状態では上面片
49の上面が下枠体14の上面と面一になるようになっ
ている。
【0066】押上プレート43には回動中心から下方へ
突出する小片52、52が一体に形成されており、該小
片52、52が上記ベースプレート45に当接すること
により、上記ねじりコイルバネ48による回動付勢が阻
止され、かかる状態では押上プレート43が押上プレー
ト配置孔21よりも右方へ突出した状態になっている
(図12参照)。
【0067】飛び出し防止レバー44はその回動端部の
下面と上記ベースプレート45に形成された突片53と
の間に圧縮コイルバネ54が縮設されており、これによ
り、飛び出し防止レバー44は上記ロックレバー42と
同様に上方に回動付勢されている(図13乃至図16参
照)。なお、図13乃至図16においては、上記バッテ
リ側端子120および本体側端子30は省略する。
【0068】飛び出し防止レバー44の回動端には上方
に突出する爪部55が形成され、また、その基端部には
前方に突出する回動阻止片56が一体に形成されてお
り、該回動阻止片56がベースプレート45に形成され
た抑止片57に衝突することにより、上記圧縮コイルバ
ネ54による回動付勢が阻止され、かかる状態では上記
爪部55が下枠体14の上面から上方に突出するように
なっている(図13乃至図16参照)。
【0069】また、飛び出し防止レバー44の爪部55
はロックレバー42のロック爪41よりも右方に形成さ
れている(図13乃至図16参照)。
【0070】このようにバッテリ装着部10にバッテリ
パック100が装着されていない状態においては、ロッ
クレバー42のロック爪41及び飛び出し防止レバー4
4の爪部55が下枠体14の上面から上方へ突出し、押
上プレート43がバッテリ装着部10の底面15から右
方へ突出した状態となっている(図13乃至図16参
照)。
【0071】しかして、バッテリ装着部10にバッテリ
パック100を装着するときは、次のようにして行い、
装着されたバッテリパック100は上記ロック機構40
によりバッテリ装着部10にロックされた状態で保持さ
れる。
【0072】先ず、バッテリパック100の上部を左方
に傾けた状態で、バッテリ装着部10内に挿入し、バッ
テリ側端子120(背面ケース106の端子位置決めリ
ブ109及び正面ケース105の端子押えリブ116を
含む。)をバッテリ装着部10の庇部17の内側に潜り
込ませる。そして、上述したように、バッテリパック1
00側の判別子111がバッテリ装着部10側の部材
(阻止部19)と干渉することがないため、バッテリパ
ック100のバッテリ側端子120、端子位置決めリブ
109及び端子押えリブ116を庇部17の奥までに潜
り込ませることができる(図13参照)。
【0073】このとき、図示は省略したが、上記バッテ
リ側端子120の端子部材122、122、122と上
記本体側端子30の3つの端子片31、31、31とが
各別に接合される。
【0074】なお、後に詳述するが、バッテリパック1
00側の判別子111とバッテリ装着部10側の阻止部
19とが干渉するように形成しておくことにより、上記
バッテリ側端子120をバッテリ装着部10の庇部17
の奥までは潜り込ませることができず、よって、バッテ
リ側端子120の端子部材122と本体側端子30の端
子片31とが接合しないようになっている。
【0075】また、バッテリ装着部10の阻止部19と
バッテリパック100の判別子111とが干渉しても、
なお、無理矢理、バッテリパック100を装着しようと
すると、上記判別子111が阻止部19を押圧してバッ
テリ装着部10の上枠体13を撓ませてしまい、その装
着を「可」としてしまう場合も万が一あるかもしれな
い。
【0076】しかし、かかる場合にあっても、阻止部1
9と判別子111とが両端子120、30の近傍に形成
されているため、阻止部19を押圧してときに、本体側
端子30の押されて押圧方向に逃げてしまい、よって、
両端子120、30が結合されることはなく、結局、端
子片31と端子部材122とが接触されることはなく、
電気的接触を回避することができる。
【0077】次に、バッテリパック100の上部(庇部
17に係止したバッテリ側端子120部分)を回動支点
としてバッテリパック100の下部を左方に回動させて
バッテリパック100をバッテリ装着部10に装着する
(図14、図15参照)。
【0078】このとき、バッテリパック100の下側左
側縁部(底面側角部)が上記ロック機構40の飛び出し
防止レバー44の爪部55が下方に蹴られた後、該爪部
55がバッテリパック100の被ロック溝114内に係
合する(図14参照)。
【0079】さらに、バッテリパック100の下部をバ
ッテリ装着部10側に押圧していくと、上記飛び出し防
止レバー44の爪部55は、被ロック溝114の縁部に
より蹴られるとともに、ロックレバー42のロック爪4
1がバッテリパック100の下側左側縁部(底面側角
部)により下方に蹴られた後、該ロック爪41が被ロッ
ク溝114内に係合して、バッテリパック100の装着
が完了する(図15参照)。
【0080】また、ロック爪41の被ロック溝114へ
の係合に先立ち、バッテリパック100の底面106a
が押上プレート43を左方に回動させて、バッテリパッ
ク100の底面106aがバッテリ装着部10の底面1
5にほぼ面接触するようになっている(図15参照)。
【0081】そして、これらロックレバー42、飛び出
し防止レバー44及び押上プレート43の回動は、上記
ねじりコイルバネ48又は圧縮コイルバネ54の弾発力
に抗して為される。
【0082】このとき、バッテリ側端子120の端子部
材122と本体側端子30の端子片31との接合が為さ
れるとともに、バッテリパック100の上部に設けられ
た端子位置決めリブ109の右端部109a(被係止部
112)が庇部17に係合し、バッテリパック100の
小凹部113(被係止部112)がバッテリ装着部10
の小凸部20に係合する。
【0083】これにより、バッテリパック100の上部
においては、端子位置決めリブ109の右端部109a
(被係止部112)と庇部17と、小凹部113(被係
止部112)と小凸部20とが係合するとともに、バッ
テリパック100の下部においてはロック爪41と被ロ
ック溝114とが係合することにより、バッテリパック
100はバッテリ装着部10に保持される(図15参
照)。
【0084】ロックレバー42のロック爪41及び飛び
出し防止レバー44の爪部55がバッテリパック100
を上方へ押圧してバッテリパック100を上枠体13に
押し付けることになり、バッテリパック100の上下方
向の位置決めが為される(図15参照)。
【0085】これにより、バッテリ側端子120が本体
側端子30に押し付けられて、安定した端子部材122
と端子片31との接合状態が保たれる。特に、バッテリ
側端子120及び本体側端子30はバッテリパック10
0に対して前方へ偏倚した位置に設けられているが、飛
び出し防止レバー44も前後方向の中央部よりも前方へ
偏倚した位置に設けられているため、すなわち、両端子
120、30に対向した位置に飛び出し防止レバー44
が設けられているため、その爪部55によりバッテリパ
ック100が上方へ押圧されて、端子部材122及び端
子片31は確実な接合状態が確保されるようになってい
る(図2参照)。
【0086】また、バッテリパック100は上記押上プ
レート43によりその下部が右方に押圧され、これをロ
ック爪41と被ロック溝114との係合により阻止する
ようになっているため、バッテリパック100の装着方
向(左右方向)の位置決めが為され、さらに、バッテリ
パック100は、これがバッテリ装着部10に装着され
たとき、前枠体11の内面(後面)11a及び後枠体1
2の内面(前面)12aに形成された小リブ16、1
6、・・・により規制されるため、その前後方向に位置
決めが為される(図3参照)。
【0087】このようにしてカメラ本体2のバッテリ装
着部10に装着されたバッテリパック100は、次のよ
うにして取り外される。
【0088】すなわち、先ず、ロックレバー42の操作
部50を手指などで押圧してロック機構40のロック解
除を行う(図16参照)。
【0089】ロックレバー42を操作すると、ロックレ
バー42がねじりコイルバネ48の弾発力に抗して下方
へ回動され、これにより、そのロック爪41はバッテリ
パック100の被ロック溝114から離脱する。
【0090】ロック爪41のバッテリパック100に対
するロック解除を行うと、バッテリパック100は押上
プレート43によりバッテリパック100の下部が左方
に押圧され、バッテリ装着部10の底面15から浮き上
がる(図16参照)。
【0091】このとき、バッテリパック100の下部が
バッテリ装着部10の底面15からやや浮き上がったと
き、バッテリパック100の被ロック溝114に飛び出
し防止レバー44の爪部55が嵌合する。これにより、
バッテリパック100はバッテリ装着部10から浮き上
がるものの、飛び出し防止レバー44の爪部55が被ロ
ック溝114に引っ掛かって、バッテリパック100が
不用意に飛び出すことがない。特に、ビデオカメラ1の
向きを上述の向き(通常撮影状態の向き)のときに、バ
ッテリパック100のロックを解除しても、飛び出し防
止レバー44の爪部55が被ロック溝114に引っ掛か
って、バッテリパック100がバッテリ装着部10から
離脱することはなく、バッテリパック100の落下を防
止することができる。
【0092】次に、その下部が浮き上がったバッテリパ
ック100を手指などで把持して離脱方向(右方)に抜
くことにより、飛び出し防止レバー44の爪部55と被
ロック溝114との係合だけなので、バッテリパック1
00を容易にバッテリ装着部10から離脱させることが
できる。
【0093】次にバッテリ側端子120及びそのバッテ
リパック100への組み付けについての詳細を説明す
る。
【0094】バッテリ側端子120は上述のように、端
子ケース121と該端子ケース121にインサート成形
にて設けられた端子部材122、122、122とから
成り、端子ケース121は扁平な直方体ブロック状を呈
し、その上面及び左面に開口する5つの溝123、12
3、124、124、124が形成されている(図17
乃至図19参照)。
【0095】上記5つの溝のうち、前側と後側の2つの
溝123、123は他の3つの溝124、124、12
4よりも溝幅がやや大きく、かつ、長さ、深さともに他
の3つの溝124、124、124よりも大きく形成さ
れており、後述するように、本体側端子30との位置決
めをするための案内溝123、123となっている(図
17乃至図19参照)。
【0096】また、上記5つの溝のうち中央の3つの溝
124、124、124は、各溝124内において一対
の接片125、125が向かい合うように配置された端
子配置溝124、124、124となっており、該端子
配置溝124、124、124の内部には上記接片12
5、125が収納される収納空間126が形成されてい
る(図17、図18参照)。なお、図17および図18
においては、端子部材122を1つだけ破線で示し、他
の2つの端子部材122、122については省略する。
【0097】また、このような案内溝123、123及
び端子配置溝124、124、124の開口側縁はR面
又はテーパ面などのいわゆる面取り加工が施されてお
り、これにより、後述するように本体側端子30の案内
片32、32又は端子片31、31、31がこれら各溝
123、123、124、124、124に挿入しやす
いようになっている(図26乃至図28参照)。
【0098】バッテリ側端子120の各端子部材122
は、互いに向き合う一対の接片125、125と、これ
ら接片125、125を連結する基片127と、該基片
127から接片125、125と反対方向に延びバッテ
リケース101内に配置される基板104に半田付けさ
れるリード片128とが一体に形成されている(図2
1、図22参照)。
【0099】接片125、125はその基部が上記端子
ケース121に埋め込まれ、先端部には互いに近づく方
向に突出する半球状の接触凸部125a、125aが形
成され、該2つの接触凸部125a、125aは上記収
納空間126内において、接触しているが両者に圧力が
かかっていない状態(いわゆるゼロ接触状態)で接触し
ており、バッテリ側端子120の端子配置溝124、1
24、124を見たときに、そこには2つの接触凸部1
25a、125aのみが見えるようになっている(図2
0、図21参照)。
【0100】したがって、コンタクト部35を端子配置
溝124内に挿入したときに、接触凸部125a、12
5aにしか接触することはなく、コンタクト部35を2
方向(左右方向および上下方向)のどちらから端子配置
溝124内にコンタクト部35を挿入しても、接片12
5、125のバネ特性が同じであり、よって、両端子1
20、30の接触安定性を確保することができる。もち
ろん、この効果は、当該端子構造のみに着目した場合の
ものであり、上記実施の形態におけるビデオカメラ1と
バッテリパック100との装着に関しては、ほぼ左右方
向からの挿入しか行われていない。
【0101】基片127は端子ケース121の右側面に
貼着されるように露出して位置され、リード片128は
基片127の下縁から延出され、直角に屈曲されて端子
ケース121の底面121aとほぼ面一になって右方へ
延出されている(図20、図21参照)。
【0102】端子ケース121の前後両側面には左右方
向に延びるスライド凸部129、129が形成され、該
スライド凸部129、129は上記背面ケース106の
矩形切欠108の前後両側縁であって端子位置決めリブ
109の下側に形成されたスライド溝117、117に
スライド嵌合して、バッテリ側端子120が背面ケース
106に支持される(図9参照)。
【0103】また、背面ケース106の上記スライド溝
117、117はその左端が閉塞されており、これによ
り、バッテリ側端子120をスライド嵌合させたときの
左方への位置決めが為される。すなわち、背面ケース1
06の背面106aからのバッテリ側端子120までの
位置が規制されるようになっている。
【0104】端子ケース121の右側面と前側面及び右
側面と後側面とのそれぞれの角部であって、上記スライ
ド凸部129、129の上側に隣接して切り溝130、
130が形成されており、該切り溝130、130は正
面ケース105の上記端子押えリブ116の前後両端部
から左方へ設けられた突起118、118が嵌合するよ
うになっている(図9参照)。
【0105】そして、このようなバッテリ側端子120
は3本のリード片128、128、128が上記基板1
04の所定の位置(前側左角部)半田付けされてバッテ
リ側端子120が基板104の前側左角部にマウントさ
れる(図4、図7参照)。また、基板104にはICチ
ップ103などの電子部品がバッテリ側端子120がマ
ウントされていない後側の所定の位置にマウントされる
(図7参照)。
【0106】しかして、バッテリパック100は次のよ
うにして組み立てられる。
【0107】すなわち、2つのバッテリセル102、1
02が前後の並設された状態で結合され、これらバッテ
リセル102、102の上部に上記バッテリ側端子12
0及びICチップ103などがマウントされた上記基板
104が取着される(図4参照)。
【0108】次に、このような基板104が取着された
バッテリセル102、102を背面ケース106内にそ
の右方から挿入する。このとき、バッテリ側端子120
を背面ケース106の矩形切欠108内に右方からスラ
イドさせながら挿入する(図7参照)。
【0109】そして、上述のように、バッテリ側端子1
20のスライド凸部129、129を背面ケース106
のスライド溝117、117内に挿入する(図7参
照)。
【0110】最後に、バッテリセル102を覆うように
正面ケース105を背面ケース106に合わせて両者を
結合する(図8参照)。
【0111】このとき、正面ケース105の突起11
8、118を背面ケース106の切り溝130、130
内に嵌合するとともに、端子押えリブ116により端子
ケース121の右面を押さえるとともに、その右面に露
出した端子部材122の基片127、127、127を
覆い隠すことになる。そして、バッテリ側端子120は
背面ケース106と正面ケース105とに挟まれるよう
にして左右方向の位置決めが為される。
【0112】正面ケース105と背面ケース106との
結合は、両者の開口周縁を合わせた状態で、超音波溶着
することにより行う。なお、超音波溶着に限らず、接着
剤のよる接着などであっても良い。
【0113】このように、バッテリパック100は、背
面ケース106、バッテリセル102(バッテリ側端子
120、基板104なども含む。)、正面ケース105
の3つの部品を一方向からの組み立てだけで構成するこ
とができる。
【0114】次に、本体側端子30と上記バッテリ側端
子120との結合についての詳細を説明する。
【0115】先ず、本体側端子30はバッテリ装着部1
0の上記位置(上枠体13の前部底面側角部)に設けら
れ、その底面15及び上枠体13の下面13aから立設
された3枚の端子片31、31、31と、これら端子片
31、31、31を前後から挟むように設けられた2つ
の案内片32、32と、上枠体13に回動自在に設けら
れ各端子片31、31、31の上方を覆うように配設さ
れた保護プレート33とから成る(図22、図23参
照)。
【0116】端子片31は、前後方向から見て矩形をし
た平板状で、その上縁及び左縁が上枠体13に埋設さ
れ、また、上枠体13から上方に突出するリード部34
が設けられており(図24参照)、上枠体13から露出
した部分(下縁及び右縁)が上記バッテリ側端子120
の接片125、125に狭持されるコンタクト部35に
なっており、該コンタクト部35の端側縁は面取り加工
が施されている。
【0117】そして、3つの端子片31、31、31は
上記バッテリ側端子120の端子配置溝124、12
4、124の形成間隔と同じ形成間隔で形成され、各端
子片31の板厚は上記バッテリ側端子120に形成され
た端子配置溝124の溝幅のほぼ半分に形成されている
(図22、図23参照)。
【0118】案内片32は、上記端子片31と同様に前
後方向から見て矩形を呈し、上枠体13及びバッテリ装
着部10の底面15と一体に形成されている(図24参
照)。
【0119】また、案内片32、32は前後方向から見
て端子片31のコンタクト部35よりも大きく、その板
厚も端子片31よりも厚く形成されており、また、上記
バッテリ側端子120に形成された案内溝123、12
3の形成間隔と同じ形成間隔で形成され、各案内片3
2、32の板厚は上記バッテリ側端子120の端子ケー
ス121の案内溝123、123の溝幅よりやや小さく
形成されており、該案内片32、32の端側縁は面取り
加工が施されている(図23参照)。
【0120】このように案内片32は端子片31のコン
タクト部35よりも大きく形成されているため、バッテ
リ側端子120との結合において、コンタクト部35の
端子配置溝124への侵入よりも先きに案内片32の案
内溝123への侵入が為されるようになっている(図2
6参照)。
【0121】保護プレート33は、上枠体13の内面
(下面)前端部にその開口側縁(右側縁)寄り位置に上
下方向に回動自在に支持されている(図24、図25参
照)。
【0122】具体的には、上枠体13の内面(下面)前
端部には凹状の保護プレート収納部13bが形成され、
また、保護プレート33の前後両側縁に、上記保護プレ
ート収納部13bの右端両側部に回動自在に嵌合する支
軸凸部36、36が一体に形成されているとともに、前
側の支軸凸部36にねじりコイルバネ37が配設されて
いて、保護プレート33は後方から見て反時計回り方向
に付勢されている(図24、図25参照)。
【0123】保護プレート33の回動支点部には上枠体
13に当接して上記反時計回り方向の回動を阻止する回
動阻止部38、38(図面では1つのみ示す。)が設け
られており、保護プレート33はその回動端が左斜め下
方(ほぼ45°)を向いた位置において反時計回り方向
側の回動端となっている(図10(a)、図24、図2
9参照)。なお、保護プレート33の時計回り側の回動
端は、上枠体13の保護プレート収納部13b内に収納
された位置であり、ほぼ水平になった位置となっている
(図10(b)参照)。
【0124】保護プレート33はその前後方向の大きさ
が上記2つの案内片32、32の間隔より僅かに小さ
く、常に2つの案内片32、32の間で回動するように
なっているとともに、上記端子片31に対応する位置に
は回動端側縁に開口するスリット39、39、39が形
成されており、これにより、上方へ回動されたときにこ
れらスリット39、39、39に各端子片31、31、
31が挿通されて保護プレート33の回動を許容すると
ともに、回動したときに端子片31、31、31が露出
されるようになっている(図10、図22、図23参
照)。なお、図10(a)は保護プレート33を回動し
た状態を示し、図10(b)は保護プレートを回動して
いない状態を示す。
【0125】そして、保護プレート33に外力がかかっ
ていない場合には、保護プレート33の反時計回り方向
における回動端にあって、2つの案内片32、32の角
部が保護プレート33の回動端縁の両側部を前後から覆
った状態となっており(図24参照)、また、この状態
では、上記各端子片31、31、31のコンタクト部3
5、35、35の角部が上記各スリット39、39、3
9内にやや嵌合された状態となっている(図25参
照)。
【0126】そして、詳細は後述するが、バッテリ装着
部10にバッテリパック100が装着されると、バッテ
リ側端子120の端子ケース121が上記保護プレート
33を押圧して、ねじりコイルバネ37の弾発力に抗し
て保護プレート33は時計回り方向に回動して、上枠体
13の保護プレート収納部13bに位置される(図29
参照)。
【0127】これにより、本体側端子30のコンタクト
部35、35、35が露出されるとともに、端子ケース
121の端子配置溝124、124、124に相対的に
侵入して一対の接片125、125に狭持され、電気的
接触が図られる(図28参照)。
【0128】このように、保護プレート33は外力が掛
かっていない状態においては、コンタクト部35、3
5、35を覆うようになっているため、コンタクト部3
5、35、35が露出することなく、異物の付着を防止
することができる(図25参照)。
【0129】また、当該本体側端子30に何らかの衝
突、たとえば、誤った向きでバッテリパック100が装
着されようとしたとき(誤装着)など、バッテリ側端子
120でない部材が本体側端子30に衝突する可能性が
ある。
【0130】このようなときにあっても、案内片32、
32はコンタクト部35、35、35より大きく形成し
ているため、その外力は案内片32、32に主に作用
し、コンタクト部35、35、35に直接外力が作用す
ることはなく、よって、コンタクト部35、35、35
の変形防止となっている。
【0131】また、比較的小さな異物が、本体側端子3
0に衝突したときは、上記保護プレート33があること
により、端子片31(コンタクト部35)より先に、保
護プレート33に衝突するため、その外力は緩和され、
コンタクト部35に直接大きな外力が掛かることはな
い。
【0132】また、上述のように、保護プレート33は
2つの案内片32、32の間に挟まれた状態で設けられ
ているため、保護プレート33に前後方向の成分を持っ
た外力が掛かったときは、保護プレート33を支えるよ
うに案内片32、32が作用し、さらに、上述のように
3つのスリット39、39、39内に3つのコンタクト
部35、35、35が挿入されているため、保護プレー
ト33の前後方向の変位に対してはその外力が各スリッ
ト39、39、39を介して3つのコンタクト部35、
35、35に掛かるため、1つのコンタクト部35に集
中して外力が掛かることはなく、この点からも、コンタ
クト部35、35、35の変形を防止することができ
る。
【0133】なお、このような本体側端子30は、上記
実施の形態のように、上枠体13の当該部分に案内片3
2、32を一体に形成し、端子片31、31、31をイ
ンサート成形により一体に形成し、また、保護プレート
33を回動自在に設けるようにしても良いし、或いは別
部材として所定の形状のベース部材に各部を成形又は形
成して、かかる別部材を端子アッシーとして上枠体13
に取着するようにしても良い。
【0134】次に、バッテリパック100のバッテリ装
着部10への装着によるバッテリ側端子120と本体側
端子30との接続について説明する。
【0135】先ず、バッテリパック100は上述のよう
にバッテリ装着部10に対してバッテリ側端子120
(端子位置決めリブ109、端子押えリブ116を含
む。)を上枠体13の庇部17に潜らせるように斜めに
位置させ、本体側端子30とバッテリ側端子120とを
対向させる。
【0136】次に、上記庇部17にバッテリ側端子12
0を潜らせると(図13参照)、本体側端子30の案内
片32、32がバッテリ側端子120の案内溝123、
123に相対的に挿入される(図26参照)。このと
き、案内溝123、123の開口側縁が面取りされ、ま
た、案内片32、32の端側縁も面取りされているた
め、両者の引き込みが容易になっている。
【0137】かかる状態は、案内片32、32が案内溝
123、123に僅かに挿入された状態であり、これに
より、本体側端子30に対するバッテリ側端子120の
位置決めが為される。このように、接片125、125
とコンタクト部35、35、35との接触に先立ち、モ
ールド部材からなる案内片32、32及び案内溝12
3、123が嵌合されるため、精度良く形成された部材
にて位置決めを行うことができ、よって、両端子12
0、30の接片125、125とコンタクト部35とが
接触する前において両端子120、30の位置決めが精
度良く為され、その後に為される接片125、125と
コンタクト部35との接触を精度良く行うことができ
る。
【0138】この状態から、バッテリパック100をそ
の下部を回動させて、バッテリ装着部10に装着する。
バッテリパック100の回動はバッテリケース101の
背面ケース106の被係止部を上記庇部17に引っ掛
け、該部位を回動支点として為される(図14参照)。
【0139】そして、バッテリ側端子120の端子配置
溝124、124、124内に本体側端子30のコンタ
クト部35が相対的に侵入し(図27参照)、コンタク
ト部35が2つの接触凸部125a、125aに接触し
てこれを押し退け、接片125、125を可撓させて、
これにコンタクト部35を狭持させ、これにより、バッ
テリ側端子120と本体側端子30との電気的接続が図
られる(図28参照)。
【0140】また、このときのコンタクト部35及び接
片125、125は、コンタクト部35はその面方向に
相対的に移動し、2つの接片125、125は先端部
(接触凸部125a、125a)が押し拡げられるよう
に可撓するため、両者間には無理な力が働かず、よっ
て、コンタクト部35及び接片125、125が変形さ
れることはない。
【0141】さらに、このようなバッテリ側端子120
及び本体側端子30は、バッテリ側端子120の2方向
に開口した端子配置溝124、124、124とほぼ直
角な角部を有する平板状のコンタクト部35、35、3
5との接触であるため、両端子120、30の結合方向
は左右方向及び上下方向を含む90°の範囲でで可能で
ある。
【0142】すなわち、バッテリ側端子120と本体側
端子30だけの構造で見れば、バッテリ側端子120を
本体側端子30に対して、左方又は下方、或いはこれら
を含む左斜め下方から結合することができ、ほぼ90°
の範囲からの結合を可能とし、しかも、そのいずれの方
向からの結合においても、コンタクト部35と接片12
5、125とには無理な力が働かず、よって、コンタク
ト部35及び接片125、125が変形されることはな
い。
【0143】もちろん、上記バッテリパック100とカ
メラ本体2のバッテリ装着部10との関係においては、
バッテリ側端子120をほぼ左方から本体側端子30に
結合させるようにしたものであり、このバッテリ側端子
120及び本体側端子30の構造を十分に生かし切れて
いないと言えるかもしれない。
【0144】しかし、上記バッテリパック100とバッ
テリ装着部10との装着は回動であり、両端子120、
30の結合は少なくとも一方向だけの方向成分でないの
で、当該端子構造を採用することにより、両端子12
0、30のコンタクト部35と接片125、125との
接触において無理な力が掛からず、変形しないようにな
っていると言える。
【0145】また、接片125、125の先端部に接触
凸部125a、125aを設けて、該接触凸部125
a、125aがコンタクト部35に接触するようにした
ので、上記2方向を含む90°の範囲での両端子12
0、30の結合をさらに可能にしている。
【0146】すなわち、コンタクト部35が接片12
5、125を押し拡げながら侵入して行くが、コンタク
ト部35が接触するのは接触凸部125a、125aで
あるため、上記2方向を含む90°の範囲からのいずれ
の方向からの両端子120、30の結合でも同じ状態で
受け入れることができ、よって、両端子120、30の
結合を容易にしている。
【0147】さらに、接片125、125の先端部に接
触凸部125a、125aを設けたので、接片125、
125とコンタクト部35との前後方向における位置が
多少ずれても、両端子(接片125、125とコンタク
ト部35)の安定した接続状態を保持することができ
る。
【0148】次に、両端子120、30の結合に関し
て、接片125、125とコンタクト部35との接触状
態に影響を与える端子部材122の材質および厚さにつ
いて考察する。
【0149】なお、端子片31は黄銅(厚さ:t=0.
35mm)でその接触部に0.76μmの金メッキを施
したものである。なお、端子片31の材質として黄銅を
選定したのは、接続端子の接点として、黄銅、リン青
銅、ベリリウム銅が一般できである、コスト、加工性の
点を考慮するものである。
【0150】また、金メッキに関しては、その下地とし
てニッケル層を用い、0.76μmとしたのは、本来、
端子接点としては0.3μm以上あれば十分と考えられ
るが、バッテリパック100とビデオカメラ1との使用
状況を考慮したとき、その繰り返し挿抜が頻繁であり、
安全率を高めに設定したためである。
【0151】これにより、このようなビデオカメラ1と
バッテリパックの端子構造に適用されても、その接触凸
部125a、125aの金メッキの消耗は通常の使用状
況において十分耐え得ることができ、接触安定性を確保
することができる。
【0152】なお、0.76μmの金メッキは主に接触
部、すなわち、コンタクト部35における層厚であり、
リード部34は金メッキ層厚0.1μm以下とすること
が好ましい。これは、半田付けしたときに半田とリード
部34とを融合させ、両者の電気的接続安定性を確保す
るためである。
【0153】そして、端子部材122については、4つ
の試料について試験して、1つに選定した。かかる試料
の材質としては、上述のように、3つの材料(黄銅、リ
ン青銅、ベリリウム銅)が考えられるが、接片125、
125のバネ力を考慮するとき、リン青銅又はベリリウ
ム銅が好ましいため、この2者について試験を行った。
【0154】試料は材質がリン青銅(厚さ:t=0.
2mm)、接触部に0.76μmの金メッキを施し、試
料は材質がリン青銅(厚さ:t=0.15mm)、接
触部に0.76μmの金メッキを施し、試料は材質が
ベリリウム銅(厚さ:t=0.2mm)、接触部に0.
76μmの金メッキを施し、試料は材質がベリリウム
銅(厚さ:t=0.15mm)、接触部に0.76μm
の金メッキを施した。なお、金メッキについては上記端
子部材122と同様に、その下地としてニッケル層を用
い、また、層厚を0.76μmとして理由も同じであ
る。また、端子部材122の0.76μmの金メッキは
主に接触部、すなわち、接片125、125の接触凸部
125a、125aにおける層厚であり、リード片12
8は金メッキ層厚0.1μm以下とすることが好まし
い。
【0155】試験方法は、端子片31の端子部材122
に対する挿抜試験とし、7000回耐久で行った。
【0156】試験項目は、接触抵抗、総合嵌合力、総合
離脱力および外観検査で、前3者の試験項目は、初回〜
7000回までの所定回数時における各値を、また、外
観検査は7000回耐久後の目視観察による。
【0157】なお、接触抵抗は四端子法を用いて測定
し、開放電圧20mV以下、短絡電流100mA以下
で、規格値を20mΩmaxとする。
【0158】総合嵌合力は両端子120、30を嵌合
(結合)し、そのときの嵌合力を測定し、嵌合力を10
N(ニュートン)maxとする。
【0159】総合離脱力は両端子120、30の嵌合
(結合)を解除し、そのときの離脱力を測定し、離脱力
を0.3N(ニュートン)minとする。
【0160】前3者の試験項目についての試験結果を図
31乃至図33に示す。
【0161】試料については、接触抵抗のバラツキも
少なく安定しており(図31参照)、挿抜力も安定して
いて良い値が得られた(図32、図33参照)。また、
外観検査においても、接片125、125の接触凸部1
25a、125aが適量に摩耗し、問題視するような現
象は見られなかった。
【0162】試料については、接触抵抗は7000回
耐久においてバラツキが大きく、総合嵌合力が弱かった
(図32参照)。また、外観検査においては、接触キズ
跡が少なく、総合嵌合力が弱い分、接触圧が乏しく、接
触抵抗に問題があることが観察された。
【0163】試料については、接触抵抗、総合嵌合力
については問題視するようなことはなかったが、離脱力
の7000回耐久での変動が大きく、離脱時のいわゆる
「ゴリ感」が生じやすかった。また、外観検査において
も、離脱力の変動が大きい分、端子片31の擦りキズが
多く、また、その分、端子部材122側の接触凸部12
5a、125aの摩耗が激しかった。
【0164】試料については、総合嵌合力が小さく、
接触抵抗については比較的安定しているものの、未だ、
接触抵抗値に問題が生じる可能性を秘めているといえ
る。また、外観検査においては、総合嵌合力が小さい
分、接触キズ跡も少なかった。
【0165】以上のことから、上記4つの試料において
は、試料が最も適していると考察することができる。
【0166】さらに、ベリリウム銅に関しては、これに
金メッキを施す場合、いわゆる後メッキ(所定の形状に
加工した後のメッキ処理)しかできない(難しい)た
め、これも、選定の理由とした。
【0167】すなわち、ベリリウム銅は、一般に、金メ
ッキを施した後、成形すること(折り曲げなどのプレス
加工を行うこと)が困難であり、上述のような端子部材
122の形状にあっては、成形後の形状が接触凸部12
5a、125aで接触しており、このような接触部があ
るものについては後メッキを施すと該接触部が接触した
状態で金メッキが施されてしまうからである。
【0168】なお、上記4つの試料に関しては、上記規
格値(接触抵抗:20mΩmax、嵌合力:10Nma
x、離脱力:0.3Nmin)を満足するものであり、
いずれを選定しても格別問題となることはないが、さら
なる悪条件を考慮するとき、よりよい結果が得られた試
料を選定することが好ましい。
【0169】さらに、端子部材122の材質として試料
を選定した場合の接片125、125のバネ力による
接触圧に関して考察する(図34乃至図36参照)。
【0170】その前に、端子部材122およびこれが配
設される端子配置溝124の寸法などについて明記する
(図34、図35参照)。
【0171】端子部材122の接片125、125は、
上述のように板厚t=0.2mm、幅寸法w=1.2m
mで、埋設部から露出された部分の長さl=3.9mm
であり、その先端から0.45mm基片127側に寄っ
た位置を中心に上記接触凸部125a、125aがr=
0.3mmで形成されている(図34、図35参照)。
また、接片125、125は埋設部から互いに近づくよ
うに延びその長さ方向のほぼ中央部で互いに平行になる
ように屈曲されており、互いに屈曲された部分から先端
までの間における両者の間隔は0.6mmに形成され、
これにより、先端部における接触凸部125aと125
aとがゼロ接触するようになっている(図21参照)。
【0172】端子配置溝124の開口幅は0.45mm
に形成され、上記コンタクト部35が板厚t=0.35
mmとなっており、よって、コンタクト部35が端子配
置溝124内に標準位置(真ん中)で侵入したときは、
端子配置溝124の内縁とコンタクト部35との間の間
隔は(0.45−0.35)/2=0.05mmとなっ
ている(図34、図35参照)。
【0173】このとき、2つの接片125、125はほ
ぼ同じ撓みが生じ、その変位量は0.175mmであ
る。また、そのときの接触圧は1.0091Nとなって
いる。(図36参照)。
【0174】ところで、端子配置溝124内の一方に偏
倚してコンタクト部35が侵入されたときは、一方の接
片125に最大の変位量が、他方の接片125には最小
の変位量が生じ、そのときのそれぞれの接触圧は1.4
416N、0.4609Nとなっている(図36参
照)。
【0175】したがって、上記試料の材料(リン青
銅)を用いた場合、コンタクト部35との接触におい
て、その接触圧は最大で1.4416N、最小で0.4
609Nであり、接触圧としては十分であることが解っ
た。
【0176】金メッキを施した接点の場合、一般的に
は、0.0981N〜0.1961Nあれば、接触圧力
として十分であり、上記試料の場合には、それ以上の
接触圧力がかかっており、過剰であるかのようにも見受
けられる。
【0177】しかし、この端子構造はバッテリパック1
00とビデオカメラ1との電気的接触に適用されること
を前提とするものであり、その挿抜回数が多く、金メッ
キが摩耗されることが容易に予想される。
【0178】そのため、万が一、金メッキが摩耗し、下
地層であるニッケル層が露出された場合でも、その接触
抵抗値を規格値以下に確保することが必要である。
【0179】そこで、一般にニッケルの接触圧力は0.
5884Nくらいあれば規定値の接触抵抗を確保するこ
とができると言われているため、一方の接片125では
上記最小値の0.4609Nであるが、他方の接片12
5では最大値の1.4416Nを確保することにより、
金メッキが摩耗されたときにおいても接触抵抗値におい
て規定値を満足するようにしたのである(図36参
照)。
【0180】なお、検査項目として、他に、絶縁抵抗、
耐電圧を行ったが、上記4つの試料ともに規定値内に収
っており、また、格別な相違は見られなかった。
【0181】さらに、耐環境性能として、耐湿性、温度
サイクル、塩水噴霧などにおいて電気的性能、機械的性
能の検査も行ったが、格別な相違は得られなかった。
【0182】次に、上記実施の形態において、バッテリ
側端子120を有するもの(装着部品)としてバッテリ
パック100を、また、本体側端子30を有するもの
(本体側機器)としてビデオカメラ1を例に挙げて説明
したが、バッテリ側端子120を有するもの(装着部
品)としてはバッテリパック100の他に乾電池パック
140などがあり、また、本体側端子30を有するもの
(本体側機器)としてはビデオカメラ1の他に、ビデオ
ライト150、充電器160などがある(図37乃至図
40参照)。
【0183】さらに、バッテリパック100については
その容量の相違により複数のタイプのものがあり、ビデ
オカメラ1についても、充電機能を備えた充電対応タイ
プ1Aと充電機能を備えない充電未対応タイプ1Bがあ
る(図37乃至図40参照)。
【0184】このようなバッテリ側端子120を有する
すべてのもの(複数タイプのバッテリパック100や乾
電池パック140など)が本体側端子30を有する機器
(ビデオカメラ1(充電対応タイプ1A、充電未対応タ
イプ1B)、ビデオライト150や充電器160など)
に装着できると不具合を生じる場合がある。
【0185】例えば、乾電池パック140はビデオカメ
ラ1B(充電未対応タイプ)には装着可能であるが、ビ
デオカメラ1A(充電対応タイプ)や充電器160に対
しては装着を「不可」とする必要があり、また、ビデオ
ライト150でも高容量専用タイプ150Aのものにつ
いてはバッテリパック100のうち高容量バッテリパッ
ク100Hのみ装着を「可」として、他の低容量バッテ
リパック100L、標準容量バッテリパック100Sや
乾電池パック140の装着は「不可」にする必要があ
る。
【0186】ここで、ビデオカメラ1の充電対応タイプ
1Aとは、カメラ本体2にDCin端子を備え、該DC
in端子にDCinジャックを接続したときは、バッテ
リ装着部10に装着したバッテリパック100を充電し
ながらカメラ本体2を駆動できるもので、ビデオカメラ
1の充電未対応タイプ1Bとは、このような充電機能を
持たないものである。ちなみに上記実施の形態で例示し
たビデオカメラ1は充電対応タイプ1Aのものであり、
上記乾電池パック140が装着できないタイプのもので
ある。
【0187】そして、このようなバッテリ側端子120
を有するものの本体側端子30を有する機器への装着の
可否を判断するとともに、装着が「不可」である場合に
その装着を防止する必要がある。
【0188】そこで、上記バッテリ側端子120の近傍
に判別子111を設けるとともに、本体側端子30の近
傍の対応する部位にバッテリパック100などの装着を
阻止する上記阻止部19を設ける。
【0189】以下に、バッテリ側端子120の判別子1
11と本体側端子30の阻止部19の具体例を示す。
【0190】バッテリ側端子120の判別子111の種
類には、たとえば、Lタイプ、Sタイプ、Hタイプ、D
タイプの4種類があり、Lタイプ判別子111Lは低容
量タイプのバッテリパック100Lに、Sタイプ判別子
111Sは標準容量タイプのバッテリパック100S
に、Hタイプ判別子111Hは高容量タイプのバッテリ
パック100Hに、また、Dタイプ判別子111Dは乾
電池パック140に適用されている(図37乃至図40
参照)。
【0191】また、本体側端子30の阻止部19の種類
には、タイプ I、タイプII、タイプIII、タイプIVの4
種類があり、阻止部タイプ Iは充電対応タイプのビデオ
カメラ1A(充電器160も同じ。)に、阻止部タイプ
IIは充電未対応タイプのビデオカメラ1Bに、阻止部タ
イプIIIは高容量専用ビデオライト150Aに、また、
阻止部タイプIVは低容量不可ビデオライト150Bに適
用されている(図37乃至図40参照)。
【0192】標準容量バッテリパック100Sに適用さ
れているSタイプ判別子111Sは、上述のような構造
であり、背面ケース106の背面106aよりやや右方
へ寄った位置まで形成された端子位置決めリブ109の
左端から互いに反対方向(前後方向)に延びるように小
突条110が形成されている(図37乃至図40参
照)。
【0193】低容量バッテリパック100Lに適用され
たLタイプ判別子111Lは、上記Sタイプ判別子11
1Sの端子位置決めリブ109の左端に形成された小突
条110が背面ケース106の背面106aまで延び、
よって、Lタイプ判別子111Lの小突条110Lは背
面ケース106の背面106aに連続して形成されてい
る(図37乃至図40参照)。
【0194】高容量バッテリパック100Hに適用され
たHタイプ判別子111Hは、上記Sタイプ判別子11
1SやLタイプ判別子111Lのような互いに反対方向
(前後方向)に延びる小突条110、110Lが形成さ
れていないものである(図37乃至図40参照)。
【0195】乾電池パック140に適用されたDタイプ
判別子111Dは、上記Hタイプ判別子111Hと同様
に端子位置決めリブ109の左端部からは小突条11
0、110Lは形成されていないが、正面ケース105
の形成された端子押えリブ116の中央部から右方に延
びる判別リブ141が一体に形成されている(図37乃
至図40参照)。
【0196】次に、各阻止部19についてその構造を説
明しつつ、上記各判別子111との組み合わせについて
も説明する。
【0197】まず、本体側端子30の阻止部タイプ I
は、上記実施の形態にかかるビデオカメラ1(充電対応
タイプ1A)に適用したものであり、バッテリ装着部1
0の上枠体13に形成した庇部17と該庇部17の後端
から左方に延びるように形成した上記阻止突条18とか
ら成る(図37参照)。
【0198】このような阻止部タイプ Iにあっては、庇
部17の中央部がDタイプ判別子111Dの判別リブ1
41と干渉するため、その装着を「不可」とし、他のタ
イプの判別子111とは干渉する部分がなく、その装着
を「可」とする。
【0199】したがって、この阻止部タイプ Iが適用さ
れた充電対応タイプのビデオカメラ1Aには乾電池パッ
ク140を装着することはできず、よって、乾電池パッ
ク140を誤って充電してしまうような事故を防止する
ことができる。他方、他のタイプの判別子111L、1
11S、111Hが適用されたバッテリパック100
L、100S、100Hはその容量の高低にかかわら
ず、バッテリ装着部10に装着することができる(図3
7参照)。
【0200】阻止部タイプIIにあっては、庇部17の中
央部に切欠17aが形成されており、これにより、Dタ
イプ判別子111Dの判別リブ141と干渉しないた
め、その装着を「可」とするとともに、他のタイプの判
別子111L、111S、111Hとも干渉する部分が
なく、結局すべてのタイプの判別子111L、111
S、111Hの装着を「可」とする(図38参照)。
【0201】したがって、この阻止部タイプIIが適用さ
れた充電未対応タイプのビデオカメラ1Bには、すべて
の低容量バッテリパック100L、標準容量バッテリパ
ック100S、高容量バッテリパック100Hおよび乾
電池パック140を装着することができる(図38参
照)。
【0202】阻止部タイプIIIにあっては、庇部17の
後端から底面15(左方)に向かって形成された阻止突
条18の端部はバッテリ装着部10の底面15まで達し
ており、また、該阻止突条18の前方にも阻止突条18
が上記底面15から一体に形成されている。そして2つ
の阻止突条18の間隔は上記バッテリ側端子120を前
後から挟むように設けられた2つの端子位置決めリブ1
09、109の間の間隔とほぼ同じに形成されている
(図39参照)。
【0203】このような阻止部タイプIIIにあっては、
庇部17の中央部がDタイプ判別子111Dの判別リブ
141と干渉するためその装着を「不可」とし、また、
Lタイプ判別子111LおよびSタイプ判別子111S
はこれらの端子位置決めリブ109の左端から互いに反
対方向(前後方向)に延びる小突条110、110Lが
上記阻止突条18、18に干渉するためその装着も「不
可」とする。そして、Hタイプ判別子111Hについて
は、阻止部タイプIIIと干渉する部分がなく、したがっ
て、その装着を「可」とする(図39参照)。
【0204】したがって、この阻止部タイプIIIが適用
された高容量専用ビデオライト150Aには、低容量バ
ッテリパック100L、標準容量バッテリパック100
Sおよび乾電池パック140を装着することはできず、
高容量バッテリパック100Hのみ高容量専用ビデオラ
イト150Aに装着することができる(図39参照)。
【0205】阻止部タイプIVにあっては、上記阻止部タ
イプ Iと同様に庇部17の後端から底面15(左方)に
向かって形成された阻止突条18はバッテリ装着部10
の底面15までは達していないが、その延長上のバッテ
リ装着部10の底面15に接する部位に小突部18aが
形成され、また、該小突部18aの前方にも小突部18
aが上記底面15から一体に形成されている。そして2
つの小突部18a、18aの間隔は上記バッテリ側端子
120を前後から挟むように設けられた2つの端子位置
決めリブ109、109の間の間隔とほぼ同じに形成さ
れている(図40参照)。
【0206】このような阻止部タイプIVにあっては、庇
部17の中央部がDタイプ判別子111Dの判別リブ1
41と干渉するためその装着を「不可」とし、また、L
タイプ判別子111Lはその端子位置決めリブ109、
109の左端から互いに反対方向(前後方向)に延びる
小突条110L、110Lが上記小突部18a、18a
に干渉するためその装着も「不可」とする。そして、S
タイプ判別子111Sはその端子位置決めリブ109、
109の左端から互いに反対方向(前後方向)に延びる
小突条110、110がバッテリパック100Sの底面
106aからやや離間した位置に形成されているため、
阻止部タイプIVと干渉する部分がなく、よって、その装
着を「可」とする。また、Hタイプ判別子111Hにつ
いては、阻止部タイプIVと干渉する部分がなく、したが
って、その装着も「可」とする(図40参照)。
【0207】したがって、この阻止部タイプIVが適用さ
れた低容量不可ビデオライト150Bには、低容量バッ
テリパック100Lおよび乾電池パック140が装着さ
れることはなく、標準容量バッテリパック100Sおよ
び高容量バッテリパック100Hを装着することができ
る(図40参照)。
【0208】なお、図示は省略したが、阻止部タイプIV
の小突部18aの近傍には検出スイッチが配設され、S
タイプ判別子111Sの小突条110の有無を検出し、
Sタイプ判別子111SかLタイプ判別子111Lかを
判断する。
【0209】そして、上記低容量不可ビデオライト15
0Bは2つの電球が備えられ、高容量バッテリパック1
00Hが装着されたときは2つの電球が、標準容量バッ
テリパック100Sが装着されたときは、1つの電球が
点灯するようになっている。
【0210】このように、バッテリ側端子120および
本体側端子30の近傍にそれぞれ判別子111および阻
止部19を設けることにより、バッテリ側端子120と
本体側端子30とが接続する前にその装着の可否を判別
することができて、「不可」の場合には確実に両端子1
20、30の結合を回避することができる。すなわち、
万が一、誤装着されてしまっても、両端子120、30
の近傍に上記判別子及び阻止部を設けたので、両端子1
20、30の結合は免れ、したがって、端子部材122
と端子片31との接触を回避することができる。
【0211】なお、上記判別子111および阻止部19
の形状およびその形成位置は例示であり、これに限ら
ず、バッテリ側端子120および本体側端子30の近傍
に判別子111および阻止部19を設けるようにすれば
よく、また、これらが適用されるものは、バッテリパッ
ク100、乾電池パック140やビデオカメラ1(1
A、1B)、ビデオライト150、充電器160などに
限らず、種々のものが考えられる。
【0212】この他、上記実施の形態において示した各
部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに当た
っての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これ
らによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるこ
とがあってはならないものである。
【0213】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明装着部品の取付構造は、本体側機器に対して
着脱自在に装着された状態において本体側機器に対して
電気的接続が為されるようにした装着部品の取付構造で
あって、本体側機器は本体側端子を有し、装着部品は上
記本体側端子に接合する装着部品側端子を有しており、
装着部品が本体側機器に装着されたときに上記本体側端
子と装着部品側端子とが接合するようになっており、本
体側機器の装着面に対してほぼ直交する方向に装着部品
を押し上げる押上手段と、該押上手段により押し上げる
方向の押上力を阻止するロック手段とを有することを特
徴とする。
【0214】したがって、本発明装着部品の取付構造に
あっては、装着部品を押上手段により押し上げ方向に押
圧する一方、ロック手段によりその押上方向への押上力
を阻止するようにしたので、ガタつきが発生せず、装着
部品の本体側機器に対する安定した装着状態を実現する
ことができる。
【0215】請求項2に記載した発明にあっては、上記
押上手段の押上方向への付勢手段と上記ロック手段をロ
ック方向に付勢する付勢手段とを共通にしたので、機
構、手段の省スペース化を図ることができ、また、部品
点数の削減に貢献することができる。
【0216】請求項3に記載した発明にあっては、上記
押上手段は回動自在に支持された押上プレートであり、
上記ロック手段は回動自在に支持されたロックレバーで
あり、これら押上プレートとロックレバーとの回動軸を
共通にしたので、さらに、機構、手段の省スペース化を
図ることができ、また、部品点数の削減に貢献すること
ができる。
【0217】また、別の本発明装着部品の取付構造は、
本体側機器に対して着脱自在に装着された状態において
本体側機器に対して電気的接続が為されるようにした装
着部品の取付構造であって、本体側機器は本体側端子を
有し、装着部品は上記本体側端子に接合する装着部品側
端子を有しており、装着部品が本体側機器に装着された
ときに上記本体側端子と装着部品側端子とが接合するよ
うになっており、装着部品の上記装着部品側端子と反対
側の部分が本体側機器から浮き上がった状態で、該浮き
上がった状態を保持するように装着部品に係止する飛び
出し防止手段を設けたことを特徴とする。
【0218】したがって、この別の本発明装着部品の取
付構造にあっては、ロック手段が解除され、一部が浮き
上がった装着部品を飛び出し防止手段により、その浮き
上がった状態を保持するようにしたので、装着部品が落
下してしまう事故を未然に防止することができる。
【0219】請求項5に記載した発明にあっては、上記
飛び出し防止手段を、本体側端子に対向する面に設け、
装着された装着部品を本体側端子側に付勢するようにし
たので、装着部品の本体側機器に対するガタ防止に貢献
する。
【0220】請求項6に記載した発明にあっては、上記
飛び出し防止手段を、本体側端子に対向する位置に設
け、装着された装着部品を本体側端子側に付勢するよう
にしたので、両端子の結合を確実にすることができる。
【0221】さらに、また別の本発明装着部品の取付構
造は、本体側機器に対して着脱自在に装着された状態に
おいて本体側機器に対して電気的接続が為されるように
した装着部品の取付構造であって、本体側機器は本体側
端子を有し、装着部品は上記本体側端子に接合する装着
部品側端子を有しており、装着部品が本体側機器に装着
されたときに上記本体側端子と装着部品側端子とが接合
するようになっており、本体側機器の装着面に対してほ
ぼ直交する方向に装着部品を押し上げる押上手段と、該
押上手段により押し上げる方向の押上力を阻止するロッ
ク手段と、上記装着部品の上記装着部品側端子と反対側
の部分が本体側機器から浮き上がった状態で、該浮き上
がった状態を保持するように装着部品に係止する飛び出
し防止手段とを設けたことを特徴とする。
【0222】したがって、このまた別の本発明装着部品
の取付構造にあっては、装着部品を押上手段により押し
上げ方向に押圧する一方、ロック手段によりその押上方
向への押上力を阻止するようにしたので、ガタつきが発
生せず、装着部品の本体側機器に対する安定した装着状
態を実現することができるとともに、ロック手段が解除
され、一部が浮き上がった装着部品を飛び出し防止手段
により、その浮き上がった状態を保持するようにしたの
で、装着部品が落下してしまう事故を未然に防止するこ
とができる。
【0223】請求項8に記載した発明にあっては、装着
部品には上記ロック手段が係止する被ロック溝が形成さ
れ、該被ロック溝は上記飛び出し防止手段が装着部品の
浮き上がった状態を保持するときの被係止溝にもしたの
で、装着部品側に余分な形状を形成しなくても良く、し
たがって、装着部品の形状の簡素化およびデザインの自
由度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオカメラにバッテリパックを
装着する直前の状態を示す斜視図である。
【図2】バッテリ装着部を右方から見た正面図である。
【図3】図2におけるIII−IIIに沿う拡大断面図であ
る。
【図4】バッテリパックを分解して示す斜視図である。
【図5】バッテリパックの全体を示す斜視図である。
【図6】図5とは別方向から見たバッテリパックの全体
を示す斜視図である。
【図7】バッテリパックを分解し、上方から見た拡大図
である。
【図8】バッテリパックを上方から見た拡大図である。
【図9】バッテリ側端子の部分を分解し、各部を上下方
向にずらして右方から見た拡大図である。
【図10】バッテリ装着部を拡大して示す斜視図であ
り、(a)は本体側端子の保護プレートを回動させた状
態を示し、(b)は本体側端子の保護プレートを回動さ
せていない状態を示す。
【図11】ロック機構をバッテリ装着部から分解した状
態を示す拡大斜視図である。
【図12】ロック機構を分解して示す拡大斜視図であ
る。
【図13】図14乃至図16とともにバッテリパックを
バッテリ装着部に装着する又は離脱する様子を一部を切
り欠いて前方から見た拡大図であり、本図は装着初期の
段階を示す図である。
【図14】装着途中の段階を示す図である。
【図15】装着が完了した状態を示す図である。
【図16】バッテリパックを離脱する様子を示し、飛び
出し防止レバーによりバッテリパックの一部が浮いた状
態を示す図である。
【図17】バッテリ側端子を上方から見た拡大図であ
る。
【図18】バッテリ側端子を左方から見た拡大図であ
る。
【図19】バッテリ側端子を後方から見た拡大図であ
る。
【図20】図18におけるXX−XXに沿う拡大断面図であ
る。
【図21】図19におけるXXI−XXIに沿う拡大断面図で
ある。
【図22】本体側端子を左方から見た拡大図である。
【図23】本体側端子を下方から見た拡大図である。
【図24】図22におけるXXIV−XXIVに沿う拡大断面図
である。
【図25】図22におけるXXV−XXVに沿う拡大断面図で
ある。
【図26】バッテリ側端子と本体側端子の結合する様子
を示す拡大断面図であり、本図は結合初期の段階で案内
片が案内溝に挿入し始めた状態を示す。
【図27】結合途中の段階でコンタクト部が接片に接触
し始めた状態を示す。
【図28】結合が完了した状態を示す図である。
【図29】図28におけるXXIX−XXIXに沿う拡大断面図
である。
【図30】図28におけるXXX−XXXに沿う拡大断面図で
ある。
【図31】図32及び図33とともに、端子片と端子部
材の材質およびそのメッキについて考察した結果を示す
もので、本図は接触抵抗に関する結果表である。
【図32】嵌合力に関する結果表である。
【図33】離脱力に関する結果表である。
【図34】コンタクト部が標準位置で接片に狭持された
状態を拡大して示す断面図である。
【図35】コンタクト部が一方へ偏倚した位置で接片に
狭持された状態を拡大して示す断面図である。
【図36】接片の変位量と接触圧力との関係を示すグラ
フ図である。
【図37】図38乃至図40とともに、複数種の判別子
と阻止部との組み合わせにおいてその装着の可否を説明
するための図であり、本図は阻止部タイプ Iと各判別子
との関係を示すものである。
【図38】阻止部タイプIIと各判別子との関係を示すも
のである。
【図39】阻止部タイプIIIと各判別子との関係を示す
ものである。
【図40】阻止部タイプIVと各判別子との関係を示すも
のである。
【符号の説明】
1…ビデオカメラ(本体側機器)、10…バッテリ装着
部(装着される凹部)、13a…内面(本体側端子に対
向する面)、15…底面(装着面)、30…本体側端
子、40…ロック機構(ロック手段)、42…ロックレ
バー、43…押上プレート(押上手段)、44…飛び出
し防止レバー(飛び出し防止手段)、47…回動軸、4
8…ねじりコイルバネ(付勢手段)、100…バッテリ
パック(装着部品)、114…被ロック溝(背面ケー
ス)、120…バッテリ側端子(装着部品側端子)、1
A…充電対応タイプビデオカメラ(本体側機器)、1B
…充電未対応タイプビデオカメラ(本体側機器)、10
0L…低容量バッテリパック(装着部品)、100S…
標準容量バッテリパック(装着部品)、100H…高容
量バッテリパック(装着部品)、140…乾電池パック
(装着部品)、150…ビデオライト(本体側機器)、
150A…高容量専用ビデオライト(本体側機器)、1
50B…低容量不可ビデオライト(本体側機器)、16
0…充電器(本体側機器)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体側機器に対して着脱自在に装着され
    た状態において本体側機器に対して電気的接続が為され
    るようにした装着部品の取付構造であって、 本体側機器は本体側端子を有し、 装着部品は上記本体側端子に接合する装着部品側端子を
    有しており、装着部品が本体側機器に装着されたときに
    上記本体側端子と装着部品側端子とが接合するようにな
    っており、 本体側機器の装着面に対してほぼ直交する方向に装着部
    品を押し上げる押上手段と、 該押上手段により押し上げる方向の押上力を阻止するロ
    ック手段とを有することを特徴とする装着部品の取付構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した装着部品の取付構造
    であって、 上記押上手段の押上方向への付勢手段と上記ロック手段
    をロック方向に付勢する付勢手段とを共通にしたことを
    特徴とする装着部品の取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した装着部品の取付構造
    であって、 上記押上手段は回動自在に支持された押上プレートであ
    り、 上記ロック手段は回動自在に支持されたロックレバーで
    あり、 これら押上プレートとロックレバーとの回動軸を共通に
    したことを特徴とする装着部品の取付構造。
  4. 【請求項4】 本体側機器に対して着脱自在に装着され
    た状態において本体側機器に対して電気的接続が為され
    るようにした装着部品の取付構造であって、 本体側機器は本体側端子を有し、 装着部品は上記本体側端子に接合する装着部品側端子を
    有しており、装着部品が本体側機器に装着されたときに
    上記本体側端子と装着部品側端子とが接合するようにな
    っており、 装着部品の上記装着部品側端子と反対側の部分が本体側
    機器から浮き上がった状態で、該浮き上がった状態を保
    持するように装着部品に係止する飛び出し防止手段を設
    けたことを特徴とする装着部品の取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した装着部品の取付構造
    であって、 上記飛び出し防止手段を、本体側端子に対向する面に設
    け、装着された装着部品を本体側端子側に付勢するよう
    にしたことを特徴とする装着部品の取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した装着部品の取付構造
    であって、 上記飛び出し防止手段を、本体側端子に対向する位置に
    設け、装着された装着部品を本体側端子側に付勢するよ
    うにしたことを特徴とする装着部品の取付構造。
  7. 【請求項7】 本体側機器に対して着脱自在に装着され
    た状態において本体側機器に対して電気的接続が為され
    るようにした装着部品の取付構造であって、 本体側機器は本体側端子を有し、 装着部品は上記本体側端子に接合する装着部品側端子を
    有しており、装着部品が本体側機器に装着されたときに
    上記本体側端子と装着部品側端子とが接合するようにな
    っており、 本体側機器の装着面に対してほぼ直交する方向に装着部
    品を押し上げる押上手段と、 該押上手段により押し上げる方向の押上力を阻止するロ
    ック手段と、 上記装着部品の上記装着部品側端子と反対側の部分が本
    体側機器から浮き上がった状態で、該浮き上がった状態
    を保持するように装着部品に係止する飛び出し防止手段
    とを設けたことを特徴とする装着部品の取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した装着部品の取付構造
    であって、 装着部品には上記ロック手段が係止する被ロック溝が形
    成され、 該被ロック溝は上記飛び出し防止手段が装着部品の浮き
    上がった状態を保持するときの被係止溝にもなっている
    ことを特徴とする装着部品の取付構造。
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