JP2003027588A - ティルトアップ壁 - Google Patents

ティルトアップ壁

Info

Publication number
JP2003027588A
JP2003027588A JP2002132139A JP2002132139A JP2003027588A JP 2003027588 A JP2003027588 A JP 2003027588A JP 2002132139 A JP2002132139 A JP 2002132139A JP 2002132139 A JP2002132139 A JP 2002132139A JP 2003027588 A JP2003027588 A JP 2003027588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web member
panel
attachment point
extender
side panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002132139A
Other languages
English (en)
Inventor
James D Moore
ディー. ムーア、ジェームス
John A Spragge
エー スプラジェ、ジョン
Brian L Smith
エル. スミス、ブライアン
Barry A Hiscock
エー. ヒスコック、バリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eco Block LLC
Original Assignee
Eco Block LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US09/821,299 external-priority patent/US6481178B2/en
Priority claimed from US09/848,398 external-priority patent/US6609340B2/en
Application filed by Eco Block LLC filed Critical Eco Block LLC
Publication of JP2003027588A publication Critical patent/JP2003027588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】気泡絶縁材を使用するモジュラーコンクリート
壁を形成する複数のウェッブメンバーで連結される端板
からなる架橋部材を提供する。 【解決手段】長手方向に伸びるサイドパネル20と当該
サイドパネルに連結される少なくとも一個のウエッブメ
ンバー40とからなる絶縁コンクリート構造物。当該ウ
エッブメンバーは、サイドパネルの外側近くからサイド
パネルの内面を貫通して外に伸びる。当該サイドパネル
は、流体コンクリートへ連結され、ティルトアップ工法
壁、床あるいは屋根板として使用されるように養生され
る。また、コンクリートを対向したサイドパネルに固め
るようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁コンクリート
型枠(form)を建造するために用いられる建築コンポー
ネント(構成部品)に係わり、詳しくは二個の対向した
サイドパネルを用いて現場打壁を製作し、あるいは単一
のサイドパネルを用いてティルトアップ壁を製作するた
めに使用されるシステムに関する。本発明は更に成形さ
れる当該壁を改良し且つその建造工程を簡略化するコン
ポーネントに関する。
【0002】
【従来の技術】建物建造の際のコンクリート壁は、最初
に二個の平行な成形(form 型枠)壁を据え付け、当該
型枠間の空間にコンクリートを流し込んで作るのが最も
一般的である。コンクリートが固まったら、施工者がそ
の型枠を撤去して養生したコンクリート壁を残す。
【0003】この従来方式の技術には欠点が有る。当該
型枠を組み立て、コンクリートが養生するまで待って、
次に型枠を取り壊すのに要する時間のためにコンクリー
ト壁の形成は非効率である。その結果、この従来技術は
高価で労働集約工程となる。
【0004】そこで、気泡絶縁材を使用するモジュラー
コンクリート壁を形成する技術が進展してきた。このモ
ジュラー成形壁同士を平行に据え付け、コンクリートが
その間で養生される間、連結コンポーネント(構成部
品)が当該二個の成形壁を互いに対して適所に(定位置
に)保持する。但し、この成形壁はコンクリートが養生
した後も適所に残る。即ち、気泡絶縁材で作られるこの
成形壁は、コンクリートが養生した後は建物(building
建造物)の恒久的な部品となる。この技術を用いて作ら
れるコンクリート壁は互いに何階までも積み上げられて
すべての建物の壁を成す。この成形壁を恒久的な構造物
の一部として保持することで得られる効率に加えて、成
形壁の材料は建物に対する適切な絶縁を提供する場合が
多い。
【0005】成形壁の一実施形態が1995年2月21
日にメンセン(Mensen)に付与された米国特許第5,390,
459号に開示されており、ここでは参考までに引用して
いる、この特許は複数のウエッブメンバーで連結される
端板からなる「架橋部材」を開示している。架橋部材は
また補強リブ、補強ウエッブ、当該ウエッブメンバーの
上縁から端板の頂側部までのびる補強部材、ウエッブメ
ンバーの下方縁から端板の底側まで伸びる補強部材を使
用している。技術に長けた人なら分かるように、この支
持システムは建造するには高価で、成形される壁のコス
トを上げる。また、これらの壁は床あるいは屋根板(ro
of panel)を作るのにはうまく使えない。
【0006】
【発明の要約】本発明は、少なくとも一個の長手方向に
伸びるサイドパネルと、当該サイドパネル内に部分的に
配される少なくとも一個のウエッブメンバーとからなる
絶縁コンクリートを提供する。当該ウエッブメンバーは
サイドパネルの外面に隣接した箇所からサイドパネルの
内面を貫通して外へ伸びている。コンクリート型枠を作
るために用いられる本発明の三実施形態がここに記載さ
れている。第一実施形態は対向したサイドパネルを使用
してその間に空洞を形成し、そこにコンクリートを流し
込んで略養生する。第二実施形態は単一のサイドパネル
を型枠として使用し、その上にコンクリートを流し込む
か、その下方にコンクリートを流し込んでそこに型枠を
挿入する。コンクリートが養生し、第二実施形態のサイ
ドパネルに固着したら、それをティルトアップ壁、床、
あるいは屋根板として使用する。第三実施形態は第一実
施形態と同様に作動するが、二個の対向したパネルを用
いて空洞を形成する代わりに本発明は一個のサイドパネ
ルと、対向側に対向したシートあるいは他の形態(for
m)を使用して空洞を形成する。当該第三実施形態でコ
ンクリートが略養生すると、当該シートが取り外されて
再使用されるか、あるいは成形構造物の一部としてその
まま留まる。もしシートが取り外される場合は、結果と
して生ずる構造物は本発明の第二実施形態を用いて形成
されるティルトアップ壁に類似している。
【0007】第一実施形態において、当該ウエッブメン
バーは、好ましくはサイドパネル内に部分的に配されて
その一部がサイドパネルの内面を越えて突出し、対向す
るサイドパネルに接触はしないものの面している。第一
実施形態は対向しているサイドパネルにおいて二個のウ
エッブメンバーに取り付けるコネクタも使用して、二個
のサイドパネル間のギャップに橋を架けてサイドパネル
同士の位置決めを行う。当該コネクタは、好ましくは水
平に配された鉄筋を保持する開口を備えている。コネク
タはまた異なった長さを備えることで肉厚の異なるコン
クリート壁を形成する幅の異なる空洞を創り出す。コネ
クタは相互に交換可能であるため建設現場で所望幅の壁
を組み付けることが出来る。
【0008】第二実施形態では、当該ウエッブメンバー
の一部が好ましくはサイドパネルの内面を越えて突出す
る。一つのデザイン(設計)では、サイドパネルは最初
水平に配されてその内面とそこから伸びているウエッブ
メンバーの一部が直立して位置決めされる。サイドパネ
ルの外周に型枠が置かれ、その内面にコンクリートが流
し込まれる。第二のデザインでは、外周(perimeter)
型枠で限定される容積にコンクリートが流し込まれ、次
にサイドパネルが流体コンクリートの上に置かれて少な
くともサイドパネル内のウエッブメンバーの一部がコン
クリート中に配される。また、第三のデザインは上記の
第一、第二デザインのハイブリッド(混成タイプ)とし
て形成される。即ち、一個のサイドパネルが水平に配さ
れ、コンクリートがその内面に流し込まれて型枠で封じ
込められ(contained)、次に別のパネルが流し込まれ
たコンクリートの上に置かれることによりサイドパネル
がコンクリートの両側に配される。三デザインとも、一
旦コンクリートが略養生してサイドパネルの内面とそこ
から伸びているウエッブメンバーの一部とに固着する
と、サイドパネルと連結されたコンクリ−トスラブとが
ティルトアップ壁、フローリング(床)部材、あるいは
屋根板として使用されることが出来る。
【0009】本発明の第三実施形態は、合板等のシート
(薄板)が第二サイドパネルの代わりに使用される点を
除けば、総じて第一実施形態に類似したプロセスからな
る。当該シートは、コンクリートが養生した後で撤去し
て再使用するか、成形された構造物の一部としてそのま
ま留まるかのいずれでも構わない。
【0010】また、本発明はサイドパネルを用いて成形
される壁を改良し且つその建造プロセス(工程)を簡略
化するコンポーネントからなる。発明の実施の形態本発
明は、当業者にとっては種々の変更が明らかなので、単
に図示的に掲げた下記の実施例について詳しく説明され
る。明細書並びに請求項に使用されている「a」、「a
n」、「the」は、それぞれ使用される文脈により一個以
上を意味する場合がある。以下に本発明の好適な実施形
態について添付図面を参照しながら説明する。尚、図面
の中で類似の番号は類似の部品を示す。
【0011】図1〜12に示すように、本発明は建物を建
造する際に使用されるコンクリート成形(form型枠)シ
ステムからなる。図1〜2Aに良く示される通り、本発
明の第一実施形態は、少なくとも二個の対向した縦に
びるサイドパネル20と、各サイドパネル20内に部分
的に配される少なくとも一個のウエッブメンバー40
と、当該サイドパネル20間に配されてウエッブメンバ
ー40同士を連結するコネクタ50とからなる。 図2
Aに示すように、コンクリートCがサイドパネル20間
に流されて当該サイドパネル20とウエッブメンバー4
0とを固着する。図7〜8に示され、後で詳述する本発
明の第二実施形態の二つのデザインは、コンクリートC
の両側に対向したサイドパネル20を用いる代わりに当
該コンクリートCに固着する単一のサイドパネル20を
使用している。また、第二実施形態は、図2Aの壁のよ
うに、壁がコンクリートの両側にサイドパネル20を備
えるデザインも含むが、この場合第一実施形態とは異な
った方法で成形される。
【0012】本発明の第三実施形態は、図9と9Aに示
され且つ第一実施形態に類似しているが、二個の対向し
たサイドパネル20の代わりに一個のサイドパネル20
とシート80とを使用している。
【0013】各サイドパネル20は、頂端部24、底端
部26、第一端部28、第二端部30、外面32並びに
内面34とを備えている。現時点での好ましいサイドパ
ネル20は、肉厚(内面34と外面32との隔離距離)
が略2.5インチ、高さ(底端部26と頂端部24との
隔離距離)が16インチ、長さ(第一端部28と第二端
部30との隔離距離)が48インチとなっている。尚、
絶縁を高めるためにサイドパネル20の肉厚を増す等、
異なった建築プロジェクト毎に、必要であればこの寸歩
を変更してよい。サイドパネル20の半分は土台(foot
ings)として使用することが出来る。
【0014】本発明の第一実施形態を示す図1と2を参
照すると、一方のサイドパネル20の内面34もう一方
のサイドパネル20の内面34と面しており、対向した
内面34はお互い横方向に所望の距離だけ間隔を隔てる
ことによりその間に空洞38を設ける。流動状態にある
コンクリートがその空洞38内に流し込まれ、そこで略
養生(即ち、硬化)せしめられて図2Aに示す通り壁1
0をなす。好ましくは、第一実施形態の場合、対向した
内面34は互いに平行になっている。 空洞38内に収
容されるコンクリートの量は、内面34、サイドパネル
20の高さ並びにサイドパネル20の長さによって限定
される。
【0015】サイドパネル20は、好ましくは流し込ん
だコンクリートCが略養生するまで保持する断熱と十分
な強度を備えるポリスチレン、特に発泡ポリスチレンか
ら構成される。流し込んだコンクリートCを保持したポ
リスチレンを用いて成形されたコンクリート壁10は高
い絶縁値を有するので、通常は追加の絶縁は不要であ
る。また、成形された壁は音響透過に対しても高いイン
ピーダンスを有する。
【0016】図3と5に良く示されているように、内面
34は、好ましくはそこに一連の凹みを含み、サイドパ
ネル20とコンクリートC間の表面積を増やしてその間
の接着性を高めている。サイドパネル20と空洞38に
流し込まれたコンクリートCとの接着性を一層高める
に、サイドパネル20内に形成されあるいはそこを貫通
する各ウエッブメンバー40の一部がサイドパネル20
の内面34から空洞38へ伸びている。各ウエッブメン
バー40の一部は好ましくは一方のサイドパネル20内
に一体的に設けられ、ウエッブメンバー40がサイドパ
ネル20とコンクリートCとの連結を強めるようにコン
クリートC内でも養生される。即ち、ウエッブメンバー
40は好ましくはサイドパネル20の一体部分であるの
で、一旦コンクリートが流し込まれ空洞38内で略養生
すると、サイドパネル20をコンクリートCに接着(bo
nd)する。しかし、ウエッブメンバーがサイドパネルと
一体に形成されなくて、例えばウエッブメンバーが建設
現場でサイドパネルに切り込みされたスロットに摺動さ
せるデザイン等、他のデザインが考えられる。
【0017】図1〜3並びに5に示されるように、各サ
イドパネル20は中に少なくとも一個のウエッブメンバ
ー40を形成させている。好ましくは、一方のサイドパ
ネル20内に設けられる各ウエッブメンバー40は、他
のウエッブメンバー40から所定の長手方向の距離だ
け、典型的な例では8インチ、離れている。48インチ
という好適なサイドパネル20の長さに基づいて、図3
と5に示されるように、6個のウエッブメンバー40が
各サイドパネル20内に設けられている。
【0018】サイドパネル20の内面34を貫通して伸
びる各ウエッブメンバー40の一部が一個以上のアタッ
チメントポイント44を形成する。当該アタッチメント
ポイント44は、空洞38内に配され且つ好ましくは、
第一実施形態においてサイドパネル20の内面34から
距離を隔てられている。しかしながら、技術に長けた人
なら分かるように、アタッチメントポイント44は、例
えば当該サイドパネルに設けられるスロット、チャネル
(channels)、溝、突起あるいは凹み;サイドパネルか
ら突出するあるいはその中に設けられるフックあるいは
アイレット(鳩目);ツイスト(ねじれ)、コンプレッ
ション(圧縮compression)あるいはスナップ(締め
金)結合(カップリング);あるいはコネクタの協力端
部と係合するその他の結合手段等、ウエッブメンバーに
よりあるいはウエッブメンバーとは別箇に形成されるた
くさんの代替デザインを採用してよい。
【0019】好ましくは、以下で詳述し、図3、5並び
に6に良く示されるように、各アタッチメントポイント
44は、当該コネクタ50の一端内に相補的且つ摺動自
在に収容されるように平面視において略矩形且つフラッ
トである。 このように、第一実施形態において、図4
並びに4Aに示されるコネクタ50は、対向したウエッ
ブメンバー40上の二個のアタッチメントポイント44
に係合し、所望の隔離距離でサイドパネル20の内面3
4を位置決めし且つ流体コンクリートが空洞38に流し
込まれる時にサイドパネル20を支持する。好適な実施
形態において、四点連結(即ち、各コネクタ50が図示
されている二個ではなく四個のアタッチメントポイント
44と係合する)を行うことが考えられるけれども、各
コネクタが一個のアタッチメントポイント44にそれぞ
れ連結する二個の端部52を有するので、コネクタ50
は対向したウエッブメンバー40と二点連結を行う。
【0020】次に図3、6並びに10を参照すると、各ウ
エッブメンバー40も、好適な実施形態において、好ま
しくはサイドパネル20の外面32に隣接して配される
端板42を備えている。当該端板42は、好ましくは平
面視において略矩形となっている。 以下で説明する第
三実施形態のスタンドアロン(独立型の)ウエッブメン
バー40’として使用される場合を除いて、ウエッブメ
ンバー40の各端板42は、好ましくは図2と5に良く
示されるように、一方の(各)サイドパネル20の一部
内に完全に配される。即ち、端板42は、外面32から
好ましくは1/4インチの距離でサイドパネル20の外
面32の若干下方に設置されるかあるいは当該サイドパ
ネル内で凹所に置かれる。この位置は、もしコンクリー
トが流し込まれた時にサイドパネル20の外面32に若
干のバルジ(湾曲部)を創る場合、端板42をカットす
ること無くサイドパネル20の面を簡単に滑らかにする
ことを見越す(allow for)。しかしながら、サイドパ
ネル20内に埋め込まれる時は、外面32上に何等かの
視覚的なしるしを設けて建設作業者が端板42(の場
所)を早く正確に捜し当てるようにすることが望まし
い。また、当該端板42は、その一部が外面32を越え
て晒される(露出される)ようにパネル20の外面32
に隣接することが出来る。更に、第一、第三実施形態に
おいて、型枠(concrete form)10を成形する時、各
端板42は略直立に向けられ且つサイドパネル20の外
面32に略平行に配されることが好ましい。
【0021】端板42と同様に、アタッチメントポイン
ト44も、好ましくは一方のアッタチメントポイント4
4がもう一方のアタッチメントポイント44の上方に配
されるように第一、第三実施形態においては略真っ直ぐ
上に向けられる。図2、3並びに9に良く示されるよう
に、一つのデザインにおいて、各ウエッブメンバー40
は四個の距離を隔てたアタッチメントポイント44を備
え、そこで各ウエッブメンバー40に対するアタッチメ
ントポイント(取り付け箇所)44は空洞38内で略直
線関係に縦に配されている。当該アタッチメントポイン
ト44は二個のアタッチメントポイント44の頂部グル
ープと2個のアタッチメントポイント44の底部グルー
プの二グループに配列されている。当該二グループにお
ける隣接アタッチメントポイント44は、互いに第一距
離だけ距離を隔てており、好ましくはセンターポイント
(中央点・突き出しセンタ)間で略21/8インチ離れて
いる。更に、当該二グループの最密(最近)アタッチメ
ントポイント44、即ち頂部グループの一番下のアタッ
チメントポイント44と底部グループの一番上のアタッ
チメントポイント44は、互いに第二距離だけ距離を隔
てている。当該第二距離は、12インチコネクタに対す
る好適な実施形態では略6インチであるが、第一距離の
2倍ないしは殆ど3倍となっている。
【0022】代替デザインにおいて、当該ウエッブメン
バー40は、図6に良く示されているように五個のアタ
ッチメントポイントからなる。このデザインも、上述し
たように二個のアタッチメントポイントからなる二グル
ープを備えるが、二グループの略中心で五番目のアタッ
チメントポイント44を含む。五個のアタッチメントポ
イント44を備えるこのデザインは、建築家及び/又は
建設労働者にとって融通性が格段に増すので、現状では
四個のアタッチメントポイントを備えるウエッブメンバ
ーに比べ優位である。技術に長けた人なら分かるよう
に、各ウエッブメンバー40に用いられるアタッチメン
トの数は、サイドパネル20の寸法や所望の壁強度また
は(壁)補強等の関連する要因に基づいて数や間隔を変
更してよい。
【0023】本発明のマルチプル(多数)アタッチメン
トポイント44のデザインは、相互連結装置を取り付け
るマルチプル取り付けポイント(箇所)を欠く従来技術
のシステムに対する改良である。本発明におけるサイド
パネル20やウエッブメンバー40は広範な高さに亙っ
て水平にカットして窓の面積を残したり、半端な(od
d)壁の高さを設けたりする等の建築上の要件を満たす
ことが出来るし、また少なくとも二個ないしは三個のア
タッチメントポイント44を備えて壁の構造上の一貫性
(完全性)を維持することが出来る。これに対して、従
来技術のシステムは、もし水平にカットとした場合、構
造上の一貫性を失い、コンクリートがパネル間の空洞に
流し込まれた時に崩壊するのを阻止するために広範な筋
かい(bracing)を必要とする。しかしながら、技術に
長けた人は、本発明のウエッブメンバーが以上の例示的
なデザインに限定されずに、ウエッブメンバーを配する
内・外両面に隣接して一部を配する他の形状も含むこと
が分かるでしょう。
【0024】本発明の第一実施形態を示す図1と2を再
度参照すると、当該ウエッブメンバー40のアタッチメ
ントポイント44は空洞38に伸び、一方のサイドパネ
ル20内に設けられた各ウエッブメンバー40のアタッ
チメントポイント44は対向したサイドパネル20内に
設けられたウエッブメンバー40のアタッチメントポイ
ント44から距離を隔てている。かくして、ウエッブメ
ンバー40同士は、好ましくは直接接触せず、代わりに
各アタッチメントポイント44がウエッブメンハー40
を相互に連結するコネクタ50や、結果的にはサイドパ
ネル20と独立して係合する。
【0025】次に、図4と図4Aを参照すると、図示の
コネクタ50は対向した端部52とその間に伸びる長さ
を備える。当該コネクタ50の端部52はそれぞれ対向
したパネル内の二個のウエッブメンバーの一個のアタッ
チメントポイント44に係合する形状を備えている。上
述し且つ図5、図6並びに図12に良く示す通り、アタ
ッチメントポイント44は好ましくは略矩形でフラット
であり、ステム(茎)48がサイドパネル20を介して
ウエッブメンバー40の残りの部分からアタッチメント
ポイント44を伸ばす。このように、ステム48とアタ
ッチメントポイント44は断面図において「T」状を成
し、そこでアタッチメントポイントがこの「T」の頂部
をなす。
【0026】結合の場合、図4と図4Aに良く示す通
り、コネクタ50の各端部52は、好ましくは矩形のア
タッチメントポイント44を相補的且つ摺動自在に収納
するトラック(軌道)54を備える。コネクタ50はこ
のため分離された(切り離された)位置と取り付けられ
た位置との間で移動自在である。 (例えば、図4と図4
Aに示されている)切り離し位置では、コネクタ50の
端部52はコネクタ50を連結するそれぞれのアタッチ
メントポイント44から距離を隔てている。取り付け位
置では、コネクタ50の端部52は例えば図2と図3に
示されるアタッチメントポイント44に係合している。
【0027】好適な実施形態では、コネクタ50の端部
52は、取り付け位置にある時、それぞれのアタッチメ
ントポイント44に着脱自在にロックされる。 着脱自
在にロックされることにより、コネクタ50に接触して
いる間だけは、コネクタ50をアタッチメントポイント
44から解除するのに要する適用力が、該コネクタ50
を当該アタッチメントポイント44に取り付けるのに要
する力より大きい。換言すれば、コネクタ50を切り離
し位置から取り付け位置まで移動させるのに要する適用
力が、コネクタ50を取り付け位置から切り離し位置ま
で移動させるのに要する解除力より小さい。適用力と解
除力の差は僅かあるいは重大であるかもしれないし、い
ずれにせよ本発明の範囲内に入る。
【0028】本発明は、このようにコネクタ50の端部
52を取り付け位置に着脱自在にロックする手段からな
る。当該ロック手段の好適な実施形態は、図4A並びに
図6に示されている。先ず図6を参照すると、掛け金部
材46がアタッチメントポイント44の上方あるいは下
方に配される。但し、この場合、一個の掛け金部材46
のみがアタッチメントポイント44の上方あるいは下方
のいずれかに配されるなら許容できる。掛け金部材46
は、好ましくはウエッブメンバー40の一部分として一
体的に形成されるが、形成された後でウエッブメンバー
40に固定されるか、あるいはサイドパネル20に連結
されるかのいずれかである。図6に示すように、掛け金
部材46の先端部47はアタッチメントポイント44と
は距離を隔てており、好ましくは柔軟に稼動するが、前
以って配されるかバイアス(一方に偏寄らせる)されて
再度図6に示すように拡張位置になる。当該掛け金部材
46の先端部47は柔軟であることが好ましいので、掛
け金部材46が意図した機能を果たすのを妨げない比較
的薄いコンポーネントとして形成されてよい。
【0029】連結の場合は、図4Aを再度参照すると、
コネクタ50はそのトラック54の上方に戻り止め(デ
テント)58を配している。具体的には、図示された戻
り止め58はトラック54の閉端部の中心に設けられた
凹みである(図4Aの頂端部として示されている)。
尚、戻り止め58は、その後端部に配される上げ背部5
9を含むことが好ましい。しかしながら、技術に長けた
人なら分かるように、戻り止め58は、例えばトラック
54の頂部ではなくその閉端部の中心とか、閉端部の中
間部でなくオフセンター(偏心、中心から逸れた)位置
であるとか、違った位置に調整されることが出来る。
【0030】図4Aに示すコネクタ50を図6に示すウ
エッブメンバー40上の取り付け位置に移動させるに
は、コネクタ50のトラック54の底部を一個のアタッ
チメントポイント44のトップエッジ(頂部縁)と一直
線に並べて、ウエッブメンバー40が直立位置に向けら
れている間に縦方向に下へ摺動させる。好ましくはない
ので詳しく説明はしないが、コネクタを選択したアタッ
チメントポイントの底部縁と並べて上に摺動させること
も可能であろう。コネクタ50のトラック54の閉部
は、下に移動している間に、アタッチメントポイント4
4に接近して摺動するので、当該閉部は掛け金部材46
の柔軟な先端部47と接触する。戻り止め58が掛け金
部材46の先端部47と並ぶまで、この接触が掛け金部
材46の先端部47をウエッブメンバー40の端板42
の方へ内方へ移動させ、その時点で掛け金部材46は、
端板42から通常の拡張位置へ外方に伸びて戻り止め5
8内に完全に収容される。(好ましくは、アタッチメン
トポイント44がコネクタ50のトラック54内に完全
に収容される時に到達する)その時点で、コネクタ50
は戻り止め内に配されている掛け金部材の先端部47に
より適所に着脱自在にロックされることで、コネクタ5
0をアタッチメントポイント44から自由に移動させる
ことが出来ない。連結に際して(in conjunction)、戻
り止め58の背後の上げ背部59は先端部47が戻り止
め58を越えて伸び過ぎないようにする。
【0031】技術に長けた人なら分かるように、図4A
と図6に示されるロック手段は、極めて小さな(即ち、
たった二本の指による)下向きの力を用いてコネクタ5
0をアタッチメントポイント44上に簡単に下方摺動せ
しめてコネクタ50をアタッチメントポイント44に係
止させる。即ち、図4Aと図6に示されるコネクタ50
の好適な実施形態により、建設作業者はコネクタ50の
端部52を大きな摩擦抵抗もなくアタッチメントポイン
ト44へ比較的「緩やか」に摺動させることが出来る。
幾つかの建設プロジェクトに係わるコネクタ50の数を
考慮すると、対向したサイドパネル20内の二個のウエ
ッブメンバー40にそれぞれ取り付ける文字どおり数千
のコネクタ50が絡んで来て、小さな摩擦抵抗でさえ厄
介になり得るので、このようなデザインは有利である。
一対の対向したサイドパネル20に対する連結を示す図
2を考慮することにより、連結の範囲が正しく認識され
よう。以上から、この難儀の少ないプロセスは、コネク
タ50をアタッチメントポイント44に取り付けるのに
要する時間量の削減に寄与することが出来る。
【0032】コネクタ50をアタッチメントポイント
(取り付け箇所)44から切り離し位置へ解除する(建
設プロジェクトの際に発生することは稀)には、掛け金
部材46の柔軟な先端部47を戻り止め58から端板4
2の方に内方に押し、同時にコネクタ50を掛け金部材
46の方に上に十分な距離だけ摺動させて、掛け金部材
46の先端部47が戻り止め58と並んでおらずまたは
そこと噛み合わないようにしなければならない。この初
期の移動後に、コネクタ50は、掛け金部材46の先端
部47を加圧した位置に保持しながら、あるいは掛け金
部材を解除しながら、その先端部47がトラック54の
閉部に接触するように、アタッチメンントポイント44
から解除されることが出来る。
【0033】このように、コネクタ50を取り付け位置
に動かす際に小さな摩擦抵抗があるものの、掛け金部材
46の柔軟な先端部47を押さない限り(コネクタ50
をウエッブメンバー40から切り離すには両手の操作が
必要な場合が多い)、強い上向きの力を加えても、着脱
自在にロックされたコネクタ50を簡単には解除(移
動)することは出来ない。また、この掛け金係止デザイ
ンにより、建設作業者や現場監督が、コネクタ50の底
部にタッピングをし、且つコネクタ50を定位置に留ま
らせることにより、コネクタ50がウエッブメンバー4
0に適正に取り付けられることを検証することが出来る
のに対し、他のデザインはそのような上向きのタッピン
グ力に呼応してアタッチメントポイント44をはじけさ
す(popping off)コネクタ50に帰着する。更に、着
脱自在にロックするデザインは、流体コンクリートが最
初にコンクリート型枠の空洞38に入れられ、あるいは
ポンプで流し込まれる時、コンクリートがコネクタ50
に及ぼす上向きの力により効果的に耐える。流体コンク
リートにより加えられる力に逆らう際に、種々の力や圧
力を受ける時、コネクタ50はサイドパネル20を定位
置に保持し且つ構造物の保全を行う。
【0034】当該ロック手段の別の実施形態について図
4を参照しながら説明する。コネクタ50のトラック5
4は間隙56を形成し、コネクタ50が取り付け位置に
移される時ステム48の一部をそこに相補的に収容す
る。この実施形態におけるロック手段は、当該間隙56
に向けられるコネクタ50のトラック54上の少なくと
も一個の突起(barb)と、(図6に示される)ウエッブ
メンバー40のステム48上の対応する凹み49とから
なる。コネクタ50が取り付け位置にある時、当該突起
55は凹み49内に相補的に収容される。図4は間隙内
で互いの方に伸びる二個の距離を隔てた突起55を示
し、ステム48に形成される二個の対応する凹み49が
ある。これらの突起55は、コネクタ50とウエッブメ
ンバー40のアタッチメントポイント44との間に摩擦
的な嵌め合いをなし、コネクタ50を取り付け位置に保
持する。但し、コネクタ50を取り付け位置に移す時に
摩擦抵抗も存在し、ロック手段の本実施形態を少し興醒
めにする。
【0035】技術に長けた人は、コネクタ50のロック
手段がスタンチョン(支柱)としても使用され得ること
がお分かりいただけるでしょう(この実施形態について
は後で説明し、図6に示す)。技術に長けた人はまたコ
ネクタ50に掛け金部材46を設けたり、ウエッブメン
バー40に戻り止め58を設ける等、ロック手段が他に
可能であることがお分かりでしょう。
【0036】再度図2、図4、図4Aを参照すると、コ
ネクタ50も好ましくはそこに鉄筋(図示せず)を相補
的に収容する大きさの開口部を限定する。鉄筋は成形さ
れた壁に補強強度を与える。鉄筋の寸法は、コンクリー
ト壁の肉厚やデザイン工学の要件により14インチ、あ
るいは必要な補強のために求められるその他の寸法とし
てよい。コネクタ50は好ましくは二個以上の開口部5
6を備え、鉄筋はコンクリートが空洞38に流し込まれ
る前に当該開口部56のいずれかに配されることが出来
る。開口部56は鉄筋が定位置にしっかりとはまって組
み付けが容易になるように設計されること出来る。
【0037】空洞38の幅(即ち、対向したサイドパネ
ル20の内面間の隔離距離)を変更するには、異なった
コネクタ50の長さを変えればよい。空洞38の幅は
2、4、6、8インチあるいはそれ以上の隔離距離であ
ってよい。異なったコネクタ50を寸法で分類して所望
の空洞38幅を得る。また、技術に長けた人ならお分か
りの通り、耐火性等級、防音並びに断熱は、コンクリー
トで満たされている空洞38の幅が大きくなるにつれて
増す。技術に長けた人は、空洞38をコンクリートで部
分的に満たすだけでもいいと認識されるでしょうが、そ
のような実施形態は好ましくない。
【0038】ウエッブメンバー40とコネクタ50は、
好ましくはプラスチックで構成され、より好ましくは高
密度ポリエチレンあるいは高密度ポリプロピレン等の高
密度プラスチックで構成されるが、他の適切なポリマー
を使用してもよい。他の高密度プラスチックとしては、
コネクタやスタンチョンは高価な材料なので、特にコネ
クタやスタンチョン用に「ABS」やガラス繊維入りの
ポリエチレンあるいはポリプロピレンがある。材料選択
の際用いられる要因としては、ウエッブメンバー40や
コネクタ50の所望強度、サイドパネル20を成形する
ために使用する材料やコンクリートとの融和性(相性)
がある。他の検討事項としては、端板42が釘やネジな
どの金属留め具を収容し且つ摩擦的に保持し、それによ
り石膏板(図示せず)、内外壁被覆(図示せず)、ある
いはその他の内外下見板(サイディング)(図示せず)
用のアタッチメンチポイントを提供する壁システムの
「ストラッピング(補強・バンド掛け)」を提供するよ
うに適合されていることである。このように、ウエッブ
メンバー40は、サイドパネル20を一直線に並べ、コ
ンクリートの流し込み中にサイドパネル20を定位置に
保持し且つストラッピングを提供して下見板等を成形さ
れたコンクリート壁10に連結する働きがある。
【0039】再度図1を参照すると、技術に長けた人は
複数のサイドパネル20が所定の長さを形成するために
長手方向に並べられ且つ所定の高さを形成するために縦
方向に積み上げられている。例えば、図1に示されるよ
うに、一方のサイドパネル20の第一端部28はもう一方
のサイドパネル20の第二端部30と隣接し、一方のサ
イドパネル20の低端部26はもう一方のサイドパネル
20の頂端部24の上に配されている。このように、一
連のサイドパネル20が一直線に並べられ積み上げられ
てコンクリートシステム10を形成し、そこにコンクリ
ートCを流し込んで壁10の建造を終了する。但し、一
つ考慮すべきは、サイドパネル20を縦方向に余りに高
く積み上げてすぐにコンクリートを満たすと、底のサイ
ドパネル20の圧力がウエッブメンバー40またはEP
Sサイドパネル20の耐力よりも大きくなるので、これ
は避けなければならないということである。その代わ
り、静圧と動圧とが下方のサイドパネル20に過度にな
らないように積み上げたパネル20の壁を満たして徐々
に養生することが出来る。
【0040】コンポーネントの積み上げを楽にするに
は、サイドパネル20に一連の突起35や凹み37を任
意に備え、それらに別のサイドパネル20からのオフセ
ットの突起35や凹み37を相補的に収容させる(即
ち、目違い継ぎシステム)。隣接サイドパネル20の突
起35や凹み37は互いに噛み合って密封をなし、壁成
形中のコンクリート漏れを防止し且つ成形壁を介したエ
ネルギーロスを防止する。
【0041】本発明の第一実施形態について図1を参照
すると、本発明ではコーナー部分39も利用する。好ま
しくは、各コーナー部分39が略直角をなし、コンクリ
ートCがコンクリート型枠システム10の他の部分と同
様にコーナー部分にも流し込まれる。45度角のコーナ
ー部分も使用されることが出来る。このように、別途連
結されたブロックである場合とは対照的に、本成形コン
クリート壁は接触しており、最大強度が保てる。図示は
していないが、本発明の別の実施形態では、成形壁がス
トレートでなく湾曲するように非直線のサイドパネルを
使用する。
【0042】本発明の第一実施形態は従来技術の改良で
ある。他のシステムはコネクタ部材を使っても構わない
が、従来技術は、サイドパネル20の外面32に隣接し
て釘/ネジ受けを備え且つ内面34に隣接して空洞38
に突出しているアタッチメントポイント44あるいは同
様の連結を備える端板42を有するウエッブメンバー4
0を欠いている。また、本発明はプラスチックを少な目
に使うため、製造コストが安価である。
【0043】また、従来技術システムにおいては、パネ
ルは大きな肉厚のプラスチックコネクタ部材がパネル自
体の内側面内に設けられた「T」スロットに摺動して下
りるように作られている。これらの従来技術デザインは
構造的に弱く、現場の建設作業者は当該コネクタ部材を
定位置に摺動させながらパネルの破損を避けるという本
質的な困難を抱えている。更に、従来技術のパネルは、
シートロックあるいはその他の材料をパネルの外側に載
せる際に何等かの「引っ張り」が起こると、養生したコ
ンクリートから折れてしまう。サイドパネル20に一体
的に構成されたウエッブメンバー40を備える本発明の
好適な実施形態は、空洞38のコンクリート内に埋め込
まれているサイドパネル20、ウエッブメンバー40並
びにコネクタ50の間で強力な「インターロッキング
(連動」システムを提供する。それにもかかわらず、上
述したように、サイドパネル20に一体的に構成されて
いないウエッブメンバー40を使用することは、本発明
の範囲に入ると考えられる。
【0044】次に本発明の第二実施形態に移ると、上述
したように、本発明のティルトアップ壁10を建造する
には、三通りの方法がある:(1)コンクリートを流し
込んで、流し込んだコンクリートにパネル20を挿入す
る方法で、「ウエットセッティング(湿式設定・硬化)
としても知られ、図7に示す、(2)図8に示される略
水平に配されたサイドパネル20の上にコンクリートを
流し込む方法、あるいは(3)略水平に配されたサイド
パネル20の上にコンクリートを流し込み、次に流し込
んだコンクリートの頂面にパネル20を挿入すること
で、コンクリートが二個の対向したサイドパネル20の
間に「サンドイッチ状」に挟まれ、組み立てると、図2
Aで示した第一実施形態で成形された壁10と同じよう
になる方法。
【0045】第二実施形態における最初の二通りのデザ
インは、コンクリートCの両面を被覆する対向したサイ
ドパネルを用いる第三デザインと違って、成形したコン
クリート構造物10の一方の側のみにサイドパネル20
を使用する。このように、本実施形態の最初の二通りの
デザインで成形された壁10は、当該壁の内・外面のい
ずれでも構わないが、一方の側で絶縁されている。 外
面をサイドパネル無しのコンクリート面として残せば、
白蟻はコンクリートCに穴を掘ることは出来ないが、サ
イドパネル20を成形するには格好の材料であるEPS
を攻撃して穴をあけることがあり得るので、白蟻の侵入
を防止する等の昆虫抑制(管理)には好都合である。一
方、内面をコンクリート面として残せば、例えば、フォ
ークリフトが内部の仕上げ材に激しく接触することでそ
こを傷つける恐れのある倉庫には好都合であるが、同じ
接触を受けたコンクリート面は特に損なわれないままで
ある。サイドパネル20はティルトアップ壁の前高ある
いは途中の高さまで伸びてよく、上述したように音響イ
ンピーダンスと断熱の両方を提供する。
【0046】図7に示すウエットセッテッィング法につ
いては、ティルトアップ壁の成形ベースとして機能する
コンクリート床スラブ(図示せず)が準備されよく詰ま
った(well-compacted)補助基層(subbase)の上に形
成されるのが好ましい。尚、肉厚5インチ以上のスラブ
が望ましいことが分かっている。また、最初の流し込み
の際に床全体を成形する代わりに、スラブを典型的な例
ではその最大周辺寸法(即ち、建物の内部境界)から数
フィート引っ込めることで床スラブ上に成形される後に
ティルトアップ壁を上げてセッティングする空間ができ
る。後述するように、存在する間隙はティルトアップ壁
が後で組み立てられてから満たされる。
【0047】床スラブが養生した後、ティルトアップ壁
を成形するためコンクリートを流し込む周囲の土台(fo
undations基礎)あるいは型枠(図示せず)が次に位置
決めされ補強されて略封印された(contained)容量
(体積)を成す。周囲型枠は、壁を所望の肉厚とするの
に十分な幅を備えた寸法材であることが多い。一旦周囲
型枠が定位置に収まると、ドアや窓の開口が遮断されて
セットされる。また、技術に長けた人は、補強、典型的
には鉄筋が、周囲型枠内に位置決めされて、コンクリー
トが流し込まれた後にティルトアップ壁の内部に含めら
れることが分かるでしょう。同様に、ティルトアップ壁
内に埋め込まれる、(後述する)吊り上げケーブル用の
取り付け部品用の品目が周囲型枠内に配される。
【0048】同時に、サイドパネル20が寸法で分類さ
れ、成形されるティルトアップ部分の長さや幅寸法に
(あるいは、望まれればそれより小さく)マッチするよ
うに相互に連結される。具体的には、サイドパネル20
が突起35や凹み37を用いて一緒に結合される(即
ち、目違い継ぎタイプのコネクタ)ことで、一方のパネ
ル20の頂端部24が別のパネル20の底端部26に隣
接し及び/又は一方のパネル20の第一端部28が別の
第二端部30に隣接する。サイドパネル20は、通常、
水平方向に向けられている間、サイドバイサイド(横並
び)形態で連結される。
【0049】パネルの配列(アレイ)をなす組み付けら
れたサイドパネル20は、好ましくは当該配列に剛性を
与える金属「C」状チャネルあるいは同様の装置である
場合が多いストロングバック(補強用のはり)(図示せ
ず)を用いて一緒に締め付けられる。ネジは一般的には
ウエッブメンバー40の端板42をストロングバックに
連結するために用いられ、当該端板42は組み付けられ
たパネル20の配列の高さあるいは長さ全体に及ぶ。
【0050】パネルの配列を一緒に締め付ける前あるい
は後のいずれかに、サイドパネル20は高さ並びに幅寸
法のためばかりでなく、貫通(penetration)のために
もカットされて、ティルトアップ壁(即ち、窓や戸
口)、埋め込み済み品目並びに溶接用板内に含まれる。
ストロングバック付きの組み付け済みパネルは、次にコ
ンクリートの硬化(consolidation)並びにスクリーデ
ィング(screeding:コンクリートの敷き慣らし)の後
に「ウエットセット」されるべく実行される。
【0051】予備の工程が終わると、剥離剤がコンクリ
ート床スラブに対して、あるいは先に終わってなけれ
ば、その他の使用面に対して噴霧あるいは流し込まれ
る。流体コンクリートが次に周囲の土台(あるいはその
他の略封印した容積)に流し込まれ、ならされる。サイ
ドパネル20は次に「ウエットセット」されて、サイド
パネル20の内面34が下方に向けられ且つウエットコ
ンクリートにしっかりと押さえつけられることで、サイ
ドパネル20の内面34の一部が流し込まれたコンクリ
ートの上面に接触するかあるいは隣接する。
【0052】二人の男が、見本建設において測定可能
な、4フィートx20フィートの、各パネル配列を簡単
に持ち上げることが出来る。そのような見本において、
各配列は端部同士28、30が隣接しているパネルからな
り、5列のサイドパネル20の場合、頂端部24と底端
部26とを一緒に連結して20フィートx20フィート
になる面を形成する。必要ならパネル配列の位置決め後
に、「一時的な」小さなサイドパネル20部品を簡単に
手で据え付けることが出来る。コンクリートスラブCが
養生した後にティルトアップ壁に載せられる絶縁に比べ
て、本発明のこれら連続インターロック(連動)サイド
パネル20は(即ち、ferring部材の場所で)破損する
システムに対して優れた絶縁を提供し且つ据え付け費用
が極めて割安である。
【0053】好適な実施形態において、パネル配列にお
ける各サイドパネル20の寸法は、16”x 48”
で、ティルトアップ壁をなすコンクリートCに貫通する
アタッチメントポイント44を30個備える。このよう
に、壁の表面積1平方フィート当たり5.6個の貫通
(箇所)がある。尚、アタッチメントポイント44がコ
ンクリートCに対し十分な接着を提供しないということ
が考えられるなら、後述するスタンチョンを使用し、幾
つかは図6に示されている。
【0054】サイドパネル20がウエットセメントにし
っかり押さえつけられる時、アタッチメントポイント4
4はそのウエットコンクリートを貫く。また、アタッチ
メントポイント44回りのコンクリートの硬化を後押し
するためにスティンガーバイブレータ(図示せず)等を
ストロングバックあるいはサイドパネル20に使用する
ことが出来る。サイドパネル20をセットした後、ティ
ルトアップシステム10が完備し養生の準備が出来るよ
うにストロングバックを撤去する。流し込んだコンクリ
ートが略養生し、コンクリートスラブCを形成したら、
スラブはアタッチメントポイント44によりサイドパネ
ル20の内面34に対する相対的な位置を維持する。即
ち、サイドパネル20の内面34を越えて突出することに
より、ウエッブメンバー40はコンクリートスラブCと
サイドパネル20が本発明のティルトアップコンクリー
ト構造物10を形成するように、サイドパネル20をコ
ンクリートスラブCにしっかりと固定する。コンクリー
トスラブCが略養生した後で、図11に概ね示しまた後
述する、成形コンクリート構造物がティルトアップ(傾
斜)される。
【0055】ティルトアップ壁のウエット(湿式)セッ
ティング建造方法を概ね示している図7を再度参照する
と、技術に長けた人はこのプロセスが独特の利点を有し
ていることが認識されるでしょう。先ず、流し込みから
10分以内に行うことの出来る、コンクリートに対して配
されるサイドパネル20は、周囲の環境に対するバリア
(防護壁)として働くことが出来る。周囲の状況が穏や
かであればあるほど、ウエットコンクリートに対して配
されるサイドオパネル20を用いたウエットセッティン
ング方法は利点が多い。例えば、暑い状態で、サイドパ
ネル20は、コンクリートの緩やかな「ウエットキュア
(湿潤養生)」が起こり、成形されたティルトアップ壁
が養生プロセスに基づいてより強くなるように蒸発作用
を遅らせる。本発明のサイドパネル20を使わないで、
水分が余りにも早く蒸発して構造的に弱いコンクリート
になるか、あるいはもっと典型的な例では、ならしの後
で流体コンクリートの上面に密封皮膜あるいは「遅延
剤」が噴霧される−本発明のウエットセッティングプロ
セスを用いて被らない費用。また、周囲の環境が寒い場
合(即ち、凍結状態に近いあるいはそれ以下の場合)、
サイドパネル20はまた絶縁層を含めることによって養
生を促進する。本発明のウエットセッティングプロセス
を用いないで、従来技術はプロパン送風機のついたテン
トの使用、コンクリート上面を毛布で被うこと、あるい
は技術上周知であるほかの手段を用いて流し込んだティ
ルトアップ壁の周囲を加熱することを必要とした。本発
明の場合、コンクリートが養生する際のコンクリート加
熱に係わる労力、燃料並びに設備費を回避あるいは減少
するので、有利である。ウエットセッティング法の別の
利点は、コンクリートを流し込んだ後のコンクリート上
面の凹凸が許容できるということである。即ち、流し込
んだコンクリートは、サイドパネル20をコンクリート
内に置く前に±14 インチ内にならさなければならな
い。従がって、労働集約的であり且つ高価な電動てこを
用いるプロセスが恐らく回避される。ウエットセッティ
ング方法は、成形材料、電動こてあるいはその他の表面
仕上げを直す必要性並びに熱毛布あるいはその他の加熱
プロセスを直す必要性を回避する。
【0056】概ね図8に示されるティルトアップ壁を成
形する第二の方法において、サイドパネル20はアタッ
チメントポイント44が上に伸びるように水平に配され
ている(即ち、ウエットセッティング実施形態の方向と
は逆)。サイドパネル20の内面34は、コンクリート
を流し込む面となる。周囲型枠(図示せず)は周辺周り
に置かれる。即ち、一個のサイドパネル20あるいはサ
イドパネル20の配列(アレイ)の頂端部24、低端部2
6、第一端部28、第二端部30。これにより、流体コン
クリートが内面34から漏れないようになっている。ま
た、後述するように、コネクタ50が図6に示される他
の例示的な実施形態の代わりにスタンチョン(支柱)と
して使用される場合、鉄筋が開口部56内に位置決めさ
れコンクリートを流し込む前にティルトアップ壁を強く
する。一旦コンクリートが流し込まれ、ならして、略養
生されると、型枠が撤去され、サイドパネル20と略養
生したコンクリートスラブCとでティルトアップ壁10
を創る。ティルトアップ壁を成形する第二の方法は、剥
離剤の使用を有利に回避する。また、技術に長けた人
は、第二、第三デザインに用いられている「サイドパネ
ル」は第一のデザインとして上で述べたパネルの配列を
含むマルチプルパネルからなってもいい事が認識される
でしょう。
【0057】ティルトアップ壁を成形する第三の方法あ
るいはデザインは、第二のデザインで用いられる第一の
工程を繰り返し、即ちサイドパネル20は水平に配され
ることで、アタッチメントポイント44は上に伸び、周
囲型枠はサイドパネル20の周辺周りに配され、コンク
リートが流し込まれる。但し、コンクリートが実質的な
程度に養生されると、第一デザインにて起こるように、
第二サイドパネル20は流し込まれたコンクリートにウ
エットセットされる。このように、第三の方法は最初の
二つの方法のハイブリッドであり、略養生されティルト
アップされると、図2Aに示されるデザインを備える壁
10を創る。良く認識されるように、対向したサイドパネ
ル20の内面34とそこに配されたウエッブメンバー4
0は非接触関係で互いに距離を隔てているため、第一、
第二サイドパネルは空洞38内に配されたコンクリート
スラブCのみによって互いに動かないように位置決めさ
れている。即ち、図2に示される第一実施形態とは異な
り、対向したサイドパネル20を連結するコネクタ50あ
るいはその他のコンポーネントが無い。
【0058】このティルトアップ壁を作る第三の方法に
は多くに利点がある。従来技術のティルトアップ壁を検
討すると、(1)熱毛布あるいはその他の加熱プロセス
を直す必要性、(2)成形材料を硬化させる必要性、
(3)電動てこあるいは他の表面仕上げの必要性、そし
て(4)剥離剤の必要性を回避するなど、第三の方法は
ティルトアップ壁を成形する第一、第二の両方法と同じ
利点を備える。また、第三のデザインは一方のサイドの
みではなく、コンクリートスラブCの両側にサイドパネ
ル20を備えているので、最初の二デザインのいずれよ
り絶縁値並びに音響インピーダンスが大きい。
【0059】第三実施形態は図1、図2に示される本発
明の第一実施形態に比べて、特に成形されている壁が一
階より高い場合に、潜在的な利点を持っている。見て明
らかな通り、第三デザインを用いるこの二重パネル・テ
ィルトアップ壁型枠にはコネクタが使用されていないの
で、これらのコンポーネントの購入が回避できることに
加え、コネクタを取り付けてサイドパネルを連結する労
力が要らなくなることで費用節減が見込める。また、一
階より高い壁の場合、壁の組み付け並びにコンクリート
の流し込み中の外部補強や足場の費用が要らなくなる。
パネル20がコンクリート流し込みの最中はフラットに
なっているので、流し込みの前に立てられる(組み付け
られる)パネルに比べて最小限の静圧となる。技術に長
けた人ならお分かりの通り、第一実施形態に示される壁
を成形するプラクチス(慣例)は、典型的な例としてリ
フト(lifts)と称されるフォー・フット・バーティカ
ル・インクリメント(four foot vertical increments
四脚縦インクリメント)において空洞への充填を含む。
各リフトを形成するプロセスは、単一の水平位置で空洞
に継続的に充填するよりもっと労働集約的である。更
に、コンクリートを10フィート以上から落下させるの
は、コンクリートの成分同士が分離して結果的に弱い最
終製品になるため、不謹慎であり建築コードで禁じられ
ている。このように、縦壁成形における通常のプラクチ
スは、サイドパネルの異なった高さ位置に穴を穿って、
穴をコンクリートソースと空洞間の充填口として使用し
た後はパッチする(塞ぐ)ようにしている。このサイド
パネルの穴を使用するプロセスは、明らかに高さが一階
以上の壁の空洞を充填するのに要する時間と労賃を増加
させる。ティルトアップ壁の第三デザインは比較におい
てこれらの問題を回避し、高さが一階以上の壁構造に対
して二重パネル壁の第一実施形態より建造スピードが速
く、費用も割安である。
【0060】本発明のティルトアップ壁を成形するのに
用いられる方法に関係なく、サイドパネル20は、連結
されるスタンチョンの有無に拘わらず、コンクリートが
養生する時それとの接着を鍛える(forge)。一旦コン
クリートCが典型的には5〜10日(周囲の状況によ
る)で達成されるリフティング(通常は2,500〜
3,000psi)のための十分な強度を得たら、クレー
ン(図示せず)あるいは他の手段がティルトアップ壁に
埋め込まれたインサートキャスト(inserts cast)に取
り付けられるケーブル(図示せず)に連結する。クレー
ンは、連続して各ティルトアップ壁を持ち上げて、建物
周囲の用意の出来た土台(基礎)の上に据え付ける。図
11はティルトアップされている(傾いた)単一のコン
クリート構造物10を示す。ティルトアップ壁がクレー
ンから放される前に、仮のブレース(方杖・かすがい)
(図示せず)が、ティルトアップ壁当たり少なくとも二
個、設置されて屋根構造が取り付けられるまでそれぞれ
のティルトアップ壁を補強する(brace up)。
【0061】次に、スチ−ルのレッジャー(ledger)角
(図示せず)の溶接スプライス(splice接合)を通常必
要とする個々のティルトアップ壁間の連結が行われ、次
に当該ティルトアップ壁(一般的には34インチ)間の
接合箇所がかしめられる。また、傷を修理するために必
要な補修が行われる。略同時に、ティルトアップ壁と床
スラブ(通常は二脚幅片two-foot-wide strip)間の閉
鎖片(closure strip)がコンクリートで満たされ、屋
根が当該ティルトアップ壁に恒久的に連結されたらブレ
ーシング(筋かい)が解除される。
【0062】本発明のティルトアップ壁10を用いる利
点の一つは建設時間の短縮である。床スラブ流し込んで
から屋根構造物を収容する準備が出来ているティルトア
ップ壁を立てるまで建物のフレーム(枠)を形成するの
に上述した全ての工程は4週間しか掛からない場合が多
い。また、一般的にティルトアップ壁を建造するのはさ
ほど労働集約的でなく、結果的に財務の節約になる。更
に、本発明のティルトアップ壁10は高層建築物を作る
のに用いられてよい。
【0063】ティルトアップ壁を備えたサイドパネル2
0を用いる利点を考えると、熟練者は従来のティルトア
ップ壁については一旦立てて設置するのは難しくまたお
金が掛かるため、当該サイドパネル20を用いれば存在
する絶縁や音響インピーダンスが改善されると認識する
でしょう。また、ウエッブメンバー40は、コンクリー
トにセットして略養生すれば、サイドパネル20に対す
る略恒久的な、心配無用の連結を保証し、シートロッ
ク、煉瓦あるいはストーンフィニッシュなどの壁材を連
結するのに使用される頑丈なアタッチメントポイントを
提供する。また、電気や配管はサイドパネル20内に簡
単に設置することが出来る。即ち、電気や配管ラン(ru
ns)の取り付けは、EPSで出来ている好適な実施形態の
サイドパネル20に対してホットナイフ、ルータあるい
は電動チェーンソーを用いてラン(run's)をカットす
ることにより行うことが出来る。また、好適なサイドパ
ネル20を使えば、潜在的な金属接触問題も取り除か
れ、従来のティルトアップ壁を用いて同じ事を達成する
ことに比べ、パイプやワイヤを連結するのがはるかに簡
単になる。
【0064】コンクリートスラブCの一方の側のみにサ
イドパネル20を用いるティルトアップ壁コンクリート
構造物10は、絶縁コンクリート床として使うことが出
来、そこではパネルを設けて上に持ち上げることで建物
の床を作る。同じように、当該構造物10は屋根板を作
るのに使用されてもよい。このように、本発明は、壁、
床/天井、屋根板など建物全体の大半を作るべく使用さ
れてよい。また、注目すべきは、サイドパネル20はパ
ネルを使用しないものに比べて成形ティルトアップ壁の
強化構造設計に影響を与えない。
【0065】コンクリートあるいは「スランプ」が乾燥
しているか、あるいは周囲の状況が寒い場合、矩形で略
フラットで、好適な実施形態においてサイドパネル20
の内面34から1116インチ伸びているアタッチメント
ポイント44は、流体コンクリートを貫通するのは難し
いかもしれない。上で説明したように、本発明は、当該
サイドパネル20を湿潤なコンクリートに接着させるの
を手伝うスタンチョンあるいは拡張装置を含む。当該ス
タンチョンの第一機能はコンクリートCとサイドパネル
20間のくっ付きをよくすることである。従がって、サ
イドパネル20は、一生通じて本発明のティルトアップ
壁や他の壁のコンクリートスラブCから離れそうもな
い。スタンチョンンの第二の機能は、サイドパネル20
並びに関連の壁材、煉瓦、あるいはウエッブメンバー4
0の端板42に取り付けられるストーンフィニィシュに
大きな構造的一体性を与えることである。即ち、しっか
りと固定されることにより、コンクリートスラブCは、
サイドパネル20に対する連結を良くし、当該サイドパ
ネル20から吊るされているすべての材料に対する強力
な土台となる。スタンチョンはティルトアップ壁の具体
的な説明箇所で説明されるが、技術に長けた人ならお分
かりのように、例えばサイドパネル20と空洞38に流
し込まれたコンクリートとの間の連結を支えるために上
述した二重パネル壁でも有益かもしれない。
【0066】当該スタンチョンの具体的な一実施形態
は、例えば一個のアタッチメントポイント44に連結さ
れて表面積を増すコネクタ50からなり、そこにコンク
リートCがくっ付く。仮に当該コネクタ50の長さが不
正確だった場合は、建設現場で適正な寸法に合わせて簡
単にカットすることが出来る。コネクタ50は今までに
説明した通りであるが、図4と図4Aに良く示されてい
る。
【0067】二個の追加のスタンチョン、即ちエクステ
ンダー60と、ティルトアップアンカー70とが図6に
示されている。先ず、エクステンダー60について説明
すると、先端部62と、対向した基端部64と、それに
その間に伸びている本体部66とからなる。好ましく
は、先端部62は、コネクタ50の一方の端部52と相
補的に係合する大きさとなっており、基端部64は一個の
アタッチメントポイント44と相補的に係合する大きさ
となっている。 上で説明した好適なデザインと同様
に、先端部62は好ましくはアタッチメントポイント4
4と同様に平面視で矩形となっており、基端部64は、
コネクタ50の一端部52と同様に、好ましくは先端部
62あるいはアタッチメントポイント44のいずれか一
方の選択された方を摺動自在に収容する大きさのトラッ
クを限定している。ロック手段は、好ましくはエクステ
ンダー60並びに他のスタンチョンの一部でもある。
【0068】エキステンダー60の本体部66は好まし
くは非平滑で、コンクリートCへの接着を助ける。好適
な実施形態において、本体部66はそこを貫通している
通路68を限定する。図6と12図に示される通り、通
路68は略矩形の断面を備えている。好適な実施形態にお
いて、通路68の側部の幅は14〜1インチ、断面積
が.125〜1平方インチであり、好ましくは幅が123
4インチで、断面積が.25〜.57平方インチとな
っている。この幅の範囲により、(図12に示すよう
に)柔軟な連結部材90の一部が(後述するように)そ
の通路に収容され、また流体コンクリートを通路68内
に少なくとも部分的に流動せしめて接着を良くする寸法
ともなっている。勿論、以上の同じ機能を果たすために
他の寸法が考えられるし、実際のところ、流体コンクリ
ートをそこに部分的に流させるための最小寸法は、流体
コンクリートの粘性の機能であり、使用される骨材とし
ての石の大きさであってよい。同様に、円形、楕円形、
三角形、あるいはその他の多角形等、通路68の他の断
面形状も考えられる。技術に長けた人なら分かるよう
に、エクステンダー60の本体部66は、その使用目的
により異なった長さで製造されることが出来るが、先端
部62と基端部64間の好適な長さは略1インチであ
る。
【0069】本発明のエクステンダー60が備える三つ
の機能について以下に述べる。 (1)スタンチョンとして:(2)コネクタ50の拡張
部として:(3)サイドパネル20間の連結の一部とし
てあるいはパネル20間の連結を支えるために。エクステ
ンダー60の第一番目の機能は他のスタンチョウンと同
じであり、コンクリートがサイドパネル20とのより強
力な連結を果たすために養生している間にコンクリート
を接着させる追加の面を提供することである。エキステ
ンダー60はウエッブメンバー40の一個のアッタチメ
ントポイント44に連結し、アタッチメントポイント4
4よりはるかに大きなコンクリートCに伸びている。こ
の長い拡張部はそれ自体でコンクリートCとサイドパネ
ル20間の結束を強め、エクステンダー60はコンクリ
ートCが養生中にくっ付く大きな表面積が有るので、サ
イドパネル20に連結される。更に、この結束は、好適
な実施形態において非平滑面を備えるエクステンダー6
0によって一層強められ、この好適な実施形態におい
て、当該非平滑面は結果的にエキステンダー60を貫通
して伸びている通路68からの部分になっている。以上
述べたように、当該通路68は好ましくは流体コンクリ
ートを少なくとも部分的にそこに流させてコンクリート
Cとの結束を高める大きさとなっている。
【0070】エキステンダー60の第二番目の機能はコ
ネクタ50のリーチ(勢力範囲・適用範囲)を拡張する
ことである。上述したように、空洞38の幅が2、4、
6、8インチあるいはそれ以上となるように、コネクタ
50の長さを変えることが好ましい。しかしながら、空
洞38の幅を3、5、7インチとし、次にエキステンダ
ー60の好適な実施形態が余分な隔離距離インチ分を得
るように使用されることが望ましい。
【0071】例えば、図4と図4Aに示されるコネクタ
50が(今までに説明し、図1と図2に示される)二重
パネルの実施形態において対向したサイドパネル20の
二個のアタッチメントポイント44に連結して2インチ
幅になっている空洞38を形成すると仮定してみます。
空洞38の幅を広くして3インチにするには、好適なエ
クステンダー60が図4と図4Aに示されるコネクタ5
0と共に使用される。即ち、エクステンダー60の先端
部62は好ましくはウエッブメンバー40のアタッチメ
ンントポイント44と同じ寸法であるように形成される
ことで、コネクタ50の端部52にアタッチメントポイン
ト44が摺動自在に収容されるのと同じように、先端部
62がコネクタ50の一端部52でトラック54に摺動
自在に収容される。エキステンダー60の基端部64
は、連結に際して、好ましくはトラックを形成し、そこ
にウエッブメンバー40のアタッチメントポイント44
を摺動自在に収容させる(即ち、図4と図4Aに示され
るコネクタ50のトラック54と同じ寸法)。従がっ
て、コネクタ50は一方のサイドパネル20のアタッチ
メントポイント44に連結され、エクステンダー60の
基端部64は対向したサイドパネル20のアタッチメン
トポイントに連結され、コネクタ50はエクステンダー
60の先端部62に取り付けられることで、もし図4と
図4に示されているコネクタ50が単独で使用された場
合の2インチの空洞の代わりに、3インチ幅の空洞38
が二個の対向したサイドパネル20の間に設けられる。
このように、好適な実施形態において、コネクタ50と
アタッチメントポイント44間に加えられる各エキステ
ンダーにとって、エキステンダー60は都合よく空洞3
8に幅を1インチ拡張させる。そこで、メーカーに特別
新しいコネクタを成形する(これ自体は高い費用を伴
う)ように要求しないで、不規則な寸法の空洞を用意す
るという要求を満たすようにエキステンダー60を使用
することが出来る。 技術に長けた人ならお分かりのよ
うに、当該エキステンダー60は、要望があれば、1イ
ンチ以外の長さで手配してもよい。
【0072】エキステンダー60の第三番目の潜在的な
機能は、サイドパネル20間の連結を確立したり、ある
いはそれを支持することである。一個の壁あるいはパネ
ルが頂面視においてT壁を形成するように直角に配され
ることが多いもう一方の壁あるいはパネルに対し非平行
角度である時、エクステンダー60が有益である一つの
例。お互いが平行に向いていない(図2参照)サイドパ
ネル20により限定された空洞38にコンクリートを流
し込まなければならないので、図4、図4Aに示される
通常は直線状のコネクタ50は、うまく使用されない。
技術に長けた人ならお分かりのように、本発明の範囲に
属するけれども、非線形のコネクタを製造することは、
高くついて、大方の建設プロジェクトにとってやってい
けない場合が多い。
【0073】連結に際して、そのようなT壁を建造する
際の問題は、コンクリートを空洞38に流し込んだ時、隣
接しているサイドパネル20に対する圧力は(即ち、
「T」の頂部で)、サイドパネルを外に押しやる。従来
技術の解決策は、例えば材木のかすがいを用いてサイド
パネル20の外面32上で壁を補強(braceかすがいを
入れる )することである。しかし、かすがいは、特に1
階を越える高層建築に使用される時、建造するのが難し
く、労働集約的である。
【0074】今度は図12を参照すると、ジップタイ、
プラスチックタイストラップ、タイワイヤあるいはその
他の類似のコンポーネント等の柔軟な連結部材90と一
緒に用いられるエキステンダー60は、特にそれぞれの
内面34同士が平行になっていない状況の場合、サイド
パネル20間の連結を支えるのに簡単で効果的な解決策
を提供する。必要とはされないが、柔軟な連悦部材90
が連続(接触)しており、閉ループを作ることによって
自身に連結するのが好ましく、ループ(輪)になった連
結部材90は対向したサイドパネル20に連結してい
る。
【0075】図12の頂部に示される一つのデザインに
ついて、それぞれのエクステンダー60は、異なったサ
イドパネル20に設けられたアタッチメントポイント4
4に連結されている。即ち、このデザインでは、第一パ
ネル20内に部分的に配された一個のウエッブメンバー
40のアタッチメントポイント44に連結される第一の
エクステンダー60と、対向した第二パネル20内に部
分的に配された一個のウエッブメンバー40のアタッチ
メントポイント44に連結される第二のエクステンダー
60との、二個のエクステンダーがある。柔軟な連結部
材90の一部が、連結の際は、第一エクステンダー60
の通路を通りぬけ、柔軟な連結部材90の一部も第二エ
クステンダー60の通路を通りぬける。当該柔軟な連結
部材90は二個のエキステンダー60のそれぞれの通路
を介して連結され、締められて距離を隔てたパネル20
を相互に連結している。
【0076】別の実施形態において、二個のウエッブメ
ンバー40の少なくとも一方がそこから伸びているスロ
ット41を限定する。当該スロット41は好ましくはウ
エッブメンバー40を配している第一パネルの内面34
に隣接して配され且つ好ましくはウエッブメンバー40
と一体的に設けられている。 スロット41も好ましく
は中に柔軟な連結部材90の一部を収容する大きさとな
っている。このように、図12の底部に示されるよう
に、柔軟な連結部材90の一部は一個のウエッブメンバ
ー40のスロット41を通り抜け、更にもう一方のウエ
ッブメンバー40のアタッチメントポイント44に連結
されたエクステンダー60を通り抜けて間隔を隔てたパ
ネル20を相互に連結する。図12の中段に示される別
の実施形態において、柔軟な連結部材90の一部が一方
のウエッブメンバー40のスロット41ともう一方のウ
エッブメンバー40のスロット41をと通り抜け距離を
隔てたパネル20に相互に連結する。図12に示される
三つの実施形態は勿論互いに独立して使用してもよい。
【0077】同様に、柔軟な連結部材90を備えるエク
ステンダー60は、構造上弱さのある、サイドパネル2
0上の何処の部位に使用してもよい。一例として、カッ
トアップデザインが使用されたり、壁がジグザグに進む
処に弱さがあるかもしれない。別の例としては、サイド
パネル20のレイアウトにおいて、急旋回(quick turn
s)を使用している箇所は何処も弱さが生じ易い。こう
いう状況下にあって、外部のかすがいの代わりに、エク
ステンダー60と相互連結する柔軟な連結部材を使用し
てよい。好ましくはないが、柔軟な連結部材90が、エ
クステンダー60の通路68やウエッブメンバー40に
設けられたスロット41と協力して、サイドパネル20
を連結するのにコネクタ50を用いないで、(例えば、
図1と図2に示される)第一実施形態における対向した
サイドパネル20を連結させることも考えられる。
【0078】エクステンダー60との比較において、ス
タンチョンの別デザインとしてアンカー(止め具)70
が図6に示されており、その潜在的な機能面での使用と
しては、然程広くはない。アンカー70の第一目的は、
サイドパネル20と隣接したコンクリートで略養生した
ものとの結束を強めることである。好適なアンカー70
は、前端部72と、対向した後端部74と、その間に伸
びる本体部76とを備える。後端部74は好ましくは一
個のアタッチメントポイントと相補的に係合する大きさ
となっている。
【0079】本体部76は、自身から伸びる少なくとも
一個の突起部78を備え、好ましくは、お互い直線上に
並んだ二個の突起部78を備えている。しかし、技術に
長けた人なら分かるように、三個以上の突起部78や二
個ながら直線上に並んでいないもの等の変更も本発明の
範疇に入る。現状で好適な突起部78は12〜1インチ
の長さであり、一般的に丸い断面形状を有する。しか
し、技術に長けた人であればこの突起部78については
広範な値が可能であり、重要なことは、建造過程あるい
は実質的な養生の後で、流体コンクリートがアンカーに
当って流れる時に突起部が壊れないことである。また、
突起部78はアンカー70と一体成形しても、あるいは
技術上周知の手段を用いてそこに連結してもよい。
【0080】現状で好適な二個の突起部78の実施形態
に戻ると、アンカー70がアタッチメントポイント44
に連結される時、二個の突起部78はサイドパネル20
の内面34が形成した平面(及びティルトアップ壁の上
でコンクリートCの外面が形成した平面)に垂直でない
角度を形成するのが好ましい。事実、二個の突起部78
は、アンカー70を取り付けるサイドパネル20の内面
34が形成した平面に平行に且つアンカー70がアタッ
チメントポイント44に連結される時、アンカー70が
その前方及び後端部72、74との間に伸びる方向に概
ね垂直な角度で、伸びるのが最も好ましい。
【0081】現状では、少なくとも一個の突起部78が
あるのが好ましいが、本発明は突起部が全く無くて、そ
の代わりアンカー70の本体部76がその周りで流れる
流体コンクリートと結合するように非平滑あるいは非直
線形状となることを予想している。一つ検討済みのデザ
インでは、後端部74で狭く、前端部72方向へ向かっ
て外にフレア状に広がる、総じてマッシュルーム形状と
なっている。もう一つの検討済みのデザインは、前端並
びに後端部72,74が本体部76の中間部より側面視
で広くなっているので、本体部は側面視においてシェフ
の帽子または漏刻(hourglass)に似ている。勿論、こ
れらの代替え実施形態のいずれにおいても、シンメトリ
ー(左右対称)の必要はない。技術に長けた人ならお分
かりになるように、一つの重要な検討は、流体コンクリ
ートがアンカー70の周囲で流れて、コンクリートが略
養生した後、接着性を高められることである。
【0082】サイドパネル20の内面34とスタンチョ
ンの先端部との間でスタンチョンとして利用されるコネ
クタ50、エクステンダー60、あるいはアンカー70
の長さはティルトアップ壁のコンクリート部分の肉厚よ
り小さな寸法で構わないが、好適な実施形態では1イン
チ以下の長さである。考えられる最大長より短い長さを
用いる理由は、長めのスタンチョンがティルトアップ壁
内の鉄筋その他の構造的なサポートとインターフェイス
となるからである。即ち、国際協定あるいは適用可能な
建築コード要件のいずれかで要求されるところにより、
鉄筋は通常ティルトアップ壁のいずれかの表面から1イ
ンチ以上離しておくことで、最大1インチ伸びているそ
れぞれのスタンチョンの端部がサイドパネル20の流体
コンクリートへの適正なセッティングを妨げる鉄筋とイ
ンターフェイスしないかあるいはコンタクトしない。
【0083】コネクタ50については、スタンチョンの
他の実施形態は、好ましくは、高密度ポリエチレンある
いは高密度ポリプロピレンン等の高密度プラスチックか
ら構成されるが、先に説明した通り、他のポリマーも使
用可能である。スタンチョン用の高密度プラスチックの
利点は、製造コスト、強度、コンポーネントが十分に肉
厚の時の剛性などである。
【0084】技術にたけた人なら分かるように、スタン
チョンンは本発明を機能させるのに必要はないし、事
実、コンクリートがとても「ウエット」の場合はむしろ
好ましくなく、ティルトアップ壁を作る関係でコンクリ
ートへ可塑剤が加えられている。スタンチョンを使う場
合は、センターアタッチメントポイント(即ち、図6に
示される中間アタッチメントポイント44)に連結され
るウエッブメンバー40一個についてスタンチョンを一
個使うことが考えられる。しかしながら、各アタッチメ
ントポイントについて最大一個のスタンチョンを使用す
ることが考えられる(即ち、図6に示す実施形態では、
ウエッブメンバー一個当たり五個のスタンチョンが使用
される)。
【0085】今度は図9と図9Aを参照すると、空洞を
設けてそこにコンクリートを流し込むので、本発明の第
三実施形態は、第一実施形態に類似している。 しか
し、対向したサイドパネル20を有する成形コンクリー
ト構造物の代わりに、図2と図2Aに示された第一実施
形態にあるように、各パネルがコンクリート部分に連結
される。この実施形態は好ましくは、成形コンクリート
構造物1の一側のみにあるサイドパネル20を使用す
る。即ち、成形コンクリート構造物10は上述したティ
ルトアップ壁に類似している(即ち、サイドパネル20
を備えたコンクリートスラブCは一方の側だけに配され
る)が、違った建造方法を用いて作られる。
【0086】図9に詳しく示されているように、第三実
施形態はサイドパネル20と対向したシート80を用いて
空洞38を作り、そこにコンクリートを流し込む。即
ち、壁10を作るには、サイドパネル20とシート80
とを略直立にすることで、サイドパネル20の内面34の
一部がシ−ト80の内側面の一部に面する。当該内面3
4と内側面82は横方向に互いに距離を隔てることで、
間隔の開いたサイドパネル20を用いて第一実施形態に
おいてやったと同じように、その間に空洞38を設け
る。
【0087】シート80は好ましくは合板であるが、ウ
エッブメンバー40またはコネクタ50のいずれかに連結
され、空洞38に流体コンクリートを流し込んだ時に、曲
がり、ねじれ、破損、またはその他の欠陥が無くて流体
コンクリートが及ぼす力に耐えられる中実の材料であれ
ばなんでもよい。他に考えられる材料としては、組み合
わせスチールフレーム及びスチールプライパネルとして
知られているプライウッドセンターがある。ここで、シ
ート80はコンクリートが養生している間、型枠或いは
バリアとして機能する。
【0088】次の工程としては、コネクタ50の一端5
2(「第一端」)をサイドパネル20のアタッチメント
ポイント44に取り付け、シート80の内側面82の一
部をコネクタ50のもう一方の端部(「第二端」)に連結
する。しかし、建造には優先順位があるかもしれないの
で、コネクタ50の第一端をアタッチメントポイント4
4に取り付けてからシート80を位置決めするか、ある
いはシート80を位置決めしてからコネクタ50の第一端
をアタッチメントポイント44に取り付ける。
【0089】シート80は、コネクタ50に直接或いは
間接的に取り付けることが出来る。即ち、ここで再度図
3を参照すると、サイドパネル20内にあるウエッブメ
ンバー40に取り付けない端部として第二端あるいは
「自由端」という二つのオプションがあります。先ず、
間接連結として、図9に示されるように、例えば、サイ
ドパネル20内に設けられていないウエッブメンバー
で、図3、図6、図9、図10に示されるスタンドアロ
ーンウエッブメンバー40’に自由端が連結できます。
シート80は次に、コネクタの第二端に直接連結される
代わりに、スタンドアローンウエッブメンバー40’の
端板に42へ連結されます。この間接連結は好適な実施形
態を成します。
【0090】図3は、コネクタ50に取り付けられる一
個のみのスタンドアローンウエッブメンバーを示す。技
術に長けた人なら分かるように、マルチプルウエッブメ
ンバー40が壁構造10を準備する時に好適に使用され
る(即ち、サイドパネル20内に配される6個のウエッ
ブメンバー40に基づいて図3に示すサイドパネル20
用に使用される2個と6個のスタンドアローンウエッブ
メンバー)。勿論、流体コンクリートが空洞に流し込ま
れる時に存在する動的・静的な力に耐えるに十分な数の
ウエッブメンバーを使用することが好ましい(即ち、好
ましくは、図3、9に示すように、サイドパネル20に
対して6個)。
【0091】また、余り好ましくはないが、シート80
をコネクタ50の第二端または自由端に直接連結してよ
い。図3を尚も参照すると、4個のコネクタ50が図面
中に示されている(即ち、サイドパネル20内に配され
るウエッブメンバーの連結されているが、スタンドアロ
ーンウエッブメンンバー40’に連結されてない)。この
ように、間に入っているスタンドアローンウエッブメン
バー40’または他のコンポーネントを備える間接連結
と違って、このデザインにおけるシート80は、コネク
タ50の第二端に直接連結されている。このデザインに
よる潜在的な欠点は、建設現場でシート80をコネクタ
50に取りつけ、または連結するのは結構大変だという
ことである。しかし、もしコネクタ50の自由端に図示
の実施形態に含まれる以上の表面積が備えられていれ
ば、この潜在的な欠点が少なくなる。
【0092】第三実施形態(他の実施形態も)について
サイドパネル20に配されるウエッブメンバー40と一
体的に取り付けられ或いはウエッブメンバーが備えられ
るコネクタ50を使用することも考えられる。換言すれ
ば、コネクタ50とウエッブメンバー40は一体の構造
であってもよく、従がってこのデザインでのアッタチメ
ントポイント44は、サイドパネル20の内面34から
空洞38の所望の肉厚に略等しいアタッチメントポイン
トまで直接連結プロセスのための距離を延長する。かく
して、コネクタ50をサイドパネル20内に配されるウ
エッブメンバー40のアタッチメントポイントに取り付
けるステップは、シート80の内側面82がアタッチメ
ントポイント44に直接取り付けられて、空洞38を成
す。また、拡張したアタチメントポイント44はスタン
ドアローンウエッブメンバー40’に連結するようにさ
れる事が出来、あるいは同様の構造は間接の連結方法を
使用している。しかし、コネクタ50をアタッチメント
ポイント44に一体に形成するこのデザインは、建設現
場で切り込みをしたスロットを介して挿入されている場
合とは対照的に、ウエッブメンバー40がサイドパネル
20に一体的に形成されるなら、所与のサイドパネル20の
量を建設現場へ運ぶのに要するスペースが増えるという
潜在的な欠点がある。
【0093】シート80を連結しているコンポーネント
に拘わらず、シートが着脱自在にコネクタ50或いはス
タンドアローンウエッブメンバー40’の第二端に連結
されるのが好ましい。着脱自在に連結されることによ
り、本発明は、シート80を端板42またはコネクタ5
0から好ましくは略無傷で取り外して、別のコンクリー
ト構造物を作るのに再利用できることを伴う。シート8
0を端板42あるいはコネクタ50に着脱自在に連結す
るために釘またはネジを用いるなどたくさんの手段が考
えられる。技術に長けた人は、このリストは全体をカバ
ーするものではなく、化学的な接着剤、リベット、鋲、
ナットやボルト等、他の連結手段を含むことが出来る事
を認識するでしょう。
【0094】一旦シート80とサイドパネル20を相互
に連結し、互いに対し固着位置決めを行うと、構造物1
0を成形するプロセスは、流体コンクリートを空洞38
に流し込んで、当該コンクリートを略養生させてコンク
リートスラブCを形成する。成形後のコンクリート構造
物10を図9Aに示す。好適な実施形態において、コン
クリートが略養生すると(周囲の状況と空洞38の肉厚
のもよるが、およそ3日)、プロセスは、シート80を
コンクリートスラブCから撤去し、コンクリートスラブ
の一部を大気に晒す図11に示す工程にとなる。即ち、略
養生させてから、シート80をうまく撤去して、サイド
パネル20を一方の側に配し、コンクリートCをもう一
方の側で大気に晒したコンクリート10を残す。また、
シート80は、好ましくは別の壁を作るため再利用可能
である。しかし、感心した話しではないが、図9Aに示
すようにシート80をティルトアップ構造10の恒久部
品として残すことも考えられる。
【0095】以上のプロセスによる潜在的な審美的欠点
は、シート80が撤去された時、露出面が端板42或いは
コネクタの端部50を露出したコンクリート面に繰り返
し示すコンクリートCになることである。この非連続外
観を避けるため図10に示すように、本発明はスタンドア
ローンウエッブメンバー40’端板42或いはコネクタ
50の一端52、即ち自由また第二端にスペーサ84に
取りつけたあるいは恒久的に固定したスペーサー84を
使用することも考える。このスペーサー84は、シート
80の内側面と接触関係に配される。
【0096】次に図10を参照すると、スペーサー84の
一実施形態が側面視で円錐状で示され、狭端部がスタン
ドアローンウエッブメンバー40’の端板42、または
コネクタ50の端部52に取り付け或いは連結され、好ま
しくは1/4〜3/4インチに伸び、更に好ましくは1
/2インチに伸びている。 当該円錐状のスペーサーを
逆転して幅広端部を端板42に取り付けてもいい。尚、
この円錐状のスペーサー84に、挟端部と幅広端部を設
け、両端部間を貫通する開口或いはスロットを設けるこ
とも考えられる。また、このスペーサーの形状について
は、平面視において円形、楕円形、矩形等の円錐状以外
の形状も面白い。また、両端部の長さ方向に亙って同一
の断面形状とした。
【0097】当該シート80をスペーサー84の幅広端
部に隣接するように載置し、連結手段としてネジを使用
する場合は、当該ネジがシート80、スペーサー84を
通り抜けて、スタンドアローンウエッブメンバー40’
の端板42やコネクタ5の端部52の一部を通り抜け
る。尚、スペーサー84の幅広端部が端板42に取り付
けられる場合は、連結手段は最早スペーサーの内部を貫
通する必要はなく、建設現場での扱いも簡便となり、正
確なアラインメントも必要無くなる。また、スペーサー
84に開口を設けた場合は、空洞38がコンクリートで
満たされた時、少なくとも若干のコンクリートがスペー
サーの開口から進入し、内部容積を満たす。
【0098】スペーサー84を用いて、コンクリートが略
養生し、シート80が取り除かれると、スペーサー84の
内部容積が晒され、そこに僅かなコンクリート部分が有
り、そこでコンクリートCは構造物10のフェースで連
続していない。しかし、好適なスペーサー84が円錐状
なのd、コンクリート、目塗りコート、スタッコ、を含
むセメント性の材料の仕上げ塗りがスペーサーの内部容
積にすぐ広まることで、養生するとき、コンクリート構
造物10の露出面が、コネクタ50の端部52或いは端
板42を露出させるのとは対照的に、ユニフォームなコ
ンクリート面として現れる。
【0099】技術に長けた人は、スペーサー84を用いて
得られた均一なコンクリート外観が、もしコンクリート
構造物の露出面が建物が完成すると露出するなら、更に
美的にアピールしている。しかし、もしドライ壁やメー
ソンリータイル等の材料を元々シート80が被っていた
表面に直接載せるのが求められれば、スペーサー84を使
わない事が好ましい。即ち、スタンドアローンウエッブ
メンバー40’の露出し端板42或いはコネクタ50の端
部52が材料をコンクリート面に取り付けるのを促進す
る。なぜなら材料を養生したコンクリートCに取り付け
るのと比較して、材料をこれらの部材に連結するのが簡
単だから。また、露出コンクリート面全体がスタコなど
で被覆されるのなら、コーティングの接着特性により、
スペーサー84が使用されるかどうか関係ない。
【0100】本発明を特定の実施形態を参照しながら詳
細に説明してきたが、以上の説明は、添付の請求項に含
めた内容を除いて、本発明の範囲に制限を加えるもので
はない。
【0101】尚、本発明の特徴や利点は、添付の図面に
照らして述べた下記の詳細な説明から一目瞭然である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の斜視図
【図2】図1の線2−2に沿う斜視側面図2A二個の対
向したサイドパネル間に配されたコンクリートを示す図
2の代替図で、組み立てられたコンクリートの二個の対
向側部にサイドパネルを形成したティルトアップ壁も示
す。
【図3】図1に示すサイドパネルの一方の斜視図で、三
個のウエッブメンバーがサイドパネルの内面から伸びる
四個のアタッチメントポイントを示す。ウエッブメンバ
ーの二個はアタッチメントポイントに取り付けられた二
個のコネクターを示し、一個のウエッブメンバーは二個
のコネクターとその二個のコネクターに取り付けられた
スタンドアロンウェッブメンバーを示す。
【図4】図3に示すコネクタの斜視図4A図4に示すコ
ネクタの代替案の斜視図
【図5】本発明によるサイドパネルの一デザインの斜視
図であって、サイドパネルの一部を切り欠いて、そこに
部分的に配され且つそこと一体的に形成されるウエッブ
メンバーの本体部を示す。
【図6】図3と図5に示されるウエッブメンバーの代替
デザインの分解斜視図であって、四個ではなく五個のア
タッチメントポイントを有する。図6は更に本発明の異
なった実施態様と関連して使用されるアンカー(留め
具;固定装置)とエキステンダー(延長部分)を示す。
【図7】サイドパネル下方に形成されるコンクリートを
一般的に示す本発明の第二実施態様の斜視図
【図8】サイドパネル上方に形成されるコンクリートを
一般的に示す本発明による第二実施態様の別の斜視図
【図9】サイドパネルとシートにより限定される空洞を
示す本発明の第三実施形態の斜視図9Aサイドパネルと
シート間に配されるコンクリートを示す図9の代替図
【図10】スタンドアロン(独立型の)ウエッブメンバ
ーとコネクタ(双方ともスペーサーを含む)の斜視図
【図11】図7、8、9、9Aに示される本発明の第二
実施形態あるいは第三実施形態の二つによって形成され
る直立のコンクリート構造物の斜視図
【図12】二個の対向したサイドパネルとそこに部分的
に配されるウエッブメンバーを示す側断面図で、サイド
パネルはエキステンダーあるいはウエッブメンバーに形
成されたスロットを連結するたわみ連結部材によって各
種組み合わせにおいて相互に連結される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スプラジェ、ジョン エー カナダ国、K9A 4L3 オンタリオ、 ポートホープ、ウォーターストリート 180 (72)発明者 スミス、ブライアン エル. アメリカ合衆国、テキサス州 75043 ガ ーランド、アルタ オークス 6306 (72)発明者 ヒスコック、バリー エー. カナダ国、L1A 2X2 オンタリオ、 ポートホープ、ピーコック 33

Claims (127)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の工程からなるコンクリート構造
    物を成形する方法において、 a.流体コンクリートを略収容される容積に流し込み、 b.サイドパネルの内面を流し込んだコンクリートの中に
    配し、当該サイドパネルは内部にウエッブメンバーを部
    分的に配させることにより、当該ウエッブメンバーの一
    部がサイドパネルの内面を貫通して伸び、 c.流し込んだコンクリートを略養生させることによ
    り、流し込んだコンクリートがコンクリートスラブ
    (板)となってその第一側をサイドパネルの内面に接触
    させ、そこで当該サイドパネルの内面を貫通して伸びる
    ウエッブメンバーの一部がコンクリートスラブ内に配さ
    れてコンクリートスラブとサイドパネル間の接触が維持
    されるのを助けることで、連結したコンクリートスラブ
    とサイドパネルがコンクリート構造物になることを特徴
    とするコンクリート構造物の成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、当該
    ウエッブメンバーは高密度ポリエチレン或いは高密度ポ
    リプロピレンからなるプラスチックで構成されることを
    特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、当該
    方法は更に当該コンクリート構造物が略直立に配される
    ように傾斜させる工程からなることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、当該
    ウエッブメンバーはサイドパネルに一体的に形成される
    ことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法において、当該
    ウエッブメンバーはサイドパネルと着脱自在に連結され
    ることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、当該
    サイドパネルは発泡ポリスチレンからなることを特徴と
    する方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法において、当該
    方法は、サイドパネルの内面を流し込んだコンクリート
    の中へ配する前に、コネクタをサイドパネルの内面を貫
    通して伸びるウエッブメンバーの一部に取り付ける工程
    からなることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の方法において、当該
    コネクタは非平滑面を備えることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の方法において、当該
    コネクタはサイドパネルの内面から1インチ以内に伸び
    ることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の方法において、サイ
    ドパネルの内面を貫通して伸びるウエッブメンバーの一
    部がアタッチメントポイント(取り付け点)となり、当
    該コネクタはそのアタッチメントポイントと相補的且つ
    摺動自在に係合する大きさのトラック(軌道)を限定す
    ることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 下記の工程からなるコンクリート構造
    物を成形する方法において、 a.第一サイドパネルの内面を直立に配し、当該第一サイ
    ドパネルはそこに第一ウエッブメンバーを部分的に配す
    ることにより第一ウエッブメンバーの一部が第一サイド
    パネルの内面を貫通して伸びるようになし、 b.流体コンクリートを略収容される容積に流し込み、当
    該第一サイドパネルの内面の一部が略収容される容積の
    底部をなし、 c.第二サイドパネルの内面を流し込んだコンクリートの
    中に配し、当該第二サイドパネルはそこに第二ウエッブ
    メンバーを部分的に配することにより、当該第二ウエッ
    ブメンバーの一部が第二サイドパネルの内面を貫通して
    伸びるようになし、 d. 流し込んだコンクリートを略養生させることによ
    り、流し込んだコンクリートがコンクリートスラブとな
    ってその第一側を当該第一サイドパネルの内面に接触さ
    せ、その第二側を当該第二サイドパネルの内面に接触さ
    せ、そこで当該第一、第二サイドパネルのそれぞれの内
    面を貫通して伸びるウエッブメンバーの一部が当該コン
    クリートスラブ内に配されて当該コンクリートスラブと
    第一、第二サイドパネルとの接触を維持する手助けをす
    ることにより、連結されたコンクリートスラブとサイド
    パネルがコンクリート構造物になることを特徴とするコ
    ンクリート構造物を成形する方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法において、当
    該第一、第二ウエッブメンバーは高密度ポリエチレン或
    いは高密度ポリプロピレンからなるプラスチックで構成
    されることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の方法において、当
    該方法は更にコンクリート構造物を略直立に配させるよ
    うに当該コンクリート構造物を傾斜させる工程からなる
    ことを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の方法において、当
    該第一、第二ウエッブメンバーはそれぞれ第一、第二サ
    イドパネルに一体的に成形されることを特徴とする方
    法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の方法において、当
    該第一、第二ウエッブメンバーはそれぞれ第一、第二サ
    イドパネルと着脱自在に連結されることを特徴とする方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の方法において、当
    該方法は更に、第二サイドパネルの内面を流し込んだコ
    ンクリートの中に配する前に、コネクタを当該第二サイ
    ドパネルの内面を貫通して伸びる第二ウエッブメンバー
    の一部に取り付ける工程からなることを特徴とする方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の方法において、第
    二サイドパネルの内面を貫通して伸びる第二ウエッブメ
    ンバーの一部がアタッチメントポイントをなし、当該コ
    ネクタが当該アタッチメントポイントと相補的且つ摺動
    自在に係合する大きさのトラックを限定することを特徴
    とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項11に記載の方法において、当
    該方法は更に、コンクリートを流し込む前に、コネクタ
    を当該第一サイドパネルの内面を貫通して伸びる第一ウ
    エッブメンバーの一部に取りつける工程からなることを
    特徴とする工程。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の方法において、当
    該第一サイドパネルの内面を貫通して伸びる第一ウエッ
    ブメンバーの一部がアタッチメントポイントをなし、当
    該コネクタが当該アタッチメントポイントと相補的且つ
    摺動自在に係合する大きさのトラックを限定することを
    特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 下記の構成要素からなるコンクリート
    構造物において、 a.長手方向に伸びる第一、第二サイドパネルであって、
    それぞれ内面を備え、そこで第一サイドパネルの内面の
    一部が第二サイドパネルの内面の一部に面し、また当該
    内面同士が距離を隔てて配されることによりその間に空
    洞をなし、 b. 少なくとも一個のウエッブメンバーが当該第一、第
    二サイドパネルの各々に部分的に配され且つ一体に形成
    されることにより、少なくとも一個のウエッブメンバー
    の一部が当該第一、第二サイドパネルのそれぞれの内面
    を貫通して伸びるようになし、 c.当該第一、第二サイドパネル間の空洞内に配される略
    養生されたコンクリートであって、第一、第二サイドパ
    ネルの内面を貫通して伸びる各ウエッブメンバーの一部
    がコンクリート内に配されてコンクリートと第一、第二
    サイドパネルとの接触が維持されるのを手助けするよう
    になし、そこで第一サイドパネルの内面とそこに配され
    るウエッブメンバーとが第二サイドパネルの内面とそこ
    に配されるウエッブメンバーと非接触関係において距離
    を隔てて設けられることにより、第一、第二サイドパネ
    ル同士が空洞内に配されたコンクリートのみで固着され
    ることを特徴とするコンクリート構造物。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載のコンクリート構造
    物において、当該第一、第二サイドパネルは発泡ポリス
    チレンからなることを特徴とするコンクリート構造物。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載のコンクリート構造
    物において、当該ウエッブメンバーは高密度ポリエチレ
    ン或いは高密度ポリプロピレンからなるプラスチックで
    構成されることを特徴とするコンクリート構造物。
  23. 【請求項23】 下記の構成要素からなる連結システム
    において、 a.内面を備えるサイドパネルと、 b. 少なくとも一個のウエッブメンバーであって、それ
    ぞれサイドパネル内に少なくともが部分的に配されるこ
    とにより、当該ウエッブメンバーの一部が当該サイドパ
    ネルの内面を貫通して外に伸び、そこでアッタチメント
    ポイントが当該サイドパネルの内面から伸びるウエッブ
    メンバーの一部から構成され、 c.当該アッタチメントポイントと係合する大きさの端部
    を備えるスタンチョン(支柱)であって、当該スタンチ
    ョンは、その端部がアタッチメントポイントから離れて
    いる分離位置とその端部がアタッチメントポイントと係
    合している取り付け位置との間を移動可能となし、 d. 当該スタンチョンを着脱自在に取り付け位置にロッ
    ク(固定)する手段であって、当該スタンチョンに接触
    している間だけ、スタンチョンを分離位置から取り付け
    位置まで移動させるのに要する適用力がスタンチョンを
    取り付け位置から分離位置まで移動させるのに要する解
    除力より小さくなるようになし、そこで当該ウエッブメ
    ンバーとスタンチョンがポリプロピレン、ポリエチレン
    或いはABSからなるグループから選ばれるプラスチッ
    クで構成されることを特徴とする連結システム。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の連結システムにお
    いて、当該サイドパネルは発泡ポリスチレンで構成され
    ることを特徴とする連結システム。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の連結システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーは当該パネルに一体的に構
    成されることを特徴とする連結システム。
  26. 【請求項26】 請求項23に記載の連結システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーは当該パネルに解除自在に
    連結されることを特徴とする連結システム。
  27. 【請求項27】 請求項23に記載の連結システムにお
    いて、当該アタッチメントポイントはウエッブメンバー
    に一体的に構成されることを特徴とする連結システム。
  28. 【請求項28】 請求項23に記載の連結システムにお
    いて、当該スタンチョンはコネクタ、アンカー或いはエ
    クステンダー(延長部分)からなることを特徴とする連
    結システム。
  29. 【請求項29】 下記の構成要素かなる連結システムに
    おいて、 a.内面を備えるサイドパネルと、 b.少なくとも一個のウエッブメンバーで、それぞれ少な
    くとも部分的にサイドパネル内に配されることにより、
    当該ウエッブメンバーの一部が当該サイドパネルの内面
    を貫通して外に伸び、そこでアタッチメントポイントが
    当該内面から伸びるウエッブメンバーの一部から構成さ
    れ、 c.当該アタッチメントポイントと係合する大きさの端部
    を備えるスタンチョンであって、当該スタンチョンはそ
    の端部がアタッチメントポイントから距離を隔てている
    分離位置とその端部がアタッチメントポイントと係合し
    ている取り付け位置との間で移動自在であり、そこで当
    該スタンチョンの端部が移動止めを限定し、 d. 当該スタンチョンを取り付け位置に着脱自在にロッ
    ク(固定)する手段であって、当該スタンチョンに接触
    している間だけ、当該スタンチョンを分離位置から取り
    付け位置まで移動するのに要する適用力がスタンチョン
    を取り付け位置から分離位置まで移動するのに要する解
    除力より小さくなし、そこで当該ロック手段はアタッチ
    メントポイントから距離を隔てたウエッブメンバーに配
    され、先端部を備える少なくとも一個の掛け金部材から
    なり、また当該スタンチョンが取り付け位置にある時、
    当該掛け金部材の先端部が当該移動止めに相補的に収容
    されるようになっていることを特徴とする連結システ
    ム。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の連結システムにお
    いて、当該スタンチョンの端部は、アタッチメントポイ
    ントを相補的且つ摺動自在に収容する大きさのトラック
    (軌道)を限定することを特徴とする連結システム。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の連結システムにお
    いて、当該スタンチョンのトラックは移動止めを形成す
    る頂部を備え、掛け金部材はウエッブメンバー上でアタ
    ッチメントポイントの上方あるいは下方のいずれか一方
    に配されることを特徴とする連結システム。
  32. 【請求項32】 請求項31に記載の連結システムにお
    いて、当該掛け金部材はウエッブメンバーに一体的に構
    成されることを特徴とする連結システム。
  33. 【請求項33】 請求項31に記載の連結システムにお
    いて、当該掛け金部材の先端部は柔軟に移動自在である
    ことを特徴とする連結システム。
  34. 【請求項34】 下記の構成要素からなる連結システム
    において、 a.内面を備えるサイドパネルと、 b.少なくとも一個のウエッブメンバーで、それぞれサイ
    ドパネル内に少なくとも部分的に配されることにより、
    当該ウエッブメンバーの一部がサイドパネルの内面を貫
    通して外へ伸び、そこでアタッチメントポイントが当該
    内面から伸びるウエッブメンバーの一部から構成され、
    また当該ウエッブメンバーのアタッチメントポイントが
    平面視で略矩形であり且つステム(茎部)で支持される
    ようになし、 c.アタッチメントポイントと係合する大きさの端部を備
    えるスタンチョンであって、当該スタンチョンはその端
    部がアタッチメントポイントから距離を隔てている分離
    位置とその端部がアタッチメントポイントと係合してい
    る取り付け位置との間で移動自在であり、またスタンチ
    ョンの端部はアタッチメントポイントを相補的且つ摺動
    自在に収容する大きさのトラックを限定し、当該トラッ
    クは間隙を形成し、そこにスタンチョンが取り付け位置
    に移動される時、ステムの一部を相補的に収容するよう
    になし、 d. スタンチョンを取り付け位置に着脱自在にロックす
    る手段であって、スタンチョンに接触している間だけ、
    スタンチョンを分離位置から取り付け位置まで移動する
    のに要する適用力がスタンチョウンを取り付け位置から
    分離位置まで移動するのに要する解除力より小さくなる
    ようになし、そこで当該ロック手段は、 1.当該間隙の方に向けられているスタンチョンのトラッ
    ク上の少なくとも一個の突起と、 2.ステム上の凹みとからなり、スタンチョンが取り付け
    位置にある時、当該スタンチョンの突起が当該凹み内に
    相補的に収容されることを特徴とする連結システム。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の連結システムにお
    いて、互いに向かって伸びる二個の距離を隔てた突起を
    備え、そこで二個の対応する凹みがステム内に設けられ
    ることを特徴とする連結システム。
  36. 【請求項36】 下記の構成要素からなる連結システム
    において、 a.内面を備えるサイドパネルと、 b.少なくとも一個のウエッブメンバーであって、それぞ
    れ少なくとも部分的に当該サイドパネル内に配されるこ
    とにより、当該ウエッブメンバーの一部がサイドパネル
    の内面を貫通して外へ伸び、そこでアッタチメントポイ
    ントが当該内面から伸びているウエッブメンバーの一部
    から形成されるようになし、 c.当該アタッチメントポイントと相補的に係合する大き
    さの端部を備えるスタンチョンであって、その端部が戻
    り止めを限定し、当該スタンチョンはその端部がアタッ
    チメントポイントから距離を隔てている分離位置とその
    端部がアタッチメントポイントと相補的に係合している
    取り付け位置との間で移動自在となし、 d. 当該アタッチメントポイントから距離を隔てて設け
    られたウエッブメンバーに配され且つ先端部を備える少
    なくとも一個の掛け金部材であって、当該スタンチョン
    が取り付け位置にある時、掛け金部材の先端部が当該戻
    り止めに相補的に収容されてスタンチョンを着脱自在に
    取り付け位置にロックするようになしたことを特徴とす
    る連結システム。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、当該スタンチョンの端部がアタッチメントポイン
    トを摺動自在に収容する大きさのトラックを限定するこ
    とを特徴とする連結システム。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の連結システムにお
    いて、当該スタンチョンのトラックは当該戻り止めを形
    成する頂部を備え、当該掛け金部材はウエッブメンバー
    上でアタッチメントポイントの上方あるいは下方のいず
    れか一方の選択された位置に配されることを特徴とする
    連結システム。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の連結システムにお
    いて、当該掛け金部材はウエッブメンバーに一体的に構
    成されることを特徴とする連結システム。
  40. 【請求項40】 請求項38に記載の連結システムにお
    いて、当該掛け金部材の先端部は柔軟に動くことができ
    ることを特徴とする連結システム。
  41. 【請求項41】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーとスタンチョンは高密度ポ
    リプロピレンあるいは高密度ポリエチレンから構成され
    ることを特徴とする連結システム。
  42. 【請求項42】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、当該サイドパネルは、発泡ポリスチレンから構成
    されることを特徴とする連結システム。
  43. 【請求項43】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、当該アタッチメントポイントはウエッブメンバー
    に一体的に形成されることを特徴とする連結システム。
  44. 【請求項44】 請求項36に記載の連結システムに
    おいて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的に構成
    されることを特徴とする連結システム。
  45. 【請求項45】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自在に連結
    されることを特徴とする連結システム。
  46. 【請求項46】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、当該スタンチョンはコネクタ、アンカー或いはエ
    クステンダーからなることを特徴とする連結システム。
  47. 【請求項47】 請求項36に記載の連結システムにお
    いて、第一サイドパネルと第二サイドパネルとが備えら
    れ、そこで第一サイドパネルの内面の一部が第二サイド
    パネルの内面の一部に面しまた内面同士が互いに距離を
    隔てることによりその間に空洞を形成し、当該スタンチ
    ョンは対向した端部を備えるコネクタとなし、それぞれ
    の端部が、距離を隔てた当該第一、第二サイドパネルの
    内面に隣接して配される一個のアタッチメントポイント
    と相補的に係合する大きさをなしていることを特徴とす
    る連結システム。
  48. 【請求項48】 下記の構成要素からなる型枠システム
    において、 a.二個の長手方向に伸びるサイドパネルであって、それ
    ぞれ内面を備え、そこで一方のサイドパネルの内面の一
    部がもう一方のサイドパネルの内面の一部に面し、内面
    同士が距離を隔てることにより、その間に空洞を成して
    なり、 b.複数のウエッブメンバーであって、それぞれ少なくと
    も部分的に一方のサイドパネル内に配されることによ
    り、各ウエッブメンバーの一部がパネルのそれぞれの内
    面を貫通して伸び、またアタッチメントポイントがパネ
    ルの内面から伸びるウエッブメンバーの一部から構成さ
    れるようになし、 c.それぞれ対向した端部を備える少なくとも一個のコネ
    クタであって、各端部は一個のアタッチメントポイント
    と相補的に係合する大きさとなし、当該コネクタの各端
    部は戻り止めを限定し、コネクタはその端部が全てのア
    タッチメントポイントから距離を隔てている分離位置と
    コネクタが空洞内に配されている取り付け位置との間で
    移動することが出来、またコネクタの端部はそれぞれの
    アタッチメントポイントと相補的に係合されるようにな
    し、 d.アタッチメントポイントから距離を隔てた各ウエッブ
    メンバーに配され且つ当該ウエッブメンバーを内部に部
    分的に配しているサイドパネルの内面に隣接して設けら
    れる少なくとも一個の掛け金部材であって、当該掛け金
    部材に先端部を備えることにより、コネクタが取り付け
    位置にある時、掛け金部材の先端部が戻り止めの中に相
    補的に収容されて当該コネクタを取り付け位置に着脱自
    在にロックするようになしたことを特徴とする型枠シス
    テム。
  49. 【請求項49】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、当該コネクタの各端部がアタッチメントポイント
    を摺動自在に収容する大きさのトラックを限定すること
    を特徴とする型枠システム。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載の型枠システムにお
    いて、当該コネクタのトラックは戻り止めを形成する頂
    部を備え、当該掛け金部材はウエッブメンバー上でアタ
    ッチメントポイントの上方あるいは下方のいずれか選択
    された位置に配されることを特徴とする型枠システム。
  51. 【請求項51】 請求項50に記載の型枠システムにお
    いて、当該掛け金部材はウエッブメンバーに一体的に構
    成されることを特徴とする型枠システム。
  52. 【請求項52】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、当該掛け金部材の先端部はフレキシブルに(柔軟
    に)動くことが出来ることを特徴とする型枠システム。
  53. 【請求項53】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーとコネクタは高密度ポリプ
    ロピレンあるいは高密度ポリエチレンから構成されるこ
    とを特徴とする型枠システム。
  54. 【請求項54】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的に構成さ
    れることを特徴とする型枠システム。
  55. 【請求項55】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自在に連結
    されることを特徴とする型枠システム。
  56. 【請求項56】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、当該コネクタは複数のコネクタから選択され、少
    なくとも二個のコネクタは対向した端部間で長さが異な
    ることを特徴とする型枠システム。
  57. 【請求項57】 請求項48に記載の型枠システムにお
    いて、各コネクタは二個の対向した端部を備え、各端部
    は一個のアタッチメントポイントのみに連結することに
    より、コネクタがサイドパネルと二点連結を成すように
    したことを特徴とする型枠システム。
  58. 【請求項58】 下記の工程からなるコンクリート構造
    物を製造する方法において、 a.内面を備え、少なくとも一個のウエッブメンバーを部
    分的に内部に配したパネルを位置決めし、そこで当該ウ
    エッブメンバーの一部が当該内面を貫通して伸びてアタ
    ッチマントポイントを成し、 b.スタンチョンの端部をアタッチメントポイントに取り
    付けて着脱自在にロックすることにより、スタンチョン
    に接触している間だけは、スタンチョンをアタッチメン
    トポイントから解除するのに要する適用力が、当該スタ
    ンチョンをアタッチメントポイントに取り付けるのに要
    する力より大きくなし、そこでウエッブメンバーとスタ
    ンチョンはポリプロピレン、ポリエチレン或いはABS
    からなるグループ(基)から選ばれるプラスチックから
    構成されるようになし、 c.流体コンクリートをパネルの内面に隣接して流し込む
    ことにより、コンクリートが少なくとも部分的にスタン
    チョンを取り囲むようになしたことを特徴とするコンク
    リート構造物を製造する方法。
  59. 【請求項59】 請求項58に記載の方法において、当
    該スタンチョンはコネクタ、アンカー或いはエクステン
    ダーからなることを特徴とする方法。
  60. 【請求項60】 請求項58に記載の方法において、当
    該位置決め工程はパネルを略直立あるいは略水平のいず
    れか選択された位置に向けることからなることを特徴と
    する方法。
  61. 【請求項61】 下記の工程からなるコンクリート構造
    物を製造する方法において、 a.それぞれ内面を備える少なくとも二個の長手方向に伸
    びるサイドパネルを組み立て(erecting)、そこで一方
    のサイドパネルの内面の一部がもう一方のサイドパネル
    の内面の一部に面し、また内面同士が距離を隔てること
    によりその間に空洞を形成し、各サイドパネルは内部に
    少なくとも一個のウエッブメンバーを部分的に配するこ
    とにより各ウエッブメンバーの一部がそれぞれの内面を
    貫通して伸びてアッタチメントポイントをなし、 b.二個の対向したコネクタ端部の各々を対向したサイド
    パネル内に部分的に配される二個のウエッブメンバーの
    アタッチメントポイントに取り付けることにより当該コ
    ネクタをそれぞれのアタッチメントポイントに着脱自在
    にロックし、そこでコネクタに接触している間のみは、
    コネクタをアタッチメントポイントから解除するのに要
    する適用力が当該コネクタをアタッチメントポイントに
    取り付けるのに要する力より大きくなし、またウエッブ
    メンバーとスタンチョンがポリプロピレン、ポリエチレ
    ン或いはABSからなるグループ(基)から選ばれるプ
    ラスチックで構成されるようなし、 c.流体コンクリートを対向したサイドパネル間に設けた
    空洞に流し込んでそこで略養生させるようになしたこと
    を特徴とするコンクリート構造物を製造する方法。
  62. 【請求項62】 請求項61に記載の方法において、当
    該コネクタはサイドパネルが組み立てられた後に取り付
    けられることを特徴とする方法。
  63. 【請求項63】 下記の構成要素からなる連結システム
    において、 a.内面を備えるサイドパネルと、 b.少なくとも一個のウエッブメンバーであって、それぞ
    れサイドパネル内に少なくとも部分的に配されることに
    より、当該ウエッブメンバーの一部が当該サイドパネル
    の内面を貫通して外へ伸びるようになし、そこでアタッ
    チメントポイントが内面から伸びているウエッブメンバ
    ーの一部から構成され、そこでウエッブメンバーのアタ
    ッチメントポイントは平面視で略矩形でステムにより支
    持され、当該ステムが凹みを限定するようになし、 c.アタッチメントポイントと係合する大きさの端部を備
    えるスタンチョンであって、当該スタンチョンは、その
    端部がアタッチメントポイントから距離を隔てている分
    離位置とその端部がアタッチメントポイントと係合して
    いる取り付け位置との間で移動することが出来、そこで
    当該スタンチョンの端部がアタッチメントポイントを相
    補的且つ摺動自在に収容する大きさのトラックを限定
    し、そこで当該トラックは間隙をなし、そこにスタンチ
    ョンが取り付け位置に移動される時、ステムの一部を相
    補的に収容するようになし、 d.当該間隙へ向けられているスタンチョンのトラック上
    の少なくとも一個の突起であって、当該スタンチョンが
    取り付け位置にある時、当該スタンチョンの突起が当該
    凹みに相補的に収容されようになしたことを特徴とする
    連結システム。
  64. 【請求項64】 請求項63に記載の連結システムにお
    いて、二個の距離を隔てた突起が当該間隙内で相手に向
    かって伸びており、そこで二個の対応する凹みがステム
    内に形成されてなることを特徴とする連結システム。
  65. 【請求項65】 請求項63に記載の連結システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーとスタンチョンはポリプロ
    プレン、ポリエチレエン或いはABSからなるグループ
    (基)から選ばれるプラスチックで構成されることを特
    徴とする連結システム。
  66. 【請求項66】 下記の構成要素からなる連結システム
    において、 a.内面を備えるサイドパネルと、 b. 少なくとも一個のウエッブメンバーであって、それ
    ぞれが少なくとも部分的にサイドパネル内に配されて、
    当該ウエッブメンバーは当該サイドパネルの内面に隣接
    して配されるアタッチメントポイントをなし、 c.当該アタッチメントポイントと相補的に係合する大き
    さの端部を備えるスタンチョンであって、当該スタンチ
    ョンは、その端部がアタッチメントポイントから距離を
    隔てている分離位置とその端部がアタッチメントポイン
    トと相補的に係合する取り付け位置との間で移動するこ
    とが出来、 d.当該アタッチメントポイントとは距離を隔て且つ先端
    部を備える少なくとも一個の掛け金部材であって、当該
    スタンチョンが取り付け位置にある時、掛け金部材の先
    端部がスタンチョンの一部に接触してスタンチョンを取
    り付け位置に着脱自在にロックするようにしたことを特
    徴とする連結システム。
  67. 【請求項67】 請求項66に記載の連結システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーとスタンチョンはポリプロ
    ピレン、ポリエンチレン或いはABSからなるグループ
    (基)から選ばれるプラスチックで構成されることを特
    徴とする連結システム。
  68. 【請求項68】 下記の構成要素からなる型枠システム
    において、 a.それぞれ内面を備える第一、第二パネルであって、第
    一パネルの内面の一部が第二パネルの内面の一部に面
    し、また内面同士が距離を隔てることによりその間に空
    洞を形成し、 b.複数のウエッブメンバーであって、それぞれが少なく
    とも部分的に第一、第二パネルのいずれか一方に配され
    ることにより、各々のウエッブメンバーの一部が第一、
    第二パネルのそれぞれの内面を貫通して伸び、またアタ
    ッチメントポイントは第一、第二パネルのそれぞれの内
    面から伸びている各ウエッブメンバーの一部から構成さ
    れ、また当該アタッチメントポイントが空洞内に配され
    るようになし、 c.それぞれ対向した端部を備える少なくとも一個のコネ
    クタであって、各端部ともそれぞれ一個のアタッチメン
    トポイントと相補的に係合する大きさとなし、且つ d.先端部と対向した基端部とを備えるエクステンダーで
    あって、先端部はコネクタの一端と相補的に係合する大
    きさと成し、基端部は一個のアタッチメントポイントと
    相補的に係合する大きさとしたことを特徴とする型枠シ
    ステム。
  69. 【請求項69】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーのアタッチメントポイント
    と当該エクステンダーの先端部は平面視で略矩形を成
    し、コネクタの端部はそれぞれが先端部或いはアタッチ
    メント部材のいずれか一方を摺動自在に収容する大きさ
    のトラックを限定することを特徴とする殻湧く型枠シス
    テム。
  70. 【請求項70】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該エクステンダーはその先端部と基端部間に伸
    びる本体を備え、当該本体は非平滑となっていることを
    特徴とする型枠システム。
  71. 【請求項71】 請求項70に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーの本体は略.25〜.57平
    方インチの断面積を備える通路を限定することを特徴と
    する型枠システム。
  72. 【請求項72】 請求項70に記載の型枠システムにおい
    て、当該エキステンダーの本体は流体コンクリートを少
    なくとも部分的に流させる大きさの通路を限定すること
    を特徴とする型枠システム。
  73. 【請求項73】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーは複数のエキステンダーから
    選ばれ、そこで少なくとも二個のエキステンダーは各々
    の先端部と基端部との間で長さが異なることを特徴とす
    る型枠システム。
  74. 【請求項74】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーは高密度ポリプロピレン或い
    は高密度ポリエチレンから構成されることを特徴とする
    型枠システム。
  75. 【請求項75】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーはその先端部と基端部間で略
    1インチの長さを有することを特徴とする型枠システ
    ム。
  76. 【請求項76】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的に構成さ
    れることを特徴とする型枠システム。
  77. 【請求項77】 請求項68に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自在に連結
    されることを特徴とする型枠システム。
  78. 【請求項78】 第一、第二パネルと少なくとも一個の
    コネクタとを使用する型枠システムに使用するエキステ
    ンダーにおいて、各パネルは内面と当該内面に隣接した
    少なくとも一個のアタッチメントポイントとを備え、当
    該パネルは内面及び互いに面するアタッチメントポイン
    トと距離を隔てた略平行な関係に配されてその間に空洞
    を形成すると共に、各コネクタは対向した端部を備え、
    各端部は一個のアタッチメントポイントと相補的に係合
    する大きさをなしたものにおいて、当該エキステンダー
    は a.当該コネクタの一端部と相補的に係合する大きさの先
    端部と、 b.一個のアタッチメントポイントと相補的に係合する大
    きさの基端部と、 c.その先端部と基端部間に伸びる略固い本体部とからな
    ることを特徴とするエキステンダー。
  79. 【請求項79】 請求項78に記載のエキステンダーに
    おいて、当該本体部は流体コンクリートを少なくとも部
    分的に流させる大きさの通路を限定することを特徴とす
    るエキステンダー。
  80. 【請求項80】 請求項78に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーの本体部は略.25〜.57
    平方インチの断面積を備える通路を限定することを特徴
    とする型枠システム。
  81. 【請求項81】 請求項78に記載のエクステンダーに
    おいて、当該エキステンダーは複数のエキステンダーか
    ら選ばれ、そこで少なくとも二個のエキステンダーは各
    々の先端部と基端部との間で長さが異なることを特徴と
    するエキステンダー。
  82. 【請求項82】 請求項78に記載のエキステンダーに
    おいて、当該エキステンダーは高密度ポリプロピレン或
    いは高密度ポリエチレンからなることを特徴とするエキ
    ステンダー。
  83. 【請求項83】 請求項78に記載のエキステンダーに
    おいて、当該エキステンダーはその先端部と基端部間に
    伸びる略1インチの長さを備えることを特徴とするエキ
    ステンダー。
  84. 【請求項84】 請求項78に記載のエキステンダーに
    おいて、当該ウエッブメンバーのアタッチメントポイン
    トと当該エキステンダーの先端部は平面視において略矩
    形を成し、当該コネクタの端部はそれぞれ、先端部或い
    はアタッチメント部材のいずれか一方を摺動自在に収容
    する大きさのトラックを限定することを特徴とするエキ
    ステンダー。
  85. 【請求項85】 下記の工程からなるコンクリート構造
    物を成形する方法において、 a.第一、第二パネルを組み立て、各パネルは内面と当該
    内面に隣接して配される少なくとも一個のアタッチメン
    トポイントとを備え、当該パネルは互いに面しているそ
    れぞれの内面と距離を隔てた平行な関係に配されること
    によりその間に空洞を設け、 b.第一端部並びに対向した第二端部とを有するコネクタ
    を備え、そこで当該第一、第二端部は共に一個のそれぞ
    れのアタッチメントポイントと相補的に係合する大きさ
    となし、 c.当該コネクタの第一端部を第一パネルの一個のアタッ
    チメントポイントと係合させ、 d.先端部と対向した基端部とを有するエクステンダーを
    備え、先端部はコネクタの一端部と相補的に係合する大
    きさをなし、基端部は一個のアタッチメントポイントと
    相補的に係合する大きさとなし、 e.当該コネクタの第二端部をエキステンダーの先端部に
    連結し、 f. 当該エキステンダーの基端部を当該第二パネルの一
    個のアタッチメントポイントに連結することにより、当
    該エキステンダーとコネクタが共同して第一、第二パネ
    ルの内面間の所望の横方向距離をつなぎ、この場合の所
    望の距離とは空洞の幅に相当するものとし、 g.コンクリートを当該空洞に流し込んで略養生させる工
    程とからなることを特徴とするコンクリート構造物を成
    形する方法。
  86. 【請求項86】 下記の構成要素からなる型枠システム
    において、 a.内面を備える少なくとも一個のパネルと、 b.少なくとも一個のウエッブメンバーであって、それぞ
    れを少なくとも部分的に当該パネル内に配することによ
    り、当該ウエッブメンバーの一部がパネルの内面を貫通
    して伸び、またアタッチメントポイントがパネルの内面
    から伸びている当該ウエッブメンバーの一部から構成さ
    れるようになし、 c.先端部、対向した基端部並びにその間に伸びる本体部
    とを備えるエキステンダーであって、当該基端部は一個
    のアタッチメントポイントと相補的且つ着脱自在に係合
    する大きさとなし、当該エキステンダーの本体部が流体
    コンクリートを少なくとも部分的に流させる大きさの通
    路を限定することを特徴とする型枠システム。
  87. 【請求項87】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーの本体部は略.25〜.57
    平方インチの断面積を備える通路を限定することを特徴
    とする型枠システム。
  88. 【請求項88】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的に構成さ
    れることを特徴とする型枠システム。
  89. 【請求項89】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自在に連結
    されることを特徴とする型枠システム。
  90. 【請求項90】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーは複数のエキステンダーから
    選択され、そこで少なくとも二個のエキステンダーはそ
    れぞれの先端部と基端部との間で長さが異なることを特
    徴とする型枠システム。
  91. 【請求項91】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーは高密度ポリプロピレン或い
    は高密度ポリエチレンから構成されることを特徴とする
    型枠システム。
  92. 【請求項92】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該エキステンダーはその先端部と基端部との間
    で略1インチの長さを備えることを特徴とする型枠シス
    テム。
  93. 【請求項93】 請求項86に記載の型枠システムにお
    いて、当該型枠は更にコンクリートからなることを特徴
    とする型枠システム。
  94. 【請求項94】 パネルを使用する型枠システムに使用
    されるエキステンダーにおいて、当該パネルは内面と当
    該内面に隣接した少なくとも一個のアタッチメントポイ
    ントとを備え、当該エキステンダーは、 a.先端部と、 b.一個のアタッチメントポイントと相補的に係合する大
    きさの基端部と、 c.当該先端部と基端部間に伸びる略固い本体部であっ
    て、当該本体部は流体コンクリートを少なくとも部分的
    に流させる大きさの当該通路を限定することを特徴とす
    るエキステンダー。
  95. 【請求項95】 請求項94に記載のエキステンダーに
    おいて、当該エキステンダーの本体部は略.25〜.5
    7平方インチの断面積を備える通路を限定することを特
    徴とするエキステンダー。
  96. 【請求項96】 請求項94に記載の記載のエキステン
    ダーにおいて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的
    に構成されることを特徴とするエキステンダー。
  97. 【請求項97】 請求項94に記載のエキステンダーに
    おいて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自在に連
    結されることを特徴とするエキステンダー。
  98. 【請求項98】 請求項94に記載のエキステンダーに
    おいて、当該エキステンダーは複数のエキステンダーか
    ら選ばれ、そこで少なくとも二個のエキステンダーはそ
    れぞれの先端部と基端部の間で長さが異なることを特徴
    とするエキステンダー。
  99. 【請求項99】 請求項94に記載のエキステンダーに
    おいて、当該エキステンダーは高密度ポリプロピレン或
    いは高密度ポリエチレンから構成されることを特徴とす
    るエキステンダー。
  100. 【請求項100】 請求項94に記載のエキステン
    ダーにおいて、当該エキステンダーはその先端部と基端
    部との間で略1インチの長さを備えることを特徴とする
    エキステンダー。
  101. 【請求項101】 下記の構成要素からなる型枠シ
    ステムにおいて、 a.それぞれ内面を備える第一、第二パネルであって、 当該第一パネルの内面の一部が第二パネルの内面の一部
    の方へ指向され、そこで内面同士が距離を隔てるように
    なし、 b.複数のウエッブメンバーであって、それぞれ少なくと
    も部分的に第一、第二パネルのいずれか一方内に配され
    ることにより、各ウエッブメンバーの一部が第一、第二
    パネルのそれぞれの内面を貫通して伸び、またアタッチ
    メントポイントが当該第一、第二パネルのそれぞれの内
    面から伸びる各ウエッブメンバーの一部から構成され、 c.先端部と、対向した基端部と、その間に伸びる本体部
    とをそれぞれ備える少なくとも一個のエクステンダーで
    あって、当該基端部は一個のウエッブメンバーの一個の
    アタッチメントポイントと相補的に係合する大きさを備
    え、本体部は通路を限定するようになし、 d.当該第一、第二サイドパネルを相互に連結させる少な
    くとも一個の柔軟な連結部材であって、当該連結部材は
    第一パネル内に部分的に配される一個のウエッブメンバ
    ーに連結され且つ第二パネル内に部分的に配される一個
    のウエッブメンバーにも連結され、そこで当該ウエッブ
    メンバーの少なくとも一個に対して、当該柔軟な連結部
    材が基端部を当該ウエッブメンバーの一個のアタッチメ
    ントポイントに連結させる一個のエキステンダーの通路
    を通りぬける当該柔軟な連結部材の一部によりウエッブ
    メンバー連結されるようになしたことを特徴とする型枠
    システム。
  102. 【請求項102】 請求項101に記載の型枠システ
    ムにおいて、二個のエキステンダーが備えられ、第一の
    エキステンダーは第一パネル内に部分的に配される一個
    のウエッブメンバーのアタッチメントポイントに連結さ
    れ、第二のエキステンダーは第二パネル内に部分的に配
    される一個のウエッブメンバーのアタッチメントポイン
    トに連結され、そこで当該柔軟な連結部材の一部が当該
    第一エクステンダーの通路を通りぬけ、柔軟な連結部材
    の一部が第二エクステンダーの通路を通りぬけて第一、
    第二パネルを相互に連結するようになしたことを特徴と
    する型枠システム。
  103. 【請求項103】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、少なくとも一個のウエッブメンバーがそ
    こを貫通して伸びているスロット(溝)を限定し、当該
    スロットはウエッブメンバーを配しているパネルの内面
    に隣接して配され、当該スロットは内部に当該柔軟な連
    結部材の一部を収容する大きさをなし、そこで当該柔軟
    な連結部材の一部が一個のウエッブメンバーの当該スロ
    ットを通り抜け、また当該柔軟な連結部材のもう一方の
    部分が一個のウエッブメンバーのアタッチメントポイン
    トに連結されるエキステンダーの通路を通りぬけて第
    一、第二パネルを相互に連結するようになしたことを特
    徴とする型枠システム。
  104. 【請求項104】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該第一、第二パネルの内面は互いに非
    平行方向に位置決めされることを特徴とする型枠システ
    ム。
  105. 【請求項105】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該第一、第二パネルの内面は互いに略
    平行に配されることを特徴とする型枠システム。
  106. 【請求項106】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的
    に形成されることを特徴とする型枠システム。
  107. 【請求項107】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自
    在に連結されることを特徴とする型枠システム。
  108. 【請求項108】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該エキステンダーは高密度ポリプロピ
    レン或いは高密度ポリエチレンから構成されることを特
    徴とする型枠システム。
  109. 【請求項109】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該型枠システムは第一、第二パネルの
    内面と接触している連続(contiguous連続)コンクリー
    トからなることを特徴とする型枠システム。
  110. 【請求項110】 請求項101に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該柔軟な連結部材は連続的でありまた
    自らに連結して第一パネル内に部分的に配される一個の
    ウエッブメンバーに連結され且つ第二パネル内に部分的
    に配される一個のウエッブメンバーにも連結されるルー
    プ(loop輪)をなしたことを特徴とする型枠システム。
  111. 【請求項111】 下記の構成要素からなる型枠シ
    ステムにおいて、 a.それぞれ内面を備える第一、第二パネルであって、当
    該第一パネルの内面の一部が第二パネルの内面の一部へ
    指向され且つ内面同士が距離を隔てるようになし、 b.複数のウエッブメンバーであって、それぞれ部分的に
    第一、第二パネルのいずれか一方内に配されることによ
    り、各ウエッブメンバーの一部が当該第一、第二パネル
    の内面を貫通して伸び、そこで当該内面を貫通して伸び
    るウエッブメンバーの少なくとも一個の一部がスロット
    を限定し、 c.当該第一、第二サイドパネルを相互に連結する少なく
    とも一個の柔軟な連結部材であって、当該柔軟な連結部
    材は第一パネル内に部分的に配される一個のウエッブメ
    ンバーに連結され且つ第二パネル内に部分的に配され一
    個のウエッブメンバーにも連結され、そこで当該ウエッ
    ブメンバーの少なくとも一個に対して、当該柔軟な連結
    部材が当該ウエッブメンバーに形成されたスロットを通
    り抜ける柔軟な連結部材の一部によりウエッブメンバー
    に連結されるようになしたことを特徴とする型枠システ
    ム。
  112. 【請求項112】 請求項111に記載の型枠シス
    テムにおいて、少なくとも一個のウエッブメンバーは当
    該ウエッブメンバーを配しているそれぞれのパネルの内
    面から伸びているウエッブメンバーの一部からアタッチ
    メントポイントを形成し、更に当該型枠システムは、そ
    れぞれ先端部と、対向した基端部と、その間に伸びる本
    体部とを備える少なくとも一個のエクステンダーからな
    り、当該基端部は一個のウエッブメンバーの一個のアタ
    ッチメントポイントと相補的に係合する大きさとなって
    おり、当該本体部は柔軟な連結部材の一部を収容する大
    きさの通路を限定し、そこで当該柔軟な連結部材の一部
    が一個のウエッブメンバーのスロットを通り抜け、また
    当該柔軟な連結部材の一部も一個のウエッブメンバーの
    アタッチメントポイントに連結されるエキステンダーを
    通り抜けて第一、第二パネルを相互に連結するようにな
    したことを特徴とする型枠システム。
  113. 【請求項113】 請求項111に記載の型枠シス
    テムにおいて、第一、第二パネルの内面は互いに非平行
    方向に位置決めされていることを特徴とする型枠システ
    ム。
  114. 【請求項114】 請求項111に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該第一、第二パネルの内面は互いに略
    平行となっていることを特徴とする型枠システム。
  115. 【請求項115】 請求項111に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該ウエッブメンバーはパネルに一体的
    に形成されることを特徴とする型枠システム。
  116. 【請求項116】 請求項111に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該ウエッブメンバーはパネルに解除自
    在に連結されることを特徴とする型枠システム。
  117. 【請求項117】 請求項112に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該エキステンダーは高密度ポリプロピ
    レンあるいは高密度ポリエチレンから構成されることを
    特徴とする型枠システム。
  118. 【請求項118】 請求項112に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該型枠システムは第一、第二両パネル
    の内面と接触している連続コンクリートからなることを
    特徴とする型枠システム。
  119. 【請求項119】 請求項112に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該柔軟な連結部材は連続的で、自らに
    連結して当該第一パネル内に部分的に配される一個のウ
    エッブメンバーに連結され且つ第二パネル内に部分的に
    配される一個のウエッブメンバーにも連結されるループ
    をなすようにしたことを特徴とする型枠システム。
  120. 【請求項120】 下記の工程からなるコンクリー
    ト構造物を建造する方法において、 a.それぞれ内面とそこに部分的に配されるウエッブメン
    バーとを備える第一、第二パネルを組み立て、各ウエッ
    ブメンバーの一部が当該第一、第二パネルのそれぞれの
    内面を貫通して伸び、当該パネルはその内面が距離を隔
    て且つ互いに向き合うように配され、 b.エキステンダーの基端部を当該第一、第二パネルの少
    なくとも一方の内面を貫通して伸びるウエッブメンバー
    の一部に取り付け、当該エキステンダーは本体部を備え
    そこを貫通して伸びる通路を限定し、 c.少なくとも一方のサイドパネルに取り付けられる当該
    エキステンダーの通路を通り抜ける柔軟な連結部材を用
    いてウエッブメンバーを相互に連結し、 d.当該第一、第二パネルの内面により部分的に限定され
    る容積(volume)に略養生されるコンクリートを流し込
    むようにしたことを特徴とするコンクリート構造物を建
    造する方法。
  121. 【請求項121】 請求項120に記載の方法にお
    いて、第一パネル内に部分的に配された一個のウエッブ
    メンバーに取り付けられる第一エキステンダーと第二パ
    ネル内に部分的に配された一個のウエッブメンバーに取
    り付けられる第二エキステンダーの二個のエキステンダ
    ーからなり、そこで柔軟な連結部材の一部が当該第一エ
    キステンダーの通路を通りぬけ、柔軟な連結部材のもう
    一方の部分が第二エキステンダーの通路を通りぬけて第
    一、第二パネルを相互に連結するようになしたことを特
    徴とする方法。
  122. 【請求項122】 請求項120に記載の方法にお
    いて、一個のウエッブメンバーがそこを貫通して伸びる
    スロットを限定し、当該スロットはウエッブメンバーを
    配するパネルの内面に隣接して配され、また同スロット
    は柔軟な連結部材の一部を収容する大きさをなし、そこ
    で当該柔軟な連結部材の一部が一個のウエッブメンバー
    のスロットを通り抜け且つ当該柔軟な連結部材のもう一
    方の部分が一個のウエッブメンバーに取り付けられたエ
    キステンダーの通路を通りぬけて第一、第二パネルを相
    互に連結するようになしたことを特徴とする方法。
  123. 【請求項123】 下記の構成要素からなる型枠シ
    ステムにおいて、 a.それぞれ内面を備える第一、第二パネルであって、当
    該第一パネ ルの内面の一部が第二パネルの内面の一部
    に面し且つ内面同士が距離を隔 てることにより、その
    間に空洞を成し、 b.複数のウエッブメンバーであって、各ウエッブメンバ
    ーはその一部が当該第一、第二パネルのそれぞれの内面
    を貫通して伸びるように少なくとも部分的に当該第一、
    第二パネルのいずれか一方内に配され、そこでアタッチ
    メントポイントが当該第一、第二パネルのそれぞれの内
    面から伸びている各ウエッブメンバーの一部から形成さ
    れ、そこで当該アタッチメントポイントは空洞内に配さ
    れ、また第一パネル内に部分的に配されたウエッブメン
    バーのアタッチメントポイントは第二パネル内に部分的
    に配されたウエッブメンバーのアタッチメントポイント
    から距離を隔てて当該第一、第二パネルに対する少なく
    とも一対の対向したアタッチメントポイントをなし、 c.それぞれ第一端部と、対向した第二端部とを備える少
    なくとも一個のコネクタであって、当該第一端部は当該
    対の一方のアタッチメントポイントに連結し、 d.先端部と、対向した基端部とを備えるエキステンダー
    であって、当該先端部はコネクタの一端部と相補的に係
    合する大きさをなし、基端部は一個のアタッチメントポ
    イントと相補的に係合する大きさをなし、 そこで当
    該エキステンダーの基端部は当該対の一方のアタッチメ
    ントポイントに連結し、当該コネクタの第二端部はエキ
    ステンダーの先端部に連結して第一、第二パネルの内面
    間で所望の距離をつなぐ(span)ようにしたことを特徴
    とする型枠システム。
  124. 【請求項124】 請求項123に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該第一、第二パネルの各々は内部に少
    なくとも二個のウエッブメンバーを部分的に配し、当該
    ウエッブメンバーはそれぞれの第一、第二パネルに沿っ
    て互いに長手方向に所定距離を隔てており、そこで第一
    パネル内に部分的に配された各ウエッブメンバーは、第
    二パネル内に部分的に配された一方のウエッブメンバー
    とそれぞれ一直線に並ばせることにより、第一、第二パ
    ネル内で対向したウエッブメンバーの各セットが少なく
    とも一対のアタッチメントポイントをなすようにしたこ
    とを特徴とする型枠システム。
  125. 【請求項125】 請求項123に記載の型枠シス
    テムにおいて、各ウエッブメンバーは空洞内で略直立に
    向けられる複数のアタッチメントポイントを成し、そこ
    で第一パネル内に部分的に配されたウエッブメンバーの
    アタッチメントポイントの各々が第二パネル内に部分的
    に配されたウエッブメンバーの一方のアタッチメントポ
    イントと一直線に並んで複数対の対向したアタッチメン
    トポイントをなすようにしたことを特徴とする型枠シス
    テム。
  126. 【請求項126】 請求項123に記載の型枠シス
    テムにおいて、当該型枠システムは空洞内に配され且つ
    第一、第二両パネルの内面と接触しているコンクリート
    からなることを特徴とする型枠システム。
  127. 【請求項127】 下記の構成要素からなる型枠シ
    ステムにおいて、 a.それぞれ内面を備える第一、第二パネルであって、当
    該第一パネルの内面の一部が第二パネルの内面の一部と
    面し、当該内面同士が距離を隔てることによりその間に
    空洞をなし、 b.複数のウエッブメンバーであって、各ウエッブメンバ
    ーはその一部が第一、第二パネルのそれぞれの内面を貫
    通して伸びるように第一、第二パネルのいずれか一方内
    に部分的に配され、また第一パネルの内面から伸びてい
    るウエッブメンバーからアタッチメントポイントが形成
    され、第二パネルの内面から伸びているウエッブメンバ
    ーの一部からスロットが形成され、 c.それぞれ対向した端部を備える少なくとも一個のコネ
    クタであって、各端部は一個のアタッチメントポイント
    と相補的に係合する大きさとなし、 d.柔軟な連結部材と、 e.先端部と、対向した基端部と、その間に伸びる本体部
    とを備えるエキステンダーであって、当該先端部はコネ
    クタの一端部と相補的に係合する大きさをなし、基端部
    は一個のウエッブメンバーの一個のアッタチメントポイ
    ントと相補的に係合する大きさをなし、当該本体部は当
    該柔軟な連結部材の一部を収容する大きさの通路を限定
    し、 そこで当該柔軟な連結部材の一部が、一個のウエッブメ
    ンバーのスロットを通り抜け、また当該柔軟な連結部材
    の一部が、当該エキステンダーの本体部を通り抜けるよ
    うに適合されていることを特徴とする型枠システム。
JP2002132139A 2001-03-29 2002-03-29 ティルトアップ壁 Pending JP2003027588A (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/821,299 US6481178B2 (en) 1998-01-16 2001-03-29 Tilt-up wall
US09/821,299 2001-03-29
US09/848,398 US6609340B2 (en) 1998-01-16 2001-05-03 Concrete structures and methods of forming the same using extenders
US09/848,595 US6438918B2 (en) 1998-01-16 2001-05-03 Latching system for components used in forming concrete structures
US09/848,595 2001-05-03
US09/848,398 2001-05-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003027588A true JP2003027588A (ja) 2003-01-29

Family

ID=27420140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002132139A Pending JP2003027588A (ja) 2001-03-29 2002-03-29 ティルトアップ壁

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2003027588A (ja)
MX (1) MXPA02003139A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
MXPA02003139A (es) 2004-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6438918B2 (en) Latching system for components used in forming concrete structures
US6481178B2 (en) Tilt-up wall
US6170220B1 (en) Insulated concrete form
US5473849A (en) Building wall and method of constructing same
US5697196A (en) Element based foam and concrete wall construction and method and apparatus therefor
US8161699B2 (en) Building construction using structural insulating core
US5381635A (en) Construction wall panel and panel structure
US6401417B1 (en) Concrete form structure
CA2191914C (en) Insulated concrete form
US7409800B2 (en) Structural thermal framing and panel system for assembling finished or unfinished walls with multiple panel combinations for poured and nonpoured wall
US6698710B1 (en) System for the construction of insulated concrete structures using vertical planks and tie rails
US5313753A (en) Construction wall panel and panel structure
AU2002226904B2 (en) Tilt-up concrete form brace
US20070044426A1 (en) Lightweight Wall Structure For Building Construction
IL221038A (en) Building board, building board structure and method of manufacture
AU2002226904A1 (en) Tilt-up concrete form brace
WO2010014192A1 (en) A building construction for forming columns and beams within a wall mold
KR100588788B1 (ko) 발포 플라스틱 중공 패널 조립체
US10954665B1 (en) Sprayed-in-place framed wall
US4683689A (en) Modular reinforced building structure and method
JP2003027588A (ja) ティルトアップ壁
US4597925A (en) Method of constructing a modular reinforced building structure
CA2343609A1 (en) Tilt-up wall
NL2024557B1 (nl) Werkwijze het isoleren van een constructief ruimtebegrenzingsonderdeel van een gebouw, buitengevelplaat en isolatieplaat
AU784738B2 (en) Building system and prefabricated wall panels