JP2003022835A - 燃料電池用改質装置 - Google Patents

燃料電池用改質装置

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JP2003022835A
JP2003022835A JP2001208255A JP2001208255A JP2003022835A JP 2003022835 A JP2003022835 A JP 2003022835A JP 2001208255 A JP2001208255 A JP 2001208255A JP 2001208255 A JP2001208255 A JP 2001208255A JP 2003022835 A JP2003022835 A JP 2003022835A
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fuel
catalyst layer
air
free piston
reforming catalyst
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JP2001208255A
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Hiroshige Ota
博重 太田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒層の反応温度を均一化するために、冷却
作用を行なうエア及び燃料を改質触媒層に噴霧して、改
質触媒層での改質エアと改質ガス反応の均一化による一
酸化炭素濃度低減が効率的に低減できる小型・軽量で信
頼性が高い燃料電池用改質装置を提供する。 【解決手段】 エアと燃料とが投入可能な燃料噴霧器1
0と、燃焼蒸発部11と、第1改質触媒層12と、第2
改質触媒層13とを備えた燃料電池用改質器において、
前記第1改質触媒層と前記第2改質触媒層との間に、前
記エアと前記燃料を供給する気液二流体噴霧器200を
配設したことを特徴とする燃料電池用改質装置100で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用の改質
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、炭化水素系燃料を主成分とする改
質ガスに触媒で改質して、水素燃料として利用する方法
がさかんに研究されている。前記改質ガスを利用する有
力な方法として燃料電池の開発が活発化している。前記
燃料電池は、水素と酸素を使用して電気分解の逆反応で
発電する電池で、水以外の排出物がなくクリーンな発電
装置として注目されている。
【0003】大気の汚染をできる限り減らすために自動
車の排ガス対策が重要になっており、その対策の一つと
して電気自動車が使用されているが、充電設備や走行距
離などの問題で普及に至っていない。水素ボンベを積載
した燃料電池も試作されているが、水素の高圧ボンベを
積載しなければならず、走行距離も十分でない課題も残
されている。
【0004】炭化水素系燃料を改質燃料にした燃料電池
を使用した自動車が、現状では、インフラ、積載性等を
考慮すると最も実現性が早いクリーンな自動車であると
見られている。炭化水素系燃料としてはメタノールやガ
ソリンが適しているとされている。前記燃料電池は、二
酸化炭素以外の排出物が少なく、二酸化炭素の排出量
も、発電所で電気を製造するときに排出される二酸化炭
素を考慮に入れると電気自動車と同程度であり、地球温
暖化対策にもなっている。
【0005】前記燃料電池は、炭化水素系燃料であるメ
タノールを蒸発させて、触媒(例えば、Cu−Zn触媒
等)により水素を主成分とする改質ガスに改質する。前
記改質ガスは一酸化炭素を0.3〜1%含んでおり、そ
のまま燃料電池に送ると該燃料電池の電極触媒を被毒
し、燃料電池の発電性能を著しく低下させる。
【0006】前記燃料電池の電極触媒の被毒を避けるた
めには、一酸化炭素濃度を200ppm以下にする必要
がある。そのため触媒(例えば、Pt触媒等)により前
記一酸化炭素を酸化して前記電極触媒を被毒しない二酸
化炭素に変えて低減する一酸化炭素低減装置が使用され
る。特に自動車等車載用の用途では前記一酸化炭素低減
装置は、できる限り小型・軽量にし且つ大量のガスを燃
料電池に送る必要がある。
【0007】従来技術として、特開平2000−185
902号公報がある。この技術は、水蒸気を含む原料ガ
スを部分燃焼させ、その発熱で原料ガスを水素を含む改
質ガスに改質する部分酸化改質器12と、改質ガス又は
原料ガスを部分燃焼させて高温ガスを発生させる部分酸
化予熱器14と、改質ガス中の一酸化炭素ガスを選択的
に酸化させる選択酸化反応器16とを備え、予混合した
水蒸気を含む原料ガスと空気を部分酸化改質器に供給す
る。また部分酸化改質器12と部分酸化予熱器14の間
にガス温度を一酸化炭素ガスの選択的酸化に適した温度
まで冷却する間接熱交換器13を備える。(数字は特開
平2000−185902号公報の数字) また他の従来技術として、特開平10−101303号
公報がある。この技術は、燃料改質装置30の一酸化炭
素選択酸化反応器34に水導入管40から水を供給する
構成とする。この構成によれば、供給された水の気化熱
によって一酸化炭素選択酸化反応器34を冷却すること
ができる。この冷却は、一酸化炭素選択酸化反応器34
内に収納される一酸化炭素選択酸化触媒を直接冷却する
ものであることから、冷却の効率が高く、酸化反応部内
に充填されている全ての触媒を活性温度に維持すること
ができる。したがって、燃料ガス中の一酸化炭素濃度を
十分に低減することができる。(数字は特開平10−1
01303号号公報の数字)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開2000−185902号公報は、外部冷却により、
冷媒入口は触媒層温度が低く、冷媒出口では触媒層温度
が高くなる傾向にあるため、冷媒の入口と出口において
触媒層に温度分布が生じやすく、一酸化炭素濃度低減に
不十分な場合が多いという課題がある。
【0009】また、特開平10−101303号公報の
ように、触媒を直接冷却する方法も考えられるが、この
場合は、低流量域と高流量域で液の噴霧状態に差が発生
することと、また触媒容積は不変であること等の理由か
ら、酸化触媒層での反応に差が発生し(高温層と極端な
低温層に分かれる)、結果として、一酸化炭素濃度が十
分に低下しないという課題がある。一酸化炭素濃度は一
般に触媒層の反応温度に依存しており、極端に触媒層の
温度が高い箇所があると、そこが原因で一酸化炭素濃度
が上昇してしまう。
【0010】本発明は、本発明は上記課題を解決したも
ので、触媒層の反応温度を均一化するために、冷却作用
を行なうエア及び燃料を改質触媒層に噴霧して、改質触
媒層での改質エアと改質ガス反応の均一化による一酸化
炭素濃度低減が効率的に低減できる小型・軽量で信頼性
が高い燃料電池用改質装置を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るためになされた請求項1の発明は、エアと燃料とが投
入可能な燃料噴霧器と、燃焼蒸発部と、第1改質触媒層
と、第2改質触媒層とを備えた燃料電池用改質器におい
て、前記第1改質触媒層と前記第2改質触媒層との間
に、前記エアと前記燃料を供給する気液二流体噴霧器を
配設したことを特徴とする燃料電池用改質装置である。
【0012】請求項1の発明により、触媒層の反応温度
を均一化するために、冷却作用を行なうエア及び燃料を
改質触媒層に噴霧して、改質触媒層での改質エアと改質
ガス反応の均一化による一酸化炭素濃度低減が効率的に
低減できる小型・軽量で信頼性が高い燃料電池用改質装
置を提供することが可能となる。
【0013】上記技術的課題を解決するためになされた
請求項2の発明は、前記気液二流体噴霧器は、第1フリ
ーピストンと第2フリーピストンを嵌挿した筒体であっ
て、一酸化炭素濃度が基準値より高くなったとき、前記
エアと前記燃料が前記第1フリーピストンと第2フリー
ピストンに投入され、前記筒体に形成された液噴霧口を
介して前記第1改質触媒層及び第2改質触媒層に噴霧さ
れることを特徴とする請求項1記載の燃料電池用改質装
置である。
【0014】請求項2の発明により、請求項1の効果に
加えて、低流量時でも、エアにより良好な噴霧状態が実
現できるといった効果が得られる。(低流量時のような
圧力の低い場合でも液体タレが生じない。) 上記技術的課題を解決するためになされた請求項3の発
明は、前記気液二流体噴霧器は、前記第1フリーピスト
ンと第2フリーピストンの間に付勢された第1スプリン
グと、前記第1フリーピストンと前記筒体の上端部との
間に付勢された第2スプリングと、前記第2フリーピス
トンと前記筒体の下端部との間に付勢された第3スプリ
ングと、前記第1フリーピストンと前記第2フリーピス
トンに嵌挿され、前記エアが投入可能な燃料投入パイプ
と、前記フリーピストンを押圧するエア投入パイプとを
備え、前記燃料投入パイプには、前記燃料を前記改質触
媒層に噴霧する複数の液噴霧口が形成され、一酸化炭素
濃度が基準値より高くなったとき、前記エアの流量を増
加させるに従い、前記第1フリーピストンと第2フリー
ピストンに負荷が加わり、前記複数の液噴霧口から噴霧
する前記エアと前記燃料を前記第1改質触媒層及び前記
第2改質触媒層に噴霧させるようにしたことを特徴とす
る請求項2記載の燃料電池用改質器である。
【0015】請求項3の発明により、請求項2の効果に
加えて、燃料流量を増加させた場合においてそれに応じ
た(リニアな応答)燃料噴霧が可能となるといった効果
が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
1〜図6を参照して説明する。
【0017】図1は本発明の改質装置100全体の側面
図であり、図2は図1におけるA−A線からみた図であ
る。なおB−B線からみた図は、基本的にA−A線と同
じ構成図であるので図面や説明は省略する。
【0018】改質器100は、燃焼蒸発部11とメタノ
ールを改質反応する第1改質触媒層12、第2改質触媒
層13とからなる。改質器100の端面(図1の改質器
100の左端面)には燃料噴霧器10を保持する第1保
持板14と第2保持板15とが固定されている。
【0019】燃焼蒸発部11と第1保持板14との間に
はエア50と燃料60が噴霧可能な噴霧空間部161が
形成されている。この燃焼蒸発部11において、メタノ
ールを蒸発させて、触媒により水素を主成分とする改質
ガスに改質する。また、燃焼蒸発部11と第1改質触媒
層12との間には反応の均一化ための空間部162が形
成されている。
【0020】第1改質触媒層12と第2改質触媒層13
との間の空隙部14には、円筒形状の3つの筒体30が
並列に配設されている(図2参照)。これら筒体30内
には上下に可動する第1フリーピストン17と第2フリ
ーピストン18が上下に配設されている。この第1フリ
ーピストン17と第2フリーピストン18の間には第1
スプリング20が付勢されている。
【0021】また、筒体30の上蓋部に相当する上端部
101と前記の第1フリーピストン17との間には第2
スプリング21が付勢されている。また筒体30の下蓋
部に相当する下端部102と前記の第2フリーピストン
18との間には第3スプリング22が付勢されている。
【0022】空隙部14の中心部には燃料投入パイプ4
0が配設されている。この燃料投入パイプ40の上端に
第1フリーピストン17が第1フリーピストン17の中
心軸に摺動自在に嵌挿されている。下端近傍に第2フリ
ーピストン18が第2フリーピストン18の中心軸に摺
動自在に嵌挿されている。燃料投入パイプ40の最下端
は筒体30下端部102に固定されている。
【0023】また第1フリーピストン17、第2フリー
ピストン18の内径、外径には燃料パイプ40と筒体3
0との間にシールSが夫々配設され、エアや燃料の筒体
30からの漏れ及び燃料パイプ40からの漏れをなくす
ようにしている。
【0024】第1フリーピストン17上面と筒体30の
上端部101との間には第2投入エア52と第2投入燃
料62及び投入水70が投入される気液混合室141が
形成されている。
【0025】また燃料投入パイプ40の上端部は気液混
合室141と連通している。また第2フリーピストン1
8下面と筒体30の下端部102との間には第2投入燃
料62と第3投入エア53が流れ込む気液混合室142
が形成されている。なお燃料投入パイプ40の下端近傍
には、前記の気液混合室142と連通する燃料投入口4
1が形成されている。
【0026】筒体30の上端部101には第1エア投入
パイプ151が配設されている。他方、筒体30の下端
部102には第2エア投入パイプ152が配設されてい
る。
【0027】エア50は、第1エアライン501、第2
エアライン502、及び第3エアライン503に分岐さ
れている。第1エアライン501は第1バルブV1を介
して第1エア投入パイプ151に接続されている。第2
エアライン502は第2バルブV2を介して第2エア投
入パイプ152に接続されている。第3エアライン50
3は燃料噴霧器10に接続されている。
【0028】燃料60は、第1燃料ライン601、第2
燃料ライン602に分岐される。燃料投入パイプ40に
は燃料投入口41が形成されている。第2燃料ライン6
02は第3バルブV3、燃料投入孔41を介して気液混
合室142に連通している。
【0029】筒体30には、筒体の上部(L1の長さ)
301の上端付近に直径0.2〜0.4mmの第1液噴
霧口31が形成されている。この数値範囲内では噴霧状
態がよい。直径が0.2mmより小さいと加工上困難な
課題がある。直径が0.4mmより大きいと液が垂れる
傾向にある。
【0030】またこの第1液噴霧口31は内径から外径
に向けて第1改質層12の第1触媒面121、第2改質
層13の第2触媒面131中央近傍に向かって傾斜され
るよう(L3線に向かって図1の下向きに傾斜されるよ
うに)形成されている。なお傾斜角度とはL3線と液噴
霧口の傾斜との角度である。
【0031】このときの傾斜角度は、45°である。角
度は15°〜45°が望ましい。この角度範囲内では燃
料とエアが改質触媒層12、13の第1触媒面121、
第2触媒面131に効率よく噴霧される。
【0032】また、筒体30の上部301の略中央部付
近には、第1液噴霧口31と同じ径の第2液噴霧口3
2、第3液噴霧口33が内径から外径に向けて第1改質
層12の第1触媒面121、第2改質層13の第2触媒
面131中央近傍に向かって傾斜されるように形成され
ている。
【0033】この傾斜角度は第1液噴霧口31の角度<
第2液噴霧口32の角度<第3液噴霧角度33の順に傾
斜角度が変えてもよい。例えば、第1液噴霧口31の角
度15°<第2液噴霧口32の角度30°<第3液噴霧
口の角度45°とする。
【0034】一方、筒体30の下部(L2の長さ)30
2の下端付近は、筒体30の上部301とL3線に対し
て対象な位置に、第4液噴霧口34、第5液噴霧口3
5、第6液噴霧口36が形成されている。これら液噴霧
口34、35、36も内径から外径に向けて第1改質層
12の第1触媒面121、第2改質層13の第2触媒面
131中央近傍に向かって傾斜されるように形成されて
いる。なおこれらの噴霧口は、第1触媒層と第2触媒層
への噴霧状態の均一化を図るためを目的としたものであ
る。
【0035】上記第1液噴霧口31、第2液噴霧口3
2、第3液噴霧口33、第4液噴霧口34、第5液噴霧
口35、第6液噴霧口36は図2に示すように、各筒体
30上下にそれぞれ一直線上に形成されている。なおこ
れら液噴霧口は上下だけでなく適宜、筒体30の横や斜
めに複数個形成されてもよい。なお本発明では、筒体3
0が円筒状としたが、四角形状でもよいし、三角形等で
もよい。さらに上記各噴霧口はエアの流量とエア圧力の
関係に見合うよう不等ピッチで開口することが望まし
い。
【0036】上下に可動する第1フリーピストン17及
び第2フリーピストン18が第2スプリング21及び第
3スプリング22により位置決めされている。この2個
の第1フリーピストン17と第2フリーピストン18
が、第1スプリング20を両端から挟む構造となってい
る。第2改質触媒層13には温度センサST1、ST
2、ST3が第2改質触媒層表面13近傍(本実施例で
は第2触媒層13の第2触媒面131より約10mm奥
に埋設されている。また第2改質触媒層13の出口近傍
には一酸化炭素濃度センサCが配設されている。
【0037】発明が解決しようとする課題にでも説明し
たように、改質時に問題となるのが、燃料が分解すると
きに発生する一酸化炭素(CO)である。本発明では、
この一酸化炭素を低減することが主な目的であるが、本
発明では一酸化炭素濃度低減の為、第1改質触媒層1
2、第2改質触媒層13の間に上記構造の気液二流体噴
霧器を設けたことが特徴である。
【0038】通常時は、第バルブV1、第2バルブV
2、第3バルブV3は閉状態であり、燃料噴霧器10に
はエア50と燃料60から供給される第1投入エア51
と第1投入燃料61が投入可能となっている。なお、燃
料60には水が含まれていてもよい。この燃料噴霧器1
0によりエア50と燃料60の噴霧が燃焼蒸発部11に
噴霧され、炭化水素系のメタノールの酸化及び分解が行
なわれ、水素と一酸化炭素が生成される。
【0039】通常時の改質の工程は、第1バルブV1と
第2バルブV2およびバルブ第3バルブV3は閉じてい
る。燃料噴霧器10にはエア50と燃料60から供給さ
れる第1投入エア51と第1投入燃料61が投入可能と
なっている。第1投入燃料61を第1投入エア51とと
もに、燃料噴霧器10から燃焼蒸発部11に噴霧し、第
1投入燃料の酸化が行なわれ、ここで生成される水素と
一酸化炭素と水の蒸気を第1改質触媒層12、第2改質
触媒層13に流し、燃料の改質をおこなう。なお、燃料
の蒸発は熱交換器等を使用してもよい。
【0040】ここで、一酸化炭素濃度センサCにより、
一酸化炭素濃度が高いと判断した時、第1バルブV1、
第2バルブV2、第3バルブV3が開く。このとき、第
2投入エア52がエア投入パイプ151から投入され、
第3投入エア53がエア投入パイプ152から投入され
る。また同時に第2投入燃料62が第3バルブV3を介
して燃料投入パイプ40より投入される。燃料パイプ4
0には大2投入燃料62が第3バルブV3を介して気液
混合室141、気液混合室142に投入される。
【0041】なおこの時、第2投入燃料ライン602に
接続されている投入水ライン603に配設されている第
4バルブV4を開き、投入水70を単独で投入してもよ
い。
【0042】起動時(アイドリング時含む)や低流量時
(負荷が小:時速30〜40km/hの定速時等)は、
第2投入エア52と第3投入エア53の流量(圧力)が
低いため、第1液噴霧口31、第6液噴霧口36のみが
開孔しており、ここからエアと燃料が第1改質触媒層1
2と第2改質触媒層13に向かって噴霧する。
【0043】さらに、中・高流量時(負荷が大:時速4
0km/h以上の高速時や登坂時等)のように流量が増
加するに従い、2個の第1フリーピストン17と第2フ
リーピストン18が第2投入エア52と第3投入エア5
3の圧力を受け、第1スプリング20を縮める方向に移
動する。これにより、第2液噴霧口32及び第5液噴霧
口35が開孔し、噴霧流量が増加する。さらに流量(負
荷)が増加すると、第3液噴霧口33及び第6液噴霧口
36も開口し、噴霧流量が増加していく。
【0044】なお図3は、中・高流量起動における燃料
電池用改質器側面からみた概略図であり、一酸化炭素濃
度が高くなり、第1スプリング20を縮める方向に作動
され、エアと燃料が投入されて第1改質触媒層12、第
2改質触媒層13を冷却している作動状態を表した概略
図である。
【0045】以上の作動により、負荷の増加に比例し
て、改質触媒層への冷却作用を行なう噴霧流量を増加さ
せることが可能となり、改質触媒層の温度の均一化、改
質エアと改質燃料の反応の均一化がはかれ、結果として
一酸化炭素濃度低減に効果がある。
【0046】以下本発明の構成による作動について具体
的に図4を使ってフローチャートを使って説明する。
【0047】図4は起動時、低流量(負荷)時のフロー
チャートを表した図である。P1にて運転開始を行い、
P2にて第2改質触媒層13出口の一酸化炭素濃度セン
サCで一酸化炭素濃度を常時計測しているが、P3にお
いて第2改質触媒層13出口の一酸化炭素濃度が1%以
上になるとP4にて第1バルブV1、第2バルブV2が
開状態になり、第2投入エア52、第3投入エア53を
微小量一定導入する。また第3バルブV3も開状態とな
る。このとき、投入燃料62の流量を制御している。そ
のときの流量は一定流量でもよいし各バルブの開閉量に
よって流量が適宜決定される。
【0048】P3において第2改質触媒層13出口の一
酸化炭素濃度が1%より少ないと、P10に進み、再度
P2にて第2改質触媒層13出口の一酸化炭素濃度を計
測する。
【0049】P4からP5に進むとき、P5にて第1液
噴霧口31(第4液噴霧口34)より、第2投入エア5
2、第3投入エア53、第2投入燃料62、及び投入水
70が第1改質触媒層12の第1触媒面121、第2改
質触媒層13の第2触媒面131へ噴射される。
【0050】P6において、第2改質触媒層13の温度
センサST1、ST2、ST3のそれぞれの温度T1、
T2、T3及び第2改質触媒層13出口の一酸化炭素濃
度センサCによるCO濃度を計測する。
【0051】P7において第2改質触媒層13出口の一
酸化炭素濃度が1%より少なくかつT1、T2、T3が
450°より低く、T1、T2、T3のそれぞれお互い
の温度差が50°C以下の場合、OKと判断し、P8に
進み第1バルブV1、第2バルブV2、第3バルブV
3、第4バルブV4が閉じる。
【0052】その後、P9にて運転停止あるいは流量ア
ップ(中・高流量)となり、次のフローチャート進む。
【0053】また、P7において第2改質触媒層13出
口の一酸化炭素濃度が1%以上で、かつT1、T2、T
3が450°以上で、T1、T2、T3のそれぞれお互
いの温度差が50°C以上の場合、NGと判断しP11
に進む。
【0054】P11において、T1<T2、T3時に
は、第3バルブV3により投入燃料62の流量を減に
し、第3バルブV4により、投入水70の流量を減とす
る。
【0055】T1>T2、T3時には、第3バルブV3
による制御により投入燃料62の流量を増とし、第3バ
ルブV4により、投入水70の流量を増とし、再びP5
に戻る。
【0056】一方、図5は、中・高流量(中・高負荷)
時のフローチャートを表した図である。P10にて運転
開始あるいは低流量運転を行っている状態から進み、P
11において流量(負荷)アップを行い、P12におい
て第2改質触媒層13出口の一酸化炭素センサCで一酸
化炭素濃度COを常時計測している。
【0057】P13において第2改質触媒層13出口の
一酸化炭素濃度が1%以上になるとP14にて第1バル
ブV1、第2バルブV2が開状態になり、第2投入エア
52、第3投入エア53を中量(あるいは大量)に一定
導入する。またバルブV3が開き、投入燃料62の流量
を制御する。さらに第4バルブV4も開き投入水70の
流量を制御する。
【0058】P15において、第1液噴霧口31に加
え、第2液噴霧口32、第3液噴霧口33からも第2投
入エア52、第3投入エア53、第2投入燃料62、投
入水70が第1改質触媒層12の第1触媒面121、第
2改質触媒層13の第2触媒面131へ噴射される。
【0059】P13において第2改質触媒層13出口の
一酸化炭素濃度が1%より少ないと、P12に戻り、再
度P12にて第2改質触媒層13出口の一酸化炭素濃度
COを計測する。
【0060】P14からP15に進むとき、P15に
て、第1液噴霧口31(第4液噴霧口34)に加え、第
2液噴霧口32(第5液噴霧口35)からも、エア、燃
料、投入水が第1改質触媒層12の第1触媒面121、
第2改質触媒層13の第2触媒面131へ噴射される。
【0061】P16において、第2触媒層13の温度セ
ンサST1、ST2、ST3のそれぞれの温度T1、T
2、T3、及び第2改質触媒層13出口の一酸化炭素濃
度センサCの一酸化炭素濃度COを計測する。
【0062】P17において第2改質触媒層13出口の
一酸化炭素濃度COが1%より少なく、かつT1、T
2、T3が450°より低く、T1、T2、T3のそれ
ぞれの温度差が50°C以下の場合、OKと判断し、P
18に進む。そのとき、第1バルブV1、第2バルブV
2、第3バルブV3、第4バルブは閉じる。その後、P
19に進む運転停止となる。
【0063】なお、P17において第2改質触媒層13
出口の一酸化炭素濃度COが1%以上で、かつT1、T
2、T3が450°以上で、T1、T2、T3のそれぞ
れの温度差が50°C以上の場合、NGと判断しP21
に進む。
【0064】P21において、T1<T2、T3時に
は、第3バルブV3により投入燃料62の流量を減に
し、第3バルブV4により、投入水70の流量を減とす
る。
【0065】T1>T2、T3時には、第3バルブV3
による制御により投入燃料62の流量を増とし、第3バ
ルブV4により、投入水70の流量を増とし、再びP1
5に戻る。
【0066】なおP18からP19へ進む際、高流量の
場合はP12へ戻るか、P19にて運転停止となる。中
流量の場合はP22にて運転停止あるいは流量アップ
(中流量から高流量へ)となり、P11へ戻る。
【0067】なお図6は第1バルブV1、第2バルブV
2、第3バルブV3、第4バルブV4、一酸化炭素濃度
センサCにより一酸化炭素濃度を測定するCO濃度計、
第1温度センサST1、第2温度センサST2、第3温
度センSST3の夫々の温度T1、T2、T3を測定す
る温度計測装置とCPUとの関係を表したブロック図で
ある。
【0068】なお、本発明では第1改質触媒層12と第
2触媒改質層13の間に気液二流体噴霧器200を配設
したが、第1改質触媒層12と第2改質触媒層13が一
体となった改質触媒層をくり貫き、その中に気液二流体
噴霧器を配設してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の発
明は、エアと燃料とが投入可能な燃料噴霧器と、燃焼蒸
発部と、第1改質触媒層と、第2改質触媒層とを備えた
燃料電池用改質器において、前記第1改質触媒層と前記
第2改質触媒層との間に、前記エアと前記燃料を供給す
る気液二流体噴霧器を配設したことを特徴とする燃料電
池用改質装置であるので、触媒層の反応温度を均一化す
るために、冷却作用を行なうエア及び燃料を改質触媒層
に噴霧して、改質触媒層での改質エアと改質ガス反応の
均一化による一酸化炭素濃度低減が効率的に低減できる
小型・軽量で信頼性が高い燃料電池用改質装置を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の燃料電池用改質器側面からみた
概略図。
【図2】図1においてA−A線から見た概略図。
【図3】図1において、一酸化炭素濃度が高くなり、エ
アと燃料を投入した作動状態を表した燃料電池用改質器
側面からみた概略図。
【図4】本発明実施例において、起動時、低流量時にお
けるフローチャート。
【図5】本発明実施例において、中、高流量時における
フローチャート。
【図6】本発明実施例のブロック図。
【符号の説明】
10・・・燃料噴霧器 11・・・燃焼蒸発部 12・・・第1改質触媒層 13・・・第2改質触媒層 200・・・気液二流体噴霧器 100・・・燃料電池用改質装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアと燃料とが投入可能な燃料噴霧器
    と、燃焼蒸発部と、第1改質触媒層と、第2改質触媒層
    とを備えた燃料電池用改質器において、前記第1改質触
    媒層と前記第2改質触媒層との間に、前記エアと前記燃
    料を供給する気液二流体噴霧器を配設したことを特徴と
    する燃料電池用改質装置。
  2. 【請求項2】 前記気液二流体噴霧器は、第1フリーピ
    ストンと第2フリーピストンを嵌挿した筒体であって、
    一酸化炭素濃度が基準値より高くなったとき、前記エア
    と前記燃料が前記第1フリーピストンと第2フリーピス
    トンに投入され、前記筒体に形成された液噴霧口を介し
    て前記第1改質触媒層及び第2改質触媒層に噴霧される
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池用改質装置。
  3. 【請求項3】 前記気液二流体噴霧器は、前記第1フリ
    ーピストンと第2フリーピストンの間に付勢された第1
    スプリングと、前記第1フリーピストンと前記筒体の上
    端部との間に付勢された第2スプリングと、前記第2フ
    リーピストンと前記筒体の下端部との間に付勢された第
    3スプリングと、前記第1フリーピストンと前記第2フ
    リーピストンに嵌挿され、前記エアが投入可能な燃料投
    入パイプと、前記フリーピストンを押圧するエア投入パ
    イプとを備え、 前記燃料投入パイプには、前記燃料を前記改質触媒層に
    噴霧する複数の液噴霧口が形成され、一酸化炭素濃度が
    基準値より高くなったとき、前記エアの流量を増加させ
    るに従い、前記第1フリーピストンと第2フリーピスト
    ンに負荷が加わり、前記複数の液噴霧口から噴霧する前
    記エアと前記燃料を前記第1改質触媒層及び前記第2改
    質触媒層に噴霧させるようにしたことを特徴とする請求
    項2記載の燃料電池用改質器。
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